JPH11264217A - 横葺き外装パネル及びその結合構造 - Google Patents

横葺き外装パネル及びその結合構造

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JPH11264217A
JPH11264217A JP8944298A JP8944298A JPH11264217A JP H11264217 A JPH11264217 A JP H11264217A JP 8944298 A JP8944298 A JP 8944298A JP 8944298 A JP8944298 A JP 8944298A JP H11264217 A JPH11264217 A JP H11264217A
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JP
Japan
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panel
eaves
downstream end
water gradient
gradient direction
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Pending
Application number
JP8944298A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shida
弘 志田
Kunitoshi Takagi
邦年 高木
Kimisumi Ikeda
仁純 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMAMOTO KINZOKU KK
Sky Aluminium Co Ltd
Original Assignee
YAMAMOTO KINZOKU KK
Sky Aluminium Co Ltd
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Publication date
Application filed by YAMAMOTO KINZOKU KK, Sky Aluminium Co Ltd filed Critical YAMAMOTO KINZOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 葺き上げ後にパネルの一部のみを着脱し易
く、プレハブ屋根等においてパネルの横繋ぎ部の変形損
傷が起り難く、横葺き作業性、水密性等が改善された横
葺き外装パネル及びその結合構造が求められている。 【解決手段】 横葺き外装パネルの両横葺き部に、水勾
配方向に上方に開放した平樋状の水受凹部を、パネルの
水勾配上流部棟側の水勾配方向に直交する方向に折り返
し形成した係止部から軒側下流端までの領域に折曲形成
すること。かかる水受凹部の側縁端が突き合わされ、水
受凹部の上部にパネル本体とは別異の両側に立ち下がり
リブを有する板状のカバージョイントを嵌合被覆するこ
とにより前記の課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物の屋根又
は外壁等の横葺き用パネル及び該パネルの結合構造に係
り、特に横葺きジョイント部の結合が容易かつ水密性に
優れた外装パネル及びその構造に関する。
【0002】
【従来技術】建築物の屋根又は外壁用の横葺きパネルが
種々開発され、多くの提案がなされている。建物躯体上
の屋根又は外壁の野地板上に葺き上げる従来の工法のみ
でなく、予め地上又は工場において外装構造用基板上に
葺き上げ、これを建物躯体上にリフトして固定するプレ
ハブ工法が行われるようになっている。近年住宅の高層
化、高層集合住宅屋上を屋根で覆う工法、あるいは体育
館、展示館等にドーム形大型葺き屋根構造が広く採用さ
れてきている。こうした動向から高所におけるプレハブ
屋根同士の縦横ジョイントが重要であり、より容易なジ
ョイント作業、より確実な水密性の実現が要求されてい
る。
【0003】従来より、横葺き屋根パネルの横方向側端
部の水密性ジョイント構造は、殆ど例外なく該パネルと
は別異のカバージョイントを被着し、パネルの横繋ぎ部
の下に水受捨板を敷いた構造である。これに対して本発
明者等は、上記した技術動向に適応するとともに横葺き
用外装パネルの施工能率、施工精度を改善する構造につ
いてすでに提案している。すなわち、(1)特開平6-28804
4号では、一方の屋根パネルの側縁部に側方に張り出し
た張り出し部を、他方の屋根パネルの側縁部に水勾配方
向に沿って形成した水受溝を覆うようにして嵌合する構
成である。
【0004】また本発明者等は、(2)特開平9-195451に
おいて、上記発明の改良を提案している。すなわち上記
横葺き屋根パネルの側縁部の水受溝の裏に、一定の間隙
を有して非透水性剛性樹脂発泡体からなる受け樋を固定
し、水勾配上流域からの侵入水を上下二層の排水溝から
下流端へ向けて流出せしめる構造としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の発明(1)、(2)
は、従来の横葺き屋根パネルの横繋ぎ部のジョイント構
造を本質的に変え、相応の作用効果を奏してはいるが、
該ジョイント部結合作業の一層の能率向上、施工精度の
改善が望まれている。特に屋根躯体上におけるプレハブ
屋根パネル間の横繋ぎ部ジィント構造においてその改善
が必要となっている。
【0006】すなわち従来の前記の発明においては、図
9に示すごとくパネル2の横繋ぎ側端面の一方は水勾配
方向の水受凹部31、他方は該水受凹部に被覆されるカ
バージョイント32という一組の構成であるとともに、
パネル2と一体であることにより施工上種々の不都合が
生ずる。例えば、横葺き作業方向あるいは開始位置に制
約があること。葺き上げ後にパネルの一部を外す場合に
も水受凹部及び/又はカバージョイントを同時に外す必
要が生じ、広い範囲に結合構造が壊れる不利が避けられ
ないこと。建屋躯体とは別に大型下地材上にパネルを地
上葺きしたプレハブ屋根等において、横繋ぎ側端面の水
受凹部31又はカバージョイント32がフリーで張り出
し、これがため貯蔵、移送及び工事の過程において横繋
ぎ部分の変形損傷を受け易いこと等改善が要望されてい
た。特に建屋躯体の高所においてプレハブ屋根本体を横
繋ぎする場合等の作業性の改善が強く求められていた。
この発明は、これらの課題を解決し、改善された横葺き
外装パネル及びその結合構造を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記の課
題を解決するため種々試験、検討を重ねた結果、横葺き
外装パネルの両横葺き部に、水勾配方向に上方に開放し
た平樋状の水受凹部を折曲げ形成し、該平樋状の水受凹
部が上記上流部棟側係止部から上記軒側下流端までの領
域に形成されて成る。 かかる水受凹部の側縁端が突き
合わされ、隣接した両凹部の上部には、上記外装パネル
本体とは別異の両側に立下がりリブを有する板状のカバ
ージョイントが嵌合被覆され、該カバージョイントを水
勾配方向上流部棟側及び軒側下流端において外装パネル
本体と強固且つ容易に係合しうる構造及び外装パネルを
見出し、この発明に到達したものである。
【0008】具体的には、請求項1に係わる発明は、パ
ネルの水勾配方向上流部棟側及び軒側下流端において、
各水勾配方向に直交する方向に上流部棟側には上方へ折
返した係止部、軒側下流端には下方へフック状に折曲げ
た係合部を有する横葺き外装パネルにおいて、両横葺き
部には水勾配方向に、上方に開放した平樋状の水受凹部
が上記上流部棟側の係止部から上記軒側下流端までの領
域に形成されて成ることを特徴とするものである。
【0009】また請求項2に係わる発明は、請求項1に
記載の横葺き外装パネルにおいて、前記パネルの裏面に
多孔性裏打材を被着して成ることを特徴とするものであ
る。
【0010】また請求項3に係わる発明は、パネルの水
勾配方向上流部棟側及び軒側下流端において、水勾配方
向に直交する方向に上流部棟側には上方へ折返した係止
部及び軒側下流端には下方へフック状に折曲げた係合部
を有する横葺き外装パネルの結合構造であって、該パネ
ルの両横葺き部には水勾配方向に、上方に開放した平樋
状の凹部が折曲げ形成されて成るとともに、隣り合う前
記両横葺き部の上記凹部の縁端が突き合わされ、隣接し
た両凹部の上部には両側端に立下がりリブを有する板状
のカバージョイントが嵌合被覆され、該カバージョイン
トは、水勾配方向両側の前記立下がりリブ面が前記凹部
の内側面に接して嵌合するとともに、前記水勾配方向上
流部棟側では、前記折返し係止部の軒側方向の面に突き
合わされて接面し、棟側に隣り合う外装パネルの軒側下
流端の前記係合部に係合され、他方水勾配方向軒側下流
端には下方へフック状に折曲げた前記係合部が、前記軒
側に隣り合う外装パネル上部の折返し係止部に係合され
て成ることを特徴とするものである。
【0011】そしてまた請求項4に係わる発明は、請求
項3に記載の横葺き外装パネルの結合構造において、建
物躯体から独立した外装構造用基板上に、予め多数の前
記外装パネルが横葺きされて成ることを特徴とするもの
である。
【0012】
【作用】請求項1及び請求項3に記載の発明によれば、
水勾配方向の上流部棟側及び軒側下流端において、水勾
配方向に直交する方向に上流部棟側には上方へ折返した
係止部、軒側下流端には下方へフック状に折曲げた係合
部を有する横葺き外装パネルにおいて、両横葺き部には
水勾配方向に、上方に開放した平樋状の水受凹部が上記
上流部棟側係止部から上記軒側下流端までの領域に形成
されて成る。すなわち両横葺き部は、パネル本体と一体
の平樋状の水受凹部によって構成されており、この水受
凹部を被覆するカバージョイントはパネル本体とは別異
である。これによって、両横葺き部に一組の水受凹部と
カバージョイントをパネルと一体に形成してある従来の
外装パネルの前記した問題点は一挙に解消される。
【0013】さらに、隣り合う前記両横葺き部の上記凹
部の縁端が突き合わされ、隣接した両凹部の上部には両
側端に立下がりリブを有する板状のカバージョイントが
嵌合被覆され、該カバージョイントは、水勾配方向両側
の前記立下がりリブ面が前記凹部の内側面に接して嵌合
するとともに、前記水勾配方向上流部棟側では、前記折
返し係止部に突き合わされて接面し、棟側に隣り合う外
装パネルの軒側下流端の前記係合部に係合され、他方水
勾配方向軒側下流端には下方へフック状に折曲げた前記
係合部が、前記軒側に隣り合う外装パネル上部の折返し
係止部に係合されて成ることにより、水勾配方向及びこ
れにこれに直交する方向の水密性が確保されている。
【0014】カバージョイントの両側端嵌合部からの少
量の侵入水は、水受凹部に捕捉され、軒側下流端の折曲
係合部を経て軒側に隣り合う外装パネル上に放出され流
下する。 またカバージョイントの棟側上部及び軒側下
流端は、それぞれ折返し係止部、及び折曲係合部に突き
合わされて接面し、各上下流隣接パネルと一体に係止、
係合されるためその作業性が優れると共に強固に固定さ
れる。
【0015】この発明の外装パネルは、そのまま単体で
横葺き施工しうるものであるが、請求項2に記載のごと
く、パネルの裏面に多孔性裏打材を被着することによっ
て金属板等パネル本体に断熱性及び防音性を付与するほ
か、金属薄板等を素材としたパネルであっても剛性を付
加され、過剰なフレキシビリテイーを抑制して、横繋ぎ
部の水受凹部の形態維持性を増加し、さらに施工時或い
は移送時の取り扱いが容易になる効果がある。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、建物躯体
から独立した外装構造用基板上に、予め多数の前記横葺
き外装パネル、いわゆるプレハブ屋根の側縁端が、前記
外装構造用基板の側縁端に実質的に一致して横葺きされ
て成ることにより、前記した従来の不都合は解消され
る。すなわち横葺き作業方向あるいは開始位置に制約が
なくなること。横繋ぎ側端面にカバージョイントがフリ
ーで張り出すことがなく、これがため貯蔵、移送及び工
事の過程において横繋ぎ部分の変形損傷は事実上解消さ
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明において、外装パネルの材
質は、金属或いは高分子組成物等が適当であり、汎用金
属板としては、周知の鉄、アルミニウム、銅、亜鉛、チ
タンあるいはそれらの基合金、クラッド板(特開平5-98
467等)、あるいはさらに各種の表面処理(特開平3-226
583等)あるいは塗装板が、環境、屋根葺き構造、耐久
性、スプリングバック性、価格等を考慮して選択され
る。
【0018】アルミニウム合金では、純アルミニウム系
(1100-H14)、AlーMn系(3004-H14,3105-H26)、A
l−Mg系(5052-H34)等が選択され、板厚は、通常
0.4〜2.0mmが一般的である。鋼板では、板厚
0.35〜1.0mmの冷延材あるいはこれに溶融Al
めっき、溶融Znめっき、さらには塗装を施して用いら
れる。(JIS G 3302,3312,3314)
【0019】本発明において、外装パネルの多孔性裏打
材としては、樹脂フォーム材が適用される。ポリスチレ
ン、ポリエチレン、塩化ビニール、フェノール、ポリウ
レタン等からなる発泡材(硬質)が一般的である。樹脂
材には無機質難燃剤を添加含有した難燃性発泡材がより
好適である。さらに独立発泡集合体が、気液不浸透性、
断熱性に優れ好適である。これによって、これらの裏打
材は、薄い金属屋根板の形状を保持し、葺き上げた屋根
全体の構造強度を増すとともに、外気温を遮断し屋内の
温度を維持し、さらに騒音遮断に有用である。しかも適
当な弾性、形状復元性を具備するため施工時の屋根の踏
み押し変形を防止し、またジョイント部の水密性を向上
する等の効果があることが知られている。
【0020】
【実施例】以下本発明を図1ないし図8に示す実施例を
参照して説明する。ここでは、本発明に係る横葺き屋根
パネル及びそれを使用する屋根葺き構造例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではなく、建造物の
壁等を含む外装パネル一般に適用されるものである。図
1は、プレス成形された金属板からなる屋根パネル1の
外表面斜視図であり、該パネルの裏面には、発泡ポリエ
チレン等からなる多孔質裏打材9を被着してある。
【0021】屋根パネル1の水勾配方向の上流部棟側及
び軒側下流端において、水勾配方向に直交する方向に上
流部棟側には上方へ折返した係止部5、軒側下流端には
下方へフック状に折曲げた係合部4がそれぞれ形成され
ている。両横葺き部には水勾配方向に、上方に開放した
平樋状の水受凹部3a、3bが、上記上流部棟側係止部
5から軒側下流端6a、6bまでの領域に形成されてい
る。
【0022】図2は、葺き上げられた屋根の外表面斜視
図で、水勾配上流棟側から下流軒側に横葺き部の平樋状
の水受凹部に嵌合された直列のカバージョイント10が
面一に形成されている。
【0023】図5は、図2の水勾配方向に直交する方向
Y−Y’矢視断面を示している。屋根パネル横繋ぎ側端
縁7a、7bが突き合わされ、隣接した水受凹部3a,
3bの上部には両側縁部に立下がりリブ12a、12b
を有する平板状のカバージョイント10が嵌合被覆さ
れ、該カバージョイント10は、水勾配方向両側の上記
立下がりリブ12a、12bの外表面が上記水受凹部の
内側面13a、13bに接して嵌合されている。
【0024】図6は、前記カバージョイント10の外表
面斜視図で、水勾配方向軒側下流端の折曲面14は、前
記水受凹部の下流端折曲係合部の外面4に被着し、内側
に折り曲げた挿入片15を屋根パネル2の前記係合部4
の下端に合わせて挿入固定される。カバージョイント1
0の水勾配方向上流部棟側の縁端16は、前記屋根パネ
ルの折返し係止部5の軒側方向の周面に突き合わされて
接面し、棟側に隣り合う外装パネルの軒側下流端の前記
係合部に合わせて係合される。
【0025】図3は、図2の水勾配方向のX−X’矢視
断面であり、横葺き部の水勾配方向の結合構造を要約的
に示している。野地板17上に多孔質裏打材9を被着し
た屋根パネル1が水勾配上流水受回廊部8において打釘
8により固定され、屋根板上流部の折返し係止部5に
は、水勾配上流隣接パネルの折曲げ係合部4、水受凹部
に被着したカバージョイント10の上流部棟側の縁端1
6が突き合わせて接面し係合固定されている。
【0026】図4は、上記図3の折り返し係止部5周辺
の縦断面を拡大して示している。図示されるように、折
り返し係止部5は、屋根パネル2の横繋ぎ部にプレス形
成された水受凹部3aの底板が水勾配上流端において傾
斜して上方に延伸し、折り返し係止部5の軒側面を形成
している。カバージョイント10の上流部棟側の折曲縁
端16は、前記折り返し係止部5の軒側下流面に接面
し、棟側に隣り合う外装パネルの軒側下流端の前記係合
部に係合され、他方水勾配方向軒側下流端にはフック状
に折曲げた係合部4−4aが、軒側に隣り合う外装パネ
ル上部の折返し係止部に係合されて成る。係合部4aと
係止部5の軒側面は近似した曲率半径を有してカバージ
ョイント10の折曲縁端16を挟持し、しかも上記係合
部4aは、弾性付勢を有するためこの挟持力は強固なも
のである。
【0027】図7は、本願発明の金属屋根パネルの表面
に、アモルファスタイプの太陽光発電素子を貼付し、電
氣回路を設けた(図示せず)応用例である。屋根葺き後
に電氣回路修理、取り替え等の場合に当該屋根パネルの
みの取り外しが容易かつ迅速になし得る利便がある。
【0028】図8は、建物躯体から独立した外装構造用
基板17上に、本発明の屋根パネル2を葺いたいわゆる
プレハブ屋根一枚の外表面斜視図である。側縁端が、前
記外装構造用基板17の側縁端に実質的に一致して横葺
きされて成ることにより、前記した従来の不都合は解消
される。すなわち横葺き作業方向あるいは開始位置に制
約がなくなること。横繋ぎ側端面にカバージョイントが
フリーで張り出すことがなく、これがため貯蔵、移送及
び工事の過程において横繋ぎ部分の変形損傷は事実上解
消される。かかるプレハブパネルは高層建築物の屋根上
にリフトされ、定位置にセッテイングされるが、隣接パ
ネルとの結合において横繋ぎ部のカバージョイントを嵌
合する作業は容易かつ確実である。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係わる外装パネル及びその結合構造によれば、両横葺
き部は、パネル本体と一体の平樋状の水受凹部によって
構成されており、この水受凹部を被覆するカバージョイ
ントはパネル本体とは別異である。これにより、両横葺
き部に一組の水受凹部とカバージョイントをパネルと一
体に形成してある従来の外装パネルの問題点が解消され
る。すなわち横葺き作業方向あるいは開始位置の制約が
なくなること。葺き上げ後にパネルの一部を外すために
も水受凹部及び/又はカバージョイントを同時に外す必
要がなくなり、広い範囲に構造が壊れる不利がないこ
と。建屋躯体とは別に大型下地材上にパネルを地上葺き
したプレハブ屋根等において、横繋ぎ側端面の水受凹部
及び/又はカバージョイントがフリーで張り出し、これ
がため貯蔵、移送及び工事の過程において横繋ぎ部分の
変形損傷を受け易いこと等が解消されること。特に建屋
躯体の高所においてプレハブ屋根本体を横繋ぎする場合
等の作業性の改善が格段と向上することである。
【0030】さらに、隣り合う前記両横葺き部の上記凹
部の縁端が突き合わされ、隣接した両凹部の上部には両
側端に立下がりリブを有する板状のカバージョイントが
嵌合被覆され、該カバージョイントの水勾配方向両側の
前記立下がりリブ面が前記凹部の内側面に接して嵌合す
るとともに、水勾配方向上流部棟側及び下流部軒側にお
けるカバージョイントの独自の結合構造によって、横繋
ぎ部の水密性が高められている。
【0031】この発明の外装パネルは、そのまま単体で
横葺き施工しうるものであるが、パネルの裏面に多孔性
裏打材を被着することによって金属板等パネル本体に断
熱性及び防音性を付与するほか、金属薄板等を素材とし
たパネルであっても剛性を付加され、過剰なフレキシビ
リテイーを抑制して、横繋ぎ部の水受凹部の形態維持性
を増加し、さらに施工時或いは移送時の取り扱いが容易
になる効果がある。
【0032】さらに建物躯体から独立した外装構造用基
板上に、予め多数の本発明の横葺き外装パネルを葺い
た、いわゆるプレハブ屋根の側縁端が、前記外装構造用
基板の側縁端に実質的に一致して横葺きされて成ること
により、横葺き作業方向あるいは開始位置に制約がなく
なること。横繋ぎ側端面にカバージョイントがフリーで
張り出すことがなく、これがため貯蔵、移送及び工事の
過程において横繋ぎ部分の変形損傷が解消される。本発
明は、このような利得をもたらすため、外装パネルの施
工に貢献するところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外装パネルの一実施例である横葺き屋
根パネル1の外表面斜視図である。
【図2】本発明の横葺き屋根パネルの葺き屋根の外表面
斜視図である。
【図3】図2の横葺き部の水勾配方向X−X’矢視断面
を示す。
【図4】図3の係止部5、係合部4、カバージョイント
10及び水受凹部の水勾配方向上流端の結合構造縦断面
を拡大して示す。
【図5】図2の横葺き部の水勾配方向に直交する方向の
Y−Y’矢視断面で、屋根パネル1の隣り合う両横葺き
部の水受凹部を含む接続構造断面を示す。
【図6】図5の隣り合う両横葺き部の水受凹部に被覆嵌
合するカバージョイント10の外表面斜視図である。
【図7】図1の屋根パネル1にアモルファスタイプの太
陽光発電素子板を貼付した横葺き屋根パネル1aの外表
面斜視図を示す。
【図8】建物躯体から独立した基板上に、予め多数の本
発明の横葺き外装パネルの側縁端が、前記基板の側縁端
に実質的に一致して横葺きされたプレハブ屋根パネルの
外表面斜視図を示す。
【図9】従来の外装パネルの横繋ぎ側端面の結合構造断
面を示す。
【符号の説明】
1 横葺き屋根パネル 2 屋根パネル外表面 3a,3b 両横葺き部の平樋状の水受凹部 4 係合部 5 係止部 6a、6b水受凹部の軒側下流端 7a、7b 横繋ぎ側端縁 8 水勾配上流水受回廊部 9 多孔性裏打材 10 水受凹部のカバージョイント 12a、12b カバーヨイントの立ち下がりリブ 13a、13b 水受凹部の内側面 14 カバージィントの水勾配方向下流端折曲面 15 カバージョイントの折曲挿入片 16 カバージョイントの水勾配方向上流部折曲縁端 17 外装構造用基板(野地板) 18 打釘 31 従来のパネルの横繋ぎ部の水受凹部 32 従来のパネルのカバージョイント張り出し
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 仁純 茨城県水海道市花島町1455−16 山本金属 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルの水勾配方向の上流部棟側及び軒
    側下流端において、水勾配方向に直交する方向に上流部
    棟側には上方へ折返した係止部、軒側下流端には下方へ
    フック状に折曲げた係合部を有する横葺き外装パネルに
    おいて、両横葺き部には水勾配方向に、上方に開放した
    平樋状の水受凹部が上記上流部棟側係止部から上記軒側
    下流端までの領域に形成されて成ることを特徴とする横
    葺き外装パネル。
  2. 【請求項2】 パネルの裏面に多孔性裏打材を被着して
    成ることを特徴とする請求項1記載の横葺き外装パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 パネルの水勾配方向の上流部棟側及び軒
    側下流端において、水勾配方向に直交する方向に上流部
    棟側には上方へ折返した係止部、及び軒側下流端には下
    方へフック状に折曲げた係合部を有する横葺き外装パネ
    ルの結合構造であって、 該パネルの両横葺き部には水勾配方向に、上方に開放し
    た平樋状の水受凹部が上記上流部棟側係止部から上記軒
    側下流端までの間に形成され、隣り合う前記両横葺き部
    の上記水受凹部の側縁端が突き合わされ、隣接した両凹
    部の上部には両側縁部に立下がりリブを有する平板状の
    カバージョイントが嵌合被覆され、該カバージョイント
    は、水勾配方向両側の上記立下がりリブ面が上記水受凹
    部の内側面に接して嵌合するとともに、前記水勾配方向
    上流部棟側では、前記折返し係止部に突き合わされて接
    面し、棟側に隣り合う外装パネルの軒側下流端の前記係
    合部に係合され、他方水勾配方向軒側下流端には下方へ
    フック状に折曲げた係合部が、軒側に隣り合う外装パネ
    ル上部の折返し係止部に係合されて成ることを特徴とす
    る横葺き外装パネルの結合構造。
  4. 【請求項4】 建物躯体から独立した外装構造用基板上
    に、予め多数の前記横葺き外装パネルの側縁端が、前記
    外装構造用基板の側縁端に実質的に一致して横葺きされ
    て成ることを特徴とする請求項3記載の横葺き外装パネ
    ルの結合構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013068073A (ja) * 2011-09-06 2013-04-18 Takahashi Kazumi 平板金属瓦、この平板金属瓦を用いた屋根構造、およびその設置方法

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