JP2000009962A - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

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JP2000009962A
JP2000009962A JP10173067A JP17306798A JP2000009962A JP 2000009962 A JP2000009962 A JP 2000009962A JP 10173067 A JP10173067 A JP 10173067A JP 17306798 A JP17306798 A JP 17306798A JP 2000009962 A JP2000009962 A JP 2000009962A
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optical fiber
optical
ferrule
face
fiber
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JP10173067A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Otsuka
健一郎 大塚
Yoshiaki Tamekuni
芳享 為國
Tomohiko Ueda
知彦 上田
Toshiaki Kakii
俊昭 柿井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、フェルール内で光ファイバの光伝
送ロスが発生し難く、光ファイバの破断の虞れもない光
コネクタを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明による光コネクタ1は、光ファイ
バ3の先端をフェルール4の前端面4aから突出させた
光コネクタにおいて、フェルール4の前端面4aに形成
した光接続口5からフェルール4の内部に向けて延びる
光ファイバ挿入部13内に、光ファイバ3が挿入され、
光ファイバ挿入部13内には、フェルール4の光接続口
5から内方に向けて延びる圧縮非固定領域Sと、圧縮非
固定領域Sの後方に位置して光ファイバ3をフェルール
4に固定する固定領域Pとが設けられ、光ファイバ3の
先端面3aが斜めに形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタに係
り、光ファイバを相互に接続させる光コネクタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術として、特
開平9−159860号公報がある。この公報に記載さ
れた光コネクタは、光ファイバの座屈を利用して光接続
させるためのものである。具体的には、フェルール(プ
ラグ)の先端面から光ファイバを所定量だけ突出させ、
フェルールの内部に、弓なりになった光ファイバの座屈
を許容する光ファイバたわみ用空間が形成されている。
従って、この光コネクタは、座屈によるPC接続(Phys
ical Contact)を実現させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光コネクタは、上述したように構成されているため、次
のような課題が存在していた。すなわち、光ファイバた
わみ用空間内で光ファイバを弓なりに座屈させた場合、
この座屈によって光ファイバに無理な負荷が加わり、フ
ェルール内の光ファイバに光伝送ロスが発生したり、場
合によっては、光ファイバが破断する可能性があるとい
った問題点があった。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、フェルール内で光ファイバの光伝送ロス
が発生し難く、光ファイバの破断の虞れもない光コネク
タを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
光コネクタは、光ファイバの先端をフェルールの前端面
から突出させた光コネクタにおいて、フェルールの前端
面に形成した光接続口からフェルールの内部に向けて延
びる光ファイバ挿入部内に、光ファイバが挿入され、光
ファイバ挿入部内には、フェルールの光接続口から内方
に向けて延びる圧縮非固定領域と、圧縮非固定領域の後
方に位置して光ファイバをフェルールに固定する固定領
域とが設けられ、光ファイバの先端面が斜めに形成され
ていることを特徴とする。
【0006】この光コネクタにおいて、フェルール内に
設けられた圧縮非固定領域では、光ファイバの光接続時
に、光ファイバが光ファイバ挿入部内で座屈することの
ない領域として形成されている。よって、本発明の光コ
ネクタは、座屈を利用したPC接続の不具合を回避させ
るため、新規な着想の光ファイバ圧縮型PC接続を提案
する。さらに、光ファイバの先端面を斜めに形成するこ
とで、光ファイバの先端面で引き起こされる反射による
戻り光を極めて小さくすることができ、圧縮型PC接続
時の光接続損失の低減を図ることができる。
【0007】請求項2記載の光コネクタにおいて、フェ
ルールの前端面は、光ファイバの先端面の角度と略同一
の角度をもって斜めに形成されると好ましい。このよう
な構成は、研磨により光ファイバの先端面を形成する場
合に、研磨が行い易いといった利点を有する。
【0008】請求項3記載の光コネクタにおいて、固定
領域では、接着剤によって光ファイバの外周面と光ファ
イバ挿入部の壁面とを接着させると好ましい。このよう
な構成を採用した場合、光ファイバの固定が安価に実現
化され、光ファイバを光ファイバ挿入部内にスピーディ
に且つ確実に固定させることもできる。
【0009】請求項4記載の光コネクタにおいて、光フ
ァイバ挿入部は、光接続口から延びて圧縮非固定領域を
なす光ファイバ位置決め孔と、光ファイバ位置決め孔の
後方に位置して固定領域をなす光ファイバ整列溝とから
なり、固定領域では、光ファイバ整列溝内の光ファイバ
を上から押し付けて、光ファイバ整列溝の壁面に光ファ
イバを固定させるファイバ押圧固定部材を有すると好ま
しい。このような構成を採用した場合、光ファイバ整列
溝内に光ファイバを配置させ、光ファイバ押圧固定部材
によって光ファイバを上から押圧するだけで、フェルー
ルに対し光ファイバを簡単かつ確実に固定することがで
きる。
【0010】請求項5記載の光コネクタにおいて、光接
続口を複数設け、各光接続口をフェルールの前端面で一
列に並設させ、各光接続口から光ファイバをそれぞれ突
出させると好ましい。このような構成を採用した場合、
フェルールの前端面から各光ファイバの先端を不揃いの
状態で突出させても、フェルール内で各光ファイバが独
立して圧縮され、多心の圧縮型PC接続が可能になる。
【0011】請求項6記載の光コネクタにおいて、圧縮
非固定領域に屈折率整合剤を充填させると好ましい。こ
のような構成を採用した場合、光ファイバ同士を圧縮型
PC接続させる際、光接続口内に溜まっている屈折率整
合剤が光ファイバの接合面に付着し、光ファイバの先端
面の加工ムラを埋めることができ、確実なPC接続が達
成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による光
コネクタの好適な実施形態について詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明に係る光コネクタを示す分
解斜視図である。同図に示す光コネクタ1は、テープ状
の光ファイバ心線(以下「テープ心線」という)2の先
端から被覆部Fの除去により露出した4本(4心)の光
ファイバ3を固定させるためのフェルール4を有してい
る。このフェルール4は、従来のMTコネクタと同様に
樹脂により一体成形され、その前端面4aは、相手側の
光コネクタとの端面合わせを達成させるために、所定の
角度をもって斜めにカットされ、前端面4aには、所定
のピッチで横一列に整列させた光接続口5が設けられて
いる。また、光接続口5の両側方には、光コネクタ1同
士の接続に利用するガイドピン挿入孔Gが設けられてい
る。
【0014】図1及び図2に示すように、フェルール4
の内部には、各光ファイバ3を挿入するために長手方向
に延在させた4本の光ファイバ挿入部13が平行で且つ
一直線状に形成されている。この光ファイバ挿入部13
は、光接続口5から延びて圧縮非固定領域Sとして利用
する光ファイバ位置決め孔6と、光ファイバ位置決め孔
6の後方に位置して固定領域Pとして利用される断面C
字状の光ファイバ整列溝7(図3参照)とからなる。各
光ファイバ位置決め孔6は、圧縮型PC接続(Physical
Contact)を実現させるために、フェルール4の前端面
4aから後端面4bに向けて真っすぐに延在する。そし
て、各光ファイバ整列溝7の上方には、ブロック状のフ
ァイバ押圧固定部材8が配置され、このファイバ押圧固
定部材8は後述する収容部10内に収容される。
【0015】なお、光ファイバ整列溝7の後方には、光
ファイバ3の挿入を考慮した光ファイバ導入孔7Aが設
けられるが、光ファイバ位置決め孔6と光ファイバ整列
溝7と光ファイバ導入孔7Aとは、一直線上に配列させ
ている。従って、光ファイバ導入孔7Aから挿入した光
ファイバ3は、光ファイバ整列溝7を通って光ファイバ
位置決め孔6に達し、光接続口5から排出される。
【0016】更に、フェルール4には、ファイバ押圧固
定部材8を収容するためのファイバ押圧固定部材用収容
部10が設けられ、この収容部10の頂部は、ファイバ
押圧固定部材8を挿入するための矩形の開口9として形
成され、その開口9は、フェルール4の上面4cに形成
されることになる。そして、フェルール4に凹状のファ
イバ押圧固定部材用収容部10を形成することで、収容
部10の底面10aには、その全長に亙って延在する4
本の光ファイバ整列溝7が形成される。そこで、この開
口9からファイバ押圧固定部材8を挿入すると、各光フ
ァイバ整列溝7内にファイバ押圧固定部材8を配置させ
ることができ、光ファイバ整列溝7内の4本の光ファイ
バ3を、ファイバ押圧固定部材8の下面8bにより一度
に上から押さえ込むことができる。
【0017】光コネクタ1は、収容部10内に挿入した
ファイバ押圧固定部材8を付勢するバネ部材11を有
し、このバネ部材11は、フェルール4の上面4cから
下面4dに亙って延在する断面コ字状のクランプ部材と
して構成され、このクランプ部材11によってファイバ
押圧固定部材8を収容部10内で弾発的に保持してい
る。また、ファイバ押圧固定部材8の上面8aには、長
手方向に延在する突起部12が設けられ、この突起部1
2を介してクランプ部材11のバネ力をファイバ押圧固
定部材8に伝達するので、クランプ力をファイバ押圧固
定部材8に均等に分散させることができる。従って、各
光ファイバ整列溝7上に位置する4本の光ファイバ3を
ファイバ押圧固定部材8により均一に押え付けることが
できる。
【0018】なお、クランプ部材11の材質を、燐青銅
又は冷間加工されたステンレスにすることで、バネ力が
強く、耐久性の高いクランプ部材11が可能となり、ク
ランプ力の長期信頼性を担保する。また、クランプ部材
11は、板状の上片11aと下片11bとこれらを連結
させる中間片11cとからコ字状に形成され、クランプ
部材11の上片11aによる適切なクランプ力を作り出
している。
【0019】更に、図1及び図2に示すように、前述し
た光コネクタ1は、光ファイバ3をフェルール4に固定
させるためのファイバ押圧固定部材8とは別に、テープ
心線2の被覆部Fをフェルール4に固定させるためのブ
ロック状の被覆部押圧固定部材15を有している。
【0020】フェルール4の内部には、光ファイバ導入
孔7Aの後方に位置する被覆部挿入部16が設けられ、
被覆部挿入部16は、テープ心線2の被覆部Fを収容す
る幅を少なくとも有している。フェルール4の後端に
は、前述したファイバ押圧固定部材用収容部10に並設
させた被覆部押圧固定部材用収容部17が切欠き形成さ
れ、この収容部17内に被覆部押圧固定部材15を配置
させる。
【0021】光コネクタ1は、収容部17内の被覆部押
圧固定部材15を付勢するバネ部材18を有し、このバ
ネ部材18は、フェルール4の上面4cから下面4dに
亙って延在する断面コ字状のクランプ部材として構成さ
れ、このクランプ部材18によって被覆部押圧固定部材
15を収容部17内で弾発的に保持している。また、被
覆部押圧固定部材15の上面15aには、長手方向に延
在する突起部20が設けられ、この突起部20を介して
クランプ部材18のバネ力を被覆部押圧固定部材15に
伝達し、クランプ力を被覆部押圧固定部材15に均等に
分散させている。
【0022】従って、被覆部挿入部16上に位置する幅
広の被覆部Fを被覆部押圧固定部材15により均一に押
え付けることができる。なお、クランプ部材18の材質
を、燐青銅又は冷間加工されたステンレスにすること
で、バネ力が強く、耐久性の高いクランプ部材18が可
能となり、クランプ力の長期信頼性を担保する。また、
クランプ部材18は、板状の上片18aと下片18bと
これらを連結させる中間片18cとからコ字状に形成さ
れ、クランプ部材18の上片18aによる適切なクラン
プ力を作り出している。
【0023】ここで、圧縮型PC(Physical Contact)
接続を実現させる光コネクタ1の要部を詳細に説明す
る。
【0024】図2及び図4に示すように、光ファイバ3
の直径Mに対して光ファイバ位置決め孔6の直径Nは僅
かに大きく形成されている。具体的には、例えば直径1
25μmの光ファイバ3に対して、光ファイバ位置決め
孔6の直径Nを126μmに形成することで、1μmと
いう微小な径差をもって、光ファイバ3を光ファイバ位
置決め孔6内に挿入させている。したがって、光ファイ
バ位置決め孔6内の光ファイバ3を非固定状態にする
と、微細な光ファイバ位置決め孔6内で光ファイバ3を
座屈させることなく圧縮させることができる。なお、前
述した径差は、光ファイバ3が、光ファイバ位置決め孔
6内で長手方向にのみ圧縮するが、座屈しないような径
差として適宜決定されるものである。
【0025】また、前述したように、各光ファイバ整列
溝7上に配置させた4本の光ファイバ3を、ブロック状
のファイバ押圧固定部材8により一度に上から押さえ付
けることで、フェルール4内に光ファイバ3の固定領域
Pが形成される。すなわち、このような固定領域Pは圧
縮非固定領域Sの後方に設けられることになり、光ファ
イバ位置決め孔6内で光ファイバ3の圧縮を後方からサ
ポートしている。
【0026】図5に示すように、フェルール4の前端面
4aから光ファイバ3の先端面3aを突出させた場合、
光ファイバ3の先端面3aは斜めに切断形成されてい
る。そして、切断角度αは、5°以上であれば良いが、
8°が最も好ましいことが、理論検討及び実験により確
かめられている。このように、先端面3aを斜めに形成
すると、光ファイバ3の先端面3aで起こる反射による
戻り光を極めて小さくでき、圧縮型PC接続時の光接続
損失の低減を図ることができる。
【0027】この切断角度αを光ファイバ3の先端面3
aに形成する時期としては、フェルール4内に光ファイ
バ3を挿入する前であっても後であってもよい。例え
ば、被覆部Fの除去後、光ファイバ3をフェルール4内
に挿入し、光ファイバ3をフェルール4に固定した後、
研磨して斜め端面を形成する。また、フェルール4の前
端面4aも、先端面3aの切断角度αと略同一の切断角
度βをもって斜めに形成する。その結果、光ファイバ3
の先端面3aとフェルール4の前端面4aとが略平行に
延在することとなる。
【0028】図6に示すように、フェルール4の前端面
4aから4本の光ファイバ3を突出させる場合、光ファ
イバ3の各突出量が不揃いであってもよい。これは、フ
ェルール4内で各光ファイバ3を独立して圧縮させるこ
とができる圧縮型PC接続の利点である。なお、光接続
させるにあたって、図6及び図7に示すように、他側の
光コネクタCのフェルール19には、前述したフェルー
ル4の前端面4aと同じ切断角度βをもった前端面19
aが形成され、フェルール19内に接着固定した光ファ
イバ20にも、前述した光ファイバ3の先端面3aと同
じ切断角度αをもった先端面20aが形成されている。
さらに、フェルール19の前端面19aと光ファイバ2
0の先端面20aとは面一状態をなす。
【0029】そこで、光接続させるにあたって、対をな
す各フェルール4,19の前端面4a,19a同士及び
光ファイバ3,20の先端面3a,20a同士を平行に
対峙させ、図8に示すように、フェルール4の前端面4
aとフェルール19の前端面19aとを突き合わせるよ
うにする。このとき、光ファイバ3の先端面3aと光フ
ァイバ20の先端面20aも角度αを維持した状態で圧
縮接続される。その結果、光接続時において、万が一P
C結合が外れた場合でも、この接合面Aで起きる反射戻
り光を極めて小さくすることができる。
【0030】このように、各光ファイバ3をフェルール
4の前端面4aから不揃い状態で突出させることができ
る利点は、フェルール4内に光ファイバ3を挿入する前
工程で、各光ファイバ3の先端を、精度良く一列に整列
させるように切断せずとも、多少の不揃い状態でラフに
切断することができ、切断加工を迅速に行い得ることで
ある。また、端面不揃い状態の光ファイバ3をフェルー
ル4内に組み込んだ後でも、フェルール4の前端面4a
から突出する光ファイバ3の先端を、再度切り揃える必
要がなく、光ファイバ3の組み込み作業も極めて迅速に
行える。更に、熱膨張率によって起こる光ファイバ3の
突出量の変化をも許容する。
【0031】次に、本発明に係る光コネクタの他の実施
形態について説明する。なお、図1に示した光コネクタ
1と同一又は同等な構成部分には同一符号を付し、その
説明は省略する。
【0032】図9に示した光コネクタ21は、4本の光
ファイバ3を固定させるためのフェルール22を有して
いる。このフェルール22には、接着剤Rを収容するた
めの光ファイバ接着用凹部23が設けられ、この凹部2
3の頂部は、接着剤Rを流入させるための矩形の開口2
4として形成される。そして、凹部23の底面23aに
は、その全長に亙って延在する4本の光ファイバ整列溝
7が形成されている。また、フェルール22の前端面2
2aは、切断角度0°すなわち真っ直ぐに切り落とされ
た形状を有する。これに対して、光ファイバ3の先端面
3aは、8°程度の切断角度αをもって斜めに形成され
ている。
【0033】この場合、フェルール22の前端面22a
と光ファイバ3の先端面3aとは同じ角度になっておら
ず、光ファイバ3の先端面3aの反射戻り光のみを考慮
した構成となっている。そこで、フェルール22内に光
ファイバ3を挿入し、フェルール22の前端面22aか
ら各光ファイバ3の先端を突出させた後、開口24から
接着剤R(エポキシ系加熱硬化型接着剤)を流し込む
と、光ファイバ整列溝7上の4本の光ファイバ3が、接
着剤Rを介してフェルール22に固定される。これが、
フェルール22の固定領域Pとなる。
【0034】また、接着剤Rの注入時において、接着剤
Rが、凹部23から光ファイバ位置決め孔6内に流れ込
もうとするが、圧縮非固定領域Sを確保するため、少な
くとも光ファイバ位置決め孔6の入口部分6aに、グリ
ース状の充填剤K(例えばグリース状のシリコン系屈折
率整合剤)を予め充填しておくと好適である(図10参
照)。ただし、光ファイバ位置決め孔6の全長に亙っ
て、その内部に充填剤Kを注入しても同様の効果を奏す
る。この場合、基本的に、屈折率整合剤は組立て作業完
了後に除去される。
【0035】なお、フェルール22の後端には、前述し
た光ファイバ接着用凹部23に並設させた被覆部接着用
凹部25が形成され、この凹部25内に接着剤Rを流し
込むと、被覆部Fは、接着剤Rによってフェルール22
に確実に固定される。
【0036】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではない。
【0037】例えば、図11に示すように、接着剤利用
型フェルール32の前端面32aを斜めに切断形成し、
光ファイバ3の先端面3aの角度と略同じにする。ただ
し、光ファイバ3の先端面3aとフェルール32の前端
面32aとの角度を必ずしも一致させずとも、異なった
切断角度であっても初期の目的は達成される。また、光
ファイバ位置決め孔6内において、接着剤Rを光接続口
5近傍まで充填させて、圧縮非固定領域Sを小さくした
ものであってもよく、更には、光接続口5まで屈折率整
合剤を充填させると、充填剤Kを光接続に利用すること
が可能となる。
【0038】また、光ファイバ整列溝7は、断面略C字
状でなくとも、断面V字状であってもよい。この場合、
光ファイバの2点支持が可能となり、光ファイバ整列溝
7上で光ファイバ3を安定して支持させることができ
る。更に、光ファイバ心線2は、複数心であれば4心に
限定されるものではなく、例えば、2心〜16心のテー
プ心線であってもよく、当然に単線であってもよい。ま
た、圧縮領域として利用される圧縮非固定領域Sの長さ
は、圧縮型PC接続の際に光ファイバ3が圧縮される量
に応じて適宜決定されるものである。
【0039】そして、図12に示すように、光ファイバ
3の先端面3aは、二点鎖線で示すような斜め端面に形
成後、放電加工によるエッジ処理が施され、先端面3a
は斜めを維持したままの状態で丸みを帯びるため、圧縮
型PC接続させ易くなる。
【0040】
【発明の効果】本発明による光コネクタは、以上のよう
に構成されているため、次のような効果を得る。すなわ
ち、光ファイバの先端をフェルールの前端面から突出さ
せた光コネクタにおいて、フェルールの前端面に形成し
た光接続口からフェルールの内部に向けて延びる光ファ
イバ挿入部内に、光ファイバが挿入され、光ファイバ挿
入部内には、フェルールの光接続口から内方に向けて延
びる圧縮非固定領域と、圧縮非固定領域の後方に位置し
て光ファイバをフェルールに固定する固定領域とが設け
られ、光ファイバの先端面が斜めに形成されていること
により、フェルール内で光ファイバの光伝送ロスが発生
し難く、光ファイバの破断の虞れのない光コネクタが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光コネクタの第1の実施形態を示
す分解斜視図である。
【図2】図1に示した光コネクタの縦断面図である。
【図3】光ファイバを光ファイバ整列溝上で固定した状
態を示す断面図である。
【図4】図1に示したフェルールの圧縮非固定領域を示
す要部拡大断面図である。
【図5】図4の要部拡大断面図である。
【図6】フェルール同士を圧縮型PC接続させる前の状
態を示す要部拡大平面図である。
【図7】図6の要部拡大断面図である。
【図8】フェルール同士を圧縮型PC接続した後の状態
を示す要部拡大断面図である。
【図9】本発明に係る光コネクタの第2の実施形態を示
す縦断面図である。
【図10】図9に示したフェルールの圧縮非固定領域を
示す要部拡大断面図である。
【図11】本発明に係る光コネクタの第3の実施形態を
示す要部拡大断面図である。
【図12】本発明に係る光コネクタの第4の実施形態を
示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1,21…光コネクタ、3…光ファイバ、3a…先端
面、4,22,32…フェルール、4a,22a,32
a…前端面、5…光接続口、6…光ファイバ位置決め
孔、7…光ファイバ整列溝、8…光ファイバ押圧固定部
材、13…光ファイバ挿入部、S…圧縮非固定領域、P
…固定領域、R…接着剤、K…屈折率整合剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 知彦 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 柿井 俊昭 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H036 AA02 CA01 CA07 CA08 GA05 GA12 GA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの先端をフェルールの前端面
    から突出させた光コネクタにおいて、 前記フェルールの前記前端面に形成した光接続口から前
    記フェルールの内部に向けて延びる光ファイバ挿入部内
    に、光ファイバが挿入され、前記光ファイバ挿入部内に
    は、前記フェルールの前記光接続口から内方に向けて延
    びる圧縮非固定領域と、前記圧縮非固定領域の後方に位
    置して前記光ファイバを前記フェルールに固定する固定
    領域とが設けられ、前記光ファイバの先端面が斜めに形
    成されていることを特徴とする光コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記フェルールの前記前端面は、前記光
    ファイバの前記先端面の角度と略同一の角度をもって斜
    めに形成されていることを特徴とする請求項1記載の光
    コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記固定領域では、接着剤によって前記
    光ファイバの外周面と前記光ファイバ挿入部の壁面とを
    接着させることを特徴とする請求項1又は2記載の光コ
    ネクタ。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバ挿入部は、前記光接続口
    から延びて前記圧縮非固定領域をなす光ファイバ位置決
    め孔と、前記光ファイバ位置決め孔の後方に位置して前
    記固定領域をなす光ファイバ整列溝とからなり、前記固
    定領域では、前記光ファイバ整列溝内の前記光ファイバ
    を上から押し付けて、前記光ファイバ整列溝の壁面に光
    ファイバを固定させるファイバ押圧固定部材を有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記光接続口を複数設け、前記各光接続
    口を前記フェルールの前記前端面で一列に並設させ、前
    記各光接続口から前記光ファイバをそれぞれ突出させた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の光
    コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記圧縮非固定領域に屈折率整合剤を充
    填させたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項
    記載の光コネクタ。
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