JPH11263540A - 用紙搬送装置及びこの装置を備えた自動原稿送り装置 - Google Patents

用紙搬送装置及びこの装置を備えた自動原稿送り装置

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JPH11263540A
JPH11263540A JP10067293A JP6729398A JPH11263540A JP H11263540 A JPH11263540 A JP H11263540A JP 10067293 A JP10067293 A JP 10067293A JP 6729398 A JP6729398 A JP 6729398A JP H11263540 A JPH11263540 A JP H11263540A
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Jiyun Kusakabe
盾 日下部
Masayuki Tsunoda
昌之 角田
Hiroyuki Kobayashi
宏至 小林
Masaki Deguchi
正樹 出口
Yutaka Aso
裕 阿蘇
Kuniaki Araishi
邦亮 新石
Shigeo Kurato
茂雄 蔵人
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折返し搬送部でスイッチバックされた原稿の
斜め搬送を確実に補正する。 【解決手段】 U字搬送部41の上部にスイッチバック
により原稿読取部6に対する原稿Pの表裏を反転する折
返し搬送部42が設けられている。U字搬送部41の第
3搬送路413と折返し搬送部42の第8搬送路423
との接続位置に上搬送ローラ対417が設けられてい
る。原稿Pは折返し搬送部42で一旦、原稿載置部2に
排出された後、逆方向に搬送することでスイッチバック
が行われる。上搬送ローラ対417は、片面原稿読取時
は原稿の搬送の補助を行い、両面原稿読取時は、折返し
搬送部42から搬送されるスイッチバック後の原稿の斜
め補正を行うレジストローラ対として機能する。上搬送
ローラ対417でレジストすることでスイッチバック後
の原稿の斜め補正を確実に行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面原稿のコピー
が可能な複写機や両面原稿の画像データの送信が可能な
ファクシミリ装置等の自動原稿送り装置若しくは用紙搬
送装置に適用される記録紙及び原稿等の用紙の表裏反転
を行う用紙反転装置に係り、特に、搬送方向をスイッチ
バックすることにより用紙の表裏反転を行う用紙搬送装
置及びこの搬送装置を用いた自動原稿送り装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平7−64359号公
報に示されるように、原稿の表裏両面を読み取るべく、
スイッチバック方式により原稿の表裏面を反転して原稿
読取部に搬送する自動原稿送り装置が知られている。
【0003】この自動原稿読送り置は、原稿供給トレイ
と原稿排出トレイとが上下段違いに配置され、原稿のス
イッチバックは、当該原稿を原稿排出トレイに一時、排
出した後、逆方向に搬送することで行っている。
【0004】また、転写紙の両面にコピー可能な複写機
においては、画像が形成される転写紙をスイッチバック
により表裏反転して感光体に再給送する用紙搬送装置が
知られている。かかる用紙搬送装置では、例えば定着部
と用紙排出部との間に折返し搬送部を設け、表面に画像
形成された転写紙の定着処理が終了すると、当該転写紙
を折返し搬送部に搬送してその搬送方向をスイッチバッ
クし、再度、感光体側に搬送されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
自動原稿送り装置や用紙搬送装置における用紙のスイッ
チバック機構は、一般に、折返し搬送路の基端部(通
常、用紙を主搬送路から搬入する搬入路と主搬送路に搬
出する搬出路とが合流する位置)にスイッチバック用の
ローラ対が設けられ、このローラ対の駆動力によって用
紙の搬送方向のスイッチバックが行われるようになって
いる。すなわち、搬入路から搬入された用紙を引き続き
ローラ対で折返し搬送路内に搬送し、用紙の後端部の諸
定位置がローラ対にニップされるタイミングで当該ロー
ラ対の回転方向を反転させることで、折返し搬送路内に
搬送した用紙を逆方向に搬送し、搬出路から主搬送路に
戻すように構成されている。
【0006】上記従来の用紙のスイッチバック機構で
は、搬送方向のスイッチバックが連続的に行われて用紙
が主搬送路に戻されるので、折返し搬送路でのスイッチ
バック処理で用紙の斜め搬送が生じた場合、その補正を
好適に行うことが困難である。
【0007】特に、上記自動原稿送り装置では、原稿を
原稿排出トレイに一旦、排出してスイッチバックを行っ
ているので、スイッチバック前の原稿の先端部及びスイ
ッチバック後の原稿の後端部がフリーとなり、スイッチ
バックの前後で原稿の斜め搬送が生じやすく、しかも原
稿排出トレイには斜め補正を行うガイド等が設けられて
いないので、スイッチバック後に主搬送路に戻された原
稿が斜め搬送されるおそれがある。
【0008】上記問題を解決するため、折返し搬送路に
レジストローラ対を追加的に設けることも考えられる
が、この方法では、折返し搬送路の大型化、複雑化を招
き、小型化、コンパクト化が要請される自動原稿送り装
置で実現することは容易でない。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、コンパクトな構成でスイッチバックにおける用
紙の斜め搬送を確実に補正することのできる用紙搬送装
置及びこの装置を備えた自動原稿送り装置を提供するも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、用紙を搬送す
る主搬送路と用紙の表裏を反転するべくこの主搬送路に
分岐して設けられた折返し搬送路とを有し、上記用紙を
上記主搬送路から上記折返し搬送路に導き、その搬送搬
送方向をスイッチバックして上記主搬送路に再搬送する
用紙搬送装置において、上記主搬送路の上記折返し搬送
路が合流する近傍位置に、上記折返し搬送路から再搬送
された上記用紙を一旦、停止して当該用紙の斜め搬送を
補正する補正手段を備えたものである(請求項1)。
【0011】上記構成によれば、表裏を反転するべく主
搬送路から折返し搬送路に搬送された用紙は、当該折返
し搬送路でその搬送方向がスイッチバックされて主搬送
路に再搬送される。折返し搬送路から主搬送路に搬送さ
れた用紙は、主搬送路の折返し搬送路が合流する近傍位
置で一旦、停止され、斜め搬送が補正された後、再び主
搬送路を搬送される。
【0012】また、本発明は、上記用紙搬送装置におい
て、補正手段は、主搬送路の折返し搬送路が合流する近
傍位置に配設されたローラ対と、上記折返し搬送路から
再搬送された用紙の先端が上記ローラ対にニップされた
後、所定タイミングで当該ローラ対の駆動を開始する駆
動制御手段とからなるものである(請求項2)。
【0013】上記構成よれば、折返し搬送路から主搬送
路に搬送された用紙は、その先端が主搬送路の折返し搬
送路が合流する近傍位置に配設されたローラ対にニップ
されると、一旦、停止されて斜め搬送が補正される。そ
して、その後、所定のタイミングで再び主搬送路を搬送
される。
【0014】また、本発明は、上下二段に配置された原
稿載置部と原稿排出部とに対向配置され、当該原稿載置
部から給送された原稿を原稿読取部に搬送するととも
に、当該原稿を当該原稿排出部に搬送するU字状の主搬
送路と、上記主搬送路の上部に分岐して設けられ、上記
原稿の表裏を反転するべく当該原稿のスイッチバックを
行う折返し搬送路と、上記主搬送路の終端部から分岐し
当該主搬送路の基端部に合流する帰還搬送路とを備えた
自動原稿送り装置において、上記主搬送路の上記折返し
搬送路が合流する近傍位置に、上記折返し搬送路から搬
送されるスイッチバック後の原稿の斜め搬送を補正する
補正手段を備えたものである(請求項3)。
【0015】上記構成によれば、例えば原稿載置部から
給送された原稿の原稿読取部に対する読取面を表裏反転
する際、当該原稿は、主搬送路から折返し搬送部に搬送
され、当該折返し搬送部で搬送方向がスイッチバックさ
れて再度、主搬送路に搬送することにより表裏反転され
る。
【0016】折返し搬送部から主搬送路に搬送されたス
イッチバック後の原稿は、主搬送路の折返し搬送路が合
流する近傍位置で一旦、停止され、斜め搬送が補正され
た後、再び主搬送路を搬送され、原稿読取部に導かれ
る。原稿はスイッチバック時に発生する斜め搬送が補正
された後、原稿読取部に搬送されるので、原稿の斜め読
みが防止される。
【0017】また、本発明は、自動原稿送り装置におい
て、補正手段は、主搬送路の折返し搬送路が合流する近
傍位置に配設されたローラ対と、上記折返し搬送路から
再搬送された原稿の先端が上記ローラ対にニップされた
後、所定タイミングで当該ローラ対の駆動を開始する駆
動制御手段とからなるものである(請求項4)。
【0018】上記構成よれば、折返し搬送路から主搬送
路に搬送された原稿は、その先端が主搬送路の折返し搬
送路が合流する近傍位置に配設されたローラ対にニップ
されると、一旦、停止されて斜め搬送が補正される。そ
して、その後、所定のタイミングで再び主搬送路を搬送
されて原稿読取部に導かれる。
【0019】また、本発明は、上記自動原稿送り装置に
おいて、ローラ対は、原稿載置部から給送された原稿を
折返し搬送路を介することなく原稿排出部に搬送するた
めの搬送ローラ対を兼用するものである(請求項5)。
【0020】上記構成よれば、原稿を表裏反転すること
なく原稿読取部に搬送して片面を読み取る際、当該原稿
は、折返し搬送路を介することなく主搬送路にのみを搬
送されて原稿読取部に搬送される。原稿載置部から主搬
送路に給送された原稿は、主搬送路内でローラ対によ搬
送力が中継されて原稿読取部に搬送される。ローラ対を
片面原稿読取時の搬送ローラ対と兼用することで、ロー
ラ対の数が低減し、装置の小型化に寄与する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る用紙搬送装置につい
て、本用紙搬送装置を備えた、複写機やファクシミリ装
置に適用される自動原稿送り装置を例に説明する。
【0022】なお、本発明は、自動原稿送り装置の原稿
搬送に限定されるものではなく、スイッチバック方式に
より用紙の表裏を反転する機構を備えた任意の用紙搬送
装置に適用することができる。例えば両面コピーが可能
な複写機や印刷機において、転写紙をスイッチバックに
より表裏反転して感光体等の造形成部に搬送する搬送装
置にも適用することできる。
【0023】図1は、本発明に係る用紙搬送装置を備え
た自動原稿送り装置の一実施の形態を示す要部構成図で
ある。
【0024】自動原稿送り装置1は、原稿を載置する原
稿載置部2と原稿を排出する原稿排出部3とが上下二段
に設けられ、前端部(図1において左側)に原稿読取を
行うべく原稿を搬送する原稿搬送部4が設けられてい
る。なお、以下の説明では、便宜上、原稿載置部2で原
稿が給送される側(図1において左側)を「前側」、原
稿排出部3で原稿が排出される側(図1において右側)
を「後側」という。
【0025】自動原稿送り装置1は、原稿載置部2に積
層された原稿を最上段から1枚ずつ自動的に給送するよ
うになされている。以下、この原稿給紙方式を「原稿上
取り方式」という。また、自動原稿送り装置1は、片面
だけの原稿読取(以下、片面原稿読取という。)のため
の原稿給送だけでなく、両面の原稿読取(以下、両面原
稿読取という。)のための原稿給送も可能になされてい
る。このため、原稿搬送部4には、片面原稿読取を行う
際に原稿載置部2から原稿排出部3にU字状に原稿を搬
送するためのU字搬送部41と、両面原稿読取を行う際
に原稿をスイッチバック方式により表裏反転するための
折返し搬送部42と、両面原稿読取を行う際に原稿読取
後の原稿を表裏反転するべく折返し搬送部42側に戻す
帰還搬送部43とが設けられている。
【0026】また、自動原稿送り装置1は、片面原稿読
取及び両面原稿読取のいずれの場合にも複数枚の原稿を
ページ順を揃えて原稿排出部3に排出できるように構成
されている。すなわち、本実施の形態では、原稿上取り
方式を採用しているので、図2に示すように、原稿載置
部2から給送された原稿Pを折返し搬送部42でスイッ
チバックした後(すなわち、「裏面」に反転した後)、
原稿読取部6に搬送し、「裏面」の画像データを読み取
らせ、次に、原稿Pを帰還搬送部43で再度、折返し搬
送部42に戻し、更に原稿Pを折返し搬送部42で「表
面」に反転した後、原稿読取部6に搬送し、「表面」の
画像データを読み取らせるようにしている。
【0027】なお、図2において、原稿Pの太線部分
は、原稿の「裏面」示し、三角印は、原稿の「表面」の
上側を示している。同図において、原稿載置部2に載置
される原稿Pの紙面における上下方向が逆であっても排
出後のページ順には影響しない。
【0028】原稿載置部2は、樹脂製の原稿トレイ20
1で構成され、原稿給送口101に後端側を上方に傾斜
させて着脱可能に取り付けられている。原稿トレイ20
1の底面の前端部には一対の原稿ガイド202が立設さ
れている。この原稿ガイド202は、原稿トレイ201
に載置された原稿の幅揃えを行うとともに、給送時の原
稿の斜め給紙を防止するものである。両原稿ガイド20
2は、図3、図4に示すように、互いに連動して原稿ト
レイ201の中心線Lに対し鏡像関係で移動するように
設けられている。
【0029】原稿ガイド202は、長方形状の板状体か
らなり、上端部を外側に所定角度で屈曲させて末広がり
のテーパ部202aが形成されている。また、原稿ガイ
ド202の原稿給送口101を臨む前端部の内側面に棒
状の突片202bが突設されている(図4参照)。テー
パ部202aは、折返し搬送部42で原稿をスイッチバ
ックする際(原稿の搬送方向の前後を逆にする際)、後
述するように原稿の一部が装置上面の前側部に設けられ
た原稿排出口102から一時的に原稿トレイ201に排
出されるが、この排出される原稿の先端部を一対の原稿
ガイド202の内側に案内する(すなわち、原稿載置部
2に載置された未給送原稿Pの上に案内する)ためのも
のである。
【0030】また、突片202bは、原稿トレイ201
に一時排出される原稿の原稿トレイ201における落下
位置を原稿給送口101から離隔した位置にするための
ものである。すなわち、未給送原稿Pの上に一時排出さ
れる原稿Pが原稿給送口101の近傍で重ならないよう
にするものである。
【0031】なお、原稿搬送のスイッチバックの際に一
時的に排出される原稿Pを一対の原稿ガイド202内に
導くのは、原稿Pが逆方向に再給送される際の斜め給紙
をこの原稿ガイド202で幅揃えすることにより補正す
るためである。斜め補正の確実性を高めるため、原稿排
出口102の近傍に斜め補正用のガイドを設けるように
してもよいが、この方法は、給送される原稿のサイズに
応じて原稿ガイド202とは別にガイドの幅調整を行う
必要があり、操作性の点でも問題が残るので、本実施の
形態では、原稿載置部2の原稿ガイド202を斜め補正
用のガイドとして兼用するようにしている。このように
原稿ガイド202を兼用することで、自動原稿送り装置
1の上面から斜め補正用のガイドが突出することもな
く、装置外観の美観を損なうことがないようにしてい
る。
【0032】また、原稿Pの原稿トレイ201における
落下位置を原稿給送口101から離隔するようにしてい
るのは、未給送原稿Pの上にスイッチバックのための原
稿Pが一時的に排出されるため、当該原稿Pが逆方向に
搬送される際、未給送原稿Pがスイッチバック後の原稿
Pの搬送を妨害しないようにするためである。
【0033】上記のように、突片202bは、一時排出
原稿Pの原稿トレイ201への落下位置を規制するため
のものであるから、棒状の形状に限定されるものではな
く、この目的を達成するものであれば、任意の形状を採
用することができる。また、原稿ガイド202の高さ方
向の突設位置も上記目的を達成し得る位置を適宜、選定
することができる。例えば原稿トレイ201に載置でき
る原稿枚数を規制するための部材して突片202bを兼
用し得るように、原稿ガイド202の所定の高さ位置に
配設してもよい。なお、この斜め補正や一時排出原稿に
よる給送妨害の防止については、自動原稿送り部2の動
作説明で合わせて詳述する。
【0034】図1に戻り、原稿載置部2の先端部に分離
給送部21が設けられている。分離給送部21は、原稿
セットセンサS1、給紙ローラ211、分離コロ212
及び前送りローラ213から構成されている。
【0035】原稿セットセンサS1は、原稿トレイ20
1上の原稿Pの有無を検出するもので、原稿トレイ20
1の先端底部に設けられている。前送りローラ213
は、原稿Pをピックアップするもので、原稿トレイ先端
部の上方位置に昇降可能に設けられている。前送りロー
ラ213は、図略の給紙ソレノイドにより上昇位置と下
降位置とが切り換えられる。給紙ローラ211及び分離
コロ212は、前送りローラ213でピックアップされ
た原稿Pを捌きつつ最上段の原稿Pのみを原稿搬送部4
に給送するもので、原稿トレイ201の先端に配置され
ている。給紙ローラ211は、図略の給紙モータを駆動
源として回転駆動され、分離コロ212は、給紙ローラ
211に従動して回転する。なお、給紙ローラ211
は、図略の給紙クラッチにより給紙モータの一方方向の
回転駆動力が伝達され、図1において時計回り方向の回
転(以下、この方向の回転を正方向回転という。)のみ
を行うようになっている。
【0036】原稿搬送部4のU字搬送部41は、U字状
の搬送路を構成する第1搬送路411〜第5搬送路41
5、フィードセンサS2、タイミングセンサS3、レジ
ストローラ対416、上搬送ローラ対417、下搬送ロ
ーラ対418、中間ローラ対419及び排出ローラ対4
20を備えている。なお、第1搬送路411〜第5搬送
路415からなるU字状の搬送路は、本発明に係る用紙
搬送装置の主搬送路に相当している。
【0037】第1搬送路411及び第2搬送路412
は、給紙ローラ211及び分離コロ212の下流側に略
直線状に伸びており、第1搬送路411の基端部にフィ
ードセンサS2が配設され、第1搬送路411と第2搬
送路412との間にレジストローラ対416が配設され
ている。また、第2搬送路412の下方位置に原稿Pを
読み取る原稿読取位置P3が設けられ、この原稿読取位
置P3を通過するように、第4搬送路414が配置され
ている。そして、第4搬送路414と第2搬送路212
との間にC字状に湾曲した第3搬送路413が配設さ
れ、第4搬送路414と原稿排出部3と間に第5搬送路
415が配設されている。また、第4搬送路414の基
端部にタイミングセンサS3が配設されている。
【0038】また、第2搬送路412と第3搬送路41
3との間、第3搬送路413と第4搬送路414との間
及び第4搬送路414と第5搬送路415との間の各搬
送路の連結位置に、それぞれ上搬送ローラ対417、下
搬送ローラ対418及び中間ローラ対419が配設さ
れ、第5搬送路415の終端位置に排出ローラ対420
が配設されている。
【0039】フィードセンサS2は、原稿Pが原稿載置
部2から給送されたことを検出するものである。フィー
ドセンサS2の検出信号は後述のレジストローラ対41
6の駆動開始タイミングの制御に用いられる。
【0040】レジストローラ対416は原稿載置部2か
ら給送された原稿Pの斜め給紙を補正するものである。
レジストローラ対416も給紙ローラ211を駆動する
給紙モータにより駆動され、レジストローラ対416に
は、上述の給紙クラッチを介して給紙モータの他方向の
回転駆動力が伝達されるようになっている。従って、レ
ジストローラ対416には、図1において反時計回り方
向の回転(以下、この方向を逆回転方向という。)、す
なわち、原稿Pを下流側に搬送する方向の回転のみを行
う。
【0041】また、上搬送ローラ対417及び下搬送ロ
ーラ対418は、搬送路内の原稿Pに搬送力を与えて原
稿読取位置P3に搬送するものである。上搬送ローラ対
417は、折返し搬送部42から原稿Pが搬送されると
き、当該原稿Pの斜め補正用のレジストローラ対(スイ
ッチバック時の斜め搬送を補正する補正手段)としても
機能するものである。
【0042】また、中間ローラ対419は、原稿読取後
の原稿Pに搬送力を与えて原稿排出部3への排出若しく
は第1搬送路411への戻しを行うものであり、排出ロ
ーラ対420は、読取終了後の原稿Pを原稿排出部3に
排出するものである。
【0043】上搬送ローラ対417、下搬送ローラ対4
18、中間ローラ対419及び排出ローラ対420は、
給紙モータとは異なる図略の搬送モータで駆動されるよ
うになっている。上搬送ローラ対417、下搬送ローラ
対418及び中間ローラ対419は、搬送モータにより
逆方向回転され、排出ローラ対420は、同搬送モータ
により正方向回転される。
【0044】なお、第4搬送路414の原稿読取位置P
3の下部には、コンタクトガラス7が設けられ、このコ
ンタクトガラス7の下方位置に、例えばCCDラインセ
ンサからなる撮像センサを備えた原稿読取部6が設けら
れている。
【0045】折返し搬送部42は、U字搬送部41の上
部に設けられている。折返し搬送部42は、スイッチバ
ック方式により原稿の搬送方向の前後を逆にすることで
原稿の読取面を反転させる。すなわち、U字搬送部41
の第1搬送路411から原稿Pを折返し搬送部42に搬
送し、原稿Pの搬送方向を前後逆にしてU字搬送路41
の第3搬送路413に搬送することで、原稿PのU字搬
送部41の搬送路の外側に対向する面を表裏反転し、こ
れにより原稿読取部6に対向する原稿読取面を反転する
ものである。
【0046】折返し搬送部42は、第6搬送路421〜
第8搬送路423、反転ローラ424及び反転コロ42
5を備えている。
【0047】第6搬送路421は、原稿PをU字搬送部
41の搬送路から第7搬送路422(折返し用の搬送
路。以下、折返し搬送路422という。)に導くもので
あり、第8搬送路423は、折返し搬送路422でスイ
ッチバックされた原稿Pを再度、U字搬送部41の搬送
路に導くものである。また、折返し搬送路422は、原
稿Pをスイッチバックするため、原稿PをU字搬送部4
1の搬送路から退避させる退避路である。原稿Pを折返
し搬送路422に搬送し、一旦停止した後、原稿Pを逆
行させることで原稿Pのスイッチバックが行われる。
【0048】なお、本実施の形態では、U字搬送部41
の上部に折返し搬送部42を設ける構造を採用している
ので、装置上面に隣接して設けられる折返し搬送路42
2の一部を省略することで装置の小型化を図るようにし
ている。すなわち、U字搬送部41から原稿Pを上方に
U字状に湾曲させつつ原稿載置部2側に一旦、退避させ
るに当たり、図5に示すように、原稿Pの後端部を折返
し搬送路422に残して残りの先端部分を原稿排出口1
02から原稿載置部2に排出することで、装置上面に配
置される折返し搬送路422の一部(図5の点線部分参
照)を省略するようにしている。
【0049】第6搬送路421は、第2搬送路412の
基端部から分岐して斜め上方に形成され、その先端部に
分岐して斜め左下方向に伸びる第8搬送路423が形成
されている。そして、第8搬送路423の先端が第2搬
送路412の先端に合流している。折返し搬送路422
は、第6搬送路421の先端に連続して原稿載置部2側
に湾曲させて形成されている。
【0050】また、第2搬送路412と第6搬送路42
1との分岐位置に、第2搬送路412と第6搬送路42
1とを切り換える反転分岐レバー51が設けられ、第6
搬送路421の適所に原稿Pが折返し搬送部42に搬送
されていることを検出する反転センサS4が設けられて
いる。
【0051】また、第6搬送路421及び第8搬送路4
23と折返し搬送路422との連結位置に、反転ローラ
424と反転コロ425とが互いに接離可能に配設され
ている。本実施の形態では、反転コロ425が反転ロー
ラ424への圧接位置とその圧接を解除する解除位置と
に切換可能に配設され、図略の反転加圧ソレノイドによ
り設定位置が切り換えられるようになされている。圧接
位置に設定されると、反転コロ425は、反転ローラ4
24に従動し、原稿Pが折返し搬送路422側若しくは
第8搬送路423側に搬送可能となる。また、解除位置
に設定されると、原稿Pの反転ローラ424及び反転コ
ロ425によりニップが解除され、原稿Pのスイッチバ
ック後の斜め補正が可能となる。
【0052】反転ローラ424及び反転コロ425は、
原稿Pのスイッチバックを行うものである。反転ローラ
424は、上述の給紙モータにより回転駆動される。給
紙モータの駆動力は給紙クラッチを介することなく反転
ローラ424に伝達され、反転ローラ424は、給紙モ
ータの駆動に応じて正逆両方向の回転駆動するようにな
っている。
【0053】帰還搬送部43は、湾曲した搬送路からな
り、第5搬送路415の基端部に分岐して設けられ、そ
の先端は第1搬送路411の先端に合流している。ま
た、第5搬送路415及び帰還搬送路43の分岐位置
に、第5搬送路415と帰還搬送路43とを切り換える
排出分岐レバー52が配設されている。
【0054】図6は、自動原稿送り装置の制御系の一実
施の形態を示すブロック図である。同図において、図1
に示した部材と同一部材には同一番号を付している。ま
た、制御部8は、原稿の読取動作における原稿給送処理
を集中制御するもので、例えばマイクロコンピュータで
構成されている。制御部8は、図略の操作パネルに設け
られたスイッチやテンキー等の入力手段16を介して入
力されるユーザーからの指示、並びに原稿セットセンサ
S1、フィードセンサS2、タイミングセンサS3及び
反転センサS4の各センサからの検出信号に基づき給紙
モータ9、搬送モータ10、給紙クラッチ11、レジス
トクラッチ12、給紙ソレノイド13、反転加圧ソレノ
イド14、反転ソレノイド15及び排出ソレノイド16
等の各駆動部材の駆動を制御して原稿の自動給送を行
う。
【0055】給紙モータ9は、給紙ローラ211、前送
りローラ213、レジストローラ対416及び反転ロー
ラ424の駆動源である。すなわち、給紙モータ9は、
原稿載置部2に載置された原稿Pを搬送路に給送すると
ともに、折返し搬送部42に搬送された原稿Pのスイッ
チバックを行うための駆動源である。また、給紙クラッ
チ11はワンウェイクラッチからなり、給紙モータ9の
駆動力(正転駆動)を給紙ローラ211及び前送りロー
ラ213に伝達するものである。また、レジストクラッ
チ12はワンウェイクラッチからなり、給紙モータ9の
駆動力(逆転駆動)をレジストローラ対416に伝達す
るものである。
【0056】給紙モータ9が正転駆動するとき、その駆
動力は給紙クラッチ11を介して給紙ローラ211及び
前送りローラ213に伝達され、給紙モータ9が逆転駆
動するとき、その駆動力はレジストクラッチ12を介し
てレジストローラ対416に伝達される。また、反転ロ
ーラ424には給紙モータ9の駆動力が直接、伝達さ
れ、反転ローラ424は、給紙モータ9の正逆回転に応
じて正逆両方向に回転する。
【0057】搬送モータ10は、上搬送ローラ対41
7、下搬送ローラ対418、中間ローラ対419及び排
出ローラ対420の駆動源である。
【0058】給紙ソレノイド13は、前送りローラ21
3を上昇位置と下降位置(原稿当接位置)とに切り換え
る切換部材である。給紙ソレノイド13は、例えば「O
N」にすると、前送りローラ213が下降位置になり、
「OFF」にすると、前送りローラ213が上昇位置に
なる。
【0059】反転加圧ソレノイド14は、反転コロ42
5を反転ローラ424への圧接位置と離脱位置とに切り
換える切換部材である。反転加圧ソレノイド14は、例
えば「ON」にすると、反転コロ425が圧接位置にな
り、「OFF」にすると、反転ころ425が離脱位置に
なる。
【0060】また、反転ソレノイド15及び排出ソレノ
イド16は、それぞれ反転分岐レバー51と排出分岐レ
バー52の切換部材である。反転ソレノイド15は、例
えば「ON」にすると、第6搬送路421が「開」(第
2搬送路412が「閉」)になり、「OFF」にする
と、第6搬送路421が「閉」(第2搬送路412が
「開」)になる。また、排出ソレノイド16は、例えば
「ON」にすると、帰還搬送部43が「開」(第5搬送
路415が「閉」)になり、「OFF」にすると、帰還
搬送部43が「閉」(第5搬送路415が「開」)にな
る。
【0061】次に、自動原稿送り装置1の両面原稿読取
における原稿搬送制御について、図7,図8に示す原稿
搬送シーケンスに従って説明する。
【0062】原稿セットセンサS1により原稿載置部2
に原稿Pがセットされていることが検出されると(ステ
ップS1でYES)、原稿搬送回数のカウント値nが
「0」にセットされ(ステップS3)、給紙クラッチ1
1及び給紙ソレノイド13がそれぞれ「ON」にされ、
排出ソレノイド16が「ON」にされる(ステップS
5)。すなわち、帰還搬送部43がU字搬送部41に接
続されるとともに、前送りローラ213が原稿Pの当接
位置に下降され、給紙モータ9の駆動力の伝達方向を給
紙ローラ211及び前送りローラ213側に設定され
る。
【0063】続いて、給紙モータ9が正転駆動され、原
稿載置部2に載置された原稿Pの最上段の原稿Pの原稿
搬送部4への給送が開始される(ステップS7)。原稿
搬送部4に給送された原稿PがフィードセンサS2によ
り検出されると(ステップS9でYES)、その検出信
号に基づき所定のタイミングT1で給紙モータ9が停止
されるとともに、給紙クラッチ11が「OFF」にされ
る(ステップS11,S13)。すなわち、原稿Pの先
端がレジストローラ対416にニップされた所定のタイ
ミングで原稿Pの搬送を停止して原稿Pの斜め搬送の補
正が行われる。
【0064】続いて、給紙モータ9の停止後、所定時間
T2の経過後に(ステップS15)、反転加圧ソレノイ
ド14及び反転ソレノイド15がそれぞれ「ON」にさ
れる。すなわち、U字搬送部41に折返し搬送部42が
接続されるとともに、反転ローラ424に反転コロ42
5が圧接される(ステップS17)。続いて、給紙モー
タ9が逆転駆動され(ステップS19)、レジストロー
ラ対416により原稿Pの搬送が再開される。
【0065】レジストローラ対416を通過した原稿P
は、反転分岐レバー51により第6搬送路421に案内
され、折返し搬送部42に搬送される。そして、反転セ
ンサS4により原稿Pが第6搬送路421に搬送された
ことが検出されると(ステップS21でYES)、反転
センサS4の検出タイミングから所定時間T3の経過後
に給紙モータ9が「OFF」にされるとともに、反転加
圧ソレノイド14が「OFF」にされる(ステップS2
3,S25)。この所定時間T3は、原稿Pが反転ロー
ラ424及び反転コロ425により折返し搬送路422
に搬送され、原稿Pの後端部の所定位置が反転ローラ4
24及び反転コロ425にニップされるまでの時間であ
る。
【0066】原稿Pは、反転センサS4の検出タイミン
グから所定時間T3の間に、図9に示すように、折返し
搬送路422に搬送され、その先端部は原稿排出口10
2から分離給送部21のカバー214上面に排出され、
原稿載置部2に積載された未給送原稿Pの上に搬送され
る。原稿排出口102から原稿載置部2にまで押し出さ
れた排出された原稿Pの先端部は、図10に示すよう
に、一対の原稿ガイド202の両テーパ部202aによ
り容易に原稿ガイド202内に案内されて未給送原稿P
の上に積層される。
【0067】そして、原稿Pの後端部が反転ローラ42
4及び反転コロ425の手前の所定位置に到達したタイ
ミングで反転コロ425の反転ローラ424への圧接が
解除され、原稿Pの後端部がフリーとなるので、原稿P
が原稿排出口102から斜め排出された場合にも原稿P
の先端部の斜め搬出が一対の原稿ガイド202により補
正されるとともに、その補正が原稿Pの後端部にも及
び、原稿Pの全体に対して斜め補正を確実に行うことが
できる。また、スイッチバックにより原稿Pが原稿排出
口102から再搬送される場合にも原稿Pの先端部(搬
送方向に対しては原稿Pの後端部)が一対の原稿ガイド
202によりガイドされ、斜め搬送が防止される。
【0068】続いて、給紙モータ9が「OFF」にされ
てから所定時間T4の経過後に反転加圧ソレノイド14
が「ON」になり、反転コロ425が反転ローラ424
に圧接され(ステップS27,S29)、給紙モータ9
を正転駆動して原稿Pの逆方向搬送が開始される(ステ
ップS31)。
【0069】給紙モータ9は、正転駆動開始から所定の
タイミングT5で一旦、停止され(ステップS33,S
35)、この後、所定のタイミングT6で再度、正転駆
動される。また、同時に搬送モータ10が逆転駆動され
る(ステップS37,S39)。すなわち、上搬送ロー
ラ対417〜中間ローラ対419による原稿Pの原稿読
取位置P3への搬送が開始される。
【0070】給紙モータ9を所定のタイミングT5で一
旦、停止させるのは、図11に示すように、原稿Pの後
端(逆搬送方向に対して先端。以下、搬送方向に対し前
側を原稿Pの「先端」、後側を「後端」という。)が上
搬送ローラ対417にニップされ、当該上搬送ローラ対
417でスイッチバック後の原稿Pの斜め搬送を補正
し、斜め補正の確実性を高めるためである。すなわち、
スイッチバック後の原稿Pに対して上搬送ローラ対41
7をレジストローラ対として機能させるものである。
【0071】このように、上搬送ローラ対417をレジ
ストローラ対として機能させるのは、原稿Pがレジスト
ローラ対416で斜め補正されてもスイッチバックが行
われる間に斜め搬送が生じるおそれがあり、その斜め搬
送が原稿ガイド202によっても十分に補正されない場
合を考慮して、原稿Pが折返し搬送部42からU字搬送
部41に搬送される際にローラ対により確実に斜め補正
を行うものである。
【0072】なお、第7搬送路422上にスイッチバッ
ク後の原稿Pに対する専用のレジストローラ対を設ける
ようにしてもよいが、本実施の形態では、上搬送ローラ
対417を第3搬送路413と第7搬送路422との接
続位置に配置しているので、上搬送ローラ対417をレ
ジストローラ対として兼用し、構造の簡素化を図ってい
る。尤も、上搬送路ローラ対417をスイッチバック後
の原稿Pの斜め補正を行うレジストローラ対とし、この
レジストローラ対をU字搬送部41の片面原稿搬送にお
ける搬送ローラ対として兼用すると考えてもよい。
【0073】続いて、上搬送ローラ対417及び下搬送
ローラ対418による原稿Pの画像読取位置P3への搬
送が開始されて所定の時間T7が経過すると(ステップ
S41)、給紙モータ9が「OFF」にされるととも
に、反転加圧ソレノイド14が「OFF」にされる(ス
テップS43)。すなわち、反転ローラ424の駆動が
停止されるとともに、反転コロ425の反転ローラ42
4への圧接が解除される。
【0074】このように、上搬送ローラ対417と反転
ローラ424及び反転コロ425とにより原稿Pを所定
量だけ搬送した後、反転ローラ424及び反転コロ42
5による原稿Pの搬送の停止並びに反転コロ425の圧
接解除を行うようにしているのは、原稿Pが上搬送ロー
ラ対417にニップされたとき、反転コロ425の反転
ローラ424への圧接を解除し、上搬送ロラ対417の
みで原稿Pを第3搬送路413に搬送すると、原稿Pの
後端部がフリーとなっているので、斜め搬送になるおそ
れがあり、上搬送ローラ対417での斜め補正の確実性
が低下するからである。本実施の形態では、斜め補正し
た後にも原稿Pを所定量だけ上搬送ローラ対417と反
転ローラ424及び反転コロ425とで搬送すること
で、斜め補正処理の確実性を高めている。
【0075】続いて、タイミングセンサS3により原稿
Pの先端が検出されると(ステップS45でYES)、
原稿搬送回数のカウント値nが1だけインクリメントさ
れ(ステップS47)、更にこのカウント値nが「2」
になっているか否かが判別される(ステップS49)。
n=2であれば(ステップS49でYES)、2回目の
搬送(すなわち、「表面」の原稿読取のための搬送)で
あるから、原稿読取後に原稿Pを排出するべく排出ソレ
ノイド16が「OFF」にされ(ステップS51)、帰
還搬送路43がU字搬送路41から切り離される。一
方、n<2であれば(ステップS49でYES)、1回
目の搬送(すなわち、「裏面」の原稿読取のための搬
送)であるから、原稿読取後に原稿Pを折返し搬送部4
2に戻すべくステップS51がスキップされ、排出ソレ
ノイド16の「ON」が継続される。今回は、「裏面」
の原稿読取のための搬送であるから、ステップS51は
スキップされる。
【0076】続いて、タイミングセンサS3の検出信号
に基づいて所定のタイミングT8で原稿読取部6により
原稿Pの「裏面」の読取りが行われる(ステップS5
3,S55)。
【0077】原稿Pの読取りが終了すると、カウント値
nが「2」になっているか否かが判別され(ステップS
57)、n<2であれば(ステップS57でNO)、原
稿Pは、「表面」を読み取るべく帰還搬送部43で折返
し搬送部42に戻されるので、ステップS17に戻る。
一方、n=2であれば(ステップS57でYES)、原
稿Pは両面の読取りが終了し、原稿排出部3に排出され
るので、原稿載置部2に原稿Pが残っているか否かが判
別され(ステップS59)、原稿載置部2に原稿Pが残
っていれば(ステップS59でNO)、ステップS3に
戻り、次の原稿Pの両面読取処理が行われ、原稿載置部
2に原稿Pが残っていなければ(ステップS59でYE
S)、両面原稿読取処理を終了する。
【0078】上記のように、折返し搬送部42でスイッ
チバックされた原稿Pが反転ローラ424及び反転コロ
425によりU字搬送部41の第3搬送路413に搬送
された際、第3搬送路413の基端に配設された上搬送
ローラ対417をレジストローラ対として動作させ、ス
イッチバック後の原稿Pの斜め搬送を補正するようにし
ているので、スイッチバック処理で発生する原稿Pの斜
め搬送を好適に補正することができ、これにより原稿読
取部6での原稿Pの斜め読みを防止することができる。
【0079】なお、上記実施の形態では、原稿載置部2
に原稿Pを上向きに載置し、上側から原稿Pを給送する
方式について説明したが、本発明は、原稿載置部2への
原稿Pの置き方(上向き若しくは下向きの置き方)や原
稿Pの給送順(上取り若しくは下取りの順)に関係なく
適用できるものである。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
用紙を主搬送路から折返し搬送路に導き、当該用紙の搬
送搬送方向をスイッチバックして主搬送路に再搬送する
用紙搬送装置において、主搬送路の折返し搬送路が合流
する近傍位置に斜め搬送の補正手段を設け、折返し搬送
路から再搬送された用紙を一旦、停止して当該用紙の斜
め搬送を補正するようにしたので、折返し搬送路におけ
るスイッチバック処理で用紙に斜め搬送が生じた場合に
も好適に斜め補正を行うことができる。
【0081】特に、主搬送路の折返し搬送路が合流する
近傍位置にレジスト機能を行うローラ対を設け、折返し
搬送路から再搬送された用紙の先端が当該ローラ対にニ
ップされた後、所定タイミングで当該ローラ対を駆動す
ることで用紙の斜め補正を行うようにしたので、スイッ
チバック後の用紙の斜め補正を確実に行うことができ
る。
【0082】更に、原稿載置部と原稿排出部とが上下二
段に配置されるとともに、これらの間に原稿読取部を通
過するようにU字状の主搬送路が配設され、かつ、主搬
送路の上部に折返し搬送路が、また、主搬送路の終端部
と基端部との間に帰還搬送路が設けられた自動原稿送り
装置において、上記用紙搬送装置を設けたので、コンパ
クトな構成でスイッチバック後の原稿の斜め補正を行う
ことができ、原稿の斜め読みを防止することができる。
【0083】また、斜め補正用のローラ対を上記主搬送
路の折返し搬送路が合流する位置にスイッチバックする
ことなく搬送された原稿の搬送を補助を行う搬送ローラ
対として兼用するようにしたので、装置の大型化を招く
ことなくスイッチバック後の原稿の斜め補正及び原稿の
斜め読みの防止を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動原稿送り装置の一実施の形態
を示す要部構成図である。
【図2】原稿上取り方式での両面原稿読取における原稿
の搬送制御を示す図である。
【図3】原稿載置部を後側から見た図である。
【図4】原稿ガイドの構造を示す要部斜視図である。
【図5】原稿を折返し搬送部に搬送した状態を示す図で
ある。
【図6】本発明に係る自動原稿送り装置の制御系の一実
施の形態を示すブロック図である。
【図7】両面原稿読取のための原稿搬送処理のシーケン
スを示す図である。
【図8】両面原稿読取のための原稿搬送処理のシーケン
スを示す図である。
【図9】折返し搬送部でのスイッチバック処理における
原稿の搬送状態を示す図である。
【図10】スイッチバック処理で原稿が原稿載置部の未
給送原稿の上に排出される様子を示す要部斜視図であ
る。
【図11】スイッチバック後の原稿が上搬送ローラ対に
ニップした状態を示す図である。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置 2 原稿載置部 21 分離給送部 3 原稿排出部 4 原稿搬送部 41 U字搬送部 411 第1搬送路 412 第2搬送路 413 第3搬送路 414 第4搬送路 415 第5搬送路 416 レジストローラ対 417 上搬送ローラ対(補正手段) 418 下搬送ローラ対 419 中間ローラ対 420 排出ローラ対 42 折返し搬送部 421 第6搬送路 422 第7搬送路(折返し搬送路) 423 第8搬送路 424 反転ローラ 425 反転コロ 43 帰還搬送部 51 反転分岐レバー 52 排出分岐レバー 6 原稿読取部 7 コンタクトガラス 8 制御部(駆動制御手段) 9 給紙モータ 10 搬送モータ 11 給紙クラッチ 12 レジストクラッチ 13 給紙ソレノイド 14 反転加圧ソレノイド 15 反転ソレノイド 16 排出ソレノイド 17 入力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/00 518 G03G 15/00 518 (72)発明者 出口 正樹 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 阿蘇 裕 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 新石 邦亮 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 蔵人 茂雄 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を搬送する主搬送路と用紙の表裏を
    反転するべくこの主搬送路に分岐して設けられた折返し
    搬送路とを有し、上記用紙を上記主搬送路から上記折返
    し搬送路に導き、その搬送搬送方向をスイッチバックし
    て上記主搬送路に再搬送する用紙搬送装置において、上
    記主搬送路の上記折返し搬送路が合流する近傍位置に、
    上記折返し搬送路から再搬送された上記用紙を一旦、停
    止して当該用紙の斜め搬送を補正する補正手段を備えた
    ことを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の用紙搬送装置において、
    補正手段は、主搬送路の折返し搬送路が合流する近傍位
    置に配設されたローラ対と、上記折返し搬送路から再搬
    送された用紙の先端が上記ローラ対にニップされた後、
    所定タイミングで当該ローラ対の駆動を開始する駆動制
    御手段とからなることを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 上下二段に配置された原稿載置部と原稿
    排出部とに対向配置され、当該原稿載置部から給送され
    た原稿を原稿読取部に搬送するとともに、当該原稿を当
    該原稿排出部に搬送するU字状の主搬送路と、上記主搬
    送路の上部に分岐して設けられ、上記原稿の表裏を反転
    するべく当該原稿のスイッチバックを行う折返し搬送路
    と、上記主搬送路の終端部から分岐し当該主搬送路の基
    端部に合流する帰還搬送路とを備えた自動原稿送り装置
    において、上記主搬送路の上記折返し搬送路が合流する
    近傍位置に、上記折返し搬送路から搬送されるスイッチ
    バック後の原稿の斜め搬送を補正する補正手段を備えた
    ことを特徴とする自動原稿送り装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動原稿送り装置におい
    て、補正手段は、主搬送路の折返し搬送路が合流する近
    傍位置に配設されたローラ対と、上記折返し搬送路から
    再搬送された原稿の先端が上記ローラ対にニップされた
    後、所定タイミングで当該ローラ対の駆動を開始する駆
    動制御手段とからなることを特徴とする自動原稿送り装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の自動原稿送り装置におい
    て、ローラ対は、原稿載置部から給送された原稿を折返
    し搬送路を介することなく原稿排出部に搬送するための
    搬送ローラ対を兼用することを特徴とする自動原稿送り
    装置。
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