JPH11276783A - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

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Publication number
JPH11276783A
JPH11276783A JP10083299A JP8329998A JPH11276783A JP H11276783 A JPH11276783 A JP H11276783A JP 10083299 A JP10083299 A JP 10083299A JP 8329998 A JP8329998 A JP 8329998A JP H11276783 A JPH11276783 A JP H11276783A
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JP
Japan
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washing
bubble
state
foam
motor
Prior art date
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Pending
Application number
JP10083299A
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English (en)
Inventor
Koji Shimokuchi
浩二 下口
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、中間脱水工程において泡拘束状態
にあるか否かを効率良く特定し、無駄な水を使用するこ
となく泡拘束状態を効率良く解消することができる全自
動洗濯機を提供することを目的とする。 【解決手段】 洗い工程とすすぎ工程との間の中間脱水
工程時に検知した電流検出値に基づいて洗濯兼脱水槽3
と水受槽2との間が泡拘束状態にあるか否かを検出し、
泡拘束状態にある場合には、モータ4及びソレノイド1
8をオフし、洗濯兼脱水槽3を一時停止状態にし、その
後所定時間が経過するまでの間ソレノイド18をオンに
し、洗濯兼脱水槽3と水受槽2の間に発生した泡(水)
を排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗い工程の終了後
に中間脱水工程を経てすすぎ工程に自動的に移行する全
自動洗濯機に関し、特に、中間脱水工程において泡拘束
状態にあるか否かを効率良く特定し、無駄な水を使用す
ることなく泡拘束状態を解消する全自動洗濯機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、洗濯槽と脱水槽を兼用する自動洗
濯機では、洗い工程を終了したならば洗濯槽の水を排出
して洗濯物を一旦脱水し(以下「中間脱水」と言
う。)、第1回目のすすぎ工程に移行する。
【0003】ところで、かかる洗い工程において使用す
る洗剤量が多い場合や、排水状態が悪い場合には、中間
脱水を行ったとしても、洗濯槽兼脱水槽と水受槽との間
に泡が多量に残留し、脱水が定常回転に達しない状態
(以下「泡拘束状態」と言う。)が生じる。
【0004】このため、特開昭62−159697号公
報(従来技術1)には、中間脱水工程において泡拘束状
態に陥った場合には、図9(ステップ901からステッ
プ910)に示すように、脱水槽と外槽の間に給水する
ことにより、泡拘束状態を解消するよう構成した全自動
洗濯機の制御方法が開示されている。
【0005】また、特開平7−289777号公報(従
来技術2)には、すすぎ工程前の脱水でのモータ回転数
を検知して泡拘束状態の有無を判断し、泡拘束状態であ
ると判断したならば、実行中の脱水運転を停止して、次
工程であるすすぎ工程に移行するよう構成した全自動洗
濯機が開示されている。
【0006】さらに、特開平9−108489号公報
(従来技術3)には、すすぎ工程前の脱水時の脱水槽の
回転数を検知し、この回転数が正規の回転数に達しない
場合には、休止と脱水を繰り返して泡拘束状態を解消す
るよう構成した洗濯方法が開示されている。
【0007】また、特開昭62−217994号公報
(従来技術4)には、中間脱水工程において、脱水槽の
泡による負荷をモータの電圧変化値により検知し、以降
のすすぎ工程の時間、回数を制御するよう構成した全自
動洗濯機が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1を用いて給水によって泡拘束状態を排除する場
合には、発生した泡が洗い流される反面、脱水回転によ
ってさらに泡が発生する可能性があり、また、水ハネが
生じたり、水の無駄使いが生じるという問題がある。
【0009】また、従来技術2及び3のように脱水槽や
モータの回転数を検知して泡拘束状態であるか否かを判
断しようとすると、ゼネレータ等の回転検知手段が必要
となるため、効率的ではない。
【0010】さらに、従来技術4を用いてモータ電圧の
変化を検知して泡拘束状態を判定する場合には、電圧の
変動が極小であるために、泡拘束状態でないにも係わら
ず泡拘束状態であると誤判定してしまう可能性がある。
【0011】このため、中間脱水工程において泡拘束状
態にあるか否かをいかに効率良く特定するか、また無駄
な水を使用することなく泡拘束状態をいかに解消するか
が、極めて重要な課題となっている。
【0012】そこで、本発明では、上記課題を解決し
て、中間脱水工程において泡拘束状態にあるか否かを効
率良く特定し、無駄な水を使用することなく泡拘束状態
を効率良く解消することができる全自動洗濯機を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、洗い工程の終了後に中間脱水工程を
経てすすぎ工程に自動的に移行する全自動洗濯機におい
て、中間脱水時に洗濯兼脱水槽を回転させる電流値を検
出する検出手段と、前記電流検出手段が検出した電流値
を所定のしきい値と比較して、泡拘束状態であるか否か
を判断する判断手段と、前記判断手段が泡拘束状態であ
ると判断した場合には、前記洗濯兼脱水槽周辺に生じた
泡を排出して泡拘束状態を解消する解消手段とを具備す
ることを特徴とする。このため、中間脱水工程において
泡拘束状態にあるか否かを効率良く特定することができ
る。
【0014】また、第2の発明は、前記解消手段は、前
記判断手段が泡拘束状態であると判断した場合には、中
間脱水を一時停止し、所定の時間洗濯兼脱水槽周辺に生
じた泡を排出して泡拘束状態を解消することを特徴とす
る。このため、中間脱水の停止時間を利用して、無駄な
水を使用することなく泡拘束状態を効率良く解消するこ
とができる。
【0015】また、第3の発明は、前記解消手段は、前
記判断手段が泡拘束状態であると判断した場合には、中
間脱水を行うモータへの通電を所定の時間停止し、前記
洗濯兼脱水槽を慣性で回転させながら、該洗濯兼脱水槽
周辺に生じた泡を排出して泡拘束状態を解消することを
特徴とする。このため、洗濯兼脱水槽の慣性による回転
を利用して、無駄な水を使用することなく泡拘束状態を
効率良く解消することができる。
【0016】また、第4の発明は、前記洗濯兼脱水槽の
水位を検知する検知手段と、前記洗濯兼脱水槽の水位と
中間脱水を行うモータの停止時間とを対応づけて記憶す
る記憶手段とをさらに具備し、前記解消手段は、前記判
断手段が泡拘束状態であると判断した場合には、中間脱
水を行うモータへの通電を停止し、前記検知手段が検知
した水位に対応する前記記憶手段に記憶したモータの停
止時間の間、前記洗濯兼脱水槽周辺に生じた泡を排出し
て泡拘束状態を解消することを特徴とする。このため、
洗濯兼脱水槽の水位に応じて中間脱水停止時間を調整し
つつ、正確かつ効率良く泡拘束状態を解消することがで
きる。
【0017】また、第5の発明は、前記解消手段は、前
記判断手段が泡拘束状態であると判断した場合には、す
すぎ工程を一回行って前記洗濯兼脱水槽周辺に生じた泡
を排出して泡拘束状態を解消することを特徴とする。こ
のため、すすぎ工程に先だったすすぎによって、泡拘束
状態を効率良く解消することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態
で用いる全自動洗濯機の断面図であり、図2は、図1に
示すモータ4及びクラッチ6の周辺を示す拡大図であ
る。図1及び図2に示す全自動洗濯機は、洗い、すすぎ
及び脱水の各工程を自動的に行う全自動洗濯機であり、
洗い工程とすすぎ工程との間の中間脱水工程時に検知し
た電流検出値に基づいて泡拘束状態にあるか否かを検出
し、泡拘束状態にある場合には後述する解消処理を行
う。
【0019】図1において、1は外槽、2は水受槽、3
は洗濯兼脱水槽をそれぞれ示し、この水受槽2は、モー
タ4並びに該モータ4の回転を洗濯兼脱水槽3及びパル
セーター5に選択的に伝達するクラッチ機構6をその外
底部に有する。このクラッチ機構6は、図2に示すよう
に、パルセーター5を駆動する洗い軸7に直結された従
動側プーリー8とこの従動側プーリー8の回転力を脱水
軸9(軸受ホルダー9Bに支持されている)に伝えて洗
濯兼脱水槽3を高速回転させるスプリングクラッチ10
とからなる。11は、モータ4の回転軸12に直結され
た駆動用プーリーで、ネジ15によって結合して一体的
に構成されている。また、16は、駆動用プーリー11
と従動側プーリー8との間に掛けられたVベルトであ
る。ここで、この全自動洗濯機が脱水運転を行う場合に
は、クラッチレバー17をソレノイド18の動作により
解放し、スプリングクラッチ10が脱水軸9に動力を伝
達するようにモータ4に通電し、従動側プーリー8と洗
濯兼脱水槽3とを同じ回転数で回転させることになる。
なお、モータ4は、交流モータ又は直流モータのいずれ
であっても構わない。
【0020】図3は、図1に示す全自動洗濯機の上面板
後部を示す図であり、洗濯兼脱水槽3の水位を検知する
水位センサー19と、脱水工程時にアンバラを検出する
アンバラスイッチ20と、給水弁21と、該給水弁21
に連結された水の出口である給水口22とを有する。
【0021】図4は、図1に示す全自動洗濯機の制御部
のブロック図であり、23は制御部の主体をなすマイク
ロコンピュータ(以下「マイコン」と言う。)である。
このマイコン23には、操作スイッチ24、図示しない
上蓋の開閉に連動する安全スイッチ25、水位検知手段
としての水位センサー19、リセット回路26、クロッ
ク回路27、容量を判定する容量検知回路28並びに電
流値を検知する電流検知回路29からの情報が入力さ
れ、これら各部から受信した情報に基づいて、給水弁駆
動回路30、クラッチ及び排水弁用ソレノイド駆動回路
31並びにモータ回転駆動回路32を制御する。
【0022】図5は、図1に示す全自動洗濯機の中間脱
水工程における泡拘束状態解消手順を示すフローチャー
トである。なお、中間脱水工程前の洗い工程は、洗濯の
対象となる負荷を洗濯兼脱水槽3に投入し、容量検知回
路28にてこの負荷の容量を判定すると、洗濯兼脱水槽
3に対して給水弁21より給水が開始される。そして、
水位センサー19によって洗濯兼脱水槽3の水位が設定
水位に達したことを検知すると、給水弁21をオフし、
モータ回転駆動回路32によりモータ4に通電し、洗い
工程を実行する。
【0023】そして、この洗い工程を終了したならば、
リセット水位を検知するまでソレノイド18をオンにし
て洗濯兼脱水槽3の水を排水する中間脱水を開始し(ス
テップ501〜502)、リセット水位を検知したなら
ば、モータ4の通電をオンして該モータ4を駆動する
(ステップ503)。
【0024】このとき、排水状態が悪い場合や、洗剤量
が多い場合には、洗濯兼脱水槽3と水受槽2との間に、
中間脱水によって排出した水によって泡が多量に発生
し、脱水が定常回転に達しない泡拘束状態となり、脱水
回転が減少する反面、電流値が増加する。このため、こ
の電流値Xが所定の値Aを越えるか否かを確認し(ステ
ップ504)、所定の値A以下であれば、残りの中間脱
水時間を実行し(ステップ508)、所定の値A以上と
なったならば、モータ4及びソレノイド18をオフし、
洗濯兼脱水槽3を一時停止状態にする(ステップ50
5)。尚、電流値Xの所定のしきい値Aは、例えば洗濯
機の容量やモータ特性及び回路の電流ヒューズの定格値
等を考慮し、モータへの悪影響がないレベルにて設定す
る。その後、所定時間が経過するまでの間ソレノイド1
8をオンにし(ステップ506〜507)、洗濯兼脱水
槽3と水受槽2の間に発生した泡(水)を排出した後、
残りの中間脱水時間を実行し(ステップ508)、次工
程に移行する。
【0025】このように、第1の実施の形態では、泡拘
束状態に陥った場合に、洗濯兼脱水槽の回転数が減少す
る反面、回転数を上昇させるために電流値が増加する点
に着目し、増加する電流がある一定の値(A)を越える
か否か検を出することによって、泡拘束状態にあるか否
かを判断している。このため、中間脱水時に泡拘束状態
にあるか否かを効率良く判断することができる。また、
泡拘束状態にあると判断した場合には、モータ通電及び
ソレノイドをオフして洗濯兼脱水槽3を一時停止状態に
し、ソレノイドをオンにして一定時間洗濯兼脱水槽3と
水受槽2の間に発生した泡(水)を排出した後、残りの
中間脱水を時間内実行する。このため、モータ及びその
他の損傷や悪影響を防止し、ユーザへの不安感やクレー
ム等を招くことなく、泡拘束状態を解消し、すすぎ性能
への影響を最小限に抑えることができる。以上、第1の
実施の形態について説明した。
【0026】ところで、上記第1の実施の形態では、洗
濯兼脱水槽3を一時停止状態にした後所定の時間泡を排
出することにより泡拘束状態を解消することとしたが、
他の手順によって泡拘束状態を解消することもできる。
そこで、以下に示す第2〜第4の実施の形態では、上記
以外の他の泡拘束状態解消手順について具体的に説明す
る。なお、全自動洗濯機の構造等は第1の実施の形態で
示したものと同様であるので、その説明を省略する。
【0027】まず、第2の実施の形態について説明す
る。図6は、第2の実施の形態で用いる全自動洗濯機の
中間脱水工程における泡拘束状態解消手順を示すフロー
チャートである。第1の実施の形態と同様に、洗濯の対
象となる負荷を洗濯兼脱水槽3に投入し、容量検知回路
28にてこの負荷の容量を判定すると、洗濯兼脱水槽3
に対して給水弁21より給水が開始される。そして、水
位センサー19によって洗濯兼脱水槽3の水位が設定水
位に達したことを検知すると、給水弁21をオフし、モ
ータ回転駆動回路32によりモータ4に通電し、洗い工
程を実行する。
【0028】そして、この洗い工程を終了したならば、
リセット水位を検知するまでソレノイド18をオンにし
て洗濯兼脱水槽3の水を排水する中間脱水を開始し(ス
テップ601〜602)、リセット水位を検知したなら
ば、モータ4の通電をオンして該モータ4を駆動する
(ステップ603)。
【0029】このとき、排水状態が悪い場合や、洗剤量
が多い場合には、洗濯兼脱水槽3と水受槽2との間に、
中間脱水によって排出した水によって泡が多量に発生
し、脱水が定常回転に達しない泡拘束状態となり、脱水
回転が減少する反面、電流値が増加する。このため、こ
の電流値Xが所定の値Aを越えるか否かを確認し(ステ
ップ604)、所定の値A以下であれば、残りの中間脱
水時間を実行し(ステップ607)、所定の値A以上と
なったならば、所定の時間が経過するまでの間モータ4
の通電をオフし(ステップ605〜606)、洗濯兼脱
水槽3を慣性で回転させながら、洗濯兼脱水槽3と水受
槽2との間に発生した泡(水)をある一定時間排出した
後、残りの中間脱水時間を実行し(ステップ607)、
次工程へ移行する。
【0030】このように、第2の実施の形態では、泡拘
束状態にあると判断した場合には、所定の時間モータ4
への通電をオフにし、洗濯兼脱水槽3を慣性で回転させ
ながら、洗濯兼脱水槽3と水受槽2との間に発生した泡
(水)をある一定時間排出する。このため、モータ及び
その他の損傷や悪影響を防止し、ユーザへの不安感やク
レーム等を招くことなく泡拘束状態を解消し、すすぎ性
能への影響を最小限に抑えることができる。
【0031】次に、第3の実施の形態について説明す
る。図7は、第3の実施の形態で用いる全自動洗濯機の
中間脱水工程における泡拘束状態解消手順を示すフロー
チャートである。第1の実施の形態と同様に、洗濯の対
象となる負荷を洗濯兼脱水槽3に投入し、容量検知回路
28にてこの負荷の容量を判定すると、洗濯兼脱水槽3
に対して給水弁21より給水が開始される。そして、水
位センサー19によって洗濯兼脱水槽3の水位が設定水
位に達したことを検知すると、給水弁21をオフし、モ
ータ回転駆動回路32によりモータ4に通電し、洗い工
程を実行する。
【0032】そして、この洗い工程を終了したならば、
リセット水位を検知するまでソレノイド18をオンにし
て洗濯兼脱水槽3の水を排水する中間脱水を開始し(ス
テップ701〜702)、リセット水位を検知したなら
ば、モータ4の通電をオンして該モータ4を駆動する
(ステップ703)。
【0033】このとき、排水状態が悪い場合や、洗剤量
が多い場合には、洗濯兼脱水槽3と水受槽2との間に、
中間脱水によって排出した水によって泡が多量に発生
し、脱水が定常回転に達しない泡拘束状態となり、脱水
回転が減少する反面、電流値が増加する。このため、こ
の電流値Xが所定の値Aを越えるか否かを確認し(ステ
ップ704)、所定の値A以下であれば、残りの中間脱
水時間を実行し(ステップ707)、所定の値A以上と
なったならば、容量センシングにて判定された水位(水
量)に応じて設定されたモータオフ時間Bが経過するま
での間、モータ4への通電をオフにする(ステップ70
5〜706)。例えば、このモータオフ時間Bは、表1
に示すような時間に設定することができる。
【0034】
【表1】
【0035】このモータ4への通電のオフにより、洗濯
兼脱水槽3を慣性で回転させながら、洗濯兼脱水槽3と
水受槽2との間に発生した泡(水)を排出した後、残り
の中間脱水時間を実行し(ステップ707)、次工程へ
移行する。
【0036】このように、第3の実施の形態では、泡拘
束状態にあると判断した場合には、容量センシングにて
判定された水位(水量)に応じて設定されたモータオフ
時間Bが経過するまでの間、モータ4への通電をオフに
し、洗濯兼脱水槽3を慣性で回転させながら、洗濯兼脱
水槽3と水受槽2との間に発生した泡(水)をある一定
時間排出する。このため、モータ及びその他の損傷や悪
影響を防止し、ユーザへの不安感やクレーム等を招くこ
となく泡拘束状態を解消し、すすぎ性能への影響を最小
限に抑えることができる。
【0037】次に、第4の実施の形態について説明す
る。図8は、第4の実施の形態で用いる全自動洗濯機の
中間脱水工程における泡拘束状態解消手順を示すフロー
チャートである。第1の実施の形態と同様に、洗濯の対
象となる負荷を洗濯兼脱水槽3に投入し、容量検知回路
28にてこの負荷の容量を判定すると、洗濯兼脱水槽3
に対して給水弁21より給水が開始される。そして、水
位センサー19によって洗濯兼脱水槽3の水位が設定水
位に達したことを検知すると、給水弁21をオフし、モ
ータ回転駆動回路32によりモータ4に通電し、洗い工
程を実行する。
【0038】そして、この洗い工程を終了したならば、
リセット水位を検知するまでソレノイド18をオンにし
て洗濯兼脱水槽3の水を排水する中間脱水を開始し(ス
テップ801〜802)、リセット水位を検知したなら
ば、モータ4の通電をオンして該モータ4を駆動する
(ステップ803)。
【0039】このとき、排水状態が悪い場合や、洗剤量
が多い場合には、洗濯兼脱水槽3と水受槽2との間に、
中間脱水によって排出した水によって泡が多量に発生
し、脱水が定常回転に達しない泡拘束状態となり、脱水
回転が減少する反面、電流値が増加する。このため、こ
の電流値Xが所定の値Aを越えるか否かを確認し(ステ
ップ804)、所定の値A以下であれば、残りの中間脱
水時間を実行し(ステップ807)、所定の値A以上と
なったならば、モータ4及びソレノイド18の通電をオ
フにするとともに(ステップ805)、直ちに給水弁2
1をオンにして設定水位まで給水し(ステップ806〜
807)、設定水位に達したならば給水弁21をオフに
するとともにモータ通電をオンにして、所定に時間が経
過するまでの間すすぎ工程を1回行う(ステップ808
〜809)。その後、ソレノイド18をオンし、容量セ
ンシングによって判定された通常のすすぎ工程に移行す
る。
【0040】したがって、例えば、溜めすすぎ2回の場
合には、ステップ808〜809のすすぎ工程の追加に
よって溜めすすぎが3回となり、同様に、溜めすすぎ1
回の場合には溜めすすぎが2回となり、注水すすぎ2回
の場合には、注水すすぎ2回及び溜めすすぎ1回という
ように、溜めすすぎが1回追加されることになる。
【0041】このように、第4の実施の形態では、泡拘
束状態にあると判断した場合には、溜めすすぎを1回追
加し、この溜めすすぎによって洗濯兼脱水槽3と水受槽
2との間に発生した泡(水)を解消した後に通常のすす
ぎ工程に移行する。このため、モータ及びその他の損傷
や悪影響を防止し、ユーザへの不安感やクレーム等を招
くことなく泡拘束状態を解消し、すすぎ性能への影響を
最小限に抑えることができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
は、中間脱水時に洗濯兼脱水槽を回転させる電流値を検
出し、該検出した電流値を所定のしきい値と比較して、
泡拘束状態であるか否かを判断するよう構成したので、
中間脱水工程において泡拘束状態にあるか否かを効率良
く特定することができる。
【0043】また、第2の発明は、泡拘束状態であると
判断した場合には、中間脱水を一時停止し、所定の時間
洗濯兼脱水槽周辺に生じた泡を排出して泡拘束状態を解
消するよう構成したため、下記に示す効果が得られる。 1)中間脱水の停止時間を利用して、無駄な水を使用す
ることなく泡拘束状態を効率良く解消することができ
る。 2)モータ及びその他の損傷や悪影響を防止し、ユーザ
への不安感やクレーム等を招くことなく、泡拘束状態を
解消し、すすぎ性能への影響を最小限に抑えることがで
きる。
【0044】また、第3の発明は、泡拘束状態であると
判断した場合には、中間脱水を行うモータへの通電を所
定の時間停止し、洗濯兼脱水槽を慣性で回転させなが
ら、該洗濯兼脱水槽周辺に生じた泡を排出して泡拘束状
態を解消するよう構成したため、下記に示す効果が得ら
れる。 1)洗濯兼脱水槽の慣性による回転を利用して、無駄な
水を使用することなく泡拘束状態を効率良く解消するこ
とができる。 2)モータ及びその他の損傷や悪影響を防止し、ユーザ
への不安感やクレーム等を招くことなく、泡拘束状態を
解消し、すすぎ性能への影響を最小限に抑えることがで
きる。
【0045】また、第4の発明は、泡拘束状態であると
判断した場合には、中間脱水を行うモータへの通電を停
止し、検知した洗濯兼脱水槽の水位に対応するモータの
停止時間の間、洗濯兼脱水槽周辺に生じた泡を排出して
泡拘束状態を解消するよう構成したので、下記に示す効
果が得られる。 1)洗濯兼脱水槽の水位に応じて中間脱水停止時間を調
整しつつ、正確かつ効率良く泡拘束状態を解消すること
ができる。 2)モータ及びその他の損傷や悪影響を防止し、ユーザ
への不安感やクレーム等を招くことなく、泡拘束状態を
解消し、すすぎ性能への影響を最小限に抑えることがで
きる。
【0046】また、第5の発明は、泡拘束状態であると
判断した場合には、すすぎ工程を一回行って洗濯兼脱水
槽周辺に生じた泡を排出して泡拘束状態を解消するよう
構成したので、下記に示す効果が得られる。 1)すすぎ工程に先だったすすぎによって、泡拘束状態
を効率良く解消することができる。 2)モータ及びその他の損傷や悪影響を防止し、ユーザ
への不安感やクレーム等を招くことなく、泡拘束状態を
解消し、すすぎ性能への影響を最小限に抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で用いる全自動洗濯機の断面
図である。
【図2】図1に示すモータ及びクラッチの周辺を一部断
面で示す拡大図である。
【図3】図1に示す全自動洗濯機の上面板後部を示す図
である。
【図4】図1に示す全自動洗濯機の制御部のブロック図
である。
【図5】図1に示す全自動洗濯機の中間脱水工程におけ
る泡拘束状態解消手順を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態で用いる全自動洗濯機の中間
脱水工程における泡拘束状態解消手順を示すフローチャ
ートである。
【図7】第3の実施の形態で用いる全自動洗濯機の中間
脱水工程における泡拘束状態解消手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】第4の実施の形態で用いる全自動洗濯機の中間
脱水工程における泡拘束状態解消手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】中間脱水工程における従来の泡拘束状態解消手
順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 外槽 2 水受槽 3 洗濯兼脱水槽 4 モータ 19 水位センサー 21 給水弁 22 給水口 23 マイクロコンピュータ 27 クロック回路 29 電流検知回路 30 給水弁駆動回路 31 ソレノイド駆動回路 32 モータ回転駆動回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗い工程の終了後に中間脱水工程を経て
    すすぎ工程に自動的に移行する全自動洗濯機において、 中間脱水時に洗濯兼脱水槽を回転させる電流値を検出す
    る検出手段と、 前記電流検出手段が検出した電流値を所定のしきい値と
    比較して、泡拘束状態であるか否かを判断する判断手段
    と、 前記判断手段が泡拘束状態であると判断した場合には、
    前記洗濯兼脱水槽周辺に生じた泡を排出して泡拘束状態
    を解消する解消手段とを具備することを特徴とする全自
    動洗濯機。
  2. 【請求項2】 前記解消手段は、 前記判断手段が泡拘束状態であると判断した場合には、
    中間脱水を一時停止し、所定の時間洗濯兼脱水槽周辺に
    生じた泡を排出して泡拘束状態を解消することを特徴と
    する請求項1記載の全自動洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記解消手段は、 前記判断手段が泡拘束状態であると判断した場合には、
    中間脱水を行うモータへの通電を所定の時間停止し、前
    記洗濯兼脱水槽を慣性で回転させながら、該洗濯兼脱水
    槽周辺に生じた泡を排出して泡拘束状態を解消すること
    を特徴とする請求項1記載の全自動洗濯機。
  4. 【請求項4】 前記洗濯兼脱水槽の水位を検知する検知
    手段と、 前記洗濯兼脱水槽の水位と中間脱水を行うモータの停止
    時間とを対応づけて記憶する記憶手段とをさらに具備
    し、 前記解消手段は、 前記判断手段が泡拘束状態であると判断した場合には、
    中間脱水を行うモータへの通電を停止し、前記検知手段
    が検知した水位に対応する前記記憶手段に記憶したモー
    タの停止時間の間、前記洗濯兼脱水槽周辺に生じた泡を
    排出して泡拘束状態を解消することを特徴とする請求項
    1記載の全自動洗濯機。
  5. 【請求項5】 前記解消手段は、 前記判断手段が泡拘束状態であると判断した場合には、
    すすぎ工程を一回行って前記洗濯兼脱水槽周辺に生じた
    泡を排出して泡拘束状態を解消することを特徴とする請
    求項1記載の全自動洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN107429470A (zh) * 2015-04-01 2017-12-01 Bsh家用电器有限公司 用于借助通过马达电流分析处理的泡沫探测来运行洗衣机的方法以及为此合适的洗衣机

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