JP2002265083A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2002265083A
JP2002265083A JP2001067853A JP2001067853A JP2002265083A JP 2002265083 A JP2002265083 A JP 2002265083A JP 2001067853 A JP2001067853 A JP 2001067853A JP 2001067853 A JP2001067853 A JP 2001067853A JP 2002265083 A JP2002265083 A JP 2002265083A
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JP2001067853A
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Toshiyuki Kikuchi
俊幸 菊地
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置の稼働中に、給紙コロが停止し
ている場合にも、分離コロに対して戻し方向への駆動力
を伝達することによって、給紙スタート時に重送を発生
させないようにすることができる。 【解決手段】 呼出しコロ3と、該呼出しコロの下流側
に位置し給紙方向へ回転駆動されることにより用紙を更
に下流側に給送する給紙コロ4と、該給紙コロと外周面
で接するとともに戻し方向へ回転駆動されることによっ
て給紙コロとの協働によって重送用紙を分離する分離コ
ロ5と、を備え、モータMによって、給紙コロに対して
は給紙方向への回転駆動力を伝達し、分離コロに対して
はトルクリミッタを介して戻し方向への駆動力を伝達す
る構成において、2系統の駆動力伝達経路を設け、給紙
時と非給紙時に、夫々異なった駆動力伝達経路を作動さ
せて給紙コロ及び分離コロ,又は分離コロを駆動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の画像形成装置、印刷装置等に使用される
給紙装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、FAX等の画像形成
装置、印刷装置等にあっては、給紙トレイ等に積載した
用紙を給紙装置によって一枚ずつ画像形成部、印刷部等
に給紙することによって、画像形成、印刷を行うように
構成している。給紙装置(FRR給紙装置)は、給紙ト
レイ等に積載状態で収容した複数枚の用紙の最上面に接
触して給紙方向へ回転することによって最上面の用紙を
一枚ずつ取出す呼出しコロと、呼出しコロによって取出
された用紙を更に下流側の画像形成部等に向けて給送す
る給紙コロと、給紙コロの外周面にニップして戻し方向
へ小さいトルクにて回転することによって重送用紙を戻
し方向へ戻す(或いは前進を阻止する)分離コロと、分
離コロに対する戻し方向への駆動力伝達を所定に制限す
るトルクリミッタ等を有する。このように分離コロに対
してトルクリミッタを介して給紙方向とは逆方向(戻し
方向)への駆動力をかけて分離する方式の給紙装置にお
いては、給紙性能は優れているが、分離コロに対して逆
方向への駆動力をかけるために駆動負荷が増大すると言
う欠点がある。また、駆動負荷が増大する他の原因は、
給紙装置を複数段の給紙トレイ毎に配置するために駆動
負荷となる分離コロの個数が増大することと、レイアウ
ト的に駆動モータから遠い位置にある給紙装置が出現す
るために伝達効率が更に低下する。このような不具合を
解消するために、使用している給紙トレイに係わる給紙
装置のみに負荷を発生させる「同期駆動」と言う方法が
取られている。この同期駆動方法では、駆動モータから
給紙装置に対する駆動力の伝達をON、0FFする給紙
クラッチがONした時だけ、分離コロにトルクリミッタ
を介して給紙方向とは逆方向の駆動力をかける。この方
法によれば、トータルで駆動負荷を低減することが出来
る。しかし、この方法によった場合、給紙クラッチがO
FFしている時には分離コロに対する駆動力が伝達され
ないため、分離力が低減する。実際には、給紙クラッチ
がOFFしている時であっても、前回行われた給紙動作
によって給紙コロ・分離コロのニップ部に用紙の先端部
が残っていることがあり、そのような状態にある給紙装
置を作動させると、重送が発生し易くなる。
【0003】次に、呼出しコロ・給紙コロ・分離コロか
ら成る給紙装置(FRR給紙装置)において、給紙トレ
イ上に新たにセットされた用紙束を給紙開始する際に
は、一枚目(最上部)の用紙以外は用紙の先端位置が変
動する。即ち、用紙束をセットした後、最上部の一枚目
の用紙の先端は給紙トレイ上の正規の位置にセットされ
た状態にあり、給紙が始まると、呼出しコロにより最上
部の用紙が給紙されるが、給紙される用紙は一枚とは限
らず、複数枚重なって送り出される場合がある。複数枚
給紙された用紙は、分離コロにより一枚ずつに分離され
て前進を阻止され、最上部の用紙一枚だけが給紙コロに
よって給紙される。残った重送用紙の先端は、給紙コロ
・分離コロのニップに有り、次の給紙時のスタート時に
はこの位置にある。このため、連続給紙時に紙間距離に
長い・短いのバラツキが発生し、安定した給紙を得るこ
とが難しくなっている。
【0004】次に、コピーを取っている時に給紙装置に
よって送り出される用紙が搬送途中でジャムを起こす事
態を避けることは難しい。特に連続コピー時にジャムが
発生した場合に、機内に残った用紙の停止位置が問題と
なる。即ち、用紙が2つのユニット間にまたがって停止
し残留した場合、具体的には例えば、給紙トレイと下流
側の搬送路との間にまたがって用紙が残った場合にはそ
のままの状態で機械を停止させることになる。この際、
詰まった用紙を除去するためには給紙トレイを引き出す
必要があるが、残紙は引き出し動作により破れてしまい
機内に残った部分は除去が更に難しくなり機内に残って
しまう。破れた部分が紙搬送経路内に残った場合には、
次に新たに給紙された用紙は残った用紙片に邪魔されて
通紙出来なくなり、サービスマンコールとなってしま
う。これを避けるためにはジャム除去性の改善を行う必
要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたものである。即ち、分離コロに対してトルクリ
ミッタを介して給紙方向とは逆方向(戻し方向)への駆
動力をかけて分離する方式の給紙装置において同期駆動
方式を採用した場合には、給紙クラッチがOFFしてい
る時であっても、前回行われた給紙動作によって給紙コ
ロ・分離コロのニップ部に用紙の先端部が残っているこ
とがあり、そのような状態にある給紙装置を作動させる
と、分離コロの作動が不十分となって重送が発生し易く
なる、という問題が発生する。本発明の第1の課題はこ
のような不具合を解決することにあり、給紙コロが停止
している場合にも、分離コロに対して戻し方向への駆動
力を伝達することによって、上記のごとき状況下での給
紙スタート時に重送を発生させないようにすることを課
題とする。次に、本発明の第2の課題は、呼出しコロ・
給紙コロ・分離コロから成る給紙装置(FRR給紙装
置)によって重送処理した結果、残った重送用紙の先端
が給紙コロ・分離コロのニップに有るために、その後の
連続給紙時に紙間距離に長い・短いのバラツキが発生
し、安定した給紙を得ることが難しくなるという不具合
を解消することにある。次に、本発明の第3の課題は、
給紙トレイと下流側の搬送路との間にまたがって用紙が
残った状態で給紙装置が停止した場合に、詰まった用紙
を除去するために給紙トレイを引き出したとしても、ジ
ャム用紙が破れることなくスムーズなジャム処理を行う
ことができる給紙装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、積載された用紙の最上面に接し
て給紙方向へ回転駆動されることによって最上面の用紙
を取出す呼出しコロと、該呼出しコロの下流側に位置し
給紙方向へ回転駆動されることにより用紙を更に下流側
に給送する給紙コロと、該給紙コロと外周面で接すると
ともに戻し方向へ回転駆動されることによって給紙コロ
との協働によって重送用紙を分離する分離コロと、該分
離コロに伝達される戻し方向への駆動力を制限するトル
クリミッタと、を備え、モータによって、前記給紙コロ
に対しては給紙方向への回転駆動力を伝達し、前記分離
コロに対してはトルクリミッタを介して戻し方向への駆
動力を伝達する構成において、2系統の駆動力伝達経路
を設け、給紙時と非給紙時に、夫々異なった駆動力伝達
経路を作動させて給紙コロ及び分離コロ,又は分離コロ
を駆動させることを特徴とする。請求項2の発明は、前
記モータとして、一機の正逆回転可能なモータを用いる
ことを特徹とする。請求項3の発明は、前記2系統の駆
動力伝達経路は、給紙コロ側及び分離コロ側の駆動力伝
達経路から成り、前記給紙コロ側駆動力伝達経路は、一
つの正逆回転可能な共通モータと、該共通モータの出力
ギヤと噛合する給紙コロ側ギヤと、給紙コロ側ギヤの軸
心に相対回転可能に挿通された給紙コロ軸と、該給紙コ
ロ軸に軸心を固定された前記給紙コロと、給紙コロ側ギ
ヤの軸心と給紙コロ軸との間に配置されて共通モータか
らの給紙方向への駆動力のみを給紙コロ軸に伝達する給
紙コロ側ワンウェイクラッチと、を備え、前記分離コロ
側駆動力伝達経路は、前記共通モータと、該共通モータ
の出力ギヤと噛合する第1の分離コロ側ギヤと、第1の
分離コロ側ギヤの軸心に第1のワンウェイクラッチを介
して挿通された第1の分離コロ軸と、第1の分離コロ軸
に第2のワンウェイクラッチを介して軸心を支持される
とともに前記給紙コロ側ギヤと噛合する第2の分離コロ
側ギヤと、該第1の分離コロ軸に軸心を一体的に支持さ
れた第1の伝達ギヤと、分離コロの軸心に一体化された
第2の分離コロ軸と、該第2の分離コロ軸に軸心を固定
されるとともに前記第1の伝達ギヤと噛合した第2の伝
達ギヤと、を備え、前記第1のワンウェイクラッチは、
前記共通モータからの戻し方向への駆動力だけを第1の
分離コロ軸に伝達し、前記第2のワンウェイクラッチ
は、前記共通モータからの給紙方向への駆動力だけを第
1の分離コロ軸に伝達することを特徴とする。
【0007】請求項4の発明は、積載された用紙の最上
面に接して給紙方向へ回転駆動されることによって最上
面の用紙を取出す呼出しコロと、該呼出しコロの下流側
に位置し給紙方向へ回転駆動されることにより用紙を更
に下流側に給送する給紙コロと、該給紙コロと外周面で
接するとともに戻し方向へ回転駆動されることによって
給紙コロとの協働によって重送用紙を分離する分離コロ
と、該分離コロに伝達される戻し方向への駆動力を制限
するトルクリミッタと、を備え、モータによって、前記
給紙コロに対しては給紙方向への回転駆動力を伝達し、
前記分離コロに対してはトルクリミッタを介して戻し方
向への駆動力を伝達する構成において、前記呼出しコロ
と前記給紙コロの駆動を別々に独立したモータ又は一つ
のモータによって行うことを特徴とする。請求項5の発
明は、前記呼出しコロを回転させることにより、停止し
ている前記給紙コロ及び分離コロのニップ部に用紙先端
部が突当たるまで送り出し、その後所定のタイミングで
給紙コロを回転させて該用紙を給紙する制御部を備えた
ことを特徴とする。請求項6の発明は、前記呼出しコロ
と給紙コロ間の搬送経路上に紙検知手段を備え、前記制
御部は、該紙検知手段が紙有りを検知した時には呼出し
コロを回転させず、紙無し検知時には呼出しコロを回転
させて停止中の給紙コロ及び分離コロのニップ部に突当
たるまで送り出すことを特徴とする。請求項7の発明
は、積載された用紙の最上面に接して給紙方向へ回転駆
動されることによって最上面の用紙を取出す呼出しコロ
と、該呼出しコロの下流側に位置し給紙方向へ回転駆動
されることにより用紙を更に下流側に給送する給紙コロ
と、該給紙コロと外周面で接するとともに戻し方向へ回
転駆動されることによって給紙コロとの協働によって重
送用紙を分離する分離コロと、該分離コロに伝達される
戻し方向への駆動力を制限するトルクリミッタと、を備
え、モータによって、前記給紙コロに対しては給紙方向
への回転駆動力を伝達し、前記分離コロに対してはトル
クリミッタを介して戻し方向への駆動力を伝達する構成
において、前記モータによって給紙コロを給紙方向とは
逆方向に回転した時、分離コロが給紙コロとの連れまわ
り回転が可能となることを特徴とする。請求項8の発明
は、一つの共通モータを正逆回転させることにより、前
記給紙コロの正逆回転を行うことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態により詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の一実施形態に係る給
紙装置を備えた画像形成装置の概略構成図、図2(a)
及び(b)は給紙装置の要部構成図であり、感光体ドラ
ム10、帯電器11、現像器12、転写器13、定着器
14等から成る画像形成部に対して給紙装置1から用紙
(転写紙)Pが一枚づつ供給される。具体的には、転写
位置の手前に位置するレジストローラ対15に向けて給
紙装置1から供給された用紙Pは、レジストローラ対1
5の駆動によって転写位置に給紙されて感光体上のトナ
ー像を転写され、定着器14によって定着される。給紙
装置1は、給紙トレイ2上に積載された用紙Pの最上面
最上面に接して給紙方向(反時計周り方向)へ回転駆動
されることによって最上面の用紙を取出す呼出しコロ3
と、該呼出しコロ3の下流側に位置し給紙方向(反時計
周り方向)へ回転駆動されることにより用紙を更に下流
側に給送する給紙コロ4と、該給紙コロ4と外周面で接
するとともに戻し方向(時計周り方向)へ回転駆動され
ることによって給紙コロ4との協働によって重送用紙を
分離する分離コロ5と、該分離コロ5に伝達される戻し
方向への駆動力を制限する図示しないトルクリミッタ
と、を備える。本発明の実施形態の特徴的な構成は、一
機の正逆回転可能なモータMによって、給紙コロ4に対
しては給紙方向への回転駆動力を伝達し、分離コロ5に
対してはトルクリミッタを介して戻し方向への駆動力を
伝達する時、2系統の駆動力伝達経路を設け、給紙時と
非給紙時に、夫々異なった駆動力伝達経路を作動させて
給紙コロ4及び分離コロ5,又は分離コロ5を駆動させ
るようにした点にある。
【0009】前記2系統の駆動力伝達経路は、給紙コロ
側の駆動力伝達経路と、分離コロ側の駆動力伝達経路か
ら成る。給紙コロ側駆動力伝達経路は、一つの正逆回転
可能な共通モータMと、該共通モータMの出力ギヤ21
と噛合して従動する給紙コロ側ギヤ22と、給紙コロ側
ギヤ22の軸心22aに相対回転可能に挿通された給紙
コロ軸23と、該給紙コロ軸23に軸心を固定された前
記給紙コロ4と、給紙コロ側ギヤ22の軸心22aと給
紙コロ軸23との間に配置されて共通モータMからの給
紙方向への駆動力のみを給紙コロ軸23に伝達する給紙
コロ側ワンウェイクラッチ24と、を備える。給紙コロ
側ワンウェイクラッチ24は、給紙方向とは逆方向(戻
し方向)への駆動力をキャンセルして空回りし、給紙コ
ロ軸23には伝達しない。前記分離コロ側駆動力伝達経
路は、前記共通モータMと、該共通モータの出力ギヤ2
1と噛合する第1の分離コロ側ギヤ31と、第1の分離
コロ側ギヤ31の軸心31aに第1のワンウェイクラッ
チ32を介して挿通された第1の分離コロ軸33と、第
1の分離コロ軸33に第2のワンウェイクラッチ34を
介して軸心を支持されるとともに前記給紙コロ側ギヤ2
2と噛合する第2の分離コロ側ギヤ35と、該第1の分
離コロ軸33に軸心を一体的に支持された第1の伝達ギ
ヤ36と、分離コロ5の軸心に一体化された第2の分離
コロ軸37と、該第2の分離コロ軸37に軸心を固定さ
れるとともに第1の伝達ギヤ36と噛合した第2の伝達
ギヤ38と、を備える。第1のワンウェイクラッチ32
は、共通モータMからの戻し方向への駆動力だけを第1
の分離コロ軸33に伝達し、給紙方向への駆動力はキャ
ンセルして伝達しない。第2のワンウェイクラッチ34
は、共通モータMからの給紙方向への駆動力だけを分離
コロ軸に伝達し、戻し方向への駆動力はキャンセルして
伝達しない。以上の構成において、給紙トレイ2に積載
された用紙Pが給紙装置1により一枚ずつ送り出され、
レジストローラ対15で用紙と感光体上の画像の位置合
わせを行うために所定のタイミングで転写部に用紙を送
り出す。給紙装置1は、積載された用紙の上から分離
し、下搬走路に送り出す。呼出しコロ3は送り出した用
紙先端が給紙コロ4、分離コロ5のニップ部に十分届く
まで積載された用紙P表面に当接して回転し、その後ソ
レノイド等により用紙P表面から離間する。いつまでも
呼出しコロ3が用紙上面に当接して用紙に送り力を加え
ると、分離コロ5による分離性が低下し多枚送りが発生
しやすくなるからである。分離コロ5には図示しないト
ルクリミッタを介して給紙方向と逆方向への駆動力が第
2の分離コロ軸37にかかっている。この戻し方向への
駆動力が分離コロ5にかかっていることが、給紙コロ4
・分離コロ5のニップ部に2枚以上の紙が挟まっている
ときに行われる給紙に際しての重送防止のために役立
つ。また、前回の給紙動作時に給紙コロ4・分離コロ5
によって行われた分離によって、分離されて残った用紙
の先端が両コロ4,5のニップ部に位置している状態
で、給紙を行ったときに発生しやすい重送についても、
給紙コロ4がOFFしている間に分離コロ5に戻り方向
への駆動力を伝達しておくことによって十分に解消する
ことができる。
【0010】次に、図2(a)(b)に基づいて本発明
の給紙装置の動作について説明する。(a)は、給紙方
向へモータを駆動した場合の動作を示し、(b)は逆転
方向へ駆動した場合の動作を示す。共通モータMは正逆
転可能なリバーシブルモータであり、矢印Aで示した給
紙方向に回転した時には、出力ギヤ21から給紙コロ側
ギヤ22に対して同方向への駆動力が順次伝達され、給
紙コロ側ワンウェイクラッチ24の作動によって給紙コ
ロ側ギヤ22と給紙コロ軸23とがロック状態となり、
給紙コロ4が矢印Cで示す給紙方向に回転する。一方、
このとき分離コロ5にはトルクリミッタを介して破線矢
印方向(戻し方向)への駆動力がかかる。即ち、出力ギ
ヤ21から給紙方向への駆動力の伝達を受ける第1の分
離コロ側ギヤ31は第1のワンウェイクラッチ32の作
用によって空転し、駆動力を第1の分離コロ軸33に伝
達しないが、給紙コロ側ギヤ22と噛合している第2の
分離コロ側ギヤ35が給紙コロ側ギヤ22から戻り方向
への駆動力を受けて矢印方向へ回転する。すると、第2
のワンウェイクラッチ34が作動して第2の分離コロ側
ギヤ35と第1の分離コロ軸33とがロック状態にな
り、戻し方向への駆動力が伝達ギヤ36,38、第2の
分離コロ軸37を経て分離コロに伝達される。このよう
に給紙時には、ギヤ22とギヤ35が噛合っているため
給紙コロ4が用紙を送っている時は、分離コロ5に対し
てはトルクリミッタを介して破線矢印方向への駆動力が
かかっているので、給紙する用紙を一枚ずつ分離してい
る。
【0011】次に、図2(b)に示すように共通モータ
Mが矢印Bで示す戻し方向(逆転方向)に回転すると、
出力ギヤ21からの駆動力は給紙コロ側ギヤ22に伝達
されるが、戻し方向への駆動力が伝達された場合には給
紙コロ側ワンウェイクラッチ24が非ロック状態となっ
て給紙コロ軸23との間を連結しないので、給紙コロ側
ギヤ22は空転する。従って、給紙コロ4は駆動しな
い。一方、出力ギヤ21と噛合する第1の分離コロ側ギ
ヤ31は、戻し方向Dへ回転し、第1のワンウェイクラ
ッチ32がロック状態となって第1の分離コロ軸33と
結合し、ギヤ36,38、第2の分離コロ軸37、更に
は図示しないトルクリミッタを介して分離コロ5に駆動
力を伝達する。この際、空転している給紙コロ側ギヤ2
2と噛合する第2の分離コロ側ギヤ35は第2のワンウ
ェイクラッチ34の作動によってフリー状態(非ロック
状態)となり、第1の分離コロ軸33に対して空転す
る。このように給紙コロ4に給紙方向の駆動力が伝達さ
れていないOFFの状態においても、分離コロ5には戻
し方向への駆動力が伝達されている。従って、前回の給
紙動作時に給紙コロ4・分離コロ5によって行われた分
離によって、分離されて残った用紙の先端が両コロ4,
5のニップ部に位置している状態で、給紙を行ったとき
に発生しやすい重送についても、給紙コロ4がOFFし
ている間に分離コロ5に戻り方向への駆動力を伝達して
おくことによって十分に解消することができる。上記の
ごとく構成することにより、一つのモータで2系統のル
ート(駆動力伝達経路)で分離コロ5の駆動軸37を駆
動することが可能となり、給紙コロ4の停止時も分離力
を維持することが可能となる。また、駆動軸37を直接
駆動できるため非常に効率的となる。
【0012】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を説明する。なお、図1を併せて参照しつつ説
明する。従来の呼出しコロ3と給紙コロ4の駆動は、一
つのモータにより行われ、両コロ3,4をギヤ等で連結
することによって別々に動く様には構成されていない。
呼出しコロ3は先に送り出した用紙Pの先端部が給紙コ
ロ4と分離コロ5のニップ部に十分届くまで積載された
用紙P表面に当接し回転を継続し、その後ソレノイド等
により呼出しコロを用紙P表面から離間させる。いつま
でも呼出しコロ3が用紙最上面に当接して用紙に送り力
を加え続けると、分離コロ5での分離性が低下し多枚送
りが発生しやすくなる。また、前述のごとく、複数枚給
紙された用紙は、分離コロ5により一枚ずつに分離され
て前進を阻止され、最上部の用紙一枚だけが給紙コロに
よって給紙される。残った重送用紙の先端は、給紙コロ
・分離コロのニップに有り、次の給紙時のスタート時に
はこの位置にある。このため、連続給紙時に紙間距離に
長い・短いのバラツキが発生し、安定した給紙を得るこ
とが難しくなっている。このような不具合を解消するた
め、本発明は図3に示すように、呼出しコロ3を駆動す
るための呼出しモータ40と、給紙コロ4を駆動するた
めの給紙モータ41を別個に設置し、呼出しコロ3と給
紙コロ4との間に紙検知部材45を配置し、更に給紙コ
ロ4の下流側適所、即ち狙いの紙間距離よりも短い位置
に、紙検知部材46を設置する。図示しない制御部は、
これらの紙検知部材46からの検知信号に基づいて各モ
ータ40、41を個別に駆動する。
【0013】図示しない制御部から連続給紙を指示する
信号が出ると、呼出しモータ40と給紙モータ41が動
き出し、呼出しコロ3と給紙コロ4が矢印方向に回転を
開始し、用紙束の最上部の用紙を先ず1枚下流側に給紙
する。一方、この時分離コロ5は内蔵のトルクリミッタ
を介して破線矢印方向(戻し方向)に駆動がかかってい
るため、重送用紙を分離する。一枚目の用紙後端が給紙
コロ4・分離コロ5のニップを通過してかつ給紙コロ4
が停止した後で、紙検知部材45が用紙が存在しないこ
とを検知した場合には、制御部は呼出しコロ3を回転さ
せて次紙の先端を給紙コロ4・分離コロ5のニップに突
当るまで給紙する。続いて、制御部は両コロ4,5によ
って給送された一枚目の用紙の後端を紙検知部材46が
検知した後で、所定の時間をおいて、給紙コロ4を回転
させて次の用紙を給紙する。この時呼出しモータ40は
停止していて呼出しコロ3は連れまわりによる回転を行
っている。呼出しコロ3は用紙上面に接しているため回
転するだけで送り力は発生していないので、分離性に悪
い影響を与えることはない。紙検知部材45が用紙の存
在を検知した時には、制御部は呼出しコロ3の駆動を停
止し、その後所定のタイミングで給紙コロ4の回転をス
タートさせ次紙を給紙する。この様に次紙のスタート位
置が決まっているために紙間距離のバラツキがなく安定
した給紙を行うことができる。
【0014】図3は呼出しコロ3と給紙コロ4の駆動方
法の他の実施形態の概略図であり、一つの共通モータM
によって両コロ3,4を個別に駆動する。共通モータM
からの駆動力は2系統の駆動力伝達経路を経て呼出しコ
ロ3、給紙コロ4に夫々伝達される。前記2系統の駆動
力伝達経路は、呼出しコロ側の駆動力伝達経路と、給紙
コロ側の駆動力伝達経路から成る。呼出しコロ側駆動力
伝達経路は、一つの正逆回転可能な共通モータMと、該
共通モータMの出力ギヤ51と噛合して従動する呼出し
コロ側ギヤ52と、呼出しコロ側ギヤ52の軸心に対し
てワンウェイクラッチ53を介して相対回転及び一体化
可能に挿通された呼出しコロ軸54と、呼出しコロ軸5
4に軸心を固定された前記呼出しコロ3と、を備える。
ワンウェイクラッチ53は、呼出しコロ側ギヤ52と呼
出しコロ軸54との間に配置されて、共通モータMから
の呼出し方向(矢印A,C方向)への駆動力のみを呼出
しコロ軸54に伝達する。従って、呼出し方向とは逆方
向への駆動力をキャンセルして空回りし、呼出しコロ軸
54には伝達しない。
【0015】給紙コロ側駆動力伝達経路は、一つの正逆
回転可能な共通モータMと、該共通モータMの出力ギヤ
51と噛合して従動する中間ギヤ60と、給紙コロ側ギ
ヤ61と、給紙コロ側ギヤ61の軸心に対してワンウェ
イクラッチ62を介して相対回転及び一体化可能に挿通
された給紙コロ軸63と、給紙コロ軸63に軸心を固定
された前記給紙コロ4と、を備える。ワンウェイクラッ
チ62は、給紙コロ側ギヤ61と給紙コロ軸63との間
に配置されて、共通モータMからの給紙方向(矢印B,
D方向)への駆動力のみを給紙コロ軸63に伝達する。
従って、呼出し方向への駆動力をキャンセルして空回り
し、給紙コロ軸63には伝達しない。共通モータMは正
逆転可能なリバーシブルモータであり、矢印Aで示す呼
出し方向に回転した時には呼出しコロ3が矢印E方向に
回転し、給紙コロ4は停止したままである。一方、共通
モータMが矢印Bで示す給紙方向に回転した時には呼出
しコロ3は停止し、給紙コロ4は矢印F方向に回転す
る。ギヤ52,61はそれぞれ内側にワンウェイクラッ
チ53,62が設置されている。呼出しコロ側ギヤ52
は矢印C方向に回転する時だけ軸54にロックするため
軸54は矢印で示す呼出し方向に回転し、呼出しコロ3
は矢印方向Eに回転する。また、ギヤ61は矢印方向D
に回転する時だけ軸63にロックし、軸63は矢印方向
に回転し給紙コロ4は矢印F方向に回転する。一つの共
通モータMで呼出しコロ3と給紙コロ4を別々に回転さ
せることができる。図4の実施形態に係る給紙装置は、
図3に示した給紙装置と同様の動作を一つの共通モータ
を用いて実現できるので、部品点数の削減による小型
化、低コスト化を実現できる。
【0016】(第3の実施の形態)次に、図5及び図6
(a)(b)に基づいて本発明の第3の実施形態を説明
する。図5に示した画像形成装置の構成及び動作につい
ては、第1の実施形態の説明中に図1に関して述べたの
で重複した説明は省略する。呼出しコロ3は先に送り出
した用紙Pの先端部が給紙コロ4と分離コロ5のニップ
部に十分届くまで積載された用紙P表面に当接し回転を
継続し、その後ソレノイド等により呼出しコロを用紙P
表面から離間させる。いつまでも呼出しコロ3が用紙最
上面に当接して用紙に送り力を加え続けると、分離コロ
5での分離性が低下し多枚送りが発生しやすくなる。ま
た、前述のごとく、複数枚給紙された用紙は、分離コロ
5により一枚ずつに分離されて前進を阻止され、最上部
の用紙一枚だけが給紙コロによって給紙される。
【0017】ところで、用紙ジャム発生時に用紙Pが給
紙コロ4・分離コロ5のニップ部と呼出しコロ3によっ
て夫々挟持された状態で残った場合、ジャム処理をしよ
うとして給紙トレイを引き出すと前述の様に用紙の一部
が破れて給紙装置内に残り、サービスマンコールとなっ
てしまう。そこで、本実施形態では給紙トレイ引き出し
前に、給紙コロ4、分離コロ5を夫々図5、図6(b)
中の矢印方向D、E(戻し方向)に回転させることによ
り、残紙P1を給紙トレイ2内に戻す動作を行ってから
機械を停止する。このように制御することにより給紙ト
レイを引き出しても用紙の破れ等もなくスムーズなジャ
ム処理を行うことが可能となる。図6はこのような動作
を可能にするための給紙装置の駆動力伝達機構の構成例
を示す図である。本実施形態に係る給紙装置の特徴的な
構成は、一機の正逆回転可能なモータMによって、給紙
コロ4に対しては給紙方向への回転駆動力を伝達し、分
離コロ5に対してはトルクリミッタを介して戻し方向へ
の駆動力を伝達する時、2系統の駆動力伝達経路を設
け、給紙時と非給紙時に、夫々異なった駆動力伝達経路
を作動させて給紙コロ4及び分離コロ5,又は分離コロ
5を駆動させるようにした点にある。前記2系統の駆動
力伝達経路は、給紙コロ側の駆動力伝達経路と、分離コ
ロ側の駆動力伝達経路から成る。給紙コロ側駆動力伝達
経路は、一つの正逆回転可能な共通モータMと、該共通
モータMの出力ギヤ21と噛合して従動する給紙コロ側
ギヤ22と、給紙コロ側ギヤ22の軸心22aに相対回
転可能に挿通された給紙コロ軸23と、該給紙コロ軸2
3に軸心を固定された前記給紙コロ4と、給紙コロ側ギ
ヤ22の軸心22aと一体化された給紙コロ軸23と、
を備える。前記分離コロ側駆動力伝達経路は、前記共通
モータMと、該共通モータの出力ギヤ21と噛合する第
1の分離コロ側ギヤ31と、第1の分離コロ側ギヤ31
の軸心31aにワンウェイクラッチ32を介して挿通さ
れた第1の分離コロ軸33と、該第1の分離コロ軸33
に軸心を一体的に支持された第1の伝達ギヤ36と、分
離コロ5の軸心に一体化された第2の分離コロ軸37
と、該第2の分離コロ軸37に軸心を固定されるととも
に第1の伝達ギヤ36と噛合した第2の伝達ギヤ38
と、を備える。ワンウェイクラッチ32は、共通モータ
Mからの矢印A方向への駆動力(図6(a)の矢印F方
向の駆動力)だけを第1の分離コロ軸33に伝達し、逆
方向への駆動力(図6(b)の矢印F‘方向への駆動
力)はキャンセルして軸33へ伝達しない。
【0018】以上の構成において、給紙トレイ2に積載
された用紙Pが給紙装置1により一枚ずつ送り出され、
レジストローラ対15で用紙と感光体上の画像の位置合
わせを行うために所定のタイミングで転写部に用紙を送
り出す。給紙装置1は、積載された用紙の上から分離
し、下搬走路に送り出す。呼出しコロ3は送り出した用
紙先端が給紙コロ4、分離コロ5のニップ部に十分届く
まで積載された用紙P表面に当接して回転し、その後ソ
レノイド等により用紙P表面から離間する。いつまでも
呼出しコロ3が用紙上面に当接して用紙に送り力を加え
ると、分離コロ5による分離性が低下し多枚送りが発生
しやすくなるからである。分離コロ5には図示しないト
ルクリミッタを介して給紙方向と逆方向への駆動力が第
2の分離コロ軸37にかかっている。この戻し方向への
駆動力が分離コロ5にかかっていることが、給紙コロ4
・分離コロ5のニップ部に2枚以上の紙が挟まっている
ときに行われる給紙に際しての重送防止のために役立
つ。
【0019】次に、図6(a)(b)に基づいて本実施
形態の給紙装置の動作について説明する。(a)は、給
紙方向Aへモータを駆動した場合の動作を示し、(b)
は逆転方向Bへ駆動した場合の動作を示す。共通モータ
Mは正逆転可能なリバーシブルモータであり、矢印Aで
示した給紙方向に回転した時には、出力ギヤ21から給
紙コロ側ギヤ22に対して同方向への駆動力が順次伝達
され、給紙コロ4が矢印Cで示す給紙方向に回転する。
一方、このとき分離コロ5にはトルクリミッタを介して
破線矢印方向(戻し方向)への駆動力がかかる。即ち、
出力ギヤ21から給紙方向への駆動力の伝達を受ける第
1の分離コロ側ギヤ31が駆動力を第1の分離コロ軸3
3に伝達し、戻し方向への駆動力が伝達ギヤ36,3
8、第2の分離コロ軸37を経て分離コロ5に伝達され
る。このように給紙時には、分離コロ5に対してはトル
クリミッタを介して破線矢印方向への駆動力がかかって
いるので、給紙する用紙を一枚ずつ分離している。次
に、図6(b)に示すように共通モータMが矢印Bで示
す逆転方向に回転すると、出力ギヤ21からの駆動力は
給紙コロ側ギヤ22に伝達されて給紙コロ4が矢印Dで
示す戻し方向へ回転する。一方、出力ギヤ21と噛合す
る第1の分離コロ側ギヤ31は、戻し方向F‘へ回転す
るため、ワンウェイクラッチ32がフリー状態となって
第1の分離コロ軸33に対して空転し、軸33に対して
駆動力を伝達しない。このため、分離コロ5はフリーの
状態になり、戻し方向へ回転する給紙コロ4に連れ廻り
する。従って、両コロ4,5間にニップされた状態で停
止した用紙を給紙トレイ側に戻してニップ部から離脱さ
せることができる。
【0020】このように給紙コロ4に戻し方向への駆動
力が伝達されている状態においては、分離コロ5はフリ
ーの状態になっているので、共通モータMが方向Bに回
転した時にはギヤ31は空転し、連れまわりによる軸3
3の回転とは無関係となり、軸33の回転を妨げること
はない。この様な構成にすると一つのモータで給紙コロ
4を正逆2方向に回転させることにより本来の給紙動作
を行うばかりでなく、給紙部に残った紙をトレイに房す
ために給紙コロ4を逆転をさせることができ、ジャム処
理のために給紙トレイを引き出した際に、用紙が破れて
ユーザによる処理が困難になる虞がない。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像形成
装置の稼働中に、給紙コロが停止している場合にも、分
離コロに対して戻し方向への駆動力を伝達することによ
って、給紙スタート時に重送を発生させないようにする
ことができる。また、呼出しコロ・給紙コロ・分離コロ
から成る給紙装置(FRR給紙装置)によって重送処理
した結果、残った重送用紙の先端が給紙コロ・分離コロ
のニップに有るために、その後の連続給紙時に紙間距離
に長い・短いのバラツキが発生し、安定した給紙を得る
ことが難しくなるという不具合を解消することができ
る。また、給紙トレイと下流側の搬送路との間にまたが
って用紙が残った状態で給紙装置が停止した場合に、詰
まった用紙を除去するために給紙トレイを引き出したと
しても、ジャム用紙が破れることなくスムーズなジャム
処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る給紙装置を備えた画
像形成装置の概略構成図。
【図2】(a)及び(b)は給紙装置の要部構成図。
【図3】呼出しコロと給紙コロの駆動方法の他の実施形
態の概略図。
【図4】(a)及び(b)は本発明の他の実施形態の説
明図。
【図5】本発明の第3の実施形態の給紙装置を備えた画
像形成装置の概略構成図。
【図6】(a)及び(b)は第3の実施形態の要部構
成、及び動作説明図。
【符号の説明】
1 給紙装置、2 給紙トレイ、3 呼出しコロ、4
給紙コロ、5分離コロ、10 感光体ドラム、11 帯
電器、12 現像器、13 転写器、14 定着器、1
5 レジストローラ対、M モータ(共通モータ)、2
1 出力ギヤ、22 給紙コロ側ギヤ、23 給紙コロ
軸、24 給紙コロ側ワンウェイクラッチ、31 第1
の分離コロ側ギヤ、32 第1のワンウェイクラッチ、
33 第1の分離コロ軸、34 第2のワンウェイクラ
ッチ、35 第2の分離コロ側ギヤ、36 第1の伝達
ギヤ、37 第2の分離コロ軸、38 第2の伝達ギ
ヤ、40 呼出出しモータ、41 給紙モータ、45,
46 紙検知部材、51 出力ギヤ、52 呼出しコロ
側ギヤ、53 ワンウェイクラッチ、54 呼出しコロ
軸、60 中間ギヤ、61 給紙コロ側ギヤ、62 ワ
ンウェイクラッチ、63給紙コロ軸。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積載された用紙の最上面に接して給紙方
    向へ回転駆動されることによって最上面の用紙を取出す
    呼出しコロと、該呼出しコロの下流側に位置し給紙方向
    へ回転駆動されることにより用紙を更に下流側に給送す
    る給紙コロと、該給紙コロと外周面で接するとともに戻
    し方向へ回転駆動されることによって給紙コロとの協働
    によって重送用紙を分離する分離コロと、該分離コロに
    伝達される戻し方向への駆動力を制限するトルクリミッ
    タと、を備え、 モータによって、前記給紙コロに対しては給紙方向への
    回転駆動力を伝達し、前記分離コロに対してはトルクリ
    ミッタを介して戻し方向への駆動力を伝達する構成にお
    いて、2系統の駆動力伝達経路を設け、 給紙時と非給紙時に、夫々異なった駆動力伝達経路を作
    動させて給紙コロ及び分離コロ,又は分離コロを駆動さ
    せることを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記モータとして、一機の正逆回転可能
    なモータを用いることを特徹とする請求項1記載の給紙
    装置。
  3. 【請求項3】 前記2系統の駆動力伝達経路は、給紙コ
    ロ側及び分離コロ側の駆動力伝達経路から成り、 前記給紙コロ側駆動力伝達経路は、一つの正逆回転可能
    な共通モータと、該共通モータの出力ギヤと噛合する給
    紙コロ側ギヤと、給紙コロ側ギヤの軸心に相対回転可能
    に挿通された給紙コロ軸と、該給紙コロ軸に軸心を固定
    された前記給紙コロと、給紙コロ側ギヤの軸心と給紙コ
    ロ軸との間に配置されて共通モータからの給紙方向への
    駆動力のみを給紙コロ軸に伝達する給紙コロ側ワンウェ
    イクラッチと、を備え、 前記分離コロ側駆動力伝達経路は、前記共通モータと、
    該共通モータの出力ギヤと噛合する第1の分離コロ側ギ
    ヤと、第1の分離コロ側ギヤの軸心に第1のワンウェイ
    クラッチを介して挿通された第1の分離コロ軸と、第1
    の分離コロ軸に第2のワンウェイクラッチを介して軸心
    を支持されるとともに前記給紙コロ側ギヤと噛合する第
    2の分離コロ側ギヤと、該第1の分離コロ軸に軸心を一
    体的に支持された第1の伝達ギヤと、分離コロの軸心に
    一体化された第2の分離コロ軸と、該第2の分離コロ軸
    に軸心を固定されるとともに前記第1の伝達ギヤと噛合
    した第2の伝達ギヤと、を備え、 前記第1のワンウェイクラッチは、前記共通モータから
    の戻し方向への駆動力だけを第1の分離コロ軸に伝達
    し、 前記第2のワンウェイクラッチは、前記共通モータから
    の給紙方向への駆動力だけを第1の分離コロ軸に伝達す
    ることを特徴とする給紙装置。
  4. 【請求項4】 積載された用紙の最上面に接して給紙方
    向へ回転駆動されることによって最上面の用紙を取出す
    呼出しコロと、該呼出しコロの下流側に位置し給紙方向
    へ回転駆動されることにより用紙を更に下流側に給送す
    る給紙コロと、該給紙コロと外周面で接するとともに戻
    し方向へ回転駆動されることによって給紙コロとの協働
    によって重送用紙を分離する分離コロと、該分離コロに
    伝達される戻し方向への駆動力を制限するトルクリミッ
    タと、を備え、 モータによって、前記給紙コロに対しては給紙方向への
    回転駆動力を伝達し、前記分離コロに対してはトルクリ
    ミッタを介して戻し方向への駆動力を伝達する構成にお
    いて、 前記呼出しコロと前記給紙コロの駆動を別々に独立した
    モータ又は一つのモータによって行うことを特徴とする
    給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記呼出しコロを回転させることによ
    り、停止している前記給紙コロ及び分離コロのニップ部
    に用紙先端部が突当たるまで送り出し、その後所定のタ
    イミングで給紙コロを回転させて該用紙を給紙する制御
    部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の給紙装
    置。
  6. 【請求項6】 前記呼出しコロと給紙コロ間の搬送経路
    上に紙検知手段を備え、 前記制御部は、該紙検知手段が紙有りを検知した時には
    呼出しコロを回転させず、紙無し検知時には呼出しコロ
    を回転させて停止中の給紙コロ及び分離コロのニップ部
    に突当たるまで送り出すことを特徴とする請求項4又は
    5のいずれか一項に記載の給紙装置。
  7. 【請求項7】 積載された用紙の最上面に接して給紙方
    向へ回転駆動されることによって最上面の用紙を取出す
    呼出しコロと、該呼出しコロの下流側に位置し給紙方向
    へ回転駆動されることにより用紙を更に下流側に給送す
    る給紙コロと、該給紙コロと外周面で接するとともに戻
    し方向へ回転駆動されることによって給紙コロとの協働
    によって重送用紙を分離する分離コロと、該分離コロに
    伝達される戻し方向への駆動力を制限するトルクリミッ
    タと、を備え、 モータによって、前記給紙コロに対しては給紙方向への
    回転駆動力を伝達し、前記分離コロに対してはトルクリ
    ミッタを介して戻し方向への駆動力を伝達する構成にお
    いて、 前記モータによって給紙コロを給紙方向とは逆方向に回
    転した時、分離コロが給紙コロとの連れまわり回転が可
    能となることを特徴とする給紙装置。
  8. 【請求項8】 一つの共通モータを正逆回転させること
    により、前記給紙コロの正逆回転を行うことを特徴とす
    る請求項7記載の給紙装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008074499A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd シート材供給装置の制御方法およびシート材供給装置
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