JP6684464B2 - スイッチバック搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、スイッチバック搬送装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、正逆回転可能なローラ対で挟持したシート材をスイッチバックさせて搬送するスイッチバック搬送装置が知られている。
特許文献1には、かかるスイッチバック搬送装置であって、ローラ対の正転用電磁クラッチと逆転用電磁クラッチとを備え、この電磁クラッチを介して伝達される回転駆動力によりローラ対を駆動するものが知られている。このスイッチバック搬送装置では、ローラ対に挾持されて第1搬送方向の向きに搬送されているシート材をスイッチバックさせるときは正転用電磁クラッチをオフする。そして、この正転用電磁クラッチをオフした後、逆転用電磁クラッチをオンしてローラ対を逆回転させ、前記第1搬送方向の向きとは逆向きの第2搬送方向にシート材を搬送する。
上記特許文献1のスイッチバック搬送装置では、スイッチバック動作時に、ローラ対に挾持されているシート材の後端部がローラ対に達する前に正転用電磁クラッチがオフされる。しかしながら、このように正転用電磁クラッチがオフされてもローラ対が正転方向に回転し続け、シート材の後端がローラ対の挾持位置(搬送ニップ)を通過してしまうおそれがある。例えば、クラッチの空転トルクがクラッチ出力側の軸上の負荷トルクよりも大きい場合、正転用電磁クラッチがオフされても駆動力が出力側に伝達されてローラ対が正転方向に回転し続け、シート材の後端がローラ対の挾持位置を通過してしまうおそれがある。また、クラッチの出力側部分やローラ対自体等の慣性モーメント(イナーシャ)により、正転用電磁クラッチがオフされてもローラ対が正転方向に回転し続け、シート材の後端がローラ対の挾持位置を通過してしまうおそれがある。このようにシート材の後端がローラ対の挾持位置を通過していると、ローラ対でシート材が挾持されていないため、ローラ対を逆回転させてもシート材をスイッチバックさせて搬送することができない。
なお、このようにシート材の後端がローラ対の挾持位置を通過してシート材をスイッチバックさせて搬送することができない課題は、上記逆転用電磁クラッチの有無にかかわらず、少なくとも前記第1搬送方向の向きにシート材を搬送するときの正転用の駆動力が、オンオフ制御可能なクラッチを介してローラ対に伝達されるように構成されたものであれば発生し得るものである。例えば、前記第1搬送方向の向きにシート材を搬送するときの正転用の駆動力がオンオフ制御可能なクラッチを介してローラ対に伝達され、前記第1搬送方向とは逆向きの第2搬送方向にシート材を搬送するときの逆転用の駆動力がクラッチを介さずにローラ対に伝達されるように構成されたスイッチバック搬送装置においても、上記課題は発生し得る。
上述した課題を解決するために、本発明は、シート材の第1搬送方向と該第1搬送方向とは逆向きの第2搬送方向とに切り替えて該シート材を挟持して搬送するように駆動可能な搬送部材と、前記シート材を前記第1搬送方向に搬送するときに、オンオフ制御可能なクラッチを介して第1駆動力を前記搬送部材に伝達して駆動し、前記シート材を前記第2搬送方向に搬送するときに前記第1駆動力とは異なる第2駆動力を前記搬送部材に伝達して駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えるスイッチバック搬送装置であって、前記搬送部材が前記シート材を挾持して前記第1搬送方向へ搬送している搬送中に前記クラッチをオフしてから、前記第1搬送方向における該シート材の後端が該搬送部材による挾持位置を通過する前に、前記搬送部材への前記第2駆動力の伝達を開始することを特徴とするものである。
本発明によれば、シート材を確実にスイッチバックさせて搬送することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図。 本実施形態に係る画像形成装置における排紙部の駆動伝達部の一例を示す部分拡大平面図。 本実施形態に係る画像形成装置における両面プリントモード時の用紙の動作方向を示す説明図。 本実施形態に係る画像形成装置において用紙が定着部で挟持搬送され三叉路部に向かっている状態を示す説明図。 本実施形態に係る画像形成装置において用紙が排紙部で挟持搬送され排紙方向に向かっている状態を示す説明図。 本実施形態に係る画像形成装置において用紙の後端がスイッチバックガイド板搬送ガイド面を通過した直後の状態を示す説明図。 図6に示す状態から用紙をさらに排紙方向に正搬送して一旦停止した状態を示す説明図。 本実施形態に係る画像形成装置において排紙駆動ローラが逆回転して、用紙を両面搬送路内に搬送している状態を示す説明図。 本実施形態に係る画像形成装置においてインターリーフにより用紙を搬送している状態を示す説明図。 本実施形態に係る画像形成装置におけるインターリーフ時のタイミングチャート。 本実施形態に係る画像形成装置における両面印刷モード時にインターリーフ動作しない場合の用紙Pの搬送状態を示す説明図。 図11に示す状態から、用紙が逆搬送方向に搬送され、レジスト停止している状態を示す説明図。 本実施形態に係る画像形成装置においてインターリーフしない場合のタイミングチャート。 両面搬送路に両面搬送ローラを2つ備えた他の画像形成装置の一例を示す概略構成図。 排紙部の駆動伝達部に排紙逆転用モータとワンウェイクラッチとを設けた構成の部分拡大平面図。 排紙搬送路に用紙後端検知センサを設けた概略構成図。 本実施形態に係る画像形成装置におけるスイッチバック搬送を制御する制御系の主要部の一例を示すブロック図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。なお、本実施形態では、スイッチバック搬送装置を有する画像形成装置1がプリンタである場合について説明するが、本発明は、複写機、複合機、FAXなどの他の画像形成装置に設けられたスイッチバック搬送装置にも適用できる。また、本発明は、画像形成装置以外の装置に設けられたスイッチバック搬送装置や、他の装置に組み込まれていない単体のスイッチバック搬送装置にも適用できる。
図1において、本実施形態の画像形成装置1は、スイッチバック搬送装置を有し、そのスイッチバック搬送装置を用いてシート材としての用紙Pの両面に画像を形成する両面画像形成機能を有している。画像形成装置1には、フロント給紙部2Aと装置側面の手差し給紙部2Bとの2つの給紙部2、双方のフロント給紙部2A、手差し給紙部2Bの用紙搬送方向下流側にレジストローラ対としてのレジストローラ3が設けられている。フロント給紙部2A、手差し給紙部2Bそれぞれの搬送経路は、レジストローラ3に対して用紙Pの搬送方向下流側の縦搬送路R1で合流する。よって、本画像形成装置1は、フロント給紙部2A、手差し給紙部2Bのうち少なくとも一方の給紙部を備えていれば、用紙Pを給紙することができる。
また、画像形成装置1には、縦搬送路R1に沿って転写部4、定着部5が設けられ、排紙搬送路R2に沿って三叉路部6、排紙部7、排紙トレイ8が設けられている。さらに、画像形成装置1は、各部を制御する後述の制御手段としての制御部を備えている。
また、画像形成装置1には、用紙Pの両面(表裏)に画像を形成するために用紙Pを反転させて搬送する両面搬送部9を有しており、その両面搬送路R3には搬送ローラ対としての両面搬送ローラ9Aが設けられている。この両面搬送部9を有することにより、画像形成装置1は、用紙Pの片面のみに画像を形成する片面プリントモードと、用紙Pの両面に画像を形成する両面プリントモードとを選択することができる。
片面プリントモード時は、2つの給紙部2A、2Bのうちのいずれかから用紙Pが給紙され、給紙された用紙Pは、その先端がレジストローラ3で一旦停止され、撓みを形成されることで、スキューが矯正される。その後、用紙Pは、転写部4における感光体上のトナー画像との位置が合うタイミングで、再搬送される。転写部4で画像が転写された用紙Pは、定着部5、三叉路部6、排紙搬送路R2、排紙部7を通って排紙トレイ8に排紙される。
一方、両面プリントモード時は、片面プリントモード時と同じように片面に画像が形成された用紙Pは、排紙トレイ8に排紙される前に排紙部7で一旦停止し、その後、逆方向にスイッチバック搬送されて両面搬送部9の両面搬送路R3に送られる。排紙部7は、搬送部材としての排紙駆動ローラ7Aと従動ローラ7Bとで用紙Pを挟持搬送するものであり、排紙駆動ローラ7Aを逆回転させることで、用紙Pを排紙トレイ8側の排紙方向に対して逆方向へスイッチバック搬送することができる。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置1における排紙部7の駆動伝達部の部分拡大平面図である。図2に示すように、排紙駆動ローラ7Aの軸上には、駆動手段としての正転用電磁クラッチ7A1と逆転用電磁クラッチ7A2とが設けられており、一方向に回転するメインモータ10の回転駆動力がギヤ連結によりそれぞれ伝達されている。より具体的には、正転用電磁クラッチ7A1には、メインモータ出力ギヤ10Aと第1正転用アイドラギヤ11と第2正転用アイドラギヤ12とを介してメインモータ10の第1駆動力としての回転駆動力が伝達される。一方、逆転用電磁クラッチ7A2には、メインモータ出力ギヤ10Aと逆転用アイドラギヤ13とを介してメインモータ10の第2駆動力としての回転駆動力が伝達される。
正転用電磁クラッチ7A1は、これがONになったときに、用紙Pを排紙トレイ8方向に正搬送するように、排紙駆動ローラ7Aを、図1に示す時計方向に回転させる。また、逆転用電磁クラッチ7A2は、これがONになった時に、用紙Pを両面搬送路R3方向に逆搬送(スイッチバック搬送)するように、排紙ローラ7Aを、図1に示す反時計方向に回転させる。正転用電磁クラッチ7A1と逆転用電磁クラッチ7A2とで、互いに逆方向の回転が作用するのは、メインモータ10の回転出力が排紙駆動ローラ7Aの軸に伝達されるときに、介在するアイドラギヤの個数が1つ分違うことによる。なお、正転用電磁クラッチ7A1と逆転用電磁クラッチ7A2とは、同時にONにならないように制御されている。
上記構成の画像形成装置1において、スイッチバック搬送装置は、排紙部7の排紙駆動ローラ7A及び従動ローラ7Bと、排紙駆動ローラ7Aを駆動する駆動手段と、その駆動手段を制御する後述の制御部とを備える。上記排紙駆動ローラ7Aを駆動する駆動手段は、例えば、前述のように正転用電磁クラッチ7A1と逆転用電磁クラッチ7A2とメインモータ10と第1正転用アイドラギヤ11と第2正転用アイドラギヤ12と逆転用アイドラギヤ13とを用いて構成される。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1における両面プリントモード時の動作について詳しく説明する。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置における両面プリントモード時の用紙Pの動作方向を示す説明図である。また、図4〜図8はそれぞれ、同画像形成装置の両面プリントモード時の時点毎における用紙Pの動作を時系列で示す説明図である。
図3において、両面プリントモード時には、用紙Pは、縦搬送路R1、三叉路部6、排紙部7方向に搬送され、排紙部7で一旦停止した後、逆方向にスイッチバック搬送されて、三叉路部6から両面搬送路R3に送られる。
図4は、給紙部2から給紙された用紙Pが、レジストローラ3で一旦停止した後、転写部4で一方の面に画像を形成され、定着部5の定着ローラ5Aと加圧ローラ5Bとに挟持されながら、三叉路部6に向かっている状態を示している。この後、用紙Pは、定着ローラハウジング第1搬送ガイド面5Cとスイッチバックガイド板第1搬送ガイド面5Eとの間を搬送され、先端部がスイッチバックガイド板第1搬送ガイド面5Eに接触して、排紙搬送路R2を排紙部7方向にガイドされる。
図5は、用紙Pが三叉路部6を経て、排紙搬送路R2に搬送された後、排紙駆動ローラ7A及び従動ローラ7Bに咥えられて排紙方向に搬送され、用紙Pの後端が三叉路部6に達し、スイッチバックガイド板第1搬送ガイド面5Eに当接した状態を示している。この状態から、用紙Pが更に第1搬送方向としての排紙方向の搬送方向(以下、「正搬送方向」ともいう。)に搬送される。すると、用紙Pの正搬送方向後端がスイッチバックガイド板第1搬送ガイド面5Eから離間することになる。
図6は、用紙Pの後端がスイッチバックガイド板第1搬送ガイド面5Eを通過した直後の状態を示している。本画像形成装置1では、三叉路部6に用紙Pの搬送経路切替えのための、アクチュエータなどで動作させる変位可能な切替爪や逆送防止用のマイラ等の弾性部材等の搬送経路切替え用部材を設けず、用紙Pの剛性(コシ)を利用した搬送経路の切替えを行っている。搬送経路切替え用部材を設けないことで、装置のコストダウンを図ることができる。図5では、用紙Pの後端がスイッチバックガイド板第1搬送ガイド面5Eに当接して後端側がカーブしているが、図6では、用紙Pの後端がスイッチバックガイド板第1搬送ガイド面5Eから離間して用紙Pの剛性(コシ)により真直ぐになっている。
図7は、図6に示す状態から、用紙Pをさらに排紙方向に正搬送して一旦停止した状態を示している。本画像形成装置1では、既知の用紙サイズ自動検知方式、又はオペレータによる用紙サイズ入力設定により、搬送している用紙Pの搬送方向長さ情報を有している。この用紙Pの搬送方向長さ情報を用いて、用紙Pの後端をレジストセンサ3Aが検知したとき(用紙検知信号OFF)から、停止時間TA経過後に排紙駆動ローラ7Aを停止する(図10、13参照)。具体的に、停止時間TAは、「(レジストセンサ3Aと排紙ローラ7の搬送ニップとの間の距離−43.4[mm])/用紙Pの搬送速度」で設定されている。これにより、図7に示すように、用紙Pの後端が排紙ローラ7の挟持位置としての搬送ニップに達する43.4[mm]手前で停止する。
図8は、排紙駆動ローラ7Aが逆回転(反時計回り方向に回転)して、用紙Pを両面搬送路R3内に搬送している状態を示している。排紙駆動ローラ7Aが逆回転することにより、一旦停止していた用紙Pは、排紙方向に対して逆方向の第2搬送方向としての搬送方向(以下、「逆搬送方向」ともいう。)へ搬送される。用紙Pの逆搬送方向の先端は、上述した用紙Pの剛性(コシ)により、三叉路部6で、両面搬送路R3に進入する。その後、用紙Pは両面搬送ローラ9Aを通って、再びレジストローラ3に至る。そして、用紙Pは、その先端がレジストローラ3で一旦停止され、撓みが形成されることでスキュー矯正された後に、レジストローラ3により挾持搬送され、転写部4で他方に面に画像が転写される。他方の面に画像が形成された用紙Pは、定着部5で画像が定着された後、排紙部7の排紙ローラ7Aと従動ローラ7Bとの間を通って排紙トレイ8に排紙される。
上記構成の画像形成装置1において、上記正転用電磁クラッチ7A1は、用紙Pの搬送方向後端を排紙部7の搬送ニップ位置の手前43.4[mm]の位置で停止させるようなタイミングで正転用電磁クラッチ7A1がOFFされる。しかしながら、このように所定のタイミングで正転用電磁クラッチ7A1をOFFしても、そのクラッチよりも排紙駆動ローラ7A側の駆動系のイナーシャ(慣性モーメント)によって排紙駆動ローラ7Aは正転方向に回転した後で停止する。このとき、排紙駆動ローラ7Aがイナーシャで正転方向に回転する回転量が大き過ぎると、用紙Pの後端部が排紙部7の搬送ニップを通過してしまい、排紙部7の排紙駆動ローラ7Aと従動ローラ7Bのローラ対で用紙Pを挟持できなくなってしまう。すると、用紙Pが排紙部7から排紙されてしまい、逆方向にスイッチバックさせて搬送できなくなる。
また、正転用電磁クラッチ7A1は、OFFの状態でメインモータ10の駆動力が入力されていることによって駆動出力側(排紙駆動ローラ7A)に空転トルク(「共回りトルク」ともいう。)が生じる場合がある。正転用電磁クラッチ7A1の空転トルクが、正転用電磁クラッチ7A1の軸上の負荷トルクよりも大きい場合、逆転用電磁クラッチ7A2への切り替え時間中に、正転用電磁クラッチ7A1が意図せず駆動を伝えてしまうおそれがある。すると、用紙Pのスイッチバック時に意図せず正方向搬送して、用紙Pの後端が排紙部7の搬送ニップを通り過ぎてしまうおそれがある。
このため、本画像形成装置1では、用紙Pのスイッチバック時に正搬送方向後端が排紙部7の搬送ニップを通り過ぎないように、用紙Pのスイッチバック時の動作条件について、次の式(1)の関係を満たすように設定されている。
L>Tmax×Vmax ・・・(1)
但し、
L:排紙駆動ローラ7Aが用紙Pを正搬送方向へ搬送中に正転用電磁クラッチ7A1がOFFして駆動力の伝達を停止したときの、用紙Pの正搬送方向後端位置と排紙部7による用紙Pの挟持位置との距離(mm)
Tmax:排紙駆動ローラ7Aが用紙Pを正搬送方向へ搬送中に正転用電磁クラッチ7A1がOFFして駆動力の伝達を停止してから、逆転用電磁クラッチ7A2がONして逆搬送方向へ駆動力の伝達を開始するまでの最大時間(sec)
Vmax:排紙駆動ローラ7Aが用紙Pを正搬送方向に搬送する最大搬送速度(mm/sec)
上記式(1)について、具体例を挙げると、Tmax=125[msec]、Vmax=102.08[mm/sec](=排紙駆動ローラ7Aの搬送線速)、L=43.4[mm]である(図10、13参照)。よって、次のように式(1)の関係を満たす。
Tmax×Vmax=0.125×102.08
=12.76
<43.4=L
上記式(1)の関係を満たすことにより、正転用電磁クラッチ7A1をOFFしたときに、駆動系のイナーシャで排紙駆動ローラ7Aが空転しても、用紙Pの正搬送方向後端が搬送ニップに達する前に、逆転用電磁クラッチ7A2がONになる。これにより、用紙Pは、正搬送方向後端が搬送ニップに達する前に逆方向に搬送されるので、正搬送方向後端が排紙部7の搬送ニップを通過してしまうことなく、確実にスイッチバックさせて逆方向に搬送することができる。
また、上述したように正転用電磁クラッチ7A1の空転トルクが、正転用電磁クラッチ7A1軸上の負荷トルクよりも大きいときに、逆転用電磁クラッチ7A2への切り替え時間中に、正転用電磁クラッチ7A1が意図せず駆動を伝えてしまう場合がある。このような場合であっても、用紙Pの正搬送方向後端が搬送ニップに達する前に、逆転用電磁クラッチ7A2がONになり、逆方向に搬送されるため、正搬送方向後端が排紙部7の搬送ニップを通過してしまうことがない。よって、用紙Pを確実にスイッチバックさせて逆方向に搬送することができる。
また、上述したように、式(1)では、用紙搬送速度を要因として組み込んでいることから、画像形成装置1の用紙搬送線速に関わらずに前記メリットを得ることができる。さらに、用紙搬送速度を初期の最大値で考えることにより、紙粉や摩耗等による、排紙部7の排紙駆動ローラ7Aや従動ローラ7Bの経時劣化の影響を受けないスイッチバック搬送装置にすることができる。
また、本画像形成装置1では、用紙Pの逆搬送方向への搬送中に、用紙Pの搬送遅れによる搬送ジャムを検出するようになっている。例えば、両面搬送路R3に用紙Pの逆搬送方向後端を検知する位置検出手段としての検知センサを設ける。そして、用紙Pの逆搬送方向への搬送を開始してから所定時間以内に検知センサが用紙Pの後端を検知しない場合、制御部が用紙Pの搬送遅れにより搬送ジャムを検出する。検知センサと制御部とが、用紙Pの逆搬送方向への搬送中の詰まり検出手段としての機能を有する。
なお、検知センサは両面搬送路R3に用紙Pの逆搬送方向後端を検知するものに限らず、用紙Pの逆搬送方向先端を検知するものであってもよい。また、検知センサは、図16を用いて後述する用紙Pの正搬送方向の後端を検知する用紙後端検知センサ7Dを兼用してもよい。
用紙Pのスイッチバック搬送時に、上述した正転用電磁クラッチ7A1の空転トルクや出力側の慣性による空回りの影響で、用紙Pの正搬送方向後端が排紙部7側に進み、結果として、逆搬送方向の搬送開始位置が狙いよりも排紙部7側になることがある。すると、用紙Pの逆搬送方向先端と上記検知センサとの距離が長くなるため、用紙Pの逆搬送方向への搬送を開始してから、検知センサが用紙Pの後端を検知するまでの時間が長くなる。このため、用紙Pの逆搬送方向への搬送を開始してから、所定時間以内に検知センサが用紙Pの後端を検知できなくなり、用紙Pの搬送遅れは生じていないにもかかわらず、搬送ジャムが生じたものと誤検出してしまうおそれがある。
このため、本画像形成装置1では、用紙Pの逆搬送方向への搬送時に、用紙Pの搬送遅れによる搬送ジャムを誤検出しないように、用紙搬送遅れ許容量として検出マージンとしてのジャム検知マージンMを、次の式(2)の関係を満たすように設定している。
M>Tmax×Vmax ・・・(2)
但し、
M:用紙Pが逆搬送方向への搬送を開始したときのジャム検知マージン(用紙搬送遅れ許容量)(mm)
Tmax:排紙駆動ローラ7Aが用紙Pを正搬送方向へ搬送中に正転用電磁クラッチ7A1がOFFして駆動力の伝達を停止してから、逆転用電磁クラッチ7A2がONして逆搬送方向へ駆動力の伝達を開始するまでの最大時間(s)
Vmax:排紙駆動ローラ7Aが用紙Pを正搬送方向に搬送する最大搬送速度(mm/s)
上記ジャム検知マージンMは、検知センサの検出結果に基づいて用紙ジャムを判断する際に、用紙Pが逆搬送方向への搬送を開始してから所定時間で用紙Pの後端が移動すると予測される移動距離に付加するものである。つまり、検知センサの検出結果に基づいて用紙ジャムを判断する際の、用紙搬送遅れ許容量である。
上記式(2)について、具体例を挙げると、Tmax=125[msec]、Vmax=102.08[mm/sec](=排紙駆動ローラ7Aの搬送線速)、M=70[mm]である(図10、13参照)。よって、次のように式(2)の関係を満たす。
Tmax×Vmax=0.125×102.08
=12.76
<70=M
上記式(2)の関係を満たすことにより、スイッチバック搬送時に、用紙Pの正搬送方向後端が排紙部7側にずれる最大量よりも、ジャム検知マージンMが大きく設定され、用紙Pの搬送遅れによる搬送ジャムの誤検出を防ぐことができる。
また、上述したように、式(2)では、用紙搬送速度を要因として組み込んでいることから、画像形成装置1の用紙搬送線速に関わらずに前記のメリットを得ることができる。さらには、用紙搬送速度を最大値で考えることにより、紙粉や摩耗等による、排紙部7の排紙駆動ローラ7Aや従動ローラ7Bの経時劣化の影響を受けないスイッチバック搬送装置にすることができる。
さらに、本実施形態の画像形成装置1では、両面搬送路(第3搬送路)R3の用紙搬送方向下流側にレジストローラ3を設置し、両面搬送路R3には、両面搬送ローラ9Aを一対設けている。両面搬送ローラ9Aは、電磁クラッチを経て第3駆動力としての駆動力が伝えられると共に、両面搬送路R3から搬送された用紙Pの先端をレジストローラ3で停止させることができる。
また、本画像形成装置1では、両面印刷モード時に、用紙Pをインターリーフにより搬送することができる。インターリーフとは、両面印刷モード時に、まず一方の面に画像を形成された用紙が、再び縦搬送路R1に戻る前に、次用紙の一方の面に画像を形成して搬送し、その後に、前記先行紙の他方の面に画像形成する動作を繰り返して通紙する搬送方法である。一般的にインターリーフは、搬送方向長さの短い用紙で行われる搬送方法であり、両面印刷モード時の生産性を向上させることができる。
図9は、本実施形態に係る画像形成装置1においてインターリーフにより用紙Pを搬送している状態を示す説明図である。図9は、両面搬送路R3から搬送された先行用紙Pがレジストローラ3で一旦停止し、次用紙Pはスイッチバックを終えて、両面搬送路R3へと搬送されている状態を示している。先行する用紙先端がレジストローラ3で一旦停止するときの先行用紙の後端は、両面搬送ローラ9Aよりも若干搬送方向上流側に位置するが、排紙部7の排紙駆動ローラ7Aと従動ローラ7Bとには挟持されていない。
上記両面搬送ローラ9Aを駆動する電磁クラッチ部は、電磁クラッチの空転トルクよりも電磁クラッチ軸上の負荷を大きく設定している。これにより、電磁クラッチOFF時に、電磁クラッチが意図せず駆動を伝えてしまうことがない。よって、レジスト待機時の用紙Pが両面搬送ローラ9Aにより意図せず過分送りされてしまい、波打ちや搬送方向レジストズレ不具合が発生してしまうのを防ぐことができる。あるいは、次の式(3)の関係を満たすことにより、同様の効果を得ることができる。
Ts≦δ/VHmax ・・・(3)
但し、
Ts:両面搬送ローラ9Aの搬送方向下流側の搬送ローラ(レジストローラ)対により用紙Pを一旦停止させる際に、両面搬送ローラ電磁クラッチが停止している間の停止時間(sec)
δ:両面搬送ローラ9Aの搬送ニップと搬送方向下流側の搬送ローラ(レジストローラ)の搬送ニップとの間の用紙Pの撓み許容量(mm)
VHmax:両面搬送ローラ9Aによる用紙Pの最大搬送速度(mm/sec)
上記式(3)について、具体例を挙げると、Ts=0[msec]、δ=7[mm]、VHmax=101.73[mm/sec](=両面搬送ローラ9Aの搬送線速)である。よって、以下のように式(3)の関係を満たす。
δ/VHmax=7/101.73
=0.0688
≧0=Ts
上記式(3)の関係を満たすことにより、レジスト待機時の用紙Pが両面搬送ローラ9Aの駆動用の電磁クラッチにより意図せず過分送りされても、用紙Pの撓みは用紙Pの撓み許容量以下に抑えられる。よって、過分送りに伴う用紙Pの波打ちや搬送方向レジストズレ不具合が発生してしまうのを防ぐことができる。
さらには、上記式(3)では、用紙搬送速度を要因としていることから、画像形成装置1の用紙搬送線速に関わらずに前記メリットを得ることができる。また、用紙搬送速度を最大値で考慮することにより、紙粉や摩耗等による、両面搬送ローラ9Aの経時劣化の影響を受けないスイッチバック搬送装置にすることができる。
図10は、本実施形態に係る画像形成装置1におけるインターリーフ時のタイミングチャートである。
図10に示すように、レジストセンサ3Aが用紙Pを検知してONになってから時間t1経過後にレジストローラ用電磁クラッチ3A1がONし、レジストローラ3が回転駆動し用紙Pの搬送を開始する。レジストローラ用電磁クラッチ3A1は、用紙Pがレジストセンサ3Aを通過してOFFになってから時間t3経過後にOFFする。
排紙駆動ローラ7Aを正転させる正転用電磁クラッチ7A1は、レジストローラ用電磁クラッチ3A1がONしてから時間t2経過後にONし、用紙Pがレジストセンサ3Aを通過してOFFになってから時間TA経過後にOFFする。
また、排紙駆動ローラ7Aを逆転させる逆転用電磁クラッチ7A2は、正転用電磁クラッチ7A1がOFFしてから100[msec]後にONして用紙Pの逆搬送方向の搬送が開始され、ONから時間t4経過後にOFFする。
また、両面搬送ローラ9Aに駆動力を伝達する駆動手段としての両面搬送ローラ用電磁クラッチ9A1は、レジストローラ用電磁クラッチ3A1がONしてから時間t5経過後にONする。そして、両面搬送ローラ用電磁クラッチ9A1は、レジストローラ用電磁クラッチ3A1の2度目のONから時間t6経過後にOFFする。このとき、片面に画像が形成された用紙Pは、逆搬送方向先端がレジストローラ3に突き当たる手前で、両面搬送ローラ9Aに挟持された状態で停止する。
また、逆転用電磁クラッチ7A2がONしてから時間t7経過後のタイミングでレジストセンサ3Aが後行の用紙Pを検知してONになる。このレジストセンサ3Aが後行の用紙Pを検知してONになってから、時間t1経過後にレジストローラ用電磁クラッチ3A1がONし、レジストローラ3が回転駆動し後行の用紙Pの搬送を開始する。レジストローラ用電磁クラッチ3A1は、後行の用紙Pがレジストセンサ3Aを通過してOFFになってから時間t3経過後にOFFする。
正転用電磁クラッチ7A1は、レジストローラ用電磁クラッチ3A1がONしてから時間t2経過後にONし、後行の用紙Pがレジストセンサ3Aを通過してOFFになってから時間TA経過後にOFFする。
その後、逆転用電磁クラッチ7A2がONして後行の用紙Pが両面搬送路R3に搬送される。また、レジストローラ用電磁クラッチ3A1がONし、正転用電磁クラッチ7A1がONして、先行の用紙Pが搬送され、他方の面に画像が形成されて、排紙トレイ8に排紙される。
以後、上述したインターリーフ動作を繰り返して複数の用紙Pの両面に効率よく画像を形成することができる。
図11及び図12はそれぞれ、本実施形態に係る画像形成装置1における両面印刷モード時にインターリーフ動作しない場合の用紙Pの搬送状態を時系列で示す説明図である。
一般的に、インターリーフしないのは、搬送方向長さの長い用紙Pで行われる搬送方法である。図11は、インターリーフ動作しないでスイッチバック搬送する場合に、用紙Pが排紙部7で一旦停止した状態を示している。また、図12は、図11に示す状態から用紙Pが逆搬送方向に搬送され、先端がレジスト部で一旦停止した状態を示している。また、図12は、用紙Pの後端が排紙部7で挟持され保持されている状態を示している。そして、用紙Pは縦搬送路R1に搬送されて他方の面に画像が形成された後、排紙部7から排紙トレイ8に排紙される。先行の用紙Pが排紙された後、次の用紙Pの画像形成に移る。以後、これを繰り返して画像形成が行われる。
図13は、本実施形態に係る画像形成装置1においてインターリーフしない場合のタイミングチャートである。なお、図10のタイミングチャートと共通する部分については説明を省略する。図13でレジストセンサ3Aが2度目に用紙Pを検知してONするのは、1度目に検知した用紙Pと同じ用紙であって、次の用紙ではない。
レジストローラ3で用紙Pの先端が一旦停止するとき、用紙後端は両面搬送ローラ9Aよりも下流側に位置し、本実施形態の画像形成装置で使用される最も長い用紙Pは、図12に示すように排紙部7の排紙駆動ローラ7Aと従動ローラ7Bとに挟持される。この排紙駆動ローラ7A及び従動ローラ7Bを駆動する電磁クラッチは、下記条件を満足するように設定することが望ましい。
用紙Pが両面搬送ローラ9Aの搬送ニップとレジストローラ3の搬送ニップとの間にある場合、両面搬送ローラ9Aを駆動する電磁クラッチは、上記インターリーフ動作がある場合と同じ2つの条件のうち少なくとも一つを満足するように設定するのが望ましい。すなわち、両面搬送ローラ9Aを駆動する電磁クラッチ部は、電磁クラッチの空転トルクよりもクラッチ軸上の負荷を大きく設定することが望ましい。または、上記式(3)の条件を満たすようにすることが望ましい。これにより、レジスト待機時の用紙Pが両面搬送ローラ9Aにより意図せず過分送りされてしまい、波打ちや搬送方向レジストズレ不具合が発生してしまうのを防ぐことができる。
また、用紙Pが、排紙部7の搬送ニップと両面搬送ローラ9Aの搬送ニップとの間にある場合、上記式(1)〜(3)の関係を満たすことが望ましい。これにより、上述した効果を得ることができる。すなわち、用紙Pの正搬送方向後端が排紙部7の搬送ニップを通過してしまうことなく、用紙Pを確実にスイッチバックさせて逆方向に搬送することができる。また、搬送ジャムの誤検出を防ぐことができる。また、用紙Pの波打ちや搬送方向レジストズレ不具合が発生してしまうのを防ぐことができる。
また、上記式(1)〜(3)については、用紙搬送速度を考慮していることから、画像形成装置1の用紙搬送線速にかかわらずに、前述のメリットを得ることができる。さらには、用紙搬送速度を最大値で考慮することにより、紙粉や摩耗等による、排紙駆動ローラ7Aや両面搬送ローラ9Aなどのローラの経時劣化の影響を受けないスイッチバック搬送装置にすることができる。
なお、両面搬送路R3の長さが極端に短いスイッチバック搬送装置では、両面搬送ローラ9Aを有さない場合もある。この場合には、排紙駆動ローラ7Aを駆動する逆転用電磁クラッチ7A2の空転トルクよりも、逆転用電磁クラッチ7A2のクラッチ軸上の負荷トルクを大きく設定してもよい。あるいは、次の式(4)の関係を満たしてもよい。
TRs≦δR/VRmax ・・・(4)
但し、
TRs:排紙駆動ローラ7Aの搬送方向下流側のレジストローラ3により用紙Pを一旦停止させる際に、逆転用電磁クラッチ7A2が停止している間の停止時間(sec)
δR:排紙部7の搬送ニップと搬送方向下流側のレジストローラ3の搬送ニップとの間の用紙Pの撓み許容量(mm)
VRmax:排紙駆動ローラ7Aによる用紙Pの最大搬送速度(mm/sec)
上記逆転用電磁クラッチ7A2の空転トルクの設定、又は、上記式(4)の関係を満たすことにより、レジスト待機時の用紙Pが排紙駆動ローラ7Aの逆転用電磁クラッチ7A2により意図せず過分送りされてしまうことがない。よって、これに伴う波打ちや搬送方向レジストズレ不具合が発生してしまうのを防ぐことができる。
図14は、両面搬送路R3に両面搬送ローラ9Aを2つ備えた構成の概略図である。
図14に示す構成の場合も前述と同じような考え方で条件設定を行う。これにより、レジスト待機時の用紙Pが各搬送ローラ駆動用の電磁クラッチにより意図せず過分送りされてしまい、波打ちや搬送方向レジストズレ不具合が発生してしまうのを防ぐことができる。
なお、上述した例では、排紙駆動ローラ7Aを逆方向に回転させるために、逆転用電磁クラッチ7A2を用いた構成について説明したが、この構成に限らず、他のモータとワンウェイクラッチとを組み合わせて駆動を伝えてもよい。
図15は、排紙部7の駆動伝達部の部分拡大平面図である。図15に示すように、排紙駆動ローラ7Aを逆回転させるために、排紙駆動ローラ7Aの駆動軸には、逆転方向の駆動力を伝えるワンウェイクラッチ14が設けられている。このワンウェイクラッチ14の駆動源として排紙逆転用モータ15が設けられている。そして、用紙Pのスイッチバック時に、正転用電磁クラッチ7A1をOFFし、排紙逆転用モータ15をONすることで、ワンウェイクラッチ14を介して、排紙駆動ローラ7Aを逆回転させることができる。
なお、上述した例では、用紙Pの後端をレジストセンサ3Aが検知したとき(用紙検知信号OFF)から、停止時間TA経過後に排紙駆動ローラ7Aを停止していたが、用紙後端を直接検知して用紙Pを停止させるための検知センサを設けてもよい。
図16は、排紙搬送路R2に、用紙後端を直接検知して用紙Pを停止させるための用紙後端検知センサ7Dを設けた概略構成図である。この図16の構成例では、用紙後端検知センサ7Dで用紙Pの後端を検知して停止制御することにより、用紙Pの停止精度を向上させることができる。
図17は、本実施形態に係る画像形成装置1におけるスイッチバック搬送を制御する制御系の主要部の一例を示すブロック図である。
スイッチバック搬送装置は、例えばマイクロコンピュータ等のコンピュータ装置で構成された制御手段としての制御部500を備えている。制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、メインモータ10、レジストローラ3の用紙Pを検知するレジストセンサ3A、レジストローラ3の回転駆動をON/OFFするレジストローラ用電磁クラッチ3A1が接続されている。また、制御部500には、排紙駆動ローラ7Aの正転用電磁クラッチ7A1、逆転用電磁クラッチ7A2、両面搬送ローラ用電磁クラッチ9A1が接続されている。ここで、レジストセンサ3Aは、センサで検出した情報を制御部500に送り出す。
制御部500は、CPU(Central Processing Unit)501を備える。また、CPU501にバスライン502を介して接続された記憶手段としてのROM(Read Only Memory)503及びRAM(Random Access Memory)504と、I/Oインターフェース部505とを備えている。CPU501は、予め組み込まれているコンピュータプログラムである制御プログラムを実行することにより、各種演算や各部の駆動制御を実行する。ROM503は、コンピュータプログラムや制御用のデータ等の固定的データを予め記憶する。RAM504は、各種データを書き換え自在に記憶するワークエリア等として機能する。なお、制御部500は、マイクロコンピュータ等のコンピュータ装置ではなく、例えばスイッチバック搬送装置における制御用に作製された半導体回路素子としてのICなどを用いて構成してもよい。
上記構成の制御部500は、図10のタイミングチャートに示すように、例えばプリンタ1の画像形成動作の開始によりメインモータ10を回転駆動する。そして、レジストセンサ3AのON信号に基づいて、レジストローラ用電磁クラッチ3A1、正転用電磁クラッチ7A1、逆転用電磁クラッチ7A2及び両面搬送ローラ用電磁クラッチ9A1のON/OFFを制御する。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
用紙Pなどのシート材の正搬送方向などの第1搬送方向と第1搬送方向とは逆向きの逆搬送方向などの第2搬送方向とに切り替えてシート材を挟持して搬送するように駆動可能な排紙部7の排紙駆動ローラ7Aなどの搬送部材と、シート材を第1搬送方向に搬送するときに、オンオフ制御可能な正転用電磁クラッチ7A1などのクラッチを介して正搬送方向への駆動力などの第1駆動力を搬送部材に伝達して駆動し、シート材を第2搬送方向に搬送するときに第1駆動力とは異なる逆搬送方向への駆動力などの第2駆動力を搬送部材に伝達して駆動する駆動手段と、駆動手段を制御する制御部などの制御手段と、を備えるスイッチバック搬送装置であって、搬送部材がシート材を挾持して第1搬送方向へ搬送している搬送中にクラッチをオフした後、第1搬送方向におけるシート材の後端が搬送部材による挾持位置を通過する前に、搬送部材への第2駆動力の伝達を開始する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、クラッチを介して第1駆動力が伝達されている搬送部材で挾持して第1搬送方向へ搬送しているシート材をスイッチバックするとき、その搬送中にクラッチがオフされる。このクラッチのオフ後、第1搬送方向におけるシート材の後端が搬送部材による挾持位置を通過する前に、搬送部材でシート材が挾持されている状態で、第1搬送方向とは逆向きの第2搬送方向に搬送するよう搬送部材への第2駆動力の伝達を開始する。このように搬送部材でシート材が挾持されている状態で搬送部材への第2駆動力の伝達を開始することにより、搬送部材に挾持されているシート材を前記第2搬送方向に確実にスイッチバックさせて搬送することができる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、シート材の第1搬送方向への搬送中にクラッチをオフしたときの第1搬送方向におけるシート材の後端と搬送部材によるシート材の挟持位置との距離をLとし、クラッチをオフしてから搬送部材への第2駆動力の伝達を開始するまでの最大時間をTmaxとし、搬送部材がシート材を第1搬送方向に搬送するときの最大搬送速度をVmaxとしたとき、L>Tmax×Vmaxで示す関係式を満たす。
これによれば、上記実施形態について説明したように、搬送部材の経時劣化の影響を受けることなく、搬送部材がシート材を第1搬送方向に搬送するときの搬送速度にかかわらずシート材を第2搬送方向に確実にスイッチバックさせて搬送することができる。
(態様C)
上記態様A又はBにおいて、シート材の第2搬送方向におけるシート材の先端又は後端位置を検出する検知センサなどの位置検出手段と、位置検出手段の検出結果に基づいてシート材の第2搬送方向における詰まりを検出する制御部などの詰まり検出手段と、を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、スイッチバック搬送時に、第2搬送方向におけるシート材の詰まりを確実に検出することができる。
(態様D)
上記態様Cにおいて、詰まり検出手段は、シート材が第2搬送方向への搬送を開始してから所定時間でシート材の先端又は後端位置が移動する移動距離に基づいてシート材の詰まりを検出するものであり、詰まり検出手段がシート材の詰まりを検出する際に移動距離に付加するジャム検知マージンなどの検出マージンをMとしたとき、M>Tmax×Vmaxで示す関係式を満たす。
これによれば、上記実施形態について説明したように、第2搬送方向への搬送時に、シート材の第1搬送方向後端が搬送部材側にずれる最大量よりも、検出マージンMが大きく設定され、シート材の搬送遅れによる詰まりの誤検出を防ぐことができる。
(態様E)
上記態様A乃至Dのいずれかにおいて、クラッチは正転用電磁クラッチ7A1などの電磁クラッチである。
これによれば、上記実施形態について説明したように、駆動力のオンとオフとを電気的に容易に制御することができる。
(態様F)
上記態様A乃至Eのいずれかにおいて、搬送部材は、シート材を排出する排紙駆動ローラ7A及び従動ローラ7Bなどの排出ローラ対である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、排出ローラ対を搬送部材として兼用できるので、別途搬送部材を設ける構成に比べて装置の小型化やコストダウンを図ることができる。
(態様G)
上記態様A乃至Fのいずれかにおいて、シート材を第2搬送方向に搬送する搬送路に、前記シート材を第2搬送方向に搬送する搬送路の第2搬送方向下流側に配設され、シート材の第2搬送方向先端部を突き当ててシート材を一旦停止するためのレジストローラ3などのレジストローラ対と、搬送路に配設され、シート材をレジストローラ対に向けて搬送する両面搬送ローラ9Aなどの搬送ローラ対と、を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、第2搬送方向に搬送されるシート材の先端をレジストローラ対に突き当てて、シート材のスキューを補正することができる。
(態様H)
上記態様Gにおいて、シート材をレジストローラ対に向けて搬送するときに、オンオフ制御可能な両面搬送ローラ用電磁クラッチ9A1などのクラッチを介して第3駆動力を搬送ローラ対に伝達して駆動する駆動手段を備え、クラッチが駆動伝達を停止している間にクラッチに第3駆動力が入力されていることによって駆動出力側に生じる空転トルクに対して、搬送ローラ対に連結された駆動出力側の軸上の負荷トルクが大きく設定されている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、クラッチがオフのときに、クラッチの空転トルクにより意図せず搬送ローラ対に駆動を伝えてしまうことがない。よって、レジストローラ対に突き当たって待機しているシート材が搬送ローラ対により意図せず過分送りされてしまうことがなく、シート材の波打ちや搬送方向レジストズレ不具合が発生してしまうのを防ぐことができる。
(態様I)
上記態様Gにおいて、シート材をレジストローラ対に向けて搬送するときに、オンオフ制御可能な電磁クラッチなどのクラッチを介して第3駆動力を搬送ローラ対に伝達して駆動する駆動手段を備え、搬送ローラ対とレジストローラ対との間のシート材の撓み許容量をδとし、搬送ローラ対によるシート材の最大搬送速度をVHmaxとしたとき、レジストローラ対にシート材を一旦停止させるように前記クラッチをオフにしている停止時間Tsは、Ts≦δ/VHmaxで示す関係式を満たす。
これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材がレジストローラ対に突き当たって待機しているときに、シート材が搬送ローラ対のクラッチにより意図せず過分送りされても、シート材の撓みは許容量以下に抑えられる。よって、この過分送りに伴うシート材の波打ちや搬送方向レジストズレ不具合が発生してしまうのを防ぐことができる。
(態様J)
上記態様A乃至Iのいずれかのスイッチバック搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置1などの画像形成装置。
これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材を確実にスイッチバックさせて搬送することができ、シート材の両面に画像を形成することができる。
1 画像形成装置(プリンタ)
2A フロント給紙部
2B 手差し給紙部
3 レジストローラ
3A レジストセンサ
3A1 レジストローラ用電磁クラッチ
4 転写部
5 定着部
5A 定着ローラ
5B 加圧ローラ
5C 定着ローラハウジング第1搬送ガイド面
5D 定着ローラハウジング第2搬送ガイド面
5E スイッチバックガイド板第1搬送ガイド面
5F スイッチバックガイド板第2搬送ガイド面
6 三叉路部
7 排紙部
7A 排紙駆動ローラ
7A1 正転用電磁クラッチ
7A2 逆転用電磁クラッチ
7B 排紙従動ローラ
7C 排紙上ガイド板
7D 用紙後端検知センサ
8 排紙トレイ
9 両面部
9A 両面搬送ローラ
9A1 両面搬送ローラ用電磁クラッチ
9B 両面入口上ガイド板
10 メインモータ
500 制御部
P 用紙
R1 縦搬送路
R2 排紙搬送路
R3 両面搬送路
特開2008−209624号公報

Claims (9)

  1. シート材の第1搬送方向と該第1搬送方向とは逆向きの第2搬送方向とに切り替えて該シート材を挟持して搬送するように駆動可能な搬送部材と、
    前記シート材を前記第1搬送方向に搬送するときに、オンオフ制御可能なクラッチを介して第1駆動力を前記搬送部材に伝達して駆動し、前記シート材を前記第2搬送方向に搬送するときに前記第1駆動力とは異なる第2駆動力を前記搬送部材に伝達して駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えるスイッチバック搬送装置であって、
    前記搬送部材が前記シート材を挾持して前記第1搬送方向へ搬送している搬送中に前記クラッチをオフしてから、前記第1搬送方向における該シート材の後端が該搬送部材による挾持位置を通過する前に、前記搬送部材への前記第2駆動力の伝達を開始し、
    記シート材の前記第1搬送方向への搬送中に前記クラッチをオフしたときの該第1搬送方向における該シート材の後端と該搬送部材による該シート材の挟持位置との距離をLとし、前記クラッチをオフしてから前記搬送部材への前記第2駆動力の伝達を開始するまでの最大時間をTmaxとし、前記搬送部材が前記シート材を前記第1搬送方向に搬送するときの最大搬送速度をVmaxとしたとき、
    L>Tmax×Vmax
    で示す関係式を満たすことを特徴とするスイッチバック搬送装置。
  2. 請求項1のスイッチバック搬送装置において、
    前記シート材の前記第2搬送方向における該シート材の先端又は後端位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記シート材の前記第2搬送方向における詰まりを検出する詰まり検出手段と、を備えることを特徴とするスイッチバック搬送装置。
  3. 請求項のスイッチバック搬送装置において、
    前記詰まり検出手段は、前記シート材が前記第2搬送方向への搬送を開始してから所定時間で該シート材の先端又は後端位置が移動する移動距離に基づいて該シート材の詰まりを検出するものであり、
    前記詰まり検出手段が前記シート材の詰まりを検出する際に前記移動距離に付加する検出マージンをMとしたとき、
    M>Tmax×Vmax
    で示す関係式を満たすことを特徴とするスイッチバック搬送装置。
  4. 請求項1乃至のいずれかのスイッチバック搬送装置において、
    前記クラッチは電磁クラッチであることを特徴とするスイッチバック搬送装置。
  5. 請求項1乃至のいずれかのスイッチバック搬送装置において、
    前記搬送部材は、前記シート材を排出する排出ローラ対であることを特徴とするスイッチバック搬送装置。
  6. 請求項1乃至のいずれかのスイッチバック搬送装置において、
    前記シート材を前記第2搬送方向に搬送する搬送路に、前記シート材を前記第2搬送方向に搬送する搬送路の第2搬送方向下流側に配設され、該シート材の第2搬送方向先端部を突き当てて該シート材を一旦停止するためのレジストローラ対と、
    前記搬送路に配設され、前記シート材を前記レジストローラ対に向けて搬送する搬送ローラ対と、を備えることを特徴とするスイッチバック搬送装置。
  7. 請求項のスイッチバック搬送装置において、
    前記シート材を前記レジストローラ対に向けて搬送するときに、オンオフ制御可能なクラッチを介して第3駆動力を前記搬送ローラ対に伝達して駆動する駆動手段を備え、
    前記クラッチが駆動伝達を停止している間に該クラッチに前記第3駆動力が入力されていることによって駆動出力側に生じる空転トルクに対して、前記搬送ローラ対の駆動負荷が大きく設定されていることを特徴とするスイッチバック搬送装置。
  8. 請求項のスイッチバック搬送装置において、
    前記シート材を前記レジストローラ対に向けて搬送するときに、オンオフ制御可能なクラッチを介して第3駆動力を前記搬送ローラ対に伝達して駆動する駆動手段を備え、
    前記搬送ローラ対と前記レジストローラ対との間のシート材の撓み許容量をδとし、前記搬送ローラ対による前記シート材の最大搬送速度をVHmaxとしたとき、前記レジストローラ対に前記シート材を一旦停止させるように前記クラッチをオフにしている停止時間Tsは、
    Ts≦δ/VHmax
    で示す関係式を満たすことを特徴とするスイッチバック搬送装置。
  9. 請求項1乃至のいずれかのスイッチバック搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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