JPH1085478A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH1085478A
JPH1085478A JP8248313A JP24831396A JPH1085478A JP H1085478 A JPH1085478 A JP H1085478A JP 8248313 A JP8248313 A JP 8248313A JP 24831396 A JP24831396 A JP 24831396A JP H1085478 A JPH1085478 A JP H1085478A
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JP
Japan
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washing
rinsing
water
tub
washing machine
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Application number
JP8248313A
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English (en)
Inventor
Masakazu Matsumoto
雅和 松本
Harumi Takeuchi
晴美 竹内
Yuuji Toutou
有志 東桃
Masakatsu Morishige
正克 森重
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】使い勝手が良く、不具合を生じることなく分け
洗いのできる洗濯機を提供すること。すすぎ効果が向上
された洗濯機を提供すること。 【解決手段】洗いリサイクルモードでは、全自動洗濯機
から補助洗濯機に水が移動されるまで、補助洗濯機2の
運転は実行されない。全自動洗濯機から2回目のすすぎ
水が補助洗濯機に移動されると、自動的に補助洗濯機の
洗いが実行される。また、すすぎリサイクルモードで
は、補助洗濯機は、給水、洗いおよび排水が行われた
後、すぐにすすぎに移らずに、そのままの状態で待機さ
れている。そして、全自動洗濯機から2回目のすすぎ水
が補助洗濯機に移動されると、自動的に補助洗濯機のす
すぎが実行される。また、全自動洗濯機1の脱水時に
は、泡立ちが監視されており、泡立ちがひどい場合に
は、すすぎが追加して行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洗濯機に関す
る。また、特に分け洗いのできる二槽式洗濯機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、二槽式洗濯機の中には、いわ
ゆる分け洗いができるように、両方の洗濯槽に洗いおよ
びすすぎの機能を持たせたものが提案されている。ま
た、分け洗いのできる二槽式洗濯機の中には、節水の目
的で、第1洗濯槽で使用した水を第2洗濯槽に移動して
再利用するタイプのものも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような二槽式洗濯
機を実用的なものとするには、操作に不慣れなユーザで
あっても2つの洗濯槽を有効に活用できるように、使い
勝手を良くしなければならない。また、両洗濯槽で並行
して洗濯が行われても不具合を生じないようにする必要
もある。
【0004】一方、このような二槽式洗濯機に限らず、
従来から広く使用されている一槽式洗濯機にも共通した
課題として、すすぎ効果を向上するといったことがあ
る。そこで、この発明の目的は、使い勝手が良く、不具
合を生じることなく分け洗いのできる二槽式洗濯機を提
供することである。また、この発明の他の目的は、すす
ぎ効果が向上された洗濯機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の洗濯機は、洗い、すすぎおよび脱水
を行うことのできる第1洗濯槽と、洗いおよびすすぎを
行うことのできる第2洗濯槽と、第1洗濯槽の洗いまた
はすすぎ動作後、第1洗濯槽内に貯水されている水を第
2洗濯槽に移動させる水移動手段と、水移動手段によっ
て第1洗濯槽から第2洗濯槽に水が移動されたことに応
答して、第2洗濯槽の洗いまたはすすぎを自動的に開始
する洗濯動作制御手段と、を含むことを特徴とするもの
である。
【0006】請求項1記載の構成によれば、第1洗濯槽
から第2洗濯槽に水が移動されたことに応答して、第2
洗濯槽の洗いまたはすすぎが自動的に開始されるから、
第1洗濯槽と第2洗濯槽とを個別に操作して動作させる
必要がなく、ユーザにとって使い勝手の良い洗濯機とな
る。また、請求項2記載の発明は、洗い、すすぎおよび
脱水を行うことのできる第1洗濯槽と、洗いおよびすす
ぎを順次自動的に行うことのできる第2洗濯槽と、第1
洗濯槽の洗いまたはすすぎ動作後、第1洗濯槽内に貯水
されている水を第2洗濯槽に移動させる水移動手段と、
水移動手段による第2洗濯槽への水の移動の開始タイミ
ングを設定する設定手段と、設定手段により設定された
タイミングに基づいて、水移動手段により水を移動さ
せ、その後、第2洗濯槽での洗いまたはすすぎを自動的
に行わせる洗濯動作制御手段と、を含むことを特徴とす
る洗濯機である。
【0007】請求項2記載の構成によれば、設定手段に
よって設定されたタイミングに基づいて水の移動が行わ
れ、水が移動された後には、第2洗濯槽での洗いまたは
すすぎが自動的に行われる。これにより、第1洗濯槽と
第2洗濯槽とを個別に操作して動作させる必要がなく、
ユーザにとって使い勝手の良い洗濯機となる。請求項3
記載の発明は、第2洗濯槽が洗いまたはすすぎ動作に入
るのを待機させる待機状態制御手段をさらに含み、上記
水移動手段は、待機状態制御手段によって第2洗濯槽が
待機状態にされていることを判別して、第1洗濯槽に貯
水されている水を第2洗濯槽に移動させるものであるこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗濯機
である。
【0008】請求項3記載の構成によれば、第1洗濯槽
から第2洗濯槽への水の移動は、第2洗濯槽が待機状態
にされているときに行われる。具体的には、第1洗濯槽
で使用した水が第2洗濯槽での洗いに利用される場合、
第2洗濯槽が洗いに入るのを待機させており、水の移動
が行われたことに応答して、第2洗濯槽の洗いが自動的
に開始される。また、移動水が第2洗濯槽でのすすぎに
利用される場合、第2洗濯槽は洗い終了後に待機状態に
されて、水の移動が行われたことに応答して、第2洗濯
槽のすすぎが自動的に開始される。
【0009】これにより、第1洗濯槽から第2洗濯槽へ
の水の移動を、第2洗濯槽での洗いまたはすすぎ動作に
合わせて、タイミング良く行うことができる。請求項4
記載の発明は、洗い、すすぎおよび脱水を行うことので
きる第1洗濯槽と、洗いおよびすすぎを行うことのでき
る第2洗濯槽と、第1洗濯槽に接続されて、第1洗濯槽
内の水を排出するための第1排水管と、第2洗濯槽に接
続されて、第2洗濯槽内の水を排出するための第2排水
管と、第1排水管の下流端と第2排水管の下流端とが合
流されて伸びた集合排水管と、第1洗濯槽において洗い
後に初めて行われる脱水動作中は、第2洗濯槽からの排
水を禁止する排水禁止手段と、を含むことを特徴とする
洗濯機である。
【0010】洗い後に初めて行われる脱水では、洗濯物
に含浸している水に洗剤が多く含まれているので、この
洗剤が泡立つことが多い。この泡は第1排水管および集
合排水管を通って排出される。しかし、泡を含む排水の
勢いは弱いので、このとき第2洗濯槽から排水が行われ
ると、その排水の勢いによって泡を含む排水が第1排水
管を逆流し、第1洗濯槽内に泡が流れ込むおそれがあ
る。
【0011】ところが、請求項4記載の構成によれば、
第1洗濯槽の洗い後に初めて行われる脱水動作中に、第
2洗濯槽の排水が行われることがないので、上述のよう
な不具合が生じることがない。請求項5記載の発明は、
第1洗濯槽において洗い後に初めて行われる脱水以外の
脱水動作中は、第2洗濯槽からの排水を許容することを
特徴とする請求項4記載の洗濯機である。
【0012】請求項5記載の構成によれば、洗い後に初
めて行われる脱水以外では、第2洗濯槽から排水するこ
とができるので、第1洗濯槽での脱水の度に第2洗濯槽
からの排水が禁止されるようなことがなく、洗濯時間が
長くならない。請求項6記載の発明は、洗濯および脱水
用の駆動手段を備え、洗い、すすぎおよび脱水を行うこ
とのできる洗濯槽と、洗濯槽で脱水がされるように駆動
手段を駆動させる際に、駆動手段の回転状態を検出する
回転状態検出手段と、回転状態検出手段によって検出さ
れる回転状態が予め定める基準よりも悪い場合には、脱
水を終了して、すすぎを追加して行う追加すすぎ制御手
段と、を含むことを特徴とする洗濯機である。
【0013】また、請求項7記載の発明は、上記回転状
態検出手段は、洗濯槽で脱水がされるように駆動手段を
駆動させる際に、駆動手段を駆動開始してから第1所定
時間経過したときに、駆動手段への動作信号を第2所定
時間遮断して、第2所定時間における駆動手段の惰性動
作量を検出するものであることを特徴とする請求項6記
載の洗濯機である。
【0014】請求項6記載の構成によれば、脱水中に回
転状態検出手段によって検出された駆動手段の回転状態
が予め定める基準よりも悪い場合には、その脱水を中止
してすすぎが追加して行われる。具体的には、請求項7
の構成のように、駆動手段が駆動開始されてから第1所
定時間経過したときに、駆動手段への動作信号が第2所
定時間遮断されて、第2所定時間における駆動手段の惰
性動作量が検出される。
【0015】脱水において泡が発生すれば、泡の抵抗に
より駆動手段に負荷がかかり、駆動手段の惰性動作量が
少なくなるばずである。したがって、第2所定時間内の
動作量を検出し、その動作量が基準値未満の場合は泡が
発生していると判断して、すすぎを行う。これにより、
この洗濯機におけるすすぎ効果が格段に向上する。請求
項8記載の発明は、上記回転状態検出手段による回転状
態の検出は、洗いの後すすぎが開始されるまでに実行さ
れる中間脱水時に行われることを特徴とする請求項6ま
たは請求項7に記載の洗濯機である。
【0016】請求項8記載の構成によれば、洗いの後に
初めて行われる脱水で泡が発生することが多いので、こ
の脱水時に回転状態(惰性動作量)を検出し、泡立ちが
ひどい場合にすすぎを追加して実行することによって、
それ以後に行われるすすぎの効率を向上することができ
る。請求項9記載の発明は、追加すすぎ制御手段による
すすぎの追加は、洗濯運転の全期間の間に一度だけ行わ
れるものであり、すすぎの追加が一度行われた場合に
は、それ以降に行われる脱水では行われないことを特徴
とする請求項6または請求項7に記載の洗濯機である。
【0017】請求項9記載の構成によれば、追加すすぎ
制御手段によって行われるすすぎの追加は、洗濯運転の
全期間の間に一度だけ行われる。ゆえに、何度もすすぎ
の追加が行われることを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を、
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明
の一実施形態にかかる二槽式洗濯機3の構成を簡略化し
て示す断面図である。この二槽式洗濯機3では、第1洗
濯槽として全自動洗濯機1が採用され、第2洗濯槽とし
て洗濯槽の側面にパルセータが配置された補助洗濯機2
が採用されている。しかし、これは単なる一例であり、
第1洗濯槽および第2洗濯槽としては、種々の形態の洗
濯槽を採用することができ、たとえば、パルセータが底
面に配置された洗濯機を第2洗濯槽として用いることも
できる。
【0019】以下、図1を参照して、二槽式洗濯機3の
構成について詳細に説明する。二槽式洗濯機3は、箱型
のハウジング4を備えており、正面から見てハウジング
4内の左側に全自動洗濯機1が配置され、ハウジング4
内の右側に全自動洗濯機1に隣接して補助洗濯機2が配
置されている。また、ハウジング4の上面手前側には、
ユーザが種々の洗濯条件を入力するための操作パネル5
が配置されている。
【0020】二槽式洗濯機3にはさらに、全自動洗濯機
1および補助洗濯機2にそれぞれ水を供給するための給
水路90,91と、給水路90,91の途中部にそれぞ
れ設けられた給水バルブ92,93とが備えられてい
る。また、この二槽式洗濯機3には、全自動洗濯機1と
補助洗濯機2との間で水を移動することができるよう
に、移水/排水機構30が備えられている。したがっ
て、この移水/排水機構30を通して、全自動洗濯機1
で使用した水を補助洗濯機2に移動させて再利用するこ
とができる。この移水/排水機構30については、後に
詳述する。
【0021】全自動洗濯機1には、外槽6と、外槽6内
に設けられた内槽7とが備えられている。外槽6の底部
一角には、エアートラップ8が設けられている。エアー
トラップ8は、ハウジング4の上方部に設けられた水位
センサ9に、エアーホース10を介して接続されてい
る。外槽6の水位の上昇に伴って、エアーホース10内
にも水が侵入し、エアーホース10内の空気が圧縮され
る。水位センサ9は、エアーホース10内の空気圧を測
定することによって、外槽6内の水位を連続的に検出で
きる。また、外槽6の周面の上部所定位置には、外槽6
から水が溢れるのを防ぐために、溢水孔11が形成され
ている。溢水孔11から流れ出た水は、溢水路37を通
って排出される。
【0022】内槽7は脱水槽を兼ねたものであって、そ
の周面には多数の微細な脱水孔(図示せず)が形成され
ている。したがって、内槽7に供給された水は、外槽6
に溜められることになる。また、内槽7の底部には、洗
濯水を攪拌して水流を発生させるためのパルセータ13
が設けられている。内槽7およびパルセータ13は、外
槽6の下方に設けられた駆動装置14によって回転駆動
される。
【0023】駆動装置14には、内槽7およびパルセー
タ13を回転させるための駆動力を発生するメインモー
タ15と、メインモータ15の駆動力を切り換えるため
のクラッチが内蔵された軸受部16と、メインモータ1
5の回転力を軸受部16に伝えるためのプーリおよびベ
ルトを含む伝達機構17とが備えられている。たとえ
ば、洗いおよびすすぎ時には、メインモータ15の駆動
力は軸受部16を介してパルセータ13に伝達されて、
パルセータ13が正逆回転し、内槽7内に水流が発生す
る。また、脱水時には、上記クラッチが切り換えられ
て、メインモータ15の駆動力が内槽7およびパルセー
タ13の両方に伝達されて、内槽7およびパルセータ1
3がともに高速で一方向に回転され、内槽7内の洗濯物
が遠心力により脱水される。
【0024】一方、補助洗濯機2は、上面が開口された
補助洗濯槽21を有している。補助洗濯槽21の一方側
面には、パルセータ22が配設されており、このパルセ
ータ22は、補助洗濯槽21の側方に設けられた駆動装
置23によって回転駆動される。駆動装置23には、パ
ルセータ22を回転させるための駆動力を発生するため
のサブモータ24と、サブモータ24の回転力をパルセ
ータ22に伝達するためのプーリおよびベルトを含む伝
達機構25とが備えられている。サブモータ224の回
転力が伝達機構25を介してパルセータ22に伝えら
れ、パルセータ22が回転されると、補助洗濯槽21内
の洗濯物および洗濯水が攪拌されて、洗いまたはすすぎ
が実行される。
【0025】補助洗濯機2にはさらに、補助洗濯槽21
に溜められた水の水位が所定水位に達しているか否かを
検出するための水位センサ26が備えられている。ま
た、補助洗濯槽21の周面には、補助洗濯槽21から水
が溢れるのを防ぐために、溢水孔27が形成されてい
る。溢水孔27から流出した水は、溢水路38を通って
排出される。なお、溢水孔27は、水位センサ26によ
って検出されるべき所定水位よりも上方に位置してい
る。
【0026】次に、移水/排水機構30について説明す
る。移水/排水機構30には、外槽6の底部に接続され
た第1排水管31と、補助洗濯槽21の底部に接続され
た第2排水管32と、第1排水管31および第2排水管
32のそれぞれ下流端が合流されて機外へ伸びた集合排
水管33と、第1排水管31、第2排水管32および集
合排水管33の途中部にそれぞれ配設された第1開閉バ
ルブ34、第2開閉バルブ35および第3開閉バルブ3
6とが備えられている。
【0027】外槽6内の水が二槽式洗濯機3外へ排出さ
れるときには、第1開閉バルブ34および第3開閉バル
ブ36が開かれて、第1排水管31および集合排水管3
3によって排水路が形成される。また、補助洗濯槽21
内の水が二槽式洗濯機3外へ排出されるときには、第2
開閉バルブ35および第3開閉バルブ36が開かれて、
第2排水管32および集合排水管33によって排水路が
形成される。
【0028】全自動洗濯機1から補助洗濯機2に水を移
動させる場合には、外槽6内に水が溜まっている状態
で、第1開閉バルブ34および第2開閉バルブ35が開
かれて、第3開閉バルブ36が閉じられる。これによ
り、外槽6内の水が、第1排水管31および第2排水管
を通って、補助洗濯槽21内に流入する。すなわち、第
1排水管31および第2排水管32によって移水路が形
成されることになる。
【0029】なお、第1排水管31の第1開閉バルブ3
4よりも下流側には、外槽6に接続された上記溢水路3
7が接続され、集合排水管33の第3開閉バルブ36よ
りも下流側には、補助洗濯槽21に接続された上記溢水
路38が接続されている。図2は、上記ハウジング4の
上面手前側に配置された操作パネル5の構成を示す平面
図である。
【0030】操作パネル5には、全自動洗濯機1および
補助洗濯機2に対して、ユーザが種々の洗濯条件を設定
するための複数のキーが配置されている。具体的には、
二槽式洗濯機3全体に電源を投入するための電源キー5
1の他、全自動洗濯機1側のキーとして、全自動洗濯機
1の動作を開始させ、また一時停止させるための開始/
一時停止キー52と、洗い時間および洗いの省略を設定
するための洗いキー53と、すすぎの種類、すすぎ回数
およびすすぎの省略を設定するためのすすぎキー54
と、脱水時間および脱水の省略を設定するための脱水キ
ー55と、洗い、すすぎおよび脱水の各動作時間が予め
設定された運転コースを選択するためのコース選択キー
56とが備えられている。
【0031】また、補助洗濯機2側のキーとしては、補
助洗濯機2に洗いやすすぎを開始させ、また一時停止さ
せるための開始/一時停止キー57と、排水を指示する
ための排水キー58と、全自動洗濯機1からの水の移動
量が少なかった場合などに水道水の補給を指示するため
の補給水キー59と、すすぎを注水すすぎ(補助洗濯槽
21に水道水を供給しながらすすぎを行う)にするか否
かを設定するための注水すすぎキー60と、洗いおよび
すすぎの時間を設定するための洗い/すすぎ設定キー6
1とが備えられている。
【0032】操作パネル5にはさらに、節水の目的で全
自動洗濯機1の水を補助洗濯機2へ移動させて再利用す
るリサイクルモードを設定するためのリサイクルモード
設定キー62が備えられている。このリサイクルモード
には、たとえば3種類のモードが用意されており、具体
的には、水を全自動洗濯機1から補助洗濯機2へ移した
状態で補助洗濯機2を待機させておく通常リサイクルモ
ード、水を補助洗濯機2へ移した後、補助洗濯機2側の
洗いを自動的にスタートさせる洗いリサイクルモード、
水を補助洗濯機2へ移した後、補助洗濯機2側のすすぎ
を自動的にスタートさせるすすぎリサイクルモードが用
意されている。
【0033】また、操作パネル5には、表示ランプ63
が備えられており、表示ランプ63は全自動洗濯機1か
ら補助洗濯機2へ水が移動しているときに点灯する。図
3(a)は、洗いリサイクルモード時の全自動洗濯機1
および補助洗濯機2の動作の流れを示す図である。ま
た、図3(b)は、すすぎリサイクルモード時の全自動
洗濯機1および補助洗濯機2の動作の流れを示す図であ
る。
【0034】まず、図2および図3(a)を参照して、
洗いリサイクルモード時の操作パネル5の操作方法なら
びに全自動洗濯機1および補助洗濯機2の動作について
簡単に説明する。ユーザは、全自動洗濯機1の内槽7
(図1参照)および補助洗濯機2の補助洗濯槽21内に
それぞれ洗濯物を収容する。たとえば、下着などの白い
洗濯物が内槽7に収容され、色柄のついた洗濯物が補助
洗濯機2に収容される。そして、電源キー51を押して
電源を投入した後、リサイクルモード設定キー62を操
作して洗いリサイクルモードを設定し、全自動洗濯機1
側の開始/一時停止キー52を押す。
【0035】開始/一時停止キー52が押されると、全
自動洗濯機1の外槽6(図1参照)に給水開始されて、
外槽6内の所定水位まで水が溜められる。そして、予め
設定された時間の洗いが行われた後、排水される。排水
後の洗濯物は洗剤を含む水を多量に含浸しているので、
次に中間脱水が行われて、洗剤を含む水が洗濯物から除
去される。この中間脱水は、次に行われるすすぎの性能
を向上させるために行われる。中間脱水後は、外槽6に
再び給水されて、1回目のすすぎ(ためすすぎまたは注
水すすぎ)が行われる。そして、すすぎに使われた水
(以下、「すすぎ水」という)が排水され、中間脱水が
行われた後、給水されて、2回目のすすぎが行われる。
2回目のすすぎ水は、排水されず、補助洗濯機2へ移動
される。
【0036】水の移動は、具体的には次のようにして行
われる。ここで図1も参照して、まず、第3開閉バルブ
が閉じられて、第1開閉バルブ34および第2開閉バル
ブ35が開かれる。すると、外槽6内の水位と補助洗濯
槽21内の水位との差によって、外槽6内の水が第1排
水管および第2排水管を通って補助洗濯槽21に自然に
流れ込む。その後、内槽7およびパルセータ13を回転
させることにより、ポンプ作用を生じさせて、外槽6内
の水を強制的に補助洗濯槽21に移動させる。そして、
内槽7およびパルセータ13を回転開始してから所定時
間経過したことに応答して、第1開閉バルブ34および
第2開閉バルブ35が閉じられる。
【0037】このようにして水の移動が完了すると、第
3開閉バルブ36が開かれて、外槽6内に残っている水
がすべて排水されて、脱水が行われる。一方、補助洗濯
機2は、リサイクルモード設定キー62が押されてから
水移動まで待機状態になっている。すなわち、洗いリサ
イクルモードでは、全自動洗濯機1(外槽6)から補助
洗濯機2(補助洗濯槽21)に水が移動されるまで、補
助洗濯機2の運転は実行されない。全自動洗濯機1から
2回目のすすぎ水が補助洗濯機2に移動され、補助洗濯
槽21内の水位が水位センサ26(図1参照)により検
出され得る所定水位まで到達していない時には、自動的
に補給水が行われた後で、補助洗濯機2の洗いが実行さ
れる。そして、洗い後の水が排水されて、水道水が供給
され、すすぎが実行される。
【0038】次に、図2および図3(b)を参照して、
すすぎリサイクルモード時の操作パネル5の操作方法な
らびに全自動洗濯機1および補助洗濯機2の動作につい
て簡単に説明する。ユーザによって内槽7および補助洗
濯槽21内に洗濯物が入れられて、すすぎリサイクルモ
ードが設定されたうえで、全自動洗濯機1側の開始/一
時停止キー52が押されると、外槽6および補助洗濯槽
21の両方に給水が行われる。給水後、それぞれの洗濯
機で独立して洗いが行われ、排水される。
【0039】全自動洗濯機1では、排水された後、洗い
リサイクルモード時と同様に、中間脱水、給水、1回目
のすすぎ、排水、脱水および給水がこの順で実行され
て、2回目のすすぎが行われる。2回目のすすぎ水は、
排水されず、補助洗濯機2へ移動される。水の移動が完
了すると、外槽6内に残っている水は排水されて、脱水
が行われる。
【0040】補助洗濯機2は、上述した給水、洗いおよ
び排水が行われた後、すぐにすすぎに移らずに、そのま
まの状態で待機されている。そして、全自動洗濯機1か
ら2回目のすすぎ水が補助洗濯機2に移動され、補助洗
濯槽21内の水位が所定水位まで到達していない時に
は、自動的に補給水が行われた後で、補助洗濯機2のす
すぎが実行される。
【0041】このように、内槽7および補助洗濯槽21
に洗濯物を入れ、洗いリサイクルモードまたはすすぎリ
サイクルモードを設定したうえで、全自動洗濯機1側の
開始/一時停止キー52を押すだけで、全自動洗濯機1
および補助洗濯機2による洗濯動作や、外槽6および補
助洗濯槽21間での水の移動が自動的に実行される。言
い換えれば、洗いリサイクルモードまたはすすぎリサイ
クルモードを設定すれば、ユーザが補助洗濯機2に対し
て何ら指示を与えなくても、補助洗濯機2は自動運転を
行う。よって、ユーザにとって使い勝手の良い洗濯機と
することができる。
【0042】なお、ユーザが行う操作としては、上述の
他にも、たとえば次のような操作が考えられる。まず、
電源キー51を押して電源を投入した後、全自動洗濯機
1側の開始/一時停止キー52を押して、全自動洗濯機
1の洗濯動作を開始させる。次に、全自動洗濯機1の動
作中に、リサイクルモード設定キー62を操作してすす
ぎリサイクルモードを設定し、補助洗濯機2側の開始/
一時停止キー57を押して、補助洗濯機2の洗濯動作を
開始させる。この場合、補助洗濯機2側の開始/一時停
止キー57が押されたことに応答して補助洗濯機2側の
洗いが開始され、洗い終了後は水が移動されるまで、補
助洗濯機2は待機状態にされる。
【0043】また、全自動洗濯機1の動作中に、洗いリ
サイクルモードが設定され、補助洗濯機2側の開始/一
時停止キー57が押された場合でも、補助洗濯槽21に
水が移動されるまで、補助洗濯機2での洗いは行われ
ず、補助洗濯機2は待機状態にされる。このように、た
とえ全自動洗濯機1での洗濯動作が開始されてから、洗
いリサイクルモードまたはすすぎリサイクルモードが設
定されても、タイミング良く水の移動が行われる。
【0044】なお、全自動洗濯機1での2回目のすすぎ
に使用した水を補助洗濯機2側に移動させて洗いまたは
すすぎに使用するとしたが、2回目に限らず、全自動洗
濯機1でのすすぎが3回行われる場合には、3回目のす
すぎに使用した水が使われるとよい。すなわち、全自動
洗濯機1での一連の洗濯工程における最終のすすぎに使
用した水を、補助洗濯機2に移動させて、洗いまたはす
すぎに使用されるとよい。これは、最終のすすぎに使用
された水には洗剤がほとんど含まれておらず、きれいな
水を補助洗濯機2の洗いまたはすすぎに使用できるから
である。
【0045】また、洗いリサイクルモードでは、水が移
動されると、補助洗濯機2で洗い以下の工程が自動的に
行われるとしたが、水移動後に洗いのみが自動的に実行
されて、洗い終了後は補助洗濯機2が待機状態にされて
もよい。図4は、図1に示す二槽式洗濯機3の制御回路
の構成を示すブロック図である。図4のブロック図に
は、これ以降に説明する二槽式洗濯機3の特徴となる制
御に関する部分のみが示されている。
【0046】図4を参照して、制御部70は、この二槽
式洗濯機3の制御中枢であり、マイクロコンピュータ、
RAMおよびROMなどで構成されている。制御部70
には、操作パネル5からの信号が与えられる。操作パネ
ル5には、上述したようにリサイクルモード設定キー6
2が含まれており、このリサイクルモード設定キー62
からの信号も制御部70に与えられる。
【0047】また、制御部70には、内槽7が所定角度
回転する度にパルスを出力するパルス出力器95が接続
されている。パルス出力器95は、たとえば、内槽7を
回動自在に支持している軸に関連して設けられている。
制御部70は、パルス出力器95から入力されるパルス
に基づいて、内槽7の回転量を検出することができる。
【0048】制御部70は、与えられた信号に基づいて
各部の制御を行う。具体的には、制御部70にはメイン
モータ15、サブモータ24が接続されており、これら
のオン/オフを制御する。また、制御部70には、第1
開閉バルブ34、第2開閉バルブ35および第3開閉バ
ルブ36が接続されており、排水および水の移動時に、
これらの開閉を制御する。さらに、制御部70には、給
水バルブ92,93が接続されており、これらの開閉を
制御する。
【0049】図5は、リサイクルモード(通常リサイク
ルモード、洗いリサイクルモード、すすぎリサイクルモ
ード)における制御部70による制御動作の一例を示す
フローチャートである。図3ないし図5を参照して、図
5に示す制御ルーチンは、リサイクルモードのいずれか
が設定されているときに、制御部70が全自動洗濯機2
での2回目のすすぎ(最終すすぎ)が終了したことを検
知したことに応答して開始される(ステップS1)。2
回目のすすぎが終了すると(ステップS1でYES)、
リサイクルモード設定キー62からの出力が参照され
て、すすぎリサイクルモードが設定されているかどうか
が判別される(ステップS2)。
【0050】すすぎリサイクルモードが設定されていれ
ば、次に、補助洗濯機2が洗い終了して待機状態になっ
ているか否かが判別される(ステップS3)。もし、待
機状態でない場合には、補助洗濯機2の洗いが終了して
待機状態になるまで、次のステップには進まない。補助
洗濯機2が待機状態であることが検知されると、全自動
洗濯機1から補助洗濯機2へ水を移動させる(ステップ
S4)。具体的には、上述したように、第3開閉バルブ
36が閉じられた状態で第1開閉バルブ34および第2
開閉バルブ35が開かれて、外槽6内の水位と補助洗濯
槽21内の水位との差を利用して、外槽6内の水を補助
洗濯槽21に自然に移動させる。その後、内槽7および
パルセータ13を回転させることにより、ポンプ作用を
生じさせて、外槽6内の水を強制的に補助洗濯槽21に
移動させる。そして、内槽7およびパルセータ13を回
転開始してから所定時間経過したことに応答して、第1
開閉バルブ34および第2開閉バルブ35が閉じられ
る。
【0051】全自動洗濯機1から補助洗濯機2への水の
移動が完了すると(ステップS5でYES)、水位セン
サ26の出力を参照して、補助洗濯槽21に溜められた
水の水位が所定水位に達しているか否かを判別する(ス
テップS6)。そして、所定水位に達していない場合に
は、給水バルブ93を開いて、所定水位に到達するまで
補給水を行う(ステップS7)。一方、補助洗濯槽21
内の水位が所定水位に到達していると判別された場合に
は、ステップS7をとばしてステップS8に移る。
【0052】ステップS8では、すすぎリサイクルモー
ドが設定されているか否かが再度調べられる。この場
合、すすぎリサイクルモードが設定されているので、ス
テップS8の判別が肯定されて、補助洗濯機2のすすぎ
が開始される(ステップS9)。また同時に、全自動洗
濯機1による脱水が開始されて(ステップS13)、こ
の制御ルーチンが終了する。
【0053】すすぎリサイクルモードが設定されていな
い場合、すなわち、通常リサイクルモードまたは洗いリ
サイクルモードが設定されている場合には、ステップS
2の判別が否定されて、ステップS3の処理が省略され
てステップS4に移り、全自動洗濯機1から補助洗濯機
2への水の移動が開始される。そして、水の移動が終了
すると(ステップS5でYES)、ステップS6で所定
水位に到達したか否かが判別されて、到達していない場
合には補給水されたうえで(ステップS7)、ステップ
S8に移る。ステップS8の判別は当然に否定されて、
次にステップS10に移る。ステップS10では、洗い
リサイクルモードが設定されているか否かが判別され
る。
【0054】洗いリサイクルモードが設定されている場
合には、ステップS10の判別が肯定されて、補助洗濯
機2の洗いが開始されると同時に(ステップS11)、
全自動洗濯機1による脱水が開始されて(ステップS1
3)、この制御ルーチンが終了する。洗いリサイクルモ
ードが設定されていない場合には、通常リサイクルモー
ドが設定されていると判別され、ステップS10の判別
が否定されて、ステップS12に移り、補助洗濯機2は
待機状態となる。また同時に全自動洗濯機1による脱水
が開始されて(ステップS13)、この制御ルーチンが
終了する。
【0055】図6および図7は、全自動洗濯機1の脱水
において実行される制御動作を示すフローチャートであ
る。また、図8は、脱水時のメインモータ15の回転数
の経時変化を示す図である。図6および図7に示す脱水
制御の特徴は、図3を参照して説明した中間脱水および
最終脱水において、内槽7を回転させたときの洗剤の泡
立ちを監視し、泡立ちがひどい場合には脱水を中止し
て、すすぎを追加して行うことである。これにより、全
自動洗濯機1におけるすすぎ効果が向上される。
【0056】また、この脱水制御の他の特徴は、全自動
洗濯機1で洗い後初めての脱水が行われている間、補助
洗濯槽21からの排水が禁止されることである。ここで
図1を参照して、洗い後初めての脱水では、内槽7の回
転により泡が発生することが多く、泡が発生すると、そ
の泡によって第1排水管31を流れる排水の勢いが弱く
なる。したがって、このときに補助洗濯槽21の排水が
行われると、補助洗濯槽21からの排水の勢いにより、
泡を含む排水が第1排水管31から集合排水管33に流
れ込めず、第1排水管31および溢水管37を逆流する
おそれがある。そこで、洗い後初めての脱水の間、補助
洗濯槽21からの排水が禁止することによって、このよ
うな不具合を防止している。
【0057】なお、洗い後初めての脱水以外では、補助
洗濯槽21からの排水を禁止する必要はない。なぜな
ら、洗い後初めての脱水以外においても補助洗濯槽21
からの排水を禁止すれば、洗濯に要する時間が長くなる
うえ、初めての脱水以外では泡の発生は少ないからであ
る。以下では、図6ないし図8を参照して、この脱水制
御の流れを詳しく説明する。なお、この制御において
は、脱水フラグLが使用される。この脱水フラグLは、
最初は0になっており、泡立ちがひどい場合にすすぎが
追加して行われると1にされる。なお、脱水フラグLが
1に書き換えられると、一連の洗濯動作が終了するまで
0にされることはない。
【0058】脱水が開始されると、メインモータ15に
間欠的に通電されて、いわゆる間欠脱水が行われる(ス
テップT1)。この間欠脱水は、タイマA1で設定され
た時間だけ行われる。このため、タイマA1による計時
が開始される(ステップT2)。このようにメインモー
タ15に間欠通電を行うことによって、メインモータ1
5の回転数は図8に示すように徐々に立ち上がるので、
洗濯物が内槽7内で偏ることなく、洗濯物は内槽7の周
側面に万遍なく押し付けられる。
【0059】間欠脱水が行われている間に、現在行われ
ている脱水が、洗い後に初めて行われる脱水であるか否
かが判別される(ステップT3)。洗い後に初めて行わ
れる脱水の場合には、この脱水動作中の補助洗濯槽21
からの排水が禁止される(ステップT4)。ステップT
2でスタートされたタイマA1がタイムアップすると
(ステップT5でYES)、メインモータ15に連続的
に通電されて、いわゆる連続脱水が開始される(ステッ
プT6)。そして、脱水フラグLが1であるか否かが判
別される(ステップT7)。最初、脱水フラグLは0で
あるから、ステップT7の判別は否定されて、ステップ
T8でタイマA2がスタートされる。タイマA2は、た
とえば、1分間に設定されている。
【0060】タイマA2がタイムアップすると(ステッ
プT9)、メインモータ15への通電がオフされて(ス
テップT10)、内槽7は惰性回転状態となる。メイン
モータ15への通電がオフされると同時に、タイマA3
がスタートされて(ステップT11)、タイマA3で設
定されている時間(たとえば1秒間)にパルス出力器9
5から出力されるパルスの数がカウントされる(ステッ
プT12)。具体的には、パルスが制御部70に入力さ
れるごとに、制御部70内のカウンタの値がインクリメ
ントされることにより、パルス数がカウントされる。
【0061】そして、タイマA3による計時が終了する
と(ステップT13でYES)、カウントされたパルス
数が所定値以上か未満かが判別される(ステップT1
4)。この所定値は、使用されている商用交流電源の周
波数によって異なり、たとえば、使用されている交流周
波数が60Hzの場合には3に設定され、50Hzの場
合には1に設定されている。
【0062】ここで、図8を参照して、内槽7を回転さ
せても泡が発生しなかった場合(図8に実線で示す)、
図6のステップT10でメインモータ15への通電がオ
フされた時点で、内槽7は比較的高速で回転されてい
る。したがって、その後の惰性回転量が多くなるから、
タイマA3に設定された時間内のパルス数は上記所定値
以上になるはずである。
【0063】しかし、内槽7の回転により泡が発生した
場合には、泡の抵抗により内槽7に負荷がかかり、図8
に二点鎖線で示すように、内槽7の回転数の立ち上がり
が小さくなる。また、通電をオフした後も、泡の抵抗に
より、内槽7の回転数の下がり方が急である。したがっ
て、タイマA3時間における惰性回転量も少なく、パル
ス数が上記所定値以上にならない。
【0064】ゆえに、図6のステップT14でカウント
パルス数が所定値以上と判別された場合には、泡が発生
しなかったと判断されて、メインモータ15への通電が
再開されて、連続脱水が再開される(ステップT1
5)。また同時に、タイマA4がスタートされる(ステ
ップT16)。タイマA4で計測される時間連続脱水が
行われると(ステップT17でYES)、脱水制御が終
了する。
【0065】一方、図6のステップT14でカウントパ
ルス数が所定値未満と判別された場合には、内槽7の回
転により泡が発生したと判断されて、まず脱水フラグが
1に書き換えられて(ステップT18)、外槽6内の所
定水位まで給水される(ステップT19)。そして、所
定時間ためすすぎが実行された後(ステップT20)、
排水されて(ステップT21)、ステップT1に戻って
間欠脱水が再び開始される。
【0066】その後、ステップT1ないしステップT5
の処理が実行されて、ステップT6で連続脱水が開始さ
れた後、ステップT7で脱水フラグLの状態が再び判別
される。このとき、すでに脱水フラグLは0から1に書
き換えられているので、ステップT7の判別は肯定され
て、図7に示すステップT22に移る。ステップT22
では、タイマA5がスタートされて、タイマA5によっ
て計時される間連続脱水が実行されて(ステップT2
3)、この処理が終了する。
【0067】このように、内槽7を回転させたときの洗
剤の泡立ちが監視され、泡立ちがひどい場合には脱水が
中止されて、脱水フラグLが1に書き換えられたうえ
で、ためすすぎが行われる。したがって、一連の洗濯動
作において、脱水時の泡立ちが一度検出されて、ステッ
プT20のためすすぎが実行されると、次に行われる脱
水では脱水フラグLが1になっているから、ステップT
20のためすすぎが再び実行されることがない。これに
より、脱水を行う度にステップT14の判別が肯定され
て、ステップT20のためすすぎが無限に実行されるの
が防止される。
【0068】なお、この脱水制御は、上述したように中
間脱水および最終脱水で実行されてもよいが、洗いとす
すぎとの間で行われる中間脱水では泡が発生する可能性
が最も高いので、少なくともこの中間脱水で実行される
と、それ以降に行われるすすぎの効率を向上させること
ができる。また、この実施形態では、洗剤の泡立ちを監
視し、泡立ちがひどい場合にはすすぎを追加して行うと
いった制御(図6のステップT5以降に相当)が、二槽
式洗濯機3に備えられた全自動洗濯機1に適用されてい
る例を挙げて説明したが、この制御は、一槽式の全自動
洗濯機にも適用することができる。
【0069】さらに、上述の説明では、全自動洗濯機1
での最終すすぎの水が、補助洗濯機2に移動されて利用
されるのが好ましいとしたが、もちろん最終すすぎ以外
のすすぎ水が利用されてもよいし、全自動洗濯機1での
洗いに使用された水が、補助洗濯機2に移動されて利用
されてもよい。
【0070】
【発明の効果】請求項1および請求項2記載の発明によ
れば、第1洗濯槽と第2洗濯槽とを個別に操作して動作
させる必要がなく、ユーザにとって使い勝手の良い洗濯
機となる。請求項3記載の発明によれば、第1洗濯槽か
ら第2洗濯槽への水の移動を、第2洗濯槽での洗いまた
はすすぎ動作に合わせて、タイミング良く行うことがで
きる。
【0071】請求項4記載の発明によれば、脱水時に第
1洗濯槽から第1排水管を通して排出された泡が、第1
洗濯槽内に逆流することが防止される。ゆえに、逆流し
た泡により第1洗濯槽内の洗濯物が汚れることがない。
請求項5記載の発明によれば、洗い後に初めて行われる
脱水以外では、第2洗濯槽から排水することができるの
で、第1洗濯槽での脱水の度に第2洗濯槽からの排水が
禁止されるようなことがなく、洗濯時間が長くならな
い。
【0072】請求項6および請求項7記載の発明によれ
ば、脱水時に泡がひどく発生した場合には、脱水を中止
されてすすぎが追加して行われるので、すすぎ効果が向
上する。請求項8記載の発明によれば、洗いの後に初め
て行われる脱水で泡が発生することが多いので、この脱
水時に回転状態(惰性動作量)を検出し、回転状態が悪
い場合にすすぎを追加して実行することによって、それ
以後に行われるすすぎの効率を向上することができる。
【0073】請求項9記載の発明によれば、追加すすぎ
制御手段によって行われるすすぎの追加は、洗濯運転の
全期間の間に一度だけ行われる。ゆえに、何度もすすぎ
が追加されるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる二槽式洗濯機の
構成を簡略化して示す断面図である。
【図2】上記二槽式洗濯機に備えられた操作パネルの構
成を示す平面図である。
【図3】上記二槽式洗濯機のリサイクルモードにおける
洗濯工程を示す図である。
【図4】上記二槽式洗濯機の制御回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】リサイクルモードにおける制御部による制御動
作の一例を示すフローチャートである。
【図6】上記二槽式洗濯機に備えられた全自動洗濯機の
脱水において実行される脱水制御動作を示す第1フロー
チャートである。
【図7】上記二槽式洗濯機に備えられた全自動洗濯機の
脱水において実行される脱水制御動作を示す第2フロー
チャートである。
【図8】脱水時のメインモータの回転数の経時変化を示
す図である。
【符号の説明】
1 全自動洗濯機 2 補助洗濯機 3 二槽式洗濯機 5 操作パネル 15 メインモータ 24 サブモータ 31 第1排水管 32 第2排水管 33 集合排水管 34 第1開閉バルブ 35 第2開閉バルブ 36 第3開閉バルブ 62 リサイクルモード設定キー 70 制御部 95 パルス出力器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森重 正克 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗い、すすぎおよび脱水を行うことのでき
    る第1洗濯槽と、 洗いおよびすすぎを行うことのできる第2洗濯槽と、 第1洗濯槽の洗いまたはすすぎ動作後、第1洗濯槽内に
    貯水されている水を第2洗濯槽に移動させる水移動手段
    と、 水移動手段によって第1洗濯槽から第2洗濯槽に水が移
    動されたことに応答して、第2洗濯槽の洗いまたはすす
    ぎを自動的に開始する洗濯動作制御手段と、を含むこと
    を特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】洗い、すすぎおよび脱水を行うことのでき
    る第1洗濯槽と、 洗いおよびすすぎを順次自動的に行うことのできる第2
    洗濯槽と、 第1洗濯槽の洗いまたはすすぎ動作後、第1洗濯槽内に
    貯水されている水を第2洗濯槽に移動させる水移動手段
    と、 水移動手段による第2洗濯槽への水の移動の開始タイミ
    ングを設定する設定手段と、 設定手段により設定されたタイミングに基づいて、水移
    動手段により水を移動させ、その後、第2洗濯槽での洗
    いまたはすすぎを自動的に行わせる洗濯動作制御手段
    と、を含むことを特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】第2洗濯槽が洗いまたはすすぎ動作に入る
    のを待機させる待機状態制御手段をさらに含み、 上記水移動手段は、待機状態制御手段によって第2洗濯
    槽が待機状態にされていることを判別して、第1洗濯槽
    に貯水されている水を第2洗濯槽に移動させるものであ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗
    濯機。
  4. 【請求項4】洗い、すすぎおよび脱水を行うことのでき
    る第1洗濯槽と、 洗いおよびすすぎを行うことのできる第2洗濯槽と、 第1洗濯槽に接続されて、第1洗濯槽内の水を排出する
    ための第1排水管と、 第2洗濯槽に接続されて、第2洗濯槽内の水を排出する
    ための第2排水管と、 第1排水管の下流端と第2排水管の下流端とが合流され
    て伸びた集合排水管と、 第1洗濯槽において洗い後に初めて行われる脱水動作中
    は、第2洗濯槽からの排水を禁止する排水禁止手段と、
    を含むことを特徴とする洗濯機。
  5. 【請求項5】第1洗濯槽において洗い後に初めて行われ
    る脱水以外の脱水動作中は、第2洗濯槽からの排水を許
    容することを特徴とする請求項4記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】洗濯および脱水用の駆動手段を備え、洗
    い、すすぎおよび脱水を行うことのできる洗濯槽と、 洗濯槽で脱水がされるように駆動手段を駆動させる際
    に、駆動手段の回転状態を検出する回転状態検出手段
    と、 回転状態検出手段によって検出される回転状態が予め定
    める基準よりも悪い場合には、脱水を終了して、すすぎ
    を追加して行う追加すすぎ制御手段と、を含むことを特
    徴とする洗濯機。
  7. 【請求項7】上記回転状態検出手段は、洗濯槽で脱水が
    されるように駆動手段を駆動させる際に、駆動手段を駆
    動開始してから第1所定時間経過したときに、駆動手段
    への動作信号を第2所定時間遮断して、第2所定時間に
    おける駆動手段の惰性動作量を検出するものであること
    を特徴とする請求項6記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】上記回転状態検出手段による回転状態の検
    出は、洗いの後すすぎが開始されるまでに実行される中
    間脱水時に行われることを特徴とする請求項6または請
    求項7に記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】追加すすぎ制御手段によるすすぎの追加
    は、洗濯運転の全期間の間に一度だけ行われるものであ
    り、すすぎの追加が一度行われた場合には、それ以降に
    行われる脱水では行われないことを特徴とする請求項6
    または請求項7に記載の洗濯機。
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