JPH1172644A - 光ファイバアレイ、フェルール及びこのフェルールを利用した光コネクタ - Google Patents

光ファイバアレイ、フェルール及びこのフェルールを利用した光コネクタ

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JPH1172644A
JPH1172644A JP23230297A JP23230297A JPH1172644A JP H1172644 A JPH1172644 A JP H1172644A JP 23230297 A JP23230297 A JP 23230297A JP 23230297 A JP23230297 A JP 23230297A JP H1172644 A JPH1172644 A JP H1172644A
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JP
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optical fiber
optical
slit
ferrule
alignment groove
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Application number
JP23230297A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Katsushime
洋 勝占
Kenichiro Otsuka
健一郎 大塚
Tomohiko Ueda
知彦 上田
Toshiaki Kakii
俊昭 柿井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光ファイバの先端を挿入させ易い
光ファイバアレイを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明に係る光ファイバアレイ1は、光
ファイバ心線Aの先端から露出させた複数の光ファイバ
6を配列させ且つ位置決め固定させるための光ファイバ
挿入部2をもった光ファイバアレイ1において、光ファ
イバ挿入部2は、断面C字状の光ファイバ整列溝3と、
光ファイバ整列溝3の後方で光ファイバ挿入部2の入口
側に位置する光ファイバガイド部4とを有し、光ファイ
バ整列溝3は、光ファイバ6の直径より小さな幅Wから
なるスリット状の開口7を有し、光ファイバガイド部4
は、光ファイバ挿入部2の入口端2aに向けて徐々に広
がる断面円錐台形状になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の光ファイ
バを整列配置させるための光ファイバアレイと、光ファ
イバの先端で光接続部品として利用されるフェルール
と、このようなフェルールを内部にもった光コネクタと
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光ファイバアレイとして特許第2
624566号公報がある。この公報に記載されたコー
ドクランプは、光ファイバ接続箱内で利用することを考
慮して、複数本の光ファイバコードを一列に整列固定さ
せるためのスリット(光ファイバ挿入部)を有し、光フ
ァイバコードに対する側圧を考慮してゴム状弾性体から
作られている。また、各スリットは、断面C字状のスリ
ットを有すると共に、光ファイバコードの外被が0.1
から0.2mm程度コードクランプの表面から露出する
ように形成されている。そこで、コードクランプのスリ
ット内に光ファイバコードを装着し、平板により光ファ
イバコードを上から押え付けることで、コードクランプ
に対する光ファイバコードの確実な固定を可能にしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ファイバアレイは、上述したように構成されているた
め、次のような課題が存在していた。
【0004】すなわち、ゴム製コードクランプのスリッ
ト内で光ファイバコードの外被を確実に着座させるため
に、スリットの径と光ファイバコードの径とを略同じに
している。このような状況下で、スリット内に光ファイ
バコードを装填する場合、スリットの上から光ファイバ
コードを押し込むか、又はスリットの一端から光ファイ
バコードの先端を挿入させるかの何れかの作業を行う。
そこで、スリットの上から光ファイバコードの途中を押
し込む場合、スリットの上面開口幅が狭くなっているの
で、上から光ファイバコードを入れ難く、また、スリッ
トの一端から光ファイバコードの先端を挿入する場合、
スリットの径と光ファイバコードの径とが略同じになっ
ているので、光ファイバコードの先端がスリット内に入
り難く、作業性が悪いといった問題点があった。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、光ファイバの先端を挿入させ易い光ファ
イバアレイ及びフェルールを提供することを目的とす
る。また、このようなフェルールをもった光コネクタを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
光ファイバアレイは、光ファイバ心線の先端から露出さ
せた複数の光ファイバを配列させ且つ位置決め固定させ
るための光ファイバ挿入部をもった光ファイバアレイに
おいて、光ファイバ挿入部は、断面C字状の光ファイバ
整列溝と、光ファイバ整列溝の後方で光ファイバ挿入部
の入口側に位置する光ファイバガイド部とを有し、光フ
ァイバ整列溝は、光ファイバの直径より小さな幅からな
るスリット状の開口を有し、光ファイバガイド部は、光
ファイバ挿入部の入口端に向けて徐々に広がる断面円錐
台形状であることを特徴とする。
【0007】この光ファイバアレイに設けられた光ファ
イバ整列溝は、断面C字状に形成され、光ファイバの直
径より小さな幅からなるスリット状の開口を有している
ので、このスリット状開口を利用して、光ファイバの途
中を光ファイバ整列溝内に挿入させることはできない。
これは、光ファイバの表面には弾性がなく、スリット状
の開口から光ファイバを無理に入れることは光ファイバ
の破損や折れの原因になるからである。そこで、本発明
に係る光ファイバアレイにおいて、光ファイバ挿入部の
入口側に光ファイバガイド部を設け、この光ファイバガ
イド部を、光ファイバ挿入部の入口端に向けて徐々に広
がる断面円錐台形状にすることで、光ファイバの先端の
挿入が極めて容易になる。従って、光ファイバを光ファ
イバ挿入部に装填させる場合、光ファイバの破損や折れ
を回避させながら、光ファイバを光ファイバ整列溝まで
確実に導き入れることができる。
【0008】この場合、スリット状開口の幅は、光ファ
イバの周面の一部を露出させる大きさを有し、スリット
状開口は、光ファイバガイド部まで延在し、前記光ファ
イバガイド部の位置で円錐台形状にすると好ましい。こ
のような構成を採用した場合、光ファイバ整列溝内に光
ファイバを挿入させると、スリット状開口から露出した
光ファイバの周面部分を、例えばブロック状の押圧部材
や平板で上から押え付けることができる。従って、接着
剤を利用せずとも、光ファイバ整列溝に光ファイバを簡
単に固定させることができる。また、光ファイバガイド
部にも円錐台形状の開口が形成されることに起因して、
この開口を介して光ファイバの先端を光ファイバガイド
部内に入れることができ、目視による光ファイバの先端
挿入作業が簡単になる。
【0009】請求項3に係る本発明のフェルールは、光
ファイバ心線の先端から露出させた光ファイバを配置さ
せ且つ位置決め固定させるための光ファイバ挿入部の端
部に設けられた光接続口と、光接続口の両側に位置する
ガイドピン穴とを接続端面に形成させたフェルールにお
いて、光ファイバ挿入部は、断面C字状の光ファイバ整
列溝と、光ファイバ整列溝の後方で光ファイバ挿入部の
入口側に位置する光ファイバガイド部とを有し、光ファ
イバ整列溝は、光ファイバの直径より小さな幅からなる
スリット状の開口を有し、光ファイバガイド部は、光フ
ァイバ挿入部の入口端に向けて徐々に広がる断面円錐台
形状であることを特徴とする。
【0010】このフェルールに設けられた光ファイバ整
列溝は、断面C字状に形成され、光ファイバの直径より
小さな幅からなるスリット状の開口を有しているので、
このスリット状開口を利用して、光ファイバの途中を光
ファイバ整列溝内に挿入させることはできない。これ
は、光ファイバの表面には弾性がなく、スリット状の開
口から光ファイバを無理に入れることは光ファイバの破
損や折れの原因になるからである。そこで、本発明に係
るフェルールにおいて、光ファイバ挿入部の入口側に光
ファイバガイド部を設け、この光ファイバガイド部を、
光ファイバ挿入部の入口端に向けて徐々に広がる断面円
錐台形状にすることで、光ファイバの先端の挿入が極め
て容易になる。従って、光ファイバを光ファイバ挿入部
に装填させる場合、光ファイバの破損や折れを回避させ
ながら、光ファイバを光ファイバ整列溝まで確実に導き
入れることができる。
【0011】この場合、スリット状開口の幅は、光ファ
イバの周面の一部を露出させる大きさを有し、スリット
状開口は、光ファイバガイド部まで延在し、前記光ファ
イバガイド部の位置で円錐台形状にすると好ましい。こ
のような構成を採用した場合、このような構成を採用し
た場合、光ファイバ整列溝内に光ファイバを挿入させる
と、スリット状開口から露出した光ファイバの周面部分
を、例えばブロック状の押圧部材や平板で上から押え付
けることができる。従って、接着剤を利用せずとも、光
ファイバ整列溝に光ファイバを簡単に固定させることが
できる。また、光ファイバガイド部にも円錐台形状の開
口が形成されることに起因して、この開口を介して光フ
ァイバの先端を光ファイバガイド部内に入れることがで
き、目視による光ファイバの先端挿入作業が簡単にな
る。
【0012】また、本発明に係る光コネクタは、光ファ
イバ心線の先端から露出させた光ファイバを配置させ且
つ位置決め固定させるための光ファイバ挿入部の端部に
設けられた光接続口と、光接続口の両側に位置するガイ
ドピン穴とを接続端面に形成させたフェルールを含み、
光ファイバ挿入部が、断面C字状の光ファイバ整列溝
と、光ファイバ整列溝の後方で光ファイバ挿入部の入口
側に位置する光ファイバガイド部とを有し、光ファイバ
整列溝が、光ファイバの直径より小さな幅からなるスリ
ット状の開口を有し、光ファイバガイド部が、光ファイ
バ挿入部の入口端に向けて徐々に広がる断面円錐台形状
であるフェルールを、プラグの内部に備えたことを特徴
とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による光
ファイバアレイ、フェルール及び光コネクタの好適な実
施形態について詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明に係る光ファイバアレイを
示す分解斜視図である。同図に示す光ファイバアレイ1
は、例えばフィラー入りプラスチック材からなり、断面
凹状を有している。光ファイバアレイ1の中央には、4
本の平行な光ファイバ挿入部2が形成されている。各光
ファイバ挿入部2には、テープ状光ファイバ心線Aの先
端から被覆部5を除去することで露出させた4本の光フ
ァイバ6がそれぞれ挿入される。また、各光ファイバ挿
入部2は、断面C字状の光ファイバ整列溝3と、この後
方で連続的に形成されて、光ファイバ挿入部2の入口側
に位置する断面C字状の光ファイバガイド部4とからな
る。この光ファイバガイド部4は、光ファイバ挿入部2
の入口端2aに向けて徐々に広がるように傾斜する断面
円錐台形状、具体的には円錐台を縦方向に2分割した形
状をなしている。
【0015】図2及び図3に示すように、光ファイバ整
列溝3は、光ファイバ6の直径より小さな幅Wをもった
スリット状の開口7を有し、この開口7は、光ファイバ
整列溝3の長手方向に沿って光ファイバアレイ1の表面
1aに延在している。具体的に、光ファイバ6の直径を
125μmとした場合、光ファイバ整列溝3の幅Wは9
0〜110μmが適切である。また、スリット状開口7
の幅Wは、光ファイバ6の周面の一部を露出させる大き
さを有し、光ファイバアレイ1の表面1aから30μm
程度頭を出すようにすると良い。更に、光ファイバ整列
溝3の直径は光ファイバ6の直径より2μm程度大きく
形成されている。従って、光ファイバ6が光ファイバ整
列溝3から外れることなく、光ファイバ6の周面の一部
を表面1aから覗かせるように、光ファイバ整列溝3内
で光ファイバ6を挿通させることができる。
【0016】更に、図1及び図3に示すように、スリッ
ト状開口7は、光ファイバ挿入部2の全長に亙って延在
する。すなわち、開口7は、光ファイバ整列溝3上にお
いて光ファイバ6の周面の一部を露出させるように、細
幅で真っすぐな形状をなし、さらに開口7は、光ファイ
バガイド部4上において、光ファイバ6を挿入させ得る
程度の大きさを有し、円錐台形状をなしている。従っ
て、円錐台形状の開口7を利用して、光ファイバ6の先
端を光ファイバガイド部4内に入れることができ、目視
による光ファイバ6の先端挿入作業が簡単になる。な
お、光ファイバアレイ1には、光ファイバガイド部4の
後方に位置して光ファイバ心線Aの被覆部5を着座させ
る被覆部収容凹部10が設けられている。
【0017】そこで、4本の光ファイバ6の先端面を切
り揃えた状態で、各光ファイバガイド部4に光ファイバ
6の先端をそれぞれ挿入させると、光ファイバ6の先端
は、光ファイバガイド部4の傾斜壁面4aに沿って光フ
ァイバ整列溝3の入口にまで達する。そして、光ファイ
バ6を更に押し込むと、光ファイバ6の先端は、光ファ
イバ整列溝3内を通りながら、光ファイバアレイ1の前
端面1bから突き出る。そして、光ファイバ心線Aの被
覆部5を被覆部収容凹部10に着座させる。この状態
で、光ファイバ押圧固定板8を光ファイバ整列溝3上に
位置させると、図2に示すように、光ファイバ整列溝3
から露出した光ファイバ6の周面に光ファイバ押圧固定
板8が当接する。
【0018】そして、バネ材からなる2個のコ字状クラ
ンプ部材9で、光ファイバアレイ1の両側部を挟み込む
ようにし、クランプ部材9の上片9aで光ファイバ押圧
固定板8を押え付ける。その結果、光ファイバ整列溝3
のスリット状開口7から露出させた光ファイバ6の周面
部分を、光ファイバ押圧固定部材8で上から押え付ける
ことができる。従って、接着剤を利用せずとも、光ファ
イバ整列溝3に光ファイバ6を簡単に固定させることが
できる。
【0019】次に、本発明に係る光ファイバアレイの他
の実施形態について説明するが、図1に示した光ファイ
バアレイ1と同一又は同等な構成部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0020】図4に示した光ファイバアレイ20は、フ
ィラー入りプラスチック材からなる基板21とこの基板
21の表面21aに接着固定された透明な石英ガラス製
のカバー板22とからなる。基板21の表面21aに
は、4本の光ファイバ挿入部2が設けられ、各光ファイ
バ挿入部2は、断面C字状の光ファイバ整列溝3と、こ
の後方で連続的に形成されて、光ファイバ挿入部2の入
口側に位置する断面C字状の光ファイバガイド部4とか
らなる。また、カバー板22の裏面22aには、光ファ
イバ挿入部2に対向する接着剤収容凹部23が形成さ
れ、この接着剤収容凹部23は、光ファイバアレイ20
の全長に亙って延在する。更に、カバー板22には、接
着剤投入窓24が設けられ、この接着剤投入窓24は、
外部と接着剤収容凹部23とを連通させるためのもので
ある。
【0021】そこで、4本の光ファイバ6の先端面を切
り揃えた状態で、各光ファイバガイド部4に光ファイバ
6の先端をそれぞれ挿入させると、光ファイバ6の先端
は、光ファイバガイド部4の傾斜壁面4aに沿って光フ
ァイバ整列溝3の入口にまで達する。そして、光ファイ
バ6を更に押し込むと、光ファイバ6の先端は、光ファ
イバ整列溝3内を通りながら、光ファイバアレイ20の
前端面20aから突き出る。そして、光ファイバ心線A
の被覆部5を被覆部収容凹部10に着座させる。この状
態で、接着剤投入窓24から紫外線硬化性樹脂製の接着
剤Sを注入すると、光ファイバ整列溝3から露出した光
ファイバ6の周面を覆うように、接着剤収容凹部23内
で接着剤Sが行き渡る。その後、外部から紫外線をカバ
ー板22に向けて照射し、カバー板22を透過した紫外
線により接着剤Sを硬化させる。このようにして、光フ
ァイバ整列溝3に光ファイバ6を簡単に接着固定させる
ことができる。
【0022】次に、本発明に係るフェルールの一実施形
態について説明する。なお、このフェルールは対面連結
を考慮した構造になっている。
【0023】図7は、本発明に係るフェルールを示す分
解斜視図である。同図に示すフェルール30は、例えば
フィラー入りプラスチック材からなり、フェルール30
の中央には、4本の平行な光ファイバ挿入部32が形成
され、各光ファイバ挿入部32には、テープ状光ファイ
バ心線Aの先端から被覆部5を除去することで露出させ
た4本の光ファイバ6がそれぞれ挿入される。また、各
光ファイバ挿入部32は、前側に設けられて、光ファイ
バ6に対して2μm以下の径差をもつ断面円形の光ファ
イバ位置決め孔31と、この光ファイバ位置決め孔31
に連続する断面C字状の光ファイバ整列溝33と、この
後方で連続的にして、光ファイバ挿入部32の入口側に
位置する断面C字状の光ファイバガイド部34とからな
る。この光ファイバガイド部34は、光ファイバ挿入部
32の入口端32aに向けて徐々に広がるように傾斜す
る断面円錐台形状、具体的には円錐台を縦方向に2分割
した形状をなしている。
【0024】図8及び図9に示すように、光ファイバ整
列溝33は、光ファイバ6の直径より小さな幅Wをもっ
たスリット状の開口37を有し、この開口37は、光フ
ァイバ整列溝33の長手方向に沿ってフェルール30の
表面30aに延在している。具体的に、光ファイバ6の
直径を125μmとした場合、光ファイバ整列溝33の
幅Wは90〜110μmが適切である。また、スリット
状開口37の幅Wは、光ファイバ6の周面の一部を露出
させる大きさを有し、フェルール30の表面30aから
30μm程度頭を出すようにすると良い。更に、光ファ
イバ整列溝3の直径は光ファイバ6の直径より2μm程
度大きく形成されている。従って、光ファイバ6が光フ
ァイバ整列溝33から外れることなく、光ファイバ6の
周面の一部を表面30aから覗かせるように、光ファイ
バ整列溝33内で光ファイバ6を挿通させることができ
る。
【0025】更に、図7及び図9に示すように、スリッ
ト状開口37は、光ファイバ整列溝33及び光ファイバ
ガイド部34に亙って延在する。すなわち、開口37
は、光ファイバ整列溝33上において光ファイバ6の周
面の一部を露出させるように、細幅で真っすぐな形状を
なし、さらに開口37は、光ファイバガイド部34上に
おいて、光ファイバ6を挿入させ得る程度の大きさを有
し、円錐台形状をなしている。従って、円錐台形状の開
口37を利用して、光ファイバ6の先端を光ファイバガ
イド部34内に入れることができ、目視による光ファイ
バ6の先端挿入作業が簡単になる。また、フェルール3
0には、光ファイバガイド部34の後方に位置して、光
ファイバ心線Aの被覆部5を着座させる被覆部収容凹部
38が設けられている。
【0026】なお、フェルール30の接続端面30bに
は、光ファイバ挿入部32の前端をなして、所定のピッ
チで配列させた4個の光接続口39が設けられている。
更に、接続端面30bには、光接続口39の両側に位置
して、図示しないガイドピンを挿入させるためのガイド
ピン穴Gが形成されている。
【0027】そこで、4本の光ファイバ6の先端面を切
り揃えた状態で、各光ファイバガイド部34に光ファイ
バ6の先端をそれぞれ挿入させると、光ファイバ6の先
端は、光ファイバガイド部34の傾斜壁面34aに沿っ
て光ファイバ整列溝33の入口にまで達する。そして、
光ファイバ6を更に押し込むと、光ファイバ6の先端
は、光ファイバ整列溝33及び光ファイバ位置決め孔3
1内を通りながら、フェルール30の接続端面30bか
ら突き出る。そして、光ファイバ心線Aの被覆部5を被
覆部収容凹部38に着座させる。この状態で、光ファイ
バ整列溝33上に接着剤を流し込むと、光ファイバ6は
光ファイバ整列溝33に簡単に固定される。
【0028】図10に示すように、本発明に係る光コネ
クタ40は、端部にプラスチック製のプラグ41を有
し、このプラグ41は、光ファイバ心線Aを固定した前
述のフェルール30を内部に有している。従って、相手
側の光コネクタのプラグを光コネクタ40の接続端面3
0bに突き当て、ガイドピンを介して連結することで、
簡単且つ確実なプラグ連結を可能にする。
【0029】本発明は前述した実施形態に限定されるも
のではなく、光ファイバ心線Aをテープ状にすることな
く、単線にしてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る光ファイバアレイは、以上
のように構成されているため、次のような効果を得る。
すなわち、光ファイバ心線の先端から露出させた複数の
光ファイバを配列させ且つ位置決め固定させるための光
ファイバ挿入部をもった光ファイバアレイにおいて、光
ファイバ挿入部は、断面C字状の光ファイバ整列溝と、
光ファイバ整列溝の後方で光ファイバ挿入部の入口側に
位置する光ファイバガイド部とを有し、光ファイバ整列
溝は、光ファイバの直径より小さな幅からなるスリット
状の開口を有し、光ファイバガイド部は、光ファイバ挿
入部の入口端に向けて徐々に広がる断面円錐台形状であ
ることにより、極めて細い光ファイバの先端を、光ファ
イバアレイに容易に挿入させることができ、光ファイバ
の組付け作業性が向上する。
【0031】同様に、本発明に係るフェルールは、断面
C字状の光ファイバ整列溝及び断面円錐台形状の光ファ
イバガイド部を有しているので、極めて細い光ファイバ
の先端を、フェルールに挿入させることが容易になり、
光ファイバの組付け作業性が向上する。
【0032】また、本発明に係る光コネクタは前述した
フェルールを有しており、光コネクタ製造時の作業効率
のアップが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバアレイの第1の実施形
態を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示した光ファイバアレイの要部拡大断面
図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】本発明に係る光ファイバアレイの第2の実施形
態を示す分解斜視図である。
【図5】図4に示した光ファイバアレイの要部拡大断面
図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】本発明に係るフェルールの一実施形態を示す分
解斜視図である。
【図8】図7に示したフェルールの要部拡大断面図であ
る。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】本発明に係る光コネクタの一実施形態を示す
断面図である。
【符号の説明】
A…光ファイバ心線、G…ガイドピン穴、W…光ファイ
バ整列溝の幅、1,20…光ファイバアレイ、2,32
…光ファイバ挿入部、2a…入口端、3,33…光ファ
イバ整列溝、4,34…光ファイバガイド部、6…光フ
ァイバ、7,37…開口、30…フェルール、30b…
接続端面、39…光接続口、40…光コネクタ、41…
プラグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿井 俊昭 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ心線の先端から露出させた複
    数の光ファイバを配列させ且つ位置決め固定させるため
    の光ファイバ挿入部をもった光ファイバアレイにおい
    て、 前記光ファイバ挿入部は、断面C字状の光ファイバ整列
    溝と、前記光ファイバ固定溝の後方で前記光ファイバ挿
    入部の入口側に位置する光ファイバガイド部とを有し、
    前記光ファイバ整列溝は、前記光ファイバの直径より小
    さな幅からなるスリット状の開口を有し、前記光ファイ
    バガイド部は、前記光ファイバ挿入部の入口端に向けて
    徐々に広がる断面円錐台形状であることを特徴とする光
    ファイバアレイ。
  2. 【請求項2】 前記スリット状開口の幅は、前記光ファ
    イバの周面の一部を露出させる大きさを有し、前記スリ
    ット状開口は、前記光ファイバガイド部まで延在し、前
    記光ファイバガイド部の位置で円錐台形状をなすことを
    特徴とする請求項1記載の光ファイバアレイ。
  3. 【請求項3】 光ファイバ心線の先端から露出させた光
    ファイバを配置させ且つ位置決め固定させるための光フ
    ァイバ挿入部の端部に設けられた光接続口と、前記光接
    続口の両側に位置するガイドピン穴とを接続端面に形成
    させたフェルールにおいて、 前記光ファイバ挿入部は、断面C字状の光ファイバ整列
    溝と、前記光ファイバ整列溝の後方で前記光ファイバ挿
    入部の入口側に位置する光ファイバガイド部とを有し、
    前記光ファイバ整列溝は、前記光ファイバの直径より小
    さな幅からなるスリット状の開口を有し、前記光ファイ
    バガイド部は、前記光ファイバ挿入部の入口端に向けて
    徐々に広がる断面円錐台形状であることを特徴とするフ
    ェルール。
  4. 【請求項4】 前記スリット状開口の幅は、前記光ファ
    イバの周面の一部を露出させる大きさを有し、前記スリ
    ット状開口は、前記光ファイバガイド部まで延在し、前
    記光ファイバガイド部の位置で円錐台形状をなすことを
    特徴とする請求項3記載のフェルール。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のフェルールをプラグの内
    部に備えたことを特徴とする光コネクタ。
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