JP4918600B2 - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像装置および画像形成装置に関する。
従来から、電子写真方式の画像形成装置として、複写機、プリンタ、ファクシミリなどが知られている。これらの画像形成装置は、感光体ドラム(トナー像担持体)の表面に静電潜像を形成し、現像装置によって感光体ドラムにトナーを供給することで該静電潜像を現像し、転写部によって感光体ドラム上のトナー像を記録用紙などの記録媒体に転写して、定着装置によって記録用紙に該トナー像を定着させることで、画像を形成する。
従来の現像装置としては、特許文献1に記載の現像装置のような、トナーが循環搬送される2つの現像剤搬送路と、該現像剤搬送路においてトナーを搬送する2つの搬送部材とを備える循環方式の現像装置がある。このような従来の現像装置は、搬送部材によってトナーを帯電させ、該現像装置が備える現像ローラの表面に帯電したトナーを担持させ、静電的吸引力によって現像ローラから静電潜像へトナーを供給する。このようにして、従来の現像装置は、感光体ドラム上にトナー像を形成する。
特開2005−24592号公報
しかしながら、上記の現像装置では、一続きの搬送羽根である螺旋羽根と、回転軸とから搬送部材が構成されているので、トナーは螺旋羽根に遮られて、回転軸の軸方向に拡散し難い。そのため、局所的にトナーが消費されたり、新規のトナーが供給されたりすると、現像剤搬送路内のトナー濃度にむらが生じるという問題がある。その結果、形成された画像に画像濃度むらが生じるという課題がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、画像濃度むらを抑制する現像装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、現像剤を収容する現像槽と、現像剤を搬送する搬送部材と、現像剤を担持する現像ローラと、を備えた現像装置において、
前記搬送部材は、回転軸と、現像剤を前記回転軸の軸線方向に搬送する複数の搬送羽根であって、前記回転軸の外周を取り巻いて所定のリード角で前記軸線方向に進む第1仮想螺線に沿って設けられる複数の搬送羽根と、を含み、
各搬送羽根は、互いに前記軸線方向に離間し、かつ、前記第1仮想螺線の1周期未満の部分に沿って設けられ
前記搬送羽根は、該搬送羽根において前記回転軸から最も離間した部分である外周部が、前記回転軸と軸線が一致する仮想円柱を取り巻いて所定のリード角で前記軸線方向に進む第2仮想螺線であって、前記第1仮想螺線のリード角をθ とし、前記第2仮想螺線のリード角をθ とし、前記回転軸の半径をrとし、前記仮想円柱の半径をR(>r)とするときに、下記式(1)を満たすような第2仮想螺線に沿うように、設けられることを特徴とする現像装置である。
0[°]<θ [°]<tan −1 (r・tanθ /R)[°]<90[°]
…(1)
また本発明は、前記搬送羽根において、隣接する搬送羽根同士の前記軸線方向における間隔が、すべて等しいことを特徴とする。
また本発明は前記搬送羽根が、多段螺旋羽根片であることを特徴とする。
また本発明は、前記搬送羽根が、ねじり羽根であることを特徴とする。
また本発明は、前記搬送部材が、前記第2仮想螺線のリード角θが下記式(2)を満たすように構成されることを特徴とする。
0[°]<tan−1(0.3・r・tanθ/R)[°]<θ[°]
<tan−1(0.7・r・tanθ/R)/2[°]<90[°]…(2)
また本発明は、前記搬送羽根のそれぞれが、前記第1仮想螺線の12分の1周期以上4分の1周期以下の部分に沿って設けられることを特徴とする。
また本発明は、電子写真方式の画像形成装置において、
前記現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、回転軸の軸線方向において各搬送羽根が離間するように設けられるので、搬送羽根同士の間に隙間が形成され、トナーはこの隙間を通って、回転軸の軸線方向に拡散し易い。したがって、現像槽中のトナーが局所的に消費されたり、未使用のトナーが供給されたりしても、トナーは速やかに拡散し、現像剤中にトナー濃度のむらが生じ難くなるので、画像濃度むらを抑えることができる。また、複数の搬送羽根のうち1つの搬送羽根が破損したとしても、破損した搬送羽根のみを取り換えることができるので、搬送部材を容易に補修することができる。
また、第2仮想螺線のリード角θ が上記式(1)を満たすように搬送部材が構成される。これによって、現像剤の搬送速度は、搬送部材の内周部側では速く、外周部側では遅くなる。したがって、搬送部材と現像槽内壁との隙間にあるトナーに、摩擦や圧力による凝集が生じることが抑えられるので、画像かぶりを抑えることができる。
また本発明によれば、搬送羽根が等間隔に設けられるので、現像剤の搬送時に現像剤に掛かる負荷を分散させることができる。
また本発明によれば、搬送羽根として多段螺旋羽根片が設けられることによって、現像剤の搬送速度を、搬送部材の内周部側では速くなり、外周部側では遅くなるように構成することができる。
また本発明によれば、搬送羽根としてねじり羽根が設けられることによって、現像剤の搬送速度を、搬送部材の内周部側では速くなり、外周部側では遅くなるように構成することができる。
また本発明によれば、第2仮想螺旋のリード角θが上記式(2)を満たすように搬送部材が構成される。これによって、搬送部材の外周部における現像剤の搬送速度と、内周部における現像剤の搬送速度との速度比を、好適な速度比にすることができ、トナーへの摩擦をより抑えることができる。
また本発明によれば、各搬送羽根は、第1仮想螺線の12分の1周期以上4分の1周期以下の部分に沿って設けられるので、現像剤の搬送性と、トナーの拡散性とを両立させることができる。
また本発明によれば、上記現像装置を備えるので、画像濃度むらを抑えて画像を形成する画像形成装置を提供できる。
画像形成装置100の構成を示す模式図である。 トナー補給装置22の構成を示す模式図である。 図2のC−C’を切断面線とするトナー補給装置22の断面図である。 現像装置2の構成を示す模式図である。 図4のA−A’を切断面線とする現像装置2の断面図である。 図4のB−B’を切断面線とする現像装置2の断面図である。 2分の1周期の螺旋羽根面について説明するための図である。 第1搬送部材120の斜視図である。 第1搬送部材120の側面図である。 第1搬送部材120の正面図である。 2分の1周期のねじり羽根面について説明するための図である。 第1搬送部材130の斜視図である。 第1搬送部材130の側面図である。 第1搬送部材130の正面図である。
以下では、本発明に係る現像装置の実施形態である現像装置2、および本発明に係る画像形成装置の実施形態である画像形成装置100について説明する。図1は、画像形成装置100の構成を示す模式図である。
画像形成装置100は、外部から伝達される画像データに応じて所定の記録媒体(記録用紙など)に多色または単色の画像を形成する装置である。なお、画像形成装置100の鉛直方向上方にスキャナなどの画像読取部を設けて、該画像読取部によって得られた画像データに基づいて画像を形成するように、画像形成装置100を構成してもよい。
画像形成装置100は、現像装置2が収容されるトナー像形成部100Aと、定着装置12が収容される定着部100Bとを備える。トナー像形成部100Aと定着部100Bとの間には、定着装置12によって生じた熱がトナー像形成部100Aに伝わらないように断熱する隔壁30が設けられる。また、画像形成装置100は、給紙トレイ10、手差しトレイ20、シート搬送路S、および排紙トレイ15を備える。
トナー像形成部100Aは、感光体ドラム3(3c,3m,3y,3k)と、帯電器5(5c,5m,5y,5k)と、露光ユニット1と、現像装置2(2c,2m,2y,2k)と、トナー補給装置22(22c,22m,22y,22k)と、トナー搬送パイプ102(102c,102m,102y,102k)と、クリーナユニット4(4c,4m,4y,4k)と、中間転写ベルトユニット8と、転写ローラ11とを収容している。なお、参照符号の末尾のc,m,y,kの各符号は、cがシアン画像形成用の部材であり、mがマゼンタ画像形成用の部材であり、yがイエロー画像形成用の部材であり、kが黒画像形成用の部材であることをそれぞれ示す符号である。
画像形成装置100に入力されるシアン(c)、マゼンタ(m)、イエロー(y)、および黒(k)の色成分ごとの画像データに基づいて、各感光体ドラム3(3c、3m、3y、3k)の表面に、シアントナー画像、マゼンタトナー画像、イエロートナー画像、黒トナー画像がそれぞれ形成され、形成された各トナー画像が中間転写ベルトユニット8上で重ねられることによって、カラー画像が形成される。
感光体ドラム3は、軸線回りに回転駆動が可能となるように図示しない駆動部によって支持される、円筒状部材である。感光体ドラム3は、図示しない導電性基体と、該導電性基体の表面に形成される感光層とを含む。感光層は、光を照射されることによって導電性を示す部材である。感光体ドラム3の感光層の表面には、帯電器5による帯電、および露光ユニット1による露光により、静電潜像とよばれる電気的な画像が形成される。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させる装置である。本実施形態では、帯電器5として接触ローラ型の帯電器を用いるけれども、接触ブラシ型の帯電器や、非接触チャージャー型の帯電器などを用いてもよい。
露光ユニット1は、感光体ドラム3の表面に、画像データに応じた光を照射する装置である。露光ユニット1は、入力された画像データに応じて、帯電された感光体ドラム3を露光することによって、感光体ドラム3の表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。本実施形態では、露光ユニット1としてレーザ照射部および反射ミラーを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)を用いるけれども、発光素子をアレイ状に並べたEL(エレクトロルミネッセンス)や、LED書込みヘッドを用いてもよい。
現像装置2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像をトナーによって顕像化することで、感光体ドラム3上にトナー像を形成する装置である。現像装置2の鉛直方向上部には、トナー搬送パイプ102が接続される。現像装置2の詳細については後述する。
トナー補給装置22は、現像装置2よりも鉛直方向上方に配され、未使用のトナーを貯蔵する。トナー補給装置22の鉛直方向下部にはトナー搬送パイプ102が接続される。トナー補給装置22は、トナー搬送パイプ102を介して、現像装置2へトナーを供給する。トナー補給装置22の詳細については後述する。
クリーナユニット4は、現像およびトナー像の転写後に、感光体ドラム3の表面に残留しているトナーを除去し、回収する装置である。
中間転写ベルトユニット8は、感光体ドラム3の鉛直方向上方に配置される。中間転写ベルトユニット8は、中間転写ローラ6(6c,6m,6y,6k)、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルト従動ローラ72、および中間転写ベルトクリーニングユニット9を備える。
中間転写ベルト駆動ローラ71、および中間転写ベルト従動ローラ72は、中間転写ベルト7を張架し、矢印B方向に中間転写ベルト7を回転駆動させる部材である。
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3に接触するように設けられる。中間転写ベルト7上には、感光体ドラム3上に形成された各色成分のトナー像が順次重ねて転写されることによって、カラーのトナー像(多色トナー像)が形成される。中間転写ベルト7は、たとえば、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成される。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム3と対向する位置に回転可能に支持される。中間転写ローラ6には感光体ドラム3上のトナー像を中間転写ベルト7上に転写するための転写バイアスが印加される。中間転写ローラ6は、たとえば、直径が8mm〜10mmの金属(ステンレスなど)からなる軸をベースとして形成され、表面が導電性の弾性材(エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、発泡ウレタンなど)により覆われる。この導電性の弾性材によって、中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では、ローラ形状の中間転写ローラ6を用いるけれども、ブラシ状のものを用いてもよい。
中間転写ベルトクリーニングユニット9は、中間転写ベルト7から記録媒体へ転写されずに中間転写ベルト7上に残存したトナーを除去し回収するための部材である。中間転写ベルトクリーニングユニット9は、中間転写ベルト7に接触するクリーニングブレードを備える。クリーニングブレードは、中間転写ベルト7を挟んで中間転写ベルト従動ローラ72に対向する位置に設けられる。
転写ローラ11は、中間転写ベルト駆動ローラ71に対向する位置に設けられ、中間転写ベルト駆動ローラ71とともに転写ニップを形成する。転写ローラ11には所定の電圧が印加される。この電圧により、転写ニップに搬送された記録媒体には、中間転写ベルト上に積層されたトナー像が転写される。転写ニップを定常的に得るために、転写ローラ11、および中間転写ベルト駆動ローラ71のいずれか一方は金属などの硬質材料から形成され、他方は弾性ローラなどの軟質材料(弾性ゴムローラ、発泡性樹脂ローラなど)から形成される。
給紙トレイ10は、画像形成に使用する記録媒体(記録用紙など)を蓄積しておくためのものであり、露光ユニット1の鉛直方向下方に設けられる。手差しトレイ20は、画像形成に使用する記録媒体を蓄積しておくためのものである。
排紙トレイ15は、印刷済みの記録媒体をフェイスダウンで載置するためのものであり、画像形成装置100の鉛直方向上部に設けられる。
シート搬送路Sは、給紙トレイ10または手差しトレイ20に蓄積される記録媒体を転写ニップおよび定着装置12を経由させて排紙トレイ15に案内するためのものである。シート搬送路Sには、ピックアップローラ16(16a,16b)、レジストローラ14、搬送ローラ25(25a,25b,25c,25d,25e,25f,25g,25h)が配置される。
ピックアップローラ16aは、給紙トレイ10の端部に備えられ、給紙トレイ10から記録媒体を1枚ずつシート搬送路Sに供給する呼込みローラである。ピックアップローラ16bは、手差しトレイ20の近傍に備えられ、手差しトレイ20から記録媒体を1枚ずつシート搬送路Sに供給する呼込みローラである。
搬送ローラ25は、記録媒体を搬送するための小型のローラ対であり、シート搬送路Sに沿って複数設けられる。
レジストローラ14は、搬送された記録媒体を一旦保持し、記録媒体の先端と中間転写ベルト7上の積層されたトナー像の先端とが整合するタイミングで、記録媒体を転写ニップに搬送する部材である。転写ニップにおいてトナー像が転写された記録媒体は、定着装置12に搬送される。
定着部100Bには、定着装置12が収容される。定着装置12は、ヒートローラ81および加圧ローラ82を備える。ヒートローラ81は、所定の定着温度となるように図示しない制御部によって制御される。制御部は、図示しない温度検出器からの検出信号に基づいてヒートローラ81の温度を制御する。加圧ローラ82は、ヒートローラ81に圧接するローラである。
ヒートローラ81は、加圧ローラ82とともに記録媒体を加熱しながら挟持することにより、トナー像を溶融させて記録媒体上に定着させる。なお、トナー像が定着された記録媒体は、搬送ローラ25cによってフェイスダウンで排紙トレイ15上に排出される。
図2は、トナー補給装置22の構成を示す模式図である。図3は、図2のC−C’を切断面線とするトナー補給装置22の断面図である。トナー補給装置22は、トナー収容容器121、トナー攪拌部材125、トナー排出部材122、およびトナー排出口123を含む。トナー補給装置22は、トナー排出部材122を回転させることによって、トナー排出口123からトナー搬送パイプ102を介して、現像装置2へトナーを供給する。
トナー収容容器121は、内部空間を有する略半円筒状の容器であり、トナー攪拌部材125、およびトナー排出部材122を回転自在に支持し、トナーを収容する。トナー排出口123は、トナー排出部材122の鉛直方向下部、かつ、軸方向中央部付近に設けられる略矩形状の開口部であり、トナー搬送パイプ102に臨む位置に配置される。
トナー攪拌部材125は、回転基体125aと、回転基体125aに設けられるトナー汲上げ部材125bとを含む。回転基体125aが軸線を中心に回転することにより、トナー汲上げ部材125bは、トナー収容容器121内に収容されるトナーを攪拌しながら、トナー収容容器121内のトナーを汲み上げてトナー排出部材122へ搬送する。トナー汲上げ部材125bは、可撓性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)シートからなり、回転基体125aの両端に取り付けられる。
トナー排出部材122は、トナー収容容器121内のトナーをトナー排出口123から現像装置2に供給する部材である。トナー排出部材122は、トナー排出羽根122aとトナー排出部材回転軸122bとを含むオーガスクリューと、トナー排出部材回転ギア122cとによって構成される。トナー排出部材122は、図示しないトナー排出部材駆動モータによって回転駆動する。オーガスクリューによって、トナー排出部材122の軸方向両端からトナー排出口123に向けて、トナーが搬送される。
トナー排出部材122とトナー攪拌部材125との間には、トナー排出部材隔壁124が設けられる。トナー排出部材隔壁124によって、トナー排出部材122の周辺に適量のトナーを保持できる。
図4は、現像装置2の構成を示す模式図である。図5は、図4におけるA−A’を切断面線とする現像装置2の断面図である。図6は、図4におけるB−B’を切断面線とする現像装置2の断面図である。現像装置2は、現像槽111と、第1搬送部材112と、第2搬送部材113と、現像ローラ114と、現像槽カバー115と、トナー補給口115aと、ドクターブレード116と、仕切り板117と、トナー濃度検知センサ119とを含む。現像装置2は、現像槽111内のトナーを、現像ローラ114によって感光体ドラム3の表面に供給して、感光体ドラム3の表面に形成された静電潜像を顕像化する装置である。
現像槽111は、現像剤を収容する容器状部材である。現像剤としては、トナーのみからなる1成分現像剤であっても、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤であってもよい。現像槽111には、第1搬送部材112、第2搬送部材113、現像ローラ114、現像槽カバー115、ドクターブレード116、仕切り板117、およびトナー濃度検知センサ119が設けられる。
現像ローラ114は、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動するマグネットローラであり、現像槽111の現像剤を表面に汲み上げて担持し、該表面に担持している現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム3に供給する。現像ローラ114は、感光体ドラム3に対向する位置に設けられる。現像ローラ114には、図示しない電源が接続され、現像バイアス電圧が印加される。現像ローラ114に担持されたトナーは、感光体ドラム3との最近接部分(現像ニップ部N)において、現像バイアス電圧によって、感光体ドラム3へ移動する。
ドクターブレード116は、現像ローラ114の表面に近接する位置に設けられ、現像ローラ114に担持される現像剤の量を規制する。ドクターブレード116は、現像ローラ114の軸線方向に平行に延びる矩形板状部材であり、その幅方向の一端116bが現像槽カバー115によって支持され、かつ他端116aが現像ローラ114表面に対して間隙を有して設けられる。ドクターブレード116の材料としては、ステンレス鋼や、アルミニウム、合成樹脂などを使用できる。
トナー濃度検知センサ119は、現像槽111底面において、第2搬送部材113の鉛直方向下方かつ現像剤搬送方向略中央部に装着され、センサ面が現像槽111の内部空間に露出するように設けられる。トナー濃度検知センサ119は、図示しないトナー濃度制御部に電気的に接続される。
トナー濃度制御部は、トナー濃度検知センサ119が検知するトナー濃度測定値に応じて、トナー排出部材122を回転駆動させ、トナー排出口123を介して現像槽111内部にトナーを供給するように制御する。トナー濃度制御部は、トナー濃度検知センサ119によるトナー濃度測定値がトナー濃度設定値よりも低いと判定すると、トナー排出部材122を回転駆動させる駆動部に制御信号を送り、トナー排出部材122を回転駆動させる。
トナー濃度検知センサ119には一般的なトナー濃度検知センサを使用できる。トナー濃度検知センサ119としては、たとえば、透過光検知センサ、反射光検知センサ、透磁率検知センサなどが挙げられる。これらの中でも、透磁率検知センサが好ましい。
本実施形態では、トナー濃度検知センサ119として透磁率検知センサが用いられる。トナー濃度検知センサ119(透磁率検知センサ)には、図示しない電源が接続される。電源は、トナー濃度検知センサ119を駆動させるための駆動電圧、およびトナー濃度の検知結果をトナー濃度制御部に出力するための制御電圧を、トナー濃度検知センサ119に印加する。電源によるトナー濃度検知センサ119への電圧の印加は、図示しない制御部によって制御される。トナー濃度検知センサ119は、制御電圧の印加を受けてトナー濃度の検知結果を出力電圧値として出力する型式のセンサであり、基本的に出力電圧の中央値近傍の感度が良いため、その付近の出力電圧が得られるような制御電圧を印加して用いられる。このような型式の透磁率検知センサは市販されており、たとえば、TS−L(商品名、TDK株式会社製)、TS−A(商品名、TDK株式会社製)、TS−K(商品名、TDK株式会社製)などが挙げられる。
現像槽カバー115は、現像槽111の鉛直方向上側に、取り外し可能に設けられる。現像槽カバー115には、現像槽111内に未使用のトナーを補給するためのトナー補給口115aが形成される。トナー補給装置22に収容されているトナーは、トナー搬送パイプ102およびトナー補給口115aを介して現像槽111内に補給される。
現像槽111には、第1搬送部材112と、第2搬送部材113と、第1搬送部材112と第2搬送部材113との間の仕切り板117とが設けられる。
第1搬送部材112および第2搬送部材113は、互いの軸線同士が平行になるように、仕切り板117を挟んで並列して設けられる。第1搬送部材112は、現像槽111の長手方向における一方向である、矢印X方向に現像剤を搬送し、第2搬送部材113は、矢印X方向とは反対方向である矢印Y方向に現像剤を搬送する。
第1搬送部材112は、複数の第1搬送羽根112aと第1回転軸112bと第1搬送ギア112cとを含む。第1搬送部材112は、モータなどの駆動部によって回転駆動することで、現像剤を矢印X方向へと搬送する。第1搬送部材112の詳細については後述する。
第2搬送部材113は、複数の第2搬送羽根113aと第2回転軸113bと第2搬送ギア113cとを含み、第1搬送部材112と同様に構成される。第2搬送部材113は、モータなどの駆動部によって回転駆動することにより現像剤を矢印Y方向へと搬送する。なお、第2搬送部材113は、後述する第1搬送部材120と同様に構成されてもよいし、第1搬送部材130と同様に構成されてもよい。また、本実施形態においては、第2搬送部材113は第1搬送部材112と同様に構成されるけれども、他の実施形態としては、第1搬送部材112と第2搬送部材113とのうちのいずれか一方が、トナー排出部材122のようなオーガスクリューであってもよい。
仕切り板117は、第1搬送部材112および第2搬送部材113の軸線方向に平行に延設される。現像槽111の内部空間は、仕切り板117によって、第1搬送部材112が配置される第1搬送路Pと、第2搬送部材113が配置される第2搬送路Qとに区画される。
仕切り板117は、第1搬送部材112および第2搬送部材113の軸線方向における両端部において、現像槽111の内側壁面から離間して配置される。したがって、第1搬送路Pと第2搬送路Qとは、第1搬送部材112および第2搬送部材113の軸線方向の両端部付近において連通する。第1搬送部材112による現像剤搬送方向(矢印X方向)の下流において、第1搬送路Pと第2搬送路Qとを連通する連通路を第1連通路aと称する。また、第2搬送部材113による現像剤搬送方向(矢印Y方向)の下流において、第1搬送路Pと第2搬送路Qとを連通する連通路を第2連通路bと称する。
トナー補給口115aは、第1搬送路P内の領域において第2連通路b付近に形成される。したがって、第1搬送路Pにおいて、現像剤搬送方向(矢印X方向)上流側にトナーが補給されることになる。
現像剤は、現像槽111において、第1搬送路Pと第1連通路aと第2搬送路Qと第2連通路bとを、第1搬送路P→第1連通路a→第2搬送路Q→第2連通路b、という順序で循環移動する。そして、現像剤は、第2搬送路Qにおいて、現像ローラ114によって現像ローラ114の表面に担持されて汲み上げられ、汲み上げられた現像剤中のトナーが感光体ドラム3へと移動して、順次消費される。トナーが消費されると、未使用のトナーがトナー補給口115aから第1搬送路Pへ補給される。補給されたトナーは、第1搬送路Pにおいて、補給前から存在する現像剤中に拡散する。
以下では、第1搬送部材112について詳細に説明する。第1搬送部材112は、上述したように、第1搬送羽根112aと、第1回転軸112bと、第1搬送ギア112cとを含む。第1搬送羽根112a、第1回転軸112b、および第1搬送ギア112cは、たとえば、ポリエチレンや、ポリプロピレン、ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂)などの材料から形成される。第1回転軸112bは円柱状部材であり、円柱の半径rは2mm〜10mmの範囲内で適宜設定できる。第1回転軸112bは、図示しない駆動部、および第1搬送ギア112cによって、200rpm〜500rpmで回転する。
第1搬送羽根112aは、第1回転軸112bの回転に伴って回転することにより、第1搬送路Pの現像剤を矢印X方向に搬送する。第1搬送羽根112aは、第1回転軸112bの外周を取り巻いて所定のリード角θで第1回転軸112bの軸線方向に進む不図示の第1仮想螺線に沿って、設けられる。螺線において「リード角」とは、該螺線上の任意の点における接線と、該螺線が取り巻く仮想的な円柱の軸線方向に垂直な面へ該接線を射影した直線と、がなす角である。リード角は、0°より大きく90°より小さい角度である。リード角θは、たとえば20°〜70°の範囲内で適宜設定できる。
第1仮想螺線は、一続きの螺線であってもよいし、多重螺線であってもよい。各第1搬送羽根112aは、第1仮想螺線の1周期未満の部分に沿って設けられる。本実施形態では、各第1搬送羽根112aは、すべて同一形状の螺旋羽根片からなり、第1仮想螺線の4分の1周期の部分に沿って設けられる。
本発明において、「螺旋羽根片」とは、概略的にはオーガスクリューの羽根部分をオーガスクリューの軸線を含む面で分割したような形状の部材であり、より詳細には螺旋羽根面を主面とする部材である。本発明において、「螺旋羽根面」とは、仮想円柱K(半径をrとする)の側面上を取り巻く1つの螺線C(リード角をθとする)の1周期未満の部分に沿って、1つの線分Lを、仮想円柱Kの径方向における該線分Lの長さm、および取付角度αを保ったまま、仮想円柱Kの軸線に平行な一方向Aに移動させたときの、該線分Lの軌跡がなす面である。「取付角度α」とは、仮想円柱Kの軸線と線分Lとを含む面において、該線分Lと、該線分Lと仮想円柱Kとの接点から一方向Aに伸びる半直線と、のなす角度であって、0°より大きく180°より小さい角度である。
以下に、螺旋羽根面の一例として、螺線の2分の1周期の部分に沿って線分を移動させたときの螺旋羽根面(「2分の1周期の螺旋羽根面」と表す。他の周期についても同様)を示す。図7は、2分の1周期の螺旋羽根面について説明するための図である。図7(a)は、仮想円柱Kの側面と、仮想円柱Kの側面上の螺線Cと、螺線C上を一方向Aに移動する線分Lの開始位置および終了位置と、を示している。図7(a)の紙面において左側に示す線分Lは移動の際の開始位置を示し、右側に示す線分Lは終了位置を示している。図7(a)に示すように、仮想円柱Kの径方向における線分Lの長さmと、取付角度α(図7ではα=90°)とを一定に保ちながら、螺線Cに沿って一方向Aに、線分Lを移動させるとき、該線分Lの軌跡は図7(b)に示す螺旋羽根面nとなる。図7(b)において斜線部で示す面が、螺旋羽根面nである。
図7(b)に示すように、螺旋羽根面nの外周部は、仮想円柱Kと軸線が一致する仮想円柱Kを取り巻く螺線C(リード角をθとする)に沿う。仮想円柱Kの半径Rは、仮想円柱Kの半径rと、仮想円柱Kの径方向における線分Lの長さmと、の和に等しい。仮想円柱Kの側面を展開した矩形tと、仮想円柱Kの側面を展開した矩形tとを図7(c)に示す。図7(c)に示すように、矩形t,tにおいて螺線C,Cに対応する線は、各矩形t,t中で斜めに延びる線分q,qになる。この2つの線分q,qはそれぞれ、2分の1周期の螺旋羽根面nの内周部に沿う螺線Cおよび外周部に沿う螺線Cに対応するので、矩形t,tの横方向Xにおいて、この2つの線分q,qの長さは、それぞれ矩形t,tの横の辺の長さの半分となる。また、図7(c)に示すように、螺線C,Cの一方向Aにおける長さは等しいので、矩形t,tの縦方向Yにおいて、この2つの線分q,qの長さは等しくなる。これによって、螺旋羽根面を搬送方向下流側に有する搬送部材を軸線回りに回転させた場合、縦方向Yにおいて2つの線分q,qの長さが等しいので、該搬送部材の外周部側での現像剤の搬送速度と、内周部側での現像剤の搬送速度とは略同一になる。
また、この2つの線分q,qと矩形t,tの横の辺とのなす角度は、それぞれリード角θ,θである。縦方向Yにおける2つの線分q,qの長さLY1を、θやθを用いて表わすと、LY1=π・r・tanθ=π・R・tanθ(式中、πは円周率を表す)となる。また、θをθで表わすと、θ=tan−1(r・tanθ/R)となる。
第1搬送羽根112aとして用いられる場合、螺旋羽根片は、仮想円柱Kの半径rが第1回転軸112bの半径rに等しく、かつ、螺線Cのリード角θが第1仮想螺線のリード角θに等しくなるように構成される。さらに、螺旋羽根片は、螺旋羽根面が搬送方向(矢印X方向)下流側になり、かつ、該螺旋羽根片の内周部に沿う螺線Cが第1仮想螺線に一致するように設けられる。このように構成されてさえいれば、螺旋羽根片はどのような形状であってもよい。たとえば、取付角度αは90°でなくともよく、30°〜150°の範囲内で適宜設定できる。また、リード角θは、たとえば20°〜70°の範囲内で適宜設定できる。また、仮想円柱Kの径方向における線分Lの長さm、すなわち、径方向における螺旋羽根片の長さは、たとえば2mm〜20mmの範囲内で適宜設定できる。
本実施形態では、各第1搬送羽根112aは、4分の1周期の螺旋羽根面を有する螺旋羽根片であり、互いに、第1回転軸112bの軸線方向において離間するように設けられる。このように、各第1搬送羽根112aが互いに離間するように設けられるので、隣接する第1搬送羽根112a同士の間にトナーが通過できる隙間Gが形成され、トナーはこの隙間Gを通って、第1回転軸112bの軸線方向に拡散し易くなっている。したがって、現像槽111中のトナーが局所的に消費されたり、未使用のトナーが供給されたりしても、トナーは速やかに拡散し、現像剤中にトナー濃度のむらが生じ難くなるので、画像濃度むらを抑えることができる。
隣接する第1搬送羽根112aの前記軸線方向における間隔は、0.5mm〜10mmの範囲内で適宜設定できる。また、各第1搬送羽根112aは、第1回転軸112bの周方向において離間していてもよい。隣接する第1搬送羽根112aの前記周方向における間隔は、0mm〜10mmの範囲内で適宜設定できる。周方向における間隔が0mmの場合には、隣接する第1搬送羽根112aが、周方向において接する場合だけでなく、周方向において重なる場合も含まれる。本実施形態では、隣接する第1搬送羽根112a同士の間隔はすべて等しく、前記軸線方向において2mm離間し、前記周方向において接するように設けられる。このように第1搬送羽根112aを等間隔に設けることで、現像剤の搬送時に現像剤に掛かる負荷を分散させることができる。また、このように隣接する第1搬送羽根112aが前記周方向において接するか、または重なるように設けられる場合、第1搬送部材112に対して前記軸線方向に離間した位置から該第1搬送部材112を見たときに、図4に示すように、第1搬送羽根112aは第1回転軸112bの周囲を囲む円環を構成する。このような円環を構成するように第1搬送羽根112aを設けることで、現像剤の搬送時に現像剤に掛かる負荷を、より分散させることができる。
また、第1搬送部材112は、複数の第1搬送羽根112aを備えているので、1つの第1搬送羽根112aが破損したとしても、破損した第1搬送羽根112aのみを取り換えることができ、第1搬送部材112を容易に補修することができる。
次に、本発明の第2実施形態として、第1搬送部材112の代わりに設けられる第1搬送部材120について説明する。図8は、第1搬送部材120の斜視図である。図9は、第1搬送部材120の側面図である。図10は、第1搬送部材120の正面図である。第1搬送部材120は、複数の第1搬送羽根120aと、第1回転軸112bと、図示しない第1搬送ギアとを含む。第1搬送羽根120a、第1回転軸112b、および第1搬送ギアは、たとえば、ポリエチレンや、ポリプロピレン、ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂などの材料から形成される。
第1搬送羽根120aは、第1回転軸112bの回転に伴って回転することにより、第1搬送路Pの現像剤を矢印X方向に搬送する。第1搬送羽根120aは、第1回転軸112bの外周を取り巻いて所定のリード角θで第1回転軸112bの軸線方向に進む不図示の第1仮想螺線に沿って、設けられる。また、第1搬送羽根120aは、その外周部が不図示の第2仮想螺線に沿うように設けられる。第1搬送羽根120aの外周部とは、該第1搬送羽根120aにおいて第1回転軸112bから最も離間した部分である。第2仮想螺線とは、第1回転軸112bと軸線が一致する仮想的な円柱を取り巻いて所定のリード角θで第1回転軸112bの軸線方向に進む螺線であって、第2仮想螺線が取り巻く仮想的な円柱の半径をR(>r)とするときに、下記式(1)を満たすような螺線である。
0[°]<θ[°]<tan−1(r・tanθ/R)[°]<90[°]
…(1)
第1仮想螺線のリード角θは、たとえば20°〜70°の範囲内で適宜設定でき、第2仮想螺線のリード角θは、たとえば0°〜60°の範囲内で適宜設定できる。第1仮想螺線は、一続きの螺線であってもよいし、多重螺線であってもよい。また、第2仮想螺線は、一続きの螺線であってもよいし、多重螺線であってもよい。各第1搬送羽根120aは、第1仮想螺線の1周期未満の部分に沿って設けられる。本実施形態では、各第1搬送羽根120aは、すべて同一形状のねじり羽根からなり、第1仮想螺線の6分の1周期の部分に沿って設けられる。
本発明において、「ねじり羽根」とは、概略的には螺旋羽根片をねじったような形状の部材であり、より詳細には、ねじり羽根面を主面とする部材である。本発明において、「ねじり羽根面」とは、仮想円柱Kの側面上を取り巻く1つの螺線C(リード角をθとする)の1周期未満の部分に沿って、1つの線分Lを、仮想円柱Kの径方向における該線分Lの長さを保ったまま、取付角度βを連続的に一定の割合で大きくなるように変化させながら、仮想円柱Kの軸線に平行な一方向Aに移動させたときの、該線分Lの軌跡がなす面である。「取付角度β」とは、仮想円柱Kの軸線と線分Lとを含む面において、該線分Lと、該線分Lと仮想円柱Kとの接点から一方向Aに延びる半直線と、のなす角度であって、0°より大きく180°より小さい角度である。
以下に、ねじり羽根面の一例として、螺線の2分の1周期の部分に沿って線分を移動させたときのねじり羽根面(「2分の1周期のねじり羽根面」と表す。他の周期についても同様)を示す。図11は、2分の1周期のねじり羽根面について説明するための図である。図11(a)は、仮想円柱Kの側面と、仮想円柱Kの側面上の螺線Cと、螺線C上を一方向Aに移動する線分Lの開始位置および終了位置と、を示している。図11(a)の紙面において左側に示す線分Lは移動の際の開始位置を示し、右側に示す線分Lは終了位置を示している。図11(a)に示すように、仮想円柱Kの径方向における線分Lの長さmを保ったまま、取付角度βを連続的に一定の割合で大きくなるように変化させながら(図11では、開始位置においてβ=60°、終了位置においてβ=120°)、螺線Cに沿って一方向Aに、線分Lを移動させるとき、該線分Lの軌跡は図11(b)に示すねじり羽根面nとなる。図11(b)において斜線部で示す面が、ねじり羽根面nである。
図11(b)に示すように、ねじり羽根面nの外周部は、仮想円柱Kと軸線が一致する仮想円柱Kを取り巻く螺線C(リード角をθとする)に沿う。仮想円柱Kの半径Rは、仮想円柱Kの半径rと、仮想円柱Kの径方向における線分Lの長さmと、の和に等しい。仮想円柱Kの側面を展開した矩形tと、仮想円柱Kの側面を展開した矩形tとを図11(c)に示す。図11(c)に示すように、矩形t,tにおいて螺線C,Cに対応する線は、各矩形t,t中で斜めに延びる線分q,qとなる。この2つの線分q,qはそれぞれ、2分の1周期のねじり羽根面nの内周部に沿う螺線Cおよび外周部に沿う螺線Cに対応するので、矩形t,tの横方向Xにおいて、この2つの線分q,qの長さは、それぞれ矩形t,tの横の辺の長さの半分になる。また、図11(c)に示すように、取付角度βが終了位置で大きくなることに起因して、螺線Cの一方向Aにおける長さは、螺線Cの一方向Aにおける長さよりも大きくなるので、矩形t,tの縦方向Yにおいて、螺線Cに対応する線分qの方が、螺線Cに対応する線分qよりも長くなる。これによって、ねじり羽根面を搬送方向下流側に有する搬送部材を軸線回りに回転させた場合、縦方向Yにおいて螺線Cに対応する線分qの方が短いので、該搬送部材の内周部側での現像剤の搬送速度よりも、外周部側での現像剤の搬送速度の方が遅くなる。
また、この2つの線分q,qと矩形t,tの横の辺とのなす角度は、それぞれリード角θ,θである。縦方向Yにおける線分qの長さLY1を、θを用いて表わすと、LY1=π・r・tanθ(式中、πは円周率を表す)となる。また、縦方向Yにおける線分qの長さLY2を、θを用いて表わすと、LY2=π・R・tanθ(式中、πは円周率を表す)となる。上述したように、LY1>LY2であるので、θ<tan−1(r・tanθ/R)となる。このことから、ねじり羽根面を搬送方向下流側に有する搬送部材は、θ<tan−1(r・tanθ/R)であるので、該搬送部材の内周部側での現像剤の搬送速度よりも外周部側での現像剤の搬送速度の方が遅くなることがわかる。
第1搬送羽根120aとして用いられる場合、ねじり羽根は、仮想円柱Kの半径rが第1回転軸112bの半径rに等しく、かつ、螺線Cのリード角θが第1仮想螺線のリード角θに等しくなるように構成される。また、ねじり羽根は、ねじり羽根面が搬送方向(矢印X方向)下流側になり、かつ、該ねじり羽根の内周部に沿う螺線Cが第1仮想螺線に一致するように設けられる。さらに、ねじり羽根は、該ねじり羽根の外周部に沿う螺線Cのリード角θが第2仮想螺線のリード角θに等しく、かつ、該螺線Cが第2仮想螺線に一致するように設けられる。
このように、本実施形態では、第1搬送羽根120aとしてねじり羽根を設けることで、θ<tan−1(r・tanθ/R)を満たすように構成している。これによって、現像剤の搬送速度は、第1搬送部材120の内周部側では速く、外周部側では遅くなる。したがって、外周部側のトナー、すなわち、第1搬送部材120と現像槽111内壁との隙間にあるトナーに、摩擦や圧力による凝集が生じることが抑えられるので、画像かぶりを抑えることができる。
上記のように構成されてさえいれば、ねじり羽根はどのような形状であってもよい。開始位置における取付角度βは60°である必要はなく、たとえば、20°〜150°の範囲内で適宜設定できる。また、終了位置における取付角度βは120°である必要はなく、たとえば、40°〜170°の範囲内で適宜設定できる。また、リード角θは、たとえば20°〜70°の範囲内で適宜設定でき、リード角θは、たとえば0°〜60°の範囲内で適宜設定できる。また、仮想円柱Kの径方向における線分Lの長さm、すなわち、径方向におけるねじり羽根の長さmは、たとえば2mm〜20mmの範囲内で適宜設定できる。
本実施形態では、各第1搬送羽根120aは、6分の1周期のねじり羽根面を有するねじり羽根であり、互いに、第1回転軸112bの軸線方向において離間するように設けられる。このように、各第1搬送羽根120aが互いに離間するように設けられるので、隣接する第1搬送羽根120a同士の間にトナーが通過できる隙間Gが形成され、トナーはこの隙間Gを通って、第1回転軸112bの軸線方向に拡散し易くなっている。したがって、現像槽111中のトナーが局所的に消費されたり、未使用のトナーが供給されたりしても、トナーは速やかに拡散し、現像剤中にトナー濃度のむらが生じ難くなるので、画像濃度むらを抑えることができる。
隣接する第1搬送羽根120aの前記軸線方向における間隔は、0.5mm〜10mmの範囲内で適宜設定できる。また、各第1搬送羽根120aは、第1回転軸112bの周方向において離間していてもよい。隣接する第1搬送羽根120aの前記周方向における間隔は、0mm〜10mmの範囲内で適宜設定できる。周方向における間隔が0mmの場合には、隣接する第1搬送羽根120aが、周方向において接する場合だけでなく、周方向において重なる場合も含まれる。本実施形態では、隣接する第1搬送羽根120a同士の間隔はすべて等しく、前記軸線方向において2mm離間し、前記周方向において接するように設けられる。このように第1搬送羽根120aを等間隔に設けることで、現像剤の搬送時に現像剤に掛かる負荷を分散させることができる。また、このように隣接する第1搬送羽根120aが前記周方向において接するか、または重なるように設けられる場合、第1搬送部材120に対して前記軸線方向に離間した位置から該第1搬送部材120を見たときに、図10に示すように、第1搬送羽根120aは第1回転軸112bの周囲を囲む円環を構成する。このような円環を構成するように第1搬送羽根120aを設けることで、現像剤の搬送時に現像剤に掛かる負荷を、より分散させることができる。
また、第1搬送部材120は、複数の第1搬送羽根120aを備えているので、1つの第1搬送羽根120aが破損したとしても、破損した第1搬送羽根120aのみを取り換えることができ、第1搬送部材120を容易に補修することができる。
また、本実施形態に係る第1搬送羽根120aはねじり羽根からなるので、現像剤に接する面が滑らかであり、段差が無い。したがって、現像剤の搬送速度は、第1搬送羽根120aの内周部から外周部にかけて、連続的に遅くなる。したがって、現像剤間に不連続な搬送速度差が生じないので、現像剤間の摩擦を抑えることができる。また、現像剤に接する面が滑らかであるので、現像剤の滞留を抑えることもできる。
次に、本発明の第3実施形態として、第1搬送部材112の代わりに設けられる第1搬送部材130について説明する。図12は、第1搬送部材130の斜視図である。図13は、第1搬送部材130の側面図である。図14は、第1搬送部材130の正面図である。第1搬送部材130は、複数の第1搬送羽根130aと、第1回転軸112bと、図示しない第1搬送ギアとを含む。第1搬送羽根130a、第1回転軸112b、および第1搬送ギアは、たとえば、ポリエチレンや、ポリプロピレン、ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂などの材料から形成される。
第1搬送羽根130aは、第1回転軸112bの回転に伴って回転することにより、第1搬送路Pの現像剤を矢印X方向に搬送する。第1搬送羽根130aは、第1回転軸112bの外周を取り巻いて所定のリード角θで第1回転軸112bの軸線方向に進む不図示の第1仮想螺線に沿って、設けられる。また、第1搬送羽根130aは、その外周部が不図示の第2仮想螺線に沿うように設けられる。第1搬送羽根130aの外周部とは、該第1搬送羽根130aにおいて第1回転軸112bから最も離間した部分である。第2仮想螺線とは、第1回転軸112bと軸線が一致する仮想的な円柱を取り巻いて所定のリード角θで第1回転軸112bの軸線方向に進む螺線であって、第2仮想螺線が取り巻く仮想的な円柱の半径をR(>r)とするときに、下記式(1)を満たすような螺線である。
0[°]<θ[°]<tan−1(r・tanθ/R)[°]<90[°]
…(1)
第1仮想螺線のリード角θは、たとえば20°〜70°の範囲内で適宜設定でき、第2仮想螺線のリード角θは、たとえば0°〜60°の範囲内で適宜設定できる。第1仮想螺線は、一続きの螺線であってもよいし、多重螺線であってもよい。また、第2仮想螺線は、一続きの螺線であってもよいし、多重螺線であってもよい。各第1搬送羽根130aは、第1仮想螺線の1周期未満の部分に沿って設けられる。本実施形態では、各第1搬送羽根130aは、第1仮想螺線の4分の1周期の部分に沿って設けられる。
本実施形態では、各第1搬送羽根130aは、すべて同一形状であり、下段螺旋羽根片130aaと、接続部130abと、上段螺旋羽根片130acとを含む多段螺旋羽根片(2段螺旋羽根片)からなる。本発明において、「多段螺旋羽根片」とは、一の螺旋羽根片の外周部に他の螺旋羽根片の内周部を接続した構造を含む部材であり、該一の螺旋羽根片の外周部に沿う螺線のリード角よりも、該他の螺旋羽根片の内周部に沿う螺線のリード角の方が小さくなるように設けられる部材である。本実施形態に係る第1搬送羽根130aは、下段螺旋羽根片130aaと上段螺旋羽根片130acとの2つの螺旋羽根片が、接続部130abを介して接続される構造であるけれども、3つ以上の螺旋羽根片が接続される構造であってもよい。接続部130abは、第1搬送羽根130aの強度を向上させるために設けられる。本実施形態では、接続部130abは、下段螺旋羽根片130aaと上段螺旋羽根片130acとの両方に垂直に設けられるけれども、これに限られない。また、接続部130abは、トナーの拡散性向上のために空孔や切欠きが設けられてもよい。
第1搬送羽根130aとして用いられる場合、多段螺旋羽根片の最も内周側の螺旋羽根片の内周部と第1回転軸112bとが接続される。また、多段螺旋羽根片は、最も内周側の螺旋羽根片の内周部に沿う螺線の取り巻く仮想円柱の半径が、第1回転軸112bの半径rに等しく、かつ、該螺線のリード角が第1仮想螺線のリード角θに等しくなるように構成される。また、多段螺旋羽根片は、各螺旋羽根面が搬送方向(矢印X方向)下流側になり、かつ、最も内周側の螺旋羽根片の内周部に沿う螺線が第1仮想螺線に一致するように設けられる。さらに、多段螺旋羽根片は、最も外周側の螺旋羽根片の外周部に沿う螺線のリード角が第2仮想螺線のリード角θに等しく、かつ、該螺線が第2仮想螺線に一致するように設けられる。
上記のように構成されてさえいれば、多段螺旋羽根片はどのような形状であってもよい。たとえば、多段螺旋羽根片に含まれる螺旋羽根片の取付角度は、20°〜150°の範囲内で適宜設定できる。また、多段螺旋羽根片に含まれる最も内周側の螺旋羽根片の内周部に沿う螺線は、たとえば20°〜70°の範囲内で適宜設定でき、最も外周側の螺旋羽根片の外周部に沿う螺線は、たとえば0°〜60°の範囲内で適宜設定でき、第1回転軸112bの径方向における多段螺旋羽根片の長さは、たとえば2mm〜20mmの範囲内で適宜設定できる。
たとえば、第1搬送羽根130aのような2段螺旋羽根片において、内周側の螺旋羽根片の内周部のリード角をθとし、内周側の螺旋羽根片の外周部のリード角をθとし、外周側の螺旋羽根片の内周部のリード角をθとし、外周側の螺旋羽根片の外周部のリード角をθとすると、θ>θ>θ>θである。また、第1仮想螺線が取り巻く仮想円柱の半径をrとし、内周側の螺旋羽根片の外周部に沿う螺線が取り巻く仮想円柱の半径をrとすると、第1実施形態で説明したように、θ=tan−1(r・tanθ/r)が成り立つ。また、第2仮想螺線が取り巻く仮想円柱の半径をRとすると、θ=tan−1(R・tanθ/r)が成り立つ。したがって、θ>θから、tan−1(r・tanθ/r)>tan−1(R・tanθ/r)となる。これから、r・tanθ/r>R・tanθ/rとなり、θ<tan−1(r・tanθ/R)となる。この式は、3段以上の多段螺旋羽根片においても成り立つ。
このように、本実施形態では、第1搬送羽根130aとして多段螺旋羽根片を設けることで、θ<tan−1(r・tanθ/R)を満たすように構成している。これによって、現像剤の搬送速度は、第1搬送部材130の内周部側では速く、外周部側では遅くなる。したがって、外周部側のトナー、すなわち、第1搬送部材130と現像槽111内壁との隙間にあるトナーに、摩擦や圧力による凝集が生じることが抑えられるので、画像かぶりを抑えることができる。
本実施形態では、各第1搬送羽根130aは、4分の1周期の螺旋羽根片を有する下段螺旋羽根片130aaと、4分の1周期の螺旋羽根片を有する上段螺旋羽根片130acとが接続された構造である。また、各第1搬送羽根130aは、互いに、第1回転軸112bの軸線方向において離間するように設けられる。このように、各第1搬送羽根130aが互いに離間するように設けられるので、隣接する第1搬送羽根130a同士の間にトナーが通過できる隙間Gが形成され、トナーはこの隙間Gを通って、第1回転軸112bの軸線方向に拡散し易くなっている。したがって、現像槽111中のトナーが局所的に消費されたり、未使用のトナーが供給されたりしても、トナーは速やかに拡散し、現像剤中にトナー濃度のむらが生じ難くなるので、画像濃度むらを抑えることができる。
隣接する第1搬送羽根130aの前記軸線方向における間隔は、0.5mm〜10mmの範囲内で適宜設定できる。また、各第1搬送羽根130aは、第1回転軸112bの周方向において離間していてもよい。隣接する第1搬送羽根130aの前記周方向における間隔は、0mm〜10mmの範囲内で適宜設定できる。周方向における間隔が0mmの場合には、隣接する第1搬送羽根130aが、周方向において接する場合だけでなく、周方向において重なる場合も含まれる。本実施形態では、隣接する第1搬送羽根130a同士の間隔はすべて等しく、前記軸線方向において2mm離間し、前記周方向において接するように設けられる。このように第1搬送羽根130aを等間隔に設けることで、現像剤の搬送時に現像剤に掛かる負荷を分散させることができる。また、このように隣接する第1搬送羽根130aが前記周方向において接するか、または重なるように設けられる場合、第1搬送部材130に対して前記軸線方向に離間した位置から該第1搬送部材130を見たときに、図14に示すように、第1搬送羽根130aは第1回転軸112bの周囲を囲む円環を構成する。このような円環を構成するように第1搬送羽根130aを設けることで、現像剤の搬送時に現像剤に掛かる負荷を、より分散させることができる。
また、第1搬送部材130は、複数の第1搬送羽根130aを備えているので、1つの第1搬送羽根130aが破損したとしても、破損した第1搬送羽根130aのみを取り換えることができ、第1搬送部材130を容易に補修することができる。また、本実施形態に係る第1搬送羽根130aは複数の螺旋羽根片を含むので、螺旋羽根片を交換することで容易に補修可能である。
また、上記第1〜第3実施形態のように、各第1搬送羽根112aは、第1仮想螺線の12分の1周期以上4分の1周期以下の部分に沿って設けられることが好ましい。このように構成することで、現像剤の搬送性と、トナーの拡散性とを両立させることができる。
また、上記第2、第3実施形態において、第1搬送部材120,130は、第2仮想螺線のリード角θが下記式(2)を満たすように構成されることが好ましい。
0[°]<tan−1(0.3・r・tanθ/R)[°]<θ[°]
<tan−1(0.7・r・tanθ/R)/2[°]<90[°]…(2)
たとえば、第1回転軸112bの半径rを3mmとし、第2仮想螺旋が取り巻く仮想円柱の半径Rを10mmとし、第1仮想螺旋のリード角θを55°とすると、7.32°<θ<16.7°となる。よって、たとえば、第2仮想螺旋のリード角θが15°となるように、第1搬送部材120,130を構成する。このように構成することで、第1搬送部材120,130の外周部における現像剤の搬送速度と、内周部における現像剤の搬送速度との速度比を、好適な速度比にすることができ、トナーへの摩擦をより抑えることができる。
第1搬送部材112,120,130の製造方法としては、第1搬送羽根112a,120a,130aの強度向上のために、予め、第1搬送部材112,120,130を軸線方向に所定の間隔で切断した形状の断片を作製し、該断片を順次金属棒に通して固定することによって、第1搬送部材112,120,130を作製することが好ましい。このように製造する場合、各断片において第1回転軸112bにあたる部分の中心には、前記金属棒が挿通される孔が形成される。このように、断片を複数接続して第1搬送部材112,120,130を製造することによって、各断片の設計が容易となるので、充分な強度を有する各断片を形成でき、これによって、充分な強度を有する第1搬送部材112,120,130を製造することができる。なお、各断片は、各第1搬送羽根112a,120a,130aの強度を保つために、各第1搬送羽根112a,120a,130aをそのまま含む形状であることが好ましい。すなわち、各断片は、第1搬送部材112,20,130を、各第1搬送羽根112a,120a,130aを切断しないように、軸線方向に所定の間隔で切断した形状であることが好ましい。
1 露光ユニット
2 現像装置
3,3c,3k,3m,3y 感光体ドラム
4,4c,4k,4m,4y クリーナユニット
5,5c,5k,5m,5y 帯電器
8 中間転写ベルトユニット
11 転写ローラ
12 定着装置
22 トナー補給装置
100 画像形成装置
111 現像槽
112,120,130 第1搬送部材
112a,120a,130a 第1搬送羽根
112b 第1回転軸
112c 第1搬送ギア
113 第2搬送部材
114 現像ローラ
130aa 下段螺旋羽根片
130ab 接続部
130ac 上段螺旋羽根片

Claims (7)

  1. 現像剤を収容する現像槽と、現像剤を搬送する搬送部材と、現像剤を担持する現像ローラと、を備えた現像装置において、
    前記搬送部材は、回転軸と、現像剤を前記回転軸の軸線方向に搬送する複数の搬送羽根であって、前記回転軸の外周を取り巻いて所定のリード角で前記軸線方向に進む第1仮想螺線に沿って設けられる複数の搬送羽根と、を含み、
    各搬送羽根は、互いに前記軸線方向に離間し、かつ、前記第1仮想螺線の1周期未満の部分に沿って設けられ
    前記搬送羽根は、該搬送羽根において前記回転軸から最も離間した部分である外周部が、前記回転軸と軸線が一致する仮想円柱を取り巻いて所定のリード角で前記軸線方向に進む第2仮想螺線であって、前記第1仮想螺線のリード角をθ とし、前記第2仮想螺線のリード角をθ とし、前記回転軸の半径をrとし、前記仮想円柱の半径をR(>r)とするときに、下記式(1)を満たすような第2仮想螺線に沿うように、設けられることを特徴とする現像装置。
    0[°]<θ [°]<tan −1 (r・tanθ /R)[°]<90[°]
    …(1)
  2. 前記搬送羽根において、隣接する搬送羽根同士の前記軸線方向における間隔は、すべて等しいことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記搬送羽根は、多段螺旋羽根片であることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記搬送羽根は、ねじり羽根であることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  5. 前記搬送部材は、前記第2仮想螺線のリード角θが下記式(2)を満たすように構成されることを特徴とする請求項のいずれか1つに記載の現像装置。
    0[°]<tan−1(0.3・r・tanθ/R)[°]<θ[°]
    <tan−1(0.7・r・tanθ/R)/2[°]<90[°]…(2)
  6. 前記搬送羽根は、それぞれが、前記第1仮想螺線の12分の1周期以上4分の1周期以下の部分に沿って設けられることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の現像装置。
  7. 電子写真方式の画像形成装置において、
    請求項1〜のいずれか1つに記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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