JP2019144510A - 光コネクタ、光接続構造、及び光コネクタの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ARコートを不要とすることができると共に、標準的な光コネクタとの互換性を高めることができる光コネクタ、光接続構造、及び光コネクタの製造方法を提供する。【解決手段】一実施形態に係る光コネクタ1は、フェルール2と、光ファイバ15とを備え、フェルール2は、フェルール端面2aと、フェルール端面2aに開口する光ファイバ保持孔5とを有し、光ファイバ15は先端面15aを有し、光ファイバ15は、先端面15aが開口から突出しない状態、且つ、光ファイバ15の光軸と先端面15aの法線とフェルール端面2aの法線とが同一平面内にある状態で、光ファイバ保持孔5に挿通されて保持されており、光ファイバ15の光軸に対する先端面15aの法線の傾斜角度θ1である第1の角度は、光軸に対するフェルール端面2aの法線の傾斜角度θ2である第2の角度よりも大きい。【選択図】図4
Description
本発明は、光コネクタ、光接続構造、及び光コネクタの製造方法に関する。
特許文献1には、光コネクタフェルール、光コネクタ及び光接続構造が記載されている。光接続構造は、光コネクタフェルールを備える光コネクタと、相手側コネクタとがスペーサを介して互いに対向することによって構成される。光コネクタフェルールは、相手側コネクタと対向するフェルール端面と、フェルール端面において開口しており光ファイバが挿入及び保持される光ファイバ保持孔とを有する。光ファイバ保持孔に挿入及び保持される光ファイバの光軸に沿った断面において、フェルール端面の法線は、光ファイバの光軸が延びる方向である光軸方向に対して傾斜している。光軸方向に対する当該法線の傾斜角度は、10°以上且つ20°以下である。
特許文献2には、減衰器が記載されている。減衰器は、互いに対向する一対の雄フェルールと、一対の雄フェルールを互いに接続させる雌継手とを備える。雌継手の内部には、穿孔に設けられた球が固定されている。一対の雄フェルールのそれぞれは、球に押し付けられる逆円錐状の突起部と、光ファイバを保持すると共に突起部から光ファイバの軸線方向に突出する軸線方向突出部とを備える。軸線方向突出部の前面、及び光ファイバの前面は、軸線方向に対して垂直な面に対して13°傾斜している。
特許文献3には、非接触式の光コネクタが記載されている。この光コネクタは、孔を有するフェルールと、フェルールの孔に挿入及び固定される光ファイバとを備える。フェルールの前面は、滑らかとなるように研磨されている。光ファイバの前面は、フェルールの前面よりも引き込まれており、光ファイバの前面、及びフェルールの前面には、反射防止のためのARコートが施されている。
ところで、非接触式の光コネクタとしては、光ファイバの光軸方向に対するフェルール端面の法線の傾斜角度、及び光ファイバの光軸方向に対する光ファイバの先端面の法線の傾斜角度が8°のものが標準的である。この光コネクタでは、光ファイバの先端面がフェルール端面から引き込まれることにより、光ファイバの先端面が相手側コネクタに接触しないので非接触での光接続が可能となる。しかしながら、この光コネクタでは、光軸方向に対する光ファイバの先端面の法線の傾斜角度が8°であることにより、多重反射を低減するためのARコートが必要となるためコストの増大を招来しうる。
一方、光軸方向に対する光ファイバの先端面の法線の傾斜角度、及び、光軸方向に対するフェルール端面の法線の傾斜角度が10°以上である場合には、光ファイバの先端面から相手側コネクタに向かう戻り光を光ファイバの光軸から離すことが可能となる。このため、ARコートが無くても光ファイバの先端面における光の多重反射が抑制される。しかしながら、前述したように、光ファイバの光軸方向に対するフェルール端面の法線の傾斜角度が8°のものが標準的である。よって、光軸方向に対するフェルール端面の法線の傾斜角度が10°以上である光コネクタは、標準的な光コネクタとの接続が困難である。従って、標準的な光コネクタとの互換性の点において改善の余地がある。
本発明は、ARコートを不要とすることができると共に、標準的な光コネクタとの互換性を高めることができる光コネクタ、光接続構造、及び光コネクタの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る光コネクタは、フェルールと、少なくとも1本以上の光ファイバとを備え、フェルールは、フェルール端面と、フェルール端面に開口する少なくとも1つ以上の光ファイバ保持孔とを有し、光ファイバは、先端面を有し、光ファイバは、先端面が開口から突出しない状態、且つ、光ファイバの光軸と先端面の法線とフェルール端面の法線とが同一平面内にある状態で、光ファイバ保持孔に挿通されて保持されており、光ファイバの光軸に対する先端面の法線の角度である第1の角度は、光軸に対するフェルール端面の法線の角度である第2の角度よりも大きい。
本発明の一側面に係る光接続構造は、互いに接続される前述した第1及び第2の光コネクタを備え、第1の光コネクタの第1のフェルール端面は、第2の光コネクタの第2のフェルール端面に沿って延びており、第1の光コネクタの第1の光ファイバの光軸は、第2の光コネクタの第2の光ファイバの光軸に沿って延びており、第1のフェルール端面は、第2のフェルール端面に当接する。
本発明の別の側面に係る光接続構造は、互いに接続される第1及び第2の光コネクタを備え、第1の光コネクタは、前述した光コネクタであり、第1の光コネクタの第1のフェルールは、第1のフェルール端面を有するMTフェルールであり、第2の光コネクタは、第1のフェルール端面に沿って延びる第2のフェルール端面を有するMTフェルールである第2のフェルールと、複数の第2の光ファイバとを備え、複数の第2の光ファイバのそれぞれは、先端面が開口から引き込まれていない状態で光ファイバ保持孔に挿通されて保持されており、複数の第2の光ファイバの先端面のそれぞれは、第2のフェルール端面に対して平行に延びており、第1の光コネクタの第1の光ファイバの光軸は、第2の光ファイバの光軸に沿って延びており、第1のフェルール端面は、第2のフェルール端面に当接する。
本発明の一側面に係る光コネクタの製造方法は、少なくとも1本の光ファイバの外被を剥ぐと共に、光ファイバの先端面の法線が光ファイバの光軸に対して傾斜する向きとなるように光ファイバを切断する第1の工程と、第1の工程において切断された少なくとも1本以上の光ファイバをフェルールの光ファイバ保持孔に挿入する第2の工程と、光ファイバの光軸に対する先端面の法線の角度である第1の角度が、光軸に対するフェルールのフェルール端面の法線の角度である第2の角度より大きくなるように先端面の向きと位置を決める第3の工程と、先端面の向きと位置が第3の工程において決められた状態で、光ファイバ保持孔に接着剤を注入して接着剤を硬化させ、フェルールと光ファイバとを固定する第4の工程と、を備える。
本発明の各側面によれば、ARコートを不要とすることができると共に、標準的な光コネクタとの互換性を高めることができる。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。実施形態に係る光コネクタは、フェルールと、少なくとも1本以上の光ファイバとを備え、フェルールは、フェルール端面と、フェルール端面に開口する少なくとも1つ以上の光ファイバ保持孔とを有し、光ファイバは、先端面を有し、光ファイバは、先端面が開口から突出しない状態、且つ、光ファイバの光軸と先端面の法線とフェルール端面の法線とが同一平面内にある状態で、光ファイバ保持孔に挿通されて保持されており、光ファイバの光軸に対する先端面の法線の角度である第1の角度は、光軸に対するフェルール端面の法線の角度である第2の角度よりも大きい。
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。実施形態に係る光コネクタは、フェルールと、少なくとも1本以上の光ファイバとを備え、フェルールは、フェルール端面と、フェルール端面に開口する少なくとも1つ以上の光ファイバ保持孔とを有し、光ファイバは、先端面を有し、光ファイバは、先端面が開口から突出しない状態、且つ、光ファイバの光軸と先端面の法線とフェルール端面の法線とが同一平面内にある状態で、光ファイバ保持孔に挿通されて保持されており、光ファイバの光軸に対する先端面の法線の角度である第1の角度は、光軸に対するフェルール端面の法線の角度である第2の角度よりも大きい。
また、実施形態に係る光接続構造は、互いに接続される前述の第1及び第2の光コネクタを備え、第1の光コネクタの第1のフェルール端面は、第2の光コネクタの第2のフェルール端面に沿って延びており、第1の光コネクタの第1の光ファイバの光軸は、第2の光コネクタの第2の光ファイバの光軸に沿って延びており、第1のフェルール端面は、第2のフェルール端面に当接する。
また、実施形態に係る光コネクタの製造方法は、少なくとも1本の光ファイバの外被を剥ぐと共に、光ファイバの先端面の法線が光ファイバの光軸に対して傾斜する向きとなるように光ファイバを切断する第1の工程と、第1の工程において切断された少なくとも1本以上の光ファイバをフェルールの光ファイバ保持孔に挿入する第2の工程と、光ファイバの光軸に対する先端面の法線の角度である第1の角度が、光軸に対するフェルールのフェルール端面の法線の角度である第2の角度より大きくなるように先端面の向きと位置を決める第3の工程と、先端面の向きと位置が第3の工程において決められた状態で、光ファイバ保持孔に接着剤を注入して接着剤を硬化させ、フェルールと光ファイバとを固定する第4の工程と、を備える。
この光コネクタ、光接続構造、及び光コネクタの製造方法では、光ファイバの光軸に対する先端面の法線の角度である第1の角度と、当該光軸に対するフェルール端面の法線の角度である第2の角度とが互いに異なっている。第2の角度は第1の角度よりも小さい。このように第2の角度が小さいことにより、光ファイバの光軸に対するフェルール端面の法線の傾斜角度が8°である標準的な光コネクタとの接続を容易に行うことができる。従って、標準的な光コネクタとの互換性を高めることができる。また、第1の角度が第2の角度より大きいことにより、光ファイバの先端面からの戻り光を光ファイバの光軸から離すことができる。その結果、ARコートが無くても光ファイバの先端面における光の多重反射を抑制することができる。このように、前述した光コネクタ、光接続構造、及び光コネクタの製造方法では、第2の角度が相対的に小さいことによって標準的な光コネクタとの互換性を高めることができると共に、第1の角度が相対的に大きいことによってARコートを不要とすることができる。
前述した光コネクタでは、フェルールは、光ファイバ保持孔の中心軸方向に沿って延びる複数の光ファイバ保持孔を有し、複数の光ファイバのそれぞれは、中心軸方向に沿って延びた状態で保持されていてもよい。また、前述した光コネクタの製造方法では、フェルールは、複数の光ファイバ保持孔を有するMTフェルールであり、光ファイバの本数は複数であってもよい。この場合、フェルールが複数の光ファイバ保持孔を有すると共に、光ファイバの本数が複数であるため、接続における大きな力を不要とすることができると共に多心の光ファイバを光接続することができる。
また、前述した光コネクタにおいて、光ファイバは、シングルモードファイバであり、第1の角度は、12°以上且つ20°以下であってもよい。この場合、光ファイバがシングルモードファイバであって光ファイバの第1の角度が12°以上であることにより、ARコートが無くても光の多重反射を抑制することができる。また、第1の角度が20°以下であることにより、光の複数の偏光成分間における結合強度の差を抑えることができる。
また、前述した光コネクタにおいて、光ファイバは、マルチモードファイバであり、第1の角度は、4°以上且つ20°以下であってもよい。この場合、ARコートが無くても光の多重反射を抑制することができると共に、光の複数の偏光成分間における結合強度の差を抑えることができる。
また、前述した光コネクタにおいて、光ファイバ保持孔は、開口の一部が塞がれた部分を有し、部分の開口とは反対側の面の法線は、光ファイバ保持孔の中心軸とフェルール端面の法線とを含む平面に含まれており、先端面は、面に当接してもよい。更に、前述した光コネクタの製造方法において、光ファイバ保持孔は、開口の一部が塞がれた部分を有し、部分の開口とは反対側の面の法線は、光ファイバ保持孔の中心軸とフェルール端面の法線とを含む平面に含まれており、第3の工程では、第2の工程で光ファイバ保持孔に挿入された光ファイバの先端面を面に当接させることで先端面の向きと位置を決めてもよい。この場合、光ファイバ保持孔の開口の一部が塞がれた部分の当該面に光ファイバの先端面が当接することにより、先端面の引き込み量の調整と回転調芯とを行うことができる。従って、光コネクタの製造を効率よく行うことができる。
また、光接続構造において、互いに接続される第1及び第2の光コネクタを備え、第1の光コネクタは、前述した光コネクタであり、第1の光コネクタの第1のフェルールは、第1のフェルール端面を有するMTフェルールであり、第2の光コネクタは、第1のフェルール端面に沿って延びる第2のフェルール端面を有するMTフェルールである第2のフェルールと、複数の第2の光ファイバとを備え、複数の第2の光ファイバのそれぞれは、先端面が開口から引き込まれていない状態で光ファイバ保持孔に挿通されて保持されており、複数の第2の光ファイバの先端面のそれぞれは、第2のフェルール端面に対して平行に延びており、第1の光コネクタの第1の光ファイバの光軸は、第2の光ファイバの光軸に沿って延びており、第1のフェルール端面は、第2のフェルール端面に当接してもよい。
この光接続構造において、第1の光コネクタは前述した光コネクタであり、第2の光コネクタは標準的な光コネクタである。すなわち、第2の光コネクタでは、光ファイバが引き込まれていないと共に、光ファイバの先端面はフェルール端面に対して平行に延びている。一方、第1の光コネクタでは、光ファイバの先端面が開口から突出していないと共に、光ファイバの第1の角度はフェルールの第2の角度よりも大きい。このように、第1の光コネクタが標準的な第2の光コネクタに接続されても、第2の角度が相対的に小さいことによって互換性を高めることができる。更に、第1の角度が相対的に大きいことによってARコートを不要とすることができる。
また、光コネクタの製造方法において、光ファイバ保持孔の開口に挿入される突起を有する突き当て部材を備え、突起は、光ファイバ保持孔の中心軸とフェルール端面の法線とを含む平面に法線が含まれる面を有し、第3の工程では、開口に突起を挿入すると共にフェルール端面に突き当て部材を当接させ、第2の工程で光ファイバ保持孔に挿入された光ファイバの先端面を面に当接させることで先端面の向きと位置を決めてもよい。この場合、フェルール端面に突き当て部材を突き当てて突起を光ファイバ保持孔に挿入した状態において、突起の当該面に光ファイバの先端面を当接させるだけで先端面の引き込み量の調整と回転調芯とを行うことができる。従って、光コネクタの製造を効率よく行うことができる。また、突き当て部材を用いることによりフェルールを特殊な形状にしなくても光ファイバの突き当て部分を設けることができるので、フェルールの形状を簡易にすることができる。
また、光コネクタの製造方法において、第1の工程では、レーザーカッターを用いて光ファイバを切断してもよい。この場合、レーザーカッターによって複数の光ファイバを一括して切断することができる。従って、光ファイバの切断を効率よく行うことができるので、光コネクタの製造の効率化に寄与する。
また、光コネクタの製造方法において、第1の工程では、クリーバを用いて光ファイバを切断してもよい。この場合、クリーバが安価であることにより、光ファイバを切断する設備のコストを抑えることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本願発明の実施形態に係る光コネクタ、光接続構造、及び光コネクタの製造方法の具体例を以下で図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示され、特許請求の範囲と均等の範囲内における全ての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解を容易にするため、一部を誇張して描いており、寸法及び角度は図面に記載したものに限定されない。
本願発明の実施形態に係る光コネクタ、光接続構造、及び光コネクタの製造方法の具体例を以下で図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示され、特許請求の範囲と均等の範囲内における全ての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解を容易にするため、一部を誇張して描いており、寸法及び角度は図面に記載したものに限定されない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る光コネクタのフェルールの構成を示す側断面図であって、接続方向A1(後述する光ファイバの光軸方向)に沿った断面を示している。図2は、接続方向A1から第1実施形態に係る光コネクタを見た正面図である。図1及び図2に示されるように、光コネクタ1のフェルール2(第1のフェルール)は、略直方体状の外観を呈しており、例えば樹脂によって構成される。フェルール2は、例えば、MTフェルールである。
図1は、第1実施形態に係る光コネクタのフェルールの構成を示す側断面図であって、接続方向A1(後述する光ファイバの光軸方向)に沿った断面を示している。図2は、接続方向A1から第1実施形態に係る光コネクタを見た正面図である。図1及び図2に示されるように、光コネクタ1のフェルール2(第1のフェルール)は、略直方体状の外観を呈しており、例えば樹脂によって構成される。フェルール2は、例えば、MTフェルールである。
フェルール2は、接続方向A1の一端に設けられて相手側コネクタと対向する平坦なフェルール端面2aと、接続方向A1の他端に設けられた後端面2bとを有する。更に、フェルール2は、接続方向A1に沿って延びる一対の側面2c,2dと、底面2eと、上面2fとを有する。フェルール端面2aは、例えば、接続方向A1と交差する方向A2に沿って長く延びる長方形状を成している。フェルール端面2aの長辺は方向A2に沿って延びており、フェルール端面2aの短辺は方向A3に沿って延びている。方向A3は、接続方向A1及び方向A2の双方に交差(例えば直交)する方向である。
フェルール2の上面2fには、フェルール2の内部に光ファイバを固定する接着剤が導入される導入孔2jが設けられる。後端面2bには、複数本の光ファイバをまとめて受け入れる導入口4が形成されている。例えば、複数本の光ファイバは、0.25mm素線、0.9mm心線、又はテープ心線等の形で導入口4に導入される。
フェルール2は、複数の光ファイバ保持孔5を更に有する。各光ファイバ保持孔5は、挿入された光ファイバを保持する。複数の光ファイバ保持孔5は、導入口4からフェルール端面2aまで貫通しており、各光ファイバ保持孔5の前端はフェルール端面2aにおいて開口している。各光ファイバ保持孔5は接続方向A1に延びており、各光ファイバ保持孔5の中心軸方向は接続方向A1に一致している。複数の光ファイバ保持孔5の開口は、フェルール端面2aにおいて方向A2に沿って一列に並んでいる。
また、光コネクタ1は、一対のガイドピン2g,2hを更に有する。ガイドピン2g,2hは、フェルール端面2aから接続方向A1に突出している。ガイドピン2g,2hは、光コネクタ1に接続される相手側コネクタのフェルールのガイド孔に挿入される。ガイドピン2g,2hは、光コネクタ1と相手側コネクタとの相対位置を固定する。一対のガイドピン2g,2hは、方向A2に沿って並んでおり、複数の光ファイバ保持孔5を挟む位置(換言すれば、光ファイバ保持孔5の列の両端)に設けられている。
図3は、一実施形態の光コネクタ1(第1の光コネクタ)と、相手側コネクタ21(第2の光コネクタ)とによって構成された光接続構造20を示す側断面図である。図3に示されるように、光コネクタ1は、フェルール2と、複数本の光ファイバ15(第1の光ファイバ)とを備える。本実施形態において、相手側コネクタ21は、例えば標準的な光コネクタであり、フェルール22(第2のフェルール)と、複数本の光ファイバ25(第2の光ファイバ)とを備える。
フェルール22は、フェルール2と同様、光ファイバ保持孔5を有するMTフェルールである。例えば、光ファイバ15及び光ファイバ25は共にシングルモードファイバである。しかしながら、光ファイバ15及び光ファイバ25の少なくともいずれかがマルチモードファイバであってもよい。光接続構造20では、光コネクタ1のフェルール2のフェルール端面2a(第1のフェルール端面)と、相手側コネクタ21のフェルール22のフェルール端面22a(第2のフェルール端面)とが接触(例えば面接触)している。
複数本の光ファイバ15のそれぞれは、光ファイバ保持孔5の中心軸方向、すなわち接続方向A1に沿って延びている。各光ファイバ15は、樹脂製の外被12に覆われて光ファイバ心線13を構成しており、接続方向A1における途中から先端部にわたって外被12が除去されることにより光ファイバ15が露出している。各光ファイバ15は、フェルール2の複数の光ファイバ保持孔5のそれぞれに挿入されて保持されている。また、複数本の光ファイバ25のそれぞれの配置及び構成は、複数本の光ファイバ15のそれぞれの配置及び構成と同様である。
図4は、図3に示されたD部を拡大して示す側断面図である。図4に示されるように、光ファイバ15はコア16及びクラッド17を備え、光ファイバ25はコア26及びクラッド27を備える。各光ファイバ15の先端面15aはフェルール端面2aにおいて露出しており、各光ファイバ25の先端面25aはフェルール端面22aにおいて露出している。本実施形態の光コネクタ1は、フェルール端面2aに対して光ファイバ15の先端面15aが傾斜している。
一方、標準的なコネクタである相手側コネクタ21は、フェルール端面22aに対して光ファイバ25の先端面25aが傾斜しておらず、例えばフェルール端面22aと先端面25aとは面一である。すなわち、相手側コネクタ21では、光ファイバ25の先端面25aが光ファイバ保持孔5の開口から引き込まれてないのに対し、光コネクタ1では、光ファイバ15の先端面15aが光ファイバ保持孔5の開口から引き込まれている。
このように、光コネクタ1の先端面15aが開口から引き込まれることにより、先端面15aと先端面25aとの間に空間Sが形成される。このように、光コネクタ1及び光接続構造20では、フェルール端面2aとフェルール端面22aとを互いに当接させると、先端面15aと先端面25aの間に自動的に空間Sが形成される。従って、フェルール端面2aとフェルール端面22aとの間に介在するスペーサを不要とすることができる。
光ファイバ15,25の光軸に沿った断面(図4)において、光ファイバ15の先端面15aの法線方向V1は、光ファイバ保持孔5の中心軸方向、すなわち、光ファイバ15の光軸方向V2に対して傾斜している。光軸方向V2に対する法線方向V1の傾斜角度θ1(第1の角度)は、光軸に直交する面M(図5参照)に対する先端面15aの傾斜角度に一致する。光ファイバ15がシングルモードファイバである場合、傾斜角度θ1の値は、例えば12°以上且つ20°以下であり、一例として16°である。また、光ファイバ15がマルチモードファイバである場合、傾斜角度θ1の値は、例えば4°以上且つ20°以下である。
光コネクタ1では、光ファイバ保持孔5の中心軸方向(光軸方向V2)に対するフェルール端面2aの法線方向V3の傾斜角度θ2(第2の角度)は、傾斜角度θ1とは異なっており、傾斜角度θ2は傾斜角度θ1よりも小さい。傾斜角度θ2の値は、例えば8°である。一方、相手側コネクタ21では、例えば、光ファイバ保持孔5の中心軸方向に対するフェルール端面22aの法線方向の傾斜角度(第2の角度)は、光ファイバ保持孔5の中心軸方向に対する先端面25aの法線方向の傾斜角度(第1の角度)と同一であり、例えば傾斜角度θ2の値と同一である。また、光ファイバ15,25がマルチモードファイバである場合、第2の角度は0°であってもよい。
図5は、図4の先端面15a及び先端面25aを拡大させた側断面図である。図5に示されるように、光ファイバ25の先端面25aは、フェルール端面22aに沿って延びると共に、フェルール端面22aに対して僅かに円弧状に湾曲していることがある。フェルール端面22aからの先端面25aの接続方向A1への突出量の最大値Pは、例えば、1.0μm以上且つ3.5μm以下である。
また、一例として、光ファイバ15及び光ファイバ25のそれぞれの半径Rは62.5μmである。前述したように、傾斜角度θ1が16°、傾斜角度θ2が8°である場合、光ファイバ15の最も接続方向A1に突出した部分15bと光ファイバ15の中心軸15cとの接続方向A1の距離Kは17.9μmであり、突出していない場合における先端面25aからの先端面15aの引き込み量K1の値は9.1μmでありK2の値は8.8μmであるため、接続方向A1の長さが5.6μm以上且つ8.1μm以下(K1−P)の空間Sを確保することが可能である。
図6は、光ファイバ15がシングルモードファイバである場合における傾斜角度θ1の大きさと空間Sの接続方向A1の距離(先端面15aと先端面25aとの接続方向A1の距離)との関係を示すグラフである。図6に示されるように、傾斜角度θ1が16°以下である場合、対向ファイバ(先端面25a)の突出量(最大値P)が1.0μmであるときには先端面間距離が8.1μm以下であり、対向ファイバの突出量が3.5μmであるときには先端面間距離が5.6μm以下である。また、対向ファイバの突出量が3.5μmである場合、先端面間距離が1.0μm以上の空間Sを確保するためには傾斜角度θ1が12°以上であることが必要である。一方、対向ファイバの突出量が1.0μmである場合、先端面間距離が1.0μm以上の空間Sを確保するためには傾斜角度θ1が10°以上であればよい。
図7は、光ファイバ15がマルチモードファイバである場合における傾斜角度θ1の大きさと空間Sの接続方向A1の距離(先端面15aと先端面25aとの接続方向A1の距離)との関係を示すグラフである。図7に示されるように、対向ファイバ(先端面25a)の突出量が3.5μmである場合、先端面間距離を確保するためには傾斜角度θ1が4°以上であることが必要である。但し、対向ファイバの突出量が0μm又は1.0μmである場合には、傾斜角度θ1を4°以下にすることも可能である。
次に、光コネクタ1の製造方法について説明する。まず、光ファイバ15の一端の外被12を剥いで裸ファイバとすると共に、光ファイバ15の先端面15aの法線が光ファイバ15の光軸に対して傾斜する向きとなるように光ファイバ15を切断する(第1の工程)。第1の工程では、レーザーカッター(レーザー式のカッター)によって光ファイバ15を切断してもよいし、クリーバ(機械式のクリーバ)によって光ファイバ15を切断してもよい。第1の工程において、例えば、複数の光ファイバ15の先端面15aの向きをある程度揃えておく。
また、図8に示されるように、フェルール2のフェルール端面2aに突き当て部材6を突き当てると共に光ファイバ保持孔5の開口に突き当て部材6の突起6aを挿入する。突起6aは、例えば、円柱状とされており、突起6aの外径は光ファイバ保持孔5の内径よりも小さい。突起6aは、光ファイバ保持孔5の中心軸とフェルール端面2aの法線とを含む平面(例えば図8に示される面)に法線が含まれる面6bを有する。
突起6aの面6bは、光ファイバ15の先端面15aが突き当てられる面であり、突起6aの突出高さHに応じてフェルール端面2aに対する先端面15aの引き込み量が決まる。突出高さHが互いに異なる複数の突き当て部材6を用意して突出高さHを調整してもよく、この場合、フェルール端面2aからの先端面15aの引き込み量を調整することが可能である。突き当て部材6は、例えば、MTフェルールであってもよい。
突き当て部材6の面6bの法線は、光ファイバ保持孔5の中心軸とフェルール端面2aの法線とを含む平面に含まれる。当該平面において、突起6aの面6bの法線方向V4は、光ファイバ15の先端面15aの法線方向V1と一致する。なお、突き当て部材6の突起6aを光ファイバ保持孔5の開口に挿入する工程は、後述する第3の工程の前までであれば、どのタイミングで実行することも可能である。
そして、第1の工程において切断された光ファイバ15のそれぞれをフェルール2の光ファイバ保持孔5に挿入する(第2の工程)。このとき、第1の工程で切断した光ファイバ15のそれぞれをフェルール2の導入口4から光ファイバ保持孔5に挿入する。光ファイバ保持孔5に光ファイバ15を挿入すると光ファイバ15の先端面15aが突き当て部材6の面6bに当接する。
このとき、光ファイバ15の回転方向の向きがずれていて、先端面15aの法線の向きが突き当て部材6の面6bの法線の向きに対してずれている場合には、面6bに先端面15aが当接するときに光ファイバ15が回転して自動的に光ファイバ15の向きが合わせられる。面6bに先端面15aが当接するときに、接続方向A1の光ファイバ15の位置が定まると共に、光ファイバ15が回転して光ファイバ15の向きも定まる(第3の工程)。このように、第3の工程では、先端面15aの傾斜角度θ1がフェルール端面2aの傾斜角度θ2より大きくなるように光ファイバ15の位置及び向きが定められる共に、光ファイバ15の回転調芯が自動的になされる。そして、光ファイバ15の光軸と先端面15aの法線とフェルール端面2aの法線とが同一平面内にある状態とされる。
以上のように、光ファイバ15の先端面15aの向き及び位置が決められた状態においてフェルール2の内部に接着剤を導入する。このとき、フェルール2の導入孔2jからフェルール2の内部に接着剤を導入してフェルール2の内部の光ファイバ15を接着によって固定する。接着剤としては、光ファイバ保持孔5からフェルール端面2aまで流れ出ない程度の粘度が高い材料によって構成された接着剤が用いられてもよいし、瞬間接着剤が用いられてもよい。接着剤を光ファイバ保持孔5及び光ファイバ15に導入して接着剤を硬化させてフェルール2と光ファイバ15とを固定する(第4の工程)。以上の工程を経た後に光コネクタ1の製造が完了する。
次に、本実施形態に係る光コネクタ1、光接続構造20、及び光コネクタ1の製造方法から得られる作用効果について説明する。光コネクタ1、光接続構造20、及び光コネクタ1の製造方法では、光ファイバ15の光軸に対する先端面15aの法線の角度である第1の角度(傾斜角度θ1)と、当該光軸に対するフェルール端面2aの法線の角度である第2の角度(傾斜角度θ2)とが互いに異なっている。傾斜角度θ2は傾斜角度θ1よりも小さい。このように第2の角度が小さいことにより、光ファイバ15の光軸に対するフェルール端面2aの法線の傾斜角度θ2が8°である標準的な相手側コネクタ21との接続が可能となる。従って、標準的な光コネクタとの互換性を高めることができる。
また、第1の角度(傾斜角度θ1)が第2の角度(傾斜角度θ2)より大きいことにより、光ファイバ15の先端面15aからの戻り光を光ファイバ15の光軸から離すことができる。従って、ARコートが無くても光ファイバ15の先端面15aにおける光の多重反射を抑制することができる。このように、光コネクタ1では、第2の角度が相対的に小さいことによって標準的な光コネクタとの互換性を高めることができると共に、第1の角度が相対的に大きいことによってARコートを不要とすることができる。
光コネクタ1では、フェルール2は、中心軸方向(接続方向A1)に沿って延びる複数の光ファイバ保持孔5を有し、複数の光ファイバ15のそれぞれは、当該中心軸方向に沿って延びた状態で保持されている。また、光コネクタ1の製造方法では、フェルール2は、複数の光ファイバ保持孔5を有するMTフェルールであり、光ファイバ15の本数は複数である。従って、フェルール2が複数の光ファイバ保持孔5を有しており、光ファイバ15の本数が複数であるため、接続における大きな力を不要とすることができると共に、多芯の光ファイバを光接続することができる。
また、光コネクタ1において、光ファイバ15は、シングルモードファイバであってもよく、この場合、先端面15aの第1の角度(傾斜角度θ1)は、12°以上且つ20°以下である。よって、光ファイバ15がシングルモードファイバであって光ファイバ15の第1の角度が12°以上であることにより、ARコートが無くても光の多重反射を抑制することができる。また、第1の角度が20°以下であることにより、光の複数の偏光成分間における結合強度の差を抑えることができる。また、光ファイバ15は、マルチモードファイバであってもよく、この場合、光ファイバ15の第1の角度は4°以上且つ20°以下である。よって、ARコートが無くても光の多重反射を抑制することができると共に、光の複数の偏光成分間における結合強度の差を抑えることができる。
また、光接続構造20において、互いに接続される光コネクタ1及び相手側コネクタ21を備え、光コネクタ1は、複数の光ファイバ保持孔5及び複数の光ファイバ15を備える光コネクタであり、光コネクタ1のフェルール2は、フェルール端面2aを有するMTフェルールであり、相手側コネクタ21は、フェルール端面2aに沿って延びるフェルール端面22aを有するMTフェルールであるフェルール22と、複数の光ファイバ25とを備え、複数の光ファイバ25のそれぞれは、先端面25aが開口から引き込まれていない状態で光ファイバ保持孔5に挿通されて保持されており、複数の光ファイバ25の先端面25aのそれぞれは、フェルール端面22aに対して平行に延びており、フェルール2のフェルール端面2aは、フェルール22のフェルール端面22aに当接している。
光接続構造20において、相手側コネクタ21は標準的な光コネクタである。すなわち、相手側コネクタ21では、光ファイバ25が引き込まれていないと共に、光ファイバ25の先端面25aはフェルール端面22aに対して平行に延びている。一方、光コネクタ1では、光ファイバ15の先端面15aが開口から突出していないと共に、光ファイバ15の第1の角度(傾斜角度θ1)はフェルール2の第2の角度(傾斜角度θ2)よりも大きい。このように、光コネクタ1が標準的な相手側コネクタ21に接続されても、第2の角度が相対的に小さいことによって互換性を高めることができ、更に、第1の角度が相対的に大きいことによってARコートを不要とすることができる。
また、光コネクタ1の製造方法において、光ファイバ保持孔5の開口に挿入される突起6aを有する突き当て部材6を備え、突起6aは、光ファイバ保持孔5の中心軸とフェルール端面2aの法線とを含む平面に法線が含まれる面6bを有し、第3の工程では、フェルール2のフェルール端面2aに突き当て部材6を当接させ、第2の工程で光ファイバ保持孔5に挿入された光ファイバ15の先端面15aを面6bに当接させることで先端面15aの向きと位置を決める。
よって、フェルール端面2aに突き当て部材6を突き当てて突起6aを光ファイバ保持孔5に挿入した状態において、突き当て部材6の面6bに光ファイバ15の先端面15aを当接させるだけで先端面15aの引き込み量の調整と回転調芯とを行うことができる。従って、光コネクタ1の製造を効率よく行うことができる。また、突き当て部材6を用いることによりフェルール2を特殊な形状にしなくても光ファイバ15の突き当て部分を設けることができるので、フェルール2の形状を簡易にすることができる。
また、光コネクタ1の製造方法において、第1の工程では、レーザーカッターを用いて光ファイバ15を切断してもよい。この場合、レーザーカッターによって複数の光ファイバ15を一括して切断することができる。従って、光ファイバ15の切断を効率よく行うことができるので、光コネクタ1の製造の効率化に寄与する。また、光コネクタ1の製造方法において、第1の工程では、クリーバを用いて光ファイバ15を切断してもよい。この場合、クリーバが安価であることにより、光ファイバ15を切断する設備のコストを抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る光コネクタ、及び光コネクタの製造方法について説明する。図9(a)は、第2実施形態に係る光コネクタ31におけるフェルール32の光ファイバ保持孔35の開口を示す図である。図9(b)は、光コネクタ31のフェルール32及び光ファイバ15を示す側断面図である。図9(a)及び図9(b)に示されるように、第2実施形態に係る光コネクタ31は、フェルール32の光ファイバ保持孔35の構成が第1実施形態と異なっている。以降の説明では、第1実施形態と重複する説明を適宜省略する。
次に、第2実施形態に係る光コネクタ、及び光コネクタの製造方法について説明する。図9(a)は、第2実施形態に係る光コネクタ31におけるフェルール32の光ファイバ保持孔35の開口を示す図である。図9(b)は、光コネクタ31のフェルール32及び光ファイバ15を示す側断面図である。図9(a)及び図9(b)に示されるように、第2実施形態に係る光コネクタ31は、フェルール32の光ファイバ保持孔35の構成が第1実施形態と異なっている。以降の説明では、第1実施形態と重複する説明を適宜省略する。
フェルール32のフェルール端面32aには、光ファイバ保持孔35の開口の一部が塞がれた部分33が設けられる。部分33は、断面円形状の光ファイバ保持孔35の一部を塞ぐように光ファイバ保持孔35の内面35aから突出している。部分33の突出面33aは、接続方向A1から見たときに、例えば、円形状とされた光ファイバ保持孔35の開口の弦を成している。突出面33aは例えば平坦状とされている。
部分33の開口とは反対側の面33bは、光ファイバ15の先端面15aが接続方向A1に当接する面であり、突出面33aの接続方向A1の長さに応じてフェルール端面32aからの先端面15aの引き込み量が決まる。よって、例えばフェルール32の製造時に突出面33aの接続方向A1の長さを調整することにより、フェルール端面32aからの先端面15aの引き込み量を調整することが可能である。
部分33の面33bの法線は、光ファイバ保持孔35の中心軸とフェルール端面32aの法線とを含む平面(図9(b)に示される断面)に含まれている。面33bの法線方向V5は、光ファイバ保持孔35の中心軸(光ファイバ15の光軸方向V2)に対して傾斜しており、光ファイバ保持孔35の中心軸に対する面33bの法線方向V5の傾斜角度は、光軸方向V2に対する法線方向V1の傾斜角度θ1(第1の角度)と同一である。
次に、光コネクタ31の製造方法について説明する。光コネクタ31の製造方法は、光コネクタ1の製造方法と同様の第1の工程、第2の工程及び第4の工程を備えており、第3の工程が第1実施形態と異なっている。第2の工程において、光ファイバ保持孔35に光ファイバ15を挿入すると、光ファイバ15の先端面15aが部分33の面33bに当接する。
このとき、光ファイバ15の回転方向の向きがずれていて、先端面15aの法線の向きが面33bの法線の向きに対してずれている場合には、面33bに先端面15aが当接するときに光ファイバ15が回転して自動的に光ファイバ15の向きが合わせられる。面33bに先端面15aが当接するときには、接続方向A1の光ファイバ15の位置が自動的に定まると共に、光ファイバ15の回転によって光ファイバ15の向きも定まる(第3の工程)。
第3の工程では、先端面15aの傾斜角度θ1がフェルール端面32aの傾斜角度θ2よりも大きくなるように光ファイバ15の位置及び向きが定められると共に、光ファイバ15の回転調芯が自動的になされる。そして、光ファイバ15の光軸と先端面15aの法線とフェルール端面32aの法線とが同一平面内にある状態とされる。このように、光ファイバ15の位置及び向きを定めた後には、第1実施形態と同様に第4の工程を実行してフェルール32と光ファイバ15とを互いに固定する。以上の工程を経た後に光コネクタ31の製造が完了する。
以上、第2実施形態に係る光コネクタ31、及び光コネクタ31の製造方法において、光ファイバ保持孔35は、開口の一部が塞がれた部分33を有し、部分33の開口とは反対側の面33bの法線は、光ファイバ保持孔35の中心軸とフェルール端面32aの法線とを含む平面(図9(b)に示される断面)に含まれており、光ファイバ15の先端面15aは、面33bに当接する。
更に、光コネクタ31の製造方法において、第3の工程では、第2の工程で光ファイバ保持孔35に挿入された光ファイバ15の先端面15aを部分33の面33bに当接させることで先端面15aの位置と向きを決める。よって、光ファイバ保持孔35の開口の一部が塞がれた部分33の面33bに光ファイバ15の先端面15aが当接することにより、先端面15aの引き込み量の調整と回転調芯とを行うことができる。従って、突き当て部材6を不要とすることができると共に、光コネクタ31の製造を効率よく行うことができる。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態に係る光接続構造について図10を参照しながら説明する。図10は、第3実施形態に係る光接続構造40を示す側断面図である。光接続構造40は、前述した光コネクタ1(第1の光コネクタ)と、光コネクタ1と同一の構成を有する光コネクタ41(第2の光コネクタ)とを備える。光接続構造40では、光コネクタ1と同一の光コネクタ41を方向A3に反転させて、光コネクタ41を光コネクタ1に接続方向A1に沿って接続する。
続いて、第3実施形態に係る光接続構造について図10を参照しながら説明する。図10は、第3実施形態に係る光接続構造40を示す側断面図である。光接続構造40は、前述した光コネクタ1(第1の光コネクタ)と、光コネクタ1と同一の構成を有する光コネクタ41(第2の光コネクタ)とを備える。光接続構造40では、光コネクタ1と同一の光コネクタ41を方向A3に反転させて、光コネクタ41を光コネクタ1に接続方向A1に沿って接続する。
光接続構造40では、互いに同一の光コネクタである光コネクタ1及び光コネクタ41を互いに方向A3に反転させて接続させることが可能である。また、光接続構造40では、前述した各実施形態と同様、光ファイバ15の光軸に対する先端面15aの法線の角度である第1の角度(傾斜角度θ1)が当該光軸に対するフェルール端面2aの法線の角度である第2の角度(傾斜角度θ2)よりも大きい。従って、前述した各実施形態と同様の作用効果が得られる。
以上、実施形態に係る光コネクタ、光接続構造、及び光コネクタの製造方法について説明したが、本発明に係る光コネクタ、光接続構造、及び光コネクタの製造方法は、前述の各実施形態に限定されず種々の変形が可能である。光コネクタ及び光接続構造の各部の構成、並びに、光コネクタの製造方法の各工程の内容及び順序は、特許請求の範囲の要旨の範囲内において適宜変更可能である。例えば、前述の実施形態では、複数の光ファイバを備えた多芯の光コネクタについて説明した。しかしながら、本発明は1本の光ファイバを備えた単芯の光コネクタにも適用可能である。
1,31,41…光コネクタ(第1の光コネクタ)、2,32…フェルール(第1のフェルール)、2a,32a…フェルール端面(第1のフェルール端面)、2b…後端面、2c,2d…側面、2e…底面、2f…上面、2g,2h…ガイドピン、2j…導入孔、4…導入口、5…光ファイバ保持孔、6…突き当て部材、6a…突起、6b…面、12…外被、13…光ファイバ心線、15…光ファイバ(第1の光ファイバ)、15a…先端面、15c…中心軸、16…コア、17…クラッド、20,40…光接続構造、21…相手側コネクタ(第2の光コネクタ)、22…フェルール(第2のフェルール)、22a…フェルール端面(第2のフェルール端面)、25…光ファイバ(第2の光ファイバ)、25a…先端面、26…コア、27…クラッド、33…部分、33a…突出面、33b…面、35…光ファイバ保持孔、35a…内面、A1…接続方向、A2,A3…方向、K…距離、K1…引き込み量、M…面、P…最大値、R…半径、S…空間、V1,V3,V4,V5…法線方向、V2…光軸方向、θ1…傾斜角度(第1の角度)、θ2…傾斜角度(第2の角度)。
Claims (13)
- フェルールと、少なくとも1本以上の光ファイバとを備え、
前記フェルールは、フェルール端面と、前記フェルール端面に開口する少なくとも1つ以上の光ファイバ保持孔とを有し、
前記光ファイバは、先端面を有し、
前記光ファイバは、前記先端面が前記開口から突出しない状態、且つ、前記光ファイバの光軸と前記先端面の法線と前記フェルール端面の法線とが同一平面内にある状態で、前記光ファイバ保持孔に挿通されて保持されており、
前記光ファイバの光軸に対する前記先端面の法線の角度である第1の角度は、前記光軸に対する前記フェルール端面の法線の角度である第2の角度よりも大きい、
光コネクタ。 - 前記フェルールは、前記光ファイバ保持孔の中心軸方向に沿って延びる複数の前記光ファイバ保持孔を有し、
複数の前記光ファイバのそれぞれは、前記中心軸方向に沿って延びた状態で保持されている、
請求項1に記載の光コネクタ。 - 前記光ファイバは、シングルモードファイバであり、
前記第1の角度は、12°以上且つ20°以下である、
請求項1又は2に記載の光コネクタ。 - 前記光ファイバは、マルチモードファイバであり、
前記第1の角度は、4°以上且つ20°以下である、
請求項1又は2に記載の光コネクタ。 - 前記光ファイバ保持孔は、前記開口の一部が塞がれた部分を有し、
前記部分の前記開口とは反対側の面の法線は、前記光ファイバ保持孔の中心軸と前記フェルール端面の法線とを含む平面に含まれており、
前記先端面は、前記面に当接している、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の光コネクタ。 - 互いに接続される請求項1に記載の第1及び第2の光コネクタを備え、
前記第1の光コネクタの第1のフェルール端面は、前記第2の光コネクタの第2のフェルール端面に沿って延びており、
前記第1の光コネクタの第1の光ファイバの光軸は、前記第2の光コネクタの第2の光ファイバの光軸に沿って延びており、
前記第1のフェルール端面は、前記第2のフェルール端面に当接する、
光接続構造。 - 互いに接続される第1及び第2の光コネクタを備え、
前記第1の光コネクタは、請求項2に記載の光コネクタであり、
前記第1の光コネクタの第1のフェルールは、第1のフェルール端面を有するMTフェルールであり、
前記第2の光コネクタは、前記第1のフェルール端面に沿って延びる第2のフェルール端面を有するMTフェルールである第2のフェルールと、複数の第2の光ファイバとを備え、
前記複数の第2の光ファイバのそれぞれは、先端面が開口から引き込まれていない状態で光ファイバ保持孔に挿通されて保持されており、
前記複数の第2の光ファイバの前記先端面のそれぞれは、前記第2のフェルール端面に対して平行に延びており、
前記第1の光コネクタの第1の光ファイバの光軸は、前記第2の光ファイバの光軸に沿って延びており、
前記第1のフェルール端面は、前記第2のフェルール端面に当接する、
光接続構造。 - 少なくとも1本の光ファイバの外被を剥ぐと共に、前記光ファイバの先端面の法線が前記光ファイバの光軸に対して傾斜する向きとなるように前記光ファイバを切断する第1の工程と、
前記第1の工程において切断された少なくとも1本以上の前記光ファイバをフェルールの光ファイバ保持孔に挿入する第2の工程と、
前記光ファイバの光軸に対する前記先端面の法線の角度である第1の角度が、前記光軸に対する前記フェルールのフェルール端面の法線の角度である第2の角度より大きくなるように前記先端面の向きと位置を決める第3の工程と、
前記先端面の向きと位置が前記第3の工程において決められた状態で、前記光ファイバ保持孔に接着剤を注入して前記接着剤を硬化させ、前記フェルールと前記光ファイバとを固定する第4の工程と、
を備える光コネクタの製造方法。 - 前記フェルールは、複数の前記光ファイバ保持孔を有するMTフェルールであり、
前記光ファイバの本数は複数である、
請求項8に記載の光コネクタの製造方法。 - 前記光ファイバ保持孔は、開口の一部が塞がれた部分を有し、
前記部分の前記開口とは反対側の面の法線は、前記光ファイバ保持孔の中心軸とフェルール端面の法線とを含む平面に含まれており、
前記第3の工程では、前記第2の工程で前記光ファイバ保持孔に挿入された前記光ファイバの前記先端面を前記面に当接させることで前記先端面の向きと位置を決める、
請求項8又は9に記載の光コネクタの製造方法。 - 前記光ファイバ保持孔の開口に挿入される突起を有する突き当て部材を備え、
前記突起は、前記光ファイバ保持孔の中心軸と前記フェルール端面の法線とを含む平面に法線が含まれる面を有し、
前記第3の工程では、
前記開口に前記突起を挿入すると共に前記フェルール端面に前記突き当て部材を当接させ、
前記第2の工程で前記光ファイバ保持孔に挿入された前記光ファイバの前記先端面を前記面に当接させることで前記先端面の向きと位置を決める、
請求項8又は9に記載の光コネクタの製造方法。 - 前記第1の工程では、レーザーカッターを用いて前記光ファイバを切断する、
請求項8〜11のいずれか一項に記載の光コネクタの製造方法。 - 前記第1の工程では、クリーバを用いて前記光ファイバを切断する、
請求項8〜11のいずれか一項に記載の光コネクタの製造方法。
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