JP3935827B2 - 床暖房設備 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、暖房対象空間の床部に床暖房用の熱媒体流通管が配設され、その床暖房用の熱媒体流通管に熱媒を循環供給する熱源機が設けられている床暖房設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような床暖房設備は、例えば、床暖房用の熱媒体流通管が配設された床暖房パネルをリビングや和室などの暖房対象空間の床部に敷設し、熱源機からの熱媒を熱媒体流通管に通流させる熱媒通流用の往き管と、熱媒体流通管を通流した熱媒を熱源機に通流させる熱媒通流用の戻り管とが設けられ、熱源機から熱媒としての温水を往き管および戻り管を通して床暖房パネルの熱媒体流通管に循環供給することにより、暖房対象空間を暖房している。
【0003】
そして、従来では、熱媒通流用の往き管と戻り管とを束ねて、その外表面に発砲樹脂膜などを巻き付けた状態で、往き管と戻り管とをさや管に挿入し、往き管と戻り管とが、熱媒を断熱状態で通流させるように設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−21157号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、リビングや和室だけでなく、廊下や台所、脱衣所などにおいても、床暖房の要求があることから、従来では、リビングや和室を主暖房対象空間とし、廊下や台所、脱衣所などを副暖房対象空間として、主暖房対象空間だけでなく、副暖房対象空間にも、床暖房用の熱媒体流通管が配設された床暖房パネルを敷設して、主暖房対象空間に配設された主暖房用熱媒体流通管だけでなく、副暖房対象空間に配設された副暖房用熱媒体流通管にも、熱源機から熱媒を循環供給するようにしている。
このように、リビングや和室の主暖房対象空間だけでなく、廊下や台所、脱衣所などの副暖房対象空間にも、熱源機から熱媒を循環供給する場合には、主暖房対象空間に配設された主暖房用熱媒体流通管と副暖房対象空間に配設された副暖房用熱媒体流通管との夫々を、熱媒を断熱状態で通流させるように設けられた往き管と戻り管により熱源機に接続し、熱源機からの熱媒を、主暖房対象空間に配設された主暖房用熱媒体流通管と副暖房対象空間に配設された副暖房用熱媒体流通管とに並列状態で熱媒を循環供給するように構成されている。
【0006】
しかしながら、上述のように構成されたものでは、主暖房対象空間に配設される主暖房用熱媒体流通管にも、副暖房対象空間に配設される副暖房用熱媒体流通管にも、熱源機から熱媒を一律に循環供給することになるので、余剰な暖房コストがかかることになる。
説明を加えると、副暖房対象空間は、主暖房対象空間に比べて、使用者が長時間存在する可能性が低く、主暖房対象空間に供給される熱媒体の温度と同様の温度の熱媒体を副暖房対象空間にも供給すると、副暖房対象空間では余剰な暖房が行われることとなって、余剰な暖房コストがかかることになる。
【0007】
また、上述のように、主暖房対象空間だけでなく、副暖房対象空間にも、熱源機から熱媒を循環供給する場合には、主暖房対象空間に配設された主暖房用熱媒体流通管に接続される往き管と戻り管とを熱源機に接続するとともに、副暖房対象空間に配設された副暖房用熱媒体流通管に接続される往き管と戻り管とを熱源機に接続しなければならず、配管作業が複雑になる。
【0008】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、余剰なコストの削減および配管作業の容易化を図りながら、熱源機からの熱媒にて効果的に暖房することができる床暖房設備を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、暖房対象空間の床部に床暖房用の熱媒体流通管が配設され、その床暖房用の熱媒体流通管に熱媒を循環供給する熱源機が設けられている床暖房設備において、
前記暖房対象空間として、主暖房対象空間と、副暖房対象空間とが設けられ、
前記熱源機からの熱媒を前記主暖房対象空間に配設された主暖房用熱媒体流通管に通流させる熱媒通流用の往き管が、熱媒を断熱状態で通流させるように設けられ、
前記主暖房用熱媒体流通管を通流した熱媒を前記熱源機に通流させる熱媒通流用の戻り管が、熱媒を前記副暖房対象空間に配設された副暖房用熱媒体流通管を通して前記熱源機に戻すように構成され、
前記主暖房用熱媒体流通管は、熱媒を蛇行状態で通流させるように設けられ、
前記副暖房用熱媒体流通管は、前記主暖房用熱媒体流通管を通流した熱媒を並列状態で通流させるように設けられている。
【0010】
すなわち、熱源機からの熱媒は、往き管にて断熱状態で主暖房対象空間に配設された主暖房用熱媒体流通管に供給され、主暖房用熱媒体流通管を通流することにより、主暖房対象空間の床部に対して放熱することになる。
主暖房用熱媒体流通管を通流した放熱後の熱媒は、戻り管にて副暖房対象空間に配設された副暖房用熱媒体流通管に供給され、副暖房用熱媒体流通管を通流することにより、副暖房対象空間の床部に対して放熱したのち、熱源機に戻されることになる。
【0011】
そして、熱源機からの熱媒は通流に伴う放熱によって温度が低下するので、熱源機から副暖房用熱媒体流通管よりも先に断熱状態で熱媒が供給される主暖房用熱媒体流通管が配設された主暖房対象空間では、使用者が快適感を得られる温度まで暖房することができ、副暖房用熱媒体流通管が配設された副暖房対象空間では、主暖房対象空間よりも低い温度となるように暖房することができることになる。
ちなみに、熱源機からの熱媒の温度を60℃とすると、その60℃の熱媒が主暖房用熱媒体流通管を通流し、主暖房用熱媒体流通管の長さなどにより多少異なるが、主暖房用熱媒体流通管を通流した放熱後の熱媒の温度は50℃程度となり、その50℃程度の熱媒が、副暖房用熱媒体流通管を通流することになる。
【0012】
したがって、使用者が長時間存在する可能性の高い主暖房対象空間では、使用者が求める所望の暖房効果を得ながら、使用者が長時間存在する可能性の低い副暖房対象空間でも、主暖房対象空間ほど高温ではないものの、暖房効果を得ることができることになるので、主暖房対象空間では、使用者が求める所望の暖房効果を得ながら、副暖房対象空間では、余剰な暖房を防止しながらも、暖房効果を得ることができることになる。
【0013】
しかも、主暖房対象空間に配設された主暖房用熱媒体流通管に接続される戻り管が、熱媒を副暖房用熱媒体流通管を通して熱源機に戻すので、戻り管の一部を副暖房対象空間に配設することにより、戻り管の一部を副暖房用熱媒体流通管として利用することができることになる。
したがって、主暖房対象空間に配設された主暖房用熱媒体流通管に接続される往き管と戻り管とを熱源機に接続するだけで、主暖房対象空間に配設された主暖房用熱媒体流通管だけでなく、副暖房対象空間に配設された副暖房用熱媒体流通管にも、熱源機から熱媒を循環供給することができることとなって、配管作業の容易化を図ることができることになる。
【0014】
以上のことをまとめると、請求項1に記載の発明によれば、熱源機からの熱媒の通流によって、余剰なコストの削減および配管作業の容易化を図りながら、主暖房対象空間だけでなく、副暖房対象空間をも効果的に暖房することができる床暖房設備を提供できるに至った。
【0016】
また、主暖房用熱媒体流通管を通流した放熱後の熱媒は、副暖房用熱媒体流通管を通流することにより、副暖房対象空間を並列状態で通流することになるので、主暖房用熱媒体流通管を通流した放熱後の熱媒によって副暖房対象空間の床部の全体にわたって放熱させることができることになる。
したがって、副暖房対象空間の全体にわたって暖房することができるので、使用者により快適な暖房効果を与えることができることになる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、前記副暖房用熱媒体流通管は、分岐接続手段により前記主暖房用熱媒体流通管に分岐接続された複数の分岐管から構成され、前記複数の分岐管が、前記副暖房対象空間としての廊下の長手方向に沿う状態で設けられている。
【0018】
すなわち、主暖房用熱媒体流通管を通流した放熱後の熱媒は、分岐接続手段により主暖房用熱媒体流通管に分岐接続された複数の分岐管に分岐供給されて、副暖房対象空間である廊下の長手方向に沿って通流することになるので、副暖房対象空間である廊下における熱媒の通流距離を、廊下の長手方向の一端部から他端部までの距離とし、その通流距離を短くすることができ、廊下での熱媒の通流抵抗を小さくすることができることになる。
説明を加えると、例えば、副暖房用熱媒体流通管を、主暖房用熱媒体流通管に接続された1本の流通管にて構成し、その流通管を、廊下の長手方向の端部で折り返す状態で、蛇行状に配設すると、廊下における熱媒の通流距離が長くなり、廊下での熱媒の通流抵抗が増大することになる。
【0019】
したがって、副暖房対象空間である廊下での熱媒の通流抵抗を小さくすることにより、コストのかかる能力の大きな循環ポンプを熱源機に備えなくても、熱源機からの熱媒を、主暖房対象空間と副暖房対象空間である廊下とに通流させることができることとなって、コストの低減を図りながら、主暖房対象空間と副暖房対象空間とを暖房することができることになる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、前記熱源機からの熱媒を、前記主暖房用熱媒体流通管、前記副暖房用熱媒体流通管の順に通流させる主優先通流状態と、前記熱源機からの熱媒を、前記副暖房用熱媒体流通管、前記主暖房用熱媒体流通管の順に通流させる副優先通流状態とに切換自在な通流状態切換手段が設けられている。
【0021】
すなわち、手動操作や切換指令が指令されるなどによって、通流状態切換手段を主優先通流状態と副優先通流状態とに切り換えることにより、熱源機からの熱媒を副暖房対象空間よりも先に主暖房対象空間に通流させて、副暖房対象空間よりも主暖房対象空間で、高温の暖房効果を得る状態と、熱源機からの熱媒を主暖房対象空間よりも先に副暖房対象空間に通流させて、主暖房対象空間よりも副暖房対象空間で、高温の暖房効果を得る状態とに切り換えることができることになる。
したがって、主暖房対象空間と副暖房対象空間のどちらで高温の暖房効果が必要であるかという使用者の使用形態に対応する状態で、主暖房対象空間と副暖房対象空間とを暖房させることができることとなって、使い勝手のよいものとなる。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、前記主暖房用熱媒体流通管を通流した熱媒を前記副暖房用熱媒体流通管を通流させて前記熱源機に戻す併用通流状態と、前記主暖房用熱媒体流通管を通流した熱媒を前記副暖房用熱媒体流通管をバイパスして前記熱源機に戻す単独通流状態とに切換自在なバイパス手段が設けられている。
【0023】
すなわち、手動操作や切換指令が指令されるなどによって、バイパス手段を併用通流状態と単独通流状態とに切り換えることにより、熱源機からの熱媒を主暖房対象空間と副暖房対象空間との両方に通流させて主暖房対象空間と副暖房対象空間の両方で暖房効果を得る状態と、熱源機からの熱媒を主暖房対象空間のみ通流させて、主暖房対象空間でのみ暖房効果を得る状態とに切り換えることができることになる。
したがって、主暖房対象空間と副暖房対象空間との両方を暖房するか、あるいは、主暖房対象空間のみを暖房するかという使用者の使用形態に対応する状態で、暖房を行うことができることとなって、使い勝手の向上を図ることができることになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる床暖房設備を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
この床暖房設備は、図1〜図3に示すように、主暖房対象空間としてのリビング1の床部に敷設する主床暖房パネル2と、副暖房対象空間としての廊下3の床部に敷設する副床暖房パネル4と、主床暖房パネル2に配設された主暖房用熱媒体流通管5および副床暖房パネル4に配設された副暖房用熱媒体流通管6に熱媒としての温水を循環供給する熱源機7などを備えて構成されている。
ちなみに、図1は、床暖房設備の概略構成図を示し、図2は、暖房対象住居に床暖房設備を設置した状態での一部切欠平面図を示し、図3は、暖房対象住居に床暖房設備を設置した状態での要部の縦断側面図を示している。
【0025】
前記熱源機7からの熱媒を主暖房パネル2に配設された主暖房用熱媒体流通管5に通流させる熱媒通流用の往き管8や、主暖房用熱媒体流通管5を通流した熱媒を熱源機7に通流させる熱媒通流用の戻り管9などにより、主床暖房パネル2、副床暖房パネル4、および、熱源機7が接続されている。
そして、熱源機7からの熱媒を、主床暖房パネル2、副床暖房パネル4の順に流動させるように構成されている。
【0026】
前記主暖房パネル2は、板状基材2aに凹状の主暖房用熱媒体流通管配設用の溝部2bを形成し、主暖房用熱媒流通管5が、蛇行状になるように溝部2bにわたって配設されて構成されている。
前記板状基材2aは、例えば、ポリエチレン発泡体などの発泡体にて構成され、主暖房用熱媒体流通管5は、一般的に架橋ポリエチレン管やポリブテン樹脂管など可撓性のあるものが用いられ、溝部2bにわたって蛇行状に配管された接続部のない管により構成されている。
前記主暖房用熱媒体流通管5は、導入側の端部および排出側の端部が往き管8からの熱媒を導入し主暖房用熱媒体流通管5を通流した熱媒を排出する主パネル用熱媒ヘッダ10に接続される状態で配設されている。
また、溝部2bに主暖房用熱媒体流通管5を配設した状態で、板状基材2aの上面に均熱用のアルミ材2cが設けられ、そのアルミ材2cの上面にフローリングなどの床仕上げ材11が設けられている。
【0027】
上述のように構成された主床暖房パネル2は、リビング1の床部に並ぶ状態で2つ敷設され、熱源機7からの熱媒が、往き管8を通して主パネル用熱媒ヘッダ10を介して主暖房用熱媒体流通管5に供給され、その主暖房用熱媒体流通管5を通流することにより、リビング1を暖房するように構成されている。
【0028】
前記副床暖房パネル4は、板状基材4aに凹状の副暖房用熱媒体流通管配設用の溝部4bを形成し、副暖房用熱媒体流通管6が、廊下3の長手方向に沿う直線状で、廊下3の長手方向に直交する横幅方向に間隔を隔てて並ぶように溝部4bに配設されて構成されている。
前記板状基材4aは、例えば、木質系のもので構成され、溝部4bの形成箇所を、廊下3の横幅方向の中央部分に集中するように構成され、副暖房用熱媒体流通管6を廊下3の横幅方向の中央部分に集中する状態で配設するようにしている。
ちなみに、板状基材4aについては、溝部4bがその横幅方向の一端側に偏って形成されたものと、溝部4bがその横幅方向に一定の間隔を隔てて形成されたものとを組み合わせて形成したり、ひとつの板状基材から形成することが可能である。
【0029】
前記副暖房用熱媒体流通管6は、導入側の端部が主暖房用熱媒体流通管5を通流した熱媒を導入する導入側副パネル用熱媒ヘッダ12に接続されかつ排出側の端部が副暖房用熱媒体流通管6を通流した熱媒を排出する排出側副パネル用熱媒ヘッダ13に接続される状態で配設されている。
【0030】
また、溝部4bに副暖房用熱媒体流通管6を配設した状態で、板状基材4aの上面に均熱用のアルミ材4cが設けられ、そのアルミ材4cの上面にフローリングなどの床仕上げ材14が設けられている。
ちなみに、副床暖房パネル4の上面部に設けられる床仕上げ材11は、主床暖房パネル2の上面部に設けられる床仕上げ材14と同じ厚みのものでもよく、厚みの薄いものでもよい。
例えば、厚みを薄くする場合には、主床暖房パネル2に設けられる床仕上げ材11の厚さが12mmであると、副床暖房パネル4に設けられる床仕上げ材14の厚みを3〜9mmとしてもよい。
【0031】
前記往き管8が、熱媒を断熱状態で通流させるように設けられ、戻り管9が、熱媒を副床暖房パネル4に配設された副暖房用熱媒体流通管6を通して熱源機7に戻すように構成されている。
【0032】
以下、往き管8の構成について説明を加える。
この実施形態では、リビング1に主床暖房パネル2が2つ設けられているので、主床暖房パネル2の夫々に熱源機7からの熱媒を供給するために、同様の構成の往き管8が2本設けられている。
そして、2本の往き管8は、その外表面に断熱用テープ15が巻き付けられた状態で束ねられて、その束ねられた状態でさや管16に挿入され、熱媒を断熱状態に通流させるように構成されている。
【0033】
2本の往き管8が挿入されたさや管16は、床下空間Kと主床暖房パネル2の設置空間とを連通する床下切欠空間K1を利用して、主床暖房パネル2の設置位置の近くで上方に立ち上がる状態で、床下空間Kに配設されている。
そして、2本の往き管8が、主床暖房パネル2の主パネル用熱媒ヘッダ10の夫々に接続されて、熱源機7からの熱媒を往き管8を通して主暖房用熱媒体流通管5に通流させるように構成されている。
【0034】
ちなみに、図3に示すものでは、2本の往き管8が横に並ぶ状態で束ねられており、2本の往き管8の夫々は、パイプ径が同じもしくは異なる2本の管8a,8bから構成され、熱源機7に接続される管8aと主パネル用熱媒ヘッダ10に接続される管8bとを通流管用の接続具17によって接続するようにしている。
【0035】
このようにして、熱源機7からの熱媒を、往き管8を通して断熱状態で床下空間Kを通流させたのち、主床暖房パネル2に配設された主暖房用熱媒体流通管5に供給して、主暖房用熱媒体流通管5を通流させるように構成されている。
【0036】
以下、戻り管9の構成について説明を加える。
この実施形態では、リビング1に主床暖房パネル2が2つ設けられているので、主床暖房パネル2の夫々から、副床暖房パネル4を通して熱源機7に戻すために、同様の構成の戻り管9が2本設けられている。
【0037】
前記戻り管9は、主床暖房パネル2に配設された主暖房用熱媒体流通管5を通流した熱媒を熱源機7に戻すように、主床暖房パネル2と熱源機7とを接続するように設けられ、その戻り管9の一部が、副暖房用熱媒体流通管6として副床暖房パネル4に配設されている。
そして、副暖房用熱媒体流通管6は、分岐接続手段としての導入側副パネル用熱媒ヘッダ12により主暖房用熱媒体流通管5に分岐接続された複数の分岐管6aから構成され、複数の分岐管6aが、廊下3の長手方向に沿う状態で設けられている。
このようにして、副暖房用熱媒体流通管6は、主暖房用熱媒体流通管5を通流した熱媒を並列状態で廊下3の長手方向に沿って副床暖房パネル4を通流させるように設けられている。
【0038】
説明を加えると、主暖房用熱媒体流通管5が接続された主パネル用熱媒ヘッダ10と導入側副パネル用熱媒ヘッダ12とを接続する熱媒通流用の連絡管18が設けられ、その連絡管18を介して導入側副パネル用熱媒ヘッダ12により主暖房用熱媒体流通管5に副暖房用熱媒体流通管6としての4本の分岐管6aが分岐接続されている。
そして、4本の分岐管6aの夫々は、副床暖房パネル4における板状基材4aの溝部4bの夫々に配設され、4本の分岐管6aが、廊下3の長手方向に沿う直線状で、廊下3の長手方向に直交する横幅方向に間隔を隔てて並ぶように配設され、副暖房用熱媒体流通管6として構成されている。
また、排出側副パネル用熱媒ヘッダ13と熱源機7とを接続する熱媒通流用の接続管19が設けられ、排出側副パネル用熱媒ヘッダ13が、副暖房用熱媒体流通管6として4本の分岐管6aからの熱媒を合流させて接続管19に通流させるように構成されている。
【0039】
このようにして、連絡管18、4本の分岐管6a、接続管19により戻り管9が構成され、主暖房用熱媒体流通管5を通流した熱媒を、戻り管9の一部であり副暖房パネル4に配設された4本の分岐管6aを通して熱源機7に戻すように構成されている。
【0040】
〔第2実施形態〕
この第2実施形態は、上記第1実施形態において、熱媒の通流状態を切り換える構成を追加したものであり、その熱媒の通流状態を切り換える構成を主体として図面に基づいて説明を加える。
なお、熱媒の通流状態を切り換える構成以外の構成については、上記第1実施形態と同様であるので、同符号を記すなどにより、その詳細な説明は省略する。
【0041】
この第2実施形態では、図4に示すように、熱源機7からの熱媒を、主暖房用熱媒体流通管5、副暖房用熱媒体流通管6の順に通流させる主優先通流状態と、熱源機7からの熱媒を、副暖房用熱媒体流通管6、主暖房用熱媒体流通管5の順に通流させる副優先状態とに切換自在な通流状態切換手段としての通流状態切換機構20が設けられている。
ちなみに、図4では、熱媒の通流状態を切り換える構成を主体として説明するために、主床暖房パネル2をリビング1にひとつ設けた例を示している。
【0042】
説明を加えると、往き管8の熱源機側の端部部分が供給側往き管部分8cと戻し側往き管部分8dに分岐され、戻り管9としての接続管19の熱源機側の端部部分が戻し側戻り管部分19aと供給側戻り管部分19bに分岐されている。
また、熱源機7に接続された熱媒供給用の接続管21が、分岐接続具22により供給側往き管部分8cと供給側戻り管部分19bとに分岐接続され、戻し側往き管部分8dと戻し側戻り管部分19aとが、合流接続具23により熱源機7に接続された熱媒戻し用の接続管24に合流接続されている。
そして、供給側往き管部分8c、戻し側往き管部分8d、戻し側戻り管部分19a、供給側戻り管部分19bの夫々には、通流状態切換機構20としての開閉弁20a〜20dが設けられ、これらの開閉弁20a〜20dの開閉状態を制御することにより、主優先通流状態と副優先通流状態とに切り換えるように構成されている。
主優先通流状態と副優先通流状態との選択については、図外のリモコンにより選択可能であり、このリモコンによる選択情報に基づいて、図外の制御手段が、開閉弁20a〜20dの開閉状態を制御するように構成されている。
【0043】
具体的に説明すると、リモコンにより主優先通流状態が選択されると、制御手段は、供給側往き管部分8cの開閉弁20aと戻し側戻り管部分19aの開閉弁20dとを開状態にかつ戻し側往き管部分8dの開閉弁20cと供給側戻り管部分19bの開閉弁20bを閉状態にするようにしている。
また、リモコンにより副優先通流状態が選択されると、制御手段は、戻し側往き管部分8dの開閉弁20cと供給側戻り管部分19bの開閉弁20bを開状態にかつ供給側往き管部分8cの開閉弁20aと戻し側戻り管部分19aの開閉弁20dとを閉状態にようにしている。
【0044】
また、この第2実施形態では、上述の通流状態切換機構20に加えて、主暖房用熱媒体流通管5を通流した熱媒を副暖房用熱媒体流通管6を通流させて熱源機7に戻す併用通流状態と、主暖房用熱媒体流通管5を通流した熱媒を副暖房用熱媒体流通管6をバイパスして熱源機7に戻す単独通流状態とに切換自在なバイパス手段としてのバイパス機構25が設けられている。
【0045】
説明を加えると、主暖房用熱媒体流通管5を通流した熱媒を、副暖房用熱媒体流通管6としての分岐管6aをバイパスして接続管19に通流させるバイパス管26が設けられ、主パネル用熱媒ヘッダ10に接続された連絡管18を、4本の分岐管6a側とバイパス管26側と分岐接続するバイパス機構付きの導入側副パネル用熱媒ヘッダ27が設けられている。
そして、バイパス機構付きの導入側副パネル用熱媒ヘッダ27は、バイパス機構としての2つの開閉弁25a,25bを備えて、その開閉弁25a,25bのいずれか一方を選択して開状態とすることにより、併用通流状態と単独通流状態とを切り換えるように構成されている。
併用通流状態と単独通流状態との選択については、図外のリモコンにより選択可能であり、このリモコンによる選択情報に基づいて、図外の制御手段が、バイパス機構付きの導入側副パネル用熱媒ヘッダ27の開閉弁25a,25bの開閉状態を制御するように構成されている。
【0046】
具体的に説明すると、リモコンにより併用通流状態が選択されると、制御手段は、分岐管6a側の開閉弁25aを開状態にかつバイパス管26側の開閉弁25bを閉状態にするようにしている。
また、リモコンにより単独通流状態が選択されると、制御手段は、バイパス管26側の開閉弁25bを開状態にかつ分岐管6a側の開閉弁25aを閉状態にするようにしている。
【0047】
〔別実施形態〕
(1)上記第1および第2実施形態では、副床暖房パネル4において、溝部4bの形成箇所を、廊下3の横幅方向の中央部分に集中するように構成され、副暖房用熱媒体流通管6を廊下3の横幅方向の中央部分に集中する状態で配設するようにしているが、例えば、溝部4bの形成箇所が、廊下3の横幅方向に所定の間隔を隔てて存在するように構成し、その溝部4bのうち、廊下3の横幅方向の中央部分に形成された溝部4bのみに副暖房用熱媒体流通管6を配設することにより、副暖房用熱媒体流通管6を廊下3の横幅方向の中央部分に集中する状態で配設することも可能である。
説明を加えると、図5に示すように、所定間隔を隔てて溝部4bが形成された板状基材4Aと、小根太などの合板4Bとを組み合わせることにより、板状基材4aを形成する。
そして、板状基材4aの溝部4bのうち、廊下3の横幅方向の両端側の2つの溝部4bには、副暖房用熱媒体流通管6を配設せず、廊下3の横幅方向の中央部分側の8つの溝部4bには、副暖房用熱媒体流通管6を配設する。
【0048】
(2)上記第2実施形態では、熱媒の通流状態を切り換える構成として、通流状態切換機構20とバイパス機構25とが設けられているが、通流状態切換機構20のみ、あるいは、バイパス機構25のみを設けて実施することも可能である。
【0050】
(3)上記第1および第2実施形態では、主暖房対象空間としてのリビング1の床部に主暖房用熱媒体流通管5が配設された主床暖房パネル2を敷設し、副暖房対象空間としての廊下3の床部に副暖房用熱媒体流通管6が配設された副床暖房パネル4を敷設して、リビング1および廊下3を暖房するようにしているが、単に、主暖房対象空間としてのリビング1の床部に主暖房用熱媒体流通管5を配設し、副暖房対象空間としての廊下3の床部に副暖房用熱媒体流通管6を配設することにより、リビング1および廊下3を暖房することも可能である。
【0051】
(4)上記第1および第2実施形態では、主暖房対象空間をリビング1とし、副暖房対象空間を廊下3としているが、主暖房対象空間を和室とし、副暖房対象空間を台所として実施することも可能であり、主暖房対象空間および副暖房対象空間については適宜変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における床暖房設備の概略構成図
【図2】床暖房設備を暖房対象住居に設置した状態での平面図
【図3】床暖房設備を暖房対象住居に設置した状態での縦断側面図
【図4】第2実施形態における床暖房設備の概略構成図
【図5】別実施形態における副床暖房パネルを示す図
【符号の説明】
1 主暖房対象空間
3 副暖房対象空間としての廊下
5 主暖房用熱媒体流通管
6 副暖房用熱媒体流通管
6a 分岐管
7 熱源機
8 往き管
9 戻り管
12 分岐接続手段
20 通流状態切換機構
25 バイパス機構
Claims (4)
- 暖房対象空間の床部に床暖房用の熱媒体流通管が配設され、その床暖房用の熱媒体流通管に熱媒を循環供給する熱源機が設けられている床暖房設備であって、
前記暖房対象空間として、主暖房対象空間と、副暖房対象空間とが設けられ、
前記熱源機からの熱媒を前記主暖房対象空間に配設された主暖房用熱媒体流通管に通流させる熱媒通流用の往き管が、熱媒を断熱状態で通流させるように設けられ、
前記主暖房用熱媒体流通管を通流した熱媒を前記熱源機に通流させる熱媒通流用の戻り管が、熱媒を前記副暖房対象空間に配設された副暖房用熱媒体流通管を通して前記熱源機に戻すように構成され、
前記主暖房用熱媒体流通管は、熱媒を蛇行状態で通流させるように設けられ、
前記副暖房用熱媒体流通管は、前記主暖房用熱媒体流通管を通流した熱媒を並列状態で通流させるように設けられている床暖房設備。 - 前記副暖房用熱媒体流通管は、分岐接続手段により前記主暖房用熱媒体流通管に分岐接続された複数の分岐管から構成され、
前記複数の分岐管が、前記副暖房対象空間としての廊下の長手方向に沿う状態で設けられている請求項1に記載の床暖房設備。 - 前記熱源機からの熱媒を、前記主暖房用熱媒体流通管、前記副暖房用熱媒体流通管の順に通流させる主優先通流状態と、前記熱源機からの熱媒を、前記副暖房用熱媒体流通管、前記主暖房用熱媒体流通管の順に通流させる副優先通流状態とに切換自在な通流状態切換手段が設けられている請求項1または2に記載の床暖房設備。
- 前記主暖房用熱媒体流通管を通流した熱媒を前記副暖房用熱媒体流通管を通流させて前記熱源機に戻す併用通流状態と、前記主暖房用熱媒体流通管を通流した熱媒を前記副暖房用熱媒体流通管をバイパスして前記熱源機に戻す単独通流状態とに切換自在なバイパス手段が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の床暖房設備。
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