JP2015031449A - 床暖房用パネルの敷設構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱源装置における熱効率を一層高めることができ、居室の床形状に影響されずに十分な暖房効果を得ることができる床暖房用パネルの敷設構造を提供する。【解決手段】床暖房用パネルの敷設構造は、一辺が500〜4000mmの方形に形成された主放熱パネル1Aと、一辺が300〜305mmの正方形に形成された複数の補助放熱パネル1Bとからなる。主放熱パネル1Aは、薄板状の発泡樹脂成形体2、通水管3、根太状部材4、放熱シート5からなり、根太状部材4の配列ピッチが300〜305mmに設定される。補助放熱パネル1Bは、薄板状の第2の発泡樹脂成形体2b、通水管3b、第2の根太状部材4b、放熱シート5bからなり、第2の根太状部材4bが主放熱パネル1Aの根太状部材4と平行な状態または長さ方向に揃えられた状態となるように配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、床暖房用パネルの敷設構造に関するものであり、詳しくは、床下地の上に敷設され且つ上面にフローリング等の床仕上げ材が配置され、内部に温水を循環させることにより床暖房を行う床暖房用パネルの敷設構造に関するものである。
床暖房の施工においては、フローリング等の床仕上げ材の下地として、予め通水管を埋設した放熱パネルが使用される。斯かる放熱パネルは、平面形状を方形に形成された断熱材としての薄板状の発泡樹脂成形体と、当該発泡樹脂成形体の表側に埋設された通水管と、発泡樹脂成形体にその上下面が露出する状態に埋設された床仕上げ材固定用の根太状部材と、発泡樹脂成形体の表側の表面に貼設された熱拡散用の放熱シートとから成り、通水管によって温水の循環路が構成されている。上記の放熱パネルにおいては、省エネルギー化を図り且つ暖房性能を向上させるため、例えば、金属製の樋状の伝熱部材に通水管の直線部分を収容する等の工夫を施している(特許文献1参照)。
また、放熱パネルの1つとして、平面形状が正方形の断熱基板で形成され且つその一辺が606mmに設計されたパネル(放熱パイプ敷設用パネル)が提案されている。斯かるパネルは、放熱パイプ(通水管)収容用の溝として、表面の左右の辺から一定距離に形成された外側縦溝および内側縦溝と、左右の外側縦溝を連結する状態に形成された外側Uターン溝と、左右の内側縦溝を連結する状態に形成された内側Uターン溝とを備え、放熱パイプを四辺部の各方向に向けて引き回せるように構成されている。そして、根太状部材として、外側縦溝と内側縦溝の間には、これら溝と平行に小根太および小小根太が配置され、更に、外側縦溝および内側縦溝と平行な一辺部には、これら溝と平行に補助小根太が配置されている。上記のパネルは、1種類のパネルをタイル状に多数使用することにより、床面積および床形状に応じて配置できるようにしたものである(特許文献2参照)。
特開2008−309395号公報 特開2008−32284号公報
ところで、上記のような放熱パネルは、流れる温水の温度低下を少なくしてパネル全体で均一に放熱し且つ出力を高めることを企図したものであるが、平面形状が方形の一般的な居室を対象としている。従って、斯かる放熱パネルは、建物の構造などに起因して非方形に設計された変形の居室には設置し難く、また、変形の居室に適用した場合には、床面積に対する敷設率が低くなり、熱源装置における熱効率を十分に高めることができないと言う問題がある。一方、一辺が606mmの正方形に設計されてタイル状に寄せ集める方式のパネルは、施工に多くの手間を要し、かつ、全体での上面出力を高めることが難しく、十分な暖房効果が得られないと言う問題がある。
本発明は、各種の形状の居室において床暖房性能を更に向上させるべく種々検討の結果なされたものであり、その目的は、熱源装置における熱効率を一層高めることができ、かつ、居室の床形状に影響されずに十分な暖房効果を得ることができる床暖房用パネルの敷設構造を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明においては、平面形状を方形に形成されて居室の中央に敷設される主放熱パネルと、平面形状を正方形に形成されて主放熱パネルの周囲に敷設される小面積の複数の補助放熱パネルとを組み合わせて床暖房を構成する。そして、主放熱パネルおいては、床仕上げ材固定用の根太状部材を当該主放熱パネルの幅方向に沿って300〜305mmのピッチで複数本配列することにより、床仕上げ材の施工性を高めると共に、補助放熱パネルにおいては、一辺が300〜305mmに設定された正方形の薄板状の発泡樹脂成形体の表側に略格子状に溝を形成して当該補助放熱パネルの四辺部方向に通水管を引き回せるようにし、かつ、一辺部に沿わせて根太状部材を配置することにより、床仕上げ材を施工する際、主放熱パネルと一緒に周辺の補助放熱パネルの上面にも床仕上げ材を固定できるようにした。
すなわち、本発明の要旨は、一辺が500〜4000mmの方形に平面形状を形成されて居室の略中央に配置される主放熱パネルと、一辺が300〜305mmの正方形に平面形状を形成されて主放熱パネルの周囲に配置される複数の補助放熱パネルとからなる床暖房用パネルの敷設構造であって、主放熱パネルは、断熱材としての薄板状の発泡樹脂成形体と、当該発泡樹脂成形体の表側の溝に挿入された通水管と、発泡樹脂成形体に埋設された床仕上げ材固定用の根太状部材と、当該主放熱パネルの表側に貼着された熱拡散用の放熱シートとからなり、かつ、主放熱パネルの根太状部材は、主放熱パネルの幅方向に沿って300〜305mmの配列ピッチで複数本配列されており、各補助放熱パネルは、断熱材としての薄板状の第2の発泡樹脂成形体と、当該第2の発泡樹脂成形体の一辺部に埋設された床仕上げ材固定用の第2の根太状部材と、第2の発泡樹脂成形体の表側に貼着された熱拡散用の放熱シートと、当該第2の発泡樹脂成形体の表側の溝に放熱シートの上面から挿入された通水管とからなり、かつ、補助放熱パネルは、当該補助放熱パネルの第2の根太状部材が主放熱パネルの根太状部材と平行な状態または長さ方向に揃えられた状態となるように配置されていることを特徴とする床暖房用パネルの敷設構造に存する。
本発明に係る床暖房用パネルの敷設構造によれば、主放熱パネルの根太状部材の配列ピッチに準じて補助放熱パネルの一辺の長さが設定され且つ第2の根太状部材が当該補助放熱パネルの一辺部に沿わせ配置されており、かつ、主放熱パネルの根太状部材と補助放熱パネルの第2の根太状部材とが特定の位置関係となるように、主放熱パネルの周囲に補助放熱パネルが配置されているため、床仕上げ材の施工が容易であり、しかも、居室の床形状に応じて補助放熱パネルを追加配置することができるため、床面積に対する敷設率を一層向上でき、その結果、熱源装置における熱効率を一層高め、十分な暖房効果を得ることができる。
本発明に係る床暖房用パネルの敷設構造を示す平面図であり、主放熱パネルおよび補助放熱パネルの各構造およびこれらの配置例を示す図である。 図1の敷設構造に使用される補助放熱パネルの構成を示す平面図である。 本発明に係る床暖房用パネルの敷設構造の他の形態を示す平面図であり、主放熱パネルおよび補助放熱パネルの各構造およびこれらの配置例を示す図である。 本発明に係る床暖房用パネルの敷設構造の更に他の形態を示す平面図であり、主放熱パネルおよび補助放熱パネルの各構造およびこれらの配置例を示す図である。 図3及び図4の敷設構造に使用される補助放熱パネルの構成を示す平面図である。
本発明に係る床暖房用パネルの敷設構造(以下、「敷設構造」と適宜略記する。)の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は、その趣旨を越えない限り、以下の実施形態に限定されるものではない。
本発明の敷設構造は、ベニヤ等の構造用合板やパーティクルボード、あるいは、コンクリートスラブ等から成る床下地の上に敷設され且つ上面にフローリング等の床仕上げ材が配置され、内部に温水を循環させる床暖房用の下地の敷設構造であり、図1、図3及び図4に示すように、平面形状を方形に形成されて居室の略中央に配置される主放熱パネル1Aと、平面形状を正方形に形成されて主放熱パネル1Aの周囲に配置される複数の補助放熱パネル1Bとから構成される。なお、床仕上げ材としては、通常、マトア、チーク、オーク、ナラ、サクラ、ヒノキ、メープル、ウリン等の各種天然木材を少なくとも表面に使用した所謂フローリングが使用される。
主放熱パネル1Aは、図1、図3及び図4に示すように、施工性の観点から、平面形状を方形(正方形または長方形)に形成される。放熱パネル1は、設置場所を考慮して種々の大きさに設計できるが、居室床の寸法設計に対応するため、一辺の長さ(幅)を500〜4000mm、他の一辺の長さ(長さ)を500〜4000mm、厚さを7〜20mmに設定される。そして、後述するヘッダー8を使用して複数の循環路を構成するため、平面面積が0.5〜12mに設計される。因に、図示した主放熱パネル1Aは、幅が2985mm、長さが2424mmのパネルを例示したものである。なお、主放熱パネル1Aは、敷設する床の広さによっては複数枚使用してもよい。
主放熱パネル1Aは、断熱材としての薄板状の発泡樹脂成形体2と、当該発泡樹脂成形体の表側の溝に挿入された通水管3と、発泡樹脂成形体2にその上下面が露出する状態に埋設された床仕上げ材固定用の複数本の根太状部材4と、発泡樹脂成形体2の表側の表面に貼着された熱拡散用の放熱シート5とから構成され、かつ、主放熱パネル1Aにおいては、複数本の通水管3によって温水の循環路が複数組構成される。
発泡樹脂成形体2としては、硬質ポリウレタン発泡体、硬質ポリエチレン発泡体、硬質ポリプロピレン発泡体、ポリスチレン発泡体、フェノール樹脂発泡体、硬質ポリ塩化ビニル発泡体、ポリメチルメタクリレート発泡体、ポリカーボネート発泡体、ポリフェニレンオキサイド発泡体、ポリスチレンとポリエチレン混合物の発泡体などが挙げられる。中でも、硬質ポリプロピレン発泡体、硬質ポリウレタン発泡体、ポリスチレン発泡体などが好適である。
発泡樹脂成形体2は、通常、平面形状が細長の長方形に形成された小片を主放熱パネル1Aの幅に沿わせ且つ主放熱パネル1Aの長さ方向に多数配列して構成される。発泡樹脂成形体2の各小片の長さ及び厚さは、各々、主放熱パネル1Aの上記の幅および厚さに応じて設計され、各小片の幅(主放熱パネル1Aの長さの方向に沿った小片の短辺の長さ)は、120〜600mm程度とされる。なお、発泡樹脂成形体2の下面には、遮音材として不織布などが貼設されてもよい。また、発泡樹脂成形体2は、主放熱パネル1Aを折畳み構造に構成するために分断されていてもよい。
通常、発泡樹脂成形体2には、主放熱パネル1Aの幅に沿って根太状部材4(小根太)が所定の間隔で埋設された状態に配置される。すなわち、発泡樹脂成形体2の各小片と平行かつ並列に所定の間隔で根太状部材4が配置される。根太状部材4は、床下地が木質系の場合にビスや釘を使用して当該主放熱パネル1Aを固定すると共に、上方から加わる鉛直荷重を支持するための小割り状の部材であり、スギ、サクラ、ヒノキ、ラワン及び合板などの木材、または、樹脂の硬質発泡材で構成される。
上記の根太状部材4は、平面形状が方形の主放熱パネル1Aの幅方向の中央部で分断された形態、または、主放熱パネル1Aの幅方向の両端部に達しない形態で当該放熱パネルの幅方向に沿って一定ピッチで配置される。一般的な床仕上げ材(フローリング)の幅の規格に対応するため、根太状部材4の配列ピッチは300〜305mmに設定される。そして、後述する各通水管3は、根太状部材4の分断された部位を渡る状態、または、根太状部材4が主放熱パネル1Aの両端部に達していない部位において根太状部材4を迂回する状態に配置される。
通水管3は、通常、発泡樹脂成形体2の表面に形成された溝(図示省略)を利用し、放熱シート5に接触する状態に発泡樹脂成形体2に埋設される。通水管3としては、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管、ポリプロピレン管、ポリエチレン管、銅管の他、周面に金属線を埋設した樹脂管などが使用でき、一般的には、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管が使用される。
本発明においては、通水管3における圧力損失を小さくして流れる温水の平均温度をより高い温度に維持するため、通水管3の大きさは、外径が通常は4〜10mm、好ましくは5〜8mm、内径が通常は4〜7mm、好ましくは5〜6mmとされる。通水管3の大きさを規定する理由は次の通りである。すなわち、通水管3の内径が4mm未満の場合は、通水管3での圧力損失が大きくなりすぎて十分な通水量を確保できなくなり、床仕上げ材を加温するのに必要な熱量が不足する。一方、通水管3の内径が7mmを超えた場合は、通水管3を収めるために発泡樹脂成形体2の厚さが厚くなり、施工コストが高くなる他、既存の床へ適用が困難になる。しかも、系内の保有水量が大きくなるため、熱源装置側のタンクも大型化する。その結果、製造コスト、設備コストが増大すると言う問題も生じる。
図1、図3及び図4に示すように、主放熱パネル1Aの1つの縁部には、切込みによって構成されたヘッダー取付部10が備えられており、上記の通水管3は、ヘッダー取付部10に取り付けられた温水分配回収用のヘッダー8に繋ぎ込まれ、複数系統、例えば図示するような2系統の温水循環路を構成するようになされている。上記のように、循環路を複数組構成することにより、各系統における温水の温度低下を少なくしてパネル全体で均一に放熱し且つ出力を高めることができる。
通水管3は、根太状部材4と平行に配置された直線部分と、折り返す形態に配置された曲線部分(根太状部材4の分断された部位を横切る部分および根太状部材4が放熱パネルの両端部に達していない部位において当該根太状部材を迂回する部分)とを備えている。なお、通水管3の直線部分の配列ピッチは75mm程度とされる。
なお、図示しないが、上面出力を高め且つ上面放熱効率を高めるため、通水管3の直線部分は、金属箔からなる樋状の伝熱部材に収容されて上記の溝に埋設されてもよい。また、通水管3の曲線部分は、発泡樹脂成形体2の表面に予め貼着された金属箔の上面から当該金属箔を裂いて溝に埋設されてもよい。
また、図1、図3及び図4に示すように、発泡樹脂成形体2及び根太状部材4の表面、すなわち、主放熱パネル1Aの表面には、通水管3の温水の熱を床仕上げ材側に伝える放熱シート5が配置される。放熱シート5は、厚さが20〜100μm、好ましくは30〜60μmで且つ熱伝導性に優れた可撓性のフィルム又はシート、例えば、アルミニウム箔、錫箔、銅箔、ステンレス鋼箔などの金属箔、金属製の織布や不織布、樹脂フィルム又は樹脂シート、あるいは、これらを組合せた積層シート等から構成される。中でも、製造の容易さやコストの点から、アルミニウムシート(又はフィルム若しくは箔)が好ましい。なお、放熱シート5は、通常、発泡樹脂成形体2及び根太状部材4の表面に対してアクリル樹脂系粘着剤によって貼着される。
本発明の敷設構造においては、熱源装置の熱効率を高め、暖房効果を更に高めるため、上記の主放熱パネル1Aの周囲に複数の補助放熱パネル1Bが配置される。斯かる補助放熱パネル1Bは、床の形状に応じて適宜に追加配置されるパネルであり、床仕上げ材の施工性を考慮して、平面形状を正方形に形成されており、その一辺の長さを300〜305mm、好ましくは303mmに設定される。
各補助放熱パネル1Bは、断熱材としての薄板状の第2の発泡樹脂成形体2bと、当該第2の発泡樹脂成形体の一辺部に埋設された床仕上げ材固定用の第2の根太状部材4bと、第2の発泡樹脂成形体2bの表側に貼着された熱拡散用の放熱シート5bと、第2の発泡樹脂成形体2bの表側の溝23b〜23d(図2及び図5参照)に放熱シート5bの上面から挿入された通水管3bとから構成される。そして、図2及び図5に示すように、第2の発泡樹脂成形体2bは、平面視した場合にその表面の溝23b,23cが略格子状に形成されており、補助放熱パネル1Bを敷設する際、当該補助放熱パネルの四辺部方向に通水管3bを引き回し可能に構成される。
補助放熱パネル1Bにおいて、第2の発泡樹脂成形体2bは、平面寸法および通水管挿入用の溝23b〜23dの配置が異なる点を除き、主放熱パネル1Aの発泡樹脂成形体と同様のものである。第2の発泡樹脂成形体2bの溝23b〜23dの構造としては、例えば、図2に示すように、根太状部材4bが配置された一辺部(右側の一辺部)と平行に設けられた2つの縦溝23bと、これらの溝と直交する方向に設けられた2つの横溝23c(上辺部および下辺部に沿って設けられた溝)と、縦溝と横溝に接する状態に円弧状に設けられた湾曲溝23dとから構成された構造が挙げられる。図2に示す溝の構造においては、2つの縦溝23bの配列ピッチを151.5mmに設定されている。
更に、第2の発泡樹脂成形体2bの溝の構造としては、図5に示すように、根太状部材4bが配置された一辺部(右側の一辺部)と平行に設けられた4つの縦溝23bと、これらの溝と直交する方向に設けられた2つの横溝23c(上辺部および下辺部に沿って設けられた溝)と、縦溝と横溝に接する状態に円弧状に設けられた複数の湾曲溝23dとから構成された構造が挙げられる。図5に示す溝の構造においては、4つの縦溝23bの配列ピッチを74.6〜74.8mmに設定されている。
第2の発泡樹脂成形体2bは、図2及び図5に示すように、背面側からスリットを切り込んで形成された分割ライン20が設けられていることにより、略中央で2分割可能に構成されていてもよい。更に、図2に示すように、第2の発泡樹脂成形体2bの表面には、施工部材として小片20b、20cを切り出すための罫書きが施されていてもよい。第2の発泡樹脂成形体2bから切り出された小片は、例えば、主放熱パネル1Aのヘッダー8と補助放熱パネル1Bの通水管3b及び連絡配管との接続部分を支持するための部材として使用される。図1、図3及び図4において、符号1cで示す支持部材は、第2の発泡樹脂成形体2bから切り出された小片または第2の発泡樹脂成形体2bと同様の素材で形成された部材である。
補助放熱パネル1Bにおいて、第2の根太上部材4bは、主放熱パネル1Aにおけるのと同様の木材または硬質発泡材で構成され、第2の発泡樹脂成形体2bの一辺部(図2及び図5の右辺部)に沿わせて当該一辺部の長さの中央に配置される。例えば、平面視した場合の第2の根太上部材4bの幅は45mm、長さは163mmに設定される。根太上部材4bの厚さは、主放熱パネル1Aにおけるのと同様である。
補助放熱パネル1Bにおいて、熱拡散用の放熱シート5b(図1、図4及び図5参照)は、通水管3bの配置前に予め第2の発泡樹脂成形体2bに付設されている。斯かる放熱シート5bとしては、主放熱パネル1Aの放熱シート5と同様のものが使用される。放熱シート5bは、第2の発泡樹脂成形体2b及び第2の根太状部材4bの表面に対して、主放熱パネル1Aの場合と同様の粘着材によって貼着される。また、放熱シートの表面には、第2の根太状部材に相当する位置に釘打ち用のマーキングが施されているのが好ましい。斯かるマーキングが施されていることにより、通水管3bを傷つけることなく且つ迅速に床仕上げ材を敷設することができる。
通水管3bとしては、主放熱パネル1Aにおけるのと同様の材料で構成された管が使用される。斯かる通水管3bは、主放熱パネル1Aよりも更に圧力損失を小さくするため、外径が通常は6〜14mm、好ましくは8〜12mm、内径が通常は4〜12mm、好ましくは6〜9mmとされる。補助放熱パネル1Bにおいては、1本の上記の通水管3bによって温水の循環路が構成される。そして、補助放熱パネル1Bの通水管3bは、熱源装置から伸長された連絡配管のうちの戻り管に接続される。
上記の連絡配管は、往き管および戻り管の一対の管から成る所謂ペアチューブであり、通常は往き管および戻り管とも主放熱パネル1Aのヘッダー8に接続されるが、図1、図3及び図4に示すように、本願発明においては、熱源装置から伸長された連絡配管のうちの往き管が主放熱パネル1Aに直接接続され、連絡配管のうちの戻り管は、補助パネルを介して主放熱パネル1Aに接続される。すなわち、主放熱パネル1Aの通水管3は、熱源装置から伸長された連絡配管としての往き管および戻り管によって温水が循環するように構成され、主放熱パネル1Aの通水管3の戻り側の末端は、補助放熱パネル1Bの通水管3bを介して戻り管に接続される。これにより、部屋隅に配置される補助放熱パネル1Bでの過剰な放熱を抑制し、適度な暖房効果を得ることができる。
上記のような補助放熱パネル1Bは、当該補助放熱パネルの第2の根太状部材4bが主放熱パネル1Aの根太状部材4と平行な状態、または、主放熱パネル1Aの根太状部材4と長さ方向に揃えられた状態となるように主放熱パネル1Aの周囲に配置される。例えば、図1は、図2に示す補助放熱パネル1Bの配置形態を例示したものであり、図1に示すように、補助放熱パネル1Bは、当該補助放熱パネルの第2の根太状部材4bが主放熱パネル1Aの根太状部材4と平行な状態となるように、主放熱パネル1Aの左辺部に沿わせて配列される。
同様に、図3及び図4は、図5に示す補助放熱パネル1Bの配置形態を例示したものであり、図3に示すように、補助放熱パネル1Bは、当該補助放熱パネルの第2の根太状部材4bが主放熱パネル1Aの根太状部材4と平行な状態となるように、主放熱パネル1Aの左辺部に沿わせて配列される。また、図4に示すように、補助放熱パネル1Bは、当該補助放熱パネルの第2の根太状部材4bが主放熱パネル1Aの根太状部材4と平行な状態、ならびに、主放熱パネル1Aの根太状部材4と長さ方向に揃えられた状態となるように、主放熱パネル1Aの左辺部および上辺部に沿わせて配列される。すなわち、本発明の敷設構造においては、居室の床の略中央に主放熱パネル1Aを配置し、床の形状に応じて主放熱パネル1Aの周囲に補助放熱パネル1Bを配置することができる。これにより、例えば、柱などの張り出しにより主放熱パネル1Aを敷設できない奥まったスペースにおいても温水を循環させ、床暖房効果を高めることができる。
本発明の敷設構造においては、床下地の上に主放熱パネル1A及び補助放熱パネル1Bが敷設され、これらの上面にフローリング等の床仕上げ材が配置される。床仕上げ材を敷設する場合には、主放熱パネル1Aの根太状部材4及び補助放熱パネル1Bの第2の根太状部材4bの上面に接着剤を貼付し、配置した床仕上げ材の縁部を釘で仮止めする。そして、床仕上げ材を敷設した後は、別途設置された熱源装置、例えば、ガスの燃焼や電力によって温水を製造する湯沸し装置やボイラー装置に上記のように連絡配管で接続する。そして、床暖房を行う場合には、主放熱パネル1Aの各循環路を構成する各通水管3及び補助放熱パネル1Bの循環路を構成する通水管3bに35〜80℃程度の温水が循環される。これにより、床仕上げ材をその裏面から加温することができる。
本発明の敷設構造においては、主放熱パネル1Aの根太状部材4の配列ピッチに準じて補助放熱パネル1Bの一辺の長さが設定され且つ第2の根太状部材4bが当該補助放熱パネルの一辺部に沿わせ配置されており、更に、主放熱パネル1Aの根太状部材4と補助放熱パネル1Bの第2の根太状部材4bとが特定の位置関係となるように、主放熱パネル1Aの周囲に補助放熱パネル1Bが配置されているため、主放熱パネル1Aと補助放熱パネル1Bとを区別することなくこれらに床仕上げ材を配置でき、床仕上げ材の施工が極めて容易である。
しかも、本発明の敷設構造によれば、主放熱パネル1Aを居室の略中央に配置し、居室の床形状に応じて補助放熱パネル1Bを追加配置することができるため、床面積に対する敷設率を一層向上でき、その結果、熱源装置における熱効率(運転効率)を一層高めることができる。換言すれば、一次消費エネルギー効率(熱源機に入るエネルギー量に対して実際に暖房に使用されるエネルギー量の割合)を向上させることができ、十分な暖房効果を得ることができる。
1A:主放熱パネル
1B:補助放熱パネル
10:ヘッダー取付部
2 :発泡樹脂成形体
2b:第2の発泡樹脂成形体
20:分割ライン
20b:小片
20c:小片
23b:溝(縦溝)
23c:溝(横溝)
23d:溝(湾曲溝)
3 :通水管
3b:通水管
4 :根太状部材
4b:第2の根太状部材
5 :放熱シート
5b:放熱シート
8 :ヘッダー

Claims (3)

  1. 一辺が500〜4000mmの方形に平面形状を形成されて居室の略中央に配置される主放熱パネルと、一辺が300〜305mmの正方形に平面形状を形成されて主放熱パネルの周囲に配置される複数の補助放熱パネルとからなる床暖房用パネルの敷設構造であって、主放熱パネルは、断熱材としての薄板状の発泡樹脂成形体と、当該発泡樹脂成形体の表側の溝に挿入された通水管と、発泡樹脂成形体に埋設された床仕上げ材固定用の根太状部材と、当該主放熱パネルの表側に貼着された熱拡散用の放熱シートとからなり、かつ、主放熱パネルの根太状部材は、主放熱パネルの幅方向に沿って300〜305mmの配列ピッチで複数本配列されており、各補助放熱パネルは、断熱材としての薄板状の第2の発泡樹脂成形体と、当該第2の発泡樹脂成形体の一辺部に埋設された床仕上げ材固定用の第2の根太状部材と、第2の発泡樹脂成形体の表側に貼着された熱拡散用の放熱シートと、当該第2の発泡樹脂成形体の表側の溝に放熱シートの上面から挿入された通水管とからなり、かつ、補助放熱パネルは、当該補助放熱パネルの第2の根太状部材が主放熱パネルの根太状部材と平行な状態または長さ方向に揃えられた状態となるように配置されていることを特徴とする床暖房用パネルの敷設構造。
  2. 各補助放熱パネルの放熱シートの表面には、第2の根太状部材に相当する位置に釘打ち用のマーキングが施されている請求項1に記載の床暖房用パネルの敷設構造。
  3. 主放熱パネルの通水管は、熱源装置から伸長された連絡配管としての往き管および戻り管によって温水が循環するように構成され、主放熱パネルの通水管の戻り側の末端は、補助放熱パネルの通水管を介して戻り管に接続されている請求項1又は2に記載の床暖房用パネルの敷設構造。
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