JPH11271566A - 光コネクタ - Google Patents
光コネクタInfo
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- JPH11271566A JPH11271566A JP7223798A JP7223798A JPH11271566A JP H11271566 A JPH11271566 A JP H11271566A JP 7223798 A JP7223798 A JP 7223798A JP 7223798 A JP7223798 A JP 7223798A JP H11271566 A JPH11271566 A JP H11271566A
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Abstract
単にしかも安価に組立てができる光コネクタを提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 本発明による光コネクタCは、光ファイ
バ3を内蔵したフェルール1をもつ光コネクタCにおい
て、フェルール1の前端面1aに形成した光接続口5か
らフェルール1の内部に向けて延びる光ファイバ位置決
め孔4内に、光ファイバ3が挿入され、光ファイバ3の
先端面3aを光接続口5内に埋没させ、光接続口5内に
おいて、光ファイバ3の先端面3aとフェルール1の前
端面1aとの間に中空領域Sを設けた構成である。
Description
り、光ファイバを相互に接続させる光コネクタに関する
ものである。
てる場合、フェルール内に設けられた光ファイバ挿入孔
内に接着剤を流し込み、そこに光ファイバを挿入するこ
とで、接着剤により光ファイバをフェルール内で固定
し、その後、光コネクタの接続端面を研磨加工してい
た。これにより、光コネクタの接続端面と光ファイバの
先端面とを面一にし、フェルール同士の確実な連結を可
能にしていた。このような一例として、特開昭61−1
56207号公報がある。
光コネクタは、上述したように構成されているため、次
のような課題が存在していた。すなわち、このような光
コネクタは、現場において行われる接着組立工程によ
り、接着剤が先端面に付着することに起因して、精密な
端面研磨工程を必要とし、光コネクタの組立てに時間が
かかり、しかも、精密な研磨により、高価な設備が必要
となるなどの問題点があった。
されたもので、組立て時間の短縮を可能にし、簡単にし
かも安価に組立てができる光コネクタを提供することを
目的とする。
光コネクタは、光ファイバを内蔵したフェルールをもつ
光コネクタにおいて、フェルールの前端面に形成した光
接続口からフェルールの内部に向けて延びる光ファイバ
位置決め孔内に、光ファイバが挿入され、光ファイバの
先端面を光接続口内に埋没させ、光接続口内において、
光ファイバの先端面とフェルールの前端面との間に中空
領域を設けたことを特徴とする。
端面を、フェルールの前端面に対して突出状態(又は面
一状態)にすることなく、光接続口内に埋没させる。そ
の結果、光ファイバの先端面の形状に左右され難い光コ
ネクタが可能となる。すなわち、光ファイバの先端面の
仕上げ加工精度を上げずとも低損失の光接続を実現で
き、従来の精密研磨工程を簡略化することで、端面処理
時間の短縮を可能にし、光コネクタの組立時間の短縮化
が図れる。さらに、光ファイバの先端面を光接続口内に
単に埋没させただけでなく、光接続口内には、光ファイ
バの先端面とフェルールの前端面との間において、屈折
率整合剤を充填させていない中空領域が設けられてい
る。高出力環境下では、光接続口内の屈折率整合剤に微
小なゴミが混入した場合でも、コミ焼けの現象が起き
て、光接続損失の悪化を招来する。従って、たとえ光フ
ァイバ位置決め孔内に屈折率整合剤が充填されている場
合でも、光接続口内には、屈折率整合剤のない中空領域
が設けられることで、屈折率整合剤が光接続口から流出
することがなく、屈折率整合剤を使用することが制限さ
れている場所での利用を可能にする。また、屈折率整合
剤の除去作業を必要とせず、現地での作業が行い易い。
特に、LED等の接続では、屈折率整合剤は利用できな
いため、このような接続箇所での利用に効果的である。
ァイバの先端面は、放電加工されて曲率半径1mm以下
に形成されると好ましい。
バの先端を放電加工により電気的に丸めた状態にするこ
とで、フェルールの光ファイバ位置決め孔内に光ファイ
バを挿入させることが容易となり、しかも、光ファイバ
位置決め孔内での光ファイバの先端面の欠け防止に寄与
し、作業の迅速化が図れる。更に、本発明では、光ファ
イバの先端面を光接続口内に埋没させた構成を採用する
ことから、他の光コネクタと連結させた場合、光ファイ
バの接続端面間に必然的に空気層が発生し、これが、接
続端面間でいわゆる多重反射を引き起こすが、先端面の
曲率半径を1mm以下にすることで、このような多重反
射を極めて効率的に抑制することができ、しかも、フレ
ネル反射自体も抑制することができる。
ァイバは、GI型ファイバであると好ましい。
ファイバの先端面に曲率半径が1mmよりかなり小さな
曲面が形成される結果、この先端面が際立ったレンズ効
果をもつことになるので、光ファイバの引き込ませ量
(後退量)を大きくとることが可能になる。これより、
GI型ファイバであるとレンズ効果を有するため、フェ
ルールの前端面から光ファイバの先端面をかなり引き込
ませても安定した光学特性が得られ、しかも、光ファイ
バの先端面において、位置決め精度がある程度曖昧であ
っても問題なく利用することができる。
ァイバ位置決め孔内において、中空領域の後方に接着剤
領域を設けると好ましい。
ルの光ファイバ位置決め孔内に設けられた接着剤領域に
よって、光ファイバは光ファイバ位置決め孔内で接着固
定させられ、光ファイバの確実な位置固定を可能にす
る。このことは、光ファイバの先端面の精密な位置決め
に寄与する。
ルール内には、光ファイバ位置決め孔の後方に延在して
光ファイバを配置させる光ファイバ整列溝が設けられ、
光ファイバを光ファイバ整列溝内に接着固定すると好ま
しい。
バを光ファイバ整列溝に接着剤によって固定させること
ができ、フェルールに対して光ファイバを強固に固定す
ることができる。
ルール内には、光ファイバ位置決め孔の後方に位置して
光ファイバを配置させる光ファイバ整列溝が設けられ、
この光ファイバ整列溝内の光ファイバを、光ファイバ整
列溝の壁面に押し付ける光ファイバ押圧固定部材を更に
有すると好ましい。
バを光ファイバ整列溝内に配置させ、上から光ファイバ
押圧固定部材を押し付けることで、フェルールに対して
光ファイバを機械的に強固に固定することができる。
コネクタの好適な実施形態について詳細に説明する。
せるフェルール及び光ファイバ心線を示す斜視図であ
る。同図に示すフェルール1は、樹脂製(ジルコニア製
又はガラス製であってもよい)で略直方体に形成され、
光コネクタ(例えばMTコネクタ)の一部として利用さ
れるものである。このフェルール1の内部において、そ
の前部には4本の光ファイバ位置決め孔4が形成され、
各光ファイバ位置決め孔4は、テープ状の光ファイバ心
線2(以下「テープ心線」ともいう)の先端部から露出
させた4本(4心)の光ファイバ3をそれぞれ挿入させ
て位置決めさせるためのものであり、125μmの径の
光ファイバ3に対して126μm〜127μmの径を有
している。各光ファイバ位置決め孔4は、フェルール1
の前端面1aから一直線状に且つ平行に延在し、各光フ
ァイバ位置決め孔4の前端開口は、光接続口5として形
成されている。そして、フェルール1の内部において、
その後部には、光ファイバを外部から導入させるための
光ファイバ導入口6が設けられている。
位置決め孔4との間には、接着剤を収容させるための光
ファイバ接着用凹部7が設けられ、この凹部7の頂部に
は、接着剤を流し込むための矩形の開口をなす接着剤充
填窓8が形成されている。そして、凹部7の底面7aに
は、その全長に亙って延在する4本の光ファイバ整列溝
9が形成され、各光ファイバ整列溝9は、光ファイバ位
置決め孔4の延長上に位置し、光ファイバ位置決め孔4
と光ファイバ導入口6との間に延在している。更に、各
光ファイバ整列溝9は、断面C字状に形成され、光ファ
イバ位置決め孔4と同一の径をもって延在する(図15
参照)。そして、フェルール1の前端面1aにおいて、
4個の光接続口5の両側には、ガイドピン(図示せず)
を挿入させるためのガイドピン挿入孔10が形成されて
いる。
ルール1の光ファイバ導入口6から挿入させた光ファイ
バ3は、光ファイバ整列溝9に沿った状態で光ファイバ
位置決め孔4内に配置される。この場合、光ファイバ3
の先端面3aは、図4及び図5に示すように、フェルー
ル1の前端面1aに対し5μm〜50μm程度の後退量
をもって引き込ませ、光接続口5内に埋没させ、この後
退量をもって、光ファイバ3の先端面3aとフェルール
1の前端面1aとの間に、領域長さLの中空領域(空気
層)Sを形成する。
として、屈折率整合剤も充填されておらず、先端面3a
の空気媒体接続を可能にしている。そして、高出力環境
下では、光接続口5内の屈折率整合剤に微小なゴミが混
入した場合でも、コミ焼けの現象が起きて、光接続効率
の悪化を招来し、このようなゴミの混入は、現場での作
業中に起こり易い。そこで、たとえ粘度の高い屈折率整
合剤が光ファイバ位置決め孔4内に充填されている場合
でも、光接続口5に中空領域Sを設けることで、光接続
口5から屈折率整合剤が流出することがなく、屈折率整
合剤を使用することが制限されている場所内での利用を
可能にする。また、屈折率整合剤の除去作業を必要とせ
ず、現地での作業が行い易い。特に、LEDとの直接接
続では、屈折率整合剤は利用できないため、このような
接続箇所での利用に大いに期待されている。そして、光
LANの実現を図る上でも有効である。
SM(シングルモード)型ファイバの場合、その先端面
3aを放電加工して曲率半径1mmに丸めることで、フ
レネル反射や多重反射の発生を効果的に抑制することが
できる。しかも、フェルール1の光ファイバ位置決め孔
4内に光ファイバ3を挿入させることが容易となり、光
ファイバ位置決め孔4内での光ファイバ3の先端面3a
の欠け防止に寄与し、作業の迅速化が図れる。同様に、
図7に示すように、光ファイバ3がGI(グレイデッド
インデックス)型ファイバの場合、その先端面3aを放
電加工することで、コア部1bが前方に突き出る状態が
作り出される。そして、この突出部分は、曲率半径が1
mmよりかなり小さくなり、際立ったレンズ効果をもつ
ことになるので、引き込ませ量を大きくとることがで
き、例えば20μm〜50μm程度の引き込ませ量が可
能となり、フレネル反射の抑制に効果を発揮し、25d
B前後の高反射減衰量も達成可能である。従って、光接
続口5に中空領域Sを設けるタイプの光コネクタCに
は、このGI型ファイバが極めて有効であると判る。
決め孔4において、中空領域Sの後方には接着剤領域A
が形成され、この接着剤領域Aに接着剤Rが充填されて
いる。この接着剤Rはエポキシ系の熱硬化型接着剤であ
る。なお、常温硬化型接着剤の利用も可能である。従っ
て、接着剤領域Aに配置させた接着剤Rによって、光フ
ァイバ3は光ファイバ位置決め孔4内で接着固定させら
れ、光ファイバ3の確実な位置固定を可能にする。この
ことは、光ファイバ3の先端面3aの精密な位置決めに
寄与する。
として、光ファイバ3の先端面3aの切断加工精度や研
磨加工精度を上げる必要がなく、フェルール1に光ファ
イバ3を取り付ける作業時間の短縮に大きく寄与する。
また、光接続口5から光ファイバ3の先端面3aが突出
しないことに起因して、その取り扱い時に、作業者が光
ファイバ3の先端面3aに不用意に触れることがない。
定する際の最終工程に、フェルール1の前端面1aを精
密研磨するような工程を必要とせず、作業時間の大幅な
短縮に寄与し、しかも、研磨時に発生する光ファイバ3
の先端面3aの欠けをも防止する。そして、光ファイバ
3の先端面3aを引き込ませるに当たって、多重反射の
影響を抑制する分だけ光ファイバ3の先端面3aを先ず
引き込ませ、さらに、フェルール1及び光ファイバ3の
膨張収縮(特に、樹脂製のフェルール1の膨張収縮)を
考慮して、光ファイバ3の先端面3aを引き込ませる量
を決定することが好ましい。さらに、GI型ファイバの
場合は、その先端面3aがもつレンズ効果を考慮して、
その引き込ませ量を決定するとよい。
内に接着剤Rを充填すると、光ファイバ3を光ファイバ
整列溝9に接着剤Rを介して固定させることができる。
このことは、フェルール1に対するより強固な光ファイ
バ3の固定を実現させるものである。なお、光ファイバ
心線3に嵌め込まれたゴム製のブーツ11をフェルール
1の光ファイバ導入口6に差し込むことで、光ファイバ
心線2の折れ曲がりを防止している。
るための方法について一例を挙げて説明する。
うに、略直方体形状で樹脂製の光ファイバ押当て部材2
0を準備する。この光ファイバ押当て部材20の前面に
は、フェルール1の前端面1aに当接する平坦なフェル
ール突き当て面20aを有し、このフェルール突き当て
面20aには、フェルール1の光ファイバ位置決め孔4
内に挿入させるための円柱状の位置決め凸部21が、光
ファイバ位置決め孔4の数に対応して横一列に4本並べ
られている。そして、各位置決め凸部21の先端には、
横一列に揃えられた円形の光ファイバ押当て面21aが
設けられ、各光ファイバ押当て面21aは、フェルール
突き当て面20aから突出する。また、位置決め凸部2
1の両側には、フェルール1の各ガイドピン挿入孔10
に対応するガイドピン挿入孔22がそれぞれ設けられて
いる。このような構成の光ファイバ押当て部材20を作
業前に予め準備しておく。
のブーツ11に光ファイバ心線2を差し込み、光ファイ
バ心線2の先端部分から所定長の被覆部Fを加熱式リム
ーバ等により除去し、4本の光ファイバ3を露出させた
状態でアルコール等で被覆屑を拭き取る。そして、各光
ファイバ3をカッタ等で一列に揃えるように所定の長さ
に切断した後、図6に示すように、放電加工により光フ
ァイバ3の先端面3aを丸める。
当て部材20の各ガイドピン挿入孔22内にガイドピン
Pを差し込んだ状態で、ガイドピンPの片側をフェルー
ル1のガイドピン挿入孔10(図1参照)内に挿入させ
る。そして、ガイドピンPの誘導により、光ファイバ押
当て部材20の各位置決め凸部21をフェルール1の各
光ファイバ位置決め孔4内に挿入させながら、光ファイ
バ押当て部材20のフェルール突き当て面20aをフェ
ルール1の前端面1aに押し当てる。なお、この状態を
維持するために、図示しないクリップによりフェルール
1と光ファイバ押当て部材20とを両側から挟み込み固
定させてもよい。
6から光ファイバ3を挿入し、各光ファイバ位置決め孔
4内に光ファイバ3をそれぞれ挿入させる。そして、図
12に示すように、各位置決め凸部21の光ファイバ押
当て面21aに各光ファイバ3の先端面3aが当たる程
度まで、光ファイバ心線2を前進させる。その結果、光
ファイバ3の先端面3aは、フェルール1の前端面1a
に対して、位置決め凸部21の突出量分だけ引き込ませ
るように後退し、光接続口5内に埋没する。
は、切断時に発生する数μm程度の不揃いが発生してい
ることから、この不揃いによる光接続損失を除去するた
め、各先端面3aを一列に整列させる必要が生じる。そ
こで、図13に示すように、ベース板24上にフェルー
ル1及び光ファイバ位置決め部材20を固定し、ベース
板24上で前後に摺動させ得るファイバホルダ25によ
って、光ファイバ心線2の被覆部Fを保持した状態で、
後方から加圧し、全ての光ファイバ3の先端面3aが位
置決め凸部21の光ファイバ押当て面21aに当たるよ
うな整列荷重(4本の光ファイバ3に対して例えば20
0gを後方から与えるような荷重)を加える。
は、図14に示すように、強制的に一列に揃えられるこ
とになる。この場合、各光ファイバ3の圧縮量を吸収さ
せる必要から、図15に示すように、光ファイバ整列溝
9を断面C字状にし、その上部には、光ファイバ3の直
径より小さな幅をもつスリット状開口9aが形成される
と好適である。このような開口9aを設けることで、光
ファイバ3の飛び出しを防止し、光ファイバ整列溝9内
への接着剤Rの流入を可能にする。
1の光ファイバ接着用凹部7内にエポキシ系の熱硬化型
接着剤Rを充填させる。この状態で、図示しない加熱装
置によってフェルール1を適度に加熱して接着剤Rを硬
化させる。この最終工程において、フェルール1及び光
ファイバ3は、膨張収縮(特に、樹脂製のフェルール1
の膨張収縮が大きい)によってその寸法が多少変化する
が、光ファイバ3の先端面3aがフェルール1の前端面
1aから突出することはない。
押当て部材20をフェルール1から外すことにより、フ
ェルール1に対する光ファイバ心線2の組付け作業が完
了する。この場合、フェルール1の前端面1aを精密研
磨するような工程を必要とせず、作業時間の大幅な短縮
に寄与し、しかも、研磨時に発生する光ファイバ3の先
端面3aの欠けをも防止される。また、各光ファイバ3
の先端面3aを一列に確実に整列させることが可能とな
る(図14参照)。なお、接着剤Rとして紫外線硬化型
接着剤を用いることで、フェルール1や光ファイバ3の
膨張収縮を阻止することが可能となる。
ール突き当て面22とフェルール1の前端面1aとの間
に屈折率整合剤を介装させ、光接続口5内に屈折率整合
剤を強制的に押し込んだ後、光ファイバ3の先端部分に
接着剤を塗布した状態で、光ファイバ位置決め孔4内に
光ファイバ3を挿入せる作業も可能である。この場合、
光コネクタCに中空領域Sを形成することが必要になる
から、光コネクタCの組立て完了後において、光接続口
5から屈折率整合剤を洗浄等で除去する。このような組
立て工程を採用すると、図5に示すような接着剤領域A
をもった光コネクタCが作り出される。
ついて説明する。なお、前述の光コネクタCと同一又は
同等な構成部分については、同一の符号を付す。図18
に示すように、光コネクタC1に適用させるフェルール
30には、ブロック状のファイバ押圧固定部材31を収
容するためのファイバ押圧固定部材用収容部32が設け
られ、この収容部32の頂部は、ファイバ押圧固定部材
31を挿入するための矩形の開口33として形成される
ことになる。そして、この収容部32の底面には、その
全長に亙って延在する4本の光ファイバ整列溝34が形
成される。そこで、この開口33からファイバ押圧固定
部材31を挿入すると、光ファイバ整列溝34内の4本
の光ファイバ3を、ファイバ押圧固定部材31の下面3
1aにより一度に上から押さえ込むことができる(図1
9参照)。
たファイバ押圧固定部材31を付勢するバネ部材35を
有し、このバネ部材35は、フェルール30の上面から
下面に亙って延在する断面コ字状のクランプ部材として
構成され、このクランプ部材35によってファイバ押圧
固定部材31を収容部32内で弾発的に保持している。
従って、クランプ部材35を利用すると、各光ファイバ
整列溝34内の各光ファイバ3を、所定の固定荷重をも
ってフェルール30にしっかりと固定させることができ
る。
又は冷間加工されたステンレスにすることで、バネ力が
強く、耐久性の高いクランプ部材35が可能となり、ク
ランプ力の長期信頼性を担保する。また、クランプ部材
35は、板状の上片35aと下片35bとこれらを連結
させる中間片(図示せず)とからコ字状に形成され、ク
ランプ部材35の上片35aによる適切なクランプ力を
作り出している。
3をフェルール30に固定させるためのファイバ押圧固
定部材31とは別に、テープ心線2の被覆部Fをフェル
ール30に固定させるブロック状の被覆部押圧固定部材
39を有している。
列溝34から後方に延びる光ファイバガイド孔40が設
けられ、その後方に被覆部挿入部36が位置している。
この被覆部挿入部36は、テープ心線2の被覆部Fを収
容する幅を少なくとも有している。フェルール30の後
端には、前述したファイバ押圧固定部材用収容部32に
並設させた被覆部押圧固定部材用収容部37が切欠き形
成され、この収容部37内に被覆部押圧固定部材39を
配置させることができる。また、光コネクタC1は、収
容部37内の被覆部押圧固定部材39を付勢するバネ部
材38を有し、このバネ部材38は、フェルール30の
上面から下面に亙って延在する断面コ字状のクランプ部
材として構成され、このクランプ部材38によって被覆
部押圧固定部材39を収容部37内で弾発的に保持す
る。
光ファイバ整列溝34から連続して前方に延びる光ファ
イバ位置決め孔4が形成され、各光ファイバ位置決め孔
4には空気層が形成され、所定の後退量をもって、光フ
ァイバ3の先端面3aとフェルール1の前端面1aとの
間に中空領域Sを形成する点は、光コネクタCと同様で
ある。ただし、この光コネクタC1は、接着剤を全く利
用しない組立てをも可能にする。
態について説明すると、図20に示すように、4本の光
ファイバ3の先端面3aを、一列に整列させずして光接
続口5内に配置させるものであってもよい。すなわち、
一列に並んだ各光接続口5内に各光ファイバ3の先端面
3aを埋設させる場合、各埋設長さが不揃いであっても
よい。これは、それぞれの光ファイバ3において、独立
した接続がなされるからである。
1内に埋設させる更なる利点は、フェルール1内に光フ
ァイバ3を挿入する前工程で、各光ファイバ3の先端面
3aを、精度良く一列に整列させるように切断せずと
も、数μmの整列誤差をもって、光ファイバ3の先端部
分を多少の不揃い状態でラフに切断することができ、切
断加工を迅速に行うことができる。この場合、光ファイ
バ3の先端面が斜めに切断されても、接続時に影響を与
え難い。また、端面不揃い状態の光ファイバ3をフェル
ール1内に組み込んだ後でも、光ファイバ3の先端部分
を、再度切り揃える必要がなく、光ファイバ3の組付け
作業も極めて迅速になる。更に、熱膨張率によって起こ
る光ファイバ3の突出量の変化をも許容する。そして、
フェルール1に光ファイバ3を挿入する前工程で、光フ
ァイバ3の先端面3aを放電加工により丸めると、光フ
ァイバ位置決め孔4内に光ファイバ3を挿入し易くな
る。なお、フェルール30についても同様である。
の実施形態に限定されるものではなく、その適用範囲
は、MT型の光コネクタばかりでなく、その他の型式の
多心用光コネクタや、SC型やMU型などの単心用光コ
ネクタにも及ぶことは、言うまでもない。
果をもっている。すなわち、光ファイバを内蔵したフェ
ルールをもつ光コネクタにおいて、フェルールの前端面
に形成した光接続口からフェルールの内部に向けて延び
る光ファイバ位置決め孔内に、光ファイバが挿入され、
光ファイバの先端面を光接続口内に埋没させ、光接続口
内において、光ファイバの先端面とフェルールの前端面
との間に中空領域を設けたことにより、組立て時間の短
縮を可能にし、簡単にしかも安価に光コネクタを組立て
ができる。
ル及び光ファイバ心線を示す斜視図である。
を示す光コネクタの平面図である。
イバが挿入された状態を示す拡大断面図である。
大断面図である。
大断面図である。
て利用される光ファイバ押当て部材を示す斜視図であ
る。
平面図である。
る前の状態を示す平面図である。
た後の状態を示す平面図である。
示す要部拡大断面図である。
す平面図である。
示す断面図である。
面図である。
面図である。
ネクタを示す平面図である。
る。
バを装填して、クランプ部材で上から押し付けた状態を
示す拡大断面図である。
状態で埋没させた状態を示す平面図である。
…光コネクタ、1,30…フェルール、1a,30a…
フェルールの前端面、3…光ファイバ、3a…光ファイ
バの先端面、4…光ファイバ位置決め孔、5…光接続
口、9,34…光ファイバ整列溝、31…光ファイバ押
圧固定部材。
Claims (6)
- 【請求項1】 光ファイバを内蔵したフェルールをもつ
光コネクタにおいて、 前記フェルールの前端面に形成した光接続口から前記フ
ェルールの内部に向けて延びる光ファイバ位置決め孔内
に、前記光ファイバが挿入され、前記光ファイバの先端
面を前記光接続口内に埋没させ、前記光接続口内におい
て、前記光ファイバの前記先端面と前記フェルールの前
記前端面との間に中空領域を設けたことを特徴とする光
コネクタ。 - 【請求項2】 前記光ファイバの前記先端面は、放電加
工されて曲率半径1mm以下に形成されたことを特徴と
する請求項1記載の光コネクタ。 - 【請求項3】 前記光ファイバは、GI型ファイバであ
ることを特徴とする請求項2記載の光コネクタ。 - 【請求項4】 前記光ファイバ位置決め孔内において、
前記中空領域の後方に接着剤領域を設けたことを特徴と
する請求項1〜3のいずれか一項記載の光コネクタ。 - 【請求項5】 前記フェルール内には、前記光ファイバ
位置決め孔の後方に延在して前記光ファイバを配置させ
る光ファイバ整列溝が設けられ、前記光ファイバを前記
光ファイバ整列溝内に接着固定したことを特徴とする請
求項1〜4のいずれか一項記載の光コネクタ。 - 【請求項6】 前記フェルール内には、前記光ファイバ
位置決め孔の後方に位置して前記光ファイバを配置させ
る光ファイバ整列溝が設けられ、この光ファイバ整列溝
内の前記光ファイバを、前記光ファイバ整列溝の壁面に
押し付ける光ファイバ押圧固定部材を更に有することを
特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の光コネク
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07223798A JP3622487B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 光コネクタの組立方法 |
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