JP3211743B2 - フェルールと光ファイバコードとの接続構造 - Google Patents
フェルールと光ファイバコードとの接続構造Info
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- JP3211743B2 JP3211743B2 JP23949597A JP23949597A JP3211743B2 JP 3211743 B2 JP3211743 B2 JP 3211743B2 JP 23949597 A JP23949597 A JP 23949597A JP 23949597 A JP23949597 A JP 23949597A JP 3211743 B2 JP3211743 B2 JP 3211743B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フォトダイオー
ド等の光学素子と光ファイバコードとの接続、又は、光
ファイバコード同士の接続に際して用いられるフェルー
ルと光ファイバコードとの接続構造に関する。
ド等の光学素子と光ファイバコードとの接続、又は、光
ファイバコード同士の接続に際して用いられるフェルー
ルと光ファイバコードとの接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、フォトダイオード等の光学素子と
光ファイバコード、又は、光ファイバコード同士の接続
に際しては、光ファイバコード端部を略筒状のフェルー
ル内に挿通して固着し、このフェルールを用いて光軸合
わせを行っている。
光ファイバコード、又は、光ファイバコード同士の接続
に際しては、光ファイバコード端部を略筒状のフェルー
ル内に挿通して固着し、このフェルールを用いて光軸合
わせを行っている。
【0003】従来、光ファイバコードを金属製のフェル
ールに固着する際には、そのフェルールをカシメるか、
接着剤を用いるか、又は、それらを併用して固着してい
た。
ールに固着する際には、そのフェルールをカシメるか、
接着剤を用いるか、又は、それらを併用して固着してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フェル
ールをカシメて固着する場合、その固着力を大きくする
ためには、カシメによる変形量を大きくする必要があ
る。そうすると、光ファイバコードの光ファイバの歪み
が大きくなって、光の伝送損失が大きくなり、光の伝送
距離が低下等する恐れがある。
ールをカシメて固着する場合、その固着力を大きくする
ためには、カシメによる変形量を大きくする必要があ
る。そうすると、光ファイバコードの光ファイバの歪み
が大きくなって、光の伝送損失が大きくなり、光の伝送
距離が低下等する恐れがある。
【0005】また、接着剤を用いた場合、接着剤塗布の
工程が複雑であり、しかも、接着剤が固化するまでに時
間を要するため、組立作業性に劣るという問題がある。
工程が複雑であり、しかも、接着剤が固化するまでに時
間を要するため、組立作業性に劣るという問題がある。
【0006】そこで、この発明は上述したような問題を
解決すべくなされたもので、光の伝送損失の増加を防止
することが可能で、かつ、組立作業性に優れたフェルー
ルと光ファイバコードとの接続構造を提供することを目
的とする。
解決すべくなされたもので、光の伝送損失の増加を防止
することが可能で、かつ、組立作業性に優れたフェルー
ルと光ファイバコードとの接続構造を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明のフェルールと光ファイバコードとの接続
構造は、光ファイバコード先端部のファイバ露出部を収
容するための略筒状のファイバ収容部と、前記ファイバ
収容部の後端側に連設され前記光ファイバコードの被覆
部を収容するための略筒状の被覆保持部とを備えたフェ
ルールと光ファイバコードとの接続構造であって、前記
被覆保持部の胴部の対向する両側部に、その胴部の内部
空間を横切るように一対の切欠溝が形成される一方、前
記一対の切欠溝に前記被覆保持部の軸方向と直交する方
向に沿ってそれぞれスライド式に挿脱自在とされた一対
の側片を有し、それら側片の対向する内面にその側片の
前記切欠溝への挿脱方向に沿って延びる切削ストッパが
突設されると共に、その切削ストッパのコーナー部が直
交面に仕上げられて前記被覆保持部の軸方向に延びる切
削刃部に形成された保持キャップが設けられ、前記ファ
イバ露出部を前記ファイバ収容部に挿通すると共に前記
被覆部を前記被覆保持部内に挿通させて、その被覆部を
前記切欠溝より外部に露出させた状態で、前記保持キャ
ップの両側片を前記切欠溝にそれぞれスライド挿入し
て、前記切削ストッパの切削刃部で前記被覆部を削取っ
てその切削ストッパを前記被覆部に噛み込ませることに
より、前記光ファイバコードを前記フェルールに位置決
め固定したことを特徴とする。
め、この発明のフェルールと光ファイバコードとの接続
構造は、光ファイバコード先端部のファイバ露出部を収
容するための略筒状のファイバ収容部と、前記ファイバ
収容部の後端側に連設され前記光ファイバコードの被覆
部を収容するための略筒状の被覆保持部とを備えたフェ
ルールと光ファイバコードとの接続構造であって、前記
被覆保持部の胴部の対向する両側部に、その胴部の内部
空間を横切るように一対の切欠溝が形成される一方、前
記一対の切欠溝に前記被覆保持部の軸方向と直交する方
向に沿ってそれぞれスライド式に挿脱自在とされた一対
の側片を有し、それら側片の対向する内面にその側片の
前記切欠溝への挿脱方向に沿って延びる切削ストッパが
突設されると共に、その切削ストッパのコーナー部が直
交面に仕上げられて前記被覆保持部の軸方向に延びる切
削刃部に形成された保持キャップが設けられ、前記ファ
イバ露出部を前記ファイバ収容部に挿通すると共に前記
被覆部を前記被覆保持部内に挿通させて、その被覆部を
前記切欠溝より外部に露出させた状態で、前記保持キャ
ップの両側片を前記切欠溝にそれぞれスライド挿入し
て、前記切削ストッパの切削刃部で前記被覆部を削取っ
てその切削ストッパを前記被覆部に噛み込ませることに
より、前記光ファイバコードを前記フェルールに位置決
め固定したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる一実施形
態のフェルールと光ファイバコードとの接続構造につい
て説明する。
態のフェルールと光ファイバコードとの接続構造につい
て説明する。
【0009】このフェルールと光ファイバコードとの接
続構造は、図1及び図2に示すように、フェルール本体
10に保持キャップ30が装着されてなるフェルール1
の後端側から光ファイバコードAが挿入及び固定されて
なる。
続構造は、図1及び図2に示すように、フェルール本体
10に保持キャップ30が装着されてなるフェルール1
の後端側から光ファイバコードAが挿入及び固定されて
なる。
【0010】フェルール本体10は、図3ないし図5に
示すように、光ファイバコードA端部の被覆部を剥取っ
て形成した露出部B(図7参照)を収容するためのファ
イバ収容部12と、そのファイバ収容部12の後端側に
連設されその露出部B近傍の被覆部Cを収容するための
被覆保持部16と、それらファイバ収容部12と被覆保
持部16との中間部に周設された鍔部11とを備える。
示すように、光ファイバコードA端部の被覆部を剥取っ
て形成した露出部B(図7参照)を収容するためのファ
イバ収容部12と、そのファイバ収容部12の後端側に
連設されその露出部B近傍の被覆部Cを収容するための
被覆保持部16と、それらファイバ収容部12と被覆保
持部16との中間部に周設された鍔部11とを備える。
【0011】上記ファイバ収容部12は、略筒状に形成
され、その先端部の外周縁部が先端側に向けて内向きに
傾斜するテーパ面13に仕上げられると共に、その内径
寸法が光ファイバコードAの露出部Bの外径寸法とほぼ
同じに仕上げられる。
され、その先端部の外周縁部が先端側に向けて内向きに
傾斜するテーパ面13に仕上げられると共に、その内径
寸法が光ファイバコードAの露出部Bの外径寸法とほぼ
同じに仕上げられる。
【0012】また、被覆保持部16は、略筒状の胴部1
7の中間の両側部にその胴部17の内部空間を横切るよ
うに上下方向に延びる左右一対の切欠溝20が形成さ
れ、これにより胴部17が先端側の先胴部18と後端側
の後胴部19に分割されると共に、それら先胴部18と
後胴部19とが上下一対の連結曲片21を介して連結さ
れた構成となっている。
7の中間の両側部にその胴部17の内部空間を横切るよ
うに上下方向に延びる左右一対の切欠溝20が形成さ
れ、これにより胴部17が先端側の先胴部18と後端側
の後胴部19に分割されると共に、それら先胴部18と
後胴部19とが上下一対の連結曲片21を介して連結さ
れた構成となっている。
【0013】それら先胴部18及び後胴部19の内径寸
法は、光ファイバコードAの外径寸法とほぼ同じか、そ
れよりも僅かに大きく形成され、その内部に光ファイバ
コードAの被覆部Cを収容可能なように構成される。
法は、光ファイバコードAの外径寸法とほぼ同じか、そ
れよりも僅かに大きく形成され、その内部に光ファイバ
コードAの被覆部Cを収容可能なように構成される。
【0014】両連結曲片21は、その厚み寸法が、先胴
部18及び後胴部19の周壁の厚み寸法よりも小さく仕
上げられ、それら先胴部18及び後胴部19の外周面か
ら両連結曲片21の外曲面が一段凹んだ状態となってい
る。また、それら両連結片21をその上方又は下方から
見た場合の幅寸法は、被覆部Cの直径寸法よりも小さく
形成されていて、胴部17内に挿入した被覆部Cがそれ
ら両連結片21の幅寸法内に納まらずにそれらの両側に
はみ出すようになっている。
部18及び後胴部19の周壁の厚み寸法よりも小さく仕
上げられ、それら先胴部18及び後胴部19の外周面か
ら両連結曲片21の外曲面が一段凹んだ状態となってい
る。また、それら両連結片21をその上方又は下方から
見た場合の幅寸法は、被覆部Cの直径寸法よりも小さく
形成されていて、胴部17内に挿入した被覆部Cがそれ
ら両連結片21の幅寸法内に納まらずにそれらの両側に
はみ出すようになっている。
【0015】また、これらファイバ収容部12と被覆保
持部16との中間部に周設された鍔部11は、図示省略
の光コネクタハウジング側と係合して、フェルール1の
前後方向への動きを規制するためのものである。
持部16との中間部に周設された鍔部11は、図示省略
の光コネクタハウジング側と係合して、フェルール1の
前後方向への動きを規制するためのものである。
【0016】一方、保持キャップ30は、図3及び図6
に示すように、光ファイバコードAの被覆部Cよりも硬
質の金属(例えば、黄銅等)や硬質樹脂(例えば、PB
T等)により形成され、左右一対の側片32がその上端
部において連結片34により連結されて、正面視略逆U
字状に形成される。また、この保持キャップ30の外側
四隅のコーナ部はそれぞれ角取りされる。上記連結片3
4の内面は、フェルール本体10の連結曲片21の外表
面と対応する円曲面に形成される。
に示すように、光ファイバコードAの被覆部Cよりも硬
質の金属(例えば、黄銅等)や硬質樹脂(例えば、PB
T等)により形成され、左右一対の側片32がその上端
部において連結片34により連結されて、正面視略逆U
字状に形成される。また、この保持キャップ30の外側
四隅のコーナ部はそれぞれ角取りされる。上記連結片3
4の内面は、フェルール本体10の連結曲片21の外表
面と対応する円曲面に形成される。
【0017】また、各側片32の内面には、上下方向に
沿って前後一対の切削ストッパ36が形成される。各切
削ストッパ36は長柱状に形成され、その下部のコーナ
ー部が鋭利な直交面に仕上げられてその前後方向に延び
る切削刃部36aが形成される。
沿って前後一対の切削ストッパ36が形成される。各切
削ストッパ36は長柱状に形成され、その下部のコーナ
ー部が鋭利な直交面に仕上げられてその前後方向に延び
る切削刃部36aが形成される。
【0018】この保持キャップ30の前後方向の長さ寸
法L3は、連結曲面21の前後方向の長さ寸法とほぼ同
じに形成される。また、その各側片32の内側面間の間
隔寸法が、光ファイバケーブルAの直径寸法とほぼ同じ
かそれよりも僅かに大きく形成されると共に、それら側
片32に設けられた左右の切削ストッパ36の切削刃部
36a間の間隔寸法が、フェルール本体10側の両連結
片21をその上方又は下方から見た場合の幅寸法とほぼ
同じに仕上げられる。
法L3は、連結曲面21の前後方向の長さ寸法とほぼ同
じに形成される。また、その各側片32の内側面間の間
隔寸法が、光ファイバケーブルAの直径寸法とほぼ同じ
かそれよりも僅かに大きく形成されると共に、それら側
片32に設けられた左右の切削ストッパ36の切削刃部
36a間の間隔寸法が、フェルール本体10側の両連結
片21をその上方又は下方から見た場合の幅寸法とほぼ
同じに仕上げられる。
【0019】次に、このフェルール1と光ファイバコー
ドAとの接続構造の組立手順について説明する。
ドAとの接続構造の組立手順について説明する。
【0020】まず、光ファイバコードAの先端部の被覆
部を所定の長さに亘って剥離して所定の長さのファイバ
露出部Bを形成しておく。
部を所定の長さに亘って剥離して所定の長さのファイバ
露出部Bを形成しておく。
【0021】次に、図7に示すように、フェルール本体
10の後方から光ファイバコードA先端部を近づけて、
図8に示すように、ファイバ収容部12内にファイバ露
出部Bを収容すると共に、被覆部Cを被覆保持部16内
に収容する。すると、被覆部Cが両連結曲片21間から
左右にはみ出して、被覆部Cが切欠溝20を介して外部
に露出した状態となる。
10の後方から光ファイバコードA先端部を近づけて、
図8に示すように、ファイバ収容部12内にファイバ露
出部Bを収容すると共に、被覆部Cを被覆保持部16内
に収容する。すると、被覆部Cが両連結曲片21間から
左右にはみ出して、被覆部Cが切欠溝20を介して外部
に露出した状態となる。
【0022】そして、保持キャップ30の各側片32を
ガイド溝20にその上方からスライド挿入させるように
して、保持キャップ30を被覆保持部16に取付ける。
このとき、左右の切削ストッパ36の切削刃部36a間
の間隔寸法が、各連結曲片21の前記幅寸法とほぼ同じ
に仕上げられているから、それら切削ストッパ36の切
削刃部36aが両連結片21間から左右両側にはみ出し
ている被覆部Cを平鑿のように削取る。そうして、保持
キャップ30の連結片34の内面が上側の連結曲片21
の上面と接触するまで、その保持キャップ30を挿入す
ると、当該切削ストッパ36が被覆部Cに噛み込んだ状
態となって、光ファイバコードAがフェルール1に位置
決め固定される。
ガイド溝20にその上方からスライド挿入させるように
して、保持キャップ30を被覆保持部16に取付ける。
このとき、左右の切削ストッパ36の切削刃部36a間
の間隔寸法が、各連結曲片21の前記幅寸法とほぼ同じ
に仕上げられているから、それら切削ストッパ36の切
削刃部36aが両連結片21間から左右両側にはみ出し
ている被覆部Cを平鑿のように削取る。そうして、保持
キャップ30の連結片34の内面が上側の連結曲片21
の上面と接触するまで、その保持キャップ30を挿入す
ると、当該切削ストッパ36が被覆部Cに噛み込んだ状
態となって、光ファイバコードAがフェルール1に位置
決め固定される。
【0023】なお、図8で、ファイバ露出部Bの先端部
をファイバ収容部12の先端部から突出させてあるの
は、後にファイバ露出部B先端面に対して鏡面加工を施
す際の便宜のためである。
をファイバ収容部12の先端部から突出させてあるの
は、後にファイバ露出部B先端面に対して鏡面加工を施
す際の便宜のためである。
【0024】以上のように構成されたフェルール1と光
ファイバコードAとの接続構造によると、保持キャップ
30の各切削ストッパ36に被覆部Cを削取らせて当該
切削ストッパ36を被覆部Cに噛み込ませているため、
被覆部C内の光ファイバに大きな歪みを生じさせること
なく、光ファイバコードAを軸方向に位置決め固定する
ことができる。したがって、光ファイバの歪みに起因す
る光の損失を小さく抑えつつ、光ファイバコードAを軸
方向に位置決め固定することが可能となる。
ファイバコードAとの接続構造によると、保持キャップ
30の各切削ストッパ36に被覆部Cを削取らせて当該
切削ストッパ36を被覆部Cに噛み込ませているため、
被覆部C内の光ファイバに大きな歪みを生じさせること
なく、光ファイバコードAを軸方向に位置決め固定する
ことができる。したがって、光ファイバの歪みに起因す
る光の損失を小さく抑えつつ、光ファイバコードAを軸
方向に位置決め固定することが可能となる。
【0025】また、切削ストッパ36のコーナー部であ
る切削刃部36aが鋭利な直交面に仕上げられているた
め、確実に被覆部Cを削取ることができる。
る切削刃部36aが鋭利な直交面に仕上げられているた
め、確実に被覆部Cを削取ることができる。
【0026】さらに、光ファイバコードA端部をフェル
ール1内に挿通させた後、フェルール1の被覆保持部1
6に保持キャップ30を取付けることにより、光ファイ
バコードAの固着が行われるため、従来のように接着剤
を用いる必要がなく、組立作業性に優れる。
ール1内に挿通させた後、フェルール1の被覆保持部1
6に保持キャップ30を取付けることにより、光ファイ
バコードAの固着が行われるため、従来のように接着剤
を用いる必要がなく、組立作業性に優れる。
【0027】また、一対の切削ストッパ36を前後に分
けて設けているため、切削ストッパ36が前後2箇所で
分散して被覆部Cを保持することになり、より強い力で
光ファイバコードAを固着することができる。
けて設けているため、切削ストッパ36が前後2箇所で
分散して被覆部Cを保持することになり、より強い力で
光ファイバコードAを固着することができる。
【0028】また、一対の切削ストッパ36を向かい合
わせに対向配置させているため、より効果的に各切削ス
トッパ36により被覆部Cを削取らせて当該切削ストッ
パ36を被覆部Cに噛み込ませることができ、この点で
もより強い力で光ファイバコードAを固着することがで
きる。
わせに対向配置させているため、より効果的に各切削ス
トッパ36により被覆部Cを削取らせて当該切削ストッ
パ36を被覆部Cに噛み込ませることができ、この点で
もより強い力で光ファイバコードAを固着することがで
きる。
【0029】なお、光ファイバコードAの被覆部Cとし
て引っ張り強度の大きい、ポリプロピレン(PP)や、
硬質ポリエチレン(PE)、硬質ナイロン等を用いれ
ば、より強い力で光ファイバコードAを固着することが
できる。
て引っ張り強度の大きい、ポリプロピレン(PP)や、
硬質ポリエチレン(PE)、硬質ナイロン等を用いれ
ば、より強い力で光ファイバコードAを固着することが
できる。
【0030】上記第1実施形態の実施例として実際に次
のようなフェルールと光ファイバコードとの接続構造を
製作した。即ち、フェルール1の胴部17の前後の長さ
寸法L1(図4参照)を11mm,切欠溝20の幅寸法
でもある連結曲片21の前後の長さ寸法L2を4mm,
連結曲片21をその上方又は下方から見た場合の幅寸法
W1を2.2mmに形成し、保持キャップ30の高さ寸
法H(図6参照)を4.2m、その幅寸法W2を4.2
mm,前後の長さ寸法L3を4mmに仕上げた。また、
これらフェルール1及び保持キャップ30は、黄銅によ
り形成した。さらに、光ファイバコードAとして外径寸
法が1mmの光ファイバにPPの被覆を施した外径寸法
2.5mmのものを用いた。
のようなフェルールと光ファイバコードとの接続構造を
製作した。即ち、フェルール1の胴部17の前後の長さ
寸法L1(図4参照)を11mm,切欠溝20の幅寸法
でもある連結曲片21の前後の長さ寸法L2を4mm,
連結曲片21をその上方又は下方から見た場合の幅寸法
W1を2.2mmに形成し、保持キャップ30の高さ寸
法H(図6参照)を4.2m、その幅寸法W2を4.2
mm,前後の長さ寸法L3を4mmに仕上げた。また、
これらフェルール1及び保持キャップ30は、黄銅によ
り形成した。さらに、光ファイバコードAとして外径寸
法が1mmの光ファイバにPPの被覆を施した外径寸法
2.5mmのものを用いた。
【0031】これらのフェルール1及び光ファイバコー
ドAを用いた接続構造によると、光ファイバコードをフ
ェルール1に固着したことによる光の損失の増加が0.
1dB以下に抑えられると同時に、110N以上の引っ
張り強度を得ることができた。
ドAを用いた接続構造によると、光ファイバコードをフ
ェルール1に固着したことによる光の損失の増加が0.
1dB以下に抑えられると同時に、110N以上の引っ
張り強度を得ることができた。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明のフェルールと
光ファイバコードとの接続構造によると、保持キャップ
の切削ストッパのコーナー部が直交面に仕上げられて被
覆保持部の軸方向に延びる切削刃部に形成され、ファイ
バ露出部をファイバ収容部に挿通すると共に被覆部を被
覆保持部内に挿通させ、その被覆部を切欠溝より外部に
露出させた状態で、両側片を切欠溝にそれぞれスライド
挿入して、切削ストッパの切削刃部で被覆部を削取って
その切削ストッパを前記被覆部に噛み込ませることによ
り、光ファイバコードをフェルールに位置決め固定して
いるため、被覆部内の光ファイバに大きな歪みを生じさ
せることなく、光ファイバコードを軸方向に位置決め固
定することができる。したがって、光ファイバの歪みに
起因する光の損失を小さく抑えつつ、光ファイバコード
を強固に固定することが可能となる。
光ファイバコードとの接続構造によると、保持キャップ
の切削ストッパのコーナー部が直交面に仕上げられて被
覆保持部の軸方向に延びる切削刃部に形成され、ファイ
バ露出部をファイバ収容部に挿通すると共に被覆部を被
覆保持部内に挿通させ、その被覆部を切欠溝より外部に
露出させた状態で、両側片を切欠溝にそれぞれスライド
挿入して、切削ストッパの切削刃部で被覆部を削取って
その切削ストッパを前記被覆部に噛み込ませることによ
り、光ファイバコードをフェルールに位置決め固定して
いるため、被覆部内の光ファイバに大きな歪みを生じさ
せることなく、光ファイバコードを軸方向に位置決め固
定することができる。したがって、光ファイバの歪みに
起因する光の損失を小さく抑えつつ、光ファイバコード
を強固に固定することが可能となる。
【0033】また、光ファイバコード端部をフェルール
内に挿通すると共に、そのフェルールの被覆保持部に保
持キャップを取付けることにより、光ファイバコードの
固着が行われるため、従来のように接着剤を用いる必要
がなく、組立作業性に優れる。
内に挿通すると共に、そのフェルールの被覆保持部に保
持キャップを取付けることにより、光ファイバコードの
固着が行われるため、従来のように接着剤を用いる必要
がなく、組立作業性に優れる。
【図1】この発明にかかる一実施形態のフェルールと光
ファイバコードとの接続構造を示す側面図である。
ファイバコードとの接続構造を示す側面図である。
【図2】同上の接続構造を示す底面図である。
【図3】フェルールを示す分解斜視図である。
【図4】フェルール本体を示す側面図である。
【図5】フェルール本体を示す平面図である。
【図6】図6(a)は保持キャップを示す平面図、図6
(b)は保持キャップを示す正面図、図6(c)は保持
キャップを示す底面図である、図6(d)は保持キャッ
プを示す側面図である。
(b)は保持キャップを示す正面図、図6(c)は保持
キャップを示す底面図である、図6(d)は保持キャッ
プを示す側面図である。
【図7】フェルールと光ファイバコードとの接続構造の
組立工程を示す側面図である。
組立工程を示す側面図である。
【図8】同上の接続構造の他の組立工程を示す側面図で
ある。
ある。
12 ファイバ収容部 16 被覆保持部 17 胴部 20 切欠溝 30 被覆保持キャップ 32 側片 36 切削ストッパ A 光ファイバコード B 露出部 C 被覆部
Claims (1)
- 【請求項1】 光ファイバコード先端部のファイバ露出
部を収容するための略筒状のファイバ収容部と、 前記ファイバ収容部の後端側に連設され前記光ファイバ
コードの被覆部を収容するための略筒状の被覆保持部と
を備えたフェルールと光ファイバコードとの接続構造で
あって、 前記被覆保持部の胴部の対向する両側部に、その胴部の
内部空間を横切るように一対の切欠溝が形成される一
方、 前記一対の切欠溝に前記被覆保持部の軸方向と直交する
方向に沿ってそれぞれスライド式に挿脱自在とされた一
対の側片を有し、それら側片の対向する内面にその側片
の前記切欠溝への挿脱方向に沿って延びる切削ストッパ
が突設されると共に、その切削ストッパのコーナー部が
直交面に仕上げられて前記被覆保持部の軸方向に延びる
切削刃部に形成された保持キャップが設けられ、 前記ファイバ露出部を前記ファイバ収容部に挿通すると
共に前記被覆部を前記被覆保持部内に挿通させて、その
被覆部を前記切欠溝より外部に露出させた状態で、前記
保持キャップの両側片を前記切欠溝にそれぞれスライド
挿入して、前記切削ストッパの切削刃部で前記被覆部を
削取ってその切削ストッパを前記被覆部に噛み込ませる
ことにより、前記光ファイバコードを前記フェルールに
位置決め固定したことを特徴とするフェルールと光ファ
イバコードとの接続構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23949597A JP3211743B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | フェルールと光ファイバコードとの接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23949597A JP3211743B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | フェルールと光ファイバコードとの接続構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1184163A JPH1184163A (ja) | 1999-03-26 |
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-
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