JP2005009701A - 床暖房システム - Google Patents
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Abstract
【課題】省エネルギーで、効率よく部屋を暖めることのできる床暖房システムを提供する。
【解決手段】室内の床に敷設したマット内の管路に温水を循環させて熱を供給する床暖房システムにおいて、マット内管路の入り側、及び出側、並びに床、及び室内所定個所のうちの、少なくとも一箇所の温度を感知する温度感知手段と、温水の温度を制御する温度制御手段と、温水の流量を制御する流量制御手段とを具備し、温度制御手段は温水の温度を、流量制御手段は温水の流量を、温度感知手段からの情報に基づいてそれぞれ連続的に制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】室内の床に敷設したマット内の管路に温水を循環させて熱を供給する床暖房システムにおいて、マット内管路の入り側、及び出側、並びに床、及び室内所定個所のうちの、少なくとも一箇所の温度を感知する温度感知手段と、温水の温度を制御する温度制御手段と、温水の流量を制御する流量制御手段とを具備し、温度制御手段は温水の温度を、流量制御手段は温水の流量を、温度感知手段からの情報に基づいてそれぞれ連続的に制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水を循環させて室内に熱を供給する床暖房システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
温水式床暖房においては、熱源機から60℃または80℃の温水が往きの温水管路を通して各部屋の床に敷設されている温水循環管路に送られる。循環管路内を循環した温水は、戻りの管路を通って熱源機に戻る。床暖房では管路中の温水の熱が奪われて(放熱して)床を温めており、戻りの管路内の温水は、往きの管路内の温水よりも温度が低くなる。
【0003】
床暖房においては、室温センサを備えたものと、備えていないものがある。室温センサを備えたものは、検出された室温と使用者の設定温度との差に応じて温水循環割合(所定時間内の温水供給時間と停止状態の割合)をいわゆる「オン/オフ制御」により行っている。すなわち、室温が設定温度よりも低いときは、温水を継続して循環させ、室温が高いときには温水の循環を一時停止させる。室温センサを備えていないものは、実際の室温に関係なく、設定温度に応じた固定の温水循環割合を繰り返す。また、床温センサを備えた床暖房もある。この場合は、床温度が設定温度となるように温水循環割合を制御する。このオン/オフ制御による床暖房システムの、温度と流量の一方を制御する試みは多く行われている。例えば、特許文献1には、温度を制御する床暖房装置が開示されており、特許文献1、特許文献2には流量を制御する床暖房装置が開示されている。
【特許文献1】
特開平7−19502号公報
【特許文献2】
特開平10−220784号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
通常、熱源機から80℃または60℃の高い温水を供給するので、熱源機から部屋へ給水管で導入するとき、多くの場合は距離があるので、断熱材でパイプを断熱しようとしてもどうしても部屋へ導入する前に熱が外気や室温との温度差が大きいために失われてしまう。温水循環割合を変えるとき、部屋が暖まってきた場合は温水の停止状態の方が長く、このため再度動かすときには部屋にパイプ内で冷え切った水が部屋の中に入ってきてしまい部屋から更に熱を奪うという問題があった。
【0005】
また、ヒートポンプで高い温度の温水を作り出すには効率が著しく下がってしまう。今後、コジェネレーションや燃料電池などの廃熱を利用するにあたっては、50℃以下の低温度の温水による床暖房利用が省エネルギーのために重要と考えられる。しかしながら、現在の床暖房のシステムは60℃以上の温水を利用するのが前提である。これは熱源機の性能が非常に高い場合に有効であるが、そのため必要以上の熱量を発生させてしまうことも多く、ここでのエネルギーロスも無視できない問題である。
【0006】
また省エネルギータイプの熱源機では発生熱量が限られており、戻り温水が低い温度の場合、往き温水温度を十分に高い温度にすることができない。すなわち、床暖房初期の部屋が冷え切っている場合には、部屋の中の熱伝導を促進するために安定するまで高い温度の温水を入れた方がよいのであるが、これを達成することができない。さらに、温度のみを制御しても、流量をオン/オフ制御している以上、上記エネルギーロスの問題は、依然として残ったままである。また、戻り温水温度等に応じて流量を制御する場合には、上記問題は解決されるが、室内温度が十分高い場合でも不必要に高温の温水が流れ続けることになり、エネルギーの無駄になってしまう。
【0007】
そこで、本発明は、省エネルギーで、効率よく部屋を暖めることのできる床暖房システムを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上のことを踏まえ、本願発明者は省エネルギーのためには、低い温度で温水を循環させる床暖房システムが有効であることを見出し、かかる知見に基づいて本発明を完成するに至った。具体的には必要な熱量を、できるだけ低い温度の温水で部屋に導入して、できるだけ温水循環の停止がないようにして配管ロスを低減する。また床暖房初期にはどうしても高い温水を部屋に導入する必要があるが、その場合は流量を少なくすることで高い温水温度を得る。室温センサや床温センサを見ながら熱源機の発生熱量、流量を制御することで、往き温水温度と流量との最適化をはかるのである。
【0009】
かくして、請求項1の発明は、室内の床に敷設したマット内の管路に温水を循環させて熱を供給する床暖房システムであって、マット内管路の入り側、及び出側、並びに床、及び室内所定個所のうちの、少なくとも一箇所の温度を感知する温度感知手段と、温水の温度を制御する温度制御手段と、温水の流量を制御する流量制御手段とを具備し、温度制御手段は温水の温度を、流量制御手段は温水の流量を、温度感知手段からの情報に基づいてそれぞれ連続的に制御することを特徴とする床暖房システムにより前記課題を解決しようとするものである。
【0010】
このように温水の温度及び流量を連続的に制御するようにすれば、そのときの室温、床温、と目標とする室温との差に応じて最も省エネルギーとなる温度、流量の設定が可能となる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載の床暖房システムにおいて、管路に循環される温水は、主としてガス、ヒートポンプ、液体燃料、又は電気、のうちのいずれか又は複数のものにより昇温されることを特徴とするものである。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1に記載の床暖房システムにおいて、コジェネレーション、又は燃料電池からの熱を管路に循環される温水の熱源とするものである。
【0013】
上記請求項2及び3の発明にかかる床暖房システムは、循環温水の熱源として様々な種類のエネルギー源を利用することが可能であるが、省エネルギーの趣旨を全うするという観点からは、循環温水をヒートポンプにより昇温し、あるいはコジェネレーション、又は燃料電池からの熱を熱源とすることが好ましい。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1に記載の床暖房システムにおいて、貯湯タンクと熱交換器とを備え、熱交換器は貯湯タンク内の温水と管路に循環される温水との熱交換を行うことを特徴とするものである。
【0015】
請求項4の発明では、貯湯タンクの温水と、床暖房に使用する温水とは別系統になっており、貯湯タンク内に昇温した温水を貯蔵し、この温水の熱を、熱交換器を通じて床暖房に使用される温水の系統に伝熱する。このような構成をとった場合、安価な夜間電力を使用して温水を夜間に集中して貯蔵することができる。特にヒートポンプを夜間に集中して稼動させることにより、安価なエネルギーコストを享受することができる。また、この構成によれば、短時間内に高温度の温水を作ることができない熱源であっても、時間をかけることにより、比較的多量の高温度の温水を容易に得ることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の床暖房システムにおいて、貯湯タンク内に貯湯される温水は、主としてガス、ヒートポンプ、液体燃料、又は電気、のうちのいずれか又は複数のものにより昇温されることを特徴とするものである。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の床暖房システムにおいて、コジェネレーション、又は燃料電池からの熱を貯湯タンク内の温水の熱源とすることを特徴とするものである。
【0018】
上記請求項5及び6の発明にかかる床暖房システムは、貯湯タンク内温水の熱源として様々な種類のエネルギー源を利用することが可能である。上記請求項2及び3の発明にかかる床暖房システムの場合と同様に、省エネルギーの趣旨を全うするという観点からは、貯湯タンク内の温水をヒートポンプにより昇温し、あるいはコジェネレーション、又は燃料電池からの熱を熱源とすることが好ましい。
【0019】
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の床暖房システムにおいて、温度制御手段として、複数の熱交換器を備えることを特徴とするものである。
【0020】
このように複数の熱交換器を備えて、各熱交換器の使用/不使用を制御して、マット内の管路に循環される温水の温度を連続的に制御することが可能となる。
【0021】
請求項8の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の床暖房システムにおいて、温度制御手段は、前記管路に循環される温水と冷水とを混合する混合器であることを特徴とする。
【0022】
このような構成をとっても、循環温水の温度を連続的に制御することが可能である。正確な制御を図るため、冷水温度を感知する冷水温度感知手段をあわせて設けておくことが望ましい。
【0023】
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の床暖房システムにおいて、流量制御手段は、可変流量ポンプであることを特徴とする。
【0024】
このように構成した場合には、温度感知手段が感知した室温等の情報に基づいて、最も適量の温水を制御して流路内に流通させることができる。
【0025】
請求項10の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の床暖房システムにおいて、流量制御手段は、温度感知手段の感知する温度に応じて開度が変化する流路開閉装置であることを特徴とする。
【0026】
かかる構成においては、流路開閉装置の開度の制御は、温度感知手段の感知する温度の情報に応じて、別途制御装置を備えて、あらかじめ定められたプログラムにより開度を決定して、又はテーブルから開度に関する情報を読み出して、前記制御装置より開閉装置のアクチュエータに対し動作命令を発するようにしても良いし、特開平10−220784に開示されているサーモ式自動流量調節装置のように、それ自体が温度に応じて比例的に動作するものによっても良い。
【0027】
請求項11の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の床暖房システムにおいて、定常状態において、マットの面積をX(m2)、管路に循環される温水の流量をY(L/分)とした場合、Y>0.1X+1となる流量で30〜50℃の温水をマット内の管路に供給することを特徴とするものである。このように比較的低温度に設定された温水を多量にマット内の管路に循環させることにより、省エネルギーを図りつつ、快適な暖房効果を得ることが可能となる。かかる構成を備えた床暖房システムは、特に長期にわたり床暖房を連続稼動させておく寒冷地(例えば北海道地区やカナダ北欧等の極寒地)において意義を持つものである。
【0028】
請求項12の発明は、請求項11に記載の床暖房システムにおいて、運転開始後10〜90分の間に、Y<0.1X+0.1となる流量で75℃〜95℃の温水をマット内の管路に供給し、その後、定常状態の運転に切り替えることを特徴とする。
【0029】
このように構成すれば、運転開始時に比較的高温度の温水を低流量にてマット内の管路に循環させて暖房開始初期の室内に高温部と低温部とを設けることにより温度勾配を発生させて、少量の熱量により使用者に暖房感を与えることができる。またその後の定常状態においては比較的低温度に設定された温水を多量にマット内の管路に循環させることにより、省エネルギーを図りつつ、快適な暖房効果を得ることが可能となる。かかる構成を備えた床暖房システムは、日常的にシステムのオン/オフを繰り返すような地域において意義をもつものである。
【0030】
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下本発明の床暖房システムを、当該システムを構成する要素に分けて説明する。
【0032】
<基本構成>
図1は、本発明の床暖房システムの基本構成を概略的に示す図である。この床暖房システム100において、熱源101にて所定温度に昇温された温水は、往き配管102を介して室内130に設置されたマット105内の配管105aに供給される。室内に放熱後、温度の低下した温水は戻り配管106を通じて熱源101に戻され、再加熱されて再び上記循環に供される。以下においては、これら往き配管102、マット内配管105a、及び戻り配管106で構成される温水の回路を「閉鎖循環回路」という。往き配管102には、後に説明する制御装置110からの命令を受けて温水の温度を連続的に変化させる温度制御器103と、温水の流量を連続的に変化させる流量制御器104とが設けられている。
【0033】
<制御装置>
本床暖房システム100の全体の動作は制御装置110により制御されている。制御装置110には、床暖房システム100の各部の動作制御を実行するCPU111と、そのCPU111に対する記憶装置とが設けられている。CPU111は、マイクロプロセッサユニットおよびその動作に必要な各種の周辺回路を組合せて構成されている。記憶装置は、例えば床暖房システム100の動作制御に必要なプログラムや各種のデータを記憶するROM112と、CPU111の作業領域として機能するRAM113とを組合せて構成されている。そして、CPU111がROM112に記憶されたソフトウエアと組み合わされることにより、本発明の床暖房システム100の制御装置として機能する。
【0034】
CPU111には入力ポート115を介して入力信号として、往き配管温水温度センサ122、床温度センサ123、室温センサ124、及び入力装置130からの出力信号が導かれる。また、CPU111には、タイマ114から時間に関する情報も導かれている。入力装置130は、本床暖房システム100の使用者が、希望する室内温度を設定するための装置である。CPU111は、上述した各種の入力要素からの信号、及びROM112に記憶されたプログラムに基づいて、出力ポート116を介してアクチュエータとしての温度制御器103と、流量制御器104とに対する動作指令を制御する。温度制御器103と、流量制御器104とはCPU111から与えられた動作指令に応じて、往き配管102中に流通される温水の温度及び流量を連続的に制御する。
【0035】
<温水供給手段及び熱源>
本床暖房システムにおいて使用される温水は、基本的に閉鎖循環回路中に繰り返し循環されて使用される。室内130にて放熱され、温度低下した温水は戻り配管106により熱源(機)101に戻される。本発明において、循環する温水の温度を所定に保つ熱源としては特に限定されるものではなく、ガス、石油、電気等通常温水を生成するために使用されているものを使用することができる。また、省エネルギーの観点からは、ヒートポンプや、他のシステム、例えばコジェネレーション、燃料電池などから出される排熱や、工場の余剰スチーム等を利用することが好ましい。
【0036】
さらに、貯湯タンクと熱交換器とを設け、この貯湯タンクに所定の温度に昇温した温水を貯蔵するとともに、この温水を、熱交換器を介して上記閉鎖循環回路に循環される温水との熱交換に供してもよい。通常ヒートポンプや、電気のヒーターを利用して温水を作る場合、短時間内には高温の温水を得ることが困難であるが、このように貯湯タンクを設けることによって、高温の温水を容易に得ることが可能となる。また、低料金の夜間電力を利用しやすい。
【0037】
コジェネレーションや燃料電池の排熱を利用する場合、例えば特開2002−364917号公報に開示されているような専用のシステムを設けてもよいし、特開2001−343132号公報に開示されているような排熱回収用熱交換器を利用するように構成してもよい。
【0038】
<温度センサ>
本発明に使用される温度センサは、通常の住環境の温度範囲、及び温水の温度変化範囲をカバーする例えば、−30℃〜100℃の範囲を測定可能なものなら特に限定されない。特にサーミスタ等、安価で超寿命の温度センサを好ましく使用することができる。温度センサを設置する位置は、必要に応じて、往き配管102のマット105にいたる直前の位置、マット105から戻り配管に接続される位置、床面、室内所定高さの位置などのうちから1箇所以上、好ましくは2箇所以上を選定することが望ましい。これらの温度センサからの出力信号は、制御装置110の入力ポート115を介してCPU111へと伝えられる。温度を感知する位置の数が多いほど、よりきめ細かな暖房の制御が可能となる。
【0039】
<温度制御器>
閉鎖循環回路中を循環される温水温度を連続的に制御するには、
1.高温温水と低温温水との混合
2.熱交換器を複数設けて、各交換器のON/OFFを制御する。
3.熱交換器における熱供給側の温水流量、および受熱側の温水流量のうち、少なくとも一つを制御する。
等の方法により実現することが可能である。
【0040】
例えば、高温の温水に低温の冷水を混合することにより実現する場合、具体的には、低温の冷水を供給する手段を別途設け、閉鎖循環回路中の温水が目標温度となるようにポンプにより温水と所定量混合する。ポンプの動作は制御装置110により制御される。混合された温水の温度は温度センサ122により制御装置110にフィードバックされ、その情報に基づいてさらにポンプの動作制御を行う。冷水を混合することにより閉鎖循環回路中の温水量が増すので、回路中の温水量を所定に保つための排水手段を設ける必要がある。
【0041】
また、貯湯タンクが設けられている場合には、上記混合する方法に代えて、熱交換器を複数設けて閉鎖循環回路中の温水温度を連続的に制御することも可能である。例えば、熱交換容量の比較的小さな熱交換器を複数設け、これら熱交換器の使用数を適宜変更することにより、閉鎖循環回路中の温水を所望の温度にすることが容易にできる。この場合、各熱交換器温水量がへの流路ごとにバルブを設け、そのバルブの開閉動作を制御装置110により制御する。熱交換された閉鎖循環回路中の温水温度は温度センサ122により制御装置110にフィードバックされ、その情報に基づいてさらに熱交換器の使用数を決定して上記各バルブの開閉動作制御を行う。
【0042】
さらに、貯湯タンクと熱交換器とを各一基ずつ設け、熱の供給側、及び/又は熱の受け側の流量を制御することによっても閉鎖循環回路側の温水温度を連続的に制御することが可能である。
【0043】
本発明において、特に定常状態において低温度の温水を使用するシステムを構成した場合、床暖房立ち上げ時に、比較的高温度の温水を閉鎖循環回路に流通させることが好ましく、かかる場合に上記温度制御器を設ける意義が大きい。
【0044】
<流量制御器>
本発明における流量制御器104は、制御装置110により動作制御が可能なものであれば特に制限されるものではなく、例えば可変流量ポンプ、可変開度の流路開閉装置などを使用することが可能である。
【0045】
<第一実施形態>
図2は本発明の第一実施形態にかかる床暖房システムの概略を示す図である。なお、図1において説明したものと同一の部材が使用されている場合には、同一参照符号を付してその説明は省略する。この床暖房システム200は、熱源機としてガス給湯機210を使用している。ガス給湯機210は瞬間的に高温度の温水を供給することが可能であるので、本実施形態の床暖房システム200には、貯湯タンクを設ける必要はない。ガス給湯機210にて所定温度に熱せられた温水は給湯機210内のポンプ(不図示)により閉鎖循環回路中に送り出される。
【0046】
<第二実施形態>
図3は本発明の第二実施形態にかかる床暖房システムの概略を示す図である。なお、ここでも、図1において説明したものと同一の部材が使用されている場合には、同一参照符号を付してその説明は省略する。この床暖房システム300は、熱源としてヒートポンプ310が使用されている。ヒートポンプ310は最も効率の高い条件にて稼働され、その間に貯湯タンク320内の温水に蓄熱が行われ、該温水が所定温度に保持される。所定温度に保持されている貯湯タンク320内の温水の熱は、熱交換器330を介して閉鎖循環回路中の温水に伝えられる。この熱交換の動作(具体的には貯湯タンク側のポンプ、及び閉鎖循環回路側のポンプの動作)は、CPU111により制御される。この際に、各温度センサ121〜124からの入力信号を受信したCPU111は、ROM112に書き込まれているプログラムに基づいて、省エネルギー、あるいは使用者の快適性の観点から最適化された動作信号を各ポンプに向けて発信する。
【0047】
<第三実施形態>
図4は本発明の第三実施形態にかかる床暖房システムの概略を示す図である。なお、ここでも、図1において説明したものと同一の部材が使用されている場合には、同一参照符号を付してその説明は省略する。この床暖房システム400は、コジェネレーションシステムからの排熱を利用するものである。コジェネレーションシステム410から排出される比較的低温の排熱は、排熱回収装置420によって回収され、回収された熱は貯湯タンク430内の温水温度の昇温に供される。第二実施形態の床暖房システム300の場合と同様に、所定温度に保持されている貯湯タンク430内の温水の熱は、熱交換器440を介して閉鎖循環回路中の温水に伝えられる。またここでの温水温度の連続的な制御も可能とされている。
【0048】
【実施例】
図5に示すように、5℃に維持した低温室に8畳の部屋を作成して、床面に2枚の温水マットをひいて(敷設率70%)、所定温度の温水を循環して床暖房の実験をおこなった。この部屋は、三方が壁、一方が大きなサッシ窓で、カーテンにて仕切られている。部屋の外部はエアコンで5℃に設定した。室外にボイラを設置して、40℃、45℃、50℃、55℃、及び80℃に設定した温水を流して時間とともに変化する下記▲1▼〜▲6▼の各部分の温度を測定した。温度の測定位置は図5においても以下のとおり丸数字で示されている。
▲1▼ 往き温水温度
▲2▼ 戻り温水温度
▲3▼ 奥側床温度
▲4▼ 窓側床温度
▲5▼ 部屋温度(床上150cm)
▲6▼ 外気温
【0049】
温水の流量1.5L/分の条件で行った測定結果を図6及び図7に示す。これら実験を通して低い温水温度では最初は暖房感がなかなか得られないことがわかった。すなわち、40℃、45℃の温水では、暖房開始後250分を経過しても、部屋温度▲5▼は20℃に達していない(図6上段、及び下段)。また、50℃の温水では、暖房開始後250分を経過して、ようやく部屋温度▲5▼は20℃に達した(図7上段)。55℃の温水では、暖房開始約160分経過後に、部屋温度▲5▼は20℃に達した(図7中段)。これに対して80℃の温水では、暖房開始約80分経過後に、部屋温度▲5▼は20℃に達した(図7下段)。
【0050】
発生熱量は変化させないヒーターの場合、流量を少なくすることで温水温度をあげることができる。したがって冷え切った部屋の中で発生熱量は同じにして、流量を変化させて往き温水温度をあげてみた。グラフの温度状態のみで、それを伝えるのは難しいが具体的には冷え切った部屋の中では温度の均一性よりも一部でも温度の高い部分が合った方が体感的に暖房感が得られた。快適な部屋温度、床温度にほど遠い場合には部屋の温度均一性を悪くしてでも、部屋の一部でも暖かくする必要があるようである。もっとも流量を下げきってしまうと今度は配管ロスが大きくなって逆効果となるので、これも最適な状態が存在する。部屋が一端暖まってしまうと、今度は高い温水温度を供給しなくてもいいので、できるだけ温水温度を下げて流量を上げて行けば配管ロスを少なくすることができると考えてしまいがちであるが、現実には床暖房は、往き温水温度が一定ならば流量と発生熱量の関係は、ある流量までは比例するがそれから先は一定の熱量しか発生しない。したがって流量が増えると戻り温水の温度も上がってくる。したがって熱源機の構造や性能にしたがって、熱量支配的か往き温水温度支配的かによって熱ロスの少ない最適な流量が定まってしまう。
【0051】
以上、考えてきたように熱ロスの少ない床暖房を考慮するには、熱源機と床暖房配管、給水配管の構造を考えて、発生熱量もしくは往き温水温度、流量をコントロールすることが必要である。
【0052】
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う床暖房システムもまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【0053】
【発明の効果】
以上に説明したように、温水床暖房において、往き温水温度もしくは発生熱量と流量の制御により熱源機や床暖房配管の性能を最大にすることで省エネルギーでも快適な床暖房システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床暖房システムの基本構成を示す図である。
【図2】第一実施形態にかかる床暖房システムを示す図である。
【図3】第二実施形態にかかる床暖房システムを示す図である。
【図4】第三実施形態にかかる床暖房システムを示す図である。
【図5】床暖房システムの試験装置を示す図である。
【図6】室内各部の温度変化を時間の経過とともに示す図であり、上段は温水温度40℃、下段は温水温度45℃の結果を示す。
【図7】室内各部の温度変化を時間の経過とともに示す図であり、上段は温水温度50℃、中段は55℃、下段は温水温度80℃の結果を示す。
【符号の説明】
100、200、300、400 床暖房システム
103 温度制御器(温度制御手段)
104 流量制御器(流量制御手段)
105 マット
110 制御装置
121、122、123、124 温度センサ(温度制御手段)
130 室
310 ヒートポンプ
320、430 熱交換器
330、440 貯湯タンク
410 コジェネレーションシステム
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水を循環させて室内に熱を供給する床暖房システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
温水式床暖房においては、熱源機から60℃または80℃の温水が往きの温水管路を通して各部屋の床に敷設されている温水循環管路に送られる。循環管路内を循環した温水は、戻りの管路を通って熱源機に戻る。床暖房では管路中の温水の熱が奪われて(放熱して)床を温めており、戻りの管路内の温水は、往きの管路内の温水よりも温度が低くなる。
【0003】
床暖房においては、室温センサを備えたものと、備えていないものがある。室温センサを備えたものは、検出された室温と使用者の設定温度との差に応じて温水循環割合(所定時間内の温水供給時間と停止状態の割合)をいわゆる「オン/オフ制御」により行っている。すなわち、室温が設定温度よりも低いときは、温水を継続して循環させ、室温が高いときには温水の循環を一時停止させる。室温センサを備えていないものは、実際の室温に関係なく、設定温度に応じた固定の温水循環割合を繰り返す。また、床温センサを備えた床暖房もある。この場合は、床温度が設定温度となるように温水循環割合を制御する。このオン/オフ制御による床暖房システムの、温度と流量の一方を制御する試みは多く行われている。例えば、特許文献1には、温度を制御する床暖房装置が開示されており、特許文献1、特許文献2には流量を制御する床暖房装置が開示されている。
【特許文献1】
特開平7−19502号公報
【特許文献2】
特開平10−220784号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
通常、熱源機から80℃または60℃の高い温水を供給するので、熱源機から部屋へ給水管で導入するとき、多くの場合は距離があるので、断熱材でパイプを断熱しようとしてもどうしても部屋へ導入する前に熱が外気や室温との温度差が大きいために失われてしまう。温水循環割合を変えるとき、部屋が暖まってきた場合は温水の停止状態の方が長く、このため再度動かすときには部屋にパイプ内で冷え切った水が部屋の中に入ってきてしまい部屋から更に熱を奪うという問題があった。
【0005】
また、ヒートポンプで高い温度の温水を作り出すには効率が著しく下がってしまう。今後、コジェネレーションや燃料電池などの廃熱を利用するにあたっては、50℃以下の低温度の温水による床暖房利用が省エネルギーのために重要と考えられる。しかしながら、現在の床暖房のシステムは60℃以上の温水を利用するのが前提である。これは熱源機の性能が非常に高い場合に有効であるが、そのため必要以上の熱量を発生させてしまうことも多く、ここでのエネルギーロスも無視できない問題である。
【0006】
また省エネルギータイプの熱源機では発生熱量が限られており、戻り温水が低い温度の場合、往き温水温度を十分に高い温度にすることができない。すなわち、床暖房初期の部屋が冷え切っている場合には、部屋の中の熱伝導を促進するために安定するまで高い温度の温水を入れた方がよいのであるが、これを達成することができない。さらに、温度のみを制御しても、流量をオン/オフ制御している以上、上記エネルギーロスの問題は、依然として残ったままである。また、戻り温水温度等に応じて流量を制御する場合には、上記問題は解決されるが、室内温度が十分高い場合でも不必要に高温の温水が流れ続けることになり、エネルギーの無駄になってしまう。
【0007】
そこで、本発明は、省エネルギーで、効率よく部屋を暖めることのできる床暖房システムを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上のことを踏まえ、本願発明者は省エネルギーのためには、低い温度で温水を循環させる床暖房システムが有効であることを見出し、かかる知見に基づいて本発明を完成するに至った。具体的には必要な熱量を、できるだけ低い温度の温水で部屋に導入して、できるだけ温水循環の停止がないようにして配管ロスを低減する。また床暖房初期にはどうしても高い温水を部屋に導入する必要があるが、その場合は流量を少なくすることで高い温水温度を得る。室温センサや床温センサを見ながら熱源機の発生熱量、流量を制御することで、往き温水温度と流量との最適化をはかるのである。
【0009】
かくして、請求項1の発明は、室内の床に敷設したマット内の管路に温水を循環させて熱を供給する床暖房システムであって、マット内管路の入り側、及び出側、並びに床、及び室内所定個所のうちの、少なくとも一箇所の温度を感知する温度感知手段と、温水の温度を制御する温度制御手段と、温水の流量を制御する流量制御手段とを具備し、温度制御手段は温水の温度を、流量制御手段は温水の流量を、温度感知手段からの情報に基づいてそれぞれ連続的に制御することを特徴とする床暖房システムにより前記課題を解決しようとするものである。
【0010】
このように温水の温度及び流量を連続的に制御するようにすれば、そのときの室温、床温、と目標とする室温との差に応じて最も省エネルギーとなる温度、流量の設定が可能となる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載の床暖房システムにおいて、管路に循環される温水は、主としてガス、ヒートポンプ、液体燃料、又は電気、のうちのいずれか又は複数のものにより昇温されることを特徴とするものである。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1に記載の床暖房システムにおいて、コジェネレーション、又は燃料電池からの熱を管路に循環される温水の熱源とするものである。
【0013】
上記請求項2及び3の発明にかかる床暖房システムは、循環温水の熱源として様々な種類のエネルギー源を利用することが可能であるが、省エネルギーの趣旨を全うするという観点からは、循環温水をヒートポンプにより昇温し、あるいはコジェネレーション、又は燃料電池からの熱を熱源とすることが好ましい。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1に記載の床暖房システムにおいて、貯湯タンクと熱交換器とを備え、熱交換器は貯湯タンク内の温水と管路に循環される温水との熱交換を行うことを特徴とするものである。
【0015】
請求項4の発明では、貯湯タンクの温水と、床暖房に使用する温水とは別系統になっており、貯湯タンク内に昇温した温水を貯蔵し、この温水の熱を、熱交換器を通じて床暖房に使用される温水の系統に伝熱する。このような構成をとった場合、安価な夜間電力を使用して温水を夜間に集中して貯蔵することができる。特にヒートポンプを夜間に集中して稼動させることにより、安価なエネルギーコストを享受することができる。また、この構成によれば、短時間内に高温度の温水を作ることができない熱源であっても、時間をかけることにより、比較的多量の高温度の温水を容易に得ることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の床暖房システムにおいて、貯湯タンク内に貯湯される温水は、主としてガス、ヒートポンプ、液体燃料、又は電気、のうちのいずれか又は複数のものにより昇温されることを特徴とするものである。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の床暖房システムにおいて、コジェネレーション、又は燃料電池からの熱を貯湯タンク内の温水の熱源とすることを特徴とするものである。
【0018】
上記請求項5及び6の発明にかかる床暖房システムは、貯湯タンク内温水の熱源として様々な種類のエネルギー源を利用することが可能である。上記請求項2及び3の発明にかかる床暖房システムの場合と同様に、省エネルギーの趣旨を全うするという観点からは、貯湯タンク内の温水をヒートポンプにより昇温し、あるいはコジェネレーション、又は燃料電池からの熱を熱源とすることが好ましい。
【0019】
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の床暖房システムにおいて、温度制御手段として、複数の熱交換器を備えることを特徴とするものである。
【0020】
このように複数の熱交換器を備えて、各熱交換器の使用/不使用を制御して、マット内の管路に循環される温水の温度を連続的に制御することが可能となる。
【0021】
請求項8の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の床暖房システムにおいて、温度制御手段は、前記管路に循環される温水と冷水とを混合する混合器であることを特徴とする。
【0022】
このような構成をとっても、循環温水の温度を連続的に制御することが可能である。正確な制御を図るため、冷水温度を感知する冷水温度感知手段をあわせて設けておくことが望ましい。
【0023】
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の床暖房システムにおいて、流量制御手段は、可変流量ポンプであることを特徴とする。
【0024】
このように構成した場合には、温度感知手段が感知した室温等の情報に基づいて、最も適量の温水を制御して流路内に流通させることができる。
【0025】
請求項10の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の床暖房システムにおいて、流量制御手段は、温度感知手段の感知する温度に応じて開度が変化する流路開閉装置であることを特徴とする。
【0026】
かかる構成においては、流路開閉装置の開度の制御は、温度感知手段の感知する温度の情報に応じて、別途制御装置を備えて、あらかじめ定められたプログラムにより開度を決定して、又はテーブルから開度に関する情報を読み出して、前記制御装置より開閉装置のアクチュエータに対し動作命令を発するようにしても良いし、特開平10−220784に開示されているサーモ式自動流量調節装置のように、それ自体が温度に応じて比例的に動作するものによっても良い。
【0027】
請求項11の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の床暖房システムにおいて、定常状態において、マットの面積をX(m2)、管路に循環される温水の流量をY(L/分)とした場合、Y>0.1X+1となる流量で30〜50℃の温水をマット内の管路に供給することを特徴とするものである。このように比較的低温度に設定された温水を多量にマット内の管路に循環させることにより、省エネルギーを図りつつ、快適な暖房効果を得ることが可能となる。かかる構成を備えた床暖房システムは、特に長期にわたり床暖房を連続稼動させておく寒冷地(例えば北海道地区やカナダ北欧等の極寒地)において意義を持つものである。
【0028】
請求項12の発明は、請求項11に記載の床暖房システムにおいて、運転開始後10〜90分の間に、Y<0.1X+0.1となる流量で75℃〜95℃の温水をマット内の管路に供給し、その後、定常状態の運転に切り替えることを特徴とする。
【0029】
このように構成すれば、運転開始時に比較的高温度の温水を低流量にてマット内の管路に循環させて暖房開始初期の室内に高温部と低温部とを設けることにより温度勾配を発生させて、少量の熱量により使用者に暖房感を与えることができる。またその後の定常状態においては比較的低温度に設定された温水を多量にマット内の管路に循環させることにより、省エネルギーを図りつつ、快適な暖房効果を得ることが可能となる。かかる構成を備えた床暖房システムは、日常的にシステムのオン/オフを繰り返すような地域において意義をもつものである。
【0030】
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下本発明の床暖房システムを、当該システムを構成する要素に分けて説明する。
【0032】
<基本構成>
図1は、本発明の床暖房システムの基本構成を概略的に示す図である。この床暖房システム100において、熱源101にて所定温度に昇温された温水は、往き配管102を介して室内130に設置されたマット105内の配管105aに供給される。室内に放熱後、温度の低下した温水は戻り配管106を通じて熱源101に戻され、再加熱されて再び上記循環に供される。以下においては、これら往き配管102、マット内配管105a、及び戻り配管106で構成される温水の回路を「閉鎖循環回路」という。往き配管102には、後に説明する制御装置110からの命令を受けて温水の温度を連続的に変化させる温度制御器103と、温水の流量を連続的に変化させる流量制御器104とが設けられている。
【0033】
<制御装置>
本床暖房システム100の全体の動作は制御装置110により制御されている。制御装置110には、床暖房システム100の各部の動作制御を実行するCPU111と、そのCPU111に対する記憶装置とが設けられている。CPU111は、マイクロプロセッサユニットおよびその動作に必要な各種の周辺回路を組合せて構成されている。記憶装置は、例えば床暖房システム100の動作制御に必要なプログラムや各種のデータを記憶するROM112と、CPU111の作業領域として機能するRAM113とを組合せて構成されている。そして、CPU111がROM112に記憶されたソフトウエアと組み合わされることにより、本発明の床暖房システム100の制御装置として機能する。
【0034】
CPU111には入力ポート115を介して入力信号として、往き配管温水温度センサ122、床温度センサ123、室温センサ124、及び入力装置130からの出力信号が導かれる。また、CPU111には、タイマ114から時間に関する情報も導かれている。入力装置130は、本床暖房システム100の使用者が、希望する室内温度を設定するための装置である。CPU111は、上述した各種の入力要素からの信号、及びROM112に記憶されたプログラムに基づいて、出力ポート116を介してアクチュエータとしての温度制御器103と、流量制御器104とに対する動作指令を制御する。温度制御器103と、流量制御器104とはCPU111から与えられた動作指令に応じて、往き配管102中に流通される温水の温度及び流量を連続的に制御する。
【0035】
<温水供給手段及び熱源>
本床暖房システムにおいて使用される温水は、基本的に閉鎖循環回路中に繰り返し循環されて使用される。室内130にて放熱され、温度低下した温水は戻り配管106により熱源(機)101に戻される。本発明において、循環する温水の温度を所定に保つ熱源としては特に限定されるものではなく、ガス、石油、電気等通常温水を生成するために使用されているものを使用することができる。また、省エネルギーの観点からは、ヒートポンプや、他のシステム、例えばコジェネレーション、燃料電池などから出される排熱や、工場の余剰スチーム等を利用することが好ましい。
【0036】
さらに、貯湯タンクと熱交換器とを設け、この貯湯タンクに所定の温度に昇温した温水を貯蔵するとともに、この温水を、熱交換器を介して上記閉鎖循環回路に循環される温水との熱交換に供してもよい。通常ヒートポンプや、電気のヒーターを利用して温水を作る場合、短時間内には高温の温水を得ることが困難であるが、このように貯湯タンクを設けることによって、高温の温水を容易に得ることが可能となる。また、低料金の夜間電力を利用しやすい。
【0037】
コジェネレーションや燃料電池の排熱を利用する場合、例えば特開2002−364917号公報に開示されているような専用のシステムを設けてもよいし、特開2001−343132号公報に開示されているような排熱回収用熱交換器を利用するように構成してもよい。
【0038】
<温度センサ>
本発明に使用される温度センサは、通常の住環境の温度範囲、及び温水の温度変化範囲をカバーする例えば、−30℃〜100℃の範囲を測定可能なものなら特に限定されない。特にサーミスタ等、安価で超寿命の温度センサを好ましく使用することができる。温度センサを設置する位置は、必要に応じて、往き配管102のマット105にいたる直前の位置、マット105から戻り配管に接続される位置、床面、室内所定高さの位置などのうちから1箇所以上、好ましくは2箇所以上を選定することが望ましい。これらの温度センサからの出力信号は、制御装置110の入力ポート115を介してCPU111へと伝えられる。温度を感知する位置の数が多いほど、よりきめ細かな暖房の制御が可能となる。
【0039】
<温度制御器>
閉鎖循環回路中を循環される温水温度を連続的に制御するには、
1.高温温水と低温温水との混合
2.熱交換器を複数設けて、各交換器のON/OFFを制御する。
3.熱交換器における熱供給側の温水流量、および受熱側の温水流量のうち、少なくとも一つを制御する。
等の方法により実現することが可能である。
【0040】
例えば、高温の温水に低温の冷水を混合することにより実現する場合、具体的には、低温の冷水を供給する手段を別途設け、閉鎖循環回路中の温水が目標温度となるようにポンプにより温水と所定量混合する。ポンプの動作は制御装置110により制御される。混合された温水の温度は温度センサ122により制御装置110にフィードバックされ、その情報に基づいてさらにポンプの動作制御を行う。冷水を混合することにより閉鎖循環回路中の温水量が増すので、回路中の温水量を所定に保つための排水手段を設ける必要がある。
【0041】
また、貯湯タンクが設けられている場合には、上記混合する方法に代えて、熱交換器を複数設けて閉鎖循環回路中の温水温度を連続的に制御することも可能である。例えば、熱交換容量の比較的小さな熱交換器を複数設け、これら熱交換器の使用数を適宜変更することにより、閉鎖循環回路中の温水を所望の温度にすることが容易にできる。この場合、各熱交換器温水量がへの流路ごとにバルブを設け、そのバルブの開閉動作を制御装置110により制御する。熱交換された閉鎖循環回路中の温水温度は温度センサ122により制御装置110にフィードバックされ、その情報に基づいてさらに熱交換器の使用数を決定して上記各バルブの開閉動作制御を行う。
【0042】
さらに、貯湯タンクと熱交換器とを各一基ずつ設け、熱の供給側、及び/又は熱の受け側の流量を制御することによっても閉鎖循環回路側の温水温度を連続的に制御することが可能である。
【0043】
本発明において、特に定常状態において低温度の温水を使用するシステムを構成した場合、床暖房立ち上げ時に、比較的高温度の温水を閉鎖循環回路に流通させることが好ましく、かかる場合に上記温度制御器を設ける意義が大きい。
【0044】
<流量制御器>
本発明における流量制御器104は、制御装置110により動作制御が可能なものであれば特に制限されるものではなく、例えば可変流量ポンプ、可変開度の流路開閉装置などを使用することが可能である。
【0045】
<第一実施形態>
図2は本発明の第一実施形態にかかる床暖房システムの概略を示す図である。なお、図1において説明したものと同一の部材が使用されている場合には、同一参照符号を付してその説明は省略する。この床暖房システム200は、熱源機としてガス給湯機210を使用している。ガス給湯機210は瞬間的に高温度の温水を供給することが可能であるので、本実施形態の床暖房システム200には、貯湯タンクを設ける必要はない。ガス給湯機210にて所定温度に熱せられた温水は給湯機210内のポンプ(不図示)により閉鎖循環回路中に送り出される。
【0046】
<第二実施形態>
図3は本発明の第二実施形態にかかる床暖房システムの概略を示す図である。なお、ここでも、図1において説明したものと同一の部材が使用されている場合には、同一参照符号を付してその説明は省略する。この床暖房システム300は、熱源としてヒートポンプ310が使用されている。ヒートポンプ310は最も効率の高い条件にて稼働され、その間に貯湯タンク320内の温水に蓄熱が行われ、該温水が所定温度に保持される。所定温度に保持されている貯湯タンク320内の温水の熱は、熱交換器330を介して閉鎖循環回路中の温水に伝えられる。この熱交換の動作(具体的には貯湯タンク側のポンプ、及び閉鎖循環回路側のポンプの動作)は、CPU111により制御される。この際に、各温度センサ121〜124からの入力信号を受信したCPU111は、ROM112に書き込まれているプログラムに基づいて、省エネルギー、あるいは使用者の快適性の観点から最適化された動作信号を各ポンプに向けて発信する。
【0047】
<第三実施形態>
図4は本発明の第三実施形態にかかる床暖房システムの概略を示す図である。なお、ここでも、図1において説明したものと同一の部材が使用されている場合には、同一参照符号を付してその説明は省略する。この床暖房システム400は、コジェネレーションシステムからの排熱を利用するものである。コジェネレーションシステム410から排出される比較的低温の排熱は、排熱回収装置420によって回収され、回収された熱は貯湯タンク430内の温水温度の昇温に供される。第二実施形態の床暖房システム300の場合と同様に、所定温度に保持されている貯湯タンク430内の温水の熱は、熱交換器440を介して閉鎖循環回路中の温水に伝えられる。またここでの温水温度の連続的な制御も可能とされている。
【0048】
【実施例】
図5に示すように、5℃に維持した低温室に8畳の部屋を作成して、床面に2枚の温水マットをひいて(敷設率70%)、所定温度の温水を循環して床暖房の実験をおこなった。この部屋は、三方が壁、一方が大きなサッシ窓で、カーテンにて仕切られている。部屋の外部はエアコンで5℃に設定した。室外にボイラを設置して、40℃、45℃、50℃、55℃、及び80℃に設定した温水を流して時間とともに変化する下記▲1▼〜▲6▼の各部分の温度を測定した。温度の測定位置は図5においても以下のとおり丸数字で示されている。
▲1▼ 往き温水温度
▲2▼ 戻り温水温度
▲3▼ 奥側床温度
▲4▼ 窓側床温度
▲5▼ 部屋温度(床上150cm)
▲6▼ 外気温
【0049】
温水の流量1.5L/分の条件で行った測定結果を図6及び図7に示す。これら実験を通して低い温水温度では最初は暖房感がなかなか得られないことがわかった。すなわち、40℃、45℃の温水では、暖房開始後250分を経過しても、部屋温度▲5▼は20℃に達していない(図6上段、及び下段)。また、50℃の温水では、暖房開始後250分を経過して、ようやく部屋温度▲5▼は20℃に達した(図7上段)。55℃の温水では、暖房開始約160分経過後に、部屋温度▲5▼は20℃に達した(図7中段)。これに対して80℃の温水では、暖房開始約80分経過後に、部屋温度▲5▼は20℃に達した(図7下段)。
【0050】
発生熱量は変化させないヒーターの場合、流量を少なくすることで温水温度をあげることができる。したがって冷え切った部屋の中で発生熱量は同じにして、流量を変化させて往き温水温度をあげてみた。グラフの温度状態のみで、それを伝えるのは難しいが具体的には冷え切った部屋の中では温度の均一性よりも一部でも温度の高い部分が合った方が体感的に暖房感が得られた。快適な部屋温度、床温度にほど遠い場合には部屋の温度均一性を悪くしてでも、部屋の一部でも暖かくする必要があるようである。もっとも流量を下げきってしまうと今度は配管ロスが大きくなって逆効果となるので、これも最適な状態が存在する。部屋が一端暖まってしまうと、今度は高い温水温度を供給しなくてもいいので、できるだけ温水温度を下げて流量を上げて行けば配管ロスを少なくすることができると考えてしまいがちであるが、現実には床暖房は、往き温水温度が一定ならば流量と発生熱量の関係は、ある流量までは比例するがそれから先は一定の熱量しか発生しない。したがって流量が増えると戻り温水の温度も上がってくる。したがって熱源機の構造や性能にしたがって、熱量支配的か往き温水温度支配的かによって熱ロスの少ない最適な流量が定まってしまう。
【0051】
以上、考えてきたように熱ロスの少ない床暖房を考慮するには、熱源機と床暖房配管、給水配管の構造を考えて、発生熱量もしくは往き温水温度、流量をコントロールすることが必要である。
【0052】
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う床暖房システムもまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【0053】
【発明の効果】
以上に説明したように、温水床暖房において、往き温水温度もしくは発生熱量と流量の制御により熱源機や床暖房配管の性能を最大にすることで省エネルギーでも快適な床暖房システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床暖房システムの基本構成を示す図である。
【図2】第一実施形態にかかる床暖房システムを示す図である。
【図3】第二実施形態にかかる床暖房システムを示す図である。
【図4】第三実施形態にかかる床暖房システムを示す図である。
【図5】床暖房システムの試験装置を示す図である。
【図6】室内各部の温度変化を時間の経過とともに示す図であり、上段は温水温度40℃、下段は温水温度45℃の結果を示す。
【図7】室内各部の温度変化を時間の経過とともに示す図であり、上段は温水温度50℃、中段は55℃、下段は温水温度80℃の結果を示す。
【符号の説明】
100、200、300、400 床暖房システム
103 温度制御器(温度制御手段)
104 流量制御器(流量制御手段)
105 マット
110 制御装置
121、122、123、124 温度センサ(温度制御手段)
130 室
310 ヒートポンプ
320、430 熱交換器
330、440 貯湯タンク
410 コジェネレーションシステム
Claims (12)
- 室内の床に敷設したマット内の管路に温水を循環させて熱を供給する床暖房システムであって、
前記マット内管路の入り側、及び出側、並びに前記床、及び室内所定個所のうちの、少なくとも一箇所の温度を感知する温度感知手段と、前記温水の温度を制御する温度制御手段と、前記温水の流量を制御する流量制御手段と、を具備し、
前記温度制御手段は前記温水の温度を、前記流量制御手段は前記温水の流量を、前記温度感知手段からの情報に基づいてそれぞれ連続的に制御することを特徴とする床暖房システム。 - 前記管路に循環される温水は、主としてガス、ヒートポンプ、液体燃料、又は電気、のうちのいずれか又は複数のものにより昇温されることを特徴とする請求項1に記載の床暖房システム。
- コジェネレーション、又は燃料電池からの熱を前記管路に循環される温水の熱源とする請求項1に記載の床暖房システム。
- 貯湯タンクと熱交換器とを備え、前記熱交換器は前記貯湯タンク内の温水と前記管路に循環される温水との熱交換を行うことを特徴とする請求項1に記載の床暖房システム。
- 前記貯湯タンク内に貯湯される温水は、主としてガス、ヒートポンプ、液体燃料、又は電気、のうちのいずれか又は複数のものにより昇温されることを特徴とする請求項4に記載の床暖房システム。
- コジェネレーション、又は燃料電池からの熱を前記貯湯タンク内の温水の熱源とすることを特徴とする請求項4に記載の床暖房システム。
- 前記温度制御手段として、複数の熱交換器を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の床暖房システム。
- 前記温度制御手段は、前記管路に循環される温水と冷水とを混合する混合器であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の床暖房システム。
- 前記流量制御手段は、可変流量ポンプであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の床暖房システム。
- 前記流量制御手段は、前記温度感知手段の感知する温度に応じて開度が変化する流路開閉装置であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の床暖房システム。
- 定常状態において、前記マットの面積をX(m2)、前記管路に循環される温水の流量をY(L/分)とした場合、Y>0.1X+1となる流量で30〜50℃の温水を前記マット内の管路に供給することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の床暖房システム。
- 運転開始後10〜90分の間に、Y<0.1X+0.1となる流量で75℃〜95℃の温水を前記マット内の管路に供給し、その後、前記定常状態の運転に切り替えることを特徴とする請求項11に記載の床暖房システム。
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