JPH11265110A - トナーカートリッジ - Google Patents

トナーカートリッジ

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JPH11265110A
JPH11265110A JP10065969A JP6596998A JPH11265110A JP H11265110 A JPH11265110 A JP H11265110A JP 10065969 A JP10065969 A JP 10065969A JP 6596998 A JP6596998 A JP 6596998A JP H11265110 A JPH11265110 A JP H11265110A
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toner
path
stirring
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rotating shaft
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Mitsuharu Okada
光治 岡田
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Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体内に収納されているトナーを最後ま
で安定して排出することができるトナーカートリッジを
提供する。 【解決手段】 トナーカートリッジは、トナー攪拌路と
トナー搬送路を備えた容器本体と、トナー攪拌路に配設
されたトナー攪拌手段と、トナー搬送路に配設されトナ
ーをトナー排出口に向けて搬送するトナー搬送手段とを
具備している。トナー搬送手段は、回転軸と、該回転軸
に設けられた螺旋羽根、および回転軸の上記トナー排出
口と対向する位置に設けられ互いに180度の位相差を
持って径方向に突出する第1の仕切り部と第2の仕切り
部とからなる仕切り板とからなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機や静
電式印刷機或いは静電式ファクシミリ等の画像形成機に
装備される現像装置にトナーを補給するためのトナーカ
ートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成機においては、静電感
光体上に静電潜像を形成し、次いでかかる静電潜像をト
ナー像に現像する。静電潜像をトナー像に現像するため
の現像装置は、トナーのみからなる所謂一成分現像剤或
いはトナーとキャリア粒子とからなる所謂二成分現像剤
を収容する現像ハウジングと、該現像ハウジング内に収
容されている現像剤を現像域に搬送して静電感光体に適
用する現像剤適用手段、および現像ハウジングにトナー
を補給するためのトナー補給手段を具備している。トナ
ー補給手段は、通常、交換可能に装着されるトナーカー
トリッジを含んでいる。この種のトナーカートリッジと
して、底壁にトナー攪拌路とトナー搬送路を有し内部に
トナーを収納した容器本体と、該トナー攪拌路に配設さ
れトナー攪拌路内のトナーを攪拌しつつトナー搬送路側
に向けて移送するトナー攪拌手段と、トナー搬送路に配
設されトナー搬送路に沿ってトナーを搬送するトナー搬
送手段とを具備し、該トナー搬送路を形成する底壁に設
けられたトナー排出口からトナー搬送手段によって搬送
されたトナーを排出するように構成したものが実用化さ
れている。上記攪拌手段は、容器本体の両側壁間に回転
自在に配設された回転軸と、軸線方向に間隔をおいて回
転軸から径方向に延びる複数個のアームと、該アームの
先端部間に配設されている複数個のパドルとから構成さ
れている。また、上記トナー搬送手段は、容器本体の両
側壁間に回転自在に配設された回転軸と、該回転軸に設
けられた螺旋羽根とから構成されている。このように構
成されたトナーカートリッジが現像装置の所定位置に装
着されると、攪拌手段およびトナー搬送手段の各々の回
転軸が駆動機構に伝動連結される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述した従来
のトナーカートリッジには、次のとおりの解決すべき問
題がある。第1に、容器本体内に収納されているトナー
の量が多いときにはトナー排出口から排出されるトナー
量は安定しているが、容器本体内のトナー量が少なくな
るとトナー排出口からのトナー排出量が急激に増加す
る。このため、現像ハウジング内に直接トナーを供給し
トナー濃度を調整するトナーカートリッジとしては、必
ずしも満足し得るものではない。第2に、トナー排出口
から排出されるトナーの排出量を安定するためにトナー
排出口の開口面積を小さくすると、流動性の悪いトナー
を用いた場合にはトナーがトナー排出口に詰まることが
ある。特に、静電感光体に形成されたトナー像を定着し
た後に静電感光体に付着している残留トナーを回収して
現像装置にリサイクルし、現像剤として再使用する画像
形成機において上記トナーカートリッジにリサイクルト
ナーを戻し、トナーカートリッジをリサイクルホッパー
としても機能するようにしたものにおいては、リサイク
ルトナーの流動性が悪いためにトナーがトナー排出口に
詰まり易い。第3に、上記攪拌手段を構成するパドルに
トナーを汲み上げるための可撓性を有する汲み上げ片を
装着したものが実用化されているが、攪拌片をパドルに
両面接着テープ等の固着手段によって装着する作業に時
間を要し、製作コストが増大するという問題がある。
【0004】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、第1の技術課題は、容器本体内に収納されている
トナーを最後まで安定して排出することができるトナー
カートリッジを提供することである。
【0005】本発明の第2の技術課題は、流動性が悪い
トナーを使用した場合でもトナー排出口の詰まりを防止
することができるトナーカートリッジを提供することで
ある。
【0006】本発明の第3の技術課題は、安価に製作す
ることができる攪拌手段を備えたトナーカートリッジを
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の技術的課題を
解決するために、本発明によれば、底壁に互いに平行に
設けられたトナー攪拌路とトナー搬送路を有し内部にト
ナーを収納した容器本体と、該トナー攪拌路に配設され
該トナー攪拌路内のトナーを攪拌しつつ該トナー搬送路
側に向けて移送するトナー攪拌手段と、該トナー搬送路
に配設され該トナー搬送路に沿ってトナーを搬送するト
ナー搬送手段とを具備し、該トナー搬送路を形成する該
底壁に設けられたトナー排出口から該トナー搬送手段に
よって搬送されたトナーを排出するように構成したトナ
ーカートリッジにおいて、該トナー搬送手段は、該トナ
ー搬送路に沿って回転自在に配設された回転軸と、該回
転軸に設けられた螺旋羽根、および該回転軸の該トナー
排出口と対向する位置に設けられ互いに180度の位相
差を持って径方向に突出する第1の仕切り部と第2の仕
切り部とからなる仕切り板と、を具備している、ことを
特徴とするトナーカートリッジが提供される。
【0008】上記第2の技術的課題を解決するために、
本発明によれば、底壁に互いに平行に設けられたトナー
攪拌路とトナー搬送路を有し内部にトナーを収納した容
器本体と、該トナー攪拌路に配設され該トナー攪拌路内
のトナーを攪拌しつつ該トナー搬送路側に向けて移送す
るトナー攪拌手段と、該トナー搬送路に配設され該トナ
ー搬送路に沿ってトナーを搬送するトナー搬送手段とを
具備し、該トナー搬送路を形成する該底壁に設けられた
トナー排出口から該トナー搬送手段によって搬送された
トナーを排出するように構成したトナーカートリッジに
おいて、該トナー搬送手段は、該トナー搬送路に沿って
回転自在に配設された回転軸と、該回転軸に設けられた
螺旋羽根、および該回転軸の該トナー排出口と対向する
位置に装着された可撓性部材からなる攪拌板と、を具備
している、ことを特徴とするトナーカートリッジが提供
される。
【0009】上記第3の技術的課題を解決するために、
本発明によれば、底壁に互いに平行に設けられたトナー
攪拌路とトナー搬送路を有し内部にトナーを収納した容
器本体と、該トナー攪拌路に配設され該トナー攪拌路内
のトナーを攪拌しつつ該トナー搬送路側に向けて移送す
るトナー攪拌手段と、該トナー搬送路に配設され該トナ
ー搬送路に沿ってトナーを搬送するトナー搬送手段とを
具備し、該トナー搬送路を形成する該底壁に設けられた
トナー排出口から該トナー搬送手段によって搬送された
トナーを排出するように構成したトナーカートリッジに
おいて、該トナー攪拌路の底面は円弧状に形成されてお
り、該トナー攪拌手段は、該容器本体の両側壁間に回転
自在に配設された回転軸と、軸線方向に間隔をおいて該
回転軸から径方向に延びる複数個のアームと、該アーム
の先端部間に配設されている複数個のパドルと、該パド
ルの各々に配設され該回転軸から遠ざかる方向に延出す
る薄板状の汲み上げ片とを含み、該回転軸と該アームと
該パドルおよび該汲み上げ片は合成樹脂材から一体に成
形されている、ことを特徴とするトナーカートリッジが
提供される。本発明の他の特徴については、以下に述べ
る説明により明らかにされる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
トナーカートリッジの好適な実施形態につて、添付図面
を参照して詳細に説明する。
【0011】図1は本発明に従って構成されたトナーカ
ートリッジの斜視図、図2は図1に示すトナーカートリ
ッジの上ハウジングを除去した状態を示す平面図、図3
は図2におけるA−A線断面図、図4は図1に示すトナ
ーカートリッジを構成するトナー攪拌手段の斜視図であ
る。図示の実施形態におけるトナーカートリッジ2は容
器本体3を具備している。この容器本体3は、上面が開
放した箱状の下ハウジング4と下面が開放した箱状の上
ハウジング5とから構成されている。下ハウジング4と
上ハウジング5とは、共に適宜の合成樹脂によって形成
されており、下ハウジング4の上面に下ハウジング5の
下面が接着剤等の適宜の固着手段によって固着されてい
る。このように構成されたトナーカートリッジ2の容器
本体3内に補給用のトナー30が収容される。
【0012】トナーカートリッジ2の容器本体3を構成
する下ハウジング4は、底壁41と前端壁42および後
端壁43とからなっている。下ハウジング4の底壁41
は、断面が図3に示すように曲率半径が比較的大きい第
1の円弧状部411と、曲率半径が比較的小さい第2の
円弧状部412によって形成されている。従って、下ハ
ウジング4には第1の円弧状部411によって形成され
るトナー攪拌路413と、第2の円弧状部412によっ
て形成されるトナー搬送路414が長手方向に各々平行
に構成される。底壁41におけるトナー搬送路414を
形成する第2の円弧状部412に奥側(図2において上
側)端部には、下方に突出した矩形状の口頸部44が形
成されており、この口頸部44にトナー排出口441が
形成されている。口頸部44にはトナー排出口441を
閉じる閉位置とトナー排出口441を開放する開位置と
の間を摺動可能にシャッタ部材45が装着されている。
(シャッタ部材45自体の構成は周知の形態でよいの
で、その詳細な説明は本明細書においては省略する)。
また、上記前端壁42にはトナー充填口421が形成さ
れている。このトナー充填口421から容器本体3内に
トナー30が所定量充填される。容器本体3内にトナー
30を充填した後に、トナー充填口421にプラグ46
を嵌合し、このプラグ46を溶着或いは接着等の固着手
段によって前端壁42に固定することによりトナー充填
口421を閉塞する。
【0013】トナーカートリッジ2の容器本体3を構成
する上ハウジング5は、上壁51と前端壁52および後
端壁53とからなっている。上ハウジング5を構成する
上壁51の上記トナー搬送路414に対向する側が傾斜
して形成されている。上壁51における傾斜して形成さ
れている部分の一端部(手前側端部)には、トナー搬送
路414に対応する位置に上方に突出した矩形状の口頸
部54が形成されており、この口頸部54にリサイクル
トナー導入口541が形成されている。口頸部54には
リサイクルトナー導入口541を閉じる閉位置とリサイ
クルトナー導入口541を開放する開位置との間を摺動
可能に図1において2点鎖線で示すシャッタ部材55が
装着されている。(シャッタ部材55自体の構成は周知
の形態でよいので、その詳細な説明は本明細書において
は省略する)。
【0014】上記トナー攪拌路413にはトナー攪拌手
段6が配設されている。トナー攪拌手段6について、図
4をも参照して説明する。トナー攪拌手段6は、容器本
体3を構成する下ハウジング4の前端壁42と後端壁4
3に回転自在に支持された回転軸61を含んでいる。こ
の回転軸61には、その軸線方向に等間隔をおいて半径
方向に突出して配設された複数個のアーム62が配設さ
れている。なお、最も奥側(図2において上側)のアー
ム62は、回転軸61に設けられた円形フランジ65か
ら突出して形成されている。これら各アーム62におけ
る各々隣接するアーム62の各対の先端部間には、各々
先端部を接続して設けられたパドル63が配設されてい
る。パドル63によって接続されたアーム62の各対
は、回転軸61の周方向に夫々同一角度間隔をおいて分
散して配設されている。回転軸61の中心軸線から各ア
ーム62の先端までの長さは同一に形成されており、上
記各パドル63は回転軸61と平行に構成されている。
【0015】図示の実施形態においては、上記各パドル
63の各々に回転軸61から遠ざかる方向に延出する薄
板状の汲み上げ片64が設けられている。この汲み上げ
片64は、厚さを0.5mm以下に形成され可撓性を有
している。汲み上げ片64の先端は、上記トナー攪拌路
413を形成する底壁41の第1の円弧状部411内面
に接触する長さが望ましい。汲み上げ片64が短いとト
ナーの汲み残りが生じて不経済であり、一方、汲み上げ
片64が長いと汲み上げ片64がトナー攪拌路413を
形成する第1の円弧状部411内面に強く接触してトナ
ー攪拌手段6の駆動トルクが増大する。このような点を
考慮すると、汲み上げ片64の第1の円弧状部411内
面との食い込み量は、−0.5〜+0.5mmに設定す
ることが望ましい。上記のように構成されたトナー攪拌
手段6の回転軸61と複数個のアーム62と複数個のパ
ドル63および複数個の汲み上げ片64は、適宜の合成
樹脂材から一体に成形されている。なお、トナー攪拌手
段6を形成する合成樹脂材としては、上記汲み上げ片6
4のように可撓性を有する薄肉に形成することができる
ポリプロピレンが望ましい。このように、回転軸61と
複数個のアーム62と複数個のパドル63および複数個
の汲み上げ片64を一体に成形することにより、汲み上
げ片64を装着する作業が不要となり、トナー攪拌手段
6の製作コストを低減することができる。なお、トナー
攪拌手段6における回転軸61の後端部には断面が非円
形の連結部611が形成されており、該連結部611が
容器本体3を構成する下ハウジング4の後端壁43から
外側に突出して配設されている。この回転軸61の連結
部611は、トナーカートリッジ2が現像装置の所定位
置に装着された状態で、図示しない駆動機構に伝動連結
されるように構成されている。このように構成されたト
ナー攪拌手段6は、図3において矢印で示す方向に回転
せしめられ、トナー攪拌路413内のトナーを攪拌しつ
つトナー搬送路414側に向けて移送する。
【0016】次に、上記トナー攪拌手段6の作用につい
て説明する。トナー攪拌手段6が図3において矢印で示
す方向に回転せしめられると、複数個のパドル63は容
器本体3内に収容されているトナー30に作用してトナ
ー30を攪拌し、そして、トナー攪拌路413に存在す
るトナーをトナー搬送路414に向けて移送する。ま
た、各パドル63に設けられた汲み上げ片64は、トナ
ー攪拌路413を形成する第1の円弧状部411の内面
を摺擦し、この内面にトナーが滞留するのを防止する。
なお、各パドル63および各汲み上げ片64は、同一角
度位置ではなくて所定の角度間隔をおいて配設されてい
るので、各パドル63および各汲み上げ片64は相互に
異なった角度位置において相互に異なった条件でトナー
に作用する。従って、各パドル63および各汲み上げ片
64が単一または2個の角度位置に集中して配設されて
いる場合に比べて、トナー攪拌手段を1回転する際に必
要な回転トルクの変動量が小さく、最大必要トルクも小
さくなる。
【0017】上記トナー搬送路414にはトナー搬送手
段7が配設されている。トナー搬送手段7は、容器本体
3を構成する下ハウジング4の前端壁42と後端壁43
に回転自在に支持された回転軸71を含んでいる。この
回転軸71には、第1の螺旋羽根72と第2の螺旋羽根
73が形成されている。第1の螺旋羽根72は、容器本
体3を構成する下ハウジング4の前端壁42と下ハウジ
ング4に形成されたトナー排出口441との間に延びて
いる。第2の螺旋羽根73は、下ハウジング4の後端壁
43上記トナー排出口441との間に延びており、上記
第1の螺旋羽根72の螺旋方向と逆方向に形成されてい
る。第1の螺旋羽根72と第2の螺旋羽根73との間に
は、トナー排出口441と対向する位置に仕切り板74
が設けられている。この仕切り板74は、相互の180
度の位相差を持って径方向に突出する板状の第1の仕切
り部741と第2の仕切り部742とからなっている。
この第1の仕切り部741および第2の仕切り部742
は、その幅がトナー排出口441の幅より大きく形成さ
れており、また、径方向の長さが上記第1の螺旋羽根7
2および第2の螺旋羽根73の半径と同じ寸法に形成さ
れている。なお、上記のように構成されたトナー搬送手
段7の回転軸71と第1の螺旋羽根72と第2の螺旋羽
根73および仕切り板74は、適宜の合成樹脂材から一
体に成形されている。
【0018】上記トナー搬送手段7における回転軸71
の後端部には断面が非円形の連結部711が形成されて
おり、該連結部711が容器本体3を構成する下ハウジ
ング4の後端壁43から外側に突出して配設されてい
る。この回転軸71の連結部711は、トナーカートリ
ッジ2が現像装置の所定位置に装着された状態で、図示
しない駆動機構に伝動連結されるように構成されてい
る。このように構成されたトナー搬送手段7は、図3に
おいて矢印で示す方向に回転せしめられ、第1の螺旋羽
根72と第2の螺旋羽根73が夫々トナー搬送路414
内の攪拌しつつトナー排出口441に向けて搬送する。
なお、トナー排出口441と対向する位置に設けられた
第1の仕切り部741と第2の仕切り部742とからな
る仕切り板74は、回転軸71が1回転する毎に2回水
平状態となる。この仕切り部742が図2および図3に
示すように水平状態になったときには、トナー排出口4
41の上方に存在するトナーが一度に排出することを規
制する。
【0019】上記トナー搬送手段7を構成する仕切り板
74の第2の仕切り部742の回転方向後ろ側の面に
は、上記トナー排出口441と対向する位置に可撓性部
材からなる攪拌板75が装着されている。攪拌板75
は、図示の実施形態においてはポリエチレンテレフタレ
ート(PET)樹脂フィルムによって形成されており、
その一端部が両面接着テープ76によって第2の仕切り
部742に貼着されている。攪拌板75は、その幅が上
記トナー排出口441の幅より小さく、径方向の長さが
上記第1の仕切り部741および第2の仕切り部742
の径方向の長さより大きい寸法に形成され、その先端部
がトナー排出口441に達するように構成されている。
従って、攪拌板75の先端部は、図5に示すように1回
転毎にトナー排出口441内に挿入され、このためトナ
ー排出口441内のトナーは攪拌されるので、トナー排
出口441内でトナーが固まることはない。なお、図示
の実施形態においては、攪拌板75を仕切り板74の第
2の仕切り部742に装着した例を示したが、攪拌板7
5はトナー搬送手段7を構成する回転軸71に装着して
もよい。
【0020】図示の実施形態におけるトナーカートリッ
ジ2は以上のように構成されており、機体ハウジングの
手前側から挿入して所定の位置に着脱可能に装着される
ようになっている。そして、トナーカートリッジ2が所
定の位置に装着されると、上記シャッタ部材45が開け
られてトナー排出口441が図示しない現像装置の現像
ハウジングに設けられたトナー供給口と対向して位置付
けられるとともに、シャッタ部材55が開けられてリサ
イクルトナー導入口541が図示しないリサイクルトナ
ー搬送手段のリサイクルトナー落下口と対向して位置付
けられるようになっている。
【0021】次に、トナーカートリッジ2内の新規トナ
ーと、リサイクルトナー搬送手段によって搬送されリサ
イクルトナー導入口541からトナーカートリッジ2内
に供給されたリサイクルトナーの攪拌・混合について図
2および図3を参照して説明する。リサイクルトナー導
入口541を通してトナーカートリッジ2の容器本体4
に形成されたトナー搬送路トナー搬送路414の一端部
(手前側端部)に供給される。トナー搬送路414に供
給されたリサイクルトナーは、トナー攪拌路413に収
容されトナー攪拌手段6によってトナー搬送路414に
移送された新規トナーとトナー搬送手段7によって攪拌
されつつトナー搬送路414の他端部(奥側端部)に向
けて搬送される。そして、トナー搬送路414の他端部
(奥側端部)に搬送された新規トナーおよびリサイクル
トナーは、トナー排出口441から図示しない現像ハウ
ジング内に供給される。このように、図示の実施形態に
おいては、リサイクルトナーは攪拌・搬送機能を有する
トナーカートリッジ2に搬送され、新規トナーと混合し
て再使用するように構成されているので、トナーカート
リッジからの新規トナーとリサイクルトナーを混合する
攪拌・混合機構を備えたホッパーを設ける必要がない。
【0022】
【実施例】上述した図示の実施形態におけるトナーカー
トリッジ2のトナー排出口441の面積を42mm
2 (6mm×7mm)に構成し、上記トナー搬送手段7
を構成する回転軸71の直径を6mm、第1の螺旋羽根
72および第2の螺旋羽根73の直径を20mm、第1
の螺旋羽根72の長さを240mm、第2の螺旋羽根7
3の長さを22mm、第1の螺旋羽根72および第2の
螺旋羽根73のピッチを20mm、第1の仕切り部74
1の幅を8.5mmおよび第2の仕切り部742の幅を
14.1mmに構成し、トナーカートリッジ2内に22
0gのトナーを充填して、トナー搬送手段7を毎分4回
転で作動し、トナー排出口441からのトナー排出量を
測定したところ、図6に示す結果が得られた。図6から
明らかなように、本実施例によれば、トナーカートリッ
ジ2内にトナーが十分に存在しているときからトナーが
無くなる寸前まで、トナー排出量は2〜3g/min で変動
が少なく、トナー排出量が最初から最後まで安定してい
ることが判った。
【0023】
【比較例1】上記第2の螺旋羽根73を除去し、その他
は上記実施例と同一の条件で、トナー排出口441から
のトナー排出量を測定したところ、図7に示す結果が得
られた。図7に示すように、作動後20分前後には7g/
min 以上のトナーが排出され、トナー排出量の変動が大
きい。
【0024】
【比較例2】上記第1の仕切り部741および第2の螺
旋羽根73を除去し、その他は上記実施例と同一の条件
で、トナー排出口441からのトナー排出量を測定した
ところ、図8に示す結果が得られた。図8に示すよう
に、作動後50分前後まではトナー排出量は安定してい
るが、作動後50分を越えると急激にトナー排出量が増
加することが判る。即ち、仕切り板がない場合には、ト
ナーカートリッジ2内のトナーが減少してくると、トナ
ー排出量が急激に増加する。
【0025】
【発明の効果】本発明によるトナーカートリッジは以上
のように構成されているので、以下の作用効果を奏す
る。
【0026】即ち、本発明によれば、トナーカートリッ
ジは、トナー搬送手段を構成する回転軸のトナー排出口
と対向する位置には、互いに180度の位相差を持って
径方向に突出する第1の仕切り部と第2の仕切り部とか
らなる仕切り板が設けられているので、回転軸が1回転
する毎に仕切り板が2回水平状態となり、トナー排出口
の上方に存在するトナーが一度に排出することを規制す
る。従って、トナー排出量の変動が少なく、最初から最
後まで安定したトナー排出量が得られる。
【0027】また、本発明によれば、トナー搬送手段を
構成する回転軸のトナー排出口と対向する位置には、可
撓性部材からなる攪拌板が装着されているので、攪拌板
の先端部が1回転毎にトナー排出口内に挿入され、トナ
ー排出口内のトナーは攪拌されるため、トナー排出口内
でトナーが固まることはない。
【0028】更に、本発明によれば、トナー攪拌手段を
構成する回転軸と複数個のアームとパドルおよび薄板状
の汲み上げ片は合成樹脂材から一体に成形されているの
で、汲み上げ片を装着する作業が不要となり、トナー攪
拌手段の製作コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたトナーカートリッジ
の斜視図。
【図2】図1に示すトナーカートリッジの上ハウジング
を除去した状態を示す平面図。
【図3】図1に示すトナーカートリッジのの断面図。
【図4】図1に示すトナーカートリッジを構成するトナ
ー攪拌手段の斜視図。
【図5】図1に示すトナーカートリッジのトナー排出口
部を拡大して示す要部断面図。
【図6】本発明に従って構成されたトナーカートリッジ
の一実施例の1分間当たりのトナー排出量を示すグラ
フ。
【図7】第1の比較例におけるトナーカートリッジの1
分間当たりのトナー排出量を示すグラフ。
【図8】第2の比較例におけるトナーカートリッジの1
分間当たりのトナー排出量を示すグラフ。
【符号の説明】
2:トナーカートリッジ 3:容器本体 30:トナー 4:下ハウジング 30:トナー 41:下ハウジングの底壁 411:第1の円弧状部 412:第2の円弧状部 413:トナー攪拌路 414:トナー搬送路 42:下ハウジングの前端壁 421:トナー充填口 43:下ハウジングの後端壁 441:トナー排出口 45:トナー排出口のシャッタ部材 46:プラグ 5:上ハウジング 541:リサイクルトナー導入口 55:リサイクルトナー導入口のシャッタ部材 6:トナー攪拌手段 61:トナー攪拌手段の回転軸 62:トナー攪拌手段のアーム 63:トナー攪拌手段のパドル 64:トナー攪拌手段の汲み上げ片 7:トナー搬送手段 71:トナー搬送手段の回転軸 72:トナー搬送手段の第1の螺旋羽根 73:トナー搬送手段の第2の螺旋羽根 74:トナー搬送手段の仕切り板 741:仕切り板の第1の仕切り部 742:仕切り板の第2の仕切り部 75:トナー搬送手段の攪拌板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁に互いに平行に設けられたトナー攪
    拌路とトナー搬送路を有し内部にトナーを収納した容器
    本体と、該トナー攪拌路に配設され該トナー攪拌路内の
    トナーを攪拌しつつ該トナー搬送路側に向けて移送する
    トナー攪拌手段と、該トナー搬送路に配設され該トナー
    搬送路に沿ってトナーを搬送するトナー搬送手段とを具
    備し、該トナー搬送路を形成する該底壁に設けられたト
    ナー排出口から該トナー搬送手段によって搬送されたト
    ナーを排出するように構成したトナーカートリッジにお
    いて、 該トナー搬送手段は、該トナー搬送路に沿って回転自在
    に配設された回転軸と、該回転軸に設けられた螺旋羽
    根、および該回転軸の該トナー排出口と対向する位置に
    設けられ互いに180度の位相差を持って径方向に突出
    する第1の仕切り部と第2の仕切り部とからなる仕切り
    板と、を具備している、 ことを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 【請求項2】 該仕切り板を構成する第1の仕切り部と
    第2の仕切り部の幅は、該トナー排出口の幅より大きく
    構成されている、請求項1記載のトナーカートリッジ。
  3. 【請求項3】 該トナー搬送手段の該螺旋羽根は第1の
    螺旋羽根と該第1の螺旋羽根の螺旋方向と逆方向に形成
    され第2の螺旋羽根とからなっており、該仕切り板は該
    第1の螺旋羽根と該第2の螺旋羽根との間に設けられて
    いる、請求項1記載のトナーカートリッジ。
  4. 【請求項4】 該トナー搬送手段を構成する該回転軸と
    該螺旋羽根および該仕切り板は合成樹脂材から一体に成
    形されている、請求項1記載のトナーカートリッジ。
  5. 【請求項5】 該トナー搬送手段を構成する該仕切り板
    には、該トナー排出開口に達する可撓性部材からなる攪
    拌板が装着されている、請求項1記載のトナーカートリ
    ッジ。
  6. 【請求項6】 底壁に互いに平行に設けられたトナー攪
    拌路とトナー搬送路を有し内部にトナーを収納した容器
    本体と、該トナー攪拌路に配設され該トナー攪拌路内の
    トナーを攪拌しつつ該トナー搬送路側に向けて移送する
    トナー攪拌手段と、該トナー搬送路に配設され該トナー
    搬送路に沿ってトナーを搬送するトナー搬送手段とを具
    備し、該トナー搬送路を形成する該底壁に設けられたト
    ナー排出口から該トナー搬送手段によって搬送されたト
    ナーを排出するように構成したトナーカートリッジにお
    いて、 該トナー搬送手段は、該トナー搬送路に沿って回転自在
    に配設された回転軸と、該回転軸に設けられた螺旋羽
    根、および該回転軸の該トナー排出口と対向する位置に
    装着された可撓性部材からなる攪拌板と、を具備してい
    る、 ことを特徴とするトナーカートリッジ。
  7. 【請求項7】 該攪拌板は、該トナー排出開口と対向す
    る位置において該トナー排出開口に達する長さを有して
    いる、請求項6記載のトナーカートリッジ。
  8. 【請求項8】 該容器本体には、リサイクルトナー導入
    口が設けられている、請求項6記載のトナーカートリッ
    ジ。
  9. 【請求項9】 底壁に互いに平行に設けられたトナー攪
    拌路とトナー搬送路を有し内部にトナーを収納した容器
    本体と、該トナー攪拌路に配設され該トナー攪拌路内の
    トナーを攪拌しつつ該トナー搬送路側に向けて移送する
    トナー攪拌手段と、該トナー搬送路に配設され該トナー
    搬送路に沿ってトナーを搬送するトナー搬送手段とを具
    備し、該トナー搬送路を形成する該底壁に設けられたト
    ナー排出口から該トナー搬送手段によって搬送されたト
    ナーを排出するように構成したトナーカートリッジにお
    いて、 該トナー攪拌路の底面は円弧状に形成されており、 該トナー攪拌手段は、該容器本体の両側壁間に回転自在
    に配設された回転軸と、軸線方向に間隔をおいて該回転
    軸から径方向に延びる複数個のアームと、該アームの先
    端部間に配設されている複数個のパドルと、該パドルの
    各々に配設され該回転軸から遠ざかる方向に延出する薄
    板状の汲み上げ片とを含み、該回転軸と該アームと該パ
    ドルおよび該汲み上げ片は合成樹脂材から一体に成形さ
    れている、 ことを特徴とするトナーカートリッジ。
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