JP4446782B2 - 光学接続構造及びその作製方法 - Google Patents

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この発明は、光学接続構造及びその作製方法に係り、特に、単心及び多心光ファイバを接続するのに好適な技術に関する。
光ファイバの単心接続用においては、FC、SC、MU、LC等、多心接続用としてはMPO、MPX、MTPタイプ等の接続部品(コネクタ)が提供されている。一般的にこれらのコネクタは、光ファイバの軸方向から突き合わせることにより、接続を可能としている。例えば、MPOタイプ光コネクタでは、アダプタに両側からプラグを挿入することで、アダプタに内蔵された内部ハウジング内にてプラグ同士が位置決めされ、プラグの先端に保持されたMTコネクタフェルール同士が突合され接続される。特に、光ファイバの軸方向の抜き差しを容易にしたプッシュ・プル方式が提案されているが、これらのプッシュ・プル式コネクタは、接続される光ファイバの軸方向に抜き差しするため、バックプレーン等の装置壁面に取り付けられたアダプタとの接続に関しては、簡便に光ファイバの接続を行うことができるという特徴がある。
ところで、従来の光学接続構造においては、プリント基板(例えば、マザーボード等)上や装置内での光ファイバ接続に用いる場合、様々な光部品や光モジュールに接続されている光ファイバの先端に光コネクタを取り付けて光ファイバ同士の接続を行うことが多く、その場合、抜き差し作業を行うには、光部品や光モジュールに接続されている光ファイバを屈曲させながら抜き差しすることがある。
一方、この種に関連する技術として、一対の光ファイバの突き合わせ先端部同士を互いに突き合わせて接続する接続手段に、上面の中央部に形成されたベースと、このベースの上面側に装着される蓋体とを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−240731号公報(第2−4頁、図1−図3)
従来の光学接続構造は、光部品や光モジュールに接続されている光ファイバを屈曲させながら抜き差しする場合、光ファイバの光モジュールにおける固定個所に屈曲による過大な力が働き、固定部が破損する恐れがあった。
また、従来の光学接続構造体においては、抜き差し方向への作業者の視野が悪くなり、そのため作業時間が長くなり、差し込む際にフェルール端部を割りスリープやガイド用シャフトに接触させ、破損または損傷する恐れがあった。しかも、コネクタの抜き挿しスペースを確保するために他のデバイスの配置を考慮する必要があり、更には設置ができなくなるなど、基板上のスペースを有効に使えなかった。
さらに、従来の光学接続構造体においては、着脱方向が安定せず、また反動で光ファイバ接続部品が周囲の部品と接触し、光ファイバまたは周囲の部品を破損させる恐れがあった。また、接続時間を短縮させたり、接続作業性を向上させたりするには、着脱動作を単純化させるために、ラッチ機構を用いて着脱時にラッチが係合することで、フェルールに印加される押圧力を安定的に保持しているが、この方法では構造が複雑となり、部品点数も増えるため、光コネクタの設計に多大な時間と経費が必要となり、コストアップの原因になっていた。
一方、特許文献1に記載されたものは、光ファイバを屈曲させたあと、伸展させて接続することについて配慮されていなかった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、光ファイバ同士を接続する際に、組立が容易であり、光部品や光モジュールにおける光ファイバ固定個所を破損させずに接続作業を簡単に行うことができ、さらには基板上のスペースを有効に使用できる光学接続構造及びその作製方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、上面が上方に開放されたアダプタ上で、光ファイバの先端を互いに突き合わせて光学接続する光学接続構造であって、前記アダプタに装着されるプラグに前記第1の光ファイバを挿通すると共に、該第1の光ファイバの先端側を前記プラグ内で屈曲部分として屈曲させる一方、第1の光ファイバの前記屈曲部分より後方部を前記プラグに固定し、前記第2の光ファイバを前記アダプタ上に固定すると共に、該アダプタにおける第2の光ファイバと対向する位置に前記プラグを装着し、前記第1の光ファイバの前記屈曲部分が直線状に伸びた時点で、前記第1の光ファイバの先端を前記第2の光ファイバの先端に突き合わせることを特徴とする。
これにより、プリント基板上や装置内での光ファイバの接続において、予め、第1の光ファイバをプラグに固定部とすると共に、その固定部より先端側に屈曲部分を形成しておき、また、アダプタ上に第2の光ファイバを固定しておき、プラグをアダプタに装着した後、第1の光ファイバの先端を第2の光ファイバ方向に移動させて光ファイバ同士の接続作業を行うため、光ファイバ同士の急激な接触による衝撃で破損するという恐れがなくなり、接続作業を簡単にかつ安全に行うことができる。
さらに、前記プラグに対し、第1の光ファイバを挿通すると共に該光ファイバの軸線方向に摺動可能に取り付けられる摺動部材を有し、摺動部材の摺動に基づいて前記屈曲部分を形成する一方、その屈曲部分を開放することを特徴とする。
これにより、プラグにおいて摺動部材が移動することで光ファイバに屈曲部分を形成したりその屈曲部分を開放するので、屈曲部分の形成と開放とを良好に行える。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の光学接続構造において、前記プラグは、前記第1の光ファイバの屈曲部分を収納する空間としての屈曲セル部を有すると共に、一端部に、前記第1の光ファイバの屈曲部分より後方部を挿通しかつ固定する光ファイバ挿通部位を有することを特徴とする。
これにより、プラグの光挿通部位に光ファイバを挿通し、その先端部分を屈曲セル部内で屈曲させるので、光ファイバの屈曲部分を良好に形成することができる。
また、前記摺動部材は、前記プラグに対し、第1の光ファイバを挿通した状態で取り付けられたとき、該光ファイバの固定側の軸線と先端側の軸線とが上下方向にずれていることが望ましい
これにより、摺動部材が光ファイバの屈曲部分を確実に形成できると共に、屈曲部分を開放したとき、屈曲部分が自身の弾性復元力により伸びるので、第1の光ファイバの先端を第2の光ファイバに移動させることができる。
また、前記第1の光ファイバの前記屈曲部分を保持すると共に、該屈曲部分に対する保持を解除する仮固定手段が前記プラグに設けられることが望ましい
これにより、仮固定手段が光ファイバの屈曲部分を保持したり、その保持を解除するので、屈曲部分の保持と解除とをプラグの外部から行うことができる。
また、前記仮固定手段は、プラグの上支持部にビスによって押圧板が上下方向に移動自在に取り付けられることが望ましい
これにより、上支持部と押圧板間に光ファイバを挟み付けることで光ファイバの屈曲部分を保持することができ、またその光ファイバの挟み付けを解除することで屈曲部分を開放できるので、簡単に構成できる。
また、前記プラグは、アダプタの上面に対して交差方向に着脱されることが望ましい
これにより、アダプタの上面にプラグが交差方向に着脱されると、光ファイバが光モジュールや光部品端の取り付け部位で急激に曲がることがなくなり、取り付け部位が損傷することがなくなる。
請求項に係る発明は、上面が上方に開放されたアダプタ上で、第1、第2の光ファイバの各々を、互いに突き合わせて光学接続する光学接続構造の作製方法であって、前記第1の光ファイバの先端側をプラグ内で屈曲させて屈曲部分として形成すると共に、前記光ファイバの前記屈曲部分より後方をプラグに固定する前記屈曲工程と、前記プラグをアダプタに装着する装着工程と、前記アダプタ上に第2の光ファイバを固定する工程と、前記屈曲部分を直線状に伸ばし、該第1の光ファイバの先端を移動して前記第2の光ファイバの先端と突き合わせ、光学接続する工程とを有することを特徴とする。
これにより、第1の光ファイバを屈曲させることができると共に、その屈曲を解除することで第1の光ファイバの先端を前進させ、第2の光ファイバの先端に突き合わせて光学接続することができるので、光学接続構造を簡単に作製することができる。
請求項に係る発明は、上面が上方に開放されたアダプタ上で、第1及び第2の光ファイバの各々を、互いに突き合わせて光学接続する光学接続構造の作製方法であって、前記第1の光ファイバの先端側をプラグ内で屈曲させて屈曲部分として形成すると共に、前記光ファイバの前記屈曲部分より後方をプラグに固定する屈曲工程と、プラグに設けられた光ファイバ仮固定手段により前記第1の光ファイバの屈曲部分を保持する工程と、前記プラグをアダプタに装着する工程と、前記アダプタ上に第2の光ファイバを固定する工程と、前記屈曲部分を開放して弾性復元させ、該第1の光ファイバの先端を移動して前記第2の光ファイバの先端と突き合わせ、光学接続する工程とを有することを特徴とする。
これにより、第1の光ファイバを屈曲させることができると共に、その屈曲を解除することで第1の光ファイバの先端を前進させ、第2の光ファイバの先端に突き合わせて光学接続することができるので、光学接続構造を簡単に作製することができる。
請求項6、7記載の光学接続構造の作製方法において、前記屈曲工程は、前記プラグに対して光ファイバの軸方向に摺動可能に取り付けられた摺動部材が、前記第1の光ファイバを押圧して屈曲部分を形成することを特徴とする。
これにより、摺動部材が第1の光ファイバに屈曲部分を形成するので、屈曲部分の形成を容易に行うことができ、接続作業を速やかに行える。
また、光学接続構造の作製方法において、前記装着工程は、前記プラグをアダプタ上面に対して垂直方向に着脱可能に装着されることが望ましい
これにより、アダプタに対して、周囲の部品と接触することなくプラグを装着できるので、周囲の部品を破損させるおそれがないばかりでなく、光ファイバ自体も破損することがなく、光学接続構造を良好に作製することができる。
請求項1に係る発明によれば、屈曲部分が形成された第1の光ファイバを有するプラグをアダプタに装着し、第1の光ファイバの屈曲部分を開放して伸ばすことで光ファイバ同士を互いに光学接続するように構成したので、組立が容易であり、光部品や光モジュールにおける光ファイバ固定個所を破損させずに接続作業を簡単に行うことができ、さらには基板上のスペースを有効に使用でき、そのため、歩留りが向上して、接続作業効率が向上する効果が得られる。
また、摺動部材によって光ファイバの屈曲部分を形成したり、その屈曲部分を開放させるので、屈曲部分の形成と開放とを良好に行えるという効果が得られる。
請求項2に係る発明によれば、光ファイバの屈曲部分を良好に形成することができるという効果が得られる。
請求項に係る発明によれば、摺動部材が屈曲部分を開放したとき、屈曲部分が自身の弾性復元力により伸び、光ファイバの先端を第2の光ファイバに移動させることができるので、光ファイバ同士の接続を良好に行える効果が得られる。
請求項に係る発明によれば、仮固定手段が光ファイバの屈曲部分の保持と解除とをプラグの外部から行うことができるという効果が得られる。
さらに、上支持部と押圧板間に光ファイバを挟み付けることで光ファイバの屈曲部分を保持でき、またその挟み付けを解除することで屈曲部分を開放できるので、簡単に構成できるという効果が得られる。
請求項に係る発明によれば、光ファイバが光モジュールや光部品端の取り付け部位で急激に曲がることがなく、取り付け部位が損傷することがなくなり、光学接続構造としての信頼性が高まる効果が得られる。
請求項に係る発明によれば、第1の光ファイバを屈曲させることができると共に、その屈曲を解除することで第1の光ファイバの先端を前進させ、第2の光ファイバの先端に突き合わせて光学接続することができるので、光学接続構造を簡単に作製することができる効果が得られる。
請求項に係る発明によれば、第1の光ファイバを屈曲させることができると共に、その屈曲を解除することで第1の光ファイバの先端を前進させ、第2の光ファイバの先端に突き合わせて光学接続することができるので、光学接続構造を簡単に作製することができる効果が得られる。
請求項6、7に係る発明によれば、摺動部材が第1の光ファイバに屈曲部分を形成するので、屈曲部分の形成を容易に行うことができ、接続作業を速やかに行えるという効果が得られる。
請求項に係る発明によれば、アダプタに対し周囲の部品と接触することなくプラグを装着できるように構成したので、周囲の部品を破損させるおそれがないばかりでなく、光ファイバ自体も破損することがなく、光学接続構造を良好に作製することができる効果が得られる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の第1の実施の形態に係る光学接続構造を示す図である。
この実施形態の光学接続構造は、図1に示すように、プラグ3と、アダプタ4と、位置合わせ手段としての二個の貫通孔部材5、5とを用い、光ファイバ1を屈曲させた状態で挿入したプラグ3をアダプタ4に装着する一方、そのアダプタ4に光ファイバ2を挿入した貫通孔部材5を固定したとき、プラグ3内の光ファイバ1を直線状に伸ばして先端方向にずらすことで、光ファイバ1の先端と光ファイバ2の先端とを互いに当接させて光学接続できるようになっている。
プラグ3は、図2に示すように板状体をなしており、その長さ方向の両側に光ファイバ挿通部位6a、6bが設けられると共に、それら光ファイバ挿通部位6a及び6bとの間に、屈曲セル部7が設けられている。
光ファイバ挿通部位6a及び6bには、光ファイバ1を挿通するための挿通孔6cがそれぞれ設けられている。屈曲セル部7は、光ファイバ1が撓んで屈曲できる空間を形成するためのものであって、プラグ3の長さ方向の中央部分が上下方向に貫通されることで矩形状に形成された孔をなしている。また、プラグ3にはアダプタ4に装着するためにラッチ部8が設けられている。ラッチ部8は、プラグ3の屈曲セル部7の底部に下方に伸びる脚部8aの先端に内方に向かって突設されている。
アダプタ4は、図3に示すように、上方が開放して形成された、いわゆる上方開放型の平板状をなしており、その上面には、プラグ3を載置するプラグ用載置面4aと、その載置面4aと隣接する位置に二個の貫通孔部材5、5を載置する第2載置面4bと、光ファイバ2を載置する第3載置面4cとが設けられている。また、アダプタ4の底部の両側には、長さ方向に沿いプラグ3のラッチ部8と係合する係合部位9が設けられている。
貫通孔部材5は、図3に示すように矩形状をなしており、その中央部に光ファイバ1及び2をそれぞれ挿通する貫通孔11が設けられている。この貫通孔部材5は、プラグ3及びアダプタ4と略同じ幅を有している。
この実施形態の光学接続構造の作製方法を、図5を用いて以下に説明する。図5は、光学接続構造の作製方法の一例を示す説明図である。
図5において、まず、光ファイバ1の先端部を、プラグ3の一端側(左側)の光ファイバ挿通部位6aに挿通して屈曲セル部7に導き、またその屈曲セル部7から他端側(右側)の光ファイバ挿通部位6bに挿通して外部に引き出し、さらに引き出した光ファイバ1の先端部を一方の貫通孔部材5の貫通孔11に挿入することで、プラグ3に貫通孔部材5を装着する。以下は、プラグ3側の貫通孔部材5を「第1貫通孔部材5」とも呼ぶ。
このとき、プラグ3の屈曲セル部7内において、光ファイバ1が下方に撓むように屈曲させて屈曲部分1aを形成しておくと共に、その状態のままで光ファイバ1を一端側(左側)の光ファイバ挿通部位6aに接着剤20によって固定することで、その光ファイバ挿通部位6aを固定部としておく(図5(a))。
また、他方の貫通孔部材5に光ファイバ2を挿通しておき、その光ファイバ2を有する貫通孔部材5をアダプタ4の第2載置面4bに搭載して接着剤20によって固定しておく。このアダプタ4側の貫通孔部材5を「第2貫通孔部材5」とも呼ぶ
次いで、光ファイバ1を有するプラグ3の脚部8a(図の表側)、8a(図の裏側)間にアダプタ4の一端側(左側)を挿入してラッチ部8をアダプタ4の係合部位9に係合させ、その状態でプラグ3をアダプタ4に沿い光ファイバ2方向に向けてスライドして、プラグ3の第1貫通孔部材5を第2載置面4b上の第2貫通孔部材5に当接させることにより、第1貫通孔部材5内の光ファイバ1と第2貫通孔部材5内の光ファイバ2とが位置合わせされる(図5(b))。
次いで、光ファイバ1において、アダプタ4の屈曲セル部7内で屈曲されている屈曲部分1aが、光ファイバ挿通部位6aの挿通孔6cに沿うよう直線状に伸ばされると、その先端が第1貫通孔部材5から突き出て第2貫通孔部材5の貫通孔11に挿入され、第2貫通孔部材5の内部で光ファイバ2の先端と当接して互いに光接続されることとなる(図5(c))。
従って、この実施形態によれば、プリント基板上や装置内での光ファイバの接続において、予め、第1の光ファイバ1をプラグ3の光ファイバ挿通部位6aに挿通してそこで固定部とすると共に、その固定部より先端側の屈曲セル部7内で屈曲部分1aを形成しておき、また、アダプタ4上に第2の光ファイバ2を接着剤20によって固定しておき、プラグ3をアダプタ4で動かないように装着した後で、光ファイバ1の先端を光ファイバ2方向に移動させて光ファイバ1、2同士の接続作業を行うため、光ファイバ1、2同士の急激な接触による衝撃で破損するという恐れがなくなり、接続作業を簡単にかつ安全に行うことができる。
しかも、光ファイバ1は、プラグ3において、上述したように、屈曲部分1aより後方部を接着剤20により光ファイバ挿通部位6aに固定して固定部としているので、光ファイバ1を抜き差しする場合、屈曲部分1aを有しているにも拘わらず固定部に過大な力が働くのを抑え、固定箇所が破損するのを防ぐことができる。
また、アダプタ4の上面が開放され、そのアダプタ4の上面に対しプラグ3を垂直方向に装着するので、プラグ3を簡単に着脱させることができ、他のデバイスの配置を考慮することなく、プラグ3を簡単に着脱させることができると共に、基板上のスペースを有効に使用することができる。
更に、プラグ3と光ファイバが固定されている光部品を基板上に装着後に接続作業が行えることから、光ファイバ1、2に過剰な応力が働かず、光部品端での光ファイバの損傷がなくなり、歩留まりが向上して接続作業効率が向上する。
そして、この光学接続構造の作製方法によれば、光ファイバ1の先端側をプラグ3内で屈曲させて屈曲部分1aとして形成すると共に、光ファイバ1の屈曲部分1aより後方部をプラグ3の光ファイバ挿通部位6aに固定する屈曲工程と、プラグ3をアダプタ4に装着する装着工程と、アダプタ4上に光ファイバ2を固定する工程と、屈曲部分1aを伸ばすことで、光ファイバ1の先端を移動して光ファイバ2の先端と突き合わせ、光学接続する工程とを有するので、光ファイバ1、2同士を良好に接続することができ、光学接続構造を簡単に作製することができる。
但し、光ファイバ1を屈曲させる方法としては、上記実施形態に特に限定されるものではなく、例えば以下のようにしてもよい。
図6は、この発明の第2の実施形態に係る光学接続構造に適用する押圧部材の斜視図である。
即ち、この実施形態では、図1に示す光学接続構造を作製するにあたり、図2にて示すプラグ3、図3にて示すアダプタ4、図4にて示す位置合わせ手段としての貫通孔部材5に加え、図6に示す押圧治具12を用いて行われる。押圧治具12は、図6に示すように板体からなる本体12aの上面に押圧突起13が設けられている。この押圧突起13は、円弧上をなしており、アダプタ4の屈曲セル部7内に挿入できるようになっている。
上記押圧治具12を用いた光学接続構造の作製方法について、図7を用いて以下に説明する。
まず、光ファイバ1の先端部を、プラグ3の左側の光ファイバ挿通部位6aから屈曲セル部7及び右側の光ファイバ挿通部位6bを経て挿通し、その先端部に第1貫通孔部材5を挿通してその第1貫通孔部材5をプラグ3の先端部に固定すると共に、光ファイバ挿通部位6aに光ファイバ1を接着剤20によって固定して固定部とする。
次いで、押圧治具12の押圧突起13が屈曲セル部7内に入るようにして押圧治具12をプラグ3の上に載せ、押圧突起13が屈曲セル部7内で光ファイバ1に対し下方に押圧力を加えることで、光ファイ1バを屈曲セル部7内で屈曲させ、屈曲部分1aを形成しておく(図7(a))。
一方、光ファイバ2においては、その先端部を第2貫通孔部材5の貫通孔11に挿入すると共に、第2貫通孔部材5をアダプタ4の第2載置面4c上に搭載し、この状態のままで第2貫通孔部材5と光ファイバ2とを接着剤20によってアダプタ4に固定する(図5(a))。この場合、光ファイバ2の先端は、第2貫通孔部材5において貫通孔11から外部に突出せず、予め所定の寸法だけ凹んだ状態となっている。
次に、押圧治具12が搭載されたままのプラグ3のラッチ部8をアダプタ4の係合部位9に係合させ、そのプラグ3をアダプタ4上でスライドさせて第1貫通孔部材5が第2貫通孔部材5と当接することにより、アダプタ4にプラグ3を装着する(図7(b))。
その後、押圧治具12をプラグ3の屈曲セル部7から上方に抜いて取り外すと、屈曲していた光ファイバ1は自身の弾性により先端側に伸び、第2貫通孔部材5の貫通孔11に挿入されるので、第2貫通孔部材5の内部で光ファイバ2と光学接続されることになる(図7(c))。
従って、この光学接続構造によれば、プラグ3に押圧治具12を用いることで光ファイバ1を屈曲セル部7内で屈曲部分1aとさせておき、プラグ3がアダプタ4に装着されたとき、押圧治具12を取り外すと、光ファイバ1が自身の弾性復元力により先端方向に伸びて光ファイバ2と接続できるので、つまり、押圧治具12が光ファイバ1の屈曲部分1aを形成することと、その屈曲部分1aを直線上に弾性復元させることとを行うので、光ファイバ1の屈曲状態をいちいち手で形成したり直線上に戻すことが不要になり、光学接続をそれだけ簡単に行うことができる。
そして、この光学接続構造の作製方法は、押圧治具12により光ファイバ1の先端側をプラグ3内で屈曲させて屈曲部分1aとして形成する一方、その屈曲部分1aより後方部をプラグ3の光ファイバ挿通部位6aに固定する固定工程と、プラグ3をアダプタ4に装着する装着工程と、アダプタ4上に光ファイバ2を固定する工程と、押圧治具12の取り外しにより屈曲部分1aを伸ばすことで、光ファイバ1の先端を移動して光ファイバ2の先端と突き合わせ、光学接続する工程とを有するので、光ファイバ1、2同士を良好に接続することができ、光学接続構造を簡単に作製することができる。
また、この実施形態において、押圧治具12は、図6に示す形状に限られるものではなく、光ファイバ1を破損することなく曲げることのできる形状であれば如何なる形状であっても構わない。但し、光ファイバ1が破損する曲げ半径以上の曲面により光ファイバの側面を押すのが好ましい。
また、押圧治具12の材質においても限定されるものではないが、プラグ3に対して搭載されることで屈曲形状が一義的に決まるようにするため、光ファイバ1の反発力で変形しない程度の硬度が好ましく、さらには、光ファイバ1を無理なく円滑に屈曲させるために、表面に滑り性があることが好ましい。
この実施形態によれば、プラグ3に特別な装置を設けることなく、簡単な治具のみで光ファイバ1を屈曲させ、光ファイバ1の先端を移動させることができるので、光学接続構造を簡素化させることができる。
図8及び図9は、この発明の第3の実施形態に係る光学接続構造を示している。
図8において、この実施形態の光学接続構造は、図2にて示すプラグ3、図3にて示すアダプタ4、図4にて示す位置合わせ手段としての貫通孔部材5の他、摺動部材14を用いることにより得られる。
即ち、摺動部材14は、図8に示すように、プラグ3の屈曲セル部7上に光ファイバ1の軸線方向に沿って摺動可能に取り付けられ、図9に示すように、板状の本体14aの上面に矩形状をなす光ファイバ固定部位15が突設されている。光ファイバ固定部位15は、プラグ3の屈曲セル部7内に挿入される大きさをなしており、その中央部に光ファイバを挿通する挿通孔15aが貫通して設けられている。
図8に示す光学接続構造の作製方法について、図10を用いて以下に説明する。
図10において、まず、光ファイバ1の先端部を、プラグ3の一端側(左側)の光ファイバ挿通部位6aに挿通して屈曲セル部7に導き、その屈曲セル部7においてこれに搭載されている摺動部材14の光ファイバ固定部位15の挿通孔15aに挿通させた後、
その光ファイバ固定部位15から他端側(右側)の光ファイバ挿通部位6bに挿通して外部に引き出し、さらに引き出した光ファイバ1の先端部を第1貫通孔部材5の貫通孔11に挿入して、この第1貫通孔部材5をプラグ3の先端に固定する(図10(a))。
このとき、プラグ3の屈曲セル部7内においては、摺動部材14を光ファイバ挿通部位6bから光ファイバ挿通部位6a寄りに離間させておき、光ファイバ1が下方に撓むように屈曲して屈曲部分1aを形成しておくと共に、その状態のままで光ファイバ1を光ファイバ挿通部位6aに接着剤20によって固定して固定部とする。
一方、アダプタ4には、図5及び図7の場合と同様にして第2貫通孔部材5及び光ファイバ2を固定しておく。
次に、摺動部材14が搭載されたままのプラグ3のラッチ部8をアダプタ4の係合部位9に係合させ、そのプラグ3をアダプタ4上でスライドさせて第1貫通孔部材5が第2貫通孔部材5と当接することにより、アダプタ4にプラグ3を装着する(図10(b))。
その後、プラグ3において、屈曲セル部7上で摺動部材14を右側に摺動して摺動部材14の光ファイバ固定部位15を第2の光ファイバ挿通部位6bに当接すると、屈曲していた光ファイバ1は自身の弾性により先端側に伸び、第2貫通孔部材5の貫通孔11に挿入されるので、第2貫通孔部材5の内部で光ファイバ2と光学接続されることになる(図10(c))。
従って、この光学接続構造によれば、摺動部材14がプラグ3に取り付けられると、摺動部材14によってプラグ3の屈曲セル部7内で光ファイバ1の屈曲部分1aをその状態に保持させておき、摺動部材14が屈曲セル部7上で第2の光ファイバ挿通部位6aに当接すると、光ファイバ1の屈曲部分1aが開放され、自身の弾性復元力により光ファイバ1の先端が伸びて光ファイバ2の先端と光学接続されるので、これによっても光学接続を簡単に行うことができる。そのため、基本的には、前述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
そして、この光学接続構造の作製方法によれば、光ファイバ1の先端側をプラグ3内で屈曲させて屈曲部分1aとして形成する一方、その屈曲部分1aより後方部をプラグ3の光ファイバ挿通部位6aに固定する固定工程と、摺動部材14の摺動により、屈曲セル部7内で光ファイバ1の屈曲部分1aを保持すると共に、その屈曲部分1aを開放させる工程と、プラグ3をアダプタ4に装着する装着工程と、アダプタ4上に光ファイバ2を固定する工程と、摺動部材14により光ファイバ1の屈曲部分1aが開放された時点で、その屈曲部分1aが弾性復元力により伸び、光ファイバ1の先端を移動して光ファイバ2の先端と突き合わせ、光学接続する工程とを有するので、光ファイバ1、2同士を良好に接続することができ、光学接続構造を簡単に作製することができる。
また、摺動部材14により光ファイバ1を屈曲させる光学接続構造においては、図11に示すように、プラグ3の光ファイバ挿通部位6aに固定されている光ファイバ1の軸線位置と、摺動部材14に保持されている光ファイバ1の軸線位置とが同一直線上にならないようにすることで、つまり、光ファイバ1において、プラグ3の光ファイバ挿通部位6aに挿通されている位置と、摺動部材14の挿通孔15aに挿通されている位置とに上下方向に沿い若干の寸法Lを隔てておくことで、屈曲部分1aを保持し易くすることができると共に、屈曲部分1aの弾性復元力が良好に得られるようにしている。
このように、光ファイバ1の屈曲部分1aに対する摺動部材14の保持及び解除は、光ファイバ1が破損したり光学特性に影響がなければ、摺動部材14に拘ることがなく、それ以外の如何なる方法であっても構わず、例えば接着剤によって固定したり、機械的に把持したりしてもよい。材質に関しても、光ファイバの屈曲作業により、変形したり、破損したりすることがなければ、特に限定されないが、プラグとの間に滑り性があることが好ましい。
従って、この実施形態によれば、簡単な構成の摺動部材14をプラグ3に設けることで、プラグ3内で光ファイバ1を屈曲させたり解除させることができるため、迅速な光学接続構造の作製が可能となる。
図12〜図14は、この発明の第4の実施の形態に係る光学接続構造を示している。
前述した実施形態では、押圧部材、摺動部材により、光ファイバを屈曲させた状態を保持していたが、この実施形態においては、プラグ16に仮固定手段17が設けられている。
プラグ16は、図12(a)及び(b)に示すように、光ファイバ挿通部位6aと屈曲セル部7とラッチ部8とを有する他、屈曲セル部7において光ファイバ挿通部位6aと反対側に仮固定手段17が設けられている。この仮固定手段17は、プラグ16において屈曲セル部7内の光ファイバ1の屈曲部分1aを保持したりその保持解除するためのものであり、図12(b)に示すように、上支持部17aと、その上支持部17aに対してビス18により上下方向に移動可能に取り付けられた押圧板19とを有している。
押圧板19は、図13に示すように、プラグ16の上支持部17aの両側にそれぞれ垂下する側壁17b、17b間に入る矩形板をなしており、ビス18と螺合する雌ネジ孔19aが設けられている。ビス18は、その先端が、上支持部17aに貫通して設けられた挿通孔17cを挿通し、押圧板19の雌ネジ孔19aと螺合している。
従って、ビス18を回転することで、押圧板19が上支持部17aに向けて移動して、押圧板19と上支持部17aとで光ファイバ1を挟み付ける一方、押圧板19が反対方向に移動することで光ファイバ1の挟み付けを解除するようになっている。
上記プラグ16を用いた光学接続構造の作製方法について、図14を用いて以下に説明する。
図14において、まず、光ファイバ1の先端部を、プラグ16の一端側(左側)の光ファイバ挿通部位6aに挿通して屈曲セル部7に導き、またその屈曲セル部7から他端側(右側)の仮固定手段17の上支持部17aと押圧板19間に挿通して外部に引き出し、更に引き出した光ファイバ1の先端部を第1貫通孔部材5の貫通孔11に挿入することで、プラグ16に第1貫通孔部材5を装着する(図14(a))。
このとき、光ファイバ1の先端を光ファイバ挿通部位6aに接着剤20によって固定することで、その挿通部位6aを固定部位としておく、またプラグ16の屈曲セル部7内において、押圧部材12を用い、押圧部材12の押圧突起13で光ファイバ1に押圧力を加え、光ファイバ1が下方に撓むように屈曲して屈曲部分1aを形成すると共に、その状態のままで図14(b)に示すように、仮固定手段17のビス18を締め付けることで屈曲部分1aを保持する。
次いで、押圧部材12をプラグ16から取り外した後、アダプタ4には図5及び図7の場合と同様にして第2貫通孔部材5及び光ファイバ2を固定しておく。
次いで、第2貫通孔部材5を固定したアダプタ4に上記したプラグ16を装着し、ラッチ部8を係合部位9に係合させ、固定する(図14(c))。
その状態で、仮固定手段17のビス18を緩めて押圧板19を下方に移動させ、屈曲部分1aに対する保持を解除することにより、屈曲部分1aが自身の弾性により伸び、光ファイバ1の先端がアダプタ側の第2貫通孔部材5の貫通孔11に挿入され、内部で光ファイバ2と光学接続される(図14(d))。
従って、この実施形態によれば、プラグ16に設けられた仮固定手段17が光ファイバ1の屈曲部分1aを保持したり解除するので、プラグ16がアダプタ4に取り付けられたとき、仮固定手段17が光ファイバ1の屈曲部分1aに対する保持を開放すると、光ファイバが自身の復元力で第2固定部材5に前進移動し、光ファイバ2と光学接続されるので、これによっても光学接続を簡単に行うことができる。
そして、この光学接続構造の作製方法によれば、光ファイバ1の先端側を押圧治具12によってプラグ3内で屈曲させて屈曲部分1aとして形成すると共に、光ファイバ1の屈曲部分1aより後方部をプラグ3の光ファイバ挿通部位6aに固定する屈曲工程と、プラグ3をアダプタ4に装着する装着工程と、アダプタ4上に光ファイバ2を固定する工程と、屈曲部分1aを伸ばすことで、光ファイバ1の先端を移動して光ファイバ2の先端と突き合わせ、光学接続する工程とを有する他、仮固定手段17を締結しかつ締結解除することで、光ファイバ1の屈曲部分1aを保持する仮工程と、屈曲部分1aを開放して屈曲部分1aを伸ばす開放工程とを有するので、光ファイバ1、2同士を良好に接続することができ、光学接続構造を良好に作製することができる。
なお、光ファイバの仮固定手段17は、上述した実施形態においては、ビス18により押圧板19と上支持部17aとで光ファイバ1を挟み込むことで、屈曲部分1aの保持及び開放を行っているが、光ファイバ1が損傷せずに、光ファイバ1を再開放できるよう屈曲状態を保持できれば他の方法でも構わず、特に限定されるものではない。
即ち、上記のように、プラグ16に仮固定手段17を設けると、光学接続構造作製時の前に、予め複数の光ファイバ1を一括して屈曲状態に保持できるため、接続する前に光ファイバを1本ずつ屈曲させておく必要がなくなり、複数の光学接続構造を一括して作製可能となり、接続作業をより簡単にかつ円滑に行うことができる。
また、プラグの光ファイバ挿通部位6aにおける光ファイバ1の固定方法は、如何なる方法であってもよく、溝又は貫通孔に導入して接着剤で固定したり、機械的把持させたりしてもよい。更に、第2の光ファイバ2をアダプタに固定する方法は特に限定はなく、例えば直接接着剤で固定してもよく、また、光ファイバの光学特性に影響なければ機械的に把持させてもよい。また、これに限らず、上記したものと同様な他のプラグを、予めアダプタに固定し、このプラグに光ファイバを固定することで間接的にアダプタに固定しても構わない。
なお更に、プラグをアダプタに装着する方法として、上記ではラッチ部8による係合構造を採用しているが、この方法に限らず、プラグとアダプタを接着固定したり、凹凸部位を互いに嵌め込み、機械的摩擦力により固定したりするなど、アダプタとプラグが固定できるのであれば、如何なる方法でも用いることができる。また、プラグはアダプタに光ファイバが位置合わせ可能なように装着できれば、その装着方向は特に制限されないが、基板上での装着や光部品、光モジュールに取付けて使用する場合、アダプタの上面に対し、プラグを垂直方向に装着することが好ましい。このことにより、光ファイバが光モジュール、または光部品端の取り付け部位で急激に曲がることがなく、取り付け部位が損傷することがなくなるばかりでなく、光ファイバが破損する恐れもない。
上記した実施形態の光学接続構造において使用されるプラグの材料及び形状は特に限定されず,材料としてはプラスチック、セラミック、金属、ジルコニア、ガラス金属等で作製されたものが好ましく使用される。形状についても、プラグがアダプタに確実に固定できれば、特に限定されない。
また、光ファイバの位置合わせ手段として、貫通孔部材を用いているが、これに限定されず、光ファイバが容易に位置合わせ可能であれば、溝内で光ファイバを位置合わせする方法等、他の位置合わせ手段を用いても構わない。また、光ファイバの位置合わせ手段の材料についても、プラスチック、セラミック、金属、ジルコニア、ガラス金属等で作製されたものが好ましく使用される。
本発明の光ファイバ接続部品に使用される光ファイバは、光ファイバ接続部品の適用目的に応じて適宜選択して使用され、例えば、石英またはプラスチック製のシングルモード光ファイバ、マルチモード光ファイバ等が好ましく使用される。また、一度に接続される光ファイバの本数に制限はなく、整列溝の本数分の相対する光ファイバを接続できる。したがって、接続部材に固定される光ファイバの本数には、特に制限はない。
そして、光ファイバ接続方法は何等限定されず、如何なる既存の光ファイバ接続方法も使用することができ、例えば、以下の図15及び図16に示すような接続方法を用いてもよい。
図15及び図16は、この発明の第5の実施の形態に係る光学接続構造を示している。
この場合は、図16に示すフェルール21を用い、このフェルール21をプラグ3に取り付けることで光ファイバの屈曲状態を保持したり開放したりするようにしている。
即ち、フェルール21は、図15に示すように、光ファイバ1を挿通するスリーブ22を形成すると共に、そのスリーブ22の軸方向の一端部に鍔部23が設けられ、スリーブ22が図16に示すように、プラグ3の第2の光ファイバ挿通部位6aに挿通できるようになっている。そのため、この実施形態のプラグ3は、光ファイバ挿通部位6aと屈曲セル部7とラッチ部8との他、フェルール21を介して光ファイバ1を挿通する光ファイバ挿通部位6dを有して形成されている。
この光学接続構造の作製方法について、図16を用いて以下に説明する。
図16において、まず、光ファイバ1の先端部を、プラグ3の光ファイバ挿通部位6aに挿通して屈曲セル部7に導き、またその屈曲セル部7から、光ファイバ挿通部位6dに挿通されたフェルール21のスリーブ22に挿通することで、プラグ3にフェルール21を装着する。このとき、屈曲セル部7内では、フェルール21の鍔部23が光ファイバ挿通部位6dから離間さることにより、光ファイバ1が下方に撓むように屈曲させて屈曲部分1bを形成すると共に、その状態のままで光ファイバ1を一端側(左側)の光ファイバ挿通部位6aに接着剤20によって固定することで、その光ファイバ挿通部位6aを固定部としておく(図16(a))。
また、このとき、光ファイバ2の先端部を第2フェルール24に挿通させて装着し、この第2フェルール24をアダプタ4の第3載置面4cに固定しておく。第2フェルール24は、フェルール21と同様、スリーブ25とその端部に突設された鍔部26を有し、鍔部26がアダプタ4の第3載置面4cに設けられた溝(符示せず)に係合すると共に、スリーブ25が第3載置面4c上で第2載置面4b側に延在するように取り付けられ、その
スリーブ25に割スリーブ27が被着されている。
次いで、フェルール21を有するプラグ3のラッチ部8をアダプタ4の係合部位9に上方から係合することで、アダプタ4にプラグ3を装着する(図16(b))。
その後、プラグ3において、フェルール21の鍔部23が第2の光ファイバ挿通部位6aに当接するまで移動すると、その移動に伴ってフェルール21のスリーブ22の先端が第2フェルール24の割スリーブ27内に嵌合されると同時に、光ファイバ1の屈曲部分1aが開放されるので、屈曲部分1aが自身の弾性により伸び、光ファイバ1の先端が第2フェルール24のスリーブ25内の光ファイバ2に当接して光学接続されることとなる。(図16(c))。
この場合、予め、双方の光ファイバ1、2間に屈折率整合剤を塗布しておくと光学接続が良好となり、また、光ファイバ同士を突き合わせることによるPC(Physical Cotact)接続を行ってもよい。屈折率整合剤を用いる場合は、材料、形態、設置方法は特に限定されず、材料としては、光ファイバの屈折率、材質により適宣材料を選択して使用すればよく、例えば、シリコーンオイル、シリコーングリス等が好ましく使用される。また、屈折率整合剤の形態は液状でも固体状でもよく、例えばオイル状、グリス状、ジェル状、フィルム状のものでもよい。
従って、この実施形態によれば、プラグ3に設けられたフェルール21によって光ファイバ1の屈曲部分1aを保持し、プラグ3がアダプタ4に取り付けられたとき、フェルール21がプラグ3内で第2フェルール24方向に移動することで光ファイバ1の屈曲部分1aを開放すると、光ファイバ1が自身の弾性復元力で第2フェルール24方向に移動し、光ファイバ2と光学接続されるので、これによっても光学接続を簡単に行うことができる。
そして、この光学接続構造の作製方法によれば、アダプタ3に光ファイバ1の軸線方向に沿い摺動可能に取り付けられたフェルール21により、屈曲セル部7内で光ファイバ1に屈曲部分1aを形成すると共に、その屈曲状態を保持する工程と、フェルール21の移動により光ファイバ1の屈曲状態を開放する開放工程とを有するので、光ファイバ1、2同士を良好に接続することができ、光学接続構造を良好に作製することができる。
なお、以上述べた本発明の実施の形態のいずれの形態においても、光ファイバは一旦、屈曲させられ、その後伸展させられることにより、他方の光ファイバと突合する。この伸展させられた際に、光ファイバの切断長あるいは固定場所の精度が十分ではない場合は、伸展後も、光ファイバにいくらかの屈曲が残った状態で、他の光ファイバと突合することが起こりえるが、このような場合も、本願発明の範疇である。
次に、この発明の具体的実施例について、以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
〔実施例1〕
図1にて示す光学接続構造を作製するために、250μm径光ファイバ心線の被覆を端部から15mmを除去し,被覆端部から10mmのところで光ファイバ素線(125μm径)をカットし、図7に示す光ファイバ1、2に相当するものを2本用意した。
次に、図2にて示すプラグ3、図3にて示すアダプタ4、図6にて示す押圧治具12をABS樹脂により作製した。また、図4にて示す第1及び第2貫通孔部材5として、8心MTフェルールを切削加工し、先端部分のみを使用した。
上記各部材を用いて光学接続構造を作製するには、図7のようにして行う。
図7(a)においてプラグ3に第1貫通孔部材5を固定し、プラグ3の光ファイバ挿通部位6a側から光ファイバ1を第1貫通孔部材5の貫通孔11に挿入し、第1貫通孔部材5の先端より1mm突き出した状態で、光ファイバ1を接着剤によりプラグ3の光ファイバ挿通部位6aに固定した。
アダプタ4には接着剤20によって第2貫通孔部材5を固定すると共に、その第2貫通孔11に光ファイバ2を挿入する。この場合、光ファイバ2の先端が第2貫通孔部材5の貫通孔11内部に1mm引き込んだところで、光ファイバ2を接着剤20で固定した。
次いで、上記のように作製したプラグ3に押圧治具12を取り付け、光ファイバ1を屈曲させて屈曲部分1aを形成することで、光ファイバ1の先端を第1貫通孔部材5の貫通孔11内に引き込ませた(図7(a))。その後、ラッチ部8を係合部位9に係合させることによりプラグ3をアダプタ4に装着し(図7(b))、またプラグ3から押圧治具12を取り外すことにより、光ファイバ1の屈曲部分1aを開放させ、光ファイバ1が弾性復元力で元の直線状に戻ることで光ファイバ1、2同士を互いに光学接続させ、本発明の光学接続構造を作製した(図7(c))。
この実施例1によって得られた光学接続構造は、上記のように、プリント基板上や装置内での光ファイバの接続において、プラグをアダプタに装着する際に、プラグをアダプタに動かないように固定した後で、光ファイバ端を移動させ光ファイバの接続作業を行うことができたため、接続される光ファイバ同士が急激な接触による衝撃を与えることがなく、破損する恐れがなくなり、接続作業を簡単にかつ安全に行うことができた。そのため、歩留まりが向上して接続作業効率を向上することができた。更に、プラグに特別な装置を設けることなく、簡単な治具のみで光ファイバを屈曲させ、光ファイバ端を移動させることができるので、光学接続構造を簡単化させることができた。
その後、光ファイバ同士の接続点において接続損失を測定したところ、0.5dB以下の結果となり、光学接続構造として特性上に優れて十分使用可能であった。
〔実施例2〕
図8にて示す光学接続構造を作製するために、250μm径光ファイバ心線の被覆を端部から15mmを除去し、被覆端部から10mmのところで光ファイバ素線(125μm径)をカットし、図8にて示す光ファイバ1、2に相当するものを2本用意した。
また、図2にて示すプラグ3、図3にて示すアダプタ4、図9にて示す摺動部材14をABS樹脂により作製した。また、図4にて示す第1及び第2貫通孔部材5として、8心MTフェルールを切削加工し、先端部分のみを使用した。
上記各部材を用いて光学接続構造を作製するには、図10のようにして行う。
図10(a)において、プラグ3に摺動部材14及び第1貫通孔部材5をそれぞれ取り付け、プラグ3の光ファイバ挿通部位6a側から光ファイバ1を摺動部材14及び貫通孔部材5に挿入し、第1貫通孔部材5先端より1mm突き出した状態で、光ファイバ1を接着剤20により光ファイバ挿通部位6aに固定した。
アダプタ4には接着剤20によって第2貫通孔部材5を固定すると共に、その第2貫通孔11に光ファイバ2を挿入する。この場合、光ファイバ2の先端が第2貫通孔部材5の貫通孔11内部に1mm引き込んだところで、光ファイバ2を接着剤20で固定した(図10(a))。
次に、上記のように作製したプラグ3の摺動部材14をプラグ3の光ファイバ挿通部位6a方向に摺動させ、光ファイバ1を屈曲させて屈曲部分1aを形成すると共に、光ファイバ1の先端を第1貫通孔部材5の貫通孔11内に引き込ませた(図10(a))。
次いで、ラッチ部8を係合部位9に係合させることによりプラグ3をアダプタ4に装着した後(図10(b))、プラグ3の摺動部材14を光ファイバ挿通部位6b側に摺動して屈曲部分1aを開放させ、屈曲部分1aが弾性復元力により伸びた状態に戻ることで光ファイバ1、2同士の先端を光学接続させ、これにより、本発明の光学接続構造を作製した(図10(c))。
実施例2によって得られた光学接続構造は、上記のように、プリント基板上や装置内での光ファイバの接続において、プラグをアダプタに装着する際に、プラグをアダプタに動かないように固定した後で光ファイバ端を移動させ光ファイバの接続作業を行うことができたため、プラグに固定されている光ファイバ同士が急激な接触による衝撃を与えることがなく、破損する恐れがなくなり、接続作業を簡単にかつ安全に行うことができた。そのため、歩留まりが向上して接続作業効率が向上した。更に、簡単な摺動部材をプラグに設けることで、プラグ単独でも光ファイバを屈曲させることができるため、迅速に光学接続構造の作製ができた。
その後、光ファイバ同士の接続点において接続損失を測定したところ、0.5dB以下の結果となり、光学接続構造として特性上に優れて十分使用可能であった。
〔実施例3〕
図14にて示す光学接続構造を作製するために、250μm径光ファイバ心線の被覆を端部から15mmを除去し、被覆端部から10mmのところで光ファイバ素線(125μm径)をカットし、図14に示す光ファイバ1、2に相当するものを2本用意した。
また、図12にて示すプラグ16、図3にて示すアダプタ4、図6にて示す押圧治具12をABS樹脂により作製した。また、図4にて示す第1及び第2貫通孔部材5として、8心MTフェルールを切削加工し、先端部分のみを使用した。
上記各部材を用いて光学接続構造を作製するには、図14のようにして行う。
図14(a)において、プラグ16に第1貫通孔部材5を装着し、プラグ16の光ファイバ挿通部位6a側から光ファイバ1を挿入し、第1貫通孔部材5先端より1mm突き出した状態で、光ファイバ1を接着剤20によりプラグ3の光ファイバ挿通部位6aに固定した。
アダプタ4には接着剤20によって第2貫通孔部材5を固定すると共に、その貫通孔11に光ファイバ2を挿入する。この場合、光ファイバ2の先端が第2貫通孔部材5の貫通孔11内部に1mm引き込んだところで、光ファイバ2を接着剤20で固定した(図14(b))。
次いで、上記のように作製したプラグ3に押圧治具12を取り付けて光ファイバ1を屈曲させることで屈曲部分1aを形成し(図14(a))、また、光ファイバ端を貫通孔11内に引き込ませ、仮固定手段17の押圧板19をビス18で締め付けることでプラグ16に光ファイバ1を挟み付け、屈曲部分1aを保持した状態で仮固定した(図14(b))。
その後、ラッチ部8を係合部材9と係合させることによりプラグ16をアダプタ4に固定し(図14(c))、プラグ16のビス18を緩め、光ファイバ1を仮固定手段より開放することで、光ファイバ1が伸びた状態に戻り、光ファイバ1の先端を移動・接続させ、これにより、本発明の光学接続構造を作製した(図14(d))。
実施例3によって得られた光学接続構造は、上記のように、プリント基板上や装置内での光ファイバの接続において、プラグをアダプタに装着する際に、プラグをアダプタに動かないように固定した後で光ファイバ端を移動させ光ファイバの接続作業を行うことができたため、プラグに固定されている光ファイバ同士が急激な接触による衝撃を与えることがなく、破損する恐れがなくなり、接続作業を簡単にかつ安全に行うことができた。そのため、歩留まりが向上して接続作業効率が向上した。
更に、プラグに光ファイバ仮固定手段を設けることで、光学接続構造作製時の前に、光ファイバを屈曲保持できたため、接続時に光ファイバを屈曲させる必要がなくなり、接続作業を円滑に行うことが可能となった。
その後、光ファイバ同士の接続点において接続損失を測定したところ、0.5dB以下の結果となり、光学接続構造として特性上に優れて十分使用可能であった。
〔実施例4〕
図16(c)にて示す光学接続構造を作製するために、図15のようなフェルール21及び24をなすMUフェルール(三和電気工業製、ジルコニアフェルール含む)を2個使用し、光ファイバ心線1、2(古河電工社製、900μm径)の被覆の端部付近を除去することで光ファイバ素線(125μm径)を剥き出しにし、フェルールに挿入・固定・研磨した。
また、図16にて示すプラグ3、アダプタ4をABS樹脂により作製した。
上記各部材を用いて光学接続構造を作製するには、図16に示すように行う。
即ち、図16(a)において、プラグ3に光ファイバを取り付けたフェルール21を1個、プラグ3の光ファイバ挿通部位6dに摺動可能に挿通し、光ファイバ挿通部位6aに接着剤20によって光ファイバ1を固定した。もう一方のMUフェルール24には、金属割りスリーブ(三和電気工業製、リン青銅製)27を装着し、接着剤(図示せず)によりアダプタ4に固定した。
次に、上記のように作製したプラグ3のMUフェルール21を光ファイバ挿通部位6a方向に若干後退させることで、屈曲部分1aを形成させた(図16(a))。
その後、ラッチ部8を係合部位9に係合させることによりプラグ3をアダプタ4に装着し(図16(b))、次いで、MUフェルール21の鍔部23を光ファイバ挿通部位6dに当接して、MUフェルール21の先端が金属割スリーブ27内に挿入すると、それに伴って屈曲セル部7内の屈曲部分1aが開放され、その屈曲部分1aが弾性復元力により伸びて直線状に戻ることで、光ファイバ1、2の先端を互いに突き合わせて光学接続させ、これにより、本発明の光学接続構造を作製した(図16(c))。
実施例4によって得られた光学接続構造は、上記のように、プリント基板上や装置内での光ファイバの接続において、プラグをアダプタに装着する際に、プラグをアダプタに動かないように固定した後でフェルールに取り付けられた光ファイバ端を移動させ光ファイバの接続作業を行うことができたため、プラグに固定されているフェルール及び光ファイバ同士が急激な接触による衝撃を与えることがなく、破損する恐れがなくなり、接続作業を簡単にかつ安全に行うことができた。これにより、歩留まりが向上して接続作業効率が向上できた。
更に、フェルールを摺動部材としてプラグに設けることで、実施例2と同様に、プラグ単独でも光ファイバを屈曲させることができるため、迅速に光学接続構造の作製ができた。
その後、光ファイバ同士の接続点において接続損失を測定したところ、0.2dB以下の結果となり、光学接続構造として特性上に優れて十分使用可能であった。
この発明の第1の実施の形態に係る光学接続構造を示す説明図である。 プラグを示す説明用斜視図である。 アダプタを示す説明用斜視図である。 プラグに取り付けられる貫通孔部材を示す説明用斜視図である。 図1に示す光学接続構造の作製方法に係る第1の実施形態を示す説明図である。 この発明の第2の実施の形態に係る光学接続構造に適用する押圧治具の説明用斜視図である。 この発明の第2の実施の形態に係る光学接続構造を示す説明図である。 この発明の第3の実施の形態に係る光学接続構造を示す説明図である。 摺動部材を示す説明用斜視図である。 図8に示す光学接続構造の作製方法の一例を示す説明図である。 図8に示す光学接続構造における、光ファイバの屈曲部分の一端側と他端側との寸法関係を示す説明図である。 この発明の第4の実施の形態に係る光学接続構造を示す図であって、(a)はプラグの説明用斜視図、(b)は同じく側面図である。 プラグにおける仮固定手段を示す縦断面図である。 図12に示す光学接続構造の作製方法の一例を示す説明図である。 この発明の第5の実施の形態に係る光学接続構造を適用したフェルールの説明用斜視図である。 この発明の第5の実施の形態に係る光学接続構造の作製方法を示す説明図である。
符号の説明
1、2 光ファイバ
1a 屈曲部分
3 プラグ
4 アダプタ
5 貫通孔部材
6a 光ファイバ挿通部位(固定部)
7 屈曲セル部
11 挿通孔
12 押圧治具
14 摺動部材


Claims (8)

  1. 上面が上方に開放されたアダプタに装着されるプラグに第1の光ファイバを挿通すると共に、該第1の光ファイバの先端側を前記プラグ内で屈曲部分として屈曲させる一方、第1の光ファイバの前記屈曲部分より後方部を前記プラグに固定し、
    第2の光ファイバを前記アダプタ上に固定すると共に、該アダプタにおける第2の光ファイバと対向する位置に前記プラグを装着し、
    前記第1の光ファイバの前記屈曲部分が直線状に伸びた時点で、前記第1の光ファイバの先端を前記第2の光ファイバの先端に突き合わせて光学接続する光学接続構造であって、
    前記プラグに対し、第1の光ファイバを挿通すると共に該光ファイバの軸線方向に摺動可能に取り付けられる摺動部材を有し、摺動部材の摺動に基づいて前記屈曲部分を形成する一方、その屈曲部分を開放することを特徴とする光学接続構造。
  2. 請求項1記載の光学接続構造において、
    前記プラグは、前記第1の光ファイバの屈曲部分を収納する空間としての屈曲セル部を有すると共に、一端部に、前記第1の光ファイバの屈曲部分より後方部を固定する光ファイバ固定部位を有することを特徴とする光学接続構造。
  3. 請求項1又は2記載の光学接続構造において、
    前記摺動部材は、前記プラグに対し、第1の光ファイバを挿通した状態で取り付けられたとき、該光ファイバの固定側の軸線と先端側の軸線とが上下方向にずれていることを特徴とする光学接続構造。
  4. 請求項1記載の光学接続構造において、
    前記第1の光ファイバの前記屈曲部分を保持すると共に、該屈曲部分に対する保持を解除する仮固定手段が前記プラグに設けられ
    前記仮固定手段は、プラグの上支持部にビスによって押圧板が上下方向に移動自在に取り付けられることを特徴とする光学接続構造。
  5. 請求項1〜のいずれか記載の光学接続構造において、
    前記プラグは、アダプタの上面に対して垂直方向に着脱されることを特徴とする光学接続構造。
  6. 上面が上方に開放されたアダプタ上で、第1及び第2の光ファイバの各々を、互いに突き合わせて光学接続する光学接続構造の作製方法であって、
    前記第1の光ファイバの先端側をプラグ内で屈曲させて屈曲部分として形成すると共に、前記光ファイバの前記屈曲部分より後方をプラグに固定する屈曲工程と、前記プラグをアダプタに装着する装着工程と、前記アダプタ上に第2の光ファイバを固定する工程と、前記屈曲部分を伸ばし、該第1の光ファイバの先端を移動して前記第2の光ファイバの先端と突き合わせ、光学接続する工程とを有し、
    前記屈曲工程は、前記プラグに対して光ファイバの軸方向に摺動可能に取り付けられた摺動部材が、前記第1の光ファイバを押圧して屈曲部分を形成することを特徴とする光学接続構造の作製方法。
  7. 上面が上方に開放されたアダプタ上で、第1及び第2の光ファイバの各々を、互いに突き合わせて光学接続する光学接続構造の作製方法であって、
    前記第1の光ファイバの先端側をプラグ内で屈曲させて屈曲部分として形成すると共に、前記光ファイバの前記屈曲部分より後方をプラグに固定する屈曲工程と、プラグに設けられた光ファイバ仮固定手段により前記第1の光ファイバの屈曲部分を保持する工程と、前記プラグをアダプタに装着する工程と、前記アダプタ上に第2の光ファイバを固定する工程と、前記屈曲部分を開放して弾性復元させ、該第1の光ファイバの先端を移動して前記第2の光ファイバの先端と突き合わせ、光学接続する工程とを有し、
    前記屈曲工程は、前記プラグに対して光ファイバの軸方向に摺動可能に取り付けられた摺動部材が、前記第1の光ファイバを押圧して屈曲部分を形成することを特徴とする光学接続構造の作製方法。
  8. 請求項6又は7記載の光学接続構造の作製方法において、
    前記装着工程は、前記プラグをアダプタ上面に対して交差方向に着脱可能に装着されることを特徴とする光学接続構造の作製方法。
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