JP4708627B2 - シート反転装置とこの装置を備えたシート後処理装置および画像形成装置 - Google Patents

シート反転装置とこの装置を備えたシート後処理装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートを表裏反転搬送するシート反転装置と、このシート反転装置を装置本体に備えてシート反転装置によって搬送されてきたシートに後処理を施すシート後処理装置と、シート反転装置を装置本体に備えて画像形成したシートをシート反転装置によって反転排出する画像形成装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
シート反転装置は、例えば、シート後処理装置の装置本体にシート後処理装置の一部分として組み込まれて、シート後処理装置のシートに孔をあける孔あけ装置、シート束を綴じるシート綴じ装置、あるいはシートを折り曲げるシート折り曲げ装置等に、シートを表裏反転しないで、あるいは表裏反転して供給するようになっている。
【0003】
また、シート反転装置は、画像形成装置の装置本体に画像形成装置の一部分として組み込まれて、画像形成装置の装置本体において画像形成したシートを表裏反転しないで、あるいは、反転して表裏反転排出するようになっている。
【0004】
画像形成装置は、シートに画像を形成する装置であり、複写機、プリンタ、ファクシミリ、およびこれらの複合機等がある。シートには、普通紙、普通紙の代用品である樹脂製の薄いもの、厚紙等がある。
【0005】
画像形成装置の装置本体に画像形成装置の一部分として組み込まれたシート反転装置は、画像形成装置の装置本体から送りこまれたシートを、入口ローラ対で受け取り、下流側の反転パスに送り込み、そして、反転ローラ対によって順送した後、シートの搬送方向を逆転して、シート排出パスへと送り込み、最後に下流の排出ローラ対によって外部へ排出するようになっている。
【0006】
この動作をより詳細に説明する。反転ローラ対は、通常、離間している。このため、反転ローラ対は、画像形成装置の装置本体から送り込まれた最初のシートの後端が画像形成装置の排出ローラ対を抜けた後に互いに圧接(以下、「ニップ圧接」という)して、シートを挟持する。シートを挟持した反転ローラ対は、回転して、先行シートの後端と後続シートの先端とが重なって搬送することがないように、入口ローラ対のシート搬送速度より速いシート搬送速度でシートを順送し、反転パスの奥まで引き込む。その後、反転ローラ対は、逆回転して先行シートを逆送し、下流側の排出ローラ対にシートを引き渡す。最後、排出ローラ対は、シートを排出する。
【0007】
反転ローラ対は排出ローラ対にシートを引き渡した直後に離間して、2枚目のシートの進入を待つ。そして、反転ローラ対は、2枚目のシートの後端が画像形成装置の排出ローラ対を抜けた後に、再度、ニップ圧接して、2枚目のシートを挟持する。反転ローラ対は、最初のシートのときと同様に2枚目のシートも入口ローラ対のシート搬送速度より速いシート搬送速度でシートを順送して、反転パスの奥まで引き込む。その後、反転ローラ対は、逆回転して先行シートを逆送し、下流側の排出ローラ対にシートを引き渡す。最後、排出ローラ対は、シートを排出する。
【0008】
シート反転装置は、この一連の動作を繰り返すことで、送りこまれるシートを反転パスにおいて、先行のシートに対して順次すれ違い反転させる。
【0009】
なお、反転ローラ対がニップ圧接したとき、反転ローラ対よりもシート搬送速度の遅い入口ローラ対は、反転ローラ対と同じシートを挟持して搬送しているため、シート搬送速度の差の分だけ、反転ローラ対から引っ張り回転力を受けて、加速回転させられる。しかし、この加速回転は、入口ローラ対と回転駆動源との間に設けられている1方向回転伝達機構(例えば、ワンウェイクラッチ)によって許容されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のシート反転装置は、入口ローラ対の上流側に配置された入口センサによってシートの通過を検知して、反転ローラ対等の回転を制御しシートの反転搬送をしていた。制御方式には、シートの先端を検知してシートの搬送を制御する先端検知制御と、シートの後端を検知してシートの搬送を制御する後端検知制御の2つに分けることができる。
【0011】
まず、先端検知制御では、入口センサがシートの先端を検知して、その後、シートの位置をシート搬送速度から割り出して、シートの反転制御をするようになっている。しかし、実際に、シートの先端を検知した時点では、シートの後端はまだ画像形成装置の装置本体から抜けて出ていない。このため、先端検知制御を採用したシート反転装置は、画像形成装置のシート搬送速度にずれが生じると、順送から逆送へ切り替えるシート反転位置がずれることがあった。
【0012】
また、後端検知制御では、シートの後端の通過を検知した後に、シートの反転制御をするようになっているが、入口センサは、入口ローラ対の上流側に設置してあり、かつ反転ローラ対は前述のように通常は離間している。このため、反転ローラ対のニップ圧接が完了する前に、シートが入口ローラ対から抜け出ると、シートがどのローラ対にも挟まれていないで、落下するおそれがある。そこで、後端検知制御を採用したシート反転装置の反転ローラ対は、シートの後端を入口センサが検知してから、シートが入口ローラ対のニップを抜け出る前にニップ圧接してシートを挟持しなければない。
【0013】
しかし、この後端検知制御を採用したシート反転装置は、搬送速度を速くするにしたがって、反転ローラ対がニップ圧接動作を開始してからシートを完全に挟持するまでの間に、シートの進む距離が長くなり、その分、入口センサから入口ローラ対までの距離を充分長くとらないと、入口センサがシートの後端を検知し損なうことがあった。
【0014】
さらに、どちらの制御方式においても、反転ローラ対のニップ圧接制御、反転ローラ対のニップ圧接完了によるシート搬送速度の増速制御、反転ローラ対の逆転制御という3つの制御を、先端検知、もしくは後端検知のどちらかの1回の検知に基づいて行うため、反転ローラ対のニップ圧接のタイミグのずれ、シートに反転ローラ対がニップ圧接したときのスリップ等の要因を含んだままで、ニップ圧接制御と増速制御の後に、反転ローラ対の逆転制御を行うことになり、反転パス上でのシートの反転位置がシート毎に異なることになる。
【0015】
すなわち、前述したように、先行シートと後続シートとの間隔を広げるため、通常、反転ローラ対のシート搬送速度は、入口ローラ対のシート搬送速度より速く設定してある。このため、反転ローラ対のニップ圧接のタイミングのずれや、ニップ圧接と同時にシートの搬送速度が急に速くなることによるシートに対する反転ローラ対のスリップ等によって、増速の開始時期のズレ等が発生していた。このずれが、シートの反転位置のずれとなって表れていた。
【0016】
この結果、シートが反転パスを抜けてシート排出パスに進入できる位置まで搬送されないうちに、逆送りされて、反転パスに進入し、逆戻りするおそれが生じる。
【0017】
そこで、シートの逆戻りを防止するため、シートの反転位置のずれを見込んで、反転ローラ対の設置位置を下流側に変更すると、その分、反転パスとシート排出パスが長くなるとともに、入口ローラ対と反転ローラ対との間隔が長くなり、シート反転装置が大きくなるという別の問題が生じる。
【0018】
また、シート反転装置は、例えば、画像形成装置の装置本体から受け取ったシートを、下流の反転パスに送りこみ、反転ローラ対によって、シートの搬送方向を逆転して、シート排出パスへと送り込み、さらに下流の排出ローラ対によって外部に排出するようになっているため、シートがシート排出パスへと送られずに、入口パスの方へ逆戻りしないように、逆流防止のゲート部材を必要としていた。
【0019】
さらに、このようにシートの反転位置がシート毎に異なっているシート反転装置を装置本体に備えたシート後処理装置は、シート反転装置から送られてくるシートのタイミングがシート毎に異なるため、タイミングのずれを見込んでシートを受け取って、シートに後処理を施さなければならず、シートの後処理能率が低下していた。
【0020】
また、このようなシート反転装置を装置本体に備えた画像形成装置は、シートの反転タイミングのずれを見込んで、画像形成されたシートをシート反転装置に送り込まなければならず、その分、画像形成能率が低下していた。
【0021】
本発明は、シートの検知を1回だけでなく複数回行って、シートの反転位置が常時一定になるようにしたシート反転装置と、このシート反転装置を装置本体に備えてシートの後処理能率を向上させたシート後処理装置と、このシート反転装置を装置本体に備えて画像形成能率を向上させた画像形成装置とを提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のシート反転装置は、シートを受け入れて搬送する受け入れ搬送手段と、前記受け入れ搬送手段によって搬送される前記シートの搬送方向を切り替える搬送方向切り替え手段と、前記搬送方向切り替え手段によって選択された一方の前記シート搬送方向の下流側に配設されて前記受け入れ搬送手段によって搬送される前記シートを排出する排出搬送手段と、前記搬送方向切り替え手段によって選択された他方の前記シート搬送方向の下流側に配設されて前記受け入れ搬送手段によって搬送される前記シートを順送および逆送する反転搬送手段と、前記搬送方向切り替え手段と前記反転搬送手段との間に配設されて、前記搬送方向切り替え手段から前記反転搬送手段への前記シートの通過を許容し、かつ前記反転搬送手段によって逆送される前記シートを前記排出搬送手段に案内部材によって案内する反転案内手段と、前記反転搬送手段の前記シートの順送および逆送を制御する制御手段と、前記シートの通過によって作動する検知部材によって前記搬送方向切り替え手段から前記反転搬送手段への前記シートの通過を検知する検知手段と、を備え、前記反転案内手段の案内部材と、前記検知手段の検知部材は、兼用されている、ことを特徴としている。
【0023】
本発明のシート反転装置の前記制御手段は、前記反転案内手段による前記シートの先端検知以後、前記反転搬送手段を制御して前記反転搬送手段に前記シートを順送させ、前記反転案内手段による前記シートの後端検知以後、前記反転搬送手段を制御して前記反転搬送手段に前記シートを逆送させるようになっている。
【0024】
本発明のシート反転装置の前記制御手段は、前記反転案内手段による前記シートの先端検知以後、前記反転搬送手段を制御して前記反転搬送手段に前記シートを順送させ、前記反転案内手段による前記シートの後端検知以後、前記反転搬送手段を制御して前記反転搬送手段に前記シートを逆送させて、前記シートの後端検知時から前記シートが前記排出搬送手段に到達するまでの所要時間以降に前記反転搬送手段による前記シートの逆送を停止するようになっている。
【0025】
本発明のシート反転装置は、前記受け入れ搬送手段と前記排出搬送手段とに前記シートの搬送動作をさせる第1のモータと、前記反転搬送手段と前記排出搬送手段とに前記シートの搬送動作をさせる正逆回転可能な第2のモータと、前記排出搬送手段と前記第1のモータとの間に設けられて前記第1のモータの回転力を前記排出搬送手段に伝達し、かつ前記第1のモータの回転力が前記第2のモータに伝わらないようにする第1の一方向回転力伝達手段と、前記排出搬送手段と前記第2のモータとの間に設けられて前記第2のモータの回転力を前記排出搬送手段に伝達し、かつ前記第2のモータの回転力が前記第1のモータに伝わらないようにする第2の一方向回転力伝達手段と、前記第2のモータと前記第2の一方向回転力伝達手段との間に設けられて、前記第2のモータの正回転力を前記第2の一方向回転力伝達手段に伝達する第1の回転力伝達手段と、前記第2のモータと前記第2の一方向回転力伝達手段との間に設けられて、前記第2のモータの逆回転力を正回転力に変えて前記第2の一方向回転力伝達手段に伝達する第2の回転力伝達手段と、を備え、前記第2のモータによる前記反転搬送手段と前記排出搬送手段とのシート搬送速度が、前記第1のモータによる前記受け入れ搬送手段と前記排出搬送手段とのシート搬送速度よりも速くなっている。
【0026】
本発明のシート反転装置は、前記受け入れ搬送手段と、前記排出搬送手段と、前記反転搬送手段は、シートを挟持して回転するローラ対を有している。
【0027】
本発明のシート反転装置の前記制御手段は、前記反転案内手段による前記シートの先端検知以後、前記反転搬送手段の離間していたローラ対に前記シートを挟持させて前記シートを順送させ、前記反転案内手段による前記シートの後端検知以後、前記ローラ対を逆転させてシートを逆送させ、前記シートの後端検知時から前記シートが前記排出搬送手段に到達するまでの所要時間以降に前記ローラ対を離間させて前記ローラ対による前記シートの逆送を停止するようになっている。
【0028】
本発明のシート反転装置の前記第のモータは、回転速度調節可能なモータである。
【0029】
上記目的を達成するため、本発明のシート後処理装置は、上記いずれか1つのシート反転装置と、前記シート反転装置によって供給されたシートに後処理を施すシート処理手段と、を備えている。
【0030】
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像が形成されたシートを反転可能な上記いずれか1つのシート反転装置と、を備えている。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
【0032】
本実施形態のシート反転装置は、画像形成装置である複写機の装置本体に複写機の一部分として連結されて、複写機の装置本体において画像形成したシートをそのまま排出、あるいは反転して表裏反転排出するようになっている。なお、画像形成装置は、シートに画像を形成する装置であり、画像形成装置には、複写機、プリンタ、ファクシミリ、およびこれらの複合機等がある。このため、本実施形態のシート反転装置は、複写機の装置本体のみに備えられるのではなく、プリンタ、ファクシミリ、複合機等の装置本体にも設けられるようになっている。
【0033】
さらに、シート反転装置は、シート後処理装置の装置本体にも設けられている。
【0034】
したがって、シート反転装置は、画像形成装置、シート後処理装置等のように、シートを取り扱うシート取り扱い装置に設けられるようになっており、画像形成装置、シート後処理装置のみに設けられるものではない。
【0035】
(第1の実施形態)
(複写機)
図1において、複写機100は、装置本体A、シート反転装置B、およびシート後処理装置Cを備えている。
【0036】
(複写機の装置本体)
装置本体Aにおいて、シートカセット101,102から選択的に1枚ずつ分離供給したシートPは、レジストローラユニット105によって、所定のタイミングで感光ドラム110を内在した画像形成プロセスカートリッジ106と転写ローラ107などからなる画像形成部(画像形成手段)112に搬入されて、所望の画像が形成される。
【0037】
その後、定着器108によって画像は定着される。フラッパ109は、シートを反転させて印字面を下にして排出積載するフェイスダウン排出シート積載部111と、印字面をそのまま上面にして排出するフェイスアップ排出シート口113との分岐部に設けられており、所定の制御信号によりシートPをフェイスダウン排出シート積載部111とフェイスアップ排出シート口113とのいずれかへ振り分ける。
【0038】
(シート後処理装置)
シート後処理装置Cは、シート反転装置Bによって搬送されてきたシートを束状にして綴じる公知のシート綴じ装置(シート処理手段)115、シートを折り曲げる公知のシート折り曲げ装置(シート処理手段)116を備えている。このシート後処理装置Cは、複写機100に必ずしも必要としない。
【0039】
(シート反転装置)
図1において、シート反転装置Bは、装置本体Aのフェイスアップ排出シート口113の排出ローラ対114からシートPを受け取って搬入できるように設置してある。装置本体Aとシート反転装置Bの接続状態は、不図示の通信手段によって常に装置本体Aにモニターされている。複写機100は、装置本体Aとシート反転装置Bとが接続されていないときには、そのことが装置本体Aの表示部に表示されて、コンピュータにシートの反転処理を行うことができないことを報せる。
【0040】
シート反転装置Bが装置本体Aに接続状態であり、プリントジョブがシート反転装置の出力を指示しているときには、フラッパ109がフェイスアップ出力側に動作してフェイスアップ排出シート口113の排出ローラ対114からシート反転装置BへとシートPを案内する。
【0041】
図2において、装置本体Aの排出ローラ対114からシート反転装置Bに送り込まれたシートPは、シート反転装置Bの入口ガイド201の案内によって、シート反転装置Bの入口ローラ対(受け入れ搬送手段)202に送られる。入口ローラ対202は、図7において、第1のモータ224によって装置本体Aのシート排出速度と略同速の第1のシート搬送速度で正回転している。なお、第1のモータ224は、本シート反転装置Bをシート排出速度の異なる複写機の装置本体にも接続できるように、回転速度を変えることができるようになっている。
【0042】
第1のモータ224の回転力は、入口ローラ対202と排出ローラ対(排出搬送手段)207の双方に同速で伝達されるようになっている。図2に戻って、搬送路切り替えフラッパ(搬送方向切り替え手段)203は、鎖線で示した位置に回動したとき、第1搬送路205にシートPを導き、実線で示した位置に回動したとき、第2搬送路206にシートPを導くようになっている。
【0043】
第1搬送路205に導かれたシートPは、第1のモータ224によって入口ローラ対202と同速の第1のシート搬送速度で回転する排出ローラ対207によってシート後処理装置Cに排出される。第2搬送路206に導かれたシートPは、安定した速度で、下流側のゲート部材208へと導かれる。
【0044】
ゲート部材208は、不図示の弾性部材に付勢されて図示したように、第2搬送路206を塞いでいるが、シートPの進入によって、シートに押されて図2中、実線の位置から破線の位置に時計方向に回転(右回転)して、下流の合流点209へのシートPの通過を許容する。
【0045】
また、ゲート部材208には、シートパスの外側に突出したセンサ動作部210を一体に形成してある。ゲート部材208の回動は、センサ動作部210がセンサ211を遮ることによって検知される。すなわち、ゲート部材208が回転することによって、シートPの先端がゲート部材208を通過したことを検知することができる。ゲート部材208、センサ動作部210、およびセンサ211は、シート検知機構217を構成している。
【0046】
ゲート部材208の下流側には、反転従動ローラ212と反転駆動ローラ213とが配設してある。通常、反転従動ローラ212は、反転駆動ローラ213から離間しており、反転従動ローラ212と反転駆動ローラ213との間にシートの進入を許容している。
【0047】
したがって、図2は、複写機の装置本体Aの排出ローラ対114からシート反転装置Bに送り込まれたシートPを切り替えフラッパ203によって、第2搬送路206に案内して、シートPが反転従動ローラ212と反転駆動ローラ213に接近したことをゲート部材208で検知している状態の図である。
【0048】
図3は、図2の状態からさらに所定時間経過した後の状態図であり、シートPの後端が装置本体Aの排出ローラ対114から抜けた直後の状態図である。
【0049】
図3では、ゲート部材208によって、シートの通過が検知されており、反転従動ローラ212は、図7に示す第3モータ226と歯車列235とによって、支点軸214を中心に、図3中、反時計方向に回動(左回転)させられて、反転駆動ローラ213に圧接する。反転従動ローラ212が回動を始める時期は、図2で示したゲート部材208によるシート先端検知時から、センサ211に接続された制御部(制御手段)117によって計算された時間によって決まる。
【0050】
また、反転駆動ローラ213は、反転従動ローラ212が反転駆動ローラ213に圧接完了前に、第2のモータ225によって正回転している。第2のモータ225は、第1のモータ224による第1のシート搬送速度より速い第2のシート搬送速度でシートを搬送できるように反転駆動ローラ213を回転させている。
【0051】
第2のモータ225は、排出ローラ対207も回転させている。排出ローラ対207は、第1のモータ224からも回転力を受けており、すでに第1のシート搬送速度で回転しているが、第2のモータ225が回転を開始した時点で、次に説明する機構によって第2のシート搬送速度にシート搬送速度が切り換わる。
【0052】
図7において、排出ローラ対207の駆動軸204は、第1のモータ224から回転力を受ける第1のワンウェイクラッチ歯車(第1の一方向回転力伝達手段)231と、第2のモータ225から回転力を受ける第2のワンウェイクラッチ歯車(第2の一方向回転力伝達手段)244を有している。
【0053】
このため、排出ローラ対207は、第1のモータ224の回転時には、第1のワンウェイクラッチ歯車231によって第1のモータ224の回転力を受け、第2のワンウェイクラッチ歯車244によって第2のモータ225の回転力を受けないようになっている。また、排出ローラ対207は、第2のモータ225の回転時には、第2のワンウェイクラッチ歯車244によって第2のモータ225の回転力を受け、第1のワンウェイクラッチ歯車231によって第1のモータ224の回転力を受けないようになっている。
【0054】
第2のモータ225が図7で実線の矢印D方向に回転すると、その回転力は、実線の矢印方向に回転する歯車列(第1の回転力伝達手段)238、第3のワンウェイクラッチ歯車240、第2のワンウェイクラッチ歯車244等によって排出ローラ対207に伝達されて、排出ローラ対207がシート排出方向に高速で回転する。なお、第2のモータ225が図7で矢印D方向に回転したとき、その回転力は、歯車列(第2の回転力伝達手段)237にも伝達されるが、第4のワンウェイクラッチ歯車239によって第2のワンウェイクラッチ歯車244には伝達されないようになっている。
【0055】
さらに、第2のモータ225が図7で破線の矢印E方向に回転すると、その回転力は、破線の矢印方向に回転する歯車列237、第4のワンウェイクラッチ歯車239、第2のワンウェイクラッチ歯車244によって排出ローラ対207に伝達されて、排出ローラ対207がシート排出方向に高速で回転する。第2のモータ225が図7で破線の矢印E方向に回転した場合、その回転方向は、第2のワンウェイクラッチ歯車244に回転力が伝達される間に歯車列237によって破線の矢印で示すように逆転して第4のワンウェイクラッチ歯車239に伝達される。なお、第2のモータ225が図7で矢印E方向に回転したとき、その回転力は、歯車列238にも伝達されるが、第3のワンウェイクラッチ歯車240によって第2のワンウェイクラッチ歯車244には伝達されないようになっている。
【0056】
すなわち、排出ローラ対207は、第2のモータ225が回転すると、第2のモータ225の回転方向に関係なく、第2のシート搬送速度でシートを排出する方向に回転するようになっている。
【0057】
その後、シートPは、反転駆動ローラ213によって、第2のシート搬送速度でさらに下流側へと搬送される。反転駆動ローラ213による第2のシート搬送速度は、入口ローラ対202による第1のシート搬送速度よりも速いが、入口ローラ対202は、不図示のワンウェイクラッチを介して入口ローラ対軸215に設けられているので、増速したシートPによって引っ張られても空転してシートの増速の妨げになるようなことはない。
【0058】
図4は、図3に示す状態よりさらに所定時間経過後したときのシート反転装置Bの状態図である。
【0059】
図4において、シートPの後端がゲート部材208を抜けて、ゲート部材208が初期位置に戻ることで、センサ211によりシートの後端がゲート部材208を通過したことが検知される。同時に、シートの後端が第2搬送路206と第3搬送路216との合流点209を通過したことも検知していることになり、制御部117は、第2のモータ225を逆転させて、反転駆動ローラ213の回転方向を逆転し、シートの搬送方向を反転する。反転駆動ローラ213は、反転後も引き続き第2のシート搬送速度でシート搬送をし続ける。一方、排出ローラ対207は、前述したように第2のモータ225の正転、逆転にかかわらず、第2のシート搬送速度でシート排出方向に回転を続けている。
【0060】
図5は、図4より、さらに時間が経過したときのシート反転装置Bの状態図である。
【0061】
シートPは、反転ローラ対(反転搬送手段)212,213により、第3搬送路216をへて、先端Paが排出ローラ対207へと到達する。シートPを受け取った排出ローラ対207は、第2のシート搬送速度で正転しているので、シートPを下流の機外(シート後処理装置C側)へ排出する。シートPを排出ローラ対207に受け渡した時点で反転従動ローラ212は、制御部117によって、反転駆動ローラ213から離間して、次に送られてくる後続のシートP2を受け入れられる状態になる。なお、反転従動ローラ212は、図4の状態において、ゲート部材208がシートPの後端を検知してから、シートが排出ローラ対207に到達するまでの時間を制御部117が算出するようになっているので、反転従動ローラ212は、その時間になると制御部117の制御によって、反転駆動ローラ213から離れる。
【0062】
図6は、図5より、さらに時間が経過したときのシート反転装置Bの状態図である。図6は、後続シートP2において前述した図3と同じタイミングを示しており、反転ローラ対212,213が圧接を完了した状態を示している。なお、この時点では、先行シートPlの後端Pbが完全に反転ローラ対212,213を抜けていることが本実施形態のシート反転装置Bのシートのすれ違い条件である。
【0063】
図7は、各ローラとモータの基本配置を簡略化した図である。この図の基づいて、前述した各ローラとモータの基本動作を説明する。なお、切り替えフラッパ203と、ゲート部材208は省略してある。
【0064】
最初に、シート反転装置Bが、シートを第1搬送路205へ送り込むストレート排出(シートを反転しない)モードについて説明する。
【0065】
矢印Fで示した方向から送り込まれたシートは、切り替えフラッパ203(図2参照)により第1搬送路205へと案内される。このとき、第1のモータ224のみが回転している。第1のモータ224は、歯車列228,229を介して、入口ローラ対202と排出ローラ対207を複写機100の装置本体Aのシート搬送速度に合わせて正転方向に第1のシート搬送速度で回転させる。これにより、シートは矢印Gに示した方向にストレート排出される。なお、第1のワンウェイクラッチ歯車231にはワンウェイクラッチが組み込まれており、ロック方向は矢印232で示した方向である。ロック方向とは、軸を固定してワンウェイクラッチ歯車231をロック方向に回転させたとき、あるいは、ワンウェイクラッチ歯車231を固定して軸をロック方向と逆方向に回転させたとき回転が伝達される方向を言う。
【0066】
次に、シート反転装置Bが、シートを第2搬送路206へ送り込む反転排出モードについて説明する。
【0067】
矢印F方向から送り込まれたシートは、切り替えフラッパ203(図2参照)に案内されて第2搬送路206へと進入する。ゲート部材208は、シートの先端を検知する。制御部117は、ゲート部材208のシートの先端検知に基づいて、シートの後端が複写機100の装置本体A内の排出ローラ対144を抜けるタイミングを予測して、第2のモータ225と第3モータ226とを始動させる。
【0068】
第2のモータ225は、実線の矢印D方向に回転して、歯車列234により反転駆動ローラ213を第2のシート搬送速度で実線の矢印方向に正回転を開始する。ほぼ同時に、第3モータ226は、矢印H方向に回転して、歯車列235により支点軸214を回転させて、反転従動ローラ212を反転駆動ローラ213に圧接させる。なお、第3モータ226は、反転従動ローラ212を反転駆動ローラ213に圧接させる役目をしているので、代わりにソレノイド等の別の駆動装置を使用してもよい。
【0069】
シートは、第2のモータ225によって、第1のシート搬送速度から第2のシート搬送速度へとスピードアップして、下流へと正転搬送される。このとき、入口ローラ対202は、第1のシート搬送速度で回転を続けているが、入口ローラ対202と入口ローラ対軸215との間に設けた不図示のワンウェイクラッチによって、第2のシート搬送速度で搬送されているシートに引っ張られてもシートの搬送の妨げにならないようになっている。
【0070】
そして、前述したように、所定時間後にゲート部材208によるシートの後端通過検知が行われ、制御部117は、第2のモータ225を破線の矢印E方向に、逆回転させる。すると、歯車列234を介して、反転駆動ローラ213も破線の矢印方向に逆回転する。これにより、シートは、第3搬送路216へと案内され、排出ローラ対207により矢印G方向へと排出シートされる。
【0071】
なお、第2モー夕225は、歯車列238と、歯車列237により、駆動を排出ローラ対207に伝達している。歯車列238,237は、それぞれ第3のワンウェイクラッチ歯車240、第4のワンウェイクラッチ歯車239が組み込まれていて、それぞれロック方向は符号242,241で示す矢印方向である。これにより、前述したように、第2のモータ225の正転、逆転に係わらず、第2のワンウェイクラッチ歯車244に常に正転方向の回転力が伝達されている。また、第2のワンウェイクラッチ歯車244には、ロック方向が符号243で示す方向の不図示のワンウェイクラッチが組み込まれている。
【0072】
したがって、排出ローラ対207は、ストレート排出モード、すなわち、第1のモータ224のみが回転するモードにおいては、入口ローラ対202と同速の第1のシート搬送速度で正転する。このとき、第2のワンウェイクラッチ歯車244は空転していて、第2のモータ225には影響を与えない。そして、反転排出モード、すなわち、第2のモータ225が駆動を開始する時には、前述したように第2のワンウェイクラッチ歯車244には第2のモータ225の正逆にかかわらず第2のシート搬送速度で正転駆動が与えられるが、遅い速度で第1のモータ224によって回転している第1のワンウェイクラッチ歯車231は、ワンウェイクラッチにより空転する。なおワンウェイクラッチの代わりに揺動歯車等を使用してもよい。
【0073】
(他の実施形態のシート検知機構)
以上のシート検知機構(検知手段)217のゲート部材208は、回転するとセンサ動作部210が一体に回転して透過型の光センサ211を作動させるようになっているが、図8に示すように、透過型の光センサ211の代わりに、反射型光センサ304を使用してもよい。すなわち、ゲート部材303のシート突入面303aを反射面として、反射型光センサ304の発光部304aから照射した光を受光部304bで受光することで、シートの通過の有無を検知するようにしてもよい。なお、ゲート部材303は、不図示の弾性部材によって、光センサ211側に回転付勢されている。
【0074】
したがって、このシート検知機構(検知手段)317は、光照射面303aが初期状態、つまりシート通過前には、発光部304aから照射された光が、光照射面303aで反射して、受光部304bで受光されるので、シートが通過していないことを検知することができる。そして、シートがゲート部材303を通過を開始してから通過終了するまでは、発光部304aから発光された光が受光部304bに戻らないため、シートが通過中であることを検知することができる。その後、光を受光部304bで再度検知できるようになったときには、シートがゲート部材303を通過したことを検知することができる。
【0075】
このように、シート検知機構317に反射型光センサ304を使用すると、ゲート部材に図2に示すようなフラグ形状のセンサ動作部210を設ける必要がなく、一段と小型化、省スペース、低コスト化を図ることができると同時に、微妙な反射面303aの角度変化を瞬時に捉えることができるので、応答性が向上する。
【0076】
図2、図8に示すシート検知機構217,317は、シートの通過の有無を光学的に検知していたが、図9に示すシート検知機構417のように、電気的に検知してもよい。
【0077】
図9に示すシート検知機構(検知手段)417は、ゲート部材403に導電性部材を使用して、第2搬送路206に接触導通型センサ404を設けてあり、接触導通型センサ404にゲート部材403が接触しているときには電流が流れ、接触導通型センサ404からゲート部材403が離れると電流が流れなくなることを利用して、シートの通過を検知するようになっている。なお、ゲート部材403は、不図示の弾性部材によって、センサ404側に回転付勢されている。
【0078】
したがって、このシート検知機構417は、接触導通型センサ404とゲート部材403との間に電流が流れているときには、接触導通型センサ404とゲート部材403が接触していることになり、シートの通過前であることを検知することができる。また、電流が流れていないときには、シートが接触導通型センサ404とゲート部材403との間に介在していることになり、シートがゲート部材403を通過中であることを検知することができる。そして、再度、電流が流れたときには、シートがゲート部材403を通過したことを検知することができる。
【0079】
図9に示すシート検知機構は、ゲート部材が形状やサイズの限定を受けることがなく、導通素材であるだけでよく、一段と小型化、省スペース化、低コスト化を図ることができると同時に、センサ動作部が無く、シートが通過するときだけ、導通が遮断されるので、チャタリング等の発生がなく、さらなる高精度のシート検知が可能になる。
【0080】
図8、図9において、図2と同一部分については同一符号を付してその部分の説明は省略する。
【0081】
以上説明したように、本実施形態のシート反転装置Bは、ゲート部材(反転案内手段)208,303,403に、入口ローラ対202から送られてきたシートを排出ローラ対207に案内する役目と、シートの先端と後端を検知する役目とを兼ね備えさせた構成になっているので、部品点数を少なくして、コストを下げることができる。また、従来、入口ローラ対の上流に設けてあった入口センサに相当するセンサ211,304,404を、ゲート部材208,303,403の周辺に設けてあるので、入口ローラ対の上流側に入口センサを設ける占有スペースが不要になり、その分、シート反転装置全体を小型にすることができる。さらに、本実施形態のシート反転装置Bは、入口ローラ対202を従来よりもシート反転装置の上流端に設置することもできるので、複写機100の装置本体Aからシートを確実に受け取ることができるようになる。
【0082】
また、本実施形態のシート反転装置は、シートの先端がゲート部材208,303,403を通過するときに作動するセンサ211,304,404と制御部117とによって反転ローラ対212,213のニップ圧接およびシート搬送速度の増速を行った後、シートの後端がゲート部材208,303,403を通過するときに再度作動するセンサ211,304,404と制御部117とによって反転ローラ対212,213を逆転してシートを逆送するようになっているので、従来と異なって、ニップ圧接時におけるニップのタイミングのずれ、増速時のスリップ等の影響を受けることなく、シートを反転搬送することができる。
【0083】
すなわち、本実施形態のシート反転装置は、反転ローラ対のニップ圧接制御、反転ローラ対のニップ圧接完了によるシート搬送速度の増速制御、反転ローラ対の逆転制御という3つの制御を、1回の検知で行わないで、1回目の検知でニップ圧接制御と増速制御を行い、2回目の検知で逆転制御を行うようになっている。
【0084】
このため、本実施形態のシート反転装置は、反転パス上でのシートの反転位置がシート毎に異なるようなことがなくなり、シートが反転パスを抜けてシート排出パスに進入できる位置まで搬送されないうちに、シートを逆送りして、反転パスに進入させ、逆戻りするようなことを防止することができる。さらに、シートの逆戻りを防止することができることによって、従来と異なって、反転位置の誤差を見込んで反転ローラ対の設置位置を下流側に変更する必要がなくなり、その分、反転パスとシート排出パスを短くして(反転ローラ対212,213と入口ローラ対202との間隔を短くして)、シート反転装置が大きくなるのを防止することもできる。
【0085】
なお、シート反転装置Bは、シートの反転搬送時にシートの搬送速度を増速するようになっているが、必ずしも増速する必要はない。この場合のシート反転装置は、1回目の検知でニップ圧接制御を行い、2回目の検知で逆転制御を行うことになる。この場合においても、反転パス上でのシートの反転位置がシート毎に異なるようなことがなくなり、シートの逆戻りを防止することができる。さらに、反転パスとシート排出パスを短くして(反転ローラ対212,213と入口ローラ対202との間隔を短くして)、シート反転装置が大きくなるのを防止することもできる。
【0086】
本実施形態のシート反転装置は、複数のシート搬送速度をもつ画像形成装置に接続できるようにするには、入口ローラ対202を複数の速度に対応させる必要があるが、入口ローラ対202を駆動させる第1のモータ224を複数のシート搬送速度で回転させることができるので、複数の速度に対応することができる。また、排出ローラ対207も、第1のモータ224によって回転するのでストレート排出モード時の速度にも対応させることができる。
【0087】
さらに、本実施形態のシート反転装置Bでは、反転排出モード時に、反転ローラ対212,213と排出ローラ対207を同速で回転させる必要があるが、反転ローラ対212,213と排出ローラ対207を同じ第2モー夕225で回転させるようになっているので、同速で回転させることができる。
【0088】
また、排出ローラ対207は、反転排出モード時に、第1のモータ224と第2のモータ225から同時に回転力を受けるが、排出ローラ対207の駆動軸204に、第1、第2のワンウェイクラッチ歯車231,244を設けてあるので、反転モードでは反転ローラ対212,213と同速での回転が可能になる。なお、反転ローラ対212,213は正回転逆回転しなければならないが、正回転逆回転で別系列の歯車列238,237を、排出ローラ対207と第2のモータ225との間に設けることができる。
【0089】
なお、シートの反転位置が常時同じ位置であるシート反転装置を装置本体に備えたシート後処理装置は、シート反転装置から送られてくるシートのタイミングが常時一定であるため、タイミングのずれを見込むことなくシートを受け取って、シートに後処理を施すことができて、シートの後処理能率を向上させることができる。
【0090】
また、このようなシート反転装置を装置本体に備えた画像形成装置は、シートの反転タイミングのずれを見込むことなく、画像形成されたシートをシート反転装置に送り込むことができるので、画像形成能率を向上させることができる。
【0091】
【発明の効果】
本発明のシート反転装置は、反転案内手段に検知手段の一部分を兼ねさせたので、コストを下げることができる。また、従来は受け入れ搬送手段の上流側に設けてあったシートを検知する検知手段を、受け入れ搬送手段の下流側に設けることができるので、受け入れ搬送手段の上流側に検知手段を設ける占有スペースが不要になり、装置全体を小型にすることができる。さらに、受け入れ搬送手段を装置本体の上流端に設置することができるようになり、シート反転装置を画像形成装置の装置本体に接続したとき、画像形成装置からのシートを確実に受け取ることができるようになる。
【0092】
本発明のシート反転装置は、1回目のシート検知でニップ圧接制御を行い、2回目のシート検知で逆転制御を行うようになっているので、シートの反転位置がシート毎に異なるようなことがなくなり、シートの逆戻りを防止することができるとともに、反転搬送手段と受け入れ搬送手段との間隔を短くして装置本体を小型にすることができる。
【0093】
本発明のシート反転装置は、1回目のシート検知でニップ圧接制御と増速制御を行い、2回目のシート検知で逆転制御を行うようになっているので、シートの反転位置がシート毎に異なるようなことがなくなり、シートの逆戻りを防止することができるとともに、反転搬送手段と受け入れ搬送手段との間隔を短くして装置本体を小型にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のシート反転装置を装置本体に備えた画像形成装置である複写機の正面概略断面図である。
【図2】本発明の実施形態のシート反転装置の正面概略断面図である。
【図3】図2の状態から所定時間経過して反転ローラ対によってシートが搬送されているときの状態を示す図である。
【図4】図3の状態から所定時間経過して反転ローラ対によってシートが搬送されて、シートの後端がセンサによって検知されたときの状態を示す図である。
【図5】図4の状態から所定時間経過してシートが排出ローラ対によって、搬送されているときの状態を示す図である。
【図6】図5の状態から所定時間経過してシートが排出ローラ対によって、搬送されているとともに、後続のシートが反転ローラ対によって搬送されているときの状態を示す図である。
【図7】各ローラとモータの基本配置を簡略化した図である。
【図8】他の実施形態のシート検知機構を備えたシート反転装置の正面概略断面図である。
【図9】他の実施形態のシート検知機構を備えたシート反転装置の正面概略断面図である。
【符号の説明】
P シート
A 複写機(画像形成装置)の装置本体
B シート反転装置
C シート後処理装置
100 複写機(画像形成装置)
112 画像形成部(画像形成手段)
115 シート綴じ装置(シート処理手段)
116 シート折り曲げ装置(シート処理手段)
117 制御部(制御手段)
202 入口ローラ対(受け入れ搬送手段)
203 切り替えフラッパ(搬送方向切り替え手段)
207 排出ローラ対(排出搬送手段)
208,303,403 ゲート部材(反転案内手段)
212,213 反転ローラ対(反転搬送手段)
212 反転従動ローラ
213 反転駆動ローラ
217,317,417 シート検知機構(検知手段)
211 センサ
224 第1のモータ
225 第2のモータ
231 第1のワンウェイクラッチ歯車(第1の一方向回転力伝達手段)
237 歯車列(第2の回転力伝達手段)
238 歯車列(第1の回転力伝達手段)
244 第2のワンウェイクラッチ歯車(第2の一方向回転力伝達手段)
304 反射型光センサ
404 接触導通型センサ

Claims (9)

  1. シートを受け入れて搬送する受け入れ搬送手段と、
    前記受け入れ搬送手段によって搬送される前記シートの搬送方向を切り替える搬送方向切り替え手段と、
    前記搬送方向切り替え手段によって選択された一方の前記シート搬送方向の下流側に配設されて前記受け入れ搬送手段によって搬送される前記シートを排出する排出搬送手段と、
    前記搬送方向切り替え手段によって選択された他方の前記シート搬送方向の下流側に配設されて前記受け入れ搬送手段によって搬送される前記シートを順送および逆送する反転搬送手段と、
    前記搬送方向切り替え手段と前記反転搬送手段との間に配設されて、前記搬送方向切り替え手段から前記反転搬送手段への前記シートの通過を許容し、かつ前記反転搬送手段によって逆送される前記シートを前記排出搬送手段に案内部材によって案内する反転案内手段と、
    前記反転搬送手段の前記シートの順送および逆送を制御する制御手段と、
    前記シートの通過によって作動する検知部材によって前記搬送方向切り替え手段から前記反転搬送手段への前記シートの通過を検知する検知手段と、を備え、
    前記反転案内手段の案内部材と、前記検知手段の検知部材は、兼用されている、
    ことを特徴とするシート反転装置。
  2. 前記制御手段は、前記反転案内手段による前記シートの先端検知以後、前記反転搬送手段を制御して前記反転搬送手段に前記シートを順送させ、前記反転案内手段による前記シートの後端検知以後、前記反転搬送手段を制御して前記反転搬送手段に前記シートを逆送させることを特徴とする請求項1に記載のシート反転装置。
  3. 前記制御手段は、前記反転案内手段による前記シートの先端検知以後、前記反転搬送手段を制御して前記反転搬送手段に前記シートを順送させ、前記反転案内手段による前記シートの後端検知以後、前記反転搬送手段を制御して前記反転搬送手段に前記シートを逆送させて、前記シートの後端検知時から前記シートが前記排出搬送手段に到達するまでの所要時間以降に前記反転搬送手段による前記シートの逆送を停止することを特徴とする請求項1または2に記載のシート反転装置。
  4. 前記受け入れ搬送手段と前記排出搬送手段とに前記シートの搬送動作をさせる第1のモータと、
    前記反転搬送手段と前記排出搬送手段とに前記シートの搬送動作をさせる正逆回転可能な第2のモータと、
    前記排出搬送手段と前記第1のモータとの間に設けられて前記第1のモータの回転力を前記排出搬送手段に伝達し、かつ前記第1のモータの回転力が前記第2のモータに伝わらないようにする第1の一方向回転力伝達手段と、
    前記排出搬送手段と前記第2のモータとの間に設けられて前記第2のモータの回転力を前記排出搬送手段に伝達し、かつ前記第2のモータの回転力が前記第1のモータに伝わらないようにする第2の一方向回転力伝達手段と、
    前記第2のモータと前記第2の一方向回転力伝達手段との間に設けられて、前記第2のモータの正回転力を前記第2の一方向回転力伝達手段に伝達する第1の回転力伝達手段と、
    前記第2のモータと前記第2の一方向回転力伝達手段との間に設けられて、前記第2のモータの逆回転力を正回転力に変えて前記第2の一方向回転力伝達手段に伝達する第2の回転力伝達手段と、を備え、
    前記第2のモータによる前記反転搬送手段と前記排出搬送手段とのシート搬送速度が、前記第1のモータによる前記受け入れ搬送手段と前記排出搬送手段とのシート搬送速度よりも速いことを特徴とする請求項1ないし3の内、いずれか1項に記載のシート反転装置。
  5. 前記受け入れ搬送手段と、前記排出搬送手段と、前記反転搬送手段は、シートを挟持して回転するローラ対を有していることを特徴とする請求項1ないし4の内、いずれか1項に記載のシート反転装置。
  6. 前記制御手段は、前記反転案内手段による前記シートの先端検知以後、前記反転搬送手段の離間していたローラ対に前記シートを挟持させて前記シートを順送させ、前記反転案内手段による前記シートの後端検知以後、前記ローラ対を逆転させてシートを逆送させ、前記シートの後端検知時から前記シートが前記排出搬送手段に到達するまでの所要時間以降に前記ローラ対を離間させて前記ローラ対による前記シートの逆送を停止することを特徴とする請求項1ないし5の内、いずれか1項に記載のシート反転装置。
  7. 前記第のモータは、回転速度調節可能なモータであることを特徴とする請求項4に記載のシート反転装置。
  8. 請求項1ないし7の内、いずれか1項に記載のシート反転装置と、
    前記シート反転装置によって供給されたシートに後処理を施すシート処理手段と、
    を備えたことを特徴とするシート後処理装置。
  9. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像が形成されたシートを反転可能な請求項1ないし7の内、いずれか1項に記載のシート反転装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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