JP2019209532A - ピン、スリーブ又は入れ子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小径のピン等であっても確実にガス抜きを行うことが可能であると共に、必要とされる強度を確保することができるピン、スリーブ又は入れ子を提供する。【解決手段】 ピン1、スリーブ又は入れ子は、本体部と本体部の後端に設けられた鍔部とを有すると共に、本体部の外周面の長手方向に複数条の溝1aが形成されており、溝1aは、外周面方向の幅が狭い幅狭部20aと、外周面方向の幅が広い幅広部21aが交互に連続して形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、成形金型に嵌挿されるピン、スリーブ又は入れ子であって、ガスベント用の溝が形成されているものに関するものである。
従来から、成形金型のキャビティに成形材料を注入する際に、キャビティ内のガスを外部に排出するために、先端や外周面にガス抜き溝を形成したエジェクタピンや、複数のガスベントピースを組み合わせた円柱の内側に複数のガス逃げ溝構造を形成しているエジェクタピン等が知られている(非特許文献1、特許文献1〜4)。
株式会社ミスミ プラ型用標準部品カタログ2015.4 P93 ガス抜きストレートエジェクタピン
特開2002−1776号公報 特許第3587845号公報 特許第4678616号公報 特開2011−235622号公報
しかしながら、上記非特許文献1や特許文献1又は2に記載のエジェクタピン等は、ガス噴出時の圧力が有効に伝わりにくく、ガス抜き効果が小さいという課題を有するものであった。
また、上記特許文献3又は4に記載のエジェクタピン等は、円柱の内側に形成された複数のガス逃げ溝の詰まりを確認し難く、詰まった際も専用の樹脂詰り除去装置が必要になると共に、小径のエジェクタピン等にガス逃げ溝を形成するのは困難であった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、小径のピン等であっても確実にガス抜きを行うことが可能であると共に、必要とされる強度を確保することができるピン、スリーブ又は入れ子を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、溶融材料が充填されるキャビティを形成する成形金型に嵌挿されるピン、スリーブ又は入れ子であって、前記ピン、スリーブ又は入れ子は、本体部のみ、又は前記本体部と該本体部の後端に設けられた鍔部と、を有すると共に、前記本体部の外周面の長手方向に複数条の溝が形成されており、前記溝は、前記外周面に対する深さが浅い溝浅部と、前記外周面に対する深さが深い溝深部が交互に連続して形成されていることを特徴としている。
請求項1のピン、スリーブ又は入れ子は、本体部の外周面の長手方向に複数条の溝が形成されていることから、1条の溝がヤニ等のガス溜まりにより詰まった場合でも他の溝から確実にガス抜きを行うことが可能である。また、溝浅部と溝深部が交互に連続して形成されていることから、小径のピン等であっても必要とされる強度を確保することができると共に、流体の流れを絞ることによって、圧力の低下を伴いながら流速を増加させることができるベンチュリー効果によってガス溜まりが出来難くなることから溝が詰まるのを防ぐことができる。尚、複数条の溝が形成されている外周面の長手方向とは、キャビティに隣接又は近接する先端部分からキャビティに対して遠ざかる方向を意味している。
請求項2の発明は、溶融材料が充填されるキャビティを形成する成形金型に嵌挿されるピン、スリーブ又は入れ子であって、前記ピン、スリーブ又は入れ子は、本体部のみ、又は前記本体部と該本体部の後端に設けられた鍔部と、を有すると共に、前記本体部の外周面の長手方向に複数条の溝が形成されており、前記溝は、前記外周面方向の幅が狭い幅狭部と、前記外周面方向の幅が広い幅広部が交互に連続して形成されていることを特徴としている。
請求項2のピン、スリーブ又は入れ子は、本体部の外周面の長手方向に複数条の溝が形成されていることから、1条の溝がヤニ等のガス溜まりにより詰まった場合でも他の溝から確実にガス抜きを行うことが可能である。また、幅狭部と幅広部が交互に連続して形成されていることから、小径のピン等であっても必要とされる強度を確保することができると共に、流体の流れを絞ることによって、圧力の低下を伴いながら流速を増加させることができるベンチュリー効果によってガス溜まりが出来難くなることから溝が詰まるのを防ぐことができる。尚、複数条の溝が形成されている外周面の長手方向とは、キャビティに隣接又は近接する先端部分からキャビティに対して遠ざかる方向を意味している。
請求項3の発明は、請求項1又は2のピン、スリーブ又は入れ子において、溝は、曲面にて形成されていることを特徴としている。したがって、曲面にて形成された溝が、溝浅部と溝深部又は、幅狭部と幅広部が交互に繰り返すように形成されていることから、曲面にて形成されていない溝と比較した場合に、流体の抵抗が軽減されベンチュリー効果を高めることができ、ガス溜まりが出来難くなることから溝が詰まるのを防ぐことができる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかのピン、スリーブ又は入れ子において、複数条の溝は、全ての溝深部又は幅広部の位置が長手方向において重ならないように形成されていることを特徴としている。したがって、小径のピン等であっても必要とされるピンの太さが確保されることから、必要とされる強度を確実に確保することができる。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかのピン、スリーブ又は入れ子において、複数条の溝は、隣り合う溝が所定箇所にて連通していることを特徴としている。したがって、溝の詰り箇所が複数発生した場合であってもガスの逃げ道を確保することができるので、一層確実にガス抜きを行うことが可能である。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかのピン、スリーブ又は入れ子において、鍔部には、溝が形成されていることを特徴としている。したがって、鍔部に形成された溝からもガス抜きを行うことが可能である。
請求項7の発明は、請求項6のピン、スリーブ又は入れ子において、鍔部に形成された溝は、複数条の溝であって、鍔部の上面と外周面の両方に形成されていることを特徴としている。したがって、鍔部の上面付近に到達したガスを、鍔部の上面に形成されている溝と鍔部の外周面に形成されている溝を経由させて鍔部の後方へと排出すことができる。
請求項1又は2の発明は、1条の溝がヤニ等のガス溜まりにより詰まった場合でも他の溝から確実にガス抜きを行うことが可能であると共に、小径のピン等であっても必要とされる強度を確保することができる。また、ベンチュリー効果によってガス溜まりが出来難くなることから溝が詰まるのを防ぐことができる。また、請求項3の発明は、ベンチュリー効果を高めることによって溝が詰まるのを一層防ぐことができる。また、請求項4の発明は、小径のピン等であっても必要とされるピンの太さが確保されることから、必要とされる強度を確実に確保することができる。
請求項5の発明は、溝の詰り箇所が複数発生した場合であってもガスの逃げ道を確保することができるので、一層確実にガス抜きを行うことが可能である。また、請求項6の発明は、鍔部に形成された溝からもガス抜きを行うことが可能である。また、請求項7の発明は、鍔部の上面付近に到達したガスを、鍔部の上面に形成されている溝と鍔部の外周面に形成されている溝を経由させて鍔部の後方へと排出すことができる。
本発明に係るピン、スリーブ又は入れ子が嵌挿された成形金型の断面図。 本発明に係るピンの斜視図。 本発明に係るピンが金型に嵌挿された状態の断面図。 (a)〜(d)本発明に係るピンの断面図。 (a)本発明に係るピンの拡大正面図。(b)図5(a)のA−A断面図。 本発明に係る第1実施形態のピンの正面図。 図6の第1実施形態のピンを45度回転した図。 本発明に係る第2実施形態のピンの正面図。 図8の第2実施形態のピンを45度回転した図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明に係るピン、スリーブ又は入れ子が嵌挿された射出成型用の樹脂成形金型の断面図である。この図を用いて本発明に係るピン、スリーブ又は入れ子と金型の関係について説明する。金型は、固定型13に対して可動型14が動いて開閉する仕組みとなっており、成形材料である溶融された樹脂の充填時には、金型は閉じられ、成形された製品の取り出し時には金型は開かれる。
金型の開閉時には、エジェクタピン1と、製品ピン3と、スプルーロックピン6は摺動自在となるように、可動型14に形成されている各ピン孔に挿通されている。一方、エジェクタスリーブ2と、コアピン4と、入れ子5(コアと呼ぶ場合もある。)は、摺動自在ではなく、各ピン孔に固定されている。そして、溶融された樹脂は、樹脂注入口10からスプルー11を経由して製品部9(キャビティと呼ぶ場合もある。)に充填されて射出成型が行われる。
ここで、本発明に係るピンとは、エジェクタピン1、製品ピン3、スプルーロックピン6、コアピン4の他に、図1には示されていないが、射抜きピン、バルブゲートピン等、金型の製品部9やスプルー11を含む溶融された成形材料が通過する軌道に隣接しつつ、金型に嵌挿されている全てのピンが該当する。
また、本発明に係るスリーブとは、図1に示したエジェクタスリーブ2の他に、金型の製品部9やスプルー11を含む溶融された成形材料が通過する軌道に隣接しつつ、金型に嵌挿されている全てのスリーブが該当する。尚、図1においてピンと金型との間にわかり易いように誇張した隙間が描かれているが実際には摺動できる程度の微小な隙間である。
同様にして、本発明に係る入れ子とは、図1に示した入れ子5の他に、金型の製品部9やスプルー11を含む溶融された成形材料が通過する軌道に隣接しつつ、金型に嵌挿されている全ての入れ子が該当する。
図2は、本発明に係る第1実施形態のピンの斜視図である。また、図3は、本発明に係る第1実施形態のピンが金型に嵌挿された状態の断面図である。また、図4(a)〜(d)は、本発明に係る第1実施形態のピンの断面図である。また、図5(a)は、第1実施形態のピンの拡大正面図であり、図5(b)は、図5(a)のA−A断面図である。また、図6は、第1実施形態のピンの正面図であり、図7は、図6のピンを45度回転させた状態の正面図である。これらの図を用いて第1実施形態のピンの詳細について説明する。
第1実施形態のピン(エジェクタピン)1は、円筒状の本体部15aと、本体部15aの後端に設けられた鍔部15bとを有している。本体部15aの外周の長手方向には、4条の溝1a、1b、1c、1dが、外周を4等分する位置に形成されている。尚、本発明のピン、スリーブ又は入れ子に形成される溝の数は2条以上の複数条であればよく、第1実施形態のピン1に示すように4条の溝に限定するものではない。複数条の溝を形成することによって、1条の溝がヤニ等のガス溜まりにより詰まった場合でも他の溝から確実にガス抜きを行うことができる。尚、ピン1に形成された4条の溝1a、1b、1c、1dは、本体部15aの中途部に終端が位置している。これは図1に示すように、ピン1の本体部15aの外周の全てが金型に摺接しているわけではないからであるが、図1に示すコアピン4のように、本体部の外周の全てが金型に摺接している場合には、複数条の溝の終端を鍔部に到達する位置まで延長することもでき、これも本発明に含まれる。
第1実施形態のピンは図4の断面図及び図5のピンの拡大正面図に示すように、4条の溝1a、1b、1c、1dは、外周面に対する深さが最も浅い溝浅部20と、外周面に対する深さが最も深い溝深部21が交互に連続して形成されている。即ち、溝深部21から溝浅部20に至るまでの間は溝の深さが漸次減少して行き、溝浅部20から溝深部21に至るまでの間は溝の深さが漸次増加して行くように形成されている。これにより、ピン先から溝深部21に引き込まれたガスの流れを溝浅部20で絞ることができ、流体の流れを絞ることによって、圧力の低下を伴いながら流速を増加させることができるベンチュリー効果を利用して、ガス溜まりが出来難くなることから溝が詰まるのを防ぐことができる。尚、終端溝深部22の近傍については、手前の溝浅部20から終端溝深部22に至るまでの間は溝の深さが漸次増加して行くように形成してもよいがこれに限定されない。何故ならば、終端溝深部22の近傍においてピン1は本体部の金型と摺接していないので、前述したベンチュリー効果が期待できないからである。
また、4条の溝1a、1b、1c、1dの溝深部21の位置が長手方向において重ならないように形成されている。これにより、小径のピン等であっても必要とされるピンの太さが確保されることから、必要とされる強度を確実に確保することができる。ここで、必要とされる強度とは、エジェクタピンの場合には、金型の開閉時に摺動して製品を押し出す機能に必要な強度を意味している。また、その他のピン、スリーブ又は入れ子についても、それらが本来果たすべき機能に必要な強度を意味している。尚、図3において矢印はガスの流れを示しており、ピンと金型との間にわかり易いように誇張した隙間が描かれているが実際には摺動できる程度の微小な隙間である。
第1実施形態のピン1は、前述したとおり、外周面に対する深さが浅い溝浅部20と、外周面に対する深さが深い溝深部21が交互に連続して形成されているが、図5(a)に示すように、溝深部21に対応する位置は、外周面方向の幅が最も広い幅広部21aが形成されており、溝浅部20に対応する位置は、外周面方向の幅が最も狭い幅狭部20aが形成されている。したがって、第1実施形態のピン1は、幅狭部20aと幅広部21aが交互に連続して形成されている。即ち、幅広部21aから幅狭部20aに至るまでの間は外周面方向の幅が漸次減少して行き、幅狭部20aから幅広部21aに至るまでの間は外周面方向の幅が漸次増加して行くように形成されている。これにより、ピン先から幅広部21aに引き込まれたガスの流れを幅狭部20aで絞ることができ、流体の流れを絞ることによって、圧力の低下を伴いながら流速を増加させることができるベンチュリー効果を利用して、ガス溜まりが出来難くなることから溝が詰まるのを防ぐことができる。尚、終端幅広部22aの近傍については、手前の幅狭部20aから終端幅広部22aに至るまでの間は外周面方向の幅が漸次増加して行くように形成してもよいがこれに限定されない。何故ならば、終端幅広部22aの近傍においてピン1は本体部の金型と摺接していないので、前述したベンチュリー効果が期待できないからである。ここで、図5において、溝浅部20及び溝深部21は点で、これに対応する幅狭部20a及び幅広部21aは直線で図示しているが、溝浅部20(幅狭部20a)及び溝深部21(幅広部21a)はピン角とはならず、丸みを有するR面の頂部に位置させるのが好ましい。また、溝浅部20(幅狭部20a)及び溝深部21(幅広部21a)を溝の長手方向に幅を持たせるようにしてもよい。
また、4条の溝1a、1b、1c、1dは曲面にて形成されていることから、曲面にて形成されていない溝と比較した場合に、流体の抵抗が軽減されベンチュリー効果を高めることができる。さらに、溝深部21、22に対応する位置が幅広部21a、22aとなり、溝浅部20に対応する位置が幅狭部20aとなる形状とすることによって、ベンチュリー効果を増大させることができる。尚、溝深部21と溝浅部20が交互に連続する形態であって、溝の幅が一定の場合や、幅広部21aと幅狭部20aが交互に連続する形態であって、溝の深さが一定の場合であってもベンチュリー効果を奏することができるので、これも本発明に含まれる。
また、図7に示すように、4条の溝1a、1b、1c、1dの幅広部21a(溝深部)の位置が長手方向において重ならないように形成されている。これにより、小径のピン等であっても必要とされるピンの太さが確保されることから、必要とされる強度を確実に確保することができる。ここで、本発明は、現在の加工技術より、最小直径0.2mmまでのピンに適用することができる。ピンの最小直径を0.2mmとした場合には、幅狭部の幅は、0.087178mm、幅広部の幅は、0.173205mm、溝浅部の深さは、0.01mm、溝深部の深さは、0.05mmとなる。尚、溝の幅や深さの計測は、3次元測定機を使用すれば精密な測定が可能であり、その一例として、マルチセンサ測定機(CARL ZEISS製 O−INSPECT 543)を挙げることができる。
第1実施形態のピン1の鍔部15bは、鍔部15bの上面と外周面の両方に溝1e、1fが形成されている。この溝1e、1fによって、鍔部15bの上面付近に到達したガスを、鍔部15bの上面に形成されている溝1eと鍔部15bの外周面に形成されている溝1fを経由させて鍔部15bの後方へと排出すことができる。尚、鍔部15bの外周面が金型と摺接している場合には、溝1fに本体部15aと同様の外周面に対する深さが最も浅い溝浅部と、外周面に対する深さが最も深い溝深部が交互に連続して形成されている構成、又は外周面方向の幅が最も狭い幅狭部と外周面方向の幅が最も広い幅広部が交互に連続して形成されている構成を付加することができる。これにより、圧力の低下を伴いながら流速を増加させることができるベンチュリー効果を利用して、ガス溜まりが出来難くなることから溝1fが詰まるのを防ぐことができる。
尚、第1実施形態のピン1は断面が円形状であるが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、断面が三角形、四角形、五角形、六角形以上の多角形や、楕円形、星型、ハート型等異形のピン、スリーブ又は入れ子であっても本発明を適用することができる。
また、第1実施形態では射出成型用の樹脂成形金型で説明しているが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、樹脂、ゴムや、アルミニウム、マグネシウム等の金属を充填し製造する成形機(射出成形、圧縮成形、圧入成形、押出成形等の成形機)に使用する金型や、ダイカスト等の鋳造機に使用する金型に設置するピン、スリーブ又は入れ子であっても本発明を適用することができる。
図8は、第2実施形態のピンの正面図であり、図9は、図8のピンを45度回転させた状態の正面図である。これらの図を用いて第2実施形態のピンについて説明する。
第2実施形態のピン30は、複数条の溝は、隣り合う溝30a、30bが所定箇所32にて連通している。これにより、溝の詰り箇所が複数発生した場合であってもガスの逃げ道を確保することができるので、一層確実にガス抜きを行うことができる。尚、幅広部31(溝深部)の位置が長手方向において重ならないように形成されている。これにより、小径のピン等であっても必要とされるピンの太さが確保される。その他の構成は第1実施形態のピン1と同様の構成であるから説明は省略する。
本発明のピン、スリーブ又は入れ子は、成形金型に嵌挿されて使用される。
1、30 ピン
1a、1b、1c、1d、1e、1f、30a、30b 溝
15a 本体部
15b 鍔部
20 溝浅部
20a 幅狭部
21 溝深部
21a、31 幅広部
22 終端溝深部
22a 終端幅広部
32 所定箇所

Claims (7)

  1. 溶融材料が充填されるキャビティを形成する成形金型に嵌挿されるピン、スリーブ又は入れ子であって、
    前記ピン、スリーブ又は入れ子は、本体部のみ、又は前記本体部と該本体部の後端に設けられた鍔部と、を有すると共に、前記本体部の外周面の長手方向に複数条の溝が形成されており、
    前記溝は、前記外周面に対する深さが浅い溝浅部と、前記外周面に対する深さが深い溝深部が交互に連続して形成されていることを特徴とするピン、スリーブ又は入れ子。
  2. 溶融材料が充填されるキャビティを形成する成形金型に嵌挿されるピン、スリーブ又は入れ子であって、
    前記ピン、スリーブ又は入れ子は、本体部のみ、又は前記本体部と該本体部の後端に設けられた鍔部と、を有すると共に、前記本体部の外周面の長手方向に複数条の溝が形成されており、
    前記溝は、前記外周面方向の幅が狭い幅狭部と、前記外周面方向の幅が広い幅広部が交互に連続して形成されていることを特徴とするピン、スリーブ又は入れ子。
  3. 溝は、曲面にて形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のピン、スリーブ又は入れ子。
  4. 複数条の溝は、全ての溝深部又は幅広部の位置が長手方向において重ならないように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のピン、スリーブ又は入れ子。
  5. 複数条の溝は、隣り合う溝が所定箇所にて連通していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のピン、スリーブ又は入れ子。
  6. 鍔部には、溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のピン、スリーブ又は入れ子。
  7. 鍔部に形成された溝は、複数条の溝であって、鍔部の上面と外周面の両方に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のピン、スリーブ又は入れ子。
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