JP5262040B2 - 発券機 - Google Patents
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Description
このような発券機では、塵埃などが装置内部に侵入することでセンサの誤作動を引き起こすことや、用紙に印字するためのヘッドなどにインクやゴミが付着することによりチケットに印字した文字がかすれたりドット抜けが生じるという問題があった。そこで、このような問題を解消するために、発券機内部のクリーニングを行うクリーニングモードを備えた発券機が知られている。
一方、近年では、ICカードが普及してきており、ICカードを定期券として使用するようになってきている。このようなICカードでは、サーマルヘッドを用いてICカードの表面に定期券の各種情報を記載し、定期券の期限に合わせて情報を書き換えるようになっている。
したがって、従来の発券機では、発券機ユニットを本体から引き出してヘッドクリーニングを行う必要があり、手間がかかるという問題がある。
また、発券機ユニットを本体から引き出すには発券機の背後に広いスペースが必要であり、部屋が狭い(奥行が短い)と発券機ユニットを完全に引き出せないという問題がある。
さらに、発券機ユニットを本体から引き出すと、発券機ユニットの奥行寸法が長く、その前面側からクリーニングカードを使用してヘッドクリーニングを行う際に、メンテナンス操作者の手が前面へ回しづらい(届かない)という問題がある。
ここで、「券類」の具体的態様としては、磁気方式によるもの(例えば、切符)や無線方式によるもの(例えば、ICカード)が挙げられる。
また、「メンテナンス作業」とは、サーマルヘッドのクリーニング作業以外の作業、例えば、部品の定期的な調整などをいう。また、「本体からユニットの略全体を露出して」とは、例えば、ユニットをスライドさせたり、回動させたりして本体から露出することをいう。
請求項1に係る発明によれば、発券機ユニットを引き出すことなくクリーニングカードを発券機ユニットの背面側に設けられたクリーニングカード挿入口に挿入するだけで書込部のヘッドクリーニングを行うことができる。つまり、従来の発券機ユニットのヘッドクリーニングの際に、発券機ユニットの奥行寸法が長く、その前面側からヘッドクリーニングを行う際に、メンテナンス操作者の手が前面へ回しづらい(届かない)という問題があったが、それを解消することができ、ヘッドクリーニングの作業性を向上することができる効果がある。さらに、発券機を使用中止にすることなくヘッドクリーニングを行うことができるため、利用者に気付かれることなく効率よくヘッドクリーニングを実行することができる。
請求項2に係る発明によれば、クリーニングカードをクリーニングカード挿入口から挿入すると、所定時間後には同じクリーニングカード挿入口にヘッドクリーニングが完了したクリーニングカードが戻ってくるため、容易にヘッドクリーニングを実行することができる。
次に、本発明の第一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1、図2に示す発券機1は、切符サイズのチケットと定期券サイズのチケットを発券可能な駅務用発券機である。また、発券機1はICカードに対応しており、ICカード定期券の更新を行うことができるように構成されている。なお、発券機1は新規のICカードの発券機能は有していない。
次に、発券機1におけるICカード定期券の書換(定期券の更新)方法について説明する。
ICカードからなる定期券を更新するときは、まず定期券をカード出入口73から発券機1内に挿入する。定期券は搬送路15に沿って搬送され、消去部23まで搬送される。このとき、消去フォトセンサ34上を定期券が通過すると、消去部23に定期券が配置されたと認識し、消去部23が駆動して定期券の表面に記載されている定期券情報(期限、駅区間表示、個人情報など)を消去する。
次に、発券機ユニット10におけるヘッドクリーニング方法について説明する。
このヘッドクリーニングは、駅務員が任意で行うものであり、発券機1の管理業者が定期的に行うクリーニング処理とは異なる。
さらに、発券機ユニット10を発券機1から引き出すには発券機1の背後に広いスペースが必要なくなり、発券機1の背後の駅務員室が狭くても(奥行が短くても)、確実にヘッドクリーニングを実施することができる。
そして、従来の発券機ユニットのヘッドクリーニングの際に、発券機ユニットの奥行寸法が長く、その前面側からヘッドクリーニングを行う際に、メンテナンス操作者の手が前面へ回しづらい(届かない)という問題があったが、それを解消することができ、ヘッドクリーニングの作業性を向上することができる。
次に、本発明の第二実施形態を図5を用いて説明する。なお、本実施形態は第一実施形態にカード保留部を追加しただけで、他の構成は第一実施形態と同様であるため同一部分には同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態では、カード出入口73から挿入されたICカードを一時保留するためのカード保留部101が設けられている。カード保留部101は搬送路15から分岐するように形成されており、カード保留部101に一時保留されたICカードはその後搬送路15に戻ることができるように構成されている。
また、カード保留部101へ一時的に保留されたICカードは、カード保留部101に設けられたローラ113により再び搬送路15上へ戻すことができるように構成されている。
発券機ユニット10がヘッドクリーニングモードであり、搬送路15内にクリーニングカードCが配されている場合に、利用者がICカードを更新や入金(チャージ)などの目的でカード出入口73から発券機1内に挿入したときは、ガイド部材103が駆動して一旦ICカードがカード保留部101に保留される。そして、ヘッドクリーニングが完了して、クリーニングカードCがクリーニングカード挿入口17から排出された後に、カード保留部101に保留されていたICカードが搬送路15上に戻り、書込部21で情報を書き込んだり、エンコード部25において磁気記録したりする。
例えば、本実施形態において、新規のICカードの発券機能を有していない発券機を用いて説明したが、ICカードの新規発券機能を備えた発券機に適用しても良い。
また、本実施形態において、発券機ユニットの奥行寸法をメンテナンス作業者の腕の長さと略等しい構成としたが、メンテナンス作業者の腕の長さより長い奥行寸法を有した発券機ユニットに適用しても良い。
また、本実施形態において、搬送路は略水平な直線状に形成された場合で説明したが、ICカードやクリーニングカードが適正に搬送できるのであれば、搬送路は水平でなく傾斜していてもよいし、直線状でなく蛇行していてもよい。
また、本実施形態において、搬送手段としてローラを用いた場合の説明をしたが、ベルトコンベア方式にて搬送するようにしてもよい。
また、本実施形態において、ヘッドクリーニングモードにする際に操作部のボタンを押すようにした場合の説明をしたが、ボタンを押さずに直接クリーニングカードを挿入して、搬送路にクリーニングカードが挿入されたことをセンサなどで認識することで自動的にヘッドクリーニングモードにするようにしてもよい。
さらに、本実施形態において、クリーニングカードを発券機ユニットの裏面側から挿入できるようにしたが、従来からある発券機ユニットの正面側(カード出入口側)から挿入できる構成を残し、双方向からヘッドクリーニングできるようにしてもよい。
Claims (3)
- 本体と、該本体からユニットの略全体を露出してメンテナンス作業可能な発券機ユニットと、を具備し、
前記発券機ユニットは、該ユニット内に券類の表面に情報を書き込む書込部と、前記券類が搬送される搬送路と、前記券類を搬送する搬送手段と、を備え、
少なくとも前記書込部をクリーニングするクリーニングカードを前記搬送路に供給するためのクリーニングカード挿入口が、前記発券機ユニットの背面側に形成されており、
前記搬送手段が、クリーニングの最中に利用者が前記券類を投入したときに該券類を一時保留するために設けられたカード保留部に搬送し、クリーニング完了後に前記券類が前記搬送路上を移動可能に構成されていることを特徴とする発券機。 - 前記搬送手段が、前記クリーニングカード挿入口から挿入された前記クリーニングカードが前記書込部に搬送され、該書込部のクリーニング完了後、前記クリーニングカードを前記クリーニングカード挿入口から排出するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の発券機。
- 前記クリーニングカードを正面側からも前記搬送路内に挿入し得るようにしており、正面と背面の双方向より前記書込部のクリーニングを可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の発券機。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001188926A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-07-10 | Shinko Electric Co Ltd | 自動発券機ユニットのクリーニング装置 |
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- 2007-09-20 JP JP2007243921A patent/JP5262040B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2009075840A (ja) | 2009-04-09 |
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