後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
調心溝の形成されたベース部材と、押さえ部材とを有し、光ファイバの挿入後に前記ベース部材と前記押さえ部材との隙間を狭めて前記調心溝と前記押さえ部材との間に前記光ファイバを固定させるメカニカルスプライス部と、
移動すると前記ベース部材と前記押さえ部材との前記隙間を狭めさせる隙間調整部と、
前記光ファイバを口出しした光ケーブルを把持する把持部材を装着可能なハウジングと、
前記ハウジングに装着した前記把持部材を固定する固定部と、
を備え、
前記固定部が前記把持部材を前記ハウジングに固定するときに前記隙間調整部が移動して前記ベース部材と前記押さえ部材との前記隙間を狭めさせることを特徴とする光ファイバ接続ユニットが明らかとなる。このような光ファイバ接続ユニットによれば、メカニカルスプライスに光ファイバを固定させる作業と、把持部材をハウジングに固定する作業を確実に作業者に行わせることができる。
前記隙間調整部は、第1係合部を有し、前記固定部は、前記第1係合部と係合する第2係合部を有し、前記固定部が前記把持部材を前記ハウジングに固定するときに、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合して、前記隙間調整部が移動することが望ましい。これにより、メカニカルスプライスに光ファイバを固定させる作業と、把持部材をハウジングに固定する作業を確実に作業者に行わせることができる。
前記隙間調整部は、前記光ファイバの被覆を除去した端部における前記隙間を狭めさせる第1調整部と、前記光ファイバの前記被覆を有する被覆部における前記隙間を狭めさせる第2調整部とを有し、前記固定部が前記把持部材を前記ハウジングに固定するときに、前記第1調整部によって前記端部における前記隙間が狭められた後、前記第2調整部によって前記被覆部における前記隙間が狭められることが望ましい。これにより、メカニカルスプライス部の内部で光ファイバが屈曲することを抑制できる。
前記固定部が前記把持部材を前記ハウジングに固定するときに、前記隙間調整部が傾くことによって、前記第1調整部によって前記端部における前記隙間が狭められた後、前記第2調整部によって前記被覆部における前記隙間が狭められることが望ましい。これにより、メカニカルスプライス部の内部で光ファイバが屈曲することを抑制できる。
前記隙間調整部は、前記隙間調整部の移動方向に長い案内穴を有し、前記ハウジングは、前記案内穴に挿入された案内ピンを有することが望ましい。これにより、隙間調整部を傾けた状態にするとともに、隙間調整部を上下方向に移動させることができる。
前記固定部が移動したときに前記隙間調整部が力を受ける部位は、前記案内ピンよりも前記第1調整部に近いことが望ましい。これにより、隙間調整部が力を受けると、隙間調整部を傾けた状態で移動させることができる。
前記隙間調整部は、くさび部を有しており、前記くさび部は、クランプ部に挟み込まれた前記ベース部材と前記押さえ部材との間に挿入されており、前記隙間調整部が移動すると、前記ベース部材と前記押さえ部材との間から前記くさび部が引き抜かれることが望ましい。これにより、隙間調整部が移動すると、ベース部材と押さえ部材との隙間を狭めさせることができる。
前記隙間調整部は、前記ベース部材と前記押さえ部材とを挟み込むクランプ部であり、前記隙間調整部である前記クランプ部が移動すると、前記クランプ部が前記ベース部材と前記押さえ部材とを挟み込むことが望ましい。これにより、隙間調整部が移動すると、ベース部材と押さえ部材との隙間を狭めさせることができる。
光ケーブルを把持部材に把持させる工程と、前記把持部材をハウジングの装着部に装着し、前記光ケーブルから口出された光ファイバを、調心溝の形成されたベース部材と、押さえ部材との隙間に挿入する工程と、前記ハウジングに装着した前記把持部材を固定部によって固定する工程と、を有し、前記固定部が前記把持部材を前記ハウジングに固定するときに、隙間調整部が移動することによって、前記ベース部材と前記押さえ部材との前記隙間が狭められて、前記調心溝と前記押さえ部材との間に前記光ファイバが固定されることを特徴とする光ファイバ接続方法が明らかとなる。これにより、メカニカルスプライスに光ファイバを固定させる作業と、把持部材をハウジングに固定する作業を確実に作業者に行わせることができる。
===第1実施形態===
<光ファイバ接続ユニット10の構成>
図1A〜図1Dは、第1実施形態の光ファイバ接続ユニット10の斜視図である。図2は、第1実施形態の光ファイバ接続ユニット10の分解図である。図3は、第1実施形態の光ファイバ接続ユニット10の固定部50を外して別の角度から見た斜視図である。
以下の説明では、図1Aに示すように、把持部材60に把持された光ケーブル1(若しくは光ファイバ3)の長手方向を「前後方向」とし、光ケーブル1の光ファイバ3の端面側を「前」とし、逆側を「後」とする。また、把持部材60を載置する載置面44Aに垂直な方向を「上下方向」とし、把持部材60から見て載置面44Aの側を「下」とし、逆側を「上」とする。また、前後方向及び上下方向に垂直な方向を「左右方向」とし、後側から前側を見たときの右側を「右」とし、左側を「左」とする。
また、以下の説明では、図1A及び図1Bに示す固定部50の位置を「初期位置」と呼ぶ。また、図1Cに示す固定部50の位置を「中間位置」と呼ぶ。また、図1Dに示す固定部50の位置を「固定位置」と呼ぶ。後述するように、固定部50が固定位置になると、固定部50がハウジング40に対して固定されるとともに、ハウジング40に装着した把持部材60がハウジング40に固定される(把持部材60がハウジング40から後側へ抜けないように、把持部材60が固定部50によってハウジング40に引き留められる)。
光ファイバ接続ユニット10は、光ファイバ3を接続するユニット(部品)である。第1実施形態の光ファイバ接続ユニット10は、双方向から調心溝21Aに光ファイバ3を挿入して光ファイバ3の端面同士を突き合わせて光ファイバ3を接続するメカニカルスプライスユニット(単にメカニカルスプライスと呼ばれたり、メカニカルスプライス素子と呼ばれたりすることもある)である。なお、光ファイバ接続ユニット10には、メカニカルスプライスユニットだけでなく、メカニカルスプライス機構を備えた光コネクタ(例えば現場組立型光コネクタ)なども含まれる。なお、光ファイバ接続ユニット10が現場組立型光コネクタの場合、端部をフェルールに内挿させた光ファイバ(内蔵光ファイバ:図2に図示された2本の光ファイバのうちの前側の光ファイバに相当)の逆側の端部が予めメカニカルスプライス機構に挿入されている。
光ファイバ接続ユニット10は、メカニカルスプライス部20と、隙間調整部30と、ハウジング40と、固定部50とを有する。また、光ファイバ接続ユニット10には、光ケーブル1を把持する把持部材60(外被把持部材と呼ばれることもある)を装着可能である。
メカニカルスプライス部20は、光ファイバ3同士を調心するとともに、端面同士を突き合わせた状態で光ファイバ3を挟み込んで固定する部材(メカニカルスプライス)である。メカニカルスプライス部20の前後方向の端部には挿入口20Aが形成されており、この挿入口20Aから光ファイバ3を挿入することになる。以下では、後側の挿入口20Aから挿入される光ファイバ3の固定方法について主に説明する。図2に図示された2本の光ファイバのうちの前側の光ファイバ3は、後側の挿入口20Aから挿入される光ファイバ3の固定方法(後述)とほぼ同様の固定方法よって、メカニカルスプライス部20に予め固定されている。
図4A及び図4Bは、第1実施形態のメカニカルスプライス部20の説明図である。第1実施形態のメカニカルスプライス部20は、ベース部材21と、押さえ部材22と、クランプ部材23とを有する。
ベース部材21は、光ファイバ3を調心するための調心溝21Aの形成された部材である。調心溝21Aは、前後方向(光ファイバ3の長手方向)に沿って形成されている。調心溝21Aは、ここではV溝であるが、断面半円状や断面U字状の溝でも良い。
押さえ部材22は、ベース部材21に対向して配置された部材(蓋部材)であり、ベース部材21に向かって光ファイバ3を押さえつけるための部材である。押さえ部材22は、中央に位置する第1押さえ部材22Aと、第1押さえ部材22Aの前後方向の両側に位置する一対の第2押さえ部材22Bとに分割されて構成されている(図4A参照)。第1押さえ部材22Aは、光ファイバ3の被覆を除去した端部(裸光ファイバ3A)をベース部材21に向かって押さえつける部材である。第2押さえ部材22Bは、被覆を有する光ファイバ3の被覆部3Bをベース部材21に向かって押さえつける部材である。但し、押さえ部材22が1つの部材で構成されていても良い。
クランプ部材23は、ベース部材21と押さえ部材22とを挟み込み、ベース部材21と押さえ部材22との間に光ファイバ3を挟み込ませるための弾性部材(ばね部材、クランプばね)である。クランプ部材23には2つの切り込み23Aが形成されており、これにより、クランプ部材23は、実質的に3つのバネ要素から構成されている。2つの切り込み23Aは、第1押さえ部材22Aと第2押さえ部材22Bの境界部に形成されており、クランプ部材23の3つのバネ要素は、第1押さえ部材22A及び一対の第2押さえ部材22Bのそれぞれに対応している。但し、クランプ部材23に切り込み23Aが設けられていなくても良い。
図4Bに示すように、ベース部材21と押さえ部材22とがクランプ部材23によって挟み込まれた状態で、ベース部材21と押さえ部材22との間にくさび部31が挿入されており、くさび部31によってベース部材21と押さえ部材22との隙間27が広げられている。また、図4Bに示すように、くさび部31によってベース部材21と押さえ部材22との隙間27が広げられた状態で、調心溝21Aに沿ってベース部材21と押さえ部材22との間に光ファイバ3が挿入されることになる。光ファイバ3の端面同士を突き合わせた後、くさび部31が引き抜かれると、クランプ部材23の弾性力によってベース部材21と押さえ部材22との隙間27が狭められて、調心溝21Aと押さえ部材22との間に光ファイバ3が挟み込まれて固定されることになる。
くさび部31が挿入される部位では、ベース部材21及び押さえ部材22が凹状に形成されており、これにより、くさび挿入部25が形成されている。メカニカルスプライス部20には、4つのくさび挿入部25が形成されている(図2参照)。4つのくさび挿入部25のうちの中央部の2つは、第1押さえ部材22Aに対応して形成された第1くさび挿入部25Aである。第1くさび挿入部25Aのくさび部31(第1くさび部31A:図2では不図示)が引き抜かれると、ベース部材21と第1押さえ部材22Aとの間に光ファイバ3(裸光ファイバ3A)が挟み込まれて固定されることになる。4つのくさび挿入部25のうちの両端部に位置するものは、第2押さえ部材22Bに対応して形成された第2くさび挿入部25Bである。第2くさび挿入部25Bのくさび部31(第2くさび部31B)が引き抜かれると、ベース部材21と第2押さえ部材22Bとの間に光ファイバ3(光ファイバ3の被覆部3B)が挟み込まれて固定されることになる。
隙間調整部30は、移動可能に構成された部材であり、移動するとベース部材21と押さえ部材22との隙間27を狭めさせる部材である。第1実施形態の隙間調整部30は、くさび部31と、天板部32と、一対の側板部33とを有する(図2参照)。
くさび部31は、図4Bに示すように、ベース部材21と押さえ部材22との間に挿入される部位であり、ベース部材21と押さえ部材22との隙間27を広げる部位である。第1実施形態では、隙間調整部30が移動すると、ベース部材21と押さえ部材22の間に挿入されていたくさび部31が引き抜かれ、これにより、ベース部材21と押さえ部材22との隙間27が狭められて、調心溝21Aと押さえ部材22との間に光ファイバ3が挟み込まれて固定されることになる。くさび部31(第1くさび部31A及び第2くさび部31B)は、一対の側板部33の間において、天板部32の下面から下側に突出するように形成されている。
くさび部31は、第1くさび部31A及び第2くさび部31Bを有している。第1くさび部31Aは、第1くさび挿入部25A(図2参照)に挿入される部位であり、ベース部材21と第1押さえ部材22Aとの間に挿入される部位である。第2くさび部31Bは、第2くさび挿入部25B(図2参照)に挿入される部位であり、ベース部材21と第2押さえ部材22Bとの間に挿入される部位である。第2くさび部31Bは、第1くさび部31A(図2では不図示)の後側に配置されている。
天板部32は、くさび部31の基端側に設けられた板状の部位である。天板部32の下面のうち、側板部33よりも左右外側の領域は、固定部50の係合凸部53Aと係合する係合面32A(第1係合部)となる。係合面32Aは、前後方向に対して傾斜した傾斜面を有しており、固定部50が後側に移動するときに、固定部50の係合凸部53Aが天板部32の係合面32Aに係合(接触)し、これにより、隙間調整部30が上側に移動することになる。
一対の側板部33は、天板部32の下面において左右方向から対向するように配置された板状の部位である。側板部33は、ハウジング40(詳しくは、ハウジング40のスプライス収容部41)の左右外側に配置されている。側板部33には、案内穴33Aが形成されている。案内穴33Aは、上下方向に長い長穴であり、隙間調整部30を上下方向に案内する。案内穴33Aは、ハウジング40の案内ピン42とともに、隙間調整部30を上下方向に案内する案内部を構成している。
案内穴33Aには、ハウジング40の案内ピン42が挿入される。これにより、隙間調整部30は、案内ピン42を軸にして回転可能に構成されている。なお、隙間調整部30の側板部33に案内ピンを形成し、ハウジング40に案内穴を形成することによって、隙間調整部30を回転可能に構成することも可能である。
なお、隙間調整部30の係合面32A(傾斜面)は、案内ピン42(隙間調整部30の回転軸)よりも後側に形成されている。このような構成のため、隙間調整部30の係合面32Aが固定部50の係合凸部53Aから力を受けたとき、隙間調整部30は、案内ピン42を軸に回転して若干傾いた状態になり、上側に移動することになる(後述)。
ハウジング40は、メカニカルスプライス部20を収容するとともに、把持部材60を装着可能な筐体である。ハウジング40は、スプライス収容部41と、装着部43とを有する。
スプライス収容部41は、メカニカルスプライス部20を収容する収容部である。スプライス収容部41は、断面U字形状に形成されており、底板と一対の側板との間の空間にメカニカルスプライス部20が収容される。断面U字形状のスプライス収容部41の上側の開放面の側に隙間調整部30の天板部32が配置されており、この天板部32の下面のくさび部31がメカニカルスプライス部20のくさび挿入部25に挿入されている。スプライス収容部41を構成する側板の外側表面には、案内ピン42が形成されている。案内ピン42は、左右外側に突出したピン状の凸部であり、隙間調整部30を上下方向に案内する。案内ピン42は、隙間調整部30の案内穴33Aとともに、隙間調整部30を上下方向に案内する案内部を構成している。
装着部43は、把持部材60を装着して、収容する部位である。装着部43は、断面U字形状に形成されており、底板と一対の側板との間の空間に把持部材60が収容される。
装着部43は、前後方向に移動可能なスライダ44を有している。後側に引き出されたスライダ44(図1A参照)の載置面44Aに把持部材60を載置させた後、スライダ44を前側に移動させて、装着部43に把持部材60を装着させることになる(図1B参照)。スライダ44を前側に移動させると、把持部材60の光ケーブル1から口出しした光ファイバ3が、メカニカルスプライス部20に挿入され、相手側の光ファイバ3の端面と突き当てられることになる。なお、装着部43にスライダ44を設けなくても良い。
装着部43を構成する側板の外側表面には、案内溝45と、係止爪46とが形成されている。
案内溝45は、固定部50を初期位置(図1A及び図1B参照)から固定位置(図1D参照)まで案内する。案内溝45は、固定部50の案内凸部53Bとともに、固定部50を案内する案内部を構成している。案内溝45は、前後案内溝45Aと、上下案内溝45Bとを有する。前後案内溝45Aは、固定部50を前後方向に案内する溝であり、固定部50が初期位置(図1A及び図1B参照)から中間位置(図1C参照)へ移動するときに固定部50を案内する。上下案内溝45Bは、固定部50を上下方向に案内する溝であり、固定部50が中間位置(図1C参照)から固定位置(図1D参照)へ移動するときに固定部50を案内する。
係止爪46は、固定部50をハウジング40に固定するための部位である。係止爪46は、装着部43を構成する側板の外側表面から外側に爪状に突出した部位である。係止爪46が固定部50の係止窓53Cに引っ掛かることによって、固定部50がハウジング40に対して固定されることになる。
固定部50は、ハウジング40に装着した把持部材60を固定する部材である。固定部50が、図1Dに示す固定位置になると、把持部材60は、固定部50によって、ハウジング40から後側へ抜けないように引き留められる。固定部50は、図1A〜図1Dに示すように、ハウジング40に対して移動可能に設けられている。つまり、固定部50は、図1A及び図1Bに示す初期位置から、図1Dに示す固定位置まで移動可能である。
本実施形態では、固定部50が初期位置から固定位置まで移動する際に、固定部50の移動を利用して隙間調整部30が上側に移動する。つまり、本実施形態では、固定部50は、固定部50の移動によって隙間調整部30を移動させる部位(後述の係合凸部53A)を有している。これにより、固定部50が初期位置から固定位置まで移動する際に、隙間調整部30のくさび部31が引き抜かれて、メカニカルスプライス部20のベース部材21と押さえ部材22との隙間27が狭められて、調心溝21Aと押さえ部材22との間に光ファイバ3が挟み込まれて固定されることになる。
固定部50は、後板部51と、上板部52と、一対の側板部53とを有する。
後板部51は、ハウジング40に装着した把持部材60を後側から抑える部位である。すなわち、後板部51は、把持部材60をハウジング40に引き留める引留部である。固定部50が固定位置(図1D参照)になると、後板部51の内面(前面)が把持部材60(詳しくは把持部材60の後縁部62)の後側に位置し、これにより、後板部51が把持部材60を後側から抑えることになる。
上板部52は、ハウジング40の装着部43を覆う部位である。言い換えると、上板部52は、ハウジング40に装着した把持部材60を覆う部位である。固定部50が上板部52を有することにより、固定部50を固定位置(図1D参照)にしたときに、把持部材60を覆い、把持部材60を保護することができる。但し、固定部50に上板部52が設けられていなくても良い。
一対の側板部53は、上板部52の下面において左右方向から対向するように配置された板状の部位である。側板部53は、ハウジング40(詳しくは、ハウジング40の装着部43)の左右外側に配置されている。それぞれの側板部53は、係合凸部53Aと、案内凸部53Bと、係止窓53Cとを有する。
係合凸部53Aは、隙間調整部30の係合面32A(第1係合部)と係合する部位である。係合凸部53Aは、側板部53の内面から内側に向かって凸状に形成されている。固定部50が初期位置(図1A及び図1B参照)から中間位置(図1C参照)へ後側に移動するときに、固定部50の係合凸部53Aが天板部32の係合面32Aに係合(接触)し、これにより、隙間調整部30が上側に移動することになる。
案内凸部53Bは、ハウジング40の案内溝45に沿って固定部50を案内する部位である。案内凸部53Bは、ハウジング40の案内溝45とともに、固定部50を案内する案内部を構成している。案内凸部53Bは、それぞれの側板部53に、2つずつ設けられている(図3参照)。2つの案内凸部53Bが各側板部53に設けられることによって、移動中の固定部50が傾くことを抑制できる。各側板部53の2つの案内凸部53Bは、前後方向に並んで設けられている。これにより、固定部50が初期位置(図1A及び図1B参照)から中間位置(図1C参照)へ後側に移動するときに、共通の案内溝45(前後案内溝45A)によって2つの案内凸部53Bを案内させることができる。
係止窓53Cは、固定部50をハウジング40に固定するための部位である。係止窓53Cは、側板部53に形成された窓(開口部)である。固定部50が固定位置(図1D参照)になったとき、係止窓53Cにハウジング40の係止爪46が引っ掛かることによって、固定部50がハウジング40に対して固定されることになる。なお、固定部50をハウジング40に固定する固定機構は、係止爪46及び係止窓53Cに限られるものではなく、他の固定機構でも良い。
把持部材60は、光ケーブル1を把持する部材である。把持部材60は、把持部61と、後縁部62と、突き当て部63とを有する。把持部61は、光ケーブル1の外被を把持する部位である。ここでは、把持部材60は金属板で構成されており、把持部61をかしめることによって、把持部61に光ケーブル1の外被を把持させている。但し、光ケーブル1の外被を把持させる方法は、これに限られるものではない。後縁部62は、把持部材60の後縁の部位である。固定部50が固定位置(図1D参照)になると、把持部材60の後縁部62の後側に固定部50の後板部51(引留部)が位置することによって、把持部材60が後側から抑えられ、これにより、把持部材60が、ハウジング40から後側へ抜けないように引き留められることになる。突き当て部63は、光ファイバ3を口出しした光ケーブル1の口出し部(外被の前側端面)を突き当てる部位である。
<光ファイバ接続方法>
図5A〜図5Dは、光ファイバ3を口出しした光ケーブル1を把持部材60に把持させる様子の説明図である。
まず、作業者は、光ケーブル1の外被を除去し、光ファイバ3を口出しする(図5A参照)。また、作業者は、光ケーブル1から口出しした光ファイバ3の端部の被覆を除去する。次に、作業者は、把持部材60の突き当て部63に光ケーブル1の口出し部を突き当てつつ(図5B参照)、ペンチなどの工具を用いて把持部61をかしめることによって、把持部61に光ケーブル1の外被を把持させる(図5C参照)。次に、作業者は、光ケーブル1を把持する把持部材60をホルダ5にセットし、光ファイバ3の端部をカットする(図5D参照)。これにより、把持部材60から突出する光ファイバ3の突出長と被覆除去長(裸光ファイバ3Aの長さ)がそれぞれ所定の長さに調整される。
次に、作業者は、図1Aに示すように、光ファイバ接続ユニット10の空のスライダ44を後側に引き出し、スライダ44の載置面44Aに把持部材60を載置させた後、スライダ44を前側に移動させて、装着部43に把持部材60を装着させる(図1B参照)。スライダ44を前側に移動させると、把持部材60の光ケーブル1から口出しした光ファイバ3が、メカニカルスプライス部20に挿入され、相手側の光ファイバ3の端面と突き当てられる。作業者は、装着部43に把持部材60を装着させた後、固定部50によって把持部材60をハウジング40に固定させるため、初期位置にある固定部50を後側へ移動させて中間位置まで移動させ(図1C参照)、次に、中間位置にある固定部50を下側へ移動させて、固定部50を固定位置にする(図1D参照)。
図6A〜図6Eは、固定部50の移動と隙間調整部30の移動の説明図である。図中の点線は、固定部50の位置を示している。図中の黒丸は、固定部50の係合凸部53A及び案内凸部53Bの位置を示している。
図6Aに示すように、固定部50が初期位置にあるとき、固定部50の係合凸部53Aは、隙間調整部30の係合面32A(第1係合部)よりも前側に位置しており、係合凸部53Aと係合面32Aとは未だ係合(接触)していない。また、固定部50が初期位置にあるとき、固定部50の2つの案内凸部53Bは、ハウジング40の前後案内溝45Aに配置されている。なお、固定部50が初期位置にあるとき、隙間調整部30は、下側に降りた状態であり、隙間調整部30のくさび部31は、図4Bに示すように、ベース部材21と押さえ部材22との間に挿入されており、ベース部材21と押さえ部材22との隙間27が広げられた状態である。
初期位置の固定部50を後側に移動させると、図6Bに示すように、固定部50の係合凸部53Aが隙間調整部30の係合面32Aに係合し、隙間調整部30が係合面32Aで係合凸部53Aから力を受ける。なお、初期位置から中間位置まで固定部50を移動させるとき、固定部50は、案内凸部53Bによってハウジング40の前後案内溝45Aに沿って案内されている。
本実施形態では、隙間調整部30の係合面32A(傾斜面)が案内ピン42よりも後側に形成されているとともに、隙間調整部30が案内ピン42を軸にして回転可能に構成されているため、隙間調整部30が係合面32Aで固定部50の係合凸部53Aから力を受けたとき、隙間調整部30は、案内ピン42を軸に回転して若干傾いた状態になり(図6B参照)、傾いた状態で上側に移動する(図6C参照)。この結果、隙間調整部30の第1くさび部31Aが引き抜かれて、ベース部材21と第1押さえ部材22Aとの間の光ファイバ3の端部(裸光ファイバ3A)における隙間27が狭められた後、隙間調整部30の第2くさび部31Bが引き抜かれて、ベース部材21と第2押さえ部材22Bとの間の光ファイバ3(被覆部3B)における隙間27が狭められることになる。これにより、光ファイバ3の端部から順に光ファイバ3を固定することができるため、メカニカルスプライス部20の内部で光ファイバ3が屈曲せずに済む。仮に第2くさび部31Bが第1くさび部31Aよりも先に引き抜かれてしまうと、光ファイバ3が後側から固定されてしまうため、光ファイバ3の端部を固定する際に光ファイバ3が屈曲するおそれがある。
なお、隙間調整部30を傾けずに、第1くさび部31Aと第2くさび部31Bが同時に引き抜かれても良い。また、第1くさび部31Aの突出長さを第2くさび部31Bよりも短くすることによって、隙間調整部30を傾けずに、第1くさび部31Aを第2くさび部31Bよりも先に引き抜くことも可能である。
図6Dに示すように、固定部50が中間位置になったとき、固定部50の係合凸部53Aは、隙間調整部30の係合面32Aを既に通過しており、隙間調整部30の移動は既に完了しており、隙間調整部30のくさび部31を引き抜く作業は既に完了している。なお、固定部50の案内凸部53Bがハウジング40の前後案内溝45Aの最後端に達したとき(固定部50が中間位置になったとき)、固定部50の案内凸部53Bは、ハウジング40の上下案内溝45Bの上端に位置している。
中間位置にある固定部50を下側へ移動させると、図6Eに示すように固定部50が固定位置になる。中間位置から固定位置まで固定部50を移動させるとき、固定部50は、案内凸部53Bによってハウジング40の上下案内溝45Bに沿って案内されている。固定部50が固定位置になると、図1Dに示すように、固定部50の係止窓53Cにハウジング40の係止爪46が引っ掛かることによって固定部50がハウジング40に対して固定される。また、固定部50が固定位置になると、把持部材60の後縁部62の後側に固定部50の後板部51(引留部)が位置することによって、把持部材60が後側から抑えられ、これにより、把持部材60が、ハウジング40から後側へ抜けないように引き留められる。
上記の第1実施形態によれば、固定部50が把持部材60をハウジング40に固定するときに、隙間調整部30が移動してベース部材21と押さえ部材22との隙間27を狭めさせている。つまり、第1実施形態では、固定部50は、固定部50の移動によって隙間調整部30を移動させる部位(ここでは係合凸部53A)を有している。これにより、第1実施形態の光ファイバ接続ユニット10によれば、メカニカルスプライス部20に光ファイバ3を固定させる作業と、把持部材60をハウジング40に固定する作業の両方の作業を確実に作業者に行わせることができる。
===第2実施形態===
上記の実施形態では、固定部50を後側に移動させた後、固定部50を下側へ移動させていた。つまり、固定部50を初期位置から固定位置まで移動させるときに、固定部50を2方向に移動させていた。但し、固定部50の移動は、これに限られるものではない。
図7A及び図7Bは、第2実施形態の光ファイバ接続ユニット10の説明図である。図7Aは、固定部50が初期位置にあるときの説明図である。図7Bは、固定部50が固定位置にあるときの説明図である。
第2実施形態では、固定部50を初期位置から固定位置まで移動させるとき、回転軸(図中の黒丸)を中心に固定部50を回転移動させる。第2実施形態では、固定部50を1方向に回転移動させるだけで、固定部50を初期位置から固定位置まで移動させることができる。固定部50が固定位置になると、第1実施形態と同様に、把持部材60(図7A及び図7Bでは不図示)の後側に固定部50の後板部51(引留部)が位置することによって、把持部材60が後側から抑えられ、これにより、把持部材60が、ハウジング40から後側へ抜けないように引き留められる。
第2実施形態では、固定部50が初期位置から固定位置まで移動するときに、隙間調整部30の係合面32A’(第1係合部)と固定部50の係合部53’(第2係合部)とが係合して、隙間調整部30が移動する。つまり、第2実施形態においても、固定部50は、固定部50の移動によって隙間調整部30を移動させる部位(係合部53’)を有している。これにより、第1実施形態と同様に、隙間調整部30のくさび部31が引き抜かれて、ベース部材21と押さえ部材22との隙間27が狭められて、調心溝21Aと押さえ部材22との間に光ファイバ3が固定される(図4B参照)。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、隙間調整部30が案内ピン42を軸にして回転可能に構成されている。また、第2実施形態では、隙間調整部30の係合面32A’(第1係合部)と固定部50の係合部53’(第2係合部)との係合位置が案内ピン42よりも後側に位置している。このため、第2実施形態においても、隙間調整部30が係合面32A’で固定部50の係合部53’から力を受けたとき、隙間調整部30は、案内ピン42を軸に回転して若干傾いた状態になり、傾いた状態で上側に移動することができる。この結果、隙間調整部30の第1くさび部31A(第1調整部)が引き抜かれて、ベース部材21と第1押さえ部材22Aとの間の光ファイバ3の端部(裸光ファイバ3A)における隙間27が狭められた後、隙間調整部30の第2くさび部31B(第2調整部)が引き抜かれて、ベース部材21と第2押さえ部材22Bとの間の光ファイバ3(被覆部3B)における隙間27が狭められることになる。これにより、第2実施形態においても、光ファイバ3の端部から順に光ファイバ3を固定することができるため、メカニカルスプライス部20の内部で光ファイバ3が屈曲せずに済む。
===第3実施形態===
図8A及び図8Bは、第3実施形態の光ファイバ接続ユニット10の説明図である。図8Aは、固定部50が初期位置にあるときの説明図である。図8Bは、固定部50が固定位置にあるときの説明図である。
第3実施形態では、固定部50を下側へ移動させるだけで、固定部50を初期位置から固定位置まで移動させることができる。固定部50が固定位置になると、第1、第2実施形態と同様に、把持部材60の後縁部62の後側に固定部50の後板部51(引留部)が位置することによって、把持部材60が後側から抑えられ、これにより、把持部材60が、ハウジング40から後側へ抜けないように引き留められる。
図9A及び図9Bは、第3実施形態のメカニカルスプライス部20の説明図である。図9Aは、固定部50が初期位置にあるときのメカニカルスプライス部20の説明図である。図8Bは、固定部50が固定位置にあるときのメカニカルスプライス部20の説明図である。
第3実施形態のメカニカルスプライス部20は、ベース部材21と、押さえ部材22とを有する。第3実施形態では、クランプ部材である隙間調整部30は、固定部50とともに移動可能に構成されている。
第3実施形態の隙間調整部30(クランプ部材)は、移動するとベース部材21と押さえ部材22との隙間27を狭めさせる。すなわち、図8Aに示すように固定部50が初期位置にあるとき、隙間調整部30は、ベース部材21及び押さえ部材22から外れており、ベース部材21及び押さえ部材22は隙間調整部30に挟持されていないため、ベース部材21と押さえ部材22との隙間27が比較的広い状態である。図8Bに示すように固定部50が固定位置になると、隙間調整部30がベース部材21及び押さえ部材22を挟み込み、これにより、ベース部材21と押さえ部材22との隙間27が狭められて、調心溝21Aと押さえ部材22との間に光ファイバ3が固定される。
第3実施形態においても、隙間調整部30(クランプ部材)の前側の部位(第1調整部に相当)によって、ベース部材21と第1押さえ部材22Aとの間の光ファイバ3の端部(裸光ファイバ3A)における隙間27が狭められた後、隙間調整部30(クランプ部材)の後側の部位(第2調整部に相当)によって、ベース部材21と第2押さえ部材22Bとの間の光ファイバ3(被覆部3B)における隙間27が狭められることが望ましい。これにより、光ファイバ3の端部から順に光ファイバ3を固定することができるため、メカニカルスプライス部20の内部で光ファイバ3が屈曲せずに済む。
第3実施形態では、図8A及び図8Bに示すように固定部50を下側へ移動させることによって、図9A及び図9Bに示すように隙間調整部30によってベース部材21と押さえ部材22との隙間27を狭めさせている。但し、第2実施形態のように、固定部50を回転移動させることによって、図9A及び図9Bに示すように隙間調整部30によってベース部材21と押さえ部材22との隙間27を狭めさせても良い。この場合、回転移動中の固定部50がハウジング40に対して傾いた状態になることを利用して、隙間調整部30の前側の部位(第1調整部に相当)によって、ベース部材21と第1押さえ部材22Aとの間の光ファイバ3の端部(裸光ファイバ3A)における隙間27を狭めた後、隙間調整部30の後側の部位(第2調整部に相当)によって、ベース部材21と第2押さえ部材22Bとの間の光ファイバ3(被覆部3B)における隙間27を狭めても良い。
なお、第1〜第3実施形態では、ベース部材21及び押さえ部材22は、それぞれ別々の半割部材で構成されている。但し、ベース部材21及び押さえ部材22は、別々の部材でなくても良く、例えばベース部材21及び押さえ部材22がヒンジ部を介して一体的に構成された一体成形品であっても良い。この場合、第3実施形態のように隙間調整部30(クランプ部材)によってベース部材21と押さえ部材22との隙間27を狭めさせる際に、隙間調整部30は、ベース部材21及び押さえ部材22をヒンジ部の側から挟み込んでも良いし、ヒンジ部と逆側から挟み込んでも良い。
===小括===
上記の幾つかの実施形態によれば、光ファイバ接続ユニット10は、メカニカルスプライス部20と、隙間調整部30と、ハウジング40と、固定部50とを備えている。そして、上記の幾つかの実施形態によれば、固定部50が把持部材60をハウジング40に固定するときに、隙間調整部30が移動して、ベース部材21と押さえ部材22との隙間27を狭めさせている。これにより、メカニカルスプライス部20に光ファイバ3を固定させる作業と、把持部材60をハウジング40に固定する作業の両方の作業を確実に作業者に行わせることができる。
また、上記の幾つかの実施形態によれば、隙間調整部30は第1係合部を有し、固定部50は第2係合部を有し、固定部50が把持部材60をハウジング40に固定するときに、第1係合部と第2係合部とが係合することによって、隙間調整部30が移動している。これにより、これにより、メカニカルスプライス部20に光ファイバ3を固定させる作業と、把持部材60をハウジング40に固定する作業の両方の作業を確実に作業者に行わせることができる。
また、上記の幾つかの実施形態によれば、隙間調整部30は、第1調整部(例えば第1、第2実施形態の第1くさび部31A、第3実施形態のクランプ部材23の前側の部位)と、第2調整部(例えば第1、第2実施形態の第2くさび部31B、第3実施形態のクランプ部材23の後側の部位)とを有する。そして、上記の幾つかの実施形態によれば、固定部50が把持部材60をハウジング40に固定するときに、第1調整部によって、光ファイバ3の端部(裸光ファイバ3A)におけるベース部材21及び第1押さえ部材22Aの隙間27が狭められた後、第2調整部によって、光ファイバ3の被覆部3Bにおけるベース部材21及び第2押さえ部材22Bの隙間27が狭められている。これにより、光ファイバ3の端部から順に光ファイバ3を固定することができるため、メカニカルスプライス部20の内部で光ファイバ3が屈曲せずに済む。
また、上記の幾つかの実施形態によれば、隙間調整部30が傾くことによって、光ファイバ3の端部(裸光ファイバ3A)におけるベース部材21及び第1押さえ部材22Aの隙間27が狭められた後、光ファイバ3の被覆部3Bにおけるベース部材21及び第2押さえ部材22Bの隙間27が狭められている。これにより、光ファイバ3の端部から順に光ファイバ3を固定することができるため、メカニカルスプライス部20の内部で光ファイバ3が屈曲せずに済む。
また、上記の幾つかの実施形態によれば、隙間調整部30は、移動方向(上下方向)に長い案内穴33Aを有し、ハウジング40は、案内穴33Aに挿入された案内ピン42を有している。これにより、隙間調整部30は、案内ピン42を軸にして回転して傾いた状態になるとともに、上下方向に移動可能になる。
また、上記の幾つかの実施形態によれば、固定部50が移動したときに隙間調整部30が力を受ける部位は、案内ピン42よりも第1調整部に近い位置である。これにより、固定部50が把持部材60をハウジング40に固定する際に、隙間調整部30が力を受けると、案内ピン42を軸にして回転して傾いた状態で移動することができる。
また、上記の幾つかの実施形態によれば、隙間調整部30は、くさび部31を有しており(図4B参照)、くさび部31は、クランプ部材23に挟み込まれたベース部材21と押さえ部材22との間に挿入されており、隙間調整部30が移動すると、ベース部材21と押さえ部材22との間からくさび部31が引き抜かれる。これにより、隙間調整部30が移動すると、ベース部材21と押さえ部材22との隙間27を狭めさせることができる。
また、上記の幾つかの実施形態によれば、隙間調整部30は、ベース部材21と押さえ部材22とを挟み込むクランプ部材であり(図9A及び図9B参照)、隙間調整部30が移動すると、隙間調整部30がベース部材21と押さえ部材22とを挟み込んでいる。これにより、隙間調整部30が移動すると、ベース部材21と押さえ部材22との隙間27を狭めさせることができる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。