JP3312192B2 - 光ファイバの保持構造、及び光コネクタ - Google Patents

光ファイバの保持構造、及び光コネクタ

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JP3312192B2
JP3312192B2 JP09931995A JP9931995A JP3312192B2 JP 3312192 B2 JP3312192 B2 JP 3312192B2 JP 09931995 A JP09931995 A JP 09931995A JP 9931995 A JP9931995 A JP 9931995A JP 3312192 B2 JP3312192 B2 JP 3312192B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多芯数の光ファイバを
一括して光接続する光ファイバの保持構造、及び光コネ
クタ関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小形で狭ピッチで配設される複数
の光ファイバを光接続する光コネクタとしては、複数の
光ファイバを直接接続する方式がある。このような光コ
ネクタに関しては、光ファイバを正確に配列した状態
で、調芯部材に挿入することが必要であるが、現状では
この光ファイバの保持構造に関する提案はなされていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光ファイバを調芯部材
に直接挿入する接続方式は、例えば、光ファイバの位置
合わせが十分でない場合、光ファイバは所定の位置で接
続されることなく、隣の光ファイバと接続したり、アダ
プタ内において調芯部材の周辺の部材と接触したりし
て、光ファイバが折れたり、光ファイバの先端が欠けた
りする等の問題がある。
【0004】したがって、このような接続構造において
は、光コネクタの小形化、光ファイバの相互間隔を狭め
る狭ピッチ化を実現するのが困難である。
【0005】光コネクタの構造においては、上述した調
芯用部材を有する部材に光ファイバを直接挿入する方法
ではなく、光プラグに光ファイバを保持してアダプタを
介して接続することにより接続の操作性及び信頼性が向
上するということは推測される。しかし現状ではこのよ
うな構造の光コネクタは提案されていない。
【0006】それ故に本発明の課題は、光接続による光
ファイバの破壊(折れ)を生じることなく繰り返し性
(接続再現性)に優れ、光接続の信頼性が向上する光フ
ァイバの保持構造、及び光コネクタを提供することにあ
る。
【0007】また、本発明の他の課題は、光接続の高性
能化が可能であり、簡単な構造で光ファイバをプラグで
正確に保持できる光ファイバの保持構造、及びこれを用
いた光コネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基台
と、該基台の一方端側の一面で前記光ファイバを保持す
るクランプ部材と、該クランプ部材からのびている前記
光ファイバを前記基台の前記一面へ向けて押付ける押付
け部材と、該押付け部材によって押付けられる前記光フ
ァイバを一本づつ保持する複数の整列溝とを有し、前記
光ファイバが前記整列溝の壁に沿った状態で前記整列溝
に一本づつ保持され、さらに前記基台は、前記クランプ
部材及び前記押付け部材間で前記光ファイバを撓みをも
って前記一面上へ持ち上げ前記押付け部材によって前記
整列溝へ曲げて保持するよう形成した傾斜部と、該傾斜
部から前記整列溝へ前記光ファイバを一本づつ通過させ
るよう前記傾斜部の近傍にかつ前記基台の前記一面上に
設けた複数の遮蔽片とを有し、前記光ファイバは、前記
光ファイバの先端に荷重が加わった際に、前記光ファイ
バが嵌合方向に移動するよう前記クランプ部材から前記
傾斜部によって前記基台の上側へ持ち上げられた後に、
前記押付け部材によって前記基台の前記一面へかつ下側
に向けられ、撓ませられて保持されるものであり、前記
押付け部材には、前記整列溝と対応する位置に前記光フ
ァイバを整列するための相手整列溝が形成されている
とを特徴とする光ファイバの保持構造が得られる。
【0009】本発明によれば、複数の光ファイバを配し
た光プラグと、前記光ファイバと相手側の光ファイバの
複数とを光接続するよう前記光プラグを組み合わせたア
ダプタとを含む光コネクタにおいて、前記光プラグは基
台と、該基台の一方端側の一面で前記光ファイバを保持
するクランプ部材と、該クランプ部材からのびている前
記光ファイバを前記基台の前記一面へ向けて押付ける押
付け部材と、該押付け部材によって押付けられる前記光
ファイバを一本づつ保持する複数の整列溝とを 有し、前
記光ファイバが前記整列溝の壁に沿った状態で前記整列
溝に一本づつ保持され、さらに前記基台は、前記クラン
プ部材及び前記押付け部材間で前記光ファイバを撓みを
もって前記一面上へ持ち上げ前記押付け部材によって前
記整列溝へ曲げて保持するよう形成した傾斜部と、該傾
斜部から前記整列溝へ前記光ファイバを一本づつ通過さ
せるよう前記傾斜部の近傍にかつ前記基台の前記一面上
に設けた複数の遮蔽片とを有し、前記アダプタは、前記
光プラグを取り付けたアダプタ本体を有し、該アダプタ
本体は、前記相手側の光ファイバを保持する付加クラン
プ部材と、前記光ファイバ及び前記相手側の光ファイバ
を整列して、これらの先端を突き合わせ光接続するアダ
プタ整列溝と、該アダプタ整列溝の上側に配置されてい
るガイド板とを有していることを特徴とする光コネクタ
が得られる。
【0010】また、本発明によれば、複数の光ファイバ
を配した光プラグと、前記光ファイバと相手側の光ファ
イバの複数とを光接続するよう前記光プラグを組み合わ
せたアダプタとを含む光コネクタにおいて、前記光プラ
グは基台と、該基台の一方端側の一面で前記光ファイバ
を保持するクランプ部材と、該クランプ部材からのびて
いる前記光ファイバを前記基台の前記一面へ向けて押付
ける押付け部材と、該押付け部材によって押付けられる
前記光ファイバを一本づつ保持する複数の整列溝とを有
し、前記光ファイバが前記整列溝の壁に沿った状態で前
記整列溝に一本づつ保持され、さらに前記基台は、前記
クランプ部材及び前記押付け部材間で前記光ファイバを
撓みをもって前記一面上へ持ち上げ前記押付け部材によ
って前記整列溝へ曲げて保持するよう形成した傾斜部
と、該傾斜部から前記整列溝へ前記光ファイバを一本づ
つ通過させるよう前記傾斜部の近傍にかつ前記基台の一
面上に設けた複数の遮蔽片とを有し、前記アダプタは、
前記光ファイバを配した一方の前記光プラグと前記相手
側の光ファイバを配した他方の前記光プラグとを互いに
対向する側から取り付けたアダプタ本体を有し、該アダ
プタ本体の一面には、中央部分に前記光ファイバ及び前
記相手側の光ファイバを整列して、これらの先端を突き
合わせ光接続するアダプタ整列溝と、該アダプタ整列溝
の上側に配置されているガイド板とを有していることを
特徴とする光コネクタが得られる。
【0011】また、本発明によれば、前記アダプタ本体
を覆うよう前記アダプタ本体を内装した筒状のアダプタ
カバーと、前記光プラグを覆うよう前記光プラグを内装
した筒状のプラグカバーとを有し、該プラグカバーは、
前記アダプタカバーの一端側開口から挿入されて前記ア
ダプタ本体に取り付けられた状態で、前記アダプタカバ
ーに形成した窓に係合するフック部を有していることを
特徴とする光コネクタが得られる。
【0012】
【作用】光ファイバは、光プラグのクランプ部材で固定
され傾斜部により上側に持ち上げられて、さらに押付け
部材によって下方向へ強制されて整列溝の壁に沿って押
付けられ、基台に対して所定の傾きを持った状態で保持
される。このときの光プラグの先端から突出している光
ファイバは、基台に対して正確に位置合わせされた状態
となる。
【0013】上記光ファイバの保持構造を光プラグに用
い、光プラグをアダプタに取り付けることによって光フ
ァイバと相手側の光ファイバとを光接続する。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の光ファイバの保持構造、及
び光コネクタについて説明する。図1及び図2は、光コ
ネクタに用いられる光ファイバの保持構造、及び光プラ
グの一実施例を示している。
【0015】図1及び図2を参照して、光ファイバの保
持構造は、一面に複数の整列溝3bが形成されている長
板状の基台3と、整列溝3bに対向するよう整列溝3b
の上側に配され、かつ基台3に取り付けた押付け部材5
と、基台3の長手方向の一方端側で基台3に組み合わさ
れているクランプ部材4とを有している。
【0016】基台3の一面には、整列溝3bが基台3の
長手方向の中間部分から基台3の他端にまで形成されて
おり、押付け部材5の下方部分及びその近傍に光ファイ
バ2 を嵌め込み整列するために断面V字形状もしくは断
面U字形状などの形状に形成されている。整列溝3bに
は、複数の光ファイバ2が押付け部材5によって整列溝
3bへ曲げられて、かつ整列溝3bの壁に沿った状態で
保持される。
【0017】光ファイバ2は、ガラス線のような細い線
材にナイロンもしくはUV樹脂等の絶縁部材によって被
覆されている。これらの光ファイバ2は、クランプ部材
4と基台3の一面との間でクランプされている。さら
に、光ファイバ2は、クランプされている部分から絶縁
部材を除いた線材部分が基台3の一面上を長手方向にの
びて基台3の一面と押付け部材5との間を通過し基台3
の他端から外に配設されている。
【0018】基台3には、クランプ部材4にクランプさ
れて他端側にのびている光ファイバ2を緩やかに基台3
の面上に持ち上げつつ少し曲げるように基台3の面上に
傾斜部3aが形成されている。即ち、クランプ部材4及
び押付け部材5を長手方向に通過して配されている複数
の光ファイバ2は、クランプ部材4から傾斜部3aによ
って基台3の上側へ少し持ち上げられた後に、光ファイ
バ2を押付け部材5によって強制的に下側に向かせてい
る。
【0019】クランプ部材4に組み合わされる基台3の
幅方向の両側面には、基台3の板厚方向に第1の係合溝
8が形成されている。クランプ部材4には、第1の係合
溝8に係合する第1の係合突部9が設けられている。第
1の係合溝8には第1の係合突部9が係合することによ
ってクランプ部材4と基台3とが一体に組み合わされ
る。
【0020】また、基台3の一方端面には複数の光ファ
イバ2を互いに平行に位置させる複数のクランプ溝10
が形成されている。クランプ溝10から基台3上にのび
ている複数の光ファイバ2は、基台3の一面上にのびて
いる複数の遮蔽片11の間を一本ずつ通過して傾斜部3
aから整列溝3bの方向にのびている。
【0021】光ファイバ2は、前述したように、クラン
プ部材4によってクランプされるとともに傾斜部3aに
よって上側に少し持ち上げられ押付け部材5の下方で押
付けられて、基台3に形成されている複数の整列溝3b
に一対一に整列・保持されている。
【0022】整列溝3aのそれぞれには、押付け部材5
によって複数の光ファイバ2が一対一に整列溝3aの底
面方向へ曲げられ整列溝3aの壁(両側壁もしくは底
面)に沿った状態で保持されている。整列溝3bに一対
一に保持された光ファイバ2は押付け部材5によって下
方向へ強制されて整列溝3bに押付けられ、基台3に対
して所定の傾きを持った状態を保ちながら保持される。
このときの基台3の他端側よりも突出している光ファイ
バ2も基台3に対して正確に位置合わせされた状態とな
る。
【0023】光ファイバ2の保持構造は、以下に説明す
るように実現される。光ファイバ2を光プラグ1のクラ
ンプ部材4により固定する。この時、光ファイバ2はク
ランプ先端側(嵌合側)に形成された傾斜部3aによ
り、上側に持ち上げられた状態となる(基台3の一面に
対しては傾いた状態となる)。基台3の所定の位置に上
側より押付け部材5を固定することにより光ファイバ2
を下側へ強制的に押下する。これにより光ファイバ2は
押付け部材5の下側に形成された整列溝3bに沿った状
態で保持される。この際、光ファイバ2の先端も正確に
保持される。
【0024】なお、押付け部材5に対向する基台3の両
側部分には第2の係合溝13が形成されている。第2の
係合溝13には押付け部材5が係合する。押付け部材5
は第2の係合溝13に係合する第2の係合突起14を有
している。
【0025】光ファイバ2が整列溝3bに沿った状態で
保持されてない場合には、基台3の他端から外に突き出
した光ファイバ2の突き出し部分が、図3に示すよう
に、各光ファイバ2の隣合う方向であるピッチ方向や、
上下方向にバラツキを生じることが想定される。
【0026】一般的に光ファイバ2は、曲りによる光学
性能(損失)が低下することが知られている。例えば、
マルチモード光ファイバに曲率半径10mm,30mm
の曲り(曲率が生じた場合、損失はそれぞれ約0.8d
B,0.08dB)と増加する。よって、本発明の構造
による生じる光ファイバ2の曲率は、低損失化を考慮し
た場合、緩やかであることが望ましい。
【0027】図4には、基台3の整列溝3bとピッチ方
向と同じ位置で、押付け部材5に相手整列溝5aが形成
されている場合の実施例を示している。図4に示すよう
に、押付け部材5にも相手整列溝5aが形成されること
により、光ファイバ2の先端に荷重が加わり嵌合方向
(ピッチ方向と垂直な方向)に、光ファイバ2が移動す
るような場合でも隣合う光ファイバ2は干渉したりする
ことなく安定した状態で整列溝3bで保持される。
【0028】上述した光ファイバの保持構造は、光ファ
イバ2を光接続するための光プラグ1として用いる。光
プラグ1は、図5、図6及び図7に示すように、アダプ
タ20と組み合わされることによって光コネクタが構成
されている。
【0029】アダプタ20は、長板形状のアダプタ本体
16を有している。アダプタ本体16には長手方向の一
面に光プラグ1の基台を受け入れるための収容部16a
が形成されている。収容部16aの幅方向の内側壁に
は、基部3の長手方向の両縁板部分をスライド可能にし
て案内する一対の案内溝16bが形成されている。さら
にアダプタ本体20aの長手方向の中央部分の一面上に
は、V溝(又はU溝)のアダプタ整列溝26と、このア
ダプタ整列溝26の上側に設けられているガイド板27
とを有している。
【0030】さらにアダプタ本体20aの長手方向の他
端部分の一面上には、光ファイバ2と光接続を行う相手
側の光ファイバ30を保持する付加クランプ部材28が
設けられている。 光ファイバ2、30は、アダプタ整列
溝26とガイド板27とによって正確に位置合わせさ
れ、軸ズレ等が生じないような構造となっている。即
ち、光ファイバ2の調芯用部材に代わる役目を果たす。
【0031】光プラグ1には、プラグカバー22が備え
られている。プラグカバー22は基台3の一面に対向し
ている上板部に一端が接続されており、ガイド板27の
上方近傍にまでのびている揺動可能な揺動部21が設け
られている。揺動部21の先端には、フック部21aが
形成されている。また、揺動部21の接続部分近傍に
は、揺動部21を押圧してフック部21aを上方に揺動
させる押圧部21bが設けられている。押圧部21b
は、指によって押すことで揺動部21が下向きに揺動
し、その結果フック部21aが図7の紙面では大きく下
向きに動くものである。
【0032】また、プラグカバー22の上板部に隣接し
ている一対の側板部には穴22cが形成されている。こ
れらの穴22cには、クランプ部材5の一対の外側面に
形成されている突起部9aが係合することによって、プ
ラグカバー22が基台3に取り付けられている。
【0033】アダプタ本体16には筒状のアダプタカバ
ー23が取り付けられている。アダプタカバー23は、
アダプタ本体16を覆うように内装している。アダプタ
カバー23には、プラグカバー22の揺動部21がアダ
プタカバー23内に入り込み、フック部21aを受け入
れて係合する窓23aが形成されている。また、アダプ
タカバー23の一対の側板部には、穴23bが形成され
ている。穴23bには、アダプタ本体16の幅方向の外
側面に形成されている突起部16aが係合することによ
って、アダプタカバー23とアダプタ本体16とが組み
合わされている。
【0034】光プラグ1に保持された光ファイバ2は、
アダプタ20内のアダプタ整列溝26に挿入されやすい
ように、下側に所定の傾きを持った状態となって保持さ
れて いる。よって、光プラグ1とアダプタ20とが嵌合
する際に、光プラグ1に保持された光ファイバ2は、ア
ダプタ20内のアダプタ整列溝26の上側より挿入さ
れ、ガイド板27に形成されているテーパ部27aに沿
って、その後、アダプタ整列溝26内(アダプタ整列溝
26とガイド板27との空間)に挿入され、付加クラン
プ部材28に保持された相手側の光ファイバ30と光接
続する。光プラグ1とアダプタ20とが完全に嵌合され
た状態においては、光プラグ1に保持されている光ファ
イバ2は、図7において最も良く分かるように、わずか
に撓むように光ファイバ2の長さが設定されている。
【0035】したがって、付加クランプ部材28に保持
されて、アダプタ整列溝26で整列された相手側の光フ
ァイバ30の先端には、わずかに撓むように保持されて
いる光ファイバ2の先端に押されて当接し、光接続部分
A(図7に示す)で光接続される。
【0036】図8、図9及び図10は、図5乃至図7に
示した実施例の光プラグ1を2つ用意し、相互に組み合
わせてこれらに保持されている光ファイバ2と相手側の
光ファイバ30とを光接続する光コネクタの実施例を示
している。
【0037】この実施例の光コネクタは、一対の光プラ
グ1と、これらの光プラグ1を相互に対向するよう取り
付ける一つのアダプタ40とを有している。アダプタ4
0は、長板形状のアダプタ本体41を有している。アダ
プタ本体41には長手方向の一面に一対の光プラグ1の
基台3を受け入れるための収容部40aがそれぞれ形成
されている。収容部40aの幅方向の内側壁のそれぞれ
には、基台3の長手方向の両縁板部分をスライド可能に
して案内する一対の案内溝40bが形成されている。さ
らにアダプタ本体41の長手方向の中央部分の一面上に
は、V溝(又はU溝)のアダプタ整列溝46と、このア
ダプタ整列溝46の上側に設けられているガイド板47
とを有している。
【0038】光ファイバ2及び相手側の光ファイバ30
は、ガイド板27とアダプタ整列溝 46とによって正確
に位置合わせされ、軸ズレ等が生じないような構造とな
っている。即ち、光ファイバ2、30を調芯するための
調芯用部材に代わる役目を果たす。
【0039】アダプタ本体41には2つの筒状のアダプ
タカバー43が取り付けられている。アダプタカバー4
3には、両側の開口から光プラグ1がそれぞれ嵌合され
るとともに、一対の光プラグ1にそれぞれ組み合わされ
ているプラグカバー22の揺動部21が入り込み、フッ
ク部21aを受け入れて係合する窓43aが形成されて
いる。また、一対のアダプタカバー43の突き合わせ側
の開口縁には直角方向に突き出しているフランジ部45
が形成されている。フランジ部45はこれらを突き合わ
せ結合することによって一対のアダプタカバー43が組
み合わされている。
【0040】一対の光プラグ1はそれぞれ一対の収容部
40aのそれぞれに挿入されてアダプタカバー43内で
嵌合する。一方の光プラグ1を一方のアダプタカバー4
3に挿入しアダプタ本体41に組み合わせる。このと
き、一方の光プラグ1に保持されている相手側の光ファ
イバ30は、アダプタ整列溝46の中央よりもわずかに
奥まで、即ち、光プラグ1が嵌合される側に挿入される
(図10を参照)。その後、他方の光プラグ2を他方の
収容部40aに嵌合する。
【0041】これにより、他方の光プラグ1に保持され
た他方の光ファイバ2をアダプタ整列溝46に挿入し、
最初に挿入された相手側の光ファイバ30が収容部40
aと完全に嵌合している時、それぞれの光ファイバ2、
30はわずかに撓んだ状態となり、図10に示す光接続
部分Aで光接続が実現される。
【0042】なお、光ファイバ2、30は、アダプタ4
0内のアダプタ整列溝46に挿入される際に、ガイド板
47に形成されているテーパ部47aに沿って、その
後、アダプタ整列溝46内(アダプタ整列溝46とガイ
ド板47との空間)に挿入されて光接続する。
【0043】このように、光ファイバ2、30は基台3
に対して傾いた状態で保持され、アダプタ整列溝46に
上側より挿入されることにより挿入性は向上する。ま
た、光ファイバ2、30の先端のカケ等も少なくなる。
【0044】
【発明の効果】以上、実施例により説明したように、本
発明の、光ファイバの保持構造及び光コネクタによる
と、小形化、狭ピッチ化を実現するために必要な光プラ
グで光ファイバが正確に位置合わせされるため、光接続
による破壊(折れ)を生じることなく繰り返し性(接続
再現性)に優れ、光接続の信頼性が向上する。
【0045】また、押付け部材と整列溝とで生じる光フ
ァイバの曲りによる損失を抑えた構造により高性能化が
可能となり、押付け部材及び整列溝といった簡単な構造
で光ファイバをプラグで正確に保持できるため部品の低
減が可能となる。
【0046】さらに、光プラグをアダプタに取り付ける
ことによって、光ファイバと相手側の光ファイバとを簡
単に整列して光接続ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタに用いる光プラグの一実施
例を示す斜視図である。
【図2】図1の光プラグの横断面図である。
【図3】図1の光ファイバにバラツキが生じた例を示す
斜視図である。
【図4】図1の押付け部材に相手整列溝が形成されてい
る実施例を示す斜視図である。
【図5】図1の光プラグをアダプタに組み合わせた状態
の光コネクタを示す斜視図である。
【図6】図1の光プラグをアダプタから分解した状態の
光コネクタの一部断面を示す斜視図である。
【図7】図5の光コネクタの横断面図である。
【図8】一対の光コネクタを相互に組み合わせて、これ
らに保持されている光ファイバのそれぞれを光接続する
実施例を示す斜視図である。
【図9】図8の光プラグをアダプタから分解した状態の
光コネクタの一部断面を示す斜視図である。
【図10】図8の光コネクタの横断面図である。
【符号の説明】
1 光プラグ 2、30 光ファイバ 3 基台 3a 傾斜部 3b 整列溝 4 クランプ部材 5 押付け部材 16、41 アダプタ本体 20、40 アダプタ 21a フック部 22 プラグカバー 26、46 アダプタ整列溝 27、47 ガイド板 28 付加クランプ部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−91446(JP,A) 特開 平5−80225(JP,A) 特開 平6−138345(JP,A) 特開 平4−102808(JP,A) 実開 平4−107207(JP,U) 実開 昭60−110808(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/24 G02B 6/36 - 6/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、該基台の一方端側の一面で前記
    光ファイバを保持するクランプ部材と、該クランプ部材
    からのびている前記光ファイバを前記基台の前記一面へ
    向けて押付ける押付け部材と、該押付け部材によって押
    付けられる前記光ファイバを一本づつ保持する複数の整
    列溝とを有し、前記光ファイバが前記整列溝の壁に沿っ
    た状態で前記整列溝に一本づつ保持され、さらに前記基
    台は、前記クランプ部材及び前記押付け部材間で前記光
    ファイバを撓みをもって前記一面上へ持ち上げ前記押付
    け部材によって前記整列溝へ曲げて保持するよう形成し
    た傾斜部と、該傾斜部から前記整列溝へ前記光ファイバ
    を一本づつ通過させるよう前記傾斜部の近傍にかつ前記
    基台の前記一面上に設けた複数の遮蔽片とを有し、前記
    光ファイバは、前記光ファイバの先端に荷重が加わった
    際に、前記光ファイバが嵌合方向に移動するよう前記ク
    ランプ部材から前記傾斜部によって前記基台の上側へ持
    ち上げられた後に、前記押付け部材によって前記基台の
    前記一面へかつ下側に向けられ、撓ませられて保持され
    るものであり、前記押付け部材には、前記整列溝と対応
    する位置に前記光ファイバを整列するための相手整列溝
    が形成されていることを特徴とする光ファイバの保持構
    造。
  2. 【請求項2】 複数の光ファイバを配した光プラグと、
    前記光ファイバと相手側の光ファイバの複数とを光接続
    するよう前記光プラグを組み合わせたアダプタとを含む
    光コネクタにおいて、前記光プラグは基台と、該基台の
    一方端側の一面で前記光ファイバを保持するクランプ部
    材と、該クランプ部材からのびている前記光ファイバを
    前記基台の前記一面へ向けて押付ける押付け部材と、該
    押付け部材によって押付けられる前記光ファイバを一本
    づつ保持する複数の整列溝とを有し、前記光ファイバが
    前記整列溝の壁に沿った状態で前記整列溝に一本づつ保
    持され、さらに前記基台は、前記クランプ部材及び前記
    押付け部材間で前記光ファイバを撓みをもって前記一面
    上へ持ち上げ前記押付け部材によって前記整列溝へ曲げ
    て保持するよう形成した傾斜部と、該傾斜部から前記整
    列溝へ前記光ファイバを一本づつ通過させるよう前記傾
    斜部の近傍にかつ前記基台の一面上に設けた複数の遮蔽
    片とを有し、前記アダプタは、前記光プラグを取り付け
    たアダプタ本体を有し、該アダプタ本体は、前記相手側
    の光ファイバを保持する付加クランプ部材と、前記光フ
    ァイバ及び前記相手側の光ファイバを整列して、これら
    の先端を突き合わせ光接続するアダプタ整列溝と、該ア
    ダプタ整列溝の上側に配置されているガイド板とを有し
    ていることを特徴とする光コネクタ。
  3. 【請求項3】 複数の光ファイバを配した光プラグと、
    前記光ファイバと相手側の光ファイバの複数とを光接続
    するよう前記光プラグを組み合わせたアダプタ(20)
    とを含む光コネクタにおいて、前記光プラグは基台と、
    該基台の一方端側の一面で前記光ファイバを保持するク
    ランプ部材と、該クランプ部材からのびている前記光フ
    ァイバを前記基台の前記一面へ向けて押付ける押付け部
    材と、該押付け部材によって押付けられる前記光ファイ
    バを一本づつ保持する複数の整列溝とを有し、前記光フ
    ァイバが前記整列溝の壁に沿った状態で前記整列溝に一
    本づつ保持され、さらに前記基台は、前記クランプ部材
    及び前記押付け部材間で前記光ファイバを撓みをもって
    前記一面上へ持ち上げ前記押付け部材によって前記整列
    溝へ曲げて保持するよう形成した傾斜部と、該傾斜部か
    ら前記整列溝へ前記光ファイバを一本づつ通過させるよ
    う前記傾斜部の近傍にかつ前記基台の一面上に設けた複
    数の遮蔽片とを有し、前記アダプタは、前記光ファイバ
    を配した一方の前記光プラグと前記相手側の光ファイバ
    を配した他方の前記光プラグとを互いに対向する側から
    取り付けたアダプタ本体を有し、該アダプタ本体の一面
    には、中央部分に前記光ファイバ及び前記相手側の光フ
    ァイバを整列して、これらの先端を突き合わせ光接続す
    るアダプタ整列溝と、該アダプタ整列溝の上側に配置さ
    れているガイド板とを有していることを特徴とする光コ
    ネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の光コネクタにおい
    て、前記アダプタ本体を覆うよう前記アダプタ本体を内
    装した筒状のアダプタカバーと、前記光プラグを覆うよ
    う前記光プラグを内装した筒状のプラグカバーとを有
    し、該プラグカバーは、前記アダプタカバーの一端側開
    口から挿入されて前記アダプタ本体に取り付けられた状
    態で、前記アダプタカバーに形成した窓に係合するフッ
    ク部を有していることを特徴とする光コネクタ。
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