JP2020085413A - 床暖房用パネル、床暖房用折畳み型パネル、それらに利用する床暖供給管、それらが組み込まれた床暖房パネルユニット、および、それらを利用した床暖房システム - Google Patents

床暖房用パネル、床暖房用折畳み型パネル、それらに利用する床暖供給管、それらが組み込まれた床暖房パネルユニット、および、それらを利用した床暖房システム Download PDF

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Abstract

【課題】輸送性および施工作業性を高めて経済的に設置可能とする上、熱媒流体の流速を高く維持し、単位パネルをより均質に加温可能とする新たな床暖房技術を提供する。【解決手段】単位パネル2の天面壁20に、供給端40と止端41とを有する本流縦貫供給溝4、戻端50と止端51とを有する本流縦貫戻溝5が設けられ、本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5の間に平行に配された奇数本の直線溝部7,7,……、本流縦貫供給溝4の直近の直線溝部7の上流端70と、本流縦貫供給溝4とが接続されたh状ターン供給分岐溝部8、本流縦貫戻溝5の直近の直線溝部7の下流端71と、本流縦貫戻溝5とが接続されたh状ターン戻合流溝部9、および、蛇行状の循環路をなす如く直線溝部7,7,……が接続された偶数本のUターン接続溝部72,72,……からなる平行蛇行溝6が設けられた配管路3が凹設された床暖房用パネル11である。【選択図】図1

Description

この発明は、建築物の床外装下に敷設された伝熱素材製の循環管路に給湯装置などの熱媒流体供給装置から供給される熱媒流体を循環し、暖房効果を得る床暖房技術に関連するものであり、特に、床暖房用パネル、および、床暖房用パネルに組み込まれる床暖供給管などの製造技術、および、それらを建築物に敷設する技術分野は勿論のこと、その輸送、保管、組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
これまでに採用されてきた一般的な床暖房システムは、断熱素材製の単位パネルの天面壁に配管用溝が凹設された床暖房用パネルの複数枚が、建築物の床暖房の対象となる床範囲の床下地上に敷設され、配管用溝に沿って温水循環用パイプが収容され、温水循環用パイプを含む床暖房用パネルの天面壁上にアルミニウム製シートや銅製シートなどの高熱伝導率の均熱シートが積層状に敷設され、均熱シートの上面に床暖房用の床仕上げ材が積層され、建築物外に設置された給湯装置(熱媒流体供給装置)の給湯管に温水循環用パイプが接続されるようにしたものとなっているが、このように床暖房の対象となる床範囲に対し、配管用溝の配置関係を確認しつつ複数枚の床暖房用パネルを誤りなく組み合わせるよう敷設した上、配管用溝に沿って温水循環用パイプを配管し、均熱シートおよび床仕上げ材を敷設する作業は、煩雑で工数が多く、より迅速且つ正確に、しかも経済的に施工するのは、かなり困難性を伴うものとなっていた。
(従来の技術)
こうした状況を反映し、その打開策となるような提案も、これまでに散見されない訳ではない。
例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、表面材と基板と裏面材とが一体的に積層されかつ互いに隣接して接合可能に構成されたパネル本体(単位パネル)と、基板内部に形成される配管用凹溝(配管路)内に収容される温水循環パイプ(床暖供給管)とからなり、温水循環パイプ(床暖供給管)はパネル本体(単位パネル)の隣接面から連通接続部が延出され、配管用凹溝(配管路)に、連通接続部を収納可能とするよう溝幅が広げられてなる拡張部が設けられ、パネル本体(単位パネル)間を接続する温水循環パイプ(床暖供給管)は、パネル本体(単位パネル)内に収納できるので、根太等を必要とせずに床下地上に、直接、パネル本体(単位パネル)を固定することが出来、施工をより簡単に行える上、施工時間を短縮することを可能とした床暖房パネルおよび床暖房パネルの施工方法が知られている。
また、同特許文献1(2)には、パネル(単位パネル)の上面に、ホース収納部としての平行な複数の直線状の凹溝(配管路)が形成され、凹溝(配管路)に配される熱媒体流通管(床暖供給管)を有し、熱媒体流通管(床暖供給管)に対し、ボイラ(熱媒流体供給装置)からホースヘッダを介して供給管および戻管が接続された床暖房システムが示されており、さらにまた、同特許文献1(3)に見られる、上面に配管収容用の溝(配管路)が設けられた長方形状の基板(単位パネル)が複数個、集合状に配列された基板群(床暖房用折畳み型パネル)と、溝に収容され、隣接する基板(単位パネル)に連続して引き回されている温調用配管(床暖供給管)とを有しており、基板(単位パネル)の長側辺の部分で上面側を谷折りするように屈曲させることができる床暖房用折畳み型パネルなどが散見される。
前者特許文献1(1)ないし同特許文献1(3)に示されているような床暖房パネルは、何れも施工の工数を削減し、より経済的に設置できるという利点を有しているものの、給湯装置(熱媒流体供給装置)から供給される温水(熱媒流体)が、単位パネルの天面壁に凹設された配管路に沿って配管された床暖供給管に流入されると、略一定の流速で流動および放熱することとなり、単位パネルの全面を均質に加温するには、できるだけ速い流速で温水が循環されるようなものとしなければならず、流速の増大に伴って温水の循環量が増加した燃料消費量も多くなり、全面均質な加温だけではなく経済的負担が増えてしまうなどという問題が付きまとうこととなっていた。
(1)特開2000−248731号公報 (2)特開2001−193950号公報 (3)特開2008−122014号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある、熱媒流体供給装置から熱媒流体の供給を受けて暖房するようにした各種床暖房用パネルなどは、何れも、単位パネルの天面壁に凹設された溝(配管路)に床暖供給管が配されたものとされ、施工効率を大幅に改善したものとなっているが、床暖房に要する光熱費を大幅に削減できるものとはならず、燃料消費量を削減しようとして、熱媒流体供給装置から供給される熱媒流体の供給量を減少すると、床暖供給管に流れる熱媒流体の流速が低下し、床暖供給管の下流がわとなる単位パネルの天面壁の一部の温度が低下し、加温ムラのある床暖房システムとなってしまうという致命的な欠点が残るものであり、熱媒流体供給装置から供給される熱媒流体の供給量を削減した場合にも、床暖供給管に流れる熱媒流体の流速が低下せず、単位パネルの天面壁の全体を均質に加温することができる床暖房用パネル、および、それに組み合わせられる床暖供給管の構成につき、更なる改善の必要性を痛感するに至ったものである。
(発明の目的)
そこで、この発明は、床暖房用パネルそれ自体の施工前の保管性、輸送性および施工作業性を格段に高めてより経済的に設置可能とする上、熱媒流体供給装置から供給される熱媒流体の供給量を低下させた場合にも、床暖供給管に流れる熱媒流体の流速を高く維持し、単位パネルの天面壁の全体をより均質に加温可能とし、より経済的に利用可能とされた新たな床暖房技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の床暖房用パネル、新規な構造の床暖房用折畳み型パネル、それらに利用する新規な構造の床暖供給管、それらが組み込まれた新規な構造の床暖房パネルユニット、および、それらを利用した新規な構造の床暖房システムを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述していくことにする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の床暖房用パネルは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、正方形または矩形平板状断熱素材製で所要厚さの単位パネルからなり、該単位パネルの表面がわで、平行する一対の側辺内がわ近傍夫々に添わせ、上方に開口する配管路が直線状に凹設され、それら配管路の中、何れか一方は、その一端が、供給端または供給上流接続端とされ、当該一端とは反対がわの他端が、供給下流接続端または止端となる本流縦貫供給溝に、そして、それら配管路の中、他方は、前記本流縦貫供給溝の供給端または供給上流接続端何れか一方とは対角配置状となる一端が、戻端または戻下流接続端とされ、該戻端または戻下流接続端とされた一端とは反対がわの他端が、戻上流接続端または止端とされた本流縦貫戻溝になる如く配されると共に、それら本流縦貫供給溝と本流縦貫戻溝との間には、略等間隔を隔てて、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝に平行に配された奇数本の直線溝部、本流縦貫供給溝の直近に隣接する直線溝部の供給下流接続端または止端の何れか一方がわの上流端と、本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン供給分岐溝部、本流縦貫戻溝の直近に隣接する直線溝部の本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわの下流端と、本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン戻合流溝部、および、h状ターン供給分岐溝部がわからh状ターン戻合流溝部に繋がる蛇行状の循環路をなす如く、隣り合う直線溝部の端同士が、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続された偶数本のUターン接続溝部の各部からなるものとされた平行蛇行溝が、単位パネルに対して1本か、または単位パネルに並列状に配された複数本かの何れか一方となるよう設けられてなる構成を要旨とする床暖房用パネルである。
(関連する発明1)
上記した床暖房用パネルに関連し、この発明には、その基本的構成を利用した床暖房用折畳み型パネルも含んでいる。
即ち、正方形または矩形平板状断熱素材製で所要厚さの単位パネルからなり、該単位パネルの表面がわで、平行する一対の側辺内がわ近傍夫々に添わせ、上方に開口する配管路が直線状に凹設され、それら配管路の中、何れか一方は、その一端が、供給端または供給上流接続端とされ、当該一端とは反対がわの他端が、供給下流接続端または止端となる本流縦貫供給溝に、そして、それら配管路の中、他方は、前記本流縦貫供給溝の供給端または供給上流接続端何れか一方とは対角配置状となる一端が、戻端または戻下流接続端とされ、該戻端または戻下流接続端とされた一端とは反対がわの他端が、戻上流接続端または止端とされた本流縦貫戻溝になる如く配されると共に、それら本流縦貫供給溝と本流縦貫戻溝との間には、略等間隔を隔てて、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝に平行に配された奇数本の直線溝部、本流縦貫供給溝の直近に隣接する直線溝部の供給下流接続端または止端の何れか一方がわの上流端と、本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン供給分岐溝部、本流縦貫戻溝の直近に隣接する直線溝部の本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわの下流端と、本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン戻合流溝部、および、隣り合う直線溝部の端同士が、h状ターン供給分岐溝部がわからh状ターン戻合流溝部にS字状またはZ字状の何れか一方に連なる如く、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続された偶数本のUターン接続溝部の各部からなるものとされた平行蛇行溝が、単位パネルに対して1本か、または、単位パネルに並列状に配された複数本かの何れか一方となるよう設けられ、複数個の単位パネルが、単位パネルの本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の中、供給下流接続端とされた一端に対し、隣接する単位パネルの供給端または供給上流接続端の中、供給上流接続端とされた他端が対応し、しかも単位パネルの本流縦貫戻溝の戻端または戻下流接続端の中、戻下流接続端とされた一端に対し、隣接する単位パネルの戻上流接続端または止端の中、戻上流接続端とされた他端が対応するよう、複数個の単位パネル同士が縦列状に配列され、隣接する単位パネル同士間に、隣接する単位パネル同士を積層状に重ね合わせ、および、平面帯状に展開自在に連結する継ぎ手部が設けられてなるものとした構成を要旨とする床暖房用折畳み型パネルである。
これを換言するならば、互いに平行な一対の縦辺壁と、一対の縦辺壁両端間に配され、互いに平行となる一対の幅辺壁とを有した四角形平板状の断熱素材からなる少なくとも1個の単位パネルを有し、単位パネルの天面壁には、上方に開口する有底の配管路が凹設され、配管路は、単位パネルの何れか一方の縦辺壁の近傍に沿って、一対の幅辺壁間に直線状に縦貫され、何れか一端が供給端または供給上流接続端の何れか一方とされ、一端とは反対がわの他端が供給下流接続端または止端の何れか一方とされた本流縦貫供給溝、および、単位パネルの何れか一方とは反対がわとなる他方の縦辺壁の近傍に沿って、一対の幅辺壁間に直線状に縦貫され、本流縦貫供給溝の供給端または供給上流接続端の何れか一方とは対角配置状となる一端が戻端または戻下流接続端の何れか一方とされ、一端とは反対がわの他端が戻上流接続端または止端の何れか一方とされた本流縦貫戻溝が配され、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝の間に略等間隔を隔てて、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝に平行に配された奇数本の直線溝部、本流縦貫供給溝の直近に隣接する直線溝部の供給下流接続端または止端の何れか一方がわの上流端と、本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン供給分岐溝部、本流縦貫戻溝の直近に隣接する直線溝部の本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわの下流端と、本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン戻合流溝部、および、隣り合う直線溝部の端同士が、h状ターン供給分岐溝部がわからh状ターン戻合流溝部にS字状またはZ字状の何れか一方に連なる如く、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続された偶数本のUターン接続溝部からなるものとされた平行蛇行溝が、単位パネルに対して1本か、または、単位パネルの縦辺壁に倣う方向に並ぶ並列状に配された複数本かの何れか一方となるよう設けられ、複数個の単位パネルが、単位パネルの本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の中、供給下流接続端とされた一端に対し、隣接する単位パネルの供給端または供給上流接続端の中、供給上流接続端とされた他端が対応し、しかも単位パネルの本流縦貫戻溝の戻端または戻下流接続端の中、戻下流接続端とされた一端に対し、隣接する単位パネルの戻上流接続端または止端の中、戻上流接続端とされた他端が対応するよう、複数個の単位パネル同士が縦辺壁に倣う方向に縦列状に配列され、互いに対峙する幅辺壁間に、隣接する単位パネル同士を積層状に重ね合わせ、および、平面帯状に展開自在に連結する継ぎ手部が設けられてなるものとした構成からなる床暖房用折畳み型パネルと言うことができる。
(関連する発明2)
上記した、この発明の基本をなす床暖房用パネル、または、この発明に包含される床暖房用折畳み型パネルの何れか一方に利用する床暖供給管も含んでいる。
即ち、熱媒流体供給装置の供給管の内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路の本流縦貫供給溝に配された場合に、上流端が熱媒流体供給装置の供給管に接続され、単位パネルから外部に臨み、接続されることのない下流端が止端とされる本流供給パイプ、熱媒流体供給装置の戻管の内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路の本流縦貫戻溝に配された場合に、下流端が熱媒流体供給装置の戻管に接続され、単位パネルから外部に臨み、接続されることのない上流端が止端とされる本流戻パイプ、および、本流供給パイプと本流戻パイプとの双方の何れの内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路の平行蛇行溝に配された場合に、上流端が本流供給パイプに接続され、下流端が本流戻パイプに接続される中央パイプの1本か、または、単位パネルの本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝の直線方向に並べて配される複数本かの何れか一方を有し、熱媒流体供給装置の供給管と戻管との間となる単位パネルの略全面に渡り、伝熱素材製の循環管路が配するものとされたものとしてなる、この発明の基本をなす前記床暖房用パネル、または、前記床暖房用折畳み型パネルの何れか一方に利用する床暖供給管である。
床暖供給管を、より具体的に示すと、熱媒流体供給装置の供給管の内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路の本流縦貫供給溝に配された場合に、上流端が熱媒流体供給装置の供給管に接続され、単位パネルから外部に臨み、接続されることのない下流端が止端とされた本流供給パイプ、熱媒流体供給装置の戻管の内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路の本流縦貫戻溝に配された場合に、下流端が熱媒流体供給装置の戻管に接続され、単位パネルから外部に臨み、接続されることのない上流端が止端とされた本流戻パイプ、および、本流供給パイプと本流戻パイプとの双方の何れの内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路のh状ターン供給分岐溝部、奇数本の直線溝部、偶数本のUターン接続溝部およびh状ターン戻合流溝部に配され、上流端が本流供給パイプに接続され、下流端が本流戻パイプに接続される中央パイプの1本か、または、単位パネルの本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝の直線方向に並べて配された複数本かの何れか一方を有し、熱媒流体供給装置の供給管と戻管との間となる単位パネルの略全面に渡り、伝熱素材製の循環管路が配された本流縦貫供給溝に接続されたh状ターン供給分岐溝部、偶数本のUターン接続溝部、および、本流縦貫戻溝に接続されたh状ターン戻合流溝部の各範囲で、夫々熱媒流体の流れの向きを180°変えるよう湾曲されたものとしてなる、この発明の基本をなす前記床暖房用パネル、または、前記床暖房用折畳み型パネルの何れか一方に組み込まれるものとされた床暖供給管となる。
(関連する発明3)
この発明の基本をなす前記床暖房用パネルに対し、前記何れかに記載の床暖供給管が組み込まれた床暖房パネルユニットも、この発明に包含されている。
則ち、本流供給パイプが、床暖房用パネルの配管路の本流縦貫供給溝に沿って、本流縦貫供給溝の供給端とされた一端に対し、本流供給パイプの上流端が、本流縦貫供給溝の止端とされた他端に対し、本流供給パイプの下流端としての止端が対応するよう配され、本流戻パイプが、本流縦貫戻溝に沿って、本流縦貫戻溝の戻端とされた一端に対し、本流戻パイプの下流端が、本流縦貫戻溝の止端とされた他端に対し、本流戻パイプの上流端としての止端が、対応するよう配され、平行蛇行溝に沿って中央パイプが配され、Uターン供給分岐溝に沿って配された中央パイプの上流端が、本流供給パイプの中途対応箇所に接続され、Uターン戻分岐溝に沿って配された中央パイプの下流端が、本流戻パイプの中途対応箇所に接続されたものとしてなる、この発明の基本をなす前記床暖房用パネルに対し、前記何れか記載の床暖供給管が組み込まれた床暖房パネルユニットとなる。
また、この発明に含まれる床暖房用折畳み型パネルに対し、前記何れに記載の床暖供給管が組み込まれた床暖房パネルユニットもこの発明に包含している。
本流供給パイプが、帯状に展開された床暖房用折畳み型パネルの複数個の単位パネルに渡って縦貫する本流縦貫供給溝に沿って配され、本流供給パイプの熱源流体の最も下流に配された単位パネルの本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の何れか一方となる一端に対応し、単位パネルから外部に臨み且つ外部管路に接続されることのない本流供給パイプの下流端が止端とされ、本流戻パイプが、帯状に展開された床暖房用折畳み型パネルの複数個の単位パネルに渡って縦貫するよう配された本流縦貫戻溝に沿って配され、本流戻パイプの熱源流体の最も上流に配された単位パネルの本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方となる他端に対応し、単位パネルから外部に臨み且つ外部管路に接続されることのない本流戻パイプの上流端が止端とされ、単位パネルの平行蛇行溝に沿って中央パイプが配され、単位パネルのUターン供給分岐溝に沿って配された中央パイプの上流端が、本流供給パイプの中途対応箇所に接続され、単位パネルのUターン戻分岐溝に沿って配された中央パイプの下流端が、本流戻パイプの中途対応箇所に接続されたものとしてなる、前記何れか記載の床暖房用折畳み型パネルに対し、前記何れか記載の床暖供給管が組み込まれた床暖房パネルユニットとなる。
(関連する発明4)
この発明には、この発明の基本をなす前記床暖房用パネルの基本的構成を利用した床暖房パネルユニットを用いた床暖房システムも包含している。
則ち、建築物の床外装直下に敷設された床暖房用パネル、または、床暖房用折畳み型パネルの少なくとも何れか一方に対し、本流縦貫供給溝に沿って配された床暖供給管の本流供給パイプの本流縦貫供給溝の供給端に対応し、単位パネルから外部に臨むこととなる上流端に、熱媒流体供給装置の供給管が接続され、本流縦貫戻溝に沿って配された床暖供給管の本流戻パイプの本流縦貫戻溝の戻端に対応し、単位パネルから外部に臨むこととなる下流端に、熱媒流体供給装置の戻管が接続されたものとしてなる、前記何れか記載の床暖房パネルユニットを利用した床暖房システムとなる。
床暖房システムを、より具体的なものとして示すと、建築物の床外装直下に直列状に敷設された複数枚の床暖房用パネル、または、建築物の床外装直下に直列状に敷設された複数枚の床暖房用折畳み型パネルの少なくとも何れか一方に対し、本流縦貫供給溝に沿って配された床暖供給管の本流供給パイプの本流縦貫供給溝の供給端に対応し、単位パネルから外部に臨むこととなる上流端に対し、対峙する床暖房用パネルまたは床暖房用折畳み型パネルの何れか一方の単位パネルから外部に臨むこととなる本流供給パイプの下流端か、または、熱媒流体供給装置の供給管かの何れか一方が直接または分岐する状態に接続され、本流縦貫戻溝に沿って配された床暖供給管の本流戻パイプの本流縦貫戻溝の戻端に対応し、単位パネルから外部に臨むこととなる下流端に対し、対峙する床暖房用パネルまたは床暖房用折畳み型パネルの何れか一方の単位パネルから外部に臨むこととなる本流戻パイプの下流端か、または、熱媒流体供給装置の戻管かの何れか一方が直接または合流する状態に接続されたものとしてなる、前記何れか記載の床暖房パネルユニットを利用した床暖房システムとなる。
以上のとおり、この発明の床暖房用パネルによれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、床暖房用パネルに対し、この発明の床暖供給管を組み込むだけで、簡単に、床暖房パネルユニットとすることができるのは勿論のこと、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝が、単位パネルの表面がわで、平行する一対の側辺内がわ近傍夫々に添わせ、上方に開口する配管路が直線状に凹設されたものとなっているから、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝の直線方向に、複数個の単位パネルが縦列状に配列された場合に、本流供給パイプおよび本流戻パイプを複数個の単位パネルに縦貫するよう配管可能となり、製造工数および敷設工数を大幅に削減し、本流供給パイプおよび本流戻パイプの配管距離を短縮し、熱損失を低減できるものとなる。
加えて、本流縦貫供給溝からh状ターン供給分岐溝部に沿って本流供給パイプから中央パイプへ180°湾曲するよう分岐されるよう組み込まれるものとなり、奇数本の直線溝部を繋ぐ偶数本のUターン接続溝部に沿って中央パイプが、偶数回に渡って180°湾曲するよう組み込まれるものとなり、さらに、h状ターン戻合流溝部から本流縦貫戻溝に沿って中央パイプから本流戻パイプへ180°湾曲して合流するよう組み込まれるものとなるから、h状ターン供給分岐溝部、偶数本のh状ターン戻合流溝部およびh状ターン戻合流溝部に沿って配管された場合の、本流供給パイプ、中央パイプおよび本流戻パイプへと流れる熱媒流体の圧力を高め、流速を加速し、温度ムラを生じる前に単位パネルを通過してしまうようになり、単位パネルの全面に渡ってより均一な放熱を実現化することができるものとなる。
そして、この発明の床暖房用折畳み型パネルによると、複数個の単位パネルの間に継ぎ手部が設けられたものとなっているから、隣接する単位パネル同士を積層状に重ね合わせることによってよりコンパクトに保管および輸送することができ、しかも施工の際には、容易に平面帯状に展開して敷設することができ、保管、輸送および施工のコストを大幅に節減することができるという秀でた特徴が得られるものである。
この発明の床暖供給管によれば、この発明の基本をなす床暖房用パネル、または、この発明の床暖房用折畳み型パネルの何れか一方に組み込まれることによって、熱媒流体供給装置の供給管から、供給管よりも内径の小さな本流供給パイプの上流端に流入する熱媒流体の流速が高められ、さらに、本流供給パイプから、本流供給パイプよりも内径の小さな中央パイプに流入する熱媒流体の流速がさらに高められるから、単位パネルの略全面に渡って熱媒流体が高速に流動され、温度ムラを大幅に軽減し、より均質な床暖房を実現化できるものとなり、しかも、中央パイプから、中央パイプよりも内径の大きな本流戻パイプに合流する熱媒流体の流速が落とされ、本流戻パイプの下流端から、本流戻パイプよりも内径の大きな熱媒流体供給装置の戻管に流入する熱媒流体の流速が、戻管の流速に一致するよう落ちるものとなり、熱媒流体の単位時間当たりの流量を大幅に削減し、より燃料消費量を低減し、ランニングコストを格段に節減できるものとなる。
加えて、この発明の床暖供給管は、この発明の基本をなす床暖房用パネル、または、この発明の床暖房用折畳み型パネルの何れか一方に組み込まれるものとよって、単位パネルの配管路に沿って配管された場合に、h状ターン供給分岐溝部、偶数本のUターン接続溝部およびh状ターン戻合流溝部に沿って配管された範囲で、熱媒流体の流動方向が強制的に180°湾曲されることとなるから、Uターンする度に流速が加速され、本流供給パイプ、中央パイプないし本流戻パイプに沿って高速の流動を維持するものとなり、中央パイプの全面からより均質な放熱を、より効率的に得ることができるものとなる。
この発明の床暖房パネルユニットによると、この発明の基本をなす床暖房用パネルに対し、この発明の床暖供給管が組み込まれたものとされているから、床暖房用パネルおよび床暖供給管を個別に保管、管理および輸送したり、施工場所で双方同士を組み立てたりする煩雑な作業が不要となり、製造工場にて一貫生産してしまうようにすることによって、施工ミスの発生を大幅に減少させることができ、品質管理の効率化および正確性を格段に高めることができ、そのまま建築物の床下地上に敷設して熱媒流体供給装置に接続してしまえば簡便且つ迅速に施工を完了できるという秀れた特徴を発揮することができるものとなる。
この発明の床暖房パネルユニットは、この発明の床暖房用折畳み型パネルに対し、この発明の床暖供給管が組み込まれたものの場合には、床暖房用折畳み型パネルが積層状に折り畳まれた状態で保管および輸送することができるから、より低コストで保管および輸送することができるものとなり、建築物に施工する場合には、そのまま建築物の床下地上まで搬入した上、簡便に平面帯状に展開するだけで短時間の中に、敷設することができるから、工期をより短縮し、施工コストを大幅に削減することができるものとなる。
この発明の床暖房システムによると、床暖房用パネル、または、床暖房用折畳み型パネルの少なくとも何れか一方、表現を変えると、複数枚の床暖房用パネル、または、複数枚の床暖房用折畳み型パネルの少なくとも何れか一方の敷設工数、および、床暖供給管の配管工数を大幅に削減することができ、工期の短縮化と施工コストの大幅節減を実現化できる上、設置後は床暖房のランニングコストを格段に節約し、より均質な床暖房を達成することができるという大きな効果を奏することになる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
床暖房用パネルは、床下地と床外装との間から床外装を介し、建築物の室内を暖房可能とする機能を担うものであり、断熱素材からなる少なくとも一個の単位パネルからなり、床暖供給管が組み込み可能とされたものとしなければならない。
単位パネルは、建築物の床暖房の対象となる範囲の床外装下に、床暖供給管を隈無く巡らせるよう位置決め配置すると共に、床下地がわへの熱損失を防止する機能を担っているものであり、正方形または長方形の何れか一方の所要厚さの矩形平板状断熱素材製のものとしなければならず、より具体的に示すと、後述する実施例にも示すように、例えば、ビーズ法発泡ポリプロピレン(EPP)や、ビーズ法発泡スチロール(EPS)などの矩形平板状断熱素材製のものとし、設置対象となる建築物の間取り形状および寸法などの条件に応じて、様々な寸法に設定されたものとすることが可能であり、互いに平行な一対の縦辺壁と、一対の縦辺壁両端間に配され、互いに平行となる一対の幅辺壁とを有した四角形平板状の断熱素材からなり、天面壁には、上方に開口する有底の配管路が凹設されてなるものとするのが良い。
単位パネルの配管路は、床暖供給管を単位パネルの略全面に渡り、隈無く蛇行状に配置されるよう位置決め可能とすると共に、配された床暖供給管の下方や側方への放熱を防止し、床外装がわとなる上方のみへ放熱可能とする機能を分担し、本流縦貫供給溝、本流縦貫戻溝、奇数本の直線溝部、h形または表裏反転h形の何れか一方のhターン供給分岐溝部、h形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン戻合流溝部、および偶数本のUターン接続溝部からなるものとしなければならず、より具体的なものとして示すならば、後述する実施例にも示しているように、単位パネルの何れか一方の縦辺壁の近傍に沿って、一対の幅辺壁間に直線状に縦貫され、何れか一端が供給端または供給上流接続端の何れか一方とされ、一端とは反対がわの他端が供給下流接続端または止端の何れか一方とされた本流縦貫供給溝、および、単位パネルの何れか一方とは反対がわとなる他方の縦辺壁の近傍に沿って、一対の幅辺壁間に直線状に縦貫され、本流縦貫供給溝の供給端または供給上流接続端の何れか一方とは対角配置状となる一端が戻端または戻下流接続端の何れか一方とされ、一端とは反対がわの他端が戻上流接続端または止端の何れか一方とされた本流縦貫戻溝が配され、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝の間に略等間隔を隔てて、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝に平行に配された奇数本の直線溝部、本流縦貫供給溝の直近に隣接する直線溝部の供給下流接続端または止端の何れか一方がわの上流端と、本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン供給分岐溝部、本流縦貫戻溝の直近に隣接する直線溝部の本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわの下流端と、本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン戻合流溝部、および、h状ターン供給分岐溝部がわからh状ターン戻合流溝部に繋がる蛇行状の循環路をなす如く、隣り合う直線溝部の端同士が、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続された偶数本のUターン接続溝部、からなるものとされた平行蛇行溝が、単位パネルに対して1本か、または、単位パネルの縦辺壁に倣う方向に並ぶ並列状に配された複数本かの何れか一方となるよう設けられたものとするのが良い。
本流縦貫供給溝は、床暖供給管の本流供給パイプが、単位パネルの表面がわで、平行する一対の側辺の何れか一方の内がわ近傍に添わせ、直線状に縦貫されるよう配置可能とする機能を担うものであり、単位パネルの表面がわで、平行する一対の側辺内がわの何れか一方の内がわ近傍に添わせ、上方に開口する配管路が直線状に凹設され、配管路の一端が、供給端または供給上流接続端とされ、当該一端とは反対がわの他端が、供給下流接続端または止端となるものとしなければならず、より具体的なものとして示すと、後述する実施例にも示しているとおり、単位パネルの何れか一方の縦辺壁の近傍に沿って、一対の幅辺壁間に直線状に縦貫され、何れか一端が供給端または供給上流接続端の何れか一方とされ、一端とは反対がわの他端が供給下流接続端または止端の何れか一方とされ、しかも本流縦貫供給溝の直近に隣接する直線溝部の供給下流接続端または止端の何れか一方がわの上流端と、本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh状ターン供給分岐溝部が配されたものとするのが良い。
h状ターン供給分岐溝部は、本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の何れか一方がわと、本流縦貫供給溝の直近に隣接する直線溝部の供給下流接続端または止端の何れか一方がわの上流端とを、熱媒流体の流れの向きが180°湾曲するよう接続する機能を担っていて、その概略的形状を平面視h形状または平面視表裏反転h状の何れか一方のものとすることが可能であり、後述する実施例にも示すように、本流縦貫供給溝の直近に隣接する直線溝部の供給下流接続端または止端の何れか一方がわの上流端が、本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の何れか一方がわとなる中途部に対して概略h字状をなすよう湾曲し、接続されたものとするのが良い。
本流縦貫戻溝は、床暖供給管の本流戻パイプが、単位パネルの表面がわで、平行する一対の側辺の、本流縦貫供給溝とは反対がわとなる何れか他方の内がわ近傍に添わせ、直線状に縦貫されるよう配置可能とする機能を担うものであり、単位パネルの表面がわで、平行する一対の側辺の、本流縦貫供給溝とは反対がわとなる何れか他方の内がわ近傍に添わせ、上方に開口する配管路が直線状に凹設され、本流縦貫供給溝の供給端または供給上流接続端何れか一方とは対角配置状となる一端が、戻端または戻下流接続端とされ、該戻端または戻下流接続端とされた一端とは反対がわの他端が、戻上流接続端または止端とされたものとしなければならず、より具体的なものとして示すと、後述する実施例にも示しているとおり、単位パネルの何れか一方とは反対がわとなる他方の縦辺壁の近傍に沿って、一対の幅辺壁間に直線状に縦貫され、本流縦貫供給溝の供給端または供給上流接続端の何れか一方とは対角配置状となる一端が戻端または戻下流接続端の何れか一方とされ、一端とは反対がわの他端が戻上流接続端または止端の何れか一方とされ、しかも本流縦貫戻溝の直近に隣接する直線溝部の本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわの下流端と、本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh状ターン戻合流溝部が設けられたものとするのが良い。
h状ターン戻合流溝部は、本流縦貫戻溝の直近に隣接する直線溝部の本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわの下流端と、本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続する機能を担うものであって、その概略的形状を平面視h形状または平面視表裏反転h状の何れか一方のものとすることが可能であり、後述する実施例にも示すとおり、本流縦貫戻溝の直近に隣接する直線溝部の、本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわの下流端が、本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわとなる中途部に対して概略h字状をなすよう湾曲し、接続されたものとするのが良い。
平行蛇行溝は、配管路の本流縦貫供給溝と本流縦貫戻溝との間に、熱媒流体の流れの向きを、複数回に渡って180°湾曲しながら蛇行するよう、床暖供給管の配置を規制しながら、単位パネルに隈無く配管可能とする機能を分担するものであり、単位パネルの配管路の本流縦貫供給溝と本流縦貫戻溝との間に配され、中途部の複数箇所に点在するよう、熱媒流体の流れの向きを180°反転するよう湾曲された部分が設けられたものとしなければならず、後述する実施例にも示しているとおり、奇数本の直線溝部、表裏反転h形のh状ターン供給分岐溝部、表裏反転h形のh状ターン戻合流溝部、および、偶数本のUターン接続溝部からなるものとするのが望ましく、h状ターン供給分岐溝部、h状ターン戻合流溝部、および、偶数本のUターン接続溝部は何れも、熱媒流体の流れの上流がわから下流がわに、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう反転されたものとしなければならず、一個の単位パネルに対して平行蛇行溝が複数本設けられる場合には、単位パネルの縦辺壁に倣う方向に並ぶ並列状に配され、平行蛇行溝同士が互いに重なり合わない(交差しない)よう配設されたものとするのが良い。
平行蛇行溝の直線溝部は、床暖供給管を直線状に配置するよう規制する機能を担うものであり、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝の間に、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝に平行状に且つ等間隔を隔てて配されたものとするのが望ましく、また、Uターン接続溝部は、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう床暖供給管を湾曲形状に維持するよう規制する機能を分担するものであり、単位パネルの本流縦貫供給溝およびh状ターン供給分岐溝部と、本流縦貫戻溝およびh状ターン戻合流溝部との間に、奇数本の直線溝部、および、偶数本のUターン接続溝部が、熱媒流体の流れの向きに沿って連なるよう配されたものとしなければならない。
床暖房用折畳み型パネルは、複数個の単位パネルが一体化され、しかも一体化された複数個の単位パネルが、一個の単位パネルの面積上に積層されるよう折り畳み可能となる機能を担うものであり、複数個の単位パネル同士が、隣接する単位パネル同士を積層状に重ね合わせ、および、平面帯状に展開自在に一体化されたものとしなければならず、より具体的に示すと、後述する実施例にも示すとおり、複数個の単位パネル同士が、上流がわ配置となる単位パネルの本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の中、供給下流接続端とされた他端に対し、下流がわに隣接する単位パネルの供給端または供給上流接続端の中、供給上流接続端とされた一端が対応すると共に、上流がわ配置となる単位パネルの本流縦貫戻溝の戻端または戻下流接続端の中、戻下流接続端とされた一端に対し、下流がわに隣接する単位パネルの戻上流接続端または止端の中、戻上流接続端とされた他端が対応するよう、縦辺壁に倣う方向に縦列状に配列され、互いに対峙する幅辺壁間に、隣接する単位パネル同士を積層状に重ね合わせ、および、平面帯状に展開自在に連結する継ぎ手部が設けられたものとするのが良い。
床暖房用折畳み型パネルの継ぎ手部は、隣接する単位パネル同士を積層状に重ね合わせ、および、平面帯状に展開自在とするよう連結する機能を担うものであり、例えば、後述する実施例にも示しているように、複数個の単位パネル同士が、上流がわ配置となる単位パネルの本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の中、供給下流接続端とされた他端に対し、下流がわに隣接する単位パネルの供給端または供給上流接続端の中、供給上流接続端とされた一端が対応すると共に、上流がわ配置となる単位パネルの本流縦貫戻溝の戻端または戻下流接続端の中、戻下流接続端とされた一端に対し、下流がわに隣接する単位パネルの戻上流接続端または止端の中、戻上流接続端とされた他端が対応するよう、縦辺壁に倣う方向に縦列状に配列された場合の、互いに対峙する幅辺壁間に配されたものとすべきであり、蝶番状部品類や単位パネル素材の薄肉化された柔軟性の層状部分などとすることができる外、隣接する複数個の単位パネルの天面壁間や底面間、天面壁・底面間、対峙周壁間(互いに対峙する幅辺壁間)などの少なくとも何れかに、蝶番部品、柔軟性を有する合成樹脂フィルム、可撓性を有する金属製シート、複合素材製シート、帯状紐などが掛け渡し状に設けられたものとすることができる。
床暖供給管は、単位パネルの配管路に沿って熱媒流体を上流がわから下流がわへ向けて効率的に循環すると共に、単位パネルの天面壁側へ向けて放熱する機能を担うものであり、本流供給パイプと本流戻パイプとの間に中央パイプが設けられ、本流供給パイプ、本流戻パイプおよび中央パイプが熱伝導性に優れた素材製とされたものとすべきであり、少なくとも中央パイプが、熱伝導性に優れた素材製とされたものとしなければならず、床暖供給管の本流供給パイプ、中央パイプおよび本流戻パイプの全体が、単位パネルの配管路に沿って自在に湾曲可能となる程度に軟質な素材製のものとしなければならず、より具体的には、後述する実施例にも示すように、熱媒流体供給装置の供給管の内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路の本流縦貫供給溝に配され、上流端が熱媒流体供給装置の供給管に接続され、単位パネルの幅辺壁から外部に臨み、接続されることのない下流端が止端とされた本流供給パイプ、熱媒流体供給装置の供給管の内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路の本流縦貫戻溝に配され、下流端が熱媒流体供給装置の戻管に接続され、単位パネルの幅辺壁から外部に臨み、接続されることのない上流端が止端とされた本流戻パイプ、および、本流供給パイプと本流戻パイプとの双方の何れの内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路の平行蛇行溝に配され、上流端が本流供給パイプに接続され、下流端が本流戻パイプに接続された中央パイプの1本か、または、単位パネルの縦辺壁に倣う方向に並べて配された複数本かの何れか一方を有し、熱媒流体供給装置の供給管と戻管との間となる単位パネルの略全面に渡り、伝熱素材製の循環管路が配するものとされたものとするのが良い。
床暖供給管の本流供給パイプは、熱媒流体供給装置の供給管を中央パイプの上流端に接続し、熱媒流体供給装置から送り出される熱媒流体を中央パイプに円滑に供給する機能を担うものであり、熱媒流体供給装置の供給管の内径よりも小さな内径であって、しかも中央パイプの上流端の内径よりも大きな内径に設定され、床暖房用パネルまたは床暖房用折畳み型パネルの何れか一方の単位パネルの本流縦貫供給溝に沿って配設可能な形状、寸法のものとしなければならず、例えば、熱媒流体供給装置の供給管から本流供給パイプの上流端に無段階的且つ滑らかな錐形管状またはラッパ型管状に内径が変化されたものとすることが可能であり、後述する実施例にも示しているが、熱媒流体の熱を単位パネルの天面壁がわに効率的に放熱するよう、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)などの熱伝導性に優れた素材製ものとすべきであり、単位パネルの配管路の本流縦貫供給溝に配された場合に、上流端が熱媒流体供給装置の供給管に接続され、単位パネルの幅辺壁から外部に臨み、接続されることのない下流端が止端とされたものとするのが良い。
床暖供給管の中央パイプは、本流供給パイプから供給される熱媒流体を、本流戻パイプまで円滑に流動可能とすると共に、熱媒流体の熱を単位パネルの天面壁がわに効率的に放熱可能とする機能を分担するものであり、床暖房用パネルまたは床暖房用折畳み型パネルの何れか一方の単位パネルの平行蛇行溝に沿って配設可能な形状、寸法のものとしなければならず、後述する実施例にも示しているように、その上流端、と下流端との間に、中央パイプの上流端および下流端の内径よりも、さらに小さな内径に設定された最細中央パイプ部が設けられたものとすることができる。
また、後述する実施例には、本流供給パイプから中央パイプへと内径が段階的に縮小され、中央パイプから本流戻パイプへと内径が段階的に拡大されたものを示しているが、例えば、本流供給パイプから中央パイプへの内径の縮小、および、中央パイプから本流戻パイプへの内径の拡大の少なくとも何れか一方が、例えば、無段階的且つ滑らかな錐形管状またはラッパ型管状に内径が変化されたものとすることが可能であり、これを換言すると、本流供給パイプから中央パイプの上流端、および、最細中央パイプ部へと内径が段階的に縮小され、最細中央パイプ部から中央パイプの下流端、および。本流戻パイプへと内径が段階的に拡大されたものが、内径の縮小、または、内径の拡大の少なくとも何れか一方が無段階的に変化されたものに置き換えられたものとすることが可能であるということができる。
床暖供給管の本流戻パイプは、中央パイプの下流端を、熱媒流体供給装置の戻管に接続し、中央パイプの下流端から送り出される熱媒流体を熱媒流体供給装置に円滑に戻す機能を担うものであり、中央パイプの下流端の内径よりも大きな内径に設定され、しかも熱媒流体供給装置の戻管の内径よりも小さな内径に設定され、床暖房用パネルまたは床暖房用折畳み型パネルの何れか一方の単位パネルの本流縦貫戻溝に沿って配設可能な形状、寸法のものとしなければならず、例えば、中央パイプの下流端から熱媒流体供給装置の戻管に無段階的且つ滑らかな錐形管状またはラッパ型管状に内径が変化されたものとすることが可能であり、後述する実施例にも示すとおり、単位パネルの配管路の本流縦貫戻溝に配された場合に、下流端が熱媒流体供給装置の戻管に接続され、単位パネルの幅辺壁から外部に臨み、接続されることのない上流端が止端とされたものとするのが良い。
熱媒流体供給装置は、熱を加えた熱媒流体を、床暖供給管の上流端に供給し、床暖供給管の下流端から送出された熱媒流体を受け取るよう循環可能に供給する機能を分担するものであり、電気、ガス、灯油、軽油、重油、太陽光エネルギー、大気熱エネルギー、地熱エネルギー、その他の様々なエネルギー源、または、それらの組み合わせなどの何れかによって熱媒流体を加熱可能なものとしなければならず、熱媒流体を強制的に循環する循環ポンプを有するものや、水道水圧などの流体自体の位置エネルギーや、その他の外圧などによって流動力を発生するものなどとすることができ、床暖供給管から排出された熱媒流体を受け取らず、循環利用することなく次の装置類やその他の設備に供給したり、排液したりするものとすることが可能であり、より具体的には、後述する実施例にも示すとおり、ボイラーや給湯装置、大気熱や海水熱、河川水熱、湖水熱、地熱、太陽光エネルギーなどを利用した熱交換装置、発電装置またはヒートポンプなどを有するものとすることが可能であり、熱媒流体は、熱媒流体供給装置にて加熱され熱エネルギーを蓄積し、床暖供給管内を流動し、その過程で放熱する機能を担う液体または気体の少なくとも何れか一方であり、より具体的には、水道水、不凍液、オイル、蒸留水、地下水、その他の液体などとすることが可能である。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図面は、この発明の床暖房用パネル、床暖房用折畳み型パネル、それらに利用する床暖供給管、それらが組み込まれた床暖房パネルユニット、および、それらを利用した床暖房システムの技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
909mm角の床暖房用パネルを示す三面図である。 303mm×909mmの床暖房用パネルを示す三面図である。 909mm角の単位パネル3個からなる床暖房用折畳み型パネルを示す平面図である。 303mm×909mmの単位パネル3個からなる床暖房用折畳み型パネルを示す平面図である。 折り畳まれる図3の床暖房用折畳み型パネルを示す斜視図である。 折り畳まれた図3の床暖房用折畳み型パネルを示す斜視図である。 折り畳まれる図4の床暖房用折畳み型パネルを示す斜視図である。 折り畳まれた図4の床暖房用折畳み型パネルを示す斜視図である。 床暖房システムが設置された建築物の間取りを示す平面図である。 I型接続コネクタを一部断面化して示す正面図である。 T型接続コネクタを一部断面化して示す正面図である。 T型接続コネクタを一部断面化して示す正面図である。 止めジョイントを一部断面化して示す正面図である。 床暖房システムの一例を概念的に示す熱媒流体回路図である。 床暖房システムおよび床暖供給管を概念的に示す熱媒流体回路図である。 最細中央パイプ部を有する床暖供給管を一部断面化して概念的に示す正面図である。
図1に示す事例は、単位パネル2の天面壁20に、供給端40と止端41とを有する本流縦貫供給溝4、戻端50と止端51とを有する本流縦貫戻溝5が設けられ、本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5の間に平行に配された奇数本の直線溝部7,7,……、本流縦貫供給溝4の直近の直線溝部7の上流端70と、本流縦貫供給溝4とが接続されたh状ターン供給分岐溝部8、本流縦貫戻溝5の直近の直線溝部7の下流端71と、本流縦貫戻溝5とが接続されたh状ターン戻合流溝部9、および、蛇行状の循環路をなす如く直線溝部7,7,……が接続された偶数本のUターン接続溝部72,72,……からなる平行蛇行溝6が設けられた配管路3が凹設された、この発明の床暖房用パネルにおける代表的な一実施例を示すものである。
図1からも明確に把握できるとおり、この発明の床暖房用パネル11は、互いに平行な一対の縦辺壁(長さ909mm)21,22と、一対の縦辺壁21,22両端間に、一対の縦辺壁21,22に対し、直角に配され、互いに平行となる一対の幅辺壁(幅909mm)23,24とを有した(厚さ15mm)四角形平板状(厚さ15mm)の断熱性を有する発泡ポリプロピレン(EPP)素材からなる1個の単位パネル2を有し、単位パネル2の天面壁20には、上方に開口する有底の配管路3が凹設されている。
配管路3は、単位パネル2の何れか一方の縦辺壁21の近傍(縦辺壁21から50mm中央寄りの位置)に沿って、一対の幅辺壁23,24間に直線状に縦貫され、何れか一端40が供給端40とされ、一端40とは反対がわの他端41が止端41とされた本流縦貫供給溝4(深さ10mm、幅10mm)、および、単位パネル2の何れか一方とは反対がわとなる他方の縦辺壁22の近傍(縦辺壁22から50mm中央寄りの位置)に沿って、一対の幅辺壁23,24間に直線状に縦貫され、本流縦貫供給溝4の供給端40とは対角配置状となる一端51が戻端50とされ、一端51とは反対がわの他端50が止端50とされた本流縦貫戻溝5(深さ10mm、幅10mm)が配されている。
本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5の間に略等間隔(100mm)を隔てて、本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5に平行に配された奇数本(7本)の直線溝部7,7,……(深さ6mm、幅10mm)、本流縦貫供給溝4の直近に隣接する直線溝部7の止端41がわの上流端70と、本流縦貫供給溝4止端41がわとが、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh状ターン供給分岐溝部8(表裏反転h形状、曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)、本流縦貫戻溝5の直近に隣接する直線溝部7の本流縦貫戻溝5の止端50がわの下流端71と、本流縦貫戻溝5の止端50がわとが、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh状ターン戻合流溝部9(表裏反転h形状、曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)、および、h状ターン供給分岐溝部8がわからh状ターン戻合流溝部9に繋がる蛇行状の循環路をなす如く、隣り合う直線溝部7,7の端同士が、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続された偶数本のUターン接続溝部72,72,……(曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)からなるものとされた平行蛇行溝6が1本、単位パネル2に対して設けられたものとなっている。
この単位パネル2の配管路3を避けた複数適所に、天面壁20から底面壁26に貫通し、建築物Bの床下地UFに達するよう固定釘NL,NL,……が打ち込み可能なものとなっている。
図2に示すように、この発明の床暖房用パネル11は、互いに平行な一対の縦辺壁(長さ909mm)21,22と、一対の縦辺壁21,22両端間に、一対の縦辺壁21,22に対し、直角に配され、互いに平行となる一対の幅辺壁(幅303mm)23,24とを有した(厚さ15mm)四角形平板状(厚さ15mm)の断熱性を有する発泡ポリプロピレン(EPP)素材からなる1個の単位パネル2を有し、単位パネル2の天面壁20には、上方に開口する有底の配管路3が凹設されているものとすることができる。
配管路3は、図1と同様に本流縦貫供給溝4(深さ10mm、幅10mm)および本流縦貫戻溝5(深さ10mm、幅10mm)が配され、本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5の間に略等間隔(100mm)を隔てて、本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5に平行に配された奇数本(3本)の直線溝部7,7,……(深さ6mm、幅10mm)、本流縦貫供給溝4の直近に隣接する直線溝部7の止端41がわの上流端70と、本流縦貫供給溝4の止端41がわとが、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh状ターン供給分岐溝部8(表裏反転h形状、曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)、本流縦貫戻溝5の直近に隣接する直線溝部7の本流縦貫戻溝5の止端50がわの下流端71と、本流縦貫戻溝5の止端50がわとが、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh状ターン戻合流溝部9(表裏反転h形状、曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)、および、h状ターン供給分岐溝部8がわからh状ターン戻合流溝部9に繋がる蛇行状の循環路をなす如く、隣り合う直線溝部7,7の端同士が、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続された偶数本(2本)のUターン接続溝部72,72,……(曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)からなるものとされた平行蛇行溝6が、単位パネル2に対して1本配されたものとすることができる。
(実施例1の作用・効果)
以上のとおりの構成からなるこの発明の床暖房用パネル11は、図1または図2に示したように、単位パネル2の天面壁20に刻設された有底の配管路3が、何れか一方の縦辺壁21の近傍に沿って配された本流縦貫供給溝4、本流縦貫供給溝4の下流41がわに配されたh状ターン供給分岐溝部8、何れか他方の縦辺壁22の近傍に沿って配された本流縦貫戻溝5、本流縦貫戻溝5の上流50がわに配されたh状ターン戻合流溝部9、および、h状ターン供給分岐溝部8とh状ターン戻合流溝部9との間に、本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5に平行に配され、隣接する上流端70と下流端71とが、偶数本(6本または2本)のUターン接続溝部72,72,……を介して接続された奇数本(7本または3本)の直線溝部7,7,……が配された平行蛇行溝6を有するものとしてあるから、配管路3に対し、この発明の本流供給パイプa、本流戻パイプbおよび中央パイプcを有する床暖供給管Pが配された場合に、本流縦貫供給溝4からh状ターン供給分岐溝部8に配された本流供給パイプaの下流端a1から、中央パイプcの上流端c0にかけて、同図1および図2に示すよう、熱媒流体Wの流れが、本流供給パイプaの直線状の流れから、上下反転T字形に分岐された上、曲率半径50mmの円弧形に沿って、180°湾曲するよう向きが変えられ、熱媒流体Wの圧力が高まると共に、下流がわの流速が早められるものとなり、また、h状ターン戻合流溝部9においても同様に、同図1および図2に示すよう、最も下流がわとなる直線溝部7の直線状の流れから、曲率半径50mmの円弧形に湾曲された上、本流縦貫戻溝5に対しT字形に合流し、180°湾曲するよう向きが変えられ、熱媒流体Wの圧力が高まると共に、熱媒流体Wの流速を早める作用が発揮され、さらに、h状ターン供給分岐溝部8およびh状ターン戻合流溝部9間に配された直線溝部7,7,……間のUターン接続溝部72,72,……もまた、h状ターン供給分岐溝部8およびh状ターン戻合流溝部9に比べれば湾曲範囲が長くなるものの、熱媒流体Wの圧力および流速を高める作用を発揮するものとなるから、単位パネル2の全面に渡ってムラ無く、より均質な暖房効果が得られるものとなる。
加えて、本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5の双方が、単位パネル2の、一対の幅辺壁23,24間に直線状に縦貫されたものとなっているから、複数枚の単位パネル2,2,……が、互いの幅辺壁23,24を対峙するよう、縦列に配列された状態に敷設されたものとすれば、一本の本流縦貫供給溝4および一本の本流縦貫戻溝5の夫々を、複数個の単位パネル2,2,……の本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5に縦貫するよう配されたものとすることができるから、配管路3に対する床暖供給管Pの配管作業を効率化し、製造段階にて単位パネル2に対して床暖供給管Pが組み込まれるものの場合には、床暖房用パネル11の製造工場における製造工数を大幅に削減することができる上、建築物Bへの施工段階にて単位パネル2に対して床暖供給管Pが組み込まれるものの場合には、床暖房用パネル11の敷設工事における作業工数を大幅に削減することができ、しかも複数個の単位パネル2,2,……に渡り、直線状に配管された本流供給パイプaおよび本流戻パイプbは、熱媒流体Wの流動に対する抵抗が少なく、より円滑且つ低燃費の床暖房を実現化できるものになるという秀でた効果を発揮するものとなる。
図3、図5および図6に示す事例は、単位パネル2の天面壁20に、本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5が設けられ、本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5の間に平行に配された奇数本の直線溝部7,7,……、本流縦貫供給溝4の直近の直線溝部7の上流端70と、本流縦貫供給溝4とが接続された表裏反転h形のh状ターン供給分岐溝部8、本流縦貫戻溝5の直近の直線溝部7の下流端71と、本流縦貫戻溝5とが接続された表裏反転h形のh状ターン戻合流溝部9、および、蛇行状の循環路をなす如く奇数本(7本)の直線溝部7,7,……が接続された偶数本(6本)のUターン接続溝部72,72,……からなる平行蛇行溝6が設けられた配管路3が凹設され、複数個(3個)の単位パネル2a,2b,2c同士が、互いに対峙することとなる幅辺壁23,24間に継ぎ手部25が設けられたものとしてなる、この発明の床暖房用折畳み型パネルにおける代表的な一実施例を示すものである。
同図3、図5および図6からも明確に把握できるとおり、この発明の床暖房用折畳み型パネル12は、単位パネル2a,2b、2cの夫々が、互いに平行な一対の縦辺壁(長さ909mm)21,22と、一対の縦辺壁21,22両端間に直角に配され、互いに平行となる一対の幅辺壁(長さ909mm)23,24とを有した四角形平板状(厚さ15mm)の断熱性を有する発泡ポリプロピレン(EPP)素材からなり、天面壁20,20,20には、夫々上方に開口する有底の配管路3が凹設されている。
そして、単位パネル2a,2b、2cの夫々は、配管路3,3,3を避けた複数適所に、天面壁20から底面壁26に貫通し、建築物Bの床下地UFに達するよう固定釘NL,NL,……が打ち込み可能なものとなっている。
熱媒流体Wの流れの最も上流がわに配される単位パネル2aの配管路3は、単位パネル2aの何れか一方の縦辺壁21の近傍(縦辺壁21から50mm中央寄りの位置)に沿って、一対の幅辺壁23,24間に直線状に縦貫され、熱媒流体Wの流れの上流がわとなる一端40が供給端40とされ、熱媒流体Wの流れの下流がわとなる他端41が供給下流接続端41とされた本流縦貫供給溝4(深さ10mm、幅10mm)、および、単位パネル2aの何れか一方とは反対がわとなる他方の縦辺壁22の近傍(縦辺壁22から50mm中央寄りの位置)に沿って、一対の幅辺壁23,24間に直線状に縦貫され、本流縦貫供給溝4の供給端40とは対角配置状となる一端51が戻下流接続端51とされ、一端51とは反対がわの他端50が止端50とされた本流縦貫戻溝5(深さ10mm、幅10mm)が配されている。
本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5の間に略等間隔(100mm)を隔てて、本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5に平行に配された奇数本(7本)の直線溝部7,7,……(深さ6mm、幅10mm)、本流縦貫供給溝4の直近に隣接する直線溝部7の供給下流接続端41がわの上流端70と、本流縦貫供給溝4の供給下流接続端41がわとが、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続された表裏反転h形のh状ターン供給分岐溝部8(曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)、本流縦貫戻溝5の直近に隣接する直線溝部7の本流縦貫戻溝5の止端50がわの下流端71と、本流縦貫戻溝5の止端50がわとが、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続された表裏反転h形のh状ターン戻合流溝部9(曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)、および、h状ターン供給分岐溝部8がわからh状ターン戻合流溝部9に繋がる蛇行状の循環路をなす如く、隣り合う直線溝部7,7の端同士が、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続された偶数本(6本)のUターン接続溝部72,72,……(曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)からなるものとされた平行蛇行溝6の1本が、単位パネル2aに対して設けられたものとなっている。
単位パネル2aと単位パネル2cとの間であって熱媒流体Wの流れの中流位置に配される単位パネル2bの配管路3は、単位パネル2bの何れか一方の縦辺壁21の近傍(縦辺壁21から50mm中央寄りの位置)に沿って、一対の幅辺壁23,24間に直線状に縦貫され、熱媒流体Wの流れの上流がわとなる一端40が供給上流接続端40とされ、熱媒流体Wの流れの下流がわとなる他端41が供給下流接続端41とされた本流縦貫供給溝4(深さ10mm、幅10mm)、および、単位パネル2bの何れか一方とは反対がわとなる他方の縦辺壁22の近傍(縦辺壁22から50mm中央寄りの位置)に沿って、一対の幅辺壁23,24間に直線状に縦貫され、本流縦貫供給溝4の供給下流接続端40とは対角配置状となる一端50が戻上流接続端50とされ、一端50とは反対がわの他端51が戻下流接続端51とされた本流縦貫戻溝5(深さ10mm、幅10mm)が配されている。
本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5の間に略等間隔(100mm)を隔てて、本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5に平行に配された奇数本(7本)の直線溝部7,7,……(深さ6mm、幅10mm)、本流縦貫供給溝4の直近に隣接する直線溝部7の供給下流接続端41の何れか一方がわの上流端70と、本流縦貫供給溝4の供給下流接続端41がわとが、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh状ターン供給分岐溝部8(表裏反転h形、曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)、本流縦貫戻溝5の直近に隣接する直線溝部7の本流縦貫戻溝5の戻上流接続端50がわの下流端71と、本流縦貫戻溝5の戻上流接続端50がわとが、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh状ターン戻合流溝部9(表裏反転h形、曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)、および、h状ターン供給分岐溝部8がわからh状ターン戻合流溝部9に繋がる蛇行状の循環路をなす如く、隣り合う直線溝部7,7の端同士が、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続された偶数本(6本)のUターン接続溝部72,72,……(曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)からなるものとされた平行蛇行溝6の1本が、単位パネル2bに対して設けられたものとなっている。
単位パネル2bに連なり、熱媒流体Wの流れの最も下流がわに配される単位パネル2の配管路3は、単位パネル2cの何れか一方の縦辺壁21の近傍(縦辺壁21から50mm中央寄りの位置)に沿って、一対の幅辺壁23,24間に直線状に縦貫され、熱媒流体Wの流れの上流がわとなる一端40が供給上流接続端40とされ、熱媒流体Wの流れの下流がわとなる他端41が止端41とされた本流縦貫供給溝4(深さ10mm、幅10mm)、および、単位パネル2cの何れか一方とは反対がわとなる他方の縦辺壁22の近傍(縦辺壁22から50mm中央寄りの位置)に沿って、一対の幅辺壁23,24間に直線状に縦貫され、本流縦貫供給溝4の止端41とは対角配置状となる一端50が戻上流接続端50とされ、戻上流接続端50とは反対がわの他端51が戻端51とされた本流縦貫戻溝5(深さ10mm、幅10mm)が配されている。
本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5の間に略等間隔(100mm)を隔てて、本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5に平行に配された奇数本(7本)の直線溝部7,7,……(深さ6mm、幅10mm)、本流縦貫供給溝4の直近に隣接する直線溝部7の止端41がわの上流端70と、本流縦貫供給溝4の止端41がわとが、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh状ターン供給分岐溝部8(表裏反転h形、曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)、本流縦貫戻溝5の直近に隣接する直線溝部7の本流縦貫戻溝5の戻上流接続端50がわの下流端71と、本流縦貫戻溝5の戻上流接続端50がわとが、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh状ターン戻合流溝部9(表裏反転h形、曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)、および、h状ターン供給分岐溝部8がわからh状ターン戻合流溝部9に繋がる蛇行状の循環路をなす如く、隣り合う直線溝部7,7の端同士が、熱媒流体Wの流れの向きを180°湾曲するよう接続された偶数本のUターン接続溝部72,72,……(曲率半径50mm、深さ6mm、幅10mm)からなるものとされた平行蛇行溝6の1本が、単位パネル2cに対して設けられたものとなっている。
3個の単位パネル2a,2b,2cは、熱媒流体Wの流れの最も上流がわに配される単位パネル2aの本流縦貫供給溝4の供給下流接続端41、および、本流縦貫戻溝5の戻下流接続端51が、夫々熱媒流体Wの流れの中流位置に配される単位パネル2bの本流縦貫供給溝4の供給上流接続端40および、本流縦貫戻溝5の戻上流接続端50に対応され、熱媒流体Wの流れの中流位置に配される単位パネル2bの本流縦貫供給溝4の供給下流接続端41および、本流縦貫戻溝5の戻下流接続端51が、熱媒流体Wの流れの最も下流がわに配される単位パネル2cの本流縦貫供給溝4の供給上流接続端40、および、本流縦貫戻溝5の戻上流接続端50に対応されるよう、単位パネル2a,2b,2c同士が、縦辺壁21,22に倣う方向に縦列状に配列され、互いに対峙する幅辺壁23,24間に対し、単位パネル2a,2b,2cの隣接するもの同士を積層状に重ね合わせ、および、平面帯状に展開自在に連結する継ぎ手部25,25,25が設けられたものとされ、3個の単位パネル2a,2b,2cの本流縦貫供給溝4,4,4および本流縦貫戻溝5,5.5は、3個の単位パネル2a,2b,2cが平面帯状に展開された場合に、単位パネル2aの外がわとなる幅辺壁23から、単位パネル2cの外がわとなる幅辺壁24まで平行な直線状に縦貫されたものとなる。
継ぎ手部25は、互いに対峙する幅辺壁23,24間の適所に設けられた1個または複数個の蝶番とすることができる外、単位パネル2a,2b,2cと一体に成型された薄肉脆弱部か、単位パネル2a,2b,2cの天面壁20,20,20に跨ぐよう積層状に一体化された軟質フィルムか、底面壁26,26,26に跨ぐよう積層状に一体化された軟質フィルムか、単位パネル2a,2b,2cの肉厚の中間に積層され、一体化された軟質フィルムか、天面壁20,20,20から底面壁26,26,26に跨ぐよう一体化された軟質フィルムかの何れか一とすることができ、何れの場合にも、継ぎ手部25は、本流縦貫供給溝4および本流縦貫戻溝5に配された床暖供給管Pに干渉しない配置、形状のものとすべきである。
図4、図7および図8に示す、この発明の床暖房用折畳み型パネル12は、図2に示した一対の縦辺壁(長さ909mm)21,22と、一対の幅辺壁(幅303mm)23,24とを有した単位パネル2の3個2a,2b、2cが、図3、図5および図6に示したものと同様に、隣接する単位パネル2a,2b,2c同士を積層状に重ね合わせ、および、平面帯状に展開自在に連結する継ぎ手部25,25,25が設けられたものとされ、3個の単位パネル2a,2b,2cの本流縦貫供給溝4,4,4および本流縦貫戻溝5,5.5が夫々、平面帯状に展開された状態の3個の単位パネル2a,2b,2cの幅辺壁23,24間に直線状に縦貫されたものである。
(実施例2の作用・効果)
図1、図2、図5ないし図9および図14に示すように、この発明の床暖房用折畳み型パネル12は、図5ないし図8に示す何れの形状のものの場合にも、継ぎ手部25,25,25によって折り畳み自在とされたものとなっているから、床暖供給管Pが組み込まれた状態か、床暖供給管Pが組み込まれていない状態かの何れかを問わず、図6または図8に示すよう、単位パネル2a,2b,2cがバラバラにならず、一体の状態を保ったまま積層状に折り畳まれた状態となり、より狭いスペースに整然と保管できるから、より在庫管理がし易くなり、しかも格段に効率的に輸送することができるものとなる上、工場にて床暖供給管Pが組み込まれたものとされたものの場合には、図5ないし図9に示すように、建築物Bの床下地UF上に敷設する際に、継ぎ手部25,25,25を展開し、簡便に平面帯状に設置し、単位パネル2a,2b,2cの配管路3,3,3を避けた複数適所に、固定釘NL,NL,……などを打ち込み確り固定した上、図14に示すように、建築物Bの屋外の給湯装置WHから建築物Bの屋内に引き込まれた給湯管WP(供給管WP0、戻管WP1)を接続し、さらに、単位パネル2a,2b,2cの天面壁20,20,……の略全面に渡り、図1および図2中に一点鎖線で示すような、アルミニウム−亜鉛合金製や、アルミニウム製、銅製またはステンレス製などの均熱シートHSを積層するよう設け、天面壁20,20,……および均熱シートHSの上に床外装FCを敷設するように、正確、簡便且つ迅速に施工することができる。
図1、図9ないし図13および図15に示す事例は、熱媒流体供給装置WHの供給管WP0の内径よりも小さな内径に設定され、単位パネル2の配管路3の本流縦貫供給溝4に配される本流供給パイプa、熱媒流体供給装置WHの戻管WP1の内径よりも小さな内径に設定され、単位パネル2の配管路3の本流縦貫戻溝5に配される本流戻パイプb、および、本流供給パイプaと本流戻パイプbとの双方の何れの内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路3の平行蛇行溝6に配され、上流端c0が本流供給パイプaに、また、下流端c1が本流戻パイプbに接続される中央パイプcを有し、熱媒流体供給装置WHの供給管WP0と戻管WP1との間となる単位パネル2の略全面に渡り、伝熱素材製の循環管路が配するものとされたものとしてなる、この発明の基本をなす床暖房用パネル11、または、この発明の床暖房用折畳み型パネル12の何れか一方に利用する床暖供給管における代表的な一実施例を示すものである。
同図1、図9ないし図13および図15からも明確に理解できるように、この発明の床暖供給管Pは、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)製の伝熱性に優れた柔軟性のパイプからなり、この発明の床暖房システム1および床暖房パネルユニット10に利用される床暖房用パネル11、または、この発明の床暖房用折畳み型パネル12の何れか一方に組み込まれるものであり、床暖房システム1の熱媒流体供給装置WHは、建築物Bの屋外適所に設置された給湯装置WHとすることができ、給湯装置WHの給湯管WP(供給管WP、戻管WP1)の内径が、Φ20mmに設定され、供給管WPおよび戻管WP1に接続されたホースヘッダHD,HD、および、ホースヘッダHD,HDから分岐された供給枝管HUの内径が、上流側でΦ14mm、下流側でΦ8mmとなるよう、段階的に内径が小径化するよう配管され、また、戻枝管HDの内径が、下流側でΦ8mm、上流側でΦ14mmとなるよう段階的に内径が大径化するよう配管され、それら内径がΦ8mmに設定された供給枝管HUの下流端および戻枝管HDの上流端が、建築物Bの屋内の床下地UF上に引き込まれ、床暖供給管Pに接続されたものとなる。
この発明の床暖供給管Pの本流供給パイプaは、その内径が、給湯装置WHの給湯管WP(供給管WP0、戻管WP1)の内径Φ20mm、および、供給枝管HUの下流端の内径Φ8mmの何れよりも小さなΦ6mmに設定され、図1に示すように、単位パネル2の遊底の配管路3の本流縦貫供給溝4に沿って配された場合に、上流端a0が、給湯装置WHの給湯管WP(供給管WP0)にホースヘッダHDを介して接続された供給枝管HUの下流端が、図12に示す、T型接続コネクタd1を介し、供給枝管HUから分岐するよう接続され、単位パネル2の幅辺壁24から外部に臨み、接続されることのない下流端a1に、図13に示す、止めジョイントd3が挿着され止端a1とされたたものとなっている。
本流戻パイプbは、その内径が、給湯装置WHの給湯管WP(戻管WP1)の内径Φ20mm、および、戻枝管HDの上流端の内径Φ8mmの何れよりも小さなΦ6mmに設定され、図1に示すように、単位パネル2の遊底の配管路3の本流縦貫戻溝5に沿って配された場合に、下流端b1が、給湯装置WHの給湯管WP(戻管WP1)にホースヘッダHDを介して接続された戻枝管HDの上流端に対し、図12に示す、T型接続コネクタd1を介し、戻枝管HDに合流するよう接続され、単位パネル2の幅辺壁23から外部に臨み、接続されることのない上流端b0に、図13に示す、止めジョイントd3が挿着され止端b0とされている。
中央パイプcは、本流供給パイプaと本流戻パイプbとの双方の何れの内径Φ6mmよりも小さな内径Φ3mmに設定され、図1に示すように、単位パネル2の有底の配管路3の表裏反転h形状のh状ターン供給分岐溝部8、奇数本(7本)の直線溝部7,7,……、偶数本(6本)のUターン接続溝部72,72,……および表裏反転h形状のh状ターン戻合流溝部9に沿って配された場合に、図1および図11に示すように、上流端c0が本流供給パイプaの下流端(止端)a1寄りの対応中途箇所に対し、T型接続コネクタd1を介して接続され、また、図1および図11に示すように、下流端c1が本流戻パイプbの上流端(止端)b0寄りの対応中途箇所に対し、T型接続コネクタd2を介して接続されたものである。
図10、図15および図16の一点鎖線円Aに示すように、中央パイプcは、その流路長の中央範囲に、内径Φ3mmの上流端c0および下流端c1の何れよりも小径の内径Φ1.7mmに設定された最細中央パイプ部c2が、図10に示す、I型接続コネクタd0を介して接続されたものとすることが可能である。
また、図11および図12に示すようなT型接続コネクタd1(d2)は、供給枝管HUまたは戻枝管HD(本流供給パイプaまたは本流戻パイプb)が、分岐または合流の必要がない場合には、図10に示すようなI型形状の接続コネクタ(d0)と同様の形状のものであって接続寸法の適合するものに置き換えられ、供給枝管HUまたは戻枝管HD(本流供給パイプaまたは本流戻パイプb)に対し、本流供給パイプaまたは本流戻パイプb(中央パイプcの上流端c0または下流端c1)と接続されたものとすることが可能である。
(実施例3の作用・効果)
この発明の床暖供給管Pは、図1、図9ないし図13および図15に示すように、内径がΦ20mmの給湯装置WHの給湯管WPの供給管WP0から、内径が上流側でΦ14mm、下流側でΦ8mmとなるようホースヘッダHD,HDを経て分岐された供給枝管HUを通じ、内径がΦ6mmの本流供給パイプaから内径がΦ3mmの中央パイプcに達する往路過程で、次第に流路断面積が縮小され、熱媒流体Wの流速が高まり、単位パネル2の配管路3に沿って速やかに流動することにより、放熱をより均質化するものとなり、また、内径がΦ3mmの中央パイプcから内径がΦ6mmの本流戻パイプbを経て内径が上流側でΦ8mm、下流側でΦ14mmとなるよう戻枝管HDを経て合流されたホースヘッダHD,HDを経て、内径がΦ20mmの給湯管WP戻管WP1を通じて給湯装置WHに戻る復路過程により、一旦、高速化された流速が次第に元の流速に戻され、給湯装置WHに支障なく循環され、熱媒流体Wが再加熱され、供給管WPを通じて循環されるものとなるから、格段の低燃費を実現化することができるものとなる。
加えて、この発明の床暖供給管Pは、単位パネル2の配管路3に沿って配されたものとされた場合には、表裏反転h形のh状ターン供給分岐溝部8、表裏反転h形のh状ターン戻合流溝部9、および、偶数本のUターン接続溝部72に沿って、熱媒流体Wの流れを曲率半径50mmで180°湾曲されたものとなるから、夫々の方向転換毎に熱媒流体Wの圧力および流速が高められ、さらに、給湯管WP(供給管WP0、戻管WP1)、ホースヘッダHD、供給枝管HU、戻枝管HD、および、床暖供給管Pの本流供給パイプa、本流戻パイプb、中央パイプcの内径の設定により、前記往路過程では、中央パイプc内の熱媒流体Wの圧力および流速が、給湯装置WHの供給管WP0内の圧力および流速を上回るものとなり、また、中央パイプcから給湯装置WHの戻管WP1に戻る復路過程の下流がわでは、給湯装置WHの供給圧力および流力に戻されるものとなるから、給湯装置WHに負担を掛けること無く、格段に効率的な低燃費運転を実現化しながら、単位パネル2中を熱媒流体Wが高速で循環されることとなり、格段に低燃費且つムラの無い効率的な床暖房を達成するものとなる。
図3、図9および図11ないし図14に示す事例は、この発明の床暖房用折畳み型パネル12に対し、この発明の床暖供給管Pが組み込まれた床暖房パネルユニット10を利用した床暖房システム1を示しており、図14に示すように、例えば、一枚の床暖房用折畳み型パネル12を利用した床暖房システム1は、床暖房用折畳み型パネル12が実施例2に示したものであり、建築物Bの屋内の床暖房の対象範囲となる床下地UF上に平面帯状に展開、敷設された床暖房用折畳み型パネル12に組み込まれている床暖供給管Pは、3個の単位パネル2a,2b,2cの夫々に対し、基本的に実施例3に示したものが組み込まれており、最も上流がわ配置の単位パネル2a、中間配置の単位パネル2b、および、最も下流がわ配置の単位パネル2cに縦貫するよう凹設された本流縦貫供給溝4,4,4に沿って中途部に止端a1を有すること無く本流供給パイプaが配され、本流供給パイプaの、最も下流がわ配置の単位パネル2cの幅辺壁24の他端41から外部に臨む下流端a1が、下流端a1に対し、図13の止めジョイントd3が挿着され、止端a1とされている。
平面帯状に展開された最も上流がわ配置の単位パネル2a、中間配置の単位パネル2b、および、最も下流がわ配置の単位パネル2cに縦貫するよう凹設された本流縦貫戻溝5,5,5に沿って中途部に止端b0を有すること無く本流戻パイプbが配され、本流戻パイプbの、最も上流がわ配置の単位パネル2aの幅辺壁23の他端50から外部に臨む上流端b0に対し、図13の止めジョイントd3が挿着され、止端b0とされている。
さらに、最も上流がわ配置の単位パネル2aの幅辺壁23に開口する本流縦貫供給溝4の一端(供給端)40には、床暖供給管Pの本流供給パイプaの上流端a0が外部に臨むよう配され、最も上流がわ配置の単位パネル2aの幅辺壁24に開口する本流縦貫戻溝5の一端(戻端)51には、床暖供給管Pの本流戻パイプb下流端b1が外部に臨むよう配されたものとなっている。
そして、建築物の屋外の適所に設置された給湯装置WHの給湯管WP(供給管WP0、戻管WP1)は、夫々ホースヘッダHD,HDを経て複数本の供給枝管HUおよび複数本の戻枝管HDに分岐された上、建築物Bの屋内の床下地UF上に引き込まれ、一本の供給枝管HUが、最も上流がわ配置の単位パネル2aの幅辺壁23に開口する本流縦貫供給溝4の一端(供給端)40から外部に臨む、床暖供給管Pの本流供給パイプaの上流端a0に対し、図12に示すT型接続コネクタd1を介して接続され、T型接続コネクタd1の三股の内の残りの一の接続端には、供給枝管HUの下流がわが接続されるか、または、図13に示す止めジョイントd3のような供給枝管HU用の止めジョイントが挿着されて止端とされたものとしてあり、また、このように供給枝管HUの下流がわを止端とせずに、図10に示すような、内径の異なるパイプ同士を接続可能なI型のジョイントが介在されて供給枝管HUの下流がわに本流供給パイプaの上流端a0が接続されたものとすることが可能である。
また、一本の戻枝管HDが、最も下流がわ配置の単位パネル2cの幅辺壁24に開口する本流縦貫戻溝5の一端(戻端)51から外部に臨む、床暖供給管Pの本流戻パイプb下流端b1に対し、図12に示すT型接続コネクタd1を介して接続され、T型接続コネクタd1の三股の内の残りの一の接続端には、戻枝管HDの上流がわが接続されるか、または、図13に示す止めジョイントd3のような戻枝管HD用の止めジョイントが挿着されて止端とされたものとしてあり、また、このように戻枝管HDの上流がわを止端とせずに、図10に示すような、内径の異なるパイプ同士を接続可能なI型のジョイントが介在されて戻枝管HDの上流がわに本流戻パイプbの下流端b1が接続されたものとすることが可能であり、以上のように給湯装置WHと床暖供給管Pとの間に熱媒流体Wの循環路が設けられたものとなっており、このようにして設置された床暖房用折畳み型パネル12の単位パネル2a,2b,2cの天面壁20,20,……の略全面に渡り、図1および図2中に一点鎖線で示すような、アルミニウム−亜鉛合金製や、アルミニウム製、銅製またはステンレス製など高熱伝導率素材製の均熱シートHSが積層するよう設けられ、天面壁20,20,……および均熱シートHSの上に床外装FCを敷設するよう施工されてなるものである。
(実施例4の作用・効果)
この発明の床暖房用折畳み型パネル12に対し、この発明の床暖供給管Pが組み込まれた床暖房パネルユニット10を利用した床暖房システム1は、積層状に折り畳まれた床暖房用折畳み型パネル12を輸送し、建築物Bの床下地UF上に搬入した後に、平面帯状に展開し、敷設範囲に位置決めして配した上、配管路3および配管路3に配された床暖供給管Pを避けた天面壁20,20,20の複数適所に、床下地UFに達するよう固定釘NL,NL,……を打ち込み確りと固定するという簡便な作業によって迅速且つ正確に敷設することができるから、工期を大幅に短縮することができるものとなり、しかも床暖供給管Pの配管作業を効率化し、施工ミスを生じ難く、より安全性に優れた設置工事を実現化できるものになる。
さらに、また、この発明の床暖房システム1は、図9に示すように、建築物Bの間取りに応じた床暖房対象範囲にわたって複数枚の平面帯状に展開された床暖房用折畳み型パネル12,12,……が敷設されたものとすることが可能である。
複数枚の床暖房用折畳み型パネル12,12,……が、建築物Bの間取りに応じて配されるよう敷設されてなる床暖房システム1は、図9および図14に示すように、一列に連なる床暖房用折畳み型パネル12,12,……同士が、互いの本流縦貫供給溝4,4,……(本流縦貫戻溝5,5,……)が一列に連なる方向に連続して配列するよう敷設されおり、換言すると、一対の縦辺壁21,21,……(22,22,……)が一面状に連なる方向に連続して配列するよう敷設され、床暖供給管Pが組み込まれてなる床暖房パネルユニット列13とされたものである。
床暖房パネルユニット列13は、配列された床暖房用折畳み型パネル12,12,……の中、上流がわ配置の床暖房用折畳み型パネル12の本流供給パイプaの下流端a1に対し、下流がわに隣接する床暖房用折畳み型パネル12の本流供給パイプaの上流端a0が接続され、しかも、上流がわ配置の床暖房用折畳み型パネル12の本流戻パイプbの下流端b1に対し、下流がわに隣接する床暖房用折畳み型パネル12の本流戻パイプbの上流端b0が接続されている。
そして、最も上流がわ配置の床暖房用折畳み型パネル12の本流供給パイプaの上流端a0が、最も上流がわ配置の単位パネル2aの幅辺壁23に開口する本流縦貫供給溝4の一端(供給端)40から外部に臨むものとされ、給湯装置WHの給湯管WPの供給管WP0からホースヘッダHDを経て延伸された供給枝管HUが、図12に示すT型接続コネクタd1を介して接続され、T型接続コネクタd1の三股の内の残りの一の接続端には、供給枝管HUの下流側が接続されるか、または、図13に示す止めジョイントd3のような供給枝管HU用の止めジョイントが挿着されて止端とされたものとしてあり、このように分岐または合流の必要がない場合には、図10に示すようなI型形状の接続コネクタ(d0)と同様の形状のものであって接続寸法の適合するものに置き換えられたものとすることが可能である。
最も下流がわ配置の床暖房用折畳み型パネル12の本流供給パイプaの下流端a1が、最も下流がわ配置の単位パネル2aの幅辺壁24に開口する本流縦貫供給溝4の止端(他端)41から外部に臨むよう配され、止めジョイントd3の挿着によって止端(下流端)a1とされたものとしてあり、このように本流供給パイプaの下流端a1に分岐の必要がない場合には、T型接続コネクタd2および止めジョイントd3を、図10に示すようなI型形状の接続コネクタ(d0)と同様の形状のものであって接続寸法の適合するI型の接続コネクタに置き換えられ、本流供給パイプaの下流端a1と、本流供給パイプaの直近に配された直線溝部7の上流端70とが他の配管に分岐することなく直接接続されたものとすることが可能である。
また、最も上流がわ配置の床暖房用折畳み型パネル12の本流戻パイプbの上流端b0が、最も上流がわ配置の単位パネル2aの幅辺壁23に開口する本流縦貫戻溝5の止端(他端)50から外部に臨むよう配され、止めジョイントd3の挿着によって止端(上流端)b0とされ、最も上流がわ配置の床暖房用折畳み型パネル12の本流戻パイプbの下流端b1が、最も下流がわ配置の単位パネル2aの幅辺壁24に開口する本流縦貫戻溝5の一端51から外部に臨むものとされ、給湯装置WHの給湯管WPの戻管WP1からホースヘッダHDを経て延伸された戻枝管HDに対し、図12に示すT型接続コネクタd1を介して接続され、T型接続コネクタd1の三股の内の残りの一の接続端には、戻枝管HDの上流側が接続されるか、または、図13に示す止めジョイントd3のような戻枝管HD用の止めジョイントが挿着されて止端とされたものとしてあり、このように本流戻パイプbの上流端b0に合流の必要がない場合には、T型接続コネクタd2および止めジョイントd3を、図10に示すようなI型形状の接続コネクタ(d0)と同様の形状のものであって接続寸法の適合するI型の接続コネクタに置き換えられ、本流戻パイプbの上流端b0と戻枝管HDとが他の配管と合流せずに直接接続されたものとすることが可能であり、給湯装置WHと床暖供給管Pとの間に熱媒流体Wの循環路が設けられたものとなっている。
床暖房システム1の床暖房パネルユニット列13は、複数枚の床暖房用折畳み型パネル12,12,……およびそれに組み込まれた床暖供給管P,P,……の一部または全部の何れか一方が、床暖房用パネル11およびそれに組み込まれた床暖供給管Pに置き換えられたものとすることができる。
(実施例5の作用・効果)
この発明の床暖房システム1は、図9に示すように、建築物Bの床下地UF上に、平面帯状に展開された複数枚の床暖房用折畳み型パネル12,12,……が、互いの幅辺壁23,24同士が対応するよう敷設されてなる床暖房パネルユニット列13を有しているから、複数枚の床暖房用折畳み型パネル12,12,……の、配管路3,3,……の本流縦貫供給溝4,4,……および本流縦貫戻溝5,5,……が、互いに平行な直線上に配されたものとなり、本流縦貫供給溝4,4,……および本流縦貫戻溝5,5,……に夫々配された本流供給パイプaおよび本流戻パイプbもまた、平行な直線上に配されたものとなり、広範囲に渡る熱媒流体Wの供給と戻りの流動性が格段に高められたものとなり、給湯装置WHに最も近い単位パネル2に供給される熱媒流体Wと、最も遠い単位パネル2に供給される熱媒流体Wとの温度差および圧力差、流速差を格段に小さくし、敷設範囲に渡り、より均質の温度に加温できる床暖房を実現化することができるものとなる。
(結 び)
叙述の如く、この発明の床暖房用パネル、床暖房用折畳み型パネル、それらに利用する床暖供給管、それらが組み込まれた床暖房パネルユニット、および、それらを利用した床暖房システムは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの床暖房技術に比較して、単位パネル内における熱媒流体の流動速度を大幅に高めると共に、運転中の単位時間当たりの熱媒流体の流量を格段に低減することができるから、燃料消費量を大幅に節減し、遙かに経済的なものとすることができる上、製造作業性の改善、保管スペースおよび輸送効率の向上、さらに、施工作業の効率化を達成するものとなり、従前までは製造や保管、輸送に多大な労力を要していたが、これを改善することができる上、施工工期を大幅に短縮することができ、しかも暖房ムラを改善し、ランニングコストを大幅に節約できるものとなるから、建築資材業界および建築施工業界はもとより、従来よりも一段と経済的に施工することができ、より経済的に利用可能な床暖房施設の提供を希望する住宅販売業界および一般家庭においても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
1 床暖房システム
10 床暖房パネルユニット
11 床暖房用パネル
12 床暖房用折畳み型パネル
13 床暖房パネルユニット列
2 単位パネル
20 同 天面壁
21 同 一方の縦辺壁
22 同 他方の縦辺壁
23 同 一方の幅辺壁
24 同 他方の幅辺壁
25 同 継ぎ手部
26 同 底面壁
NL 同 固定釘
HS 同 均熱シート
2a 同 最も上流がわ配置の単位パネル
2b 同 中間配置の単位パネル
2c 同 最も下流がわ配置の単位パネル
3 配管路
4 本流縦貫供給溝
40 同 供給端(供給上流接続端、一端)
41 同 止端(供給下流接続端、他端)
5 本流縦貫戻溝
50 同 止端(「戻上流接続端、他端)
51 同 戻端(戻下流接続端、一端)
6 平行蛇行溝
7 直線溝部
70 同 上流端
71 同 下流端
72 同 Uターン接続溝部
8 h状ターン供給分岐溝部
9 h状ターン戻合流溝部
P 床暖供給管
a 本流供給パイプ
a0 同 上流端
a1 同 下流端(止端)
b 本流戻パイプ
b0 同 上流端(止端)
b1 同 下流端
c 中央パイプ
c0 同 上流端
c1 同 下流端
c2 同 最細中央パイプ部
d 接続コネクタ
d0 同 I型接続コネクタ
d1 同 T型接続コネクタ
d2 同 T型接続コネクタ
d3 同 止めジョイント
B 建築物
FC 同 床外装
UF 同 床下地
WH 給湯装置(熱媒流体供給装置)
WP 同 給湯管
WP0 同 供給管
WP1 同 戻管
W 熱媒流体
HD 同 ホースヘッダ
HU 同 供給枝管
HD 同 戻枝管

Claims (9)

  1. 正方形または矩形平板状断熱素材製で所要厚さの単位パネルからなり、該単位パネルの表面がわで、平行する一対の側辺内がわ近傍夫々に添わせ、上方に開口する配管路が直線状に凹設され、それら配管路の中、何れか一方は、その一端が、供給端または供給上流接続端とされ、当該一端とは反対がわの他端が、供給下流接続端または止端となる本流縦貫供給溝に、そして、それら配管路の中、他方は、前記本流縦貫供給溝の供給端または供給上流接続端何れか一方とは対角配置状となる一端が、戻端または戻下流接続端とされ、該戻端または戻下流接続端とされた一端とは反対がわの他端が、戻上流接続端または止端とされた本流縦貫戻溝になる如く配されると共に、それら本流縦貫供給溝と本流縦貫戻溝との間には、略等間隔を隔てて、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝に平行に配された奇数本の直線溝部、本流縦貫供給溝の直近に隣接する直線溝部の供給下流接続端または止端の何れか一方がわの上流端と、本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン供給分岐溝部、本流縦貫戻溝の直近に隣接する直線溝部の本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわの下流端と、本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン戻合流溝部、および、h状ターン供給分岐溝部がわからh状ターン戻合流溝部に繋がる蛇行状の循環路をなす如く、隣り合う直線溝部の端同士が、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続された偶数本のUターン接続溝部の各部からなるものとされた平行蛇行溝が、単位パネルに対して1本か、または、単位パネルに並列状に配された複数本かの何れか一方となるよう設けられてなるものとしたことを特徴とする床暖房用パネル。
  2. 正方形または矩形平板状断熱素材製で所要厚さの単位パネルからなり、該単位パネルの表面がわで、平行する一対の側辺内がわ近傍夫々に添わせ、上方に開口する配管路が直線状に凹設され、それら配管路の中、何れか一方は、その一端が、供給端または供給上流接続端とされ、当該一端とは反対がわの他端が、供給下流接続端または止端となる本流縦貫供給溝に、そして、それら配管路の中、他方は、前記本流縦貫供給溝の供給端または供給上流接続端何れか一方とは対角配置状となる一端が、戻端または戻下流接続端とされ、該戻端または戻下流接続端とされた一端とは反対がわの他端が、戻上流接続端または止端とされた本流縦貫戻溝になる如く配されると共に、それら本流縦貫供給溝と本流縦貫戻溝との間には、略等間隔を隔てて、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝に平行に配された奇数本の直線溝部、本流縦貫供給溝の直近に隣接する直線溝部の供給下流接続端または止端の何れか一方がわの上流端と、本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン供給分岐溝部、本流縦貫戻溝の直近に隣接する直線溝部の本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわの下流端と、本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン戻合流溝部、および、隣り合う直線溝部の端同士が、h状ターン供給分岐溝部がわからh状ターン戻合流溝部にS字状またはZ字状の何れか一方に連なる如く、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続された偶数本のUターン接続溝部の各部からなるものとされた平行蛇行溝が、単位パネルに対して1本か、または、単位パネルに並列状に配された複数本かの何れか一方となるよう設けられ、複数個の単位パネルが、単位パネルの本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の中、供給下流接続端とされた一端に対し、隣接する単位パネルの供給端または供給上流接続端の中、供給上流接続端とされた他端が対応し、しかも単位パネルの本流縦貫戻溝の戻端または戻下流接続端の中、戻下流接続端とされた一端に対し、隣接する単位パネルの戻上流接続端または止端の中、戻上流接続端とされた他端が対応するよう、複数個の単位パネル同士が縦列状に配列され、隣接する単位パネル同士間に、隣接する単位パネル同士を積層状に重ね合わせ、および、平面帯状に展開自在に連結する継ぎ手部が設けられてなるものとしたことを特徴とする床暖房用折畳み型パネル。
  3. 互いに平行な一対の縦辺壁と、一対の縦辺壁両端間に配され、互いに平行となる一対の幅辺壁とを有した四角形平板状の断熱素材からなる少なくとも1個の単位パネルを有し、単位パネルの天面壁には、上方に開口する有底の配管路が凹設され、配管路は、単位パネルの何れか一方の縦辺壁の近傍に沿って、一対の幅辺壁間に直線状に縦貫され、何れか一端が供給端または供給上流接続端の何れか一方とされ、一端とは反対がわの他端が供給下流接続端または止端の何れか一方とされた本流縦貫供給溝、および、単位パネルの何れか一方とは反対がわとなる他方の縦辺壁の近傍に沿って、一対の幅辺壁間に直線状に縦貫され、本流縦貫供給溝の供給端または供給上流接続端の何れか一方とは対角配置状となる一端が戻端または戻下流接続端の何れか一方とされ、一端とは反対がわの他端が戻上流接続端または止端の何れか一方とされた本流縦貫戻溝が配され、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝の間に略等間隔を隔てて、本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝に平行に配された奇数本の直線溝部、本流縦貫供給溝の直近に隣接する直線溝部の供給下流接続端または止端の何れか一方がわの上流端と、本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン供給分岐溝部、本流縦貫戻溝の直近に隣接する直線溝部の本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわの下流端と、本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方がわとが、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続されたh形または表裏反転h形の何れか一方のh状ターン戻合流溝部、および、隣り合う直線溝部の端同士が、h状ターン供給分岐溝部がわからh状ターン戻合流溝部にS字状またはZ字状の何れか一方に連なる如く、熱媒流体の流れの向きを180°湾曲するよう接続された偶数本のUターン接続溝部からなるものとされた平行蛇行溝が、単位パネルに対して1本か、または、単位パネルの縦辺壁に倣う方向に並ぶ並列状に配された複数本かの何れか一方となるよう設けられ、複数個の単位パネルが、単位パネルの本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の中、供給下流接続端とされた一端に対し、隣接する単位パネルの供給端または供給上流接続端の中、供給上流接続端とされた他端が対応し、しかも単位パネルの本流縦貫戻溝の戻端または戻下流接続端の中、戻下流接続端とされた一端に対し、隣接する単位パネルの戻上流接続端または止端の中、戻上流接続端とされた他端が対応するよう、複数個の単位パネル同士が縦辺壁に倣う方向に縦列状に配列され、互いに対峙する幅辺壁間に、隣接する単位パネル同士を積層状に重ね合わせ、および、平面帯状に展開自在に連結する継ぎ手部が設けられてなるものとしたことを特徴とする床暖房用折畳み型パネル。
  4. 熱媒流体供給装置の供給管の内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路の本流縦貫供給溝に配された場合に、上流端が熱媒流体供給装置の供給管に接続され、単位パネルから外部に臨み、接続されることのない下流端が止端とされる本流供給パイプ、熱媒流体供給装置の戻管の内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路の本流縦貫戻溝に配された場合に、下流端が熱媒流体供給装置の戻管に接続され、単位パネルから外部に臨み、接続されることのない上流端が止端とされる本流戻パイプ、および、本流供給パイプと本流戻パイプとの双方の何れの内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路の平行蛇行溝に配された場合に、上流端が本流供給パイプに接続され、下流端が本流戻パイプに接続される中央パイプの1本か、または、単位パネルの本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝の直線方向に並べて配される複数本かの何れか一方を有し、熱媒流体供給装置の供給管と戻管との間となる単位パネルの略全面に渡り、伝熱素材製の循環管路が配するものとされた、請求項1記載の床暖房用パネル、または、請求項2または3何れか一記載の床暖房用折畳み型パネルに利用する床暖供給管。
  5. 熱媒流体供給装置の供給管の内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路の本流縦貫供給溝に配された場合に、上流端が熱媒流体供給装置の供給管に接続され、単位パネルから外部に臨み、接続されることのない下流端が止端とされた本流供給パイプ、熱媒流体供給装置の戻管の内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路の本流縦貫戻溝に配された場合に、下流端が熱媒流体供給装置の戻管に接続され、単位パネルから外部に臨み、接続されることのない上流端が止端とされた本流戻パイプ、および、本流供給パイプと本流戻パイプとの双方の何れの内径よりも小さな内径に設定され、単位パネルの配管路のh状ターン供給分岐溝部、奇数本の直線溝部、偶数本のUターン接続溝部およびh状ターン戻合流溝部に配され、上流端が本流供給パイプに接続され、下流端が本流戻パイプに接続される中央パイプの1本か、または、単位パネルの本流縦貫供給溝および本流縦貫戻溝の直線方向に並べて配された複数本かの何れか一方を有し、熱媒流体供給装置の供給管と戻管との間となる単位パネルの略全面に渡り、伝熱素材製の循環管路が配された本流縦貫供給溝に接続されたh状ターン供給分岐溝部、偶数本のUターン接続溝部、および、本流縦貫戻溝に接続されたh状ターン戻合流溝部の各範囲で、夫々熱媒流体の流れの向きを180°変えるよう湾曲されてなるものとした、請求項1記載の床暖房用パネル、または、請求項2または3何れか一記載の床暖房用折畳み型パネルに組み込まれる床暖供給管。
  6. 本流供給パイプが、床暖房用パネルの配管路の本流縦貫供給溝に沿って、本流縦貫供給溝の供給端とされた一端に対し、本流供給パイプの上流端が、本流縦貫供給溝の止端とされた他端に対し、本流供給パイプの下流端としての止端が対応するよう配され、本流戻パイプが、本流縦貫戻溝に沿って、本流縦貫戻溝の戻端とされた一端に対し、本流戻パイプの下流端が、本流縦貫戻溝の止端とされた他端に対し、本流戻パイプの上流端としての止端が、対応するよう配され、平行蛇行溝に沿って中央パイプが配され、Uターン供給分岐溝に沿って配された中央パイプの上流端が、本流供給パイプの中途対応箇所に接続され、Uターン戻分岐溝に沿って配された中央パイプの下流端が、本流戻パイプの中途対応箇所に接続されてなるものとした、請求項1記載の床暖房用パネルに対し、請求項4または5何れか一記載の床暖供給管が組み込まれた床暖房パネルユニット。
  7. 本流供給パイプが、帯状に展開された床暖房用折畳み型パネルの複数個の単位パネルに渡って縦貫する本流縦貫供給溝に沿って配され、本流供給パイプの熱源流体の最も下流に配された単位パネルの本流縦貫供給溝の供給下流接続端または止端の何れか一方となる一端に対応し、単位パネルから外部に臨み且つ外部管路に接続されることのない本流供給パイプの下流端が止端とされ、本流戻パイプが、帯状に展開された床暖房用折畳み型パネルの複数個の単位パネルに渡って縦貫するよう配された本流縦貫戻溝に沿って配され、本流戻パイプの熱源流体の最も上流に配された単位パネルの本流縦貫戻溝の戻上流接続端または止端の何れか一方となる他端に対応し、単位パネルから外部に臨み且つ外部管路に接続されることのない本流戻パイプの上流端が止端とされ、単位パネルの平行蛇行溝に沿って中央パイプが配され、単位パネルのUターン供給分岐溝に沿って配された中央パイプの上流端が、本流供給パイプの中途対応箇所に接続され、単位パネルのUターン戻分岐溝に沿って配された中央パイプの下流端が、本流戻パイプの中途対応箇所に接続されてなるものとした、請求項2記載の床暖房用折畳み型パネルに対し、請求項4または5何れか一記載の床暖供給管が組み込まれた床暖房パネルユニット。
  8. 建築物の床外装直下に敷設された床暖房用パネル、または、床暖房用折畳み型パネルの少なくとも何れか一方に対し、本流縦貫供給溝に沿って配された床暖供給管の本流供給パイプの本流縦貫供給溝の供給端に対応し、単位パネルから外部に臨むこととなる上流端に、熱媒流体供給装置の供給管が接続され、本流縦貫戻溝に沿って配された床暖供給管の本流戻パイプの本流縦貫戻溝の戻端に対応し、単位パネルから外部に臨むこととなる下流端に、熱媒流体供給装置の戻管が接続されてなるものとした、請求項6または7何れか一記載の床暖房パネルユニットを利用した床暖房システム。
  9. 建築物の床外装直下に直列状に敷設された複数枚の床暖房用パネル、または、建築物の床外装直下に直列状に敷設された複数枚の床暖房用折畳み型パネルの少なくとも何れか一方に対し、本流縦貫供給溝に沿って配された床暖供給管の本流供給パイプの本流縦貫供給溝の供給端に対応し、単位パネルから外部に臨むこととなる上流端に対し、対峙する床暖房用パネルまたは床暖房用折畳み型パネルの何れか一方の単位パネルから外部に臨むこととなる本流供給パイプの下流端か、または、熱媒流体供給装置の供給管かの何れか一方が直接または分岐する状態に接続され、本流縦貫戻溝に沿って配された床暖供給管の本流戻パイプの本流縦貫戻溝の戻端に対応し、単位パネルから外部に臨むこととなる下流端に対し、対峙する床暖房用パネルまたは床暖房用折畳み型パネルの何れか一方の単位パネルから外部に臨むこととなる本流戻パイプの上流端か、または、熱媒流体供給装置の戻管かの何れか一方が直接または合流する状態に接続されてなるものとした、請求項6または7何れか一記載の床暖房パネルユニットを利用した床暖房システム。

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