JP3877111B2 - ブラインド型空気調和装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内を冷房及び/又は暖房するためのブラインド型空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、室内を冷暖房するのにパネルヒータ装置等が使用されている。このパネルヒータ装置は、室内の空気と熱交換するための輻射パネル本体を備え、この輻射パネル本体には流入側接続部及び流出側接続部が設けられている。温水の如き熱媒体は流入側接続部を通して流入し、流入した熱媒体は輻射パネル本体に形成された媒体流路を通して流れ、この媒体流路を通して流れる間に室内の空気との間で熱交換が行われ、その後流出側接続部を通して外部に流出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなパネルヒータ装置は設置するのに比較的大きな場所を必要とし、また家具等の配置によって設置が難しくなる場合がある。
【0004】
本発明の目的は、比較的狭い設置スペースでもって設置することができるブラインド型空気調和装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、間隔を置いて配設された一対の支持側壁を有する固定枠体と、前記一対の支持側壁間に間隔を置いて旋回自在に装着された複数個のヒートパイプと、前記ヒートパイプの各々に取り付けられたブラインド羽根とを備え、
前記固定枠体は前記一対の支持側壁を接続するための底壁を有し、前記一対の支持側壁及び前記底壁を通して循環流路が設けられ、前記一対の支持側壁及び前記底壁の前記循環流路を通して熱媒体が循環され、
熱媒体からの熱は前記ヒートパイプの両端部から伝達され、前記ヒートパイプ及び前記ブラインド羽根から輻射されることを特徴とするブラインド型空気調和装置である。
【0006】
本発明に従えば、固定枠体の一対の支持側壁の間に複数個のヒートパイプが旋回自在に装着され、また一対の支持側壁及び底壁を通して循環流路が設けられ、この循環流路を通して熱媒体(温熱媒体及び/又は冷熱媒体)が循環される。それ故に、循環流路を流れる熱媒体からの熱はヒートパイプの両端部から伝達され、ヒートパイプ及びこれに装着されたブラインド羽根に伝達されてこれらから輻射され、固定枠体が設置される室内の空気の温度を調和することができる。即ち、熱媒体として温水の如き温熱媒体を用いた場合は室内を暖房することができ、また熱媒体として冷水の如き冷熱媒体を用いた場合は室内を冷房することができる。このような固定枠体を家屋等の窓に設置することによって、日光を遮るためのブラインドとして利用することができ、また室内の所定部位に設置することによって、室内のパーティション(仕切り)として利用することができる。また、循環流路を流れる熱媒体からの熱は、ヒートパイプの両端部から伝達されるので、ヒートパイプ及びブラインド羽根からの輻射効率を高めることができる。
【0007】
また、本発明は、間隔を置いて配設された一対の支持側壁を有する固定枠体と、前記一対の支持側壁間に間隔を置いて旋回自在に装着された複数個のヒートパイプと、前記ヒートパイプの各々に取り付けられたブラインド羽根とを備え、
前記固定枠体は前記一対の支持側壁を接続するための底壁を有し、前記底壁を接続することによって横方向に相互に連結可能であり、前記固定枠体の前記一対の支持側壁の一方及び前記底壁には循環流路が設けられ、前記固定枠体の前記一方の支持側壁及び前記底壁の前記循環流路を通して熱媒体が循環され、
前記固定枠体において前記一方の支持側壁を流れる熱媒体からの熱が前記ヒートパイプ及び前記ブラインド羽根に伝達されてこれらから輻射されることを特徴とするブラインド型空気調和装置である。
【0008】
本発明に従えば、固定枠体の一対の支持側壁の間に複数個のヒートパイプが旋回自在に装着され、また固定枠体の一対の支持側壁の一方及び底壁に循環流路が設けられ、この循環流路を通して熱媒体(温熱媒体及び/又は冷熱媒体)が循環される。それ故に、固定枠体において一方の支持側壁を流れる熱媒体からの熱は、ヒートパイプ及びこれに装着されたブラインド羽根に伝達されてこれらから輻射され、固定枠体が設置される室内の空気の温度を調和することができる。即ち、熱媒体として温水の如き温熱媒体を用いた場合は室内を暖房することができ、また熱媒体として冷水の如き冷熱媒体を用いた場合は室内を冷房することができる。このような固定枠体を家屋等の窓に設置することによって、日光を遮るためのブラインドとして利用することができ、また室内の所定部位に設置することによって、室内のパーティション(仕切り)として利用することができる。また、固定枠体は底壁が相互に連結可能であるので、底壁を接続することによって複数の固定枠体を相互に接続することができ、これによって装置の大きさを調整することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して、本発明に従うブラインド型空気調和装置の実施形態について説明する。
第1の実施形態
まず、図1〜図5を参照して、本発明に従うブラインド型空気調和装置の第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態の空気調和装置の設置形態の一例を簡略的に示す断面図であり、図2は、図1の空気調和装置を簡略的に示す斜視図であり、図3は、図1の空気調和装置のヒートパイプの取付構造を示す部分断面図であり、図4は、図3におけるIV−IV線による断面図であり、図5は、図3におけるV−V線による断面図である。
【0012】
図1及び図2を参照して、図示のブラインド型空気調和装置は矩形状の固定枠体2を備え、この固定枠体2は、一対の支持側壁4,6と、この一対の支持側壁4,6の下端部を接続する底壁8と、これら支持側壁4,6の上端部を接続する上壁10を有している。このような固定枠体2は家屋12の窓14に隣接して床面に設置される。このように設置した場合、後述する記載から理解されるとおり、外側からの日光を遮るブラインドとしても機能する。
【0013】
この実施形態では、一方(図2において左側)の支持側壁4は中空に形成され、その内部に循環流路16(図5参照)が設けられ、他方(図2において右側)の支持側壁6はプレート状部材から構成されている。図2とともに図3及び図5を参照して、支持側壁4は間隔を置いて配設された外側及び内側プレート18,20を有し、これら外側及び内側プレート18,20の外周部が4つの接続プレート22,24,26,28によって密封されている。また、外側及び内側プレート18,20の間には、接続プレート22,24に実質上平行に仕切りプレート30が配設され、この仕切りプレート30の下端部が接続プレート26に固定され、その上端部は上方に接続プレート28の内側近傍まで延びている。かく構成されているので、接続プレート22と仕切りプレート30との間に第1流路36が規定され、仕切りプレート30と接続プレート24との間に第2流路38が規定され、これら両流路36,38が上端部にて連通され、第1及び第2流路36,38が循環流路16を構成している。
【0014】
支持側壁4の下端部には流入側接続部32及び流出側接続部34が取り付けられている。流入側接続部32は第1流路36に連通し、流出側接続部34は第2流路38に連通している。流入側接続部32は、供給配管(図示せず)を介して給湯器の如き熱源機(図示せず)に接続され、流出側接続部34は戻り配管(図示せず)を介して上記熱源機に接続されている。従って、熱源機からの温水の如き温熱媒体は、供給配管を通して流入側接続部32から第1流路36に流入し、かく流入した温熱媒体は第1流路36及び第2流路38を通って流出側接続部34から流出し、その後戻り配管を通して熱源機に戻り、このようにして熱源機からの熱媒体が固定枠体2の循環流路16を通して循環される。
【0015】
一対の支持側壁4,6の間には、上下方向に間隔を置いて複数個のヒートパイプ40が旋回自在に装着されている。図4をも参照して、この形態では、支持側壁4の仕切りプレート30には上下方向に間隔を置いて支持スリーブ42が固定され、かかる支持スリーブ42に、対応するヒートパイプ40の一端部が旋回自在に挿入される。ヒートパイプ40と支持スリーブ42との間には、熱伝導性のよいグリスが充填され、このようなグリスを充填することによって、ヒートパイプ40の旋回がスムースになるとともに、温熱媒体からヒートパイプ40への熱の伝達も良好になる。ヒートパイプ40の一端部は支持スリーブ42を貫通して外側に突出し、ヒートパイプ40の、支持スリーブ42に支持された両側部位に、円板状の固定シール部材44,46が装着されている。固定シール部材44,46はヒートパイプ40の支持側壁4からの離脱を防止するとともに、充填したグリスの漏れを防止する。この形態では、更に、外側プレート18の外側に外側カバー41が設けられ、外側カバー41はヒートパイプ40の一端部、固定シール部材44等を覆っている。また、内側プレート20の内側には内側カバー43が設けられ、この内側カバー43にはヒートパイプ40が通る細長いスリット45(図4)が形成されており、この内側プレート43は固定シール部材46等を覆っている。尚、支持スリーブ42は仕切りプレート30に一体的に設けるようにしてもよい。また、他方の支持側壁6には上下方向に間隔を置いて支持凹部(図示せず)が設けられ、ヒートパイプ40の他端部は、対応する支持凹部に旋回自在に挿入され、支持凹部にはヒートパイプ40の旋回動がスムースとなるようにグリスが充填される。
【0016】
ヒートパイプ40は、例えばステンレス鋼等から形成されるパイプ本体を備え、パイプ本体内に水を充填し、パイプ本体内の真空度を高めたそれ自体公知のものから構成される。このようなヒートパイプ40は、外径が例えば3〜10mm程度のものを用いることができる。
【0017】
各ヒートパイプ40にはブラインド羽根48が取り付けられる。ブラインド羽根48は、軽量で且つ熱伝導性の良好な材料、例えばアルミニウムから形成され、例えばスポット溶接の如き手段によってヒートパイプ40に固定される。ブラインド羽根48は幅方向に弧状に湾曲しており、その凹部側の幅方向略中央部がヒートパイプ40に固定され、ヒートパイプ40のほぼ全長に渡って伸びている。
【0018】
固定枠体2に装着された複数個のブラインド羽根48の長手方向一端部は、例えばワイヤ50(又はチェーン等)によって相互に連結され、それらの長手方向他端部は、例えばワイヤ52(又はチェーン等)によって相互に連結されている。従って、一方のワイヤ50を矢印53で示す下方に引っ張ることによって、ヒートパイプ40を中心としてブラインド羽根48を矢印54で示す方向(図4において反時計方向)に旋回させ、これによって隣接するブランド羽根48の間を開放することができる。一方、他方のワイヤ52を矢印55で示す下方に引っ張ることによって、ヒートパイプ40を中心としてブラインド羽根48を矢印56で示す方向(図4において時計方向)に旋回させ、これによって隣接するブランド羽根48の間を遮蔽することができる。
【0019】
この空気調和装置では、熱源機(図示せず)からの温熱媒体が流入側接続部32に供給され、かく供給された温熱媒体は、支持側壁4の循環流路16(第1及び第2流路36,38)を通して流れる。このように温熱媒体が流れると、温熱媒体からの熱が支持スリーブ42を介してヒートパイプ40の一端部に伝達され、このヒートパイプ40を介して更にブラインド羽根48に伝達される。従って、ヒートパイプ40及びブラインド羽根48に伝達された熱がこれらから室内に輻射され、室内の空気を暖房することができる。
第2の実施形態
次に、図6を参照して、本発明に従うブラインド型空気調和装置の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態では、固定枠体の一対の支持側壁に温熱媒体が送給される。図6は、本発明に従うブラインド型空気調和装置の第2の実施形態の要部を分解して示す部分分解斜視図である。
【0020】
図6を参照して、第2の実施形態における固定枠体102は、間隔を置いて配設された一対の支持側壁104,106を備え、これら支持側壁104,106の下端部が底壁108によって接続され、それらの上端部が上壁110によって接続されている。この第2の形態では、一対の支持側壁104,106及び底壁108が、第1の実施形態における支持側壁4と同様に中空に形成され、これら支持側壁104,106及び底壁108を通して循環経路が設けられている。
【0021】
一方の支持側壁104内には仕切りプレート112が設けられ、この仕切りプレート112の一端部(下端部)は支持側壁104の下内面に固定され、その他端部(上端部)は支持側壁104の上内面近傍まで延び、この仕切りプレート112の片側に第1流路114が規定され、その他側に第2流路116が規定され、第1及び第2流路114,116の上端部が連通され、第1及び第2流路114,116が支持側壁104における循環流路を構成している。
【0022】
また、他方の支持側壁106内には仕切りプレート120が設けられ、この仕切りプレート120の一端部(下端部)は支持側壁106の下内面に固定され、その他端部(上端部)は支持側壁106の上内面近傍まで延び、この仕切りプレート120の片側に第3流路122が規定され、その他側に第4流路124が規定され、第3及び第4流路122,124の上端部が連通され、第3及び第4流路122,124が支持側壁106における循環流路を構成している。
【0023】
更に、底壁108の一端部(図6において左端部)内には、幅方向略中央部に略コ字状の補助仕切りプレート126が設けられ、底壁108の一端内面と補助仕切りプレート126によって第5流路128が規定されている。また、底壁108内には仕切りプレート130が設けられ、この仕切りプレート130の一端部(図6において左端部)が補助仕切りプレート126に固定され、その他端部(図6において右端部)が底壁108の他端内面に固定され、仕切りプレート130の片側に第6流路132が規定され、その他側に第7流路134が規定され、第5〜第7流路128,132,134が底壁108における循環流路を構成している。
【0024】
底壁108の一側面の幅方向中央部には流入側接続部136が設けられ、この流入側接続部136が第5流路128に連通している。この底壁108の上記一側面の端部には流出側接続部138が設けられ、この流出側接続部138が第7流路134に連通している。また、一方の支持側壁104の下端面の幅方向中央部には、底壁108の第5流路128に対応して接続部140が設けられ、この接続部140は支持側壁104の第1流路114に連通している。この接続部140は底壁108の開口142を通して第5流路128に接続される。支持側壁104の上記下端面の端部には、底壁108の第6流路132に対応して接続部144が設けられ、この接続部144は支持側壁104の第2流路116に連通している。この接続部144は底壁108の開口146を通して第6流路132に接続される。更に、他方の支持側壁106の下端面の一端部には、底壁108の第6流路132に対応して接続部148が設けられ、この接続部148は支持側壁106の第3流路122に連通している。この接続部148は底壁108の開口150を通して第6流路132に接続される。支持側壁106の上記下端面の他端部には、底壁108の第7流路134に対応して接続部152が設けられ、この接続部152は支持側壁106の第4流路124に連通している。この接続部152は底壁108の開口154を通して第7流路134に接続される。この実施形態では、支持側壁104,106側に接続部140,144,148,152を設けているが、これとは反対に、底壁108側にこれら接続部を設けるようにしてもよい。
【0025】
この固定枠体102においては、上記第1の実施形態と同様に、流入側接続部136が熱源機(図示せず)からの供給配管に接続され、また流出側接続部138が熱源機への戻り配管に接続される。従って、熱源機からの温熱媒体が供給配管を通して供給されると、この温熱媒体は流入側接続部136から底壁108の第5流路128に流入する。この流入した温熱媒体は、接続部140を通して支持側壁104に流れ、その第1及び第2流路114,116を流れ、次いで接続部144を通して底壁108に流れ、その第6流路132を通り接続部148から他方の支持側壁106に流れる。かく流れた温熱媒体は、更に支持側壁106の第3及び第4流路122,124を流れ、接続部152を通して再び底壁108に流れ、その第7流路134を通して流出側接続部138から戻り配管に流出される。このように、熱源機からの温熱媒体は、固定枠体102の支持側壁104,106及び底壁108の循環流路を通して循環される。
【0026】
この固定枠体102には、図示していないが、上記第1の実施形態と略同様に、一対の支持側壁104,106間にヒートパイプが旋回自在に装着され、各ヒートパイプにはブラインド羽根が取り付けられる。従って、一方の支持側壁104を流れる温熱媒体からの熱は各ヒートパイプの一端部から、また他方の支持側壁106を流れる温熱媒体からの熱は各ヒートパイプの他端部から伝達されるので、温熱媒体からの熱の伝達効率を高めることができる。尚、ヒートパイプに伝達された熱は更にブラインド羽根に伝達され、ヒートパイプ及びブラインド羽根から室内に輻射され、室内を所要の通りに暖房することができる。
第3の実施形態
次に、図7〜図11を参照して、本発明に従うブラインド型空気調和装置の第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態では、温熱媒体が流れるユニットを5種類のユニット(4種類の底壁ユニットと1種類の支持側壁ユニット)とすることによって、複数の固定枠体を任意の個数連結することができる。図7は、空気調和装置の第3の実施形態における4種類の底壁ユニットを簡略的に示す斜視図であり、図8は、支持側壁ユニットを簡略的に示す断面図であり、図9は、固定枠体を2個連結した状態を簡略的に示す斜視図であり、図10は、図9の状態における底壁ユニットの連結状態を簡略的に示す断面図であり、図11は、固定枠体を4個連結した状態における底壁ユニットの連結状態を簡略的に示す断面図である。
【0027】
図7を参照して4種類の底壁ユニットについて説明すると、第1の底壁ユニット202は内部が中空になっているユニット本体204を備え、このユニット本体204には、幅方向に間隔をおいて2つの仕切りプレート206,208が設けられ、仕切りプレート206,208はユニット本体204の一端から他端まで長手方向に延び、ユニット本体204内を3つに仕切っている。また、ユニット本体204の一端部近傍には、一方の側壁と仕切りプレート206との間に補助仕切りプレート210が設けられている。かく構成されているので、上記一方の側壁、補助仕切りプレート210及び仕切りプレート206によって第1流路212が規定され、仕切りプレート206,208の間に第2流路214が規定され、仕切りプレート208と他方の側壁218との間に第3流路216が規定されている。
【0028】
このユニット本体204の一方の端壁には、流入側接続部220及び流出側接続部222が設けられ、流入側接続部220は第1流路212に連通し、流出側接続部222は第2流路214に連通している。ユニット本体204の他方の端壁には一対の連通口224,226が形成され、連通口224は第2流路214に開口し、他方の連通口226は第3流路216に開口している。また、ユニット本体204の上壁の一端部には一対の連通口228,230が設けられている。連通口228は第1流路212に開口し、連通口230は第3流路216に開口している。
【0029】
第2の底壁ユニット202Aの構成は、その第1〜第3流路212A,214A,216Aの配置が第1の底壁ユニット202の第1〜第3流路212,214,216の配置と幅方向に反対になっている点を除けば、上述した第1の底壁ユニット202と実質上同一であり、従って、第2の底壁ユニット202Aの対応する各構成要素には、第1の底壁ユニット202の各構成要素の参照番号に「A」を付し、その説明を省略する。
【0030】
また、第3の底壁ユニット252は内部が中空になっているユニット本体254を備え、このユニット本体254の一端部近傍に仕切りプレート256が配設され、この仕切りプレート256はユニット本体254の一側端から他側端まで延びている。また、ユニット本体254の一端部には、一方の端壁と仕切りプレート256との間に補助仕切りプレート258が設けられている。かく構成されているので、上記一方の端壁、仕切りプレート256及び補助仕切りプレート258によって第1流路260が規定され、他方の側壁264、仕切りプレート256及び補助仕切りプレート258によって第2流路262が規定されている。
【0031】
このユニット本体254の一方の端壁には、流入側接続部266及び流出側接続部268が設けられ、流入側接続部266は第2流路262に連通し、流出側接続部268は第1流路260に連通している。また、ユニット本体254の上壁の一端部には一対の連通口270,272が設けられている。連通口270は第1流路260に開口し、他方連通口272は第2流路262に開口している。
【0032】
第4の底壁ユニット252Aの構成は、その第1及び第2流路260A,262Aの配置が第3の底壁ユニット252の第1及び第2流路260,262の配置と幅方向に反対になっている点を除けば、上述した第3の底壁ユニット252と実質上同一であり、従って、第4の底壁ユニット252Aの対応する各構成要素には、第3の底壁ユニット252の各構成要素の参照番号に「A」を付し、その説明を省略する。
【0033】
次に、図8を参照して支持側壁ユニット302について説明すると、この支持側壁ユニット302は第1の実施形態における支持側壁4と略同一の構成であり、内部が中空であるユニット本体304を備え、このユニット本体304内に仕切りプレート306が配設され、仕切りプレート306の下端部がユニット本体304の下端に固定され、その上端部は上方にユニット本体304の上面近傍まで延びている。従って、ユニット本体304の外側プレート308と仕切りプレート306との間に第1流路310が規定され、その内側プレート312と仕切りプレート306との間に第2流路314が規定され、これら両流路310,314が上端部にて連通している。尚、仕切りプレート306には、ヒートパイプ(図示せず)を回転自在に支持する支持スリーブ307が設けられている。
【0034】
ユニット本体304の下端面には一対の接続部316,318が設けられている。一方の接続部316は第1流路310に連通し、他方の接続部318は第2流路314に連通している。
【0035】
2個の固定枠体を連結して空気調和装置を構成する場合、図9及び図10に示す通りに構成される。この場合、第1及び第3の底壁ユニット202,252が用いられ、第3の底壁ユニット252の流入側接続部266が第1の底壁ユニット202の連通口226を通してその第3流路216に接続され、第3の底壁ユニット252の流出側接続部268が第1の底壁ユニット202の開口224を通してその第2流路214に接続される。また、支持側壁ユニット302の接続部316が連通口228を通して第1の底壁ユニット202の第1流路212に接続され、その他方の接続部318が連通口230を通して第1の底壁ユニット202の第3流路216に連通される。更に、もう一つの支持側壁ユニット302の接続部316が連通口270を通して第3の底壁ユニット252の第1流路260に接続され、その他方の接続部318が連通口272を通して第3の底壁ユニット252の第2流路262に連通される。
【0036】
更に、第1の底壁ユニット202に、支持側壁ユニット302に対向する他方の支持側壁352が装着され、この支持側壁352及び支持側壁ユニット302の上端部に上壁354が取り付けられ、第1の底壁ユニット202、支持側壁ユニット302、支持側壁352及び上壁354が一方の固定枠体356を構成する。また、第3の底壁ユニット252に、支持側壁ユニット302に対向する他方の支持側壁362が装着され、この支持側壁362及び支持側壁ユニット302の上端部に上壁364が取り付けられ、第3の底壁ユニット252、支持側壁ユニット302、支持側壁362及び上壁364が他方の固定枠体366を構成する。そして、固定枠体356,366の支持側壁ユニット302と支持側壁352,362との間に、第1の実施形態と同様に、ブラインド羽根が取り付けられたヒートパイプが旋回自在に装着される。
【0037】
このように構成した空気調和装置では、第1の底壁ユニット202の流入側接続部220から温熱媒体が流入し、かく流入した温熱媒体は、第1の底壁ユニット202の第1流路212から支持側壁ユニット302の第1及び第2流路310,314を流れ、その後第1の底壁ユニット202の第3流路216を通して第3の底壁ユニット252の第2流路262に流入し、更に、この第2流路262から支持側壁ユニット302の第2流路314及び第1流路310を通り、その後第1の底壁ユニット202の第2流路214を通して流出側接続部222から外部に排出される。従って、2つの固定枠体356,366を相互に連結した場合においても温熱媒体を所要の通りに循環することができる。
【0038】
尚、図9及び図10の形態では、第1及び第3の底壁ユニット202,252を用いて連結しているが、これに代えて、第2及び第4の側壁ユニット202A,252Aを用いても同様に2個連結することができる。
【0039】
また、4個の固定枠体を連結して空気調和装置を構成する場合、図11に示す通りに構成される。この場合、例えば、2個の第1の底壁ユニット202、1個の第2の底壁ユニット202A及び1個の第3の底壁ユニット252が用いられる。そして、第2の底壁ユニット202Aの流入側接続部220Aが第1の底壁ユニット202の第3流路216に接続され、第2の底壁ユニット202Aの流出側接続部222Aが第1の底壁ユニット202の第2流路214に接続される。また、第1の底壁ユニット202の流入側接続部220が第2の底壁ユニット202Aの第3流路216Aに接続され、第1の底壁ユニット202の流出側接続部222が第2の底壁ユニット202Aの第2流路214Aに接続される。更に、第3の底壁ユニット252の流入側接続部266が第1の底壁ユニット202の第3流路216に接続され、第3の底壁ユニット252の流出側接続部268が第1の底壁ユニット202の第2流路214に接続される。更にまた、第1〜第3の底壁ユニット202,202A,252の各々には、図示していないが、支持側壁ユニット302が上述したように装着され、このようにして温熱媒体の循環流路が形成される。
【0040】
このように連結した空気調和装置においては、第1の底壁ユニット202の流入側接続部220から温熱媒体が流入し、かく流入した温熱媒体は、第1の底壁ユニット202の第1流路212から支持側壁ユニット302の第1及び第2流路310,314を流れ、その後第1の底壁ユニット202の第3流路216を通して第2の底壁ユニット202Aの第1流路212Aに流入し、この第1流路212Aから支持側壁ユニット302の第2流路314及び第1流路310を通った後第2の底壁ユニット202Aの第3流路216Aを通してこれに続く第1の底壁ユニット202の第1流路212に流入し、その後この第1の底壁ユニット202の第1流路212から支持側壁ユニット302の第1及び第2流路310,314を流れ、その後第1の底壁ユニット202の第3流路216を通して第3の底壁ユニット252の第2流路262に流入し、この第2流路262から支持側壁ユニット302の第2流路314及び第1流路310を通り、その後第1の底壁ユニット202の第2流路214、第2の底壁ユニット202Aの第2流路214A及び第1底壁ユニット202の第2流路214を通ってその流出側接続部222から排出され、従って、熱源機からの温熱媒体は4つの固定枠体の循環流路を通して所要の通りに循環される。
【0041】
尚、図11に示すように連結することに代えて、例えば、1個の第1の底壁ユニット202、2個の第2の底壁ユニット202A及び1個の第4の底壁ユニット252Aを用いて上述したと略同様に連結することによって、4個連結することができる。
【0042】
上述した形態では、2個又は4個連結した例について説明したが、3個又は5個以上連結することができる。例えば、3個連結する場合、図11から理解される通り、第1(又は第2)の底壁ユニット202(又は202A)に第2(又は第1)の底壁ユニット202A(又は202)を連結し、この第2(又は第1)の底壁ユニット202(又は202A)に第4(又は第3)の底壁ユニット252A(又は252)を連結すればよい。
【0043】
以上、本発明に従うブラインド型空気調和装置の各種実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0044】
例えば、図示の実施形態では、一対の支持側壁4,6、底壁8及び上壁10から固定枠体2を構成しているが、上壁10を省略して、一対の支持側壁4,6及び底壁8から固定枠体を構成するようにしてもよい。
【0045】
また、例えば、図示の実施形態では、空気調和装置に熱媒体として温水の如き温熱媒体を供給して空気を暖房しているが、熱媒体として冷水の如き冷熱媒体を供給して空気を冷房するようにすることもできる。
【0046】
更に、図示の実施形態では、固定枠体2を窓に近接して設置してブラインドとして用いているが、例えば室内の所定部位に設置してパーティションとして用いることもできる。
【0047】
【発明の効果】
本発明の請求項1の空気調和装置によれば、固定枠体の一対の支持側壁及び底壁の循環流路を流れる熱媒体からの熱は、ヒートパイプの両端部から伝達され、ヒートパイプ及びこれに装着されたブラインド羽根に伝達されてこれらから輻射されるので、室内の空気の温度を調和(暖房及び/又は冷房)することができる。また、ブラインド羽根を開閉することによって、ブラインド、パーティション等として利用することができる。また、固定枠体の循環流路を流れる熱媒体からの熱はヒートパイプの両端部から伝達されるので、ヒートパイプ及びブラインド羽根からの輻射効率を高めることができる。
【0048】
また、本発明の請求項2の空気調和装置によれば、固定枠体において一方の支持側壁の循環流路を流れる熱媒体からの熱は、ヒートパイプ及びこれに装着されたブラインド羽根に伝達されてこれらから輻射されるので、室内の空気の温度を調和(暖房及び/又は冷房)することができる。また、ブラインド羽根を開閉することによって、ブラインド、パーティション等として利用することができる。また、底壁を接続することによって複数の固定枠体を相互に接続することができ、これによって装置の大きさを調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う空気調和装置の第1の実施形態を窓に近接して設置した状態を簡略的に示す断面図である。
【図2】図1の空気調和装置を簡略的に示す斜視図である。
【図3】図1の空気調和装置のヒートパイプの取付構造を示す部分断面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線による断面図である。
【図5】図3におけるV−V線による断面図である。
【図6】本発明に従う空気調和装置の第2の実施形態の要部を分解して示す部分分解斜視図である。
【図7】本発明に従う空気調和装置の第3の実施形態における4種類の底壁ユニットを簡略的に示す斜視図である。
【図8】支持側壁ユニットを簡略的に示す断面図である。
【図9】固定枠体を2個連結した状態を簡略的に示す斜視図である。
【図10】図9の状態における底壁ユニットの連結状態を簡略的に示す断面図である。
【図11】固定枠体を4個連結した状態における底壁ユニットの連結状態を簡略的に示す断面図である。
【符号の説明】
2,102 固定枠体
4,6,104,106 支持側壁
8,108 底壁
10,110 上壁
16 循環流路
30,112,120,130 仕切りプレート
40 ヒートパイプ
48 ブラインド羽根
202,202A,252,252A 底壁ユニット
206,206A,208,208A,256,256A 仕切りプレート
302 支持側壁ユニット
306 仕切りプレート
356,366 固定枠体
Claims (2)
- 間隔を置いて配設された一対の支持側壁を有する固定枠体と、前記一対の支持側壁間に間隔を置いて旋回自在に装着された複数個のヒートパイプと、前記ヒートパイプの各々に取り付けられたブラインド羽根とを備え、
前記固定枠体は前記一対の支持側壁を接続するための底壁を有し、前記一対の支持側壁及び前記底壁を通して循環流路が設けられ、前記一対の支持側壁及び前記底壁の前記循環流路を通して熱媒体が循環され、
熱媒体からの熱は前記ヒートパイプの両端部から伝達され、前記ヒートパイプ及び前記ブラインド羽根から輻射されることを特徴とするブラインド型空気調和装置。 - 間隔を置いて配設された一対の支持側壁を有する固定枠体と、前記一対の支持側壁間に間隔を置いて旋回自在に装着された複数個のヒートパイプと、前記ヒートパイプの各々に取り付けられたブラインド羽根とを備え、
前記固定枠体は前記一対の支持側壁を接続するための底壁を有し、前記底壁を接続することによって横方向に相互に連結可能であり、前記固定枠体の前記一対の支持側壁の一方及び前記底壁には循環流路が設けられ、前記固定枠体の前記一方の支持側壁及び前記底壁の前記循環流路を通して熱媒体が循環され、
前記固定枠体において前記一方の支持側壁を流れる熱媒体からの熱が前記ヒートパイプ及び前記ブラインド羽根に伝達されてこれらから輻射されることを特徴とするブラインド型空気調和装置。
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