JPH11105191A - 凹凸模様を有する無機質系化粧板及びその製造方法 - Google Patents

凹凸模様を有する無機質系化粧板及びその製造方法

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JPH11105191A
JPH11105191A JP29360697A JP29360697A JPH11105191A JP H11105191 A JPH11105191 A JP H11105191A JP 29360697 A JP29360697 A JP 29360697A JP 29360697 A JP29360697 A JP 29360697A JP H11105191 A JPH11105191 A JP H11105191A
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JP
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layer
ultraviolet
pattern
curable resin
inorganic
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JP29360697A
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Yoshiaki Horio
義明 堀尾
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、耐防火性を有し、かつ、絵柄に同調
した良好な凹凸模様を有する意匠性に優れた、流し台、
ガスコンロ等のキッチン回りに使用可能な、凹凸模様を
有する無機質系化粧板およびその製造方法を提供するこ
とである。 【解決手段】 無機質系基材の上面に、ベースコート
層、紫外線硬化性樹脂層、絵柄印刷層、凹凸模様層、ト
ップコート層が順次積層され、前記絵柄印刷層が前記紫
外線硬化性樹脂層を塗工硬化すると同時に転写により形
成された無機質系化粧板において、前記絵柄印刷層が少
なくとも2種類の異なる紫外線透過率を有する絵柄領域
を形成し、かつ、前記凹凸模様層が前記紫外線透過率の
異なる絵柄領域に対応して凹凸が形成されていることを
特徴とする凹凸模様を有する無機質系化粧板とすること
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築内装材、特
に、流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用いられ
る、良好な凹凸模様を有する立体感に優れる無機質系化
粧板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面に凹凸模様を有する化粧材と
しては、(1)凹凸模様やハジキ模様の絵柄を印刷した
化粧材、(2)エンボスロールやエンボス型板等でエン
ボス加工により凹凸を付与したもの、(3)撥液剤を含
有する塗料を最表面に塗工し凹凸模様を形成したものが
知られている。しかしながら、前記(1)の化粧材にお
いては、絵柄が印刷形成されているのみのために立体感
に乏しく、(2)の化粧材はエンボスロールやエンボス
型板に微細且つ複雑な形状の型を表現することが難しい
ため、得られる化粧材は比較的簡単な凹凸模様になりや
すく、また少量多品種の生産には不適当であり、さらに
工程が増加するため生産効率が悪い、また(3)の場合
においては、ある程度の凹凸模様を形成することは可能
であるが、撥液剤の添加量や塗料の塗布量により形成さ
れる凹凸模様の大きさが異なり、同様の意匠性を現出す
る凹凸模様を安定的に生産することが困難であるととも
に、絵柄と同調した凹凸模様を形成することが出来ない
といった問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、耐熱性、耐防火性を有し、かつ絵柄に同調した良好
な凹凸模様を有する意匠性に優れた、流し台、ガスコン
ロ等のキッチン回りに使用可能な、凹凸模様を有する無
機質系化粧板およびその製造方法を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、無機質系基材の上面に、ベース
コート層、紫外線硬化性樹脂層、絵柄印刷層、凹凸模様
層、トップコート層が順次積層され、前記絵柄印刷層が
前記紫外線硬化性樹脂層を塗工硬化すると同時に転写に
より形成された無機質系化粧板において、前記絵柄印刷
層が少なくとも2種類の異なる紫外線透過率を有する絵
柄領域を形成し、かつ、前記凹凸模様層が前記紫外線透
過率の異なる絵柄領域に対応して凹凸が形成されている
ことを特徴とする凹凸模様を有する無機質系化粧板とす
ることである。この構成とすることにより、化粧紙を用
いることなく無機質系基材の上面に細密な絵柄印刷層を
形成することができ、また絵柄印刷層を紫外線透過率の
異なるインキで形成することによって紫外線硬化性樹脂
の硬化反応速度に部分的な差が生じ、硬化反応の遅い部
分の樹脂は他の部分の樹脂硬化に伴う収縮によって四方
に引っ張られ、表面から陥没した凹部を形成し、絵柄に
同調した凹凸模様が形成可能となる。またトップコート
層により耐汚染性、耐擦傷性等の表面物性に優れるとと
もに深み感、立体感等の意匠性にも優れた無機質系化粧
板とすることができる。
【0005】また、前記絵柄印刷層がベタインキ層と絵
柄インキ層より形成され、前記絵柄インキ層の紫外線透
過率が前記ベタインキ層の紫外線透過率より悪いものと
することである。こうすることで、絵柄インキ層の部分
がベタインキ層の部分に比べて凹んだ状態となり、絵柄
印刷層に応じた凹凸模様を形成することが出来る。
【0006】さらに、前記絵柄印刷層を形成する少なく
とも2種類の異なる紫外線透過率を有する絵柄領域がそ
の隣り合う絵柄領域面において、前記絵柄印刷層の紫外
線透過率の差が2%以上であり、また、さらに絵柄印刷
層の紫外線透過率を2%〜10%の範囲にすることによ
り、凹凸模様層に階調が形成されやすく、凹凸の差が大
きくなり、より立体感に優れた凹凸模様を有する無機質
系化粧板となる。
【0007】紫外線透過性を有する転写シート基材の一
方の面に少なくとも2種類の異なる紫外線透過率を有す
る絵柄印刷層を積層した転写シートを準備する工程、無
機質系基材の面にベースコート層を塗工する工程、前記
無機質系基材のベースコート層面に紫外線硬化性樹脂を
塗工し紫外線硬化性樹脂層を形成する工程、前記転写シ
ートの絵柄印刷層面を前記無機質系基材の紫外線硬化性
樹脂層面に接するように載置し前記転写シートの紫外線
透過性を有する転写シート基材面より紫外線を照射し前
記紫外線硬化性樹脂層を半硬化する工程、前記転写シー
トの転写シート基材を剥離することにより前記無機質系
基材の紫外線硬化性樹脂層面に絵柄印刷層と凹凸模様層
を形成する工程、前記絵柄印刷層と凹凸模様層表面に紫
外線硬化性樹脂を塗工し紫外線を照射硬化することによ
りトップコート層を形成する工程からなることを特徴と
する凹凸模様を有する無機質系化粧板の製造方法とする
ことにより、上記のような効果を有する凹凸模様を有す
る無機質系化粧板を容易に確実に製造できるものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の無機質
系化粧板の積層構成を示す断面図、図2は本発明の無機
質系化粧板の製造方法の一例を説明する断面図であり、
1は無機質系化粧板、2は無機質系基材、3はベースコ
ート層、3aはシーラー層、3bはプライマー層、4は
紫外線硬化性樹脂層、5は絵柄印刷層、5aはベタイン
キ層、5bは絵柄インキ層、6は凹凸模様層、7はトッ
プコート層、8は転写シート、9は転写シート基材、R
は紫外線をそれぞれ表す。
【0009】本発明の無機質系化粧板1の構成は図1に
示すように、無機質系基材2の上面に設けられたベース
コート層3面に、紫外線硬化性樹脂層4を介して絵柄印
刷層5と凹凸模様層6を設け、さらにその上面に紫外線
硬化性樹脂よりなるトップコート層7が積層された構成
からなる。絵柄印刷層5を構成するベタインキ層5aと
絵柄インキ層5bが紫外線透過率の異なるインキで形成
され、無機質系基材2の上面に設けられたシーラー層3
aとプライマー層3bからなるベースコート層3の上面
に設けた紫外線硬化性樹脂層4を塗工硬化すると同時に
絵柄印刷層5を転写形成するため、該絵柄印刷層5と同
調した凹凸模様層6を形成することができ、さらに該絵
柄印刷層5及び凹凸模様層6の上面に紫外線硬化性樹脂
よりなる汚染性に優れたトップコート層7を設けたこと
を特徴とする。
【0010】次に、本発明の無機質系化粧板1の製造方
法の一例について図面を用いて説明する。先ず、図2
(イ)に示すように、紫外線透過性を有する転写シート
基材9の片面に絵柄インキ層5b及びベタインキ層5a
よりなる絵柄印刷層5が設けられた転写シート8、およ
び図2(ロ)に示すような、上面にシーラー層3aとプ
ライマー層3bからなるベースコート層3を設けた無機
質系基材2を準備する。次に、図2(ハ)に示すよう
に、無機質系基材2上面のプライマー層3b面に紫外線
硬化性樹脂層4を塗工し、続いて図2(ニ)に示すよう
に、該転写シート8の絵柄印刷層5を無機質系基材2の
表面に設けられた紫外線硬化性樹脂層4面に重ねあわ
せ、前記転写シート8の紫外線透過性を有する転写シー
ト基材9面より紫外線Rを照射し、前記紫外線硬化性樹
脂層4を半硬化する。その時絵柄インキ層5bの背面部
の未硬化樹脂部分がベタインキ層5aの部分の紫外線硬
化性樹脂層の硬化収縮につれて四方に引っ張られ絵柄イ
ンキ層5bの部分がベタインキ層5aの部分に比べて凹
んだ状態となり、図2(ホ)に示すように、前記転写シ
ート8の転写シート基材9を剥離することにより絵柄印
刷層5のベタインキ層5aと絵柄インキ層5bに応じた
凹凸を有する凹凸模様層6を形成する。さらに、図2
(ヘ)に示すように、該絵柄印刷層5と凹凸模様層6の
上面に紫外線硬化性樹脂をフローコーターにより均一に
塗工し、ついで紫外線Rを照射することにより、表面に
凹凸模様層6からなるトップコート層7を有する無機質
系化粧板1が得られる。
【0011】本発明の無機質系化粧板1に用いられる無
機質系基材2としては、一般的には珪酸カルシウム板、
石綿スレート板、軽量発泡コンクリート板、中空押出セ
メント板等のセメント板、石膏板、石膏スラグ板等の石
膏系板、パルプセメント板、石綿セメント板、木片セメ
ント板等の繊維セメント板が挙げられる。
【0012】ベースコート層3は、無機質系基材2から
のアルカリ成分溶出の防止のため、及び前記無機質系基
材2と紫外線硬化性樹脂層4の密着性の向上を目的とし
て設けられるものであり、その構成は任意で、前記の両
方の物性を備えた樹脂組成による一層構成としてもよい
ことは勿論であるが、品質性能を高める方法として、ア
ルカリ成分溶出の防止のためにポリイソシアネート系樹
脂、湿気硬化型ウレタン系樹脂、スチレン−アクリル酸
エステル共重合樹脂等の硬化性樹脂よりなるシーラー層
3a、無機質系基材2の表面への紫外線硬化性樹脂層4
の密着性の向上を目的とするアクリルウレタン系樹脂、
メタクリル酸エステル系樹脂塗料等よりなるプライマー
層3bからなる2層構成とすることが望ましいものであ
る。更に、プライマー層3bを着色、不透明にすること
により、隠蔽性を持たせ、基材上に形成される絵柄印刷
層5が被貼合せ基材の色の影響を受けなくすることも可
能である。
【0013】無機質系化粧板1に絵柄印刷層5を形成す
るための転写シート8の構成としては、図2(イ)に示
されているように、紫外線透過性を有する転写シート基
材9面に紫外線透過率の異なるインキによるベタインキ
層5aと絵柄インキ層5bからなる絵柄印刷層5を積層
構成したものである。転写シート基材9としては、使用
する紫外線を透過可能であり、かつ、硬化または半硬化
した紫外線硬化性樹脂と離型可能な材質であれば良い。
紫外線透過性を有する転写シート基材9の材質として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテ
ン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリビニ
ルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体、ビニロン等のビニル系
樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート等のポリエステル樹脂、ポリメタアクリル酸
メチル、ポリメタアクリル酸エチル、ポリアクリル酸エ
チル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂、ナイ
ロン6、ナイロン66等のポリアミド系樹脂、三酢酸セ
ルロース、セロファン等のセルロース系樹脂等の延伸フ
イルム、またはシートが挙げられ、紫外線の透過性を阻
害する着色料等を含まないものが好ましい。転写シート
基材9の厚みは、5〜200μmのものが好ましく用い
られる。
【0014】絵柄印刷層5としては、全面ベタ刷りのベ
タインキ層5aと例えば、石目、布目、天然皮革の表面
柄、抽象柄等を表現する絵柄インキ層5bが付されてお
り、絵柄印刷層5を形成するインキのビヒクルとして
は、アルキッド系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系
樹脂等からなる汎用の樹脂が用いられ、更に必要に応じ
てその他の添加剤、例えば、有機又は無機系の顔料、染
料、光輝性顔料等の着色剤、体質顔料、安定剤、可塑
剤、溶剤等を適宜混合したものが使用できる。
【0015】本発明に使用するインキに用いられる着色
剤は、紫外線透過性の悪い(紫外線透過率の小さい)顔
料、例えばカーボンブラック、亜鉛華、酸化亜鉛、黄
鉛、弁柄等があり、紫外線透過性の良い顔料としては、
シリカ、白亜、鉛白、パライトなどの無機顔料とフタロ
シアニン系、アゾ系、キナドリン系、ジオキサン系の有
機顔料がある。一方、染料はほとんど紫外線透過性が良
くインキの着色に使用可能である。これら顔料、染料を
種々組み合わせることにより紫外線透過率を任意に変化
させることができ、従って転写形成される凹部の深さも
任意に変化させることが可能となる。
【0016】即ち、絵柄印刷層5の紫外線透過率の差が
2%以上有るように設定しておくことにより、紫外線硬
化性樹脂の硬化反応速度に部分的に差が生じ、硬化反応
の遅い部分の樹脂は他の部分の樹脂硬化に伴う収縮によ
って四方に引っ張られ、表面から陥没した凹部を形成
し、絵柄に同調した凹凸模様が形成可能となる。また、
絵柄印刷層5の紫外線透過率の差が2%未満の場合に
は、紫外線硬化性樹脂の硬化反応速度に大きな差がな
く、前記紫外線硬化性樹脂の硬化が同時に進むために樹
脂の硬化に伴う収縮によって四方に引っ張られることも
少なく、従って凹凸模様の形成がみられないか、また非
常に変化の小さなものとなる。但し、絵柄印刷層5の紫
外線透過率としては、紫外線透過率が2%未満の場合、
紫外線硬化性樹脂層の硬化が殆ど進まず転写シート基材
を剥離したときに紫外線硬化性樹脂がインキ層と共に転
写シート基材側にとられ絵柄インキ層の転写ができな
く、また、紫外線透過率が10%を超える場合、紫外線
硬化性樹脂層の硬化が急速に進むために、転写シート基
材を剥離しその上に塗工するトップコート層との接着性
に問題が生じるために、紫外線透過率が2%〜10%の
範囲にあることが好ましいものである。
【0017】絵柄印刷層5を転写形成することに用いら
れる紫外線硬化性樹脂層4、およびトップコート層7を
形成する紫外線硬化性樹脂層に用いられる樹脂は、分子
中に、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイル
オキシ基等のラジカル重合性不飽和基、又はエポキシ基
等のカチオン重合性官能基を有する単量体、プレポリマ
ー又はポリマー(以下、これらを総称して化合物と呼称
する)からなる。これら単量体、プレポリマー、及びポ
リマーは、単体で用いるか、或いは複数種混合して用い
る。尚、本明細書で(メタ)アクリレートとは、アクリ
レート又はメタアクリレートの意味で用いる。
【0018】ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリ
マーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウ
レタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリ
レート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン
(メタ)アクリレート、ポリビニルピロリドン等が挙げ
られる。このプレポリマーは、通常、分子量が1000
0程度以下のものが用いられる。分子量が10000を
超えると硬化した樹脂層の耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品
性、耐熱性等の表面物性が不足する。上記のアクリレー
トとメタアクリレートは共用し得るが、紫外線での架橋
硬化速度という点ではアクリレートの方が速い為、高速
度、短時間で能率よく硬化させるという目的ではアクリ
レートの方が有利である。
【0019】カチオン重合性官能基を有するプレポリマ
ーとしては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂等のエポキシ系
樹脂、脂肪族系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテ
ル、ウレタン系ビニルエーテル、エステル系ビニルエー
テル等のビニルエーテル系樹脂、環状エーテル化合物、
スピロ化合物等のプレポリマーが挙げられる。
【0020】ラジカル重合性不飽和基を有する単量体の
例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量
体として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、メト
キシエチル(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メ
タ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2エチルヘキシル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N
−ジベンジルアミノエチル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリ
レート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アク
リロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレ
ート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルハイド
ロゲンテレフタレート等が挙げられる。
【0021】また、ラジカル重合性不飽和基を有する多
官能単量体として、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロ
ピレングリコール(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノール−A−ジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオ
キサイドトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンポリエチレン
オキサイドトリ(メタ)アクリレート、トリス(メタ)
アクリロイルオキシエチルフォスフェ−ト等が挙げられ
る。
【0022】カチオン重合性官能基を有する単量体は、
上記カチオン重合性官能基を有するプレポリマーの単量
体を用いることができる。
【0023】紫外線硬化性樹脂層4およびトップコート
層7を形成する紫外線硬化性樹脂を硬化させる場合に
は、光重合開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基
を有する樹脂系の場合の光重合開始剤は、アセトフェノ
ン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル、ミヒラーベンゾイルベ
ンゾエート、ミヒラーケトン、ジフェニルサルファイ
ド、ジベンジルジサルファイド、ジエチルオキサイト、
トリフェニルビイミダゾール、イソプロピル−N,N−
ジメチルアミノベンゾエート等を単独又は混合して用い
ることができる。又、カチオン重合性官能基を有する樹
脂系の場合は、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニ
ウム塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エス
テル、フリールオキシスルホキソニウムジアリルヨード
シル塩等を単独又は混合物として用いることができる。
尚、これら光開始剤の添加量は一般に、紫外線硬化性樹
脂100重量部に対して、0.1〜10重量部程度であ
る。
【0024】本発明において用いる紫外線Rは、紫外線
源として超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カー
ボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライド
ランプ灯の光源が使用できる。紫外線の波長としては、
通常1900〜3800Åの波長域が主として用いられ
る。紫外線の照射により、紫外線硬化性樹脂は架橋重合
反応を起こし3次元の高分子構造に変化する。
【0025】また、トップコート層7を形成する紫外線
硬化性樹脂を、フッ素アルキル基を側鎖に有するアクリ
ルモノマーを含有するフッ素系紫外線硬化性樹脂塗料
や、シリル基を有する含フッ素共重合体からなる紫外線
硬化性樹脂塗料等としたり、あるいはアルキル基の水素
原子をすべてフッ素原子に置換したパーフロロアルキル
と親水性もしくは親油性基をもつ界面活性剤等のフッ素
系添加剤を含有した紫外線硬化性樹脂塗料等とすること
により、防汚性が向上し、乾拭きにて簡単に汚れを拭き
取ることができる。
【0026】紫外線硬化性樹脂層4、およびトップコー
ト層7を形成する紫外線硬化性樹脂の塗工方法は、グラ
ビアコート、グラビアリバースコート、グラビアオフセ
ットコート、スピンナーコート、ロールコート、リバー
スロールコート、キスコート、ホイラーコート、シルク
スクリーンによるベタコート、フローコート、スプレー
コート等の公知の塗工手段を用いることができ、特に、
トップコート層7を形成する紫外線硬化性樹脂は塗工時
に溶剤を10〜50%含有することにより塗工性能が高
く、フローコートによる塗工にも適しており、フローコ
ートにて塗工することにより表面の凹凸模様がより形成
されやすくなるものである。
【0027】
【実施例】
実施例1 厚さ38μmの透明ポリエステルフイルムにウレタン系
樹脂インキを用いてグラビア輪転印刷機にて白ベタイン
キ層(紫外線透過率10%)と所望の柄層(紫外線透過
率2%)を印刷し転写シートを作製した。別途、厚さ6
mmの珪酸カルシウム板にシーラー層として湿気硬化型
ウレタン系樹脂塗料を100g/m2 (ウエット)塗布
し、さらに、白色ベースコート層としてアクリルウレタ
ン系樹脂塗料を50g/m2 (ウエット)塗工し、80
℃で20分間乾燥した。次いで、該白色ベースコート層
面にウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂塗料を塗
膜厚が50〜60μm(ドライ)になるようにフローコ
ーターで塗布し、直ちに該ウレタンアクリレート系紫外
線硬化型樹脂塗料面に上記転写シートの絵柄インキ面が
対向するように載せ、80w/cm紫外線ランプ1灯設
置した照射装置中を10m/分の速度で通過させ紫外線
照射しウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂塗料を
半硬化させ、前記転写シートの転写シート基材を剥離し
絵柄を転写した。この時絵柄部が凹部となった。次い
で、前記絵柄転写面にウレタンアクリレート系紫外線硬
化型樹脂塗料を塗膜厚が50〜60μm(ドライ)にな
るようにフローコーターで塗布し80w/cm紫外線ラ
ンプ5灯設置した照射装置中を10m/分の速度で通過
させ紫外線照射し完全硬化させることにより、表面に絵
柄に同調した凹凸模様を有する無機質系化粧板を得た。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、無機質系
基材の上面に、ベースコート層、紫外線硬化性樹脂層、
絵柄印刷層、凹凸模様層、トップコート層が順次積層さ
れた無機質系化粧板において、前記絵柄印刷層が前記紫
外線硬化性樹脂層を塗工硬化すると同時に転写により形
成され、前記絵柄印刷層が少なくとも2種類の異なる紫
外線透過率を有する絵柄領域を形成し、かつ、前記凹凸
模様層が前記紫外線透過率の異なる絵柄領域に対応して
凹凸が形成されることにより、化粧紙を用いることなく
無機質系基材の上面に細密な絵柄印刷層を形成すること
ができ、また絵柄印刷層を紫外線透過率の異なるインキ
で形成することによって紫外線硬化性樹脂の硬化反応速
度に部分的な差が生じ、硬化反応の遅い部分の樹脂は樹
脂硬化に伴う収縮によって四方に引っ張られ、表面から
陥没した凹部を形成し、絵柄に同調した凹凸模様が形成
可能となる。またトップコート層により耐汚染性、耐擦
傷性等の表面物性に優れるとともに深み感、立体感等の
意匠性にも優れた無機質系化粧板とすることができる。
さらに凹凸模様により表面が乱反射され、微細な異物等
による汚れをも目立ちにくいものとする。
【0029】また、前記絵柄印刷層を形成する少なくと
も2種類の異なる紫外線透過率を有する絵柄領域がその
隣り合う絵柄領域面において、前記絵柄印刷層の紫外線
透過率の差が2%以上とすることにより、凹凸模様層に
階調が形成されやすく、立体感に優れた凹凸模様を有す
る無機質系化粧板が得られ、絵柄印刷層の紫外線透過率
を2%〜10%の範囲にすることにより、製造工程上の
管理も容易となるものである。
【0030】さらに、紫外線透過性を有する転写シート
基材の一方の面に紫外線透過率の異なる絵柄印刷層を積
層した転写シートを準備する工程、無機質系基材の面に
ベースコート層を塗工する工程、前記無機質系基材のベ
ースコート層面に紫外線硬化性樹脂を塗工し紫外線硬化
性樹脂層を形成する工程、前記転写シートの絵柄印刷層
面を前記無機質系基材の紫外線硬化性樹脂層面に接する
ように載置し前記転写シートの紫外線透過性を有する転
写シート基材面より紫外線を照射し前記紫外線硬化性樹
脂層を半硬化する工程、前記転写シートの転写シート基
材を剥離することにより前記無機質系基材の紫外線硬化
性樹脂層面に絵柄印刷層と凹凸模様層を形成する工程、
前記絵柄印刷層と凹凸模様層表面に紫外線硬化性樹脂を
塗工し紫外線を照射硬化することによりトップコート層
を形成する工程からなることを特徴とする凹凸模様を有
する無機質系化粧板の製造方法とすることにより、上記
のような効果を有する凹凸模様を有する無機質系化粧板
を容易に確実に製造できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無機質系化粧板の実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明の無機質系化粧板の製造方法の一例を説
明する積層断面図である。
【符号の説明】
1 無機質系化粧板 2 無機質系基材 3 ベースコート層 3a シーラー層 3b プライマー層 4 紫外線硬化性樹脂層 5 絵柄印刷層 5a ベタインキ層 5b 絵柄インキ層 6 凹凸模様層 7 トップコート層 8 転写シート 9 転写シート基材 R 紫外線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質系基材の上面に、ベースコート
    層、紫外線硬化性樹脂層、絵柄印刷層、凹凸模様層、ト
    ップコート層が順次積層され、前記絵柄印刷層が前記紫
    外線硬化性樹脂層を塗工硬化すると同時に転写により形
    成された無機質系化粧板において、前記絵柄印刷層が少
    なくとも2種類の異なる紫外線透過率を有する絵柄領域
    を形成し、かつ、前記凹凸模様層が前記紫外線透過率の
    異なる絵柄領域に対応して凹凸が形成されていることを
    特徴とする凹凸模様を有する無機質系化粧板。
  2. 【請求項2】 前記絵柄印刷層がベタインキ層と絵柄イ
    ンキ層より形成され、前記絵柄インキ層の紫外線透過率
    が前記ベタインキ層の紫外線透過率より低いものからな
    ることを特徴とする請求項1記載の凹凸模様を有する無
    機質系化粧板。
  3. 【請求項3】 前記絵柄印刷層を形成する少なくとも2
    種類の異なる紫外線透過率を有する絵柄領域がその隣り
    合う絵柄領域面において、前記絵柄印刷層の紫外線透過
    率の差が2%以上であることを特徴とする請求項1、2
    記載の凹凸模様を有する無機質系化粧板。
  4. 【請求項4】 前記絵柄印刷層の紫外線透過率が2%〜
    10%の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3記載
    の凹凸模様を有する無機質系化粧板。
  5. 【請求項5】 紫外線透過性を有する転写シート基材の
    一方の面に少なくとも2種類の異なる紫外線透過率を有
    する絵柄印刷層を積層した転写シートを準備する工程、
    無機質系基材の面にベースコート層を塗工する工程、前
    記無機質系基材のベースコート層面に紫外線硬化性樹脂
    を塗工し紫外線硬化性樹脂層を形成する工程、前記転写
    シートの絵柄印刷層面を前記無機質系基材の紫外線硬化
    性樹脂層面に接するように載置し前記転写シートの紫外
    線透過性を有する転写シート基材面より紫外線を照射し
    前記紫外線硬化性樹脂層を半硬化する工程、前記転写シ
    ートの転写シート基材を剥離することにより前記無機質
    系基材の紫外線硬化性樹脂層面に絵柄印刷層と凹凸模様
    層を形成する工程、前記絵柄印刷層と凹凸模様層表面に
    紫外線硬化性樹脂を塗工し紫外線を照射硬化することに
    よりトップコート層を形成する工程からなることを特徴
    とする凹凸模様を有する無機質系化粧板の製造方法。
JP29360697A 1997-10-08 1997-10-08 凹凸模様を有する無機質系化粧板及びその製造方法 Withdrawn JPH11105191A (ja)

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