JP3753566B2 - 床暖房制御方法及び床暖房装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の床から室内を暖める床暖房に関する。特には、温水式床暖房において、実際の床温に対応して適切な暖房を与えることのできるよう改良を加えた床暖房制御方法及び床暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
温水式床暖房においては、熱源機から約60℃または80℃の温水が往きの温水管路を通して各部屋の床に敷設されている温水循環管路に送られる。循環管路内を循環した温水は、戻りの管路を通って熱源機に戻る。床暖房では管路中の温水の熱が奪われ(放熱し)て床を暖めており、戻りの管路内の温水は、往きの管路内の温水よりも温度が低くなっている。
【0003】
床暖房においては、室温センサを備えたものと、備えていないものがある。室温センサを備えたものは、検出された室温と使用者の設定温度との差に応じて、温水循環割合(所定時間内の温水供給時間と停止時間の割合)を制御している。すなわち、室温が設定温度よりも低いときは、温水を継続して循環させ、室温が高いときは、温水の循環を一時停止させる。室温センサを備えていないものは、実際の室温に関係なく、設定温度に応じた固定の温水循環割合を繰り返す。
また、床温センサを備えた床暖房もある。この場合は、床温が設定温度となるように温水循環割合を制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般の床暖房においては、エアコン等の他の室内暖房機と併用する場合には、室温は高いが床温は低いという状態となることがある。このような状態となると、室温センサを備えた床暖房では、室温が十分に高いので温水の循環を停止するよう制御され、床温が上昇しにくいという不都合を生じる。なお、室温センサを備えていない床暖房の場合は、室温等のいかんに関わらず使用者が選択した暖房強度レベルに応じた時間割合で温水を循環させる。
【0005】
一方、床温センサを備える床暖房の場合は、床の温度を直接測定してその温度に応じて制御するため正確な床温制御が可能である。しかし、床内部にセンサを埋設するため、センサが故障した際にはメンテナンスが困難である。また、センサの埋設位置に人が座ったような場合には、センサの検知温度が他の場所よりも高くなって全体的な適切な温度制御ができない場合がある。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、温水式床暖房において、実際の床温に対応して適切な暖房を与えることのできる床暖房制御方法及び床暖房装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の第1態様の床暖房制御方法は、建物の床に敷設した温水管路に温水を循環させて建物内に熱を供給する床暖房の制御方法であって;上記温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と該管路から戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度差を検知し、該温度差に応じて、供給する温水の温度、及び/又は、温水供給をON−OFFする時間(断続時間)を制御し、上記温度差を検知する際に、ある時の温水の往き温T S から、その時から温水の循環時間が経過した後の温水の戻り温T B を差し引くことを特徴とする。
往き温と戻り温の温度差が大きい場合は、放熱された熱量が大きいこととなり、床温が低いと推定される。この場合、供給する温水の温度を高くしたり供給時間を増やすよう制御し、床温を上げる。温度差が小さい場合は、床温が相当に高いと推定し、温水の温度を低くしたり供給時間を減らす。
【0008】
この態様においては、 TS −TB ≧T1 のときは高温水を連続的に温水管路に流し、 T1 >TS −TB ≧T2 のときは低温水を連続的に温水管路に流し、
T2 >TS −TB のときは低温水を断続的に温水管路に流すことができる。
温度差が、第1所定値以上の場合、第1所定値未満で第2所定値以上の場合、第2所定値未満の場合の三つに分けて、床温を低、中、高と推定する。推定された床温に応じて、各々高温水を連続的に供給、低温水を連続的に供給、低温水を断続的に供給し、床温を希望の温度に保つ。このように制御することにより、より細かい床温制御ができる。
【0009】
また、 TS −TB ≧T1 のときは温水を連続的に温水管路に流し、 T1 >TS −TB のときは温水を断続的に温水管路に流すこととしてもよい。
温度差が、第1所定値以上の場合と第1所定値未満の場合の二つに分けて、床温を低、高と推定する。低温の室には温水を連続的に供給し、高温の室には温水を断続的に供給し、床温を希望の温度とする。この態様では、温水の温度を変える必要がなく、また室温を2段階としたことで制御が容易となる。
【0010】
また、 床暖房の対象となる室の温度TR を検知し、 TS −TB ≧T3 のときは、上記温度差に応じて、供給する温水の温度、及び/又は、温水供給をON−OFFする時間(断続時間)を制御し、 T3 >TS −TB のときは、室温TR と使用者の設定温度TC との差に応じて、供給する温水の温度、及び/又は、温水供給をON−OFFする時間(断続時間)を制御することとしてもよい。
温度差が所定値以下で床温が高いと推定される場合には、実際の室温と設定温度の差を考慮することで、床温及び室温をいずれも快適な温度範囲に制御することができる。
【0011】
また、この態様においては、 TS −TB ≧T4 のときは高温水を連続的に温水管路に流し、 T4 >TS −TB のときは、室温TR と使用者の設定温度TC との差に応じて低温水を断続的に温水管路に流すこととしてもよい。
温度差が所定値以上の場合は床温が低、所定値未満の場合は床温が高と推定する。床温が高の場合には、実際の室温と設定温度との差に応じて低温水を断続的に供給することで、床温及び室温をいずれも快適な温度範囲に制御することができ、過剰のエネルギを消費することがない。
【0012】
これらの態様においては、 上記温水の循環開始後、温水の循環時間が経過してから後に上記制御を開始することが好ましい。
運転開始直後に温度差を測定すると、戻り温は、温水が供給される前の低い値となり、温度差は放熱された熱量には相当しない。したがって、運転が開始されて、温水が床暖房を循環する時間を経過してから制御を開始することにより、安定な温度制御を行うことができる。
【0013】
また、 上記温度差を検知する際に、ある時の温水の往き温TS から、その時から温水の循環時間経過後の温水の戻り温TB を差し引くこととしてもよい。
往き温が測定された温水が床暖房を循環して戻ってきたときの戻り温を測定することにより、より正確な放熱量を知ることができる。
【0014】
本発明の一つの態様の床暖房装置は、建物の床に敷設された温水管路と、該管路に温水を供給する熱源機と、各温水管路への温水供給を制御する弁と、各温水管路に供給される温水の温度を検出するセンサと、各温水管路から戻ってくる温水の温度を検出するセンサと、上記各温度計の信号を受けて上記熱源機及び弁を制御する制御部と、を備え、上記制御部が、上記温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と該管路から戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度差を検知し、T S −T B ≧T 1 のときは高温水を連続的に温水管路に流し、T 1 >T S −T B ≧T 2 のときは低温水を連続的に温水管路に流し、
T 2 >T S −T B のときは低温水を断続的に温水管路に流すことを特徴とする。
温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と、戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度を検知するセンサを備えたことで、放熱される熱量から床温を推定することができる。
【0015】
また、この態様においては、 制御部が床暖房の対象となる室の温度TR を検知することとしてもよい。実際の室温をも考慮することで、床温及び室温をいずれも快適な温度範囲に制御することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施例に係る床暖房装置を模式的に示す図であり、図1(A)は装置全体の構成図、図1(B)は制御部のブロック図である。
この床暖房装置の熱源機1は、温水循環管路を通じて床暖房5及びエアコン7に温水を供給している。床暖房5には通常では60℃の温水、ホットダッシュ運転時には80℃の温水が供給される。エアコン7には常時80℃の温水が供給される。熱源機1内には制御装置11が設けられている。同制御装置11は、エアコン7や床暖房5の操作リモコン3から運転指令を受ける。
【0017】
熱源機1内には、暖房膨張タンク13、ポンプ15、熱交換器17、バーナ19、ファン21等が備えられている。バーナ19にはガス比例弁23を介してガス供給源25から燃焼ガスが供給される。また、バーナ19にはファン21から燃焼用空気が送られる。バーナ19の燃焼ガスは熱交換器17に送られる。熱交換器17は、蛇行する水管とフィンを有する。ポンプ15から熱交換器17に送られた水は熱交換器17で昇温され、行きの管路18を通って床暖房5及びエアコン7に送られる。床暖房5及びエアコン7を通過した温水は、戻りの管路12を通って熱源機1の暖房膨張タンク13に戻される。暖房膨張タンク13は、戻された温水を一時貯留する。熱交換器17出側の管路には温度センサ33が設けられており、熱交換器入側の管路には温度センサ31が設けられている。
【0018】
また、床暖房往き管路52には温度センサ55が設けられており、戻りの管路62にも温度センサ57が設けられている。
【0019】
温水循環管路には弁35、37、51、61等が設けられている。三方弁35は、熱交換器17を通過した高温側の管路18と、熱交換器17を通過しない低温側の管路16を結ぶ位置に設けられている。この弁の開閉によって、エアコン7には80℃の温水を供給し、床暖房5には60℃及び80℃の温水を別々に供給することができる。バイパス弁37は高温側の管路18と、エアコン7及び床暖房5からの戻りの管路12とを結ぶバイパス管路38に設けられている。この弁も、床暖房5に60℃及び80℃の温水を別々に供給するよう開閉する。弁51及び61は床暖房5への行き及び戻りの管路52、62に設けられて、床暖房5への温水の供給をON−OFF制御する。弁53及び弁63は別に敷設された床暖房往き及び戻りの管路に設けられる。
【0020】
次に、床暖房装置において温水供給温度を60℃(通常運転)と80℃(ホットダッシュ運転)に設定する場合の熱源機の動作を説明する。
図2は、熱源機と床暖房の間の温水循環系統を模式的に示す図であり、図2(A)は60℃の温水を供給する場合、図2(B)は80℃の温水を供給する場合の温水の流れを示す。
床暖房装置1への温水供給温度は、制御装置11のホットダッシュ運転制御部103からの三方弁35とバイパス弁37の開閉によって切り替えられる。
【0021】
温水温度を80℃にする場合は、図2(A)に示すように、三方弁35の、熱交換器17を通過しない行きの管路側のポート35aのみが閉じられ、他のポート35b、35cは開かれる。バイパス弁37(図1参照)は閉じられる。したがって、温水は、熱交換器17から出側の管路18及び床暖房行きの管路52を通って床暖房5に送られ、床暖房1から戻りの管路62を通って熱膨張タンク13に戻される。このとき、熱交換器出側管路18に設けられた温度センサ33で検知される温水温度が80℃となるように、制御部11の燃焼制御部105がファン21及びガス比例弁23を制御する。その結果、80℃の温水が床暖房5に供給される。
【0022】
温水温度を60℃にする場合は、図2(B)に示すように、三方弁35の、熱交換器出側管路側のポート35bのみが閉じられ、他のポート35a、35cは開かれる。また、バイパス弁37は開かれる。したがって、温水は、ポンプ15から熱交換器17を通過する管路18と通過しない管路16に別れる。熱交換器出側管路18は、バイパス管路38を介して戻りの管路12に直接つながる。したがって熱交換器17で加熱された温水がタンク13に直接戻ることになる。一方、熱交換器17を通過しない管路16は床暖房行き管路52につながり、タンク13の温水が床暖房1に送られる。床暖房1からは、戻りの温水が戻りの管路62を通って戻され、熱交換器17を通過した温水の通るバイパス管路38と合流してタンク13に至る。
【0023】
すなわち、ポンプ15から熱交換器17への管路が分岐していることによって、床暖房循環管路中へは、熱交換器17を通過しない比較的低温の温水が送られる。一方、熱交換器17で加熱された温水がタンク13に供給されて、タンク13内の温水温度の低下を補う。この動作を継続して、高温の温水と低温の温水を混ぜて、適宜な温度の温水を発生させる。このとき、床暖房行きの管路52に設けられた温度センサ55(図1参照)で検知される温度が60℃となるように、制御部11の燃焼制御部105がファン21及びガス比例弁23を制御する。これにより、約60℃の温水が床暖房5に供給される。
【0024】
制御装置11には、図1(B)に示すように、ホットダッシュ運転制御部103、燃焼制御部105等が設けられている。ホットダッシュ運転制御部103は、三方弁35とバイパス弁37を制御する。燃焼制御部105は温度センサ31、33で検知された温度が入力される。また、燃焼制御部105は、ファン21やガス比例弁23を制御し、バーナ19の発生熱量を調整する。
【0025】
さらに、燃焼制御部105には床暖房往き管路52の温度センサ55の検知した温度、及び、戻りの管路62の温度センサ57の検知した温度が入力されている。入力される温度データを処理して、所定時間(例えば10分間)内での平均値としての往き管路52内の温水の温度、及び、戻り管路62内の温水の温度を得る。得られた温度から、往き温と戻り温の差を求める。なお、温度の微分値を演算して、その値に基づいて制御を行うこともできる。
【0026】
図3は、図1の床暖房装置の制御を示すフローチャートである。
最初に、S10で、制御部11において、往き温センサ55、戻り温センサ57から入力される温度データを読み込み、数値処理して往き温度TS 、戻り温TB を得る。次にS11で、TS −TB の値が第一所定値T1 (例えば15deg )以上か判定する。TS −TB がT1 よりも大きければ、S12に進み、80℃の高温水を連続的に床暖房循環管路に供給する。
【0027】
S11で、TS −TB がT1 よりも小さければ、S13に進み、TS −TB が第二所定値T2 (例えば10deg )以上か判定する。TS −TB がT2 よりも大きければ、S14に進み、60℃の温水を連続的に供給する。S13で、TS −TB がT2 よりも小さければ、S15に進み、TS −TB が第三所定値T3 (例えば8deg )以上か判定する。TS −TB がT3 よりも大きければ、S16に進み、60℃の温水を断続的(15分間ON、5分間OFF)に供給する。S15で、TS −TB がT3 よりも小さければ、S17に進み、TS −TB が第四所定値T4 (例えば5deg )以上か判定する。TS −TB がT4 よりも大きければ、S18に進み、60℃の温水を、ON時間をS16の場合よりも短くして断続的(10分間ON、10分間OFF)に供給する。
【0028】
S17で、TS −TB がT4 よりも小さければ、S19に進み、TS −TB が第五所定値T5 (例えば3deg )以上か判定する。TS −TB がT5 よりも大きければ、S20に進み、60℃の温水を、ON時間をS18の場合よりも短くして断続的(5分間ON、15分間OFF)に供給する。S19で、TS −TB がT4 よりも小さければ、S21に進み、60℃の温水を、ON時間をS20の場合よりも短くして断続的(3分間ON、17分間OFF)に供給する。
【0029】
この例においては、特に温度差が大きい場合、すなわち床温が相当に低いと推定される場合に高温の温水を供給するため、迅速に床温を上昇させることができる。
【0030】
図4は、図1の床暖房装置の制御の他の例を示すフローチャートである。
最初に、S30で、制御部11において、往き温センサ55、戻り温センサ57から入力される温度データを読み込み、数値処理して往き温TS 、戻り温TB を得る。次にS31で、TS −TB の値が第一所定値T1 (例えば10deg )以上か判定する。TS −TB がT1 よりも大きければ、S32に進み、60℃の温水を床暖房循環管路に連続的に供給する。
【0031】
S31で、TS −TB がT1 よりも小さければ、S33に進み、TS −TB が第二所定値T2 (例えば8deg )以上か判定する。TS −TB がT2 よりも大きければ、S34に進み、60℃の温水を断続的(15分間ON、5分間OFF)に供給する。S33で、TS −TB がT2 よりも小さければ、S35に進み、TS −TB が第三所定値T3 (例えば5deg )以上か判定する。TS −TB がT3 よりも大きければ、S36に進み、60℃の温水を、ON時間をS34の場合よりも短くして断続的(10分間ON、10分間OFF)に供給する。S35で、TS −TB がT3 よりも小さければ、S37に進み、TS −TB が第四所定値T4 (例えば3deg )以上か判定する。TS −TB がT4 よりも大きければ、S38に進み、60℃の温水を、ON時間をS36の場合よりも短くして断続的(5分間ON、15分間OFF)に供給する。S37で、TS −TB がT4 よりも小さければ、S39に進み、60℃の温水を、ON時間をS38の場合よりも短くして断続的(3分間ON、17分間OFF)に供給する。
【0032】
この実施例においては、常に60℃の温度の温水を供給するため、温度の切替を行う必要がなく、制御が容易となる。
【0033】
図5は、室温センサを備えた床暖房装置の制御の他の例を示すフローチャートである。
最初に、S50で、制御部11において、往き温センサ55、戻り温センサ57、室温センサから入力される温度データ、設定温度を読み込み、数値処理して往き温度TS 、戻り温TB 、室温TR 、設定温度TC を得る。次にS51で、TS −TB の値が所定値T1 (例えば15deg )以上か判定する。TS −TB がT1 よりも大きければ、S52に進み、80℃の温水を連続的に供給する。
【0034】
S51で、TS −TB がT1 よりも小さければ、S53に進み、TR −TC が所定値T2 (例えば2deg )以上か判定する。TR −TC がT2 よりも大きければ、S54に進み、60℃の温水を連続的に供給する。S53で、TR −TC がT2 よりも小さければ、S55に進み、TR とTC の差に応じた断続時間を設定して供給する。
【0035】
この実施例においては、床暖房の往き温と戻り温の温度差が小さい、すなわち床温がかなり高いと推定される場合には、室温と設定温度の差に基づいて床暖房の制御を行う。したがって、エアコンとの併用時等において、過剰に室温を上昇させることなく、床温を適切に制御することができる。
【0036】
図6は、床暖房装置の制御の他の例を示すフローチャートである。
この床暖房装置は、運転開始時に、温水を供給する弁が開かれた時間を検知してカウントを開始するタイマを有する。
運転が開始されると、最初に、S60で温水を供給する弁が開かれる。次に、S61でタイマがカウントを初め、同時に往き温TS を検出する。次に、S62でタイマが、温水が床暖房を循環する時間がカウントしたかを判定する。
【0037】
循環時間がカウントされていればS63に進み、戻り温TB を検出する。そしてS64に進み、検出されたTS とTB から温度差TS −TB を求め、温度差に応じて弁の制御を行う。
【0038】
この実施例によれば、往き温が測定された温水が床暖房を循環して戻ってきたときの戻り温を測定することにより、より正確な放熱量を知ることができ、適正な温度制御を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、温水式床暖房において、往き温と戻り温の温度差から床温を推定し、実際の床温に対応して適切な暖房を行うことのできる床暖房制御方法及び床暖房装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る床暖房装置を模式的に示す図であり、図1(A)は装置全体の構成図、図1(B)は制御部のブロック図である。
【図2】熱源機と床暖房の間の温水循環系統を模式的に示す図であり、図2(A)は60℃の温水を供給する場合、図2(B)は80℃の温水を供給する場合の温水の流れを示す図である。
【図3】図1の床暖房装置の制御を示すフローチャートである。
【図4】図1の床暖房装置の制御の他の例を示すフローチャートである。
【図5】室温センサを備えた床暖房装置の制御の他の例を示すフローチャートである。
【図6】床暖房装置の制御の他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 熱源機 3 リモコン
5 床暖房 11 制御装置
12 管路 13 暖房膨張タンク
15 ポンプ 16 管路
17 熱交換器 18 管路
19 バーナ 21 ファン
23 弁 25 ガス供給源
31 温度センサ 33 温度センサ
35 三方弁 37 バイパス弁
51、53 弁 52 往き管路
55 温度センサ 57 温度センサ
61、63 弁 62 戻り管路
103 ホットダッシュ運転制御部 105 燃焼制御部
Claims (13)
- 建物の床に敷設した温水管路に温水を循環させて建物内に熱を供給する床暖房の制御方法であって;
上記温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と該管路から戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度差を検知し、
該温度差に応じて、供給する温水の温度、及び/又は、温水供給をON−OFFする時間(断続時間)を制御し、
上記温度差を検知する際に、ある時の温水の往き温T S から、その時から温水の循環時間が経過した後の温水の戻り温T B を差し引くことを特徴とする床暖房制御方法。 - 建物の床に敷設した温水管路に温水を循環させて建物内に熱を供給する床暖房の制御方法であって;
上記温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と該管路から戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度差を検知し、
TS −TB ≧T1 のときは高温水を連続的に温水管路に流し、
T1 >TS −TB ≧T2 のときは低温水を連続的に温水管路に流し、
T2 >TS −TB のときは低温水を断続的に温水管路に流すことを特徴とする床暖房制御方法。 - 建物の床に敷設した温水管路に温水を循環させて建物内に熱を供給する床暖房の制御方法であって;
上記温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と該管路から戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度差を検知し、
TS −TB ≧T1 のときは温水を連続的に温水管路に流し、
T1 >TS −TB のときは温水を断続的に温水管路に流すことを特徴とする床暖房制御方法。 - 建物の床に敷設した温水管路に温水を循環させて建物内に熱を供給する床暖房の制御方法であって;
上記温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と該管路から戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度差、並びに床暖房の対象となる室の温度TR を検知し、
TS −TB ≧T3 のときは、上記温度差に応じて、供給する温水の温度、及び/又は、温水供給をON−OFFする時間(断続時間)を制御し、
T3 >TS −TB のときは、室温TR と使用者の設定温度TC との差に応じて、供給する温水の温度、及び/又は、温水供給をON−OFFする時間(断続時間)を制御することを特徴とする床暖房制御方法。 - 建物の床に敷設した温水管路に温水を循環させて建物内に熱を供給する床暖房の制御方法であって;
上記温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と該管路から戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度差、並びに床暖房の対象となる室の温度TR を検知し、
TS −TB ≧T4 のときは高温水を連続的に温水管路に流し、
T4 >TS −TB のときは、室温TR と使用者の設定温度TC との差に応じて低温水を断続的に温水管路に流すことを特徴とする床暖房制御方法。 - 上記温水の循環開始後、温水の循環時間が経過してから後に上記制御を開始することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の床暖房制御方法。
- 上記温度差を検知する際に、ある時の温水の往き温TS から、その時から温水の循環時間が経過した後の温水の戻り温TB を差し引くことを特徴とする請求項2〜5いずれか1項記載の床暖房制御方法。
- 建物の床に敷設された温水管路と、
該管路に温水を供給する熱源機と、
各温水管路への温水供給を制御する弁と、
各温水管路に供給される温水の温度を検出するセンサと、
各温水管路から戻ってくる温水の温度を検出するセンサと、
上記各温度計の信号を受けて上記熱源機及び弁を制御する制御部と、を備え、
上記制御部が、上記温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と該管路から戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度差を検知し、
TS −TB ≧T1 のときは高温水を連続的に温水管路に流し、
T1 >TS −TB ≧T2 のときは低温水を連続的に温水管路に流し、
T2 >TS −TB のときは低温水を断続的に温水管路に流すことを特徴とする床暖房装置。 - 建物の床に敷設された温水管路と、
該管路に温水を供給する熱源機と、
各温水管路への温水供給を制御する弁と、
各温水管路に供給される温水の温度を検出するセンサと、
各温水管路から戻ってくる温水の温度を検出するセンサと、
上記各温度計の信号を受けて上記熱源機及び弁を制御する制御部と、を備え、
上記制御部が、上記温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と該管路から戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度差を検知し、
TS −TB ≧T1 のときは温水を連続的に温水管路に流し、
T1 >TS −TB のときは温水を断続的に温水管路に流すことを特徴とする床暖房装置。 - 建物の床に敷設された温水管路と、
該管路に温水を供給する熱源機と、
各温水管路への温水供給を制御する弁と、
各温水管路に供給される温水の温度を検出するセンサと、
各温水管路から戻ってくる温水の温度を検出するセンサと、
上記各温度計の信号を受けて上記熱源機及び弁を制御する制御部と、を備え、
上記制御部が、上記温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と該管路から戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度差、並びに床暖房の対象となる室の温度TR を検知し、
TS −TB ≧T3 のときは、上記温度差に応じて、供給する温水の温度、及び/又は、温水供給をON−OFFする時間(断続時間)を制御し、
T3 >TS −TB のときは、室温TR と使用者の設定温度TC との差に応じて、供給する温水の温度、及び/又は、温水供給をON−OFFする時間(断続時間)を制御することを特徴とする床暖房制御方法。 - 建物の床に敷設された温水管路と、
該管路に温水を供給する熱源機と、
各温水管路への温水供給を制御する弁と、
各温水管路に供給される温水の温度を検出するセンサと、
各温水管路から戻ってくる温水の温度を検出するセンサと、
上記各温度計の信号を受けて上記熱源機及び弁を制御する制御部と、を備え、
上記温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と該管路から戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度差、並びに床暖房の対象となる室の温度TR を検知し、
TS −TB ≧T4 のときは高温水を連続的に温水管路に流し、
T4 >TS −TB のときは、室温TR と使用者の設定温度TC との差に応じて低温水を断続的に温水管路に流すことを特徴とする床暖房装置。 - 建物の床に敷設された温水管路と、
該管路に温水を供給する熱源機と、
各温水管路への温水供給を制御する弁と、
該弁が開いた時間を検知してカウントを開始するタイマと、
各温水管路に供給される温水の温度を検出するセンサと、
各温水管路から戻ってくる温水の温度を検出するセンサと、
上記各温度計の信号を受けて上記熱源機及び弁を制御する制御部と、を備え、
上記タイマが温水の循環時間をカウントした後に、上記制御部が、上記温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と該管路から戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度差を検知し、
該温度差に応じて、供給する温水の温度、及び/又は、温水供給をON−OFFする時間(断続時間)を制御することを特徴とする床暖房装置。 - 建物の床に敷設された温水管路と、
該管路に温水を供給する熱源機と、
各温水管路への温水供給を制御する弁と、
各温水管路に供給される温水の温度を検出するセンサと、
該センサが温水の温度を検出した時間を検知してカウントを開始するタイマと、
各温水管路から戻ってくる温水の温度を検出するセンサと、
上記各温度計の信号を受けて上記熱源機及び弁を制御する制御部と、を備え、
上記タイマが温水の循環時間をカウントした後に、上記制御部が、上記温水管路に供給する温水の温度(往き温TS )と該管路から戻ってくる温水の温度(戻り温TB )との温度差を検知し、
該温度差に応じて、供給する温水の温度、及び/又は、温水供給をON−OFFする時間(断続時間)を制御することを特徴とする床暖房装置。
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