JP5192857B2 - 熱媒供給設備 - Google Patents

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Description

本発明は、熱消費端末を経由する並列状態の複数の熱媒通流路を通して、異なる温度に調整した熱媒を循環流動させる熱源機が設けられ、
前記複数の熱媒通流路を通した熱媒の流動を各別に断続する断続手段が設けられた熱媒供給設備に関する。
かかる熱媒供給設備は、熱源機により異なる温度に調整した熱媒を複数の熱消費端末に並行して循環供給して、熱消費端末により熱媒の保有熱を放熱させることにより、リビング、寝室等の暖房や、浴室の暖房乾燥等を行うものである。
そして、異なる温度のうちの高温の温度(例えば80°C)に温度調整した熱媒を循環供給する熱消費端末として、例えば、リビング、寝室等の暖房を行うファンコンベクターや、浴室の暖房乾燥を行う浴室暖房乾燥装置等が設けられ、異なる温度のうちの低温の温度(例えば60°C)に温度調整した熱媒を循環供給する熱消費端末として、例えば、リビング、寝室等の暖房を行う床暖房装置が設けられる。
このような熱媒供給設備において、従来は、各熱消費端末を通過した熱媒がそのまま熱源機に戻されるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−192444号公報
ところで、近年、住宅内の各部の温度差を小さくする所謂温度バリアフリー化のために、リビング、寝室等の人が長時間居ることになる主放熱対象空間に加えて、廊下、脱衣室等、主放熱対象空間とは別の人が居る時間が短い空間も暖房したい要求がある場合があり、また、床下に蓄熱装置を設けて、主放熱対象空間の暖房を停止しても、蓄熱装置からの放熱により、住宅内の温度の低下を抑制したい要求がある場合がある等、主放熱対象空間に設置する熱消費端末とは別に、諸々の目的のために補助的に用いる熱消費端末を設置することが望まれる場合がある。
このように、主放熱対象空間に設置する熱消費端末とは別に補助的に用いる熱消費端末を設置する場合には、この補助的に用いる熱消費端末にも熱媒を供給する必要があり、そのための構成として、主放熱対象空間に設置する複数の熱消費端末と、補助的に用いる熱消費端末との全ての熱消費端末に対して、熱源機からの熱媒を並列状態で循環流動させることが考えられる。
しかしながら、この構成の場合には、熱源機にて循環流動させる可能な熱媒量のうちの一部を補助的に用いる熱消費端末に流動させることになるため、主放熱対象空間に設置する熱消費端末に循環流動させる熱媒量が減少することになり、この減少の結果、主放熱対象空間に設置する熱消費端末を適正通り作動させることができない事態を招く虞があり、又、一般的には、熱源機の設置箇所を基準に見れば、主放熱対象空間に設置する複数の熱消費端末と補助的に用いる熱消費端末とが近接する箇所に位置することが多いものであるが、このような場合にも、主放熱対象空間に設置する熱消費端末に対する配管に加えて、その配管と同様の長さの配管を補助的に用いる熱消費端末に対して行う必要があるため、構成が複雑で高価になる不都合を招く虞があった。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、熱消費端末を適正通り作動させることができ、しかも、全体構成の簡素化及び低廉化を図る形態で補助的に用いる熱消費端末に対して熱媒を循環流動させることができる熱媒供給設備を提供する点にある。
本発明の熱媒供給設備は、主放熱対象空間に設置する複数の熱消費端末を経由する並列状態の複数の熱媒通流路を通して、異なる温度に調整した熱媒を循環流動させる熱源機が設けられ、
前記複数の熱媒通流路を通した熱媒の流動を各別に断続する断続手段が設けられた熱媒供給設備であって、
第1特徴構成は、前記複数の熱媒通流路が、前記熱消費端末を通過した後の熱媒を合流状態にて前記主放熱対象空間とは別の空間に設置する戻り熱媒利用端末を通過させて前記熱源機に戻すように構成され
前記複数の熱媒通流路が、前記熱源機から前記熱消費端末を経由して合流部に至る並列状態の複数の主流路部分と、前記合流部から前記戻り熱媒利用端末の熱媒入口に至る合流流動路部分と、前記戻り熱媒利用端末の熱媒出口から前記熱源機に至る戻り流路部分と、前記合流部から前記戻り熱媒利用端末を迂回して前記熱源機に至る迂回流動路部分とを備えるように構成され、
前記合流部からの熱媒を前記戻り熱媒利用端末を経由して前記熱源機に流動させる戻り熱媒利用状態と、前記合流部からの熱媒を前記迂回流動路部分を通して前記熱源機に流動させる戻り熱媒非利用状態とに切り換え自在な流路切換手段が設けられ、
前記熱消費端末を通過した後の熱媒が合流した熱媒の温度を検出する合流熱媒温度センサを備え、
前記熱消費端末に熱媒が循環供給されているときに、前記合流熱媒温度センサの検出温度が所定の戻り熱媒利用許容設定温度よりも高い場合は、前記戻り熱媒利用状態に切り換え、前記合流熱媒温度センサの検出温度が前記戻り熱媒利用許容設定温度以下の場合は、前記戻り熱媒非利用状態に切り換えるように構成されている点にある。
即ち、主放熱対象空間に設置する複数の熱消費端末を並行して通過した後の熱媒が合流して主放熱対象空間とは別の空間に設置する戻り熱媒利用端末を通過して熱源機に戻る形態で、複数の熱媒通流路を通して熱媒が流動し、戻り熱媒利用端末において、流動する熱媒の保有熱が放熱される。
つまり、熱消費端末を通過した熱媒は、放熱により温度の低下はあるものの、例えば、80℃が70℃になり、60℃が50℃になる等、未だ放熱に利用できる温度であることに着目して、複数の熱消費端末を通過した熱媒を戻り熱媒利用端末を通過させて熱源機に戻すようにするものであり、この戻り熱媒利用端末を、主放熱対象空間に設置する熱消費端末とは別に設置して補助的に用いる戻り熱媒利用端末として設置すれば、主放熱対象空間に設置する熱消費端末に循環流動させる熱媒量が減少することがないため、主放熱対象空間に設置する熱消費端末を適正通り作動させることができるのであり、また、熱源機の設置箇所を基準に見れば、主放熱対象空間に設置する複数の熱消費端末と戻り熱媒利用端末とが近接する箇所に位置する場合において、主放熱対象空間に設置する熱消費端末から戻り熱媒利用端末とを接続する配管を行なう等、主放熱対象空間に設置する熱消費端末に対する配管を利用しながら、戻り熱媒利用端末に対する配管を行なえるものとなるから、構成の簡素化及び低廉化を図ることが可能となるのである。
そして、複数の熱消費端末に並行して熱媒を循環流動させて、それら複数の熱消費端末を通過した熱媒が合流した熱媒を戻り熱媒利用端末に流動させるものであるから、断続手段により複数の熱媒通流路を通した熱媒の流動が各別に断続されるにしても、複数の熱消費端末のうちの少なくとも1つに熱媒が循環流動されていれば、熱消費端末を通過した後の熱媒を戻り熱媒利用端末に流動させることができるものとなり、しかも、戻り熱媒利用端末を作動させるときには、複数の熱消費端末のうちの一部のものが作動されていることが多いと考えられるから、複数の熱消費端末を通過した熱媒を通過させるものではあるものの、戻り熱媒利用端末を適正に作動させることができるものである。
要するに、熱消費端末を適正通り作動させることができ、しかも、全体構成の簡素化及び低廉化を図る形態で戻り熱媒利用端末に対して熱媒を循環流動させることができる熱媒供給設備を得るに至った。
更に、流路切換手段が戻り熱媒利用状態に切り換えられると、並列状態の複数の主流路部分を通流してきた熱媒が合流部で合流し、その合流戻り熱媒が合流流動路部分を通流して戻り熱媒利用端末を通過した後、戻り流路部分を通流して熱源機に戻る。
又、流路切換手段が戻り熱媒非利用状態に切り換えられると、並列状態の複数の主流路部分を通流してきた熱媒が合流部で合流し、その合流戻り熱媒が迂回流動路部分を通流することにより戻り熱媒利用端末を迂回して熱源機に戻る。
つまり、戻り熱媒利用端末での熱媒の放熱が要求されるようなときには、流路切換手段を戻り熱媒利用状態に切り換えることにより、熱消費端末を通過した後の熱媒を戻り熱媒利用端末に流動させて放熱させる戻り熱媒利用運転を実行することができ、戻り熱媒利用端末での熱媒の放熱が要求されていないようなときには、流路切換手段を戻り熱媒非利用状態に切り換えることにより、熱消費端末を通過した後の熱媒を戻り熱媒利用端末を流動させないようにして戻り熱媒利用運転を停止することができる。
従って、戻り熱媒利用運転を断続することができるので、使い勝手を向上することができるようになった。
特徴構成は、上記第特徴構成に加えて、
前記合流部を形成する合流部形成用流路を備え、且つ、前記複数の主流路部分を接続する複数の主流路用接続口、前記合流流動路部分を接続する合流流動路用接続口及び前記迂回流動路部分を接続する迂回流動路用接続口を備える流路接続体が設けられている点にある。
即ち、複数の主流路部分における熱媒戻し側の端部を流路接続体の複数の主流路用接続口に各別に接続し、合流流動路部分における熱媒受け入れ側の端部を流路接続体の合流流動路用接続口に接続し、迂回流動路部分における熱媒受け入れ側の端部を流路接続体の迂回流動路用接続口に接続すると、複数の主流路部分の合流部に合流流動路部分及び迂回流動路部分を接続することができる。
つまり、複数の主流路部分、合流流動路部分及び迂回流動路部分を複数の主流路部分の合流部に合流流動路部分及び迂回流動路部分を接続する形態に接続する作業を行うに当たって、上述のような流路接続体を用いることにより、T字状等の継ぎ手部材を複数個用いて行う場合に比べて作業の簡略化を図ることができる。
従って、複数の主流路部分、合流流動路部分及び迂回流動路部分を接続する作業を簡略化することができるので、熱媒供給設備の更なる低廉化を図ることができるようになった。
特徴構成は、上記第特徴構成に加えて、
前記流路切換手段が、前記合流流動路部分を開閉する戻り熱媒利用断続弁と、前記迂回流動路部分を開閉する戻り熱媒迂回断続弁とから構成され、
前記戻り熱媒利用断続弁及び前記戻り熱媒迂回断続弁が、前記流路接続体に装着されている点にある。
即ち、戻り熱媒利用断続弁及び戻り熱媒迂回断続弁が流路接続体に装着されているので、戻り熱媒利用断続弁の熱媒流出口を前記合流流動路用接続口として機能させて、その戻り熱媒利用断続弁の熱媒流出口に合流流動路部分における熱媒受け入れ側の端部を接続し、戻り熱媒迂回断続弁の熱媒流出口を前記迂回流動路用接続口として機能させて、その戻り熱媒迂回断続弁の熱媒流出口に迂回流動路部分を接続することになる。
つまり、戻り熱媒利用断続弁及び戻り熱媒迂回断続弁が流路接続体に装着されているので、戻り熱媒利用断続弁の熱媒流出口に合流流動路部分における熱媒受け入れ側の端部を接続し、戻り熱媒迂回断続弁の熱媒流出口に迂回流動路部分を接続することにより、合流流動路部分に戻り熱媒利用断続弁が設けられ、且つ、迂回流動路部分に戻り熱媒迂回断続弁が設けられた状態となる。
従って、複数の主流路部分、合流流動路部分及び迂回流動路部分を接続する作業の簡略化に加えて、戻り熱媒利用断続弁及び戻り熱媒迂回断続弁の設置作業をも簡略化することができるので、熱媒供給設備の更なる低廉化を図ることができるようになった。
特徴構成は、上記第1〜第特徴構成のいずれか1つに加えて、
前記戻り熱媒利用端末が、外気を住宅内に供給する給気風路に通風作用する給気送風手段と、住宅内の空気を住宅外に排出する排気風路に通風作用する排気送風手段と、流動させる熱媒から前記給気風路を通風する外気に放熱させる外気加熱用熱交換器とを備えた換気部にて構成されている点にある。
即ち、給気送風機及び排気送風機が作動すると、住宅内の空気が排気風路に吸い込まれて、その排気風路を通過して住宅外に排出され、並びに、外気が給気風路に吸い込まれて、その給気風路を通流する間に外気加熱用熱交換器により加熱された後、住宅内に供給されることになり、外気が外気加熱用熱交換器の加熱により昇温されて住宅内に供給される状態で、住宅内が換気される。
一般に、このような換気部は、給気風路を通して吸い込まれた外気を住宅内の各所に分散して設けられた給気口から送出し、且つ、排気風路を通して住宅内の広い範囲にわたって吸気作用するように構成されて、住宅内を広範囲にわたって換気する、所謂全体換気が行われるように構成されるものである。
そして、複数の熱消費端末を通過した後の熱媒が合流した熱媒を外気加熱用熱交換器に流動させると、外気加熱用熱交換器の加熱により昇温された外気が住宅内の各所に供給されることになるので、主放熱対象空間に加えて、その主放熱対象空間とは別の空間をも暖房することができる。
従って、住宅内の全体換気を行いながら、主放熱対象空間に加えて、その主放熱対象空間とは別の空間をも暖房することができるようになった。
特徴構成は、上記第1〜第特徴構成のいずれか1つに加えて、
前記戻り熱媒利用端末が、住宅の床下に設置されて、流動させる熱媒の熱を蓄熱材に蓄熱させ且つその蓄熱材に蓄えている熱を前記床下に放熱させるように構成された蓄熱部にて構成されている点にある。
即ち、複数の熱消費端末を通過した後の熱媒が合流した熱媒が蓄熱部を流動すると、その流動する熱媒の熱が蓄熱材に蓄熱され、その蓄熱材に蓄えている熱が床下に放熱される。
そして、蓄熱部から床下に放熱される熱により、住宅の躯体が広い範囲にわたって加熱されることになって、住宅内空間を広範囲にわたって昇温することができるので、主放熱対象空間に加えて、その主放熱対象空間とは別の空間をも暖房することができる。
又、熱源機が停止されて、戻り熱媒利用端末への熱媒の供給が停止しても、蓄熱部に蓄えられている熱が床下に放熱されるので、熱源機を停止しても、住宅内空間を広範囲にわたって昇温することができて、主放熱対象空間の温度低下を抑制でき、その主放熱対象空間とは別の空間をも暖房することができる。
従って、熱源機が停止されて戻り熱媒利用端末への熱媒の供給が停止した以降も、主放熱対象空間の温度低下を抑制することができ、その主放熱対象空間とは別の空間をも暖房することができるようになった。
〔第1実施形態〕
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態を説明する。
図1に示すように、熱媒供給設備は、熱消費端末Tmを経由する並列状態の複数の熱媒通流路Pを通して、異なる温度に調整した熱媒を循環流動させる熱源機G、前記複数の熱媒通流路Pを通した熱媒の流動を各別に断続する断続手段V、及び、この熱媒供給設備の運転を制御する主制御部C等を備えて構成されている。
そして、本発明では、前記複数の熱媒通流路Pが、前記熱消費端末Tmを通過した後の熱媒を合流状態にて戻り熱媒利用端末Tsを通過させて前記熱源機Gに戻すように構成されている。
そして、前記複数の熱媒通流路Pが、前記熱源機Gから前記熱消費端末Tmを経由して合流部Pjに至る並列状態の複数の主流路部分24,26と、前記合流部Pjから前記戻り熱媒利用端末Tsの熱媒入口に至る合流流動路部分30と、前記戻り熱媒利用端末Tsの熱媒出口から前記熱源機Gに至る戻り流路部分31と、前記合流部Pjから前記戻り熱媒利用端末Tsを迂回して前記熱源機Gに至る迂回流動路部分32とを備えるように構成され、前記合流部Pjからの熱媒を前記戻り熱媒利用端末Tsを経由して前記熱源機Gに流動させる戻り熱媒利用状態と、前記合流部Pjからの熱媒を前記迂回流動路部分32を通して前記熱源機Gに流動させる戻り熱媒非利用状態とに切り換え自在な流路切換手段Sが設けられている。
この実施形態では、前記熱消費端末Tmとして、高温用設定温度(例えば80°C)に温度調整された熱媒が供給される高温熱消費端末1と、前記高温用設定温度よりも低い低温用設定温度(例えば60°C)に温度調整された熱媒が供給される低温熱消費端末2とが設けられている。ちなみに、この第1実施形態では、高温熱消費端末1として浴室暖房乾燥装置が設けられ、低温熱消費端末2として床暖房装置が設けられている。
そして、前記複数の主流路部分24,26として、前記低温熱消費端末2が設けられた低温主流路部分24、及び、前記高温熱消費端末1が設けられた高温主流路部分26が設けられている。
更に、この熱媒供給設備には、前記高温熱消費端末1の運転を制御する高温端末制御部3と、その高温端末制御部3に高温熱消費端末1を運転するための各種制御情報を指令する高温側操作部4と、前記低温熱消費端末2の運転を制御する低温端末制御部5と、その低温端末制御部5に低温熱消費端末2を運転するための各種制御情報を指令する低温側操作部6等を備えて構成されている。
前記熱源機Gは、熱交換器7を経由して熱媒を通流させる熱源側熱媒通流路8、前記熱交換器7を加熱するガスバーナ9、そのガスバーナ9に燃焼用空気を供給する燃焼用送風機10、前記熱源側熱媒通流路8における熱媒送出用の往き流路部分81と前記熱源側熱媒通流路8における熱媒戻し用の戻り流路部分82とを連通接続するバイパス路11等を備えて構成されている。
前記戻り流路部分82には、膨張タンク12が介装され、更に、その戻り流路部分82における膨張タンク12よりも下流側の箇所には、熱媒を前記熱源側熱媒通流路8における前記往き流路部分81の出口8eに向けて流動させる熱媒循環ポンプ13が設けられている。
又、前記バイパス路11には、そのバイパス路11を通流する熱媒の流量を調整するバイパス流量調整弁29が設けられている。
前記ガスバーナ9へガス燃料を供給する燃料供給路14には、ガスバーナ9へのガス燃料の供給を断続する燃料断続弁15、及び、ガスバーナ9へのガス燃料の供給量を調整する燃料調整弁16が設けられている。
更に、ガスバーナ9に点火するイグナイタ17、及び、ガスバーナ9の燃焼状態を検出するフレームロッド18も設けられている。
前記熱源側熱媒通流路8の往き流路部分81の出口8eには、高温側往き接続部材19が設けられ、前記熱源側熱媒通流路8における前記戻り流路部分82の入口8iには、共通戻り接続部材20が設けられ、更に、前記熱源側熱媒通流路8の戻り流路部分82における前記熱媒循環ポンプ13と前記熱交換器7との間の流路部分から低温側接続用流路21が分岐されて、その低温側接続用流路21の先端の熱媒送出用の出口21eには、低温側往き接続部材22が設けられている。
図2にも示すように、前記合流部Pjを形成する合流部形成用流路44を備え、且つ、前記複数の主流路部分24,26を接続する複数の主流路用接続口41、前記合流流動路部分30を接続する合流流動路用接続口42及び前記迂回流動路部分32を接続する迂回流動路用接続口43を備える流路接続体40が設けられている。
この実施形態では、前記流路切換手段Sが、前記合流流動路部分30を開閉する戻り熱媒利用断続弁33と、前記迂回流動路部分32を開閉する戻り熱媒迂回断続弁34とから構成され、前記戻り熱媒利用断続弁33及び前記戻り熱媒迂回断続弁34が、前記流路接続体40に装着されている。
つまり、前記戻り熱媒利用断続弁33が、その熱媒入口が前記合流部形成用流路44に連通する状態で前記流路接続体40に装着されて、その戻り熱媒利用断続弁33の熱媒出口が前記合流流動路用接続口42として機能させるように構成されている。
又、前記戻り熱媒迂回断続弁34が、その熱媒入口が前記合流部形成用流路44に連通する状態で前記流路接続体40に装着されて、その戻り熱媒迂回断続弁34の熱媒出口が前記迂回流動路用接続口43として機能させるように構成されている。
ちなみに、前記戻り熱媒利用断続弁33を開弁し且つ前記戻り熱媒迂回断続弁34を閉弁すると、前記戻り熱媒利用状態に切り換えられ、前記戻り熱媒利用断続弁33を閉弁し且つ前記戻り熱媒迂回断続弁34を開弁すると、前記戻り熱媒非利用状態に切り換えられることになる。
そして、前記高温主流路部分26が、前記高温側往き接続部材19と前記流路接続体40の一方の主流路用接続口41とに接続され、前記低温主流路部分24が、前記低温側往き接続部材22と前記流路接続体40の他方の主流路用接続口41とに接続されている。
又、前記合流流動路部分30が、前記流路接続体40の合流流動路用接続口42と前記戻り熱媒利用端末Tsの熱媒入り口とに接続され、前記戻り流路部分31が、前記戻り熱媒利用端末Tsの熱媒出口と前記共通戻り接続部材20とに接続され、前記迂回流動路部分32が、前記流路接続体40の迂回流動路用接続口43と前記共通戻り接続部材20とに接続されている。
図1に示すように、前記高温主流路部分26における前記高温熱消費端末1よりも上流側の部分に、高温熱消費端末1への熱媒供給を断続するように高温主流路部分26を開閉する高温側熱動弁27が設けられ、前記低温主流路部分24における前記低温熱消費端末2よりも上流側の部分に、低温熱消費端末2への熱媒供給を断続するように低温主流路部分24を開閉する低温側熱動弁28が設けられている。
つまり、前記高温側熱動弁27及び前記低温側熱動弁28により、前記断続手段Vが構成されている。
前記熱源側熱媒通流路8の往き流路部分81におけるバイパス路11の分岐箇所よりも上流側には、その熱媒送出用の出口8eから送出される熱媒の温度を検出する供給温度センサ23が設けられ、前記低温側接続用流路21には、その低温側接続用流路21の熱媒送出用の出口21eから送出される熱媒の温度、即ち、前記低温主流路部分24を通して前記低温熱消費端末2に供給される熱媒の温度を検出する低温側往き温度センサ25が設けられている。
又、前記迂回流動路部分32には、前記高温及び低温の2つの熱消費端末1,2を通過した後の熱媒が合流した熱媒の温度を検出する合流熱媒温度センサ35が設けられている。
前記高温熱消費端末1の一例として設けられる浴室暖房乾燥装置は周知であるので、詳細な説明及び図示を省略して簡単に説明すると、その高温熱消費端末1は、高温主流路部分26からの熱媒を通流させる高温端末用熱交換器、暖房対象空間から吸引した空気を前記高温端末用熱交換器に通風させた後に暖房対象空間に戻すように通風作用する循環用送風機及び暖房対象空間の空気を排気する排気用送風機等を備えて構成されている。
前記低温熱消費端末2の一例として設けられる床暖房装置も周知であるので、詳細な説明及び図示を省略して簡単に説明すると、その床暖房装置は、低温主流路部分24からの熱媒を通流させる熱媒流通管を床暖房パネルに埋入状態に装備して構成してある。
前記戻り熱媒利用端末Tsについて説明を加える。
この第1実施形態では、図3に示すように、前記戻り熱媒利用端末Tsが、外気OAを住宅内に供給する給気風路51に通風作用する給気送風手段としての給気送風機52と、住宅内の空気(以下、内気RAと記載する場合がある)を住宅外に排出する排気風路53に通風作用する排気送風手段としての排気送風機54と、流動させる熱媒から前記給気風路51を通風する外気OAに放熱させる外気加熱用熱交換器55とを備えた換気部50にて構成されている。
前記換気部50について説明を加えると、この換気部50は、ケーシング56内に、前記給気風路51を通流する外気OAと前記排気風路53を通流する内気RAとを熱交換させる換気用熱交換器57を設け、更に、そのケーシング56内に、前記給気風路51及び前記排気風路53を前記換気用熱交換器57にて交差する形態に区画形成して構成されている。
前記換気用熱交換器57は、厚さ方向視の形状が略正方形状の直方体又は立方体状であり、図示は省略するが、複数の第1熱交換流路及び複数の第2熱交換流路が互いに直交する状態で且つ厚さ方向に隔壁を隔てて交互に並ぶ形態でアルミニウム等の熱伝導率の高い材料にて形成され、第1熱交換流路及び第2熱交換流路の夫々を通流する流体同士で熱交換可能なように構成されている。
そして、前記給気風路51が前記換気用熱交換器57の第1熱交換流路を経由するように形成され、前記排気風路53が前記換気用熱交換器57の第2熱交換流路を経由するように形成されている。
前記外気加熱用熱交換器55が、前記給気風路51内における前記換気用熱交換器57よりも下流側の箇所に設けられ、その外気加熱用熱交換器55の熱媒入口に前記合流流動路部分30が接続され、その外気加熱用熱交換器55の熱媒出口に、前記戻り流路部分31が接続されている。
更に、この換気部50の運転を制御する換気制御部58、及び、その換気制御部58に換気部50を運転するための各種制御情報を指令する換気操作部59が設けられている。
前記換気操作部59は、前記換気制御部59及び前記主制御部C夫々と通信自在に構成されている。
前記換気操作部59には、前記換気部50の運転開始及び停止を前記換気制御部59に指令する運転スイッチ59a、及び、その運転スイッチ59aにて換気部50の運転を指令している状態で、前記高温及び低温の2つの熱消費端末1,2を通過した後の熱媒を合流状態にて前記戻り熱媒利用Tsとしての換気部50の加熱用熱交換器55を通過させて前記熱源機Gに戻す戻り熱媒利用運転の開始及び停止を前記主制御部Cに指令する戻り熱媒利用運転スイッチ59bが設けられている。
図示を省略するが、住宅内の複数の部屋、脱衣室、廊下等の住宅内の複数の箇所の天井に設けた給気口に分岐接続された給気ダクトが、前記給気風路51の外気OAを送出する送気口に接続され、住宅内の廊下等の天井に設けられた排気口に接続された排気ダクトが、前記排気風路53の内気RAを吸い込む吸気口に接続されている。
前記換気制御部58は、前記換気操作部59の運転スイッチ59aにて運転開始が指令されると、前記給気送風機52及び前記排気送風機54を作動させて換気運転を開始し、前記運転スイッチ59aにて運転停止が指令されると、前記給気送風機52及び前記排気送風機54を停止させて換気運転を停止するように構成されている。
前記換気運転においては、前記給気送風機52及び前記排気送風機54が作動して、前記排気ダクトを通して排気風路53に吸い込まれた住宅内の内気RAが、前記換気用熱交換器57の第2熱交換流路を通過した後に屋外に排出され、一方、前記給気風路51に吸い込まれた外気OAが、前記換気用熱交換器57の第1熱交換流路、前記外気加熱用熱交換器55を順次通過した後、前記給気ダクトを通して住宅内の各所に供給されることになり、住宅内が略全域にわたって換気される。
そして、前記戻り熱媒利用運転スイッチ59bにて戻り熱媒利用運転が指令されて、後述するように前記主制御部Cにより前記戻り熱媒利用運転が実行されているときは、前記高温及び低温の2つの熱消費端末1,2を通過した後の熱媒が合流した熱媒が外気加熱用熱交換器55を流動してその熱媒の保有熱が放熱されるので、外気OAが加熱されて住宅内の各所に供給されることになり、住宅内が略全域にわたって暖房される。
又、住宅内の暖房対象空間が暖房されている場合は、外気OAよりも高温の暖房対象空間の内気RAが混合された内気RAが排気風路53を通流するので、外気OAが、換気用熱交換器57においてその外気OAよりも高温の内気RAとの熱交換により加熱され、更に外気加熱用熱交換器55にて加熱されて、住宅内の各所に供給されることになり、暖房対象空間の温度低下が抑制され、並びに、その暖房対象空間以外の箇所が略全域にわたって暖房される。
以下、前記主制御部C、前記高温端末制御部3及び前記低温端末制御部5夫々の制御動作を説明する。
前記高温端末制御部3は、前記高温側操作部4及び前記主制御部Cの夫々と通信可能に構成され、前記低温端末制御部5は、前記低温側操作部6及び前記主制御部Cの夫々と通信可能に構成されている。
図1に示すように、高温側操作部4には、高温熱消費端末1の運転の開始及び停止を指令する運転スイッチ4s等が設けられている。
又、低温側操作部6には、低温熱消費端末2の運転の開始及び停止を指令する運転スイッチ61、複数段階(この実施形態では9段階)の要求加熱レベルのうちからいずれか1つを設定する加熱レベル設定スイッチ62、その加熱レベル設定スイッチ62にて設定されている要求加熱レベルを表示する9個のランプからなる要求加熱レベル表示部63等が設けられている。
前記低温端末制御部5は、加熱レベル設定スイッチ62にて設定されている要求加熱レベルに基づいて、前記低温側熱動弁28を開状態に維持する開時間と閉状態に維持する閉時間との開閉比率を要求加熱レベルが高いほど開時間を長くする形態で複数段階に設定するように構成されている。
説明を加えると、予め、例えば9段階の要求加熱レベルに応じて、20分間の単一周期における開時間と閉時間との開閉比率が、要求加熱レベルが1段目から2段目、3段目、………、9段目と高くなるに伴って、開時間を3分、6分、8分、………、20分と長くする形態で設定されて、前記低温端末制御部5に記憶されている。
そして、前記低温端末制御部5は、記憶情報に基づいて、前記加熱レベル設定スイッチ62にて設定されている要求加熱レベルに対応する開閉比率を選択するように構成されている。
前記高温端末制御部3は、前記高温側操作部4の運転スイッチ4sにより高温熱消費端末1の運転開始が指令されると、主制御部Cに高温熱消費端末1への熱媒の供給を指令し、高温側操作部4の運転スイッチ4sにより高温熱消費端末1の運転停止が指令されると、主制御部Cに高温熱消費端末1への熱媒供給の停止を指令するように構成されている。
又、前記低温端末制御部5は、前記低温側操作部6の運転スイッチ61により低温熱消費端末2の運転開始が指令されると、主制御部Cに低温熱消費端末2への熱媒の供給を指令し、並びに、加熱レベル設定スイッチ62にて設定されている要求加熱レベルに基づいて設定した設定開閉比率を主制御部Cに指令し、運転スイッチ61により低温熱消費端末2の運転停止が指令されると、主制御部Cに低温熱消費端末2への熱媒供給の停止を指令するように構成されている。
そして、前記主制御部Cは、前記高温端末制御部3から高温熱消費端末1への熱媒の供給が指令され、且つ、前記低温端末制御部5から低温熱消費端末2への熱媒の供給が指令されていないとき、即ち、高温熱消費端末1のみに熱媒を供給する高温側単独運転が指令されると、高温側単独運転を実行し、その高温側単独運転では、前記供給温度センサ23の検出温度が前記高温用設定温度になるように前記ガスバーナ9の加熱作動を制御し且つ前記バイパス流量調整弁29を閉弁し且つ前記熱媒循環ポンプ13を作動させる高温用運転処理を実行し、前記高温側熱動弁27を開弁し、並びに、前記低温側熱動弁28を閉弁するように構成されている。
又、前記主制御部Cは、前記低温端末制御部5から低温熱消費端末2への熱媒の供給が指令され、且つ、前記高温端末制御部3から高温熱消費端末1への熱媒の供給が指令されていないとき、即ち、低温熱消費端末2のみに熱媒を供給する低温側単独運転が指令されると、低温側単独運転を実行し、その低温側単独運転では、前記低温側往き温度センサ25の検出温度が前記低温用設定温度になるように前記ガスバーナ9の加熱作動を制御し且つ前記バイパス流量調整弁29を全開し且つ前記熱媒循環ポンプ13を作動させる低温用運転処理を実行し、前記高温側熱動弁27を閉弁し、並びに、単一周期における開閉比率が前記低温端末制御部5にて設定された設定開閉比率になるように前記低温側熱動弁28を周期的に開閉するように構成されている。
又、前記主制御部Cは、前記高温端末制御部3から高温熱消費端末1への熱媒の供給が指令され、且つ、前記低温端末制御部5から低温熱消費端末2への熱媒の供給が指令されると、即ち、記高温熱消費端末1と前記低温熱消費端末2とに熱媒を供給する同時運転が指令されると、同時運転を実行し、その同時運転では、前記供給温度センサ23の検出温度が前記高温用設定温度になるように前記ガスバーナ9の加熱作動を制御し且つ前記低温側往き温度センサ25の検出温度が前記低温用設定温度になるように前記バイパス流量調整弁29の開度を調節し且つ前記熱媒循環ポンプ13を作動させる2温度調整用運転処理を実行し、前記高温側熱動弁27を開弁し、並びに、単一周期における開閉比率が前記低温端末制御部5にて設定された設定開閉比率になるように前記低温側熱動弁28を周期的に開閉するように構成されている。
前記高温側単独運転では、前記高温用設定温度に温度調整された熱媒が前記高温熱消費端末1に循環供給され、前記低温側単独運転では、前記低温用設定温度に温度調整された熱媒が前記低温熱消費端末2に循環供給される。
又、前記同時運転では、前記供給温度センサ23の検出温度が前記高温用設定温度になるように前記ガスバーナ9の加熱作動が制御され、並びに、前記低温側往き温度センサ25の検出温度が前記低温用設定温度になるように、高温熱消費端末1を通過した前記高温主流路部分26からの熱媒及び低温熱消費端末2を通過した前記低温主流路部分24からの熱媒に対して前記バイパス路11を通して混合される熱媒の混合量を調整すべく前記バイパス流量調整弁29の開度が調整されることになり、前記高温用設定温度に温度調整された熱媒が前記高温熱消費端末1に循環供給され、それと並行して、前記低温用設定温度に温度調整された熱媒が前記低温熱消費端末2に循環供給される。
つまり、前記熱源機Gが、前記熱消費端末Tmを経由する並列状態の複数の熱媒通流路Pを通して、異なる温度に調整した熱媒を循環流動させるように構成されている。
尚、前記主制御部Cは、前記高温側単独運転の実行中に前記低温端末制御部5から低温熱消費端末2への熱媒の供給の開始が指令されたとき、及び、前記低温側単独運転の実行中に前記高温端末制御部3から高温熱消費端末1への熱媒の供給の開始が指令されたときも、前記同時運転が指令された判断して前記同時運転に切り換えるように構成されている。
以下、前記高温側単独運転、前記低温側単独運転及び前記同時運転における前記主制御部Cの制御動作について更に説明を加える。
前記主制御部Cは、前記ガスバーナ9が消火している状態で、前記高温側単独運転、前記低温側単独運転及び前記同時運転のいずれかが指令されると、燃焼用送風機10を作動させ、燃料断続弁15及び燃料調整弁16を開弁し、イグナイタ17を作動させてガスバーナ9に点火する点火処理を実行する。
又、前記主制御部Cは、前記供給温度センサ23の検出温度が前記高温用設定温度になるようにするための前記ガスバーナ9の加熱作動の制御としては、供給温度センサ23の検出温度が前記高温用設定温度になるようにガスバーナ9への燃料供給量を調整すべく燃料調整弁16の開度を調整し、且つ、その燃料供給量に応じた燃焼用空気通風量になるように燃焼用送風機10の回転速度を調整する。
又、前記主制御部Cは、前記低温側往き温度センサ25の検出温度が前記低温用設定温度なるようにするための前記ガスバーナ9の加熱作動の制御としては、低温側往き温度センサ25の検出温度が前記低温用設定温度になるようにガスバーナ9への燃料供給量を調整すべく燃料調整弁16の開度を調整し、且つ、その燃料供給量に応じた燃焼用空気通風量になるように燃焼用送風機10の回転速度を調整する。
前記主制御部Cは、前記高温側単独運転を実行しているときに、その高温側単独運転の停止が指令されると、燃料断続弁15及び燃料調整弁16を閉弁し、その閉弁後、ポストパージ用設定時間が経過すると燃焼用送風機10を停止する消火処理を実行し、その消火処理の後、高温側熱動弁27を閉弁し、熱媒循環ポンプ13を停止させる。
又、前記主制御部Cは、前記低温側単独運転を実行しているときに、その低温側単独運転の停止が指令されると、前記消火処理を実行し、その消火処理の後、低温側熱動弁28を閉弁し、熱媒循環ポンプ13を停止させる。
前記主制御部Cは、前記同時運転の実行中に、前記高温端末制御部3から高温熱消費端末1への熱媒供給の停止が指令されると、高温側熱動弁27を閉弁して高温主流路部分26を通しての熱媒の循環を停止して、前記低温側単独運転に切り換えるように構成されている。
又、前記主制御部Cは、前記同時運転の実行中に、前記低温端末制御部5から低温熱消費端末2への熱媒供給の停止が指令されると、低温側熱動弁28を閉弁して低温主流路部分24を通しての熱媒の循環を停止して、前記高温側単独運転に切り換えるように構成されている。
又、前記主制御部Cは、前記同時運転の実行中に、前記高温端末制御部3からの高温熱消費端末1への熱媒供給の停止と前記低温端末制御部5からの低温熱消費端末2への熱媒供給の停止とが同時に指令されると、前記消火処理を実行し、その消火処理の後、高温側熱動弁27及び低温側熱動弁28を閉弁し、熱媒循環ポンプ13を停止させるように構成されている。
前記主制御部Cは、前記戻り熱媒利用運転の実行を許容する戻り熱媒利用許容条件が満たされると、前記戻り熱媒利用運転を実行するように構成されている。
この実施形態では、前記合流熱媒温度センサ35の検出温度が前記戻り熱媒利用許容設定温度よりも高くなる条件を前記熱媒利用許容条件が満たされる条件とするように構成されている。ちなみに、前記戻り熱媒利用許容設定温度は、例えば50°Cに設定される。
以下、前記戻り熱媒利用運転を実行するための前記主制御部Cの制御動作について説明を加える。
前記主制御部Cは、前記高温側単独運転、前記低温側単独運転及び前記同時運転のいずれかを実行しているときに、前記換気操作部59の戻り熱媒利用運転スイッチ59bにより戻り熱媒利用運転が指令されると、前記合流熱媒温度センサ35の検出温度を監視し、その合流熱媒温度センサ35の検出温度が前記戻り熱媒利用許容設定温度よりも高い場合は、前記戻り熱媒利用断続弁33を開弁し且つ前記戻り熱媒迂回断続弁34を閉弁することにより前記戻り熱媒利用状態に切り換えて、戻り熱媒利用運転を実行し、前記合流熱媒温度センサ35の検出温度が戻り熱媒利用許容設定温度以下の場合は、前記戻り熱媒利用断続弁33を閉弁し且つ前記戻り熱媒迂回断続弁34を開弁することにより前記戻り熱媒非利用状態に切り換えて、戻り熱媒利用運転を停止するように構成されている。
又、前記主制御部Cは、前記戻り熱媒利用運転を実行中のときに、前記換気操作部59の戻り熱媒利用運転スイッチ59bにより戻り熱媒利用運転の停止が指令されると、前記戻り熱媒利用断続弁33を閉弁し且つ前記戻り熱媒迂回断続弁34を開弁することにより前記戻り熱媒非利用状態に切り換えて、戻り熱媒利用運転を停止するように構成されている。
つまり、前記高温及び低温の2つの熱消費端末1,2を通過した後の熱媒が合流した合流戻り熱媒の温度が前記戻り熱媒利用許容設定温度以下の間は、その合流戻り熱媒は前記外気加熱用熱交換器55を迂回して前記熱源機Gに戻され、合流戻り熱媒の温度が前記戻り熱媒利用許容設定温度よりも高くなると、その合流戻り熱媒は前記外気加熱用熱交換器55を流動した後に前記熱源機Gに戻されることになる。
次に、図4に示すフローチャートに基づいて、前記主制御部Cの制御動作を説明する。
前記主制御部Cは、前記同時運転が指令されているときは、前記2温度調整用運転処理を実行し、前記高温側熱動弁27を開弁状態にし、並びに、単一周期における開閉比率が前記低温端末制御部5にて設定された設定開閉比率になるように前記低温側熱動弁28を開閉制御する(ステップ#1〜5)。
続いて、戻り熱媒利用運転が指令され且つ戻り熱媒利用許容条件が満たされている場合は、前記戻り熱媒利用断続弁33を開弁状態にし且つ前記戻り熱媒迂回断続弁34を閉弁状態にすることにより前記戻り熱媒利用状態にして戻り熱媒利用運転を実行し、戻り熱媒利用運転が指令されていない場合、又は、戻り熱媒利用運転が指令されていても戻り熱媒利用許容条件が満たされていない場合は、戻り熱媒利用断続弁33を閉弁状態にし且つ前記戻り熱媒迂回断続弁34を開弁状態にすることにより前記戻り熱媒非利用状態にして戻り熱媒利用運転を停止する(ステップ#6〜9)。
前記主制御部Cは、前記高温側単独運転が指令されているときは、前記高温用運転処理を実行し、前記高温側熱動弁27を開弁状態にし、並びに、前記低温側熱動弁28を閉弁状態にする(ステップ#1,2,10〜13)。
続いて、上述の同時運転が指令されているときと同様に、ステップ#6〜9の処理を実行する。
前記主制御部Cは、前記低温側単独運転が指令されているときは、前記低温用運転処理を実行し、前記高温側熱動弁27を閉弁状態にし、並びに、単一周期における開閉比率が前記低温端末制御部5にて設定された設定開閉比率になるように前記低温側熱動弁28を開閉制御する(ステップ#1,2,10,14〜16)。
続いて、上述の同時運転が指令されているときと同様に、ステップ#6〜9の処理を実行する。
前記主制御部Cは、運転指令が指令されていないときは、前記加熱手段Hの加熱作動を停止状態にし且つ前記熱媒循環ポンプ13を停止状態にして、熱源機運転停止状態にし、前記高温側熱動弁27を閉弁状態にし、並びに、前記低温側熱動弁28を閉弁状態にする(ステップ#1,17〜19)。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は戻り熱媒利用端末Tsの別実施形態を説明するものであり、この戻り熱媒利用端末Tsが異なる以外は上記の第1実施形態と同様に構成されているので、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、第1実施形態と異なる構成を説明する。
図1及び図5に示すように、この第2実施形態においては、戻り熱媒利用端末Tsが、住宅Hの床下Uに設置されて、流動させる熱媒の熱を蓄熱材71に蓄熱させ且つその蓄熱材71に蓄えている熱を前記床下Uに放熱させるように構成された蓄熱部70にて構成されている。
ちなみに、図5に示すように、浴室暖房乾燥装置にて構成される高温熱消費端末1が住宅Hの浴室Bに設けられ、床暖房装置にて構成される低温熱消費端末2が住宅HのリビングLの床部に設けられている。
図5に基づいて、前記蓄熱部60について説明を加えると、この蓄熱部70は、前記蓄熱材71を充填した容器72内に熱媒通流管73を蛇行状に埋入した状態で設けて構成されている。
そして、前記合流流動路部分30を前記熱媒通流管73の入口に接続し、前記戻り流路部分31を前記熱媒通流管73の出口に接続して、前記高温及び低温の複数の熱消費端末1,2を通過した後の熱媒が合流した熱媒を前記熱媒通流管73に流動させるように構成されている。ちなみに、前記蓄熱材71としては、硫酸ナトリウム系又は酢酸ナトリウム系のものが用いられる。
更に、前記戻り熱媒利用運転の開始及び停止を前記主制御部Cに指令する戻り熱媒利用運転スイッチ74が設けられている。
そして、前記主制御部Cは、上記の第1実施形態と同様に、前記高温側単独運転、前記低温側単独運転及び前記同時運転のいずれかを実行しているときに、前記戻り熱媒利用運転スイッチ74により戻り熱媒利用運転が指令されると、前記合流熱媒温度センサ35の検出温度を監視し、その合流熱媒温度センサ35の検出温度が前記戻り熱媒利用許容設定温度よりも高い場合は、前記戻り熱媒利用断続弁33を開弁し且つ前記戻り熱媒迂回断続弁34を閉弁することにより前記戻り熱媒利用状態に切り換えて、戻り熱媒利用運転を実行し、前記合流熱媒温度センサ35の検出温度が戻り熱媒利用許容設定温度以下の場合は、前記戻り熱媒利用断続弁33を閉弁し且つ前記戻り熱媒迂回断続弁34を開弁することにより前記戻り熱媒非利用状態に切り換えて、戻り熱媒利用運転を停止するように構成されている。
又、前記主制御部Cは、前記戻り熱媒利用運転を実行中のときに、前記戻り熱媒利用運転スイッチ74により戻り熱媒利用運転の停止が指令されると、前記戻り熱媒利用断続弁33を閉弁し且つ前記戻り熱媒迂回断続弁34を開弁することにより前記戻り熱媒非利用状態に切り換えて、戻り熱媒利用運転を停止するように構成されている。
つまり、前記高温及び低温の2つの熱消費端末1,2を通過した後の熱媒が合流した合流戻り熱媒の温度が前記戻り熱媒利用許容設定温度以下の間は、その合流戻り熱媒は前記戻り熱媒利用端末Tsとしての前記蓄熱部70の熱媒通流管73を迂回して前記熱源機Gに戻され、合流戻り熱媒の温度が前記戻り熱媒利用許容設定温度よりも高くなると、その合流戻り熱媒は前記熱媒通流管73を流動した後に前記熱源機Gに戻されることになる。
そして、前記高温及び低温の2つの熱消費端末1,2を通過した後の熱媒が合流した合流戻り熱媒が熱媒通流管73を流動すると、その流動する熱媒の熱が蓄熱材71に蓄熱され、その蓄熱材71に蓄えている熱が床下Uに放熱されるので、住宅Hの躯体が広い範囲にわたって加熱されることになり、住宅内空間を略全域にわたって暖房することができる。
又、熱源機Gを停止しても、蓄熱材71に蓄えられている熱が床下に放熱されるので、住宅内空間を広範囲にわたって昇温することができて、暖房対象空間の温度低下を抑制でき、加えて、その暖房対象空間とは別の空間をも暖房することができる。
前記主制御部Cの制御動作のフローチャートは上記の第1実施形態において説明した図4に示すフローチャートと同様であるので、説明を省略する。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 熱消費端末Tmを経由する並列状態の複数の熱媒通流路Pを通して、異なる温度に調整した熱媒を循環流動させるように熱源機Gを構成するための具体構成は、上記の第1及び第2の各実施形態において例示した構成に限定されるものではない。
例えば、熱媒加熱用の熱交換器7とその熱交換器7を加熱するガスバーナ9との組を複数組設け、それら複数の熱交換器7に夫々熱消費端末Tmを設けた複数の熱媒通流路Pを各別に接続して、各ガスバーナ9の燃焼量を調整することにより、各熱消費端末Tmに供給する熱媒の温度を調整するように構成してもよい。
(ロ) 複数の熱媒通流路Pの構成は、上記の第1及び第2の各実施形態において例示した構成に限定されるものではない。
例えば、上記の第1及び第2の各実施形態の構成における迂回流動路部分32及び流路切換手段Sを省略して、複数の主流路部分24,26を合流状態で合流流動路部分30に接続し、戻り流路部分31を共通戻り接続部材20に接続して、複数の熱消費端末Tmのうちの少なくとも1台に熱媒が循環流動されているときは、熱消費端末Tmを通過した後の熱媒を常に戻り熱媒利用端末Tsに流動させるように構成してもよい。
又、上記の第1及び第2の各実施形態の構成における合流流動路部分30、迂回流動路部分32及び流路切換手段Sを省略して、複数の主流路部分24,26を戻り熱媒利用端末Tsに接続し、戻り熱媒利用端末Tsを複数の主流路部分24,26から供給される熱媒を合流させた後、その合流させた熱媒を流動させるように構成しても良い。
この場合も、複数の熱消費端末Tmのうちの少なくとも1台に熱媒が循環流動されているときは、熱消費端末Tmを通過した後の熱媒が常に戻り熱媒利用端末Tsに流動することになる。
(ハ) 複数の熱媒通流路Pを通した熱媒の流動を各別に断続する断続手段Vの具体構成は、上記の第1及び第2の各実施形態において例示した構成に限定されるものではない。
例えば、高温主流路部分26における熱媒戻し側の端部と低温主流路部分24における熱媒戻し側の端部とを合流状態で迂回流動路部分32に接続して、その接続箇所に、迂回流動路部分32を高温主流路部分26に連通させる状態と、低温主流路部分24に連通させる状態と、高温主流路部分26と低温主流路部分24との両方に連通させる状態とに切り換え自在な三方弁を設けて、その三方弁にて前記断続手段Vを構成しても良い。この場合は、上記の各実施形態において設けた高温側熱動弁27を省略する。
(ニ) 複数の熱媒通流路Pの合流部Pjからの熱媒を戻り熱媒利用端末Tsを経由して熱源機Gに流動させる戻り熱媒利用状態と、合流部Pjからの熱媒を迂回流動路部分32を通して熱源機Gに流動させる戻り熱媒非利用状態とに切り換え自在な流路切換手段Sの具体構成は、上記の第1及び第2の各実施形態において例示した構成に限定されるものではない。
例えば、複数の主流路部分24,26夫々の熱媒戻し側の端部を合流状態で迂回流動路部分32に接続し、その迂回流動路部分32の中間部分に合流流動路部分30における熱媒受け入れ側の端部を接続して、その接続箇所に、迂回流動路部分32における前記接続箇所よりも上流側部分と前記接続箇所よりも下流側部分とを連通する状態と、迂回流動路部分32における前記接続箇所よりも上流側部分を合流流動路部分30に連通させる状態とに切り換え自在な三方弁を設けて、その三方弁にて前記流路切換手段Sを構成しても良い。
(ホ) 上記の第1及び第2の各実施形態においては、戻り熱媒利用断続弁33及び戻り熱媒迂回断続弁34を流路接続体40に装着する場合について例示したが、戻り熱媒利用断続弁33を合流流動路部分30に設け、戻り熱媒迂回断続弁34を迂回流動路部分32に設けることにより、戻り熱媒利用断続弁33及び戻り熱媒迂回断続弁34を流路接続体40とは別体で設けても良い。
(ヘ) 上記の第1及び第2の各実施形態においては、戻り流路部分31及び迂回流動路部分32を共通戻り接続部材20を介して熱源機Gの戻り流路部分82の入口8iに接続する場合について例示したが、これに限定されるものではなく、戻り流路部分31を共通戻り接続部材20を介して熱源機Gの戻り流路部分82の入口8iに接続し、迂回流動路部分32を共通戻り接続部材20の手前で戻り流路部分31に接続しても良い。
(ト) 戻り熱媒利用断続弁33に代えて、合流流動路部分30を開閉自在で且つ合流流動路部分30を通流する熱媒の流量を調整自在な流量調整弁を設けて、複数の熱消費端末Tmを通過した後の熱媒を合流させた熱媒を、合流流動路部分30と迂回流動路部分32とに分流して流動させるように構成しても良い。この場合、合流流動路部分30に流動させる熱媒の流量を戻り熱媒利用端末Tsの熱負荷に応じて調整することができる。
(チ) 流路接続体40に、主流路用接続口41を3個以上設けて、熱消費端末Tmを3個以上設ける場合にも対応可能なように構成しても良い。ちなみに、3個以上の主流路用接続口41のうち、主流路部分が接続されずに余った主流路用接続口41は、蓋部材にて閉じることになる。
(リ) 戻り熱媒利用許容条件が満たされる条件は、上記の第1及び第2の各実施形態において例示した条件、即ち、合流熱媒温度センサ35の検出温度が戻り熱媒利用許容設定温度よりも高くなる条件に限定されるものではない。
例えば、熱消費端末Tmの運転開始後、待機用設定時間が経過する条件に設定してもよい。ちなみに、前記待機用設定時間は、熱消費端末Tmの運転開始後、その熱消費端末Tmを通過した熱媒の温度が前記戻り熱媒利用許容設定温度よりも高くなる時間に設定される。
(ヌ) 換気部50の構成としては、上記の第1実施形態において例示した構成に限定されるものではない。
例えば、換気用熱交換器57を省略しても良い。
又、一部を給気風路51に位置させ且つ他の一部を排気風路53に位置させるように配置されて電動モータにより駆動回転されるデシカントロータを設けて、そのデシカントロータを、排気風路53を通流する内気RAから吸湿した水分を給気風路51を通流する外気OAに放湿するように作用させて、外気OAを加湿して住宅内に供給するように構成しても良い。
(ル) 戻り熱媒利用端末Tsの具体構成は、上記の第1実施形態において例示した換気部50や、前記第2実施形態において例示した蓄熱部70に限定されるものではない。
例えば、住宅の廊下の床部に設けられて、流動させる熱媒の熱を床上面側に放熱させるように構成された床暖房装置でもよい。この床暖房装置は、合流流動路部分30からの熱媒を通流させる熱媒流通管を床暖房パネルに埋入状態に装備して構成される。
(ヲ) 熱源機Gは、上記の第1及び第2の各実施形態のように加熱源としてガスバーナ等のバーナを備えて構成する場合に限定されるものではなく、例えば、電気ヒータを加熱源として備えて構成してもよい。
第1及び第2の各実施形態に係る熱媒供給設備の全体構成を示すブロック図 流路接続体の構成を示す熱媒供給設備の要部のブロック図 第1実施形態に係る換気部の構成を示すブロック図 熱媒供給設備の制御動作のフローチャートを示す図 第2実施形態に係る蓄熱部が設けられた住宅の概略図
符号の説明
24,26 主流路部分
30 合流流動路部分
31 戻り流路部分
32 迂回流動路部分
33 戻り熱媒利用断続弁
34 戻り熱媒迂回断続弁
40 流路接続体
41 主流路用接続口
42 合流流動路用接続口
43 迂回流動路用接続口
44 合流部形成用流路
50 換気部
51 給気風路
52 給気送風手段
53 排気風路
54 排気送風手段
55 外気加熱用熱交換器
70 蓄熱部
71 蓄熱材
G 熱源機
S 流路切換手段
P 熱媒通流路
Pj 合流部
Tm 熱消費端末
Ts 戻り熱媒利用端末
V 断続手段

Claims (5)

  1. 主放熱対象空間に設置する複数の熱消費端末を経由する並列状態の複数の熱媒通流路を通して、異なる温度に調整した熱媒を循環流動させる熱源機が設けられ、
    前記複数の熱媒通流路を通した熱媒の流動を各別に断続する断続手段が設けられた熱媒供給設備であって、
    前記複数の熱媒通流路が、前記熱消費端末を通過した後の熱媒を合流状態にて前記主放熱対象空間とは別の空間に設置する戻り熱媒利用端末を通過させて前記熱源機に戻すように構成され、
    前記複数の熱媒通流路が、前記熱源機から前記熱消費端末を経由して合流部に至る並列状態の複数の主流路部分と、前記合流部から前記戻り熱媒利用端末の熱媒入口に至る合流流動路部分と、前記戻り熱媒利用端末の熱媒出口から前記熱源機に至る戻り流路部分と、前記合流部から前記戻り熱媒利用端末を迂回して前記熱源機に至る迂回流動路部分とを備えるように構成され、
    前記合流部からの熱媒を前記戻り熱媒利用端末を経由して前記熱源機に流動させる戻り熱媒利用状態と、前記合流部からの熱媒を前記迂回流動路部分を通して前記熱源機に流動させる戻り熱媒非利用状態とに切り換え自在な流路切換手段が設けられ、
    前記熱消費端末を通過した後の熱媒が合流した熱媒の温度を検出する合流熱媒温度センサを備え、
    前記熱消費端末に熱媒が循環供給されているときに、前記合流熱媒温度センサの検出温度が所定の戻り熱媒利用許容設定温度よりも高い場合は、前記戻り熱媒利用状態に切り換え、前記合流熱媒温度センサの検出温度が前記戻り熱媒利用許容設定温度以下の場合は、前記戻り熱媒非利用状態に切り換えるように構成されている熱媒供給設備。
  2. 前記合流部を形成する合流部形成用流路を備え、且つ、前記複数の主流路部分を接続する複数の主流路用接続口、前記合流流動路部分を接続する合流流動路用接続口及び前記迂回流動路部分を接続する迂回流動路用接続口を備える流路接続体が設けられている請求項記載の熱媒供給設備。
  3. 前記流路切換手段が、前記合流流動路部分を開閉する戻り熱媒利用断続弁と、前記迂回流動路部分を開閉する戻り熱媒迂回断続弁とから構成され、
    前記戻り熱媒利用断続弁及び前記戻り熱媒迂回断続弁が、前記流路接続体に装着されている請求項記載の熱媒供給設備。
  4. 前記戻り熱媒利用端末が、外気を住宅内に供給する給気風路に通風作用する給気送風手段と、住宅内の空気を住宅外に排出する排気風路に通風作用する排気送風手段と、流動させる熱媒から前記給気風路を通風する外気に放熱させる外気加熱用熱交換器とを備えた換気部にて構成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の熱媒供給設備。
  5. 前記戻り熱媒利用端末が、住宅の床下に設置されて、流動させる熱媒の熱を蓄熱材に蓄熱させ且つその蓄熱材に蓄えている熱を前記床下に放熱させるように構成された蓄熱部にて構成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の熱媒供給設備。
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