JP2004163559A - 現像装置 - Google Patents

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Takahisa Nakaue
隆久 中植
Hirohisa Endo
裕久 遠藤
Masanobu Maejima
正展 前嶌
Hiroyuki Hamakawa
博幸 濱川
Takateru Kamei
隆輝 亀井
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Abstract

【課題】トナーの圧迫を回避しかつ現像室14内のトナーの減少に応じてトナーコンテナ6から現像室14に適宜にトナーを補給しうるようにすること。
【解決手段】現像室14内に配設された撹拌搬送手段28と、トナーコンテナ6とを備えた現像装置2。現像室14は、第1及び第2の搬送路26a及び26bと連通路27a及び27bを備えている。撹拌搬送手段28は、第1の搬送路26aの第1の回転螺旋羽根部材30aを備えている。現像室14には、第1の搬送路26aに設定されたトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口54が形成され、トナーコンテナ6にはトナー排出開口が形成されている。トナー受入領域の下流側における第1の搬送路26aには、撹拌搬送手段28の搬送能力を局部的に低減せしめる撹拌弾性フィルム部材102が配設されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電式プリンタ、複写機及びファクシミリの如き静電式画像形成機に使用される、静電潜像をトナー像に現像するための現像装置、更に詳しくは、トナーコンテナあるいはトナーホッパなどからなるトナー補給手段には、現像室内へのトナー補給可能状態において、トナー受入開口に連通するよう実質的にトナー受入開口に対向してトナー受入開口の上方に位置するトナー排出開口が形成されている形態の現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記形態の現像装置は、本出願人である京セラミタ株式会社によって開発され、すでに出願されている(特許文献1参照)。特許文献1に開示された現像装置は、トナーの循環径路を規定する現像室を有するハウジングと、トナーを撹拌しながら循環径路を通して搬送するための、現像室内に配設された撹拌搬送手段と、現像室内のトナーを現像すべき静電潜像に適用するためのトナー適用手段と、現像室内にトナーを補給するための、ハウジングに着脱自在に装着されるトナーコンテナとを備えている。現像室には、循環径路中のトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されている。トナーコンテナはトナーを収容したトナーコンテナケースを含み、トナーコンテナケースには、ハウジングにトナーコンテナが装着された時に、トナー受入開口に対向してその上方に位置するトナー排出開口が形成されている。トナーコンテナは、トナーコンテナケース内に収容されたトナーをトナー排出開口に向けて搬送するトナー搬送手段を備えている。現像室に配設された上記撹拌搬送手段の搬送能力は、トナー受入領域の下流側において局部的に低減せしめられている。
【0003】
上記現像装置においては、トナーを撹拌しながら現像室内に規定されている循環径路を通して搬送する撹拌搬送手段の搬送能力が、その上方にトナー受入開口が配設されているトナー受入領域の下流側において局部的に低減せしめられているので、トナー受入領域においてトナーの滞留(よどみ)が生成される。このようなトナーの滞留量は現像室内のトナー量に応じて変動する。トナーコンテナから現像室へのトナーの補給は、トナーコンテナのトナー搬送手段の駆動制御に直接依存することなく、トナー受入領域におけるトナーの滞留量に応じて、従って現像室内のトナー量に応じて自動的に制御される。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−235933号公報(請求項1〜3、図3、図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した形態の従来の現像装置においては、現像室内に配設されたトナー量検出センサからの検出信号に基づいて、トナーコンテナのトナー搬送手段を駆動制御することにより現像室へのトナーの補給量を制御する必要がなくなるので、該センサ、及びトナーコンテナのトナー搬送手段を駆動するだけの目的で備えられていた電動モータなどの専用駆動源が不要となり、その分、コストを低減すると共に、現像室内のトナーの減少に応じてトナーコンテナから現像室に適宜にトナーを補給することが可能になる、との優れた効果が得られる。このような優れた効果が得られる現像装置を実用化するに際しては、現像室内のトナーが過剰に圧迫されてトナーの凝集が生成されないこと、現像室内のトナーとトナーコンテナから補給されたトナーとが可能な限り効果的に混合されること、トナー受入領域においてトナーの滞留を生成せしめる手段の構成ができるだけ簡単であること、低コストで容易に実用化し得ること、などが要求される。
【0006】
本発明の目的は、現像室内におけるトナーの過剰な圧迫を回避しながら、トナーコンテナあるいはトナーホッパなどからなるトナー補給手段におけるトナー搬送手段を駆動するだけの目的で備えられていた電動モータなどの専用駆動源を不要とし、その分、コストを低減することができ、更には、現像室内のトナーの減少に応じてトナー補給手段から現像室に適宜にトナーを補給することができる、新規かつ改良された現像装置を提供することである。
【0007】
本発明の他の目的は、現像室内のトナーとトナーコンテナから補給された新しいトナーとを効果的に混合することを可能にし、しかも、トナーコンテナあるいはトナーホッパなどからなるトナー補給手段におけるトナー搬送手段を駆動するだけの目的で備えられていた電動モータなどの専用駆動源を不要とし、その分、コストを低減することができ、更には、現像室内のトナーの減少に応じてトナー補給手段から現像室に適宜にトナーを補給することができる、新規かつ改良された現像装置を提供することである。
【0008】
本発明の更に他の目的は、トナー受入領域においてトナーの滞留を生成せしめる手段の構成が簡単であり、しかも、トナーコンテナあるいはトナーホッパなどからなるトナー補給手段におけるトナー搬送手段を駆動するだけの目的で備えられていた電動モータなどの専用駆動源を不要とし、その分、コストを低減することができ、更には、現像室内のトナーの減少に応じてトナー補給手段から現像室に適宜にトナーを補給することができる、新規かつ改良された現像装置を提供することである。
【0009】
本発明の更に他の目的は、低コストで容易に実用化することができ、しかも、トナーコンテナあるいはトナーホッパなどからなるトナー補給手段におけるトナー搬送手段を駆動するだけの目的で備えられていた電動モータなどの専用駆動源を不要とし、その分、コストを低減することができ、更には、現像室内のトナーの減少に応じてトナー補給手段から現像室に適宜にトナーを補給することができる、新規かつ改良された現像装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の一局面によれば、トナーの循環経路を規定する現像室を有するハウジングと、トナーを撹拌しながら循環経路を通して搬送するための、現像室内に配設された撹拌搬送手段と、現像室内のトナーを現像すべき静電潜像に適用するためのトナー適用手段と、現像室内にトナーを補給するためのトナー補給手段とを備え、循環径路は、トナー適用手段に平行に延在する第1の搬送路と、第1の搬送路とトナー適用手段との間をそれらに沿って延在する第2の搬送路と、第1及び第2の搬送路の両端領域間をそれぞれ連通する連通路とを備え、撹拌搬送手段は、第1の搬送路に配設された第1の撹拌搬送手段と、第2の搬送路に配設された第2の撹拌搬送手段とを備え、第1の撹拌搬送手段は、中心軸部及び螺旋羽根を含む第1の回転螺旋羽根部材からなり、現像室には、第1の搬送路に設定されたトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されており、トナー補給手段には、現像室内へのトナー補給可能状態において、トナー受入開口に連通するよう実質的にトナー受入開口に対向してトナー受入開口の上方に位置するトナー排出開口が形成されている現像装置において、
第1の搬送路におけるトナー受入領域の下流側には、撹拌搬送手段の搬送能力を局部的に低減せしめる搬送能力低減手段が配設されており、
搬送能力低減手段は、第1の搬送路に延び出すようハウジングに配設された撹拌弾性フィルム部材からなり、第1の回転螺旋羽根部材が回転せしめられると、撹拌弾性フィルム部材は、第1の回転螺旋羽根部材の回転により振動せしめられてトナーを撹拌する、
ことを特徴とする現像装置、が提供される。
撹拌弾性フィルム部材は、ハウジングに装着された基部と、基部から第1の回転螺旋羽根部材の中心軸部の外周面の外側を該外周面の接線方向に延び出す少なくとも1個の振動部とを備え、第1の回転螺旋羽根部材が回転せしめられると、撹拌弾性フィルム部材の振動部は、第1の回転螺旋羽根部材の中心軸部の外周面と螺旋羽根の外周面との間を該中心軸部の半径方向に振動せしめられる、ことが好ましい。
撹拌弾性フィルム部材はPETから形成される、ことが好ましい。
本発明の他の局面によれば、トナーの循環経路を規定する現像室を有するハウジングと、トナーを撹拌しながら循環経路を通して搬送するための、現像室内に配設された撹拌搬送手段と、現像室内のトナーを現像すべき静電潜像に適用するためのトナー適用手段と、現像室内にトナーを補給するためのトナー補給手段とを備え、循環径路は、トナー適用手段に平行に延在する第1の搬送路と、第1の搬送路とトナー適用手段との間をそれらに沿って延在する第2の搬送路と、第1及び第2の搬送路の両端領域間をそれぞれ連通する連通路とを備え、撹拌搬送手段は、第1の搬送路に配設された第1の撹拌搬送手段と、第2の搬送路に配設された第2の撹拌搬送手段とを備え、第1の撹拌搬送手段は、中心軸部及び螺旋羽根を含む第1の回転螺旋羽根部材からなり、現像室には、第1の搬送路に設定されたトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されており、トナー補給手段には、現像室内へのトナー補給可能状態において、トナー受入開口に連通するよう実質的にトナー受入開口に対向してトナー受入開口の上方に位置するトナー排出開口が形成されている現像装置において、
第1の搬送路におけるトナー受入領域の下流側には、撹拌搬送手段の搬送能力を局部的に低減せしめる搬送能力低減手段が配設されており、
搬送能力低減手段は、第1の搬送路における一部領域を第1の搬送路における他の領域よりも狭くせしめることにより構成される、
ことを特徴とする現像装置、が提供される。
第1の搬送路の該一部領域においては、第1の回転螺旋羽根部材の螺旋羽根の全周が、ハウジングによって比較的小さな隙間をおいてトンネル状に覆われており、第1の搬送路の該他の領域においては、第1の回転螺旋羽根部材の螺旋羽根の上方に開放空間が設けられている、ことが好ましい。
本発明の更に他の局面によれば、トナーの循環経路を規定する現像室を有するハウジングと、トナーを撹拌しながら循環経路を通して搬送するための、現像室内に配設された撹拌搬送手段と、現像室内のトナーを現像すべき静電潜像に適用するためのトナー適用手段と、現像室内にトナーを補給するためのトナー補給手段とを備え、循環径路は、トナー適用手段に平行に延在する第1の搬送路と、第1の搬送路とトナー適用手段との間をそれらに沿って延在する第2の搬送路と、第1及び第2の搬送路の両端領域間をそれぞれ連通する連通路とを備え、撹拌搬送手段は、第1の搬送路に配設された第1の撹拌搬送手段と、第2の搬送路に配設された第2の撹拌搬送手段とを備え、第1の撹拌搬送手段は、中心軸部及び螺旋羽根を含む第1の回転螺旋羽根部材からなり、現像室には、第1の搬送路に設定されたトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されており、トナー補給手段には、現像室内へのトナー補給可能状態において、トナー受入開口に連通するよう実質的にトナー受入開口に対向してトナー受入開口の上方に位置するトナー排出開口が形成されている現像装置において、
第1の搬送路におけるトナー受入領域の下流側には、撹拌搬送手段の搬送能力を局部的に低減せしめる搬送能力低減手段が配設されており、
搬送能力低減手段は、第1の搬送路における一部領域を第1の搬送路における他の領域よりも狭くせしめることにより構成される、
ことを特徴とする現像装置、が提供される。
第1の回転螺旋羽根部材の該一部領域において螺旋羽根と併設せしめられた撹拌板部は、第1の回転螺旋羽根部材の該一部領域における中心軸部の外周面から半径方向外方に延び出しかつ軸方向に延在する、ことが好ましい。
第1の回転螺旋羽根部材の該一部領域において螺旋羽根に代えて配設された撹拌板部は、第1の回転螺旋羽根部材の該一部領域における中心軸部に、中心軸部の軸線に対し傾斜して配設された円板部又は半円部からなる、ことが好ましい。
第1の回転螺旋羽根部材の該一部領域において螺旋羽根に代えて配設された撹拌板部は、第1の回転螺旋羽根部材の該一部領域における中心軸部の外周面から半径方向外方に延び出しかつ中心軸部の軸方向に螺旋状に延在する撹拌羽根からなる、ことが好ましい。
本発明の更に他の局面によれば、磁性を有するトナーの循環経路を規定する現像室を有するハウジングと、トナーを撹拌しながら循環経路を通して搬送するための、現像室内に配設された撹拌搬送手段と、現像室内のトナーを現像すべき静電潜像に適用するためのトナー適用手段と、現像室内にトナーを補給するためのトナー補給手段とを備え、循環径路は、トナー適用手段に平行に延在する第1の搬送路と、第1の搬送路とトナー適用手段との間をそれらに沿って延在する第2の搬送路と、第1及び第2の搬送路の両端領域間をそれぞれ連通する連通路とを備え、撹拌搬送手段は、第1の搬送路に配設された第1の撹拌搬送手段と、第2の搬送路に配設された第2の撹拌搬送手段とを備え、第1の撹拌搬送手段は、中心軸部及び螺旋羽根を含む第1の回転螺旋羽根部材からなり、現像室には、第1の搬送路に設定されたトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されており、トナー補給手段には、現像室内へのトナー補給可能状態において、トナー受入開口に連通するよう実質的にトナー受入開口に対向してトナー受入開口の上方に位置するトナー排出開口が形成されている現像装置において、
第1の回転螺旋羽根部材におけるトナー受入領域の下流側には、撹拌搬送手段の搬送能力を局部的に低減せしめる搬送能力低減手段が配設されており、
搬送能力低減手段は第1の回転螺旋羽根部材に配設された永久磁石からなる、ことを特徴とする現像装置、が提供される。
本発明の更に他の局面によれば、磁性を有するトナーの循環経路を規定する現像室を有するハウジングと、トナーを撹拌しながら循環経路を通して搬送するための、現像室内に配設された撹拌搬送手段と、現像室内のトナーを現像すべき静電潜像に適用するためのトナー適用手段と、現像室内にトナーを補給するためのトナー補給手段とを備え、循環径路は、トナー適用手段に平行に延在する第1の搬送路と、第1の搬送路とトナー適用手段との間をそれらに沿って延在する第2の搬送路と、第1及び第2の搬送路の両端領域間をそれぞれ連通する連通路とを備え、撹拌搬送手段は、第1の搬送路に配設された第1の撹拌搬送手段と、第2の搬送路に配設された第2の撹拌搬送手段とを備え、第1の撹拌搬送手段は、中心軸部及び螺旋羽根を含む第1の回転螺旋羽根部材からなり、現像室には、第1の搬送路に設定されたトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されており、トナー補給手段には、現像室内へのトナー補給可能状態において、トナー受入開口に連通するよう実質的にトナー受入開口に対向してトナー受入開口の上方に位置するトナー排出開口が形成されている現像装置において、
トナー受入領域の下流側における、第1の搬送路に面したハウジングには、撹拌搬送手段の搬送能力を局部的に低減せしめる搬送能力低減手段が配設されており、
搬送能力低減手段はハウジングに配設された永久磁石からなる、
ことを特徴とする現像装置、が提供される。
ハウジングは第1の搬送路の外側を規定する端壁を備え、永久磁石は端壁の内側又は外側に配設されている、ことが好ましい。
第1の回転螺旋羽根部材及びハウジングは非磁性材料から形成されている、ことが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された現像装置の好適な実施の形態を、添付図面を参照して更に詳細に説明する。
【0012】
図1及び図2には、本発明に従って構成された現像装置の好適実施形態が図示されている。全体を番号2で示す図示の現像装置は、現像装置本体4と、トナー補給手段、実施形態においてはトナーコンテナ6とから構成されている。
【0013】
現像装置本体4はハウジング8を含んでおり、このハウジング8はハウジング本体10とこのハウジング本体10に装着された上面壁部材12とから構成されている。適宜の合成樹脂から成形することができるハウジング本体10の、図1において左半部内には、上面(更に詳しくは左縁部を除く主要部)と左側面とが開放されている現像室14が規定されている。ハウジング本体10は底壁16、両側壁18及び20並びに連結壁22を有する。連結壁22は、両側壁18及び20の、図1において左縁部上縁間を延びている。ハウジング本体10の底壁16は、並列配置された3個の、横断面形状が円弧状である弧状部16a、16b及び16cを有する。弧状部16aと弧状部16bとの間には実質的に鉛直上方に延びる隔壁24が形成されており、隔壁24の両側には、それぞれ直線状径路である第1の搬送路26a及び第2の搬送路26bが規定されている。隔壁24の両端はハウジング本体10の両側壁18及び20の内面から離隔されており、隔壁24の両端と側壁18及び20の内面との間には所要間隙が存在する。
【0014】
隔壁24の一端(図2において右端)と側壁18との間の間隙は、第1の搬送路26a及び第2の搬送路26bの各々の一端領域(図2において右端領域)を連通する連通路27aを規定し、また、隔壁24の他端(図2において左端)と側壁20との間の間隙は、第1の搬送路26a及び第2の搬送路26bの各々の他端領域(図2において左端領域)を連通する連通路27bを規定する。従って、相互に平行に延在する第1の搬送路26a及び第2の搬送路26bは、両端領域において連通路27a及び27bを介して相互に連通せしめられており、かくして第1の搬送路26aに沿って延び、次いで第1の搬送路26aの一端領域から連通路27aを介して第2の搬送路26bの一端領域に続き、第2の搬送路26bに沿って延び、そして第2の搬送路26bの他端領域から第1の搬送路26aの他端領域に続く無端状の循環径路が規定されている(後に更に言及する如く、かかる循環径路を通してトナーが循環せしめられる)。換言すれば、上記循環径路は、後述するトナー適用手段40に平行に延在する第1の搬送路26aと、第1の搬送路26aとトナー適用手段40との間を第1の搬送路26a及びトナー適用手段40に沿って延在する第2の搬送路26bと、第1の搬送路26a及び第2の搬送路26bの両端領域間をそれぞれ連通する連通路27a及び27bとを備えている。ハウジング8は、第1の搬送路26aの外側(第2の搬送路26bに対向する側とは反対側における外側)を規定する端壁80を備えている。端壁80は、底壁16の弧状部16aの、上記外側における上端からほぼ鉛直上方に延びると共に、両側壁18及び20間を直線状に延在する。弧状部16aと隔壁24及び端壁80により形成される第1の搬送路26aの横断面は、図1に明示されているように、ほぼU形状をなす。
【0015】
トナーが搬送される搬送路を規定する、上述した循環径路には、トナーを撹拌しながら循環径路を通して搬送せしめるための撹拌搬送手段28が配設されている。図示の実施形態における撹拌搬送手段28は、第1の搬送路26aに配設されかつ第1の搬送路26aに沿って延在する第1の撹拌搬送手段、実施形態においては第1の回転螺旋羽根部材30aと、第2の搬送路26bに配設されかつ第2の搬送路26bに沿って延在する第2の撹拌搬送手段、実施形態においては第2の回転螺旋羽根部材30bとから構成されている。適宜の合成樹脂から成形することができる第1の回転螺旋羽根部材30aは中心軸部32aと螺旋羽根34aとを有する。同様に、適宜の合成樹脂から成形することができる第2の回転螺旋羽根部材30bも中心軸部32bと螺旋羽根34bとを有する。第1の回転螺旋羽根部材30aはハウジング本体10の両側壁18及び20間に回転自在に装着され、第1の搬送路26aに沿って直線状に延びている。第2の回転螺旋羽根部材30bもハウジング本体10の両側壁18及び20間に回転自在に装着され、第2の搬送路26bに沿って直線状に延びている。第1の回転螺旋羽根部材30aの中心軸部32aの一端部(図2において右端部)及び第2の回転螺旋羽根部材30bの中心軸部32bの一端部(図2において右端部)は側壁18を貫通して突出せしめられており、これらの突出端には、それぞれ入力歯車32c及び32dが固定されている。現像装置2が画像形成機の所定位置に装着されると、第1の回転螺旋羽根部材30aの入力歯車32c及び第2の回転螺旋羽根部材30bの入力歯車32dは、それぞれ図示しない伝動歯車に噛み合わされ、電動モータでよい駆動源(不図示)に駆動連結される。図示しない駆動源が付勢されると、第1の回転螺旋羽根部材30a及び第2の回転螺旋羽根部材30bは、それぞれ、図1及び図2に矢印36で示す同じ方向に同一の回転数(r.p.m)で回転駆動される。
【0016】
図2を参照することによって明確に理解されるとおり、第1の回転螺旋羽根部材30aの螺旋羽根34aと第2の回転螺旋羽根部材30bの螺旋羽根34bとは、いわゆる螺旋方向が逆に設定されており、第1の螺旋羽根部材30aが矢印36で示す方向に回転せしめられることによって、第1の搬送路26aを通してトナーが矢印37で示す方向に搬送され、第2の回転螺旋羽根部材30bが矢印36で示す方向に回転せしめられることによって、第2の搬送路26bを通してトナーが矢印38で示す方向に搬送される。第1の搬送路26aにはトナー受入領域が設定されている。トナー受入領域には、後に詳述するトナー受入開口54(図2においては二点鎖線で示している)を通してトナーが導入せしめられる。実施形態において、トナー受入領域は、第1の搬送路26aの上流端領域(図2において左端領域)に設定されている。
【0017】
第1の回転螺旋羽根部材30aの中心軸部32aの直径と第2の回転螺旋羽根部材30bの中心軸部32bの直径、第1の回転螺旋羽根部材30aの螺旋羽根34aの直径と第2の回転螺旋羽根部材30bの螺旋羽根34bの直径、第1の回転螺旋羽根部材30aの螺旋羽根34aのピッチと第2の回転螺旋羽根部材30bの螺旋羽根34bのピッチは、それぞれ、実質的に同一に規定されている。したがって、撹拌搬送手段28それ自体のトナーの搬送能力(単位ピッチ当たり)は全領域にわたって実質的に一定である。
【0018】
第1の搬送路26aにおけるトナー受入領域の下流側には、撹拌搬送手段28の搬送能力を局部的に低減せしめる搬送能力低減手段100が配設されている。搬送能力低減手段100は、第1の搬送路26aに延び出すようハウジング8に配設された撹拌弾性フィルム部材102からなる。第1の回転螺旋羽根部材30aが回転せしめられると、撹拌弾性フィルム部材102は、第1の回転螺旋羽根部材30aの回転により振動せしめられてトナーを撹拌する。図1、図2と共に図3をも参照して更に詳細に説明すると、弾性を有する適宜の合成樹脂、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)から一体に形成することができる撹拌弾性フィルム部材102は、細長い矩形状の基部102aと、基部102aの片側から側外方に延び出す少なくとも1個の振動部102bとを備えている。図示の実施形態において、振動部102bは、基部102aの長手方向に等間隔をおいて5個、形成されている。振動部102bの各々は、相互に実質的に同じ形状及び大きさを有している。撹拌弾性フィルム部材102を平面から見て、振動部102bは、基部102aの片側から、該片側に対し直角に側外方に延び出すのではなく、基部102aの長手方向の一端(図3においては左端)方向に若干傾斜して一定の幅で相互に平行に延び出している。振動部102bの各々の先端は、基部102aの片側に平行である。図3において、基部102aに記載されたハッチングは、隔壁24に対する装着領域、すなわち貼着領域を示し、また、振動部102bの各々の基端部に記載された点線は、折曲成形される折曲成形ラインを示している。振動部102bの各々は、予め折曲成形ラインに沿って基部102aに対しほぼ直角に折り曲げ成形される(図1参照)。なお、撹拌弾性フィルム部材102は、上記実施形態に限定されるものではなく、他の適宜の形状であってもよい。例えば、図4に示す他の実施形態においては、撹拌弾性フィルム部材102を平面から見て、振動部102bは、基部102aの片側から、該片側に対し直角に側外方に一定の幅で延び出し、矩形状をなしている。また、図5に示す更に他の実施形態においては、振動部102bは、基部102aの片側から、該片側に対し直角に側外方に一定の幅で延び出すのではなく、側外方に延び出すにしたがって徐々に幅が狭くなるような形状、すなわち平面がほぼ台形となるように形成されている。撹拌弾性フィルム部材102の形状は、もちろん、これらの実施形態に限定されるものではなく、後述する作用効果を達成することができる形状であれば、いずれでもよい。また、上記実施形態において、振動部102bの各々は、予め折曲成形ラインに沿って基部102aに対しほぼ直角に折り曲げ成形されるよう構成されているが、この角度に限定されることはなく、回転螺旋羽根部材の螺旋羽根の回転領域において、実施形態においては、第1の回転螺旋羽根部材30aの螺旋羽根34aの回転領域において、螺旋羽根34aに接触可能な任意の角度であればよい。
【0019】
以上のように構成された撹拌弾性フィルム部材102は、この折曲状態で、基部102aの裏面(振動部102bの各々が延び出している側と反対側の面)が適宜の接着剤により、隔壁24の、第1の搬送路26aに面した側面に貼着される。振動部102bの各々は、基部102aから第1の回転螺旋羽根部材30aの中心軸部32aの外周面の頂部外側を該外周面の接線方向にほぼ水平に延び出している。振動部102bの各々の先端部の下面は、中心軸部32aの外周面の頂部に接触ないし圧接せしめられている。図2に明示されているように、振動部102bの各々は、平面から見て、第1の回転螺旋羽根部材30aの螺旋羽根34aの螺旋角度(中心軸部32aの軸線に対する螺旋角度)とほぼ平行に、軸線方向に対向する螺旋羽根34aの間を延在する。
【0020】
ハウジング本体10における底壁6の弧状部16cの上方にはトナー適用手段40が配設されている。このトナー適用手段40は、ハウジング本体10の側壁18及び20間に回転自在に装着された現像スリーブ41を含んでいる。この現像スリーブ41内には静止永久磁石(図示していない)が配置されている。現像スリーブ41が固定されている回転軸42の一端部は側壁18を貫通して突出せしめられており、かかる突出端には入力歯車43が固定されている。現像装置2が画像形成機の所定位置に装着されると、この入力歯車43は、図示しない伝動歯車の一つに噛み合わされ、電動モータでよい駆動源(不図示)に駆動連結される。この駆動源は、上記第1及び第2の回転螺旋羽根部材30a及び30bの駆動源と共通の駆動源である。したがってこの駆動源が付勢されると、現像スリーブ41が矢印39で示す方向に回転せしめられる。現像スリーブ41に関連せしめて穂切手段44が配設されている。現像室14内には磁性を有するトナーのみから成る一成分現像剤が収容され、かかる現像剤、すなわちトナーは矢印36で示す方向に回転せしめられる第1の回転螺旋羽根部材30a及び第2の回転螺旋羽根部材30bの作用によって上記循環径路を通して循環搬送される。トナー適用手段40は、矢印39で示す方向に回転せしめられる現像スリーブ41の周表面上にトナーを保持し、かかるトナーを現像域45を通して搬送する。穂切手段44は現像スリーブ41の周表面に保持されて現像域45に搬送されるトナーの層厚さを規制する。現像域45においてはトナーが現像すべき静電潜像に適用され、かくして静電潜像がトナー像に現像される。
【0021】
ハウジング本体10には上記上面壁部材12が装着される。上面壁部材12は現像室14の上面を覆う上面壁50を有する。かかる上面壁50には幅方向(図1において紙面に垂直な方向)に延びる細長い没入域52が形成されている。没入域52の横断面形状は弧状である。かかる没入域52には長方形でよいトナー受入開口54が形成されている。トナー受入開口54は、第1の搬送路26aに設定されたトナー受入領域の上方に位置付けられる。上面壁50には図示しない現像室シャッタが配設され、現像室シャッタを開位置と閉位置とに選択的に移動させることにより、トナー受入開口54を開閉することができる。
【0022】
図示の実施形態において、トナー補給手段を構成するトナーコンテナ6はトナーコンテナケース60を含んでいる。トナーコンテナケース60は上面が開口した箱状トナーコンテナ本体61と、このトナーコンテナ本体61に超音波溶接の如き適宜の手段によって固定される蓋体62とから構成されている。トナーコンテナ本体61の底壁は横断面形状が弧状である2個の弧状部61a及び61bを有する。弧状部61aの曲率半径は比較的大きく、弧状部61bの曲率半径は比較的小さい。弧状部61bの曲率半径は上述した上面壁部材12の上面壁50に規定されている没入域52の曲率半径に対応せしめられている。弧状部61bには長方形でよいトナー排出開口62が形成されている。ハウジング8にトナーコンテナ6が所要とおりに装着されると、上面壁部材12の上面壁50に規定されている没入域52に対向して、トナーコンテナ本体61の弧状部61bが位置せしめられ、トナー受入開口54の上方に対向してトナー排出開口62が位置せしめられる。トナー排出開口62及び/又はトナー受入開口54近傍にてトナーのいわゆるブロッキングが発生するのを回避するために、トナー排出開口62の幅及び長さは、トナー受入開口54の幅及び長さと実質上同あるいはこれらより幾分小さくせしめられているのが好適である。
【0023】
トナーコンテナ本体61は、図1において紙面に垂直な方向に間隔をおいて一対の側壁63を有している(図1には片方の側壁63のみが図示されている)。他方の側壁63には図示しない円形開口が形成されており、かかる開口を通してトナーコンテナケース60内にトナーが充填される。トナーコンテナケース60内にトナーを充填した後に、上記開口に図示しない閉鎖部材が固着されて上記開口が閉鎖される。トナーコンテナ本体61の両側壁63間には、弧状部61aに沿って延在するトナー搬送手段64と、弧状部61bに沿って延在するトナー搬送手段65とが配設されている。トナー搬送手段64は両側壁63間に回転自在に装着された回転支持軸64aと、この回転支持軸64aに固定された複数個の矩形搬送片64bとから構成されている。搬送片64bの各々は適宜の合成樹脂フィルム又はシートから形成することができる。回転支持軸64aの片端部は片方の側壁63を貫通して突出せしめられており、かかる片端部には図示しない入力歯車が固定されている。
【0024】
トナー搬送手段65は、中心軸部65aと螺旋羽根65bとを有する回転螺旋羽根部材から構成されている。中心軸部65aの片端部は片方の側壁63を貫通して突出せしめられており、かかる片端部には図示しない入力歯車が固定されている。この入力歯車はトナー搬送手段64の上記入力歯車に噛み合わされている。ハウジング8にトナーコンテナ6が所要とおりに装着されると、トナー搬送手段65の入力歯車が、第1の回転螺旋羽根部材30aの入力歯車32c及び第2の回転螺旋羽根部材30bの入力歯車32dと図示しない上記駆動源とを駆動連結する伝動歯車の一つに噛み合わされる。したがって、上記駆動源が付勢されると、上述したとおり現像室14に配設されている第1の回転螺旋羽根部材30a、第2の回転螺旋羽根部材30b及び現像スリーブ41がそれぞれ矢印36及び39で示す方向に回転せしめられることに加えて、トナーコンテナ6のトナー搬送手段64及び65もそれぞれ矢印66及び67で示す方向に回転せしめられる。トナー搬送手段64が矢印66で示す方向に回転せしめられることによって、搬送片64bの作用によって弧状部61a上に存在するトナーが弧状部61b上に搬送され、トナー搬送手段65が矢印67で示す方向に回転せしめられることによって、弧状部61b上のトナーがトナー排出開口62に向けて搬送せしめられる。本発明に従って構成された図示の実施形態においては、トナーコンテナ6のトナー搬送手段64及び65を回転させることだけを目的として備えられていた電動モータなどの専用駆動源を必要としないことが注目されるべきである。
【0025】
トナーコンテナケース60内にはコンテナシャッタ70が配設されている。コンテナシャッタ70は両端部が円筒形状をなし、中間部に存在するシャッタ部72はほぼ200度の角度範囲にわたる弧状をなしている。シャッタ部72には長方形でよいトナー通過開口74が形成されている。このトナー通過開口74の大きさはトナーコンテナ本体61に形成されている上記トナー排出開口62と実質上同一でよい。シャッタ部72の外周面には、トナー通過開口74に沿って延びる長方形状でよいシール部材76が貼着されている。スポンジの如き柔軟な材料から形成することができるシール部材76の寸法は、上記トナー排出開口62よりも幾分大きいのが好都合である。コンテナシャッタ70はトナーコンテナ本体61の弧状部61b内に配置され、上記トナー搬送手段65はコンテナシャッタ70の両端部を貫通して延びている。トナーコンテナ本体61の他方の側壁63には、図示しない旋回操作部材が回転自在に配設され、旋回操作部材の一端部はコンテナシャッタ70の軸方向の一端部に連結され、他端部はトナーコンテナ本体61の他方の側壁63から外方に突出している。トナーコンテナ本体61の外側から上記旋回操作部材を旋回操作することにより、コンテナシャッタ70を、トナー排出開口62を閉じる図示しない閉位置と、トナー通過開口74がトナー排出開口62の上方に整合して位置付けられる開位置(図1参照)とのいずれかに旋回させて位置付けることができる。トナーコンテナ6が現像装置本体4のハウジング8に離脱自在に装着されていないときには、コンテナシャッタ70は閉位置に位置付けられている。コンテナシャッタ70が閉位置に位置付けられると、シール部材76が、トナー排出開口62をシールして閉塞するので、トナーの洩れは十分確実に防止される。
【0026】
図1に図示する如く、トナーコンテナ6は現像装置本体4のハウジング8に離脱自在に装着される。図示しない現像室シャッタを開位置に移動させてトナー受入開口54を開いた状態で、トナーコンテナ6をハウジング8の所要位置に装着すると、トナーコンテナ本体61のトナー排出開口62と、上面壁部材12に形成されたトナー受入開口54とがコンテナシャッタ70を介して上下方向に整合される。トナーコンテナ6をハウジング8の所要位置に装着した後、上記旋回操作部材を操作して、コンテナシャッタ70を開位置に位置付ける。図1に示されているように、コンテナシャッタ70のトナー通過開口74が、トナーコンテナ本体61のトナー排出開口62と整合させられて、トナー排出開口62が開放される。トナー排出開口62は、トナー受入開口54に連通するようトナー受入開口54に対向してトナー受入開口54の上方に位置することになる。これにより、トナー補給手段を構成するトナーコンテナ6は、現像室14内へのトナー補給可能状態となる。従って、トナーコンテナケース60内のトナーがトナー通過開口74、トナー排出開口62及びトナー受入開口54を通して現像室14内に供給される。
【0027】
上述したとおりの形態の図示の現像装置においては、現像室14内には磁性を有するトナーのみからなるいわゆる一成分現像剤が充填される。現像が遂行されると、トナー適用手段40によってトナーが静電潜像に適用されるので、現像の遂行に応じてトナーが消費される。従って、トナーの消費に応じて現像室14内にトナーを適宜に補給することが重要である。本発明に従って構成された図示の現像装置においては、トナーコンテナ6に配設されているトナー搬送手段64及び65を必要に応じて選択的に回転させるだけの目的で備えられる電動モータなどの専用駆動源を必要とすることなく、トナーコンテナ6から現像室14へのトナーの補給が適切に制御される。更に詳述すると、本発明に従って構成された図示の現像装置においては、現像を遂行するために図示しない上記駆動源を付勢してトナー適用手段40と共にトナー撹拌搬送手段28(すなわち第1の回転螺旋羽根部材30a及び第2の回転螺旋羽根部材30b)を回転せしめると、トナーコンテナ6のトナー搬送手段64及び65も上記駆動源に連結されている故に、トナーコンテナ6のトナー搬送手段64及び65も駆動され、従ってトナーコンテナケース60内においてトナーがトナー通過開口74及びトナー排出開口62に向けて搬送される。
【0028】
一方、現像室14内において、上記した如くトナー受入開口54を通して現像室14にトナーが導入せしめられる、第1の搬送路26aにおけるトナー受入領域の下流側には、撹拌搬送手段28の搬送能力を局部的に低減せしめる搬送能力低減手段100、実施形態においては撹拌弾性フィルム部材102が配設されている。第1の回転螺旋羽根部材30aが回転せしめられると、撹拌弾性フィルム部材102は、第1の回転螺旋羽根部材30aの回転により上下に振動せしめられてトナーを撹拌する。すなわち第1の回転螺旋羽根部材30aが回転せしめられると、撹拌弾性フィルム部材102の振動部102bは、第1の回転螺旋羽根部材30aの中心軸部32aの外周面と螺旋羽根34aの外周面との間を中心軸部32aの半径方向に上下に振動せしめられる。
【0029】
その結果、第1の搬送路26aにおいて撹拌弾性フィルム部材102が存在する領域、すなわちトナー受入領域の下流側においては、現像室14内のトナーとトナーコンテナ6から補給された新しいトナーとが効果的に混合せしめられるので、良好な画像形成に寄与すると共に、現像室14内におけるトナーの過剰な圧迫が回避されるので、トナーの凝集が生成されることも防止され、トナーの円滑な搬送が阻害されることはない。更にはまた、撹拌弾性フィルム部材102による撹拌抵抗に起因して、第1の回転螺旋羽根部材30aの搬送能力がトナー受入領域の下流側において局部的に低減せしめられるので、撹拌弾性フィルム部材102が存在する領域の上流側、すなわちトナー受入領域においてトナーが滞留せしめられる。かかるトナーの滞留は、トナー受入開口54を通してトナーが現像室14内に進入するのを抑制する。トナー受入領域におけるトナーの滞留量は、現像室14内のトナー量に応じて変動する。従って、現像室14内へのトナーの進入に対する抑制度合いが現像室14内のトナー量によって変動せしめられ、トナー量が低減すると現像室14内へのトナーの導入が増大し、トナー量が増大すると現像室14内へのトナーの導入が減少する。かくして、トナーコンテナ6のトナー搬送手段64及び65の駆動制御に直接依存することなく、現像室14へのトナーの補給が適切に制御される。また本発明による上記現像装置2によれば、第1の回転螺旋羽根部材30aの構成を全く変更する必要がなく、しかも、トナー受入領域においてトナーの滞留を生成せしめる手段は、第1の搬送路26aに延び出すようハウジング8に配設された撹拌弾性フィルム部材102からなるので、該手段の構成が簡単であり、低コストでの実用化が容易に可能である。
【0030】
したがって本発明に係る現像装置によれば、トナー受入領域においてトナーの滞留を生成せしめるにもかかわらず、現像室14内におけるトナーの過剰な圧迫を回避し、現像室14内のトナーとトナーコンテナ6から補給された新しいトナーとを効果的に混合することを可能にし、また、トナー受入領域においてトナーの滞留を生成せしめる手段の構成が簡単であり、しかも、トナーコンテナ6のトナー搬送手段64及び65を回転させることだけを目的として備えられていた電動モータなどの専用駆動源が不要となるので、その分、コストを低減することができ、更には、現像室14内のトナーの減少に応じてトナーコンテナ6から現像室14に適宜にトナーを補給することができるのである。更にはまた、第1の回転螺旋羽根部材30aの構成を全く変更する必要がないので、低コストでの実用化が容易に可能である。なお、上記実施形態において、撹拌弾性フィルム部材102は隔壁24に配設されているが、必要に応じて、ハウジング8の他の箇所、例えば、端壁80あるいは上面壁部材12に配設してもよいし、これらの組合せであってもよい。
【0031】
トナーコンテナケース60内のトナーが消尽された場合には、トナーコンテナ6を交換することが必要である。この場合には、トナーコンテナ本体61の外側から上記旋回操作部材を旋回操作して、コンテナシャッタ70を、トナー排出開口62を閉じる閉位置に位置付けた後に、トナーコンテナ6を現像装置本体4のハウジング8から離脱させることができる。次いで、図示しない現像室シャッタを開位置から閉位置に移動せしめ、かくして現像室14のトナー受入開口54を閉塞する。トナーコンテナ6をハウジング8から離脱せしめた後においては、上述した手順にて新しいトナーコンテナ6をハウジング8に装着することができる。上記旋回操作部材を旋回操作して、コンテナシャッタ70を開位置に位置付けてトナー排出開口62を開く。かくして、新しいトナーコンテナ6から現像室14内にトナーを適宜に補給することが可能になる。
【0032】
次に本発明による現像装置2の他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する他の実施形態が、図1〜図5を参照して説明した先の実施形態と相違するところは、撹拌搬送手段28の搬送能力を局部的に低減せしめる搬送能力低減手段100の構成であって、その他の構成は実質的に同じであるので、各実施形態を示す図面において、先の実施形態と実質的に同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。
【0033】
図6〜図8に示されている実施形態において、搬送能力低減手段100は、第1の搬送路26aにおける一部領域を第1の搬送路26aにおける他の領域よりも狭くせしめることにより構成されている。第1の搬送路26aにおける該一部領域は、第1の搬送路26aと第2の搬送路26bとを仕切る隔壁24の、軸方向(第1の回転螺旋羽根部材30aの軸方向)両端部間における領域により規定される。第1の搬送路26aの該一部領域においては、第1の回転螺旋羽根部材30aの螺旋羽根34aの全周が、ハウジング8によって比較的小さな隙間をおいてトンネル状に覆われている。第1の搬送路26aにおける該一部領域において、螺旋羽根34aの全周を覆う、ハウジング8のトンネル状の部分104は、底壁16の弧状部16a、隔壁24、端壁80及び円弧状の天壁104aとから構成されている。トンネル状の部分104の内周面は円形をなし、その内径は、螺旋羽根34aの外径よりも若干大きく形成されている。トンネル状の部分104の両端における天壁104aは、上記軸方向外側にかつ上方に向かって傾斜している(図7参照)。第1の搬送路26aの、該一部領域を除く該他の領域においては、上記天壁104aが存在しないことに起因して、第1の回転螺旋羽根部材30aの螺旋羽根34aの上方には開放空間が設けられる。したがって、第1の搬送路26aの、該他の領域における横断面は、上方が開放された、ほぼU形状をなしている。
【0034】
上記した如くトナーコンテナ6からトナー受入開口54を通して現像室14にトナーが導入せしめられて実質的に所定量まで充填されると、第1の搬送路26aにおけるトナーの上面のレベルは、第1の回転螺旋羽根部材30aの螺旋羽根34aの頂部とほぼ同じあるいはそれよりも若干高くなるよう規定されている。このような状態で現像室14内のトナーは、第1の回転螺旋羽根部材30a及び第2の回転螺旋羽根部材30bにより循環経路を循環させられる。上記した如く、第1の搬送路26aの該一部領域はトンネル状の部分104により構成され、トンネル状の部分104の両側に存在する該他の領域においては、第1の回転螺旋羽根部材30aの螺旋羽根34aの上方に開放空間が設けられている。トナー受入領域は、第1の搬送路26aの、トンネル状の部分104の上流側における該他の領域に設定されているので、第1の回転螺旋羽根部材30aによって第1の搬送路26aを搬送されるトナーが、トナー受入領域からトンネル状の部分104を通過するに際しては、トナーの、実質的に上端領域のみがトンネル状の部分104の天壁104aにより通過を妨げられる。その結果、撹拌搬送手段28、実施形態においては第1の回転螺旋羽根部材30aの搬送能力がトナー受入領域の下流側に存在するトンネル状の部分104において局部的に低減せしめられるので、トナー受入領域においてトナーが滞留せしめられる。
【0035】
この実施形態においては、上記した如く、トナー受入領域においてトナーが滞留せしめられるので、図1〜図5を参照して説明した先の実施形態におけると実質的に同様に、トナーコンテナ6におけるトナー搬送手段64及び65を駆動するだけの目的で備えられていた電動モータなどの専用駆動源が不要となり、その分、コストを低減することができ、更には、現像室14内のトナーの減少に応じてトナーコンテナ6から現像室14に適宜にトナーを補給することができる。また、この実施形態においては、上記した如く、第1の回転螺旋羽根部材30aによって第1の搬送路26aを搬送されるトナーが、トナー受入領域からトンネル状の部分104を通過するに際しては、トナーの、実質的に上端領域のみがトンネル状の部分104の天壁104aにより通過を妨げられるので、現像室14内のトナーが過剰に圧迫されることが回避される。その結果、トナーの凝集が防止され、トナーの円滑な搬送が阻害されることはない。またこの実施形態によれば、第1の回転螺旋羽根部材30aの構成を全く変更する必要がなく、しかも、トナー受入領域においてトナーの滞留を生成せしめる手段は、第1の搬送路26aにおける一部領域を第1の搬送路26aにおける他の領域よりも狭くせしめることにより構成されているので、該手段の構成が簡単であり、低コストでの実用化が容易に可能である。なお、図6〜図8に示す実施形態において、搬送能力低減手段100は、第1の搬送路26aにおける一部領域を第1の搬送路26aにおける他の領域よりも狭くせしめることにより構成されることが重要である。そして第1の搬送路26aを狭くする手段として、実施形態においては、第1の回転螺旋羽根部材30aの螺旋羽根34aの全周を、トンネル状の部分104によって比較的小さな隙間をおいて覆うよう構成しているが、もちろんこの実施形態に限定されるものではなく、第1の搬送路26aを他の領域よりも狭くする手段であれば、他の如何なる形態であってもよい。
【0036】
図9〜図12には、搬送能力低減手段100が、第1の回転螺旋羽根部材26aの一部領域において螺旋羽根34aに併設せしめられた撹拌板部110からなる、他の実施形態が示されている。図9〜図12に示す撹拌板部110は、基本的には、第1の回転螺旋羽根部材30aの一部領域における中心軸部32aの外周面から半径方向外方に直線状に延び出しかつ軸方向に直線状に延在するよう構成され、その板厚の方向は中心軸部32aの周方向と一致している。このような撹拌板部110は、少なくとも1個配設すればよいが、複数個配設することがトナーを撹拌混合する効果を向上させる上では好ましい。また、撹拌板部110は、実施形態においては、第1の回転螺旋羽根部材30aと合成樹脂により一体に成形されているが、これを第1の回転螺旋羽根部材30aとは別部材で形成して、第1の回転螺旋羽根部材30aに適宜の固着手段により取り付ける、他の実施形態もあり得る。
【0037】
図9に示す実施形態において、相互に実質的に同じ形状及び大きさを有する撹拌板部110は、第1の搬送路26aにおけるトナーの搬送方向(図9において矢印37で示す、左から右へ向かう方向)に向かって、中心軸部32aの周方向に順次に90°の角度間隔をおいて合計4個形成されている。撹拌板部110の各々における軸方向両端は、軸方向に対向する螺旋羽根34aの対向面に連結されている。撹拌板部110の各々の、中心軸部32aの軸心からの半径方向寸法は、実施形態においては、螺旋羽根34aの半径と実質的に同じである。
【0038】
図10に示す実施形態において、撹拌板部110は、図9に示す撹拌板部110、すなわち軸方向に対向する螺旋羽根34a間を延在するよう構成された撹拌板部110における軸方向中央を、半径方向の基端から先端まで、矩形状に完全に切り欠いた如き形状をなしている。更に具体的に説明すると、相互に実質的に同じ形状及び大きさを有する撹拌板部110は、軸方向に間隔をおいて相互に対向する一対の撹拌板小片部110aからなる。一対の撹拌板小片部110aは、それぞれ、中心軸部32aの外周面における同じ周方向位置から半径方向外方に直線状に延び出しかつ軸方向に直線状に延在するよう構成されている。一対の撹拌板小片部110aの、相互に対向しない軸方向端は、軸方向に対向する螺旋羽根34aの対向面に連結されている。一対の撹拌板小片部110aは、第1の搬送路26aにおけるトナーの上記搬送方向に向かって、中心軸部32aの周方向に順次に90°の角度間隔をおいて合計4対形成されている。撹拌板小片部110aの各々の、中心軸部32aの軸心からの半径方向寸法は、実施形態においては、螺旋羽根34aの半径と実質的に同じである。
【0039】
図11に示す実施形態において、撹拌板部110は、軸方向に対向する螺旋羽根34a間において、軸方向に間隔をおいて中心軸部32aの外周面における同じ周方向位置から半径方向に延び出す一対の直立部と、直立部の各々の先端間を軸方向に延在して該先端間を連結する連結部とからなり、中心軸部32aを接線方向に見て、ほぼ逆U形状をなしている。相互に実質的に同じ形状及び大きさを有する撹拌板部110の軸方向両端、すなわち直立部の各々の軸方向外側端は、軸方向に対向する螺旋羽根34aの対向面に隙間をおいて位置付けられている。このように構成された撹拌板部110は、第1の搬送路26aにおけるトナーの上記搬送方向に向かって、中心軸部32aの周方向に順次に90°の角度間隔をおいて合計4個形成されている。撹拌板部110の各々の、中心軸部32aの軸心からの半径方向寸法(該軸心から連結部の半径方向先端までの寸法)は、実施形態においては、螺旋羽根34aの半径と実質的に同じである。
【0040】
図12に示す実施形態において、撹拌板部110は、図11に示す撹拌板部110、すなわち一対の直立部と連結部とから構成された撹拌板部110における軸方向両端、すなわち直立部の各々の軸方向外側端を、軸方向に対向する螺旋羽根34aの対向面に連結した如き形状をなしている。更に具体的に説明すると、撹拌板部110は、軸方向に対向する螺旋羽根34a間において、軸方向に間隔をおいて中心軸部32aの外周面における同じ周方向位置から半径方向に延び出す一対の直立部と、直立部の各々の先端間を軸方向に延在して該先端間を連結する連結部とからなり、中心軸部32aを接線方向に見て、ほぼ逆U形状をなしている。相互に実質的に同じ形状及び大きさを有する撹拌板部110の軸方向両端、すなわち直立部の各々の軸方向外側端は、軸方向に対向する螺旋羽根34aの対向面に連結されている。このように構成された撹拌板部110は、第1の搬送路26aにおけるトナーの上記搬送方向に向かって、中心軸部32aの周方向に順次に90°の角度間隔をおいて合計4個形成されている。撹拌板部110の各々の、中心軸部32aの軸心からの半径方向寸法(該軸心から連結部の半径方向先端までの寸法)は、実施形態においては、螺旋羽根34aの半径と実質的に同じである。
【0041】
図9〜図12に示す実施形態において、第1の回転螺旋羽根部材30aの一部領域には、搬送能力低減手段100を構成する撹拌板部110が螺旋羽根34aに併設せしめられているので、第1の回転螺旋羽根部材30aが回転せしめられると、第1の回転螺旋羽根部材30aの一部領域に対応する第1の搬送路26a内のトナーは、螺旋羽根34aにより撹拌搬送されることに加えて更に撹拌板部110によっても撹拌せしめられる。その結果、第1の搬送路26aにおいて、第1の回転螺旋羽根部材30aにおける撹拌板部110が存在する一部領域、すなわちトナー受入領域の下流側においては、現像室14内のトナーとトナーコンテナ6から補給された新しいトナーとが効果的に混合せしめられるので、良好な画像形成に寄与すると共に、現像室14内におけるトナーの過剰な圧迫が回避されるので、トナーの凝集が生成されることも防止され、トナーの円滑な搬送が阻害されることはない。更にはまた、撹拌板部110による撹拌抵抗に起因して、第1の回転螺旋羽根部材30aの搬送能力がトナー受入領域の下流側において局部的に低減せしめられるので、撹拌板部110が存在する一部領域の上流側、すなわちトナー受入領域においてトナーが滞留せしめられる。
【0042】
図9〜図12に示す実施形態においてはまた、上記した如く、トナー受入領域においてトナーが滞留せしめられるので、図1〜図5を参照して説明した先の実施形態におけると実質的に同様に、トナーコンテナ6におけるトナー搬送手段64及び65を駆動するだけの目的で備えられていた電動モータなどの専用駆動源が不要となるので、その分、コストを低減することができ、更には、現像室14内のトナーの減少に応じてトナーコンテナ6から現像室14に適宜にトナーを補給することができる。また、第1の回転螺旋羽根部材30aは適宜の合成樹脂により一体に成形できるので、撹拌板部110も同時に一体に成形でき、したがって低コストで製造可能である。更にはまた、搬送能力低減手段100を構成する撹拌板部110の構成は簡単であり、この面においても、低コストでの実用化が容易に可能である。
【0043】
図13〜図17には、搬送能力低減手段100が、第1の回転螺旋羽根部材30aの一部領域において螺旋羽根34aに代えて配設された撹拌板部120からなる、他の実施形態が示されている。撹拌板部120は、少なくとも1個配設すればよいが、複数個配設することがトナーを撹拌混合する効果を向上させる上では好ましい。撹拌板部120は、第1の回転螺旋羽根部材30aと合成樹脂により一体に成形されている。図13〜図17に示す撹拌板部120の搬送能力は第1の回転螺旋羽根部材30aにおける螺旋羽根34aの搬送能力よりも低減せしめられているが、図13〜図17に示す撹拌板部120の撹拌能力は第1の回転螺旋羽根部材30aにおける螺旋羽根34aの撹拌能力よりも大きく規定されている。
【0044】
図13及び図15に示す実施形態において、撹拌板部120は、第1の回転螺旋羽根部材30aの一部領域における中心軸部32aに傾斜して配設された円板部から構成されている。それぞれ撹拌板部120を構成する円板部の各々は、相互に実質的に同じ大きさ及び形状をなし、軸方向に間隔をおいて3個形成されている。円板部の各々の、中心軸部32aの軸線に対する傾斜角度は、同じ半径方向外方から見て相互に同じである。
【0045】
図15及び図17に示す実施形態において、撹拌板部120は、第1の回転螺旋羽根部材30aの一部領域における中心軸部32aに傾斜して配設された半円部から構成されている。それぞれ撹拌板部120を構成する半円部の各々は、相互に実質的に同じ大きさ及び形状をなし、第1の搬送路26aにおけるトナーの上記搬送方向に向かって、中心軸部32aの周方向に順次に180°の角度間隔をおいて合計4個形成されている。半円部の各々の、中心軸部32aの軸線に対する傾斜角度は、同じ半径方向外方から見て交互に逆方向に対称的である。なお、この実施形態に代えて、中心軸部32aの同じ軸方向位置における、相互に180°の周方向位置に、それぞれ半円部からなる撹拌板部120の対を配設する他の実施形態もある。この場合、撹拌板部120の対を構成する半円部は、中心軸部32aに対し相互に逆方向に傾斜せしめられる。このような半円部の対は、軸方向に間隔をおいて複数対配設される。
【0046】
図17に示す実施形態において、撹拌板部120は、第1の回転螺旋羽根部材26aの一部領域における中心軸部32aの外周面から半径方向外方に延び出しかつ軸方向に螺旋状に延在する撹拌羽根から構成されている。実施形態において、撹拌板部120は、1ピッチを有する2個の撹拌羽根から構成されている。それぞれ撹拌板部120を構成する撹拌羽根の各々は、相互に実質的に同じ形状及び大きさを有しており、各々のピッチは、第1の回転螺旋羽根部材26aの螺旋羽根34aのピッチよりも大きく、帯状の板の一側面を中心軸部32aに沿って螺旋状に巻き付けた如き形状をなしている。
【0047】
図13〜図17に示す実施形態において、第1の回転螺旋羽根部材26aの一部領域には、搬送能力低減手段100を構成する撹拌板部120が螺旋羽根34aに代えて配設せしめられているので、第1の回転螺旋羽根部材30aが回転せしめられると、第1の回転螺旋羽根部材30aの一部領域に対応する第1の搬送路26a内のトナーは、螺旋羽根34aよりも搬送能力が低くかつ撹拌能力の高い撹拌板部120により撹拌搬送される。その結果、第1の搬送路26aにおいて、第1の回転螺旋羽根部材30aにおける撹拌板部120が存在する一部領域、すなわちトナー受入領域の下流側においては、現像室14内のトナーとトナーコンテナ6から補給された新しいトナーとが、他の領域よりも効果的に混合せしめられるので、良好な画像形成に寄与すると共に、現像室14内におけるトナーの過剰な圧迫が回避されるので、トナーの凝集が生成されることも防止され、トナーの円滑な搬送が阻害されることはない。更にはまた、撹拌板部120による撹拌抵抗に起因して、第1の回転螺旋羽根部材30aの搬送能力がトナー受入領域の下流側において局部的に低減せしめられるので、撹拌板部120が存在する一部領域の上流側、すなわちトナー受入領域においてトナーが滞留せしめられる。
【0048】
図13〜図17に示す実施形態においてはまた、上記した如く、トナー受入領域においてトナーが滞留せしめられるので、図1〜図5を参照して説明した先の実施形態におけると実質的に同様に、トナーコンテナ6におけるトナー搬送手段64及び65を駆動するだけの目的で備えられていた電動モータなどの専用駆動源が不要となるので、その分、コストを低減することができ、更には、現像室14内のトナーの減少に応じてトナーコンテナ6から現像室14に適宜にトナーを補給することができる。また、第1の回転螺旋羽根部材30aは適宜の合成樹脂により一体に成形できるので、撹拌板部110も同時に一体に成形でき、したがって低コストで製造可能である。更にはまた、搬送能力低減手段100を構成する撹拌板部120の構成は簡単であり、この面においても、低コストでの実用化が容易に可能である。
【0049】
図18には、搬送能力低減手段100が、第1の回転螺旋羽根部材30aに配設された永久磁石130から構成されている実施形態が示されている。ハウジング本体10を含むハウジング8及び第1の回転螺旋羽根部材30aは、非磁性材料、例えば、適宜の合成樹脂から形成されていることが好ましい。永久磁石130は、第1の回転螺旋羽根部材30aの中心軸部32aに適宜の固着手段により取り付けられている。
【0050】
図18に示す実施形態においては、トナー受入領域の下流側に配設された永久磁石130により、磁性を有するトナーが吸着ないし吸引されることに起因して、トナーの流れが局部的に阻害されるので、第1の回転螺旋羽根部材30aの搬送能力がトナー受入領域の下流側において局部的に低減せしめられるので、永久磁石130が存在する一部領域の上流側、すなわちトナー受入領域においてトナーが滞留せしめられる。その結果、図1〜図5を参照して説明した先の実施形態におけると実質的に同様に、トナーコンテナ6におけるトナー搬送手段64及び65を駆動するだけの目的で備えられていた電動モータなどの専用駆動源が不要となるので、その分、コストを低減することができ、更には、現像室14内のトナーの減少に応じてトナーコンテナ6から現像室14に適宜にトナーを補給することができる。また、搬送能力低減手段100の構成は簡単であり、低コストでの実用化が容易に可能である。
【0051】
図19には、搬送能力低減手段100が、トナー受入領域の下流側における、第1の搬送路26aに面したハウジング8、すなわち、端壁80の内側に配設された永久磁石130から構成されている実施形態が示されている。永久磁石130は、端壁80の内側に適宜の固着手段により取り付けられている。その他の構成は、図18に示す実施形態と実質的に同じである。
【0052】
図20には、搬送能力低減手段100が、トナー受入領域の下流側における、第1の搬送路26aに面したハウジング8、すなわち、端壁80の外側に配設された永久磁石130から構成されている実施形態が示されている。永久磁石130は、端壁80の外側に適宜の固着手段により取り付けられている。その他の構成は、図18に示す実施形態と実質的に同じである。
【0053】
図19及び図20に示す実施形態は、搬送能力低減手段100として永久磁石130を使用する構成において、図18に示す実施形態と同じであり、したがって、図18に示す実施形態と実質的に同じ作用効果を得ることができる。なお、図19及び図20に示す実施形態においては、永久磁石130が、端壁80の内側又は外側に静止状態に固定されているので、耐久性の面では図18に示す実施形態よりも有利であるといえる。
【0054】
上記した全ての実施形態において、トナー受入領域、したがってトナー受入開口54の位置を、第1の搬送路26aにおける最上流位置、したがって現像スリーブ41の近傍に配設することが可能である。その結果、現像室14内に存在するトナーとトナーコンテナ6から補給された新しいトナーとの撹拌混合時間を長くすることが容易に可能となるので、良好な画像形成に寄与するものである。
【0055】
なお、本発明に係る上記実施形態においては、本発明の特徴を可能な限り簡潔明瞭に示すために、トナーコンテナ6を解除自在にロックするロック手段及び現像室シャッタを含む上面壁部材12、及びコンテナシャッタ70を含むトナーコンテナ6などの構成は最小限に簡略化した形態で示されている。しかしながら、上記した本発明の特徴をなす構成を除く、上記各部材の構成については、基本的には、先に紹介した従来技術である特許文献1に開示された構成を利用することでよく、それらの詳細については特許文献1に説明されているのでそれに委ね、本明細書及び図面においては省略する。
【0056】
また、上記実施形態において、現像室14内へトナーを補給するためのトナー補給手段は、ハウジング8に離脱自在に装着されるトナーコンテナ6から構成されているが、これに限定されるものではなく、ハウジング8及び/又は画像形成機本体に離脱自在に装着されるトナーコンテナ6であればよい。更にはまた、他のトナー補給手段、例えば、ハウジング8及び/又は画像形成機本体に装着されて、収容されたトナーが消尽された場合にはトナーが補給されるトナーホッパ(現像室14内にトナーを搬送・補給するための搬送手段を備えている)であってもよい。いずれの形態のトナー補給手段であっても、現像室14内へのトナー補給可能状態において、トナー受入開口54又はこれに相当するトナー受入開口に連通するよう、実質的にトナー受入開口54又はこれに相当するトナー受入開口に対向してトナー受入開口54又はこれに相当するトナー受入開口の上方に位置するトナー排出開口62又はこれに相当するトナー排出開口が形成されていることが必須である。
【0057】
トナー補給手段が、少なくとも画像形成機本体に装着されるトナーコンテナ6又はトナーホッパから構成される場合には、これらが現像室14内へのトナー補給可能状態となる所要位置に位置付けられた状態において、トナー排出開口62又はこれに相当するトナー排出開口は、トナー受入開口54又はこれに相当するトナー受入開口に連通するよう、トナー受入開口54又はこれに相当するトナー受入開口の上方に整合して(対向して)位置付けられる場合が一般的である。しかしながら、上方位置ではあっても、レイアウト上、横方向にずれた位置に位置付けられる場合もある。この場合、トナー排出開口62又はこれに相当するトナー排出開口と、トナー受入開口54又はこれに相当するトナー受入開口との間には、適宜の連通路、すなわちトナーの自由落下を許容する適宜の連通路が配設されることはいうまでもない。したがって、本発明において、“トナー補給手段には、現像室内へのトナー補給可能状態において、トナー受入開口に連通するよう実質的にトナー受入開口に対向してトナー受入開口の上方に位置するトナー排出開口が形成されている”とは、いずれの実施形態をも含むことを意味するものである。また上記説明から容易に理解されるように、本発明における現像装置において、“現像室内にトナーを補給するためのトナー補給手段を備え”とは、トナー補給手段が現像装置本体4に直接装着される実施形態、トナー補給手段が画像形成機本体に装着ないし配設される実施形態、あるいはトナー補給手段が画像形成機本体と現像装置本体4とに跨がって装着される実施形態、のいずれをも含むものである。現像装置本体4が、あるいはまた現像装置2が、それぞれユニットとして画像形成機本体に離脱自在に装着される実施形態も本発明に含まれることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】
本発明による現像装置によれば、現像室内におけるトナーの過剰な圧迫を回避しながら、トナーコンテナあるいはトナーホッパなどからなるトナー補給手段におけるトナー搬送手段を駆動するだけの目的で備えられていた電動モータなどの専用駆動源が不要となり、その分、コストを低減することができ、更には、現像室内のトナーの減少に応じてトナー補給手段から現像室に適宜にトナーを補給することができる。
また、現像室内のトナーとトナーコンテナから補給された新しいトナーとを効果的に混合することを可能にし、しかも、トナーコンテナあるいはトナーホッパなどからなるトナー補給手段におけるトナー搬送手段を駆動するだけの目的で備えられていた電動モータなどの専用駆動源が不要となり、その分、コストを低減することができ、更には、現像室内のトナーの減少に応じてトナー補給手段から現像室に適宜にトナーを補給することができる。
更にはまた、トナー受入領域においてトナーの滞留を生成せしめる手段の構成が簡単であり、しかも、トナーコンテナあるいはトナーホッパなどからなるトナー補給手段におけるトナー搬送手段を駆動するだけの目的で備えられていた電動モータなどの専用駆動源が不要となり、その分、コストを低減することができ、更には、現像室内のトナーの減少に応じてトナー補給手段から現像室に適宜にトナーを補給することができる。
更にはまた、低コストで容易に実用化することができ、しかも、トナーコンテナあるいはトナーホッパなどからなるトナー補給手段におけるトナー搬送手段を駆動するだけの目的で備えられていた電動モータなどの専用駆動源が不要となり、その分、コストを低減することができ、更には、現像室内のトナーの減少に応じてトナー補給手段から現像室に適宜にトナーを補給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された現像装置の好適実施形態を示す断面図。
【図2】図1に示す現像装置における現像装置本体の断面図。
【図3】第1及び図2に示す現像装置に備えられている撹拌弾性フィルム部材を示す展開平面図。
【図4】撹拌弾性フィルム部材の他の実施形態を示す展開平面図。
【図5】撹拌弾性フィルム部材の更に他の実施形態を示す展開平面図。
【図6】本発明に従って構成された現像装置の他の実施形態を示す平面図。
【図7】図6に示す現像装置に備えられている第1の搬送路の一部を示す断面図。
【図8】図7のA−A矢視断面図。
【図9】本発明に従って構成された現像装置の更に他の実施形態を示す断面図。
【図10】本発明に従って構成された現像装置の更に他の実施形態を示す断面図。
【図11】本発明に従って構成された現像装置の更に他の実施形態を示す断面図。
【図12】本発明に従って構成された現像装置の更に他の実施形態を示す断面図。
【図13】本発明に従って構成された現像装置の更に他の実施形態を示す断面図。
【図14】図13に示す現像装置に備えられている第1の回転螺旋羽根部材に含まれる撹拌板部の斜視図。
【図15】本発明に従って構成された現像装置の更に他の実施形態を示す断面図。
【図16】図15に示す現像装置に備えられている第1の回転螺旋羽根部材に含まれる撹拌板部の斜視図。
【図17】本発明に従って構成された現像装置の更に他の実施形態を示す断面図。
【図18】本発明に従って構成された現像装置の更に他の実施形態を示す断面図。
【図19】本発明に従って構成された現像装置の更に他の実施形態を示す断面図。
【図20】本発明に従って構成された現像装置の更に他の実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
2 現像装置
4 現像装置本体
6 トナーコンテナ
8 ハウジング
14 現像室
24 隔壁
26a 第1の搬送路
26b 第2の搬送路
27a、27b 連通路
28 撹拌搬送手段
30a 第1の回転螺旋羽根部材(第1の撹拌搬送手段)
32a 中心軸部
34a 螺旋羽根
30b 第2の回転螺旋羽根部材(第2の撹拌搬送手段)
32b 中心軸部
34b 螺旋羽根
40 トナー適用手段
54 トナー受入開口
61 トナーコンテナ本体
62 トナー排出開口
80 端壁
100 搬送能力低減手段
102 撹拌弾性フィルム部材
102a 基部
102b 振動部
104 トンネル状の部分
104a 天壁
110、120 撹拌板部
130 永久磁石

Claims (13)

  1. トナーの循環経路を規定する現像室を有するハウジングと、トナーを撹拌しながら循環経路を通して搬送するための、現像室内に配設された撹拌搬送手段と、現像室内のトナーを現像すべき静電潜像に適用するためのトナー適用手段と、現像室内にトナーを補給するためのトナー補給手段とを備え、循環径路は、トナー適用手段に平行に延在する第1の搬送路と、第1の搬送路とトナー適用手段との間をそれらに沿って延在する第2の搬送路と、第1及び第2の搬送路の両端領域間をそれぞれ連通する連通路とを備え、撹拌搬送手段は、第1の搬送路に配設された第1の撹拌搬送手段と、第2の搬送路に配設された第2の撹拌搬送手段とを備え、第1の撹拌搬送手段は、中心軸部及び螺旋羽根を含む第1の回転螺旋羽根部材からなり、現像室には、第1の搬送路に設定されたトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されており、トナー補給手段には、現像室内へのトナー補給可能状態において、トナー受入開口に連通するよう実質的にトナー受入開口に対向してトナー受入開口の上方に位置するトナー排出開口が形成されている現像装置において、
    第1の搬送路におけるトナー受入領域の下流側には、撹拌搬送手段の搬送能力を局部的に低減せしめる搬送能力低減手段が配設されており、
    搬送能力低減手段は、第1の搬送路に延び出すようハウジングに配設された撹拌弾性フィルム部材からなり、第1の回転螺旋羽根部材が回転せしめられると、撹拌弾性フィルム部材は、第1の回転螺旋羽根部材の回転により振動せしめられてトナーを撹拌する、
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 撹拌弾性フィルム部材は、ハウジングに装着された基部と、基部から第1の回転螺旋羽根部材の中心軸部の外周面の外側を該外周面の接線方向に延び出す少なくとも1個の振動部とを備え、第1の回転螺旋羽根部材が回転せしめられると、撹拌弾性フィルム部材の振動部は、第1の回転螺旋羽根部材の中心軸部の外周面と螺旋羽根の外周面との間を該中心軸部の半径方向に振動せしめられる、請求項1記載の現像装置。
  3. 撹拌弾性フィルム部材はPETから形成される、請求項1又は請求項2記載の現像装置。
  4. トナーの循環経路を規定する現像室を有するハウジングと、トナーを撹拌しながら循環経路を通して搬送するための、現像室内に配設された撹拌搬送手段と、現像室内のトナーを現像すべき静電潜像に適用するためのトナー適用手段と、現像室内にトナーを補給するためのトナー補給手段とを備え、循環径路は、トナー適用手段に平行に延在する第1の搬送路と、第1の搬送路とトナー適用手段との間をそれらに沿って延在する第2の搬送路と、第1及び第2の搬送路の両端領域間をそれぞれ連通する連通路とを備え、撹拌搬送手段は、第1の搬送路に配設された第1の撹拌搬送手段と、第2の搬送路に配設された第2の撹拌搬送手段とを備え、第1の撹拌搬送手段は、中心軸部及び螺旋羽根を含む第1の回転螺旋羽根部材からなり、現像室には、第1の搬送路に設定されたトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されており、トナー補給手段には、現像室内へのトナー補給可能状態において、トナー受入開口に連通するよう実質的にトナー受入開口に対向してトナー受入開口の上方に位置するトナー排出開口が形成されている現像装置において、
    第1の搬送路におけるトナー受入領域の下流側には、撹拌搬送手段の搬送能力を局部的に低減せしめる搬送能力低減手段が配設されており、
    搬送能力低減手段は、第1の搬送路における一部領域を第1の搬送路における他の領域よりも狭くせしめることにより構成される、
    ことを特徴とする現像装置。
  5. 第1の搬送路の該一部領域においては、第1の回転螺旋羽根部材の螺旋羽根の全周が、ハウジングによって比較的小さな隙間をおいてトンネル状に覆われており、第1の搬送路の該他の領域においては、第1の回転螺旋羽根部材の螺旋羽根の上方に開放空間が設けられている、請求項4記載の現像装置。
  6. トナーの循環経路を規定する現像室を有するハウジングと、トナーを撹拌しながら循環経路を通して搬送するための、現像室内に配設された撹拌搬送手段と、現像室内のトナーを現像すべき静電潜像に適用するためのトナー適用手段と、現像室内にトナーを補給するためのトナー補給手段とを備え、循環径路は、トナー適用手段に平行に延在する第1の搬送路と、第1の搬送路とトナー適用手段との間をそれらに沿って延在する第2の搬送路と、第1及び第2の搬送路の両端領域間をそれぞれ連通する連通路とを備え、撹拌搬送手段は、第1の搬送路に配設された第1の撹拌搬送手段と、第2の搬送路に配設された第2の撹拌搬送手段とを備え、第1の撹拌搬送手段は、中心軸部及び螺旋羽根を含む第1の回転螺旋羽根部材からなり、現像室には、第1の搬送路に設定されたトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されており、トナー補給手段には、現像室内へのトナー補給可能状態において、トナー受入開口に連通するよう実質的にトナー受入開口に対向してトナー受入開口の上方に位置するトナー排出開口が形成されている現像装置において、
    第1の搬送路におけるトナー受入領域の下流側には、撹拌搬送手段の搬送能力を局部的に低減せしめる搬送能力低減手段が配設されており、
    搬送能力低減手段は、第1の搬送路における一部領域を第1の搬送路における他の領域よりも狭くせしめることにより構成される、
    ことを特徴とする現像装置。
  7. 第1の回転螺旋羽根部材の該一部領域において螺旋羽根と併設せしめられた撹拌板部は、第1の回転螺旋羽根部材の該一部領域における中心軸部の外周面から半径方向外方に延び出しかつ軸方向に延在する、請求項6記載の現像装置。
  8. 第1の回転螺旋羽根部材の該一部領域において螺旋羽根に代えて配設された撹拌板部は、第1の回転螺旋羽根部材の該一部領域における中心軸部に、中心軸部の軸線に対し傾斜して配設された円板部又は半円部からなる、請求項6記載の現像装置。
  9. 第1の回転螺旋羽根部材の該一部領域において螺旋羽根に代えて配設された撹拌板部は、第1の回転螺旋羽根部材の該一部領域における中心軸部の外周面から半径方向外方に延び出しかつ中心軸部の軸方向に螺旋状に延在する撹拌羽根からなる、請求項6記載の現像装置。
  10. 磁性を有するトナーの循環経路を規定する現像室を有するハウジングと、トナーを撹拌しながら循環経路を通して搬送するための、現像室内に配設された撹拌搬送手段と、現像室内のトナーを現像すべき静電潜像に適用するためのトナー適用手段と、現像室内にトナーを補給するためのトナー補給手段とを備え、循環径路は、トナー適用手段に平行に延在する第1の搬送路と、第1の搬送路とトナー適用手段との間をそれらに沿って延在する第2の搬送路と、第1及び第2の搬送路の両端領域間をそれぞれ連通する連通路とを備え、撹拌搬送手段は、第1の搬送路に配設された第1の撹拌搬送手段と、第2の搬送路に配設された第2の撹拌搬送手段とを備え、第1の撹拌搬送手段は、中心軸部及び螺旋羽根を含む第1の回転螺旋羽根部材からなり、現像室には、第1の搬送路に設定されたトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されており、トナー補給手段には、現像室内へのトナー補給可能状態において、トナー受入開口に連通するよう実質的にトナー受入開口に対向してトナー受入開口の上方に位置するトナー排出開口が形成されている現像装置において、
    第1の回転螺旋羽根部材におけるトナー受入領域の下流側には、撹拌搬送手段の搬送能力を局部的に低減せしめる搬送能力低減手段が配設されており、
    搬送能力低減手段は第1の回転螺旋羽根部材に配設された永久磁石からなる、ことを特徴とする現像装置。
  11. 磁性を有するトナーの循環経路を規定する現像室を有するハウジングと、トナーを撹拌しながら循環経路を通して搬送するための、現像室内に配設された撹拌搬送手段と、現像室内のトナーを現像すべき静電潜像に適用するためのトナー適用手段と、現像室内にトナーを補給するためのトナー補給手段とを備え、循環径路は、トナー適用手段に平行に延在する第1の搬送路と、第1の搬送路とトナー適用手段との間をそれらに沿って延在する第2の搬送路と、第1及び第2の搬送路の両端領域間をそれぞれ連通する連通路とを備え、撹拌搬送手段は、第1の搬送路に配設された第1の撹拌搬送手段と、第2の搬送路に配設された第2の撹拌搬送手段とを備え、第1の撹拌搬送手段は、中心軸部及び螺旋羽根を含む第1の回転螺旋羽根部材からなり、現像室には、第1の搬送路に設定されたトナー受入領域の上方に位置するトナー受入開口が形成されており、トナー補給手段には、現像室内へのトナー補給可能状態において、トナー受入開口に連通するよう実質的にトナー受入開口に対向してトナー受入開口の上方に位置するトナー排出開口が形成されている現像装置において、
    トナー受入領域の下流側における、第1の搬送路に面したハウジングには、撹拌搬送手段の搬送能力を局部的に低減せしめる搬送能力低減手段が配設されており、
    搬送能力低減手段はハウジングに配設された永久磁石からなる、
    ことを特徴とする現像装置。
  12. ハウジングは第1の搬送路の外側を規定する端壁を備え、永久磁石は端壁の内側又は外側に配設されている、請求項11記載の現像装置。
  13. 第1の回転螺旋羽根部材及びハウジングは非磁性材料から形成されている、請求項10〜12のいずれか1項に記載の現像装置。
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