JPH11277583A - 羽根車の成形方法及びその装置 - Google Patents

羽根車の成形方法及びその装置

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JPH11277583A
JPH11277583A JP8182998A JP8182998A JPH11277583A JP H11277583 A JPH11277583 A JP H11277583A JP 8182998 A JP8182998 A JP 8182998A JP 8182998 A JP8182998 A JP 8182998A JP H11277583 A JPH11277583 A JP H11277583A
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impeller
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child
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JP8182998A
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Senzo Nakano
銑造 中野
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NAKANO SEIKO KK
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NAKANO SEIKO KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/33Moulds having transversely, e.g. radially, movable mould parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/08Blades for rotors, stators, fans, turbines or the like, e.g. screw propellers
    • B29L2031/087Propellers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 羽根車の製作時間を短縮するとともに、製作
コストの低減を図る。 【解決手段】 本発明に係る羽根車の成形方法は、略リ
ング形をした板と板との間に曲率が一定でない渦巻き形
をした複数の羽根を備える羽根車を射出成形により成形
する方法において、羽根と板とによって画成される流路
と等しい形状をしたスライドコアを、複数のコア片5
0,60を組み合わせることにより構成し、前記スライ
ドコアを型内の規定位置に位置決めし、前記型内に樹脂
を射出した後、前記スライドコアを構成する各コア片5
0,60を羽根と干渉しないように順番に別々の方向に
引き抜くことを特徴とする。このため、従来のように、
一体のスライドコアによっては成形が不可能な羽根車で
あっても、分割可能な前記スライドコアを使用すること
により成形が可能になる。したがって、従来必要とされ
た水溶性樹脂の中子が不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、略リング形をした
板と板との間に曲率が一定でない渦巻き形をした複数の
羽根が形成された羽根車を射出成形する方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、ポンプに使用される羽根車wの
縦断面図(図5(A)参照)、及びその羽根車wのB-B
断面図(図5(B)参照)が示されている。羽根車wは
ゴム製であり、筒体2の上部に形成されたリング状の返
りの部分に固定されている。前記羽根車wは略リング形
をした上板wuと下板wdとを備えており、その上板w
uと下板wdとの間に曲率が一定でない渦巻き形をした
六枚の羽根wfが形成されている。このため、羽根車w
には上板wu、下板wd及び六枚の羽根wfによって六
本の渦巻き形の流路Fが形成される。
【0003】このような羽根車wを射出成形する場合に
は、流路Fの形状と等しいスライドコアを使用する方法
が考えられる。しかしながら、羽根wfは曲率が一定で
なく渦巻き形をしているため、流路Fは奥が若干広くな
っている。このため、その流路Fと等しい形状のスライ
ドコアでは、羽根車wの成形後に引き抜くことが困難で
ある。したがって、従来は、流路Fと等しい形状の中子
を水溶性樹脂で成形し、この中子を型にセットして羽根
車wを射出成形した後、中子を水で溶かしてその羽根車
wから除去する方法を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た方法によると水溶性樹脂を溶かすのに時間が掛かるた
め、羽根車wの製作時間が長くなるという問題がある。
また、水溶性樹脂で中子を製作する手間が掛かり、さら
に水溶性樹脂も再利用は困難なため、羽根車wの製作コ
ストが高くなるという問題もある。そこで、本発明のう
ち請求項1、請求項2に記載された発明は、スライドコ
アで羽根車の製造を行えるようにし、水溶性樹脂の中子
を不要にすることにより、羽根車の製作時間の短縮を図
るとともに、製作コストの低減を図ることをその目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
特徴を有する羽根車の成形方法及びその装置によって解
決される。即ち、請求項1に記載の羽根車の成形方法
は、略リング形をした板と板との間に曲率が一定でない
渦巻き形をした複数の羽根を備える羽根車を射出成形に
より成形する方法において、羽根と板とによって画成さ
れる流路と等しい形状をしたスライドコアを、複数のコ
ア片を組み合わせることにより構成し、前記スライドコ
アを型内の規定位置に位置決めし、前記型内に樹脂を射
出した後、前記スライドコアを構成する各コア片を羽根
と干渉しないように順番に別々の方向に引き抜くことを
特徴とする。
【0006】本発明によると、羽根車の流路を成形する
スライドコアは複数のコア片を組み合わせることにより
構成されており、さらに、複数のコア片は射出成形後に
羽根と干渉しないように順番に別々の方向に引き抜かれ
る。このため、従来のように、一体のスライドコアによ
っては成形が不可能な羽根車であっても、分割可能な前
記スライドコアを使用することにより成形が可能にな
る。したがって、従来必要とされた水溶性樹脂の中子が
不要になり、羽根車の製作時間が短縮されるとともに、
製作コストの低減を図ることができる。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、略リング
形をした板と板との間に曲率が一定でない渦巻き形をし
た複数の羽根を備える羽根車を射出成形により成形する
装置において、羽根と板とによって画成される流路と等
しい形状をしており、複数のコア片が組み合わされるこ
とにより構成されるスライドコアと、前記スライドコア
を型内の規定位置に位置決めする位置決め機構と、前記
スライドコアを構成する各コア片を成形された羽根と干
渉しないように順番に別々の方向に引き抜く引き抜き機
構と、を有することを特徴とする。このように、本発明
によって請求項1に記載された発明を実施できるように
なり、請求項1の発明と同様の作用、効果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕以下、図1
〜図5に基づいて本発明の一の実施の形態に係る羽根車
の成形装置の説明を行い、その羽根車の成形装置の動作
説明を行いながら羽根車の成形方法の説明を行う。羽根
車の成形装置10は、羽根車w(図5参照)を射出成形
するための装置であり、図4にその成形装置10の金型
部分の要部縦断面図が示されている。なお、図1、図2
は図4のI-I 矢視断面図を表している。羽根車の成形装
置10の金型部分は、図4に示されるように、固定部2
0(図中上側)と可動部30(図中下側)とから構成さ
れており、固定部20に第1コア24と第2コア25と
が装着されている。
【0009】第1コア24は第2コア25の中央に位置
決めされており、その第1コア24の成形面24fによ
って羽根車wの上板wuの表面中央が成形される。ま
た、第2コア25の成形面25fによって羽根車wの上
板wuの中央以外の表面が成形される。また、第1コア
24の中央軸方向には貫通孔24kが形成されており、
その貫通孔24kにスプルブッシュ28が挿通されてい
る。さらに、固定部20には後記する子スライドコア4
5を移動させるためのアンギュラピン26が固定されて
いる。
【0010】前記金型部分の可動部30には、第3コア
32、第4コア34及び第5コア35が装着されてい
る。第3コア32は、羽根車wの上板wuの内面中央と
下板wdの中央側端面を成形するための円形をしたコア
であり、その成形面32fには、図1、図2に示される
ように、羽根車wの中心部分の羽根wfを成形する溝3
2mが形成されている。また、第3コア32の中央軸方
向には貫通孔32kが形成されており、この貫通孔32
kにスプルロックピン36が挿通されている(図4参
照)。
【0011】また、前記第3コア32の上端側(成形面
32f側)には一定幅で外周面32rが形成されてお
り、その外周面32rの下方にテーパ面32tが形成さ
れている。そして、その第3コア32のテーパ面32t
の下部が第4コア34の中央に形成されたテーパ凹部3
4hと嵌合するように収納されている。なお、前記テー
パ面32tの上部は、下板wdの中央側端面を成形する
ための成形面となっている。
【0012】第4コア34は前記第3コア32を支持す
るとともに、羽根車wの下板wdの下面を成形するため
のコアであり、羽根車wの筒体2を内側から支持できる
ように、その筒体2の内径とほぼ等しい外径に成形され
ている。また、第4コア34の中央軸方向には前記スプ
ルロックピン36が挿通される貫通孔34kが形成され
ている。前記第5コア35は、第4コア34の周囲に位
置して羽根車wの筒体2を半径方向外側と軸方向から支
持するコアであり、その筒体2を収納する段差部35m
を備えている。
【0013】さらに、第3コア32、第4コア34及び
第5コア35の周囲には六組の親スライドコア44と子
スライドコア45とが第3コア32等に対しほぼ半径方
向(矢印R方向)に移動できるように装着されている
(図1、図2参照)。親スライドコア44と子スライド
コア45とは協働して羽根車wの渦巻き形の流路Fを成
形するためのスライドコアであり、親スライドコア44
が図示されていない油圧シリンダの働きで矢印R方向
(図1、図2参照)に往復動できるようになっている。
また、親スライドコア44には、その親スライドコアに
対して予め決められた角度θで往復動できるように子ス
ライドコア45が装着されている。
【0014】前記子スライドコア45には所定位置に、
図4に示されるように、固定部20のアンギュラピン2
6が挿入されるガイド孔45aが形成されており、アン
ギュラピン26とガイド孔45aとの摺動作用により、
その子スライドコア45は親スライドコアに対して予め
決められた角度θで往復動する。ここで、前記アンギュ
ラピン26とガイド孔45aとは、型締め時に子スライ
ドコア45が親スライドコア44に対して予め決められ
た距離だけ半径方向内側に移動(前進)し、型開き時に
子スライドコア45が親スライドコア44に対して予め
決められた距離だけ半径方向外側に移動(後退)できる
ように、その傾きや長さが設定されている。
【0015】また、親スライドコア44と子スライドコ
ア45との間には子スライドコア45を半径方向外側、
即ち、後退させる方向に付勢されたバネ45bが装着さ
れている。このため、型開き時には、子スライドコア4
5はバネ45bの力と、アンギュラピン26及びガイド
孔45aの摺動作用により、前記親スライドコア44に
対して後退する。
【0016】親スライドコア44の先端には親スライド
片50が取付けられており、子スライドコア45の先端
には子スライド片60が取付けられている(図1、図
2、図4参照)。親スライド片50と子スライド片60
とはキャビティ内に位置決めされて、羽根車wの渦巻き
形の流路Fを成形する部分であり、その詳細斜視図が図
3に示されている。
【0017】子スライド片60は、先細状の先端部を備
える板状部材であり、その先端部以外の部分が一定厚
み、かつ、一定幅で成形されている。子スライド片60
の先端部側面には第1羽根成形面61、当接面62及び
第2羽根成形面63が形成されており、前記当接面62
が型締め時に第3コア32の外周面32rに面接触する
ようになっている(図1参照)。また、子スライド片6
0の先端部上面64は羽根車wの上板wuの内面を成形
する成形面となっており、先端部下面(図示されていな
い)は羽根車wの下板wuの内面を成形する成形面にな
っている。
【0018】また、子スライド片60には、基端部から
先端近傍にかけてその子スライド片60を厚み方向に分
割するようにスリット状の切り込み65が形成されてお
り、その切り込み65の先端面65fが子スライド片6
0の両側面60sに対して一定角度で傾斜している。さ
らに、子スライド片60の基端部にはその子スライド片
60を子スライドコア45に連結するためのネジ孔66
と、切り込み65の端部を塞ぐシグネス70を固定する
ためのネジ孔67とが形成されている。
【0019】親スライド片50は第1スライド片部51
と第2スライド片部52とを連結板53によって略L字
形状に一体化した部材であり、第1スライド片部51と
第2スライド片部52の基端部に親スライド片50を親
スライドコア44に連結するためのネジ孔56が形成さ
れている。ここで、親スライド片50が親スライドコア
44に連結された状態で、第1スライド片部51の対向
面51tと第2スライド片部52の対向面52tとは親
スライドコア44の移動方向Rに対して角度θだけ傾斜
するようになる。
【0020】また、第1スライド片部51の対向面51
tと第2スライド片部52の対向面52tとの間隔、即
ち、前記連結板53の幅は、子スライド片60の幅にほ
ぼ等しくなるように設定されており、さらに、その連結
板53の厚みは子スライド片60の切り込み65の隙間
とほぼ等しい値に設定されている。さらに、前記連結板
53の先端面53fは切り込み65の先端面65fと等
しい傾斜に成形されている。
【0021】このため、子スライド片60の切り込み6
5に親スライド片50の連結板53を収納し、さらにそ
の子スライド片60を第1スライド片部51と第2スラ
イド片部52との間に収納することにより、親スライド
片50に対して子スライド片60を係合させた状態で前
進/後退させることができる。即ち、子スライド片60
は切り込み65の先端面65fが連結板53の先端面5
3fに当接する位置まで後退できるようになり、その子
スライド片60の基端部に固定されたシグネス70が連
結板53の後面53bに当接するまで前進できるように
なる。
【0022】前述のように、子スライド片60は子スラ
イドコア45に取付けられており、親スライド片50は
親スライドコア44に取付けられている。このため、ア
ンギュラピン26等の働きで型締め時に子スライドコア
45が親スライドコア44に対して前進することによ
り、子スライド片60は親スライド片50に対して前進
する。また、型開き時に子スライドコア45が親スライ
ドコア44に対して後退することにより、子スライド片
60は親スライド片50に対して後退する。なお、アン
ギュラピン26等の傾きや長さは、型締め時に子スライ
ド片60が親スライド片50に対して前進限位置まで前
進するように、また、型開き時に子スライド片60が親
スライド片50に対して後退限位置まで後退するよう
に、予め決められた値に設定されている。
【0023】親スライド片50の第1スライド片部51
の先端部には第1羽根成形面71が形成されており、子
スライド片60が親スライド片50に対して前進限位置
まで前進した状態で、その第1羽根成形面71は子スラ
イド片60の第1羽根成形面61と連続するようになる
(図1参照)。ここで、第1羽根成形面61及び第1羽
根成形面71の曲率は羽根wfの内側の曲率と等しい曲
率で成形されている。また、第1スライド片部51の先
端部上面74は子スライド片60の先端部上面64と連
続するようになる。
【0024】親スライド片50の第2スライド片部52
の先端部には第2羽根成形面73が形成されており、子
スライド片60が親スライド片50に対して前進限位置
まで前進した状態で、その第2羽根成形面73は子スラ
イド片60の第2羽根成形面63と連続するようになる
(図1参照)。ここで、第2羽根成形面63及び第2羽
根成形面73の曲率は羽根wfの外側の曲率と等しい曲
率で成形されている。また、第2スライド片部52の先
端部上面75は子スライド片60の先端部上面64と連
続するようになる。さらに、第1スライド片部51、第
2スライド片部52の先端部下面(図示されていない)
は、子スライド片60の先端部下面(図示されていな
い)と連続するようになる。
【0025】また、子スライド片60が親スライド片5
0に対して後退限位置まで後退すると、図2に示される
ように、子スライド片60の先端部は親スライド片50
の内部、即ち、第1スライド片部51と第2スライド片
部52の間に入り込むようになる。このため、親スライ
ド片50と子スライド片60とを矢印R方向に引き抜い
ても、子スライド片60が成形された羽根車wの羽根w
fと干渉することない。即ち、前記子スライド片60及
び親スライド片50が本発明のコア片として機能し、油
圧シリンダ及びアンギュラピン26、ガイド孔45a等
が本発明の位置決め機構や引き抜き機構として機能す
る。
【0026】次に、本実施の形態に係る羽根車の成形装
置10の動作を説明しながら羽根車の成形方法の説明を
行う。先ず、羽根車の成形装置10の金型部分が開かれ
ている状態で、第5コア35の段差部35mと第4コア
34との間に羽根車wの筒体2がセットされる。次に、
可動部30の六台の油圧シリンダが駆動されることによ
り、親スライドコア44と子スライドコア45とが第3
コア32等のほぼ半径方向内側(R方向)に前進する。
このとき、親スライドコア44に対して子スライドコア
45は後退しているため、子スライド片60は後退限位
置に保持されている。即ち、図2に示されるように、六
組の親スライド片50は互いに接触する位置まで前進
し、子スライド片60の先端部はそれぞれ親スライド片
50の内部に入り込んでいる。
【0027】この状態で、可動部30が固定部20側に
移動して型締めが行われると、固定部20のアンギュラ
ピン26が子スライドコア45のガイド孔45aに挿入
される。これによって、子スライドコア45がバネ45
bの力に抗し、親スライドコア44に対して角度θで前
進する。この結果、子スライド片60は親スライド片5
0に対して前進限位置まで前進し、その子スライド片6
0の当接面62は第3コア32の外周面32rに当接す
るようになる。また、子スライド片60の第1羽根成形
面61が親スライド片50の第1羽根成形面71に連続
し、子スライド片60の第2羽根成形面63が親スライ
ド片50の第2羽根成形面73に連続するようになる。
この状態が、図1に示されている。
【0028】このようにして型締めが終了すると、スプ
ルブッシュ28からキャビティ内にゴムが射出される。
図4はキャビティ内にゴムが射出された状態を表してい
る。このようにして所定の時間が経過し、キャビティ内
のゴムが硬化すると、型開きが行われる。型開き中に、
可動部30が固定部20から離れると、固定部20のア
ンギュラピン26は子スライドコア45のガイド孔45
aから抜かれ、子スライドコア45はバネ45bとアン
ギュラピン26及びガイド孔45aの摺動作用により、
親スライドコア44に対して後退する。これによって、
子スライド片60は親スライド片50に対して後退限位
置まで後退し、子スライド片60の先端部分は親スライ
ド片50の間に入り込む。
【0029】即ち、図2に示されるように、子スライド
片60の当接面62は第3コア32の外周面32rから
離れ、第1羽根成形面61は羽根wfの内側から離れ、
第2羽根成形面63は羽根wfの外側から離れるように
なる。このようにして、子スライド片60が親スライド
片50に対して後退限位置まで後退すると、油圧シリン
ダが駆動されて親スライドコア44と子スライドコア4
5とが第3コア32等からR方向に後退する。これによ
って、親スライド片50と子スライド片60とが成形さ
れた羽根車wから引き抜かれて、親スライド片50と子
スライド片60とが引き抜かれた部分に流路Fが形成さ
れ、羽根車wが完成する。
【0030】このように、本実施の形態に係る羽根車w
の成形方法によると、流路Fを成形するスライドコアは
親スライド片50と子スライド片60とを組み合わせる
ことにより構成されており、さらに、親スライド片50
と子スライド片60とは射出成形後に羽根wfと干渉し
ないように順番に別々の方向(角度θだけ傾斜した方
向)に引き抜かれる。このため、従来のように、一体の
スライドコアによっては成形が不可能な羽根車wであっ
ても、分割可能な親スライド片50と子スライド片60
とを使用することにより成形が可能になる。したがっ
て、従来必要とされた水溶性樹脂の中子が不要になり、
羽根車wの製作時間が短縮されるとともに、製作コスト
の低減を図ることができる。
【0031】また、子スライド片60は、親スライド片
50の連結板53によって厚み方向に、また、第1スラ
イド片部51及び第2スライド片部52によって幅方向
に位置決めされているため、両スライド片50,60が
射出圧を受けてもガタが生じ難く、成形不良がほとんど
発生することはない。
【0032】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、この本発明の実施の形態には請求の範囲に記載し
た技術的事項以外に次のような技術的事項を有するもの
であることを付記しておく。 (1)請求項2に記載された羽根車の成形装置におい
て、引き抜き機構は、コア片を支持する部材に形成され
たガイド孔と固定部材に装着された傾斜ピンとが型開き
時に斜めに摺動する力を利用して一方のコア片を所定の
方向に引き抜き、シリンダを利用して他方のコア片を別
の方向に引く抜くことを特徴とする羽根車の成形装置。
【0033】
【発明の効果】本発明によると、分割可能なスライドコ
アによって羽根車の製作が可能になるため、従来必要と
された水溶性樹脂の中子が不要になり、羽根車の製作時
間が短縮されるとともに、製作コストの低減を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る羽根車の成形装
置の親スライドコア、子スライドコアを表す図面(図4
のI-I 断面図) である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係る羽根車の成形装
置の親スライドコア、子スライドコアを表す図面(図4
のI-I 断面図) である。
【図3】本発明の一の実施の形態に係る羽根車の成形装
置の親スライド片、子スライド片を表す詳細斜視図であ
る。
【図4】本発明の一の実施の形態に係る羽根車の成形装
置の要部縦断面図である。
【図5】本発明の一の実施の形態に係る羽根車の成形装
置により成形される羽根車の縦断面図(A図)及び平断
面図(B図)である。
【符号の説明】
w 羽根車 wf 羽根 2 筒体 20 固定部 26 アンギュラピン(位置決め機構、引き抜き機
構) 30 可動部 44 親スライドコア 45 子スライドコア 45a ガイド孔(位置決め機構、引き抜き機構) 50 親スライド片(コア片) 60 子スライド片(コア片)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略リング形をした板と板との間に曲率が
    一定でない渦巻き形をした複数の羽根を備える羽根車を
    射出成形により成形する方法において、 羽根と板とによって画成される流路と等しい形状をした
    スライドコアを、複数のコア片を組み合わせることによ
    り構成し、 前記スライドコアを型内の規定位置に位置決めし、 前記型内に樹脂を射出した後、前記スライドコアを構成
    する各コア片を羽根と干渉しないように順番に別々の方
    向に引き抜くことを特徴とする羽根車の成形方法。
  2. 【請求項2】 略リング形をした板と板との間に曲率が
    一定でない渦巻き形をした複数の羽根を備える羽根車を
    射出成形により成形する装置において、 羽根と板とによって画成される流路と等しい形状をして
    おり、複数のコア片が組み合わされることにより構成さ
    れるスライドコアと、 前記スライドコアを型内の規定位置に位置決めする位置
    決め機構と、 前記スライドコアを構成する各コア片を成形された羽根
    と干渉しないように順番に別々の方向に引き抜く引き抜
    き機構と、を有することを特徴とする羽根車の成形装
    置。
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