JP5691297B2 - 光ファイバ整列固定治具及び光ケーブル端末処理方法 - Google Patents

光ファイバ整列固定治具及び光ケーブル端末処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ケーブルに内蔵された複数の光ファイバ素線を整列固定する光ファイバ整列固定治具、及び光ケーブルの端末処理を行う光ケーブル端末処理方法に関するものである。
従来の光ファイバ整列固定治具としては、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1に記載の光ファイバ整列固定治具は、フェルールをセット可能なフェルールセットステージと、光ファイバテープをセット可能なファイバセットステージと、フェルールセットステージとファイバセットステージとの間に設けられ、光ファイバテープから露出した複数の光ファイバをフェルールのファイバ挿通孔に挿通させる際に、各光ファイバを整列させるための複数の光ファイバ差込み溝を有するファイバ整列部とを備えている。
特開2003−307650号公報
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、特許文献1には、テープ化されていない複数の光ファイバ素線が内蔵されている光ケーブル(ルースケーブル)の端末処理(例えばコネクタ化)についての記載は一切無い。
特許文献1に記載の光ファイバ整列固定治具を用いて、ルースケーブルに内蔵された複数の光ファイバ素線をフェルールのファイバ挿通孔に挿入してコネクタ化を行う場合には、ファイバ整列部の光ファイバ差込み溝において光ファイバ素線が上下方向にずれ動いてしまう。このため、複数の光ファイバ素線をテープ化して、各光ファイバ素線の配列を揃える必要がある。しかし、ルースケーブルのシース端とフェルールとの距離が極端に短い(例えば5mm程度)場合には、そのようなルースケーブルにおける光ファイバ素線のテープ化は非常に困難であり、テープ化にかなりの時間がかかってしまう。従って、ファイバ挿通孔への光ファイバ素線の挿入が非常に困難になる。
本発明の目的は、複数の光ファイバ素線が独立して内蔵されている光ケーブルを使用する場合に、光ケーブルのシース端と光デバイスとの距離が十分短くても、光ファイバ素線を光デバイスに実装することができる光ファイバ整列固定治具及び光ケーブル端末処理方法を提供することである。
発明は、光ケーブルに独立して内蔵された複数の光ファイバ素線を整列固定する光ファイバ整列固定治具であって、光ケーブルのシースから露出した複数の光ファイバ素線の一部を整列させるように一括して収容する第1整列溝を有するベース部材と、ベース部材が有する上方に突出した凸部と、ベース部材の上方に配置されると共に、凸部の突出方向に対向し、複数の光ファイバ素線の他の一部を整列させるように一括して収容する第2整列溝を有し、第1整列溝に収容された各光ファイバ素線をベース部材に対して押圧する第1押圧部材と、第1押圧部材の上方に配置され、第2整列溝に収容された各光ファイバ素線を第1押圧部材に対して押圧する第2押圧部材と、凸部の突出方向に交差する左右両側における凸部と第1押圧部材との間に形成された一対の第1凹状部と、一対の第1凹状部に対してそれぞれ挿抜可能な一対の第1楔部と、左右両側において第1押圧部材と第2押圧部材との間にそれぞれ形成された一対の第2凹状部と、一対の第2凹状部に対してそれぞれ挿抜可能な一対の第2楔部と、を備え、第1楔部と第2楔部とが一体化されていることを特徴とする。
このような本発明の光ファイバ整列固定治具を用いて、複数の光ファイバ素線が独立して内蔵されている光ケーブルの端末処理を行う場合、まず光ケーブルのシースから複数の光ファイバ素線を露出させる。次いで、ベース部材と第1押圧部材との間に形成された一対の第1凹状部に一対の第1楔部を左右両側から挿入することにより、ベース部材と第1押圧部材との隙間を大きくした状態で、複数の光ファイバ素線の一部を第1整列溝に一括収容して整列させる。また、第1押圧部材と第2押圧部材との間に形成された一対の第2凹状部に一対の第2楔部を左右両側からそれぞれ挿入することにより、第1押圧部材と第2押圧部材との隙間を大きくした状態で、複数の光ファイバ素線の他の一部を第2整列溝に一括収容して整列させる。次いで、一対の第1楔部を一対の第1凹状部からそれぞれ抜去することにより、ベース部材と第1押圧部材との隙間を小さくし、第1整列溝に収容された各光ファイバ素線を第1押圧部材によりベース部材に対して押圧固定する。また、一対の第2楔部を一対の第2凹状部からそれぞれ抜去することにより、第1押圧部材と第2押圧部材との隙間を小さくし、第2整列溝に収容された各光ファイバ素線を第2押圧部材により第1押圧部材に対して押圧固定する。そして、複数の光ファイバ素線を光デバイスに実装する。
このとき、一対の第1楔部を一対の第1凹状部に左右両側からそれぞれ挿入することで、ベース部材と第1押圧部材との隙間が大きくなるため、複数の光ファイバ素線の一部を第1整列溝に収容しやすくなると共に、一対の第2楔部を一対の第2凹状部に左右両側からそれぞれ挿入することで、第1押圧部材と第2押圧部材との隙間が大きくなるため、複数の光ファイバ素線の他の一部を第2整列溝に収容しやすくなる。また、一対の第1楔部を一対の第1凹状部からそれぞれ抜去することで、第1整列溝に収容された各光ファイバ素線が押圧固定されると共に、一対の第2楔部を一対の第2凹状部からそれぞれ抜去することで、第2整列溝に収容された各光ファイバ素線が押圧固定されるため、複数の光ファイバ素線を光デバイスに実装する際に、各光ファイバ素線が光ファイバ整列固定治具に対してずれ動くことが防止される。これにより、光ケーブルのシース端と光デバイスとの距離が十分短く、複数の光ファイバ素線のテープ化が困難な場合であっても、複数の光ファイバ素線を容易に光デバイスに実装することができる。また、複数の光ファイバ素線を整列溝に一括して収容し、整列させることを可能にしたので、光ファイバ整列固定治具への光ファイバ素線の挿入作業が容易に行える。また、第1楔部と第2楔部とが一体化されているため、構造の簡素化を図ることができる。また、第1凹状部に対する第1楔部の挿抜と第2凹状部に対する第2楔部の挿抜とが同時に行われるため、作業性を良くすることができる。
好ましくは、ベース部材と第1押圧部材とは、並行な状態で開閉可能であり、第1押圧部材と第2押圧部材とは、並行な状態で開閉可能である。この場合、ベース部材と第1押圧部材との隙間の幅、及び、第1押圧部材と第2押圧部材との隙間の幅をそれぞれ容易に管理することができるので、作業性がよくなる。
好ましくは、第1楔部が第1凹状部に挿入された状態では、第1整列溝の底面と第1押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも大きく、第1楔部が第1凹状部から抜去された状態では、第1整列溝の底面と第1押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも小さく、第2楔部が第2凹状部に挿入された状態では、第2整列溝の底面と第2押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも大きく、第2楔部が第2凹状部から抜去された状態では、第2整列溝の底面と第2押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも小さい。
この場合、第1楔部が第1凹状部に挿入された状態では、第1整列溝の底面と第1押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも大きいため、複数の光ファイバ素線の一部を第1整列溝にスムーズに収容することができると共に、第2楔部が第2凹状部に挿入された状態では、第2整列溝の底面と第2押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも大きいため、複数の光ファイバ素線の他の一部を第2整列溝にスムーズに収容することができる。また、第1楔部が第1凹状部から抜去された状態では、第1整列溝の底面と第1押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも小さいため、第1整列溝に収容された各光ファイバ素線が第1押圧部材によりベース部材に対して十分に押圧固定されると共に、第2楔部が第2凹状部から抜去された状態では、第2整列溝の底面と第2押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも小さいため、第2整列溝に収容された各光ファイバ素線が第2押圧部材により第1押圧部材に対して十分に押圧固定されるようになる。
また、本発明は、光ケーブルに独立して内蔵された複数の光ファイバ素線を整列固定する光ファイバ整列固定治具であって、光ケーブルのシースから露出した複数の光ファイバ素線の一部を整列させるように一括して収容する第1整列溝を有するベース部材と、ベース部材の上方に配置されると共に、複数の光ファイバ素線の他の一部を整列させるように一括して収容する第2整列溝を有し、第1整列溝に収容された各光ファイバ素線をベース部材に対して押圧する第1押圧部材と、第1押圧部材の上方に配置され、第2整列溝に収容された各光ファイバ素線を第1押圧部材に対して押圧する第2押圧部材と、ベース部材と第1押圧部材との間に形成された第1凹状部に対して挿抜可能な第1楔部と、第1押圧部材と第2押圧部材との間に形成された第2凹状部に対して挿抜可能な第2楔部と、を備え、第1楔部と第2楔部とが一体化されていることを特徴とする光ファイバ整列固定治具。
このような本発明の光ファイバ整列固定治具を用いて、複数の光ファイバ素線が独立して内蔵されている光ケーブルの端末処理を行う場合、まず光ケーブルのシースから複数の光ファイバ素線を露出させる。次いで、ベース部材と第1押圧部材との間に形成された第1凹状部に第1楔部を挿入することにより、ベース部材と第1押圧部材との隙間を大きくした状態で、複数の光ファイバ素線の一部を第1整列溝に一括収容して整列させる。また、第1押圧部材と第2押圧部材との間に形成された第2凹状部に第2楔部を挿入することにより、第1押圧部材と第2押圧部材との隙間を大きくした状態で、複数の光ファイバ素線の他の一部を第2整列溝に一括収容して整列させる。次いで、第1楔部を第1凹状部から抜去することにより、ベース部材と第1押圧部材との隙間を小さくし、第1整列溝に収容された各光ファイバ素線を第1押圧部材によりベース部材に対して押圧固定する。また、第2楔部を第2凹状部から抜去することにより、第1押圧部材と第2押圧部材との隙間を小さくし、第2整列溝に収容された各光ファイバ素線を第2押圧部材により第1押圧部材に対して押圧固定する。そして、複数の光ファイバ素線を光デバイスに実装する。
このとき、第1楔部を第1凹状部に挿入することで、ベース部材と第1押圧部材との隙間が大きくなるため、複数の光ファイバ素線の一部を第1整列溝に収容しやすくなると共に、第2楔部を第2凹状部に挿入することで、第1押圧部材と第2押圧部材との隙間が大きくなるため、複数の光ファイバ素線の他の一部を第2整列溝に収容しやすくなる。また、第1楔部を第1凹状部から抜去することで、第1整列溝に収容された各光ファイバ素線が押圧固定されると共に、第2楔部を第2凹状部から抜去することで、第2整列溝に収容された各光ファイバ素線が押圧固定されるため、複数の光ファイバ素線を光デバイスに実装する際に、各光ファイバ素線が光ファイバ整列固定治具に対してずれ動くことが防止される。これにより、光ケーブルのシース端と光デバイスとの距離が十分短く、複数の光ファイバ素線のテープ化が困難な場合であっても、複数の光ファイバ素線を容易に光デバイスに実装することができる。また、複数の光ファイバ素線を整列溝に一括して収容し、整列させることを可能にしたので、光ファイバ整列固定治具への光ファイバ素線の挿入作業が容易に行える。さらに、第1楔部と第2楔部とが一体化されているため、構造の簡素化を図ることができる。また、第1凹状部に対する第1楔部の挿抜と第2凹状部に対する第2楔部の挿抜とが同時に行われるため、作業性を良くすることができる。
また、本発明は、光ケーブルに独立して内蔵された複数の光ファイバ素線を整列固定する光ファイバ整列固定治具であって、光ケーブルのシースから露出した複数の光ファイバ素線の一部を整列させるように一括して収容する第1整列溝を有するベース部材と、ベース部材の上方に配置されると共に、複数の光ファイバ素線の他の一部を整列させるように一括して収容する第2整列溝を有し、第1整列溝に収容された各光ファイバ素線をベース部材に対して押圧する第1押圧部材と、第1押圧部材の上方に配置され、第2整列溝に収容された各光ファイバ素線を第1押圧部材に対して押圧する第2押圧部材と、ベース部材と第1押圧部材との間に形成された第1凹状部に対して挿抜可能な第1楔部と、第1押圧部材と第2押圧部材との間に形成された第2凹状部に対して挿抜可能な第2楔部と、を備え、第1楔部が第1凹状部に挿入された状態では、第1整列溝の底面と第1押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも大きく、第1楔部が第1凹状部から抜去された状態では、第1整列溝の底面と第1押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも小さく、第2楔部が第2凹状部に挿入された状態では、第2整列溝の底面と第2押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも大きく、第2楔部が第2凹状部から抜去された状態では、第2整列溝の底面と第2押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも小さく、第1楔部と第2楔部とが一体化されていることを特徴とする光ファイバ整列固定治具。
このような本発明の光ファイバ整列固定治具を用いて、複数の光ファイバ素線が独立して内蔵されている光ケーブルの端末処理を行う場合、上述した作用効果に加えて、第1楔部が第1凹状部に挿入された状態では、第1整列溝の底面と第1押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも大きいため、複数の光ファイバ素線の一部を第1整列溝にスムーズに収容することができると共に、第2楔部が第2凹状部に挿入された状態では、第2整列溝の底面と第2押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも大きいため、複数の光ファイバ素線の他の一部を第2整列溝にスムーズに収容することができる。また、第1楔部が第1凹状部から抜去された状態では、第1整列溝の底面と第1押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも小さいため、第1整列溝に収容された各光ファイバ素線が第1押圧部材によりベース部材に対して十分に押圧固定されると共に、第2楔部が第2凹状部から抜去された状態では、第2整列溝の底面と第2押圧部材の下面との間隔が光ファイバ素線の外径よりも小さいため、第2整列溝に収容された各光ファイバ素線が第2押圧部材により第1押圧部材に対して十分に押圧固定されるようになる
このように本発明の光ケーブル端末処理方法においては、上記の光ファイバ整列固定治具を使用することにより、複数の光ファイバ素線を光デバイスに実装する際に、各光ファイバ素線が光ファイバ整列固定治具に対してずれ動くことが防止される。これにより、光ケーブルのシース端と光デバイスとの距離が十分短く、複数の光ファイバ素線のテープ化が困難な場合であっても、複数の光ファイバ素線を容易に光デバイスに実装することができる。
本発明によれば、複数の光ファイバ素線が独立して内蔵されている光ケーブルを使用する場合に、光ケーブルのシース端と光デバイスとの距離が十分短くても、光ファイバ素線を容易に光デバイスに実装することができる。
本発明に係わる光ファイバ整列固定治具の一実施形態を備えた光ケーブル端末処理装置を示す斜視図である。 図1に示した光ケーブル端末処理装置により端末処理が行われる光ケーブルの一例を示す斜視図である。 図2に示した光ケーブルに内蔵された複数本の光ファイバ素線を光コネクタ(MTコネクタ)に実装する様子を示す斜視図である。 図1に示した光ファイバ整列固定治具の断面図である。 図4に示した光ファイバ整列固定治具の要部拡大断面図である。 図4に示した光ファイバ整列固定治具の要部の動作を示す断面図である。 図4に示した光ファイバ整列固定治具の変形例を示す断面図である。 本発明に係わる光ファイバ整列固定治具の他の実施形態における要部の動作を示す断面図である。 図2に示した光ケーブルに内蔵された複数本の光ファイバ素線を光コネクタ(MPOコネクタ)に実装する様子を示す斜視図である。 図2に示した光ケーブルに内蔵された複数本の光ファイバ素線を複数の光コネクタ(MTコネクタ)に実装する様子を示す斜視図である。
以下、本発明に係わる光ファイバ整列固定治具及び光ケーブル端末処理方法の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる光ファイバ整列固定治具の一実施形態を備えた光ケーブル端末処理装置を示す斜視図である。同図において、光ケーブル端末処理装置1は、図2に示すような光ケーブル2の端末処理を行う装置である。
図2に示す光ケーブル2は、円筒状のシース3内に複数本の光ファイバ素線4がテープ化されずに独立して収容されているルースケーブルである。光ファイバ素線4の外径は、250μmである。
光ケーブル端末処理装置1は、光ケーブル固定治具5と、光ファイバ整列固定治具6と、光コネクタ固定治具7とを備えている。
光ケーブル固定治具5は、断面L字状のベース部材8と、光ケーブル2のシース3を固定するシースクランプ9と、シース3の先端部をかしめるかしめフランジ10とからなっている。ベース部材8は、シースクランプ9が載置される台部8aと、かしめフランジ10を固定するかしめフランジ固定部8bとを有している。
光ファイバ整列固定治具6は、光ケーブル2のシース3から露出した複数の光ファイバ素線4を整列固定する治具である。光ファイバ整列固定治具6については、後で詳述する。
光コネクタ固定治具7は、図3に示すように、光ケーブル2のシース3から露出した複数の光ファイバ素線4が実装される光コネクタ11を固定する治具である。ここでの光コネクタ11は、MTコネクタである。光コネクタ11は、光ファイバ素線4が挿入される複数のファイバ挿通孔12を有している。
図4は、光ファイバ整列固定治具6の断面図である。図1及び図4において、本実施形態の光ファイバ整列固定治具6は、ベース部材13と、押圧部材14と、1対の開閉部材15とからなっている。
ベース部材13は、上方に突出した凸部16を有している。ベース部材13における凸部16の左右両側は、各開閉部材15が取り付けられる開閉部材取付スペース13aとなっている。
ベース部材13の上面部(凸部16の上面部)には、図5に示すように、複数本(ここでは12本)の光ファイバ素線4を整列させるように一括して収容する整列溝17が形成されている。整列溝17の幅は3.0mm程度であり、整列溝17の深さは230μm程度である。つまり、整列溝17の深さは、光ファイバ素線4の外径よりも小さくなっている。凸部16の上端部の両側角部には、面取り部18が形成されている。また、凸部16の上部には、複数のネジ穴19が整列溝17を挟むように形成されている。
押圧部材14は、凸部16の上方に配置され、整列溝17に収容された各光ファイバ素線4を凸部16に対して押圧する部材である。押圧部材14は、整列溝17に収容された各光ファイバ素線4と係合する押圧部20を有している。押圧部20は、ゴムまたは金属で形成されている。押圧部材14における各ネジ穴19に対応する位置には、貫通穴21がそれぞれ形成されている。
押圧部材14の下部の両側角部には、面取り部22が形成されている。面取り部22は、凸部16に形成された面取り部18と協働して、断面略V字状の凹状部23を形成している。つまり、ベース部材13の左右両側におけるベース部材13と押圧部材14との間には、凹状部23がそれぞれ形成されている。
押圧部材14は、複数のネジ24によりベース部材13に着脱可能に取り付けられている。具体的には、ネジ24は、押圧部材14の貫通穴21を貫通してベース部材13のネジ穴19にねじ込まれている。
各開閉部材15は、ベース部材13の開閉部材取付スペース13aに配置された状態で、ネジ25によりベース部材13に着脱可能に取り付けられる。各開閉部材15の一側(凸部16側)の側面には、凹状部23に対して挿抜可能な楔部26が設けられている。楔部26の断面形状は、凹状部23の断面形状とほぼ一致している。楔部26の両側面のなす角度は、90度程度である。各開閉部材15は、凹状部23に対して楔部26を挿抜させることで、ベース部材13と押圧部材14とを開閉させる。
具体的には、押圧部材14がベース部材13に対して上下動(開閉)可能となるように、予めネジ24をベース部材13のネジ穴19に対して仮締めしておく。つまり、ネジ24をネジ穴19に余裕を残してねじ込んでおく。
その状態で、楔部26が凹状部23に挿入されると、図6(a)に示すように、押圧部材14が上昇してベース部材13に対して開くようになる。つまり、凸部16の上面と押圧部材14の下面との間に隙間が形成される。このとき、整列溝17の底面と押圧部材14の下面との間隔は、光ファイバ素線4の外径(250μm)よりも大きい280μm程度となる。このため、複数本の光ファイバ素線4が整列溝17に収容されている状態では、光ファイバ素線4と押圧部材14との間に30μm程度の隙間が形成されるため、光ファイバ素線4を光ファイバ整列固定治具6に対してスライドさせることが可能となる。また、押圧部材14の下面とベース部材13の凸部16の上面との隙間は光ファイバ素線4の外径より小さいので、光ファイバ素線4が整列溝17からこぼれることがない。
このとき、凹状部23がベース部材13の左右両側におけるベース部材13と押圧部材14との間に設けられているので、ベース部材13と押圧部材14とを並行な状態で開閉させることができる。即ち、ベース部材13と押圧部材14との隙間の幅を容易に管理することができるので、作業性がよい。
一方、楔部26が凹状部23から抜去されると、図6(b)に示すように、押圧部材14が下降してベース部材13に対して閉じられる。そして、ネジ24(図5参照)を増し締めしてネジ穴19に十分にねじ込むと、凸部16の上面と押圧部材14の下面とが接触した状態となる。このとき、整列溝17の底面と押圧部材14の下面との間隔は、光ファイバ素線4の外径よりも小さい230μm、つまり整列溝17の深さと同じとなる。このため、複数本の光ファイバ素線4が整列溝17に収容されている状態では、光ファイバ素線4と押圧部20とが20μm程度だけオーバーラップすることになるため、各光ファイバ素線4がベース部材13及び押圧部材14に強固にクランプされ、光ファイバ素線4が光ファイバ整列固定治具6に対してスライドすることはできない。
次に、上述した光ケーブル端末処理装置1を使用して、光ケーブル2を端末処理する方法について説明する。
光ファイバ整列固定治具6のベース部材13には、ネジ24により押圧部材14が取り付けられている。このとき、上述したように、ネジ24はベース部材13のネジ穴19に対して仮止めされている。また、ベース部材13には、ネジ25により1対の開閉部材15も取り付けられている。従って、ベース部材13と押圧部材14との間に形成された凹状部23に各開閉部材15の楔部26が挿入された状態となっているため、ベース部材13の凸部16の上面と押圧部材14の下面との間には隙間が形成されている。
まず図1に示すように、光ケーブル固定治具5のシースクランプ9により光ケーブル2のシース3を固定した状態で、光ケーブル2の先端部分のシース3を除去し、複数本の光ファイバ素線4を露出させる。そして、かしめフランジ10によりシース3をかしめる。
続いて、光ファイバ整列固定治具6を光ケーブル固定治具5から任意量だけ離した状態で、ベース部材13の整列溝17と押圧部材14とで形成される空間部に複数本の光ファイバ素線4を挿通させることで、図5及び図6(a)に示すように、複数本の光ファイバ素線4を整列溝17に収容して整列させる。このとき、整列溝17の底面と押圧部材14の下面との間隔が光ファイバ素線4の外径よりも大きいため、各光ファイバ素線4を整列溝17にスムーズに収容することができる。また、押圧部材14の下面とベース部材13の凸部16の上面との隙間は光ファイバ素線4の外径より小さいので、光ファイバ素線4が整列溝17からこぼれることがない。
続いて、光ファイバ整列固定治具6を整列状態の光ファイバ素線4に対して光ケーブル固定治具5の位置まで移動させる。その状態で、ネジ25を外して各開閉部材15をベース部材13から取り外すことで、各開閉部材15の楔部26が凹状部23から抜去される。そして、ネジ24を増し締めすることで、図6(b)に示すように、凸部16の上面と押圧部材14の下面とが接触し、各光ファイバ素線4が押圧部材14によりベース部材13に対して押圧固定される。
続いて、図3(a)に示すように、各光ファイバ素線4の先端部分の被覆を除去してガラス部4aを露出させる。このとき、各光ファイバ素線4はベース部材13及び押圧部材14に強固にクランプされているので、光ファイバ素線4が引っ張られてシース3から引き出されることは無い。そして、必要に応じてガラス部4aを切断する。
続いて、図1に示すように、光コネクタ固定治具7により光コネクタ11を固定する。そして、光ケーブル2のシース3の端(光ケーブル固定治具5の前端面)と光コネクタ11との距離が超短距離(例えば5mm程度)となるように、光コネクタ固定治具7を光ファイバ整列固定治具6に対して近づける。
その状態で、各光ファイバ素線4を光コネクタ11内に導入して各ファイバ挿通孔12に挿通させる。そして、接着剤により各光ファイバ素線4を光コネクタ11に固定する。最後に、光コネクタ11の前端面を研磨する。これにより、図3(b)に示すように、複数本の光ファイバ素線4が光コネクタ11に組み付けられることとなる。
以上のように本実施形態にあっては、ベース部材13と押圧部材14との間に形成された凹状部23に開閉部材15の楔部26を挿入し、押圧部材14をベース部材13に対して開くことで、ベース部材13の整列溝17に複数本の光ファイバ素線4を収容して整列させ、その後で凹状部23から開閉部材15の楔部26を抜去し、押圧部材14をベース部材13に対して閉じることで、整列溝17に収容された各光ファイバ素線4を押圧部材14によりベース部材13に対して押圧固定する。このため、各光ファイバ素線4が光ファイバ整列固定治具6に対して前後・左右・上下方向にずれ動くことが防止される。従って、光ケーブル2のシース3の端と光コネクタ11との距離が十分に短い場合に、光ファイバ素線4を1本ずつ光コネクタ11のファイバ挿通孔12に挿入する必要がないため、各光ファイバ素線4をファイバ挿通孔12に容易に挿入することができる。これにより、複数本の光ファイバ素線4を特にテープ化しなくても、光ファイバ素線4のまま光コネクタ11に実装することができる。
図7は、図4に示した光ファイバ整列固定治具6の変形例を示す断面図である。図7において、押圧部材14の上面と各ネジ24の頭部との間には、押圧バネ30が配設されている。各ネジ24は、ベース部材13のネジ穴19に最初から十分にねじ込まれている。ベース部材13の凸部16には、図5に示すような面取り部18は形成されていない。このため、開閉部材15における楔部26の両側面のなす角度は、図5に示す楔部26の同角度よりも小さくなっている(例えば30度程度)。
ベース部材13と押圧部材14との間に形成された凹状部23に楔部26が挿入されると、押圧バネ30の付勢力に抗して押圧バネ30が縮みながら押圧部材14が上昇し、ベース部材13の上面と押圧部材14の下面との間に隙間が形成される。凹状部23から楔部26が抜去されると、押圧バネ30の付勢力により押圧部材14が下降し、ベース部材13(凸部16)の上面と押圧部材14の下面とが接触するようになる。
図8は、本発明に係わる光ファイバ整列固定治具の他の実施形態における要部の動作を示す断面図である。図中、上記実施形態と同一または同等の要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
同図において、本実施形態の光ファイバ整列固定治具40は、図9に示すように、2段に配列された複数のファイバ挿通孔12を有する光コネクタ11(MPOコネクタ)に複数本の光ファイバ素線4を実装する際に使用される。
光ファイバ整列固定治具40は、上記のベース部材13と、下部押圧部材41と、上部押圧部材42と、1対の開閉部材43とからなっている。
下部押圧部材41は、ベース部材13の凸部16の上方に配置され、整列溝17に収容された各光ファイバ素線4を凸部16に対して押圧する部材である。下部押圧部材41の上面部には、複数本(ここでは12本)の光ファイバ素線4を整列させるように収容する整列溝44が形成されている。また、下部押圧部材41には、整列溝17に収容された各光ファイバ素線4と係合する押圧部45が設けられている。押圧部45の構造は、上記の押圧部20と同様である。なお、下部押圧部材41におけるベース部材13の各ネジ穴19(図5参照)に対応する位置には、貫通穴(図示せず)がそれぞれ形成されている。
下部押圧部材41の下部の両側角部には、面取り部46が形成されている。面取り部46は、ベース部材13に形成された面取り部18と協働して、断面略V字状の下凹状部47を形成している。つまり、ベース部材13の左右両側におけるベース部材13と下部押圧部材41との間には、下凹状部47がそれぞれ形成されている。また、下部押圧部材41の上部の両側角部には、面取り部48が形成されている。
上部押圧部材42は、下部押圧部材41の上方に配置され、整列溝44に収容された各光ファイバ素線4を下部押圧部材41に対して押圧する部材である。上部押圧部材42には、整列溝44に収容された各光ファイバ素線4と係合する押圧部49が設けられている。押圧部49の構造は、上記の押圧部20と同様である。なお、上部押圧部材42におけるベース部材13の各ネジ穴19(図5参照)に対応する位置には、貫通穴(図示せず)がそれぞれ形成されている。
上部押圧部材42の下部の両側角部には、面取り部50が形成されている。面取り部50は、下部押圧部材41に形成された面取り部48と協働して、断面略V字状の上凹状部51を形成している。つまり、下部押圧部材41の左右両側における下部押圧部材41と上部押圧部材42との間には、上凹状部51がそれぞれ形成されている。
上部押圧部材42は、複数のネジ(図示せず)により下部押圧部材41を介してベース部材13に取り付けられている。なお、整列溝17,44の高さ位置は、光コネクタ11における上段のファイバ挿通孔12と下段のファイバ挿通孔12とのピッチに合わせて設計されている。
各開閉部材43の一側(凸部16側)の側面には、下凹状部47に対して挿抜可能な下楔部52と、上凹状部51に対して挿抜可能な上楔部53とが設けられている。楔部52,53の形状は、凹状部47,51の形状とほぼ一致している。各開閉部材43は、凹状部47,51に対して楔部52,53を挿抜させることで、ベース部材13と下部押圧部材41とを開閉させると共に下部押圧部材41と上部押圧部材42とを開閉させる。
具体的には、楔部52,53が凹状部47,51に挿入されると、図8(a)に示すように、下部押圧部材41が上昇してベース部材13に対して開くと共に、上部押圧部材42が上昇して下部押圧部材41に対して開くようになる。つまり、ベース部材13の上面と下部押圧部材41の下面との間に隙間が形成されると共に、下部押圧部材41の上面と上部押圧部材42の下面との間に隙間が形成される。
一方、楔部52,53が凹状部47,51から抜去されると、図8(b)に示すように、下部押圧部材41が下降してベース部材13に対して閉じられると共に、上部押圧部材42が下降して下部押圧部材41に対して閉じられる。つまり、ベース部材13の上面と下部押圧部材41の下面とが接触した状態となると共に、下部押圧部材41の上面と上部押圧部材42の下面とが接触した状態となる。
以上のような本実施形態においては、整列溝17を有するベース部材13と、整列溝44を有する下部押圧部材41と、上部押圧部材42と、下楔部52及び上楔部53を有する1対の開閉部材43を設けたので、上記実施形態と同様の理由により、光ケーブル2のシース3の端と光コネクタ11との距離が十分に短くても、光コネクタ11に2段に形成されたファイバ挿通孔12に光ファイバ素線4を容易に挿入することができる。これにより、複数本の光ファイバ素線4をテープ化しなくても、光ファイバ素線4のまま光コネクタ11に実装することができる。
なお、本実施形態では、2段に配列された複数のファイバ挿通孔12を有するMPOコネクタ11に複数本の光ファイバ素線4を組み付けるようにしたが、3段以上に配列された複数のファイバ挿通孔12を有するMPOコネクタ11に複数本の光ファイバ素線4を組み付けるようにしても良い。この場合には、ファイバ挿通孔の段数に応じて押圧部材を増やし、ベース部材及び押圧部材に形成される整列溝の数をファイバ挿通孔の段数と同じとし、各開閉部材に設けられる楔部の数をファイバ挿通孔の段数と同じとすれば良い。
また、図10に示すように、上下方向に配置された複数のMTコネクタ11に複数本の光ファイバ素線4を組み付けるようにしても良い。この場合には、ベース部材及び押圧部材に形成される整列溝の高さ位置を、各MTコネクタ11の配置ピッチに合わせて決定すれば良い。
さらに、本実施形態では、1つの開閉部材43に下楔部52及び上楔部53を設ける構成としたが、下楔部を有する開閉部材と上楔部を有する開閉部材とを別部品として構成しても良い。
以上、本発明に係わる光ファイバ整列固定治具及び光ケーブル端末処理方法の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記第1実施形態では、ベース部材13の左右両側に凹状部23をそれぞれ形成し、複数の楔部26を凹状部23に対して挿抜可能としたが、ベース部材13の左右片側のみに凹状部23を形成し、1つの楔部26を凹状部23に対して挿抜可能としても良い。上記第2実施形態についても、同様である。
また、上記実施形態では、光ケーブルの端末処理として、光ケーブル2のシース3から露出した複数本の光ファイバ素線4を光コネクタ11に実装するようにしたが、光コネクタ以外の光デバイスに光ファイバ素線4を実装しても良い。
1…光ケーブル端末処理装置、2…光ケーブル、3…シース、4…光ファイバ素線、6…光ファイバ整列固定治具、11…光コネクタ(光アダプタ)、13…ベース部材、14…押圧部材、15…開閉部材、17…整列溝(第1整列溝)、23…凹状部、26…楔部、40…光ファイバ整列固定治具、41…下部押圧部材(第1押圧部材)、42…上部押圧部材(第2押圧部材)、43…開閉部材、44…整列溝(第2整列溝)、47…下凹状部(第1凹状部)、51…上凹状部(第2凹状部)、52…下楔部(第1楔部)、53…上楔部(第2楔部)。


Claims (5)

  1. 光ケーブルに独立して内蔵された複数の光ファイバ素線を整列固定する光ファイバ整列固定治具であって、
    前記光ケーブルのシースから露出した前記複数の光ファイバ素線の一部を整列させるように一括して収容する第1整列溝を有するベース部材と、
    前記ベース部材が有する上方に突出した凸部と、
    前記ベース部材の上方に配置されると共に、前記凸部の突出方向に対向し、前記複数の光ファイバ素線の他の一部を整列させるように一括して収容する第2整列溝を有し、前記第1整列溝に収容された各光ファイバ素線を前記ベース部材に対して押圧する第1押圧部材と、
    前記第1押圧部材の上方に配置され、前記第2整列溝に収容された各光ファイバ素線を前記第1押圧部材に対して押圧する第2押圧部材と、
    前記凸部の突出方向に交差する左右両側における前記凸部と前記第1押圧部材との間に形成された一対の第1凹状部と、
    前記一対の第1凹状部に対してそれぞれ挿抜可能な一対の第1楔部と、
    前記左右両側において前記第1押圧部材と前記第2押圧部材との間にそれぞれ形成された一対の第2凹状部と、
    前記一対の第2凹状部に対してそれぞれ挿抜可能な一対の第2楔部と、を備え
    前記第1楔部と前記第2楔部とが一体化されていることを特徴とする光ファイバ整列固定治具。
  2. 前記ベース部材と前記第1押圧部材とは、並行な状態で開閉可能であり、
    前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とは、並行な状態で開閉可能であることを特徴とする請求項に記載の光ファイバ整列固定治具。
  3. 前記第1楔部が前記第1凹状部に挿入された状態では、前記第1整列溝の底面と前記第1押圧部材の下面との間隔が前記光ファイバ素線の外径よりも大きく、前記第1楔部が前記第1凹状部から抜去された状態では、前記第1整列溝の底面と前記第1押圧部材の下面との間隔が前記光ファイバ素線の外径よりも小さく、
    前記第2楔部が前記第2凹状部に挿入された状態では、前記第2整列溝の底面と前記第2押圧部材の下面との間隔が前記光ファイバ素線の外径よりも大きく、前記第2楔部が前記第2凹状部から抜去された状態では、前記第2整列溝の底面と前記第2押圧部材の下面との間隔が前記光ファイバ素線の外径よりも小さいことを特徴とする請求項又はに記載の光ファイバ整列固定治具。
  4. 光ケーブルに独立して内蔵された複数の光ファイバ素線を整列固定する光ファイバ整列固定治具であって、
    前記光ケーブルのシースから露出した前記複数の光ファイバ素線の一部を整列させるように一括して収容する第1整列溝を有するベース部材と、
    前記ベース部材の上方に配置されると共に、前記複数の光ファイバ素線の他の一部を整列させるように一括して収容する第2整列溝を有し、前記第1整列溝に収容された各光ファイバ素線を前記ベース部材に対して押圧する第1押圧部材と、
    前記第1押圧部材の上方に配置され、前記第2整列溝に収容された各光ファイバ素線を前記第1押圧部材に対して押圧する第2押圧部材と、
    前記ベース部材と前記第1押圧部材との間に形成された第1凹状部に対して挿抜可能な第1楔部と、
    前記第1押圧部材と前記第2押圧部材との間に形成された第2凹状部に対して挿抜可能な第2楔部と、を備え、
    前記第1楔部と前記第2楔部とが一体化されていることを特徴とする光ファイバ整列固定治具。
  5. 光ケーブルに独立して内蔵された複数の光ファイバ素線を整列固定する光ファイバ整列固定治具であって、
    前記光ケーブルのシースから露出した前記複数の光ファイバ素線の一部を整列させるように一括して収容する第1整列溝を有するベース部材と、
    前記ベース部材の上方に配置されると共に、前記複数の光ファイバ素線の他の一部を整列させるように一括して収容する第2整列溝を有し、前記第1整列溝に収容された各光ファイバ素線を前記ベース部材に対して押圧する第1押圧部材と、
    前記第1押圧部材の上方に配置され、前記第2整列溝に収容された各光ファイバ素線を前記第1押圧部材に対して押圧する第2押圧部材と、
    前記ベース部材と前記第1押圧部材との間に形成された第1凹状部に対して挿抜可能な第1楔部と、
    前記第1押圧部材と前記第2押圧部材との間に形成された第2凹状部に対して挿抜可能な第2楔部と、を備え、
    前記第1楔部が前記第1凹状部に挿入された状態では、前記第1整列溝の底面と前記第1押圧部材の下面との間隔が前記光ファイバ素線の外径よりも大きく、前記第1楔部が前記第1凹状部から抜去された状態では、前記第1整列溝の底面と前記第1押圧部材の下面との間隔が前記光ファイバ素線の外径よりも小さく、
    前記第2楔部が前記第2凹状部に挿入された状態では、前記第2整列溝の底面と前記第2押圧部材の下面との間隔が前記光ファイバ素線の外径よりも大きく、前記第2楔部が前記第2凹状部から抜去された状態では、前記第2整列溝の底面と前記第2押圧部材の下面との間隔が前記光ファイバ素線の外径よりも小さく、
    前記第1楔部と前記第2楔部とが一体化されていることを特徴とする光ファイバ整列固定治具。
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