JP2009103448A - 温水暖房パネル用の配管接続具 - Google Patents

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Abstract

【課題】パネル内の温水配管同士を間単に接続することができて、各パネルの突き合わせ施工を容易に行うことのできる配管接続具を提供することにあり、温水式の暖房装置について、完全なパネル化を果たすことができるようにすること。
【解決手段】第一及び第二配管接続具10A,10Bを、互いに付き合わせた状態で取付ピン11aによって一体化される本体11A,11Bを有したものとするとともに、第一配管接続具10Aを、接続口15と、この接続口15内に挿入されてる給湯口12aとにより構成し、第二配管接続具10Bを、支持穴15cと、この支持穴15c内に挿入される給湯口12bとにより構成したこと。
【選択図】図2

Description

本発明は、内部の温水配管内に湯等の熱媒を通すことにより、床や壁等の暖房を行うための温水暖房パネルを、互いに接続するための配管接続具に関するものである。
例えば、床の暖房は、床仕上材、カーペットなどの床仕上材の下側に放熱パネルを設置し、この放熱パネルからの輻射熱によって室内を暖める暖房方式であり、温風暖房のように気流で室内にほこりが舞うこともないため衛生性が高く、また、ストーブのような高温熱源が室内にないため、幼児がいる家庭でも火傷などの事故の心配なしに使用できる利点がある。
また、以上のような床暖房の形式は、温水式と電気式に大別される。温水式床暖房は、パネル内に温水配管を設置し、ボイラー等で形成した温水等の熱媒を配管内に流すことでパネルを加熱している。一方、電気式床暖房では、電熱線をパネル内に配置し、通電により抵抗熱でパネルを加熱している。ランニングコストを比較すると、高い電気代を使う電気式はコストが高くなりがちであり、温水式の方が低コストである。しかし、施工面では、温水式は制約が多く、床面の概ね全面に渡って、1枚または複数枚の温水暖房パネルを設置し、配管を接続し、さらにその上に床仕上材を設置する、という複数の熟練を要する工程を経て、ようやく床が完成する。この施工の難しさは、初期コストを押し上げる大きな要因となっている。
また、温水式の暖房は、その給湯を行う配管を敷設する作業が大変なものとなっている。床暖房を考えてみれば分かる通り、床面の略全体に配管を施さないと、熱源である湯の回りが十分とならないから、その配管作業は別途行わなければならない。この点が電気式でパネル化されたものに対する、温水式のそれの最大のデメリットであったのであり、普及の遅れている原因であったのである。換言すれば、従来採用されてきた温水式の暖房装置では、対象面全体に配管を施す必要があるため、電気式のそれのように「パネル化」されてはいなかったのである。
特に、この温水式暖房パネルについてみてみると、その施工を容易に誤りなく行うには、できるだけ温水暖房パネルの種類を少なくし、部屋の面積によらず、どんな広さの部屋でも使える形に共通化・標準化することが好ましい。また、個々のパネルは、少数の施工業者でも作業ができるよう、寸法・重量はあまり大きくないことが好ましい。さらに、施工現場での作業を必要最小限にとどめるため、可能な限りは工場でプレハブ化されていることが好ましい。そこで、上記の要件を満足するものとして、発明者らは、例えて言えば、畳のようにユニット化された、一定の寸法と形状を有するパネルを部屋の端から順番に敷き詰めていくだけで施工できる形式の温水暖房パネルを発想し、鋭意検討を重ねたのである。
そこで、本発明者等は、温水式の暖房をもっと効果的に行えるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
本発明は、以上のような実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、温水式の暖房装置をパネル化するための前提となるパネル間の配管接続を容易化することである。
すなわち、本発明の目的とするところは、パネル内の温水配管同士を間単に接続することができて、各パネルの突き合わせ施工を容易に行うことのできる配管接続具を提供することにあり、温水式の暖房装置について、完全なパネル化を果たすことができるようにすることである。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「一対の温水暖房パネル20,20内の温水配管同士23,23を互いに接続する第一配管接続具10Aと第二配管接続具10Bとからなる配管接続具10であって、
これらの第一及び第二配管接続具10A,10Bを、温水暖房パネル20の端面に形成した収納部22内にそれぞれ入り得る程度の大きさであって、互いに付き合わせた状態で取付ピン11aによって一体化される本体11A,11Bを有したものとするとともに、
第一配管接続具10Aを、本体11Aに形成されて段部11dを有する接続口15と、この接続口15内に挿入されて段部11dにて液密的にかつ回転自在に係止される給湯口12aとにより構成し、
第二配管接続具10Bを、本体11Bに形成されて段部11eを有する支持穴15cと、この支持穴15c内に挿入されて段部11eにて回転自在に係止される給湯口12bとにより構成したことを特徴とする温水暖房パネル20用の配管接続具10」
である。
すなわち、この請求項1に係る配管接続具10は、一対の温水暖房パネル20,20内の温水配管同士23,23を互いに接続する第一配管接続具10Aと第二配管接続具10Bとからなるものであり、これらの第一配管接続具10Aと第二配管接続具10Bは、非常に簡単な構成となっている。また、これらの第一及び第二配管接続具10A,10Bは、本体11A,11Bをそれぞれ有したものであり、これらの本体11A,11Bは、温水暖房パネル20の端面に形成した収納部22内にそれぞれ入り得る程度の大きさであって、互いに付き合わせた状態で取付ピン11aによって一体化されるものである。
また、第一配管接続具10Aは、本体11Aに形成されて段部11dを有する接続口15を、以下に説明する実施形態のものでは、図2及び図3に示すように、合計3個有したものであり、これらの接続口15内には給湯口12aが挿入される。これにより、各給湯口12aは、その頸部が段部11dにて係止されることになり、本体11Aに対して液密的にかつ回転自在に取り付けられることになるものである。
つまり、各給湯口12aは、接続口15内に挿入されて、図4の図示右側に形成してある頸部が本体11Aの段部11dに係止されたとき、本体11Aに対して回転自在となる。また、この本体11Aの接続口15内に本体11B側の給湯口12bが挿入されて、両本体11A及び11Bが取付ピン11aによって一体化されたとき、当該給湯口12aは、本体11Aに対して液密的に取り付けられることになるのである。
一方、第二配管接続具10Bは、図5に示すように、合計3個の支持穴15cを有したものであり、これら各支持穴15c内には給湯口12bがそれぞれ挿入されるものである。本体11Bに形成された各支持穴15cは、内部の略中央に段部11eを有するものであり、この支持穴15c内に挿入された給湯口12bは、その略中央に形成してある頸部にて段部11eに係止される。
つまり、この給湯口12bは、その頸部にて段部11eに係止するように支持穴15c内に挿入され、両本体11A及び11Bが取付ピン11aによって一体化されたとき、本体11Bに対して回転自在に係止されるのである。なお、この給湯口12bの先端には、図3に示すように、パッキング12cが取り付けてあり、これらのパッキング12cによって、両本体11A及び11Bが取付ピン11aによって一体化されたとき、当該給湯口12bは、第一配管接続具10Aの本体11Aに形成してある接続口15内に液密的に挿入されるのである。
以上の結果、各給湯口12a及び給湯口12bは、それぞれの本体11A及び本体11Bに対して回転自在かつ液密的となるから、各温水暖房パネル20の温水配管23に可撓性温水配管23aを介して連結するに際して、その取付け作業を容易に行えるのである。何故なら、第一配管接続具10Aまたは第二配管接続具10Bを各温水暖房パネル20の温水配管23に任意の角度で取り付けたとしても、各給湯口12a及び給湯口12bが、それぞれの本体11A及び本体11Bに対して回転自在かつ液密的であるから、第一配管接続具10Aまたは第二配管接続具10Bは、温水の供給に支承を来すことなく互いの連結を行え、また各温水暖房パネル20の収納部22内に収納することができるからである。
従って、この請求項1に係る配管接続具10は、パネル20内の温水配管23同士を間単に接続することができて、各パネル20,20の突き合わせ施工を容易に行うこともでき、温水式の暖房装置について、完全なパネル化を果たすこともできるのである。
さて、以上のように構成した各配管接続具10は、図3または図8に示す温水暖房パネル20同士を接続するために使用されるものであるが、この温水暖房パネル20は、例えば、内部に温水配管23を配置した、標準化された寸法・形状の複数枚のパネルを接続して暖房用放熱面を形成するにあたって、各パネルの少なくとも二つの側面に収納部22を形成し、該収納部22内に、外部に引き出せるだけの長さの可撓性温水配管23と、該配管に接続された配管接続具10を収納するように構成されることになるものである。
すなわち、この温水暖房パネル20は、温水配管23を内蔵してパネル化したものであり、前述した請求項1等の配管接続具10を備えたものである。この配管接続具10は、図3または図8に示すように、温水暖房パネル20の少なくとも二つの端面に形成してある収納部22内に収納したものであり、その各給湯口12は可撓性温水配管23aを介して温水暖房パネル20内の各温水配管23に接続されている。
また、この温水暖房パネル20は、その複数を互いに接続する前の状態にあっては、図12に示すように、これを構成している可撓性温水配管23a、配管接続具10が、ともに収納部22に収納された状態にある。可撓性温水配管23aは、収納部22から外部に引き出すことができるよう必要十分な長さを有するとともに、収納部22に収まるだけの自由度、可撓性を有している。この温水暖房パネル20には、外部に突起物がなく、また、適度な大きさと重量を有するため、少数の人間で運搬、積層が容易に実施できるものとなっている。
相接することになる2枚の温水暖房パネル20を接続する際は、図13に示すように、各パネルの対峙する収納部22から可撓性温水配管23aおよび配管接続具10を引き出し、これら二つの配管接続具10・10をワンタッチで接続する。二つのパネル20・20の配管接続が簡便かつ短時間に実施できる。なお、収納部22からの可撓性温水配管23aおよび配管接続具10の引き出しを容易にし、かつ梱包に邪魔にならないようにするために、可撓性温水配管23aまたは配管接続具10に引き出しひもを連結しておき、この引き出しひもをパネル20の外側に粘着テープ等によって張り付けておくとよい。
配管を接続した後の温水暖房パネル20は、図14に示すように、可撓性温水配管23aおよび配管接続具10を再度それぞれの収納部22に収納することで、隙間のない、一体化した温水暖房パネル20となり、図16に示すように互いに接続し、根太上に設置することにより、床面全体にわたる、一体化されたものとなる。
収納部22を温水暖房パネル20の少なくとも二つの端面に形成しなければならないのは、暖房のための湯の入口と出口とを確保する必要があるからであり、温水配管23の収納状況に応じて、3端面もしくは4端面の全てに形成されるものである。勿論、各収納部22の内端には、図3等に示すように、各温水配管23の端部が露出される。
各温水配管23の端部と配管接続具10側の給湯口12とを可撓性温水配管23aを介して接続するのは、梱包時や、図2に示す各温水暖房パネル20の突き合わせ状態のときに各配管接続具10を完全に収納部22内に納めるためである。また、各温水暖房パネル20を接続するには、まず配管接続具10同士を図3等に示すように収納部22内から引き出さなければならないから、その時の自由度を確保するためにも、各温水配管23と配管接続具10の給湯口12とは可撓性温水配管23aによって接続しなければならないのである。
従って、この温水暖房パネル20は、床や壁等の暖房を、湯を使用して行う場合のものとして完全にパネル化することができたのであり、これを互いに配管接続具10により接続しながら突き合わせていくことにより、図1及び図2に示したような暖房面を簡単に構成する事ができるのである。
また、この温水暖房パネル20は、温水配管23を内蔵した一定の面積のパネルとすることができるのであるから、その製造は勿論、保管や施工を非常に簡単に行えるものであり、湯を使用した暖房装置を構成するにあたって、大変な配管工事を全く不要とすることができるのである。つまり、当該温水暖房パネル20は、湯等の熱媒を簡単に循環供給できる装置さえ確保できれば(現段階で既に開発されている)、既設の住宅の床面上に当該温水暖房パネル20をそのまま敷設して上記装置に接続すれば、既設住宅の床暖房設備としてきわめて簡単に設置することができることになるのである。
さらに、この温水暖房パネル20は、パネル表面に床仕上材24を配置しておけば、複数の温水暖房パネル20を図16に示すように互いに接続し、根太上に設置することにより、床面全体にわたる、一体化した温水暖房パネル20となる。この際、図15に示すように、床仕上材24がすでにパネル表面に設置されているため、この状態で床面も完成でき、床全体の施工を大幅に簡略化できる。すなわち、この温水暖房パネル20は、これをそのまま床パネルとして使用できるようにしたものであり、床パネルと床暖房用の発熱パネルとの両方を兼ね備えたものである。
そして、上記の課題を解決するために、請求項2に係る発明の取った手段は、
「一対の温水暖房パネル20,20内の温水配管23,23同士を互いに接続する第一配管接続具10Aと第二配管接続具10Bとからなる配管接続具10であって、
これらの第一及び第二配管接続具10A,10Bを、温水暖房パネル20の端面に形成した収納部22内にそれぞれ入り得る程度の大きさであって、互いに付き合わせて2本の分流管30,30を挿入した状態で連結突起16aにより一体化される本体11A,11Bを有したものとするとともに、
これら各本体11A,11Bを、各分流管30をその一端部にて液密的に接続する2つの接続口15aまたは15bと、これらの接続口15aまたは15bを互いに連通させる分流室10a・10bと、この分流室10a・10b内への温水の出入を行う1本の給湯口12aまたは12bとを備えたものとして、
これら両本体11A,11Bを、互いに付き合わせて2本の分流管30・30を挿入した状態で連結突起16aにより一体化したとき、一方の給湯口12bから供給された温水を各分流管30にて分流させてから、他方の給湯口12aから排出し得るようにしたことを特徴とする温水暖房パネル用の配管接続具10」である。
すなわち、この請求項2に係る配管接続具10は、上述した請求項1に係る配管接続具10と同様に、一対の温水暖房パネル20,20内の温水配管23,23同士を互いに接続する第一配管接続具10Aと第二配管接続具10Bとからなるものであり、これらの第一配管接続具10Aと第二配管接続具10Bは、非常に簡単な構成となっているものである。また、これらの第一及び第二配管接続具10A,10Bも、上述した請求項1に係る配管接続具10と同様に、本体11A,11Bをそれぞれ有したものであり、これらの本体11A,11Bは、温水暖房パネル20の端面に形成した収納部22内にそれぞれ入り得る程度の大きさであって、互いに付き合わせた状態で、図6に示すように、両外側にある連結突起16aによって一体化されるものである。
特に、この請求項2に係る配管接続具10は、内部の温水配管23が一本だけの温水暖房パネル20に適用するのに適したものであり、その第一配管接続具10A及び第二配管接続具10Bのそれぞれが、図7にも示すように、一本の給湯口12a及び給湯口12bを有したものである。つまり、これらの第一配管接続具10A及び第二配管接続具10Bが有している給湯口12a及び給湯口12bを、互いに隣接することになる各温水暖房パネル20側の一本の温水配管23にそれぞれ連結することにより、複数の温水暖房パネル20によって構成された床等の内部に、一本の給湯回路を形成する場合に使用されるものなのである。
ところで、第一配管接続具10Aを構成している本体11Aは、図8に示すように、各分流管30をその一端部にて液密的に接続する2つの接続口15aと、これらの接続口15aを互いに連通させる分流室10aと、この分流室10a内への温水の出入を行う1本の給湯口12aとを備えたものとしてある。この給湯口12aによって、一つの温水暖房パネル20が有している一本の温水配管23に当該本体11Aが接続されることになるのであり、この本体11Aを有した第一配管接続具10Aは、温水暖房パネル20の温水配管23が引き出されている収納部22内に収納されることになるのである。
同様に、第二配管接続具10Bを構成している本体11Bも、図9に示すように、各分流管30をその一端部にて液密的に接続する2つの接続口15bと、これらの接続口15bを互いに連通させる分流室10bと、この分流室10b内への温水の出入を行う1本の給湯口12bとを備えたものとしてある。この給湯口12bによって、第一配管接続具10Aが収納された温水暖房パネル20に隣接することになる温水暖房パネル20が有している一本の温水配管23に当該本体11Bが接続されることになるのであり、この本体11Bを有した第二配管接続具10Bは、温水暖房パネル20の温水配管23が引き出されている収納部22内に収納されることになるのである
各分流管30は、図11に示すように、中心に連通孔31を有するものであり、その略中央には、各接続口15aあるいは15bの内径よりも大径の位置決めフランジ32が形成してある。この位置決めフランジ32は、当該分流管30を接続口15aあるいは接続口15bに差し込んだとき、接続口15aまたは接続口15bの開口端に当接して、その本体11Aまたは本体11Bに対する位置決めを行うものである。なお、以下に示す実施形態の分流管30においては、図11に示したように、その図示左端にネジ部34が形成してあって、このネジ部34を本体11A側の接続口15aに螺着するようにしてある。
勿論、これら各位置決めフランジ32の外周面には、図11に示すように、複数のパッキング収納溝33が形成してあって、これら各パッキング収納溝33内には、図6等において示すように、接続口15aまたは接続口15bとの液密性を確保するためのパッキング35がそれぞれ取り付けられるものである。なお、以下の実施形態の分流管30では、図11の位置決めフランジ32より図示右側に2つのパッキング35が取り付けられるようにして、分流管30のネジ止めされない側の液密性が確実になるようにしている。
また、各本体11A及び本体11Bは、図6及び図7に示すように、図示上下両側にそれぞれ連結突起16aを設けておいて、これらの連結突起16aを介して図7に示すように一体化されるものであるが、上記各分流管30の軸心は、これらの連結突起16aの軸心と平行になるようにしたものである。そして、各分流管30の長さは、各連結突起16aのそれよりも短くしてある。なお、以下の実施形態においては、図7に示すように、各連結突起16aは本体11A側に予め螺着しておかれるものであり、その結果、各分流管30を本体11Aに取り付けておいても、各分流管30は各連結突起16aによって保護されることになるものである。
以上の結果、図7に示すように、両本体11A及び本体11Bを一体化するために、本体11A側の取付穴11bに一端を螺着しておいた各連結突起16aの他端を、本体11B側の取付穴11b内に挿入して固定するようにすれば、各分流管30の自由端は(図7では図示右端)、工具がなくても、本体11B側の接続口15b内に自然に入って行くことになるのである。つまり、この請求項2に係る配管接続具10も、両本体11A・11Bの互いの接続が非常に簡単に行えるものとなっているのである。
互いに隣接した一対の温水暖房パネル20が、当該配管接続具10を介して接続されたとき、図示しない給湯機器、あるいは例えば図6の図示右側になる温水暖房パネル20から排出されてきた湯水は、図示右側に示した接続口15bから配管接続具10内に供給される。この湯水は、本体11B内の分流室10bにて分流されて2本の分流管30にそれぞれ均等に供給され、本体11A側の分流室10a内に流れ込む。この分流室10aには、図6の図示左側の給湯口12aに連通しているから、この給湯口12aを通して図6に示した図示左側になる温水暖房パネル20の温水配管23内に湯水が供給されることになるのである。
このことが、何を意味するかというと、本体11A及び本体11Bの厚さが、各給湯口12aまたは給湯口12bの直径と略同じの薄いものであったとしても、湯水が本体11A及び本体11Bの各内部で2本の分流管30によって分流される結果、各給湯口12aまたは給湯口12bから流れてくる湯水が、配管接続具10内部での流量または流速ロスを発生することなく、給湯口12bまたは給湯口12a側に流れることである。換言すれば、本体11A及び本体11Bの厚さを、各給湯口12aまたは給湯口12bの直径と略同じの薄いものとすることができるのである。
従って、この請求項2に係る配管接続具10は、パネル20内の温水配管23同士を間単に接続することができることは当然として、本体11A及び本体11Bを湯水の流量ロスを招くことなく非常に薄くコンパクトなものとすることができ、しかも各パネル20,20の突き合わせ施工を容易に行うこともできて、温水式の暖房装置について、完全なパネル化を果たすこともできるのである。
さらに、請求項1に係る発明においては、
「一対の温水暖房パネル20,20内の温水配管同士23,23を互いに接続する第一配管接続具10Aと第二配管接続具10Bとからなる配管接続具10であって、
これらの第一及び第二配管接続具10A,10Bを、温水暖房パネル20の端面に形成した収納部22内にそれぞれ入り得る程度の大きさであって、互いに付き合わせた状態で取付ピン11aによって一体化される本体11A,11Bを有したものとするとともに、
第一配管接続具10Aを、本体11Aに形成されて段部11dを有する接続口15と、この接続口15内に挿入されて段部11dにて液密的にかつ回転自在に係止される給湯口12aとにより構成し、
第二配管接続具10Bを、本体11Bに形成されて段部11eを有する支持穴15cと、この支持穴15c内に挿入されて段部11eにて回転自在に係止される給湯口12bとにより構成したこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、パネル20内の温水配管23同士を間単に接続することができて、各パネル20,20の突き合わせ施工を容易に行うこともでき、温水式の暖房装置について、完全なパネル化を果たすこともできる温水暖房パネル20用の配管接続具10を提供することができるのである。
そして、請求項2に係る発明においては、
「一対の温水暖房パネル20,20内の温水配管23,23同士を互いに接続する第一配管接続具10Aと第二配管接続具10Bとからなる配管接続具10であって、
これらの第一及び第二配管接続具10A,10Bを、温水暖房パネル20の端面に形成した収納部22内にそれぞれ入り得る程度の大きさであって、互いに付き合わせて2本の分流管30,30を挿入した状態で連結突起16aにより一体化される本体11A,11Bを有したものとするとともに、
これら各本体11A,11Bを、各分流管30をその一端部にて液密的に接続する2つの接続口15aまたは15bと、これらの接続口15aまたは15bを互いに連通させる分流室10a・10bと、この分流室10a・10b内への温水の出入を行う1本の給湯口12aまたは12bとを備えたものとして、
これら両本体11A,11Bを、互いに付き合わせて2本の分流管30・30を挿入した状態で連結突起16aにより一体化したとき、一方の給湯口12bから供給された温水を各分流管30にて分流させてから、他方の給湯口12aから排出し得るようにしたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、一対の温水暖房パネル20っを接続するものとしての十分な機能を有していることは当然として、全体を非常にコンパクト化することができるのであり、結果として温水暖房パネル20同士の接続作業を非常に簡単にすることができて、温水暖房パネル20に対する湯水の供給を常に安定した状態で行うことができる温水暖房パネル用の配管接続具10とすることができるのである。
本発明に係る配管接続具を使用した温水暖房パネルによって床暖房装置構成した部屋の様子を示す斜視図である。 請求項1に係る第一及び第二配管接続具を互いに接続しようとしている状態の斜視図である。 各第一及び第二配管接続具を接続した状態の断面図である。 第一配管接続具の本体に給湯口を挿入する状態を示した断面図である。 第二配管接続具の本体に給湯口を挿入する状態を示した断面図である。 請求項2に係る配管接続具の拡大断面図である。 同配管接続具の本体と本体とを一体化しようとしている状態の拡大断面図である。 同配管接続具の第一配管接続具を構成している本体を示すもので、(イ)は拡大正面図、(ロ)は拡大断面図である。 同配管接続具の第二配管接続具を構成している本体を示す拡大断面図である。 本体に接続される給湯口の拡大断面図である。 本体の接続口に接続または螺着される分流管の拡大断面図である。 接続前、可撓性温水配管と配管接続具を収納した状態の温水暖房パネルの平面図である。 接続時、可撓性温水配管と配管接続具を引き出した状態の温水暖房パネルの平面図である。 接続後、可撓性温水配管と配管接続具を収納した状態の温水暖房パネルの平面図である。 本発明に係る配管接続具によって互いに接続される温水暖房パネルの断面図である。 同複数の温水暖房パネルを互いに接続し、床面を形成した状態を示した平面図である。 同複数の温水暖房パネルを壁や洗い場等に使用したユニットバスの斜視図である。
次に、以上のように構成した各請求項の発明を、図面に示した実施の形態に従って説明すると、図1には、本発明に係る配管接続具10を使用して構成した温水暖房パネル20による床暖房を行った部屋の様子が示してある。この部屋内に設けてある床暖房パネルは、図2に示したように、本発明に係る多数の温水暖房パネル20を互いに突き合わせて構成したものである。
さて、図2等に示した温水暖房パネル20であるが、この実施形態の温水暖房パネル20では、図3及び図8に示したように、基材21中に、湯が通されることになる温水配管23を配設するとともに、この基材21上に床仕上材24を貼付したものである。そして、この基材21の少なくとも二つの端には、図3及び図8に示したように、前述した配管接続具10及び各可撓性温水配管23aを収納できる程度の容積を有した収納部22が形成してある。
各収納部22の内端面には、図3等に示したように、基材21内に配設してある各温水配管23の端部が突出させてあり、これらの温水配管23の端部には可撓性温水配管23aの一端が接続してある。各可撓性温水配管23aの端端には、1つの配管接続具10の各給湯口12がそれぞれ連結してあり、これらの可撓性温水配管23aを曲げることにより、配管接続具10を収納部22内に収納できるようにしてある。勿論、この収納された配管接続具10は、図3等に示したように、可撓性温水配管23aの可撓性を利用して収納部22外に引き出されることになるものである。
なお、この温水暖房パネル20は、その基材21の表面に床仕上材24を貼らないで、電気式の暖房パネルのように、根太上の支持板と使用者の好みに応じた床仕上材との間に配設するようにできるものである。
以上のように構成した温水暖房パネル20は、まずその1つの配管接続具10を引き出して、これをボイラーからくる給湯管に接続するとともに、床の端部に位置するものとして固定する。次に、当該温水暖房パネル20の他の配管接続具10を引き出して、別の温水暖房パネル20の配管接続具10と図3〜図6、あるいは図8〜図11に示したように接続する。そして、各配管接続具10を各収納部22内に収納するようにしながら、別の温水暖房パネル20を当該温水暖房パネル20に端面にて突き合わせ、これを根太上等に固定する。以上の操作を繰り返すことにより、図1等に示した床暖房装置とされるのである。
さらに、図2には、第一配管接続具10Aと第二配管接続具10Bとからなる請求項1に係る配管接続具10が示してあって、これらの第一及び第二配管接続具10A,10Bは、温水暖房パネル20の端面に形成した収納部22内にそれぞれ入り得る程度の大きさであって、互いに付き合わせた状態で取付ピン11aによって、図2及び図3に示したように一体化される本体11A,11Bを有したものである。これにより、一対の温水暖房パネル20,20内の温水配管同士23,23は互いに接続されるものである。
また、これらの第一及び第二配管接続具10A,10Bは、図2及び図3に示したように、本体11A,11Bをそれぞれ有したものであり、これらの本体11A,11Bは、温水暖房パネル20の端面に形成した収納部22内にそれぞれ入り得る程度の大きさであって、互いに付き合わせた状態で取付ピン11aによって一体化されるものである。各取付ピン11aは、本体11A,11Bに対して各接続口15または支持穴15cと平行にそれぞれ形成してある取付穴11bに、螺着等の手段によって固定されるものであり、これにより両本体11A及び11B同士を一体的にするものである。なお、一体化後の各取付ピン11aの突出頭部は、図2に示したように、保護キャップ11cによってカバーされるものである。
第一配管接続具10Aは、図4に示したように、本体11Aに形成されて段部11dを有する接続口15と、この接続口15内に挿入されて段部11dにて液密的にかつ回転自在に係止される給湯口12aとにより構成したものである。また、この第一配管接続具10Aは、本体11Aに形成されて段部11dを有する接続口15を、図2及び図3に示すように、合計3個有したものであり、これらの接続口15内には給湯口12aが挿入される。これにより、各給湯口12aは、その頸部が段部11dにて係止され、本体11Aに対して液密的にかつ回転自在に取り付けられる。
つまり、各給湯口12aは、接続口15内に挿入されて、図4の図示右側に形成してある頸部が本体11Aの段部11dに係止されたとき、本体11Aに対して回転自在となる。また、この本体11Aの接続口15内に本体11B側の給湯口12bが挿入されて、両本体11A及び11Bが取付ピン11aによって一体化されたとき、当該給湯口12aは、本体11Aに対して液密的に取り付けられることになるのである。
一方、第二配管接続具10Bは、図5に示すように、合計3個の支持穴15cを有したものであり、これら各支持穴15c内には給湯口12bがそれぞれ挿入されるものである。本体11Bに形成された各支持穴15cは、内部の略中央に段部11eを有するものであり、この支持穴15c内に挿入された給湯口12bは、その略中央に形成してある頸部にて段部11eに係止される。
つまり、この給湯口12bは、その頸部にて段部11eに係止するように支持穴15c内に挿入され、両本体11A及び11Bが取付ピン11aによって一体化されたとき、本体11Bに対して回転自在に係止されるのである。なお、この給湯口12bの先端には、図3に示すように、パッキング12cが取り付けてあり、これらのパッキング12cによって、両本体11A及び11Bが取付ピン11aによって一体化されたとき、当該給湯口12bは、第一配管接続具10Aの本体11Aに形成してある接続口15内に液密的に挿入されるのである。
以上の結果、第一配管接続具10Aまたは第二配管接続具10Bを各温水暖房パネル20の温水配管23に任意の角度で取り付けたとしても、各給湯口12a及び給湯口12bが、それぞれの本体11A及び本体11Bに対して回転自在かつ液密的であるから、第一配管接続具10Aまたは第二配管接続具10Bは、温水の供給に支承を来すことなく互いの連結を行え、また各温水暖房パネル20の収納部22内に収納することができる。
これらの第一及び第二配管接続具10A,10Bは、前述した配管接続具10と同様に、温水暖房パネル20を構成するものでもあり、その場合には、温水式の暖房装置20を完全にパネル化することのできるものである。
図12〜図16には、パネル化された温水暖房パネル20が示してある。この温水暖房パネル2は、熟練度・体力の低い施工者でも簡便に施工できることを想定しているため、小面積、軽量、可搬性の、一定の標準化された大きさのものとする。なお、パネル20の面積があまりに小さすぎると施工の手間が増えてしまう。また、あまり大きすぎると、床面積によっては、パネル20が大きすぎて床をはみ出してしまう。よって、このパネル20の大きさは、半畳から3畳程度であることが好ましいが、特にこれに限定するものではない。また、軽量性を満たすためには、パネル本体は、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの発泡体であることが好ましいが、特にこれに限定するものではない。
温水配管23は、パネル20全面に均一に分布するように、パネル本体の表面に予め設置された溝にそって配管される。温水配管23の材質としては、銅管などの金属管、または、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管などの樹脂管が用いられるが、後述する可撓性の要求から、樹脂管であることがより好ましい。
温水暖房パネル20の温水配管23を相互に接続する構造は、施工後には上面、下面、側面のどこからも突出してはいけない、という制約がある。そこで、本発明では、側面に収納部22という空間を設けている。該収納部22内では、パネルの他の部分とは異なり、可撓性温水配管23aは拘束されておらずに自由度があり、さらに外部に引き出せるだけの長さと可撓性を有している。そして、可撓性温水配管23aの末端には配管接続具10を接続している。通常は前記の可撓性温水配管23aおよび配管接続具10はすべて収納部22に収納されており、パネル外部には何も突出していない。しかし、パネル施工時、相接するパネル同士の配管を連結する際には、互いのパネル端面の対峙する収納部22から配管接続具10を引き出し、該接続具同士を接続する。接続後は、再び接続具および可撓性温水配管23aを収納部22に収納し、互いのパネル端面を突き合わせることにより、パネル間に何の突出部・隙間も形成することなしに、容易に配管の接続を完了できる。
なお、本発明に使用する配管接続具10は、温水暖房パネル20の収納部22に収納できるコンパクトな厚み、大きさのものとする。そして、該接続具10が、相接する温水暖房パネル20の対峙する配管接続具10と、ワンタッチで簡便に接続できる構造となっていることは前述した通りである。また、配管の目詰まりが生じた場合にも常に一定の流量を確保するために複数化された配管を、まとめて一体で接続できる構造の配管接続具10としてもよい。また、往復の複数の温水配管23をまとめて一体で接続できるよう、二つの流路を有する構造の配管接続具10としてもよい。
複数の相接する温水暖房パネル20を接続するため、収納部22は少なくとも二つの異なる側面に設けられる。ここで、それぞれの収納部22が温水の入口と出口を一箇所で並列させるように配管してもよいし、供給管の入口の収納部22と出口の収納部22を別々の場所に配置した直列配管としてもよい。また、必要に応じて、収納部22を三つの側面、または四つすべての側面に配置してもよい。なお、施工ミスを防ぐとともに、コストダウンを図る狙いからは、パネルの種類は少ないことが望ましいため、収納部22および接続個所はパネルの中心に対して線対称または点対称な位置に配置し、同一形状のパネル20とすることが好ましい。
さらに、施工を容易にする狙いから、温水暖房パネル20の表面にあらかじめ床仕上材24を設置している。これにより、温水暖房パネル20の施工後にあらためて床仕上材24を施工する必要がなくなり、当該温水パネル20を根太上に突き合わせて設置するというひとつの工程だけで、床暖房可能な床面を完成させることが可能となる。なお、床仕上材24としては、各種木材のフローロング材、樹脂タイル、カーペットマットなど各種の材料を使用できる。
図17には、温水暖房パネル20の複数を、天井側、出窓側、カウンター側、そしてドア側の壁に使用するとともに、浴槽の周囲に位置する床、及び洗い場の床内に使用したユニットバスの斜視図が示してある。この場合の各温水暖房パネル20内の各温水配管23は、各配管接続具10を利用して互いに接続されるか、あるいは温水供給源に接続されていることは、言うまでもない。
そして、図6〜図11には、第一配管接続具10Aと第二配管接続具10Bとからなる請求項2に係る配管接続具10が示してあって、これらの第一及び第二配管接続具10A,10Bも、上記請求項1に係る配管接続具10の場合と同様に、温水暖房パネル20の端面に形成した収納部22内にそれぞれ入り得る程度の大きさのものである。そして、これらの第一及び第二配管接続具10A,10Bも、互いに付き合わせた状態で連結突起16aによって一体化される本体11A,11Bを有したものである。
各連結突起16aは、本体11Aと本体11Bとの一体化をなすために使用されるものであり、本実施形態のものでは、図7に示したように、図示左端部分に形成したネジ部によって本体11A側の取付穴11bに螺着しておかれるものである。また、これら各連結突起16aには、図6にも示したように、先端から中央部に至るまでの間に弾性溝16dが形成してあって、その先端が本体11B側の取付穴11b内に差し込まれるときに縮径することになるものである。
勿論、図7に示した状態の第一配管接続具10A及び第二配管接続具10Bは、請求項1のそれの場合を示す図2及び図3のように、互いに隣接することになる一対の温水暖房パネル20,20の各収納部22内にそれぞれ収納されることになり、その図6に示した給湯口12a及び給湯口12bは、温水暖房パネル20内の各温水配管23,23に接続されるものである。
なお、当該請求項2の配管接続具10が適用される温水暖房パネル20においては、内部に一本の回路を構成する温水配管23を収納したものであり、この温水配管の両端は、当該温水暖房パネル20の、例えば両側面にそれぞれ一つずつ開口している収納部22内に引き出されているものである。このため、当該接続具10の2本の給湯口10a及び10bは、一つの温水暖房パネル20の左面に引き出されている温水配管23と、当該温水暖房パネル20の右側に隣接している温水暖房パネル20の温水配管23とに、それぞれ別々に接続されることになるのである。
第一配管接続具10Aを構成している本体11Aは、図8に示すように、各分流管30をその一端部にて液密的に接続する2つの接続口15aと、これらの接続口15aを互いに連通させる分流室10aと、この分流室10a内への温水の出入を行う1本の給湯口12aとを備えたものである。同様に、第二配管接続具10Bを構成している本体11Bも、図9に示すように、各分流管30をその一端部にて液密的に接続する2つの接続口15bと、これらの接続口15bを互いに連通させる分流室10bと、この分流室10b内への温水の出入を行う1本の給湯口2bとを備えたものとしてある。
各分流管30は、図11に示すように、中心に連通孔31を有するものであり、その略中央には、各接続口15aあるいは15bの内径よりも大径の位置決めフランジ32が形成してある。この位置決めフランジ32は、当該分流管30を接続口15aあるいは接続口15bに差し込んだとき、接続口15aまたは接続口15bの開口端に当接して、その本体11Aまたは本体11Bに対する位置決めを行うものである。なお、本実施形態の分流管30においては、図11に示したように、その図示左端にネジ部34が形成してあって、このネジ部34を本体11A側の接続口15aに螺着するようにしてある。
勿論、これら各位置決めフランジ32の外周面には、図11に示すように、複数のパッキング収納溝33が形成してあって、これら各パッキング収納溝33内には、図6等において示すように、接続口15aまたは接続口15bとの液密性を確保するためのパッキング35がそれぞれ取り付けられるものである。なお、以下の実施形態の分流管30では、図11の位置決めフランジ32より図示右側に2つのパッキング35が取り付けられるようにして、分流管30のネジ止めされない側の液密性が確実になるようにしている。
また、各本体11A及び本体11Bは、図6及び図7に示すように、図示上下両側にそれぞれ連結突起16aを設けておいて、これらの連結突起16aを介して図7に示すように一体化されるものであるが、上記各分流管30の軸心は、これらの連結突起16aの軸心と平行になるようにしたものである。そして、各分流管30の長さは、各連結突起16aのそれよりも短くしてある。なお、本実施形態においては、図7に示すように、各連結突起16aは本体11A側に予め螺着しておかれるものであり、その結果、各分流管30を本体11Aに取り付けておいも、各分流管30は各連結突起16aによって保護されることになるものである。
10 配管接続具
10a・10b 分流室
10A 第一配管接続具
10B 第二配管接続具
11A,11B 本体
11a 取付ピン
11b 取付穴
11c 保護キャップ
11d,11e 段部
12,12a,12b 給湯口
12c パッキング
15 接続口
15a・15b 接続口
15c 支持穴
16a 連結突起
20 温水暖房パネル
21 基材
22 収納部
23 温水配管
23a 可撓性温水配管
24 床仕上材
30 分流管
31 連通孔
32 位置決めフランジ
33 パッキング収納溝
34 ネジ部
35 パッキング

Claims (2)

  1. 一対の温水暖房パネル内の温水配管同士を互いに接続する第一配管接続具と第二配管接続具とからなる配管接続具であって、
    これらの第一及び第二配管接続具を、前記温水暖房パネルの端面に形成した収納部内にそれぞれ入り得る程度の大きさであって、互いに付き合わせた状態で取付ピンによって一体化される本体を有したものとするとともに、
    第一配管接続具を、前記本体に形成されて段部を有する接続口と、この接続口内に挿入されて前記段部にて液密的にかつ回転自在に係止される給湯口とにより構成し、
    第二配管接続具を、前記本体に形成されて段部を有する支持穴と、この支持穴内に挿入されて前記段部にて回転自在に係止される給湯口とにより構成したことを特徴とする温水暖房パネル用の配管接続具。
  2. 一対の温水暖房パネル内の温水配管同士を互いに接続する第一配管接続具と第二配管接続具とからなる配管接続具であって、
    これらの第一及び第二配管接続具を、前記温水暖房パネルの端面に形成した収納部内にそれぞれ入り得る程度の大きさであって、互いに付き合わせて2本の分流管を挿入した状態で連結突起により一体化される本体を有したものとするとともに、
    これら各本体を、前記各分流管をその一端部にて液密的に接続する2つの接続口と、これらの接続口を互いに連通させる分流室と、この分流室内への温水の出入を行う1本の給湯口とを備えたものとして、
    これら両本体を、互いに付き合わせて2本の前記分流管を挿入した状態で連結突起により一体化したとき、一方の前記給湯口から供給された温水を前記各分流管にて分流させてから、他方の前記給湯口から排出し得るようにしたことを特徴とする温水暖房パネル用の配管接続具。
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