JP2007062121A - 金型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 成形終了後においては、成形された2つのゲートがゲート口やランナー通路を経て取り出されるが、細いランナー通路を通過する際にゲートとランナー通路との間に過大な勝る抵抗が発生し、その結果、ゲートやランナーが切断されてしまう危険性があった。そして、ゲート口やランナー通路内に滞ってしまったゲートやランナーを取り除くことは、非常に面倒な作業となってしまっていた。
【解決手段】 固定側型板群と可動側型群とからなり、その可動側型板群に成形品の外形を形成するキャビティーと、成形品の内形を形成するコアピンを配置した金型装置であって、そのコアピンの前端に接触・離隔可能な先ピンを前記固定側型板群に配置すると共に、その先ピンの前端部に前記キャビティーに樹脂を流入させるゲート溝を形成し、また、そのゲート溝に連通するランナー孔を先ピンに形成した金型装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固定側型板群と可動側型群とからなり、その可動側型板群に成形品の外形を形成するキャビティーと、成形品の内形を形成するコアピンを配置した金型装置に関する。
弾性材料からなる筒状の筆記具用の軸用外装体の成形方法において、成形用金型は、弾性筒体の内周面の先端側を形取った凸部を有する固定型、弾性筒体の外周面を形取った割型の可動型、同弾性筒体の内周面の後端側を形取ったコアピン型等が組み合わされることで、その内部に筒状のキャビティーを形成し、前記固定型の凸部内には、一個もしくは二個以上の先細のサブランナー通路が、主ランナー通路に連続して形成され、これらサブランナー通路の各先端部には、前記キャビティーへ臨むゲート口が形成され、前記成形用金型の内部に形成された筒状の前記キャビティー内に、前記固定型の前記ゲート口から溶融弾性材料を射出することで、前記キャビティー内で成形された弾性筒体の内周面に、ランナーのサブランナー部分を延出させてこのサブランナーのゲート部分を位置させ、そして、射出成形された前記弾性筒体を、前記固定型、前記可動型、前記コアピン型の順序で型抜きし、この際における前記固定型の型抜きのときに、前記固定型を、前記弾性筒体の軸方向に沿って前記主ランナー通路側へ型抜きし、前記ゲート口の口縁部により前記ランナーのゲート部分を切離するようにした筆記具用の軸用外装体の成形方法が知られている。
特開2003−211889号公報。
しかし、前記の従来技術にあっては、固定型の凸部内にランナー通路やゲート口が形成されているため、そのゲート口の加工が困難であり、特に、実施例に記載されているゲート口にあっては実質的に加工が不可能である。つまり、ゲート口の開口部から奥の方向に向かって大径となる孔を形成することは実質的に不可能であり、仮に可能であっても、その加工に多くの時間が費やされてしまう。
また、成形終了後においては、成形された2つのゲートがゲート口やランナー通路を経て取り出されるが、細いランナー通路を通過する際にゲートとランナー通路との間に過大な勝る抵抗が発生し、その結果、ゲートやランナーが切断されてしまう危険性があった。そして、ゲート口やランナー通路内に滞ってしまったゲートやランナーを取り除くことは、非常に面倒な作業となってしまっていた。
本発明は、固定側型板群と可動側型群とからなり、その可動側型板群に成形品の外形を形成するキャビティーと、成形品の内形を形成するコアピンを配置した金型装置であって、そのコアピンの前端に接触・離隔可能な先ピンを前記固定側型板群に配置すると共に、その先ピンの前端部に前記キャビティーに樹脂を流入させるゲート溝を形成し、また、そのゲート溝に連通するランナー孔を先ピンに形成したことを要旨とする。
本発明は、固定側型板群と可動側型群とからなり、その可動側型板群に成形品の外形を形成するキャビティーと、成形品の内形を形成するコアピンを配置した金型装置であって、そのコアピンの前端に接触・離隔可能な先ピンを前記固定側型板群に配置すると共に、その先ピンの前端部に前記キャビティーに樹脂を流入させるゲート溝を形成し、また、そのゲート溝に連通するランナー孔を先ピンに形成したので、ゲート溝の加工が容易であり、また、万が一ゲートがゲート溝に滞ってしまった場合でも、容易にそのゲートを取り除くことができる。
固定側型板群1と可動側型板群2から構成される金型装置の、前記固定側型板群1は、図1、図2中左方向から右方向に向かって、固定側型板3とランナーロックプレート4、ランナープレート5、並びに、テーパーブロック6などから構成されている。前記固定側型板3には、ランナーロックピン7が固定されており、そのランナーロックピン7はランナーロックプレート4に形成された貫通孔8を貫通し露出している。符号9は、前記固定側型板3に固定されたスプルーブッシュであり、そのスプルーブッシュ9にはスプルー孔10が形成されている。
また、前記ランナープレート5には、前記スプルー孔10と連通するランナー溝11が形成されており、そのランナー溝11には、前記ランナーロックピン7の先端部が露出している。さらに、ランナープレート5には、先ピン12が固定されているが、その前端部をランナープレート5から突出させている。また、先ピン5の内部には、前記ランナー溝11と連通し、前方に向かって縮径するランナー孔13が形成されており、そのランナー孔13の先端にはゲート溝14が形成されている。
そのゲート溝14について詳述する。前記先ピン12の前方部には、縮径部(コア部)15が形成されており、後述するキャビティーに達するまで形成されている。即ち、その縮径部15によっても成形品の内形が形成されるものとなっている。また、その縮径部15の内面には、円錐状の内孔16が形成されているが、半球状の内孔としても良い。その内孔16には、前記ゲート溝14が形成されているが、本例においては、等間隔な放射状の3箇所に形成されているが、本例に限定されることなく2箇所であっても良いし、4箇所などであっても良い。勿論、それらのゲート溝14は、前記ランナー孔13に連通している。
符号17は、前記固定側型板3に固定されたボルトであるが、ランナーロックプレート4やランナープレート5を貫通するとともに、それらが順次拡開するようになっている。つまり、ランナーロックプレート4とランナープレート5が拡開した後に、固定側型板3とランナーロックプレート4が拡開し得るようになっている。
一方、前記可動側型板群2は、図1、図2中右方向から左方向に向かって、可動側型板18と温調プレート19、コアプレート20並びに、拡開プレート21から構成されている。前記可動側型板18に固定された温調プレート19には、後述するコアピンの内部に冷却水を循環させる水路22が形成されていると共に、温調パイプ23が固定されている。また、コアプレート19には、成形品の内形を形成するコアピン24が固定されており、そのコアピン24の内部には前記温調パイプ23が挿入されている。
そのコアピン24について説明する。コアピン24の先端部には、縮径部25が形成されており、その縮径部25の先端には前記先ピン12の内孔16と接触するがゲート溝14を塞がない円錐部26が形成されている。即ち、前記ゲート溝14は、先ピン12とコアピン24との接触によってゲート孔となるのである。尚、前記先ピン12の内孔16を半球状に形成した場合には、コアピン24の先端も半球状に形成するのは勿論である。
さらに、拡開プレート21には、ストリッパーブッシュ27が拡開プレート21から突出した状態で固定されているが、そのストリッパーブッシュ27は前記コアピン24の中間部に摺接している。また、拡開プレート21には、前記テーパーブロック6に固定されたアンギュラピン28によって開閉する一対のキャビティーブロック29が摺動自在に載置されている。それらキャビティーブロック29の対抗する面には、成形品の外形を形成するキャビティー30が形成されている。また、キャビティーブロック29の外形は、台形状を成しており、その台形状とほぼ同形の台形状が前記テーパーブロック6の内面に形成されている。即ち、一対のキャビティーブロック29は、テーパーブロック6によって強固に締め付けられるのである。
次に、前記先ピン12の加工方法について説明する。最初に、先ピン12の外観形状と円錐状の内孔16を旋盤などによって切削加工を施す。次に、ランナー溝13を形成するが、この際には、円錐状のテーパーリーマーで形成すればよい。また、ゲート溝14を加工する際には、前記内孔16に切削や放電加工などの手段によって適宜形状の溝を形成すればよい。
尚、コアピン24の加工にあっては、先端の円錐形状は内孔16とテーパー合せの形状をしているが、先ピン12と同じく旋盤などによって容易に切削加工を施すことができる。
次に、動作について説明する。図1、並びに、図2に示す状態から、前記キャビティー30内に樹脂を流入させる(図7参照)。その樹脂の硬化後、固定側型板群1と可動側型板群2とを拡開させるが、この際、前記ランナーロックプレート4とランナープレート5が拡開する。このとき、ランナーRはランナーロックピン7に接続されているため、ランナーRは成形品Sとは離隔する方向に移動する。その結果、ランナーRに接続形成されたゲートGと成形品Sが切断される(図8参照)。尚、ゲートGは、ランナー孔13を通過する際、閉じられるが、円錐状の内孔16によって規制を受けることなく容易にたたまれる様に閉じられる。
次いで、先ピン12が固定されたランナープレート5が可動側型板群2から離隔する(図9参照)と共に、テーパーブロック6のアンギュラピン28によって前記一対のキャビティーブロック29が拡開する(図10参照)。ここで、さらに固定側型板群1と可動側型板群2とを拡開させると、コアピン24がストリッパーブッシュ27に対して相対的の後退し、これによって、成形品Sがコアピン24から抜け出る(図11参照)。
尚、本例においては、先ピン12の内面にゲート溝14を形成したが、先ピン12の先端に円錐状の内孔を形成し、一方、コアピン24の先端には、ゲート溝を形成しても良い。勿論、そのコアピン24のゲート溝と先ピン12のランナー孔13は連通させなければならない。
第1例を示す正面方向における縦断面図。 第1例を示す側面方向における縦断面図。 先ピンの要部斜視図。 コアピンの要部斜視図。 図1の要部拡大図。 図1の要部分解斜視図。 動作を示す要部縦断面図。 動作を示す要部縦断面図。 動作を示す要部縦断面図。 動作を示す要部縦断面図。 動作を示す要部縦断面図。
符号の説明
1 固定側型板群
2 可動側型板群
3 固定側型板
4 ランナーロックプレート
5 ランナープレート
6 テーパーブロック
7 ランナーロックピン
8 貫通孔
9 スプルーブッシュ
10 スプルー孔
11 ランナー溝
12 先ピン
13 ランナー孔
14 ゲート溝
15 縮径部
16 内孔
17 ボルト
18 可動側型板
19 温調プレート
20 コアプレート
21 拡開プレート
22 水路
23 温調パイプ
24 コアピン
25 縮径部
26 円錐部
27 ストリッパーブッシュ
28 アンギュラピン
29 キャビティーブロック

Claims (2)

  1. 固定側型板群と可動側型群とからなり、その可動側型板群に成形品の外形を形成するキャビティーと、成形品の内形を形成するコアピンを配置した金型装置であって、そのコアピンの前端に接触・離隔可能な先ピンを前記固定側型板群に配置すると共に、その先ピンの前端部に前記キャビティーに樹脂を流入させるゲート溝を形成し、また、そのゲート溝に連通するランナー孔を先ピンに形成したことを特徴とする金型装置。
  2. 前記先ピンの前端部に成形品の内形を形成するコア部を形成すると共に、そのコア部の前端部に前記キャビティーに樹脂を流入させるゲート溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の金型装置。
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