JPH11275972A - 育苗箱の自動棚差し装置 - Google Patents

育苗箱の自動棚差し装置

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JPH11275972A
JPH11275972A JP8330598A JP8330598A JPH11275972A JP H11275972 A JPH11275972 A JP H11275972A JP 8330598 A JP8330598 A JP 8330598A JP 8330598 A JP8330598 A JP 8330598A JP H11275972 A JPH11275972 A JP H11275972A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 育苗箱内の幼芽に悪影響を及ぼすことなく出
芽処理から緑化処理へ移行する際に用いられる自動棚差
し装置の処理能力の向上を図れるようにする。 【解決手段】 自動棚差し装置に、育苗箱1を多段に積
層した育苗箱ブロック1Aを上昇させるリフト機構1
2、上昇した育苗箱ブロック1Aから育苗箱1を最上段
のものから順に一箱ずつ分離する分離機構13、分離し
た育苗箱1を搬出する搬出機構14、搬出した育苗箱1
を緑化台車8の棚間隔と同一の上下間隔をもって上下方
向に配列保持する棚エレベータ6、棚エレベータ6に保
持された設定数の育苗箱1群を一挙に緑化台車8に差し
込み載置する押し出し機構7を備え、押し出し機構7
を、育苗箱1群に作用する押圧部材25、押圧部材25
を出退移動させるパンタグラフ形式のリンク機構26、
リンク機構26を屈伸駆動する駆動機構19、押圧部材
25を出退方向に案内する出退案内機構20より構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機用の植付苗
を集中育成する育苗施設で利用される育苗箱の自動棚差
し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】育苗施設においては、その育苗形態とし
て、先ず、播種処理が施された育苗箱を、多段に積み重
ねた積層状態で出芽台車に搭載した後に、出芽台車ごと
出芽室に搬入して各育苗箱の種籾を出芽させる出芽処理
を施し、次に、この出芽処理後の各育苗箱を、出芽台車
から緑化台車へ上下に所定間隔を隔てる棚積み状態に積
み替えて、出芽した各育苗箱の幼芽に対する通風及び採
光が良好となるようにした後に、緑化台車ごと緑化室に
搬入して幼芽を緑化させる緑化処理を施す、といった方
式を採用しているものがある。
【0003】上記の方式を採用している育苗施設におい
ては、出芽処理の際には育苗箱を多段に積層することに
よって育苗箱ブロックが形成されるようになる。そのた
め、出芽処理から緑化処理への移行に伴って出芽台車か
ら緑化台車へ育苗箱を積み替える際には、育苗箱ブロッ
クから育苗箱を一箱ずつ分離して、緑化台車に上下に所
定間隔を隔てる状態で整列装備された各棚に差し込み載
置する必要がある。そこで、上記の育苗施設において
は、育苗箱ブロックから育苗箱を一箱ずつ分離して緑化
台車の各棚に差し込み載置する自動棚差し装置を配備す
ることによって、その出芽台車から緑化台車への育苗箱
の積み替え作業の高効率化を図るようにしている。
【0004】従来、上記のような自動棚差し装置は、図
23に示すように、搬送機構73により、出芽処理済み
の育苗箱1を多段に積層した育苗箱ブロック1Aを所定
の分離作業位置に搬入し、分離作業位置に配設した分離
機構70により、分離作業位置の育苗箱ブロック1Aを
所定の保持高さ位置まで上昇させた後、その育苗箱ブロ
ック1Aから育苗箱1を最下段のものから順に一箱ずつ
分離して搬送機構73に載置し、搬送機構73により、
分離した育苗箱1を分離作業位置から搬出して図外の棚
エレベータの下部に供給し、棚エレベータにより、供給
された育苗箱1を順次持ち上げて、設定数の育苗箱1を
緑化台車(図示せず)の棚間隔と同一の上下間隔をもっ
て上下方向に配列保持し、押し出し機構(図示せず)に
より、保持した設定数の育苗箱1を一挙に押し出して、
棚エレベータの出口部位に待機させた緑化台車の各棚に
差し込み載置するように構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年では、育苗施設の
大型化に伴って、自動棚差し装置の処理能力の向上が要
求されているのであるが、上記従来技術の自動棚差し装
置においては、分離機構70が、育苗箱ブロック1Aか
ら育苗箱1を最下段のものから順に分離するように構成
されていることから、処理能力の向上を図ることが難し
くなっていた。詳述すると、図23に示すように、分離
機構70は、油圧シリンダ71の作動により昇降する載
置台74と、保持高さ位置で育苗箱ブロック1Aを係止
支持する状態と支持しない状態とに開閉操作される左右
の係止爪72、などによって構成されている。そして、
育苗箱ブロック1Aから育苗箱1を分離する際には、先
ず、係止爪72で係止支持されている育苗箱ブロック1
Aに向けて載置台74を上昇させ、図23の(イ)に示
すように、載置台74により育苗箱ブロック1Aを受け
止め支持した後、係止爪72を開操作して係止爪72に
よる育苗箱ブロック1Aの係止支持を解除するととも
に、油圧シリンダ71の下降作動により育苗箱ブロック
1Aを下降させ、次に、図23の(ロ)に示すように、
最下段に育苗箱1が所定の保持高さ位置から所定の分離
高さ位置まで下降した時点で係止爪72を閉操作して下
から二番目の育苗箱1に係止させて、下から二番目以上
の育苗箱1を係止爪72に支持させる一方、油圧シリン
ダ71の下降作動を継続して最下段の育苗箱1を下降さ
せることによって、育苗箱ブロック1Aから最下段の育
苗箱1を分離し、その分離後、図23の(ハ)に示すよ
うに、載置台74を搬送機構73の下方まで下降させる
ことによって、最下段の育苗箱1を搬送機構73上に載
置する、といった一連の分離動作を、搬送機構73に載
置された育苗箱1が搬送機構73により分離作業位置か
ら搬出されるごとに繰り返すようになっている。つま
り、育苗箱ブロック1Aから育苗箱1を最下段のものか
ら順に一箱ずつ分離するようにしていることによって、
育苗箱1を分離するごとに係止爪72による育苗箱ブロ
ック1Aの支持をし直す必要が生じるとともに、分離し
た育苗箱1を搬送機構73上に載置する油圧シリンダ7
1の下降作動、搬送機構73に載置された育苗箱1を分
離作業位置から搬出する搬送機構73の搬出作動、及
び、育苗箱ブロック1Aを再び載置台74で受け止め支
持させる油圧シリンダ71の上昇作動を行っている間
は、係止爪72による育苗箱ブロック1Aの支持のし直
しを行うことができなくなって実質的に分離作業が中断
された状態になるのであり、これによって、自動棚差し
装置の処理能力の向上を図ることが難しくなっているの
である。
【0006】ちなみに、分離機構の作動速度を速くして
分離作業の高効率化を図ることも考えられるが、この場
合には、作動速度の高速化に伴って育苗箱内での土の片
寄りや崩れが生じて幼芽に悪影響を及ぼすようになるこ
とから、むやみに作動速度を速くすることはできないよ
うになっている。
【0007】本発明の目的は、育苗箱内の幼芽に悪影響
を及ぼすことなく、出芽処理から緑化処理へ移行する際
に用いられる自動棚差し装置の処理能力の向上を図れる
ようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、育苗箱の
自動棚差し装置において、出芽処理済みの育苗箱を多段
に積層した育苗箱ブロックを上昇させるリフト機構と、
上昇した前記育苗箱ブロックから前記育苗箱を最上段の
ものから順に一箱ずつ分離する分離機構と、分離した育
苗箱を搬出する搬出機構と、搬出した育苗箱を緑化台車
の棚間隔と同一の上下間隔をもって上下方向に配列保持
する棚エレベータと、該棚エレベータに保持された設定
数の育苗箱群を一挙に緑化台車に差し込み載置する押し
出し機構とを備えるとともに、前記押し出し機構を、前
記育苗箱群に作用する押圧部材と、該押圧部材を出退移
動させるパンタグラフ形式のリンク機構と、該リンク機
構を屈伸駆動する駆動機構と、前記押圧部材を出退方向
に案内する出退案内機構とから構成した。
【0009】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、分離機構が、リフト機構の作動により上昇する育苗
箱ブロックから育苗箱を最上段のものから順に一箱ずつ
分離し、搬出機構が、分離された育苗箱を棚エレベータ
に向けて搬出し、棚エレベータが、搬出された育苗箱を
緑化台車の棚間隔と同一の上下間隔をもって上下方向に
配列保持し、押し出し機構が、棚エレベータに保持され
た設定数の育苗箱群を一挙に緑化台車に差し込み載置す
るようになる。
【0010】つまり、育苗箱ブロックから育苗箱を最上
段のものから順に一箱ずつ分離することから、最下段の
ものから順に一箱ずつ分離する場合に生じていた、育苗
箱を分離するごとに育苗箱ブロックの支持をし直す、と
いった無駄を省くことができるようになる。又、次段の
育苗箱を分離機構により分離させるためのリフト機構に
よる育苗箱ブロックの上昇操作は、前段の育苗箱を分離
してから直ぐに(リフト機構を間歇駆動させる場合)、
あるいは、分離機構による前段の育苗箱の分離作業を行
いながら(リフト機構による育苗箱ブロックの上昇速度
よりも分離機構による育苗箱ブロックからの育苗箱の分
離速度を速く設定している場合)行わせることができる
ので、最下段のものから順に一箱ずつ分離する場合に生
じていた、分離した育苗箱を搬出するまでの間は実質的
に分離作業が中断された状態になる、といった不都合を
解消できるようになる。その結果、分離機構の作動速度
をむやみに速くしなくても分離作業の高効率化を図るこ
とができ、もって、高効率化を図るための作動速度の高
速化により育苗箱内で土の片寄りや崩れが生じて幼芽に
悪影響を及ぼすようになる、といった不都合を招くこと
なく、自動棚差し装置の処理能力の向上を図れるように
なる。
【0011】しかも、押し出し機構をパンタグラフ形式
に構成していることにより、棚エレベータに保持された
設定数の育苗箱群を、棚エレベータから押し出して緑化
台車に差し込み載置するための充分なストローク長を確
保しながらも、押し出し機構を同じストローク長を有す
る出退シリンダなどで構成する場合に比較して、押し出
し機構の設置空間を大幅に狭くすることができるように
なる。つまり、自動棚差し装置全体としての小型化を図
れるようになる。
【0012】〔効果〕従って、育苗箱内の幼芽に悪影響
を及ぼすことなく、出芽処理から緑化処理へ移行する際
に用いられる自動棚差し装置の処理能力の向上を図れる
上に、自動棚差し装置の小型化をも図れるようになっ
た。
【0013】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
上記請求項1記載の発明において、前記押圧部材と前記
リンク機構との間に、前記押圧部材に対する前記リンク
機構の相対上下動を許容し、かつ、前記押圧部材と前記
リンク機構との間での前後方向と左右方向への変位を規
制するように、ガイドレールと該ガイドレールに摺接す
る摺接具とから構成された規制案内機構を介装した。
【0014】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、押圧部材に対するリンク機構の相対上下動が許容さ
れることにより、リンク機構の屈伸駆動に伴うリンク機
構の上下幅の変動に関係なく、リンク機構の屈伸駆動に
よって押圧部材を円滑に出退移動させることができ、こ
れによって、押圧部材の出退移動の際に、リンク機構の
上下幅の変動の影響を受けて押圧部材が上下動すること
を防止できるようになる。又、押圧部材とリンク機構と
の間での前後方向と左右方向への変位が規制されること
から、押圧部材の出退移動の際に押圧部材が前後方向及
び左右方向に変動することを防止できるようになる。そ
の結果、押し出し機構により棚エレベータに保持された
設定数の育苗箱群を緑化台車に差し込み載置する際に、
押圧部材の変動に伴って育苗箱が変動することにより、
各育苗箱が緑化台車の各棚に対して位置ズレする、又
は、育苗箱内で土の片寄りや崩れが発生して幼芽に悪影
響を及ぼす、といった不都合や、押圧部材が差し込み載
置される育苗箱群に対して前後に傾斜した姿勢となっ
て、育苗箱群の上下端側のいずれかの育苗箱が緑化台車
に完全に差し込まれなくなる、などの不都合の発生を防
止できるようになる。
【0015】ちなみに、緑化台車において育苗箱群が差
し込まれる側の側面に対向する側面には、前もって、そ
の面からの各育苗箱の脱落を防止する脱落防止杆が上部
フレームから下部フレームに向けて挿通装着されてい
る。一方、緑化台車において育苗箱群が差し込まれる側
の側面には、育苗箱群の差し込み載置後に、その面から
の各育苗箱の脱落を防止する脱落防止杆が上部フレーム
から下部フレームに向けて挿通装着されるのであるが、
育苗箱群の上下端側のいずれかの育苗箱が緑化台車に完
全に差し込まれなくなる、といった上記の不都合が生じ
ると、差し込み端側の側面への脱落防止杆の装着が困難
になって手間を要するようになる。
【0016】〔効果〕従って、自動棚差し装置の処理能
力の向上を図れる上に、押し出し機構による棚エレベー
タから緑化台車への育苗箱群の差し込み載置を、育苗箱
内の幼芽に悪影響を及ぼすことなく円滑かつ正確に行え
るようになった。
【0017】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
上記請求項1又は2記載の発明において、前記駆動機構
を、ラック及びピニオンを介したモータからの動力で前
記リンク機構を屈伸駆動する伸縮構造に構成した。
【0018】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、リンク機構を屈伸駆動する駆動機構をラックとピニ
オンによる伸縮構造としていることから、流体シリンダ
による伸縮構造とした場合に生じる、流体温度や押し出
し荷重の変化に起因して押し出し機構のストローク長が
変化する、といった不都合の発生を防止できるようにな
る。つまり、温度や押し出し荷重の変化にかかわらず、
押し出し機構のストローク長を安定させることができ、
これによって、押し出し機構による棚エレベータから緑
化台車への育苗箱群の差し込み載置を精度よく行えるよ
うになる。
【0019】〔効果〕従って、自動棚差し装置の処理能
力の向上を図れる上に、温度や押し出し荷重の変化にか
かわらず、押し出し機構による精度の高い棚エレベータ
から緑化台車への育苗箱群の差し込み載置を行えるよう
になった。
【0020】本発明のうちの請求項4記載の発明では、
上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記出退案内機構を、前記押圧部材の出退方向に延
設されたガイドレールと、該ガイドレールを上下から挟
む状態に配設された退避側の後部ローラと、前記ガイド
レールの上面に作用する突出側の前部ローラとから構成
した。
【0021】〔作用〕上記請求項4記載の発明による
と、後部ローラと前部ローラによって、棚エレベータに
より上下方向に配列保持された育苗箱群を一挙に緑化台
車へ差し込み載置するために縦長に形成される押し出し
機構の押圧部材が、育苗箱群を棚エレベータから緑化台
車へ差し込み載置する際に、後部ローラを支点にして突
出移動方向に傾動することを防止できるようになる。こ
れによって、押圧部材の後部ローラを支点にした突出移
動方向への傾動に起因して発生する、各育苗箱の緑化台
車の各棚に対する位置ズレや、幼芽に悪影響を及ぼす育
苗箱内での土の片寄りや崩れ、あるいは、緑化台車に対
する育苗箱の差し込み不良、などを防止できるようにな
る。
【0022】〔効果〕従って、自動棚差し装置の処理能
力の向上を図れる上に、後部ローラを支点とする押圧部
材の突出移動方向への傾動に起因した、各育苗箱の緑化
台車の各棚に対する位置ズレや、幼芽に悪影響を及ぼす
育苗箱内での土の片寄りや崩れ、あるいは、緑化台車に
対する育苗箱の差し込み不良、などの発生を防止できる
ようになった。
【0023】本発明のうちの請求項5記載の発明では、
上記請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記押圧部材と前記リンク機構との間に、前記押圧
部材の姿勢を修正する調節機構を介装した。
【0024】〔作用〕上記請求項5記載の発明による
と、製作誤差や組付け誤差などによって、押圧部材の姿
勢が、育苗箱群を棚エレベータから緑化台車へ差し込み
載置するのに適した垂直姿勢から傾いていたとしても、
調節機構によって、垂直姿勢に容易に修正できるように
なる。
【0025】〔効果〕従って、自動棚差し装置の処理能
力の向上を図れる上に、育苗箱群を棚エレベータから緑
化台車へ差し込み載置するのに適した姿勢に押圧部材の
姿勢を修正する姿勢調節操作の簡便性の向上を図れるよ
うになった。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0027】図1には、田植機用の植付苗を集中育成す
る育苗施設において出芽処理から緑化処理に移行する際
に利用する育苗箱1の自動棚差し装置Aの全体平面が示
されている。尚、この自動棚差し装置Aが配備される育
苗施設は、播種処理が施された育苗箱1を多段(例えば
三十段)に積層した育苗箱ブロック1Aを、所定数(例
えば四個)ずつ出芽台車2に搭載した後、出芽台車2ご
と出芽室(図示せず)に搬入することにより、各育苗箱
1の種籾を出芽させる出芽処理を施し、次に、この出芽
処理後の各育苗箱1を、上下に所定間隔を隔てる棚積み
状態となるように出芽台車2から緑化台車8へ積み替え
る棚差し処理を行うことにより、出芽した各育苗箱1の
幼芽に対する通風及び採光が良好となるようにした後、
緑化台車8ごと緑化室(図示せず)に搬入して幼芽を緑
化させる緑化処理を施す、といった育苗形態を採用して
いるものである。そのため、自動棚差し装置Aは、図2
〜8にも示すように、出芽室から所定の取り込み位置A
aに第一搬送経路aを介して搬入された出芽台車2から
出芽処理済みの育苗箱1を多段に積層した育苗箱ブロッ
ク1Aを二個ずつ取り込むフォークリフト機構3Aと、
フォークリフト機構3Aにより取り込まれた育苗箱ブロ
ック1Aが一個ずつ載置される左右二台の搬送コンベヤ
3Bとからなる取り入れ装置3、対応する搬送コンベヤ
3Bから育苗箱ブロック1Aを受け取って一時的に収容
するストック部を形成する左右二台のストックコンベヤ
4、対応するストックコンベヤ4から搬入される育苗箱
ブロック1Aから育苗箱1を一箱ずつ分離する左右二台
の育苗箱分離装置5、左方の育苗箱分離装置5で分離さ
れた育苗箱1に係合して右方の育苗箱分離装置5で分離
された育苗箱1の方向に搬出することによって二個の育
苗箱1を突き合わせ状態で搬出する搬出機構としての搬
出コンベヤ14、搬出された二個の育苗箱1を突き合わ
せ状態まま緑化台車8の棚間隔と同一の上下間隔をもっ
て上下方向に配列保持する棚エレベータ6、及び、棚エ
レベータ6で配列保持された設定数の育苗箱1を棚エレ
ベータ6から一挙に押し出して緑化台車8の各棚8aに
差し込み載置する押し出し機構7、などによって構成さ
れている。
【0028】つまり、この自動棚差し装置Aは、一回の
分離搬出工程ごとに二箱ずつの育苗箱1を棚エレベータ
6に供給できるとともに、それによって得られた設定数
の育苗箱1を一挙に緑化台車8に差し込み載置できるよ
うになっており、これによって、むやみに育苗箱分離装
置5の処理速度を高めなくても、一回の分離搬出工程ご
とに一箱ずつの育苗箱1を棚エレベータ6に供給するも
の比較して、自動棚差し装置A全体としての処理能力を
略二倍に向上させることができるので、むやみに育苗箱
分離装置5の処理速度を高めることに起因した、幼芽に
悪影響を及ぼす育苗箱1内での土の片寄りや崩れを発生
させることなく、自動棚差し装置Aの処理能力の向上を
図れるようになっている。又、一回の分離搬出工程ごと
に一箱ずつの育苗箱1を棚エレベータ6に供給するよう
に構成された自動棚差し装置を育苗施設に二台設置する
ことにより自動棚差し装置A全体としての処理能力を二
倍にする場合に比較して、共用する機構が多いことか
ら、自動棚差し装置Aの処理能力の向上を図りながら
も、自動棚差し装置A全体としての大型化を大幅に抑制
できるとともに、育苗施設内での設置スペースの確保を
も容易にすることができるようになっている。
【0029】図2〜7に示すように、各育苗箱分離装置
5は、ストックコンベヤ4から育苗箱ブロック1Aを受
け取って所定の分離作業位置に搬入する搬入機構として
のローラ式の搬入コンベヤ11、分離作業位置に搬入さ
れた育苗箱ブロック1Aを育苗箱1の積層ピッチで間歇
的に上昇させるリフト機構12、及び、リフト機構12
の作動により所定の分離高さ位置に位置する最上段の育
苗箱1を分離する分離機構13、などによって構成され
ている。各育苗箱分離装置5の上方には、分離機構13
で分離された育苗箱1を揚送する揚送機構18と、前述
した搬出コンベヤ14とが配設されている。リフト機構
12は、搬入コンベヤ11の両脇に一対ずつ搬入コンベ
ヤ11を挟んで対向する状態で縦向きに巻回配備された
無端回動チェーン15、搬入コンベヤ11の搬送方向に
沿って並ぶ無端回動チェーン15同士に亘って架設され
た支持杆16aと支持杆16a同士に亘って架設された
複数の支持板16bとからなる載置台16、及び各無端
回動チェーン15を連動機構(図示せず)を介して間歇
駆動する電動モータ(図示せず)、などによって構成さ
れており、育苗箱ブロック1Aが搬入コンベヤ11によ
り分離作業位置に搬入されるまでの間は、載置台16が
搬入コンベヤ11の搬送面よりも低くなる下限位置に位
置し、育苗箱ブロック1Aが分離作業位置に搬入された
後に、電動モータの作動により各無端回動チェーン15
が正転駆動されて載置台16が上限位置に向けて上昇移
動することによって、育苗箱ブロック1Aの全体を上昇
させるようになっている。又、載置台16が上限位置に
到達すると、電動モータの作動により各無端回動チェー
ン15が逆転駆動されることによって、載置台16が下
限位置まで下降移動するようになっている。
【0030】各分離機構13は、搬入コンベヤ11の搬
送方向と直交する方向に、所定の分離高さ位置に位置す
る育苗箱1を挟む状態で対向するように並設された一対
の係止分離帯13Aによって構成されている。各係止分
離帯13Aは、断面形状L字形の板材からなる複数の係
止具13aを、図外の電動モータの作動により縦回し駆
動される一対の無端回動チェーン(無端回動帯の一例)
13bに、それらに亘るとともに周回方向に所定間隔を
隔てる状態に取り付けることによって構成されている。
尚、対向する係止分離帯13Aは、対応する係止具13
a同士が同期して周回するように設定されている。つま
り、対向する係止分離帯13Aを、互いに対向する側が
上昇する内向き上昇方向に回動させることによって、対
をなす係止具13aが、リフト機構12の上昇作動によ
り所定の分離高さ位置に位置する育苗箱ブロック1Aに
おける最上段の育苗箱1のフランジ1aと、その次段の
育苗箱1のフランジ1aとの間(育苗箱1が最下段のも
のである場合には載置台16との間)に、最上段の育苗
箱1の外側下方から係入して、最上段の育苗箱1におけ
るフランジ1aの長辺部に係止した後、その最上段の育
苗箱1を所定の分離高さ位置から持ち上げて育苗箱ブロ
ック1Aから分離するようになっている。
【0031】一方、各揚送機構18は、搬入コンベヤ1
1の搬送方向に沿う方向に、分離機構13により所定の
分離高さ位置から持ち上げられた育苗箱1を挟む状態で
対向するように並設された一対の回転体18Aによって
構成されている。各回転体18Aは、丸棒材からなる複
数の持上げ具18aを、対となる湾曲放射状アーム18
bの先端部同士に亘って水平姿勢に横架することによっ
て構成されており、図外の電動モータの作動により、搬
入コンベヤ11の搬送方向と直交する方向に沿う横軸芯
周りで、対応する持上げ具18a同士が同期する状態で
間歇的に回転駆動されるようになっている。つまり、対
向する回転体18Aを、互いに対向する側が上昇する内
向き上昇方向に回転させることによって、対をなす持上
げ具18aが、分離機構13により所定の分離高さ位置
から持ち上げられた育苗箱1の底部における短辺部を下
方から受け止め支持した後、その育苗箱1を大きく持ち
上げて所定の搬出高さ位置に位置させるようになってい
る。
【0032】つまり、各分離機構13が、育苗箱ブロッ
ク1Aから育苗箱1を最上段のものから順に一箱ずつ分
離するように構成していることによって、最下段のもの
から順に一箱ずつ分離する場合に生じていた、育苗箱1
を分離するごとに育苗箱ブロック1Aの支持をし直す、
といった無駄を省くことができるようになっている。そ
の上、二段目以下の育苗箱1を所定の分離高さ位置に位
置させるためのリフト機構12による育苗箱ブロック1
Aの上昇操作を、前段の育苗箱1を分離してから直ぐに
行わせることができるので、最下段のものから順に一箱
ずつ分離する場合に生じていた、分離した育苗箱1を搬
出するまでの間は実質的に分離作業が中断された状態に
なる、といった不都合をも解消できるようになってい
る。
【0033】尚、分離機構13の作動速度はリフト機構
12の作動速度に同調する速度に設定されており、これ
によって、育苗箱ブロック1Aから最上段の育苗箱1を
適切なタイミングで精度よく係止分離することができる
ようになっている。これに対し、揚送機構18の作動速
度は分離機構13の作動速度よりも速い速度に設定され
ており、これによって、分離機構13により分離された
育苗箱1を所定の搬出高さ位置に速やかに移動させるこ
とができるようになっている。
【0034】図3〜5に示すように、搬出コンベヤ14
は、左方の分離機構13で分離された育苗箱1を左右の
分離機構13の間に設けた待機位置に搬出する第一搬出
機構21と、待機位置の育苗箱1を右方の分離機構13
で分離された育苗箱1に接当させて、それら二個の育苗
箱1を突き合わせ状態で棚エレベータ6の上部に搬出す
る第二搬出機構22とから構成されている。第一搬出機
構21は、その搬送終端部に配置した駆動軸41の両端
部に固着したスプロケット42と、その搬送始端部に配
置した従動軸43の両端部に固着したスプロケット44
とに亘って横向きに巻回した二列の無端回動チェーン2
1aに、複数の係止搬送爪21bを所定間隔を隔てる状
態に取り付けることによって構成されており、電動モー
タM1により駆動軸41を低速間歇駆動することによっ
て、左方の揚送機構18により所定の搬出高さ位置に持
ち上げられた育苗箱1を、第二搬出機構22の搬送始端
部となる待機位置に向けて低速で水平搬送するようにな
っている。第二搬出機構22は、その搬送終端部に配置
した駆動軸45の両端部に固着したスプロケット46
と、その搬送始端部に位置する駆動軸41の両端部に遊
嵌したスプロケット47とに亘って横向きに巻回した二
列の無端回動チェーン22aに、複数の係止搬送爪22
bを所定間隔を隔てる状態に取り付けることによって構
成されており、電動モータM2により駆動軸45を高速
間歇駆動することによって、第一搬出機構21からの育
苗箱1を受け取った後、その育苗箱1と右方の揚送機構
18により所定の搬出高さ位置に持ち上げられた育苗箱
1とを、搬送方向に突き合わせた状態で棚エレベータ6
の上部まで高速で水平搬送するようになっている。
【0035】つまり、以上の構成から、第一搬出機構2
1では、搬出方向上手側となる左方の分離機構13と揚
送機構18の作動タイミングに応じた搬出を行えるとと
もに、第二搬出機構22では、搬出方向下手側となる右
方の分離機構13と揚送機構18の作動タイミングに応
じた搬出を行える上に、二個の育苗箱1を能率よく一挙
に搬出できるようになっており、もって、二台の分離機
構13から棚エレベータ6への育苗箱1の搬出を円滑か
つ迅速に行えるようになっている。
【0036】搬出コンベヤ14の搬送経路において、左
右の分離機構13の間、及び、右方の分離機構13と棚
エレベータ6の間には、それぞれ、搬出コンベヤ14に
より搬出される育苗箱1を載置案内する一対の搬出ガイ
ドレール48と、育苗箱1の搬送方向に沿う横側面を摺
接案内して育苗箱1の横方向の位置ズレを修正する一対
の横ガイドレール49とが配備されている。各搬出ガイ
ドレール48の搬送始端部48Aと、待機位置の各搬出
ガイドレール48の搬送終端部48Bは、それぞれ、分
離機構13により分離された育苗箱1が揚送機構18に
より所定の搬出高さ位置に持ち上げられる際に、育苗箱
1の搬出コンベヤ14に対する搬出方向での位置ズレを
修正するガイド部bとして機能するように屈曲形成され
ている。これによって、分離機構13で分離した育苗箱
1を揚送機構18で揚送して搬出コンベヤ14に供給す
る際に、育苗箱1の搬出コンベヤ14に対する搬出方向
での位置ズレによって、各搬出ガイドレール48の搬送
始端部48A又は搬送終端部48Bに引っ掛かるといっ
た不都合が生じることを、別構成のガイド部材を新たに
設けることなく回避することができ、もって、分離され
た育苗箱1を搬出コンベヤ14に受け渡す際の確実性の
向上を図れるようになっている。
【0037】図3〜5及び図8に示すように、棚エレベ
ータ6は、搬出コンベヤ14の搬送方向と直交する方向
に、その上部に搬出された育苗箱1を挟む状態で対向す
るように並設された一対の棚回動機構6Aによって構成
されている。各棚回動機構6Aは、図外の電動モータの
作動により間歇的に縦回し駆動される一対の無端回動チ
ェーン23に、断面形状L字形の板材からなる複数の棚
部材24を、一対の無端回動チェーン23に亘るととも
に周回方向に緑化台車8の棚間隔と同一の上下間隔を隔
てる状態に取り付けることによって構成されている。対
向する棚回動機構6Aは、対応する棚部材24同士が同
期して周回するように設定されている。つまり、対向す
る棚回動機構6Aを、最上段に位置する一対の棚部材2
4が搬出コンベヤ14により搬送された二個の育苗箱1
を突き合わせ状態のまま受け取るごとに、互いに対向す
る側が下降する内向き下降方向に棚部材24の配設ピッ
チ分だけ回動させることによって、搬出コンベヤ14に
より二個ずつ搬出される育苗箱1を突き合わせ状態のま
まで緑化台車8の棚間隔と同一の上下間隔をもって上下
方向に配列保持するようになっている。
【0038】図5に示すように、搬出コンベヤ14の第
二搬出機構22は、育苗箱1を係止搬送する係止搬送爪
22bが直線移動経路上の所定位置sに到達し、二個の
育苗箱1が棚エレベータ6の最上段の一対の棚部材24
上に載置された時点で無端回動チェーン22aを一旦停
止させ、その後、最上段の一対の棚部材24が下降して
二個の育苗箱1が係止搬送爪22bの直線移動経路から
外れた時点で無端回動チェーン22aを再駆動させるよ
うに構成されている。つまり、例えば、第二搬出機構2
2の搬送終端が所定位置sとなるように設定して、係止
搬送爪22bの回り込み領域をも育苗箱1の搬送領域に
含めるようにすると、この回り込み領域においては係止
搬送爪22bの先端の周速度が速くなって、育苗箱1が
速い速度で一対の棚部材24上に押し出されるようにな
ることから、育苗箱1が棚部材24上で慣性移動する距
離が大きくなるとともにその距離の変動も大きくなっ
て、一対の棚部材24上における育苗箱1の載置位置が
不揃いになり易くなるのであるが、上述のように直線移
動経路上の所定位置sに到達した時点で係止搬送爪22
bを停止させて育苗箱1の搬送を終了させるようにする
と、育苗箱1が速い速度で一対の棚部材24上に押し出
されることを防止できるようになる。これによって、育
苗箱1が棚部材24上で慣性移動する距離を小さくする
ことができるとともにその距離の変動も小さくすること
ができるようになり、もって、二個の育苗箱1を一対の
棚部材24上の適正位置に安定して送り込むことができ
るようになっている。
【0039】図9及び図10に示すように、搬出コンベ
ヤ14の第一搬出機構21は、所定の搬送速度(例えば
405mm/s)V1よりも低速の第一速度域(例えば
190mm/s辺りの速度域)Vaで左方の分離機構1
3で分離された育苗箱1に係合するように設定されてい
る(図9参照)。一方、第二搬出機構22は、所定の搬
送速度(例えば615mm/s)V2よりも低速の第一
速度域(例えば220mm/s辺りの速度域)Vbで待
機位置の育苗箱1に係合し、かつ、その第一速度域Vb
から所定の搬送速度V2に増速する増速領域VAに設け
た、第一速度域Vbから所定の搬送速度V2への増速率
よりも低い増速率で変化する第二速度域(例えば、25
5mm/s辺りで速度が一定となる速度域)Vcで、待
機位置の育苗箱1を右方の左方の分離機構13で分離さ
れた育苗箱1に接当させて突き合わせ状態を現出するよ
うに設定されている(図10参照)。又、第一搬出機構
21は、育苗箱1を待機位置に位置させる際に搬送速度
を所定の搬送速度V1から零速に減速する減速領域VB
に、所定の搬送速度V1から零速への減速率よりも低い
減速率で変化する第三速度域(例えば135mm/s辺
りで速度が一定となる速度域)Vdが設けられている
(図9参照)。一方、第二搬出機構22は、二個の育苗
箱1を棚エレベータ6に受け渡す際に搬送速度を所定の
搬送速度V2から零速に減速する減速領域VCに、所定
の搬送速度V2から零速への減速率よりも低い減速率で
変化する第三速度域(例えば180mm/s辺りで速度
が一定となる速度域)Veが設けられている(図10参
照)。
【0040】つまり、第一搬出機構21及び第二搬出機
構22が育苗箱1に係合する際の速度を、それぞれの所
定の搬送速度V1,V2よりも低速の第一速度域Va,
Vbとしていることにより、又、第二搬出機構22が二
個の育苗箱1を突き合わせる際の増速率を、第一速度域
Vbから所定の搬送速度V2への増速率よりも低い増速
率に設定していることにより、第一搬出機構21及び第
二搬出機構22が育苗箱1に係合する際の衝撃、及び、
二個の育苗箱1を突き合わせる際の衝撃によって、幼芽
に悪影響を及ぼす育苗箱1内での土の片寄りや崩れが発
生することを防止できるようになっている。又、第一搬
出機構21が育苗箱1を待機位置に位置させる際の減速
領域VBに、所定の搬送速度V1から零速への減速率よ
りも低い減速率で変化する第三速度域Vdが設けている
ことにより、又、第二搬出機構22が二個の育苗箱1を
棚エレベータ6に受け渡す際の減速領域VCに、所定の
搬送速度V2から零速への減速率よりも低い減速率で変
化する第三速度域Veを設けていることにより、それら
の第三速度域Vd,Veにおいて育苗箱1の慣性を殺す
ことができるので、待機位置又は棚エレベータ6への受
け渡し位置に育苗箱1をより正確に停止させることがで
きるとともに、その停止時に幼芽に悪影響を及ぼす育苗
箱1内での土の片寄りや崩れが発生することを防止でき
るようになっている。
【0041】図4及び図5に示すように、第一搬出機構
21の搬送終端には、育苗箱1を待機位置で停止させる
ブレーキ17が配設されている。ブレーキ17は、搬送
方向下手側ほど待機位置の育苗箱1側に位置する下方向
きの接当傾斜面17aを備えた摺接具17Aと、摺接具
17Aを育苗箱1側となる下方に向けて突出付勢するバ
ネ17Bとから、第二搬出機構22による待機位置から
の育苗箱1の搬出を許容するように構成されている。つ
まり、このブレーキ17の作用によって、第一搬出機構
21により搬出された育苗箱1を待機位置で確実に停止
させることができ、もって、第一搬出機構21により搬
出される育苗箱1と、搬送方向下手側となる右方の揚送
機構18により所定の搬出高さ位置に揚送される育苗箱
1とが上下に重なり合った状態になる、といった不具合
が生じることを未然に回避できるようになっている。
又、ブレーキ17は、摺接具17Aが第一搬出機構21
により搬出される育苗箱1を退避しながら受け止めるよ
うになることから、育苗箱1が接当する際の衝撃を吸収
して弱めることができるので、育苗箱1を受け止める際
に、幼芽に悪影響を及ぼす育苗箱1内での土の片寄りや
崩れが生じることを回避できるようになっている。そし
て、第二搬出機構22で育苗箱1を待機位置から搬出す
る際には、その搬出力を受けて摺接具17Aが退避する
ようになることから、第二搬出機構22による育苗箱1
の待機位置からの搬出も円滑に行えるようになってい
る。
【0042】図3及び図8に示すように、押し出し機構
7は、リフト機構12と棚エレベータ6の間に配備され
ており、棚エレベータ6に上下方向に配列保持された全
ての育苗箱1に作用するように縦長に形成された押圧部
材25、押圧部材25を出退移動させるパンタグラフ形
式のリンク機構26、リンク機構26を屈伸駆動する駆
動機構19、押圧部材25を出退方向に案内する出退案
内機構20、などによって、押圧部材25を、棚エレベ
ータ6の左外側位置から棚エレベータ6の出口(右外
側)側に待機する緑化台車8の左外側位置に亘って、棚
エレベータ6内を挿通する状態で出退移動させるように
構成されている。つまり、押し出し機構7をパンタグラ
フ形式に構成していることによって、棚エレベータ6に
保持された設定数の育苗箱1を、棚エレベータ6から押
し出して緑化台車8に差し込み載置するための充分なス
トローク長を確保しながらも、押し出し機構7を同じス
トローク長を有する出退シリンダなどで構成する場合に
比較して、押し出し機構7の設置空間を大幅に狭くする
ことができるようになっており、もって、自動棚差し装
置A全体としての小型化を図れるようになっている。
【0043】図3、図8及び図11〜13に示すよう
に、押圧部材25とリンク機構26の間には、押圧部材
25を支持する支持フレーム32におけるリンク機構2
6との連結箇所にそれぞれ装着された縦長のガイドレー
ル31Aと、リンク機構26の各移動端に、上下一対ず
つで各ガイドレール31Aを両横側から挟み込むように
装着された摺接具としてのガイドローラ31Bとから構
成された規制案内機構31が介装されている。各ガイド
レール31Aは、その両横側縁31aが先端側ほど厚み
が薄くなる先窄まり状に形成されている。一方、各ガイ
ドローラ31Bには、各ガイドレール31Aの一方の横
側縁31aに係合する周溝31bが形成されている。周
溝31bは、その底部側ほど溝幅が狭くなる先窄まり状
に形成されている。つまり、規制案内機構31は、押圧
部材25の出退操作の際に、押圧部材25に対するリン
ク機構26の相対上下動を許容し、かつ、押圧部材25
とリンク機構26との間での前後方向(出退方向)と左
右方向(出退方向と直交する横方向)への変位を規制す
るように構成されている。
【0044】そして、上述のように押圧部材25に対す
るリンク機構26の相対上下動を許容していることによ
って、リンク機構26の屈伸駆動に伴うリンク機構26
の上下幅の変動に関係なく、リンク機構26の屈伸駆動
によって押圧部材25を円滑に出退移動させることがで
きるようになっており、これによって、押圧部材25の
出退移動の際に、リンク機構26の上下幅の変動の影響
を受けて押圧部材25が上下動することを防止できるよ
うになっている。又、押圧部材25とリンク機構26と
の間での前後方向と左右方向への変位を規制しているこ
とによって、押圧部材25の出退移動の際に押圧部材2
5が前後方向及び左右方向に変動することを防止できる
ようになっており、これによって、押し出し機構7によ
り棚エレベータ6に配列保持された設定数の育苗箱1を
緑化台車8に差し込み載置する際に、押圧部材25の変
動に伴って育苗箱1が変動することによって、各育苗箱
1が緑化台車8の各棚8aに対して位置ズレする、又
は、育苗箱1内で幼芽に悪影響を及ぼす土の片寄りや崩
れが発生する、といった不都合や、押圧部材25が差し
込み載置される育苗箱1群に対して前後に傾斜した姿勢
となって、育苗箱1群の上下端側のいずれかの育苗箱1
が緑化台車8に完全に差し込まれなくなる、などの不都
合の発生を防止できるようになっている。
【0045】ちなみに、図8に示すように、緑化台車8
において育苗箱1群が差し込まれる側の側面に対向する
側面には、前もって、その面からの各育苗箱1の脱落を
防止する脱落防止杆9が上部フレーム8Aから下部フレ
ーム8Bに向けて挿通装着されている。一方、緑化台車
8において育苗箱1群が差し込まれる側の側面には、育
苗箱1群の差し込み載置後に、その面からの各育苗箱1
の脱落を防止する脱落防止杆9が上部フレーム8Aから
下部フレーム8Bに向けて挿通装着されるようになって
いる。そして、上述のように、本構成においては、押し
出し機構7により育苗箱1群を棚エレベータ6から緑化
台車8へ差し込み載置する際には、育苗箱1群の上下端
側のいずれかの育苗箱1が緑化台車8に完全に差し込ま
れなくなる、といった不都合を回避できることから、差
し込み端側の側面への脱落防止杆9の装着を容易かつ迅
速に行えるようになっている。
【0046】図3、図11、図12及び図14に示すよ
うに、駆動機構19は、固定フレーム30に上下揺動自
在に支持された断面略コの字状の支持部材27、支持部
材27に摺動自在に内嵌されるラック28、ラック28
に噛合するピニオン29、ピニオン29を正逆転駆動す
る電動モータM3、及び、電動モータM3から支持部材
27の揺動支点軸27aを経由してピニオン29の駆動
軸29aへ亘るように架設されたチェーン式伝動機構3
3、などによって、ラック28及びピニオン29などを
介した電動モータM3からの動力でリンク機構26を屈
伸駆動する伸縮構造に構成されており、これによって、
流体シリンダによる伸縮構造に構成した場合に生じる、
流体温度や押し出し荷重の変化に起因して押し出し機構
7のストローク長が変化する、といった不都合の発生を
防止できるようになっている。つまり、温度や押し出し
荷重の変化にかかわらず、押し出し機構7のストローク
長を安定させることができ、これによって、押し出し機
構7による棚エレベータ6から緑化台車8への育苗箱1
群の差し込み載置を精度よく行えるようになっている。
尚、図14における符号27bは、支持部材27の両横
側内面に伸縮方向に沿って形成されたガイド溝、符号2
8aは、各ガイド溝27bに係合するようにラック28
の両横側面に装着されたガイドレールであり、これらガ
イド溝27bとガイドレール28aによって、安定した
伸縮作動を円滑に行えるようになっている。
【0047】図3、図11及び図15に示すように、出
退案内機構20は、押圧部材25の出退方向に延設され
た一対のガイドレール20A、押圧部材25を支持する
支持フレーム32の下部における押圧部材25よりも退
避側の部位に各ガイドレール20Aを上下から挟む状態
に二組ずつ配設された後部ローラ20B、及び、支持フ
レーム32の下部における押圧部材25よりも突出側の
部位に各ガイドレール20Aの上面に作用するように配
設された前部ローラ20Cとから構成されている。各ガ
イドレール20Aの上面には、出退方向に沿う突条20
aが装着されている。一方、上方の各後部ローラ20B
と各前部ローラ20Cには、それぞれ、突条20aに係
合す周溝20bが形成されている。つまり、後部ローラ
20Bと前部ローラ20Cによって、棚エレベータ6に
上下方向に配列保持された育苗箱1群を一挙に緑化台車
8へ差し込み載置するために縦長に形成された押圧部材
25が、育苗箱1群を棚エレベータ6から緑化台車8へ
差し込み載置する際に、後部ローラ20Bを支点にして
突出移動方向に傾動することを防止できるようになって
おり、これによって、押圧部材25が後部ローラ20B
を支点にして突出移動方向へ傾動することに起因して発
生する、各育苗箱1の緑化台車8の各棚8aに対する位
置ズレや、幼芽に悪影響を及ぼす育苗箱1内での土の片
寄りや崩れ、あるいは、緑化台車8に対する育苗箱1の
差し込み不良、などを防止できるようになっている。
又、各ガイドレール20Aの突条20aと後部ローラ2
0B及び前部ローラ20Cの周溝20bによって、押圧
部材25の横方向への位置ズレを規制した安定した出退
操作を行えるようになっている。
【0048】図11〜13に示すように、押圧部材25
は、支持フレーム32の正面側に両横側縁に沿う状態で
支持された長尺の二本の角パイプ材25Aによって構成
されるとともに、それら角パイプ材25Aの上下両端部
が、両端部に互いに反対向きのネジ部が形成されたボル
ト34を介して、支持フレーム32に螺合連結されてお
り、各ボルト34の操作によって支持フレーム32に対
する押圧部材25の姿勢を修正できるようになってい
る。つまり、各ボルト34は、押圧部材25の姿勢を修
正する調節機構として機能するようになっており、これ
によって、製作誤差や組付け誤差などによって、押圧部
材25の姿勢が、育苗箱1群を棚エレベータ6から緑化
台車8へ差し込み載置するのに適した垂直姿勢から傾い
ていたとしても、各ボルト34の操作によって、垂直姿
勢に容易に修正できるようになっている。
【0049】図11、図12、図16及び図17に示す
ように、リンク機構26は、その基端部の支軸26aが
固定フレーム30に固定支持されるとともに、その基端
側の上下の各支軸26bが、リンク機構26の両脇に配
設されたガイド機構40によって案内支持されている。
ガイド機構40は、リンク機構26の両脇下部に押圧部
材25の出退方向に沿って配設された一対の第一ガイド
レール40A、各第一ガイドレール40Aを上下から挟
み込む状態で二組ずつ配設された第一ガイドローラ40
B、第一ガイドローラ40Bから下側の支軸26bを経
由して上側の支軸26bに亘るように延設された一対の
第二ガイドレール40C、及び、第二ガイドレール40
Cに内接するように基端側上下の各支軸26bに装着さ
れた第二ガイドローラ40D、などによって構成されて
いる。各第一ガイドレール40Aは、上下両側縁40a
が先端側ほど厚みが薄くなる先窄まり状に形成されてい
る。一方、各第一ガイドローラ40Bには、各第一ガイ
ドレール40Aの上下いずれかの側縁40aに係合する
周溝40bが形成されている。各第二ガイドレール40
Cは、平滑面40cと先窄まり状の摺接縁40dにより
対応する上下の第二ガイドローラ40Dを押圧部材25
の出退方向から挟み込むように構成されている。一方、
各第二ガイドローラ40Dには、各第二ガイドレール4
0Cの摺接縁40dに係合する周溝40eが形成されて
いる。各周溝40b,40eは、その底部側ほど溝幅が
狭くなる先窄まり状に形成されている。つまり、ガイド
機構40は、リンク機構26の屈伸操作の際に、基端側
上下の各支軸26bと一体的に前後方向(出退方向)に
移動するとともに、基端側上下の各支軸26bの相対上
下動を許容し、かつ、左右方向(出退方向と直交する横
方向)への変位を規制するように構成されており、もっ
て、リンク機構26の屈伸動作を横振れなく円滑に行え
るようになっている。
【0050】図1に示すように、緑化台車8は、その前
部と後部に一対の棚部材24が上下に配列装備されてい
ることから、先に、その前部側の各棚部材24に対する
一回目の押し出し機構7による育苗箱1群の差し込み載
置が行われ、次に、緑化台車8を棚一列分だけ前進させ
た後に、その後部側の各棚部材24に対する二回目の押
し出し機構7による育苗箱1群の差し込み載置が行われ
るようになっている。そして、その二回の育苗箱1群の
差し込み載置により満載状態になった段階で棚エレベー
タ6の出口部位から搬出されるとともに、空の緑化台車
8が棚エレベータ6の出口部位にに搬入されるようにな
っている。
【0051】図1、図3及び図8に示すように、棚エレ
ベータ6の出口部位に対する緑化台車8の搬入及び搬出
は、その搬送経路に配設された台車搬送機構35の作動
によって、緑化台車8の車輪8bが係入される一対のガ
イドレール36に沿って行われるようになっている。
又、棚エレベータ6の出口部位側に位置する緑化台車8
の上部フレーム8Aは、その内面側が、固定フレーム3
0に装着されたガイドローラ38によって摺接案内され
るようになっている。これによって、押し出し機構7に
よる棚エレベータ6から緑化台車8への育苗箱1群の差
し込み載置が行われる際の負荷に起因して、緑化台車8
が差し込み方向に傾動あるいは転倒することを阻止でき
るようになっている。尚、図3における符号37は、棚
エレベータ6の各棚部材24と緑化台車8の各棚8aと
の間に配備される断面形状L字形の中継レールである。
又、図3及び図8における符号39は、万が一、搬出コ
ンベヤ14により棚エレベータ6の上部に搬出された育
苗箱1がオーバーランした際に、その育苗箱1を停止さ
せて所定の載置位置まで後退させる載置修正ガイドであ
り、この載置修正ガイド39の作用によって、オーバー
ランした育苗箱1が、そのまま下降して中継レール37
に乗り上がる不都合が生じることを回避できるようにな
っている。
【0052】図18及び図19に示すように、分離機構
13には、係止具13aを、育苗箱1のフランジ1aに
対する係止領域において育苗箱1側に変位させるカム1
3cが装備されている。カム13cは、係止分離帯13
Aの各無端回動チェーン13bが巻回される上下のスプ
ロケット50,51のうちの下方の従動スプロケット5
1を相対回転自在に支持する左右の各固定軸52に、ク
リップ53を介して、各従動スプロケット51の外側に
位置する状態で、かつ、各従動スプロケット51におけ
る分離位置側の周縁斜め下方箇所から突出する状態に位
置固定されたローラ54によって構成されており、各無
端回動チェーン13bの回動により周回する係止具13
aが育苗箱1のフランジ1aに対する係止領域に到達す
るのに伴って、係止具13aの移動とともに回転しなが
ら係止具13aを育苗箱1側に変位させるようになって
いる。
【0053】つまり、分離機構13にカム13cを追加
するだけの簡単な構成で、所定の分離高さ位置に位置す
る育苗箱1のフランジ1aが、育苗箱1の製作誤差や変
形あるいは位置ズレなどによって育苗箱1側に片寄った
状態であったとしても、係止領域においては係止具13
aを育苗箱1側に変位させて育苗箱1のフランジ1aに
確実に係止させることができるとともに、その係止具1
3aを育苗箱1側に変位させる変位係止動作と、この係
止後に係止具13aを上昇させて育苗箱ブロック1Aか
ら育苗箱1を分離させる分離動作とを、チェーン13b
の回動による係止具13aの一回の周回移動中において
円滑に行わせることができるようになっている。又、カ
ム13cを、係止領域に到達した係止具13aの移動と
ともに回転するローラ54で構成していることによっ
て、係止具13a及びカム13cの摩耗を効果的に抑制
することができ、もって、育苗箱1のフランジ1aに対
する係止具13aの係止を、長期に亘ってより確実かつ
円滑にすることができるようになっている。
【0054】図1〜3、図6、図7及び図18に示すよ
うに、リフト機構12の両脇には、搬入コンベヤ11か
ら分離機構13に向かう一対の第一ガイド部材55が搬
入コンベヤ11の搬送方向に二組並設されている。各第
一ガイド部材55は板材によって構成されている。各一
対の第一ガイド部材55は、上端同士の離間距離L1
が、育苗箱ブロック1Aの上昇に伴って最上段に位置す
る育苗箱1の分離機構13に対する横方向(分離係止帯
13A同士が対向する方向)の位置ズレを修正する距離
に設定されている。一方、各一対の第一ガイド部材55
の下部同士の離間距離L2は上端同士の離間距離L1よ
りも大きい距離に設定されている。つまり、リフト機構
12の両脇に配設した各一対の第一ガイド部材55によ
って、最上段の育苗箱1を所定の分離高さ位置に位置さ
せるためのリフト機構12による育苗箱ブロック1Aの
上昇操作を行いながら、分離機構13に対する最上段の
育苗箱1の横方向での位置ズレを修正できることから、
その位置ズレに起因した分離不良の発生を回避できるよ
うになっている。又、最上段の育苗箱1を所定の分離高
さ位置に位置させるためのリフト機構12による育苗箱
ブロック1Aの上昇移動を有効利用して、一対の第一ガ
イド部材55により分離機構13に対する育苗箱1の横
方向での位置ズレを修正するようにしていることから、
アクチュエータで駆動される位置ズレ修正用のプッシャ
ーなどを設ける場合に比較して、構成の簡素化、製造コ
ストの低減化、並びに、その位置ズレ修正のために要す
る操作時間の短縮化を図れるようになっている。更に、
各一対の第一ガイド部材55の下部同士の離間距離L2
を上端同士の離間距離L1よりも大きい距離に設定して
いることから、各一対の第一ガイド部材55の下部同士
の離間距離L2を上端同士の離間距離L1と同じ距離に
設定する場合に比較して、搬入コンベヤ11による育苗
箱ブロック1Aの所定の分離作業位置への搬入が行い易
くなっている。
【0055】図2、図6、図7及び図18に示すよう
に、各一対の第一ガイド部材55の各上端から分離機構
13に亘って、最上段の育苗箱1の分離機構13に対す
る横方向(分離係止帯13A同士が対向する方向)の位
置ズレを規制する第二ガイド部材63が配設されてい
る。各第二ガイド部材63は、固定フレーム30から延
設された丸棒材によって構成されている。つまり、各第
二ガイド部材63によって最上段の育苗箱1の分離機構
13に対する横方向の位置ズレを確実に規制できること
から、分離機構13による育苗箱ブロック1Aからの育
苗箱1の分離をより確実に行えるようになっている。
【0056】図2、図6及び図7に示すように、分離機
構13の上方には、分離機構13により育苗箱ブロック
1Aから最上段の育苗箱1を上方に分離する際に、育苗
箱1の揚送機構18に対する横方向(回転体18A同士
が対向する方向)の位置ズレを修正する第三ガイド部材
64が装備されている。第三ガイド部材64は、上端側
ほど揚送経路に向かう傾斜案内面64aが形成された四
枚の板材で構成されており、搬入コンベヤ11の搬送方
向で、分離機構13により上方に分離される育苗箱1を
挟んで対向する状態となるように固定フレーム30に連
結されている。つまり、第三ガイド部材64によって分
離機構13で分離される育苗箱1の揚送機構18に対す
る横方向の位置ズレを修正できることから、揚送機構1
8による分離された育苗箱1の分離高さ位置からの揚送
搬出を確実に行えるようになっている。
【0057】図6及び図18に示すように、リフト機構
12の上部には、育苗箱ブロック1Aの上昇に伴って、
第一ガイド部材55では修正されない横方向(分離係止
帯13A同士が対向する方向と直交する方向)での分離
機構13に対する最上段の育苗箱1の位置ズレを修正す
る第四ガイド部材65が装備されている。第四ガイド部
材65は、固定フレーム30に上下揺動自在に支持され
た四本のガイドアーム65Aと、各ガイドアーム65A
を下降付勢する付勢機構65Bとから、最上段の育苗箱
1に対して、搬入コンベヤ11の搬送方向に沿う横方向
の外方から摺接するように構成されている。つまり、第
四ガイド部材65によって最上段の育苗箱1に分離機構
13の係止具13aを安定性よく係止させることができ
るようになっている。
【0058】図6に示すように、第四ガイド部材65に
は、各付勢機構65Bにおけるロッド65aの後退変位
を検出して、マイクロコンピュータからなる制御装置C
に出力する近接センサS1が装備されている。制御装置
Cは、近接センサS1の検出に基づいて、第四ガイド部
材65により育苗箱1の搬入コンベヤ11の搬送方向に
沿う横方向での位置ズレを修正できなかったことを検知
するとともに、その検知に基づいて警報装置57を作動
させるようになっている。そして、警報装置57の作動
に基づいて作業者が分離機構13を運転停止させること
によって、育苗箱1の搬入コンベヤ11の搬送方向に沿
う横方向での位置ズレに起因した分離機構13の分離不
良の発生を未然に防止できるようになっている。尚、制
御装置Cが、第四ガイド部材65により育苗箱1の位置
ズレを修正できなかったことを検知するのに伴って、分
離機構13を自動停止させるように構成してもよい。
【0059】ちなみに、第四ガイド部材65の付勢機構
65Bは、ロッド65aに螺着されたナット65bの操
作によって、ガイドアーム65Aに付与する付勢力を調
節できるようになっている。
【0060】図18及び図20〜図22に示すように、
分離機構13には、育苗箱ブロック1Aにおける最上段
の育苗箱1の上端に接当するように下降付勢されるとと
もに、リフト機構12による育苗箱ブロック1Aの上昇
移動に伴って後退変位しながら最上段の育苗箱1の上昇
を規制して所定の分離高さ位置に位置決めする位置決め
具59と、分離機構13の分離作動時に次段(育苗箱ブ
ロック1Aにおける上から二段目)の育苗箱1の上昇を
阻止する上昇阻止具60とが設けられている。位置決め
具59は、最上段の育苗箱1における略対角線上に位置
する上端部に係合するように配置された一対のカム59
Aで構成されている。一方、上昇阻止具60は、次段の
育苗箱1における略対角線上に位置する側面部に接当す
るように配置された一対のカム60Aで構成されてい
る。位置決め用の一対のカム59Aと、上昇阻止用の一
対のカム60Aは、各係止分離帯13Aの固定軸52に
相対回転自在に外嵌されている。位置決め用のカム59
Aは、最上段の育苗箱1との非接当時には、復帰バネ6
1の作用により、その接当部59aが最上段の育苗箱1
の上方で待機する基準姿勢(図20参照)に自動復帰す
るようになっている。上昇阻止用のカム60Aは、位置
決め用のカム59Aが基準姿勢に復帰するのに伴って、
その接当部60aが育苗箱1の横外側方で待機する基準
姿勢(図20参照)に自動復帰するように、引っ張りバ
ネ62を介して位置決め用のカム59Aに連係されてい
る。位置決め用のカム59Aには引っ張りバネ62の一
端が連結される連係ピン59bが装備されており、この
連係ピン59bは、上昇阻止用のカム60Aに形成され
た固定軸52を中心とする長孔60bを挿通するように
なっている。
【0061】以上の構成から、位置決め具59と上昇阻
止具60とが基準姿勢に復帰している状態(図20参
照)において、リフト機構12の作動により育苗箱ブロ
ック1Aが上昇すると、最上段の育苗箱1の上端が位置
決め具59の接当部59aに接当するようになり、その
後の育苗箱ブロック1Aの上昇に伴って、最上段の育苗
箱1が所定の分離高さ位置に到達するまでの間、位置決
め具59が、固定軸52を支点にして後退回転変位しな
がら、復帰バネ61の作用により最上段の育苗箱1の上
昇を規制するようになる(図21参照)。つまり、育苗
箱ブロック1Aから分離する最上段の育苗箱1の次段の
育苗箱1において成長した複数の幼芽による持ち上げ作
用などに起因した浮き上がりを無くすことができ、これ
によって、その分離する育苗箱1を所定の分離高さ位置
に水平姿勢で位置させることができるようになり、もっ
て、分離機構13の係止具13aを、分離する育苗箱1
のフランジ1aに、より好適かつ確実に係止させること
ができるようになっている。一方、上昇阻止具60は、
引っ張りバネ62の連係作用により、位置決め具59の
後退回転変位に伴って位置決め具59と同方向に回転
し、その接当部60aを上から二段目の育苗箱1のフラ
ンジ1a側面に接当させるようになる(図21参照)。
そして、所定の分離高さ位置に到達した最上段の育苗箱
1が分離機構13の係止具13aにより持ち上げられ、
それに伴って位置決め具59が上昇阻止用のカム60A
に形成された長孔60bの融通により更に後退回転変位
すると、二段目の育苗箱1のフランジ1a側面との接当
により回転が阻止されるとともに引っ張りバネ62によ
る育苗箱1側への付勢が高められて、二段目の育苗箱1
を挾持するようになる(図22参照)。つまり、分離機
構13の分離作動の際には、分離機構13の係止具13
aにより分離する最上段の育苗箱1を持ち上げるのに伴
って、二段目の育苗箱1を上昇阻止具60によって挾持
することができ、これによって、二段目以下の育苗箱1
の最上段の育苗箱1との連れ上がりを阻止することがで
きるのであり、もって、分離機構13による育苗箱ブロ
ック1Aからの育苗箱1の一箱ずつの分離を確実かつ速
やかに行えるようなっている。尚、分離機構13の係止
具13aにより分離する育苗箱1が位置決め具59の上
方まで持ち上げられ、その育苗箱1と位置決め具59と
の接当が解除されると、復帰バネ61と引っ張りバネ6
2の作用により、位置決め具59と上昇阻止具60とが
速やかに基準姿勢に復帰するようになっている。
【0062】図20〜22に示すように、分離機構13
の位置決め具59を構成する一対のカム59Aにはそれ
ぞれ突出片59Bが連結装備されている。分離機構13
には、それぞれの突出片59Bを検出するとともにその
検出情報を制御装置Cへ出力する一対の近接センサS2
が装備されている。各近接センサS2は、分離する育苗
箱1がリフト機構12の上昇作動により所定の分離高さ
位置に到達する段階で対応する突出片59Bが近接する
ように配置設定されている。制御装置Cは、搬入コンベ
ヤ11により育苗箱ブロック1Aが分離作業位置に搬入
されるのに伴ってリフト機構12を上昇作動させて育苗
箱ブロック1Aを上昇させ、その上昇作動において、最
上段の育苗箱1が所定の分離高さ位置に到達することに
より近接センサS2が突出片59Bを検出するのに伴っ
て、リフト機構12の上昇作動を停止させ、その停止中
に、分離機構13により最上段の育苗箱1が育苗箱ブロ
ック1Aから分離される際における位置決め具59の後
退回転変位によって突出片59Bが一旦近接センサS2
から離間した後、復帰バネ61と引っ張りバネ62の作
用により位置決め具59が基準姿勢に復帰する際におい
て再び近接センサS2が突出片59Bを検出するのに伴
って、リフト機構12の上昇作動を再開させ、更に、そ
の上昇作動中に近接センサS2が突出片59Bを検出す
るのに伴ってリフト機構12の上昇作動を停止させる、
といったリフト機構12の間歇駆動制御を行うように構
成されている。
【0063】つまり、位置決め具59、近接センサS
2、及び制御装置Cによって、リフト機構12の作動に
よる育苗箱ブロック1Aの上昇移動時に、育苗箱ブロッ
ク1Aから分離される最上段の育苗箱1の所定の分離高
さ位置への到達を検知する検知手段Zが構成されてお
り、この検知手段Zの作動によって、分離機構13によ
り育苗箱ブロック1Aから最上段の育苗箱1を分離する
際には、その分離する育苗箱1を所定の分離高さ位置に
停止させた状態で確実に位置させることができ、これに
よって、分離する育苗箱1のフランジ1aに分離機構1
3の係止具13aをより一層確実に係止させることがで
き、もって、分離機構13による育苗箱ブロック1Aか
らの育苗箱1の一箱ずつの分離をより一層確実に行える
ようなっている。又、位置決め具59を検知手段Zに利
用するようにしていることから、検知手段Zの構成の簡
素化並びに製造コストの低減化を図れるようになってい
る。尚、位置決め具59は、カム59Aに対する突出片
59Bの連結位置を位置決め具59の回転方向で調節で
きるようになっており、この調節によって、育苗箱ブロ
ック1Aから分離される最上段の育苗箱1を所定の分離
高さ位置で確実に停止させることのできる検知タイミン
グの設定を容易に行えるようになっている。
【0064】図3に示すように、各リフト機構12にお
ける一つの無端回動チェーン15の戻り経路部分には単
一の被検出具15Aが付設されており、各リフト機構1
2の上部には、被検出具15Aの検出によって載置台1
6が搬入コンベヤ11から育苗箱ブロック1Aを受け取
る受け取り位置よりも下方の下限位置に到達したことを
感知する近接スイッチからなる下限センサS3が、又、
各リフト機構12の下部には、被検出具15Aの検出に
よって載置台16が育苗箱ブロック1Aの最下段に位置
する育苗箱1を分離機構13に受け渡す受け渡し位置よ
りも上方の上限位置に到達したことを感知する近接スイ
ッチからなる上限センサS4が装備されている。下限セ
ンサS3及び上限センサS4は、それらの検出情報を制
御装置Cに出力するようになっている。制御装置Cは、
上限センサS4による被検出具15Aの検出に基づいて
リフト機構12の電動モータ(図示せず)を作動停止さ
せることによって載置台16を上限位置で停止させ、そ
の所定時間後に電動モータを逆転作動させることによっ
て載置台16を下降させるようになっている。又、下限
センサS3による被検出具15Aの検出に基づいて電動
モータを作動停止させることによって載置台16を下限
位置で停止させるようになっている。
【0065】つまり、単一の被検出具15A、下限セン
サS3、及び上限センサS4によって、リフト機構12
の作動停止情報を出力するセンサ部66を構成して、下
限センサS3で検出される被検出具15Aを、上限セン
サS4で検出される被検出具15Aに兼用させるように
しているのであり、これによって、下限用と上限用の両
被検出具15Aをそれぞれ設ける場合に比較して、構成
の簡素化及び製造コストの低減化を図れるようになって
いる。
【0066】下限センサS3の下方と上限センサS4の
上方には、それぞれ、被検出具15Aの検出に伴って、
制御装置Cに減速操作指令を指令する減速センサS5が
近接配備されており、制御装置Cは、各減速センサS5
による被検出具15Aの検出に基づいて電動モータの回
転速度を減速させるようになっている。つまり、この制
御装置Cによる電動モータの減速制御によって、載置台
16を下限位置及び上限位置で確実に停止させることが
できるようになっている。
【0067】図1及び図2に示すように、各搬入コンベ
ヤ11の搬送終端には、育苗箱ブロック1Aとの接当に
よって育苗箱ブロック1Aの所定の分離作業位置への到
達を検出するとともに、その検出情報を制御装置Cに出
力する搬入センサS6が配備されており、制御装置C
は、搬入センサS6からの検出情報に基づいて、各搬入
コンベヤ11を作動停止させて育苗箱ブロック1Aの所
定の分離作業位置に位置させるとともに、リフト機構1
2の電動モータを正転作動させることによって載置台1
6を上昇させてるようになっている。搬入センサS6
は、育苗箱1が設定段数に積層された育苗箱ブロック1
Aの最下段の育苗箱1から最上段に育苗箱1に亘るよう
に延設された揺動アーム67と、揺動アーム67の後退
揺動によって押圧操作されるリミットスイッチ68とか
ら構成されている。つまり、揺動アーム67を育苗箱1
が設定段数に積層された育苗箱ブロック1Aの最下段の
育苗箱1から最上段に育苗箱1に亘るように延設してい
ることによって、育苗箱1が設定段数より少ない段数に
積層された育苗箱ブロック1Aであっても、その育苗箱
ブロック1Aの所定の分離作業位置への到達を確実に検
出できるようになっている。尚、揺動アーム67は、図
外の付勢バネによって育苗箱ブロック1A側に揺動付勢
されている。
【0068】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 上記の実施形態においては、二台の育苗箱分離装置
5(分離機構13)を装備した棚差し装置Aを例示した
が、棚差し装置Aとしては、一台の育苗箱分離装置5
(分離機構13)を装備するものであってもよい。 リフト機構12としては、分離機構13による育苗
箱1の分離速度(上昇速度)よりも遅い速度で育苗箱ブ
ロック1Aを連続的に上昇させるように構成されたもの
であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動棚差し装置の全体平面図
【図2】育苗箱分離装置の左側面図
【図3】自動棚差し装置の全体正面図
【図4】搬出コンベヤの構成を示す平面図
【図5】搬出コンベヤの構成を示す正面図
【図6】揚送機構及びその周辺部の構成を示す左側面図
【図7】分離機構及びその周辺部の構成を示す正面図
【図8】押し出し機構により棚エレベータから緑化台車
へ育苗箱を移し変えた状態を示す正面図
【図9】第一搬出機構の駆動速度の変化を示すグラフ
【図10】第二搬出機構の駆動速度の変化を示すグラフ
【図11】押し出し機構の構成を示す正面図
【図12】押し出し機構の構成を示す平面図
【図13】規制案内機構の構成を示す横断平面図
【図14】駆動機構の構成を示す縦断面図
【図15】出退案内機構の構成を示す縦断側面図
【図16】ガイド機構の構成を示す縦断側面図
【図17】ガイド機構の構成を示す横断平面図
【図18】分離機構の構成を示す平面図
【図19】育苗箱のフランジに対する係止具の係止移動
状態を示す要部の縦断正面図
【図20】位置決め具と上昇阻止具の待機姿勢を示す要
部の縦断正面図
【図21】育苗箱が分離位置に到達した段階での位置決
め具と上昇阻止具の待機姿勢からの変位状態を示す要部
の縦断正面図
【図22】育苗箱が分離された段階での位置決め具と上
昇阻止具の待機姿勢からの変位状態を示す要部の縦断正
面図
【図23】従来技術における自動棚差し装置の一部を示
す正面図
【符号の説明】
1 育苗箱 1A 育苗箱ブロック 6 棚エレベータ 7 押し出し機構 8 緑化台車 12 リフト機構 13 分離機構 14 搬出機構 19 駆動機構 20 出退案内機構 20A ガイドレール 20B 後部ローラ 20C 前部ローラ 25 押圧部材 26 リンク機構 28 ラック 29 ピニオン 31 規制案内機構 31A ガイドレール 31B 摺接具 34 調節機構 M3 モータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出芽処理済みの育苗箱を多段に積層した
    育苗箱ブロックを上昇させるリフト機構と、上昇した前
    記育苗箱ブロックから前記育苗箱を最上段のものから順
    に一箱ずつ分離する分離機構と、分離した育苗箱を搬出
    する搬出機構と、搬出した育苗箱を緑化台車の棚間隔と
    同一の上下間隔をもって上下方向に配列保持する棚エレ
    ベータと、該棚エレベータに保持された設定数の育苗箱
    群を一挙に緑化台車に差し込み載置する押し出し機構と
    を備えるとともに、前記押し出し機構を、前記育苗箱群
    に作用する押圧部材と、該押圧部材を出退移動させるパ
    ンタグラフ形式のリンク機構と、該リンク機構を屈伸駆
    動する駆動機構と、前記押圧部材を出退方向に案内する
    出退案内機構とから構成してある育苗箱の自動棚差し装
    置。
  2. 【請求項2】 前記押圧部材と前記リンク機構との間
    に、前記押圧部材に対する前記リンク機構の相対上下動
    を許容し、かつ、前記押圧部材と前記リンク機構との間
    での前後方向と左右方向への変位を規制するように、ガ
    イドレールと該ガイドレールに摺接する摺接具とから構
    成された規制案内機構を介装してある請求項1記載の育
    苗箱の自動棚差し装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構を、ラック及びピニオンを
    介したモータからの動力で前記リンク機構を屈伸駆動す
    る伸縮構造に構成してある請求項1又は2記載の育苗箱
    の自動棚差し装置。
  4. 【請求項4】 前記出退案内機構を、前記押圧部材の出
    退方向に延設されたガイドレールと、該ガイドレールを
    上下から挟む状態に配設された退避側の後部ローラと、
    前記ガイドレールの上面に作用する突出側の前部ローラ
    とから構成してある請求項1〜3のいずれか一つに記載
    の育苗箱の自動棚差し装置。
  5. 【請求項5】 前記押圧部材と前記リンク機構との間
    に、前記押圧部材の姿勢を修正する調節機構を介装して
    ある請求項1〜4のいずれか一つに記載の育苗箱の自動
    棚差し装置。
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