JP4063756B2 - 床暖房設備 - Google Patents

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Description

本発明は、熱媒を加熱する熱源機と、その熱源機との間で循環する熱媒が流通する熱媒流通管を設置した床暖房パネルと、その床暖房パネルへ熱媒を供給する熱媒供給時間の単位周期あたりの割合である供給デューティー比についての目標デューティー比を設定して、前記供給デューティー比を前記目標供給デューティー比に調整する形態で、熱媒の供給を制御する熱媒供給制御手段とを備えた床暖房設備に関する。
上記のような床暖房設備は、リビングや和室などの暖房対象空間の床面に床暖房パネルを敷設するものであり、図4に示すように、主熱媒流通管1を床暖房パネル3に装備させるものでは、床暖房パネル3の主熱媒流通管1に、熱媒としての温水を加熱する熱源機Gから、加熱した温水を循環流動させることにより、暖房対象空間Kを暖房している。
そして、従来では、暖房対象空間Kの中央部分に床暖房パネル3を設け、その床暖房パネル3の周辺部分の全周を囲むように床暖房パネル3の周辺部分にダミーパネルBを設けて、その床暖房パネル3の上面にアルミ箔などの表面材Tを貼着したのち、フローリングなどの床仕上げ材Sを床暖房パネル3の上面及びダミーパネルBの上面に設けている。
前記暖房対象空間Kのうち、使用者が存在する可能性の高い中央部分に、床暖房パネル3を敷設することにより、使用者が快適な暖房効果を得ることができ、床暖房パネル3の周辺部分にダミーパネルBを設置することにより、床仕上げ材Sを設ける床面を面一になるようにしている。
また、上記のような床暖房設備は、コンピュータ等からなる制御装置Cは、その床暖房パネルへ熱媒を供給する熱媒供給時間の単位周期あたりの割合である供給デューティー比についての目標デューティー比を設定して、前記供給デューティー比を前記目標供給デューティー比に調整する形態で、熱媒の供給を制御する熱媒供給制御手段Xとして機能するように構成されている。
即ち、熱媒供給制御手段Xは、主熱媒流通管1内の熱媒流通を断続可能な弁25の作動を制御して、弁25を周期的に開閉させると共に、その弁25を開状態とする開時間の単位周期あたりの割合を上記供給デューティー比として目標供給デューティー比に調整するように構成される。
更に、暖房対象空間Kの壁面等に設置されたリモコンRには、暖房対象空間Kの温度としての室温を検出する温度センサ7が設けられ、熱媒供給制御手段Xは、予めリモコン7において設定された目標設定室温に対する温度センサ7で検出した室温の温度差を求め、その温度差に応じて、温度差が大きいほど目標供給デューティー比を大きくする形態で、上記目標供給デューティー比を設定するように構成されており、このような構成により、暖房対象空間Kの室温が目標設定温度に近づくように、床暖房パネルへの熱媒の単位周期あたりの供給量を調整することができる。
また、このような床暖房設備として、1つの暖房対象空間に、2つの床暖房パネルを備え、一方の床暖房パネルの熱媒流通管と、他方の床暖房パネルの副熱媒流通管とが、熱源機に対して並列的に接続され、熱媒供給制御手段Xが、一方の床暖房パネルにおける供給デューティー比と、他方の床暖房パネルにおける供給デューティー比とを各別に設定可能に構成されたものがある(例えば、特許文献1を参照。)。
この特許文献1に記載の床暖房設備は、例えば、一方の床暖房パネルを食卓の下に設置し、他方の床暖房パネルをソファの下に設置するというように、使用者が要求する目標設定温度が異なる場合に、夫々の床暖房パネルにおける供給デューティー比を各別に設定するものである。
また、この床暖房設備についても、暖房対象空間の中央部分にのみ床暖房パネルを敷設してあり、その床暖房パネルの周辺部分には、ダミーパネルが設置される。
特開2000−121078号公報
上記の従来の床暖房設備では、暖房対象空間の中央部分にのみ床暖房パネルを敷設しているので、暖房対象空間の床面温度が中央部分と周辺部分とで大幅に異なり、床面温度の温度バリアフリーは実現されておらず、例えば、暖房対象空間にいる使用者が、床暖房パネルから移動してダミーパネルに触れてしまうと、ダミーパネルの表面温度が冷たいことから、使用者に不快感を与えてしまう。
そこで、暖房対象空間全体にわたって床暖房パネルを敷設するなど、暖房対象空間の床面に対して床暖房パネルの敷設面積が占める割合が大きくすることにより、暖房対象空間の床面温度の温度バリアフリーを実現することが考えられるが、この場合には、暖房対象空間の温度を目標設定温度に保つために必要な床暖房パネルの単位面積あたりの放熱量が小さくなるので、床暖房パネルの表面温度が全体的に低くなって、使用者に不快感を与えるなど、床面付近における快適な暖房効果を得ることができなくなることがある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、快適な暖房効果を得ると共に、暖房対象空間の床面温度の温度バリアフリーを実現する床暖房設備を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る床暖房設備は、熱媒を加熱する熱源機と、その熱源機との間で循環する熱媒が流通する熱媒流通管を設置した床暖房パネルと、その床暖房パネルへ熱媒を供給する熱媒供給時間の単位周期あたりの割合である供給デューティー比についての目標デューティー比を設定して、前記供給デューティー比を前記目標供給デューティー比に調整する形態で、熱媒の供給を制御する熱媒供給制御手段とを備えた床暖房設備であって、その第1特徴構成は、前記床暖房パネルが、中央部分に位置する主パネルと前記主パネルの周辺部分に位置する副パネルとからなり、
前記熱媒供給制御手段が、前記主パネルについては、前記供給デューティー比としての主供給デューティー比を前記目標供給デューティー比としての主目標供給デューティー比に調整し、前記副パネルについては、前記供給デューティー比としての副供給デューティー比を前記目標供給デューティー比としての副目標供給デューティー比に調整する形態で、且つ、前記主目標供給デューティー比が前記副目標供給デューティー比よりも大きくなる関係を維持するように、前記主目標供給デューティー比及び前記副目標供給デューティー比を設定する形態で、熱媒の供給を制御するように構成され
前記主パネルに設置された主熱媒流通管と、前記副パネルに設置された副熱媒流通管とが、前記主熱媒流通管を前記副熱媒流通管の上流側とする形態で、前記熱源機に対して直列的に接続されていると共に、前記副熱媒流通管の入口と出口とをバイパスするバイパス管が設置され、
前記熱媒供給制御手段が、前記主熱媒流通管内の熱媒流通を断続可能な主弁と前記副熱媒流通管内の熱媒流通を断続可能な副弁とを同周期且つ前記主弁が開状態となる時期に前記副弁を開状態とする形態で周期的に開閉させると共に、前記主弁を開状態とする開時間の単位周期あたりの割合を前記主供給デューティー比として設定し、且つ、前記副弁を開状態とする開時間の単位周期あたりの割合を前記副供給デューティー比として設定するように構成されている点にある。
上記第1特徴構成によれば、暖房対象空間のうち、使用者が存在する可能性の高い中央部分に主パネルを設置し、その主パネルの周辺部分の一部又は全部に副パネルを設置することにより、暖房対象空間の床面に全体的に床暖房パネルを敷設することになる。
ちなみに、副パネルを主パネルの周辺部分の一部に設置する場合には、主パネルの周辺部分の残部分にダミーパネルを設置することにより、副パネル及びダミーパネルにて主パネルの周囲の全周囲を覆うようにする。
上記熱媒供給制御手段により、副パネルにおける副供給デューティー比について設定される副目標供給デューティー比が、主パネルにおける副供給デューティー比について設定される主目標供給デューティー比よりも小さく設定されていることから、主パネルの単位面積あたりの放熱量が、副パネルの単位面積あたりの放熱量よりも大きくなるので、主パネルの表面温度を副パネルの表面温度よりも高くすることができる。
更に、副パネルにおける単位面積あたりの放熱量が比較的小さいことから、暖房対象空間の温度を目標設定温度に保つために必要な主パネルの単位面積あたりの放熱量を比較的大きくすることができ、主パネルの表面温度を使用者が快適感を得られる温度まで高くすることができる。
一方、主パネルの周辺部分に設置された副パネルについては、主パネルの表面温度よりは低いが、比較的暖かい状態に保たれるので、副パネルに触れた使用者に不快感を与えることがなくなり、床面温度の温度バリアフリーを実現することができる。
以上のことから、暖房対象空間において、使用者が存在する可能性の高い中央部分では、比較的表面温度が高い主パネルにより、床面付近における快適な暖房効果を得ると共に、その周辺部分についても、比較的暖かい副パネルにより使用者に不快感を与えることなく、暖房対象空間の床面温度の温度バリアフリーを実現する床暖房設備を提供することができる。
又、上記特徴構成によれば、主パネルの主熱媒流通管と、副パネルの副熱媒流通管とが、熱源機に対して直列的に接続され、更に、副熱媒流通管の入口と出口とをバイパスするバイパス管が設置されていることで、熱源機からの熱媒は、必ず主熱媒流通管内に供給され、主熱媒流通管内を流通する前又は後の熱媒は、副熱媒流通管内又はバイパス管内の一方に供給されることになる。従って、主熱媒流通管内の熱媒流通を断続可能な主弁、及び、副熱媒流通管内の熱媒流通を断続可能な副弁を作動させることにより、主熱媒流通管内及び副熱媒流通管内における熱媒の流通状態を、主熱媒流通管内及び副熱媒流通管内の両方を熱媒が流通しない状態と、主熱媒流通管内及び副熱媒流通管内の両方を熱媒が流通する状態と、主熱媒流通管内のみに熱媒が流通する状態とを切り換える形態で変更することができる。即ち、主熱媒流通管内には、主弁が開状態となると熱媒が流通し、副熱媒流通管内には、主弁及び副弁の両方が開状態となると熱媒が流通することになる。
そして、上記熱媒供給制御手段は、主パネルにおける主供給デューティー比を設定する場合には、主弁を周期的に開閉させると共に、主弁を開状態とする開時間の単位周期あたりの割合を、主供給デューティー比として設定することができる。
一方、上記熱媒供給制御手段は、副パネルにおける副供給デューティー比を設定する場合には、副弁を、主弁と同周期で且つ主弁が開状態となる時期に開状態となるように、周期的に開閉させると共に、副弁を開状態とする開時間の単位周期あたりの割合を、副供給デューティー比として設定することができる。
尚、上記副弁は、副パネルにおける副熱媒流通管内の熱媒の流通を許可するときには、バイパス管内の熱媒の流通を阻止し、逆に、副パネルにおける副熱媒流通管内の熱媒の流通を阻止するときには、バイパス管内の熱媒の流通を許可するように構成される。
尚、主パネルの主熱媒流通管と、副パネルの副熱媒流通管とを、熱源機に対して直列的に接続する場合には、主パネルの表面温度を副パネルの表面温度よりも高く保持する目的から、熱媒の流通方向に沿って、主熱媒流通管を副熱媒流通管の上流側に設置することが好ましい。
本発明に係る床暖房設備の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記床暖房パネルが設置される暖房対象空間の温度を検出する温度検出手段を備え、
前記熱媒供給制御手段が、前記温度検出手段で検出した温度と目標設定温度との温度差に応じて、前記主目標供給デューティー比と前記副目標供給デューティー比とを設定するように構成されている点にある。
上記第2特徴構成によれば、上記熱媒供給制御手段により、副目標デューティー比を主目標デューティー比よりも小さく維持して快適な暖房効果を得ると共に暖房対象空間の床面温度の温度バリアフリーを実現しながら、暖房対象空間の温度及び目標設定温度の変化に応じて、主目標供給デューティー比と副目標供給デューティー比とを設定することで、暖房対象空間の温度を目標設定温度に維持することができる。
本発明に係る床暖房設備の第特徴構成は、上記第1〜第の何れかの特徴構成に加えて、前記副パネルに設置された副熱媒流通管の設置密度が、前記主パネルに設置された主熱媒流通管の設置密度よりも小さく設定されている点にある。
尚、熱媒流通管の設置密度とは、単位面積当たりに熱媒流通管が占める面積割合を示し
たものであり、その熱媒流通管の設置密度を調整することにより、床暖房パネルにおける放熱量が調整される。
上記第特徴構成によれば、主パネルにおいては、主熱媒流通管を密集した設置密度で配置し、副パネルにおいては、副熱媒流通管を主熱媒流通管よりも粗い設置密度で配置することにより、主パネルの表面温度を一層高くして所望の暖房効果を的確に得ながら、床面温度の温度バリアフリーを実現することができる。
参考実施形態〕
本発明に係る床暖房設備の参考実施形態について図1及び図2に基づいて説明する。
この床暖房設備は、熱媒としての温水を加熱する熱源機Gと、熱源機Gとの間で循環す
る温水が流通する熱媒流通管1,2を設置した床暖房パネル3とを備えて構成されている。
床暖房パネル3は、リビングや和室などの暖房対象空間Kの床面に設置され、暖房対象空間Kの中央部分に設置される主パネル3aと、その主パネル3aの周辺部分に設置される副パネル3bとからなる。
主パネル3aに設置された主熱媒流通管1と、副パネル3bに設置された副熱媒流通管2とは、熱源機Gに対して並列的に接続されている。
即ち、熱源機Gからの温水を供給する側が、主パネル3aの主熱媒流通管1の入口側及び副パネル3bの副熱媒流通管2の入口側に分岐する状態で接続され、主パネル3aの主熱媒流通管1の出口側及び副パネル3bの副熱媒流通管2の出口側が、熱源機Gに温水を戻す側に合流する状態で接続されている。
そして、熱源機Gからの温水は、分岐して主熱媒流通管1内及び副熱媒流通管2内の夫々に供給されることになる。
即ち、主熱媒流通管1の両端部を熱媒ヘッダHに接続して、主パネル3aと熱源機Gを接続し、副熱媒流通管2の両端部を熱媒ヘッダHに接続して、副パネル3bと熱源機Gを接続して、熱源機Gからの温水が熱媒ヘッダHにて主パネル3aの主熱媒流通管1と副パネル3bの副熱媒流通管2とに分岐して供給されるように構成され、主パネル3aの主熱媒流通管1を通流した温水と副パネル3bの副熱媒流通管2を通流した温水とが熱媒ヘッダHにて合流して熱源機Gに戻されるように構成されている。
また、主パネル3aの主熱媒流通管1の入口部分には、開閉作動して主熱媒流通管1内の温水流通を断続可能な主弁20が設けられ、副パネル3bの副熱媒流通管2の入口部分には、開閉作動して副熱媒流通管2内の温水流通を断続可能な副弁21が設けられている。
熱源機G側には、熱源機Gの運転や主弁20及び副弁21の開閉作動を制御する制御装置Cが設けられている。
更に、暖房対象空間Kの壁面等には、暖房運転の開始又は停止を行ったり、暖房運転における目標設定温度の設定を行うためのリモコンRが設置されている。
このリモコンRには、暖房対象空間Kの温度を検出する温度検出手段として、暖房対象空間Kの室温を検出する温度センサ7を備える。
前記制御装置CとリモコンRとは、暖房運転開始や暖房運転停止などの指令情報や、リモコンRにて設定される目標設定温度及び室温センサ7による室温などの温度情報を通信自在に構成されている。
ちなみに、目標設定温度は、例えば、16℃〜28℃の間で2℃刻みに7段階に設定可能に構成されている。
次に、制御装置Cにより行われる暖房運転について説明を加える。
前記制御装置Cは、リモコンRから暖房運転開始が指令されると、熱源機Gの運転を開始して、暖房対象空間Kを暖房する暖房運転を行うように構成され、リモコンRから暖房運転停止が指令されると、熱源機Gの運転を停止して暖房運転を終了するように構成されている。
また、制御装置Cは、暖房運転を開始してから設定時間(例えば、1時間)経過するまでは、熱源機Gから床暖房パネル3に供給する温水の供給温度がホットダッシュ用設定供給温度になるように熱源機Gの出力を制御するホットダッシュ運転を行い、そのホットダッシュ運転を行ったのち、熱源機Gから床暖房パネル3に供給する温水の供給温度が定常設定供給温度になるように、熱源機Gの出力を制御する。
また、制御装置Cは、暖房運転を行っているときに、主弁20と副弁21との開閉作動を制御して、暖房対象空間Kの室温を目標設定温度とするように構成されており、そのような暖房運転を行うために、熱媒供給制御手段X等の各種手段として機能するように構成されている。
制御装置Cが機能する熱媒供給制御手段Xは、床暖房パネル3への温水供給時間の単位周期あたりの割合である供給デューティー比についての目標供給デューティー比を設定して、前記供給デューティー比を前記目標供給デューティー比に調整する形態で、熱媒の供給を制御するように構成されている。
詳しくは、主パネル3aに対して、熱媒供給制御手段Xは、主弁20を周期的に開閉させると共に、主弁20を開状態とする開時間の単位周期あたりの割合を、主パネル3aにおける供給デューティー比としての主供給デューティー比とし、その主供給デューティー比を所定の主目標供給デューティー比に調整するように構成されている。
一方、副パネル3bに対しても、熱媒供給制御手段Xは、副弁21を周期的に開閉させると共に、副弁21を開状態とする開時間の単位周期あたりの割合を、副パネル3bにおける供給デューティー比としての副供給デューティー比とし、その副供給デューティー比を所定の副目標供給デューティー比に調整するように構成されている。
そして、熱媒供給制御手段Xにより主パネル3a及び副パネル3bにおける夫々の供給デューティー比を夫々の目標供給デューティー比に調整することで、主パネル3a及び副パネル3bへの単位周期あたりの温水供給量を夫々調整することができる。
尚、本実施形態においては、主弁20及び副弁21の周期的な開閉動作の単位周期、即ち、床暖房パネル3への周期的な温水供給断続動作の単位周期は、20分に設定されている。
更に、熱媒供給制御手段Xは、副パネル3bに対して設定される上記副目標供給デューティー比を、主パネル3aに対して設定される上記主目標供給デューティー比よりも小さく設定するように構成されている。
このように、副目標供給デューティー比を主目標供給デューティー比よりも小さくすることで、主パネル3aの表面温度を副パネル3bの表面温度よりも高くすることができ、暖房対象空間Kにおいて、使用者が存在する可能性の高い中央部分では、比較的表面温度が高い主パネル3aにより、床面付近における快適な暖房効果を得ると共に、その周辺部分についても、比較的暖かい副パネル3bにより使用者に不快感を与えることなく、暖房対象空間Kの床面温度の温度バリアフリーを実現することができる。
熱媒供給制御手段Xは、温度センサ7で検出した室温と目標設定温度との温度差に応じて、上記主目標供給デューティー比と上記副目標供給デューティー比とを設定するように構成されている。
詳しくは、制御装置Cの記憶手段(図示せず)には、下記の表1に示すように、目標設定温度から暖房対象空間Kの室温を引いた温度差の範囲について分類された複数のステップと、各ステップにおいて設定される主目標供給デューティー比及び副目標供給デューティー比とを関連付けたデータテーブルを記憶してある。
そして、熱媒供給制御手段Xは、一単位周期が開始されるまでに、リモコンRにおいて設定された目標設定温度から温度センサ7により検出された暖房対象空間Kの室温を引いたい温度差を求め、下記の表1のデータテーブルにおいて、その温度差が属するステップを参照して、そのステップにある夫々の目標供給デューティー比を、上記主目標供給デューティー比と上記副目標供給デューティー比として設定する。
Figure 0004063756
そして、熱媒供給制御手段Xにより、主パネル3aにおける主供給デューティー比、及び、副パネル3bにおける副供給デューティー比を、上記のように設定した主目標供給デューティー比及び副目標供給デューティー比に調整することで、暖房対象空間Kの室温を目標設定温度に維持することができる。
また、上記表1に示すデータテーブルにおいて、温度差が−1.0℃未満であるステップ10以外のステップ1〜9では、上記副目標供給デューティー比が上記主目標供給デューティー比よりも小さく設定されており、特に、温度差が−0.2℃以上のステップ1〜7では、上記副目標供給デューティー比が上記主目標供給デューティー比よりも20%(例えば、弁20,21の開時間で換算すれば4分)小さく設定されている。
このようにして、上記副目標供給デューティー比を上記主目標供給デューティー比よりも小さく設定することで、主パネル3aのパネル全体にわたって表面温度を使用者が快適感を感じる温度まで上昇させて、暖房対象空間Kの中央部分では、所望の暖房効果を得ると共に、副パネル3bについても主パネル3aよりも低温であるがある程度暖かくして、暖房対象空間Kの床面を全体的に暖房して、暖房対象空間Kの床面温度の温度バリアフリーを実現するようにしている。
次に、主パネル3a及び副パネル3bに配管される熱媒流通管1,2の配置構造について説明を加える。
主パネル3a及び副パネル3bは、図1に示すように、熱媒流通管1,2を設置した状態でその上面にアルミ箔などの表面材Tが貼着された後に、更にその表面材Tの上面に床仕上げ材Sが敷設される。尚、表面材Tは、主パネル3aの上面部分と副パネル3bの上面部分とを一体的に構成したり、主パネル3aの上面部分と副パネル3bの上面部分とを分割するように構成することが可能である。
前記主パネル3aは、暖房対象空間Kの中央部分に設置され、主直線用基材4の複数枚と、主直線用基材4の幅のほぼ2倍の幅を備えた幅広の主湾曲用基材5の複数枚と、主直線用基材4の幅とほぼ同じ幅を備えた幅狭の主湾曲用基材6とから構成され、主直線用基材4、幅広の主湾曲用基材5、及び、幅狭の主湾曲用基材6の夫々には、主熱媒流通管1を配設するための上方が開口した凹入状の主溝部7が形成されている。
そして、主直線用基材4、幅広の主湾曲用基材5、及び、幅狭の主湾曲用基材6の夫々は、同じ厚みで、例えば、ポリエチレン発泡体などの発泡体にて構成され、主熱媒流通管1を配設するための溝部の形状が異なる複数の矩形基材を並べることにより、主パネル3aを構成している。
前記主パネル3aは、主直線用基材4の長さ方向に隣接させた2つの主直線用基材4を、その幅方向を同一方向として、複数の主直線用基材4を互いに隣接するように配置し、主直線用基材4の長さ方向の両端部に幅広の主湾曲用基材5を配置して構成されている。
また、幅狭の主湾曲用基材6は、主直線用基材4の長さ方向の一端部で、かつ、主直線用基材4の幅方向の一端部に配置されている。
ちなみに、主パネル3aにおいて、幅狭の主湾曲用基材6の配置位置と対向する端部には、主熱媒流通管1の入口部分及び出口部分を配管するように、他の主直線用基材4よりも長さが長い接続用の主直線用基材4aが配置されている。
前記主直線用基材4及び前記主湾曲用基材5,6の幅方向に隣接する形態で木製の小根太15が設けられ、この小根太15は、幅が同じで長さが異なる複数の板体を主直線用基材4及び主湾曲用基材5,6の幅方向に並べて構成されている。
ちなみに、小根太15として、主直線用基材4と同じ長さを備えた長尺の板体と、その長尺の板体よりも短くて主湾曲用基材5,6と同じ長さを備えた中尺の板体と、その中尺の板体よりも短い長さを備えた短尺の板体とが設けられ、長尺の板体を主直線用基材4の間に設置し、中尺の板体を幅広の主湾曲用基材5どうしの間又は幅広の主湾曲用基材5と幅狭の主湾曲用基材6の間に設置し、短尺の板体を幅広の主湾曲用基材5の中央部分に設置するようにしている。
前記主溝部7は、主直線用基材4に形成された直線状の主直線溝部7aと、幅広の主湾曲用基材5に形成された湾曲状の主湾曲溝部7bと、幅狭の主湾曲用基材6に形成された湾曲状の主湾曲溝部7cとから構成され、主直線溝部7a、主湾曲溝部7b、及び、主湾曲溝部7cにわたって主熱媒流通管1を配管するように構成されている。
前記主湾曲溝部7bは、主直線用基材4の幅方向に隣接する主直線用基材4に形成された主直線溝部7aにわたって主熱媒流通管1を配管するように構成されている。
前記主湾曲溝部7cは、同じ主直線用基材4に形成された主直線溝部7aにわたって主熱媒流通管1を配管するように構成されている。
前記主パネル3aの主熱媒流通管1は、一般的に架橋ポリエチレン管やポリブテン樹脂管など可撓性のあるものが使用され、接続部のない管により構成されている。
そして、主パネル3aの主熱媒流通管1は、主直線溝部7a及び主湾曲溝部7bにわたって蛇行状に配管されて主湾曲溝部7cに連なる熱媒往流通用の往路部分1aと、主湾曲溝部7cから連なり主直線溝部7a及び主湾曲溝部7bにわたって蛇行状に配管される熱媒復流通用の復路部分1bとを備えるように構成されている。
すなわち、主パネル3aの主熱媒流通管1は、パネル全体にわたって分散配置した往路部分1aと、その往路部分1aの端部から連なり往路部分1aに対し熱媒通流方向が逆方向になる状態で並んで配置される、すなわち往路部分1aの端部から連なり往路部分1aと平行又はほぼ平行な姿勢で配置される復路部分1bとを備えて構成され、往路部分1aと復路部分1bとを主パネル用間隔D1を隔てて隣接する状態で配置するようにしている。
前記副パネル3bは、主パネル3aの周辺部分の全周を囲むように主パネル3aの周囲の全周囲に設置され、副直線用基材8の複数枚と、副直線用基材8の幅とほぼ同じ幅を備えた副円弧用基材9の複数枚と、副直線用基材8の幅とほぼ同じ幅を備えた副湾曲用基材10とから構成され、副直線用基材8、副円弧用基材9、及び、副湾曲用基材10の夫々には、副熱媒流通管2を配設するための上方が開口した凹入状の副溝部11が形成されている。
そして、副直線用基材8、副円弧用基材9、及び、副湾曲用基材10の夫々は、同じ厚みで、例えば、木製にて構成され、副熱媒流通管2を配設するための溝部の形状が異なる複数の矩形基材を並べることにより、副パネル3bを構成している。
前記副パネル3bは、主パネル3aの四隅部に副円弧用基材9及び副湾曲用基材10を配置させ、副円弧用基材9と副湾曲用基材10の間及び副円弧用基材9間に副直線用基材8を配置させて、副直線用基材8、副円弧用基材9、及び、副湾曲用基材10にて主パネル3aの周辺部分の全周を囲むように構成されている。
前記副溝部11は、副直線用基材8に形成された直線状の副直線溝部11aと、副円弧用基材9に形成された円弧状の副円弧溝部11bと、副湾曲用基材10に形成された湾曲状の副湾曲溝部11cとから構成され、副直線溝部11a、副円弧溝部11b、及び、副湾曲溝部11cにわたって副熱媒流通管2を配管するように構成されている。
前記副円弧溝部11bは、副円弧用基材9に対して直交する方向に配置される副直線用基材8の副直線溝部11aにわたって副熱媒流通管2を配管するように構成されている。
前記副湾曲溝部11cは、同じ副直線用基材8に形成された副直線溝部11aにわたって副熱媒流通管2を配管するように構成されている。
前記副パネル3bの副熱媒流通管2も、主パネル3aの主熱媒流通管1と同様に、一般的に架橋ポリエチレン管やポリブテン樹脂管など可撓性のあるものが使用され、接続部のない管により構成されている。
そして、副パネル3bの副熱媒流通管2は、副直線溝部11a及び副円弧溝部11bにわたって配管されて副湾曲溝部11cに連なる熱媒往流通用の往路部分2aと、副湾曲溝部11cから連なり副直線溝部11a及び副円弧溝部11bにわたって配管される熱媒復流通用の復路部分2bとを備えるように構成され、往路部分2aと復路部分2bとを副パネル用間隔D2を隔てて隣接する状態で配置するようにしている。
前記主パネル3aの主熱媒流通管1は、主パネル用間隔D1を隔てて隣接する状態で配置され、副パネル3bの副熱媒流通管2は、主パネル用間隔D1よりも大きい副パネル用間隔D2を隔てて隣接する状態で配置されて、主パネル3aにおける主熱媒流通管1の設置密度が、副パネル3bにおける副熱媒流通管2の設置密度よりも大きくなるように構成されている。
ちなみに、主パネル3aにおいて、小根太15を、例えば、主直線基材4の幅方向に303mmの間隔を隔てて配置し、その小根太15間に主熱媒流通管1を2本配管させるようにして、主パネル用間隔D1を、例えば、150mmとし、副パネル用間隔D2を、例えば、200〜300mmとしている。
前記副パネル3bには、主パネル3a、副パネル3b、及び、熱源機Gを接続するための接続用基材16,17が備えられ、これら接続用基材16,17の夫々にも、上方が開口した凹入状の接続溝部18,19が形成されている。
前記主パネル3aと熱源機Gとを接続するための接続用基材16に形成された接続溝部18に、主パネル3aの主熱媒流通管1の入口部分及び出口部分を配管させるように構成され、その主熱媒流通管1の両端部を熱媒ヘッダHに接続して、主パネル3aと熱源機Gを接続するようにしている。
前記副パネル3bと熱源機Gとを接続するための接続用基材17に形成された接続溝部19に、副パネル3bの副熱媒流通管2の入口部分及び出口部分を配管させるように構成され、その副熱媒流通管2の両端部を熱媒ヘッダHに接続して、副パネル3bと熱源機Gを接続するようにしている。
すなわち、熱源機Gからの温水が熱媒ヘッダHにて主パネル3aの主熱媒流通管1と副パネル3bの副熱媒流通管2とに分岐して流動するように構成され、主パネル3aの主熱媒流通管1を通流した温水と副パネル3bの副熱媒流通管2を通流した温水とが熱媒ヘッダHにて合流して熱源機Gに戻されるように構成されている。
〔第実施形態〕
本発明に係る床暖房設備の第実施形態について図3に基づいて説明する。
尚、この第実施形態は、上記参考実施形態において、主パネル3a、副パネル3b、及び、熱源機Gを接続する構成の別実施形態を示すものである。
以下、この第実施形態について説明するが、上記参考実施形態と同様の構成については説明を割愛する場合がある。
主パネル3aに設置された主熱媒流通管1と、副パネル3bに設置された副熱媒流通管2とは、主熱媒流通管1を副熱媒流通管2の上流側とする形態で、熱源機Gに対して直列的に接続されている。更に、副熱媒流通管2の入口側と出口側とをバイパスするバイパス管25が設置されている。
即ち、熱源機Gの出口側が、主パネル3aの主熱媒流通管1の入口側に接続され、主パネル3aの主熱媒流通管1の出口側が、副パネル3bの副熱媒流通管2の入口側に接続され、副パネル3bの副熱媒流通管2の出口側が、熱源機Gの入口側に接続されている。更に、副パネル3bの副熱媒流通管2の入口側と出口側とがバイパス管25により接続されている。
そして、熱源機Gからの温水は、主パネル3aの主熱媒流通管1内を流通した後に、副パネル3bの副熱媒流通管2内、又は、バイパス管25内を流通して、熱源機Gに戻されることになる。
また、主パネル3aの主熱媒流通管1の入口部分には、主熱媒流通管1内の温水流通を断続可能な主弁20が設けられ、更に、副熱媒流通管2の出口部分には、副熱媒流通管2内の温水流通を断続可能な副弁26が設けられている。
また、この副弁26は、副パネル3bの副熱媒流通管2内の温水の流通を許可する(副弁26が開状態となると表現する。)ときには、バイパス管25内の温水の流通を阻止し、逆に、副パネル3bの副熱媒流通管2内の温水の流通を阻止する(副弁26が閉状態となると表現する。)ときには、バイパス管25内の熱媒の流通を許可するような三方切換弁として構成されている。
即ち、主熱媒流通管1内には、主弁20が開状態となると温水が流通し、副熱媒流通管2内には、主弁20及び副弁26の両方が開状態となると温水が流通することになる。
次に、制御装置Cにより行われる暖房運転について説明を加える。
また、制御装置Cは、暖房運転を行っているときに、主弁20と副弁26の開閉作動を制御して、暖房対象空間Kの室温を目標設定温度とするように構成されており、そのような暖房運転を行うために、熱媒供給制御手段X等の各種手段として機能するように構成されている。
制御装置Cが機能する熱媒供給制御手段Xは、主パネル3aに対しては、上記第1実施形態と同様に、主弁20を周期的に開閉させると共に、主弁20を開状態とする開時間の単位周期あたりの割合を、主パネル3aにおける主供給デューティー比として、その主供給デューティー比を所定の主目標供給デューティー比に設定するように構成されている。
一方、熱媒供給制御手段Xは、副パネル3bに対しては、副弁26を、主弁20と同周期で且つ主弁20が開状態となる期間内に開状態となるように、周期的に開閉させると共に、副弁21を開状態とする開時間の単位周期あたりの割合を、副パネル3bにおける副供給デューティー比として、その副供給デューティー比を所定の副目標供給デューティー比に設定するように構成されており、更に、副パネル3bに対して設定される上記副目標供給デューティー比を、主パネル3aに対して設定される上記主目標供給デューティー比よりも小さく設定する。
即ち、主弁20が開状態となっている期間、すなわち、主熱媒流通管1内に温水が流通している期間において、副弁26を主弁20よりも遅く開状態としたり、副弁26を主弁20よりも早く閉状態とすることで、副供給デューティー比を、主パネル3aに対して設定される主目標供給デューティー比よりも小さく設定することができ、上記第1実施形態と同様に、暖房対象空間Kの中央部分では、所望の暖房効果を得るとともに、暖房対象空間Kの床面温度の温度バリアフリーを実現することができる。
次に、主パネル3a及び副パネル3bに配管される熱媒流通管1,2の配置構造について説明を加える。
前記副パネル3bには、主パネル3a、副パネル3b、及び、熱源機Gを接続するための接続用基材12が、接続用の主直線用基材4aに隣接する状態で配置され、この接続用基材12にも、上方が開口した凹入状の接続溝部13が形成されている。
前記接続溝部13は、直線状の供給用溝部13aと、L字状の中継用溝部13bと、L字状の戻し用溝部13cと、中継用溝部13bと戻し用溝部13cとを接続する直線状のバイパス用溝部13dなどから構成されている。
そして、供給用溝部13a、中継用溝部13b、戻し用溝部13c、及び、バイパス用溝部13dは、熱源機Gと主パネル3aを接続する管部分、主パネル3aと副パネル3bを接続する管部分、及び、副パネル3bと熱源機Gとを接続する管部分を配管するように構成されている。
ちなみに、図示は省略しているが、熱源機Gと主パネル3aを接続する接続管、主パネル3aと副パネル3bを接続する接続管、及び、副パネル3bと熱源機Gとを接続する接続管などの各接続管として、直線状やT字状などの各種形状の接続管が設けられ、これらの接続管を接続溝部13に配管するように構成されている。
前記バイパス溝部13dと戻し溝部13cとの接続箇所には、熱源機Gからの温水を主パネル3a及び副パネル3bの両方に通流させて熱源機Gに戻す状態と、熱源機Gからの温水を主パネル3aのみに通流させて熱源機Gに戻す状態とに切換自在な副弁26が配設されている。
〔別実施形態〕
〈1〉上記参考及び第実施形態では、主パネル3aの周辺部分の全周を囲むように副パネル3bを配置したが、このような構成に代えて、主パネル3aの周辺部分の一部に副パネル3b配置し、更に、残りの部分には、ダミーパネルを配置しても構わない。
〈2〉上記参考及び第実施形態では、主パネル3aにおける主熱媒流通管1の設置密度を、副パネル3bにおける副熱媒流通管2の設置密度よりも大きくするために、主パネル用間隔D1よりも副パネル用間隔D2を大きくするようにしているが、このような構成に限らず、例えば、主パネル3aに配管する主熱媒流通管1の数を副パネル3bに配管する副熱媒流通管2の数よりも多くするなど、適宜変更が可能である。
〈3〉上記参考及び第実施形態では、主パネル3a及び副パネル3bの両方に温水を供給する暖房運転について説明したが、このような暖房運転に加えて、中央部分の主パネル3aのみに温水を供給する中央部暖房運転等を、択一的に切換可能に構成しても構わない。
〈4〉上記参考及び第実施形態では、熱媒供給制御手段Xは、温度センサ7で検出した室温と目標設定温度との温度差に応じて、上記主目標供給デューティー比と上記副目標供給デューティー比とを設定するように構成したが、別に、上記主目標供給デューティー比と上記副目標供給デューティー比との一方又は両方を、上記温度差に応じて設定することなく、例えば予め記憶されている固定値等に設定しても構わない。また、このように主目標供給デューティー比又は上記副目標供給デューティー比を固定値に設定する場合には、熱媒供給制御手段Xを、制御装置Cではなく、主弁20又は副弁21,26を開時間の単位周期あたりの割合が固定値となるように周期的に開閉させることで、その割合を主供給デューティー比として設定するように構成された、主弁20又は副弁21,26の駆動制御装置により機能させることができる。
〈5〉上記第実施形態では、主熱媒流通管1に対して直列的に接続された副熱媒流通管2内の温水流通を断続可能な副弁26を、バイパス管25内の温水の流通をも断続可能な三方切換弁により構成したが、別に、副熱媒流通管2内の温水流通を断続可能な副弁26に対して、バイパス管25内の温水の流通をも断続可能なバイパス弁を別に設け、このバイパス弁を副弁26が開状態となるときには閉状態とし副弁26が閉状態となるときには開状態とする形態で開閉作動させて、副パネル3bの副熱媒流通管2内の温水の流通を許可するときには、バイパス管25内の温水の流通を阻止し、逆に、副パネル3bの副熱媒流通管2内の温水の流通を阻止するときには、バイパス管25内の熱媒の流通を許可しても構わない。
参考実施形態における暖房対象空間の床面の一部切欠斜視図 参考実施形態における表面材を取り外した状態での床暖房パネルの平面図 実施形態における表面材を取り外した状態での床暖房パネルの平面図 従来技術における暖房対象空間の床面の一部切欠斜視図
符号の説明
1:主熱媒流通管
2:副熱媒流通管
3:床暖房パネル
3a:主パネル
3b:副パネル
7:温度センサ(温度検出手段)
20:主弁
21:副弁
26:副弁
25:バイパス管
C:制御装置
G:熱源機
X:熱媒供給制御手段

Claims (3)

  1. 熱媒を加熱する熱源機と、その熱源機との間で循環する熱媒が流通する熱媒流通管を設置した床暖房パネルと、その床暖房パネルへ熱媒を供給する熱媒供給時間の単位周期あたりの割合である供給デューティー比についての目標供給デューティー比を設定して、前記供給デューティー比を前記目標供給デューティー比に調整する形態で、熱媒の供給を制御する熱媒供給制御手段とを備えた床暖房設備であって、
    前記床暖房パネルが、中央部分に位置する主パネルと前記主パネルの周辺部分に位置する副パネルとからなり、
    前記熱媒供給制御手段が、前記主パネルについては、前記供給デューティー比としての主供給デューティー比を前記目標供給デューティー比としての主目標供給デューティー比に調整し、前記副パネルについては、前記供給デューティー比としての副供給デューティー比を前記目標供給デューティー比としての副目標供給デューティー比に調整する形態で、且つ、前記主目標供給デューティー比が前記副目標供給デューティー比よりも大きくなる関係を維持するように、前記主目標供給デューティー比及び前記副目標供給デューティー比を設定する形態で、熱媒の供給を制御するように構成され
    前記主パネルに設置された主熱媒流通管と、前記副パネルに設置された副熱媒流通管とが、前記主熱媒流通管を前記副熱媒流通管の上流側とする形態で、前記熱源機に対して直列的に接続されていると共に、前記副熱媒流通管の入口と出口とをバイパスするバイパス管が設置され、
    前記熱媒供給制御手段が、前記主熱媒流通管内の熱媒流通を断続可能な主弁と前記副熱媒流通管内の熱媒流通を断続可能な副弁とを同周期且つ前記主弁が開状態となる時期に前記副弁を開状態とする形態で周期的に開閉させると共に、前記主弁を開状態とする開時間の単位周期あたりの割合を前記主供給デューティー比として設定し、且つ、前記副弁を開状態とする開時間の単位周期あたりの割合を前記副供給デューティー比として設定するように構成されている床暖房設備。
  2. 前記床暖房パネルが設置される暖房対象空間の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記熱媒供給制御手段が、前記温度検出手段で検出した温度と目標設定温度との温度差に応じて、前記主目標供給デューティー比と前記副目標供給デューティー比とを設定するように構成されている請求項1に記載の床暖房設備。
  3. 前記副パネルに設置された副熱媒流通管の設置密度が、前記主パネルに設置された主熱媒流通管の設置密度よりも小さく設定されている請求項1又は2に記載の床暖房設備。
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