JP3939689B2 - 光ファイバ保持機構を有する光コネクタ - Google Patents
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先ず、図1乃至図3を参照して、この光コネクタの全体構成を説明する。図1に、アダプタ2と、このアダプタ2を介して互いに接続され得るジャックコネクタ(以下、「ジャック」と呼ぶ)3、及びプラグコネクタ(以下、「プラグ」と呼ぶ)5から成る光コネクタ1の概略斜視図を示す。ただし、この図において、アダプタ2については、長手方向における切断面が明らかにした状態で、ジャック3やプラグ5については、幾つかの構成部品は省略して示している。
次に、図4、図5を参照して、プラグの構成をより詳細に説明する。図4は、図2や図3と同様の方法でプラグの長手方向における縦断面全体を示したもの、図5は、プラグの主な構成部品の概略分解斜視図である。尚、ここでも幾つかの構成部品は省略して示されている。
図6に、ジャック3の長手方向における縦断面を示す。この図は、プラグ5を示した図4に対応する。図6において、図4と同様の部材は参照番号の後に、「’」を付して表わしている、これらの図を比較すれば明らかなように、ジャック3は、保護部材とこの保護部材を付勢するスプリングに関してのみプラグ5と相違し、その他の構成部品はプラグ5と全く同様のものとなっている。ここでは、相違点のみを中心に説明する。
上に説明したように、ジャック3とプラグ5は、保護部材73、75やその周辺部品についてのみ異なるものであるから、これらの部品を交換するだけで、プラグとしても、ジャックとしても使用することができる。更に言えば、ジャックやプラグの内部フレーム61、61’に、スプリングを使用せずに整列部材を内蔵した保護部材73を嵌め込めばジャック3として使用することができるし、スプリングを使用して整列部材を内蔵しない保護部材75を嵌め込めばプラグ5として使用することができる。尚、保護部材73に整列部材74や遮蔽部材83を組み込んでそれら全体を1つの組立体として形成することにより、それら3つの部材を一体的に取り外すようにしてもよい。以上の構成によれば、ジャック3とプラグ5を全く別々に製造する必要がなく、ほぼ全ての部品を共用できる。故に、このような構成によれば、製造コストの削減を図ることができる。また、特にジャック3に関して言えば、ここでは整列部材74を内蔵した保護部材73が内部フレーム61’から取り外し可能とされているため、整列部材74のクリーニングが容易であり、これによりアライメントの性能を常に高いレベルに維持することができる。明らかなように、以上の構成、即ち、一部の部品を交換するだけでジャックとプラグを双方に使用できるとする構成は、光コネクタに限らず、例えば電気コネクタのような他の様々なコネクタに応用することができる。当然に、この構成は、保護部材に遮蔽部材が取り付けられていない場合(図1に示すような状態)にも適用することができる。
次に、本発明の光コネクタを用いたジャックとプラグの光接続の方法、更に言えば、プラグのファイバ素線とジャックのファイバ素線の間の接続方法を説明する。
実装において、アダプタ2は、ジャック3やプラグ5をそれに接続する前に単独で基板やパネル等に半田等によって取り付けるのが好ましい。上の説明から明らかなように、アダプタには、光ファイバをアライメントするための整列部材は特に設けられていないから、このような取付け順序によれば、基板等に半田付けする際の熱や振動等によって整列部材に狂いが生じてしまうことがない、言い換えれば、ファイバ素線の接続部分におけるストレスを軽減できるという効果が得られる。また、光コネクタ自体を基板に取り付けるのではなく、アダプタを取り付けるだけでよいから、実装も容易である。また、アダプタからのジャックやプラグの取り外しも容易である。尚、このアダプタへのジャックやプラグの取り付けは、いずれを先に行っても良いし、それらを同時に取り付けるようにしてもよい。
図7、図8を参照して、内部フレームの露出面に設けられた突起及び溝の一例を説明する。図7は、内部フレームの斜視図を、その周辺部材である光ファイバやプレートとともに示したもの、図8は、それらの周辺部材を内部フレームに収容した後の状態を示したものであり、図8のa)は、特にその正面図、図8のb)はa)におけるb−b断面、即ち、その長手方向における縦断面図を、それぞれ示す。但し、図8のa)については、周辺部材のみならず、全ての部品を取り付けた状態で示している。尚、ここではプラグを例に挙げているが、特に記載しない限り、ジャックは同様のものと考えてよい。
上の実施形態では、アダプタを使用する光コネクタを例示したが、アダプタを使用しない光コネクタにも本発明は適用可能である。この場合、ジャックとプラグの一方又は双方に、両者の接続を可能とする係止部を設けてやればよい。
2 アダプタ
3 ジャックコネクタ
5 プラグコネクタ
11 光ファイバ
61 内部フレーム
75 保護部材
83 遮蔽部材
85 遮蔽部材
87 スプリング
89 プレート
93 クランパー
113 ファイバ素線
115 ファイバ素線
116 端面
117 ファイバ心線
Claims (3)
- 光コネクタ同士を互いに突き合わせることにより、それら光コネクタの光ファイバのファイバ素線の端面同士を、前記光ファイバの長手方向にて、互いに突き合わせて接続させる光コネクタにおいて、前記光ファイバのファイバ心線は前記長手方向に沿って前記突き合わせ側とは反対側に延在し、前記ファイバ心線から被覆を取り除いたファイバ素線は前記長手方向に沿って前記突き合わせ側に延在し、前記突き合わせ側とは反対側に延在する前記ファイバ心線の少なくとも一部は、前記長手方向と交差する方向に形成された突起の上に配され、前記突起に対向して配置される押圧部材によって押圧されることによってそこに圧接保持され、前記突き合わせ側に延在する前記ファイバ素線の少なくとも一部は、前記長手方向に沿って形成されたV溝に沈んだ状態で配され、前記V溝に対向して配置される前記押圧部材によって保持されることを特徴とする光コネクタ。
- 前記突起と前記押圧部材、及び、前記V溝と前記押圧部材を、挟持する挟持部材を設けている請求項1に記載の光コネクタ。
- 前記ファイバ素線の前記突き合わせ側の先端側は露出されている請求項1又は2に記載の光コネクタ。
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