JPH11268838A - シート給送装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置およびこれを備えた画像形成装置

Info

Publication number
JPH11268838A
JPH11268838A JP10074731A JP7473198A JPH11268838A JP H11268838 A JPH11268838 A JP H11268838A JP 10074731 A JP10074731 A JP 10074731A JP 7473198 A JP7473198 A JP 7473198A JP H11268838 A JPH11268838 A JP H11268838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
feeding
rotation
sheet
toothless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10074731A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Ikuma
進 伊熊
Masaaki Nishikawa
正章 西川
Yoshiyuki Miyazaki
宮▲崎▼  芳行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10074731A priority Critical patent/JPH11268838A/ja
Publication of JPH11268838A publication Critical patent/JPH11268838A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力伝達手段および間欠回転伝達手段をユ
ニット化して該ユニットを給送手段に対して容易に着脱
できるようにする。 【解決手段】 従動歯車28は、間欠回転伝達手段は、
駆動歯車24からの駆動力を給紙ローラ22に間欠的に
伝達する。この場合、欠歯部30が駆動歯車24と対向
している従動歯車28を回転させて、有歯部29を駆動
歯車24と噛合させるために、引張バネ36によって従
動歯車28に初期回転力を付与する。また、駆動歯車2
4からの回転を従動歯車28に伝達しないようにするた
めに、切欠カム34、可動片42およびソレノイド41
によって引張バネ36による初期回転力の付与を停止さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリなどの画像形成装置に係り、詳しくは
シート収納装置からシートを1枚ずつ給送するように回
転力を間欠的に伝達するシート給送装置およびこれを備
えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置には、シート給送カ
セット、マルチトレイなどのシート収納装置に積載され
たシートを1枚ずつ分離して画像形成部へ給送するシー
ト給送装置が備えられている。
【0003】上述のシート給送装置を図8に基づいて説
明する。
【0004】図8は、シート給送装置の駆動装置である
間欠回転伝達機構の要部を拡大して示す背面図である。
【0005】同図において、駆動歯車124は図示を省
略したモータおよび歯車列によって常時、反時計回り方
向に回転するように軸125に固定されている。この駆
動歯車124は、全周に亙って複数の歯126が形成さ
れている。
【0006】また、給紙軸138には、欠歯部130を
有する従動歯車(欠歯ギヤ)128、係止部134aを
有する切欠カム134および半月状の給紙ローラ122
が同軸上に設けられ、従動歯車128、切欠カム134
および給紙ローラ122を一体的に回転させている。
【0007】従動歯車128には、バネ136が張設さ
れている。このバネ136は、欠歯部130に駆動歯車
124が対向した位置で、ソレノイド141を励磁させ
て係止部134aと可動片142との係合を外した時
(1点鎖線で示す位置)に、従動歯車128の有歯部1
29が駆動歯車124に噛み合うように従動歯車128
を回動付勢するものである。
【0008】上述の間欠回転伝達機構は、給紙開始信号
に基づいて可動片142と係止部134aとの係合が解
除され、切欠カム134の回転に基づいて給紙ローラ1
22を回転してカセット(図示せず)内のシートである
記録紙を給送するようにしている。
【0009】ところで、近時、装置全体のサイズダウン
およびコストダウンの要求により、感光ドラム(図示せ
ず)の直前にあるレジストローラまでの記録紙の搬送
を、カセットより記録紙を取り出す給紙ローラ122に
よって行う構成が考えられている。
【0010】この場合、給紙ローラ122の1回転で記
録紙を搬送できる距離は、決められてしまうために、給
紙ローラ122からレジストローラまでの距離が長い場
合には、給紙ローラ122の給紙動作を複数回続けて行
う必要があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシート給送装置には、以下のような課題があっ
た。
【0012】まず、第1の課題として、図8に示すよう
に可動片142の先端と有歯部129とがオーバーラッ
プしているので、シート給送装置本体組立時や分解時、
例えばソレノイド141を交換する場合には、バネ13
6を切欠カム134から外して従動歯車128を回転フ
リーとした上で、欠歯部130と可動片142とが対応
する位置まで従動歯車128を回転させなければ、ソレ
ノイド141を外すことはできない。また、ソレノイド
141を装着する場合も、欠歯部130と可動片142
との位置を対応させなければソレノイド141の装着が
できず、この作業に細心の注意を払う必要があり、万が
一、有歯部129に損傷を与えることになれば、従動歯
車128が回転不良となり、給紙動作ができなくなる。
すなわち、シート給送装置が設けられているカセット本
体に従動歯車128およびソレノイド141をそれぞれ
別個に取り付ける構造となっているために、組立作業お
よび分解作業が非常に煩雑である。
【0013】また、第2の課題としては、シート給送装
置を1回動作させるたびに、ソレノイド141をオン・
オフさせているが、ソレノイド141がオフすることに
より可動片142が復帰して係止部134aと係合する
ので、可動片142が硬質の樹脂材によって形成されて
いる切欠カム134の外周に衝突するために、衝撃音が
発生する。したがって、シート給送装置を連続で動作さ
せる場合、シート給送装置を1回動作させるたびに、衝
撃音が発生するので、耳障りとなる。
【0014】また、第3の課題としては、給紙ローラ1
22の1回転で記録紙を搬送できる距離より、給紙ロー
ラ122から搬送ローラまでの距離が長い場合には、給
紙ローラ122の給紙動作を繰り返し行うために、シー
ト給送装置を複数回動作させることでソレノイド141
ヘの通電時間も長くなり、消費電力も大きくなってしま
う。さらに、ソレノイド141への通電時間が長くなる
ことにより、ソレノイド141自体の温度も上昇してし
まうため、寿命の低下となってしまう。この通電時間に
合わせたソレノイド141とするには、サイズアップ、
コストアップが避けられないことになる。
【0015】本発明の第1の目的は、上記のような問題
点を解決し、間欠回転伝達手段をユニット化することに
より、間欠回転伝達手段を給送手段に対して容易に着脱
できるようにしたシート給送装置およびこれを備えた画
像形成装置を提供することにある。
【0016】また、本発明の第2の目的は、シートが所
定の位置に到達するまで給送手段の給紙動作を確実に行
えるようにしたシート給送装置およびこれを備えた画像
形成装置を提供することにある。
【0017】また、本発明の第3の目的は、給送手段に
よって長い距離シートを給送する場合でも、ソレノイド
への通電時間を短くして消費電力を削減するとともに、
ソレノイドの寿命の低下を防ぐようにしたシート給送装
置およびこれを備えた画像形成装置を提供することにあ
る。
【0018】さらに、本発明の第4の目的は、半月状の
給紙ローラと欠歯歯車とに位相一致手段を形成して組立
作業やメンテナンス作業を容易に行えるようにしたシー
ト給送装置およびこれを備えた画像形成装置を提供する
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明に係るシート給送装置は、シー
トを給送する給送手段と、該給送手段に、間欠的に回転
を伝達する間欠回転伝達手段とを有するものであって、
前記間欠回転伝達手段は、前記給送手段により前記シー
トを給送するために駆動源によって回転する駆動力伝達
手段と、該駆動力伝達手段と対向するとともに、該駆動
力伝達手段の回転を伝達する有歯部および該駆動力伝達
手段の回転の伝達を遮断する欠歯部とを有する欠歯歯車
と、該欠歯歯車を前記駆動力伝達手段に噛合させるため
に該欠歯歯車を前記欠歯部から有歯部へ回転させるよう
に付勢する付勢手段と、該付勢手段による前記欠歯歯車
への回転力の付与を一時的に停止させる回転制御手段
と、前記欠歯歯車の軸に同軸上に支持され、前記給送手
段に回転を伝達する回転手段とを一体に備えたことを特
徴とする。
【0020】請求項2記載の発明によれば、前記回転制
御手段は、前記欠歯歯車の軸に同軸上に支持される回転
制御カムと、該回転制御カムに対して係脱して回転制御
カムの回転を制御する可動片と、該可動片を、1回の給
紙動作で1回転だけ該欠歯歯車を回転させるように前記
回転制御カムに係脱させるソレノイドとを備えたもので
ある。
【0021】請求項3記載の発明によれば、前記回転手
段は、第1の歯車であり、前記給送手段は、前記シート
を給送する給送回転体および該給送回転体と同軸上に支
持され、前記第1の歯車に常時噛合している第2の歯車
を有するものである。
【0022】請求項4記載の発明は、前記第2の歯車の
歯数に対して第1の歯車の歯数が整数倍に設定されてい
る。
【0023】請求項5記載の発明によれば、前記給送回
転体は、半月状の給紙ローラである。
【0024】請求項6記載の発明は、前記半月状の給紙
ローラが下弦状態にあるときに前記欠歯部が前記駆動力
伝達手段と対向して組み付けられるように該半月状の給
紙ローラおよび該欠歯歯車のそれぞれに位相一致手段を
形成した。
【0025】請求項7記載の発明によれば、前記位相一
致手段は、矢印マークである。
【0026】請求項8記載の発明に係る画像形成装置
は、請求項1ないし7のいずれか1記載のシート給送装
置と、該シート給送装置から給送されたシートを画像形
成する画像形成部とを有するものである。
【0027】[作用]上述の発明の構成によれば、間欠
回転伝達手段は、駆動力伝達手段からの駆動力を給送手
段に間欠的に伝達する。この場合、欠歯部が駆動力伝達
手段と対向している欠歯歯車を回転させて、有歯部を前
記駆動力伝達手段と噛合させるために、付勢手段によっ
て欠歯歯車に初期回転力を付与する。また、駆動力伝達
手段からの回転を欠歯歯車に伝達しないようにするため
に、回転制御手段によって前記付勢手段による初期回転
力の付与を停止させる。
【0028】また、他の構成によれば、前記欠歯歯車の
軸と同軸に支持される第1の歯車の歯数を、給送回転体
と同軸上の第2の歯車の歯数の整数倍とし、前記欠歯歯
車の回転によって前記給送回転体を回転させることによ
り、シートを給送させるようにした。
【0029】さらに他の構成によれば、給紙ローラおよ
び欠歯歯車のそれぞれの位相一致手段を合わせて給紙ロ
ーラと欠歯歯車とを組合せる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 〈第1の実施の形態〉図1は、本発明の第1の実施の形
態に係るシート給送装置の要部を拡大して示す背面図、
図2および図3は、同上の動作を説明するための背面
図、図4は、本発明のシート給送装置を備えた画像形成
装置を示す概略構成図である。
【0031】図4に基づいて本発明に係るシート給送装
置を備えた画像形成装置の一例としてデュプロ方式のシ
ート給送装置を備えたレーザービームプリンタについて
説明する。
【0032】図4において、シートとしての記録紙Pが
積載されている本体カセット1は、プリンタ本体16に
着脱自在に装着されている。プリンタ本体16には、本
体カセット1から記録紙Pをピックアップする給送回転
体としての半月給紙ローラ2が設けられている。また、
プリンタ本体16には、半月給紙ローラ2によってピッ
クアップされた記録紙Pを1枚ずつ分離する分離パッド
3が半月給紙ローラ2に対向して配設されている。
【0033】本体カセット1に積載されている記録紙P
は、半月給紙ローラ2と分離パッド3とによって最上位
の記録紙Pのみがピックアップされ、レジ前ガイド4に
沿ってレジストローラ対5に搬送される。
【0034】その後、記録紙Pは、記録手段となるプロ
セスカートリッジ6内に配設された電子写真感光体とし
ての感光ドラム7の回転に合わせてレジストローラ対5
により搬送される。そして、記録紙Pは、転写ローラ8
と感光ドラム7とのニップに搬送され、感光ドラム7上
のトナー画像が記録紙Pに転写される。
【0035】さらに、プリンタ本体16には、トナー画
像が転写された記録紙Pを搬送する搬送ガイド9と、記
録紙P上の未定着トナーを定着させる定着ローラ11お
よび加圧ローラ11よりなる定着器とが記録紙Pの搬送
方向の上流側から順に配設されている。
【0036】そして、トナー画像が転写された記録紙P
は搬送ガイド9,入口ガイド10にガイドされ、定着ロ
ーラ11および加圧ローラ12で構成される定着器によ
り加熱、加圧されてトナー画像を永久像として定着させ
る。その後、記録紙Pは搬送ガイドリブ13に沿って搬
送され、搬送ローラ対14によりフェースダウントレイ
15に排出される。
【0037】また、本体カセット1の下部に設けられた
オプションカセット21から記録紙Pを給紙する場合
は、カセット本体1と同様にオプションカセット21に
積載された記録紙Pは、半月給紙ローラ22によりピッ
クアップされるとともに、分離パッド23によって1枚
に分離される。これによりオプションカセット21上の
最上位の記録紙Pは、半月給紙ローラ22および分離パ
ッド23によって搬送され、本体カセット1内のガイド
1aを介してレジ前ガイド4に沿ってレジストローラ対
5に搬送される。
【0038】このオプションカセット21からの給紙の
場合は、レジストローラ対5までの距離が長いために、
半月給紙ローラ22を2回転させることによって、レジ
ストローラ対5まで記録紙Pが搬送されることになる。
【0039】次に、本発明の第1の実施の形態における
間欠回転伝達機構を図1ないし図3に基づいて具体的に
説明する。
【0040】本実施の形態で説明する間欠回転伝達手段
は、図4におけるオプションカセット21に適用したも
のである。なお、図1に示すシート給送装置は図4に示
す画像形成装置を背面から見た状態を示す。
【0041】駆動力伝達手段である駆動歯車24は、オ
プションカセット21の板金製のフレーム45の右方に
回転自在に取り付けられた軸25に支持されている。そ
して、駆動歯車24には、図示しない駆動源であるモー
タおよび歯車列によって常時、図示矢印R24(時計回
り)方向に回転し、後述する従動歯車と噛合する歯26
が全周に形成されている。
【0042】駆動歯車24には、フレーム45のほぼ中
央に回転自在に取り付けられた軸27に支持された欠歯
歯車である従動歯車28が噛合している。この従動歯車
28は、有歯部29と欠歯部30とを有する。また、従
動歯車28の有歯部29には、図示矢印R28方向の欠
歯部30より下流側に周方向に沿って弧状のスリット3
1が刻設されている。すなわち、このスリット31は、
有歯部29の回転方向上流側に形成され、このスリット
31が有歯部29に形成されることにより固定端33を
支点として撓み部32が従動歯車28の径方向に弾性変
形自在に形成される。
【0043】一方、従動歯車28の一側面には、回転制
御カムである切欠カム34が同軸上に一体的に支持され
ている。また、切欠カム34の側面にはピン35が突設
され、このピン35と駆動歯車24の軸25との間に付
勢手段としての引張バネ36を張設して常時、従動歯車
28を図示矢印R28(反時計回り)方向に付勢してい
る。また、切欠カム34の外周面には係止部34aが形
成されている。
【0044】さらに、従動歯車28の他側面には、後述
する給紙歯車と噛合する回転手段としての第1の歯車3
7が同軸上に支持されている。この第1の歯車37は、
歯数Zが60に形成されている。なお、間欠回転伝達手
段は、欠歯歯車である従動歯車28と付勢手段である引
張バネ36と回転手段としての第1の歯車37とによっ
て構成されている。また、切欠カム34と、ソレノイド
41と、可動片42とにより回転制御手段が構成されて
いる。
【0045】また、オプション本体20側には、給送軸
となる給紙軸38に半月給紙ローラ22と同軸で一体に
回転する歯数Z=30の第2の歯車としての給紙歯車3
9が支持されている。この給紙歯車39は、常時、従動
歯車28の第1の歯車37と噛合している。すなわち、
給紙歯車39の歯数に対して第1の歯車37の歯数は2
倍に形成されている。
【0046】従動歯車28の左方のフレーム45には、
板金製のホルダ40により支持されたソレノイド41が
配設されている。このホルダ40は、フレーム45にネ
ジなどで止着されている。ホルダ40には、可動片42
が揺動自在に取り付けられ、可動片42の一端には爪4
3が形成されている。
【0047】ホルダ40の上方には、起立部40aが突
設されている。そして、可動片42の他端42a側と起
立部40aとには引張バネ44が張設され、可動片42
を常に図示矢印R42(反時計回り)方向へ回動するよ
うに付勢されている。
【0048】以上説明したように、フレーム45に対し
て駆動歯車24、従動歯車28およびソレノイド41な
どが設置されているため、間欠回転伝達手段はフレーム
45にユニット化されて設置されていることになる。
【0049】次に、上述のように構成されている間欠回
転伝達手段の動作について詳細に説明する。
【0050】図1は給紙動作をしていない状態を示して
いる。この状態では、図示しないモータおよび歯車列に
よって駆動歯車24は、常時、図示矢印R24方向の時
計回り方向に回転している。また、従動歯車28は、引
張バネ36によって図示矢印R28方向に回転するよう
なモーメントが与えられている。
【0051】この場合、ソレノイド41はオフ状態であ
るため、引張バネ44によって図示矢印R42(反時計
回り)方向に付勢されている可動片42は、その爪43
が従動歯車28の係止部34aと係合している。したが
って、上記モーメントの存在に関らず、従動歯車28は
図1の位置で停止している。
【0052】その結果、欠歯部30と駆動歯車24とが
対応して駆動歯車24と従動歯車28とは非噛合状態に
あるために、駆動歯車24の回転が従動歯車28に伝達
されない。
【0053】画像形成のスタートキーを押すことなどの
給紙動作信号によってソレノイド41に電圧が印加され
て励磁されると、発生した吸引力で可動片42が時計回
り方向に回動して、爪43と係止部34aとの係合が外
れる。
【0054】これにより従動歯車28が引張バネ36の
弾性力によって図示矢印R28方向に回転し、従動歯車
28の撓み部32の歯が駆動歯車24の歯26と噛合状
態となり、以後は噛み合い力で駆動歯車24の回転が従
動歯車28に伝達されて、従動歯車28が図示矢印R2
8方向に回転する。このため、従動歯車28と同軸上に
支持された第1の歯車37から給紙歯車39に回転が伝
達され、給紙歯車39を図示矢印R39(時計回り)方
向に回動させる。この結果、給紙軸38に支持された半
月給紙ローラ22が回転して、記録紙Pをピックアップ
給紙することになる(図2参照)。
【0055】駆動歯車24の歯26と従動歯車28の有
歯部29とが噛合状態となって一定時間後に、ソレノイ
ド41はオフ状態となる。このためソレノイド41の吸
引力がなくなり、引張バネ44によって、可動片42が
反時計回り方向に回動して、爪43が切欠カム34のカ
ム面に当接する。切欠カム34のカム面は滑らかな曲線
を描いているため、爪43が切欠カム34に当接しても
従動歯車28は、回転を妨げられることはなく、回転を
続ける。
【0056】さらに、駆動歯車24によって従動歯車2
8が回転を続けて図3に示す位置の状態に移行する。そ
の後、有歯部29の最下流側が歯26から抜けて、欠歯
部30が歯26と対向することになる。このため、従動
歯車28は、駆動歯車24からの駆動力が伝達されなく
なるが、引張バネ36の引張力によって反時計回り方向
に回転し続けることになる。
【0057】しかしながら、ソレノイド41はオフ状態
にあるため、爪43が係止部34aと係合して図1に示
す状態となって従動歯車28は、回転が停止状態とな
る。
【0058】この場合、第1の歯車37は歯数が60、
給紙歯車39は歯数が30に設定されているため、従動
歯車28が1回転すると、給紙歯車39は2回転するこ
とになる。したがって、回転制御手段を1回動作させる
ことにより給紙歯車39と一体に回転する半月給紙ロー
ラ22は2回転することになる。
【0059】上述したように給紙動作信号によってソレ
ノイド41が一度励磁されると、図4に示す位置にある
半月給紙ローラ22が2回転することになり、記録紙P
はレジストローラ対5まで搬送され、前述したプロセス
で画像形成が行われることになる。
【0060】次に、間欠回転伝達手段のオプション本体
20への組立方法について説明する。まず、図1に示す
ように半月給紙ローラ22と一体の給紙軸38をオプシ
ョン本体20に取り付けて、給紙歯車39を給紙軸38
に支持させる。そして、予めフレーム45に駆動歯車2
4、従動歯車28およびソレノイド41などの組立を行
ってユニット化し、ユニット化されたフレーム45をオ
プション本体20に取り付ける。
【0061】この場合、爪43が係止部34aに係合し
た状態で、欠歯部30が駆動歯車24と対向し、かつ半
月給紙ローラ22の切欠部22aが図1に示すように下
側に位置する下弦の状態となるように位相合わせをしな
がら組立を行う必要がある。そして、この際の位相合わ
せを容易とするために、切欠カム34に位相一致手段と
しての矢印マーク34bを刻設するとともに、給紙歯車
39に位相一致手段としての矢印マーク39aを刻設
し、これらの矢印マーク34bと矢印マーク39aとが
対向するように位置を合わせる。 〈第2の実施の形態〉次に、本発明に係るシート給送装
置の第2の実施の形態を図5および図6に基づいて説明
する。
【0062】図5は、第2の実施の形態に係るシート給
送装置を示す背面図、図6は、オプションカセットを2
段備えたレーザービームプリンタを示す断面図である。
【0063】図6において、オプションカセットは前述
した動作を行うものが2段に重ねられている。2段目の
オプションカセット51から記録材Pを給紙する場合
は、記録材Pを給送回転体となる半月給紙ローラ52に
よりピックアップ給送し、分離パッド53によって1枚
ずつに分離する。これによりオプションカセット51に
積載されている最上位の記録紙Pのみが、1段目のオプ
ションカセット21内のガイド21aおよび本体カセッ
ト1内のガイド1aを経て、レジ前ガイド4に沿ってレ
ジストローラ対5に搬送される。
【0064】2段目のオプションカセット51からの給
紙の際には、レジストローラ対5まで距離がさらに長く
なるために、回転制御手段を1回動作させることにより
半月給紙ローラ52を3回転させて、記録紙Pをレジス
トローラ対5まで搬送させるようにする。
【0065】図5に示す2段目のオプションカセット5
1に設けられる第1の歯車37aの歯数Zを60とする
とともに、給紙歯車39aの歯数Zを20に形成する。
【0066】これにより、従動歯車28が1回転する
と、給紙歯車39aは3回転することになる。すなわ
ち、2段目のオプションカセット51の間欠回転伝達手
段を1回動作させることにより、給紙歯車39aと一体
に回転する半月給紙ローラ52が3回転するように給紙
歯車39aの歯数に対して第1の歯車37aの歯数は3
倍に形成されている。
【0067】したがって、給紙開始信号によってソレノ
イド41が一度励磁されると、図6に示す3段目のオプ
ションカセット51の位置にある半月給紙ローラ52が
3回転することになり、記録紙Pはレジストローラ対5
まで搬送され、前述したプロセスで画像形成が行われる
ことになる。
【0068】さらに、給紙歯車39aの歯数に対して第
1の歯車37aの歯数の比を4倍、5倍と整数倍とする
ことによってオプションカセットを3段、4段と重ねて
配置することも可能である。
【0069】なお、図5において図1と同一または均等
な構成部分には同一符号を付して重複説明を省略した。 〈第3の実施の形態〉次に、本発明に係るシート給送装
置の第3の実施の形態を図7に基づいて説明する。
【0070】図7は、半月給紙ローラの回転に用いられ
るシート給送装置を示す要部拡大図であり、図1と同一
または均等構成部分には同一符号を付して重複説明を省
略する。
【0071】本実施の形態におけるオプション本体への
組立方法に関して説明する。図7に示すように、まず半
月給紙ローラ22と一体の給紙軸38をオプション本体
に取り付けて、この給紙軸38に給紙歯車39を支持さ
せる。そして、予めフレーム45に駆動歯車24、従動
歯車28およびソレノイド41などの組み立てを行って
ユニット化し、ユニット化されたフレーム45をオプシ
ョン本体に取り付けることは前述の第1の実施の形態と
同様である。
【0072】この場合、爪43が係止部34aに係合し
た状態で、欠歯部30が駆動歯車24と対向し、かつ半
月給紙ローラ22の切欠部22aが図7に示すように下
側に位置する下弦の状態となるように位相合わせをしな
がら組立を行う必要がある。また、給紙歯車39に位置
決め孔39cを穿設するとともに、従動歯車28および
切欠カム34に位置決め孔28bを穿設する。そして、
この際の位相合わせを容易とするために位置決め孔39
シート位置決め孔28bとに同時に嵌合するピンを備え
た治具(図示せず)を挿入して位相合わせを行う。
【0073】そして、ピンを備えた治具を位置決め孔3
9cと位置決め孔28bとに同時に嵌合させることによ
り、給紙歯車39と従動歯車28との位相を完全に一致
させることが可能となる。
【0074】なお、上述の実施の形態では、シートとし
て記録紙を用いた場合について説明したが、合成樹脂な
どで構成した各種シートを用いることもできる。
【0075】また、シート給送装置はデュプロ方式のも
のについて説明したが、これに限定されるものではな
い。
【0076】同様に上述の実施の形態では、画像形成装
置の一例としてレーザビームプリンタを用いて説明した
が、画像形成装置はこれに限定されるものではなく、例
えば複写機などに適用してもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転制御手段によって付勢手段による欠歯歯車に対する
初期回転力の付与を制御し、該付勢手段によって欠歯部
が駆動力伝達手段と対向している欠歯歯車を、有歯部が
駆動力伝達手段と噛合させるようにして、前記駆動力伝
達手段からの駆動力を給送手段に間欠的に伝達させる構
成を一つに組合せたので、間欠回転伝達手段を給送手段
に対して容易に着脱でき、組立作業および分解作業が簡
易に行える。
【0078】また、他の発明によれば、前記欠歯歯車の
軸と同軸に支持される第1の歯車の歯数を、給送回転体
と同軸上の第2の歯車の歯数の整数倍とし、前記欠歯歯
車の回転によって前記給送回転体を回転させるようにし
たので、シートが所定の位置に到達するまで確実に給送
手段を給紙動作させることができ、給送手段によってシ
ートを長い距離給送させる場合でも、回転制御手段への
通電時間を短くでき、消費電力を削減でき、回転制御手
段に用いられるソレノイドの寿命の低下を防ぐことがで
きる。
【0079】さらに、他の発明によれば、給紙ローラお
よび欠歯歯車のそれぞれの位相一致手段を合わせて給紙
ローラと欠歯歯車とを組合せるようにしたので、組立作
業やメンテナンス作業が容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート給送装
置の要部を拡大して示す背面図である。
【図2】同上の動作を説明するための背面図である。
【図3】同じく動作を説明するための背面図である。
【図4】本発明のシート給送装置を備えた画像形成装置
を示す概略構成図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るシート給送装
置を示す背面図である。
【図6】オプションカセットを2段備えたレーザービー
ムプリンタを示す断面図である。
【図7】半月給紙ローラの回転に用いられるシート給送
装置を示す要部拡大図である。
【図8】従来のシート給送装置の要部を拡大して示す背
面図である。
【符号の説明】
22 給送手段(給送回転体、半月状の給紙ロー
ラ) 24 駆動力伝達手段(駆動歯車) 28 間欠回転伝達手段(欠歯歯車、従動歯車) 29 有歯部 30 欠歯部 31 スリット 34 回転制御手段(回転制御カム、切欠カム) 36 間欠回転伝達手段(付勢手段、引張バネ) 37 回転手段(第1の歯車) 39 第2の歯車(給紙歯車) 41 回転制御手段(ソレノイド) 42 回転制御手段(可動片) P シート(記録紙)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを給送する給送手段と、該給送手
    段に、間欠的に回転を伝達する間欠回転伝達手段とを有
    するシート給送装置において、 前記間欠回転伝達手段は、 前記給送手段により前記シートを給送するために駆動源
    によって回転する駆動力伝達手段と、 該駆動力伝達手段と対向するとともに、該駆動力伝達手
    段の回転を伝達する有歯部および該駆動力伝達手段の回
    転の伝達を遮断する欠歯部とを有する欠歯歯車と、 該欠歯歯車を前記駆動力伝達手段に噛合させるために該
    欠歯歯車を前記欠歯部から有歯部へ回転させるように付
    勢する付勢手段と、 該付勢手段による前記欠歯歯車への回転力の付与を一時
    的に停止させる回転制御手段と、 前記欠歯歯車の軸に同軸上に支持され、前記給送手段に
    回転を伝達する回転手段とを一体に備えた、 ことを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記回転制御手段は、前記欠歯歯車の軸
    に同軸上に支持される回転制御カムと、該回転制御カム
    に対して係脱して回転制御カムの回転を制御する可動片
    と、該可動片を、1回の給紙動作で1回転だけ該欠歯歯
    車を回転させるように前記回転制御カムに係脱させるソ
    レノイドとを備えた、 ことを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記回転手段は、第1の歯車であり、 前記給送手段は、前記シートを給送する給送回転体およ
    び該給送回転体と同軸上に支持され、前記第1の歯車に
    常時噛合している第2の歯車を有するものである、 ことを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の歯車の歯数に対して第1の歯
    車の歯数が整数倍に設定されている、 ことを特徴とする請求項3記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記給送回転体は、半月状の給紙ローラ
    である、 ことを特徴とする請求項3記載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 前記半月状の給紙ローラが下弦状態にあ
    るときに前記欠歯部が前記駆動力伝達手段と対向して組
    み付けられるように該半月状の給紙ローラおよび該欠歯
    歯車のそれぞれに位相一致手段を形成した、 ことを特徴とする請求項5記載のシート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記位相一致手段は、矢印マークであ
    る、 ことを特徴とする請求項6記載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1記載のシ
    ート給送装置と、該シート給送装置から給送されたシー
    トを画像形成する画像形成部とを有する、 ことを特徴とする画像形成装置。
JP10074731A 1998-03-23 1998-03-23 シート給送装置およびこれを備えた画像形成装置 Pending JPH11268838A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10074731A JPH11268838A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 シート給送装置およびこれを備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10074731A JPH11268838A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 シート給送装置およびこれを備えた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11268838A true JPH11268838A (ja) 1999-10-05

Family

ID=13555678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10074731A Pending JPH11268838A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 シート給送装置およびこれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11268838A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003292177A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Seiko Epson Corp 歯車、給紙装置、記録装置
JP2013044352A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Nidec Sankyo Corp ギヤードモータおよびその製造方法
US9938096B2 (en) * 2016-03-28 2018-04-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet supply apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003292177A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Seiko Epson Corp 歯車、給紙装置、記録装置
JP2013044352A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Nidec Sankyo Corp ギヤードモータおよびその製造方法
US9938096B2 (en) * 2016-03-28 2018-04-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet supply apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3782721B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JPH10153247A (ja) 駆動制御装置及びシート給送装置及び画像形成装置
JP5387704B2 (ja) シート搬送装置
EP0059631B1 (en) Improved paper feeding device and paper guiding device in a copying apparatus
JPH11268838A (ja) シート給送装置およびこれを備えた画像形成装置
JP3912880B2 (ja) クラッチ装置及び給紙装置
JP2000310311A (ja) 回転力間欠伝達装置とこの装置を備えた画像形成装置
JP2002265076A (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
US20160244283A1 (en) Sheet feeding apparatus and image forming apparatus
JP2001225973A (ja) 画像形成装置
JP4273115B2 (ja) 画像形成装置
JPH10148985A (ja) 駆動伝達制御装置
JP3459695B2 (ja) シート給送装置及び該シート給送装置を備えた画像形成装置
JP3394862B2 (ja) 画像形成装置における給紙装置
JPH08277042A (ja) 自動給紙装置
JPH0619338A (ja) カラー画像形成装置
JP2008265914A (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JPH09236163A (ja) 駆動伝達機構及び給紙装置及び画像形成装置
JP2009122562A (ja) シート搬送装置、および画像形成装置
JPH11222323A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP2007254138A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP2002265083A (ja) 給紙装置
JPH09278205A (ja) 給紙装置
JP3896724B2 (ja) 振子ギア機構
JP2006106328A (ja) 画像形成装置