JPH11279120A - α−ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents

α−ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法

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JPH11279120A
JPH11279120A JP10077369A JP7736998A JPH11279120A JP H11279120 A JPH11279120 A JP H11279120A JP 10077369 A JP10077369 A JP 10077369A JP 7736998 A JP7736998 A JP 7736998A JP H11279120 A JPH11279120 A JP H11279120A
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hydroxycarboxylic acid
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titanium
alcohol
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健一 中村
Futoshi Kawako
太 河高
Kazuhiro Yamada
和寛 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 α−ヒドロキシカルボン酸エステルの製造を
工業的に有利に実施できる方法を提供する。 【解決手段】 チタンおよび/または錫とα−ヒドロキ
シカルボン酸アミドとを構成成分として含む可溶性金属
錯体触媒の存在下、α−ヒドロキシカルボン酸アミドと
アルコールを液相で反応させることによりα−ヒドロキ
シカルボン酸エステルを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はα−ヒドロキシカル
ボン酸アミドとアルコールからα−ヒドロキシカルボン
酸エステルを製造する方法に関する。α−ヒドロキシカ
ルボン酸エステルの内、例えば乳酸エステルは高沸点溶
剤として用いられる他、食品添加物や香料、医農薬の原
料、生分解性ポリマーの原料として用いられる。また、
α−ヒドロキシイソ酪酸エステルは溶剤として用いられ
る他、脱水によるメタクリル酸エステル、特にメタクリ
ル酸メチルの生成、アミノリシスによるα−アミノ酸の
生成などの原料として用いられる等、工業的に重要な化
合物である。
【0002】
【従来の技術】α−ヒドロキシカルボン酸エステルを製
造する方法としては酸触媒を用いる方法が古くから知ら
れている。例えば、α−ヒドロキシイソ酪酸メチルを製
造する方法として、酸触媒を用いてアセトンシアンヒド
リンから直接α−ヒドロキシイソ酪酸メチルが得られて
いる。米国特許第2041820号公報にはアセトンシ
アンヒドリンと硫酸とメタノールとを100゜C以下の
温度で加水分解並びにメチル化を行ったのち、無水硫酸
ナトリウムを加え蒸留する方法が開示されている。しか
し、この方法においては、多量の硫酸アンモニウムを副
生し、その処理に多大な費用を要すると共に硫酸を使用
するため反応装置は高価な耐蝕性材料を使用しなければ
ならない。α−ヒドロキシカルボン酸アミドとアルコー
ルからα−ヒドロキシカルボン酸エステルを製造する方
法としては特開平6−345692号公報、特開平7−
258154号公報および特開平8−73408号公報
において不溶性の固体酸触媒または金属触媒の存在下で
反応する方法が提案されている。しかし、本研究者らが
検討したところ、高収率でα−ヒドロキシカルボン酸エ
ステルを製造するには、取扱の難しい粉体触媒を多量に
スラリー状で使用しなければならず、反応時間も長時間
を要し、工業的には実用的ではなかった。
【0003】特開昭52−3015号公報には金属カル
ボキシレートの存在下で反応を実施する方法が提案され
ている。この提案のなかで発明者らは、金属カルボキシ
レートを構成する陽イオンの違いは、触媒活性に影響し
ないと述べている。しかし、本研究者らが検討したとこ
ろ、塩基性の高い金属陽イオンの場合、反応が充分に進
行しなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術において、α
−ヒドロキシカルボン酸エステルを製造する際には多量
の硫酸などの副原料を必要としたり、触媒を用いる場合
でも収率が低く煩雑な工程を必要とするなど工業的には
種々の問題があった。本発明の目的は、α−ヒドロキシ
カルボン酸アミドとアルコールからα−ヒドロキシカル
ボン酸エステルの製造を工業的に有利に実施できる方法
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、チタンおよび
/または錫とα−ヒドロキシカルボン酸アミドとを構成
成分として含む可溶性金属錯体触媒の存在下、α−ヒド
ロキシカルボン酸アミドとアルコールを液相で反応させ
ることを特徴とするα−ヒドロキシカルボン酸エステル
の製造法に関する。
【0006】本発明の方法においては触媒としてチタン
および/または錫とα−ヒドロキシカルボン酸アミドと
からなる可溶性金属錯体が用いられる。可溶性とは反応
系で反応状態で実質的に溶解していることを意味する。
ここで可溶性錯体の金属種はチタンおよび/または錫に
限定される。前述の如く、特開昭52−3015号公報
には金属カルボキシレートの存在下で反応を実施するこ
とが提案され、このなかで発明者らは、金属カルボキシ
レートを構成する陽イオンの違いは、触媒活性に影響し
ないと述べている。しかし、本研究者らが検討したとこ
ろ、チタンおよび/または錫の陽イオンのみが工業的に
α−ヒドロキシカルボン酸エステルを得るのに適した金
属種であることを見出した。
【0007】即ち、本願発明者らはα−ヒドロキシカル
ボン酸アミドのアルコーリシスによるα−ヒドロキシカ
ルボン酸エステル製造においては、アルカリ金属やアル
カリ土類金属のような塩基性度の高い金属陽イオンとカ
ルボキシレート陰イオンとの組合わせよりなる錯体を触
媒とすると反応が充分に進行しなくなることを見いだし
た。例えば、陽イオンとしてナトリウムを与えるナトリ
ウムメチラートを用いた場合、反応は以下の(1) 〜(3)
のように進行する。 R-CONH2 + NaOCH3 = R-COOCH3 + NaNH2 (1) NaNH2 + CH3OH = NaOCH3 + NH3 (2) R-COOCH3 + NaOCH3 = R-COONa + CH3OCH3 (3) R-CONH2 + R-COONa + CH3OH = R-COOCH3 + NaNH2 + R-COOH (4) = R-COOCH3 + R-COONa + NH3 〔 RはR1R2(OH)C-を示し、R1およびR2は水素またはアルキル基〕 (1) 〜(3) に従い、ナトリウムカルボキシレートは生成
するが、陽イオンのナトリウムは塩基性度が高いため酸
性度の高いカルボキシレートに強く結合する。そのため
ナトリウムカルボキシレートはアミドと反応しにくく、
(4) の反応は起こりにくい。その結果アンモニアの発生
が起こりにくい。
【0008】かかる問題は当該反応のα−ヒドロキシカ
ルボン酸アミドのアルコーリシスによるα−ヒドロキシ
カルボン酸エステル製造においてのみ起こる問題であ
り、通常のエステル交換反応、エステル化反応とは異な
る触媒の選択が必要となってくる。即ち、アミドからア
ンモニアを遊離させる能力を持つ触媒を選択する必要が
あり、塩基性度の高い金属からなる金属カルボキシレー
トの存在下で反応を行うだけでは、上に示したように不
十分である。本発明の反応においてはα−ヒドロキシカ
ルボン酸アミドと錯体を形成する金属種を触媒の調製に
用いる。本発明に使用する触媒は反応時にR-CO-[Metal]
-NH2で示される中間体を形成し、これがアルコールと反
応することにより遊離のアンモニアとα−ヒドロキシカ
ルボン酸エステルを生成するものと考えられる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の反応においてはアンモニ
アを遊離することが重要であるので、反応系内に酸性物
質は混入しないことが望ましい。酸性物質はアンモニア
と塩、または付加物を形成し反応系からのアンモニアの
遊離を妨げる。従って、触媒を構成する金属も中性の金
属が好ましく、ハロゲン化物塩、硫酸塩、硝酸塩、有機
酸塩の使用はなるべく避けることが好ましい。本発明に
使用する触媒を構成するチタンおよび錫は、α−ヒドロ
キシカルボン酸アミドの他にアルキル基、アルコキシ基
等の置換基と結合していても良い。
【0010】以上の点を考慮すると、本発明の反応に適
した触媒を形成する金属は、中性の金属であり、なおか
つα−ヒドロキシカルボン酸アミドと錯体を形成するも
のが好ましいといえる。錯体が触媒活性を発現するため
には、金属に少なくとも1分子のα−ヒドロキシカルボ
ン酸アミドの配位が必要である。本研究者らが検討した
結果、チタンおよび/または錫とα−ヒドロキシカルボ
ン酸アミドとを構成成分として含む可溶性金属錯体が最
も適した触媒であった。
【0011】触媒の金属種としてチタンを選んだ場合、
触媒源としてチタンテトライソプロポキシドのようなチ
タンアルコキシラートを反応系に直接仕込んで、系中で
チタンとα−ヒドロキシカルボン酸アミドとからなる可
溶性錯体を形成させても良い。この場合のチタンアルコ
キシラートを構成するチタンは、アルコキシ基以外の置
換基と結合していても良い。錫を選んだ場合にも同様の
ことが言え、例えばアルキル錫化合物を反応系に直接仕
込んで、系中で錫とα−ヒドロキシカルボン酸アミドと
からなる可溶性錯体を形成させても良い。この場合のア
ルキル錫化合物として、n−ブチル基等の置換基と結合
した錫化合物があげられる。
【0012】本発明の反応は、α−ヒドロキシカルボン
酸アミドとアルコールとの反応を、上記触媒の存在下で
行う。本反応に用いられるα−ヒドロキシカルボン酸ア
ミドの代表例はラクトアミドまたはα−ヒドロキシイソ
酪酸アミドであるがこれらに限定されるものではない。
アルコールの代表例としては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、2−エチルヘキサノー
ル、グリシジルアルコール、ベンジルアルコール、エチ
レングリコール、1,3−プロパノール、1,4−ブタ
ンジオール、ジメチルアミノエタノール等が挙げられる
が、これらの化合物に限定されるものではない。アルコ
ールの使用量は、α−ヒドロキシカルボン酸アミドに対
して1〜50倍モル、好ましくは2〜20倍モルの範囲
で用いるのが良い。
【0013】反応温度は、100〜250℃、好ましく
は120〜230℃の範囲で行うのが良い。100℃よ
り低い温度では反応速度が小さくなり、また250℃よ
り高い温度ではα−アルコキシカルボン酸エステル、α
−ヒドロキシカルボン酸やα−ヒドロキシカルボン酸の
脱水生成物であるオレフィン誘導体などの副生成物量が
多くなり好ましくない。
【0014】本発明の反応は、反応系に水が存在しない
ほうが好ましいが、水の量がα−ヒドロキシカルボン酸
アミドに対して3倍モル以下なら反応は進行する。反応
圧は、使用されるアルコールの種類および量、反応温度
等により適時決められるが、1〜100気圧、好ましく
は5〜50気圧の範囲で行うのがよい。本発明の反応
は、溶媒の共存下に反応を行うこともできる。また、反
応の形式は、回分式、連続式の何れの方法により行うこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明の方法を更に詳
しく説明する。 実施例1 α−ヒドロキシイソ酪酸アミド (HBD)65.3g
(0.634mol )をイソプロパノール1000g に溶
解させた。ここにチタンテトライソプロポキシド30g
(0.106mol )をイソプロパノール1000gに溶
解させた液を加えた。混合液をロータリーエバポレータ
ーを用いてイソプロパノールを留去し、840gに濃縮
した。室温で一昼夜放置し析出した沈殿をロ過し、ヘプ
タンで洗浄後、真空乾燥して37.0g の結晶を得た。
得られた錯体の元素分析を行ったところ、 Ti:10.5wt%,
C:42.7wt%, H:7.91wt%, N:12.1wt% となった。この錯
体はTi(HBD)4 と同定された(元素分析理論値:Ti:10.4
wt%, C:41.8wt%, H:7.83wt%, N:12.2wt% )。ジャケッ
ト式還流凝縮器および撹拌器付きの内容積300mlのス
テンレス製オートクレーブにα−ヒドロキシイソ酪酸ア
ミド30.0g (0.291mol )、メタノール100
g 、 Ti(HBD)4 錯体 4.85g (0.0106mol )
を仕込み、圧力を3.0MPa に保ち、撹拌下、190℃
でオートクレーブに窒素ガスを送り込み、生成するアン
モニアをオートクレーブから窒素ガスと共に放出しなが
ら1.5時間反応を行った。反応後、反応液を冷却し、
ガスクロマトグラフィーにより分析を行った。α−ヒド
ロキシイソ酪酸アミド転化率78.7 mol%、α−ヒド
ロキシイソ酪酸メチルエステル選択率95.5 mol%が
得られた。
【0016】実施例2 撹拌器付きの内容積300mlのステンレス製オートクレ
ーブにα−ヒドロキシイソ酪酸アミド30.0g (0.
291mol )、メタノール100g 、チタンテトライソ
プロポキシド3.00g (0.0106mol )を仕込
み、圧力を3.0MPa に保ち、撹拌下、190℃でオー
トクレーブに窒素ガスを送り込み、生成するアンモニア
をオートクレーブから窒素ガスと共に放出しながら1.
5時間反応を行った。反応後、反応液を冷却し、その一
部をサンプリングしガスクロマトグラフィーにより分析
を行い反応成績を算出したところ、α−ヒドロキシイソ
酪酸アミド転化率83.0 mol%,α−ヒドロキシイソ
酪酸メチルエステル選択率79.1 mol%であった。生
成液をフラスコに入れ単蒸留を行い、メタノール、α−
ヒドロキシイソ酪酸メチルエステル、未反応α−ヒドロ
キシイソ酪酸アミドを留出したところ、未留出分が4.
85g 残存した。この未留出分の元素分析を行ったとこ
ろTi(HBD)4と同定された。反応したα−ヒドロキシイソ
酪酸アミドの一部がチタンとの錯体の形成に消費され、
実際にはα−ヒドロキシイソ酪酸メチルエステル生成に
関与していないことが判った。この分を考慮し、α−ヒ
ドロキシイソ酪酸メチルエステル選択率を再計算すると
95.1 mol%となった。
【0017】参考例 α−ヒドロキシイソ酪酸アミドのメタノール溶液にチタ
ンテトライソプロポキシドを比率を変えて加えた。5分
間攪拌しながらその状態を保ち、5分間後に混合液中の
α−ヒドロキシイソ酪酸アミドの定量を行った。5分間
後の混合液中のα−ヒドロキシイソ酪酸アミドの定量は
ガスクロマトグラフィーを用いて内部標準法で行った。
実際に使用したチタンテトライソプロポキシド(Ti)
量に対する実際に使用したα−ヒドロキシイソ酪酸アミ
ド(HBD)量のモル比、及び実際に使用したチタンテ
トライソプロポキシド量に対するガスクロマトグラフィ
ーを用いて定量した混合液中のα−ヒドロキシイソ酪酸
アミド量のモル比を算出した。結果を表1に示す。
【0018】
【表1】 表1 実際に使用したTi量 実際に使用したTi量に対する に対する実際に使用し ガスクロマトグラフィーで定量 したHBD量のモル比 したHBD量のモル比 (HBD/Tiモル比) (HBD/Tiモル比) 2.00 0.03 4.00 0.07 6.00 2.04 8.00 4.02 表1に示したように、実際に使用したTi量に対するガ
スクロマトグラフィーで定量したHBD量のモル比が4
以下では、α−ヒドロキシイソ酪酸アミドが検出されな
くなることから、Ti(HBD)4が生成していると考えられ
た。
【0019】実施例3 α−ヒドロキシイソ酪酸アミド(HBD)31.0g
(0.301mol )とジブチル錫オキサイド30.0g
(0.120mol )にメタノール1800gを加え、加
熱還流下で溶解させた。この液をロータリーエバポレー
ターを用いてメタノールを留去し、150g に濃縮し
た。室温で一昼夜放置し析出した沈殿をロ過し、ヘプタ
ンで洗浄後、真空乾燥して42.1g の結晶を得た。得
られた錯体の元素分析を行ったところ、 Sn:24.5wt%,
C:42.1wt%, H:8.16wt%, N:5.97wt% となった。この錯
体は (HBD)2Bu2Snと同定された(元素分析理論値:Sn:2
7.1wt%,C:43.8wt%, H:8.21wt%, N:6.38wt% )。撹拌器
付きの内容積300ml のステンレス製オートクレーブ
にα−ヒドロキシイソ酪酸アミド30.0g (0.29
1mol )、メタノール100g 、(HBD)2Bu2Sn 錯体1
0.57g (0.0241mol )を仕込み、圧力を3.
0MPa に保ち、撹拌下、190℃でオートクレーブに窒
素ガスを送り込み、生成するアンモニアをオートクレー
ブから窒素ガスと共に放出しながら2.5時間反応を行
った。反応後、反応液を冷却し、その一部をサンプリン
グしガスクロマトグラフィーにより分析を行い反応成績
を算出したところ、α−ヒドロキシイソ酪酸アミド転化
率74.5mol %、α−ヒドロキシイソ酪酸メチルエス
テル選択率96.1mol %であった。
【0020】実施例4 ラクトアミド(LD)56.5g (0.634mol )を
イソプロパノール500g に溶解させた。ここにチタン
テトライソプロポキシド30g(0.106mol )をイ
ソプロパノール150gに溶解させた液を加えた。混合
液をロータリーエバポレーターを用いてイソプロパノー
ルを留去し、200gに濃縮した。室温で一昼夜放置し
析出した沈殿をロ過し、ヘプタンで洗浄後、真空乾燥し
て34.3g の結晶を得た。得られた錯体の元素分析を
行ったところ、 Ti:11.9wt%, C:36.0wt%, H:6.84wt%,
N:13.6wt% となった。この錯体は Ti(LD)4と同定され
た(元素分析理論値:Ti:11.9wt%, C:35.6wt%, H:6.93w
t%, N:13.9wt% )。撹拌器付きの内容積300mlのステ
ンレス製オートクレーブにラクトアミド25.9 g
(0.291mol )、メタノール100g 、Ti(LD)4
体(4.28g(0.0106mol )を仕込み、圧力を
3.0MPa に保ち、撹拌下、190℃でオートクレーブ
に窒素ガスを送り込み、生成するアンモニアをオートク
レーブから窒素ガスと共に放出しながら1.5時間反応
を行った。反応後、反応液を冷却し、ガスクロマトグラ
フィーにより分析を行った。ラクトアミド転化率78.
1mol%,乳酸メチルエステル選択率95.4mol %が
得られた。
【0021】
【発明の効果】α−ヒドロキシカルボン酸アミドとアル
コールからα−ヒドロキシカルボン酸エステルを高選択
率、高収率で製造することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタンおよび/または錫とα−ヒドロキ
    シカルボン酸アミドとを構成成分として含む可溶性金属
    錯体触媒の存在下、α−ヒドロキシカルボン酸アミドと
    アルコールを液相で反応させることを特徴とするα−ヒ
    ドロキシカルボン酸エステルの製造方法。
  2. 【請求項2】 反応系に触媒源としてチタンアルコキシ
    ラートおよび/またはアルキル錫化合物とα−ヒドロキ
    シカルボン酸アミドとを添加し、α−ヒドロキシカルボ
    ン酸アミドとアルコールとからα−ヒドロキシカルボン
    酸エステル製造することを特徴とするα−ヒドロキシカ
    ルボン酸エステルの製造方法。
  3. 【請求項3】 α−ヒドロキシカルボン酸アミドが、ラ
    クトアミドまたはα−ヒドロキシイソ酪酸アミドである
    請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 α−ヒドロキシカルボン酸アミドが、ラ
    クトアミドまたはα−ヒドロキシイソ酪酸アミドである
    請求項2記載の製造方法。
JP10077369A 1998-03-25 1998-03-25 α−ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法 Pending JPH11279120A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010113964A1 (ja) 2009-04-03 2010-10-07 三菱瓦斯化学株式会社 α-ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法

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