JPH11276801A - 混合液体精製方法及び混合液体精製装置 - Google Patents

混合液体精製方法及び混合液体精製装置

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JPH11276801A
JPH11276801A JP8147198A JP8147198A JPH11276801A JP H11276801 A JPH11276801 A JP H11276801A JP 8147198 A JP8147198 A JP 8147198A JP 8147198 A JP8147198 A JP 8147198A JP H11276801 A JPH11276801 A JP H11276801A
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JP
Japan
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mixed liquid
water
ion
pervaporation membrane
ppm
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JP8147198A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Shishido
信之 宍戸
Yuji Tanaka
裕二 田中
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Mitsubishi Chemical Engineering Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Engineering Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶媒と不純物としての水分とからなる混合液
体を精製する混合液体精製装置において、設備規模の巨
大化及びエネルギー消費量の増加を防いでコストの低廉
化を図りながら混合液体を精製できるようにする。 【解決手段】 水分を透過して溶媒と水分とを分離する
ことにより、混合液体中の水分濃度が500〜3000
ppmになるまで混合液体から水分を除去する浸透気化
膜部材5aと、浸透気化膜部材5aで水分除去処理が施
された混合液体について、更に水分を吸着して溶媒と水
分とを分離することにより、混合液体中の水分濃度が1
0〜500ppmになるまで混合液体から水分を除去す
る吸着部材10aとをそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬産業,食品産
業,半導体産業,化学産業等の各種産業において、溶媒
と不純物としての水分とからなる混合液体から水分を除
去して混合液体を精製する際に用いて好適な、混合液体
精製方法及び装置に関する。詳しくは、有機液体等の溶
媒と、水分,イオン性不純物,高沸点不純物及び微粒子
等の不純物とからなる混合液体から、上記不純物を除去
して混合液体を精製する際に用いて好適な、混合液体精
製方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、不純物として水分を含む有機
液体等の溶媒(混合液体)から水分を除去して混合液体
を精製する方法として、浸透気化法(パーベーパレーシ
ョン法)が知られている。ここで、浸透気化法は、水分
と特別な親和性を有し水分を透過しうる浸透気化膜を利
用して、混合液体から水分を除去する方法であり、浸透
気化膜の一方の側(1次側)に精製対象となる混合液体
を導入し、他方の側(2次側)を真空ポンプにより減圧
するか又は不活性ガスで掃気して、2次側へ透過する水
の蒸気分圧を1次側の平衡蒸気圧よりも小さい値に保つ
ことにより、溶媒と水分とを分離して混合液体から水分
を除去するものである。
【0003】この浸透気化法によれば、通常の蒸留方法
では分離できないような不純物を含む混合液体、例えば
共沸混合物や沸点の近接した混合液体等の精製を容易に
行なうことができる。また、混合液体から水分を除去し
て混合液体を精製する他の方法には、水分を吸着しうる
吸着剤を利用して、混合液体から水分を除去する吸着法
がある。
【0004】ここで、吸着剤としては、例えば活性炭,
シリカゲル,活性アルミナ及び合成ゼオライト等を用い
ることができるが、一般的には、吸着法においては合成
ゼオライトが用いられている。そして、この吸着法は、
水分濃度が数十ppm程度になるまで混合液体から水分
を除去して混合液体の高濃度化を図る場合には、その他
の混合液体の精製方法である蒸留法,吸収法又は冷凍法
よりもはるかに経済的な方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浸透気
化法においては、浸透気化膜の1次側の水分の平衡蒸気
圧と2次側の水分の蒸気分圧とが近接すると、浸透気化
膜を透過する水分量が激減してしまうため脱水効率が低
下し、浸透気化法により混合液体を高濃度化する場合に
は、品質の安定化が難しい上、設備規模が巨大となりコ
スト高の要因になるという課題がある。
【0006】一方、合成ゼオライトを用いた吸着法にお
いては、合成ゼオライトの水に対する平衡吸着量が20
〜36重量%程度(化学工学会編「化学工学便覧(改訂
5版)」p.591参照)であるため、精製対象となる
混合液体中の水分濃度が数百ppm以上になると大量の
合成ゼオライトが必要となり、設備規模が巨大となる
上、合成ゼオライトを再生して使用する場合にはエネル
ギー消費量が急増して、更なるコスト高の要因になると
いう課題がある。
【0007】また、混合液体に他の不純物(例えばイオ
ン性不純物,高沸点不純物及び微粒子等)が含まれる場
合には、浸透気化法及び吸着法では上記他の不純物を完
全に除去することができない。さらに、浸透気化法及び
吸着法による処理中に、浸透気化膜及び吸着剤から混合
液体中に不純物が溶出することも懸念されている。とこ
ろで、含水エタノール溶液から浸透気化法を用いて水分
を除去し、次いで、交換性カチオンの55〜75モル%
がリチウムイオンであり残余がナトリウムイオンである
特殊なA型ゼオライトを充填した吸着塔で残存メタノー
ル及び水分を除去する含水エタノールの精製方法が提案
されている(特開平4−308543号公報参照)。
【0008】しかしながら、かかる方法は、精製対象が
含水エタノールに限定されたものであり、しかも、吸着
塔内部に充填される吸着剤として、極性吸着剤であるゼ
オライトをそのまま用いることを示唆してはいるもの
の、上記のような特殊なA型ゼオライトを用いることを
意図したものであるので、この含水エタノールの精製方
法にかかる技術では、次のような課題がある。 (1)含水エタノール以外の混合液体について、包括し
てこの方法を適用できるかどうか不明である。 (2)浸透気化法や吸着法にて含水エタノールから水分
を除去する際に、含水エタノール中の水分濃度がどの位
になるまで水分を除去するのかを明示していないため、
水分除去に要するエネルギー消費量が大きくなるおそれ
がある。 (3)含水エタノール中に、水分以外の不純物(例えば
エタノールと共沸混合物を生成しない不純物やイオン性
不純物等)が含まれていた場合の対処法が開示されてい
ないため、上記の不純物が含まれていた場合にはこれを
除去することができない。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、設備規模の巨大化及びエネルギー消費量の増
加を防いでコストの低廉化を図りながら、混合液体から
水分や水分以外の他の不純物を除去して混合液体を精製
できるようにした、混合液体精製方法及び装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の混合
液体精製方法は、溶媒と第1の不純物としての水分とか
らなる混合液体から該水分を除去して該混合液体を精製
するに際し、該水分を透過しうる浸透気化膜部材を用い
て、該混合液体中の水分濃度が500〜3000ppm
になるまで該混合液体から該水分を除去し、その後、該
水分を吸着しうる吸着部材を用いて、該混合液体から該
水分を更に除去することを特徴としている(請求項
1)。
【0011】このとき、該吸着部材が、該混合液体中の
水分濃度が10〜500ppmになるまで該混合液体か
ら該水分を除去することが好ましい(請求項2)。ま
た、該混合液体が、該溶媒と共沸混合物を生成しない第
2の不純物を含む場合に、蒸留により該混合液体から該
第2の不純物を除去してもよい(請求項3)。
【0012】さらに、該混合液体が、第3の不純物とし
てのイオン性不純物を含む場合に、該イオン性不純物と
イオン交換しうるイオン交換樹脂部材を用いて、該混合
液体から該イオン性不純物を除去してもよい(請求項
4)。また、本発明の混合液体精製装置は、溶媒と不純
物としての水分とからなる混合液体から該水分を除去し
て該混合液体を精製する混合液体精製装置であって、該
水分を透過して該溶媒と該水分とを分離することによ
り、該混合液体中の水分濃度が500〜3000ppm
になるまで該混合液体から該水分を除去する浸透気化膜
部材と、該浸透気化膜部材で水分除去処理が施された該
混合液体について、更に該水分を吸着して該溶媒と該水
分とを分離することにより、該混合液体中の水分濃度が
10〜500ppmになるまで該混合液体から該水分を
除去する吸着部材とをそなえて構成されたことを特徴と
している(請求項5)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するが、発明の主旨を越えない限り、以
下の説明に限定されるものではない。 (a)第1実施形態の説明 図1は本発明の第1実施形態にかかる混合液体精製装置
の構成を示す模式図であり、この図1に示す混合液体精
製装置50は、溶媒と水分等の不純物とからなる混合液
体から、上記不純物を除去して混合液体を精製するため
に用いられるものである。
【0014】ここで、本発明の第1実施形態において精
製対象となる混合液体は、不純物として水分を含む溶媒
であれば特に制限はないが、具体的には、水分が混和し
うる有機液体(水混和性を有する有機液体)であって、
浸透気化法により水分の分離が可能である有機液体を精
製対象としている。このような有機液体としては、例え
ば、エタノール,プロピルアルコール,イソプロピルア
ルコール,ブチルアルコール,エチレングリコール,プ
ロピレングリコール,グリセリン等のアルコール類、ア
セトン,アセトアルデヒド,テトラヒドロフラン等の極
性有機液体、その他、ハロゲン化炭化水素類を例示でき
る。
【0015】そして、混合液体精製装置50は、上述し
た有機液体の中でも、アルコール類の精製を行なうのに
適しており、特に、共沸が生じうる炭素数2〜8程度の
アルコール類〔具体的には、イソプロピルアルコール
(以下、IPAということがある),エタノール及びブ
タノール等〕の精製に好適である。そして、混合液体精
製装置50は、上記混合液体を精製するために、図1に
示すように、混合液体が供給される側から順に、浸透気
化膜モジュール5,吸着剤充填塔10及び蒸留器14を
そなえて構成されている。
【0016】ここで、浸透気化膜モジュール5は、水分
と特別な親和性を有し水分を透過しうる浸透気化膜(浸
透気化膜部材)5aをそなえて構成され、浸透気化法の
原理に基づき、水分を透過して溶媒と水分とを分離する
ことにより、混合液体から水分を除去するものである。
具体的には、浸透気化膜モジュール5による水分の分離
は、精製対象となる混合液体(粗有機液体)を加熱して
浸透気化膜モジュール5の1次側(浸透気化膜5aの一
方の側)に供給するとともに、浸透気化膜モジュール5
の2次側(浸透気化膜5aの他方の側)を真空ポンプ等
により減圧するか、又は、例えば窒素,アルゴン等の不
活性ガスを掃気することにより、1次側の透過成分(水
分)の蒸気圧と2次側の透過成分の分圧との差を生じさ
せ、この差を利用して行なわれる。なお、浸透気化膜モ
ジュール5の2次側を減圧する際には、機械的な真空ポ
ンプを用いるだけでなく、蒸気エジェクターによる真空
設備を用いてもよい。
【0017】ここで、浸透気化膜5aは、浸透気化法に
て用いられる透水性の分離膜であれば、どのようなもの
でもよい。このような分離膜としては、例えば、セルロ
ース系,キトサン系,ポリイミド系,ポリスルホン系,
ポリアミド系,ポリアクリロニトリル系,ポリビニルア
ルコール系,無機質系の各素材からなる分離膜、あるい
は、これらの各素材が複合されてなる分離膜を例示でき
る。
【0018】そして、前述のごとくアルコール類の精製
を行なう際には、上述した分離膜の中でも、特にポリイ
ミド系分離膜及びセルロース系分離膜を用いるのが好ま
しい。さらに、分離膜の形状としては、例えば中空糸
状,平膜状及びスパイラル状等を例示できる。
【0019】また、吸着剤充填塔10は、水分を吸着し
うる吸着剤(吸着部材)10aが充填されて構成され、
吸着法の原理に基づき、水分を吸着して溶媒と水分とを
分離することにより、混合液体から水分を除去するもの
である。吸着剤10aは、吸着法にて用いられる水分を
優先的に吸着する吸着剤であれば、どのようなものでも
よい。このような吸着剤として、例えば活性炭,シリカ
ゲル,活性アルミナ及び合成ゼオライト等を例示できる
が、第1実施形態では、吸着法にて一般的に用いられる
吸着剤である合成ゼオライトが用いられる。
【0020】ここで、合成ゼオライトは、水分を優先的
に吸着しうる多孔質のケイ酸塩であり、下記の基本式
(1)で示される。 Me2/n ・Al2 3 ・xSiO2 ・yH2 O …(1) (Me:金属カチオン,n:原子価) なお、この基本式(1)で示される金属カチオンは、カ
リウムイオン(K+ ),ナトリウムイオン(Na+ ),
カルシウムイオン(Ca2+)である。
【0021】合成ゼオライトの種類としては、A型ゼオ
ライト,X型ゼオライト,Y型ゼオライトが例示でき、
更に、各型のゼオライト毎に、3Å,4Å,5Å,9
Å,10Åの均一細孔を有するものがある。この中で
も、特に3Åの均一細孔を有するA型ゼオライト,X型
ゼオライト〔それぞれ下記の基本式(2),(3)参
照〕を用いるのが好ましい。
【0022】 Me12/n〔(AlO2 12・(SiO2 12〕・27H2 O …(2) Me86/n〔(AlO2 86・(SiO2 106 〕・276 H2 O…(3) 合成ゼオライトによる水分の吸着において最も特徴的な
現象は、分子ふるい作用による選択的吸着性を有するこ
とである。具体的には、合成ゼオライトの結晶構造を破
壊することなく結晶水が脱離してできた空洞及びその空
洞を連結する孔路が水分子の分子径2.8Åよりも大き
いときに、水分子が合成ゼオライトの孔路を通じて空洞
の内部に吸着される。つまり、水分を脱離させた合成ゼ
オライトに水分を含む混合液体を接触させると、きわめ
て容易に結晶水が復元される。
【0023】このように、合成ゼオライトにおいては、
他の化合物の場合とは異なり、結晶構造の安定度とはほ
とんど無関係に水分子の脱離と再結合が可逆的に起こ
る。そして、合成ゼオライトは、単なる物理吸着にて水
分子を吸着しているのではないため、きわめて強い吸湿
力を発揮する。特に、水分子等の極性分子の吸着におい
ては、水分子の分圧がきわめて低いときでも、合成ゼオ
ライトの水分子の吸着量はほぼ平衡吸着量に到達する。
【0024】なお、合成ゼオライトの形状としては、例
えばペレット,粉末状,球状等を例示できる。さらに、
蒸留器14は、上記混合液体に含まれる水分以外の不純
物、即ち、イオン性不純物,高沸点不純物及び微粒子等
のごとく溶媒と共沸混合物を生成しない不純物を、蒸留
により混合液体から除去するものである。
【0025】特に、精製対象となる混合液体によって
は、後述のごとく、浸透気化膜モジュール5の浸透気化
膜5aや吸着剤充填塔10の吸着剤10aから、各種不
純物が溶出する可能性があるため、浸透気化膜モジュー
ル5及び吸着剤充填塔10による脱水処理後に、蒸留器
14による不純物の精製プロセスが設けられている。こ
こで、混合液体に溶解しているイオン性不純物として
は、フッ化物イオン,塩化物イオン,臭化物イオン等の
ハロゲンイオン、硫酸イオン,硝酸イオン,硼酸イオン
等の無機イオン、蓚酸イオン,酢酸イオン等の有機イオ
ン、ナトリウム,カリウム,鉄,クロム,銅等の金属イ
オン、その他のイオン性成分を例示できる。
【0026】このイオン性不純物(特に無機イオン等)
は、それ自身が混合液体中に不純物として残留するだけ
でなく、浸透気化膜5aの素材,浸透気化膜5aの分離
性能,吸着剤10aの素材及び吸着剤10aの吸着性能
に対して悪影響を及ぼすほか、混合液体精製装置50を
構成する金属材料を腐食して、更には腐食により引き起
こされる金属イオンの混合液体への混入等の要因にもな
る。そして、イオン性不純物の中でも、酸性又はアルカ
リ性を示すイオンは、上記のような不具合を生じさせる
ことが多く、特に、酸性を示すイオンのうちのハロゲン
イオンでは、上記不都合が顕著なものとなる。
【0027】また、高沸点不純物は、例えば沸点が80
℃程度かそれ以上の液体状の不純物であり、微粒子は、
精製対象となる混合液体に最初から含まれる不溶性の粒
子や、浸透気化法膜モジュール5や吸着剤充填塔10等
にて混合液体を処理する際に混入した不溶性の粒子であ
る。なお、第1実施形態にて行なわれる蒸留は、精製後
の混合液体(製品)の純度によっては単蒸留でも十分で
あり、蒸留器14としては、公知の蒸留装置(蒸留缶)
を用いることができる。
【0028】ここで、混合液体(例えば有機液体)の精
製において、最終製品中の目標水分濃度が10〜500
ppm程度である場合には、はじめに浸透気化膜モジュ
ール5により混合液体中の水分濃度が500〜3000
ppmの範囲の濃度になるまで脱水した後に、吸着剤充
填塔10により混合液体中の水分濃度が10〜500p
pmの範囲の濃度になるまで脱水するのが好ましい。
【0029】これは、発明者の知見によれば、浸透気化
膜5aにより水分濃度が500ppm以下になるまで混
合液体を脱水する場合や、吸着剤10aにより水分濃度
が3000ppm以上である混合液体を脱水する場合に
は、ともに脱水処理に要するエネルギー消費量が急激に
増加する。従って、はじめに浸透気化膜5aにより混合
液体中の水分濃度が500〜3000ppmの範囲の濃
度になるまで脱水した後に、吸着剤10aにより混合液
体を更に脱水すれば、前述した課題である設備規模の巨
大化やエネルギー消費量の増加を防ぐことができる。
【0030】特に、最終製品中の目標水分濃度が200
ppm程度である場合には、設備規模やエネルギー消費
量を含めた経済性を更に考慮すると、はじめに浸透気化
膜モジュール5により混合液体中の水分濃度が1000
ppm程度になるまで脱水した後に、吸着剤充填塔10
により混合液体中の水分濃度が200ppm程度になる
まで脱水するのがより好ましい。
【0031】即ち、第1実施形態においては、浸透気化
膜モジュール5の浸透気化膜5aは、水分を透過して溶
媒と水分とを分離することにより、混合液体中の水分濃
度が500〜3000ppmになるまで混合液体から水
分を除去するものであり、吸着剤充填塔10の吸着剤1
0aは、浸透気化膜5aで水分除去処理が施された混合
液体について、更に水分を吸着して溶媒と水分とを分離
することにより、混合液体中の水分濃度が10〜500
ppmになるまで混合液体から水分を除去するものであ
る。
【0032】さらに、図1において、符号3,9は供給
ポンプ,符号4,12,15は加熱器,符号6,13,
16は凝縮器,符号7は真空ポンプ,符号8,17は冷
却器,符号11はガス供給ブロワ,符号20〜39は配
管を示している。そして、混合液体精製装置50におい
ては、図1に示すように、精製対象となる混合液体を浸
透気化膜モジュール5の1次側に供給すべく、供給ポン
プ3が配管20,加熱器4,配管21を介して浸透気化
膜モジュール5の1次側に接続されている。
【0033】また、浸透気化膜モジュール5の2次側を
減圧すべく、真空ポンプ7が配管23,凝縮器6,配管
22を介して浸透気化膜モジュール5の2次側に接続さ
れている。なお、凝縮器6は、浸透気化膜モジュール5
にて分離された水分(水蒸気)を冷却して凝縮するため
のものであり、凝縮器6にて凝縮された水分は配管24
から外部に排出されるようになっている。
【0034】さらに、浸透気化膜モジュール5の1次側
と吸着剤充填塔10の塔底部(混合液体が供給される
側)とは、配管25,冷却器8,配管26,供給ポンプ
9,配管27を介して接続されている。また、吸着剤充
填塔10の吸着剤10aに吸着された水分が平衡吸着量
に到達した場合に、吸着された水分を外部に排出して吸
着剤10aを再生すべく、吸着剤充填塔10の塔頂部
(混合液体が排出される側)に、窒素ガス等の不活性ガ
スを供給するガス供給ブロワ11が、配管28,上記不
活性ガスに水分を気化させるための熱を与える加熱器1
2,配管29を介して接続されている。そして、吸着剤
充填塔10の塔底部には、気化した水分を排出するため
の配管31が、凝縮器13,配管30を介して接続され
ている。
【0035】即ち、吸着剤充填塔10においては、混合
液体の脱水処理時には、吸着剤充填塔10の下方から上
方へのアップフロー(上向流)が採用され、吸着剤10
aの再生処理時には、吸着剤充填塔10の上方から下方
へのダウンフロー(下向流)が採用されるのである。な
お、これとは逆に、混合液体の脱水処理時には、吸着剤
充填塔10の上方から下方へのダウンフローを採用し、
吸着剤10aの再生処理時には、吸着剤充填塔10の下
方から上方へのアップフローを採用しても構わない。
【0036】さらに、吸着剤充填塔10の塔頂部と蒸留
器14の塔底部(混合液体が供給される側)とは、配管
32を介して接続されている。なお、蒸留器14の塔底
部には、混合液体を加熱して気化させる加熱器15が、
配管33と配管34とにより接続される一方、水分やそ
の他の不純物を排出するための配管39が、冷却器1
7,配管38を介して接続されている。
【0037】また、蒸留器14の塔頂部(混合液体が排
出される側)には、蒸留器14にて蒸留された混合液体
を取り出すための配管37が、配管36,凝縮器16,
配管35を介して接続されている。なお、凝縮器16
は、蒸留器14にて蒸留された混合液体を冷却して凝縮
するためのものであり、凝縮器16にて凝縮された混合
液体の一部は、配管36を介して蒸留器14に再度供給
される一方、当該混合液体の残りは配管37から外部に
排出されるようになっている。
【0038】上述の構成により、本発明の第1実施形態
にかかる混合液体精製装置50においては、精製対象と
なる混合液体から水分やその他の不純物を除去して混合
液体を精製するに際し、精製対象となる混合液体が浸透
気化膜モジュール5に供給されると、まず、浸透気化膜
モジュール5において、水分を透過しうる浸透気化膜5
aを用いて、混合液体中の水分濃度が500〜3000
ppm(好ましくは1000ppm程度)になるまで混
合液体から水分が除去される。
【0039】その後、浸透気化膜モジュール5にて水分
が一部除去された混合液体は、吸着剤充填塔10に供給
され、吸着剤充填塔10において、水分を吸着しうる吸
着剤10aを用いて、混合液体中の水分濃度が10〜5
00ppm(好ましくは200ppm程度)になるまで
混合液体から水分が更に除去される。そして、吸着剤充
填塔10にて水分が除去された混合液体は、蒸留器14
に供給され、蒸留器14において、上記混合液体に含ま
れる水分以外の不純物が、蒸留により混合液体から除去
される。
【0040】このときの混合液体精製装置50における
動作を、更に詳細に説明する。まず、精製対象となる混
合液体が、供給ポンプ3から配管20を通じて加熱器4
に供給されると、加熱器4にて昇温された後に、配管2
1を通じて浸透気化膜モジュール5の1次側に供給され
る。そして、浸透気化膜モジュール5においては、1次
側に供給された混合液体のうち、浸透気化膜5aとの親
和性を有する水分は、選択的に浸透気化膜5aを浸透,
透過する。浸透気化膜モジュール5の2次側は真空ポン
プ7により減圧されているため、透過した水分は浸透気
化膜モジュール5の2次側にて蒸発し、蒸発した水分を
含む蒸気は、配管22から抜き出されて凝縮器6に導入
される。
【0041】凝縮器6に導入された蒸気は、凝縮器6で
冷却凝縮され、液化した水分は配管24から排出され
る。また、凝縮器6で凝縮されない非凝縮性のガス及び
蒸気は、配管23及び真空ポンプ7を通じて混合液体精
製装置50の外部に排出される。一方、浸透気化膜モジ
ュール5の浸透気化膜5aを透過しない混合液体は、配
管25を通じて冷却器8に導入され、冷却器8にて常温
まで冷却された後に、配管26,供給ポンプ9,配管2
7を通じて吸着剤充填塔10に供給される。
【0042】吸着剤充填塔10においては、吸着剤10
aにより混合液体中の水分が優先的に吸着され、吸着剤
10aに吸着されない混合液体は、配管32を通じて蒸
留器14に供給される。なお、吸着剤充填塔10におい
て、吸着剤10aに吸着された水分が平衡吸着量に到達
した場合には、ガス供給ブロワ11からの不活性ガス
が、配管28を通じて加熱器12に供給される。そし
て、加熱器12では、不活性ガスが所定の温度まで昇温
された後に、配管29を通じて吸着剤充填塔10に供給
される。
【0043】そして、吸着剤充填塔10においては、加
熱された不活性ガスにより吸着剤10aに吸着された水
分が気化し、気化した蒸気は配管30から抜き出されて
凝縮器13に導入される。凝縮器13に導入された蒸気
は、凝縮器13で冷却凝縮され、凝縮器13により液化
した水分,非凝縮性のガス及び蒸気は、ともに配管31
を通じて混合液体精製装置50の外部に排出される。
【0044】さらに、吸着剤充填塔10から蒸留器14
に供給された混合液体は、まず、蒸留器14の塔底部に
接続された配管33から抜き出され、加熱器15にて昇
温されて気化された後に、配管34を通じて蒸留器14
に戻される。加熱器15にて加熱された混合液体はガス
又は蒸気となっており、蒸留器14内の充填物等(図示
せず)により飛沫同伴が抑制されながら、蒸留器14の
塔頂部に接続された配管35から抜き出され、凝縮器1
6に導入される。そして、凝縮器16に導入されたガス
又は蒸気は、凝縮器16で冷却凝縮され、凝縮器16に
より液化した混合液体の一部は、配管36を通じて再度
蒸留器14に戻される一方、残りの混合液体は配管37
から取り出される。
【0045】なお、蒸留器14の塔底部には、濃縮され
た不純物を含む塔底液が残留しており、蒸留器14の精
製能力及び最終製品の品質を維持すべく、蒸留器14の
塔底部に接続された配管38から塔底液の一部又は全部
を間欠的に抜き出して、蒸留器14の塔底不純物濃度を
数十〜数百ppm以下にすることが好ましい。そして、
抜き出された塔底液は、冷却器17に導入されて冷却さ
れた後に、配管39を通じて混合液体精製装置50の外
部に排出される。
【0046】このように本発明の第1実施形態にかかる
混合液体精製装置50によれば、不純物として水分を含
む混合液体を精製する際に、浸透気化膜5aを用いて、
混合液体中の水分濃度が500〜3000ppmになる
まで混合液体から水分を除去した後に、吸着剤10aを
用いて、混合液体中の水分濃度が10〜500ppmに
なるまで混合液体から水分を更に除去することにより、
設備規模の巨大化及びエネルギー消費量の増加を防いで
コストの低廉化を図りながら、混合液体から水分を除去
して混合液体を精製することができる。
【0047】換言すれば、水分を不純物として含む混合
液体から水を脱水除去する際に、水分を選択的に透過し
うる浸透気化膜5aを用いて水分を除去する工程と、水
分を吸着しうる吸着剤10aを用いて水分を除去する工
程とを組み合わせるとともに、浸透気化膜5aを用いた
工程における水分除去の程度を最適化(上記各工程での
混合液体の脱水処理のバランスを最適化)しているの
で、設備規模の巨大化及びエネルギー消費量の増加を防
いでコストの低廉化を図りながら、混合液体から水分を
除去して混合液体を精製することができる。
【0048】また、混合液体精製装置50に、蒸留器1
4が設けられているので、混合液体が溶媒と共沸混合物
を生成しない不純物を含む場合にも、混合液体から当該
不純物を除去して混合液体を精製することができる。こ
のように、混合液体精製装置50は、混合液体の精製を
高精度に行なうことができるので、各種産業において原
料として用いられる混合液体を精製するのに適している
ほか、更には使用済みの混合液体を再利用すべく精製す
るのにも適している。
【0049】なお、上述の第1実施形態においては、混
合液体精製装置50に浸透気化膜モジュール5が1つ設
けられた場合について説明したが、混合液体精製装置5
0に複数の浸透気化膜モジュール5を設けることもでき
る。例えば、1つの浸透気化膜モジュール5での処理だ
けでは所望の水分濃度まで水分を除去できないような場
合には、複数の浸透気化膜モジュール5を直列に連結し
て、多段の浸透気化膜モジュール5にて順次水分の除去
を行なうことが有効である。その他、精製対象の混合液
体の量が多い場合には、複数の浸透気化膜モジュール5
を並列に連結して、時間当たりの水分の除去量を増やす
ようにしてもよい。
【0050】また、第1実施形態においては、混合液体
精製装置50に吸着剤充填塔10が1塔設けられた場合
について説明したが、混合液体精製装置50に2塔以上
の吸着剤充填塔10を設け、切替操作にて、吸着剤充填
塔10毎に交互に混合液体の脱水処理及び吸着剤10a
の再生処理を行なって、連続的に吸着脱水処理を行なう
ようにすることもできる。
【0051】さらに、蒸留器14の塔底不純物濃度を数
十〜数百ppm以下に保つために、塔底液の不純物濃度
を監視する監視機構を蒸留器14にそなえることがより
好ましい。また、第1実施形態においては、浸透気化膜
モジュール5の浸透気化膜5aを透過しない混合液体
が、配管25を通じて冷却器8に供給される場合につい
て説明したが、当該混合液体の一部を加熱器4へ再度供
給して、浸透気化膜モジュール5の1次側に供給するよ
うにするのが好ましい。
【0052】この理由を説明すると、浸透気化法におい
ては、透過成分が気化しながら浸透気化膜5aを透過す
るため、気化熱として、浸透気化膜モジュール5の1次
側の混合液体の熱が奪われる。このため、浸透気化膜モ
ジュール5の1次側の混合液体の温度が低下し、透過成
分の蒸気圧が低くなるため、浸透気化膜モジュール5の
1次側と2次側との蒸気圧差が小さくなり、甚だしい場
合には水分の分離を行なうことができなくなる。
【0053】そこで、浸透気化膜モジュール5の1次側
に潜熱を効果的に供給すべく、浸透気化膜5aを透過し
ない混合液体の一部を加熱器4にて加熱した後に、再び
浸透気化膜モジュール5に循環させる方法(特開平2−
21288号公報参照)を適用することが有効になる。
なお、この方法は、潜熱を効率的に供給するためばかり
でなく、精製対象となる混合液体の組成変化による影響
を希釈して、浸透気化膜モジュール5の分離性能を安定
化させる効果もあるので特に好ましい。
【0054】具体的には、浸透気化膜5aを透過しない
混合液体の一部を循環させる場合には、循環路である配
管25から抜き出される液量を1とすると、浸透気化膜
モジュール5に再循環させる液量は、通常1以上、好ま
しくは5〜200程度である。循環液量が少なすぎる場
合には上記の効果が十分に得られず、一方、循環液量が
多すぎる場合には浸透気化膜モジュール5や配管25の
径を大きくする必要があり好ましくない。
【0055】(b)第2実施形態の説明 図2は本発明の第2実施形態にかかる混合液体精製装置
の構成を示す模式図であり、この図2に示す混合液体精
製装置60も、上述の第1実施形態におけるものと同様
に、溶媒と水分等の不純物とからなる混合液体から、上
記不純物を除去して混合液体を精製するために用いられ
るものである。
【0056】ここで、この図2に示す混合液体精製装置
60は、基本的には上述の第1実施形態におけるものと
同様の構成を有しているが、浸透気化膜モジュール5の
前段(具体的には供給ポンプ3の前段)に、イオン交換
樹脂塔2及び供給ポンプ1をそなえて構成された点が異
なる。なお、図2において、図1における符号と同一の
符号が付されているものは、図1に示す各部材と同一の
構成及び機能を有するものである。また、図2におい
て、符号18,19は配管を示す。
【0057】イオン性不純物は、前述のごとく浸透気化
法や吸着法では除去できないため、第1実施形態にかか
る混合液体精製装置50においては蒸留により除去して
いるが、混合液体中に含まれる量が微量であるため単蒸
留では完全には除去しがたい。そこで、このイオン性不
純物の含有量をppbのレベルまでより高精度に除去し
たい場合には、図2に示す混合液体精製装置60を用
い、混合液体をイオン交換樹脂塔2にて処理するのがよ
い。
【0058】このイオン交換樹脂塔2は、イオン性不純
物とイオン交換しうるイオン交換樹脂(イオン交換樹脂
部材)2aを用いて、混合液体からイオン性不純物を除
去するものである。ここで、イオン交換樹脂塔2に充填
されるイオン交換樹脂2aの種類は、混合液体中に含ま
れるイオン性不純物の種類及び濃度に応じて適宜定めら
れる。
【0059】例えば、イオン性不純物がアニオンだけの
場合にはアニオン交換樹脂を用いればよく、また、イオ
ン性不純物がカチオンだけの場合にはカチオン交換樹脂
を用いればよい。さらに、アニオンとカチオンがイオン
性不純物として含まれる場合には、アニオン交換樹脂と
カチオン交換樹脂とが適当な比率で混合された混床イオ
ン交換樹脂を用いればよい。
【0060】具体的には、通常、最も問題となるイオン
性不純物は、酸性を示すアニオン(硫酸イオン,ハロゲ
ンイオン等)であるので、通常はこれらのアニオンを除
去しうるアニオン交換樹脂が用いられる。一方、イオン
性不純物のうち、金属イオン等のカチオンは、精製後の
混合液体中に含有されると不都合なので、カチオンを除
去しうるカチオン交換樹脂(例えばH型陽イオン交換樹
脂)も併用すると好ましい。
【0061】最も好ましい態様は、上述したような混床
イオン交換樹脂を用いるものであり、混床イオン交換樹
脂を用いれば、イオン交換樹脂塔2を1塔だけ設ければ
よいため、混合液体精製装置60のコンパクト化が可能
になる。なお、図2では、イオン交換樹脂塔2が1塔だ
け示されているが、アニオン交換樹脂塔とカチオン交換
樹脂塔とを連結しても構わない。
【0062】さらに、浸透気化膜モジュール5での処理
とイオン交換樹脂塔2での処理との順序について説明す
ると、浸透気化膜モジュール5での処理を行なう前に、
イオン交換樹脂塔2での処理を行なうことが好ましい。
つまり、混合液体中に含まれるイオン性不純物が、浸透
気化膜5aへの悪影響の少ない炭酸イオン,蓚酸イオン
等の弱酸性イオンである場合には、イオン交換樹脂塔2
での処理を行なう前に浸透気化膜モジュール5での処理
を行なうこともできるが、浸透気化膜5aの劣化を防止
するためにはイオン交換樹脂塔2での処理を先に行なう
方がよい。
【0063】また、イオン性不純物による浸透気化膜5
aの劣化を考慮しなくてよい場合であっても、浸透気化
膜5aでの処理の後は混合液体中に含有される水分が少
なくなっており、効率的にイオン交換を行なうことがで
きない場合があるため、イオン交換樹脂塔2での処理を
先に行なう方がよい。具体的には、水分を含むアルコー
ル類を精製する場合には、その水分は500ppm以
上、好ましくは1000ppm以上、特に好ましくは5
000ppm以上であれば、イオン交換樹脂2aによる
イオン成分の除去を効率的に行なうことができる。
【0064】さらに、浸透気化膜5aによる処理は混合
液体を加熱して行なうため、浸透気化膜5aを透過しな
い混合液体は高温となっている場合があり、イオン交換
樹脂2aの耐熱性を考慮すると、イオン交換樹脂2aで
の処理を先に行なうことが好ましい。なお、イオン交換
樹脂塔2での処理条件は、既存のイオン交換樹脂の一般
的な使用条件と同じでよく、例えば、温度が20〜30
℃程度で、混合液体の導入速度は、イオン交換樹脂1リ
ットル当たり0.5〜10リットル/時間程度であれば
よい。
【0065】上述の構成により、本発明の第2実施形態
にかかる混合液体精製装置60においては、精製対象と
なる混合液体から水分やその他の不純物を除去して混合
液体を精製するに際し、精製対象となる混合液体がイオ
ン交換樹脂塔2に供給されると、イオン交換樹脂塔2に
おいてイオン性不純物が除去された後に、浸透気化膜モ
ジュール5に供給される。
【0066】そして、浸透気化膜モジュール5に供給さ
れた混合液体は、前述した第1実施形態におけるものと
同様に、混合液体中の水分濃度が500〜3000pp
m(好ましくは1000ppm程度)になるまで水分が
除去された後に、吸着剤充填塔10に供給され、混合液
体中の水分濃度が10〜500ppm(好ましくは20
0ppm程度)になるまで水分が更に除去される。
【0067】最後に、吸着剤充填塔10にて水分が除去
された混合液体は、蒸留器14に供給され、蒸留器14
において、上記混合液体に含まれる水分以外の不純物
が、蒸留により混合液体から除去される。このときの混
合液体精製装置60における動作を、更に詳細に説明す
ると、精製対象となる混合液体は、供給ポンプ1から配
管18を通じてイオン交換樹脂塔2に供給され、イオン
交換樹脂塔2においてイオン交換樹脂2aによりイオン
性不純物が除去された後に、配管19から抜き出されて
供給ポンプ3に導入される。なお、供給ポンプ3に導入
された混合液体は、前述した第1実施形態における場合
と同様に処理される。
【0068】このように本発明の第2実施形態にかかる
混合液体精製装置60によれば、前述した第1実施形態
におけるものと同様の利点があるほか、イオン交換樹脂
塔2及び蒸留器14が設けられているので、混合液体が
イオン性不純物を含む場合にも、混合液体から当該不純
物を精度よく除去して混合液体を精製することができ
る。
【0069】そして、蒸留器14での処理の前にイオン
交換樹脂2aにて混合液体を処理することにより、イオ
ン性不純物の除去レベルを更に向上させることができ
る。なお、上述の第2実施形態においても、前述した第
1実施形態におけるものと同様に、混合液体精製装置6
0に複数の浸透気化膜モジュール5や2塔以上の吸着剤
充填塔10を設けたり、蒸留器14の塔底不純物濃度を
監視する監視機構を設けることもできる。
【0070】また、浸透気化膜モジュール5の浸透気化
膜5aを透過しない混合液体の一部を加熱器4へ再度供
給して、浸透気化膜モジュール5の1次側に供給するよ
うにすることもできる。
【0071】
【実施例】さらに、実施例により本発明を詳細に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。なお、本実施例では、各種
不純物の分析値を得るため、イオン性不純物はイオンク
ロマトグラフィ(カチオンの検出下限:0.1ppb,
アニオンの検出下限:0.1ppm)にて測定し、金属
イオンは原子吸光法(検出下限:1ppb)にて測定
し、水分量はカールフィッシャー法にて測定した。
【0072】(a)実施例1 図1に示す混合液体精製装置50を用いて、共沸が生じ
うる炭素数3のアルコール類であるイソプロピルアルコ
ール(IPA)水溶液の精製を行なった。浸透気化膜モ
ジュール5としては、ポリイミドからなる中空糸の一端
をエポキシ樹脂で封止するとともに、他端を同接着剤で
集束固定したものを使用した(特開平6−254355
号公報参照)。
【0073】また、吸着剤充填塔10としては、3Åの
均一細孔を有するA型合成ゼオライトを1塔当たり13
5kg充填したものを使用した。なお、図1では図示し
ていないが、吸着剤充填塔10として2塔切替式のもの
を用いて24時間連続使用した。なお、蒸留器14とし
ては、前述のごとく公知の蒸留装置(蒸留缶)を用い
た。
【0074】ここで、被処理混合液体であるIPA水溶
液(以下、有機液体という)は、IPAを90重量%含
有する水溶液であり、溶解している主な不純物として、
ナトリウムイオン(Na+ ),アルミニウムイオン(A
3+),カリウムイオン(K + ),カルシウムイオン
(Ca2+),鉄イオン(例えばFe2+)を、それぞれ5
ppbずつ含んでいる。なお、塩化物イオン(C
- ),硫酸イオン(SO4 2-)は含んでいない。
【0075】そして、上記有機液体を、液温25℃,流
量200kg/時間の条件で、供給ポンプ3から加熱器
4へ供給した。加熱器4では供給された有機液体が11
0℃まで昇温され、浸透気化膜モジュール5の1次側に
供給されて、浸透気化膜モジュール5にて有機液体の脱
水処理が行なわれた。このとき、浸透気化膜モジュール
5の2次側は、真空ポンプ7により5Torrに保たれ
た。
【0076】そして、浸透気化膜モジュール5にて脱水
処理された有機液体は、配管25からIPAを約99.
9重量%含有する水溶液として抜き出され、冷却器8に
て液温が30℃程度になるまで冷却された後に、吸着剤
充填塔10に供給された。なお、このときの浸透気化膜
モジュール5を透過した透過液の流量は約20.8kg
/時間であり、透過液のIPA濃度は約5重量%であっ
た。
【0077】その後、吸着剤充填塔10にて有機液体の
脱水処理が更に行なわれた。このとき、吸着剤充填塔1
0内の温度は35℃以下であり、有機液体の供給圧力は
5kgf/cm2 以下とした。なお、混合液体の流速
は、液体の種類,濃度,温度,圧力及び吸着剤10aの
物性により大きく変動するため、規定するのが困難であ
るが、特定の条件下にて、当該混合液体の吸着剤10a
への吸着状態(具体的には、吸着帯の長さ,吸着帯の移
動,破過点及び破過曲線等)を試験すれば規定すること
ができる。
【0078】そして、配管32より排出された有機液体
を分析したところ、IPA濃度は99.99重量%であ
り、金属イオン成分として、ナトリウムイオンが30p
pb,アルミニウムイオンが20ppb,カリウムイオ
ンが6ppb,カルシウムイオンが10ppb,鉄イオ
ンが8ppb検出された。さらに、配管32から排出さ
れた有機液体は、蒸留器14に供給され、大気圧下にて
塔底部液温82℃で蒸留された。
【0079】配管37から排出された精製後の有機液体
を分析したところ、IPA濃度は約99.98重量%で
あり、有機液体の流量は約179kg/時間であった。
また、不純物に関しては、金属イオン成分(ナトリウム
イオン,アルミニウムイオン,カリウムイオン,カルシ
ウムイオン,鉄イオン)が全て検出下限の1ppb以下
であり、塩化物イオン,硫酸イオンも検出下限の0.1
ppm以下であり、ともに検出されなかった。
【0080】なお、蒸留器14にて処理した後のIPA
濃度が、吸着剤充填塔10にて処理した後のものより低
いのは、蒸留器14内ではIPAに含まれる水分が共沸
組成として蒸発するため、蒸留器14の塔底部のIPA
濃度は上昇するものの、蒸留器14の塔頂部からは蒸留
処理されたIPAが共沸組成が混入した状態で取り出さ
れるからである。
【0081】また、このときの蒸留器14の塔底部にお
ける不純物は、ナトリウムイオンが1.3ppm,アル
ミニウムイオンが0.8ppm,カリウムイオンが50
ppb,カルシウムイオンが0.3ppm,鉄イオンが
0.2ppm検出された。そして、塩化物イオン,硫酸
イオンは検出下限の0.1ppm以下であり、やはり検
出されなかった。
【0082】(a1)比較例1 実施例1において、蒸留器14を使用しない以外の点は
同様にして、IPA水溶液(有機液体)を精製して、配
管37から排出された精製後の有機液体を分析したとこ
ろ、IPA濃度は約99.99重量%であり、有機液体
の流量は約179kg/時間であった。また、不純物
は、ナトリウムイオンが30ppb,アルミニウムイオ
ンが20ppb,カリウムイオンが6ppb,カルシウ
ムイオンが10ppb,鉄イオンが8ppb検出され
た。
【0083】上記実施例1と比較例1とを比較すると、
精製後の有機液体中のIPA濃度はほぼ同じであるが、
有機液体中に溶解している不純物については、実施例1
の場合は各金属イオン成分とも検出下限の1ppb以下
であるのに対し、比較例1の場合は各金属イオン成分と
も除去されず、むしろ原料の有機液体中よりも増加して
いることがわかる。
【0084】(b)実施例2 実施例2においては、図2に示す混合液体精製装置60
を用いて、イソプロピルアルコール(IPA)水溶液の
精製を行なった。イオン交換樹脂塔2としては、混床イ
オン交換樹脂であるイオン交換樹脂SMT−100(三
菱化学社製,カチオン樹脂:アニオン樹脂=2:1の混
合物)を300リットル充填したものを使用した。
【0085】また、浸透気化膜モジュール5,吸着剤充
填塔10及び蒸留器14は、実施例1にて説明したもの
と同様のものを使用した。ここで、被処理混合液体であ
るIPA水溶液(有機液体)は、IPAを90重量%含
有する水溶液であり、溶解している主な不純物として、
塩化物イオン(Cl- ),硫酸イオン(SO4 2- )を、
それぞれ3ppmずつ含むとともに、ナトリウムイオン
(Na+ ),アルミニウムイオン(Al3+),カリウム
イオン(K + ),カルシウムイオン(Ca2+),鉄イオ
ン(例えばFe2+)を、それぞれ5ppbずつ含んでい
る。
【0086】そして、上記有機液体を、供給温度25
℃,流量200kg/時間の条件で、供給ポンプ1から
イオン交換樹脂塔2へ供給した。イオン交換樹脂塔2に
て処理された有機液体を分析したところ、不純物に関し
ては、塩化物イオン,硫酸イオンとも検出下限の0.1
ppm以下であり検出されず、また、金属イオン成分
(ナトリウムイオン,アルミニウムイオン,カリウムイ
オン,カルシウムイオン,鉄イオン)も全て検出下限の
1ppb以下であり検出されなかった。
【0087】イオン交換樹脂塔2にて処理された有機液
体は、供給ポンプ3に液温25℃にて供給され、加熱器
4では供給された有機液体が110℃まで昇温され、浸
透気化膜モジュール5の1次側に供給された。このと
き、浸透気化膜モジュール5の2次側は、真空ポンプ7
により5Torrに保たれた。そして、浸透気化膜モジ
ュール5にて脱水処理された有機液体は、配管25から
IPAを約99.9重量%含有する水溶液として抜き出
され、冷却器8にて液温が30℃程度になるまで冷却さ
れた後に、吸着剤充填塔10に供給された。なお、この
ときの浸透気化膜モジュール5を透過した透過液の流量
は約20.8kg/時間であり、透過液のIPA濃度は
約5重量%であった。
【0088】吸着充填塔10にて更に有機液体の脱水処
理を行ない、配管32から排出された有機液体を分析し
たところ、IPA濃度は99.99重量%であり、塩化
物イオン,硫酸イオンとも検出下限の0.1ppm以下
で検出されず、また、金属イオン成分として、ナトリウ
ムイオンが25ppb,アルミニウムイオンが15pp
b,カリウムイオンが1ppb,カルシウムイオンが5
ppb,鉄イオンが3ppb検出された。
【0089】さらに、配管32から排出された有機液体
は、蒸留器14に供給され、大気圧下にて塔底部液温8
2℃で蒸留された。配管37から排出された精製後の有
機液体を分析したところ、IPA濃度は約99.98重
量%であり、有機液体の流量は約179kg/時間であ
った。また、不純物に関しては、塩化物イオン,硫酸イ
オンとも検出下限の0.1ppm以下であり検出され
ず、また金属イオン成分(ナトリウムイオン,アルミニ
ウムイオン,カリウムイオン,カルシウムイオン,鉄イ
オン)も全て検出下限の1ppb以下であり検出されな
かった。
【0090】なお、このときの蒸留器14の塔底部にお
ける不純物は、塩化物イオン,硫酸イオンとも検出下限
の0.1ppm以下であり検出されず、また金属イオン
成分として、ナトリウムイオンが1.3ppm,アルミ
ニウムイオンが0.8ppm,カリウムイオンが50p
pb,カルシウムイオンが0.3ppm,鉄イオンが
0.2ppm検出された。
【0091】(b1)比較例2 実施例2において、イオン交換樹脂塔2を使用しない以
外の点は同様にして、IPA水溶液(有機液体)を精製
して、配管37から排出された精製後の有機液体を分析
したところ、IPA濃度は約99.98重量%であり、
有機液体の流量は約179kg/時間であった。
【0092】また、不純物に関しては、塩化物イオンが
0.3ppm検出されたが、硫酸イオンは検出下限の
0.1ppm以下であり検出されなかった。さらに、金
属イオン成分としては、ナトリウムイオンが1.5pp
b,鉄イオンが4ppb検出されたが、アルミニウムイ
オン,カリウムイオン,カルシウムイオンは検出下限の
1ppb以下であり検出されなかった。
【0093】なお、このときの蒸留器14の塔底部にお
ける不純物は、塩化物イオンが10ppm,硫酸イオン
が25ppm検出され、金属イオン成分としては、ナト
リウムイオンが13ppm,鉄イオンが30ppm,ア
ルミニウムイオンが0.8ppm,カリウムイオンが5
0ppb,カルシウムイオンが0.3ppm検出され
た。
【0094】上記実施例2と比較例2とを比較すると、
精製対象となる有機液体に、イオン性不純物(特に塩化
物イオン)が3ppm程度混入していると、蒸留を行な
っても、そのイオン性不純物ばかりか、ナトリウムイオ
ン,鉄イオンに代表される金属イオン成分も除去され
ず、むしろ原料の有機液体中よりも増加していることが
わかる。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の混合液体
精製方法によれば、浸透気化膜部材を用いて、混合液体
中の水分濃度が500〜3000ppmになるまで混合
液体から水分を除去し、その後、吸着部材を用いて、混
合液体中の水分濃度が10〜500ppmになるまで混
合液体から水分を更に除去することにより、設備規模の
巨大化及びエネルギー消費量の増加を防いでコストの低
廉化を図りながら、混合液体から水分を除去して混合液
体を精製できる利点がある(請求項1,2)。
【0096】また、混合液体が溶媒と共沸混合物を生成
しない第2の不純物を含む場合に、蒸留により混合液体
から第2の不純物を除去することにより、このような場
合にも混合液体を精製することができる(請求項3)。
さらに、混合液体が第3の不純物としてのイオン性不純
物を含む場合に、イオン交換樹脂部材を用いて混合液体
からイオン性不純物を除去することにより、このような
場合にも混合液体を精度よく精製することができる(請
求項4)。
【0097】また、本発明の混合液体精製装置によれ
ば、混合液体中の水分濃度が500〜3000ppmに
なるまで混合液体から水分を除去する浸透気化膜部材
と、混合液体中の水分濃度が10〜500ppmになる
まで混合液体から水分を除去する吸着部材とをそなえる
ことにより、設備規模の巨大化及びエネルギー消費量の
増加を防いでコストの低廉化を図りながら、混合液体か
ら水分を除去して混合液体を精製できる利点がある(請
求項5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる混合液体精製装
置の構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる混合液体精製装
置の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1,3,9 供給ポンプ 2 イオン交換樹脂塔 2a イオン交換樹脂(イオン交換樹脂部材) 4,12,15 加熱器 5 浸透気化膜モジュール 5a 浸透気化膜(浸透気化膜部材) 6,13,16 凝縮器 7 真空ポンプ 8,17 冷却器 10 吸着剤充填塔 10a 吸着剤(吸着部材) 11 ガス供給ブロワ 14 蒸留器 18〜39 配管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶媒と第1の不純物としての水分とから
    なる混合液体から該水分を除去して該混合液体を精製す
    るに際し、 該水分を透過しうる浸透気化膜部材を用いて、該混合液
    体中の水分濃度が500〜3000ppmになるまで該
    混合液体から該水分を除去し、 その後、該水分を吸着しうる吸着部材を用いて、該混合
    液体から該水分を更に除去することを特徴とする、混合
    液体精製方法。
  2. 【請求項2】 該吸着部材が、該混合液体中の水分濃度
    が10〜500ppmになるまで該混合液体から該水分
    を除去することを特徴とする、請求項1記載の混合液体
    精製方法。
  3. 【請求項3】 該混合液体が、該溶媒と共沸混合物を生
    成しない第2の不純物を含む場合に、蒸留により該混合
    液体から該第2の不純物を除去することを特徴とする、
    請求項1記載の混合液体精製方法。
  4. 【請求項4】 該混合液体が、第3の不純物としてのイ
    オン性不純物を含む場合に、該イオン性不純物とイオン
    交換しうるイオン交換樹脂部材を用いて、該混合液体か
    ら該イオン性不純物を除去することを特徴とする、請求
    項1記載の混合液体精製方法。
  5. 【請求項5】 溶媒と不純物としての水分とからなる混
    合液体から該水分を除去して該混合液体を精製する混合
    液体精製装置であって、 該水分を透過して該溶媒と該水分とを分離することによ
    り、該混合液体中の水分濃度が500〜3000ppm
    になるまで該混合液体から該水分を除去する浸透気化膜
    部材と、 該浸透気化膜部材で水分除去処理が施された該混合液体
    について、更に該水分を吸着して該溶媒と該水分とを分
    離することにより、該混合液体中の水分濃度が10〜5
    00ppmになるまで該混合液体から該水分を除去する
    吸着部材とをそなえて構成されたことを特徴とする、混
    合液体精製装置。
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