JP3389038B2 - 育苗箱積重ね装置 - Google Patents

育苗箱積重ね装置

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JP3389038B2
JP3389038B2 JP02707297A JP2707297A JP3389038B2 JP 3389038 B2 JP3389038 B2 JP 3389038B2 JP 02707297 A JP02707297 A JP 02707297A JP 2707297 A JP2707297 A JP 2707297A JP 3389038 B2 JP3389038 B2 JP 3389038B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として田植機用
の苗を育成する育苗施設で使用される育苗箱を積重ねて
ゆく装置に関する。
【0002】
【従来の技術】田植機用苗の育苗形態には、播種処理さ
れた育苗箱を多数段(例えば30段)に積重ねて出芽処
理するものがあり、この出芽処理を採用する育苗施設で
は、播種装置から連続して搬出されてくる播種処理済み
の育苗箱を所望段数に自動的に積重ねてゆく育苗箱積重
ね装置が備えられている。従来、この種の育苗箱積重ね
装置としては、例えば図25および図26に示すよう
に、搬入機構Aに載置されて縦列状に連続して搬送され
てきた播種済みの育苗箱1を、搬送方向の2箇所に並列
配置された2組のリフト機構Ba,Bbおいて、上方に
向けて間欠回動されるチェーン6に所定の上下間隔をも
って設けた係止爪3により受け止め支持して順次持ち上
げてゆき、各リフト機構Ba,Bbに上下方向に所定個
数(例えば5個)の育苗箱1が支持されると、このリフ
ト機構Ba,Bbによって支持された最下段の育苗箱1
を積上げ装置Ca,Cbの支持部7で持ち上げ移動させ
て、最下段の育苗箱1の上に他の育苗箱1を直接に順次
積重ねて持ち上げ、複数個(5個)の育苗箱1を積重ね
てなる育苗箱ブロック1aを形成し、この育苗箱ブロッ
ク1aを横搬送機構Dによって積重ね機構Eの上にまで
横搬送したのち、積重ね機構Eの昇降台26上に供給
し、この昇降台26を育苗箱ブロック1aの高さ分ずつ
下降させながら先の育苗箱ブロック1aの上に順次積み
置き、複数(例えば6ブロック)の育苗箱ブロック1a
を積み置くことで最終的に育苗箱1を所定段(30段)
に積重ねるように構成されたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記育苗箱積重
ね装置においては、処理能率の向上を阻む次のような問
題点があった。 上記従来装置においては、搬送方向に並列配置され
た2組のリフト機構Ba,Bbを同期駆動するよう構成
しているので、縦列搬送されてきた育苗箱が両リフト機
構Ba,Bbの下部の所定位置に夫々到達してから両リ
フト機構Ba,Bbを起動する必要があり、そのため
に、縦列搬送されてきた育苗箱前端をストッパに当接さ
せることで持ち上げ用の所定位置に位置決めし、搬送方
向前後の育苗箱1が各ストッパに当接位置決めされたこ
とが確認した後、2組のリフト機構Ba,Bbが同時に
起動されて1ピッチのリフトが行われるよう構成してい
た。この際、育苗箱1の搬送速度が速いとストッパに当
接する際の衝撃で育苗箱内の土が進行方向前方に多少は
片寄ってしまうことになるので、実際には、以後の処理
に支障のない範囲の片寄りに収まるように育苗箱1の搬
送速度を比較的遅いのもに設定せざるを得ないものとな
っており、処理能率の向上を阻む原因の一つになってい
た。
【0004】 また、上記従来装置においては、積上
げ装置Ca,Cbの作動によって所定個数だけ積重ねら
れた育苗箱ブロック1aが形成されると、横搬送機構D
によって横搬送して積重ね機構Eの上にまで横搬送する
のであるが、リフト機構Ba,Bbと積重ね機構Eとの
間隔は、各種機構類の配置の関係上、余り接近させるこ
とができないために横搬送距離が比較的大きいものとな
り、その結果、リフト機構Ba,Bbの上部から積重ね
機構Eへの横搬送に時間がかかるものとなっていた。も
ちろん、この場合も、横搬送速度を速くすることでその
搬送時間を短縮できるのであるが、育苗箱1の搬送にお
いては箱内の土のずれ動きを抑制するためには搬送速度
をむやみに上げることができず、これも積重ね処理能率
の向上を阻む原因の一つとなっていた。
【0005】 また、上記従来装置においては、リフ
ト機構Ba,Bbにおいて上下方向に所定個数(例えば
5個)の育苗箱1が支持されると、最下段の育苗箱1を
積上げ機構Ca,Cbの支持部7で持ち上げ移動させ
て、最下段端の育苗箱1の上に他の育苗箱1を直接に順
次積重ねて持ち上げ、複数個(5個)の育苗箱1を積重
ねてなる育苗箱ブロック1aを形成するのであるが、こ
の際、下段の育苗箱1の上端縁を、その上の育苗箱1を
受け止めている係止爪3に当接させ、この係止爪3を上
方外方に後退揺動させることで下段の育苗箱1の上に次
段の育苗箱1を直接落し込み積重ね、以下、同様にして
上方の育苗箱1を順次積重ねてゆくようにしている。こ
の場合、係止爪3を上方外方に後退揺動させて下段の育
苗箱1の上に次段の育苗箱1を直接落し込み積重ねる際
に、次段の育苗箱1は係止爪3の上方外方への揺動によ
って一旦上方に持ち上げられてから係止解除されて下段
の育苗箱上に落し込まれることになり、積重ね速度を上
げるために積上げ機構Ca,Cbにおける支持部7の上
昇速度を速くするほど、係止爪3による育苗箱1の持ち
上げおよび係止解除が急速に行われることになって、大
きい持ち上げ衝撃や落下衝撃が発生し、育苗箱内の土の
ずれ動きや崩れが大きくなる不具合があり、支持部7の
上昇速度を速くするのに限界があった。つまり、係止爪
3からの係止解除に伴う衝撃発生が、育苗箱積重ね装置
全体の処理能率の向上を阻む原因の一つとなるものであ
った。
【0006】本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、上記問題点を解消して、この種の育
苗箱積重ね装置における処理能率を向上することを主た
る目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】〔請求項1に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕 (構成) 請求項1に係る発明は、搬入機構により所定
位置にまで搬送されてきた育苗箱を、所定の上下間隔を
もって配置された係止爪により受け止め支持して順次持
ち上げてゆく複数のリフト機構を搬送方向の複数箇所に
配置するとともに、各リフト機構に上下方向に所定個数
の育苗箱が支持されると、支持された最下段の育苗箱を
支持部により持ち上げて、前記最下段の育苗箱によって
他の育苗箱を直接に順次積重ねて持ち上げる持上げ装置
を各リフト機構に対応して複数備え、かつ、前記複数の
リフト機構をそれぞれ独立して持ち上げ駆動するよう構
成してあることを特徴とする。
【0009】(作用) 上記構成によると、搬入機構に
より縦列状に搬送されてくる育苗箱が各リフト機構にお
ける所定位置に到達するタイミングは育苗箱の搬送間隔
により異なることになるが、独立駆動が可能な各リフト
機構では、育苗箱の到達するタイミングに合わせて係止
爪を上昇移動させて、所定個数の育苗箱持ち上げが行わ
れる。この際、各リフト機構を起動させるタイミング
は、育苗箱が持ち上げ用の位置に到達する前に先行して
係止爪を上昇移動させるものであり、係止爪に係止され
始めた育苗箱は、その搬送の慣性によって係止爪上でさ
らに前進する。つまり、育苗箱は係止爪上を摺動するこ
とになって、その摺動による摩擦抵抗によって減速さ
れ、衝撃少なく停止する。このように育苗箱に摺動抵抗
をかけながら持ち上げる作動は、育苗箱の搬送タイミン
グに合わせる必要があるので、複数のリフト機構が同期
駆動されるものでは実行不可能であり、各リフト機構を
独立駆動することによってのみ初めて実行可能となる。
なお、このようにして持ち上げられる際の摺動具合など
によって育苗箱の停止位置には多少の誤差が発生する
が、この誤差は、育苗箱を持ち上げる経路の脇にガイド
を固定配置し、育苗箱を1ピッチづつ持ち上げ移動する
間に固定ガイドに摺接させて容易に修正することができ
るものである。
【0010】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よると、育苗箱搬送経路に沿って配置された複数のリフ
ト機構を独立駆動することで、当接による位置決め手段
を採用することなく、各リフト機構を育苗箱の搬入に合
わせて起動して、土寄りしないタイミングで持ち上げて
位置規制することが可能となり、その結果、ストッパー
式に位置規制する場合に比較して、リフト機構下部への
育苗箱の搬送速度を速くすることが可能となって、その
分、処理能率を高めることができる。
【0011】〔請求項2に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕 (構成) 請求項2に係る発明は、搬入機構により所定
位置まで搬送されてきた育苗箱を、所定の上下間隔をも
って上昇駆動される係止爪により受け止め支持して順次
持ち上げてゆくリフト機構と、このリフト機構に上下方
向に所定個数の育苗箱が支持されると、支持された最下
段の育苗箱を上昇駆動される支持部により持ち上げて、
この最下段の育苗箱の上にそれより上段の育苗箱を直接
に順次積上げて育苗箱ブロックを形成する積上げ機構
と、この積上げ機構によって積上げ形成された育苗箱ブ
ロックの複数を順次積重ねてゆく積重ね機構と、積上げ
機構によって前記リフト機構の上部に形成された育苗箱
ブロックをリフト機構から積重ね機構にまで順次横送り
する横搬送機構とを備え、この横搬送機構の搬送経路途
中に育苗箱ブロックを一時待機させるストック部を配備
してあることを特徴とする。
【0012】(作用) 上記構成によると、積上げ機構
によって積上げ形成された育苗箱ブロックは横搬送機構
によって横送りされて、積重ね機構の手前のストック部
で一旦待機され、先に送られた育苗箱ブロックの積重ね
処理が終了の後、積重ね機構の上にまで再び横送りされ
る。例えば、積上げ機構と積重ね機構との間の一か所に
ストック部を設ける場合には、このストック部は両機構
の間の中央位置に設けることになり、1回の横送り距離
は全横送り距離の半分となる。
【0013】(効果) 従って、請求項2に係る発明に
よると、積上げ機構によって積上げ形成された育苗箱ブ
ロックの1回の横送り距離は、積上げ機構と積重ね機構
との距離よりも少ないものとなり、1回の横送りによっ
て積上げ機構の上から積重ね機構の上まで一気に移動さ
せる場合よりも、1回の横送り時間が少なくなり、その
分、処理サイクルが短くなって処理能率を向上させるこ
とができる。
【0014】〔請求項3に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕 (構成) 請求項3に係る発明は、搬入機構により所定
位置まで搬送されてきた育苗箱を、所定の上下間隔をも
って上昇駆動される係止爪により受け止め支持して順次
持ち上げてゆくリフト機構と、このリフト機構に上下方
向に所定個数の育苗箱が支持されると、支持された最下
段の育苗箱を上昇駆動される支持部により持ち上げて、
この最下段の育苗箱の上に他の育苗箱を直接に順次積上
げて育苗箱ブロックを形成する積上げ機構と、この積上
げ機構によって積上げ形成された育苗箱ブロックの複数
を順次積重ねてゆく積重ね機構を備え、前記リフト機構
における前記係止爪を、下方から上昇してくる育苗箱と
の当接により育苗箱支持姿勢から上方外方に後退揺動自
在に構成するとともに、この係止爪の揺動支点を育苗箱
係止部位より下方に大きく離した位置に設定してあるこ
とを特徴とする。
【0015】(作用) 上記構成によると、係止爪の揺
動支点を育苗箱係止部位より下方に大きく離すことで、
爪先の回動軌跡の曲率が大きくなって、軌跡の上下変化
分が少なくなる。従って、この係止爪が下方から上昇し
てくる下段の育苗箱との当接により上方外方に揺動され
て育苗箱が外れる場合に、この係止されていた育苗箱の
係止爪による持ち上げ衝撃、および、下段の育苗箱への
落ち込む衝撃は小さいものとなる。従って、積み重ねて
ゆく速度、つまり、最下段の育苗箱を持ち上げてゆく速
度を速くしたとしても、持ち上げ衝撃や落下衝撃は比較
的小さいものとなり、育苗箱内で土が大きく移動したり
崩れたりすることはない。
【0016】(効果) 従って、請求項3に係る発明に
よると、上下複数段に亘って係止爪で支持された複数の
育苗箱を下のものから順に速い速度で積み重ねてゆくこ
とができ、処理能率を向上する上で有効となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を適用した育苗箱積重ね装
置の全体平面が図1に示されている。この育苗箱積重ね
装置には、基本機構として、図外の播種装置で播種処理
された育苗箱1を載置して縦列状に搬送してくる搬入機
構Aと、この搬入機構Aで送られてきた育苗箱1を上下
所定間隔をもって順次持ち上げてゆく前後2台のリフト
機構Ba,Bbと、各リフト機構Ba,Bbにおいて所
定数(例えば5箱)の育苗箱1が持ち上げ支持される
と、最下端のものから順の持ち上げて順次積上げて育苗
箱ブロック1aを形成する2台の積上げ機構Ca,Cb
と、両積上げ機構Ca,Cbの上部から前後2個の育苗
箱ブロック1aを同時に横送りする横搬送機構Dと、横
送りされた育苗箱ブロック1aを複数個(例えば6個)
づつ順次積重ねて育苗箱1を所定段(例えば30段)に
積重ねる積重ね機構Eとが備えられており、以下に、各
機構の詳細な構造とその機能を、処理行程とともに説明
する。なお、以下の説明においては、搬入機構Aの搬送
方向を前後方向と、また、これと直交する方向を左右
(または横)方向と呼称する。
【0018】搬入機構Aはベルトコンベアで構成され、
播種処理行程を経た育苗箱1をその箱長手方向を前後方
向に沿わせた姿勢で載置して、前後のリフト機構Ba,
Bbの下部に縦列状に送り込む。
【0019】図2および図3に示すように、各リフト機
構Ba,Bbにおいては、上下に巻き掛けられたチェー
ン2が育苗箱搬送経路の左右横脇に前後一対づつ配置さ
れるとともに、各チェーン2には上下所定間隔をもって
係止爪3が取付けられ、かつ、各リフト機構Ba,Bb
の各チェーン2は、リフト機構Ba,Bbごとに電動モ
ータ4a,4bで独立駆動されるようになっており、各
リフト機構Ba,Bbの下部に育苗箱1が搬入されてく
る度にチェーン2が1ピッチだけ上昇駆動され、育苗箱
1は各段における4本の係止爪3に係止載置されて所定
の上下間隔で順次持ち上げられる(図4〜図7参照)。
【0020】この際、各リフト機構Ba,Bbは、育苗
箱1の搬入タイミングに合わせて以下のように起動され
る。つまり、育苗箱1が、持ち上げ位置の少し手前の所
定位置にまで到達したことが図示しない光センサなどで
検知されると、チェーン2が上昇開始され、育苗箱1を
係止爪3に載せて持ち上げ始める。この時、育苗箱1は
搬入機構Aによる搬送慣性のために係止爪3上でなおも
前方に摺動移動し、この際の摺動摩擦による抵抗で育苗
箱1は減速され、遂には停止する。
【0021】以下、各リフト機構Ba,Bbにおいて
は、育苗箱1の搬入ごとに上記作動が独立的に行われ
て、育苗箱1が所定の上下間隔をもって順次持ち上げら
れる。ここで、摺動摩擦による抵抗を受ける育苗箱1の
停止位置には多少の誤差が生じるが、各リフト機構B
a,Bbにおける持ち上げ経路の脇の前後には、下方で
拡がり、上方で平行となるようガイド棒5が立設されて
おり、順次持ち上げ移動される育苗箱1の前後端がこれ
らガイド棒5に摺接案内されて、各育苗箱1は正しく前
後方向に位置決めされることになる。
【0022】図2および図3に示すように、各積上げ機
構Ca,Cbにおいては、上下に巻き掛けられたチェー
ン6が育苗箱持ち上げ経路の前後脇に左右一対づつ配置
されるとともに、左右の各チェーン6に亘って左右に幅
広の支持部7が取付けられ、かつ、チェーン6は共通の
電動モータ8によって同時駆動されるようになってい
る。この積上げ機構Ca,Cbは、両リフト機構Ba,
Bbで所定個数(例えば5個)の育苗箱1が持ち上げ支
持されると起動され、持ち上げ支持された最下段の育苗
箱1を支持部7で持ち上げてゆくよう構成されている。
【0023】ここで、リフト機構Ba,Bbの係止爪3
は、図9に示すように、チェーン2に取り付けたブラケ
ット2aに、箱受け止め部位より下方に離れた支点pを
中心に上方外方へのみ回動可能に取付けられており、図
10〜図12に示すように、上段の育苗箱1を支持して
いる係止爪3の下向き傾斜縁が、持ち上げられてくる下
段の育苗箱1の上端縁によって突き上げられることで係
止爪3が上方外方へ回動し、上段の育苗箱1は係止爪3
による支持が解除されて下段の育苗箱1の上に落ち込み
重ねられる。このような作動が最下段の育苗箱1の持ち
上げに伴って順次行われ、図8に示すように、所定個数
(5個)の育苗箱1が積上げられた育苗箱ブロック1a
が形成されるのである。
【0024】この際、係止爪3の支点pを爪先より下方
に大きく離すことで、爪先の回動軌跡を上下方向成分の
小さいものにし、上段の育苗箱1の持ち上げ量を小さく
して持ち上げ衝撃および落下衝撃を少なくし、この積上
げ行程での土崩れを回避している。なお、図24に示す
ように、前記係止爪3の当接傾斜面を凹入させた形態に
変形して実施することもできる。
【0025】両積上げ機構Ca,Cbによる育苗箱積上
げが終了して2個の育苗箱ブロック1a,1bが前後に
並んで形成されると、横搬送機構Dが作動して両育苗箱
ブロック1aを横方向に同時に両リフト機構Ba,Bb
および両積上げ機構Ca,Cbの上部から横側方に向け
て押し出し搬送する。
【0026】この横搬送機構Dは、図14および図16
に示すように、左右方向に巻き掛けた前後一対のチェー
ン10に亘って所定ピッチでステー11を架設するとと
もに、ステー11に両育苗箱ブロック1aの外側面下部
に当接作用する押圧部材11aを設けて構成されてお
り、並列された2個の育苗箱ブロック1aは押圧部材1
1aに押圧されて前記積重ね機構Eの上方に向けて送り
出される。
【0027】図13および図14に示すように、この横
搬送機構Dによる搬送経路の前半部の下部には、育苗箱
ブロック1aの左右の下端角部を載置案内する断面L形
の固定案内レール12が左右一対設けられ、また、図1
3および図15に示すように、搬送経路の後半部の下部
には、育苗箱ブロック1aを左右から案内する縦壁状の
固定案内レール13と、育苗箱ブロック1aを載置案内
する可動案内レール14とが配置されており、この可動
案内レール14を後退させて搬送経路を下方に開放する
ことで、載置した育苗箱ブロック1aをその下方に配備
された前記積重ね機構Eに落し込み供給するよう構成さ
れている。
【0028】図13に示すように、外側の前記可動案内
レール14(o)はそれぞれ油圧シリンダ15で進退駆
動されるとともに、内側に位置する前記可動案内レール
14(i)は外側の可動案内レール14(o)に連結部
材16を介して互い違いに連結されており、各育苗箱ブ
ロック1aごとに可動案内レール14(o),14
(i)がそれぞれの搬送経路を開閉するようになってい
る。
【0029】ここで、前記横搬送機構Dの1回の横送り
量xは全搬送距離yの半分に設定され、固定案内レール
12が存在する搬送経路の中間部に、育苗箱ブロック1
aを一時待機させるストック部Sが形成されている。つ
まり、積上げ機構Ca,Cbによって形成された育苗箱
ブロック1aは、横搬送機構Dの1回目の横送り作動で
先ずストック部Sに至り、次の2回目の横送り作動で積
重ね機構Eの上方に送られるのであり、横搬送機構Dの
1回の作動時間は、1回の作動で全搬送距離yを移動さ
せる場合の半分となる。
【0030】前記積重ね機構Eは、前後に並んだ2個の
育苗箱ブロック1aを下端から受け止める左右一対の支
持具18を上下に巻き掛けた前後一対のチェーン19に
取付けた構造となっており、育苗箱ブロック1aの全体
高さを1ピッチとして支持具18を順次下降させるよう
構成されている。従って、上記のように横搬送機構Dが
1回横送り作動して先頭の育苗箱ブロック1aが積重ね
機構Eの上に供給される度に可動案内レール14を開放
して、先頭の育苗箱ブロック1aを両支持具18上に落
とし込み供給し、この落とし込み供給された育苗箱ブロ
ック1aを6個積重ねることで、育苗箱1を30段に積
重ねた育苗箱積重ねブロック1Aを形成するよう構成さ
れている(図16〜図23の作動行程図参照)。
【0031】また、積重ね機構Eの下部には、左右の支
持具18の間で前後方向にチェーンを巻き掛けてなる搬
出機構Fが配備され、前後2個の育苗箱積重ねブロック
1Aはこの搬出機構Fによって前方に縦列状に送られて
ゆく。
【0032】搬出機構Fの先には、駆動型ローラ20を
並べてなる中継搬送機構Gが配置されるとともに、この
中継搬送機構Gの終端にまで送られたた育苗箱積重ねブ
ロック1Aを押圧して横側方に送り出す送り出し機構2
1が配備されるとともに、その押し出し側に、出芽台車
22を案内レール23にそって前後方向に係止移動させ
る台車送りチェーン24が配備され、中継搬送機構Gの
終端にまで送られたた育苗箱積重ねブロック1Aを1ブ
ロックづつ横に送り出して、待機している出芽台車22
の所定位置に積み込むよう構成されている。なお、図1
においては、出芽台車22の前後左右に4個の育苗箱積
重ねブロック1Aを搭載できる例が示されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る育苗箱積重ね装置の全体構成の概
略平面図
【図2】リフト機構および積上げ機構を示す側面図
【図3】リフト機構および積上げ機構を示す概略斜視図
【図4】リフト機構の作動行程を示す概略側面図
【図5】リフト機構の作動行程を示す概略側面図
【図6】リフト機構の作動行程を示す概略側面図
【図7】リフト機構の作動行程を示す概略側面図
【図8】積上げ機構が作動した状態の概略側面図
【図9】積上げ機構が作動した際の係止爪の作動を示す
要部の正面図
【図10】積上げ機構が作動した際の係止爪の作動を示
す要部の正面図
【図11】積上げ機構が作動した際の係止爪の作動を示
す要部の正面図
【図12】積上げ機構が作動した際の係止爪の作動を示
す要部の正面図
【図13】横搬送機構の平面図
【図14】図13におけるa−a線断面図
【図15】図13におけるb−b線断面図
【図16】積上げ、横搬送、および、積重ね作動行程を
示す概略正面図
【図17】積上げ、横搬送、および、積重ね作動行程を
示す概略正面図
【図18】積上げ、横搬送、および、積重ね作動行程を
示す概略正面図
【図19】積上げ、横搬送、および、積重ね作動行程を
示す概略正面図
【図20】積上げ、横搬送、および、積重ね作動行程を
示す概略正面図
【図21】積上げ、横搬送、および、積重ね作動行程を
示す概略正面図
【図22】積上げ、横搬送、および、積重ね作動行程を
示す概略正面図
【図23】積上げ、横搬送、および、積重ね作動行程を
示す概略正面図
【図24】リフト機構における係止爪の他の変形例を示
す正面図
【図25】従来装置の概略側面図
【図26】従来装置の概略正面図
【符号の説明】
1 育苗箱 1a 育苗箱ブロック 3 係止爪 7 支持部 A 搬入機構 Ba,Bb リフト機構 Ca,Cb 積上げ機構 D 横搬送機構 E 積重ね機構 S ストック部
フロントページの続き (72)発明者 涌田 忠雄 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平10−28(JP,A) 特開 平9−56261(JP,A) 特開 平5−306019(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入機構により所定位置にまで搬送され
    てきた育苗箱を、所定の上下間隔をもって上昇駆動され
    る係止爪により受け止め支持して順次持ち上げてゆく複
    数台のリフト機構を搬送方向の複数箇所に配置するとと
    もに、各リフト機構に上下方向に所定個数の育苗箱が支
    持されると、支持された最下端の育苗箱を上昇駆動され
    る支持部により持ち上げて、この最下端の育苗箱の上に
    他の育苗箱を直接に順次積上げて育苗箱ブロックを形成
    する積上げ機構を各リフト機構に対応して複数台備え、
    かつ、前記複数のリフト機構をそれぞれ独立して駆動す
    るよう構成してあることを特徴とする育苗箱積重ね装
    置。
  2. 【請求項2】 搬入機構により所定位置まで搬送されて
    きた育苗箱を、所定の上下間隔をもって上昇駆動される
    係止爪により受け止め支持して順次持ち上げてゆくリフ
    ト機構と、このリフト機構に上下方向に所定個数の育苗
    箱が支持されると、支持された最下端の育苗箱を上昇駆
    動される支持部により持ち上げて、この最下端の育苗箱
    の上にそれより上段の育苗箱を直接に順次積上げて育苗
    箱ブロックを形成する積上げ機構と、この積上げ機構に
    よって積上げ形成された育苗箱ブロックの複数を順次積
    重ねてゆく積重ね機構と、積上げ機構によって前記リフ
    ト機構の上部に形成された育苗箱ブロックをリフト機構
    から積重ね機構にまで順次横送りする横搬送機構とを備
    え、この横搬送機構の搬送経路途中に育苗箱ブロックを
    一時待機させるストック部を配備してあることを特徴と
    する育苗箱積重ね装置。
  3. 【請求項3】 搬入機構により所定位置まで搬送されて
    きた育苗箱を、所定の上下間隔をもって上昇駆動される
    係止爪により受け止め支持して順次持ち上げてゆくリフ
    ト機構と、このリフト機構に上下方向に所定個数の育苗
    箱が支持されると、支持された最下段の育苗箱を上昇駆
    動される支持部により持ち上げて、この最下段の育苗箱
    の上に他の育苗箱を直接に順次積上げて育苗箱ブロック
    を形成する積上げ機構と、この積上げ機構によって積上
    げ形成された育苗箱ブロックの複数を順次積重ねてゆく
    積重ね機構を備え、前記リフト機構における前記係止爪
    を、下方から上昇してくる育苗箱との当接により育苗箱
    支持姿勢から上方外方に後退揺動自在に構成するととも
    に、この係止爪の揺動支点を育苗箱係止部位より下方に
    大きく離した位置に設定してあることを特徴とする育苗
    箱積重ね装置。
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