JP5167775B2 - 冷暖房用放熱パネル - Google Patents

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Description

本発明は、冷暖房用放熱パネルに関するものであり、詳しくは、例えばフローリングの床暖房用下地として敷設される放熱パネルであって、発泡樹脂成形体の基盤を複数配列して成る断熱材に温水循環路としての通水管が埋設され且つ基盤の単位で山折、谷折に折畳み可能に構成された冷暖房用放熱パネルに関するものである。
例えば床暖房の施工においては、フローリング等の床仕上材の下地として、薄板状の発泡樹脂成形体から成る断熱材の表側に温水循環路としての通水管を埋設し且つ熱拡散用の放熱シートを貼着して成り、ボイラーから供給された温水を通水管に循環させ、温水の熱を居室側に供給する様になされた放熱パネルが使用される。斯かる放熱パネルは、断熱材を複数の基盤によって構成し、基盤の単位で山折、谷折に順次に折り畳むことにより、施工前の輸送や施工現場への搬入の便宜を図っている。
放熱パネルの折畳み構造としては、隣接する基盤間の折畳みラインを通水管が斜め方向に横切る状態に架け渡され、折畳みラインを構成する基盤の端部に通水管とは逆の斜め方向に通水管の収容溝が彫込まれ、折り畳んだ際に通水管の曲がり部分を収容溝に収めて通水管に対する引張りを防止する様にした構造、あるいは、折畳みラインに添わせて通水管の一部が直線状に配置され、折り畳んだ際に通水管の直線部の僅かな捩れにより通水管に対する引張りを防止する様にした構造などが提案されている。
なお、上記の様な放熱パネルにおいては、通水管の引き回しにより基盤同士が連結されているが、基盤間の連結を補強するため、谷折の折畳みラインでは、表側の放熱シートを隣接する基盤に架け渡し、山折の折畳みラインでは、断熱材の背面側に貼着したシート状の補強用ヒンジを隣接する基盤に架け渡している。
特開2005−24206号公報 特開2005−240410号公報
ところで、折畳み構造の放熱パネルにおいては、折畳みラインで谷折に折り畳んだ場合、通水管の折畳みラインを横切る部位が内側の放熱シート側へ撓む傾向にあるのに対し、表側に架け渡された放熱シートが折畳みラインで撓み、通水管側(通水管埋設用の溝や前述の収容溝)に押し出される。一方、山折に折り畳んだ場合には、通水管の折畳みラインを横切る部位が背面側へ引張られる傾向にあるのに対し、背面側に架け渡された補強用ヒンジが折畳みラインで撓み、通水管側(通水管埋設用の溝や前述の収容溝)に押し出される。その結果、折畳みラインにおいては、通水管との競合いにより、放熱シートや補強用ヒンジが損傷し易いと言う問題が生じている。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、発泡樹脂成形体の基盤を複数配列して成る断熱材に温水または冷水の循環路としての通水管が埋設され且つ基盤の単位で折畳み可能に構成された冷暖房用の放熱パネルであって、断熱材表側の放熱シート及び断熱材背面側の補強用ヒンジの折畳み操作による損傷を防止し得る冷暖房用放熱パネルを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明では、断熱材の山折に折られる折畳みラインの通水管が横切る部位において、これを構成する2つの基盤の互いに隣接する縁部に対し、相互で通水管収容穴を形成する切欠きをそれぞれ設けることにより、折り畳んだ際に通水管へ加わる引張り力を低減する様にした。そして、断熱材の山折および谷折に折られる各折畳みラインの通水管が横切る部位において、これを構成する2つの基盤の互いに隣接する縁部の厚さ部分に対し、山折の場合には基盤表側を後退させた構造、また、谷折の場合には背面側の角部を後退させた構造の後退部分をそれぞれ設けることにより、折り畳んだ際にこれら基盤の連結部分に窪みを形成し、これにより、山折に折り畳んだ際に上記の通水管収容穴側へ突出する補強用ヒンジの屈曲部分を前記の窪みに収容し、また、谷折に折り畳んだ際に通水管の曲がり部分側へ突出する放熱シートの屈曲部分を前記の窪みに収容する様にした。
すなわち、本発明の要旨は、薄板状の発泡樹脂成形体から成る基盤を平面的に複数配列して構成された断熱材と、当該断熱材の表側に埋設された温水または冷水の循環路としての通水管と、当該通水管を被う状態に前記断熱材の表側に貼設された熱拡散用の放熱シートとを備え、かつ、隣接する前記基盤の間を折畳みラインとして山折および/または谷折に折畳み可能に構成され、谷折に折られる前記折畳みラインに対しては前記放熱シートが架け渡され、山折に折られる前記折畳みラインに対しては補強用ヒンジが前記断熱材の背面側に架け渡された冷暖房用の放熱パネルであって、山折に折られる前記折畳みラインの前記通水管が横切る部位を構成する2つの前記基盤の互いに隣接する縁部には、前記断熱材の展開状態において通水管収容穴を形成する切欠きが設けられ、かつ、前記縁部の厚さ部分には、当該基盤の表側の角部が折畳みラインから離れる方向に後退した構造を有し且つ折畳み状態においてこれら基盤の連結部分に窪みを形成する後退部分が設けられ、谷折に折られる前記折畳みラインの前記通水管が横切る部位を構成する2つの前記基盤の互いに隣接する縁部の厚さ部分には、当該基盤の背面側の角部が折畳みラインから離れる方向に後退した構造を有し且つ折畳み状態においてこれら基盤の連結部分に窪みを形成する後退部分が設けられていることを特徴とする冷暖房用放熱パネルに存する。
本発明の冷暖房用放熱パネルによれば、山折および谷折に折り畳んだ際、折畳みラインを構成する2つの基盤の連結部分に対し、基盤の厚さ部分の表側および背面側に設けられた後退部分によって窪みを形成し、折畳みラインの通水管が横切る部位に突出する放熱シートの屈曲部分および補強用ヒンジの屈曲部分を前記の窪みに収容するため、折畳みラインを横切る通水管と放熱シート及び補強用ヒンジとの競合いを低減でき、折畳み操作によるこれら放熱シート及び補強用ヒンジの損傷を防止することが出来る。従って、本発明の冷暖房用放熱パネルは、施工時などの取扱いが一層容易である。
本発明に係る冷暖房用放熱パネルの一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る冷暖房用放熱パネルの折畳みラインを構成する断熱材の2つの基盤の主要部(図5中の符号(A)の部位)を示す平面図である。図2は、図1に示す2つの基盤の背面図である。図3は、図1中のIII−III線に沿って破断した断面の一例を示す断面図であり、谷折の折畳みラインを構成する断熱材の厚さ部分の構造および折り畳んだ状態を示す図である。図4は、図1中のIII−III線に沿って破断した断面の他の一例を示す断面図であり、山折の折畳みラインを構成する断熱材の厚さ部分の構造および折り畳んだ状態を示す図である。図5は、折畳み構造の冷暖房用放熱パネルの一例の全体の構成を示す平面図である。図6は、図5中のVI−VII線に沿って破断した断面図であり、冷暖房用放熱パネルの主な構成要素を示す図である。なお、以下の説明は本発明の代表例に関するものであり、これらの内容に本発明は限定されるものではない。
本発明の冷暖房用放熱パネル(以下、「パネル」と言う。)は、例えば床暖房システムを施工する際、フローリング等の床仕上材の下地として、ベニヤ等の構造用合板やパーティクルボード或いはコンクリートスラブ等から成る床下地の上に敷設される。以下、一例として、床暖房用のパネルについて説明する。
本発明のパネルは、図5及び図6に示す様に、薄板状の発泡樹脂成形体から成る基盤(1a,1b・・)を平面的に複数配列して構成された断熱材(1)と、当該断熱材の表側に埋設された温水の循環路(冷房用の場合は冷水の循環路)としての通水管(2)と、当該通水管を被う状態に断熱材(1)の表側に貼設された熱拡散用の放熱シート(3)(図6参照)とを備えており、隣接する基盤の間を折畳みライン(6)として山折および/または谷折に折畳み可能に構成される。そして、谷折に折られる折畳みライン(6)に対しては、上記の放熱シート(3)が架け渡され、山折に折られる折畳みライン(6)に対しては、補強用ヒンジ(4)(図6参照)が断熱材(1)の背面側に架け渡される。なお、図5は、放熱シート(4)を貼着していない状態で内部構造を示している。
各基盤(1a,1b・・)を構成する発泡樹脂成形体は、硬質ポリウレタン発泡体、硬質ポリエチレン発泡体、硬質ポリプロピレン発泡体、ポリスチレン発泡体、フェノール樹脂発泡体、硬質ポリ塩化ビニル発泡体、ポリメチルメタクリレート発泡体、ポリカーボネート発泡体、ポリフェニレンオキサイド発泡体、ポリスチレンとポリエチレン混合物の発泡体などから成る。
各基盤(1a,1b・・)の長さは500〜1800mm程度であり、幅は250〜1500mm程度とされ、断熱材(1)の全体の幅は1000〜3600mm程度、長さは1000〜9000mm程度、厚さは7〜20mm程度に設計される。なお、パネルは、基盤(1a,1b・・)を折畳みの単位として折り畳まれるが、各基盤(1a,1b・・)自体は、共通部材を利用して製造効率を高める観点から、更に小片の発泡樹脂成形体を組み合わせて作製されてもよい。
折畳み構造を構成する断熱材(1)は、通常、平面形状を方形に形成された上記の基盤(1a,1b・・)が幅方向に1枚または2枚、長さ方向に通常は3〜10枚配列されて全体の平面形状を方形に形成される。また、断熱材(1)の裏面には、遮音材として不織布などが貼設されてもよく、更に、コストダウンを図るため、後述する根太状部材(5)の長さ方向と平行に凹溝が設けられてもよい。
更に、断熱材(1)には、当該断熱材の幅と平行に根太状部材(5)が所定の間隔で配置される。根太状部材(5)は、上方から加わる鉛直荷重を支持し且つフローリングの固定に利用するための小割り状の部材であり、スギ、サクラ、ヒノキ、ラワン及び合板などの木材、樹脂の硬質発泡材、あるいは、合板などの木材との硬質発泡樹脂の組合せ材料で構成される。根太状部材(5)の長さ及び厚さは、各々、パネルの上記の幅および厚さに応じて設計され、根太状部材(5)の幅は、施工性の観点から40〜50mm程度とされる。
通水管(2)は、図6に示す様に、断熱材(1)の表面に形成された連続的する溝(11)に挿入される。通水管(2)としては、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管、ポリプロピレン管、ポリエチレン管などの樹脂管が使用される。一般的には、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管が使用される。通水管(2)の大きさは、流れる温水の圧力損失を小さくして平均温度をより高い温度に維持するため、外径が通常は4〜10mm、好ましくは5〜8mm、内径が通常は4〜7mm、好ましくは5〜6mmとされる。
また、図5に示す様に、断熱材(1)の縁部、例えば左下隅の下縁部には、1つの基盤に設けられた切欠きを利用して、流体分岐ブロックであるヘッダー(9)が付設される。ヘッダー(9)は、ガスの燃焼や電力によって温水を製造する湯沸し装置やボイラー装置などの熱源装置から供給された温水を各系統の通水管(2)(各循環路)に分配し且つこれら通水管(2)に循環させた温水を集約して前記の熱源装置へ戻すための温水分配回収用の流路集合機器である。上記の通水管(2)は、ヘッダー(9)に繋ぎ込まれ、パネルの大きさに応じて例えば2〜8系統の循環路を構成する様になされている。なお、各循環路は、通水管(3)の直線部と曲線部の組合せにより、パネルの略全面を循環する所定のパターンを備えている。
放熱シート(3)(図6参照)は、通水管(2)の温水の熱をフローリング側に伝えるためのシートであり、各基盤(1a,1b・・)を構成する発泡樹脂成形体および根太状部材(5)の表側に接着剤や粘着剤などよって貼着される。放熱シート(3)としては、厚さが通常は10μm〜200μm、好ましくは30μm〜100μmで且つ熱伝導性に優れた可撓性のフィルム又はシート、例えば、アルミニウム箔、錫箔、銅箔、ステンレス鋼箔などの金属箔、金属製の織布や不織布、樹脂フィルム又は樹脂シート、あるいは、これらを組合せた積層シート等が使用される。
本発明のパネルは、断熱材(1)の溝(11)に埋設された通水管(3)の引き回しによって各基盤(1a,1b・・)が連結されることにより、平面視して基盤(1a,1b・・)の大きさで、すなわち、基盤の間の折畳みライン(6)において山折・谷折に折畳み可能に構成される。図5に例示したパネルは、6枚の基盤(1a,1b・・)をパネルの長さ方向に一列に連結して断熱材(1)が構成され、パネルの幅と平行な5つの折畳みライン(6)により九十九折りに各折り畳む様に構成されている。
なお、図示しないが、本発明のパネルは、2枚の基盤を配列して断熱材(1)が構成されていてもよく、その場合は、折畳みライン(6)において山折または谷折に折畳み可能に構成される。また、本発明のパネルは、幅方向に2枚、長さ方向に複数枚の基盤を配列して断熱材(1)が構成されていてもよく、その場合は、当該パネルの長さ方向の一端側の前記の2枚の基盤(パネルの幅方向に並ぶ2枚の基盤)だけがパネルの幅方向で連結され、パネルの長さ方向に配列された他の複数の基盤が前記の2枚の基盤に各列毎にそれぞれパネルの長さ方向で連結される。これにより、折り畳む場合には、パネルの長さ方向に配列された基盤を各列毎に九十九折りに折り畳んだ後、パネル端部の2枚の基盤を折り畳み、九十九折りに各折り畳まれた2つの基盤積層体を1つに積み重ねることが出来る。
また、本発明のパネルにおいては、折畳みライン(6)での基盤(1a,1b・・)の間の連結を強化するため、図6(b)に示す様に、上記の放熱シート(3)は、谷折に折られる折畳みライン(6)に対して、架け渡された状態で断熱材(1)の表側に貼着される。更に、図6(a)に示す様に、山折に折られる折畳みライン(6)に対しては、金属箔、織布や不織布、樹脂フィルム又は樹脂シート、あるいは、これらを組合せた積層シート等から成るテープ状の補強用ヒンジ(4)が断熱材(1)の背面側に架け渡された状態で貼着される。
図5に示す様に、上記の折畳みライン(6)においては、これを横切る状態に通水管(2)が架渡されるが、通水管(2)の折畳みラインを横切る部分は、例えば、一方の基盤(1a)から折畳みライン(6)に向けて直交しない角度で斜めに伸長された斜行部分と、折畳みライン(6)に添わせた僅かな平行部分と、折畳みライン(6)から他方の基盤(1b)へ前記の斜行部分と略同一の角度で伸長された他方の斜行部分とで構成される。上記の様な通水管(2)の架渡し構造は、折畳みライン(6)でパネルを折り畳んだ際、通水管(2)の平行部分が僅かに捩れることにより、通水管(2)(各斜行部分および平行部分)における座屈の発生を防止できる。
また、図1及び図2に示す様に、少なくとも山折に折られる折畳みライン(6)の通水管(2)が横切る部位を構成する2つの基盤(1a),(1b)の互いに隣接する縁部には、断熱材(1)の展開状態において通水管収容穴(7)を形成する切欠き(17)が設けられる。基盤(1a),(1b)の各切欠き(17)は、図1に示す様に、例えば3本の通水管(2)(鎖線で中心だけを示す)が折畳みライン(6)を横切る場合、長穴をその長さ部分において斜めに半切した形状の3つ凹部が連続する形状に構成される。
すなわち、基盤(1a),(1b)の各切欠き(17)は、パネルの展開状態においてこれらの基盤(1a),(1b)を平面視した場合、3本の通水管(2)をそれぞれ収容する基盤(1a),(1b)の各溝(11)が通じる通水管収容穴(7)を構成する形状になされており、通水管収容穴(7)は、一方の基盤(1a)の折畳みライン(6)を構成する縁部から他方の基盤(1b)の折畳みライン(6)を構成する縁部に亙り、両端が半円弧状で且つ通水管(2)の外径に相当する幅の3つの長穴が折畳みライン(6)に斜めに交わる状態で平行に連続配置され且つこれらが折畳みライン(6)で分断された構造を備えている。
本発明のパネルにおいては、通水管(2)を収容する溝(11)が断熱材(1)の表側に設けられており、上記の様な切欠き(17)が無い場合には、山折に折り畳んだ際、折畳みライン(6)を横切る通水管(2)が当該折畳みラインにおいて溝(11)底部の基盤の厚さ部分によって外側に押し出され且つ通水管(2)に引張力が加わり、溝(11)から外れたり、通水管(2)が変形する等の問題が生じる。これに対して、基盤(1a,1b・・)の縁部に上記の切欠き(17)を設けた場合には、山折に折り畳んだ際、切欠き(17)の内部に例えば3本の通水管(2)が収まるため、これら通水管(2)が押し出されることがなく且つ通水管(2)へ加わる引張り力を低減することが出来る。上記の様な切欠き(17)は、基盤の形状を標準化して製造コストを低減するため、通常は、山折および谷折に折られる各折畳みライン(6)を構成し且つ当該折畳みラインに通水管(2)が交差する各基盤(1a,1b・・)の縁部に設けられる。
本発明においては、パネルの折畳みによる前述の補強用ヒンジ(4)の損傷を防止するため、図4に示す様に、山折に折られる折畳みライン(6)(図1参照)の通水管(2)が横切る部位を構成する2つの基盤(例えば基盤(1a)と基盤(1b))の互いに隣接する縁部の厚さ部分(基盤の側端面)には、これら基盤(1a),(1b)の表側の角部が折畳みライン(6)から離れる方向に後退した構造を有し且つ折畳み状態においてこれら基盤(1a),(1b)の連結部分に窪み(8A)(図4(a)参照)を形成する後退部分(8a)(図4(b)参照)が設けられる。
同様に、パネルの折畳みによる放熱シート(3)の損傷を防止するため、図3に示す様に、谷折に折られる折畳みライン(6)(図1参照)の通水管(2)が横切る部位を構成する2つの基盤(例えば基盤(1a)と基盤(1b))の互いに隣接する縁部の厚さ部分(基盤の側端面)には、これら基盤(1a),(1b)の背面側の角部が折畳みライン(6)から離れる方向に後退した構造を有し且つ折畳み状態においてこれら基盤(1a),(1b)の連結部分に窪み(8B)(図3(a)参照)を形成する後退部分(8b)(図3(b)参照)が設けられる。
具体的には、図4(a)に示す様に、折畳みライン(6)で山折に折られる場合、折畳みライン(6)上の通水管収容穴(7)を構成する基盤(1a)の縁部の厚さ部分には、基盤背面側(補強用ヒンジ(4)貼着側)の角部が当該基盤の内側に後退した構造の後退部分(8a)が設けられ、同様に、前記の通水管収容穴(7)を構成する基盤(1b)の縁部の厚さ部分にも、基盤背面側(補強用ヒンジ(4)貼着側)の角部が当該基盤の内側に後退した構造の後退部分(8a)が設けられる。これにより、図4(b)に示す様に、折畳みライン(6)で山折に折り畳んだ場合には、基盤(1a)と基盤(1b)が背面側で重なり合い、基盤(1a)及び(1b)の各後退部分(8a)によって窪み(8A)が形成される。従って、パネルを折畳みライン(6)で山折に折り畳んだ際、通水管収容穴(7)側へ突出する補強用ヒンジ(4)の屈曲部分(突出部分)(4c)を窪み(8A)に収容でき、通水管(2)と補強用ヒンジ(4)との競合いを防止できる。
一方、図3(a)に示す様に、折畳みライン(6)で谷折に折られる場合、折畳みライン(6)上の通水管収容穴(7)を構成する基盤(1a)の縁部の厚さ部分には、基盤表側(放熱シート(3)貼着側)の角部が当該基盤の内側に後退した構造の後退部分(8b)が設けられ、同様に、前記の通水管収容穴(7)を構成する基盤(1b)の縁部の厚さ部分にも、基盤表側(放熱シート(3)貼着側)の角部が当該基盤の内側に後退した構造の後退部分(8b)が設けられる。これにより、図3(b)に示す様に、折畳みライン(6)で谷折に折り畳んだ場合には、基盤(1a)と基盤(1b)が表側で重なり合い、基盤(1a)及び(1b)の各後退部分(8b)によって窪み(8B)が形成される。従って、パネルを折畳みライン(6)で谷折に折り畳んだ際、通水管(2)の曲がり部分側(通水管収容穴(7)側)へ突出する放熱シート(3)の屈曲部分(突出部分)(3c)を窪み(8B)に収容でき、通水管(2)と放熱シート(3)との競合いを防止できる。
なお、基盤の形状を標準化して製造コストを低減するため、通常、山折、谷折に拘わらず、基盤(1a),(1b)の厚さ部分には、基盤表側の後退部分(8b)及び基盤背面側の後退部分(8a)の両方が設けられる。そして、後退部分(8a)及び(8b)によって上記の厚さ部分に相対的に形成される基盤(1a)の突起部(80)と基盤(1b)の突起部(80)とにより、通水管(2)を左右から拘束してその遊動を抑制する様になされている。図3及び図4は、説明の便宜上、切欠き(17)によって構成される図1中の通水管収容穴(7)において1本の通水管(2)を左右から拘束する部位を示したものである。また、上記の後退部分(8a),(8b)の構造としては、図示する様に段差に形成されたものの他、角部を面取した状態の傾斜面あるいは曲面に形成されたものを挙げることが出来る。
また、基盤(1a,1b・・)の厚さ部分において、各後退部分(8a),(8b)の大きさは、基盤(1a,1b・・)の厚さ、放熱シート(3)の厚さ、補強用ヒンジ(4)の厚さ及び通水管(2)の外径に応じて、窪み(8B)に放熱シート(3)の屈曲部分(3c)を十分に収容でき且つ窪み(8A)に補強用ヒンジ(4)の屈曲部分(4c)を十分に収容でき、しかも、左右の突起部(80)によって確実に通水管(2)を固定できる大きさに設定される。
具体的には、基盤(1a,1b・・)の厚さ方向に沿った各後退部分(8a),(8b)の幅は、基盤(1a,1b・・)の厚さの12〜35%に相当する大きさに設計される。換言すれば、図3及び図4に示す様に、基盤(1a,1b・・)の縁部の厚さ部分においては、上記の後退部分(8a),(8b)を除いた突起部(80)の厚さ(t)の基盤の全厚さに対する比率が25〜75%に設定される。また、基盤(1a,1b・・)の内部へ向う方向(折畳みライン(6)から離間する方法)に沿った各後退部分(8a),(8b)の深さは、基盤(1a,1b・・)の厚さの10%以上に相当する大きさに設計される。
突起部(80)の厚さ(t)を上記の範囲に規定する理由は次の通りである。すなわち、突起部(80)の厚さ(t)が基盤(1a,1b・・)の全厚さの25%未満の場合には、通水管(2)を押え付ける力が不足して施工時に通水管(2)が浮き上がる傾向にあり、また、パネルの折畳み・展開操作により通水管(2)との接触で突起部(80)が破損する虞がある。一方、突起部(80)の厚さ(t)が基盤(1a,1b・・)の全厚さの75%を越えた場合には、後退部分(8a),(8b)によって形成される窪み(8A),(8B)の幅(基盤の厚さ方向に沿った幅)が狭くなり過ぎて放熱シート(3)の屈曲部分(3c)及び補強用ヒンジ(4)の屈曲部分(4c)を収容し難くなる。
更に、後退部分(8a),(8b)の深さが基盤(1a,1b・・)の厚さの10%未満の場合にも、パネルを折り畳んだ際に通水管収容穴(7)へ突出する放熱シート(3)の屈曲部分(3c)及び補強用ヒンジ(4)の屈曲部分(4c)の撓み代を窪み(8B),(8A)に収めることが出来ず、前記の屈曲部分(3c),(4c)を損傷し易くなる。
上記の様に、本発明のパネルでは、断熱材(1)の山折および谷折に折られる各折畳みライン(6)の通水管(2)が横切る部位において、これを構成する2つの例えば基盤(1a),(1b)の互いに隣接する縁部の厚さ部分に対し、基盤表側および背面側の角部を後退させた構造の後退部分(8b),(8a)が設けられており、折り畳んだ際にこれら基盤(1a),(1b)の連結部分(通水管(2)が横切る部分)に窪み(8B),(8A)が形成される。従って、谷折に折り畳んだ際には、図3(b)に示す様に、通水管(2)の曲がり部分側(通水管収容穴(7)側)へ突出する放熱シート(3)の屈曲部分(3c)を前記の窪み(8B)に収容でき、また、山折に折り畳んだ際には、図4(b)に示す様に、通水管収容穴(7)側へ突出する補強用ヒンジ(4)の屈曲部分(4c)を前記の窪み(8A)に収容できる。
その結果、本発明によれば、折畳みライン(6)を横切る通水管(2)と放熱シート(3)及び補強用ヒンジ(4)との競合いを低減でき、折畳み操作によるこれら放熱シート(3)及び補強用ヒンジ(4)の損傷を防止することが出来る。よって、本発明の冷暖房用放熱パネルは、運搬時や施工時の取扱いが一層容易である。なお、本発明のパネルは、通水管(2)に冷水を循環させることにより冷房用にも適用できる。
本発明に係る冷暖房用放熱パネルの折畳みラインを構成する断熱材の2つの基盤の主要部(図5中の符号(A)の部位)を示す平面図である。 図1に示す2つの基盤の背面図である。 図1のIII−III線に沿って破断した断面の一例を示す断面図であり、谷折の折畳みラインを構成する基盤の厚さ部分の構造および折り畳んだ状態を示す図である。 図1のIII−III線に沿って破断した断面の他の一例を示す断面図であり、山折の折畳みラインを構成する基盤の厚さ部分の構造および折り畳んだ状態を示す図である。 折畳み構造の冷暖房用放熱パネルの一例の全体の構成を示す平面図である。 図5のVI−VII線に沿って破断した断面図であり、冷暖房用放熱パネルの主な構成要素を示す図である。
符号の説明
1 :断熱材
1a:基盤
1b:基盤
17:切欠き
2 :通水管
3 :放熱シート
3c:放熱シートの屈曲部分
4 :補強用ヒンジ
4c:補強用ヒンジの屈曲部分
6 :折畳みライン
7 :通水管収容穴
8A:窪み
8B:窪み
8a:後退部分
8b:後退部分
t :突起部の厚さ

Claims (2)

  1. 薄板状の発泡樹脂成形体から成る基盤を平面的に複数配列して構成された断熱材と、当該断熱材の表側に埋設された温水または冷水の循環路としての通水管と、当該通水管を被う状態に前記断熱材の表側に貼設された熱拡散用の放熱シートとを備え、かつ、隣接する前記基盤の間を折畳みラインとして山折および/または谷折に折畳み可能に構成され、谷折に折られる前記折畳みラインに対しては前記放熱シートが架け渡され、山折に折られる前記折畳みラインに対しては補強用ヒンジが前記断熱材の背面側に架け渡された冷暖房用の放熱パネルであって、山折に折られる前記折畳みラインの前記通水管が横切る部位を構成する2つの前記基盤の互いに隣接する縁部には、前記断熱材の展開状態において通水管収容穴を形成する切欠きが設けられ、かつ、前記縁部の厚さ部分には、当該基盤の表側の角部が折畳みラインから離れる方向に後退した構造を有し且つ折畳み状態においてこれら基盤の連結部分に窪みを形成する後退部分が設けられ、谷折に折られる前記折畳みラインの前記通水管が横切る部位を構成する2つの前記基盤の互いに隣接する縁部の厚さ部分には、当該基盤の背面側の角部が折畳みラインから離れる方向に後退した構造を有し且つ折畳み状態においてこれら基盤の連結部分に窪みを形成する後退部分が設けられていることを特徴とする冷暖房用放熱パネル。
  2. 基盤の縁部の厚さ部分における後退部分を除いた突出部分の厚さの基盤の全厚さに対する比率が25〜75%である請求項1に記載の冷暖房用放熱パネル。
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