JP3451217B2 - 光コネクタおよびこれに用いる光アダプタ - Google Patents
光コネクタおよびこれに用いる光アダプタInfo
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Description
バ、あるいは光ファイバと平面形光導波回路とを接続す
る光コネクタおよびこの光コネクタに用いる光アダプタ
に関する。
の光コネクタとして、SCコネクタ(Single fiber Cou
pling optical fiber connector),MTコネクタ(Mec
hanically Transferable connector),MUコネクタ
(Miniature-Unit coupling optical fiber connecto
r)など各種の光コネクタが実用に供されている。この
他、近年に至って小型でフェルールやばねなどを用いず
に低価格が期待されるFPCコネクタ(Fiber Physical
Contact connector)やPLCコネクタ(Planer Light
wave Circuit connector)、すなわち平面形光導波回路
コネクタも開発されている。
示し、その接続状態を図9に示す。すなわち、このFP
Cコネクタは、光プラグ101,102に組み込まれた
光ファイバ103,104の先端部をそれらの空洞部1
05,106内に露出状態で突出させ、クリップ107
を用いて光アダプタ108に対して嵌合状態に保持され
る。この状態において、光アダプタ108に設けた直径
が126μm程度の接続孔109内で光ファイバ10
3,104の先端部を相互に突き合わされ、これらがP
C(Physical Contact)接続状態となる。つまり、光プ
ラグ101,102に設けられた光ファイバ103,1
04の先端部は、二次被覆などが除去されたベア状態
(外径:125μm)となっており、これらが突き合わ
された状態において光プラグ101,102の空洞部1
05,106にて光ファイバ103,104の先端部が
撓み変形し、この撓み変形に伴う弾性復元力により一対
の光ファイバ103,104の先端が接続孔109内で
相互に密着し合う構造となっている。
図10に示す。すなわち、このPLCコネクタは、平面
形光導波回路201の接続端面に臨む接続孔202を持
った光アダプタ203を設け、この光アダプタ203の
接続孔202内に光プラグ204に取り付けられた光フ
ァイバ205の先端部を挿入し、この光ファイバ205
の接続端面206と平面形光導波回路201の接続端面
に臨む図示しない光導波路とを突き合わせ、ロックばね
207によって光プラグ204を光アダプタ203に固
定するようにしている。先のFPCコネクタと同様に、
光プラグ204に組み込まれた光ファイバ205の先端
部をその空洞部208内に露出状態で突出させ、空洞部
208内での撓み変形に伴う光ファイバ205の弾性復
元力を利用し、光ファイバ205の接続端面206と平
面形光導波回路201の接続端面に臨む光導波路とをP
C接続状態に保持している。
クタは、光ファイバや平面形光導波回路の接続端面と先
端部がベア状態となった光プラグの光ファイバの接続端
面とを突き合わせ、この状態において光プラグにて発生
する光ファイバの先端部の撓み変形に伴う弾性復元力に
より、光ファイバや平面形光導波回路の接続端面と光プ
ラグの光ファイバの接続端面とをPC接続させている。
は、光ファイバの接続部分に屈折率整合剤(マッチング
オイル)を供給する必要するため、温度などの環境要因
の変化による悪影響を受ける場合がある。すなわち、屈
折率整合剤の屈折率は、室温付近で石英系光ファイバの
屈折率に合わせてあるが、雰囲気温度が室温から外れる
と、これに伴って屈折率整合剤の屈折率も変化するた
め、光ファイバの屈折率に適合しなくなり、接続損失お
よびノイズとなる反射戻り光の光量が増大する欠点を有
する。
ような屈折率整合剤を使用しないため、上述したような
MTコネクタの不具合を未然に防止することができるけ
れども、光プラグに組み込まれた光ファイバの先端部の
被覆を除去してベア状態にしているため、その撓み変形
に伴って座屈が生じ、この光ファイバの先端部が折損し
てしまう場合がある。このため、FPCコネクタやPL
Cコネクタを使用する場合には、この光ファイバの先端
部が折損しても支障が出ないように、このような折損を
見越して補充可能な余長部分を予め設けている。
け根近傍には、この光ファイバの余長部分がループ状に
巻かれた状態となっており、そのためのスペースを確保
する必要があり、小型で低コストであるというFPCコ
ネクタやPLCコネクタの利点を損なう欠点があった。
やPLCコネクタの利点を損なわず、光ファイバの余長
部分を確保する必要のない合理的な光コネクタならびに
この光コネクタに用いる光アダプタを提供することにあ
る。
は、相互に接続すべき光ファイバの先端部がそれぞれ突
出状態で保持された一対の光プラグと、これら一対の光
プラグに対してそれぞれ取り外し可能に連結される光ア
ダプタとを具えた光コネクタであって、前記光アダプタ
は、前記一対の光プラグの前記光ファイバの先端部がそ
れぞれ差し込まれる一対の差し込み孔と、これら差し込
み孔内に両端部が摺動可能に保持されて前記光ファイバ
にそれぞれ接続可能な第2の光ファイバと、前記一対の
差し込み孔に連通すると共に前記第2の光ファイバが貫
通する空洞部とを有し、前記一対の差し込み孔への前記
一対の光プラグの前記光ファイバの先端部の差し込み操
作に伴って前記第2の光ファイバが前記空洞部内で撓み
変形するようにしたことを特徴とするものである。
の形態による光コネクタに用いられる光アダプタであっ
て、一対の光プラグの光ファイバの先端部がそれぞれ差
し込まれる一対の差し込み孔と、これら差し込み孔内に
両端部が摺動可能に保持されて前記光ファイバにそれぞ
れ接続可能な第2の光ファイバと、前記一対の差し込み
孔に連通すると共に前記第2の光ファイバが貫通する空
洞部とを具え、前記一対の差し込み孔への前記一対の光
プラグの前記光ファイバの先端部の差し込み操作に伴っ
て前記第2の光ファイバが前記空洞部内で撓み変形する
ようにしたことを特徴とし、前記光ファイバの先端部が
それぞれ突出状態で保持された一対の光プラグがそれぞ
れ取り外し可能に連結される。
一対の差し込み孔に光プラグの光ファイバの先端部がそ
れぞれ差し込まれると、この先端部に当接する第2の光
ファイバが空洞部側へ押し戻されるように差し込み孔内
を摺動する結果、第2の光ファイバが空洞部内で撓み変
形し、この撓み変形に伴う第2の光ファイバの弾性復元
力によって光プラグの光ファイバの先端面と第2の光フ
ァイバの端面とがPC接続状態となる。
イバであるため、これが座屈により折損した場合には、
光アダプタから折損した第2の光ファイバを取り外し、
代わりに新たな第2の光ファイバをこの光アダプタに装
着することも可能であるが、一般的には第2の光ファイ
バが折損した光アダプタに代えて新たな光アダプタを使
用することが作業性やコストの面から有利である。
イバの先端部が突出状態で保持された光プラグと、この
光プラグの前記第1の光ファイバに接続すべき光導波路
を有する平面形光導波回路と、この平面形光導波回路お
よび前記光プラグに対してそれぞれ連結可能な光アダプ
タとを具えた光コネクタであって、前記光アダプタは、
両端が前記第1の光ファイバと前記光導波路とに接続可
能な第2の光ファイバと、この第2の光ファイバの両端
部を摺動自在に保持すると共に一方が前記光プラグの前
記光ファイバの先端部が差し込まれる一対の差し込み孔
と、これら一対の差し込み孔に連通すると共に前記第2
の光ファイバが貫通する空洞部とを有し、前記第2の光
ファイバは前記一方の差し込み孔への前記光プラグの前
記光ファイバの先端部の差し込み操作に伴って、その両
端が前記第1の光ファイバと前記光導波路とに当接した
状態で前記空洞部内で撓み変形するように設定されてい
ることを特徴とするものである。
の形態による光コネクタに用いられる光アダプタであっ
て、両端が光プラグの光ファイバと平面形光導波回路の
光導波路とに接続可能な第2の光ファイバと、この第2
の光ファイバの両端部を摺動自在に保持すると共に一方
が前記光プラグの前記光ファイバの先端部が差し込まれ
る一対の差し込み孔と、これら一対の差し込み孔に連通
すると共に前記第2の光ファイバが貫通する空洞部とを
具え、前記第2の光ファイバは前記一方の差し込み孔へ
の前記光プラグの前記光ファイバの先端部の差し込み操
作に伴って、その両端が前記光プラグの前記光ファイバ
と前記平面形光導波回路の前記光導波路とに当接した状
態で前記空洞部内で撓み変形するように設定されている
ことを特徴とし、前記光ファイバの先端部が突出状態で
保持された前記光プラグおよびこの光プラグの前記光フ
ァイバに接続すべき前記光導波路を有する平面形光導波
回路に対してそれぞれ連結可能である。
一方の差し込み孔に光プラグの光ファイバの先端部が差
し込まれると、この先端部に当接する第2の光ファイバ
の一端側が空洞部側へ押し戻されるように差し込み孔内
を摺動するものの、この第2の光ファイバの他端側が平
面形光導波回路の光導波路に当接するため、それ以上の
移動が規制されて第2の光ファイバは空洞部内で撓み変
形し、この撓み変形に伴う第2の光ファイバの弾性復元
力によって平面形光導波回路の光導波路および光プラグ
の光ファイバの先端面と第2の光ファイバの両端面とが
それぞれPC接続状態となる。
イバであるため、これが座屈により折損した場合には、
光アダプタから折損した第2の光ファイバを取り外し、
代わりに新たな第2の光ファイバをこの光アダプタに装
着することも可能であるが、一般的には第2の光ファイ
バが折損した光アダプタに代えて新たな光アダプタを使
用することが作業性やコストの面から有利である。
クタまたは第2の形態による光アダプタにおいて、空洞
部内に位置するように一対の差し込み孔に近接して第2
の光ファイバに固定され、一対の差し込み孔よりも大き
な寸法を有して差し込み孔に対する第2の光ファイバの
抜け外れを防止する手段をさらに有してもよい。
は第4の形態による光アダプタにおいて、空洞部に位置
して第2の光ファイバの抜け外れを防止する手段を第2
の光ファイバに装着するようにしてもよい。また、一対
の差し込み孔および第2の光ファイバを相互に平行に複
数組設けることも可能である。さらに、第2の光ファイ
バの撓み変形方向を規制する手段を空洞部に設けるよう
にしてもよい。
アダプタ内に収容されているため、作業者などが直接触
れるようなことがなく、機械的な損傷を受けて破損する
おそれもないことから、第2の光ファイバとして二次被
覆を施した通常の光ファイバや、カーボンコート光ファ
イバを用いることも可能である。しかしながら、着脱操
作を比較的頻繁に行う場合には、第2の光ファイバとし
て柔軟性がより高いポリマーによる一次被覆層のみ有す
る、いわゆるPSC(Polymer Skin Coated)光ファイ
バを採用することが好ましい。また、第2の光ファイバ
の外径が125μmの場合、空洞部の長さは5〜11m
m、より好ましくは6〜8mmの範囲にあることが好まし
く、差し込み孔は、空洞部側がより小径となったテーパ
状をなしていることが好ましい。
図1〜図7を参照しながら詳細に説明するが、本発明は
このような実施例に限らず、これらをさらに組み合わせ
たり、同様な課題を内包する他の分野の技術にも応用す
ることができる。
造を図1に示し、その光アダプタの部分の分解断面構造
を図2に示す。すなわち、本実施例における光コネクタ
は、一対の光プラグ11,12と、これら光プラグ1
1,12を接続する光アダプタ13と、これら一対の光
プラグ11,12と光アダプタ13との接続状態を保持
する連結クリップ14とで構成される。
1の光ファイバ)15に一体的に固定されるプラグ本体
16と、このプラグ本体16に形成されて光アダプタ1
3が差し込まれる嵌合部17と、この嵌合部17に臨む
逃げ部18とを有し、通常、プラグ本体16に形成され
た接着剤充填孔19から注入される接着剤により、プラ
グ本体16と光ケーブル15とが一体的に連結されるよ
うになっているが、機械的な手段によってプラグ本体1
6と光ケーブル15とを一体的に連結するようにしても
よい。逃げ部18内に突出する光ケーブル15の先端部
は、外被20が除去されたベア状態の光ファイバ(直
径:125μm)21となっており、その接続端面が嵌
合部17内に位置している。
体16と光ケーブル15とを一体的に連結する場合、接
着剤を逃げ部18にも供給し、ベア状態の光ファイバ2
1とプラグ本体16とを接合することにより、光プラグ
11,12に組み込まれたベア状態の光ファイバ21の
剛性を高めて接続時における撓みを確実に阻止すること
ができる。また、後述する図6および図7に示した光プ
ラグ11のように、逃げ部18を設けず、プラグ本体1
6とベア状態の光ファイバ21とを直接結合するように
しても同様な効果を得ることができる。
すアダプタ本体22と、このアダプタ本体22の中央部
に形成された空洞部23と、この空洞部23を密閉する
ようにアダプタ本体22に接合される蓋部材24と、一
端側がアダプタ本体22の長手方向両端面にそれぞれ開
口すると共に他端側が空洞部23に連通する一対の差し
込み孔25,26と、空洞部23を貫通すると共に一直
線状に並ぶ一対の差し込み孔25,26に両端部が摺動
自在に嵌合される接続用光ファイバ(第2の光ファイ
バ)27とを有し、本実施例では、接続用光ファイバ2
7としてPSC光ファイバを採用しており、その長さは
アダプタ本体22の長さよりも短く設定されている。差
し込み孔25,26の内径は、接続用光ファイバ27の
両端部の摺動を妨げない、例えば126μm程度に設定
し、接続時における光ケーブル15と接続用光ファイバ
27との偏心をできるだけ小さくすることにより、接続
損失の増大を抑制する必要がある。
概略構造を図3に示す。すなわち、光ファイバ21,2
7は、光の伝送に与るコア部28と、このコア部28よ
りも低屈折率のクラッド部29と、一次被覆であるポリ
マー層30と前述した外被20とで構成される。一般的
に、クラッド部29の径が110〜115μm,ポリマ
ー層30の径が125μm,外被20の径が250μmで
あり、本実施例における接続用光ファイバ27は、外被
20を除去したPSC光ファイバである。
27には、この接続用光ファイバ27がアダプタ本体2
2の差し込み孔25,26から抜け外れるのを阻止する
ための一対のストッパ31,32がそれぞれ差し込み孔
25,26に近接して設けられており、これらストッパ
31,32は、接続用光ファイバ27に損傷を与えない
ような材質のものを使用し、硬化後においても柔軟性を
持つシリコーンゴム系の接着材を用いて接続用光ファイ
バ27に接合されている。また、簡便的にはシリコーン
ゴム系接着剤を接続用光ファイバ27の外周面に多めに
塗布して固化させ、これをストッパ31,32の代用と
しても構わない。
1,12を収容するクリップ本体33と、このクリップ
本体33の一端部に形成されて一方の光プラグ11から
延びる光ケーブル15を通すためのスリット部34と、
クリップ本体33の他端部から突出して先端部が他方の
光プラグ12の基端面に弾性力を以て係止し得るフォー
ク状の板ばね35とを有し、この板ばね35のばね力に
よって一対の光プラグ11,12が光アダプタ13を挟
み付けるように連結される。
図1に示す如き正規な状態で連結した場合、嵌合部17
に位置するベア状態の光ファイバ21の先端が光アダプ
タ13の差し込み孔25,26内に入り込んだ状態とな
るが、この状態において光プラグ11,12にそれぞれ
組み込まれたベア状態の光ファイバ21の接続端面の間
隔は、接続用光ファイバ27の全長よりも短く設定され
る。この結果、接続用光ファイバ27の中央部が空洞部
23内にて撓み変形し、この撓み変形に伴う弾性復元力
によってベア状態の光ファイバ21と接続用光ファイバ
27とがPC接続状態となるように、嵌合部17に突出
するベア状態の光ファイバ21の長さや接続用光ファイ
バ27の長さならびに空洞部23の長さおよび大きさ,
差し込み孔25,26の長さなどが適切に設定される。
5,26の間の最短距離)と、この空洞部23に位置す
る接続用光ファイバ27の撓み変形に伴って発生する弾
性復元力との関係を図4に示す。すなわち、接続用光フ
ァイバ27として直径が125μmのPSC光ファイバ
を用いた場合、空洞部23の長さが5mmより短いと、接
続用光ファイバ27に撓み変形を与えるために多大な押
圧力が必要となって座屈による折損が生じ、逆に11mm
より長いと撓み変形により発生する弾性復元力が弱ま
り、PC接続に必要な0.2N以上の弾性復元力を得ら
れなくなるため、5〜11mm程度に設定することが好ま
しい。特に、温度変化や湿度などを考慮した環境変化に
拘らず、安定したPC接続を可能とする弾性復元力が
0.6N付近であることから、空洞部23を6〜8mmの
長さに設定することが望ましい。
は、光アダプタ13の差し込み孔25,26への差し込
み量よりも多少多めに設定すればよく、従来の従来のF
PCコネクタやPLCコネクタと比べてベア状態の光フ
ァイバ21の露出長さを著しく短くすることができ、こ
のためベア状態の光ファイバ21が破損してしまうよう
な危険性をほとんどなくすことができる。ちなみに、差
し込み孔25に差し込まれるベア状態の光ファイバ21
の長さは、その撓み変形を阻止するために4mm以下にす
ることが好ましく、かつ確実なPC接続状態を実現する
ために1mm以上に設定すべきである。同様な観点から、
差し込み孔25,26の長さを2mm以上に設定すること
が好ましい。
について説明したが、多心光コネクタに応用することも
可能である。
の本発明による光アダプタの一実施例の概略構造を図5
に示すが、先の実施例と同一機能の部材にはこれと同一
符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとす
る。すなわち、板状をなすアダプタ本体22の中央部に
は、空洞部23が形成されており、この空洞部23を密
閉するように図示しない蓋部材がアダプタ本体22に接
合される。アダプタ本体22には、複数組の差し込み孔
25,26が相互に平行に所定間隔で形成されており、
これら差し込み孔25,26に複数の接続用光ファイバ
27の両端部が空洞部23を跨いだ状態で摺動自在に嵌
合される。本実施例では、空洞部23内において各接続
用光ファイバ27の撓み方向を所定方向に規制すること
により、隣接する接続用光ファイバ27が撓み変形した
場合に干渉し合うのを防止するための変形方向規制部材
36が装着されている。この変形方向規制部材36は、
柔軟性を持ったゴム、特にシリコーンゴムで形成するこ
とが好ましく、簡便的にはシリコーンゴム系の接着剤に
よって接続用光ファイバ27に対して接合される。
光ファイバを用いた場合には、これらの撓み変形によっ
て隣接する接続用光ファイバ27が擦れ合ったとして
も、折損しにくいので変形方向規制部材36を使用しな
くても特に問題は生じない。図5においては、差し込み
孔25,26からの接続用光ファイバ27の抜け外れを
防止するためのストッパを描いていないが、上述した変
形方向規制部材36によってこれを代用させることも可
能である。
ることも可能である。
実施例における分解構造を図6に示し、接続状態の内部
構造を図7に示すが、先の実施例と同一機能の部材には
これと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略する
ものとする。すなわち、本実施例における光コネクタ
は、平面形光導波回路37とこの平面形光導波回路37
の接続端部に取り付けられる光アダプタ13と、この光
アダプタ13を介して平面形光導波回路37に接続され
る光プラグ11とを具え、図7に示す状態において、平
面形光導波回路37と光プラグ11とは、図10に示す
ロックばね207などを用いて相互に連結される。
のと同一構成のものをそのまま採用することができる
が、本実施例では逃げ部を省略し、ベア状態の光ファイ
バ21の基部をプラグ本体16に対して一体的に接合し
ている。光アダプタ13は、その一端側を平面形光導波
回路37の形状に合致させる必要がある。本実施例にお
ける平面形光導波回路37は、光導波路38が形成され
たブロック状をなし、その接続端部に光アダプタ13の
一端部が突き当て状態で連結される。この場合、光アダ
プタ13の差し込み孔26と光導波路38とが同軸状を
なすように平面形光導波回路37と光アダプタ13とが
図示しない位置決め手段によって位置決めされる。
ファイバ21が光アダプタ13の差し込み孔25に差し
込まれると、光アダプタ13の接続用光ファイバ27が
平面形光導波回路37側に押し戻され、接続用光ファイ
バ27の一端面が光導波路38に押し当たる。この状態
から、光プラグ11の嵌合部17に対して光アダプタ1
3がさらに押し込まれるため、空洞部23に位置する接
続用光ファイバ27が撓み変形を起こし、この撓み変形
に伴う弾性復元力によって接続用光ファイバ27の両端
面と光導波路38およびベア状態の光ファイバ21とが
PC接続状態となる。
ラグ11側の差し込み孔25に近接して一カ所だけ設け
ているが、平面形光導波回路37側の差し込み孔26側
にも設けるようにしてもよい。
互に接続すべき光ファイバの先端部がそれぞれ突出状態
で保持された一対の光プラグをそれぞれ取り外し可能に
連結する場合、一対の光プラグの第1の光ファイバの先
端部がそれぞれ差し込まれる一対の差し込み孔と、これ
ら差し込み孔内に両端部が摺動可能に保持されて第1の
光ファイバにそれぞれ接続可能な第2の光ファイバと、
一対の差し込み孔に連通すると共に第2の光ファイバが
貫通する空洞部とを光アダプタに設け、一対の差し込み
孔への一対の光プラグの光ファイバの先端部の差し込み
操作に伴って第2の光ファイバが空洞部内で撓み変形す
るようにしたので、光プラグに突出状態で保持された光
ファイバの先端部の長さを短くして折損事故をなくすこ
とができる上、撓み変形が光アダプタに装着された第2
の光ファイバにて発生するため、この第2の光ファイバ
の座屈に伴う折損が生じた場合でも、光アダプタの第2
の光ファイバを交換するだけでよく、従来のような光フ
ァイバの余長部分を光プラグ側で確保する必要がなく、
コンパクトな光コネクタを実現可能である。
一対の差し込み孔に近接して空洞部内に位置するように
第2の光ファイバに固定し、一対の差し込み孔よりも大
きな寸法にした場合には、光アダプタから第2の光ファ
イバが抜け外れてしまうような不具合を未然に防止する
ことができる。
イバの先端部が突出状態で保持された光プラグと、この
光プラグの第1の光ファイバに接続すべき光導波路を有
する平面形光導波回路とをそれぞれ連結する場合、両端
が光プラグの第1の光ファイバと平面形光導波回路の光
導波路とに接続可能な第2の光ファイバと、この第2の
光ファイバの両端部を摺動自在に保持すると共に一方が
光プラグの光ファイバの先端部が差し込まれる一対の差
し込み孔と、これら一対の差し込み孔に連通すると共に
第2の光ファイバが貫通する空洞部とを光アダプタに設
け、一方の差し込み孔への光プラグの光ファイバの先端
部の差し込み操作に伴って、第2の光ファイバの両端が
第1の光ファイバと光導波路とに当接した状態で第2の
光ファイバが空洞部内で撓み変形するようにしたことに
より、光プラグに突出状態で保持された光ファイバの先
端部の長さを短くして折損事故をなくすことができる
上、撓み変形が光アダプタに装着された第2の光ファイ
バにて発生するため、この第2の光ファイバの座屈に伴
う折損が生じた場合でも、この光アダプタに代えて新た
な光アダプタに交換するだけでよく、従来のような光フ
ァイバの余長部分を光プラグ側で確保する必要がなく、
コンパクトな光コネクタを実現可能である。
を相互に平行に複数組設け、第2の光ファイバの撓み変
形方向を規制する手段を空洞部内に設けた場合には、隣
接する第2の光ファイバの撓み変形に伴う接触を未然に
防止することができ、光コネクタをコンパクトにまとめ
ることができる。
合、空洞部の長さを5〜11mm、より好ましくは6〜8
mmの範囲に設定した場合には、空洞部内での第2の光フ
ァイバの撓み変形を理想的に行うことができ、確実なP
C接続状態を実現し得る。
光ファイバの被覆をポリマーによる一次被覆層のみとし
た場合、接続孔に対する光ファイバの偏心度を最小限に
抑えて接続損失の増大を抑制することができる。
断状態で表す分解斜視図である。
を破断状態で表す分解斜視図である。
イバの構造を模式的に表す概念図である。
ファイバの弾性復元力との関係を表すグラフである。
表す破断斜視図である。
破断状態で表す分解斜視図である。
状態を表す破断斜視図である。
分解破断斜視図である。
分解破断斜視図である。
態で表す斜視図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 相互に接続すべき光ファイバの先端部が
それぞれ突出状態で保持された一対の光プラグと、これ
ら一対の光プラグに対してそれぞれ取り外し可能に連結
される光アダプタとを具えた光コネクタであって、 前記光アダプタは、前記一対の光プラグの前記光ファイ
バの先端部がそれぞれ差し込まれる一対の差し込み孔
と、 これら差し込み孔内に両端部が摺動可能に保持されて前
記光ファイバにそれぞれ接続可能な第2の光ファイバ
と、 前記一対の差し込み孔に連通すると共に前記第2の光フ
ァイバが貫通する空洞部とを有し、前記一対の差し込み
孔への前記一対の光プラグの前記光ファイバの先端部の
差し込み操作に伴って前記第2の光ファイバが前記空洞
部内で撓み変形するようにしたことを特徴とする光コネ
クタ。 - 【請求項2】 光ファイバの先端部がそれぞれ突出状態
で保持された一対の光プラグに対してそれぞれ取り外し
可能に連結される光アダプタであって、 前記一対の光プラグの前記光ファイバの先端部がそれぞ
れ差し込まれる一対の差し込み孔と、 これら差し込み孔内に両端部が摺動可能に保持されて前
記光ファイバにそれぞれ接続可能な第2の光ファイバ
と、 前記一対の差し込み孔に連通すると共に前記第2の光フ
ァイバが貫通する空洞部とを有し、前記一対の差し込み
孔への前記一対の光プラグの前記光ファイバの先端部の
差し込み操作に伴って前記第2の光ファイバが前記空洞
部内で撓み変形するようにしたことを特徴とする光アダ
プタ。 - 【請求項3】 前記空洞部内に位置するように前記一対
の差し込み孔に近接して前記第2の光ファイバに固定さ
れ、前記一対の差し込み孔よりも大きな寸法を有して前
記差し込み孔に対する前記第2の光ファイバの抜け外れ
を防止する手段をさらに有することを特徴とする請求項
2に記載の光アダプタ。 - 【請求項4】 第1の光ファイバの先端部が突出状態で
保持された光プラグと、この光プラグの前記第1の光フ
ァイバに接続すべき光導波路を有する平面形光導波回路
と、この平面形光導波回路および前記光プラグに対して
それぞれ連結可能な光アダプタとを具えた光コネクタで
あって、 前記光アダプタは、両端が前記第1の光ファイバと前記
光導波路とに接続可能な第2の光ファイバと、 この第2の光ファイバの両端部を摺動自在に保持すると
共に一方が前記光プラグの前記光ファイバの先端部が差
し込まれる一対の差し込み孔と、 これら一対の差し込み孔に連通すると共に前記第2の光
ファイバが貫通する空洞部とを有し、前記第2の光ファ
イバは前記一方の差し込み孔への前記光プラグの前記光
ファイバの先端部の差し込み操作に伴って、その両端が
前記第1の光ファイバと前記光導波路とに当接した状態
で前記空洞部内で撓み変形するように設定されているこ
とを特徴とする光コネクタ。 - 【請求項5】 光ファイバの先端部が突出状態で保持さ
れた光プラグおよびこの光プラグの前記光ファイバに接
続すべき光導波路を有する平面形光導波回路に対してそ
れぞれ連結可能な光アダプタであって、 両端が前記光プラグの前記光ファイバと前記光導波路と
に接続可能な第2の光ファイバと、 この第2の光ファイバの両端部を摺動自在に保持すると
共に一方が前記光プラグの前記光ファイバの先端部が差
し込まれる一対の差し込み孔と、 これら一対の差し込み孔に連通すると共に前記第2の光
ファイバが貫通する空洞部とを具え、前記第2の光ファ
イバは前記一方の差し込み孔への前記光プラグの前記光
ファイバの先端部の差し込み操作に伴って、その両端が
前記光プラグの前記光ファイバと前記平面形光導波回路
の前記光導波路とに当接した状態で前記空洞部内で撓み
変形するように設定されていることを特徴とする光アダ
プタ。 - 【請求項6】 前記空洞部に位置するように前記第2の
光ファイバに装着されて前記第2の光ファイバの抜け外
れを防止する手段をさらに具えたことを特徴とする請求
項5に記載の光アダプタ。 - 【請求項7】 前記第2の光ファイバは、ポリマーによ
る一次被覆層が少なくとも施されていることを特徴とす
る請求項2,請求項3,請求項5または請求項6に記載
の光アダプタ。 - 【請求項8】 前記第2の光ファイバの外径が125μ
mの場合、前記空洞部の長さは5〜11mm、より好まし
くは6〜8mmの範囲にあることを特徴とする請求項2,
請求項3,請求項5〜請求項7の何れかに記載の光アダ
プタ。 - 【請求項9】 前記一対の差し込み孔および前記第2の
光ファイバを相互に平行に複数組具えたことを特徴とす
る請求項2,請求項3,請求項5〜請求項8の何れかに
記載の光アダプタ。 - 【請求項10】 前記空洞部内に設けられて前記第2の
光ファイバの撓み変形方向を規制する手段をさらに具え
たことを特徴とする請求項9に記載の光アダプタ。
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JP11122599A JP3451217B2 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 光コネクタおよびこれに用いる光アダプタ |
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JP11122599A JP3451217B2 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 光コネクタおよびこれに用いる光アダプタ |
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JP2000304978A JP2000304978A (ja) | 2000-11-02 |
JP3451217B2 true JP3451217B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=14555726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11122599A Expired - Lifetime JP3451217B2 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 光コネクタおよびこれに用いる光アダプタ |
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- 1999-04-19 JP JP11122599A patent/JP3451217B2/ja not_active Expired - Lifetime
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