JP2000098185A - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

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JP2000098185A
JP2000098185A JP10271507A JP27150798A JP2000098185A JP 2000098185 A JP2000098185 A JP 2000098185A JP 10271507 A JP10271507 A JP 10271507A JP 27150798 A JP27150798 A JP 27150798A JP 2000098185 A JP2000098185 A JP 2000098185A
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Japan
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optical fiber
fiber
pressing
optical
ferrule
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JP10271507A
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Inventor
Kenichiro Otsuka
健一郎 大塚
Tomohiko Ueda
知彦 上田
Toshiaki Kakii
俊昭 柿井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、フェルールに対する光ファイバ心
線の組付け作業性が良く、しかも、使用状況の影響を受
け難い光コネクタを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明による光コネクタ1は、フェルー
ル本体部Aの内部で前後方向に延びる光ファイバ挿入部
6の途中に形成させた光ファイバ固定溝7と、光ファイ
バ固定溝7の前端と光接続口5との間に形成した光ファ
イバ整列孔7Aと、光ファイバ整列孔内で接着固定させ
て後端が光ファイバ固定溝内に位置する内蔵ファイバ3
1と、フェルール本体部内に配置されて光ファイバ固定
溝に対峙して上下動するファイバ押圧固定部材8と、光
ファイバ固定溝上に位置してファイバ押圧固定部材を収
容するファイバ押圧固定部材用収容部10と、ファイバ
押圧固定部材の上面を付勢し、ファイバ押圧固定部材を
光ファイバ固定溝上の光ファイバに押し付けるバネ部材
11と、ファイバ押圧固定部材の本体部8Aから側方に
延びた突出部8Bとフェルール本体部Aとの間で隙間と
して形成されてクサビ部13を側方から挿入させるクサ
ビ挿入穴12とを備えた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ心線の
先端に固定させるためのフェルールをもった光コネクタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術として、特
開平10−123366号公報がある。この公報に記載
された光コネクタは、フェルール部と、その後方に位置
するメカニカルスプライス部とからなり、さらに、この
光コネクタには、フェルール部とメカニカルスプライス
部との間を架け渡すような光ファイバが予め内蔵されて
いる。このように、光ファイバの後端をメカニカルスプ
ライス部まで延ばす結果、フェルール部を、周知形状に
維持したまま、そのフェルール部にメカニカルスプライ
ス部を付加させるだけの構成を可能にしている。しか
も、接着剤を利用すること無しに、メカニカルスプライ
ス部内で、後付け光ファイバ心線の先端部分と内蔵光フ
ァイバの後端部分とを確実に接合させる構成を可能にす
る。従って、前述した内蔵光ファイバを採用すること
で、従来、現場で最も時間を要していた光ファイバ心線
の接着固定や光コネクタの端面研磨という工程を省略す
ることができ、光コネクタに対する光コネクタ心線の現
場での組付け作業性を向上させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光コネクタは、上述したように構成されているため、次
のような課題が存在していた。すなわち、内蔵光ファイ
バを、フェルール部内で接着固定させると同時に、その
後端をメカニカルスプライス部まで延ばす結果、内蔵光
ファイバが長くなり、しかも、メカニカルスプライス部
自体も、フェルール部の後方で細長く形成されて曲がり
易くなっている。従って、フェルール部に細長いメカニ
カルスプライス部を単に付加しただけの従来の光コネク
タは、使用時の外的負荷によりメカニカルスプライス部
が撓んだ際、メカニカルスプライス部内において、後付
けされる光ファイバ心線の先端面と内蔵された光ファイ
バの後端面との光接合位置が移動したり、利用状況によ
っては光接続が外れたりする虞れがあり、メカニカルス
プライス部内で大きな光接続損失を発生させる虞れがあ
った。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、特に、フェルールに対する光ファイバ心
線の組付け作業性が良く、しかも、使用状況の影響を受
け難い光コネクタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
光コネクタは、光ファイバ心線の先端から被覆部の除去
により露出させた光ファイバを固定させるためのフェル
ールをもつ光コネクタにおいて、フェルールのフェルー
ル本体部の内部で前後方向に延びる光ファイバ挿入部の
途中に形成させた光ファイバ固定溝と、光ファイバ挿入
部の前端で、フェルール本体部の前端面に形成した光接
続口と、光ファイバ固定溝の前端と光接続口との間に形
成した光ファイバ整列孔と、光ファイバ整列孔内で接着
固定させて、後端が光ファイバ固定溝内に位置する内蔵
ファイバと、フェルール本体部内に配置され、光ファイ
バ固定溝に対峙して上下動するファイバ押圧固定部材
と、光ファイバ固定溝上に位置してファイバ押圧固定部
材を収容するファイバ押圧固定部材用収容部と、ファイ
バ押圧固定部材の上面を付勢し、ファイバ押圧固定部材
を光ファイバ固定溝上の光ファイバに押し付けるバネ部
材と、ファイバ押圧固定部材の本体部から側方に延びた
突出部とフェルール本体部との間で隙間として形成さ
れ、クサビ部を側方から挿入させるクサビ挿入穴とを備
えたことを特徴とする。
【0006】この光コネクタは、現場で最も時間を要し
ていた光ファイバの接着固定や光コネクタの端面研磨と
いう工程を省略することができ、フェルールに対する光
コネクタ心線の現場での組付け作業性を向上させるた
め、フェルール本体部内に内蔵ファイバを予め接着固定
させている。この内蔵ファイバの先端は、フェルール本
体部の前端面に形成した光接続口まで延び、内蔵ファイ
バの後端は、フェルール本体部内に設けた光ファイバ挿
入部の途中の光ファイバ固定溝まで延びている。さら
に、この内蔵ファイバは、光接続口と光ファイバ固定溝
との間に位置する光ファイバ整列孔内で接着固定させ
て、光ファイバ固定溝上での接着を回避させるものであ
る。そこで、内蔵光ファイバをもった光コネクタに光フ
ァイバ心線を組付ける場合、現場で、光ファイバ心線の
先端から被覆部を除去して光ファイバを露出させ、所定
の長さに切断する。その後、クサビ挿入穴内にクサビ部
を差し込み、光ファイバ固定溝に対峙して配置させたフ
ァイバ押圧固定部材を、光ファイバ固定溝から離間する
方向に上昇させ、光ファイバ固定溝上での光ファイバの
通過を容易にする。この状態で、光ファイバ心線の光フ
ァイバを光ファイバ挿入部内に差し込み、光ファイバ固
定溝において、この光ファイバの先端面と内蔵光ファイ
バの後端面とを対面させた状態にして光接続させる。そ
して、クサビ部をクサビ挿入穴から引き抜く。すると、
バネ部材の付勢力により、ファイバ押圧固定部材が、後
付けされる光ファイバと内蔵ファイバとを同時に、光フ
ァイバ固定溝の壁面に押し付けて、光ファイバの組付け
作業が迅速に完了する。よって、本発明の光コネクタ
は、フェルール本体部内に設けた内蔵ファイバと光ファ
イバ心線から延び出た光ファイバとの光接続を機械的に
維持させ、しかも、フェルール本体部の剛性を利用した
光接続状態の維持をも可能にしている。
【0007】請求項2記載の光コネクタにおいて、フェ
ルールは、フェルール本体部の後端から後方に延在して
光ファイバの被覆部を収容させる被覆部収容部を有し、
被覆部収容部は、フェルールの内部で光ファイバ挿入部
に連続して形成して、フェルールの後端面に光ファイバ
導入口をもった被覆部挿入溝と、ファイバ押圧固定部材
に並設させて、光ファイバ心線の被覆部を固定させる被
覆部押圧固定部材と、ファイバ押圧固定部材用収容部に
並設させると共に、被覆部挿入溝上に位置して被覆部押
圧固定部材を収容する被覆部押圧固定部材用収容部と、
被覆部押圧固定部材の上面を付勢し、被覆部押圧固定部
材を被覆部挿入溝上の被覆部に押し付けるバネ部材と、
被覆部押圧固定部材の本体部から側方に延びた突出部と
被覆部収容部との間で隙間として形成され、クサビ部を
側方から挿入させるクサビ挿入穴とを備えると好まし
い。
【0008】このような構成を採用した場合、光ファイ
バを固定させるためのファイバ押圧固定部材とは別に、
被覆部を固定させるための被覆部押圧固定部材を設ける
ことで、光ファイバ心線の被覆部のみをフェルールに対
して確実に固定させることができる。しかも、被覆部押
圧固定部材をフェルールから取り外すような分解作業が
必要なく、被覆部用のクサビ挿入穴に対して被覆部用の
クサビ部を抜き差しするだけの簡単な作業で、光ファイ
バ心線の被覆部をフェルールに対して、迅速かつ適切に
固定させることができる。
【0009】請求項3記載の光コネクタにおいて、バネ
部材は、断面コ字状のクランプ部材として構成すると好
ましい。このように、バネ部材を断面コ字状のクランプ
部材にすることで、バネ部材をフェルールの横から差し
込むようにして、簡単に装着させることができ、しか
も、ファイバ押圧固定部材の上面にバネ力を簡単に付与
させることができる。
【0010】請求項4記載の光コネクタにおいて、光フ
ァイバ固定溝は、断面略C字状であると好ましい。この
ような構成を採用した場合、光ファイバ固定溝に対する
光ファイバの周面に沿った着座を可能にし、光ファイバ
固定溝内で光ファイバの座屈を適切に防止することがで
きる。
【0011】請求項5記載の光コネクタにおいて、フェ
ルール本体部の前端面に対して、光ファイバの先端面を
突出させると好ましい。このような構成を採用した場
合、光コネクタ同士の連結にあたって、光ファイバの先
端面同士を衝突接触させるPC(Physical Contact)接
続を可能にする。
【0012】請求項6記載の光コネクタにおいて、フェ
ルールは、熱可塑性樹脂により形成すると好ましい。こ
のような構成を採用した場合、射出成形を可能にするた
め、非常に短時間で部品の製造が可能になる。
【0013】請求項7記載の光コネクタにおいて、フェ
ルールは、熱硬化性樹脂により形成すると好ましい。こ
のような構成を採用した場合、射出成形を可能にするた
め、非常に短時間で部品の製造が可能になり、熱硬化で
あるため温度に対しての信頼性が高い。
【0014】請求項8記載の光コネクタにおいて、フェ
ルール本体部の全長を8mmとし、内蔵ファイバの全長
を、3mm以上6mm以下にすると好ましい。このよう
に全長8mmのフェルール本体部を採用した場合におい
て、内蔵ファイバの全長を最低3mmとした理由は、フ
ァイバ押圧固定部材により内蔵ファイバを押さえ付ける
のに必要な最低1mmの固定長さと、接着剤により内蔵
ファイバを固定させるのに必要な最低2mmの接着長さ
とを確保させるためであり、また、内蔵ファイバの全長
を最高6mmとした理由は、ファイバ押圧固定部材によ
り、光ファイバ心線から延び出た光ファイバの先端部分
を押さえ付けるのに必要な最低2mmの長さを光ファイ
バ固定溝上で確保させるためである。
【0015】請求項9記載の光コネクタにおいて、内蔵
ファイバの後端面を放電加工することにより、後端面の
バリ除去を行うことができ、内蔵ファイバを光接続口か
ら挿入させ易くなり、しかも、フェルール内において、
光ファイバの先端面と内蔵ファイバの後端面との光接続
損失の低減を図ることができる。
【0016】請求項10記載の光コネクタにおいて、内
蔵ファイバの先端面を放電加工することにより、相手側
の光コネクタとのPC接続を確実なものとする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による光
コネクタの好適な実施形態について詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明に係る光コネクタを示す分
解斜視図である。同図に示す光コネクタ1は、テープ状
の光ファイバ心線(以下「テープ心線」という)2の先
端から被覆部Fの除去により露出させた4本(4心)の
光ファイバ3を固定させるためのフェルール4を有して
いる。このフェルール4の前部には、光ファイバ3を固
定させるためのフェルール本体部Aが設けられ、フェル
ール4の後部には、フェルール本体部Aの鍔部30から
延びて、被覆部Fを固定させるための被覆部収容部Bが
設けられている。
【0019】フェルール本体部Aの前端面4aは、相手
側の光コネクタ(図示ぜず)との端面突き合わせを達成
させるために直角又は斜め(8度)に形成され、前端面
4aには、所定のピッチで一直線状に整列させた光接続
口5が設けられている。また、光接続口5の両側方に
は、光コネクタ1同士の接続に利用するガイドピン挿入
孔Gが設けられている。なお、フェルール4は、熱可塑
性樹脂、例えばLCP(液晶ポリマー)やPPS(ポリ
フェニリンサルファイド)により一体成形されるが、場
合によっては、エポキシ系の熱硬化製樹脂を原材料とし
てもよい。
【0020】図1〜図3に示すように、フェルール本体
部Aの内部には、各光ファイバ3を挿入するために長手
方向に延在させた4本の光ファイバ挿入部6が一直線状
に形成されている。各光ファイバ挿入部6は、フェルー
ル4の前端面4aから後端面4bに向けて延在し、光フ
ァイバ挿入部6の前端開口は、光接続口5になってい
る。各光ファイバ挿入部6の途中には、断面略C字状の
光ファイバ固定溝7が形成されている。各光ファイバ固
定溝7を塞ぐようにしてブロック状のファイバ押圧固定
部材8が配置され、このファイバ押圧固定部材8は後述
する収容部10内で上下動する。そして、各光ファイバ
固定溝7内に配置させた4本の光ファイバ3及び後述す
る4本の内蔵ファイバ31は、ブロック状のファイバ押
圧固定部材8により一度に上から押さえ付けられること
になる。
【0021】なお、各光ファイバ挿入部6において、光
ファイバ固定溝7の前方には光ファイバ整列孔7Aが設
けられ、光ファイバ固定溝7の後方には、光ファイバ3
の挿入を考慮したロート状の光ファイバガイド孔7Bが
設けられている。すなわち、光ファイバガイド孔7Bか
ら光ファイバ3の先端部を差し込むことで、各光ファイ
バ3は、各光ファイバ固定溝7内を通るようになってい
る。
【0022】ここで、フェルール本体部Aの内部には、
光ファイバ心線2の光ファイバ3と同径で且つ同質の内
蔵ファイバ31が4本固定されている。各内蔵ファイバ
31は、光ファイバ整列孔7Aを貫通した状態で光ファ
イバ固定溝7に沿うようにして光ファイバ挿入部6内に
収容されている。この場合の各内蔵ファイバ31は、光
ファイバ整列孔7A内で接着剤によって固定され、内蔵
ファイバ31の先端面31aは、前端面4aから2〜1
0μm、最大で20μm程度の突出量Sをもって突き出
され、光コネクタ1同士の連結にあたって、PC(Phys
ical Contact)接続を可能にするものである。
【0023】また、内蔵ファイバ31の後端は、光ファ
イバ固定溝7の途中まで延びており、この光ファイバ固
定溝7の部分では、内蔵ファイバ31の接着固定を必要
としない。なぜなら、光ファイバ固定溝7内の各内蔵フ
ァイバ31は、後述するファイバ押圧固定部材8によっ
て上から押え付けられるからである。そして、各内蔵フ
ァイバ31の後端に塗布させるように、各光ファイバ固
定溝7内にはグリース状の屈折率整合剤32が充填され
ている。これは、現地において、内蔵ファイバ31の後
端面31bと光ファイバ3の先端面との低損失な光接続
を簡単かつ確実に行うためである。
【0024】なお、内蔵ファイバ31をフェルール本体
部A内に組付ける準備段階として、各内蔵ファイバ31
をカッタ等で所定長さに切断した後、内蔵ファイバ31
の後端面31bに放電加工やエッジ処理研磨を施して端
面のバリ除去を行うようにしてもよい。このことは、内
蔵ファイバ31を光接続口5から挿入させ易くすること
と、現地において、光ファイバ3の先端面と内蔵ファイ
バ31の後端面31bとの光接続損失の低減を図るため
である。また、内蔵ファイバ31の先端面31aも、相
手側の光コネクタとのPC接続を容易にするため、放電
加工やエッジ処理研磨を行ってもよい。
【0025】内蔵ファイバ31の長さは、フェルール本
体部Aの全長を8mmにした場合、最低3mm最高6m
mにすると好適である。最低3mmとした理由は、光コ
ネクタ1同士のPC接続時に、内蔵ファイバ31に加わ
る荷重を考慮して、最低2mmの接着長さを必要とし、
さらに、後述するファイバ押圧固定部材8で内蔵ファイ
バ8を押さえ付けるのに最低1mmの固定長さを必要と
するからである。また、内蔵ファイバ31の全長を最高
6mmとした理由は、ファイバ押圧固定部材8で光ファ
イバ心線2の光ファイバ3の先端部分を押さえ付けるの
に最低2mmの長さを必要とし、これを光ファイバ固定
溝7上で確保させるためである。
【0026】次に、フェルール4には、ファイバ押圧固
定部材8を収容するためのファイバ押圧固定部材用収容
部10が設けられている。この収容部10は、フェルー
ル4の両側方及び上方を開放するように形成され、フェ
ルール4の前後方向において断面コ字状をなしている。
この収容部10の底面10aは、両側方に直線的に延在
する平坦な面として形成され、底面10aの略中央に
は、その全長に亙って前後方向に延在する4本の光ファ
イバ固定溝7が形成されている。また、ファイバ押圧固
定部材8の中央には、4本の光ファイバ固定溝7上を覆
うブロック状の本体部8Aが設けられ、この本体部8A
の底面8bは、収容部10の底面10aと平行に延在す
る。従って、各光ファイバ固定溝7内に光ファイバ3を
装填させた場合、光ファイバ3は、光ファイバ固定溝7
からその頭が出るように配置されるので(図12参
照)、本体部8Aの底面8bによって、各光ファイバ3
は上から一度に押え込まれることになる。
【0027】更に、収容部10の底面10aには、本体
部8Aの両側面8d,8eを挟み込むように立設させた
左右一対のガイド部9a,9bが設けられている。各ガ
イド部9a,9bは、本体部8Aの左右の移動を規制す
ると同時に、本体部8Aが上下方向に確実にスライドす
ることを確保している。すなわち、収容部10内にファ
イバ押圧固定部材8を装填すると、この本体部8Aは、
ガイド部9a,9bで囲まれた領域内に入り込むことに
なる。その結果、光ファイバ固定溝7を取り囲むように
配置させたガイド部9a,9bによって、光ファイバ固
定溝7に対する本体部8Aの位置決めが確実になる。
【0028】更に、本体部8Aには、この底面8bから
一段上がるようにして、側面8dから側方に延びる突出
部8Bが一体に形成され、この突出部8Bは、収容部1
0の底面10aに対して平行に且つ片端まで真っすぐに
延びている。その結果、収容部10の底面10aに本体
部8Aの底面8bを当接させると、収容部10の底面1
0aと突出部8Bとの間に平行な隙間が形成され、これ
がクサビ挿入穴12になる。このクサビ挿入穴12は、
底面8bから一段上げた分に相当する高さHを上下方向
に有すると共に、フェルール4における収容部10の底
面10aと突出部8Bとガイド部9aとの協働により、
本体部8Aまで達する凹部として形成されることにな
る。
【0029】また、平行板状のクサビ部材13は、クサ
ビ挿入穴12内に差し込むためのクサビ部13aが設け
られ、クサビ部13aは、クサビ挿入穴12の高さHよ
り大きな厚みPで形成されている。従って、クサビ部1
3aをクサビ挿入穴12内に差し込むだけで、ファイバ
押圧固定部材8は、クサビ部13aによって持ち上げら
れることになる。これに伴い、本体部8Aがガイド部9
a,9bの壁面に沿って上昇し、本体部8Aの底面8b
と収容部10の底面10aとの間に、クサビ挿入穴12
の高さHとクサビ部13aの厚みPとの差額に相当する
隙間が形成され(図7参照)、光ファイバ固定溝7に光
ファイバ3を通し易くする。なお、クサビ挿入穴12内
にクサビ部13aを差し込み易くするために、クサビ部
13aの先端は丸められている。また、クサビ部13a
の先端にテーパを付けてもよい。
【0030】図1及び図2に示すように、光コネクタ1
は、収容部10内に装填したファイバ押圧固定部材8の
本体部8Aを、光ファイバ固定溝7に向けて付勢するた
めのバネ部材11を有し、このバネ部材11は、フェル
ール4の横から差し込めるように、フェルール4の上か
ら下に亙って延在する断面コ字状のクランプ部材として
構成されている。具体的に、クランプ部材11は、板状
の上片11aと下片11bとこれらを連結させる中間片
11cとからコ字状に形成されている。この上片11a
は、ファイバ押圧固定部材8の上面8aに当接し、下片
11bは、フェルール4の下面4dに当接し、このクラ
ンプ部材11を利用することにより、ファイバ押圧固定
部材8の上下動を収容部10内で弾発的に保持してい
る。
【0031】また、ファイバ押圧固定部材8の上面8a
において、本体部8Aには、長手方向に延在するクラン
プ部材当接ヘッド14が設けられ、このクランプ部材当
接ヘッド14の当接面(頂面)14aを介して、クラン
プ部材11のバネ力をファイバ押圧固定部材8に伝達し
ている。従って、クランプ力をファイバ押圧固定部材8
に均等に分散させることができ、光ファイバ固定溝7内
に位置する光ファイバ3を、ファイバ押圧固定部材8に
より均一に押え付けることができる。なお、クランプ部
材11の材質を、燐青銅又は冷間加工されたステンレス
にすることで、バネ力が強く、耐久性の高いクランプ部
材11が可能になり、クランプ力の長期信頼性を担保す
る。
【0032】また、ファイバ押圧固定部材8には、本体
部8Aを挟むようにして、突出部8Bの反対側でフェル
ール4の片側まで延びるクランプ部材ガイド部8Cが設
けられている。このクランプ部材ガイド部8Cの上面
は、遊端から当接面14aまで上昇スロープをなすガイ
ド面8fとして形成されている。従って、クランプ部材
11に適切なバネ力をもたせるため、上片11aの遊端
と下片11bの遊端との間隔を狭めている場合でも、ク
ランプ部材11の上片11aがガイド面8fに沿って滑
り上がることで、ファイバ押圧固定部材8に対して、ク
ランプ部材11を横から確実に装着させることができ
る。
【0033】更に、図1〜図5に示すように、光コネク
タ1は、前述したファイバ押圧固定部材8とは別に、テ
ープ心線2の被覆部Fをフェルール4に固定させるため
のブロック状の被覆部押圧固定部材15を有している。
この被覆部押圧固定部材15は、フェルール本体部Aの
後端から後方に延在する被覆部収容部B内に収容されて
いる。なお、この被覆部押圧固定部材15は、ファイバ
押圧固定部材8と同等な構成を有しているが、ここで詳
述する。
【0034】フェルール4の内部には、光ファイバ挿入
部6のロート状光ファイバガイド孔7Bに連通する溝状
の被覆部挿入溝16が設けられている。この被覆部挿入
溝16は、フェルール4の後端面4bに光ファイバ導入
口16aを有すると共に、テープ心線2の被覆部Fを収
容する幅を少なくとも有している。フェルール4の後部
には、前述したファイバ押圧固定部材用収容部10に並
設させた被覆部押圧固定部材用収容部20が切欠き形成
され、この収容部20内で被覆部押圧固定部材15を上
下動させることができ、この収容部20内に被覆部挿入
溝16が前後方向に形成されている。
【0035】具体的に、収容部20は、フェルール4の
両側方及び上方を開放するように形成され、フェルール
4の前後方向において断面コ字状をなしている。この収
容部20の底面20aは、両側方に直線的に延在する平
坦な面として形成され、底面20aの略中央には、その
全長に亙って前後方向に延在する被覆部挿入溝16が形
成されている。また、被覆部押圧固定部材15の中央に
は、被覆部挿入溝16上を覆うブロック状の本体部15
Aが設けられ、この本体部15Aの底面15bは、収容
部20の底面20aと平行に延在する。従って、被覆部
挿入溝16内に被覆部Fを装填させた場合、被覆部挿入
溝16から被覆部Fの頭が出るように配置されるので、
本体部15Aの底面15bによって、被覆部Fは上から
押え込まれることになる。
【0036】更に、収容部20の底面20aには、本体
部15Aの両側面15d,15eを挟み込むように立設
させた左右一対のガイド部17a,17bが設けられて
いる。各ガイド部17a,17bは、本体部15Aの左
右の移動を規制すると同時に、本体部15Aが上下方向
に確実にスライドすることを確保している。すなわち、
収容部20内に被覆部押圧固定部材15を装填させる
と、本体部15Aは、ガイド部17a,17bで囲まれ
た領域内に入り込むことになる。その結果、被覆部挿入
溝16を取り囲むように配置させたガイド部17a,1
7bによって、被覆部挿入溝16に対する本体部15A
の位置決めが確実になる。
【0037】更に、本体部15Aには、この底面15b
から一段上がるようにして、側面15dから側方に延び
る突出部15Bが一体に形成され、この突出部15B
は、収容部20の底面20aに対して平行に且つ片端ま
で真っすぐに延びている。その結果、収容部20の底面
20aに本体部15Aの底面15bを当接させると、収
容部20の底面20aと突出部15Bとの間に平行な隙
間が形成され、これがクサビ挿入穴22になる。このク
サビ挿入穴22は、底面15bから一段上げた分に相当
する高さH1を上下方向に有すると共に、フェルール4
における収容部20の底面20aと突出部15Bとガイ
ド部17aとの協働により、本体部15Aまで達する凹
部として形成されることになる。
【0038】また、平行板状のクサビ部材13には、ク
サビ挿入穴22内に差し込むためのクサビ部13bが設
けられ、クサビ部13bは、クサビ挿入穴22の高さH
1より大きな厚みP1で形成されている。従って、クサ
ビ部13bをクサビ挿入穴22内に差し込むだけで、被
覆部押圧固定部材15は、クサビ部13bによって持ち
上げられることになる。これに伴い、本体部15Aがガ
イド部17a,17bの壁面に沿って上昇し、本体部1
5Aの底面15bと収容部20の底面20aとの間に、
クサビ挿入穴22の高さH1とクサビ部13bの厚みP
1との差額に相当する隙間が形成され(図8参照)、光
ファイバ導入口16aから被覆部挿入溝16へ被覆部F
を通し易くする。なお、クサビ挿入穴22内にクサビ部
13bを差し込み易くするために、クサビ部13bの先
端は丸められている。また、クサビ部13bの先端にテ
ーパを付けてもよい。
【0039】図1及び図2に示すように、光コネクタ1
は、収容部20内に装填した被覆部押圧固定部材15の
本体部15Aを、被覆部挿入溝16に向けて付勢するた
めのバネ部材21を有し、このバネ部材21は、フェル
ール4の横から差し込めるように、フェルール4の上か
ら下に亙って延在する断面コ字状のクランプ部材として
構成されている。具体的に、クランプ部材21は、板状
の上片21aと下片21bとこれらを連結させる中間片
21cとからコ字状に形成されている。この上片21a
は、被覆部押圧固定部材15の上面15aに当接し、下
片21bは、フェルール4の下面4dに当接し、このク
ランプ部材21を利用することで、被覆部押圧固定部材
15の上下動を収容部20内で弾発的に保持している。
【0040】また、被覆部押圧固定部材15の上面15
aにおいて、本体部15Aには、長手方向に延在するク
ランプ部材当接ヘッド24が設けられ、このクランプ部
材当接ヘッド24の当接面(頂面)24aを介して、ク
ランプ部材21のバネ力を被覆部押圧固定部材15に伝
達している。従って、クランプ力を被覆部押圧固定部材
15に均等に分散させることができ、被覆部挿入溝16
内に位置する被覆部Fを、被覆部押圧固定部材15によ
り均一に押え付けることができる。なお、クランプ部材
21の材質を、燐青銅又は冷間加工されたステンレスに
することで、バネ力が強く、耐久性の高いクランプ部材
21が可能になり、クランプ力の長期信頼性を担保す
る。
【0041】また、被覆部押圧固定部材15には、本体
部15Aを挟むようにして、突出部15Bの反対側でフ
ェルール4の片端まで延びるクランプ部材ガイド部15
Cが設けられている。このクランプ部材ガイド部15C
の上面は、遊端から当接面24aまで上昇スロープをな
すガイド面15fとして形成されている。従って、クラ
ンプ部材21に適切なバネ力をもたせるため、上片21
aの遊端と下片21bの遊端との間隔を狭めている場合
でも、クランプ部材21の上片21aがガイド面15f
に沿って滑り上がることで、被覆部押圧固定部材15に
クランプ部材21を横から確実に装着させることができ
る。
【0042】次に、光コネクタ1にテープ心線2を現場
で組付ける際の手順について説明する。
【0043】先ず、テープ心線2の先端部分にある被覆
部Fをリムーバ等で除去後、露出した光ファイバ3を所
定の長さに切断し、光ファイバ3の先端を切り揃えた状
態にする。図6及び図7に示すように、光コネクタ1に
設けられたクサビ挿入穴12内にクサビ部材13のクサ
ビ部13aを側方から挿入し、ファイバ押圧固定部材8
をクランプ部材11の上片11aのバネ力に抗して持ち
上げ、光ファイバ固定溝7の上方を拡張する。同様に、
図6及び図8に示すように、クサビ挿入穴22内にクサ
ビ部材13のクサビ部13bを側方から挿入し、被覆部
押圧固定部材15を、クランプ部材21の上片21aの
バネ力に抗して持ち上げ、被覆部挿入溝16の上方を拡
張する。
【0044】この状態で、光ファイバ3の先端を、光フ
ァイバ導入口16aから光ファイバ挿入部6に向けて挿
入し、図7及び図8に示すように、各光ファイバ固定溝
7内に各光ファイバ3を着座させ、被覆部挿入溝16内
に被覆部Fを着座させる。このとき、光ファイバ3の先
端面は、光ファイバ固定溝7内の内蔵ファイバ31の後
端面と屈折率整合剤32を介して光接続される。
【0045】この状態を維持しつつ、クサビ挿入穴1
2,22からクサビ部13a,13bを抜き出す。その
結果、図9〜図11に示すように、クランプ部材11の
バネ力により、各光ファイバ3及び各内蔵ファイバ31
は、光ファイバ固定溝7の壁面とファイバ押圧固定部材
8の本体部8Aとで挟む込み固定され、更に、クランプ
部材21のバネ力により、被覆部Fは、被覆部挿入溝1
6の壁面と被覆部押圧固定部材15の本体部15Aとで
挟み込み固定される。
【0046】このとき、ファイバ押圧固定部材8の材質
は、光ファイバ3及び内蔵ファイバ31と同等又はそれ
以下のヤング率をもつ純度99%以上のアルミニウムで
あるから、図12に示すように、光ファイバ3及び内蔵
ファイバ31の表面に沿ったファイバ押圧固定部材8の
下面8bの変形を可能にする。従って、このことは、光
ファイバ3及び内蔵ファイバ31にファイバ押圧固定部
材8を押し付ける際の傷防止に寄与する。また、ファイ
バ押圧固定部材8の他の材質として、光ファイバ3及び
内蔵ファイバ31と同等又はそれ以下のヤング率をもつ
液晶ポリマー又はエポキシ系のプラスチックであっても
よく、安価で製造容易なファイバ押圧固定部材8を達成
する。なお、被覆部押圧固定部材15の材質を、前述し
たファイバ押圧固定部材8の材質と同等にしてもよいこ
とは言うまでもない。
【0047】また、内蔵ファイバ31を光ファイバ整列
孔7A内で接着固定させる際、光ファイバ整列孔7A内
において、光接続口5から所定領域だけ非固定状態に
し、さらに、光ファイバ整列孔7Aの径を、内蔵ファイ
バ31の径より僅かに大きく(例えば1μm程度大き
く)形成して、光ファイバ整列孔7A内で内蔵ファイバ
31の圧縮を許容させるようにしてもよい。このこと
は、光コネクタ1同士を接続する際の圧縮型PC接続に
有効であり、各内蔵ファイバ31の先端面31aの不揃
い量や、斜めに切断された内蔵ファイバ31の先端面3
1aの加工粗さを圧縮吸収させるのに適する。
【0048】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではなく、光ファイバ固定溝7は、断面略C字状で
なくとも、図13に示すように断面V字状であってもよ
い。このようなV溝は、光ファイバの2点支持を可能に
し、光ファイバ固定溝7上で内蔵ファイバ31及び光フ
ァイバ3を安定して支持させることができる。また、光
ファイバ心線2は、複数心であれば4心に限定されず、
例えば16心であってもよい。また、光ファイバ心線2
は、テープ状でなく単線であってもよい。そして、この
心数に対応させるように内蔵ファイバ31の本数は決定
されることになる。さらに、内蔵ファイバ31の先端面
31aは、フェルール本体部Aの前端面4aから突出さ
せる場合に限られず、前端面4aの光接続口5内に埋設
させても、前端面4aと同一面上に位置させても、いず
れの場合であってもよいことは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】本発明による光コネクタは、以上のよう
に構成されているため、次のような効果を得る。すなわ
ち、光ファイバ心線の先端から被覆部の除去により露出
させた光ファイバを固定させるためのフェルールをもつ
光コネクタにおいて、フェルールのフェルール本体部の
内部で前後方向に延びる光ファイバ挿入部の途中に形成
させた光ファイバ固定溝と、光ファイバ挿入部の前端
で、フェルール本体部の前端面に形成した光接続口と、
光ファイバ固定溝の前端と光接続口との間に形成した光
ファイバ整列孔と、光ファイバ整列孔内で接着固定させ
て、後端が光ファイバ固定溝内に位置する内蔵ファイバ
と、フェルール本体部内に配置され、光ファイバ固定溝
に対峙して上下動するファイバ押圧固定部材と、光ファ
イバ固定溝上に位置してファイバ押圧固定部材を収容す
るファイバ押圧固定部材用収容部と、ファイバ押圧固定
部材の上面を付勢し、ファイバ押圧固定部材を光ファイ
バ固定溝上の光ファイバに押し付けるバネ部材と、ファ
イバ押圧固定部材の本体部から側方に延びた突出部とフ
ェルール本体部との間で隙間として形成され、クサビ部
を側方から挿入させるクサビ挿入穴とを備えたことによ
り、フェルールに対する光ファイバ心線の組付け作業性
が良く、しかも、使用状況の影響を受け難い光コネクタ
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光コネクタの分解斜視図である。
【図2】本発明に係る光コネクタの前部を示す断面図で
ある。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本発明に係る光コネクタの後部を示す断面図で
ある。
【図6】光コネクタに光ファイバを挿入させる前の状態
を示す斜視図である。
【図7】クサビ部材をクサビ挿入穴内に挿入して、ファ
イバ押圧固定部材を押し上げた状態を示す断面図であ
る。
【図8】クサビ部材をクサビ挿入穴内に挿入して、被覆
部押圧固定部材を押し上げた状態を示す断面図である。
【図9】フェルール内に光ファイバを固定した状態を示
す断面図である。
【図10】フェルール内に被覆部を固定した状態を示す
断面図である。
【図11】光コネクタ内に光ファイバ心線の先端部分を
固定させた状態を示す断面図である。
【図12】断面C字状の光ファイバ固定溝に光ファイバ
を着座させた状態を示す断面図である。
【図13】断面V字状の光ファイバ固定溝に光ファイバ
を着座させた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
A…フェルール本体部、B…被覆部収容部、F…被覆
部、1…光コネクタ、2…テープ心線(光ファイバ心
線)、3…光ファイバ、4…フェルール、4a…フェル
ールの前端面、5…光接続口、6…光ファイバ挿入部、
7…光ファイバ固定溝、7A…光ファイバ整列孔、8…
ファイバ押圧固定部材、8a…ファイバ押圧固定部材の
上面、8A,15A…本体部、8B,15B…突出部、
10…ファイバ押圧固定部材用収容部、11…クランプ
部材(バネ部材)、12,22…クサビ挿入穴、13
a,13b…クサビ部、15…被覆部押圧固定部材、1
5a…被覆部押圧固定部材の上面、16…被覆部挿入
溝、16a…光ファイバ導入口、20…被覆部押圧固定
部材用収容部、21…クランプ部材(バネ部材)、31
…内蔵ファイバ、31a…内蔵ファイバの先端面、31
b…内蔵ファイバの後端面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿井 俊昭 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H036 JA02 LA01 LA08 QA12 QA18 QA22 QA49

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ心線の先端から被覆部の除去
    により露出させた光ファイバを固定させるためのフェル
    ールをもつ光コネクタにおいて、 前記フェルールのフェルール本体部の内部で前後方向に
    延びる光ファイバ挿入部の途中に形成させた光ファイバ
    固定溝と、 前記光ファイバ挿入部の前端で、前記フェルール本体部
    の前端面に形成した光接続口と、 前記光ファイバ固定溝の前端と前記光接続口との間に形
    成した光ファイバ整列孔と、 前記光ファイバ整列孔内で接着固定させて、後端が光フ
    ァイバ固定溝内に位置する内蔵ファイバと、 前記フェルール本体部内に配置され、前記光ファイバ固
    定溝に対峙して上下動するファイバ押圧固定部材と、 前記光ファイバ固定溝上に位置して前記ファイバ押圧固
    定部材を収容するファイバ押圧固定部材用収容部と、 前記ファイバ押圧固定部材の上面を付勢し、前記ファイ
    バ押圧固定部材を前記光ファイバ固定溝上の前記光ファ
    イバに押し付けるバネ部材と、 前記ファイバ押圧固定部材の本体部から側方に延びた突
    出部と前記フェルール本体部との間で隙間として形成さ
    れ、クサビ部を側方から挿入させるクサビ挿入穴とを備
    えたことを特徴とする光コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記フェルールは、前記フェルール本体
    部の後端から後方に延在して前記光ファイバの前記被覆
    部を収容させる被覆部収容部を有し、 前記被覆部収容部は、 前記フェルールの内部で前記光ファイバ挿入部に連続し
    て形成して、前記フェルールの後端面に光ファイバ導入
    口をもった被覆部挿入溝と、 前記ファイバ押圧固定部材に並設させて、前記光ファイ
    バ心線の前記被覆部を固定させる被覆部押圧固定部材
    と、 前記ファイバ押圧固定部材用収容部に並設させると共
    に、前記被覆部挿入溝上に位置して前記被覆部押圧固定
    部材を収容する被覆部押圧固定部材用収容部と、 前記被覆部押圧固定部材の上面を付勢し、前記被覆部押
    圧固定部材を前記被覆部挿入溝上の前記被覆部に押し付
    けるバネ部材と、 前記被覆部押圧固定部材の本体部から側方に延びた突出
    部と前記被覆部収容部との間で隙間として形成され、ク
    サビ部を側方から挿入させるクサビ挿入穴とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記バネ部材は、断面コ字状のクランプ
    部材として構成したことを特徴とする請求項1又は2記
    載の光コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバ固定溝は、断面略C字状
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記
    載の光コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記フェルール本体部の前記前端面に対
    して、前記光ファイバの先端面を突出させることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか一項記載の光コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記フェルールは、熱可塑性樹脂により
    形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項
    記載の光コネクタ。
  7. 【請求項7】 前記フェルールは、熱硬化性樹脂により
    形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項
    記載の光コネクタ。
  8. 【請求項8】 前記フェルール本体部の全長を8mmと
    し、前記内蔵ファイバの全長を、3mm以上6mm以下
    にしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記
    載の光コネクタ。
  9. 【請求項9】 前記内蔵ファイバの後端面を放電加工し
    たことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の
    光コネクタ。
  10. 【請求項10】 前記内蔵ファイバの先端面を放電加工
    したことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項記載
    の光コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011017926A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ端面構造、光ファイバ接続構造、光コネクタ及びメカニカルスプライス
JP6483786B1 (ja) * 2017-11-02 2019-03-13 株式会社フジクラ 把持部材
CN113050223A (zh) * 2019-12-26 2021-06-29 中兴通讯股份有限公司 聚合物波导连接器及其制作方法、连接器组

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