JPH11268173A - 防汚性に優れた化粧板及びその製造方法 - Google Patents

防汚性に優れた化粧板及びその製造方法

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JPH11268173A
JPH11268173A JP9101798A JP9101798A JPH11268173A JP H11268173 A JPH11268173 A JP H11268173A JP 9101798 A JP9101798 A JP 9101798A JP 9101798 A JP9101798 A JP 9101798A JP H11268173 A JPH11268173 A JP H11268173A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用い
られる、耐熱性、耐防火性を有し、且つ、繰り返しの拭
き取りにおいても、乾拭きで簡単に付着した汚れを除去
できる防汚性に優れた化粧板およびその製造方法を提供
することである。 【解決手段】 基材の上面に、ベースコート層、電離放
射線硬化性樹脂層、絵柄印刷層、トップコート層が順次
積層された化粧板において、前記絵柄印刷層が電離放射
線硬化性樹脂を塗工硬化すると同時に転写により形成さ
れ、前記トップコート層がシロキサン結合を有する化合
物を添加したフッ素基を含有する電離放射線硬化性樹脂
により形成されている防汚性に優れた化粧板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築内装材、特
に、流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用いられ
る、良好な防汚性を有する化粧板及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、流し台、ガスコンロ等のキッチン
回りに用いられる化粧板としては、例えば、珪酸カルシ
ウム板、石綿スレート板、セメントスレート板等の無機
質系基材に、印刷模様が形成された化粧紙を貼着する方
法、直接無機質系基材に絵柄模様を印刷する方法、又は
転写シートを用いて無機質系基材面に絵柄模様を転写す
る方法等によって絵柄模様を設けた後、該絵柄模様層の
上から透明塗料を塗装し、トップコート層としたものが
知られているが、流し台やガスコンロ等のキッチン回り
に用いられた場合、油煙、又は醤油、ソース、カレー等
の調味料が飛散し回りの壁面に付着し汚れやすく、しか
も付着した汚れがとれにくいという欠点があった。
【0003】上記の欠点を解決するために、無機質系基
材の表面に絵柄模様を転写する方法等により絵柄模様を
設けた後、トップコート層用透明塗料として、熱硬化性
樹脂、電離放射線硬化性樹脂を用いたものが表面硬度、
摩耗性、耐擦傷性等の表面物性に優れたものとして利用
されている。しかし、前記トップコート層として、従来
用いられてきた熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂で
は、表面に汚れが付着した場合に、濡れ雑巾や洗剤で汚
れを落とすことは可能であったが、最も簡便な拭き取り
法である乾拭きでは汚れが落ちず防汚性に劣るといった
問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用いられ
る、耐熱性、防火性を有し、且つ、繰り返しの拭き取り
においても、乾拭きで簡単に付着した汚れを除去できる
防汚性に優れた化粧板およびその製造方法を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、基材の上面に、ベースコート
層、電離放射線硬化性樹脂層、絵柄印刷層、トップコー
ト層が順次積層された化粧板において、前記絵柄印刷層
が前記電離放射線硬化性樹脂を塗工硬化すると同時に転
写により形成され、前記トップコート層がシロキサン結
合を有する化合物を添加したフッ素基を含有する電離放
射線硬化性樹脂により形成してなることを特徴とする化
粧板とすることである。このような構成とすることによ
り、印刷紙を用いることなく基材の上面に細密を絵柄印
刷層を形成することができ、さらに、絵柄印刷層の上面
にシロキサン結合を有する化合物を添加したフッ素基を
含有する電離放射線硬化性樹脂によりトップコート層が
形成されているため、耐擦傷性、耐汚染性等の表面物性
に優れ、乾拭きにて簡単に汚れを拭き取ることが可能と
なる。
【0006】また、前記トップコート層を形成する電離
放射線硬化性樹脂に添加したシロキサン結合を有する化
合物が反応性シロキサンオリゴマーよりなることを特徴
とするものである。こうすることにより、撥液成分が樹
脂と反応硬化するため防汚性能の持続性を向上させるこ
とができる。即ち、乾拭きによる汚れの拭き取り回数が
増大し、長期に渡り防汚性を維持することが可能とな
る。
【0007】さらに、基材を無機質系基材からなるもの
とすることにより、不燃性を有する化粧板となり、その
用途が拡大されるものである。
【0008】電離放射線透過性を有する転写シート基材
の一方の面に絵柄印刷層を積層した転写シートを準備す
る工程、無機質系基材の面にベースコート層を塗装する
工程、前記無機質系基材のベースコート層面に電離放射
線硬化性樹脂を塗装する工程、前記転写シートの絵柄印
刷層面を前記無機質系基材の電離放射線硬化性樹脂層面
に接するように載置し前記転写シートの電離放射線透過
性を有する転写シート基材面より電離放射線を照射し前
記電離放射線硬化性樹脂を半硬化する工程、前記転写シ
ートの転写シート基材を剥離することにより前記無機質
系基材の電離放射線硬化性樹脂層面に絵柄印刷層を形成
する工程、前記絵柄印刷層表面にフッ素基を含有する電
離放射線硬化性樹脂を塗工し電離放射線を照射すること
によりトップコート層を形成する工程からなることを特
徴とする防汚性に優れた無機質系化粧板の製造方法とす
ることにより、上記のような効果を有する防汚性に優れ
た化粧板が容易に確実に製造できるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の防汚性
に優れた化粧板の実施例を示す積層断面図、図2は本発
明の防汚性に優れた化粧板の製造方法の一例を説明する
積層断面図であり、1は化粧板、2は基材、3はベース
コート層、3aはシーラー層、3bはプライマー層、4
は電離放射線硬化性樹脂層、5は絵柄印刷層、5aはベ
タインキ層、5bは絵柄インキ層、6はトップコート
層、7は転写シート、8は転写シート基材、Rは電離放
射線をそれぞれ表す。
【0010】本発明の化粧板1の構成は図1に示すよう
に、基材2の上面に設けられたベースコート層3面に、
電離放射線硬化性樹脂層4を介して絵柄印刷層5を設
け、さらにその上面にフッ素基を含有する電離放射線硬
化性樹脂により形成したトップコート層6が積層された
構成からなる。絵柄印刷層5はベタインキ層5aと絵柄
インキ層5bで構成されており、基材2の上面に設けら
れたシーラー層3aとプライマー層3bからなるベース
コート層3の上面に設けた電離放射線硬化性樹脂層4を
塗工硬化すると同時に転写形成され、さらに該絵柄印刷
層5の上面にシロキサン結合を有する化合物を添加した
フッ素基を含有する電離放射線硬化性樹脂よりなる防汚
性に優れたトップコート層6を設けたことを特徴とす
る。
【0011】次に、本発明の化粧板1の製造方法の一例
について図面を用いて説明する。先ず、図2(イ)に示
すように、電離放射線透過性を有する転写シート基材8
の片面に絵柄インキ層5b及びベタインキ層5aよりな
る絵柄印刷層5が設けられた転写シート7を準備する。
次に、図2(ロ)に示すような、基材2の上面にシーラ
ー層3aとプライマー層3bからなるベースコート層3
を設けた。次に、図2(ハ)に示すように、基材2の上
面のプライマー層3b面に電離放射線硬化性樹脂4を塗
工し、続いて図2(ニ)に示すように、該転写シート7
の絵柄印刷層5を基材2の表面に設けられた電離放射線
硬化性樹脂4面に重ねあわせ、前記転写シート7の電離
放射線透過性を有する転写シート基材8面より電離放射
線Rを照射し、前記電離放射線硬化性樹脂4を硬化す
る。次いで、図2(ホ)に示すように、前記転写シート
7の転写シート基材8を剥離し基材2の上面に絵柄印刷
層5を設ける。さらに、図2(ヘ)に示すように、該絵
柄印刷層5を含む基材2の上面にシロキサン結合を有す
る化合物を添加した電離放射線硬化性樹脂を塗工し、電
離放射線Rを照射することにより、表面に防汚性に優れ
たトップコート層6を有する化粧板1が得られる。
【0012】本発明の化粧板1に用いられる基材2とし
ては、木、合板、パーティクルボード、MDF等の木質
系基材、珪酸カルシウム板、石綿スレート板、軽量発泡
コンクリート板、中空押出セメント板等のセメント板、
石膏板、石膏スラグ板等の石膏系板、パルプセメント
板、石綿セメント板、木片セメント板等の繊維セメント
板等の無機質系基材、磨鋼板、亜鉛メッキ鋼板、アルミ
ニューム板等の金属系基材を用いることができる。
【0013】ベースコート層3は、基材2が無機質系基
材の場合は、基材2からのアルカリ成分溶出の防止、木
質系基材の場合は基材への電離放射線硬化性樹脂の吸い
込みの防止、また金属系基材の場合は基材2の防錆等の
ため、および前記基材2と電離放射線硬化性樹脂層4の
密着性の向上を目的として設けられるものであり、その
構成は任意で、前記の両方の物性を備えた樹脂組成によ
る一層構成としてもよいことは勿論であるが、品質性能
を高める方法として、例えばアルカリ成分溶出の防止の
ためにポリイソシアネート系樹脂、湿気硬化型ウレタン
系樹脂、スチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂等の
硬化性樹脂よりなるシーラー層3a、無機質系基材2の
表面への電離放射線硬化性樹脂層4の密着性の向上を目
的とするアクリルウレタン系樹脂、メタクリル酸エステ
ル系樹脂塗料等よりなるプライマー層3bからなる2層
構成とすることが望ましいものである。更に、プライマ
ー層3bを着色、不透明にすることにより、隠蔽性を持
たせ、基材上に形成される絵柄印刷層5が被貼合せ基材
の色の影響を受けなくすることが可能である。
【0014】化粧板1に絵柄印刷層4を形成するための
転写シート7の構成としては、図2(イ)に示されてい
るように、電離放射線透過性を有する転写シート基材8
面に任意の絵柄印刷層5を積層構成したものである。転
写シート基材8としては、使用する電離放射線を透過可
能であり、かつ、硬化または半硬化した電離放射線硬化
性樹脂と離型可能な材質であれば良い。電離放射線透過
性を有する転写シート基材8の材質としては、電離放射
線が紫外線の場合は、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリメチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化
ビニル、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ビニ
ロン等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポ
リメタアクリル酸メチル、ポリメタアクリル酸エチル、
ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアク
リル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド
系樹脂、三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース
系樹脂等の延伸フイルム、またはシートが挙げられ、紫
外線の透過性を阻害する着色料等を含まないものが好ま
しい。電離放射線が電子線の場合は、電子線の透過性が
高いので特に制約はなく、上記の紫外線を透過するシー
トのみならず、紙に至るまでも使用できる。従って、印
刷適性、転写時の適性を重点的にした選択が可能であ
り、転写シート基材8の厚みは、5〜200μmのもの
が好ましく用いられる。
【0015】絵柄印刷層5としては、全面ベタ刷りのベ
タインキ層5aと例えば、石目、布目、天然皮革の表面
柄、抽象柄等を表現する絵柄インキ層5bが付されてお
り、絵柄印刷層5を形成するインキのビヒクルとして
は、アルキッド系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系
樹脂等からなる汎用の樹脂が用いられ、更に必要に応じ
てその他の添加剤、例えば、有機又は無機系の顔料、染
料、光輝性顔料等の着色剤、体質顔料、安定剤、可塑
剤、溶剤等を適宜混合したものが使用できる。
【0016】意匠面で立体感をより現出するために、絵
柄印刷層5の構成にベタインキ層5aは着色顔料のみを
含ませ、絵柄インキ層5bとして着色顔料による着色イ
ンキ層と光輝性顔料を添加した光輝性インキ層によって
絵柄を構成することも可能であり、またベタインキ層5
aに着色顔料とともに光輝性顔料を含ませることも可能
である。そして、ベタインキ層5aと絵柄インキ層5b
とに光輝性顔料を含有する場合は、ベタインキ層5aと
絵柄インキ層5bの光輝性顔料の色調を異ならせて互い
の模様と関連させることで、特殊な視覚的効果、立体感
を創成することが出来る。
【0017】絵柄印刷層5を転写形成することに用いら
れる電離放射線硬化性樹脂層4、およびトップコート層
6を形成するのに用いられる樹脂は、分子中に、(メ
タ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等
のラジカル重合性不飽和基、又はエポキシ基等のカチオ
ン重合性官能基を有する単量体、プレポリマー又はポリ
マーからなり、これら単量体、プレポリマー、及びポリ
マーは、単体で用いるか、或いは複数種混合して用いら
れる。尚、本明細書で(メタ)アクリレートとは、アク
リレート又はメタアクリレートの意味で用いる。
【0018】ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリ
マーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウ
レタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)ア
クリレート、シリコン(メタ)アクリレート、エポキシ
(メタ)アクリレート、フッ素(メタ)アクリレート、
メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)ア
クリレート、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。こ
のプレポリマーは、通常、分子量が10000程度以下
のものが用いられる。分子量が10000を超えると硬
化した樹脂層の耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品性、耐熱性
等の表面物性が不足する。上記のアクリレートとメタア
クリレートは共用し得るが、電離放射線での架橋硬化速
度という点ではアクリレートの方が速い為、高速度、短
時間で能率よく硬化させるという目的ではアクリレート
の方が有利である。
【0019】カチオン重合性官能基を有するプレポリマ
ーとしては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂等のエポキシ系
樹脂、脂肪族系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテ
ル、ウレタン系ビニルエーテル、エステル系ビニルエー
テル等のビニルエーテル系樹脂、環状エーテル化合物、
スピロ化合物等のプレポリマーが挙げられる。
【0020】ラジカル重合性不飽和基を有する単量体の
例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量
体として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、メト
キシエチル(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メ
タ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2エチルヘキシル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N
−ジベンジルアミノエチル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリ
レート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アク
リロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレ
ート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルハイド
ロゲンテレフタレート等が挙げられる。
【0021】また、ラジカル重合性不飽和基を有する多
官能単量体として、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロ
ピレングリコール(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノール−A−ジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオ
キサイドトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンポリエチレン
オキサイドトリ(メタ)アクリレート、トリス(メタ)
アクリロイルオキシエチルフォスフェ−ト等が挙げられ
る。
【0022】カチオン重合性官能基を有する単量体は、
上記カチオン重合性官能基を有するプレポリマーの単量
体を用いることができる。
【0023】絵柄印刷層5を転写形成することに用いら
れる電離放射線硬化性樹脂4及びトップコート層6を形
成する電離放射線硬化性樹脂を紫外線又は可視光線で硬
化させる場合には、光重合開始剤を添加する。ラジカル
重合性不飽和基を有する樹脂系の場合の光重合開始剤
は、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサン
トン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ミヒ
ラーベンゾイルベンゾエート、ミヒラーケトン、ジフェ
ニルサルファイド、ジベンジルジサルファイド、ジエチ
ルオキサイト、トリフェニルビイミダゾール、イソプロ
ピル−N,N−ジメチルアミノベンゾエート等を単独又
は混合して用いることができる。又、カチオン重合性官
能基を有する樹脂系の場合は、芳香族ジアゾニウム塩、
芳香族スルホニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾイン
スルホン酸エステル、フリールオキシスルホキソニウム
ジアリルヨードシル塩等を単独又は混合物として用いる
ことができる。尚、これら光開始剤の添加量は一般に、
電離放射線硬化性樹脂100重量部に対して、0.1〜
10重量部程度である。
【0024】本発明において用いる電離放射線は、電磁
波または荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエネ
ルギー量子を有するものを意味し、可視光線、紫外線
(近紫外線、真空紫外線等)X線、電子線、イオン線等
がある。通常は紫外線や電子線が用いられる。紫外線源
としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カ
ーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライ
ドランプ灯の光源が使用できる。紫外線の波長として
は、通常1900〜3800Åの波長域が主として用い
られる。又、電子線源としては、コックロフトワルトン
型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器
型、或いは、直線型、ダイナミトロン型、高周波型灯の
各種電子線加速器を用い、100〜1000KeV、好
ましくは100〜300KeVのエネルギーをもつ電子
を照射するものを使用できる。電離放射線の照射によ
り、電離放射線硬化性樹脂は架橋重合反応を起こし3次
元の高分子構造に変化する。
【0025】本発明ではトップコート層6を形成する電
離放射線硬化性樹脂をフッ素アルキル基を側鎖に有する
アクリルモノマーを含有するフッ素系電離放射線硬化性
樹脂塗料や、シリル基を有する含フッ素共重合体からな
る電離放射線硬化性樹脂塗料等としたり、あるいはアル
キル基の水素原子がすべてフッ素原子に置換したパーフ
ロロアルキルと親水性基もしくは親油性基をもつ界面活
性剤等のフッ素系添加剤を含有した電離放射線硬化性樹
脂塗料等とすることにより、防汚性を向上させ、簡単に
汚れを拭き取ることを可能とすることができる。
【0026】さらに、トップコート層6をフッ素基を含
有する電離放射線硬化性樹脂にシロキサン結合を有する
化合物を添加して形成することにより、表面の防汚性、
乾拭き性を向上させることができる。シロキサン結合を
有する化合物としては、ジメチルシリコーンオイル、メ
チルフェニルシリコーンオイル等の直鎖状分子構造より
なるシリコーンオイル、または、末端部分に化学的に活
性な有機官能基を持つことを特徴とし官能基の配置によ
って、片末端タイプ、両末端タイプからなる反応性シロ
キサンオリゴマーが用いられるが、なかでも、反応性の
あるジメチルシロキサン低重合体である反応性シロキサ
ンオリゴマーが通常のシリコーンオイルに比べて低分子
量であることから、有機ポリマー(電離放射線硬化性樹
脂)との相溶性が良く、また官能基の反応性にも優れて
おり、しかも、末端部分にだけ官能基をもつため、反応
が制御しやすく、設計どおりの変性構造を得やすく、さ
らに、有機ポリマーとの間にできた結合は一般に安定で
あるため、分離、滲み出し等の心配が少ないことから、
耐汚染性、耐熱性、耐摩耗性などのシリコーン特有の性
質が有効に長期的に発揮され、乾拭きによる防汚性に優
れるものとなり好ましく用いられるものである。
【0027】また、反応性シロキサンオリゴマーは、少
量の添加で樹脂表面を改質し、表面防汚性の向上に有効
である。反応性シロキサンオリゴマー添加量としては、
樹脂固形分に対して0.5〜5.0重量部の添加で樹脂
表面は改質され、電離放射線硬化性樹脂表面は撥水撥油
化、防汚化、非粘着化され、化粧板表面の表面硬度、摩
耗性、防汚性が向上し、乾拭きにて簡単に汚れを拭き取
ることができる防汚性に優れた化粧板とすることができ
る。
【0028】電離放射線硬化性樹脂の塗工方法は、グラ
ビアコート、グラビアリバースコート、グラビアオフセ
ットコート、スピンナーコート、ロールコート、リバー
スロールコート、キスコート、ホイラーコート、シルク
スクリーンによるベタコート、フローコート、スプレー
コート等の公知の塗工手段を用いることができ、塗膜厚
としては30〜100μmが好ましいものである。ま
た、必要に応じて顔料や染料等を加えて着色してもよ
い。
【0029】実施例1 厚さ38μmのポリエステルフイルムにウレタン系樹脂
インキを用いてグラビア輪転印刷機にて所望の柄を印刷
し転写シートを作製した。別途、厚さ6mmの珪酸カル
シウム板にシーラー層として湿気硬化型ウレタン系樹脂
塗料を30g/m2 (ウエット)塗布し、さらに、白色
プライマー層としてアクリルウレタン系樹脂塗料を10
0g/m2 (ウエット)塗工し、80℃で20分間乾燥
した。次いで、該白色プライマー層面にウレタンアクリ
レート系紫外線硬化型樹脂塗料を塗膜厚が50〜60μ
m(ドライ)になるようにオーバーフローコーターで塗
布し、直ちに該ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹
脂塗料面に上記転写シートの絵柄インキ面が対向するよ
うに載せ、80w/cmオゾン型紫外線ランプ2灯設置
した照射装置中を13m/分の速度で通過させ紫外線照
射しウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂塗料を硬
化し絵柄インキ層を転写した。前記転写シートの転写シ
ート基材を剥離後、絵柄転写面に溶剤型フッ素系紫外線
硬化型樹脂塗料にシロキサン結合を有する化合物として
シリコーンオイルを1重量部添加した透明塗料を70〜
80g/m2 (ウエット)になるようにオーバーフロー
コーターで塗布し、80w/cmのオゾン型紫外線ラン
プ5灯設置した照射装置中を13m/分の速度で通過さ
せ紫外線照射し完全硬化させることにより、表面に防汚
性に優れた無機質系化粧板を得た。
【0030】実施例2 転写シートの転写シート基材を剥離後、絵柄転写面に塗
工する溶剤型フッ素系紫外線硬化型樹脂塗料にシロキサ
ン結合を有する化合物として反応性シロキサンオリゴマ
ーを1重量部添加したとした以外は実施例1と同様にし
て防汚性に優れた無機質系化粧板を得た。
【0031】比較例1 転写シートの転写シート基材を剥離後、絵柄転写面に塗
工する塗料を溶剤型フッ素系紫外線硬化型樹脂塗料とし
た以外は実施例1と同様にして無機質系化粧板を得た。
【0032】試験方法 上記実施例1、2および比較例1の各化粧板の塗膜の表
面に油性黒マジックインキにより0.5×5cmの線を
引き、20℃で24時間放置後、乾いたガーゼで拭き取
り塗膜面の汚れの残り度合いを観察し、塗膜面の汚れが
拭き取りにくくなるまで繰り返し、その回数を表1に示
す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、基材の上
面に、ベースコート層、電離放射線硬化性樹脂層、絵柄
印刷層、トップコート層が順次積層された化粧板におい
て、前記絵柄印刷層が前記電離放射線硬化性樹脂層を塗
工硬化すると同時に転写により形成されることにより、
化粧紙を用いることなく基材の上面に細密な絵柄印刷層
が電離放射線硬化性樹脂層を介して形成され、さらに、
絵柄印刷層の上面にシロキサン結合を有する化合物を添
加した電離放射線硬化性樹脂によりトップコート層が形
成されているため、耐擦傷性、耐汚染性等の表面物性に
優れ、乾拭きにて簡単に汚れを拭き取ることができる無
機質系化粧板とすることができる。
【0035】また、トップコート層を形成する電離放射
線硬化性樹脂に添加したシロキサン結合を有する化合物
を反応性シロキサンオリゴマーとすることで、撥液成分
が樹脂と反応硬化するため防汚性能の持続性を向上させ
ることができる。即ち、乾拭きによる汚れの拭き取り回
数が増大し、長期に渡り防汚性を維持することが可能と
なる。
【0036】さらに、電離放射線透過性を有する転写シ
ート基材の一方の面に絵柄印刷層を積層した転写シート
を準備する工程、無機質系基材の面にベースコート層を
塗装する工程、前記無機質系基材のベースコート層面に
電離放射線硬化性樹脂を塗装する工程、前記転写シート
の絵柄印刷層面を前記無機質系基材の電離放射線硬化性
樹脂層面に接するように載置し前記転写シートの電離放
射線透過性を有する転写シート基材面より電離放射線を
照射し前記電離放射線硬化性樹脂を半硬化する工程、前
記転写シートの転写シート基材を剥離することにより前
記無機質系基材の電離放射線硬化性樹脂層面に絵柄印刷
層を形成する工程、前記絵柄印刷層表面にシロキサン結
合を有する化合物を添加した電離放射線硬化性樹脂を塗
工し、電離放射線を照射硬化することによりトップコー
ト層を形成する工程からなることを特徴とする防汚性に
優れた化粧板の製造方法とすることにより、上記のよう
な効果を有する化粧板を容易に確実に製造できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧板の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の化粧板の製造方法の一例を説明する積
層断面図である。
【符号の説明】
1 化粧板 2 基材 3 ベースコート層 3a シーラー層 3b プライマー層 4 電離放射線硬化性樹脂層 5 絵柄印刷層 5a ベタインキ層 5b 絵柄インキ層 6 トップコート層 7 転写シート 8 転写シート基材 R 電離放射線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の上面に、ベースコート層、電離放
    射線硬化性樹脂層、絵柄印刷層、トップコート層が順次
    積層された化粧板において、前記絵柄印刷層が前記電離
    放射線硬化性樹脂を塗工硬化すると同時に転写により形
    成され、前記トップコート層がシロキサン結合を有する
    化合物を添加したフッ素基を含有する電離放射線硬化性
    樹脂により形成してなることを特徴とする防汚性に優れ
    た化粧板。
  2. 【請求項2】 前記トップコート層を形成する電離放射
    線硬化性樹脂に添加したシロキサン結合を有する化合物
    が反応性シロキサンオリゴマーよりなることを特徴とす
    る請求項1に記載の防汚性に優れた化粧板。
  3. 【請求項3】 前記基材が無機質系基材からなることを
    特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の防汚性
    に優れた化粧板。
  4. 【請求項4】 電離放射線透過性を有する転写シート基
    材の一方の面に絵柄印刷層を積層した転写シートを準備
    する工程、無機質系基材の面にベースコート層を塗装す
    る工程、前記無機質系基材のベースコート層面に電離放
    射線硬化性樹脂を塗装する工程、前記転写シートの絵柄
    印刷層面を前記無機質系基材の電離放射線硬化性樹脂層
    面に接するように載置し前記転写シートの電離放射線透
    過性を有する転写シート基材面より電離放射線を照射し
    前記電離放射線硬化性樹脂を半硬化する工程、前記転写
    シートの転写シート基材を剥離することにより前記無機
    質系基材の電離放射線硬化性樹脂層面に絵柄印刷層を形
    成する工程、前記絵柄印刷層表面にシロキサン結合を有
    する化合物を添加した電離放射線硬化性樹脂を塗工し、
    電離放射線を照射硬化することによりトップコート層を
    形成する工程からなることを特徴とする防汚性に優れた
    化粧板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001248096A (ja) * 1999-12-28 2001-09-14 Ibiden Co Ltd 化粧板
JP2008007786A (ja) * 2007-09-11 2008-01-17 Toppan Printing Co Ltd 反射防止フィルムの製造方法
KR100892031B1 (ko) 2008-12-04 2009-04-07 김동현 접착 및 부착성이 매우 우수한 실리콘 전사시트
JP2017039222A (ja) * 2015-08-17 2017-02-23 凸版印刷株式会社 化粧シート及び化粧板

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