JP3501440B2 - 光コネクタ - Google Patents
光コネクタInfo
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- JP3501440B2 JP3501440B2 JP06210198A JP6210198A JP3501440B2 JP 3501440 B2 JP3501440 B2 JP 3501440B2 JP 06210198 A JP06210198 A JP 06210198A JP 6210198 A JP6210198 A JP 6210198A JP 3501440 B2 JP3501440 B2 JP 3501440B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,現場組立が可能
な光コネクタに関する。
な光コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば光ファイバテープ心線の一括接続
が可能な光コネクタとして,いわゆるMT光コネクタが
知られている。このMT光コネクタは,JISC598
1のF12型光ファイバコネクタのようなピン嵌合位置
合わせ方式の光コネクタであり,プラスチック製で概ね
角形のフェルールの光ファイバ穴に光ファイバを挿通固
定した後,その接合端面を例えばPC(Physical Conta
ct)研磨したものである。また,前記MT光コネクタの
ような構造の光コネクタを,プッシュオン・プルオフ操
作による着脱が可能なハウシング内に収容して,光ファ
イバテープ心線をワンタッチで接続可能にしたいわゆる
MPO光コネクタも知られている。
が可能な光コネクタとして,いわゆるMT光コネクタが
知られている。このMT光コネクタは,JISC598
1のF12型光ファイバコネクタのようなピン嵌合位置
合わせ方式の光コネクタであり,プラスチック製で概ね
角形のフェルールの光ファイバ穴に光ファイバを挿通固
定した後,その接合端面を例えばPC(Physical Conta
ct)研磨したものである。また,前記MT光コネクタの
ような構造の光コネクタを,プッシュオン・プルオフ操
作による着脱が可能なハウシング内に収容して,光ファ
イバテープ心線をワンタッチで接続可能にしたいわゆる
MPO光コネクタも知られている。
【0003】また,接続現場で光ファイバの先端に取り
付け可能な現場付け光コネクタとして,前述のMT光コ
ネクタにおいて,その光ファイバ穴の途中まで短尺の光
ファイバを内蔵させ,この内蔵光ファイバと光ファイバ
穴に反対側から挿入した,当該光コネクタを取り付ける
べき他の光ファイバ(挿入光ファイバと呼ぶ)とを光フ
ァイバ穴内で接着剤で接続する構造の光コネクタも知ら
れている。
付け可能な現場付け光コネクタとして,前述のMT光コ
ネクタにおいて,その光ファイバ穴の途中まで短尺の光
ファイバを内蔵させ,この内蔵光ファイバと光ファイバ
穴に反対側から挿入した,当該光コネクタを取り付ける
べき他の光ファイバ(挿入光ファイバと呼ぶ)とを光フ
ァイバ穴内で接着剤で接続する構造の光コネクタも知ら
れている。
【0004】前記の光ファイバ内蔵方式の現場付け光コ
ネクタでは,内蔵光ファイバと挿入光ファイバとをMT
光コネクタ内で接着剤で接続するので,接続をやり直す
必要が生じた場合には,光ファイバを切断しなければな
らず,光ファイバが短くなって不都合が生じる場合が多
い。このようなことから,現場での接着剤使用を必要と
せず一層現場付けに適した光コネクタとして,光ファイ
バ内蔵のMT光コネクタ相当部分と,前記内蔵光ファイ
バと挿入光ファイバとを接続する接続部とを別体とし,
MT光コネクタ相当部分と接続部とを組立一体化する構
造の光コネクタが本出願人のもとで提案され特許出願さ
れている(特願平9−159036号参照)。
ネクタでは,内蔵光ファイバと挿入光ファイバとをMT
光コネクタ内で接着剤で接続するので,接続をやり直す
必要が生じた場合には,光ファイバを切断しなければな
らず,光ファイバが短くなって不都合が生じる場合が多
い。このようなことから,現場での接着剤使用を必要と
せず一層現場付けに適した光コネクタとして,光ファイ
バ内蔵のMT光コネクタ相当部分と,前記内蔵光ファイ
バと挿入光ファイバとを接続する接続部とを別体とし,
MT光コネクタ相当部分と接続部とを組立一体化する構
造の光コネクタが本出願人のもとで提案され特許出願さ
れている(特願平9−159036号参照)。
【0005】 従来例としての前記特願平9−1590
36号の光コネクタ(但し公知ではない)の詳細を図2
〜図7を参照して説明する。なお,図2〜図5は本発明
および従来例に共通する図であり,図6,図7は従来の
光コネクタ6を示すものである。この光コネクタ6は,
接合端面4に露出する光ファイバ(内蔵光ファイバ1)
を固定状態で内蔵した概ね角筒状のフェルール部(前述
のMT光コネクタ相当部分である)5と,前記フェルー
ル部に内蔵の内蔵光ファイバ1の前記接合端面4側と反
対側に突出した部分およびこの内蔵光ファイバ1に突き
合わせ接続される他の光ファイバ(挿入光ファイバ)2
を接続状態で把持して前記フェルール部5に結合される
メカニカルスプライス部(前述の接続部である)3とか
らなる。そして,このメカニカルスプライス部3は,図
6,図7に詳細を示すように,互いに重ね合わされるベ
ース7と前後の蓋体8a,8bとを備えるとともに,そ
の重ね合わせ面に,前記内蔵光ファイバ1および他の光
ファイバ(挿入光ファイバ)2を直線状に突き合わせ可
能に位置決め調心する調心溝(調心機構)10を有する
素子11と,この素子11のベース7と蓋体8a,8b
とを一体にクランプするクランプ手段であるC形状のバ
ネ12とからなっている。前記内蔵光ファイバ1は,フ
ェルール部5に光ファイバ心線数(図示例では2心)に
合わせて平面状配列であけた光ファイバ穴13内に挿通
し,接着剤挿入穴14から充填した接着剤で固定して,
フェルール部5に内蔵する。また,5aはガイドピンを
嵌合させるガイドピン穴である。なお,20は光ファイ
バテープ心線であり,図示例では並列の2本の光ファイ
バ2を持つ。
36号の光コネクタ(但し公知ではない)の詳細を図2
〜図7を参照して説明する。なお,図2〜図5は本発明
および従来例に共通する図であり,図6,図7は従来の
光コネクタ6を示すものである。この光コネクタ6は,
接合端面4に露出する光ファイバ(内蔵光ファイバ1)
を固定状態で内蔵した概ね角筒状のフェルール部(前述
のMT光コネクタ相当部分である)5と,前記フェルー
ル部に内蔵の内蔵光ファイバ1の前記接合端面4側と反
対側に突出した部分およびこの内蔵光ファイバ1に突き
合わせ接続される他の光ファイバ(挿入光ファイバ)2
を接続状態で把持して前記フェルール部5に結合される
メカニカルスプライス部(前述の接続部である)3とか
らなる。そして,このメカニカルスプライス部3は,図
6,図7に詳細を示すように,互いに重ね合わされるベ
ース7と前後の蓋体8a,8bとを備えるとともに,そ
の重ね合わせ面に,前記内蔵光ファイバ1および他の光
ファイバ(挿入光ファイバ)2を直線状に突き合わせ可
能に位置決め調心する調心溝(調心機構)10を有する
素子11と,この素子11のベース7と蓋体8a,8b
とを一体にクランプするクランプ手段であるC形状のバ
ネ12とからなっている。前記内蔵光ファイバ1は,フ
ェルール部5に光ファイバ心線数(図示例では2心)に
合わせて平面状配列であけた光ファイバ穴13内に挿通
し,接着剤挿入穴14から充填した接着剤で固定して,
フェルール部5に内蔵する。また,5aはガイドピンを
嵌合させるガイドピン穴である。なお,20は光ファイ
バテープ心線であり,図示例では並列の2本の光ファイ
バ2を持つ。
【0006】また,前記素子11の先端側には延出部1
5(ベース7の先端部および蓋体8aの先端部の両者)
が形成され,フェルール部5には前記延出部15を嵌合
させる切込部16が形成されており,素子11の延出部
15がフェルール部5の切込部16に嵌合することで,
両者が正しく位置決め結合される。その結果,フェルー
ル部5の光ファイバ穴13と,ベース7の調心溝10と
の位置が正確に調心される。なお,ベース7側の先端部
(延出部15のベース7側部分)は,予め工場でフェル
ール部5の切込部16に接着剤で固着しておく。また,
重ね合わされたベース7と蓋体8a,8bとを挟み込む
ようにしてクランプするC字形のバネ12は,中間部に
スリット12aを有しており,これにより,前後の蓋体
8a,8bのそれぞれを,バネ12でクランプされた状
態でも個別に若干開くことができるようにしている。な
お,蓋体8a,8bを二つに分離して個別に開くことが
できるようにしているのは,内蔵光ファイバ1と挿入光
ファイバ2とを接続する作業の作業性を良好にするため
である。18は開閉部材であり,この開閉部材18をベ
ース7と蓋体8a,8bとの間に形成した開口部19に
押し込むことにより,楔効果で蓋体8a,8bをバネ1
2の反力に抗して若干開くことができる。
5(ベース7の先端部および蓋体8aの先端部の両者)
が形成され,フェルール部5には前記延出部15を嵌合
させる切込部16が形成されており,素子11の延出部
15がフェルール部5の切込部16に嵌合することで,
両者が正しく位置決め結合される。その結果,フェルー
ル部5の光ファイバ穴13と,ベース7の調心溝10と
の位置が正確に調心される。なお,ベース7側の先端部
(延出部15のベース7側部分)は,予め工場でフェル
ール部5の切込部16に接着剤で固着しておく。また,
重ね合わされたベース7と蓋体8a,8bとを挟み込む
ようにしてクランプするC字形のバネ12は,中間部に
スリット12aを有しており,これにより,前後の蓋体
8a,8bのそれぞれを,バネ12でクランプされた状
態でも個別に若干開くことができるようにしている。な
お,蓋体8a,8bを二つに分離して個別に開くことが
できるようにしているのは,内蔵光ファイバ1と挿入光
ファイバ2とを接続する作業の作業性を良好にするため
である。18は開閉部材であり,この開閉部材18をベ
ース7と蓋体8a,8bとの間に形成した開口部19に
押し込むことにより,楔効果で蓋体8a,8bをバネ1
2の反力に抗して若干開くことができる。
【0007】上記の光コネクタ6は,内蔵光ファイバ1
と光ファイバテープ心線20の光ファイバ(挿入光ファ
イバ2)を接続した後,これを図3〜図5に示すよう
に,MPO光コネクタ26のハウシング内部に収納固定
する。このMPO光コネクタ26の構造は後述する。
と光ファイバテープ心線20の光ファイバ(挿入光ファ
イバ2)を接続した後,これを図3〜図5に示すよう
に,MPO光コネクタ26のハウシング内部に収納固定
する。このMPO光コネクタ26の構造は後述する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように,別体で
あるフェルール部5とメカニカルスプライス部3のベー
ス7とを予め接着剤で一体化しておき,現場にて挿入光
ファイバ2をメカニカルスプライス部3に挿入して組み
立てることのできる光コネクタ6は,光ファイバを切断
することなく何度も着脱できるので,現場付け光コネク
タとしてきわめて優れている。
あるフェルール部5とメカニカルスプライス部3のベー
ス7とを予め接着剤で一体化しておき,現場にて挿入光
ファイバ2をメカニカルスプライス部3に挿入して組み
立てることのできる光コネクタ6は,光ファイバを切断
することなく何度も着脱できるので,現場付け光コネク
タとしてきわめて優れている。
【0009】しかし,上記の光コネクタ6において,予
め工場で,メカニカルスプライス部3のベース7の先端
部(延出部15のベース7側部分)をフェルール部5の
切込部16に挿入嵌合し接着固定する際に,寸法精度に
より多少のガタが生じている場合がある。そうすると,
フェルール5の光ファイバ穴13とベース7の調心溝1
0との間に位置ずれが発生するが,このような位置ずれ
が生じると,フェルール5の光ファイバ穴13とベース
7先端の間(境界部分)で内蔵光ファイバ1が過度に曲
げられ,この過度の曲げによる応力で光損失が発生し,
光学的特性が劣化するという問題があった。
め工場で,メカニカルスプライス部3のベース7の先端
部(延出部15のベース7側部分)をフェルール部5の
切込部16に挿入嵌合し接着固定する際に,寸法精度に
より多少のガタが生じている場合がある。そうすると,
フェルール5の光ファイバ穴13とベース7の調心溝1
0との間に位置ずれが発生するが,このような位置ずれ
が生じると,フェルール5の光ファイバ穴13とベース
7先端の間(境界部分)で内蔵光ファイバ1が過度に曲
げられ,この過度の曲げによる応力で光損失が発生し,
光学的特性が劣化するという問題があった。
【0010】そこで,前述のような内蔵光ファイバ1の
局所的な過度の曲げを発生させないためには,フェルー
ル5の光ファイバ穴13とベース7先端との間に,内蔵
光ファイバ1を拘束しない空間部を形成することが考え
られる。このような空間部を形成すると,フェルール5
の光ファイバ穴13とベース7の調心溝10との間(境
界部分)の間隔が長くなり,その結果,撓みがなくなる
か,非常に緩やかになる。すなわち,フェルール5の光
ファイバ穴13とベース7の調心溝10との間における
内蔵光ファイバ1の曲げ半径が十分大きくなるので,内
蔵光ファイバ1に発生する曲げ応力は小さくなり,前述
の応力による光損失が抑制される。
局所的な過度の曲げを発生させないためには,フェルー
ル5の光ファイバ穴13とベース7先端との間に,内蔵
光ファイバ1を拘束しない空間部を形成することが考え
られる。このような空間部を形成すると,フェルール5
の光ファイバ穴13とベース7の調心溝10との間(境
界部分)の間隔が長くなり,その結果,撓みがなくなる
か,非常に緩やかになる。すなわち,フェルール5の光
ファイバ穴13とベース7の調心溝10との間における
内蔵光ファイバ1の曲げ半径が十分大きくなるので,内
蔵光ファイバ1に発生する曲げ応力は小さくなり,前述
の応力による光損失が抑制される。
【0011】しかし,上述のように内蔵光ファイバ1を
拘束しない空間部を形成した場合,次のような新たな問
題が生じることが分かった。すなわち,前記の空間部を
形成した光コネクタの場合,この内蔵光ファイバ1を拘
束しない空間部において,組み立て時に図6において右
方から挿入される挿入光ファイバ2の圧力により,内蔵
光ファイバ1が押し込まれて撓んでしまい,光学的特性
が劣化するという問題が生じる。
拘束しない空間部を形成した場合,次のような新たな問
題が生じることが分かった。すなわち,前記の空間部を
形成した光コネクタの場合,この内蔵光ファイバ1を拘
束しない空間部において,組み立て時に図6において右
方から挿入される挿入光ファイバ2の圧力により,内蔵
光ファイバ1が押し込まれて撓んでしまい,光学的特性
が劣化するという問題が生じる。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で,光ファイバを内蔵して先端側に接合端面を形成する
フェルール部と,内蔵光ファイバと挿入光ファイバとの
接続を行うメカニカルスプライス部とを組立一体化する
構造の光コネクタにおいて,フェルール部側の光ファイ
バ穴とメカニカルスプライス部側の調心機構との間で,
内蔵光ファイバに曲げないし撓みが生じて光学的特性が
劣化する,という問題の生じない光コネクタを得ること
を目的とする。
で,光ファイバを内蔵して先端側に接合端面を形成する
フェルール部と,内蔵光ファイバと挿入光ファイバとの
接続を行うメカニカルスプライス部とを組立一体化する
構造の光コネクタにおいて,フェルール部側の光ファイ
バ穴とメカニカルスプライス部側の調心機構との間で,
内蔵光ファイバに曲げないし撓みが生じて光学的特性が
劣化する,という問題の生じない光コネクタを得ること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の光コネクタは,接合端面に露出する光ファイバを固
定状態で内蔵したフェルール部と,前記フェルール部に
内蔵の内蔵光ファイバの前記接合端面側と反対側に突出
した部分およびこの内蔵光ファイバに突き合わせ接続さ
れる他の光ファイバを接続状態で把持して前記フェルー
ル部に結合されるメカニカルスプライス部とからなり,
前記メカニカルスプライス部は,互いに重ね合わされ
るベースと蓋体とを備えるとともにその重ね合わせ面に
前記内蔵光ファイバおよび他の光ファイバを直線状に突
き合わせ可能に位置決め調心する調心機構を有する素子
と,この素子のベースと蓋体とを一体にクランプするク
ランプ手段とからなり,前記素子のフェルール部との結
合部分におけるベースと蓋体との対向面間に,内蔵光フ
ァイバを拘束しない空間部を形成するとともに,この空
間部に,前記内蔵光ファイバの撓みを抑制できる撓み抑
制材料を充填したことを特徴とする。
明の光コネクタは,接合端面に露出する光ファイバを固
定状態で内蔵したフェルール部と,前記フェルール部に
内蔵の内蔵光ファイバの前記接合端面側と反対側に突出
した部分およびこの内蔵光ファイバに突き合わせ接続さ
れる他の光ファイバを接続状態で把持して前記フェルー
ル部に結合されるメカニカルスプライス部とからなり,
前記メカニカルスプライス部は,互いに重ね合わされ
るベースと蓋体とを備えるとともにその重ね合わせ面に
前記内蔵光ファイバおよび他の光ファイバを直線状に突
き合わせ可能に位置決め調心する調心機構を有する素子
と,この素子のベースと蓋体とを一体にクランプするク
ランプ手段とからなり,前記素子のフェルール部との結
合部分におけるベースと蓋体との対向面間に,内蔵光フ
ァイバを拘束しない空間部を形成するとともに,この空
間部に,前記内蔵光ファイバの撓みを抑制できる撓み抑
制材料を充填したことを特徴とする。
【0014】請求項2は,請求項1の光コネクタにおい
て,前記撓み抑制材料として光ファイバ突き合わせ接続
部用の屈折率整合剤を用いたことを特徴とする。
て,前記撓み抑制材料として光ファイバ突き合わせ接続
部用の屈折率整合剤を用いたことを特徴とする。
【0015】請求項3は,請求項1の光コネクタにおい
て,前記フェルール部に間隔をあけた平面状配列の複数
の内蔵光ファイバを設けるとともに,前記素子の前記ベ
ースと蓋体との重ね合わせ面に,前記フェルール部側の
各内蔵光ファイバに対応する複数の前記調心機構を,そ
れぞれ同一直線をなすように,同じく間隔をあけた平面
状配列にて設けたことを特徴とする。
て,前記フェルール部に間隔をあけた平面状配列の複数
の内蔵光ファイバを設けるとともに,前記素子の前記ベ
ースと蓋体との重ね合わせ面に,前記フェルール部側の
各内蔵光ファイバに対応する複数の前記調心機構を,そ
れぞれ同一直線をなすように,同じく間隔をあけた平面
状配列にて設けたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を図1
〜図5を参照して説明する。図1は本発明の一実施例の
光コネクタ6Aの断面図である。前述した通り,図2〜
図5は本発明および従来例に共通の図であり,図2は図
1の光コネクタ6A(または図6の光コネクタ6)の外
観を示す斜視図,図3は図2の光コネクタを用いて構成
したMPO光コネクタを示すもので,(イ)は平面図,
(ロ)は側面図,図4は図2(ロ)におけるA−A拡大
断面図,図5は図3(イ)におけるB−B拡大断面図で
ある。
〜図5を参照して説明する。図1は本発明の一実施例の
光コネクタ6Aの断面図である。前述した通り,図2〜
図5は本発明および従来例に共通の図であり,図2は図
1の光コネクタ6A(または図6の光コネクタ6)の外
観を示す斜視図,図3は図2の光コネクタを用いて構成
したMPO光コネクタを示すもので,(イ)は平面図,
(ロ)は側面図,図4は図2(ロ)におけるA−A拡大
断面図,図5は図3(イ)におけるB−B拡大断面図で
ある。
【0017】 この光コネクタ6Aは,接合端面4に露
出する光ファイバ(内蔵光ファイバ1)を固定状態で内
蔵したフェルール部5と,前記フェルール部に内蔵の内
蔵光ファイバ1の前記接合端面4側と反対側に突出した
部分およびこの内蔵光ファイバ1に突き合わせ接続され
る他の光ファイバ(挿入光ファイバ)2を接続状態で把
持して前記フェルール部5に結合されるメカニカルスプ
ライス部3とからなる。そして,このメカニカルスプラ
イス部3は,互いに重ね合わされるベース7と前後の蓋
体8a,8bとを備えた素子11と,この素子11のベ
ース7と蓋体8a,8bとを一体にクランプするクラン
プ手段であるC形状のバネ12とからなっている。前記
素子11は、ベース7と前後の蓋体8a,8bとの重ね
合わせ面に,前記内蔵光ファイバ1および他の光ファイ
バ(挿入光ファイバ)2を直線状に突き合わせ可能に位
置決め調心する調心溝(調心機構)10を有している。
出する光ファイバ(内蔵光ファイバ1)を固定状態で内
蔵したフェルール部5と,前記フェルール部に内蔵の内
蔵光ファイバ1の前記接合端面4側と反対側に突出した
部分およびこの内蔵光ファイバ1に突き合わせ接続され
る他の光ファイバ(挿入光ファイバ)2を接続状態で把
持して前記フェルール部5に結合されるメカニカルスプ
ライス部3とからなる。そして,このメカニカルスプラ
イス部3は,互いに重ね合わされるベース7と前後の蓋
体8a,8bとを備えた素子11と,この素子11のベ
ース7と蓋体8a,8bとを一体にクランプするクラン
プ手段であるC形状のバネ12とからなっている。前記
素子11は、ベース7と前後の蓋体8a,8bとの重ね
合わせ面に,前記内蔵光ファイバ1および他の光ファイ
バ(挿入光ファイバ)2を直線状に突き合わせ可能に位
置決め調心する調心溝(調心機構)10を有している。
【0018】本発明では,素子11のフェルール部5と
の結合部分(すなわち延出部15)におけるベース7と
蓋体8aとの対向面間に,内蔵光ファイバ1を拘束しな
い空間部21を形成している。ここで,光ファイバを拘
束しないとは,その空間部において光ファイバに接触す
る物がない状態であることをいう。この空間部21の大
きさは特に限定されないが,例えばこの実施例のよう
に,ベース7の先端部からフェルール5の鍔部5bの付
近まで形成するとよい。上記のようにフェルール5の光
ファイバ穴13とベース7側の調心溝10との間が適宜
長さで空間部21となっているので,内蔵光ファイバ1
がこの部分で局所的な過度の曲がりが生じることは防止
され,応力による光損失の発生を防止できる。
の結合部分(すなわち延出部15)におけるベース7と
蓋体8aとの対向面間に,内蔵光ファイバ1を拘束しな
い空間部21を形成している。ここで,光ファイバを拘
束しないとは,その空間部において光ファイバに接触す
る物がない状態であることをいう。この空間部21の大
きさは特に限定されないが,例えばこの実施例のよう
に,ベース7の先端部からフェルール5の鍔部5bの付
近まで形成するとよい。上記のようにフェルール5の光
ファイバ穴13とベース7側の調心溝10との間が適宜
長さで空間部21となっているので,内蔵光ファイバ1
がこの部分で局所的な過度の曲がりが生じることは防止
され,応力による光損失の発生を防止できる。
【0000】さらに,本発明では前記空間部21に内蔵
光ファイバ1の撓みを抑制するための撓み抑制材料22
を充填している。この撓み抑制材料22の種類は特に限
定されないが,光ファイバに悪影響を及ぼすことなく,
内蔵光ファイバ1の撓みを防止することができる,十分
な粘稠度をもった材質,あるいは粘性材料,例えばゼリ
ーやゲル等の樹脂組成物,ゴムないしエラストマー等を
用いることができる。具体的には,例えばMT光コネク
タに用いられるゼリー状の屈折率整合剤を用いることが
できる。撓み抑制材料22が調心溝10内に漏れること
もあることを考慮すると,屈折率整合剤を利用するのが
好ましい。なお,粘稠度とは,一般には,固体と液体の
中間にある物体のカタサ(または,柔らかさ)を表す概
念であり,広い意味での変形に対する抵抗を示し,本質
的には,高粘性,粘弾性,あるいは柔らかい塑性を表し
ている。この光コネクタ6Aの基本構造は,空間部21
および前記撓み抑制材料22を除き図6の光コネクタ6
と同じであり,その他の部分は,同じ符合を付して再度
の詳細説明は省略する。
光ファイバ1の撓みを抑制するための撓み抑制材料22
を充填している。この撓み抑制材料22の種類は特に限
定されないが,光ファイバに悪影響を及ぼすことなく,
内蔵光ファイバ1の撓みを防止することができる,十分
な粘稠度をもった材質,あるいは粘性材料,例えばゼリ
ーやゲル等の樹脂組成物,ゴムないしエラストマー等を
用いることができる。具体的には,例えばMT光コネク
タに用いられるゼリー状の屈折率整合剤を用いることが
できる。撓み抑制材料22が調心溝10内に漏れること
もあることを考慮すると,屈折率整合剤を利用するのが
好ましい。なお,粘稠度とは,一般には,固体と液体の
中間にある物体のカタサ(または,柔らかさ)を表す概
念であり,広い意味での変形に対する抵抗を示し,本質
的には,高粘性,粘弾性,あるいは柔らかい塑性を表し
ている。この光コネクタ6Aの基本構造は,空間部21
および前記撓み抑制材料22を除き図6の光コネクタ6
と同じであり,その他の部分は,同じ符合を付して再度
の詳細説明は省略する。
【0019】上記の光コネクタ6Aは,予め工場で,ベ
ース7の先端部(延出部15のベース7側部分)をフェ
ルール5の切込部16に接着固定しておく。この光コネ
クタ6Aを組み立てる場合,蓋体8a,8bを開いた状
態で,前方側の蓋体8aとベース7との間の空間部21
に撓み抑制材料22を充填する。次いで,蓋体8a,8
bをベース7に重ね合わせ,バネ12を被せて,ベース
7および蓋体8a,8bを一旦クランプする。次いで,
図2に示した開放部材18を素子11の側面の開口部1
9に差し込んで,ベース7と蓋体8a,8bとの間を若
干開き,光ファイバテープ心線20の図示例では2本の
光ファイバ(挿入光ファイバ)2を素子11の後端の凹
部24からそれぞれの調心溝10に押し込むと,挿入光
ファイバ2の先端が内蔵光ファイバ1の先端に突き合わ
され,かつ光ファイバテープ心線20のテープ部がテー
プ部収納溝25に収納される。この場合,挿入光ファイ
バ2と内蔵光ファイバ1との突き合わせ部に屈折率整合
剤を介在させる。こうして内蔵光ファイバ1と挿入光フ
ァイバ2との突き合わせ接続を行った後,開放部材18
を引き抜き,バネ12の弾性挟持力でベース7と蓋体8
a,8bとをクランプして,内蔵光ファイバ1および挿
入光ファイバ2をしっかりと把持し,内蔵光ファイバ1
と挿入光ファイバ2との接続状態を維持する。
ース7の先端部(延出部15のベース7側部分)をフェ
ルール5の切込部16に接着固定しておく。この光コネ
クタ6Aを組み立てる場合,蓋体8a,8bを開いた状
態で,前方側の蓋体8aとベース7との間の空間部21
に撓み抑制材料22を充填する。次いで,蓋体8a,8
bをベース7に重ね合わせ,バネ12を被せて,ベース
7および蓋体8a,8bを一旦クランプする。次いで,
図2に示した開放部材18を素子11の側面の開口部1
9に差し込んで,ベース7と蓋体8a,8bとの間を若
干開き,光ファイバテープ心線20の図示例では2本の
光ファイバ(挿入光ファイバ)2を素子11の後端の凹
部24からそれぞれの調心溝10に押し込むと,挿入光
ファイバ2の先端が内蔵光ファイバ1の先端に突き合わ
され,かつ光ファイバテープ心線20のテープ部がテー
プ部収納溝25に収納される。この場合,挿入光ファイ
バ2と内蔵光ファイバ1との突き合わせ部に屈折率整合
剤を介在させる。こうして内蔵光ファイバ1と挿入光フ
ァイバ2との突き合わせ接続を行った後,開放部材18
を引き抜き,バネ12の弾性挟持力でベース7と蓋体8
a,8bとをクランプして,内蔵光ファイバ1および挿
入光ファイバ2をしっかりと把持し,内蔵光ファイバ1
と挿入光ファイバ2との接続状態を維持する。
【0018】上記の作業において,挿入光ファイバ2を
調心溝10内に押し込む時,内蔵光ファイバ1がその押
し込みの圧力を受け,内蔵光ファイバ1が撓む恐れがあ
る。しかし,空間部21に撓み抑制材料22が充填され
ているので,内蔵光ファイバ1が挿入光ファイバ2から
圧力を受けても,撓み抑制材料22が内蔵光ファイバ1
に撓みが生じないように,あるいは,撓みが生じても実
用的には差し支えない程度の撓みに止まるように,内蔵
光ファイバ1を拘束する。したがって,組立時に挿入さ
れる挿入光ファイバ2の圧力で内蔵光ファイバ1が撓み
光学的特性が劣化するという問題は生じない。
調心溝10内に押し込む時,内蔵光ファイバ1がその押
し込みの圧力を受け,内蔵光ファイバ1が撓む恐れがあ
る。しかし,空間部21に撓み抑制材料22が充填され
ているので,内蔵光ファイバ1が挿入光ファイバ2から
圧力を受けても,撓み抑制材料22が内蔵光ファイバ1
に撓みが生じないように,あるいは,撓みが生じても実
用的には差し支えない程度の撓みに止まるように,内蔵
光ファイバ1を拘束する。したがって,組立時に挿入さ
れる挿入光ファイバ2の圧力で内蔵光ファイバ1が撓み
光学的特性が劣化するという問題は生じない。
【0019】上記の光コネクタ6Aは,内蔵光ファイバ
1と光ファイバテープ心線20の光ファイバ(挿入光フ
ァイバ2)を突き合わせ接続した後,図3〜図5に示す
ようにMPO光コネクタ26のハウシング30内に収納
固定して用いる。このMPO光コネクタ26の構成を簡
単に説明すると,このMPO光コネクタ26は,前記光
コネクタ6Aを内部に収納固定する概ね角形で中空のハ
ウシング30,このハウシング30の内部で光コネクタ
6Aの後方に配置される光コネクタ6A押し付け用のコ
イルスプリング31,前記ハウシング30の後部に係合
するとともに前記コイルスプリング31の反力を受け止
める締着用部材32,前記ハウシング30の外周に長手
方向にスライド可能に嵌装されるとともに,ハウシング
30の左右両側に配置したスプリング33により前方側
(図4,図5において左方:接合端面4側)に弾性的に
付勢されるカップリング34,保護のために光ファイバ
テープ心線20に被せられ,前記締着用部材32の後方
の筒部32aに固定されるゴム等によるブーツ35等か
らなっている。
1と光ファイバテープ心線20の光ファイバ(挿入光フ
ァイバ2)を突き合わせ接続した後,図3〜図5に示す
ようにMPO光コネクタ26のハウシング30内に収納
固定して用いる。このMPO光コネクタ26の構成を簡
単に説明すると,このMPO光コネクタ26は,前記光
コネクタ6Aを内部に収納固定する概ね角形で中空のハ
ウシング30,このハウシング30の内部で光コネクタ
6Aの後方に配置される光コネクタ6A押し付け用のコ
イルスプリング31,前記ハウシング30の後部に係合
するとともに前記コイルスプリング31の反力を受け止
める締着用部材32,前記ハウシング30の外周に長手
方向にスライド可能に嵌装されるとともに,ハウシング
30の左右両側に配置したスプリング33により前方側
(図4,図5において左方:接合端面4側)に弾性的に
付勢されるカップリング34,保護のために光ファイバ
テープ心線20に被せられ,前記締着用部材32の後方
の筒部32aに固定されるゴム等によるブーツ35等か
らなっている。
【0020】前記フェルール部5は,ハウシング30の
内部にガタなく緊密に嵌合するとともに,接合端面4と
反対側の肩部5aがハウシング30の内部の段部30a
に前記コイルスプリング31の反力で突き当てられる。
また,前記締着用部材32は,爪32bがハウシング3
0の後部にあけた係合穴30bに係合して,当該ハウシ
ング30に取り付けられる。前記カップリング34は,
これをスライドさせて図示略の光コネクタアダプタ等の
受け側のハウシングに差し込んだ時,受け側のハウシン
グに係脱可能に係合する。
内部にガタなく緊密に嵌合するとともに,接合端面4と
反対側の肩部5aがハウシング30の内部の段部30a
に前記コイルスプリング31の反力で突き当てられる。
また,前記締着用部材32は,爪32bがハウシング3
0の後部にあけた係合穴30bに係合して,当該ハウシ
ング30に取り付けられる。前記カップリング34は,
これをスライドさせて図示略の光コネクタアダプタ等の
受け側のハウシングに差し込んだ時,受け側のハウシン
グに係脱可能に係合する。
【0021】上記のMPO光コネクタ26は,通常,図
示略の前記光コネクタアダプタ等を介在させて,同様な
構造のMPO光コネクタと接続される。この時,各MP
O光コネクタに内蔵の光コネクタ6Aの接合端面どうし
が突き合わされ,それぞれの光ファイバ同士が精密に位
置合わせされた整列状態で突き合わされて接続される。
示略の前記光コネクタアダプタ等を介在させて,同様な
構造のMPO光コネクタと接続される。この時,各MP
O光コネクタに内蔵の光コネクタ6Aの接合端面どうし
が突き合わされ,それぞれの光ファイバ同士が精密に位
置合わせされた整列状態で突き合わされて接続される。
【0022】本発明の光コネクタは,上述の実施例に限
定されるものではない。すなわち,フェルール部5,素
子11を構成するベース7および蓋体8a,8b,クラ
ンプ手段であるバネ12等は適宜設計変更可能である。
また,空間部21の形状も適宜設計変更できる。また,
調心機構としては実施例のようなV溝あるいはU溝等が
適切であるが,マイクロキャピラリ(細密円筒)を用い
ることもできる。また,通常は本発明の光コネクタは図
3〜図5のようなMPO光コネクタ26に内蔵する部品
として使用されるが,必ずしも図示のようなハウシング
に収納固定する場合に限定されない。さらに,本発明は
主として多心光コネクタとして用いられるが,単心光コ
ネクタとしても当然適用可能である。また,メカニカル
スプライス部3Aにおいて接続する光ファイバ(内蔵光
ファイバあるいは挿入光ファイバ)は,通常は裸ファイ
バ同士であるが,裸ファイバに薄いコーティングをした
ものであることも考えられる。
定されるものではない。すなわち,フェルール部5,素
子11を構成するベース7および蓋体8a,8b,クラ
ンプ手段であるバネ12等は適宜設計変更可能である。
また,空間部21の形状も適宜設計変更できる。また,
調心機構としては実施例のようなV溝あるいはU溝等が
適切であるが,マイクロキャピラリ(細密円筒)を用い
ることもできる。また,通常は本発明の光コネクタは図
3〜図5のようなMPO光コネクタ26に内蔵する部品
として使用されるが,必ずしも図示のようなハウシング
に収納固定する場合に限定されない。さらに,本発明は
主として多心光コネクタとして用いられるが,単心光コ
ネクタとしても当然適用可能である。また,メカニカル
スプライス部3Aにおいて接続する光ファイバ(内蔵光
ファイバあるいは挿入光ファイバ)は,通常は裸ファイ
バ同士であるが,裸ファイバに薄いコーティングをした
ものであることも考えられる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば,光ファイバ内蔵のフェ
ルール部と,内蔵光ファイバと挿入光ファイバとを接続
するメカニカルスプライス部とを組立一体化した光コネ
クタにおけるフェルール部側の光ファイバ穴とメカニカ
ルスプライス部側の調心機構との間に空間部を形成して
いるので,フェルール部の光ファイバ穴とメカニカルス
プライス部の調心機構との間で内蔵光ファイバに局所的
な過度の曲がりを生じて,応力による光損失が発生する
ことを防止できる。さらに,前記空間部に撓み抑制材料
を充填しているので,組み立て時に内蔵光ファイバがこ
れに接続すべく挿入される挿入光ファイバの圧力を受け
ても,撓み抑制材料が内蔵光ファイバに撓みが生じない
ように,あるいは実用上差し支えない程度の撓みに止ま
るように,内蔵光ファイバを拘束し,したがって,組立
時に挿入される挿入光ファイバの圧力で内蔵光ファイバ
が撓み光学的特性が劣化するという問題の発生を防止で
きる。
ルール部と,内蔵光ファイバと挿入光ファイバとを接続
するメカニカルスプライス部とを組立一体化した光コネ
クタにおけるフェルール部側の光ファイバ穴とメカニカ
ルスプライス部側の調心機構との間に空間部を形成して
いるので,フェルール部の光ファイバ穴とメカニカルス
プライス部の調心機構との間で内蔵光ファイバに局所的
な過度の曲がりを生じて,応力による光損失が発生する
ことを防止できる。さらに,前記空間部に撓み抑制材料
を充填しているので,組み立て時に内蔵光ファイバがこ
れに接続すべく挿入される挿入光ファイバの圧力を受け
ても,撓み抑制材料が内蔵光ファイバに撓みが生じない
ように,あるいは実用上差し支えない程度の撓みに止ま
るように,内蔵光ファイバを拘束し,したがって,組立
時に挿入される挿入光ファイバの圧力で内蔵光ファイバ
が撓み光学的特性が劣化するという問題の発生を防止で
きる。
【図1】本発明の一実施例の光コネクタの断面図であ
る。
る。
【図2】本発明および従来例に共通の図であり,図1の
光コネクタまたは従来の光コネクタ(図6)の外観を示
す斜視図である。
光コネクタまたは従来の光コネクタ(図6)の外観を示
す斜視図である。
【図3】図2の光コネクタを用いて構成したいわゆるM
PO光コネクタを示すもので,(イ)は平面図,(ロ)
は側面図である。
PO光コネクタを示すもので,(イ)は平面図,(ロ)
は側面図である。
【図4】図2(ロ)におけるA−A拡大断面図である。
【図5】図2(イ)におけるB−B拡大断面図である。
【図6】従来の光コネクタの断面図である。
【図7】図6におけるC−C拡大断面図である。
1 内蔵光ファイバ
2 挿入光ファイバ(他の光ファイバ)
3 メカニカルスプライス部
4 接合端面
5 フェルール部
6 光コネクタ
7 ベース
8a,8b 蓋体
10 調心溝(調心機構)
11 素子
12 バネ
13 光ファイバ穴
14 接着剤挿入穴
15 延出部
16 切込部
18 開放部材
20 光ファイバテープ心線
21 空間部
22 撓み抑制材料
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平6−337325(JP,A)
特開 平11−142687(JP,A)
特開 平8−201652(JP,A)
特開 平2−170104(JP,A)
特開 平7−49434(JP,A)
特開 平9−152521(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G02B 6/24,6/36 - 6/40
Claims (3)
- 【請求項1】接合端面に露出する光ファイバを固定状態
で内蔵したフェルール部と,前記フェルール部に内蔵の
内蔵光ファイバの前記接合端面側と反対側に突出した部
分およびこの内蔵光ファイバに突き合わせ接続される他
の光ファイバを接続状態で把持して前記フェルール部に
結合されるメカニカルスプライス部とからなり, 前記メカニカルスプライス部は,互いに重ね合わされる
ベースと蓋体とを備えるとともにその重ね合わせ面に前
記内蔵光ファイバおよび他の光ファイバを直線状に突き
合わせ可能に位置決め調心する調心機構を有する素子
と,この素子のベースと蓋体とを一体にクランプするク
ランプ手段とからなり, 前記素子のフェルール部との結合部分におけるベースと
蓋体との対向面間に,内蔵光ファイバを拘束しない空間
部を形成するとともに,この空間部に,前記内蔵光ファ
イバの撓みを抑制できる撓み抑制材料を充填したことを
特徴とする光コネクタ。 - 【請求項2】 前記撓み抑制材料として光ファイバ突き
合わせ接続部用の屈折率整合剤を用いたことを特徴とす
る請求項1記載の光コネクタ。 - 【請求項3】 前記フェルール部に間隔をあけた平面状
配列の複数の内蔵光ファイバを設けるとともに,前記素
子の前記ベースと蓋体との重ね合わせ面に,前記フェル
ール部側の各内蔵光ファイバに対応する複数の前記調心
機構を,それぞれ同一直線をなすように,同じく間隔を
あけた平面状配列にて設けたことを特徴とする請求項1
記載の光コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06210198A JP3501440B2 (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 光コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06210198A JP3501440B2 (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 光コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11242136A JPH11242136A (ja) | 1999-09-07 |
JP3501440B2 true JP3501440B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=13190330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06210198A Expired - Fee Related JP3501440B2 (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 光コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3501440B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4714207B2 (ja) * | 2007-11-21 | 2011-06-29 | 住友電気工業株式会社 | 光接続部材およびその装着方法 |
JP5400155B2 (ja) * | 2010-01-14 | 2014-01-29 | 株式会社フジクラ | 光コネクタおよび光コネクタ用フェルール |
US9927583B2 (en) | 2010-01-14 | 2018-03-27 | Fujikura Ltd. | Optical connector and optical connector ferrule |
-
1998
- 1998-02-26 JP JP06210198A patent/JP3501440B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11242136A (ja) | 1999-09-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20031201 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |