JP4180406B2 - 現像剤収納容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式の画像形成に用いられるトナーなどの現像剤を収納する現像剤収納容器、および前記現像剤収納容器が着脱可能にして搭載される画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図27は、第1の従来技術であるトナーカートリッジ1が装着される画像形成装置2を示す断面図である。図28は、トナーカートリッジ2および画像形成装置2の現像部3付近を拡大して示す断面図である。図27および図28では、理解を容易にするために、厚みを省略している。プリンタ装置および複写装置などの電子写真記録方式の画像形成装置2は、トナーカートリッジ1および画像形成装置本体(以後、単に「装置本体」と表記することがある)2aを含む。トナーが収納されるトナーカートリッジ1は、装置本体2aに備えられる現像部3に着脱可能にして装着される。
【0003】
トナーカートリッジ1は、ハウジング1a、第1攪拌部材4、第2攪拌部材5および供給ローラ6を備える。第1および第2攪拌部材4,5は、図示しないトナーが収納されるハウジング1aの内空間である収納空間7に配置される。詳細には、第1攪拌部材4は、収納空間7の一領域である第1収納領域7aに配置され、第2攪拌部材5は、収納空間7の他領域である第2収納領域7bに配置される。第1攪拌部材4は、装置本体2aに装着されている状態で、装置本体2aに設けられるモータなどの図示しない駆動部からの駆動力によって、その軸線まわりの矢符U1の方向に回転して、第1収納領域7aに収納されるトナーを攪拌するとともに、第2収納領域7bにトナーを与える。また第2攪拌部材5は、前記駆動部からの駆動力によって、その軸線まわりの矢符U2の方向に回転して、第2収納領域7bに収納されるトナーを攪拌するとともに、供給ローラ6にトナーを与える。
【0004】
また第1攪拌部材4は、第1収納領域7aに臨むハウジング1aの内面に部分的に当接可能な高分子樹脂から成るシート4aを有する。また第2攪拌部材5は、第2収納領域7bに臨むハウジング1aの内面に部分的に当接可能な高分子樹脂から成るシート4aを有する。第1および第2攪拌部材4,5は、前記シート4a,5aがハウジング1aの内面に当接しながら回転する。これによって収納空間7に収納されるトナーの残量が少なくなっても、シート4a,5aによって掻きとって、供給ローラ6に与えられずに収納空間7に残留するトナーを、可及的に少なくする。
【0005】
供給ローラ6は、外周部がスポンジなどの多孔質の樹脂で形成され、前記駆動部からの駆動力によって、その軸線まわりに回転して、第2攪拌部材5によって与えられるトナーを、装置本体2aに設けられる現像部3に供給する。現像部3は、トナーカートリッジ1から供給されるトナーと、予め用意されている磁性を有する粒子であるキャリアとを攪拌して2成分現像材を生成する。
【0006】
装置本体2aは、図27に示すように、記録紙カセット8、感光体ドラム9、帯電部10、レーザ露光部11および定着部12をさらに備える。記録紙カセット8は、画像を形成すべき記録紙を保持する。感光体ドラム9は、外周部に感光体が設けられる円筒状のドラムであり、前記駆動部からの駆動力によって、その軸線まわりの矢符U3方向に回転する。帯電部10は、感光体ドラム9の感光体を帯電させて感光性を与える。レーザ露光部11は、帯電している感光体ドラム9の感光体をレーザ光像で露光して、感光体に静電潜像を形成する。
【0007】
現像部3は、2成分現像材を攪拌するとともに、静電潜像が形成された感光体ドラム9の感光体に2成分現像材を供給して現像して、静電潜像に対応するトナー像が形成される。感光体ドラム9は、記録紙カセット11からの給紙される記録紙に、感光体ドラム9のトナー像を転写する。定着部12は、トナー像が転写された記録紙のトナー像を記録紙に定着する。トナー像が定着されて画像が形成された記録紙は、排紙トレイ13に排出される。現像部4における2成分現像材のトナー濃度を一定にするために、トナーカートリッジ1の供給ローラ6は、その外周部がスポンジで形成されており、さらにその回転が制御されている。これによって供給ローラ6は、適量なトナーを微粉末の状態で現像部3に供給する。
【0008】
図29(1)は、第2の従来技術であるトナーボトル15を示す断面図であり、図29(2)は、前記トナーボトル15を示す斜視図である。トナーボトル15は、大略的に有底円筒状に形成され、トナーを収納する収納空間16が設けられる。トナーボトル15には、半径方向内方に突出して、軸線方向一端部15aから軸線方向他端部15bに向かって軸線L20を中心として螺旋状に延びる突起片17が設けられる。トナーボトル15の軸線方向他端部15bには、残余の部分よりも内径の小さい孔が形成される開口部18が設けられ、収納空間16とトナーボトル15の外空間とは連通している。
【0009】
トナーボトル15は、図示しない画像形成装置本体に、軸線L15が水平方向に平行となるようにして、前記開口部18を画像形成装置本体に設けられるトナー供給口に連結する。この状態で、画像形成装置本体に設けられる駆動部からの駆動力によって、トナーボトル15を軸線L15まわりに回転させると、収納空間16に収納されるトナーは、突起片17によって開口部18に送られて、開口部18からトナー供給口に供給される(たとえば特許文献1参照)。
【0010】
図30は、第3の従来技術である現像剤供給容器20を示す斜視図である。現像剤供給容器20は、両端が閉じた円筒状に形成され、トナーを収納する収納空間が設けられる。現像剤供給容器20には、半径方向内方に突出して、軸線方向一端部20aから軸線方向中央部20cに向かって軸線L20を中心として螺旋状に延びる第1突起片21aと、半径方向内方に突出して、軸線方向他端部20bから軸線方向中央部20cに向かって軸線L20を中心として螺旋状に延びる第2突起片21bとが設けられる。現像剤供給容器20の軸線方向中央部20cには、半径方向に貫通し、収納空間と現像剤供給容器20の外空間とを連通する貫通孔22が形成される。
【0011】
現像剤供給容器20は、図示しない画像形成装置本体に、軸線L20が水平方向に平行となるようにして、軸線方向中央部20cが、上方に開口するようにして画像形成装置本体に設けられるトナー供給口に臨むようにして、画像形成装置本体に連結する。この状態で、画像形成装置本体に設けられる駆動部からの駆動力によって、現像剤供給容器20を軸線L20まわりに回転させる。これによって現像剤供給容器20の収納空間に収納されるトナーは、各突起片21a,21bによって軸線方向中央部20cに送られて、貫通孔22がトナー供給口に臨む位置に配置されると、トナーは、貫通孔22を介してトナー供給口に供給される(たとえば特許文献2参照)。
【0012】
図31は、第4の従来技術であるトナーカートリッジ25を示す斜視図である。トナーカートリッジ25は、両端が閉じた円筒状に形成され、トナーを収納する収納空間が設けられる。トナーカートリッジ25の軸線方向中央部には、軸線方向に延びて半径方向に貫通し、収納空間とトナーカートリッジ25の外空間とを連通する貫通孔26が形成される。
【0013】
トナーカートリッジ25は、図示しない画像形成装置本体に、軸線L25が水平方向に平行となるようにして、軸線方向中央部が、上方に開口するようにして画像形成装置本体に設けられるトナー供給口に臨むようにして、画像形成装置本体に連結する。この状態で、画像形成装置本体に設けられる駆動部からの駆動力によって、トナーカートリッジ25を軸線L25まわりに回転させる。これによってトナーカートリッジ25の収納空間に収納されるトナーは、貫通孔26がトナー供給口に臨む位置に配置されると、トナーは、貫通孔26を介してトナー供給口に供給される(たとえば特許文献3参照)。
【0014】
【特許文献1】
特開平7−20705号公報
【特許文献2】
特開平8−339115号公報
【特許文献3】
特開平6−348127号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
近年、プリンタ装置および複写装置などの画像形成装置は、大量の印刷を高速にすることが要望されている。たとえば1分間に50枚以上の記録紙に画像を形成可能な高速型の画像形成装置には、一度に最大999枚の記録紙に画像を形成することができるものもある。このような画像形成装置では、印刷部数の設定によっては、999枚を超える連続印刷が行われることもある。このような高速型の画像形成装置では、トナーの収納容量が非常に大きなトナーカートリッジが要求され、たとえば約1400グラムのトナーを収納可能なトナーカートリッジもある。
【0016】
このような大量のトナーを収納するためには、前述の第1の従来技術であるトナーカートリッジ1は、収納空間7が、図28に示すように、互いに形状の異なる第1収納領域7aおよび第2収納領域7bの2つの収納領域7a,7bから成る構成となっている。このためにトナーカートリッジ1は非常に大形となり、利用者にとって、トナーカートリッジ1を装置本体2aに対して着脱する作業が困難になる。また前記トナーカートリッジ1は、その内部に第1攪拌部材4、第2攪拌部材5および供給ローラ6を有しており、これらの機構は複雑であるだけでなく重量も大きいものである。したがって前記トナーカートリッジ1は、重くなるだけでなく、製造コストが高くなり、これにともなってトナーの消費コストも高くなる。またトナーカートリッジ1が大形化すると、トナーカートリッジ1の梱包および輸送の困難性ならびに保管場所の確保などの問題が生じるだけでなく、トナーカートリッジ1を廃棄するときにも問題が生じる。また輸送中および保管時における振動および落下ならびに気圧の変化などによって、トナーカートリッジ1の第1および第2攪拌部材4,5ならびに供給ローラ6の軸受の隙間から、トナーが漏れる危険性もある。
【0017】
さらに収納空間7にトナーが存在している状態で、トナーカートリッジ1を様々な環境において長期間放置されると、通常粉体であるトナーが収容空間7において凝集するパッキングが生じて、ついにはブロック化してしまうこともある。このような状態でトナーカートリッジ1を装置本体2aに装着すると、各撹拌部材4,5の角度位置によっては、凝集しているトナーをさらに凝集するような方向に回転させようとすることがある。このような状態で各攪拌部材4,5を回転させると、各攪拌部材4,5に駆動力を与えるためのモータおよびギヤなどの駆動部に対する付加が過大になる。このように駆動部に対する付加が過大になると、最悪の場合には、モータのロックおよび各撹拌部材4,5のシート4a,5aの変形および破損、ならびに駆動部を構成するギヤの歯飛びなどによって、画像形成装置1が故障してしまう危険性がある。
【0018】
近年、記録紙に画像を形成するときの高画質化のためのトナー粒子の小粒径化、および環境問題対策のための低温定着による低融点化などによって、トナーカートリッジ1を放置することによるトナーの凝集化の傾向が顕著になっており、前述のような故障が発生し易くなっている。このような故障を防止するために、利用者は新しいトナーカートリッジ1および長期間放置したトナーカートリッジ1を装置本体2aに装着する前に、トナーカートリッジ1に収納されているトナーをほぐして、トナーをできるだけ粉体の状態にしておかなければならない。このために利用者は、大形で重いトナーカートリッジ1を上下左右に揺動するような、大変面倒な作業を行わなければならない。
【0019】
このようなトナーカートリッジ1の問題を解消するために、トナーカートリッジに外部からトナーを充填するための、開閉可能な開口部を設けて、トナーカートリッジを装置本体2aから完全には離脱させない状態で、前記開口部からトナーを供給するようなものもある。しかしトナーカートリッジにトナーを供給するときにトナーが飛散したりして、上手くトナーを充填できないなどの問題がある。
【0020】
また前述の図29に示す第2の従来技術のトナーボトル15では、第1の従来技術のトナーカートリッジ1に比べて、構成部品点数が少なくて、軽量化して製造コストを抑えられるという利点がある。しかし、たとえば新品のトナーボトル15のように、トナーボトル15満杯にトナーが充填されている状態で、トナーボトル15が軸線L15まわりに回転されると、過剰のトナーが開口部18付近に集中して、トナーが開口部18付近で凝集する危険性がある。
【0021】
トナーが開口部18付近で凝集して、トナーが画像形成装置本体のトナー供給口への供給が阻害される危険性を低くするために、画像形成装置の電源を投入したとき、または一定時間間隔毎に、トナーを開口部18に送るときとは逆の方向にトナーボトル15を回転させる方法も考えられる。しかしこの方法では、トナーボトル15を回転させずに放置した期間および画像形成装置を設置している環境によって、トナーボトル15に収納されているトナーの状態が異なるので、トナーの凝集を防ぐためのトナーボトル15の回転制御が非常に困難である。
【0022】
またトナーボトル15に収納されているトナーの量が、トナーボトル15が画像形成装置本体に装着されている状態で、トナー層の上面が開口部18よりも低い位置にあるときは、トナーボトル15が回転しても、トナーが開口部18からトナー供給口に供給されない可能性がある。
【0023】
また、このようなトナーボトル15が装着される画像形成装置本体では、一般的に、トナーの供給先である現像部は、画像形成装置本体の正面部と背面部との中央部に配置されている。またこのようなトナーボトル15は、一般的に、画像形成装置本体の正面部から挿入して装着するので、トナーボトル15の端部だけに開口部18を設ける構成では、トナーボトル15の軸線方向の寸法が、画像形成装置本体の中央部から正面部までの寸法に制限される。これによってトナーボトル15のトナー収納容量が制限される。
【0024】
また前述の図30に示す第3の従来技術の現像剤供給容器20では、軸線方向の寸法の制限を解決するために、トナーを流出させる貫通孔22が、軸線方向中央部20cに形成されている。しかし回転する現像剤供給容器20の中央部20cと画像形成装置本体との間を完全に密閉するのは困難であり、現像剤供給容器20が回転しているときに、貫通孔22からのトナーが、前記中央部20cと画像形成装置本体との間から漏れ出して、画像形成装置本体の内部に飛散する可能性がある。また前述の図31に示す第4の従来技術のトナーカートリッジ25でも、第3の従来技術の現像剤供給容器20と同様の問題がある。
【0025】
したがって本発明の目的は、複雑な機構を有することなく、現像剤が収納される容器本体を回転自在に安定して支持し、回転中に収納されている現像剤が凝集することを防止して、粉体状の現像剤を画像形成装置本体に供給できる現像剤収納容器、および前記現像剤収納容器を着脱可能にして搭載する画像形成装置を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像形成装置の装置本体に着脱自在に搭載される現像剤収納容器であって、
(a)画像形成に用いられる現像剤が収納される筒状に形成される容器本体であって、現像剤を排出するための排出孔が設けられ、
軸線まわりに回転することによって収納される現像剤を排出孔に向けて搬送する容器本体と、
(b)半径方向外方から全周にわたって、容器本体の少なくとも排出孔を含む部分を軸線まわりに回転自在にして支持する支持部材であって、
支持部材の軸線まわりに回転することのないようにして装置本体に着脱自在に装着され、
容器本体の排出孔から排出される現像剤を外部に導く導通孔が設けられる支持部材と、
(c)掻揚部材42であって、
この掻揚部材42の回転方向下流の端部は、容器本体の半径方向外方部に固定され、
掻揚部材42の回転方向上流の遊端部42aは、半径方向外方に突出するように、掻揚部材42の遊端部42aを除く残余の部分に対して屈曲して支持部材32の内周部48に弾発的に当接しており、
掻揚部材42の前記残余の部分は、前記内周部48から離間し、前記残余の部分と前記内周部48との間に、前記排出孔よりも回転方向上流で、保持部62を形成し、
この保持部62に排出孔からの現像剤を保持し、
容器本体の回転によって、保持部が導通孔に臨む位置にもたらされる掻揚部材42とを含むことを特徴とする現像剤収納容器である。
【0027】
本発明に従えば、支持部材によって軸線まわりに回転自在にして支持される容器本体を軸線まわりに回転すると、収納されている現像剤は、容器本体に設けられる排出孔に向かって搬送される。このように支持部材は、容器本体の軸線方向中間部で容器本体を支持するので、容器本体を回転する駆動力が容器本体に与えられても、軸線まわりに回転する容器本体を安定して支持することができる。また支持部材には、容器本体の排出孔から排出される現像剤を外部に導く導通孔が設けられる。これによって容器本体が回転することで排出孔に向かって搬送されて排出孔から排出される現像剤を、導通孔によって外部に導くことができる。たとえば従来のように回転する容器に収納される現像剤を排出する排出孔が設けられるだけの構成の場合、排出孔も容器の回転に伴って回転し、このような回転する排出孔から排出される現像剤が不所望な箇所に漏れ出るのを防ぐために、回転する容器と画像形成装置との間にシール手段を設ける必要がある。一方、本発明では、容器本体に収納される現像剤は、容器本体とともに回転することのない支持部材の導通孔から外部に導かれるので、変位しない導通孔と画像形成装置との間からの現像剤の漏れ出しを可及的に防止することを容易に実現できる。さらに容器本体を回転することだけで、容器本体に収納される現像剤の搬送および外部への排出を同時に行うことができる。
本発明に従えば、容器本体の排出孔よりも容器本体の回転方向上流側に、容器本体の外周部と支持部材の内周部との間で現像剤を保持する保持部が設けられる。これによって容器本体が回転すると、容器本体の排出孔よりも回転方向上流側にある保持部は、導通孔に臨む位置に配置され、当該保持部に保持される現像剤を導通孔に与え、導通孔から排出することができる。また容器本体が、その軸線が水平面に平行に配置されていて、支持部材の導通孔が上下方向中央部付近に配置されている場合、容器本体に収納される現像剤の量が減少しても、容器本体の下部に残留して排出孔から排出される現像剤をも、保持部によって保持して導通孔に搬送することができる。これによって導通孔に搬送されずに残留する現像剤の量を少なくして、可及的に全ての現像剤を導通孔から外部に導くことができる。
【0028】
また本発明は、容器本体の排出孔は、軸線方向略中間部に設けられ、
支持部材は、少なくとも排出孔を含む容器本体の軸線方向略中間部を半径方向外方から全周にわたって支持することを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、容器本体の排出孔は、軸線方向略中間部に設けられるので、容器本体が回転することによって排出孔に向けて搬送される容器本体の軸線方向一端側に収納される現像剤と、容器本体の軸線方向他端側に収納される現像剤とが、容器本体内の排出孔付近で互いに衝突する。たとえば従来のように容器の軸線方向一端部に現像剤が搬送されるような構成では、搬送される現像剤が容器の軸線方向一端部の軸線に垂直な内壁に押圧されて凝集する危険性がある。本発明では、容器本体内の排出孔付近、すなわち従来のような軸線に垂直な壁面が無い軸線方向略中間部で、容器本体に収納される軸線方向一方側からの現像剤と、軸線方向他方側からの現像剤とが互いに衝突することで攪拌することができる。これによって容器本体に収納されている現像剤が、万一、凝集していても、容器本体を回転することで攪拌して粉体状にすることができる。
【0030】
また本発明は、容器本体は、有底筒状に形成される第1容器部と、有底筒状に形成される第2容器部と、筒状に形成され、排出孔が設けられる連結部材とを含み、
連結部材の軸線方向一端部と第1容器部の開口端部とが着脱可能に連結され、連結部材の軸線方向他端部と第2容器部の開口端部とが着脱可能に連結されることを特徴とする。
【0031】
本発明に従えば、容器本体は、有底筒状に形成される第1容器部と、有底筒状に形成される第2容器部と、筒状に形成され、排出孔が設けられる連結部材とを含む。前記連結部材の軸線方向一端部は、第1容器部の開口端部に着脱可能にして連結される。また連結部材の軸線方向他端部は、第2容器部の開口端部に着脱可能にして連結される。これによって軸線方向中間部に排出孔が設けられ、軸線方向両端が閉じた筒状の容器本体を実現できる。また、たとえば収納されていた現像剤を全て排出したとき、第1容器部、第2容器部および連結部材のいずれかが消耗および破損していた場合、消耗および破損したものだけを交換して、現像剤を再度収納させることが可能となるので、現像剤収納容器のリサイクル性を向上させることができる。
【0032】
また本発明は、第1容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする一方向に螺旋状に延びる第1突起部が設けられ、
第2容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする前記一方向とは逆の方向に螺旋状に延びる第2突起部が設けられることを特徴とする。
【0033】
本発明に従えば、第1容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする一方向に螺旋状に延びる第1突起部が設けられる。これによって容器本体が軸線まわりに回転することで、容器本体の軸線方向一端側の第1容器部に収納される現像剤を、第1突起片によって連結部材の排出孔に向けて搬送することが容易に実現できる。また第2容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする前記一方向とは逆の方向に螺旋状に延びる第2突起部が設けられる。これによって容器本体が軸線まわりに回転することで、容器本体の軸線方向他端側の第2容器部に収納される現像剤を、第2突起片によって連結部材の排出孔に向けて搬送することが容易に実現できる。このようにして容器本体内の排出孔付近である軸線方向中間部で、容器本体に収納される軸線方向一方側からの現像剤と、軸線方向他方側からの現像剤とが互いに衝突させて攪拌することが容易に実現できる。
【0034】
また本発明は、排出孔および導通孔よりも容器本体の軸線方向一端側および軸線方向他端側における容器本体と支持部材との間に、周方向全周にわたって延びるシール手段が設けられることを特徴とする。
【0035】
本発明に従えば、排出孔および導通孔よりも容器本体の軸線方向一端側および軸線方向他端側における容器本体と支持部材との間に、周方向全周にわたって延びるシール手段が設けられるので、容器本体と支持部材との間から現像剤が漏出することを防止することができる。
【0038】
また本発明は、支持部材は、周方向に複数に分割可能であることを特徴とする。
【0039】
本発明に従えば、支持部材は、周方向に複数に分割可能である。これによって容器本体を支持させるときに、支持部材を予め分割しておき、分割された支持部材を、容器本体の排出孔を含む部分を、半径方向外方から支持することで、容器本体を全周にわたって支持することができ、このような組立作業を容易に行うことができる。
【0040】
また本発明は、支持部材は、軸線に平行な仮想平面上に、少なくとも3点以上の当接部を有する支持台を含むことを特徴とする。
【0041】
本発明に従えば、支持部材は、軸線に平行な仮想平面上に、少なくとも3点以上の当接部を有する支持台を含むので、支持部材は、支持台の当接部を水平面に当接させることで、容器本体をその軸線が水平面と平行になるようにして安定して支持することができる。
【0042】
また本発明は、容器本体には、画像形成装置に設けられる駆動源に着脱可能に連結される連結部が形成されることを特徴とする。
【0043】
本発明に従えば、容器本体の軸線方向一端部に、画像形成装置に設けられる駆動源に着脱可能に連結される連結部が形成される。前記連結部を画像形成装置の駆動源に連結することで、前記駆動源からの駆動力を容器本体に与えて、容器本体を軸線まわりに回転することができる。
【0044】
また本発明は、容器本体の軸線方向一端部に連結部が設けられ、
容器本体の支持部材から軸線方向一端部の端面までの長さ寸法は、支持部材から軸線方向他端部の端面までの長さ寸法よりも小さく形成され、
支持部材は、導通孔が画像形成装置本体の現像部に連通する現像剤供給口に連通するようにして画像形成装置本体に装着されることを特徴とする。
【0045】
本発明に従えば、支持部材は容器本体の軸線方向略中央部に配置されるので、支持部材の導通孔が現像剤供給口に連通するようにして画像形成装置本体に装着した状態で、支持部材は、画像形成装置本体における正背面中央部に配置される。これによって容器本体を、画像形成装置本体の正背面中央部から正面部まで伸ばすとともに、正背面中央部から背面まで伸ばして、従来の容器に比べて容量を極めて大きくすることができる。また容器本体の支持部材から軸線方向一端部の端面までの長さ寸法を、支持部材から軸線方向他端部の端面までの長さ寸法よりも小さくすることで、画像形成装置本体の背面部において、容器本体の軸線方向一端部の連結部に連結される駆動部を設ける領域を確保することができる。
【0046】
また本発明は、前述の現像剤収納容器を着脱可能にして搭載することを特徴とする画像形成装置。
【0047】
本発明に従えば、画像形成装置は、前述の作用を達成する現像剤収納容器を着脱可能にして搭載することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の現像剤収納容器30を示す斜視図である。図2は、現像剤収納容器30を示す正面図である。図3は、現像剤収納容器30を示す側面図である。現像剤収納容器30は、容器本体31および支持部材32を含んで構成される。容器本体31は、略円筒状に形成され、電子写真方式の画像形成に用いるトナーなどの現像剤が収納される。支持部材32は、容器本体31を、その軸線L31まわりに回転自在にして支持する。現像剤収納容器30は、たとえば1400グラムの現像剤を収納可能である。
【0049】
図4は、容器本体31を示す正面図である。容器本体31は、第1容器部33、第2容器部34および連結部材35を含んで構成される。容器本体31の軸線L31方向の長さ寸法A0は、たとえば450ミリメートルであってもよい。
【0050】
図5は、第1容器部33を示す正面図である。図6は、第1容器部33を示す右側面図である。第1容器部33は、有底円筒状に形成される。第1容器部33の軸線方向の長さ寸法A33は、たとえば150ミリメートルであってもよい。第1容器部33は、内周部に、半径方向内方に向かって突出するとともに、軸線方向一端部である底部33aから軸線方向他端部である開口端部33bに向かって螺旋状に延びる第1突起片36が設けられる。第1突起片36は、詳細に述べると、底部33aから見て、底部33aから開口端部33bに向かうにつれて、第1容器部33の軸線L33を中心にして時計回りに回転するように延びる螺旋状に延びて形成される。第1突起片36のピッチA1は、たとえば30ミリメートルであってもよい。また第1突起片36の内周部の残余の部分からの半径方向内方への突出量A2は、たとえば6ミリメートルであってもよい。
【0051】
第1容器部33の底部33aには、開口端部33bから底部33aに向かう方向に突出する連結部である嵌合凸部37が形成される。嵌合凸部37は、詳細に述べると、第1容器部33の軸線L33に垂直な断面が、十字状になり、交差部分が軸線L33を通るように形成される。嵌合凸部37の底部33aの残余の部分からの軸線L33方向への突出量A3は、たとえば8ミリメートルであってもよい。また第1容器部33の底部33aにおいて外周面と端面とが連通する面33cは、開口端部33bから底部33aに向かうにつれて半径方向内方に傾斜するような曲面状に形成される。第1容器部33の開口端部33bの端面から底部33a寄りに間隔をあけた位置における外周部には、半径方向外方に突出して周方向全周に延びるフランジ部38が設けられる。また第1容器部33の開口端部33bの端面から前記フランジ部38にわたる外周部には、外ねじが刻設される。このような第1容器部33は、たとえばポリエチレンなどの合成樹脂をブロー成型することによって製造されるようにしてもよい。
【0052】
図7は、第2容器部34を示す正面図である。図8は、第2容器部34を示す左側面図である。第1容器部33は、有底円筒状に形成される。第2容器部34の軸線方向の長さ寸法A34は、たとえば215ミリメートルであってもよい。第2容器部34は、内周部に、半径方向内方に向かって突出するとともに、軸線方向他端部である底部34aから軸線方向一端部である開口端部34bに向かって螺旋状に延びる第2突起片39が設けられる。第2突起片39は、詳細に述べると、底部34aから見て、底部34aから開口端部34bに向かうにつれて、第2容器部34の軸線L34を中心にして反時計回りに回転するように延びる螺旋状に延びて形成される。第2突起片39は、第1突起片36とは逆向きに延びて形成される。第2突起片39のピッチA4は、たとえば30ミリメートルであってもよい。また第2突起片39の内周部の残余の部分からの半径方向内方への突出量A5は、たとえば6ミリメートルであってもよい。
【0053】
第2容器部34の底部34aにおいて外周面と端面とが連通する面34cは、開口端部34bから底部34aに向かうにつれて半径方向内方に傾斜するような曲面状に形成される。第2容器部34の開口端部34bの端面から底部34a寄りに間隔をあけた位置における外周部には、半径方向外方に突出して周方向全周に延びるフランジ部40が設けられる。また第2容器部34の開口端部34bの端面から前記フランジ部40にわたる外周部には、外ねじが刻設される。このような第2容器部34は、第1容器部33と同様にして製造される。
【0054】
第2容器部34の軸線方向の長さ寸法A34は、第1容器部33の軸線方向の長さ寸法A33よりも長く、たとえば30ミリメートル以上長く設定される。第1容器部33の軸線方向の長さ寸法A33は、たとえば150ミリメートルであってもよく、第2容器部34の軸線方向の長さ寸法A34は、たとえば210ミリメートルであってもよい。また第1容器部33の第1突起片36を除く内周部の内径D33、および第2容器部33の第2突起片39を除く内周部の内径D34は、たとえば105ミリメートルであってもよい。
【0055】
図9は、連結部材35を示す斜視図である。図10は、連結部材35を示す正面図である。図11は、連結部材35を示す断面図である。図11は、図10の切断面線S11−S11から見た断面図である。連結部材35は、大略的に円筒状に形成される。連結部材35は、詳細に述べると、連結部材本体41および掻揚部材42を含んで構成される。連結部材本体41は、第1円筒部43、第2円筒部44およびリブ45を含んで構成される。第1円筒部43および第2円筒部44は、円筒状に形成される。第1円筒部43および第2円筒部44の内周部には、内ねじが刻設される。連結部材35の軸線方向の長さ寸法A35は、たとえば80ミリメートルであってもよい。
【0056】
リブ45は、大略的に、軸線L35に垂直な断面形状が略十字状に形成される。リブ45の軸線方向一端部に第1円筒部43が固定され、軸線方向他端部に第2円筒部44が、前記第1円筒部43とは軸線方向に間隔をあけて固定される。リブ45は、詳細には、軸部46、第1攪拌板材47a、第2攪拌板材47b、第3攪拌板材47cおよび第4攪拌板材47dを含んで構成される。軸部46は、略円筒状に形成され、その軸線とリブ45の軸線とは同軸となる。
【0057】
第1〜第4攪拌板材47a〜47dは、大略的には、平板状に形成される。第1〜第4攪拌板材47a〜47dは、軸部46から半径方向外方に突出するようにして、軸部に固定される。図11を参照して、リブ45の軸線方向一端部から軸線方向に見たときに、第2攪拌板材47bは、第1攪拌板材47aから軸線L35まわりの反時計まわりに90度角変位した位置に配置され、第3攪拌板材47cは、第2攪拌板材47bから軸線L35まわりの反時計まわりに90度角変位した位置に配置され、第4攪拌板材47dは、第3攪拌板材47cから軸線L35まわりの反時計まわりに90度角変位した位置に配置される。
【0058】
リブ45の半径方向外方側端部かつ軸線方向中央部にあたる第1〜第4攪拌板材47a〜47dの部分は、残余の部分よりも半径方向内方に退避している。換言すれば、第1〜第4攪拌板材47a〜47dは、リブ45の半径方向外方に開放する略コの字状に形成される。またリブ45の半径方向外方側端部における軸線方向一端部にあたる第1〜第4攪拌板材47a〜47dの部分は、第1円筒部43の内周部に固定される。またリブ45の半径方向外方側端部における軸線方向他端部にあたる第1〜第4攪拌板材47a〜47dの部分は、第2円筒部44の内周部に固定される。
【0059】
掻揚部材42は、弾発性を有する長方形状のシート状の部材であり、たとえばポリエチレンテレフタレート(略称:PET)などの高分子樹脂から成る。本実施の形態において掻揚部材42は、2枚設けられる。一方の掻揚部材42は、その一端部が、第1円筒部43と第2円筒部44との間の、第2攪拌板材47bの半径方向外方側端部に、したがって容器本体31の半径方向外方部に接着剤によって固定され、第2攪拌板材47bから第1攪拌板材47aに向かって、大略的に周方向に延びるようにして設けられる。他方の掻揚部材42は、第1円筒部43と第2円筒部44との間の、第4攪拌板材47dの遊端部に接着剤によって固定され、第4攪拌板材47dから第3攪拌板材47cに向かって、大略的に周方向一方に延びるようにして設けられる。各掻揚部材42の遊端部42aは、第1および第2円筒部43,44よりも半径方向外方に突出するように、残余の部分に対して屈曲している。
【0060】
各掻揚部材42の攪拌板材47b,47dに固定される端部から遊端部42aまでの長さは、第1攪拌板材47aから第2攪拌板材47bにわたる第1および第2円筒部43,44の周方向の長さよりも短く設定される。したがって連結部材35の第1円筒部43と第2円筒部44との間において、少なくとも第2攪拌板材47bと第3攪拌板材47cとの間、および第4攪拌板材47dと第1攪拌板材47aとの間は、半径方向に貫通している排出孔が設けられるのと同じ状態となっている。この排出孔は、後述の保持部となる空間62(図20、図22参照)に臨み、排出孔からの現像剤が空間62に保持される。
【0061】
再び図4を参照して、連結部材35の軸線方向一端部である第1円筒部43の内ねじと、第1容器部33の開口端部33bの外ねじとが噛合することで、連結部材35の軸線方向一端部と第1容器部33の開口端部33bとが着脱可能に連結される。また連結部材35の軸線方向他端部である第2円筒部44の内ねじと、第2容器部34の開口端部34bの外ねじとが噛合することで、連結部材35の軸線方向他端部と第2容器部34の開口端部34bとが着脱可能に連結される。このとき第1容器部33の軸線L33と、第2容器部34の軸線L34と、連結部材35の軸線L35とは、同軸にして配置される。このように、第1容器部33、第2容器部34および連結部材35は、着脱可能にして連結されるので、たとえば収納されていた現像剤を全て排出したとき、第1容器部33、第2容器部34および連結部材35のいずれかが消耗および破損していた場合、消耗および破損したものだけを交換して、現像剤を再度収納させることが可能となるので、現像剤収納容器30のリサイクル性を向上させることができる。
【0062】
第1容器部33の底部33aは、容器本体31の軸線方向一端部33aとなり、第2容器部34の底部34aは、容器本体31の軸線方向他端部34aとなる。このように第1容器部33、第2容器部34および連結部材35が連結されて、容器本体32が形成される。またこの状態では、連結部材35は容器本体31の軸線方向両端部33a,34aを除く軸線方向中間部に配置される。したがって連結部材35の排出孔は、容器本体31の軸線方向両端部33a,34aを除く軸線方向中間部に配置される。容器本体32の軸線L32は、第1容器部33の軸線L33、第2容器部34の軸線L34および連結部材35の軸線L35から成る。
【0063】
図12は、支持部材32を示す正面図である。図13は、支持部材32を示す右側面図である。支持部材32は、大略的に円筒状に形成され、前述のように構成される容器本体31の少なくとも排出孔が設けられた連結部材35を含む部分を、半径方向外方から全周にわたって支持する内周部48を有する。内周部48は、軸線L32を中心とする円筒内周面を有する。支持部材32は、軸線L32に平行な仮想平面上に、少なくとも3点以上の当接部49aを有する支持台49を含む。支持台49の当接部49aは、たとえば軸線L32に平行な方向を長手方向とする2つの長方形状の平面に形成されてもよい。この支持台49の当接部49aを水平面に当接させることによって、支持部材32の内周部48の軸線L48を、前記水平面に平行にして配置することができる。支持部材32の軸線方向の長さ寸法A32は、連結部材35の軸線方向の長さ寸法A35よりも大きく設定される。支持部材32の軸線方向の長さ寸法A32は、たとえば100ミリメートルであってもよい。
【0064】
支持部材32の軸線方向中央部には、支持台49が突出する方向とは垂直な半径方向外方に突出する排出部50が形成される。排出部50の軸線方向中央部には、半径方向に貫通し、支持部材の軸線L32に平行な方向に延びる長円状に開口する導通孔51が形成される。導通孔51の長手方向の内径は、連結部材35の掻揚部材42の遊端部42aの軸線方向の寸法よりも小さく設定される。支持部材32が水平面に設置されている状態で、導通孔51は、支持台49よりも上方で、支持部材32の内周部48の軸線L48に直交かつ水平面に平行な方向に沿って貫通している。
【0065】
また支持部材32には、排出部50とは逆の方向となる半径方向外方に突出する突起部52が形成される。また支持部材32には、支持台49とは逆の方向となる半径方向外方に突出して、軸線L32に平行に延びる第1案内片53が形成される。さらに支持台49の中央部であって、軸線L32に関して前記第1案内片53とは軸対称な位置に、支持台49が突出する方向と同じ半径方向外方に突出して軸線L32に延びる第2案内片54が形成される。第2案内片54は、支持台49より半径方向外方に突出しない。
【0066】
図14は、支持部材32を示す分解正面図である。図15は、支持部材32を示す分解右側面図である。支持部材32は、半径方向に垂直な仮想平面、水平面に設置している状態では、軸線L32を通り水平面に平行な仮想平面で2分割可能であり、詳細には、前記仮想平面よりも上方の第1支持部55と、前記仮想平面よりも下方の第2支持部56とに分割可能である。
【0067】
第1支持部55は、支持部材32における、第1案内片53、排出部50の第1案内片53側の部分50a、突起部52の第1案内片53側の部分52aおよび内周部48の第1案内片53側の部分48aを含む。第2支持部56は、支持部材32における、支持台49、第2案内片54、排出部50の支持台49側の部分50b、突起部52の支持台49側の部分52bおよび内周部48の支持台49側の部分48aを含む。第1支持部55の排出部50の第1案内片53側の部分50aには、第1案内片53側に陥没する溝51aが形成される。第2支持部56の排出部50の支持台49側の部分50bには、支持台49側に陥没する溝51bが形成される。
【0068】
第1支持部55と第2支持部56とは、ねじ部材57によって連結される。詳細には、第1支持部55の排出部50の第1案内片53側の部分50aと、第2支持部56の排出部50の支持台49側の部分50bとがねじ部材57によって連結されるとともに、第1支持部55の突起部52の第1案内片53側の部分52aと、第2支持部56の突起部52の支持台49側の部分52bとがねじ部材57によって連結される。このとき、第1支持部55の排出部50の第1案内片53側の部分50aの溝51aと、第2支持部56の排出部50の支持台49側の部分50bの溝51bとによって、導通孔51が形成される。
【0069】
図16は、図13の切断面線S16−S16から見た断面図である。支持部材32の内周部48の軸線方向一端部には、半径方向内方に突出する第1凸部58が設けられ、軸線方向他端部には、半径方向内方に突出する第2凸部59が設けられる。第1凸部58および第2凸部59の内径は、第1および第2容器部33,34の各フランジ部38,40を除く外周部の外径よりもわずかに大きく設定される。
【0070】
また支持部材32の内周部48の軸線方向一端部の前記第1凸部58よりも軸線方向他端側に、円環状の第1シール材60が、半径方向内方に突出して周方向全周にわたって延びるようにして固定される。また支持部材32の内周部48の軸線方向他端部の前記第2凸部59よりも軸線方向一端側に、円環状の第2シール材61が、半径方向内方に突出して周方向全周にわたって延びるようにして固定される。詳細に述べると、支持部材32の内周部48の第1シール材60が固定されるべき箇所には、半径方向外方に陥没して周方向全周にわたって延びる凹所が形成されており、この凹所に第1シール材60および第2シール材61が嵌り込んで、少なくとも軸線方向への変位を規制されて支持部材32の内周部48に固定される。第1および第2シール材60,61は、弾発性を有する、たとえばシリコンゴムなどの合成樹脂から成る。支持部材32の内周部48の第1および第2凸部58,59、第1および第2シール材60,61、ならびに前記凹所を除く部分の内径は、連結部材35の第1および第2円筒部43,44の外径よりも大きく設定される。
【0071】
図17は、現像剤収納容器30を組立てる状態を示す正面図である。図18は、図17の切断面線S18−S18から見た断面図である。現像剤収納容器30を組立てる前に、支持部材32を第1支持部55と第2支持部56とに分割しておく。第1支持部55と第2支持部56とによって、容器本体31の連結部材35を含む部分を、半径方向外方から挟持する。この状態で、第1支持部55と第2支持部56とをねじ部材57とによって連結する。このようにして容器本体31は、支持部材32によって半径方向外方から全周にわたって支持される。
【0072】
図19は、図3の切断面線S19−S19から見た断面図である。図20は、図2の切断面線S20−S20から見た断面図である。容器本体31が支持部材32によって支持されている状態では、容器本体31の軸線L31と支持部材32の内周部48の軸線L32とが、完全に、またはほぼ一致しており、容器本体31は、支持部材32に対して、軸線L31まわりに回転自在である。以後、容器本体31の軸線L31を、回転軸線L31と表記することがある。この状態で、支持部材32の支持台49を水平面に設置した場合、容器本体31の第1および第2容器部33,34は、水平面から離間しており、水平面と回転軸線L31とは平行となる。
【0073】
支持部材32は、容器本体31の2つのフランジ部38,40の間に配置される。第1容器部33のフランジ部38と支持部材32の第1凸部58との軸線L31方向の間隔、および第2容器部34のフランジ部40と支持部材32の第2凸部59との軸線L31方向の間隔は、現像剤が通過することを阻止できる程度に小さく設定される。このとき容器本体31は、支持部材32に対して、回転軸線L31一方向および他方向への変位が阻止される。
【0074】
支持部材32の第1凸部58は、第1容器部33のフランジ部38と連結部材35の軸線方向一端側の端面との間に配置される。支持部材32の第1凸部58の内周面は、第1容器部33の軸線方向他端部33bに対向する。支持部材32の第2凸部59は、第2容器部34のフランジ部40と連結部材35の軸線方向他端側の端面との間に配置される。第1凸部58の内周面と第1容器部33の軸線方向他端部33bとの間隔、および第2凸部59の内周面と第2容器部34の軸線方向他端部34bとの間隔は、現像剤が通過することを阻止できる程度に小さく設定される。
【0075】
第1シール材60は、連結部材35の外周部、詳細には連結部材35の第1円筒部43の外周面に、半径方向外方側から周方向全周にわたって弾発的に当接する。第2シール材61は、連結部材35の外周部、詳細には連結部材35の第2円筒部44の外周面に、半径方向外方側から周方向全周にわたって弾発的に当接する。このように第1シール材60と連結部材35の外周部との間、および第2シール材61と連結部材35の外周部との間は、シールが達成されており、連結部材35が第1および第2シール材60,61に対して摺動自在である。
【0076】
連結部材35の各掻揚部材42の遊端部42aは、第1シール材60と第2シール材61との間の支持部材32の内周部48に弾発的に当接する。このとき各掻揚部材42の遊端部42aを除く掻揚部材42の残余の部分は、支持部材32の内周部48から離間しており、掻揚部材42の遊端部42aを除く掻揚部材42の残余の部分と支持部材32の内周部48との間に空間62が形成される。掻揚部材42の遊端部42aを除く掻揚部材42の残余の部分と支持部材32の内周部48との間隔のうち最も広い間隔A62は、たとえば8ミリメートルに設定される。このように連結部材35の各掻揚部材42の遊端部42aと支持部材32の内周部48との間は、シールが達成されており、遊端部42aが内周部48に対して摺動自在である。
【0077】
図21は、現像剤が収納されている現像剤収納容器30を回転軸線L31を含む仮想平面で切断したときの断面図である。支持部材32の支持台49を水平面に設置して、現像剤が収納されている状態では、容器本体31の内空間は、現像剤で占められる現像剤層63と、現像剤層63よりも上方の気体で占められる気層64との2層が形成される。
【0078】
容器本体31を、第1容器部33から第2容器部34を見て回転軸線L31を中心にして反時計まわりに回転させる。このとき第1容器部33の現像剤層63の現像剤は、第1突起片36によって軸線L31に沿って第1容器部33から連結部材35に向かう第1搬送方向C1に搬送される。またこのとき第2容器部34の現像剤層63の現像剤は、第2突起片39によって軸線L31に沿って第2容器部34から連結部材35に向かう第2搬送方向C2に搬送される。このように連結部材35において、第1搬送方向C1に向かう現像剤と、第2搬送方向C2に向かう現像剤とが互いに衝突して、これによって現像剤が攪拌される。容器本体31の連結部材35に搬送された現像剤は、連結部材35を介して支持部材32の内周部48に与えられる。
【0079】
現像剤が搬送されるときに現像剤には、第1および第2突起片36,39を含む第1および第2容器部33,34の内周部から連結部材35に向かう力が与えられる。容器本体31に収納される現像剤の量が多いとき、第1および第2容器部33,34の内周部から第1および第2突起片36,39の半径方向内方への突出量A2,A5以内に配置される現像剤は、容器本体21が回転することによって主に攪拌され、容器本体21内でバランスが保たれている。
【0080】
図22は、現像剤が収納されている現像剤収納容器30を回転軸線L31に垂直な仮想平面で切断したときの断面図である。容器本体31を回転させることで連結部材35において衝突しあう現像剤は、連結部材35のリブ45の第1〜第4攪拌板材47a〜47dによって、気層64の気体とともに攪拌される。前述のように、リブ45の半径方向外方側端部かつ軸線方向中央部にあたる第1〜第4攪拌板材47a〜47dの部分は、残余の部分よりも半径方向内方に退避している。これによってリブ45の所定の強度を維持するとともに、回転によって周方向から衝突する現像剤層63の現像剤との接触面積を小さくして、現像剤層63の現像剤からの抵抗を低減することができる。
【0081】
連結部材35に搬送された現像剤は、連結部材35を介して支持部材32の内周部48に与えられ、掻揚部材42の遊端部42aを除く掻揚部材42の残余の部分と支持部材32の内周部48とが協働して形成される保持部となる空間62に流入する。前記空間62に流入した現像剤は、容器本体31の回転にともなって、掻揚部材42と支持部材32の内周部とによって保持されながら、掻揚部材42の遊端部42aによって、支持部材32の内周部48に沿って掻き揚げられる。このようにして前期空間62において保持される現像剤の量は、たとえば6グラム程度である。前記空間62の現像剤は、この状態で回転軸線L31まわりに角変位して、支持部材32の導通孔51に臨む箇所に搬送されて、導通孔51を介して外部に導かれて排出される。このように現像剤が排出されるので、容器本体31における現像剤の量が、現像剤層63の上面63aが導通孔51よりも下方となる量であっても、現像剤は掻揚部材42によって、導通孔51から排出することができる。これによって現像剤収納容器30に収納される現像剤を可及的に全て排出することができる。
【0082】
以上のように本実施の形態の現像剤収納容器30によれば、支持部材32によって容器本体31を安定して支持しながら回転軸線L31まわりに回転することができる。現像剤が収納される従来技術のような円筒状の容器を、その軸線が水平面に対して垂直になるように立設して放置しておくと、容器の下方の現像剤が凝集する危険性がある。またこのような現像剤の凝集をできるだけ防ぐために、前記容器を、その軸線が水平面に対して平行になるように水平面に設置すると、前記容器が転がってしまう。本実施の形態の現像剤収納容器30では、支持部材32の支持台49を水平面に設置することで、容器本体31の軸線L31を水平面に平行に安定して配置することができる。また万一、現像剤収納容器30に収納される現像剤が部分的に凝集しても、たとえば利用者が導通孔51を閉じた状態で容器本体31を回転させることによって、現像剤を容易に攪拌して粉体状にすることができる。
【0083】
さらに容器本体31の軸線方向両端部33a,34aにおける外周面と端面とが連通する面33c,34cは、前述のように半径方向内方に傾斜するような曲面状に形成されるので、容器本体31の軸線方向両端部33a,34aのいずれかを水平面に設置して、軸線L31が水平面に垂直になるようにして現像剤収納容器30を水平面に立設させようとしても、倒れやすくなっている。これによって利用者が現像剤収納容器30を軸線L31が水平面に垂直になるようにして立設して放置することを防止して、収納される現像剤が凝集する要因を減らすことができる。
【0084】
また本実施の形態の現像剤収納容器30によれば、支持部材32は、容器本体31の少なくとも連結部材35を含む部分を、半径方向外方から全周にわたって支持している。さらに容器本体31と支持部材32との間にシール材60,61が設けられるので、容器本体31が回転しても、容器本体31と支持部材32との間から現像剤が漏出することを防止できる。
【0085】
図23は、本発明の実施の他の形態の画像形成装置70を示す断面図である。図24は、トナーホッパ72付近を拡大して示す断面図である。図25は、トナーホッパ72付近を拡大して示す平面図である。図23は、画像形成装置70の正面外装部71a側から見た断面図であり、理解を容易にするために、厚みを省略している。正面外装部71aとは、通常、利用者が画像形成装置70を利用するときに、利用者が臨んでいる部分である。背面外装部71bとは、画像形成装置70において、前記正面外装部71a側にいる利用者から見て、前記正面外装部71aに対して対して裏側に当たる部分である。また画像形成装置70は、水平面に設置されているとし、正面外装部71aから背面外装部71bに向かう方向である正背方向Eは、水平面に平行となる。
【0086】
プリンタ装置および複写装置などの電子写真記録方式の画像形成装置70は、前述の現像剤収納容器30および画像形成装置本体(以後、単に「装置本体」と表記することがある)71を含む。現像剤収納容器30は、装置本体71に備えられるトナーホッパ72に、装置本体71の正面外装部71aに設けられる開閉自在の容器着脱口(図示せず)を介して着脱可能にして装着される。また画像形成装置本体71は、正面外装部71aよりも背面外装部71b側に筐体正面部93が設けられ、厚み方向に貫通し現像剤収納容器30を挿通可能な開口部が形成される。また画像形成装置本体71は、背面外装部71bよりも正面外装部71a側に筐体背面部94が設けられる。筐体正面部93および筐体背面部94を含む筐体(全ては図示せず)によって、画像形成装置本体71の各種構成が保持される。本実施の形態の画像形成装置70は、第1の従来技術の画像形成装置2におけるトナーカートリッジ1をトナーホッパ−72に代えた構成であり、他の構成は第1の従来技術の画像形成装置2とほぼ同様であるので、同様の構成に関しては同一の参照符号を付す。
【0087】
トナーホッパ72は、ハウジング73、現像剤供給部74、攪拌部材75および供給ローラ76を備える。ハウジング73の内空間は、現像剤供給部74によって、少なくとも容器収容空間77と攪拌空間78とに分割される。容器収容空間77は、装置本体71の正面外装部71aに臨んで開放している。攪拌空間78は、大略的に閉じた空間である。現像剤収納容器30は、前記収納容器空間77に配置される。
【0088】
容器収容空間77に臨むハウジング73の上壁部73aには、上方に向かって陥没して、装置本体71の正背方向Eに延びる第1案内凹所79が形成される。第1案内凹所79は、現像剤収納容器30の支持部材32の第1案内片53が長手方向、換言すれば、装置本体71の正背方向Eに平行であって、正面外装部71aから背面外装部71bに向かう方向の装着方向E1および装着方向E1とは逆の方向である離脱方向E2に摺動可能にして嵌合可能である。また容器収容空間77に臨むハウジング73の前記上壁部73aに対向する下壁部73bには、下方に向かって陥没して、装置本体71の正背方向Eに延びる第2案内凹所80が形成される。第2案内凹所80は、現像剤収納容器30の支持部材32の第2案内片54が長手方向、換言すれば、装置本体71の装着方向E1および離脱方向E2に摺動可能にして嵌合可能である。
【0089】
現像剤供給部74は、ハウジング73の内空間を、容器収容空間77と攪拌空間78とに分割する板状の部材であり、その厚さ方向に貫通して、容器収容空間77と攪拌空間78とを連通する連通孔81が設けられる。また現像剤供給部74の連通孔81の下方には、容器収容空間77に突出する案内部材82が設けられる。
【0090】
図26は、本体側連結部83を拡大して示す斜視図である。装置本体71のモータなどの駆動源84からの現像剤収納容器30の容器本体31を回転するための駆動力は、歯車などの減速装置85を介して、本体側連結部83に伝達する。本体側連結部83は、回転軸86、継手受部87およびばね部材88を含んで構成される。回転軸86は、その軸線L86が装置本体71の正背方向Eに平行にして、装置本体71の背面外装部71b側のハウジング73の背壁部となる筐体背面部94を厚さ方向に貫通して設けられる軸受部89に回転自在に挿通されて、その遊端部が容器収容空間77に配置される。
【0091】
継手受部87は、略円盤状に形成され、容器収容空間77に臨み、回転軸86と一体となって軸線L86まわりに回転自在にして、回転軸86の遊端部に連結される。継手受部87は、筐体背面部94に臨む表面部とは逆の表面部87aに、軸線L86において交差する略十字状に延びる嵌合凹所90が形成される。この嵌合凹所90は、容器本体31の嵌合凸部37が嵌入可能である。また継手受部87は、回転軸86の遊端部から脱落することなく、回転軸86の軸線方向に変位自在である。また圧縮コイルばねなどで実現されるばね部材88は、筐体背面部94と継手受部87との間に配置され、回転軸86および継手受部87の回転を阻害することなく、継手受部87が筐体背面部94から離間する方向へのばね力を付勢する。現像剤収納容器30の容器本体31の嵌合凸部37を含む軸線方向一端部33aと、本体側連結部83の継手受部87とによって、カップリング構造が形成される。
【0092】
現像剤収納容器30を装置本体71に装着するときは、現像剤収納容器30を、回転軸線L31と装着方向E1とを平行にして、装置本体71の正面外装部71aからトナーホッパ72の容器収納空間77に挿入する。このとき現像剤収納容器30の支持部材32の第1案内片53をハウジング73の第1案内凹所79に嵌合するとともに、支持部材32の第2案内片54をハウジング73の第2案内凹所80に嵌合して、支持部材32の装着方向E1および離脱方向E2を除く方向への変位を阻止し、したがって支持部材32は、装置本体71に、支持部材32の軸線まわりに回転することのないようにして着脱自在に装着される。この状態で、現像剤収納容器30を装着方向E1に変位させて、支持部材32の排出部50の導通孔51と現像剤供給部74の連通孔81とが連通する位置である装着位置に配置する。このとき本体側連結部83の継手受部87が容器本体31の嵌合凸部37によって装着方向E1に押圧されて縮退し、ばね部材88が圧縮される。
【0093】
トナーホッパ72には、現像剤収納容器30が装着位置に配置されている状態で、支持部材32が装着方向E1および離脱方向E2への変位の規制および規制の解除を行う規制部材が設けられる(図示せず)。また現像剤収納容器30の支持部材32の排出部50には、現像剤収納容器30が装置本体71から離脱している状態では、排出部50の導通孔51を遮断し、現像剤収納容器30が装置本体71の装着位置に装着された状態では、排出部50の導通孔51の遮断を解除して、前記導通孔51とトナーホッパ72の現像剤供給部74の連通孔とを連通するようなシャッタが設けられる(図示せず)。現像剤収納容器30に収納されていた現像剤が全て排出されると、利用者は、前記規制部材による支持部材32への規制を解除して、現像剤収納容器30を離脱方向E2に変位させて、装置本体71から現像剤収納容器30を離脱する。
【0094】
トナーホッパ72の案内部材82に支持部材32の排出部50を乗載することによって、支持部材32の排出部50の導通孔51と、トナーホッパ72の現像剤供給部74の連通孔81との上下方向の位置あわせをすることができる。また現像剤収納容器30の支持部材32の排出部50の導通孔51の周囲、およびトナーホッパ72の現像剤供給部74の容器収容空間77に臨む連通孔81の周囲の、少なくともいずれかには、導通孔51から連通孔81に流下する現像剤が攪拌空間78以外に漏れ出ることを防止するためのシール材が設けられる(図示せず)。
【0095】
図25に示すように、装置本体71において、現像部3は、正背方向E中央部に配置される。これは装置本体71の感光体ドラム9が、装置本体71において正背方向E中央部に配置されているためである。また本体側連結部83ならびに攪拌部材75および供給ローラ76を回転するための駆動源84および減速装置85などの駆動部は、装置本体21において筐体背面部94と背面外装部71bとの間に配置される。したがって現像剤収納容器30が装着位置に配置されている状態で、現像剤収納容器30の支持部材32は、装置本体71の正背方向E中央部に配置される。現像剤収納容器30において、前述のように容器本体31の支持部材32から嵌合凸部37が形成される軸線方向一端部33aの端面までの長さ寸法は、支持部材32から軸線方向他端部34aの端面までの長さ寸法よりも小さく形成される。
【0096】
たとえば図29に示す第1の従来技術のような軸線方向一端部15aに現像剤を排出するとともに駆動源に連結される開口部18が設けられるトナーボトル15の場合、前記開口部18は、現像剤供給口付近、すなわち画像形成装置本体における正背方向中央部に配置される。この場合、従来のトナーボトル15の軸線方向の寸法は、画像形成装置本体の正背方向中央部から正面部までの寸法に基づいて設定されるので、容器の容量を大きくすることが困難である。
【0097】
本実施の形態の画像形成装置70における現像剤収納容器30では、支持部材32は容器本体31の軸線方向略中央部に配置されるので、画像形成装置本体71における装着位置に装着した状態で、支持部材32は、装置本体71における正背方向E中央部に配置される。これによって容器本体31を、装置本体71の正背方向E中央部から正面部まで伸ばすとともに、正背方向E中央部から背面まで伸ばして、従来のトナーボトル15に比べて容量を極めて大きくすることができる。本実施の形態では、図25に示すように、現像剤収納容器30の軸線方向他端部34aは、筐体正面部93よりも正面外装部71側に出っ張っている。
【0098】
また容器本体31の支持部材32から軸線方向一端部33aの端面までの長さ寸法を、支持部材32から軸線方向他端部34aの端面までの長さ寸法よりも小さくすることで、装置本体71の背面部において、容器本体31の軸線方向一端部33aの嵌合凸部37に連結される駆動源84および減速装置85を含む駆動部を設ける領域を確保することができる。このように現像剤収納容器30は、装置本体71内の空間を有効に利用して、かつ現像剤の収納量を可及的に大きくするという2つの比類ない効果を奏する。
【0099】
このように現像剤収納容器30が装着位置に配置されている状態で、駆動源84を駆動して、継手受部87を回転すると、継手受部87の嵌合凹所90と現像剤収納容器30の嵌合凸部37とが嵌合している状態では、そのまま容器本体31が回転軸線L31まわりに回転する。また、継手受部87の嵌合凹所90と現像剤収納容器30の嵌合凸部37とが嵌合していない状態では、継手受部87の嵌合凹所90と現像剤収納容器30の嵌合凸部37とが嵌合するまでは、しばらくの間、継手受部87だけが角変位し、継手受部87の嵌合凹所90と現像剤収納容器30の嵌合凸部37とが嵌合すると、ばね部材88によるばね力が付勢されて、継手受部87の嵌合凹所90と現像剤収納容器30の嵌合凸部37とが密着するように嵌合する。容器本体31が回転軸線L31まわりに回転する。このように現像剤収納容器30の容器本体31が回転軸線L31まわりに回転することで、現像剤収納容器30に収納されている現像剤が、支持部材32の排出部50の導通孔51およびトナーホッパ72の現像剤供給部74の連通孔81を介して、攪拌空間78に供給されて収容される。
【0100】
攪拌部材75および供給ローラ76は、互いに間隔をあけて装置本体71の正背方向Eに延び、攪拌空間78に配置される。攪拌部材75は、正背方向Eに平行な攪拌軸線L75まわりに回転自在であり、攪拌軸線L75方向に延びて可撓性を有する掻出部材91を有する。また攪拌部材75は、装置本体71に設けられる駆動源84からの駆動力によって、装置本体71の正面から見て攪拌軸線L75まわりの時計回り方向E1に回転する。供給ローラ76は、正背方向Eに平行な供給軸線L76まわりに回転自在であり、その外周面部は、たとえばスポンジなどの多孔質の樹脂から成る。また供給ローラ76は、装置本体71に設けられる駆動源84からの駆動力によって、装置本体71の正面から見て攪拌軸線L76まわりの時計回り方向E2に回転する。
【0101】
トナーホッパ72の攪拌空間78に臨み、現像剤供給部74に連通し、装置本体21の正背方向Eに延び、攪拌部材75の攪拌軸線L75に垂直な断面形状が略U字状で、上方に開放する部分円筒内周面状に形成される攪拌壁部92が設けられる。現像剤は1箇所の連通孔81から攪拌空間78に供給されるけれども、前述のように現像剤収納容器30から排出される現像剤は、攪拌されるだけでなく気体とも混合されて微粉体状になり、極めて流動性が良好であるので、連通孔81から供給されただけでも、攪拌空間78において攪拌軸線L75方向に拡散する。攪拌空間78に収容された現像剤は、攪拌部材75による攪拌によって、攪拌空間78において攪拌軸線L75方向にさらに拡散する。
【0102】
攪拌部材75が回転すると、連通孔81から供給され攪拌空間78に収容される現像剤を攪拌するとともに、掻出部材91は、その遊端部が攪拌壁部92に当接しながら、攪拌空間78に収容される現像剤を掻き出して供給ローラ76に与える。したがって供給ローラ76には、その軸線L76方向にほぼ均一にして、微粉体状の現像剤が与えられる。また攪拌空間78に収容される現像剤の残量が少なくなっても、掻出部材91によって掻きとるようにして供給ローラ76に与えられるので、供給ローラ76に与えられずに攪拌空間78に残留する現像剤を、可及的に少なくすることができる。供給ローラ76に与えられた現像剤は、供給ローラ76の回転によって、良好な状態で現像部3に供給される。
【0103】
装置本体71は、現像部3、記録紙カセット8、感光体ドラム9、帯電部10、レーザ露光部11および定着部12をさらに含む。現像部3は、トナーホッパ72から供給される現像剤であるトナーと、予め用意されている磁性を有する粒子であるキャリアとを攪拌して2成分現像材を生成する。
【0104】
記録紙カセット8は、画像を形成すべき記録紙を保持する。感光体ドラム9は、外周部に感光体が設けられる円筒状のドラムであり、前記駆動部からの駆動力によって、その軸線まわりの矢符U3方向に回転する。帯電部10は、感光体ドラム9の感光体を帯電させて感光性を与える。レーザ露光部11は、帯電している感光体ドラム9の感光体をレーザ光像で露光して、感光体に静電潜像を形成する。
【0105】
現像部3は、2成分現像材を攪拌するとともに、静電潜像が形成された感光体ドラム9の感光体に2成分現像材を供給して現像して、静電潜像に対応するトナー像が形成される。感光体ドラム9は、記録紙カセット11からの給紙される記録紙に、感光体ドラム9のトナー像を転写する。定着部12は、トナー像が転写された記録紙のトナー像を記録紙に定着する。トナー像が定着されて画像が形成された記録紙は、排紙トレイ13に排出される。現像部4における2成分現像材のトナー濃度を一定にするために、トナーカートリッジ1の供給ローラ6は、その外周部がスポンジで形成されており、さらにその回転が制御されている。これによって供給ローラ6は、適量なトナーを微粉末の状態で現像部3に供給する。
【0106】
このような現像剤収納容器30の容器本体31、ならびにトナーホッパ72の攪拌部材75および供給ローラ76の制御について以下に簡単に述べる。トナーホッパ72の攪拌空間78に収容される現像剤(以後、「トナー」と表記することがある)が少なくなって来たことを、攪拌壁部92に設けられるトナー残量検出部95が検出すると、図示しない制御部は、駆動源84を制御して、現像剤収納容器30の容器本体31を回転して、トナーを攪拌空間78に供給させる。容器本体31を予め定める時間回転しても、トナー残量検出部95から攪拌空間78に収容されるトナーの量が満杯になっていないと検出されると、制御部は、容器本体31の回転を停止するとともに、図示しない表示部に現像剤収納容器30を交換することを意味するメッセージを表示して、利用者に報知する。この時点では、トナーホッパ72の攪拌空間78には、相当量の現像剤が収納されている。トナーホッパ72の攪拌空間78に現像剤が収容されているうちに、利用者は空になった現像剤収納容器30を装置本体71から離脱して、現像剤が収納されている新たな現像剤収納容器30を装置本体71に装着する。これによって画像形成装置70が記録紙に画像形成している途中であっても、画像形成に必要な現像剤はトナーホッパ72の攪拌空間78に収容されているので、画像形成作業を中断することなく装置本体71への現像剤の補給をすることができる。
【0107】
また図28に示す第1の従来技術では、非常に大形であるだけでなく大重量のトナーカートリッジ1を交換する必要があるけれども、本実施の形態では、現像剤収納容器30だけを交換するだけでよく、利用者は、たとえば現像剤収納容器30の支持部材32と第2容器部34とを把持して、嵌合凸部37が形成される第1容器部33から、装置本体71の筐体正面部93から装着方向E1に向けてトナーホッパ72の容器収容空間77に挿入するだけでよく、非常に簡便である。また装置本体71から現像剤収納容器30を離脱するときには、利用者は、現像剤収納容器30の第2容器部34を把持して、離脱方向E2に向けて引っ張り出すだけでよく、非常に簡便である。
【0108】
また収納される現像剤を攪拌して凝集を防ぐためには、従来では大重量かつ大形のトナーカートリッジ1を利用者が上下左右に揺動したけれども、本実施の形態の現像剤収納容器30では、利用者が容器本体71を回転軸線L71まわりに回転するだけでよく、非常に容易である。また本実施の形態の現像剤収納容器30は、収納される現像剤の攪拌を行うための構成が、従来のトナーカートリッジ1に比べて非常に簡単である。また現像剤収納容器30は、容器本体31と支持部材32との間がシールを達成しているとともに、現像剤収納容器30が装置本体71に装着位置において装着されている場合には、互いに連通する排出部50の導通孔51周囲および現像剤供給部74の連通孔81の周囲の少なくともいずれかシールを達成しているので、トナーホッパ72の容器収容空間77において現像剤が漏れ出ることが可及的に防止できる。したがって、利用者が現像剤収納容器30の交換をするときに、現像剤によって手が汚れることを可及的に防止することができる。
【0109】
また現像剤収納容器30は、大略的に円筒状であるので、細長い直方体状の梱包箱に収納することができ、第1の従来技術のトナーカートリッジ1に比較して運搬および補間が極めて容易である。
【0110】
前述の実施の形態の現像剤収納容器30および画像形成装置70において、2成分現像の場合として扱ったけれども、トナーのみの現像システムでも適用可能である。
【0111】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、支持部材によって軸線まわりに回転自在にして支持される容器本体を軸線まわりに回転すると、収納されている現像剤は、容器本体に設けられる排出孔に向かって搬送される。このように支持部材は、容器本体の軸線方向中間部で容器本体を支持するので、容器本体を回転する駆動力が容器本体に与えられても、軸線まわりに回転する容器本体を安定して支持することができる。また支持部材には、容器本体の排出孔から排出される現像剤を外部に導く導通孔が設けられる。これによって容器本体が回転することで排出孔に向かって搬送されて排出孔から排出される現像剤を、導通孔によって外部に導くことができる。たとえば従来のように回転する容器に収納される現像剤を排出する排出孔が設けられるだけの構成の場合、排出孔も容器の回転に伴って回転し、このような回転する排出孔から排出される現像剤が不所望な箇所に漏れ出るのを防ぐために、回転する容器と画像形成装置との間にシール手段を設ける必要がある。一方、本発明では、容器本体に収納される現像剤は、容器本体とともに回転することのない支持部材の導通孔から外部に導かれるので、変位しない導通孔と画像形成装置との間からの現像剤の漏れ出しを可及的に防止することを容易に実現できる。さらに容器本体を回転することだけで、容器本体に収納される現像剤の搬送および外部への排出を同時に行うことができる。
また本発明によれば、容器本体の排出孔よりも容器本体の回転方向上流側に、容器本体の外周部と支持部材の内周部との間で現像剤を保持する保持部が設けられる。これによって容器本体が回転すると、容器本体の排出孔よりも回転方向上流側にある保持部は、導通孔に臨む位置に配置され、当該保持部に保持される現像剤を導通孔に与え、導通孔から排出することができる。また容器本体が、その軸線が水平面に平行に配置されていて、支持部材の導通孔が上下方向中央部付近に配置されている場合、容器本体に収納される現像剤の量が減少しても、容器本体の下部に残留して排出孔から排出される現像剤をも、保持部によって保持して導通孔に搬送することができる。これによって導通孔に搬送されずに残留する現像剤の量を少なくして、可及的に全ての現像剤を導通孔から外部に導くことができる。
【0112】
また本発明によれば、容器本体の排出孔は、軸線方向略中間部に設けられるので、容器本体が回転することによって排出孔に向けて搬送される容器本体の軸線方向一端側に収納される現像剤と、容器本体の軸線方向他端側に収納される現像剤とが、容器本体内の排出孔付近で互いに衝突する。たとえば従来のように容器の軸線方向一端部に現像剤が搬送されるような構成では、搬送される現像剤が容器の軸線方向一端部の軸線に垂直な内壁に押圧されて凝集する危険性がある。本発明では、容器本体内の排出孔付近、すなわち従来のような軸線に垂直な壁面が無い軸線方向略中間部で、容器本体に収納される軸線方向一方側からの現像剤と、軸線方向他方側からの現像剤とが互いに衝突することで攪拌することができる。これによって容器本体に収納されている現像剤が、万一、凝集していても、容器本体を回転することで攪拌して粉体状にすることができる。
【0113】
また本発明によれば、容器本体は、有底筒状に形成される第1容器部と、有底筒状に形成される第2容器部と、筒状に形成され、排出孔が設けられる連結部材とを含む。前記連結部材の軸線方向一端部は、第1容器部の開口端部に着脱可能にして連結される。また連結部材の軸線方向他端部は、第2容器部の開口端部に着脱可能にして連結される。これによって軸線方向中間部に排出孔が設けられ、軸線方向両端が閉じた筒状の容器本体を実現できる。また、たとえば収納されていた現像剤を全て排出したとき、第1容器部、第2容器部および連結部材のいずれかが消耗および破損していた場合、消耗および破損したものだけを交換して、現像剤を再度収納させることが可能となるので、現像剤収納容器のリサイクル性を向上させることができる。
【0114】
また本発明によれば、第1容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする一方向に螺旋状に延びる第1突起部が設けられる。これによって容器本体が軸線まわりに回転することで、容器本体の軸線方向一端側の第1容器部に収納される現像剤を、第1突起片によって連結部材の排出孔に向けて搬送することが容易に実現できる。また第2容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする前記一方向とは逆の方向に螺旋状に延びる第2突起部が設けられる。これによって容器本体が軸線まわりに回転することで、容器本体の軸線方向他端側の第2容器部に収納される現像剤を、第2突起片によって連結部材の排出孔に向けて搬送することが容易に実現できる。このようにして容器本体内の排出孔付近である軸線方向中間部で、容器本体に収納される軸線方向一方側からの現像剤と、軸線方向他方側からの現像剤とが互いに衝突させて攪拌することが容易に実現できる。
【0115】
また本発明によれば、排出孔および導通孔よりも容器本体の軸線方向一端側および軸線方向他端側における容器本体と支持部材との間に、周方向全周にわたって延びるシール手段が設けられるので、容器本体と支持部材との間から現像剤が漏出することを防止することができる。
【0117】
また本発明によれば、支持部材は、周方向に複数に分割可能である。これによって容器本体を支持させるときに、支持部材を予め分割しておき、分割された支持部材を、容器本体の排出孔を含む部分を、半径方向外方から支持することで、容器本体を全周にわたって支持することができ、このような組立作業を容易に行うことができる。
【0118】
また本発明によれば、支持部材は、軸線に平行な仮想平面上に、少なくとも3点以上の当接部を有する支持台を含むので、支持部材は、支持台の当接部を水平面に当接させることで、容器本体をその軸線が水平面と平行になるようにして安定して支持することができる。
【0119】
また本発明によれば、容器本体の軸線方向一端部に、画像形成装置に設けられる駆動源に着脱可能に連結される連結部が形成される。前記連結部を画像形成装置の駆動源に連結することで、前記駆動源からの駆動力を容器本体に与えて、容器本体を軸線まわりに回転することができる。
【0120】
また本発明によれば、支持部材は容器本体の軸線方向略中央部に配置されるので、支持部材の導通孔が現像剤供給口に連通するようにして画像形成装置本体に装着した状態で、支持部材は、画像形成装置本体における正背面中央部に配置される。これによって容器本体を、画像形成装置本体の正背面中央部から正面部まで伸ばすとともに、正背面中央部から背面まで伸ばして、従来の容器に比べて容量を極めて大きくすることができる。また容器本体の支持部材から軸線方向一端部の端面までの長さ寸法を、支持部材から軸線方向他端部の端面までの長さ寸法よりも小さくすることで、画像形成装置本体の背面部において、容器本体の軸線方向一端部の連結部に連結される駆動部を設ける領域を確保することができる。
【0121】
また本発明によれば、画像形成装置は、前述の効果を達成する現像剤収納容器を着脱可能にして搭載することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の現像剤収納容器30を示す斜視図である。
【図2】現像剤収納容器30を示す正面図である。
【図3】現像剤収納容器30を示す側面図である。
【図4】容器本体31を示す正面図である。
【図5】第1容器部33を示す正面図である。
【図6】第1容器部33を示す右側面図である。
【図7】第2容器部34を示す正面図である。
【図8】第2容器部34を示す左側面図である。
【図9】連結部材35を示す斜視図である。
【図10】連結部材35を示す正面図である。
【図11】連結部材35を示す断面図である。
【図12】支持部材32を示す正面図である。
【図13】支持部材32を示す右側面図である。
【図14】支持部材32を示す分解正面図である。
【図15】支持部材32を示す分解右側面図である。
【図16】図13の切断面線S16−S16から見た断面図である。
【図17】現像剤収納容器30を組立てる状態を示す正面図である。
【図18】図17の切断面線S18−S18から見た断面図である。
【図19】図3の切断面線S19−S19から見た断面図である。
【図20】図2の切断面線S20−S20から見た断面図である。
【図21】現像剤が収納されている現像剤収納容器30を回転軸線L31を含む仮想平面で切断したときの断面図である。
【図22】現像剤が収納されている現像剤収納容器30を回転軸線L31に垂直な仮想平面で切断したときの断面図である。
【図23】本発明の実施の他の形態の画像形成装置70を示す断面図である。
【図24】トナーホッパ72付近を拡大して示す断面図である。
【図25】トナーホッパ72付近を拡大して示す平面図である。
【図26】本体側連結部83を拡大して示す斜視図である。
【図27】第1の従来技術であるトナーカートリッジ1が装着される画像形成装置2を示す断面図である。
【図28】トナーカートリッジ2および画像形成装置2の現像部3付近を拡大して示す断面図である。
【図29】(1)は、第2の従来技術であるトナーボトル15を示す断面図であり、(2)は、前記トナーボトル15を示す斜視図である。
【図30】第3の従来技術である現像剤供給容器20を示す斜視図である。
【図31】第4の従来技術であるトナーカートリッジ25を示す斜視図である。
【符号の説明】
30 現像剤収納装置
31 容器本体
32 支持部材
33 第1容器部
34 第2容器部
35 連結部材
36 第1突起片
37 嵌合凸部
39 第2突起片
49 支持台
50 排出部
51 導通孔
55 第1支持部
56 第2支持部
60 第1シール材
61 第2シール材
62 空間
70 画像形成装置
71 画像形成装置本体(装置本体)
72 トナーホッパ
74 現像剤供給部
81 連通孔
83 本体側連結部

Claims (10)

  1. 画像形成装置の装置本体に着脱自在に搭載される現像剤収納容器であって、
    (a)画像形成に用いられる現像剤が収納される筒状に形成される容器本体であって、現像剤を排出するための排出孔が設けられ、
    軸線まわりに回転することによって収納される現像剤を排出孔に向けて搬送する容器本体と、
    (b)半径方向外方から全周にわたって、容器本体の少なくとも排出孔を含む部分を軸線まわりに回転自在にして支持する支持部材であって、
    支持部材の軸線まわりに回転することのないようにして装置本体に着脱自在に装着され、
    容器本体の排出孔から排出される現像剤を外部に導く導通孔が設けられる支持部材と、
    (c)掻揚部材42であって、
    この掻揚部材42の回転方向下流の端部は、容器本体の半径方向外方部に固定され、
    掻揚部材42の回転方向上流の遊端部42aは、半径方向外方に突出するように、掻揚部材42の遊端部42aを除く残余の部分に対して屈曲して支持部材32の内周部48に弾発的に当接しており、
    掻揚部材42の前記残余の部分は、前記内周部48から離間し、前記残余の部分と前記内周部48との間に、前記排出孔よりも回転方向上流で、保持部62を形成し、
    この保持部62に排出孔からの現像剤を保持し、
    容器本体の回転によって、保持部が導通孔に臨む位置にもたらされる掻揚部材42とを含むことを特徴とする現像剤収納容器。
  2. 容器本体の排出孔は、軸線方向略中間部に設けられ、
    支持部材は、少なくとも排出孔を含む容器本体の軸線方向略中間部を半径方向外方から全周にわたって支持することを特徴とする請求項1記載の現像剤収納容器。
  3. 容器本体は、有底筒状に形成される第1容器部と、有底筒状に形成される第2容器部と、筒状に形成され、排出孔が設けられる連結部材とを含み、
    連結部材の軸線方向一端部と第1容器部の開口端部とが着脱可能に連結され、連結部材の軸線方向他端部と第2容器部の開口端部とが着脱可能に連結されることを特徴とする請求項1または2記載の現像剤収納容器。
  4. 第1容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする一方向に螺旋状に延びる第1突起部が設けられ、
    第2容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする前記一方向とは逆の方向に螺旋状に延びる第2突起部が設けられることを特徴とする請求項3記載の現像剤収納容器。
  5. 排出孔および導通孔よりも容器本体の軸線方向一端側および軸線方向他端側における容器本体と支持部材との間に、周方向全周にわたって延びるシール手段が設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の現像剤収納容器。
  6. 支持部材は、周方向に複数に分割可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の現像剤収納容器。
  7. 支持部材は、軸線に平行な仮想平面上に、少なくとも3点以上の当接部を有する支持台を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の現像剤収納容器。
  8. 容器本体には、画像形成装置に設けられる駆動源に着脱可能に連結される連結部が形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の現像剤収納容器。
  9. 連結部は、容器本体の軸線方向一端部に設けられ、
    容器本体の支持部材から軸線方向一端部の端面までの長さ寸法は、支持部材から軸線方向他端部の端面までの長さ寸法よりも小さく形成され、
    支持部材は、導通孔が画像形成装置本体の現像部に連通する現像剤供給口に連通するようにして画像形成装置に装着されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の現像剤収納容器。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の現像剤収納容器を着脱可能にして搭載することを特徴とする画像形成装置。
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