JPH11277295A - 短管フランジ用治具 - Google Patents

短管フランジ用治具

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JPH11277295A
JPH11277295A JP10379998A JP10379998A JPH11277295A JP H11277295 A JPH11277295 A JP H11277295A JP 10379998 A JP10379998 A JP 10379998A JP 10379998 A JP10379998 A JP 10379998A JP H11277295 A JPH11277295 A JP H11277295A
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short pipe
jig
flange
tables
drive mechanism
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JP10379998A
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Kenji Nomi
賢二 能美
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め測定されたデータから短管の両端に取付
けられるフランジの位置及び角度を決定し、工場でフラ
ンジ付きの短管を容易に製造でき、しかも、安価に製作
できる短管フランジ用治具を提供する。 【解決手段】 少なくとも、短管26のフランジ27、
28が取付けられるフランジ取付板88を回転する第4
の駆動機構24、25を手動駆動機構としたので、短管
フランジ用治具10の全体構成を著しくコンパクトにで
きると共に、複雑な配線が不要となり、小口径管用の短
管フランジ用治具10を安価に製作することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小径の短管の両側
にフランジを溶接固定する場合に使用するものであり、
短管取付現場の取付寸法関係を再現することができる短
管フランジ用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス、水等の流体を搬送するに際して
は、両端に接続用のフランジを備えた多数の単管(パイ
プ)を接続して構成した連結管が使用されているが、こ
の単管として、直管の他に、屈曲部分に使用する曲がり
管があり、このような曲がり管は、取付け工事の容易さ
から一般に短管が使用されている。この短管の取付け
は、通常、予め適当長さ及び適当曲がりの短管を両端に
フランジを取付けない状態で用意する。その後、フラン
ジを、取付けようとする管のフランジにそれぞれねじ固
定した状態で、用意した短管を現場合わせでその端部に
フランジが取付けられるように加工する。次に、その端
部にフランジを仮付けした後、フランジ仮付けした短管
を一旦外して短管の両端にフランジを溶接することによ
って短管の取付を完了している。
【0003】しかし、配管しようとする短管の直径が大
きい場合や短管の長さが比較的長い場合には、短管の重
量が大きくなり施工性が著しく悪くなる。また、従来の
方法では、現場に短管を搬送して、現場合わせで短管を
修正加工し、更に、フランジの取付け角度を決める必要
があり、極めて手間がかかる。そこで、接合しようとす
る管の両端の位置は予め分かっているので、工場でモデ
ルを作って同じ位置に接続しようとするフランジを配置
し、連結するフランジ付きの短管を製造することも行わ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した方法
も、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。即ち、
接続しようとするパイプのモデルを製造する必要があ
り、更に、配管場所によってこれらのモデルは異なるの
で、極めて無駄な設備となる。本発明はかかる事情に鑑
みてなされたもので、予め測定されたデータから短管の
両端に取付けられるフランジの位置及び角度を決定し、
工場でフランジ付きの短管を容易に製造でき、しかも、
複数の駆動機構のうち、少なくとも駆動源の取付や配線
が困難な駆動機構を手動駆動機構とすることによって安
価に製作できる短管フランジ用治具を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の短管フランジ用治具は、短管の両端にフランジを
取付ける場合に使用する短管フランジ用治具であって、
床面上に設置した基台上に、少なくとも一方が他方に向
けて第1の駆動機構によって近接・離反自在に取付けら
れる第1及び第2の取付フレームと、前記第1及び第2
の取付フレーム上に第2の駆動機構によってそれぞれ旋
回自在に取付けられる第1及び第2の旋回台と、前記第
1及び第2の旋回台上に第3の駆動機構によってそれぞ
れ傾動自在に取付けられる第1及び第2の傾動台と、前
記第1及び第2の傾動台の上面に第4の駆動機構によっ
てそれぞれ回転自在に取付けられ、かつ、上面に前記短
管の両端に取付けられる前記フランジをそれぞれ固定可
能なフランジ取付面を有する第1及び第2の回転台とを
具備し、かつ、少なくとも、前記第4の駆動機構を手動
駆動機構としている。
【0006】請求項2記載の短管フランジ用治具は、請
求項1記載の短管フランジ用治具において、前記第1〜
第3の駆動機構も手動駆動機構としている。
【0007】請求項3記載の短管フランジ用治具は、請
求項1又は2記載の短管フランジ用治具において、前記
第1の駆動機構は、前記第1及び第2の取付フレーム間
の距離を測定する距離測定手段を具備する。請求項4記
載の短管フランジ用治具は、請求項1〜3のいずれか1
項に記載の短管フランジ用治具において、前記第2の駆
動機構は、前記第1及び第2の取付フレームに対する前
記第1及び第2の旋回台の旋回角度を測定する旋回角度
測定手段を具備する。
【0008】請求項5記載の短管フランジ用治具は、請
求項1〜4のいずれか1項に記載の短管フランジ用治具
において、前記第3の駆動機構は、前記第1及び第2の
旋回台に対する前記第1及び第2の傾動台の傾動角度を
測定する傾動角度測定手段を具備する。請求項6記載の
短管フランジ用治具は、請求項1〜5のいずれか1項に
記載の短管フランジ用治具において、前記第4の駆動機
構は、前記第1及び第2の傾動台に対する前記第1及び
第2の回転台の回転角度を測定する回転角度測定手段を
具備する。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0010】まず、図1〜図4を参照して、本発明の一
実施の形態に係る短管フランジ用治具10の全体構成に
ついて説明する。床面F上には、下部に複数本のアジャ
ストパット11が取付けられた基台12が載置されてい
る。基台12の一方に第1の取付フレーム13が固定状
態に載置されており、基台12の他方側には第2の取付
フレーム14が第1の取付フレーム13に向けて第1の
駆動機構15によって移動可能、即ち、近接・離反可能
に取付けられている。
【0011】第1及び第2の取付フレーム13、14上
には、それぞれ、第2の駆動機構16、17によって、
第1及び第2の旋回台18、19が旋回自在に取付けら
れている。第1及び第2の旋回台18、19上には、第
3の駆動機構20、21によって、第1及び第2の傾動
台22、23が、それぞれ、傾動自在に取付けられてい
る。第1及び第2の傾動台22、23の上面には、第4
の駆動機構24、25によって、上面に短管26の両端
に取付けられるフランジ27、28を、それぞれ、固定
可能なフランジ取付面を有する第1及び第2の回転台2
9、30が回転自在に取付けられている。
【0012】また、上記構成において、本実施の形態で
は、第1の駆動機構15、第2の駆動機構16、17、
第3の駆動機構20、21、及び、第4の駆動機構2
4、25は全て手動駆動機構によって構成されている。
【0013】次に、図1 〜図4を参照して、上記した構
成を有する短管フランジ用治具10の各部の構成につい
て詳細に説明する。図1及び図2に示すように、基台1
2は長尺の矩形枠からなり、その一端部の上面には、矩
形箱体からなる第1の取付フレーム13が固定状態に載
置されている。一方、基台12の他端部の上面には、同
様に矩形箱体からなる第2の取付フレーム14が移動自
在に取付けられている。即ち、以下に説明する第1の駆
動機構15を作動することによって、第2の取付フレー
ム14を第1の取付フレーム13に向けて移動、即ち、
接近したり、離反したりすることができる。
【0014】図2及び図4に示すように、第1の駆動機
構15は、実質的に基台12内に配設されている。即
ち、基台12内の中央部において、一側端板31に近接
した位置で基台12内に固定設置された軸受31aと他
側端板32間にはリニアボールねじ軸33が回転自在に
架設されており、リニアボールねじ軸33の他側端板3
2側の外部延長部34にはハンドル35及び第1のクラ
ンプ装置36が取付けられている。リニアボールねじ軸
33にはナット37が螺着されており、ナット37の上
部はリニアガイド38上を摺動可能な摺動板39の下面
に固着されている。一方、摺動板39の上面には、第2
の取付フレーム14が固着されている。
【0015】上記した構成によって、作業者が手でハン
ドル35を回すことによって、摺動板39と一体をなす
第2の取付フレーム14は、第1の取付フレーム13に
向けて移動、即ち、接近したり、離反したりすることが
できる。また、所定の移動位置において、第1のクラン
プ装置36を駆動することによって、リニアボールねじ
軸33の回転を防止して、第2の取付フレーム14 の確
実な位置決め・固定を行うことができる。
【0016】図1、図2及び図4に示すように、第1及
び第2の旋回台18、19は、それぞれ、第1及び第2
の取付フレーム13、14の上面に旋回自在に取付けら
れている。即ち、第1及び第2の旋回台18、19は、
矩形板40の上面前後部に前、後側壁41、42を立設
すると共に、その下面に回転軸43を突設することによ
って構成されており、回転軸43の下部は、第1及び第
2の取付フレーム13、14の上部枠44、44aの中
央部に設けられた軸受部45によって回転自在に支承さ
れている。なお、軸受部45の内面には、第1及び第2
の旋回台18、19を小さな力でも旋回することできる
ように、ボールベアリング46、47が装着されてい
る。
【0017】次に、図1及び図2を参照して、第1及び
第2の旋回台18、19を旋回するため用いる第2の駆
動機構16、17の構成について説明する。操作軸48
が回転軸43と並列して第1及び第2の取付フレーム1
3、14の上部枠44、44aに取付けられている。回
転軸43の下端と操作軸48の下端部にはそれぞれ大歯
車48aと小歯車49が固着されており、相互に噛合し
ている。操作軸48の下端には回転摘まみ50が固着さ
れている。上記した構成によって、回転摘まみ50を回
転することによって、小歯車49、大歯車48a、回転
軸43を介して、第1及び第2の取付フレーム13、1
4を、それぞれ、回転軸43の軸線回りに相互に独立し
て所定の角度旋回することができる。
【0018】図2に示すように、第1及び第2の旋回台
18、19の矩形板40の側面には、それぞれ、クラン
プアーム50aの基部が突設されており、クランプアー
ム50aの先には先部が第1及び第2の取付フレーム1
3、14の上部枠44、44aの上面に当接可能なクラ
ンプねじ51が取付けられ、クランプねじ51の上端に
は回転摘まみ52が取付けられている。従って、回転摘
まみ52を回転することによって、第1及び第2の旋回
台18、19を任意の旋回位置に位置決め・固定するこ
とができる。
【0019】図2及び図4に示すように、第1及び第2
の旋回台18、19の前、後側壁41、42の上部間に
は、前後方向に長尺の矩形断面ブロックからなる第1及
び第2の傾動台22、23が架設されており、その両端
壁に突設された回転軸53、54は、それぞれ、前、後
側壁41、42の上部に取付けられたボールベアリング
55、56によって回転自在に支承されている。
【0020】次に、図2〜図4を参照して、第1及び第
2の傾動台22、23を傾動するための第3の駆動機構
20、21について説明する。図示するように、一側回
転軸54には延長回転軸57が同軸的にかつ一体的に連
結されており、延長回転軸57にはウオームホイール5
8が固着されている。一方、ウオームホイール58には
ウオーム59が噛合されており、ウオーム59は、一端
に回転摘まみ60を有する回転軸61の他端に固着され
ている。なお、ウオーム59は後側壁42の後面に取付
けられたボックス62によって回転自在に支持されてい
る。
【0021】上記した構成によって、回転摘まみ60を
回転することによって、ウオーム59、ウオームホイー
ル58、延長回転軸57、回転軸54を介して、第1及
び第2の傾動台22、23を、回転軸53、54の軸線
回りに回転することによって、傾動することができる。
【0022】図4に示すように、第1及び第2の旋回台
18、19の後側壁42には基端に回転摘まみ63を固
着した回転ねじ64の先部が螺着されており、同先部の
先端面は、第1及び第2の傾動台22、23の後端面に
固着された当接板65に当接可能に構成されている。従
って、回転摘まみ63を回転することによって、第1及
び第2の傾動台22、23を任意の傾動位置に位置決め
・固定することができる。
【0023】図1、図2及び図4に示すように、円板か
らなる第1及び第2の回転台29、30 は、それぞれ、
第1及び第2の傾動台22、23の上面に回転自在に取
付けられている。即ち、第1及び第2の回転台29、3
0 の下面には回転軸66が突設されており、回転軸66
の下部は、第1及び第2の傾動台22、23の中央部に
設けられた軸受部67によって回転自在に支承されてい
る。なお、軸受部67の内面には、第1及び第2の回転
台29、30 を小さな力でも旋回することができるよう
に、ボールベアリング68、69が装着されている。
【0024】次に、図1及び図2を参照して、第1及び
第2の回転台29、31を回転するため用いる第4の駆
動機構24、25の構成について説明する。操作軸70
が回転軸66と並列して第1及び第2の傾動台22、2
3に取付けられている。回転軸66の下端と操作軸70
の下端部にはそれぞれ大歯車71と小歯車72が固着さ
れており、相互に噛合している。操作軸70の下端には
回転摘まみ73が固着されている。上記した構成によっ
て、回転摘まみ73を回転することによって、小歯車7
2、大歯車71、回転軸66を介して、第1及び第2の
回転台29、30を、それぞれ、回転軸66の軸線回り
に相互に独立して所定の角度、回転することができる。
【0025】図2に示すように、第1及び第2の傾動台
22、23の側面には、それぞれ、ブラケット74の基
部が突設されており、ブラケット74の先部には、先端
面が第1及び第2の回転台29、30の下面に当接可能
なクランプねじ75が螺着されており、クランプねじ7
5の下端には回転摘まみ76が取付けられている。従っ
て、回転摘まみ76を回転することによって、第1及び
第2の回転台29、30を任意の回転位置に位置決め・
固定することができる。
【0026】また、図2に示すように、第1の駆動機構
15において、リニアボールねじ軸33の軸受31a側
の延長部77には、第1及び第2の取付フレーム13、
14間の距離Lを測定する距離測定手段の一例であるロ
ータリエンコーダ78が取付けられている。かかるロー
タリエンコーダ78を用いることによって、第1及び第
2の取付フレーム13、14間の距離Lを正確に設定す
ることができる。図1及び図2に示すように、第2の駆
動機構16、17において、回転軸43の延長部79に
は、第1及び第2の取付フレーム13、14に対する第
1及び第2の旋回台18、19の旋回角度(α1
α2 )を測定する旋回角度測定手段の一例であるロータ
リエンコーダ80が取付けられている。かかるロータリ
エンコーダ80を用いることによって、第1及び第2の
旋回台18、19の旋回角度(α1 、α2 )を正確に設
定することができる。
【0027】図1、図3及び図4に示すように、第3の
駆動機構20、21において、回転軸53の延長部81
には、第1及び第2の旋回台18、19に対する第1及
び第2の傾動台22、23の傾動角度(θ1 、θ2 )を
測定する傾動角度測定手段の一例であるロータリエンコ
ーダ82が取付けられている。かかるロータリエンコー
ダ82を用いることによって、第1及び第2の傾動台2
2、23の傾動角度(θ1 、θ2 )を正確に設定するこ
とができる。
【0028】図1及び図2に示すように、第4の駆動機
構24、25において、回転軸66の延長部83には、
第1及び第2の傾動台22、23に対する前記第1及び
第2の回転台29、30の回転角度(φ1 、φ2 )を測
定する回転角度測定手段の一例であるロータリエンコー
ダ84が取付けられている。かかるロータリエンコーダ
84を用いることによって、第1及び第2の回転台2
9、30の回転角度(φ1 、φ2 )を正確に設定するこ
とができる。なお、ロータリエンコーダ84はエンコー
ダ取付部材84aによって第1及び第2の傾動台23、
24に取付けられている。
【0029】図示の実施の形態におけるその他の構成に
ついて説明すると、なお、図2において、85は、横移
動するロータリエンコーダ80、82、84に配線する
ために用いるケーブルベア(商標名)である。また、第
1及び第2の回転台29、30は、回転軸66に一体的
に連結される下部基板87と、下部基板87に着脱自在
に取付けられるフランジ取付板88とから構成される。
従って、短管26の口径に応じて、フランジ取付板88
を交換することができる。
【0030】次に、上記した構成を有する短管フランジ
用治具10を用いた短管取付位置再現作業について説明
する。まず、短管26を介設しようとする一方の配管の
端面を測定基準面とすると共に、他方の配管の端面を被
測定面として、本発明者等が先に特開平9−5006号
公報で開示したような位置測定装置を用いて、上記した
第1及び第2の取付フレーム13、14間の距離L、第
1及び第2の旋回台18、19の旋回角度(α1 、α
2 )、第1及び第2の傾動台22、23の傾動角度(θ
1 、θ2 )、第1及び第2の回転台29、30の回転角
度(φ1 、φ2 )と対応する距離及び角度をそれぞれ測
定し、測定データとする。
【0031】この測定データに基づいて、手動操作によ
って、第1〜第3の駆動機構15、16、17、20、
21を駆動して、測定データと対応する第1及び第2の
取付フレーム13、14間の距離L、第1及び第2の旋
回台18、19の旋回角度(α1 、α2 )、第1及び第
2の傾動台22、23の傾動角度(θ1 、θ2 )を短管
フランジ用治具10上で再現する。この際、左右の第1
及び第2の傾動台22、23の回転軸線86までの高さ
Hは同一であるので、フランジ27、28の中心位置
(X1 、Y1 、Z1 )、(X2 、Y2 、Z2 )が任意に
決定されると共に、フランジ27、28の接合面の空間
的角度が任意に決定できることになる。
【0032】また、第4の駆動機構24、25を手動操
作で駆動することによって、第1及び第2の回転台2
9、30の回転角度が決定されるので、フランジ27、
28のボルト孔に合わせて、フランジ取付板88の角度
を正確に設定できる。
【0033】このように、現場又は図面上で取付けよう
とするフランジの面間距離及びこれに対するフランジの
立体角度を測定すれば、フランジ取付板88をこれに合
わせてその位置、角度を決めることができる。そこで、
実際に取付けようとするフランジ27、28をフランジ
取付板88にそれぞれ取付けた後に、短管26を所定の
曲がり度合いに製造して、フランジ27、28を仮付け
した後、本溶接を行えば、工場でフランジ付きの短管を
製造できる。
【0034】また、前記実施の形態においては、現場で
取付ける短管フランジについて説明したが、図面上(設
計上を含む)で表現される短管にフランジを取付ける場
合にも本発明は適用される。
【0035】さらに、上記した実施の形態では、第1〜
第4の駆動機構15、16、17、20、21、24、
25を全て手動駆動機構から構成したが、少なくとも、
第4の駆動機構24、25を手動駆動機構とするだけで
も、短管フランジ用治具10の構成を著しくコンパクト
にできると共に、複雑な配線が不要となり、安価に製作
することができる。従って、他の駆動機構15、16、
17、20、21については、その一部をモータ駆動機
構とすることもできる。
【0036】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変形例も含むものである。例えば、距離測定手
段、旋回角度測定手段、傾動角度測定手段、回転角度測
定手段はロータリエンコーダ以外の手段、例えば、目盛
プレートや、マグネスケール等を用いることもできる。
【0037】
【発明の効果】請求項1〜6記載の短管フランジ用治具
においては、異なる位置にある接合用のフランジの位置
及び角度を工場で任意に再現できるので、工場で現場使
用に合ったフランジ付き短管を製造できる。また、少な
くとも、短管のフランジが取付けられるフランジ取付板
を回転する第4の駆動機構を手動駆動機構としたので、
短管フランジ用治具の全体構成を著しくコンパクトにで
きると共に、複雑な配線が不要となり、小口径管用の短
管フランジ用治具を安価に製作することができる。
【0038】請求項2記載の短管フランジ用治具におい
ては、第4の駆動機構のみならず、第1〜第3の駆動機
構も手動駆動機構とすることによって、さらに、短管フ
ランジ用治具をコンパクトな構成とすることができ、し
かもより安価に製作することができる。請求項3記載の
短管フランジ用治具においては、第1の駆動機構は、第
1及び第2の取付フレーム間の距離を測定する距離測定
手段を具備するので、他の測定手段と協働して接合用の
フランジの位置及び角度を工場で容易に再現することが
できる。
【0039】請求項4記載の短管フランジ用治具におい
ては、第2の駆動機構は、第1及び第2の取付フレーム
に対する第1及び第2の旋回台の旋回角度を測定する旋
回角度測定手段を具備するので、他の測定手段と協働し
て接合用のフランジの位置及び角度を工場で容易に再現
することができる。請求項5記載の短管フランジ用治具
においては、第3の駆動機構は、第1及び第2の旋回台
に対する第1及び第2の傾動台の傾動角度を測定する傾
動角度測定手段を具備するので、他の測定手段と協働し
て接合用のフランジの位置及び角度を工場で容易に再現
することができる。
【0040】請求項6記載の短管フランジ用治具におい
ては、第4の駆動機構は、前記第1及び第2の傾動台に
対する第1及び第2の回転台の回転角度を測定する回転
角度測定手段を具備するので、他の測定手段と協働して
接合用のフランジの位置及び角度を工場で容易に再現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る短管フランジ用治
具の概略構成を示す正面図である。
【図2】同一部切欠正面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】図2のI−I線による矢視断面図である。
【符号の説明】
F 床面 10 短管フラ
ンジ用治具 11 アジャストパット 12 基台 13 第1の取付フレーム 14 第2の取
付フレーム 15 第1の駆動機構 16 第2の駆
動機構 17 第2の駆動機構 18 第1の旋
回台 19 第2の旋回台 20 第3の駆
動機構 21 第3の駆動機構 22 第1の傾
動台 23 第2の傾動台 24 第4の駆
動機構 25 第4の駆動機構 26 短管 27 フランジ 28 フランジ 29 第1の回転台 30 第2の回
転台 31 一側端板 31a 軸受 32 他側端板 33 リニアボ
ールねじ軸 34 外部延長部 35 ハンドル 36 第1のクランプ装置 37 ナット 38 リニアガイド 39 摺動板 40 矩形板 41 前側壁 42 後側壁 43 回転軸 44 上部枠 44a 上部枠 45 軸受部 46 ボールベ
アリング 47 ボールベアリング 48 操作軸 48a 大歯車 49 小歯車 50 回転摘まみ 50a クラン
プアーム 51 クランプねじ 52 回転摘ま
み 53 回転軸 54 回転軸 55 ボールベアリング 56 ボールベ
アリング 57 延長回転軸 58 ウオーム
ホイール 59 ウオーム 60 回転摘ま
み 61 回転軸 62 ボックス 63 回転摘まみ 64 回転ねじ 65 当接板 66 回転軸 67 軸受部 68 ボールベ
アリング 69 ボールベアリング 70 操作軸 71 大歯車 72 小歯車 73 回転摘まみ 74 ブラケッ
ト 75 クランプねじ 76 回転摘ま
み 77 延長部 78 ロータリ
エンコーダ 79 延長部 80 ロータリ
エンコーダ 81 延長部 82 ロータリ
エンコーダ 83 延長部 84 ロータリ
エンコーダ 84a エンコーダ取付部材 85 ケーブル
ベア 86 回転軸線 87 下部基板 88 フランジ取付板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短管の両端にフランジを取付ける場合に
    使用する短管フランジ用治具であって、 床面上に設置した基台上に、少なくとも一方が他方に向
    けて第1の駆動機構によって近接・離反自在に取付けら
    れる第1及び第2の取付フレームと、 前記第1及び第2の取付フレーム上に第2の駆動機構に
    よってそれぞれ旋回自在に取付けられる第1及び第2の
    旋回台と、 前記第1及び第2の旋回台上に第3の駆動機構によって
    それぞれ傾動自在に取付けられる第1及び第2の傾動台
    と、 前記第1及び第2の傾動台の上面に第4の駆動機構によ
    ってそれぞれ回転自在に取付けられ、かつ、上面に前記
    短管の両端に取付けられる前記フランジをそれぞれ固定
    可能なフランジ取付面を有する第1及び第2の回転台と
    を具備し、 かつ、少なくとも、前記第4の駆動機構を手動駆動機構
    としたことを特徴とする短管フランジ用治具。
  2. 【請求項2】 前記第1〜第3の駆動機構も手動駆動機
    構としたことを特徴とする請求項1記載の短管フランジ
    用治具。
  3. 【請求項3】 前記第1の駆動機構は、前記第1及び第
    2の取付フレーム間の距離を測定する距離測定手段を具
    備することを特徴とする請求項1又は2記載の短管フラ
    ンジ用治具。
  4. 【請求項4】 前記第2の駆動機構は、前記第1及び第
    2の取付フレームに対する前記第1及び第2の旋回台の
    旋回角度を測定する旋回角度測定手段を具備することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の短管フ
    ランジ用治具。
  5. 【請求項5】 前記第3の駆動機構は、前記第1及び第
    2の旋回台に対する前記第1及び第2の傾動台の傾動角
    度を測定する傾動角度測定手段を具備することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載の短管フランジ
    用治具。
  6. 【請求項6】 前記第4の駆動機構は、前記第1及び第
    2の傾動台に対する前記第1及び第2の回転台の回転角
    度を測定する回転角度測定手段を具備することを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか1項に記載の短管フランジ
    用治具。
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