JPH11268365A - 転写材カセット及び転写装置 - Google Patents

転写材カセット及び転写装置

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JPH11268365A
JPH11268365A JP7197898A JP7197898A JPH11268365A JP H11268365 A JPH11268365 A JP H11268365A JP 7197898 A JP7197898 A JP 7197898A JP 7197898 A JP7197898 A JP 7197898A JP H11268365 A JPH11268365 A JP H11268365A
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JP
Japan
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transfer material
shaft
cassette
transfer
winding shaft
Prior art date
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Application number
JP7197898A
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English (en)
Inventor
Toru Todoroki
徹 等々力
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、転写材を容易にセットでき、また、
小型化を可能とするとともに、簡単な機構で転写材の緩
みを防止して安定して巻き取ることができる安価な転写
材カセット及び転写装置を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は巻取シャフト103と送出シャフ
ト104との間に掛け渡された転写リボン102を収納
するカセット本体101と、このカセット本体101に
設けられ、前記巻取シャフト103に接続されて該巻取
シャフト103を回転させる駆動シャフト124と、前
記巻取シャフト103の回転により巻き取られる前記転
写リボン102の巻取量が増大するに従って前記巻取シ
ャフト103と前記駆動シャフト124との接続部間で
滑りを発生させるブレーキ部133とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、定期券発
行装置等に備えられる転写材カセット及び転写装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、定期券発行装置等に用いられる転
写リボンは、オープンリール方式で、装置に対して直
接、転写リボンをセットしたり、或いは、定型の箱の中
に転写リボンを納めてカセット化してセットしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オープ
ンリール方式では、転写リボンを確実にセットするのに
時間がかかり、機器の稼働効率を低下させるという不都
合があった。また、転写リボンをカセット化するもの
は、転写リボンの安定した送りを確保するため、位置精
度の出る板金製のカセットを用いていたため、大型で、
なおかつコストが高くなるという問題があった。
【0004】さらに、転写リボンをカセット化するもの
は、転写リボンが緩まないように、複雑なテンション機
構を必要としていたため、構造的に複雑化する問題もあ
った。
【0005】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
転写材を容易にセットでき、また、小型化を可能とする
とともに、簡単な機構で転写材の緩みを防止でき、しか
も、安定して転写材を巻き取ることができる安価な転写
材カセット及び転写装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、請求項1記載のものは、巻取軸と送出軸との
間に掛け渡された転写材を収納するカセット本体と、こ
のカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて該
巻取軸を回転させる駆動手段と、前記巻取軸の回転によ
り巻き取られる前記転写材の巻取量が増大するに従って
前記巻取軸と前記駆動手段との間で滑りを発生させる滑
り発生手段とを具備する。
【0007】請求項2記載のものは、巻取軸と送出軸と
の間に掛け渡された転写材を収納するカセット本体と、
このカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて
該巻取軸を回転させる駆動手段と、前記巻取軸の回転に
より巻き取られる前記転写材の巻取量が増大するに従っ
て前記巻取軸と前記駆動手段との間で滑りを発生させる
もので、前記駆動手段に一体に成形されたブレーキ体及
びこのブレーキ体に設けられ前記巻取軸の端面に摺接す
る摺接部材を有する滑り発生手段とを具備する。
【0008】請求項3記載のものは、巻取軸と送出軸と
の間に掛け渡された転写材を収納するカセット本体と、
このカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて
該巻取軸を回転させる駆動手段と、前記巻取軸の回転に
より巻き取られる前記転写材の巻取量が増大するに従っ
て前記巻取軸と前記駆動手段との間で滑りを発生させる
もので、前記駆動手段に一体に成形されたブレーキ体、
このブレーキ体に設けられ前記巻取軸の端面に摺接する
摺接部材及び前記ブレーキ体を弾性的に付勢して前記摺
接部材を前記巻取軸の端面に押圧する付勢部材を有する
滑り発生手段とを具備する。
【0009】請求項4記載のものは、巻取軸と送出軸と
の間に掛け渡された転写材を収納するカセット本体と、
このカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて
該巻取軸を回転させる駆動手段と、前記巻取軸の回転に
より巻き取られる前記転写材の巻取量が増大するに従っ
て前記巻取軸と前記駆動手段との間で滑りを発生させる
滑り発生手段と、前記カセット本体に設けられ、前記送
出軸に回転負荷を付与する負荷付与手段とを具備する。
【0010】請求項5記載のものは、巻取軸と送出軸と
の間に掛け渡された転写材を収納するカセット本体と、
このカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて
該巻取軸を回転させる駆動手段と、前記巻取軸の回転に
より巻き取られる前記転写材の巻取量が増大するに従っ
て前記巻取軸と前記駆動手段との間で滑りを発生させる
滑り発生手段と、前記カセット本体に開閉自在に設けら
れ、閉塞されることにより前記巻取軸と送出軸を回転自
在に支持し、開放されることにより前記巻取軸と送出軸
の支持を解除する開閉蓋とを具備する。
【0011】請求項6記載のものは、被転写材を支持す
る支持ローラと、この支持ローラに支持される被転写材
に巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を対向さ
せる転写材カセットと、前記転写材を介して前記被転写
材に接触し、前記被転写材に前記転写材の色剤を転写さ
せる転写ヘッドと、前記支持ローラと前記巻取軸とを回
転駆動させる単一の駆動源とを具備する転写装置におい
て、前記転写材カセットは、前記巻取軸と送出軸との間
に掛け渡された転写材を収納するカセット本体と、この
カセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて該巻
取軸を回転させる駆動手段と、前記巻取軸の回転により
巻き取られる前記転写材の巻取量が増大するに従って前
記巻取軸と前記駆動手段との間で滑りを発生させる滑り
発生手段と、を具備する。
【0012】請求項7記載のものは、被転写材を支持す
る支持ローラと、この支持ローラに支持される被転写材
に巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を対向さ
せる転写材カセットと、前記転写材を介して前記被転写
材に接触し、前記被転写材に前記転写材の色剤を転写さ
せる転写ヘッドと、前記支持ローラと前記巻取軸とを回
転駆動させる単一の駆動源とを具備する転写装置におい
て、前記転写材カセットは、前記巻取軸と送出軸との間
に掛け渡された転写材を収納するカセット本体と、この
カセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて該巻
取軸を回転させる駆動手段と、前記巻取軸の回転により
巻き取られる前記転写材の巻取量が増大するに従って前
記巻取軸と前記駆動手段との間で滑りを発生させるもの
で、前記駆動手段に一体に成形されたブレーキ体及びこ
のブレーキ体に設けられ前記巻取軸の端面に摺接する摺
接部材を有する滑り発生手段とを具備する。
【0013】請求項8記載のものは、被転写材を支持す
る支持ローラと、この支持ローラに支持される被転写材
に巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を対向さ
せる転写材カセットと、前記転写材を介して前記被転写
材に接触し、前記被転写材に前記転写材の色剤を転写さ
せる転写ヘッドと、前記支持ローラと前記巻取軸とを回
転駆動させる単一の駆動源とを具備する転写装置におい
て、前記転写材カセットは、前記巻取軸と送出軸との間
に掛け渡された転写材を収納するカセット本体と、この
カセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて該巻
取軸を回転させる駆動手段と、前記巻取軸の回転により
巻き取られる前記転写材の巻取量が増大するに従って前
記巻取軸と前記駆動手段との間で滑りを発生させるもの
で、前記駆動手段に一体に成形されたブレーキ体、この
ブレーキ体に設けられ前記巻取軸の端面に摺接する摺接
部材及び前記ブレーキ体を弾性的に付勢して前記摺接部
材を前記巻取軸の端面に押圧する付勢部材を有する滑り
発生手段とを具備する。
【0014】請求項9記載にものは、被転写材を支持す
る支持ローラと、この支持ローラに支持される被転写材
に巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を対向さ
せる転写材カセットと、前記転写材を介して前記被転写
材に接触し、前記被転写材に前記転写材の色剤を転写さ
せる転写ヘッドと、前記支持ローラと前記巻取軸とを回
転駆動させる単一の駆動源とを具備する転写装置におい
て、前記転写材カセットは、前記巻取軸と送出軸との間
に掛け渡された転写材を収納するカセット本体と、この
カセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて該巻
取軸を回転させる駆動手段と、前記巻取軸の回転により
巻き取られる前記転写材の巻取量が増大するに従って前
記巻取軸と前記駆動手段との間で滑りを発生させる滑り
発生手段と、前記カセット本体に設けられ、前記送出軸
に回転負荷を付与する負荷付与手段とを具備する。
【0015】請求項10記載のものは、被転写材を支持
する支持ローラと、この支持ローラに支持される被転写
材に巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を対向
させる転写材カセットと、前記転写材を介して前記被転
写材に接触し、前記被転写材に前記転写材の色剤を転写
させる転写ヘッドと、前記支持ローラと前記巻取軸とを
回転駆動させる単一の駆動源とを具備する転写装置にお
いて、前記転写材カセットは、前記巻取軸と送出軸との
間に掛け渡された転写材を収納するカセット本体と、こ
のカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて該
巻取軸を回転させる駆動手段と、前記巻取軸の回転によ
り巻き取られる前記転写材の巻取量が増大するに従って
前記巻取軸と前記駆動手段との間で滑りを発生させる滑
り発生手段と、前記カセット本体に開閉自在に設けら
れ、閉塞されることにより前記巻取軸と送出軸を回転自
在に支持し、開放されることにより前記巻取軸と送出軸
の支持を解除する開閉蓋とを具備する。
【0016】請求項11記載のものは、被転写材を支持
する支持ローラと、この支持ローラに支持される被転写
材に巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を対向
させる合成樹脂製の転写材カセットと、前記転写材を介
して前記被転写材に接触し、前記被転写材に前記転写材
の色剤を転写させる転写ヘッドと、この転写ヘッドを取
り付ける開閉自在なベースと、このベースに設けられ、
前記転写材カセットを位置決めするする位置決め部材及
び前記転写材カセットを固定する固定部材とを具備す
る。
【0017】請求項12記載のものは、被転写材を支持
する支持ローラと、この支持ローラに支持される被転写
材に巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を対向
させる合成樹脂製の転写材カセットと、前記転写材を介
して前記被転写材に接触し、前記被転写材に前記転写材
の色剤を転写させる転写ヘッドと、この転写ヘッドを取
り付ける開閉自在なベースと、このベースに設けられ、
前記転写材カセットを位置決めするする位置決め部材及
び前記転写材カセットを固定する固定部材と、前記支持
ローラと前記巻取軸とを回転駆動させる単一の駆動源と
を具備する転写装置において、前記転写材カセットは、
前記巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を収納
するカセット本体と、このカセット本体に設けられ、前
記巻取軸に接続されて該巻取軸を回転させる駆動手段
と、前記巻取軸の回転により巻き取られる前記転写材の
巻取量が増大するに従って前記巻取軸と前記駆動手段と
の間で滑りを発生させる滑り発生手段とを具備する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す一実施
の形態を参照して説明する。図1は定期券発行装置1を
示す正面図で、図2はその平面図である。定期券発行装
置1は、購入情報の一部が入力される条件設定操作部
2、複数の発駅と着駅を設定するための駅名釦と経由を
設定するための経由釦とが縦方向、横方向に配列表示さ
れたタッチパネル内蔵のカラー液晶表示部(LCD)に
よって構成される経由発着駅設定部3、4、入力手順或
いは条件設定操作部2、経由発着駅設定部3、4により
入力された発行情報やエラー内容等を表示するカラー液
晶表示部(LCD)によって構成される表示部5、発行
日付を表示する発行日付表示部6、購入客により購入情
報が書かれた申込用紙が挿入される申込用紙挿入口7、
定期券が発行されたり、旧券が挿入される兼用の発行挿
入口8が設けられている。
【0019】図3は、定期券発行装置1の制御回路を示
すものである。図3中20は、定期券発行装置1の全体
を制御する制御部としてのCPU20である。このCP
U20には、制御プログラムや文字パターン等が記憶さ
れているとともに、種々のデータが記憶されるメモリ2
1、申込用紙挿入口7に対応して設けられている氏名読
取部22と氏名転写部23、発行挿入口8に対応して設
けられている定期券発行部24、売上データ等をジャー
ナル(図示しない)に印刷するジャーナルプリンタ2
5、定期券発行に関する種々の情報たとえば売上データ
或いは運賃データ等が記憶されている磁気ディスク(図
示しない)を扱う磁気ディスク装置26、図示しない通
信回線を介してホストコンピュータ等の外部装置と接続
される通信制御部27、条件設定操作部2、経由発着駅
設定部3、4、及び表示部5が接続されている。
【0020】氏名転写部23は、CCD等により構成さ
れ、申込用紙挿入口7から挿入される申込用紙上の(購
入者による自筆の)氏名を読取り、画素データ(イメー
ジパターンデータ)に変換するものである。
【0021】定期券発行部24は、定期券用紙の購入情
報に対応した印刷データや発行挿入口8から挿入された
旧券に対応した印刷データを印刷したり磁気情報を記録
し、この新規な定期券を発行挿入口8から発行するもの
である。
【0022】図4は定期券発行部24の内部構成を示す
断面図である。定期券発行部24の本体31内は上下に
仕切られ、上部側には、発行する定期券に対する印刷を
行うとともに、磁気記録を行う発行処理部32が設けら
れ、下部側には、未印刷、未磁気記録の券紙Sを供給す
る券紙供給部33が設けられている。つが収納されてい
る券紙供給部33が設けられている。
【0023】券紙供給部33には、それぞれ所定枚数の
券紙S…を収納する2つの券紙ホッパ34、35が上下
に位置して配置されている。券紙ホッパ34の券紙Sは
給紙ローラ36によって1通ずつ給紙され、取出ローラ
37、38によって取出し搬送路39に搬送され、搬送
路40に導かれるようになっている。
【0024】券紙ホッパ35の券紙Sは給紙ローラ41
によって1通ずつ給紙され、取出しローラ42、43に
よって取出し搬送路44を搬送され、搬送路40に導か
れるようになっている。
【0025】搬送路40の他端は発行処理部32内の主
搬送路47と合流部48で合流し、券紙ホッパ34或い
は35から搬送路40に導かれた券紙Sは上方へ搬送さ
れ、発行処理部32内の主搬送路47に導かれるように
なっている。
【0026】発行処理部32内の主搬送路47の一端
は、発行挿入口8に対応し、他端にはスイッチバック部
49が設けられている。主搬送路47の合流部48の後
方には、有効期間、発着駅、経由、発行駅等の発行内容
を黒色で印刷する黒色印刷部50と、発行内容の一部を
赤色で印刷する赤色印刷部51とが設けられている。
【0027】赤色印刷部51は、定期券上の印刷内容を
黒色で印刷した部分より強調したい場合に用いるもので
あり、例えば、学割り定期の場合の「学」、或いはバス
等での目視確認用に有効期限が赤色で印刷されるように
なっている。
【0028】スイッチバック部49と合流部48との間
に、副搬送路52が設けられている。副搬送路52上に
は、旧券に入鋏を行う旧券入鋏部53、券紙Sの裏面の
磁気記録部に磁気情報(有効期間、発着駅、経由、発行
駅等)を記録する書込ヘッド54、書込ヘッド54で書
込んだ券紙Sの裏面の磁気記録部の磁気情報を読取った
り、旧券の裏面の磁気記録部の磁気情報を読取る読取ヘ
ッド55が設けられている。
【0029】黒色印刷部50の後方で主搬送路47と分
岐し、副搬送路52の一部を介してスイッチバック部4
9で再び主搬送路47に合流する黒単色バイパスとして
の分岐搬送路56が設けられている。
【0030】また、合流部48から発行挿入口8に発行
される定期券が搬送されるとともに、発行挿入口8から
挿入された旧券が合流部48に搬送される搬送路57が
設けられている。
【0031】主搬送路47上には、発行挿入口8から順
に、搬送ローラ対91、検知器(光学センサ)92、9
3、及び搬送ローラ対94が設けられている。搬送ロー
ラ対91は、搬送路57を挟んで上下2つの搬送ローラ
91a、91bにより構成されている。これらの搬送ロ
ーラ91a、91bは、後述する搬送系駆動機構72に
より回転されるようになっており、旧券の取込み時、搬
送ローラ91aは反時計方向に回転し、搬送ローラ91
bは時計方向に回転し、継続定期券の排出時、搬送ロー
ラ91aは時計方向に回転し、搬送ローラ91bは反時
計方向に回転するようになっている。
【0032】また、上側の搬送ローラ91aには、L字
形のアーム95が連結されている。このアーム95は軸
96を支点として、回動されるようになっている。これ
により、搬送ローラ91a、91bが離間している状態
から、図示しないソレノイドの励磁によりアーム95は
軸96を支点として回動されることにより、搬送ローラ
91aが下方へ移動され、搬送ローラ91a、91b
で、搬送路57上の券が搬送できるようになる。
【0033】また、アーム95の軸96を挟んで搬送ロ
ーラ91aの反対側には、垂下端部としてのストッパ部
(図示しない)が連結されて設けられている。これによ
り、搬送ローラ91a、91bが離間している時はスト
ッパ部が搬送路57を遮り(閉塞)、搬送ローラ91
a、91bが券を保持するとストッパ部が搬送路57か
ら外れる(解放)。
【0034】即ち、旧券の挿入時と、継続定期券の発行
時に、搬送ローラ91a、91bは定期券を保持し、ス
トッパ部は搬送路57を解放するようになっており、そ
れ以外の場合、搬送ローラ91a、91bは離間した状
態となっており、ストッパ部95aは搬送路57を閉塞
するようになっている。
【0035】また、旧券の挿入の際、旧券がストッパ部
に当たる前に旧券が搬送ローラ91a、91bで保持さ
れるため、旧券の挿入の操作がスムーズに行え、また、
仮に旧券がストッパ部に当たった位置で挿入動作をやめ
ても、旧券は自動的に本体31内へ取込むことができ
る。
【0036】検知器92と検知器93との設置間隔は、
搬送路57を搬送される定期券の1枚分の長さよりも短
いものとなっている。検知器92は、発行挿入口8に旧
券が挿入されたことを検知したり、発行挿入口8からの
定期券の発行(排出)を検知するもので、検知器93
は、発行挿入口8に旧券が挿入された際の旧券の搬送検
知により、本体31内への旧券の取込みを検知し、定期
券の発行(排出)時の、定期券の搬送を検知するもので
ある。
【0037】また、スイッチバック部49には、旧券を
主搬送路47から分岐搬送する搬送路59が設けられて
いる。この搬送路59の一端の搬送先には図示しない屑
箱が設けられ、旧券が回収されるようになっている。
【0038】合流部48の左側には、種々の券(一括
券、旧券、エラー券)を回収する回収箱60が設けられ
ている。合流部48の近傍、合流部48と黒色印刷部5
0との間の主搬送路47と副搬送路52の合流部の近
傍、主搬送路47から分岐搬送路56への分岐部の近
傍、スイッチバック部49の搬送路59への分岐部の近
傍には、それぞれゲート61、62、63、64が設け
られている。
【0039】ゲート61により、副搬送路52から搬送
されてきた券紙Sは搬送路57で搬送され発行挿入口8
へ導かれ、副搬送路52から搬送されてきた一括券、旧
券、エラー券は搬送路59へ導かれるように分岐され
る。
【0040】ゲート62により、合流部48から搬送さ
れてきた券紙Sは主搬送路47で搬送されて黒色印刷部
50へ導かれ、合流部48から搬送されてきた旧券は副
搬送路52で搬送され読取ヘッド55へ導かれるように
分岐される。
【0041】ゲート63により主搬送路47により搬送
される券紙Sはそのまま主搬送路47で搬送し赤色印刷
部51へ導くか、分岐搬送路56へ分岐するか切換えら
れる。
【0042】ゲート64により主搬送路47により搬送
される券紙Sはスイッチバック部49に導かれ、主搬送
路47により搬送される旧券はスイッチバック部49へ
導くか搬送路59へ導くかを切換える。
【0043】また、検知器91、92の他に、各搬送路
には図示しない搬送検知センサ(光学センサ)が設けら
れており、搬送異常が検知されるようになっている。次
に、定期券発行部24の発行動作を説明する。
【0044】まず、券紙ホッパ34から給紙ローラ36
によって給紙された券紙Sは、取出し搬送路39、搬送
路40、主搬送路47を介してスイッチバック部49に
導かれる。この主搬送路47を搬送される際に、黒色印
刷部50で黒色の印刷がなされるとともに、赤色印刷部
51で赤色の印刷がなされる。
【0045】ただし、黒色の印刷だけの場合、券紙S
は、黒色印刷部50での印刷がなされた後、分岐搬送路
56を介してスイッチバック部49に導かれる。スイッ
チバック部49で搬送方向が逆転した印刷済みの券紙S
は、副搬送路52を介して搬送され、この搬送の際に、
書込ヘッド54によりその券紙Sの裏面の磁気記録部に
磁気情報を書込み、その記録内容を確認用に読取ヘッド
55により読取る。
【0046】この読取ヘッド55による読取り結果が正
しかった場合、副搬送路52からの券紙Sはゲート61
により搬送路57を介して発行挿入口8に搬送され、定
期券として発行挿入口8から発行される。
【0047】この場合、合流部48から券紙Sが搬送路
57によって搬送され、その先端が検知器93により検
知されると、アーム95が軸96を支点として回動さ
れ、搬送ローラ91aが下方へ移動され、搬送ローラ9
1a、91bで搬送路57を搬送されてくる券紙Sが保
持され、しかも搬送ローラ91aの移動と連動してスト
ッパ部(図示しない)も上方へ移動し、搬送路57を解
放し、その券紙Sが搬送路57上を発行挿入口8に搬送
される。
【0048】そして、検知器92により券紙Sの通過
(後端)が検知されると、定期券の正常な発行(排出)
と判断するとともに、所定時間経過後、搬送ローラ91
a、91bが離間した元の状態に戻る。この際、ストッ
パ部も下方へ移動し、搬送路57を閉塞し、別の券の挿
入の待機状態となる。
【0049】読取ヘッド55による読取り結果が誤って
エラーとなった場合、副搬送路52からの券紙Sはゲー
ト61により搬送路59へ導かれる。発行挿入口8から
挿入された旧券は、搬送路57、副搬送路52を介して
搬送され、その裏面の励磁記録部の磁気情報が読取ヘッ
ド55により読取られる。その後、旧券は旧券入鋏部5
3で入鋏され、ゲート64により搬送路59を搬送さ
れ、屑箱(図示しない)に回収されるか、或いはゲート
64によりスイッチバック部49で搬送され、搬送方向
が逆転し、副搬送路52を介して搬送され、ゲート61
により回収箱60へ導かれ、回収される。
【0050】この場合、旧券が発行挿入口8に挿入され
た際、その挿入が検知器92により検知されると、アー
ム95が軸96を支点として回動され、搬送ローラ91
aが下方へ移動され、搬送ローラ91a、91bで搬送
路57上の旧券が保持され、しかも搬送ローラ91aの
移動と連動してストッパ部も上方へ移動し、搬送路57
を解放し、その旧券が搬送路57上を合流部48に搬送
される。そして、検知器92により旧券の通過が検知さ
れると、旧券の正常な取込みと判断するとともに、所定
時間経過後、搬送ローラ91a、91bが離間した元の
状態に戻る。この際、ストッパ部も下方へ移動し、搬送
路57を閉塞し、別の券の挿入を阻止する。
【0051】次に、定期券の発行動作について説明す
る。まず、申込用紙による定期券の購入申込みにより、
係員は、経由発着駅設定部3、4により発駅(A駅)、
着駅(B駅)(利用区間)、経由を入力する。この際、
入力された発駅、着駅、経由に対応する駅名釦部は表示
色が変更される。
【0052】ついで、係員は発着駅と経由以外の購入申
込み内容に基づく所定のデータ(たとえば、適用箇月、
性別、年齢、発行年月日等の購入情報)を条件設定操作
部2を用いて入力する。また、係員は申込用紙を申込用
紙挿入口7に挿入し、氏名読取部22により申込用紙に
記載された氏名の読取処理を行う。
【0053】これにより、CPU20は入力データに応
じた発行内容と料金等を表示部5で表示する。さらに、
CPU20は入力データに基づきメモリ21から文字パ
ターンを読出し、この文字パターンと氏名転写部23に
よって読取った購入客による自筆の氏名に対応する画素
データとにより、対応する定期券の表面の印刷データを
編集作成し、表示部5で表示する。
【0054】そして、表示部5に表示された発行内容が
満足するものであった場合、係員はスタートキー(図示
しない)を投入する。これにより、CPU20は定期券
発行部24を制御し、発行内容を磁気記録するととも
に、購入者の氏名のイメージパターンデータに基づいた
氏名転写と、購入内容を印刷して発行挿入口8から発行
し、さらに、定期券料金を表示部5で表示する。また、
CPU20は、取引結果を磁気ディスク装置26により
磁気ディスクに記憶するとともに、ジャーナルに印字す
る。係員は購入客から表示部5に表示されている定期券
料金を受取り、発行された定期券を購入客に渡す。
【0055】また、旧券を用いた継続券の発行を行う場
合、旧券による発行(継続)を指示するとともに、旧券
を発行挿入口8に挿入する。これにより、旧券は定期券
発行部24内に受入れられ、旧券の裏面の磁気記録部に
記録されている発行条件としての発着駅、経由、氏名等
が読取られ、CPU20に出力される。この入力によ
り、CPU20は表示部5でその内容と標準の有効期間
とによる発行内容と料金とを表示する。その後、発行日
付、月数等の発行内容を確認し、発行の指示を入力す
る。この際、条件設定操作部2を用いて変更等を行って
も良い。
【0056】発行指示により、定期券発行部24により
作成された定期券が発行挿入口8から発行される。この
場合、旧券が発行挿入口8に挿入された際、その挿入が
検知器92により検知されると、アーム95が軸96を
支点として回動され、搬送ローラ91aが下方へ移動さ
れ、搬送ローラ91a、91bで搬送路57上の旧券が
保持され、しかも搬送ローラ91aの移動と連動してス
トッパ部(図示しない)も上方へ移動し、搬送路57を
解放し、その旧券が搬送路57上を合流部48に搬送さ
れる。そして、検知器92により旧券の通過が検知され
ると、旧券の正常な取込みと判断するとともに、所定時
間経過後、搬送ローラ91a、91bが離間した元の状
態に戻る。この際、ストッパ部も下方へ移動し、搬送路
57を閉塞し、別の券の挿入を阻止する。
【0057】また、合流部48から継続定期券が搬送路
57によって搬送され、その先端が検知器93により検
知されると、アーム95が軸96を支点として回動さ
れ、搬送ローラ91aが下方へ移動され、搬送ローラ9
1a、91bで搬送路57を搬送されてくる継続定期券
が保持され、しかも搬送ローラ91aの移動と連動して
ストッパ部も上方へ移動し、搬送路57を解放し、その
継続定期券が搬送路57上を発行挿入口8に搬送され
る。そして、検知器92により継続定期券の通過(後
端)が検知されると、継続定期券の正常な発行(排出)
と判断するとともに、所定時間経過後、搬送ローラ91
a、91bが離間した元の状態に戻る。この際、ストッ
パ部95aも下方へ移動し、搬送路57を閉塞し、別の
券の挿入の待機状態となる。
【0058】図5は、上記した黒色印刷部50及び赤色
印刷部51を模式的に示すものである。黒色及び赤色の
印刷部50,51は転写材カセットとしてのリボンカセ
ット100を備えている。リボンカセット100はその
カセット本体101内に転写材としての転写リボン10
2を収納している。カセット本体101は合成樹脂材に
より成形されている。転写リボン102は巻取シャフト
103と送出シャフト104との間に掛け渡され、中間
部をカセット本体101から外部に露出させている。こ
の転写リボン102の露出する中間部は印刷ヘッド50
a(51a)とプラテンローラ105との間に通されて
いる。巻取シャフト103とプラテンローラ105には
駆動ベルト107a,107bを介して駆動源としての
駆動モータ108が連結されている。巻取シャフト10
3にはギア103a,103b及び駆動ベルト107a
を介して駆動源としての駆動モータ109が連結されて
いる。プラテンローラ105には駆動ベルト107bを
介して駆動モータ108が連結されている。
【0059】印刷時には、駆動モータ108の駆動によ
り、駆動ベルト107a,107bを介して巻取シャフ
ト103とプラテンローラ105が同速度で回転され
る。巻取シャフト103の回転により転写リボン102
が巻き取られ、この巻取速度と同速度で定期券Pが転写
リボン102とプラテンローラ105との間に送り込ま
れる。ここで、印刷ヘッド50a(51a)の発熱によ
り転写リボン102のインク(色剤)が定期券Pに転写
されて印刷されることになる。
【0060】図6はリボンカセット100の取付構造を
示すものである。図中110は印刷ヘッド50a,51
aを取り付けるヘッドベースである。このヘッドベース
110は支持フレーム111に支軸112を介して開閉
自在に設けられている。ヘッドベース110にはリボン
カセット100の位置決め部材としての位置決めベース
114、位置決めピン115及びリボンカセット100
の両側部を保持する保持片116,116が配設されて
いる。位置決めベース114にはリボンカセット100
を固定するための固定部材としての固定用突起部117
が突設されている。
【0061】リボンカセット100を取り外す場合に
は、まず、ヘッドベース110を矢印で示すように上方
へ回動させてリボンカセット100を外部に突出させた
のち、リボンカセット100を矢印で示すように下方に
引っ張って取り外す。
【0062】リボンカセット100を取り付ける場合に
は、ヘッドベース110を上方へ回動させたのち、その
カセット位置決めベース114に対し、リボンカセット
100を嵌め込んで位置決めする。これにより、リボン
カセット100は位置決めピン115により位置決めさ
れるとともに、カセット固定用突起部117がリボンカ
セット100の嵌合孔119内に嵌合して固定され、さ
らに、保持片116,116により両側部が弾性的に押
圧保持される。
【0063】このように、リボンカセット100はヘッ
ドベース114にセットされた状態においては、カセッ
ト位置決めベース114、カセット位置決めピン11
5,115、カセット固定用突起部117、保持片11
6,116で保持されるため、カセット単位で剛性がな
くても、この系全体で剛性が確保できる構造となってい
る。
【0064】図7はリボンカセット100を示す平面
図、図8はその正面図である。カセット本体101内の
中央部には印刷ヘッド50a(51a)を挿通させるた
めのヘッド用開口部121が形成され、両側部には転写
リボン102を外部へ挿通させるリボン用開口部122
が形成されている。
【0065】カセット本体101内の背面一側部には転
写リボン102の巻取側シャフト103の一端部に接続
する駆動手段としての駆動シャフト124、背面他側部
には転写リボン102の送出側シャフト104の一端部
に接続する従動シャフト125が配設されている。駆動
シャフト124の一端部はカセット本体101から外部
に突出され、この突出部には駆動ギア127が取り付け
られている。駆動ギア127は駆動ベルト107aを介
して駆動モータ108に連結されている。
【0066】カセット本体101の前面両側部には巻取
側シャフト103及び送出側シャフト104の他端部を
それぞれ回転自在に弾性的に押圧支持する支持部12
8,128が設けられている。
【0067】また、カセット本体101の前面両側部に
は図8に示すように、開閉蓋130,130が配設され
ている。開閉蓋130,130はその下端部が蝶番(図
示しない)を介してカセット本体101に回動自在に取
り付けられ、その上端部にはカセット本体101に係脱
する固定爪131が設けられている。これら開閉蓋13
0,130の内面部には上記した駆動シャフト124及
び従動シャフト125の支持部128,128がそれぞ
れ取り付けられている。
【0068】図9はリボンカセット100の滑り発生手
段としてのブレーキ部133を示すものである。巻取シ
ャフト103の端部にはリボン保持部材135が設けら
れ、このリボン保持部材135に駆動シャフト124が
回転自在に接続されている。駆動シャフト124にはブ
レーキ板136が一体に成形され、このブレーキ板13
6はリボン保持部材135に対向されている。ブレーキ
板136にはリボン保持部材135に摺接する摺接部材
としてのブレーキパッド137が取り付けられている。
また、ブレーキ板136は付勢部材としての押さえバネ
139により弾性的に付勢され、ブレーキパッド137
をリボン保持部材135に押圧している。
【0069】転写リボン102の巻取時には、駆動ギア
127の回転により、駆動シャフト124が回転され
る。この駆動シャフト124の回転力はブレーキ板13
6、ブレーキパッド137を介してリボン保持部材13
5に伝わる。これにより、巻取シャフト103が回転さ
れて転写リボン102が巻き取られる。
【0070】ところで、この転写リボン102の巻取時
には、転写リボン102が巻き取られるに従って、その
外径が増大し、転写リボン102の巻き取り速度が上昇
しようとする。
【0071】しかしながら、このときには、巻取シャフ
ト103に巻き取られる転写リボン102の巻取量が増
加するに従って巻取負荷が増大し、リボン保持部材13
5とブレーキパッド137との間で滑りが発生する。こ
のため、転写リボン102の巻き取り速度の上昇が防止
され、一定の速度で安定して転写リボン102が巻き取
られることになる。
【0072】また、従動シャフト104にも上記したブ
レーキ部133と同様のブレーキ部133が設けられて
いる。従って、巻取停止時における転写リボン102の
緩みなどを防止できるようになっている。
【0073】図10及び図11は転写リボン102の取
り出し動作を示す図である。この場合には、まず、図1
0に示すように、開閉蓋130,130に指を掛けて矢
印方向に力を加える。これにより、固定爪131がカセ
ット本体101から外れ、図11に示すように、開閉蓋
130,130が開放される。この開放により、支持部
128,128が駆動シャフト103及び従動シャフト
104から外れ、転写リボン102の取り外しが可能な
状態となる。この状態から転写リボン102を上方へ持
ち上げて転写リボン102を取り外す。
【0074】転写リボン102をカセット本体101に
取り付ける場合には、開閉蓋130,130を開放した
状態にしてカセット本体101内に転写リボン102を
収納する。ついで、開閉蓋130,130を閉じてその
固定爪128,128をカセット本体101に係止させ
て固定する。これにより、開閉蓋130,130の支持
部128,128により転写リボン102の駆動シャフ
ト124及び従動シャフト125の端部が回転自在に押
圧支持されて取り付けを終える。
【0075】上記したように、巻取シャフト103の回
転により巻き取られる転写リボン102の巻取量が増大
するに従って巻取シャフト103と駆動シャフト124
との接続部間で滑りを発生させるため、転写リボン10
2の巻取速度を一定化でき、安定した巻き取りが可能に
なる。
【0076】また、転写リボン102の送出シャフト1
04に対し回転負荷を付与するため、転写リボン102
の巻取停止時における転写リボン102の緩みを防止で
き、一定のテンションで良好に巻き取ることができる。
【0077】また、カセット本体101に開閉自在な開
閉蓋130,130を設け、この開閉蓋130,130
に巻取シャフト103と送出シャフト104の端部を回
転自在に支持する支持部128,128を設けるため、
開閉蓋130,130を開閉させるだけで、転写リボン
102の着脱が可能となり、カセット本体101に対す
る転写リボン102の入れ替え作業が容易になる。
【0078】さらに、転写ヘッド50a,51aを取り
付ける開閉自在なベース110に転写材カセット100
を位置決めする位置決めベース114及び転写材カセッ
ト100を固定する固定用突起部117を設けるため、
転写材カセット100の剛性を前記ベース110の位置
決めベース114及び固定用突起部117により高める
ことができる。
【0079】従って、金属材料によりカセットを製造す
ることなく、合成樹脂材により製造しても十分な強度を
得ることができ、コストを低減することができるととも
に、小型化も可能となる。
【0080】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、巻取軸の
回転により巻き取られる転写材の巻取量が増大するに従
って巻取軸と駆動手段との接続部間で滑りを発生させる
滑り発生手段を備えるから、転写材の巻き取り速度を一
定化でき、安定した巻き取りが可能になり、良好な転写
が可能になる。
【0081】また、転写材の送出軸に対し回転負荷を付
与する負荷付与手段を備えるから、転写材の巻取停止時
における転写材の緩みを防止でき、一定のテンションで
良好に巻き取ることができる。
【0082】また、カセット本体に開閉自在な開閉蓋を
設け、この開閉蓋に巻取軸と送出軸を回転自在に支持す
る支持部を設けるから、開閉蓋を開閉させるだけで、転
写材の着脱が可能となり、カセット本体に対する転写材
の入れ替え作業が容易になる。
【0083】さらに、転写ヘッドを取り付ける開閉自在
なベースに転写材カセットを位置決めする位置決め部材
及び転写材カセットを固定する固定部材を設けるから、
転写材カセットの剛性を前記ベースの位置決め部材及び
固定部材により高めることができる。
【0084】従って、金属材料によりカセットを製造す
ることなく、合成樹脂材により製造しても十分な強度を
得ることができ、コストを低減することができるととも
に、小型化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である定期券発行装置を
示す正面図。
【図2】定期券発行装置を示す平面図。
【図3】定期券発行装置の制御回路を示すブロック図。
【図4】定期券発行部を示す内部構成図。
【図5】印刷部を示す構成図。
【図6】リボンカセットを取り付けるヘッドベースを示
す図。
【図7】リボンカセットを示す平面図。
【図8】リボンカセットを示す正面図。
【図9】リボンカセットのブレーキ部を示す図。
【図10】転写リボンの取り外し動作を示す図。
【図11】転写リボンを取り外した状態を示す図。
【符号の説明】
P…定期券(被転写材) 50a,51a…転写ヘッド 100…転写材カセット 101…カセット本体 103…巻取軸 104…送出軸 105…プラテンローラ(支持ローラ) 108…駆動モータ(駆動源) 110…ベース 114…位置決めベース(位置決め部材) 115…位置決めピン(位置決め部材) 117…固定用突起部(固定部材) 124…駆動シャフト(駆動手段) 130…開閉蓋 133…ブレーキ部(滑り発生手段) 136…ブレーキ板(ブレーキ体) 137…ブレーキパッド(摺接部材) 139…押さえバネ(付勢部材)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写
    材を収納するカセット本体と、 このカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて
    該巻取軸を回転させる駆動手段と、 前記巻取軸の回転により巻き取られる前記転写材の巻取
    量が増大するに従って前記巻取軸と前記駆動手段との間
    で滑りを発生させる滑り発生手段と、 を具備することを特徴とする転写材カセット。
  2. 【請求項2】巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写
    材を収納するカセット本体と、 このカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて
    該巻取軸を回転させる駆動手段と、 前記巻取軸の回転により巻き取られる前記転写材の巻取
    量が増大するに従って前記巻取軸と前記駆動手段との間
    で滑りを発生させるもので、前記駆動手段に一体に成形
    されたブレーキ体及びこのブレーキ体に設けられ前記巻
    取軸の端面に摺接する摺接部材を有する滑り発生手段
    と、 を具備することを特徴とする転写材カセット。
  3. 【請求項3】巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写
    材を収納するカセット本体と、 このカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて
    該巻取軸を回転させる駆動手段と、 前記巻取軸の回転により巻き取られる前記転写材の巻取
    量が増大するに従って前記巻取軸と前記駆動手段との間
    で滑りを発生させるもので、前記駆動手段に一体に成形
    されたブレーキ体、このブレーキ体に設けられ前記巻取
    軸の端面に摺接する摺接部材及び前記ブレーキ体を弾性
    的に付勢して前記摺接部材を前記巻取軸の端面に押圧す
    る付勢部材を有する滑り発生手段と、 を具備することを特徴とする転写材カセット。
  4. 【請求項4】巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写
    材を収納するカセット本体と、 このカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて
    該巻取軸を回転させる駆動手段と、 前記巻取軸の回転により巻き取られる前記転写材の巻取
    量が増大するに従って前記巻取軸と前記駆動手段との間
    で滑りを発生させる滑り発生手段と、 前記カセット本体に設けられ、前記送出軸に回転負荷を
    付与する負荷付与手段と、 を具備することを特徴とする転写材カセット。
  5. 【請求項5】巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写
    材を収納するカセット本体と、 このカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて
    該巻取軸を回転させる駆動手段と、 前記巻取軸の回転により巻き取られる前記転写材の巻取
    量が増大するに従って前記巻取軸と前記駆動手段との間
    で滑りを発生させる滑り発生手段と、 前記カセット本体に開閉自在に設けられ、閉塞されるこ
    とにより前記巻取軸と送出軸を回転自在に支持し、開放
    されることにより前記巻取軸と送出軸の支持を解除する
    開閉蓋と、 を具備することを特徴とする転写材カセット。
  6. 【請求項6】被転写材を支持する支持ローラと、 この支持ローラに支持される被転写材に巻取軸と送出軸
    との間に掛け渡された転写材を対向させる転写材カセッ
    トと、 前記転写材を介して前記被転写材に接触し、前記被転写
    材に前記転写材の色剤を転写させる転写ヘッドと、 前記支持ローラと前記巻取軸とを回転駆動させる単一の
    駆動源と、 を具備する転写装置において、 前記転写材カセットは、 前記巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を収納
    するカセット本体と、 このカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて
    該巻取軸を回転させる駆動手段と、 前記巻取軸の回転により巻き取られる前記転写材の巻取
    量が増大するに従って前記巻取軸と前記駆動手段との間
    で滑りを発生させる滑り発生手段と、 を具備することを特徴とする転写装置。
  7. 【請求項7】被転写材を支持する支持ローラと、 この支持ローラに支持される被転写材に巻取軸と送出軸
    との間に掛け渡された転写材を対向させる転写材カセッ
    トと、 前記転写材を介して前記被転写材に接触し、前記被転写
    材に前記転写材の色剤を転写させる転写ヘッドと、 前記支持ローラと前記巻取軸とを回転駆動させる単一の
    駆動源と、 を具備する転写装置において、 前記転写材カセットは、 前記巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を収納
    するカセット本体と、このカセット本体に設けられ、前
    記巻取軸に接続されて該巻取軸を回転させる駆動手段
    と、 前記巻取軸の回転により巻き取られる前記転写材の巻取
    量が増大するに従って前記巻取軸と前記駆動手段との間
    で滑りを発生させるもので、前記駆動手段に一体に成形
    されたブレーキ体及びこのブレーキ体に設けられ前記巻
    取軸の端面に摺接する摺接部材を有する滑り発生手段
    と、を具備することを特徴とする転写装置。
  8. 【請求項8】被転写材を支持する支持ローラと、 この支持ローラに支持される被転写材に巻取軸と送出軸
    との間に掛け渡された転写材を対向させる転写材カセッ
    トと、 前記転写材を介して前記被転写材に接触し、前記被転写
    材に前記転写材の色剤を転写させる転写ヘッドと、 前記支持ローラと前記巻取軸とを回転駆動させる単一の
    駆動源と、 を具備する転写装置において、 前記転写材カセットは、 前記巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を収納
    するカセット本体と、 このカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて
    該巻取軸を回転させる駆動手段と、 前記巻取軸の回転により巻き取られる前記転写材の巻取
    量が増大するに従って前記巻取軸と前記駆動手段との間
    で滑りを発生させるもので、前記駆動手段に一体に成形
    されたブレーキ体、このブレーキ体に設けられ前記巻取
    軸の端面に摺接する摺接部材及び前記ブレーキ体を弾性
    的に付勢して前記摺接部材を前記巻取軸の端面に押圧す
    る付勢部材を有する滑り発生手段と、 を具備することを特徴とする転写装置。
  9. 【請求項9】被転写材を支持する支持ローラと、 この支持ローラに支持される被転写材に巻取軸と送出軸
    との間に掛け渡された転写材を対向させる転写材カセッ
    トと、 前記転写材を介して前記被転写材に接触し、前記被転写
    材に前記転写材の色剤を転写させる転写ヘッドと、 前記支持ローラと前記巻取軸とを回転駆動させる単一の
    駆動源と、 を具備する転写装置において、 前記転写材カセットは、 前記巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を収納
    するカセット本体と、 このカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて
    該巻取軸を回転させる駆動手段と、 前記巻取軸の回転により巻き取られる前記転写材の巻取
    量が増大するに従って前記巻取軸と前記駆動手段との間
    で滑りを発生させる滑り発生手段と、 前記カセット本体に設けられ、前記送出軸に回転負荷を
    付与する負荷付与手段と、 を具備することを特徴とする転写装置。
  10. 【請求項10】被転写材を支持する支持ローラと、 この支持ローラに支持される被転写材に巻取軸と送出軸
    との間に掛け渡された転写材を対向させる転写材カセッ
    トと、 前記転写材を介して前記被転写材に接触し、前記被転写
    材に前記転写材の色剤を転写させる転写ヘッドと、 前記支持ローラと前記巻取軸とを回転駆動させる単一の
    駆動源と、 を具備する転写装置において、 前記転写材カセットは、 前記巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を収納
    するカセット本体と、このカセット本体に設けられ、前
    記巻取軸に接続されて該巻取軸を回転させる駆動手段
    と、 前記巻取軸の回転により巻き取られる前記転写材の巻取
    量が増大するに従って前記巻取軸と前記駆動手段との間
    で滑りを発生させる滑り発生手段と、 前記カセット本体に開閉自在に設けられ、閉塞されるこ
    とにより前記巻取軸と送出軸を回転自在に支持し、開放
    されることにより前記巻取軸と送出軸の支持を解除する
    開閉蓋と、 を具備することを特徴とする転写装置。
  11. 【請求項11】被転写材を支持する支持ローラと、 この支持ローラに支持される被転写材に巻取軸と送出軸
    との間に掛け渡された転写材を対向させる合成樹脂製の
    転写材カセットと、 前記転写材を介して前記被転写材に接触し、前記被転写
    材に前記転写材の色剤を転写させる転写ヘッドと、 この転写ヘッドを取り付ける開閉自在なベースと、 このベースに設けられ、前記転写材カセットを位置決め
    するする位置決め部材及び前記転写材カセットを固定す
    る固定部材と、 を具備することを特徴とする転写装置。
  12. 【請求項12】被転写材を支持する支持ローラと、 この支持ローラに支持される被転写材に巻取軸と送出軸
    との間に掛け渡された転写材を対向させる合成樹脂製の
    転写材カセットと、 前記転写材を介して前記被転写材に接触し、前記被転写
    材に前記転写材の色剤を転写させる転写ヘッドと、 この転写ヘッドを取り付ける開閉自在なベースと、 このベースに設けられ、前記転写材カセットを位置決め
    するする位置決め部材及び前記転写材カセットを固定す
    る固定部材と、 前記支持ローラと前記巻取軸とを回転駆動させる単一の
    駆動源と、 を具備する転写装置において、 前記転写材カセットは、 前記巻取軸と送出軸との間に掛け渡された転写材を収納
    するカセット本体と、 このカセット本体に設けられ、前記巻取軸に接続されて
    該巻取軸を回転させる駆動手段と、 前記巻取軸の回転により巻き取られる前記転写材の巻取
    量が増大するに従って前記巻取軸と前記駆動手段との間
    で滑りを発生させる滑り発生手段と、を具備することを
    特徴とする転写装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008034313A1 (fr) * 2006-08-23 2008-03-27 Postek Electronics Co., Ltd Dispositif d'enroulement d'étiquettes

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