JPH11267956A - 研削盤 - Google Patents

研削盤

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JPH11267956A
JPH11267956A JP7237198A JP7237198A JPH11267956A JP H11267956 A JPH11267956 A JP H11267956A JP 7237198 A JP7237198 A JP 7237198A JP 7237198 A JP7237198 A JP 7237198A JP H11267956 A JPH11267956 A JP H11267956A
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grinding
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grindstone
reciprocating
grinding wheel
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Masao Yamaguchi
政男 山口
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Nagase Integrex Co Ltd
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】平面研削等の種々の研削において、高い加工精
度が得られ、しかも自動研削も可能な研削盤を提供す
る。 【解決手段】ターンテーブル27上にワークWを支持し
た状態で、往復移動機構を介して、スライドテーブル2
6を往復動すると、ターンテーブル27とともにワーク
Wは一方向において往復移動する。油圧シリンダ77に
て、アーム72、砥石駆動用モータ73を水平状態から
砥石車13を45°傾斜して支持する。この状態で、砥
石Tを往復移動するワークWに対して当接すると、ワー
クWは、砥石Tの研削面にて研削される。研削面は砥石
Tの外周部に設けられてワークWの被加工面に対して線
当たりするため、加工精度が向上する。ワークWの所定
箇所の研削が終了した場合、ターンテーブル26を所定
角度回転することにより、ワークWの次の被加工面を砥
石Tに対して対応配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークの加工面
を仕上げ研削する研削盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、砥石を傾斜させて、ワークの被加
工面を研削する研削盤が提案されている(特開平4−8
2662号公報)。この装置では、砥石の外周面を互い
に鋭角状に交わる一対の研削面とし、一方の研削面にて
ワークを研削する場合には、砥石の回転軸心を傾斜させ
て、その研削面がワークの被加工面に対して線接触(線
当たり)して研削するようにしている。
【0003】こうすることにより、砥石とワークとが線
接触となるため砥石の接触圧が一定とすることができ、
被加工面のダレ等がなく加工精度を高めることができる
等の利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、ワークを加工
テーブル上に保持した状態で直線状に往復動して加工す
ることにより、一平面となるように研削を行なってい
る。
【0005】ところが、別の面を研削するときは、加工
テーブルから一旦取り外してワークを反転させ、再び加
工テーブル上に載置して他の面を加工(研削)してい
た。このため、従来の研削盤では、自動研削を行なうこ
とが難しかった。
【0006】この発明は、平面研削等の種々の研削が可
能であり、加工精度が高い研削を行なうことができ、自
動研削も可能な研削盤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、装置フレーム上におい
て、一方向において往復移動自在に配置されたスライド
部材と、前記スライド部材上に配置され、加工に供され
るワークを支持するとともに、その回転中心の回りで回
転自在に設けられたターンテーブルと、前記スライド部
材を往復駆移動させる往復移動機構と、装置フレームの
砥石ヘッドに設けられ、ワークの被加工面を研削するた
めの研削面が周部に少なくとも2個所設けられた砥石
と、前記砥石の回転軸心が水平線に対して所定角度に傾
斜するように砥石を傾動自在に支持する傾動手段とを含
む研削盤をその要旨とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記傾斜支持手段は、砥石の傾斜角度を変更できる
ものである研削盤を要旨とするものである。請求項3に
記載の発明は、請求項1又は請求項2において、前記往
復移動機構は、装置フレーム上においてその回転軸心が
スライド部材と同方向にスライド可能に配設されるとと
もに、同スライド部材に連結されたクランクと、同クラ
ンクを回転駆動する駆動手段とを含むことをその要旨と
するものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の内いずれかにおいて、前記往復移動機構を第1
の往復移動機構としたとき、前記スライド部材の往復移
動方向と同方向に、同第1の往復移動機構を往復移動自
在にさせる第2の往復移動機構を備えることをその要旨
とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、第2の往復移動機構は、スライドプレートを、前記
スライド部材の往復移動方向と同方向に往復移動させる
ものであり、前記クランクは、同スライドプレート上に
おいて回転駆動されるものであることを要旨とするもの
である。
【0011】請求項6に記載の発明は、 請求項1乃至
請求項5の内いずれかにおいて、砥石の回転軸心を含む
第1平面で切断したとき、砥石の研削面は、砥石の回転
軸心と直交する第2平面となす角度θが、0°<|θ|
<90°となるように形成されていることをその要旨と
するものである。
【0012】研削面が2個設けられた場合の図9の例で
示すと、砥石Tの回転軸心Mを含む第1平面で切断した
とき、研削面Ta,Tbの外形線は、砥石Tの回転軸心
Mと直交する第2平面Pと交わる。この第2平面Pから
研削面Ta,Tbまでの間の角度をθとする。そして、
図9に示すように第2平面Pから研削面Taまで時計回
り方向に測定した角度を正とし、第2平面から研削面T
bまで反時計回り方向まで測定した角度を負とする。
【0013】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
ターンテーブル上にワークを支持した状態で、往復移動
機構を駆動すると、スライド部材は、ターンテーブルと
ともにワークを一方向において往復移動する。
【0014】傾斜支持手段は回転軸心が水平線に対して
所定角度傾斜するように砥石を傾斜して支持する。この
状態で、砥石を往復移動するワークに対して当接する
と、ワークは、砥石の研削面にて研削される。このと
き、研削面は、外周部に設けられてワークの被加工面に
対して線当たりするため、加工精度を向上することがで
きる。
【0015】又、ワークの所定箇所の研削が終了した場
合、ターンテーブルを回転することにより、ワークの次
の被加工面を砥石に対して対応配置する。請求項2に記
載の発明によれば、傾斜支持手段は、そのワークの被加
工面に対応して砥石の傾斜角度を変更して支持する。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、駆動手段
がクランクを回転駆動すると、このクランクのクランク
モーション作用により、スライド部材が一方向に往復移
動する。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、第2の往
復移動機構により、第1往復移動機構がスライド部材の
往復移動方向において変位する。この結果、スライド部
材の往復移動が行われる領域の、砥石との相対的移動が
可能となる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、第2の往
復移動機構は、スライドプレートを、前記スライド部材
の往復移動方向と同方向に往復移動させる。そして、ク
ランクは、同スライドプレート上において回転駆動され
る。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、砥石の研
削面は、砥石の回転軸心を含む第1平面で切断したと
き、砥石の回転軸心と直交する第2平面となす角度θ
が、0°<|θ|<90°となるように形成される。こ
の角度において、ワークの被加工面に対して線当たりの
研削を行なうことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態について説明する。図1〜図3は、本実施形態のワ
ークテーブル装置11を備えた研削盤10を示す図であ
る。図1及び図2では、同研削盤10の研削機構12を
構成する加工具としての砥石車13を二点鎖線にて示し
ている。
【0021】ワークテーブル装置11は砥石車13の下
方に配置され、加工に供されるワークWを支持してい
る。そして、回転駆動される砥石車13をワークWに当
接させるとともに、同ワークWをワークテーブル装置1
1の動作により同砥石車13に対して往復直線移動させ
ることで、同ワークWの研削がなされる。
【0022】前記ワークテーブル装置11について説明
する。図3に示すように装置フレーム21は、ワークテ
ーブル装置11用の第1本体フレーム22Aと、研削機
構12用の第2本体フレーム12Bとにより構成されて
いる。図1に示すように第1本体フレーム22Aは箱状
をなし、前記研削機構12の前方側に配置されている。
アッパフレーム23は第1本体フレーム22Aの上面に
おいて、略水平状態で取り付けられている。ミドルフレ
ーム24は第1本体フレーム22Aの内部において、ア
ッパフレーム23と所定間隔をおいて平行に配設されて
いる。
【0023】一対の第1ガイドレール25は前記アッパ
フレーム23の上面において、その左端側(図1及び図
2において)から中央付近にかけて所定間隔をおいて平
行に敷設されている。一対のガイド突部20は、図5に
示すようにスライドテーブル26において第1ガイドレ
ール25に対向する両側面の下部に形成され、スライド
テーブル26の長手方向に延在されている。ガイド突部
20は、対向する第1ガイドレール25の「コ」字状の
溝内に入り込んでいる。スライドテーブル26はガイド
突部20を以って第1ガイドレール25に支持され、ガ
イド突部20が第1ガイドレール25により案内され
る。すなわち、図6に示すガイド突部20側の案内面で
ある上面20a、側面20b及び下面20cが、それぞ
れ対向する第1ガイドレール25側の案内面である上面
25a、側面25b及び下面25cに案内されること
で、第1ガイドレール25の延在方向に沿って直線移動
可能である。前記スライドテーブル26は、本発明のス
ライド部材を構成する。
【0024】スライドテーブル26には、ターンテーブ
ル27がその回転中心を中心にして往復回動自在に載置
されている。同ターンテーブル27は、スライドテーブ
ル26内に設けられた図示しないサーボモータにて往復
回動される。同サーボモータの回動により、ターンテー
ブル27は任意の角度の旋回が可能とされている。ター
ンテーブル27は、その上面にワークWを載置するため
のワーク載置面27aが形成されるとともに、例えば、
電磁チャックを内蔵し、その電磁力によってワークWを
ワーク載置面27aに吸着保持する。ワーク載置面27
aは水平面とされている。
【0025】図1及び図2に示すように一対の第2ガイ
ドレール28は、前記ミドルフレーム24の上面におい
てその右端側から中央付近にかけて所定間隔をおいて平
行に敷設され、前記第1ガイドレール25と同方向に延
在されている。第2ガイドレール28は横断面「コ」字
状をなし、互いに他のガイドレール28に対して開口を
対向させた状態で配置されている。
【0026】図4に示すようにスライドプレート29
は、その下部が第2ガイドレール28間に入り込んでい
る。一対のガイド突部30は、スライドプレート29に
おいて第2ガイドレール28に対向する両側面の下部に
形成され、スライドプレート29の長手方向に延在され
ている。ガイド突部30は、対向する第2ガイドレール
28の「コ」字状の溝内に入り込んでいる。スライドプ
レート29はガイド突部30を以って第2ガイドレール
28に支持され、ガイド突部30が第2ガイドレール2
8により案内される。すなわち、ガイド突部30側の案
内面である上面30a、側面30b及び下面30cが、
それぞれ対向する第2ガイドレール28側の案内面であ
る上面28a、側面28b及び下面28cに案内される
ことで、第2ガイドレール28の延在方向に沿って直線
移動可能である。
【0027】概略円筒状をなすブラケット32は、前記
スライドプレート29の右端側(図1において)に固定
されている。回転軸心としてのシャフト33はブラケッ
ト32に対して図示しないベアリングを介して回転可能
に支持されている。プーリ35は前記シャフト33の上
端部に固定されている。電動モータ36は、前記スライ
ドプレート29の左端側に配設されている。同電動モー
タ36と前記プーリ35とは、ベルト37を介して連結
されている。従って、同プーリ35は、電動モータ36
の駆動によりシャフト33の軸線Lを中心として同シャ
フト33とともに回転される。
【0028】そして、クランク38を構成する円形のプ
レート39は、前記プーリ35の上面に重合固定されて
いる。図2に示すようにガイド溝39aは同プレート3
9の上面においてその直径線上に凹設されている。
【0029】前記クランク38、及び電動モータ36
は、(第1)往復移動機構を構成している。又、電動モ
ータ36は、駆動手段を構成している。ネジ棒40は、
同ガイド溝39a内において回動可能に配設されてい
る。クランク38を構成するクランクピン41は、その
基部を以て同ガイド溝39a内にスライド自在に嵌入さ
れ、前記ネジ棒40は同クランクピン41の基部に螺通
されている。同じくバランスウエイト42はその基部を
以て同ガイド溝39a内にスライド自在に嵌入され、前
記ネジ棒40は同バランスウエイト42の基部に螺通さ
れている。
【0030】そして、前記クランクピン41とバランス
ウエイト42とは、プレート39の軸線Lを中心とした
180°点対称位置に配置されている。従って、前記ネ
ジ棒40を回動操作することにより、同クランクピン4
1とバランスウエイト42とがガイド溝39aに沿って
互いに近接・離間方向に移動される。すなわち、本実施
形態のクランク38は、軸線Lを中心としたクランクピ
ン41の公転半径を変更可能であるとともに、同クラン
クピン41に対してバランスウエイト42が近接・離間
方向に移動されることで、回転バランスの調整をも同時
に行い得るように構成されている。
【0031】前記ガイド溝39a及びネジ棒40とによ
り、公転半径調節機構が構成されている。連結ピン43
は、前記スライドテーブル26の一端側に設けられてい
る。同連結ピン43と前記クランク38のクランクピン
41とは、ロッド44を介して連結されている。同ロッ
ド44と連結ピン43及びクランクピン41との連結部
分には、それぞれベアリング45,46が介在されてお
り、同ベアリング45,46によって、前記ロッド44
がクランクピン41或いは連結ピン43を中心として水
平面内で回動されることが許容されている。従って、前
記電動モータ36の駆動によりクランク38が回転駆動
され、同クランク38の回転力が媒介節であるロッド4
4を介してスライドテーブル26に伝達される。その結
果、同スライドテーブル26が、滑り対偶の関係にある
第1ガイドレール25(固定側)上を往復直線移動され
る。
【0032】第3ガイドレール51は、第1本体フレー
ム22A内の下部において前記第2ガイドレール28と
平行に配設されている。スライダ52は第3ガイドレー
ル51上に支持され、第3ガイドレール51の延在方向
に沿って直線移動可能である。ネジ軸53は第1本体フ
レーム22Aによりその軸心の回りで回転自在に支持さ
れ、第3ガイドレール51に沿って水平方向に延在され
ている。ネジ軸53は、スライダ52に貫設された、ナ
ットとしてのネジ孔52aに螺通されている(図4参
照)。サーボモータ54は第1本体フレーム22Aの外
側方に配設され、ネジ軸53を正逆方向へ回転駆動す
る。従って、スライダ52は、ネジ軸53が正逆方向へ
回転駆動されることで、第3ガイドレール51に沿って
往復直線移動される。
【0033】ネジ軸53、及びサーボモータ54は第2
往復移動機構を構成している。図1及び図4に示すよう
に凸状部55はスライドプレート29の裏面に突設され
ている。ミドルフレーム24において第2ガイドレール
28間には、凸状部55のミドルフレーム24の下部内
への挿入を許容する透孔24aが形成されている。凹状
部56はスライダ52の上面に設けられている。凸状部
55は凹状部56に入り込んでおり、図4の左側に向か
う左側面55aが凹状部56の左内壁面56aに、右側
に向かう右側面55bが凹状部56の右内壁面56bに
それぞれ微少な間隙(図4には誇張して描いてある)を
持って対向されている。各面55a,55b,56a,
56bは、ネジ軸53の軸線に対して垂直面をなす。な
お、凸状部55の下面とそれに対向する凹状部56の内
底面との間には、ある程度の間隙が確保されている。
【0034】従って、サーボモータ54の駆動によりネ
ジ軸53が回転されてスライダ52が図4の左側へ直線
移動すると、凹状部56の右内壁面56bにより右側面
55bを介して凸状部55が押され、スライドプレート
29が図面左側へ直線移動される。また、スライダ52
が図4の右側へ直線移動すると、凹状部56の左内壁面
56aにより右側面55aを介して凸状部55が押さ
れ、スライドプレート29が図面右側へ直線移動され
る。
【0035】次に、スライドテーブル26のガイド突部
26に設けられた静圧受けについて説明する。図5及び
図6に示すように、静圧ポケット57は、各ガイド突部
20の上面20a、側面20b及び下面20cにおい
て、ガイド突部20の延在方向に所定間隔で複数が形成
されている。ポンプ59はスライドテーブル26に内蔵
されており、吐出管路59aが各静圧ポケット57に接
続されている。ポンプ59は吸入管路59bが加工液タ
ンク60に接続され、加工液を加圧して各静圧ポケット
57に供給する。すなわち、研削加工時において、ポン
プ59が作動されることにより、砥石車13とワークW
との間に供給される加工液を、圧力流体として使用して
いる。
【0036】加圧された加工液をガイド突部20の各静
圧ポケット57に供給することで、上面20aと上面2
5a、側面20bと側面25b、及び下面20cと下面
25cの各間に静圧液体薄膜が形成され、スライドテー
ブル26が第1ガイドレール25に対して浮遊される。
【0037】次に、研削機構12を図3、図9及び図1
0を参照して説明する。研削機構12用の第2本体フレ
ーム22Bは箱状をなし、ワークテーブル装置11の後
方側に配置されている。第2本体フレーム22B上面に
は前後方向(図3において左右方向)に延びる案内レー
ル61によりサドル62前後方向に往復動自在に設けら
れている。前記サドル62は案内レール61の下面に突
設した連結部63を介して第2本体フレーム22Bの前
後に延びるように支持された前後送りネジ軸65に連結
されている。
【0038】この送りネジ軸65の後方にはギア機構6
6を介してサドル駆動用モータ68が正逆回転すること
により、送りネジ軸65を介してサドル62が前後に往
復動される。前記サドル62の上面にはコラム69が立
設され、このコラム69上面には、上下に延びる上下送
りネジ軸70がそのネジ作用によって移動可能に支持さ
れている。そして、上下送りネジ軸70の下端には砥石
ヘッド71が固定されている。又、前記コラム69の上
部にはヘッド駆動用モータ74が固定されている。同ヘ
ッド駆動用モータ74の駆動により、前記上下送りネジ
軸70を介して砥石ヘッド71が上下動するようになっ
ている。
【0039】砥石ヘッド71は、四角ボックス状に形成
され、その前後は開口されている。前記砥石ヘッド71
の内部にはアーム部72が挿通配置されている。又、ア
ーム部72の前端には、砥石Tが回転可能に装着される
とともに、アーム部72の後部には、前記砥石Tを回転
駆動するための砥石駆動用モータ73が配設されてい
る。
【0040】前記アーム部72は、砥石ヘッド71の両
側壁に設けられたピン75の回りで傾動可能(本実施形
態では、アーム部72が水平状態(水平線)から上下に
それぞれ45°傾動可能)に支持されているとともに、
その前端は前記ワークテーブル装置11の上方に位置さ
れている。
【0041】すなわち、砥石ヘッド71の後部には、支
持片76が固着されている。同固着片76にはピン76
aを介して油圧シリンダ77が揺動自在に支持されてい
る。油圧シリンダ77のピストンロッド78先端は砥石
駆動用モータ73の接続片79に対して回動自在に軸支
されている。
【0042】前記砥石ヘッド71、アーム72、砥石駆
動用モータ73、油圧シリンダ77、固着片76等によ
り傾斜支持手段が構成されている。前記砥石Tは、図8
及び図9に示すように、略円盤状をなし、その外周面に
は一対の研削面Ta,Tbが設けられている。研削面T
a,Tbは、砥石Tの回転軸心Mを含む平面(第1平
面)で切断したとき、砥石Tの回転中心Mに直交する平
面(第2平面)Pに対して、それぞれの角度θa=45
°,θb=−45°となるように設定されている(図1
0(a),(b)参照)。なお、この実施形態では、前
記平面Pは砥石Tの厚みの1/2となる部分を通過す
る。又、θa,θbは本発明のθに相当する。
【0043】図示しないNC制御装置は、予め設定され
たワークWの加工プログラムに従って、上記の各種モー
タ36,54,68,73,74、ポンプ59及び油圧
シリンダ77を好適に制御する。
【0044】さて、上記のように構成された研削盤10
の作用を説明する。まず、ブロック状をなすワークWの
4方側面(以下、第1側面、第2側面、第3側面、第4
側面という)Wa〜Wdの直角研削及び、ワークWの上
面Weを研削(以下、5面研削という)する場合につい
て説明する。
【0045】なお、以下の説明においては、ターンテー
ブル26のサーボモータ、モータ36,54,68,7
3,74、ポンプ59、油圧シリンダ77は特に断らな
くても図示しないNC制御装置によって制御されている
ものとする。
【0046】なお、ワークWをターンテーブル27上に
保持する以前においては、砥石ヘッド71は、ワークW
のターンテーブル27上への取付けに干渉しない上方位
置(待機位置)に位置しているものとする。
【0047】又、予めサーボモータ54が作動されるこ
とにより、クランク38の回転中心位置がワークWの研
削に必要な往復移動距離に応じて所定位置に位置するよ
うに、ネジ軸53が回転された後、停止されている。
【0048】この状態で、ワークWをターンテーブル2
7のワーク載置面27aの所定位置に位置するように電
磁チャックにて吸着保持させる。なお、このワークWの
保持位置は、予め図示しない位置決め装置にて設定され
ている。
【0049】この後、図示しないNC制御装置によっ
て、電動モータ36が駆動されると、クランク38の回
転により、同クランク38のクランクピン41が軸線L
を中心として公転され、スライドテーブル26(ワーク
W)が往復直線移動される。すなわち、同スライドテー
ブル26の移動ストロークは、クランクピン41の軸線
Lを中心とした公転直径に規定される。
【0050】又、ワークWの第1側面Waを研削できる
ように、サドル駆動用モータ68が回転されることによ
り、サドル62が前進して所定位置にて停止する。そし
て、砥石車13の砥石Tが水平線に対して上方に45°
傾斜するように(図10(a)参照)油圧シリンダ77
が作動される。そして、ヘッド駆動用モータ74が回転
されて砥石ヘッド71が下動される。又、この状態で、
往復移動しているワークWに対して、砥石駆動用モータ
73が駆動されて砥石車13が回転されつつワーク載置
面27a上に載置されたワークWの第1側面Waに当接
する。このとき、加工液(図示しない)が噴射されなが
ら研削が行なわれる。このときの研削面はTbとなる
(図10(a)参照)。このようにして、砥石ヘッド7
1が下動する間に、往復直線移動するワークWの第1側
面Waがその全幅に亘って上部から下部までが研削され
る。
【0051】ワークWの第1側面Waの研削が終了する
と、ヘッド駆動用モータ74が逆転されて砥石ヘッド7
1が上動され、砥石TがワークWから上方へ離間した位
置(待機位置)に移動される。又、サドル駆動用モータ
68が回転されて、サドル62が後退されて所定位置に
て停止する。一方、電動モータ36及び砥石駆動用モー
タ73が停止され、スライドテーブル26の往復直線移
動及び砥石車13が停止される。
【0052】次に、ワークWの第2側面Wbが研削でき
るように、ターンテーブル27が90°時計回り方向に
回動されて停止する。そして、電動モータ36が再度回
転されて、スライドテーブル26が往復直線移動が開始
される。以下、同様に、サドル駆動用モータ68が回転
されることにより、サドル62が前進して所定位置にて
停止する。そして、ヘッド駆動用モータ74が回転され
て砥石ヘッド71が下動される。又、この状態で、往復
移動しているワークWに対して、砥石駆動用モータ73
が駆動され、砥石車13が回転されつつワーク載置面2
7a上に載置されたワークWの第2側面Wbに当接す
る。このとき、加工液(図示しない)が噴射されながら
研削が行なわれる。このようにして、砥石ヘッド71が
下動する間に、往復直線移動するワークWの第2側面W
bがその全幅に亘って上部から下部までが研削される。
【0053】以下、第3側面Wc及び第4側面Wdも第
2側面Wbと同様に、各ターンテーブル26のサーボモ
ータ、モータ36,54,68,73,74、ポンプ5
9、油圧シリンダ77が制御されて、研削が行われる。
【0054】上記のようにして第4側面Wdの研削が終
了すると、次にワークWの上面Weの研削が行われる。
すなわち、ヘッド駆動用モータ74が逆転されて砥石ヘ
ッド71が上動され、砥石TがワークWから上方へ離間
した位置(待機位置)に移動される。又、サドル駆動用
モータ68が回転されて、サドル62が後退されて所定
位置にて停止する。一方、電動モータ36及び砥石駆動
用モータ73が停止され、スライドテーブル26の往復
直線移動及び砥石車13が停止する。
【0055】この後、再度ワークWの第1側面Waがコ
ラム69側に向くようにターンテーブル26が90°回
転された後、ワークWの上面Weが研削できるように、
サドル駆動用モータ68が回転されてサドル62が前進
され、ワークWの上面Weの第1側面Wa側に砥石Tが
位置したときに停止される。
【0056】そして、電動モータ36が再度回転され
て、スライドテーブル26が往復直線移動が開始され
る。次に、ワークWの上面Weを研削できるように、ヘ
ッド駆動用モータ74が回転されて砥石ヘッド71が所
定量下動されて停止される。同時に砥石駆動用モータ7
3が駆動されて砥石車13が回転されつつワークWの上
面Weに当接させる。なお、このとき、この状態で往復
移動しているワークWに対して、加工液(図示しない)
を噴射させながら行なう。このときの研削面はTaとな
る(図10(a)参照)。又、サドル駆動用モータ68
が回転されて、サドル62が前進される。
【0057】このようにして、砥石ヘッド71が前進す
る間に、往復直線移動するワークWの上面Weがその全
幅に亘って後部(図3において右部)から前部(図3に
おいて、左部)までが研削される。
【0058】上記のようにしてワークWの上面Weが研
削された後、ヘッド駆動用モータ74が回転されること
により、砥石Tが上昇されてワークWから離間され、他
のモータ等36、68も停止されて砥石Tの回転、クラ
ンク38の作動、ポンプ59等の駆動等が停止される。
この後、ワークWをターンテーブル27から外して他の
作業工程に移送する。
【0059】次に、上面に凹状の溝が形成されたワーク
Wにおいて、同溝S内を研削する場合について説明す
る。図3の2点鎖線で示すワークWの溝Sは、予め放電
加工により形成されており、同ワークWは、溝Sが第1
ガイドレール25が延びる方向と同方向に向くように、
ターンテーブル27の載置面27a上に電磁チャックに
て吸着保持されているものとする。
【0060】上記の状態で、図示しないNC制御装置に
よって、電動モータ36が駆動されると、クランク38
の回転により、同クランク38のクランクピン41が軸
線Lを中心として公転され、スライドテーブル26(ワ
ークW)が往復直線移動される。すなわち、同スライド
テーブル26の移動ストロークは、クランクピン41の
軸線Lを中心とした公転直径に規定される。
【0061】又、ワークWの溝Sの第1内側面Saを研
削できるように、サドル駆動用モータ68が回転され
て、サドル62を前進又は後退して所定位置にて停止さ
せる。そして、砥石車13の砥石Tが水平線に対して上
方に45°傾斜するように(図10(a)参照)油圧シ
リンダ77が作動される。そして、ヘッド駆動用モータ
74が回転されて砥石ヘッド71が下動される。又、こ
の状態で、往復移動しているワークWに対して、砥石駆
動用モータ73が駆動されて砥石車13が回転されつつ
ワーク載置面27a上に載置されたワークWの第1内側
面Saに当接させる。このとき、加工液(図示しない)
が噴射されながら研削が行なわれる。
【0062】このときの研削面は第1内側面Saの研削
を行なうTbと、溝Sの底面を研削するTaとなる(図
10(a)参照)。このようにして、砥石ヘッド71が
下動する間に、往復直線移動するワークWの第1内側面
Saがその全幅に亘って上部から下部までが研削され
る。さらに、下方に移動してきた、砥石Tは溝Sの第1
内側面Sa寄りの底面を研削する。そして、この後、サ
ドル駆動用モータ68が回転駆動されて、砥石Tが溝S
の上部縁に接触しない範囲で、サドル62が若干後退さ
れ、研削面Taにより、溝Sの底面が研削される。
【0063】研削が終了すると、ヘッド駆動用モータ7
4が逆転されて砥石ヘッド71が上動され、砥石Tがワ
ークWから上方へ離間した位置(待機位置)に移動され
る。一方、電動モータ36及び砥石駆動用モータ73が
停止され、スライドテーブル26の往復直線移動及び砥
石車13が停止される。
【0064】次に、ワークWの溝Sの第2内側面Sbが
研削できるように、サドル駆動用モータ68が回転され
ることにより、サドル62が前進又は後退されて所定位
置にて停止される。そして、砥石車13の砥石Tが水平
線に対して下方に45°傾斜するように(図10(b)
参照)油圧シリンダ77が作動される。そして、ヘッド
駆動用モータ74が回転されて砥石ヘッド71が下動さ
れる。
【0065】そして、電動モータ36及び砥石駆動用モ
ータ73が駆動されることにより、スライドテーブル2
6の往復直線移動が開始されるとともに砥石車13が回
転される。又、この状態で、往復移動しているワークW
に対して、砥石車13が回転されつつワーク載置面27
a上に載置されたワークWの第2内側面Sbに当接され
る。このとき、加工液(図示しない)が噴射されながら
研削が行なわれる。
【0066】このときの研削面は第2内側面Sbの研削
を行なうTaと、溝Sの底面を研削するTbとなる(図
10(b)参照)。このようにして、砥石ヘッド71が
下動する間に、往復直線移動するワークWの第1内側面
Saがその全幅に亘って上部から下部までが研削され
る。さらに、下方に移動してきた、砥石Tは溝Sの第2
内側面Sb寄りの底面を研削する。そして、この後、サ
ドル駆動用モータ68が回転駆動されて、砥石Tが溝S
の上部縁に接触しない範囲で、サドル62が若干前進さ
れ、研削面Tbにより、溝Sの底面が研削される。
【0067】研削が終了すると、ヘッド駆動用モータ7
4が逆転されて砥石ヘッド71が上動され、砥石Tがワ
ークWから上方へ離間した位置(待機位置)に移動され
る。一方、電動モータ36及び砥石駆動用モータ73が
停止され、スライドテーブル26の往復直線移動及び砥
石車13が停止される。
【0068】上記構成の本実施形態によれば、次のよう
な効果を奏する。 (1) この実施形態においては、各側面Wa〜Wd、
上面We、並びに、溝Sの第1内側面Sa、第2内側面
Sb、及び溝Sの底面を、砥石Tを傾斜した状態で、傾
斜した砥石Tの研削面Ta,Tbにて研削するようにし
た。砥石Tの研削面Ta,TbとワークWとの当接面
(前記各側面等)とは、線接触(線当たり)となるた
め、砥石TがワークWの当接面を圧接する圧接力が一定
となり、精密に研削することができる。
【0069】(2) この実施形態においては、砥石T
とワークWとの接触が縦方向(上下方向の線接触となる
ため、砥石TがワークWの中央部の側面等を研削してい
る場合でも、加工液(クーラント)が侵入し易くなる。
【0070】(3) この実施形態においては、ターン
テーブル27を備えて、同ターンテーブル27上にワー
クWを保持するようにした。そして、同ワークWを90
°回転することにより、ブロック上のワークWの4面の
直角研削ができる。
【0071】併せて、ワークWの4方側面Wa〜Wdも
上面も、砥石Tの研削面Ta,Tbにて線接触にて研削
されるため、研削された面は何れも、同等の加工(研
削)精度を得ることができる。
【0072】溝Sの第1内側面Sa,第2内側面Sb、
及び底面も同様に同等の加工(研削)精度を得ることが
できる。 (4) この実施形態においては、上記のようにターン
テーブル27を備えているため、ワークWの被加工面を
変えたい場合においても、ターンテーブル27を駆動す
ることにより、ワークWの位置変えが簡単にできるた
め、手作業でワークWを載せかえる必要がなく、連続的
にワークWの各被加工面の研削ができる効果を奏する。
従って、自動研削する場合には、この効果は大きい。
【0073】(5) この実施形態では、クランク38
のクランクモーションにより、ワークWを高速で往復動
させることができる。 (6) この実施形態では、スライドテーブル26のガ
イド突部20における各静圧ポケット57に供給するこ
とで、ガイド突部20と第1ガイドレール25の上面2
0aと上面25a、側面20bと側面25b、及び下面
20cと下面25cの各間に静圧液体薄膜が形成され、
スライドテーブル26が第1ガイドレール25に対して
浮遊されるようにした。
【0074】このため、スライドテーブル26と第1ガ
イドレール25との滑り抵抗を小さくでき、スライドテ
ーブル26のスムーズな往復直線移動を行なうことがで
きる。又、クランク38によるスライドテーブル26の
高速の往復移動がされた場合においても、滑らかな作動
を得ることができる。
【0075】(7) この実施形態では、サーボモータ
54を回転駆動すると、ネジ軸53が回転されることに
より、スライドプレート29が移動されて、クランク3
8の回転中心Lを変更できるようにした。この結果、ク
ランク38のクランクモーションによってスライドテー
ブル26の移動できる範囲(領域)の砥石との相対的位
置を変更することができる。これはターンテーブル27
が回転されて次に研削されるべきワークWの被加工面の
位置が直前に研削されていた被加工面の研削される範囲
(領域)とは、図1において、左右いずれかにおいてず
れた場合に、サーボモータ54を正逆回転することによ
り、対応することができる。
【0076】なお、この発明の実施形態は前記実施形態
の構成に限定されるものでなく以下のようにしてもよ
い。 (1)前記実施形態では、クランク38を採用したが、
クランク38の代わりに、サーボ制御可能なシリンダに
てスライドテーブル26を往復移動するようにしてもよ
い。このサーボ制御可能なシリンダにおいても、前記実
施形態と同等の作用効果を得る。
【0077】(2)前記実施形態では、ネジ軸53をサ
ーボモータ54にて回動して、クランク38の回転中心
Lを変更できるようにしたが、シリンダにて、クランク
38の位置を変更するようにしてもよい。
【0078】(3)前記実施形態では、砥石Tの研削面
Ta,Tbの角度をθa=45°,θb=−45°とし
たが、この角度に限定されるものではない。角度Ta=
Tb=θとしたとき、水平面である載置面27aに載置
されたワークWの垂直面をこの砥石Tの研削面Ta,T
bで研削する場合、砥石Tの回転軸心Mは水平線に対し
て、±θ(時計回り方向をプラスとする)で傾斜するも
のとする。
【0079】(4)又、研削面の角度は一対に限定され
るものではなく、3個、或いは4個以上あってもよい。
この場合、砥石Tの研削面にてワークの線当たりで研削
できれば、加工精度を向上することができる。
【0080】又、各研削面の角度θは、互いに異なって
いてもよい。こうすると、ワークWの被加工面に応じた
種々の加工ができる。 (5)前記実施形態では、サドル62により、コラム6
9を前進後退するようにしたが、この代わりに、コラム
69を固定して、反対に、ワークテーブル装置11側を
コラム69に対して、前進後退移動せさるようにしても
よい。
【0081】(6)前記実施形態では、溝Sの第1内側
面Saの研削後、第2内側面Sbを研削するときは、砥
石Tの傾斜を変えることによって行なったが、ターンテ
ーブル27を180°反転させた後、第1内側面Saを
研削した傾斜角度で引き続き、研削を行なってもよい。
【0082】(7)前記実施形態では、5面研削を行な
うようにしたが、もちろん、一面の平面研削、2面研
削、3面研削、4面研削等も行なうことができることは
勿論のことである。
【0083】次に、前記実施形態から把握できる請求項
に記載した発明以外の技術的思想をその効果とともに記
載する。 (A) 前記スライド部材と、スライド部材の往復移動
をガイドするガイド手段との当接する面間には、圧力流
体を供給するように構成した請求項1乃至請求項6のう
ちいずれかに記載の研削盤。こうすることにより、当接
する面間に静圧流体薄膜が形成され、スライド部材がガ
イド手段に対して浮遊される。この結果、スライド部材
とガイド手段との滑り抵抗を小さくでき、スライド部材
のスムーズな往復直線移動を行なうことができる。
【0084】(B) 請求項2において、クランク(3
8)に、クランクモーションの公転半径を調節可能な公
転半径調節機構(39a,40)を設けたことを特徴と
する研削盤。こうすることにより、スライドテーブルの
移動ストロークの微調節が可能である。 (C) 第2の往復移動機構は、スライドプレート(2
9)を、往復直線移動させるためのネジ軸(53)と、
同ネジ軸(53)を駆動するネジ軸駆動手段(54)に
て構成されたものである請求項5に記載の研削盤。こう
することにより、ネジ軸53と、ネジ軸駆動手段によっ
て、請求項5の作用効果を奏する。
【0085】(D) 請求項6において、砥石の外周面
には、砥石の回転軸心に対して、角度(θ)の異なる研
削面が2つ以上形成されていることを特徴とする研削
盤。こうすると、ワークWの被加工面に応じた種々の加
工ができる。
【0086】
【発明の効果】請求項1及び請求項5に記載の発明によ
れば、一度、ターンテーブル上にワークを保持すれば、
平面研削だけではなく、種々の研削を行なうことができ
る。又、加工精度が高い研削を行なうことができ、しか
も、ワークの位置変えも連続的にでき、自動研削も可能
な研削盤とすることができる。
【0087】請求項2に記載の発明によれば、傾斜支持
手段によって、砥石の傾斜角度を変更できるため、ワー
クの種々の被加工面に対応することができる。請求項3
に記載の発明によれば、クランクのクランクモーション
作用により、スライド部材が一方向に往復移動すること
ができ、高速化を図ることができる。
【0088】請求項4及び請求項5に記載の発明によれ
ば、第2の往復移動機構により、第1往復移動機構がス
ライド部材の往復移動方向において変位することがで
き、スライド部材の往復移動が行われる領域の、砥石と
の相対的移動が可能となる。
【0089】請求項6に記載の発明によれば、砥石の研
削面は、砥石の回転軸心を含む第1平面で切断したと
き、砥石の回転軸心と直交する第2平面となす角度θ
が、0°<|θ|<90°となるように形成することに
より。この角度において、ワークの被加工面に対して線
当たりの研削を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の研削盤の正断面図。
【図2】 同じく研削盤の平面図。
【図3】 同じく研削盤の一部切欠側面図。
【図4】 同じく要部正断面図。
【図5】 同じく要部側断面図。
【図6】 ガイド突部の一部を拡大しして示す斜視図。
【図7】 作用を示す研削盤の平面図。
【図8】 同じく作用を示す研削盤の正面図。
【図9】 砥石車の傾斜状態を示す説明図。
【図10】 (a)、及び(b)は砥石の作用を示す説
明図。
【符号の説明】
10…研削盤、11…ワークテーブル装置、12…研削
機構、13…砥石車、20…ガイド突部、21…装置フ
レーム、25…第1ガイドレール、26…スライドテー
ブル(スライド部材を構成する)、27…ターンテーブ
ル、28…第2ガイドレール、29…スライドプレー
ト、36…電動モータ(駆動手段を構成する)、38…
クランク(電動モータ36と共に(第1)往復移動機構
を構成する。)、40…ネジ棒、51…第3ガイドレー
ル、52…スライダ、53…ネジ軸、54…サーボモー
タ(ネジ軸53とともに第2往復移動機構を構成す
る。)、57…静圧ポケット、59…ポンプ、65…前
後送りネジ軸、70…上下送りネジ軸、71…砥石ヘッ
ド、72…アーム部、73…砥石駆動用モータ、74…
ヘッド駆動モータ、77…油圧シリンダ(砥石ヘッド7
1、アーム72、砥石駆動用モータ73、固着片76等
とともに傾斜支持手段を構成する。)、T…砥石、T
a,Ta…研削面、P…第2平面、M…砥石Tの回転中
心、W…ワーク、S…溝、Sa…第1内側面、Sb…第
2内側面。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置フレーム(21)上において、一方
    向において往復移動自在に配置されたスライド部材(2
    6)と、 前記スライド部材(26)上に配置され、加工に供され
    るワーク(W)を支持するとともに、その回転中心の回
    りで回転自在に設けられたターンテーブル(27)と、 前記スライド部材(26)を往復駆移動させる往復移動
    機構と、 装置フレーム(21)の砥石ヘッド(71)に設けら
    れ、ワーク(W)の被加工面を研削するための研削面が
    外周部に少なくとも2個所設けられた砥石(T)と、 前記砥石(T)の回転軸心(M)が水平線に対して所定
    角度に傾斜するように砥石(T)を傾斜支持する傾斜支
    持手段とを含む研削盤。
  2. 【請求項2】 前記傾斜支持手段は、砥石の傾斜角度を
    変更できるものである請求項1に記載の研削盤。
  3. 【請求項3】 前記往復移動機構は、 装置フレーム(21)上においてその回転軸心がスライ
    ド部材(27)と同方向にスライド可能に配設されると
    ともに、同スライド部材(37)に連結されたクランク
    (38)と、 同クランクを回転駆動する駆動手段(36)とを含む請
    求項1又は請求項2に記載の研削盤。
  4. 【請求項4】 前記往復移動機構を第1の往復移動機構
    としたとき、前記スライド部材(26)の往復移動方向
    と同方向に、同第1の往復移動機構を往復移動自在にさ
    せる第2の往復移動機構を備える請求項1乃至請求項3
    の内いずれかに記載の研削盤。
  5. 【請求項5】 第2の往復移動機構は、スライドプレー
    ト(29)を、前記スライド部材(26)の往復移動方
    向と同方向に往復移動させるものであり、前記クランク
    (38)は、同スライドプレート(29)上において回
    転駆動されるものである請求項4に記載の研削盤。
  6. 【請求項6】 砥石(T)の回転軸心(M)を含む第1
    平面上で切断したとき、砥石(T)の研削面は、砥石
    (T)の回転軸心(M)と直交する第2平面(P)とな
    す角度θが、0°<|θ|<90°となるように形成さ
    れていることを特徴とする、請求項1乃至請求項5の内
    いずれかに記載の研削盤。
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