JP2013003395A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】循環搬送される二成分現像剤を効率的に冷却し、凝集を防止することを課題とする。
【解決手段】二成分現像剤を収容する現像槽と、対になって二成分現像剤を循環搬送する第1および第2現像剤搬送路と、第1および第2現像剤搬送路の内部にそれぞれ回転自在に設けられ、現像剤を一方向に搬送する第1および第2搬送部材と、第1現像剤搬送路内にある現像剤を第2現像剤搬送路へ導く第1連通路と、第2現像剤搬送路内にある現像剤を第1現像剤搬送路へ導く第2連通路と、第2現像剤搬送路内の現像剤を担持して感光体ドラムに供給する現像ローラーと、第1搬送部材を冷却する冷却媒体とを備える。第1搬送部材は、円筒状の回転筒と、回転筒の内壁に固定される内螺旋羽根とを有し、回転筒を回転させることにより、回転筒内部に導かれた現像剤を一方向に搬送し、冷却媒体は、回転筒の外周部表面に接触するように設けられたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、現像装置および画像形成装置に関し、特にトナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を用いた現像装置と、この現像装置を用いて画像形成を行う画像形成装置に関する。
従来、静電電子写真方式を利用した画像形成装置では、トナー補給装置により現像装置にトナーを補給して画像出力の連続運転を行うようになっている。このような画像形成装置は、一般に帯電、露光、現像、転写、定着、クリーニング、および除電の各工程によって画像形成を行う。
従来の画像形成装置では、まず、帯電装置によって回転駆動される感光体ドラムの表面を均一に帯電し(帯電工程)、露光装置によって帯電した感光体ドラム表面にレーザー光を照射して静電潜像を形成する(露光工程)。続いて、現像装置によって静電潜像を現像し、感光体ドラム表面上にトナー像を形成する(現像工程)。
その後、転写装置によって感光体ドラム上のトナー像を記録媒体上に転写し(転写工程)、定着装置によって加熱することによって、トナー像を記録媒体上に固定する(定着工程)。
次に、感光体ドラム表面上に残った転写残留トナーを、クリーニング装置により除去して所定の回収部に回収し(クリーニング工程)、クリーニングされた後の感光体ドラム表面から、除電装置により残留電荷を除去し、次の画像形成に備える(除電工程)。
感光体ドラム上の静電潜像を現像する現像剤としては、一般にトナーのみからなる一成分現像剤やトナーとキャリアとからなる二成分現像剤が用いられる。
一成分現像剤は、キャリアを使用しないことから、トナーとキャリアを均一に混合するための撹拌機構などを必要としないことから、現像装置がシンプルになるが、トナーの帯電量が安定しにくい等の欠点がある。
一方、二成分現像剤は、トナーとキャリアを均一に混合するための撹拌機構などを必要とすることから、現像装置が複雑になるが、帯電量の安定性や高速機への適合性に優れることから、高速画像形成装置やカラー画像形成装置によく使用されている。
また、近年、カラー化や高画質化を図る目的で、トナーの帯電安定性に優れる二成分現像剤が使用されることが多いが、さらなる印刷速度の高速化や、省エネルギー化に対する要望に対応するため、トナーの小粒径化や低融点化が図られている。
すなわち、溶融温度が低く、平均粒径が小さいトナー粒子が用いられる傾向にある。
しかし、溶融温度の低いトナーは、トナー粒子どうしが凝集しやすいという欠点がある。
たとえば、二成分現像剤を用いた現像装置では、二成分現像剤を撹拌しながら現像ローラの方向に向かって搬送することが行われるが、この攪拌時に発生するトナーとキャリアの摩擦熱によって現像装置の内部の温度が上昇し、現像剤の温度も上昇する。これにより、トナーの凝集体が発生し、現像剤の流動性が低下するので、画像濃度にムラが生じるという問題があった。
特に、表面に現像剤を担持してトナーを感光体ドラムに供給する現像ローラは、一般的に筒状筐体であり、その内部には気流の流れがないため、熱がこもりやすく、長時間使用すると、徐々に表面温度が上がり、表面に現像剤が融着してしまうという問題があった。
この現像ローラの温度上昇の問題に対しては、現像ローラ内部に、軸線方向に延びる中空の通路と、その通路内に送られた風を現像ローラの内周面側に導くための螺旋状の部材とを設けて、中空の軸から現像ローラ内部に風を送ることによって、現像ローラの温度上昇を抑えた現像装置が提案されている。(特許文献1参照)。
特開2002−229330号公報
しかし、このように現像ローラの内部に冷却風を送る場合、現像ローラ表面の温度上昇が低く抑えられることにより、現像ローラ近傍において現像装置の温度上昇を抑えることができるが、送風による熱交換は効率が悪いので、現像装置全体についての冷却効果は即効性がなかった。また、現像装置を長時間使用した場合などの高温環境下においては、その冷却効率は小さいので、搬送途中の現像剤の温度が上昇してしまうという問題があった。
二成分現像剤の温度が上昇すると、その中のトナー粒子が溶融して軟らかくなり、トナーの外添剤がトナー粒子の中に埋没することにより、現像剤の流動性が低下し、十分な画像濃度が得られなくなるという問題が生じる。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、二成分現像剤を冷却することにより、現像剤の凝集を防止して、画質の低下を防止する現像装置を提供することを目的とする。
この発明は、二成分現像剤を収容する現像槽と、前記現像槽内部を区分けする仕切り壁と、前記仕切り壁によって区分され、対になって前記二成分現像剤を循環搬送する第1現像剤搬送路および第2現像剤搬送路と、前記第1および第2現像剤搬送路の内部にそれぞれ回転自在に設けられ、二成分現像剤を一方向に搬送する第1搬送部材および第2搬送部材と、第1現像剤搬送路内にある二成分現像剤を第2現像剤搬送路へ導く第1連通路と、第2現像剤搬送路内にある二成分現像剤を第1現像剤搬送路へ導く第2連通路と、前記第2現像剤搬送路内の二成分現像剤を担持して、感光体ドラムに供給する現像ローラーと、前記第1搬送部材を冷却する冷却媒体とを備え、前記第1搬送部材が、円筒状の回転筒と、回転筒の内壁に固定される内螺旋羽根とを有し、前記回転筒を回転させることにより、回転筒内部に導かれた二成分現像剤を、一方向に搬送し、前記冷却媒体は、前記回転筒の外周部表面に接触するように設けられたことを特徴とする現像装置を提供するものである。
これによれば、回転筒の外周部表面に接触するように設けられた冷却媒体により、回転筒内部に導かれて搬送される二成分現像剤を冷却するので、二成分現像剤を効率的に冷却でき、かつ二成分現像剤の凝集を防止できる。
また、この発明は、前記第1現像剤搬送路に、前記第1搬送部材の上部に前記回転筒と所定の間隙をあけて、かつ前記冷却媒体と接触するように設けられたペルチェ素子をさらに備えたことを特徴とする。
これによれば、ペルチェ素子により冷却媒体の温度制御ができるので、現像装置を長時間使用した場合でも、二成分現像剤の安定的かつ効率的な冷却が可能となる。
また、前記冷却媒体が、主成分として水を含む液体からなり、前記回転筒の両端の外周部表面の外側にそれぞれ冷却媒体封止壁を備え、前記第1現像剤搬送路の内壁面と、前記回転筒の外周部表面と、前記2つの冷却媒体封止壁とで囲まれた空間に、前記冷却媒体が封入されていることを特徴とする。
これによれば、冷却媒体に液体を用いるので、液体の対流作用を利用することにより、冷却効率を向上させることができる。
また、前記冷却媒体封止壁が、防水ベアリングであることを特徴とする。
これによれば、防水ベアリングを用いるので、冷却媒体の漏れの防止と、冷却媒体封止壁と回転筒との間の摩擦抵抗を低減できる。
また、前記回転筒の外周部表面に、放熱用リングが回転軸心に対して垂直方向に設けられていることを特徴とする。
さらに、前記回転筒の外周部表面に、放熱用溝が回転軸心に対して垂直方向に形成されていることを特徴とする。
これによれば、放熱用リングまたは放熱用溝による放熱作用により、効率的な冷却が可能となる。
また、この発明は、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと、前記感光体ドラムの表面を帯電させる帯電装置と、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置と、前記現像装置にトナーを補給するトナー補給装置と、トナー補給装置から補給されたトナーを用いて前記現像装置が感光体ドラムの表面に形成したトナー像を、記録媒体に転写する転写装置と、前記転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
これによれば、画像形成装置は、上記のような特徴を持つ現像装置を備えているので、二成分現像剤の効率的な冷却と、二成分現像剤の凝集の防止をすることにより、長期に渡って安定した画像品質を持つ画像を形成できる。
この発明によれば、円筒状の回転筒と、回転筒の内壁に固定される内螺旋羽根とを有する第1搬送羽根を、冷却媒体によって冷却しているので、回転筒内部に導かれた二成分現像剤を効率的に冷却でき、二成分現像剤の凝集を防止できる。
本発明に係る現像装置を備えた画像形成装置の第1実施形態の全体構成を示す説明図である。 図1の画像形成装置における現像装置の断面図である。 図2に示す現像装置のA−A´線矢視図である。 図2に示す現像装置のB−B´線矢視図である。 図3におけるC−C´線矢視図である。 図3におけるD−D´線矢視図である。 図3に示した第1搬送部材の拡大図である。 図7に示した第1搬送部材の透視図である。 図7に示した第1搬送部材の回転筒の斜視図である。 第1搬送部材から回転筒を取り外した際の斜視図である。 第2実施形態となる第1剤搬送部材の回転筒の斜視図である。 第3実施形態となる第1剤搬送部材の回転筒の斜視図である。 実施形態1の現像装置におけるトナー補給装置の一実施例の構成を示す概略断面図である。 図13に示したトナー補給装置のE−E´線矢視図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の現像装置および画像形成装置の実施形態を詳説する。なお、これによってこの発明が限定されるものではない。
<画像形成装置の構成>
図1に、本発明に係る現像装置を備えた画像形成装置の一実施例の全体構成の説明図を示す。
この画像形成装置100は、主として、複数の現像装置2a〜2dがケーシング内に収容された現像装置収容部100Aと、定着装置12がケーシング内の現像装置収容部100Aの上方に収容された定着装置収容部100Bと、それらの間に設けられて定着装置12の熱が現像装置側に伝わらないように断熱するための隔壁30とを備える。
また、外部から伝達される画像データに応じてシート状の記録媒体(記録用紙)に多色または単色の画像を形成する装置である。さらに、図1の定着装置収容部100Bの横であって、現像装置収容部100Aの上面は排紙トレイ15となっている。
図1の実施形態では、画像形成装置としてプリンターの場合を例示している。ただし、画像形成装置としては、外部から伝達される画像データおよび/またはスキャナによって原稿から読み取った画像データに応じても記録媒体に多色または単色の画像を形成することができるコピー機、ファクシミリ装置またはこれらの機能を備えた複合機であってもよい。
〔現像装置収容部100Aの構成〕
現像装置収容部100Aには、図1に示すように、4つの感光体ドラム3a、3b、3c、3dと、各感光体ドラム3a〜3dの表面を帯電させる4つの帯電器(帯電装置)5a、5b、5c、5dと、各感光体ドラム3a〜3dの表面に静電潜像を形成する露光ユニット(露光装置)1と、黒、シアン、マゼンタおよびイエローのトナーを個別に収容して各感光体ドラム3a〜3dの表面の静電潜像を現像してトナー像を形成する4つの現像装置2a、2b、2c、2dと、現像および画像転写後の各感光体ドラム3a〜3dの表面に残存する残留トナーを除去する4つのクリーナユニット4a、4b、4c、4dと、各現像装置2a〜2dに前記4色のトナーを個別に補給する4つのトナー補給装置22a、22b、22c、22dと、各感光体ドラム3a〜3dの表面のトナー像を記録媒体に転写する中間転写ベルトユニット(転写装置)8と、中間転写ベルトクリーニングユニット9等が収容されている。
ここで、a〜dの符号は、aが黒画像形成用の部材、bがシアン画像形成用の部材、cがマゼンタ画像形成用の部材、dがイエロー画像形成用の部材であることを示したものである。
この画像形成装置100では、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4つの色成分毎の画像データに基づいて、各感光体ドラム3a〜3dの表面に、黒トナー画像、シアントナー画像、マゼンタトナー画像およびイエロートナー画像が選択的に形成される。そして、これらの形成された各トナー画像が中間転写ベルトユニット8上で重ねられ、記録媒体上に1つのカラー画像が形成される。
各色に対応する感光体ドラム3a〜3dは同じ構成であるため、以下の説明では符号を3に統一する。また、これと同様に、現像装置は符号を2、帯電器は符号を5、クリーナユニットは符号を4、トナー補給装置は符号を22に統一して説明する。
この発明の特徴的な構成である現像装置については、後述する。
感光体ドラム3は、導電性基体およびその表面に形成される感光層から構成され、帯電と露光による潜像形成を担う円筒状部材である。感光体ドラム3は、光の照射によって導電性を示し、その表面に静電潜像と呼ばれる電気的な画像が形成される。また、感光体ドラム3は、軸線回りに回転駆動が可能となるよう図示しない駆動手段により支持されている。
各感光体ドラム3の下方には、それぞれ異なる色の画像を形成するための4つの現像装置2が配置される。
クリーナユニット4は、現像及び画像転写工程後に感光体ドラム3の表面に残留しているトナーを除去し、回収するものである。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。帯電器5としては、図1に示す接触ローラ型の他に、接触ブラシ型または非接触チャージャー型等の帯電器が用いられる。
露光ユニット1は、帯電器5と現像装置2の下方から、画像データに応じた光を、帯電された感光体ドラム3の表面に照射して露光することにより、感光体ドラム3の表面に画像データに応じた静電潜像を形成するものである。
本実施形態においては、露光ユニット1は、図1に示すように、レーザ照射部および反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)である。ただし、発光素子をアレイ状に並べたEL(エレクトロルミネッセンス)またはLED書込みヘッドを用いることもできる。
露光ユニット1は、現像装置2の下方に配置される。
中間転写ベルトユニット8は、中間転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルト従動ローラ72、図示しない中間転写ベルトテンション機構を備えている。
中間転写ローラ6、中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルト従動ローラ72、中間転写ベルトテンション機構は、中間転写ベルト7を張架し、図1の矢印B方向に中間転写ベルト7を回転駆動させるものである。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルトユニット8の中間転写ベルトテンション機構における中間転写ローラ取付部に回転可能に支持されている。中間転写ローラ6には感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト7上に転写するための転写バイアスが印加されている。
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。中間転写ベルト7上には、感光体ドラム3に形成された各色成分のトナー像が順次重ねて転写されることにより、カラーのトナー像(多色トナー像)が形成される。中間転写ベルト7は、厚さが例えば100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7の裏側に接触している中間転写ローラ6によって行われる。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。
中間転写ローラ6は、直径が例えば8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとして形成され、表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われている。この導電性の弾性材により、中間転写ローラ6は中間転写ベルト7に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施の形態では、転写電極としてローラ形状のもの(中間転写ローラ6)を使用しているが、これ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述のように各感光体ドラム3上の静電潜像は各色成分に応じたトナーにより顕像化されてそれぞれトナー像となり、これらトナー像は中間転写ベルト7上に重ねて合わされ積層される。このように、積層されたトナー像は、中間転写ベルト7の回転によって、搬送されてきた用紙と中間転写ベルト7との接触位置(転写部)に移動し、この位置に配置されている転写ローラ11によって用紙上に転写される。この場合、中間転写ベルト7と転写ローラ11とは所定ニップで互いに圧接されるとともに、転写ローラ11にはトナー像を用紙に転写させるための電圧が印加される。この電圧は、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧である。
上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ11もしくは中間転写ベルト駆動ローラ71の何れか一方は金属等の硬質材料から形成され、他方は弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラまたは発泡性樹脂ローラ等)から形成される。
中間転写ベルト7と感光体ドラム3との接触により中間転写ベルト7に付着したトナー、及び中間転写ベルト7から用紙へのトナー像の転写の際に転写されずに中間転写ベルト7上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット9によって除去され回収される。
中間転写ベルトクリーニングユニット9には、中間転写ベルト7に接触するクリーニングブレード(クリーニング部材)が備えられている。中間転写ベルト7におけるクリーニングブレードに接触している部分は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ72にて支持されている。
さらに、現像装置収容部100Aは、その最下部に配置された複数の記録媒体を収容する給紙トレイ10と、一側面に配置されて不定形サイズの記録媒体がセットされる手差しトレイ20と、給紙トレイ10または手差しトレイ20から記録媒体を中間転写ベルトユニット(転写装置)8に搬送するためのシート搬送路S等を備えている。
シート搬送路Sは、給紙トレイ10のシート及び手差しトレイ20の記録媒体を転写部や定着ユニット12を経由させて排紙トレイ15に案内する。ここで、転写部は中間転写ベルト駆動ローラ71と転写ローラ11との間に位置する。
さらに、シート搬送路Sには、ピックアップローラ16(16a,16b)、搬送ローラ25(25a〜25f)、レジストローラ14、転写部(転写ローラ11)、定着ユニット12等が配置されている。
搬送ローラ25は、シートの搬送を促進・補助するための小型のローラであり、シート搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ16aは、給紙トレイ10の端部に備えられ、給紙トレイ10からシートを1枚ずつシート搬送路Sに供給する呼び込みローラである。ピックアップローラ16bは、手差しトレイ20の近傍に備えられ、手差しトレイ20からシートを1枚ずつシート搬送路Sに供給する呼び込みローラである。レジストローラ14は、シート搬送路Sを搬送されているシートを一旦保持し、中間転写ベルト7上のトナー像の先端とシートの先端とを合わせるタイミングでシートを転写部に搬送するものである。
〔定着装置収容部100Bの構成〕
図1に示すように、定着装置収容部100Bに収容された定着装置12は、トナー画像が転写された記録媒体を挟んで相互に逆方向に回転するヒートローラ81および加圧ローラ82と、搬送ローラ25bと、排紙ローラ25cとを備えている。
ヒートローラ81は、所定の定着温度となるように図示しない制御部によって制御される。この制御部は、図示しない温度検出器からの検出信号に基づいてヒートローラ81の温度を制御する。
定着温度に昇温したヒートローラ81と加圧ローラ82は、記録媒体に圧接してトナーを溶融することにより、記録媒体上にトナー画像を定着させる。
トナー像が定着された記録媒体は、搬送ローラ25b、25cによってシート搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態(トナー像を下側に向けた状態)で排紙トレイ15上に排出される。
<現像装置2の構成>
図2に、図1に示した現像装置の一実施例の断面を示す。図3に、図2のA−A´線矢視図、図4に、図2のB−B´線矢視図、図5に、図3のC−C´線矢視図、図6に、図3のD−D´線矢視図を示す。なお、これらの図において、現像槽111内に収容されている現像剤は省略している。
また、図7は図3に示した第1搬送部材の拡大図、図8は図7に示した第1搬送部材の透視図、図9は図7に示した第1搬送部材の回転筒の斜視図、図10は図7に示した第1搬送部材から回転筒を取り外した際の斜視図である。
現像装置2は、現像槽111内に、感光体ドラム3と対向するように配置された現像ローラ114を有し、現像ローラ114によって感光体ドラム3の表面にトナーを供給して、感光体ドラム3の表面に形成された静電潜像を現像(顕像化)する装置である。
図2に示すように、現像装置2は、現像槽111、感光体ドラム3に二成分現像剤を供給する現像ローラ114、現像槽カバー115、仕切り壁117、現像剤の搬送部材(112,113)、ドクターブレード116、トナー濃度検知センサ119、ペルチェ素子151,温度センサ155等を備える。
現像槽111は、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤(二成分現像剤)を収容する槽である。
この現像槽111の内部には、図2に示すような位置に、現像ローラ114、第1搬送部材112、第2搬送部材113、現像槽カバー115、ドクターブレード116、トナー濃度検知センサ119、ペルチェ素子151、温度センサ155、冷却媒体158が配置される。
この発明で利用される現像剤に含まれるキャリアは、磁性を有する磁性キャリアであり、たとえば、フェライトキャリアが用いられる。
(現像槽の内部構成)
図2において、現像槽111の内部は、現像ローラ114の軸心方向と平行な方向(図2の紙面に垂直な方向)に延伸した仕切り壁117によって、水平方向の左右に2つの部屋に区分けされている。2つの部屋のうちの右側の部屋が第1現像剤搬送路Pであり、左側の部屋が第2現像剤搬送路Qである。
この2つの搬送路(P,Q)は、対になって二成分現像剤を循環搬送する。
また、図3に示すように、第1現像剤搬送路Pと第2現像剤搬送路Qとは、互いに並行した細長い通路であるが、現像剤を搬送する方向が逆であり、第1現像剤搬送路P内の下流側(図3の右端)にある二成分現像剤を第2現像剤搬送路Qへと導く第1連通路aと、第2現像剤搬送路Q内の下流側(図3の左端)にある二成分現像剤を第1現像剤搬送路Pへと導く第2連通路bを設ける。
よって、図3の紙面の左右方向に細長い第1および第2現像剤搬送路P、Qと、2つの搬送路の両側に形成され、紙面の上下方向に現像剤を搬送する第1および第2連通路a、bとによって、1つの環状現像剤搬送路が形成されている。
また、図2に示すように、現像槽111は、その鉛直方向下部に、第1および第2現像剤搬送路P、Qをそれぞれ構成する半円筒状内壁面111a、111bを有している。
すなわち、2つの搬送路(P、Q)の底面は、いずれも半円筒形状である。
また、第2現像剤搬送路Qの側壁と、現像槽カバー115の図2の左側下端縁との間に、現像ローラ114を配置する開口部を有している。
図2において、第1現像剤搬送路Pの内部には、回転自在に設けられた第1搬送部材112が配置され、第2現像剤搬送路Qの内部には、回転自在に設けられた第2搬送部材113が配置される。これらの搬送部材(112、113)によって、二成分現像剤は一方向に搬送される。
(現像ローラ)
また、現像ローラ114は、第2現像剤搬送路Qのある左側の部屋の上方部に形成された開口部に、回転可能に、かつ感光体ドラムとの間に所定の現像ニップ部Nを持って配置される。
現像ローラ114は、図示しない駆動手段によって軸心回りの矢印M方向に回転駆動するマグネットローラであり、第2現像剤搬送路Q内の二成分現像剤を担持して、感光体ドラム3に供給する。
図示しない電源から現像バイアス電圧が印加されることにより、感光体ドラム3の表面の静電潜像にトナーを付着させて現像する。
感光体ドラム3に供給された現像剤は、現像ローラ114の表面から剥離した後、第2現像剤搬送路Qの中に落下する。
(ドクターブレード)
図2に示すように、ドクターブレード116は、現像ローラ114の軸線方向に平行に延びる長方形の板状部材であって、その下端は現像槽111の開口部の下端縁に固定され、かつその上端116aは現像ローラ114の表面に対して所定の間隙を保って離間している。ドクターブレード116の材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、合成樹脂等が挙げられる。
また、図2に示すように、現像槽111は、その上壁を構成する取り外し可能な現像槽カバー115を有している。
この現像槽カバー115には、第1現像剤搬送路Pにおける現像剤搬送方向(図4の矢印X方向)の上流側に、未使用のトナーを補給するためのトナー補給口115aが形成されている(図3、図4参照)。
(トナー濃度検知センサ)
トナー濃度検知センサ119は、図2に示すように、第2搬送部材113の鉛直下方であって、現像槽111の半円筒状内壁面111bに装着されている。
また、第2現像剤搬送路Qの略中央部に配置され、第2現像剤搬送路Qの中の現像剤と接触するように、そのセンサ面が、第2現像剤搬送路Qの内部に露出している。
トナー濃度検知センサ119は、図示しないトナー濃度制御部に電気的に接続される。
トナー濃度制御部は、トナー濃度検知センサ119が検知するトナー濃度測定値に応じて、後述するトナー補給装置22(図13と図14参照)のトナー排出部材122を回転駆動させ、トナー排出口123から排出して現像装置2の第1現像剤搬送路P内に、トナーを供給するように制御する。
トナー濃度制御部が、トナー濃度検知センサ119によって検知されたトナー濃度測定値がトナー濃度設定値よりも低いと判定すると、トナー排出部材122を回転駆動させる駆動手段に制御信号を送信し、トナー排出部材122を回転させる。
トナー濃度検知センサ119としては、例えば、透過光検知センサ、反射光検知センサ、透磁率検知センサ等の一般的なトナー濃度検知センサを使用することができる。ただし、感度の観点から、透磁率検知センサが好ましい。
透磁率検知センサ(トナー濃度検知センサ119)には図示しない電源が接続される。
この電源は、透磁率検知センサを駆動させるための駆動電圧およびトナー濃度の検知結果をトナー濃度制御部に出力するための制御電圧を、透磁率検知センサに印加する。電源による透磁率検知センサへの電圧の印加は、トナー濃度制御部によって制御される。
透磁率検知センサは、制御電圧の印加を受けてトナー濃度の検知結果を出力電圧値として出力する型式のセンサであり、基本的に出力電圧の中央値近傍の感度がよいため、その付近の出力電圧が得られるような制御電圧を印加して用いられる。
このような型式の透磁率検知センサは市販されており、例えば、TDK社製の商品名TS−L、TS−A、TS−Kなどが挙げられる。
(第1現像剤搬送路)
図2において、第1現像剤搬送路Pの内部に収容される第1搬送部材112は、図4に示すような円筒形状の回転筒112aを備えており、第1搬送部材の上部に、回転筒112aと所定の間隔をあけて、かつ、冷却媒体と接触するように、平板状のペルチェ素子151が配置される。
また、図2に示すように、第1現像剤搬送路Pを形成する半円筒形状内壁面111aの側面には、後述する冷却媒体158の温度を検知する温度センサ155が設けられる。
図4に示すように、第1現像剤搬送路Pは、現像剤搬送方向(矢印X方向)に向かって上り傾斜を有するように形成される。ここで、この上り傾斜は、第2連通路bから第1連通路aに向けて現像剤を持ち上げるために設けている。したがって、第1現像剤搬送路Pの底部は、第2現像剤搬送路Qの底部に対して、図5に示すように現像剤搬送方向の上流側の第2連通路bにおいて低く、図6に示すように下流側の第1連通路aにおいて高くなっている。
図4に示す第1現像剤搬送路Pの上り傾斜の角度は、特に一定値に限定されるものではないが、たとえば、第1現像剤搬送路Pの上流側から下流側の方向に向かって、水平面に対して+10度程度の上昇角を設けてもよい。
また、図5に示す第2連通路bのある部分において、第1現像剤搬送路Pの底部の高さは、第2現像剤搬送路Qの底部の高さよりも、10mm程度低くなるようにしてもよい。
さらに、図6に示す第1連通路aのある部分において、第1現像剤搬送路Pの底部の高さは、第2現像剤搬送路Qの底部の高さよりも、10mm程度高くなるようにしてもよい。
ここで、図5のように、2つの搬送路(P、Q)の底部の高さに落差を設けているので、第2連通路bにおいて、現像剤が、第2現像剤搬送路Qから第1現像剤搬送路Pの方向へ流れ込みやすくなる。
同様に、図6のように、2つの搬送路(P、Q)の底部の高さに落差を設けているので、第1連通路aにおいて、現像剤が、第1現像剤搬送路Pから第2現像剤搬送路Qの方向へ流れ込みやすくなる。
したがって、上記のような落差を設けることにより、第1連通路aおよび第2連通路b付近における現像剤の搬送を円滑に促進することができる。
また、図4において、第1搬送部材112の円錐状螺旋羽根112caに近接する第1現像剤搬送路Pの底部には、現像剤搬送方向に向かって下りの傾斜となる下り傾斜部111cが形成される。
さらに、第1現像剤搬送路Pにおける現像剤搬送方向(矢印X方向)下流側の底部には、現像剤逆流防止壁111dが形成されている。
また、第1現像剤搬送路Pの中に収容される第1搬送部材112の上方には、ペルチェ素子151が配設されるとともに、第1搬送部材112の回転筒112aの両端付近に、2つの冷却媒体封止壁152、153が設けられる。第1現像剤搬送路Pを形成する半円筒状の内壁面111aと、ペルチェ素子151と、2つの冷却媒体封止壁(152、153)と、回転筒112aの外周部表面で囲まれる空間(隙間)に、冷却媒体158が封入されている。
冷却媒体封止壁(152,153)は、リング形状であり、たとえば、防水ベアリング、などが用いられる。
冷却媒体158は、第1搬送部材112を冷却するものであり、回転筒の外周部表面に接触するように設けられる。
冷却媒体158としては、熱を吸収するものを用いればよく、特に比熱が高く粘度が低い点で、主成分として水を含む液体が好ましい。たとえば、100%の水を使用してもよい。
ペルチェ素子151は、冷却媒体158の冷却手段として使用される素子である。
これは、2種類の金属板の接合部に電流を流すと、一方の金属板から他方の金属板に熱が移動するというペルチェ効果を利用した半導体素子である。
ペルチェ素子151は、上下2枚の金属板の間に、金属電極を備えた接合部を有するものであり、接合部に電流が流れると、一方の金属板が吸熱して他方の金属板が発熱することを利用して冷却を行う。ペルチェ素子の吸熱する側の金属板(吸熱面)で冷却媒体158の冷却を行い、ペルチェ素子の発熱する側の金属板(発熱面)から、冷却エネルギーに相当する発熱エネルギーが現像装置の上部空間へと放出される。
ペルチェ素子151は、図示しない冷却媒体の温度制御部に電気的に接続されており、この温度制御部が、温度センサ155が検知する冷却媒体の温度に基づいて、ペルチェ素子151の接合部へ流す電流量を制御する。
これにより、主として第1現像剤搬送路Pの回転筒内部の温度上昇を防止し、この第1現像剤搬送路Pを通過する現像剤を効率的に冷却して、現像剤の凝集を防止させる。
(第1搬送部材)
第1搬送部材112は、図4,図7,図8に示すように、両端が開口となっている円筒形状の回転筒112aと、回転筒112aの内壁に固定される内螺旋羽根112bbと、現像剤の搬送方向に対して内螺旋羽根112bbよりも上流側に回転筒112aの内部から左側の外部に向けて連続的に形成され、搬送方向の下流側に向かって徐々に外径が大きくなる円錐状螺旋羽根112baと、内螺旋羽根112bbよりも下流側に回転筒112aの内部から右側の外部に向けて連続的に形成され外径が内螺旋羽根112bbの外径より大きい排出部螺旋羽根112bcと、円錐状螺旋羽根112baの軸心上に設けられる円柱回転軸112caと、排出部螺旋羽根112bcの軸心上に設けられる円柱回転軸112cbと、現像槽111の長手方向の一方の側壁111eを貫通した円柱回転軸112cbの一端に設けられた第1ギア112dとを備えている。
(回転筒の第1実施形態)
回転筒112aは、図9に示すように、両端が開口した円筒部材からなる。また、回転筒112aの長さは、第1現像剤搬送路Pよりも、第1連通路aの長さ分程度短い長さである。
内螺旋羽根112bbの螺旋方向は、後述の第2搬送部材113の螺旋羽根113bの螺旋方向に対して逆向きに形成する。
内螺旋羽根112bbによる現像剤の搬送方向(図4の矢印X方向)は、第2搬送部材113の搬送方向(図3の矢印Y方向)と逆向きである。
第1現像剤搬送部材112が、第1ギア112dを介して図示しない駆動手段(例えば、モータ)により駆動され、矢印J方向(図2参照)に回転すると、回転筒112aと、回転筒112aの内壁に外周面が固定された内螺旋羽根112bbとが一体として回転させられるので、図4に示すように、第1現像剤搬送路P内の現像剤は、矢印X方向に搬送される。すなわち、回転筒112aを回転させることにより、回転筒内部に導かれた二成分現像剤が一方向(X方向)に搬送される。
また、図8,図10に示すように、回転筒112aの両端の近傍付近を除いて、回転筒112aの内部では、回転軸部分を無くすことが好ましい。これは、回転筒112a内の空間容積を増加させて現像剤の搬送量を多くするとともに、現像剤の上下運動を活発にできるようにするためである。
回転筒112aの材質としては、熱伝導性の高い材料が好ましく、具体的には、アルミニウムや銅などの金属を使用することが好ましい。
(回転筒の第2実施形態)
図11に、第1搬送部材の回転筒212aの第2実施形態の斜視図を示す。
図11において、回転筒212aの外周部表面に、一定間隔をあけて、回転軸心に対して垂直方向に、複数個の放熱用リング212aaを設けている。
放熱用リング212aaの材質としては、熱伝導性の高い材料が好ましく、具体的には、アルミニウムや銅などの金属を使用することが好ましい。このような放熱用リング212aaを設けることにより、冷却媒体との接触面積を広げることができるので、効率的に回転筒212aを冷却することができる。
(回転筒の第3実施形態)
図12に、第1搬送部材の回転筒312aの第3実施形態の斜視図を示す。
図12において、回転筒312aの外周部表面に、一定間隔をあけて、回転軸心に対して垂直方向に、複数個の放熱用溝312aaを設けている。
たとえば、溝の幅を2mm、溝の深さを1mm程度とすればよい。このような放熱用溝312aaを設けることによっても、冷却媒体との接触面積を広げることができるので、効率的に回転筒312aを冷却することができる。
(第2搬送部材)
第2搬送部材113は、図3に示すように、回転軸113aと、回転軸113aに固定された螺旋羽根113bと、第2現像剤搬送路Qの現像剤搬送方向の下流側にある第2連通路bの近傍に設けられた周方向回転板113cと、現像槽111の長手方向の一方の側壁111aを貫通した回転軸113aの一端に設けられた第2ギア113dとを備えている。
たとえば、螺旋羽根113bの外径は20〜40mm程度、幅は1〜3mm程度に設定される。
第2搬送部材113の螺旋羽根113bの螺旋方向は、第1搬送部材112の内螺旋羽根112bbと逆向きに形成される。
第2搬送部材113が第2ギア113dを介して図示しない駆動手段(例えば、モータ)により駆動され、螺旋羽根113bが矢印K方向(図2参照)に回転すると、図3に示すように、第2現像剤搬送路Q内の現像剤は、矢印Y方向に搬送される。
周方向回転板113cは、4枚の長方形の板からなり、隣り合う2枚の板が直角となるように各板の一方の長辺が回転軸113aに固定されている。
図3の右方向の第2現像剤搬送路Qの上流側から順次搬送されてくる現像剤は、周方向回転板113cの回転によって第2連通路b側へ押し出されて図3の下方向へ搬送され、第1現像剤搬送路Pへ移動することになる。
(トナー補給口)
また、図3および図4に示すように、第2連通路bの近傍で、第1現像剤搬送路Pの現像剤搬送方向の上流側の上方に、トナー補給口115aが設けられる。
トナー補給口115aは、トナー補給装置22に通じるトナー搬送パイプ102に接続されている。
したがって、トナー補給口115aから供給される新しいトナーは、第2連通路bを通過してきた二成分現像剤と、第1現像剤搬送路Pの上流側、すなわち、図4の下り傾斜部111cの領域で混合される。その後、第1現像剤搬送路Pにある円錐螺旋羽根112caと、内螺旋羽根112bbとによって、新しいトナーを含む現像剤が攪拌されながら、図4のX方向に搬送される。
<トナー補給装置の構成>
図13に、この発明の現像装置におけるトナー補給装置の一実施例の概略断面図を示す。図14に、図13に示すトナー補給装置のトナー排出口周辺のE−E´断面矢視図を示す。
図13と図14に示すように、トナー補給装置22は、トナー排出口123を有するトナー収容容器121と、トナー攪拌部材125と、トナー排出部材122とを備え、その容器内部に未使用のトナーが収容される。
トナー補給装置22は、図1に示すように、現像装置2の現像槽111の上方に配置されており、そのトナー排出口123と、現像装置2のトナー補給口115a(図4参照)とが、トナー搬送パイプ102を介して接続されている。トナー収容容器121は、内部空間を有するほぼ半円筒状の容器部材であり、半円筒状部分の周方向の横位置にトナー排出口123が配置されている。
トナー攪拌部材125は、トナー収容容器121の半円筒状部分の略中央位置に回転可能に配置されており、トナー排出部材122はトナー排出口123の上方近傍位置に回転可能に配置されている。
トナー攪拌部材125は、回転軸125aを中心に回転する板状部材であり、回転軸125aから離間した両側先端には、可撓性を有する樹脂製(例えば、ポリエチレンテレフタレート)からなるシート状のトナー汲み上げ部材125bを有している。なお、回転軸125aは、トナー収容容器121の長手方向両側の側壁に回転可能に支持されており、その一端は前記側壁を貫通し、図示しない駆動手段の駆動ギアと噛合するギアがその一端に固定されている。
トナー攪拌部材125は、そのトナー汲み上げ部材125bがトナー排出口123に対して下方から上方へ向って回転することにより、トナー収容容器121内に収容されるトナーを攪拌しながら汲み上げてトナー排出部材122へ搬送する。
このとき、トナー汲み上げ部材125bは、その可撓性によって、トナー収容容器121の内壁に沿って摺動して変形しつつ回転し、トナーをトナー排出部材122側に供給する。
トナー排出部材122とトナー攪拌部材125との間には、隔壁124が設けられる。これによって、トナー攪拌部材125によって汲み上げられたトナーがトナー排出部材122の周辺に適量のトナーを保持できるようになる。
トナー排出部材122は、トナー収容容器121内のトナーをトナー排出口123から現像槽111に供給するもので、図8に示すように、トナー収容容器121の長手方向両側の側壁に両端が回転可能に支持された回転軸122bと、回転軸122bの外周面に固定された螺旋羽根122aと、トナー収容容器121の前記側壁を貫通した回転軸122bの一端に固定されたギア122cとで構成されている。ギア122cは、図示しない駆動手段の駆動ギアと噛合している。
トナー収容容器121において、トナー排出口123は、螺旋羽根122aのギア122cとは反対側の一端側に配置されている。
トナー排出部材122が回転することにより、トナー排出部材122側に供給されたトナーは、螺旋羽根122aによってトナー排出口123側に向けて搬送され、トナー排出口123からトナー搬送パイプ102を介して現像装置2の現像槽111内へ供給される。
<現像装置における現像剤の搬送動作の説明>
画像形成装置の現像工程においては、図2、図5、図6に示すように、現像装置2の現像ローラ114、第1搬送部材112、第2搬送部材113を、それぞれ図2の矢印M、J、K方向に回転させる。
これらの部材の回転により、第1現像剤搬送路Pに存在する現像剤が、第1搬送部材112の内螺旋羽根112bbによって図4の矢印X方向に搬送される。これと同時に、第2現像剤搬送路Q内にある現像剤が、第2搬送部材113によって図3の矢印Y方向に搬送される。
これらの搬送動作と同時に、第1現像剤搬送路Pの下流側に搬送された現像剤は、図3に示す第1連通路aを通って第2現像剤搬送路Qへ送られると共に、第2現像剤搬送路Q内の下流側に搬送された現像剤は、第2連通路bを通って、第1現像剤搬送路Pへと送られる。
また、第2現像剤搬送路Q内を移動する現像剤の一部は現像ローラ114に供給される。
現像ローラ114に供給される現像剤は、ドクターブレード116によって現像ローラ114の外周面に均一な所定厚みの現像剤層となって感光体ドラム3へ送られ、この現像剤層から一部のトナーが感光体ドラム3へ供給される。
感光体ドラム3の静電潜像が現像された後、現像ローラ114の表面に残った現像剤は、第2現像剤搬送路Q内に落下する。
現像剤のトナー濃度は、トナー濃度検知センサ119によって検知されているため、第2現像剤搬送路Q内のトナー濃度が所定値以下となると、トナー補給装置22から、第2連通路b近傍である第1現像剤搬送路Pの上流側の現像剤の上に、未使用の新しいトナーが補給される。
このように、第2連通路b近傍の第1現像剤搬送路Pにおいて、トナー濃度が低下した二成分現像剤に、新たなトナーが補給されることになる。
新たなトナーが補給される位置は、図4に示すように下り傾斜部111cであり、第1現像剤搬送路Pの中で最も低い部分であるので、この領域に、新しいトナーと、現像剤とが、一旦集合することになる。
その後、新しいトナーを含む二成分現像剤は、第1搬送部材112の2つの羽根(112ca、112bb)によって、撹拌されながら、回転筒112aの内部を図4の右方向へ進行して行く。そして、回転筒112aを通過した現像剤は、現像剤逆流防止壁111dを越えて、第1現像剤搬送路Pの右端部へ到達し、第1連通路aを経由して、第2現像剤搬送路Qへ移動する。
このように、新しいトナーと二成分現像剤とは、第1現像剤搬送路Pを移動していく間に、十分に混合させられ、トナー濃度が均一な現像剤が形成され、トナーとキャリアとが摩擦することにより十分に帯電される。
また、第1現像剤搬送路Pを移動している間は、ペルチェ素子151と冷却媒体158とによって回転筒112aが冷却されているので、回転筒112aの内部を進行する現像剤の温度上昇が効率的に抑制され、現像剤の凝集が防止できる。
1 露光装置(露光ユニット)
2 現像装置
3 感光体ドラム
4 クリーナユニット
5 帯電装置(帯電器)
6 中間転写ローラ
7 中間転写ベルト
8 転写装置(中間転写ベルトユニット)
9 中間転写ベルトクリーニングユニット
10 給紙トレイ
11 転写ローラ
12 定着装置(定着ユニット)
14 レジストローラ
15 排紙トレイ
16 ピックアップローラ
20 手差しトレイ
22 トナー補給装置
25 搬送ローラ
71 中間転写ベルト駆動ローラ
72 中間転写ベルト従動ローラ
81 ヒートローラ
82 加圧ローラ
100 画像形成装置
102 トナー搬送パイプ
111 現像槽
111a 半円筒状内壁
111b 半円筒状内壁
111c 下り傾斜部
111d 現像剤逆流防止壁
112 第1搬送部材
112a 回転筒
112b 第1搬送羽根
112bb 内螺旋羽根
112ba 円錐状螺旋羽根
112bc 排出部螺旋羽根
112c 第1ギア
112ca 円柱回転軸
112cb 円柱回転軸
112d 第2ギア
113 第2搬送部材
113b 螺旋羽根
113c 周方向回転板
114 現像ローラ
115 現像槽カバー
115a トナー補給口
116 ドクターブレード
117 仕切り壁
119 トナー濃度検知センサ
151 ペルチェ素子
152 冷却媒体封止壁
153 冷却媒体封止壁
155 温度センサ
158 冷却媒体
P 第1現像剤搬送路
Q 第2現像剤搬送路
a 第1連通路
b 第2連通路

Claims (8)

  1. 二成分現像剤を収容する現像槽と、
    前記現像槽内部を区分けする仕切り壁と、
    前記仕切り壁によって区分され、対になって前記二成分現像剤を循環搬送する第1現像剤搬送路および第2現像剤搬送路と、
    前記第1および第2現像剤搬送路の内部にそれぞれ回転自在に設けられ、二成分現像剤を一方向に搬送する第1搬送部材および第2搬送部材と、
    第1現像剤搬送路内にある二成分現像剤を第2現像剤搬送路へ導く第1連通路と、
    第2現像剤搬送路内にある二成分現像剤を第1現像剤搬送路へ導く第2連通路と、
    前記第2現像剤搬送路内の二成分現像剤を担持して、感光体ドラムに供給する現像ローラーと、
    前記第1搬送部材を冷却する冷却媒体とを備え、
    前記第1搬送部材が、円筒状の回転筒と、回転筒の内壁に固定される内螺旋羽根とを有し、前記回転筒を回転させることにより、回転筒内部に導かれた二成分現像剤を、一方向に搬送し、
    前記冷却媒体は、前記回転筒の外周部表面に接触するように設けられたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記第1現像剤搬送路に、前記第1搬送部材の上部に前記回転筒と所定の間隙をあけて、かつ前記冷却媒体と接触するように設けられたペルチェ素子をさらに備えたことを特徴とする請求項1の現像装置。
  3. 前記冷却媒体が、主成分として水を含む液体からなり、前記回転筒の両端の外周部表面の外側にそれぞれ冷却媒体封止壁を備え、
    前記第1現像剤搬送路の内壁面と、前記回転筒の外周部表面と、前記2つの冷却媒体封止壁とで囲まれた空間に、前記冷却媒体が封入されていることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記冷却媒体封止壁が、防水ベアリングであることを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記回転筒の外周部表面に、放熱用リングが回転軸心に対して垂直方向に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 前記回転筒の外周部表面に、放熱用溝が回転軸心に対して垂直方向に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の現像装置。
  7. 前記請求項1から6のいずれかに記載された現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムの表面を帯電させる帯電装置と、
    感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置と、
    前記現像装置にトナーを補給するトナー補給装置と、
    トナー補給装置から補給されたトナーを用いて前記現像装置が感光体ドラムの表面に形成したトナー像を、記録媒体に転写する転写装置と、
    前記転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置とを備えたことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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