JP3363088B2 - 原稿読取り装置 - Google Patents

原稿読取り装置

Info

Publication number
JP3363088B2
JP3363088B2 JP06748098A JP6748098A JP3363088B2 JP 3363088 B2 JP3363088 B2 JP 3363088B2 JP 06748098 A JP06748098 A JP 06748098A JP 6748098 A JP6748098 A JP 6748098A JP 3363088 B2 JP3363088 B2 JP 3363088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
branch
roller
original
reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06748098A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11263503A (ja
Inventor
盾 日下部
昌之 角田
茂雄 蔵人
宏至 小林
正樹 出口
裕 阿蘇
邦亮 新石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP06748098A priority Critical patent/JP3363088B2/ja
Priority to US09/264,703 priority patent/US6161831A/en
Publication of JPH11263503A publication Critical patent/JPH11263503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3363088B2 publication Critical patent/JP3363088B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、スキャナ
ー装置およびファクシミリ装置等において用いられる用
紙搬送装置を備えた原稿読取り装置に関する。 【0002】 【従来の技術】複写機等に用いられる用紙搬送装置にお
いては、用紙を装置内の搬送路に所定の順序で搬送する
ため、搬送路上の用紙の位置を検知することが求められ
る。例えば、用紙の表裏面を反転するために搬送方向を
スイッチバックさせる場合にはスイッチバック動作のタ
イミングを得るために、また、用紙に形成された画像情
報を読み取る原稿読取り装置であれば画像情報読み取り
のタイミングを得るために、あるいは、用紙に画像情報
を形成する画像形成装置であれば画像形成のタイミング
を得るために搬送路上の用紙の位置を検知することが求
められる。 【0003】このため、このような用紙搬送装置におい
ては、これら種々の動作のタイミングを得ることができ
るように、装置内の搬送路の所定位置に、一般には複数
個のセンサが設けられており、各センサの取り付けられ
た位置を通過する用紙を検出するようになっている。 【0004】従来、このようなセンサは、複数の搬送路
が分岐・合流し、これらの間に用紙を所定の搬送順序で
搬送する用紙搬送装置において、搬送路の分岐位置に至
る用紙が、この分岐位置から分岐する下流側の各搬送路
に搬送されてから、例えば、スイッチバック動作や画像
読み取り動作が行われる場合には、これらの動作のため
のタイミングを得るためのセンサは、この分岐位置から
分岐する各搬送路ごとに設けられていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
複数の搬送路を備えた用紙搬送装置において、搬送路の
分岐位置から分岐する各搬送路ごとに用紙を検出するセ
ンサを設けると、装置全体には多くのセンサが必要とな
り、コストアップを招くという問題がある。 【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、用紙搬送装置に必要となるセンサの数を減らす
ことによってコストの低減を図ることのできる用紙搬送
装置を用いた原稿読取り装置を提供することを目的とす
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、両面または片面に画像情報が形成された
複数の原稿を載置可能な原稿載置部と、この原稿載置部
に載置された複数の原稿を1枚ずつに分離して給送する
分離給紙部と、原稿の画像情報を読み取る原稿読取り部
と、読み取りを終えた原稿が排出される原稿排出部と、
原稿の搬送方向をスイッチバックさせるスイッチバック
部と、前記原稿載置部から前記分離給紙部によって分離
給紙された原稿を前記原稿読取り部を介して前記原稿排
出部に導く第1搬送路と、前記原稿読取り部より前記分
離給紙部側の前記第1搬送路上に設けられた第2分岐位
置から分岐し、前記第1搬送路を前記分離給紙部側から
前記原稿読取り部に向かって搬送される原稿を前記スイ
ッチバック部に導く第2搬送路と、前記スイッチバック
部で搬送方向がスイッチバックされた原稿を前記第2分
岐位置より前記読取り位置側の前記第1搬送路上に導く
第3搬送路と、前記第1搬送路を前記原稿読取り部から
前記原稿排 出部側に向かって搬送される原稿を、前記
第2分岐位置より前記分離給紙部側の前記第1搬送路に
導く第4搬送路とを備えた原稿読取り装置であって、前
記第2分岐位置内に設けられ、前記第1搬送路の前記分
離給紙部側から前記第2分岐位置に搬送されてくる原稿
の搬送経路を、該原稿が片面原稿である場合にはそのま
ま前記読取り位置に至る第1搬送路に導く一方、該原稿
が両面原稿である場合には前記スイッチバック部に至る
前記第2搬送路に導くように、切り換える分岐レバーを
さらに備え、前記第2分岐 位置内に、前記第2分岐位置
に搬送されてくる原稿を検出するセンサが、搬送される
用紙の幅方向において、前記反転分岐レバーと重なるよ
うに配置され、前記センサによる検知情報と、前記分岐
レバーの切り換え設定情報とから、用紙が前記第2分岐
位置から分岐する前記第1搬送路の前記原稿読取り部側
または前記第2搬送路のうちいずれの搬送路に搬送され
ているかを検知する検知機構を備えたものである(請求
項1)。 【0008】この発明によれば、搬送路が分岐する分岐
位置内に用紙を検知するセンサを設けたため、この分岐
位置に設けられた1つのセンサを、この分岐位置から分
岐する下流側の各搬送路に搬送される用紙を検知するた
めのセンサとして兼用することができる。 【0009】また、搬送される用紙の幅方向において、
分岐レバーと重なるようにセンサを配置するので、セン
サと分岐レバーとの干渉を避けて、この分岐位置内にセ
ンサを配置することができる。 【0010】さらに、このように分岐レバーが設けられ
た分岐位置にセンサを配置しこのセンサによる検知情
報と、分岐レバーの切り換え設定情報とから、用紙がこ
の分岐位置から分岐するいずれの搬送路に搬送されてい
るかを検知する検知機構を備えるため、この分岐位置か
ら用紙がいずれの搬送路に搬送されているかを具体的に
検知することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかる原稿読
取り装置の一実施形態を示す図である。この原稿読取り
装置は、この発明にかかる用紙搬送装置を複写機の上部
に搭載した場合を例としたものである。 【0012】この原稿読取り装置は、原稿が載置される
原稿トレイ10、原稿の表裏面を反転する原稿反転部6
0、原稿の画像情報を読み取る原稿読取り部70、読み
取りを終えた原稿が排出される排出トレイ80等を備え
ており、これらの間で原稿を第1〜第4の4つの搬送路
31〜34によって所定の搬送順序で搬送することによ
り、原稿の画像情報の読み取りを行うように構成されて
いる。そして、第1搬送路31から第2搬送路32が分
岐する第2分岐位置42内に、後述する、原稿を検知す
るセンサ(分岐位置センサ)422と、分岐位置におけ
る原稿の搬送経路を切り換える分岐レバー(反転分岐レ
バー)421とが、幅方向に重なるように設けられてい
る。 【0013】以下、この原稿読取り装置の構成について
説明する。 【0014】原稿トレイ10は、両面あるいは片面に画
像情報を有する原稿を積層して載置可能に構成された原
稿載置部である。この原稿トレイ10の底部には、原稿
トレイ10上に原稿が載置されているか否かを検知する
セットセンサ11が取り付けられている。 【0015】この原稿トレイ10の出口側には、分離給
紙部20が配置されており、原稿トレイ10上に載置さ
れた原稿束を1枚ずつに分離して、第1搬送路31に給
紙するようになっている。すなわち、原稿トレイ10の
上方には前送りローラ23が設けられており、原稿トレ
イ10上の原稿を給紙ローラ21および分離コロ22に
向かって送り出すように回転駆動する。給紙ローラ21
は、原稿トレイ10上の原稿を第1搬送路31に送り出
すように回転駆動する一方、分離コロ22は、この給紙
ローラ21に摺接するように配置され、給紙ローラ21
側からの圧力に応じた回転抵抗を生じながら給紙ローラ
21に従動して回転する。したがって、これら給紙ロー
ラ21および分離コロ22によって、原稿トレイ10上
に載置された原稿束のうち最上位置にある1枚の原稿が
原稿束から分離されて第1搬送路31に給送される。 【0016】この第1搬送路31は、この分離給紙部2
0から、原稿の画像情報を読み取る原稿読取り部70を
介して、排出トレイ(原稿排出部)80に至るもので、
分離給紙部20と原稿読取り部70との間には、原稿の
表裏面を反転させる原稿反転部60が、原稿読取り部7
0と排出トレイ80との間には、後述する第4搬送路3
4が分岐する第1分岐位置41が設けられている。 【0017】以下、各部の構成を、この第1搬送路31
に沿って分離給紙部20側から排出トレイ80側へ順に
説明する。なお、説明の便宜上、第1搬送路31の分離
給紙部20側を上流側、排出トレイ80側を下流側と呼
ぶ。 【0018】第1搬送路31の入口部、つまり分離給紙
部20の近傍位置には、フィードセンサ24が設けられ
ている。このフィードセンサ24は、分離給紙部20か
ら第1搬送路31に給送される原稿の先端および後端を
検出するものである。 【0019】このフィードセンサ24の下流側には、レ
ジストローラ51とこれに摺接して従動するレジストコ
ロ52が設けられている。このレジストローラ51は、
給紙ローラ21側から原稿が搬送されてくるときに、停
止状態をとりうるように構成されている。したがって、
給紙ローラ21によって搬送されてくる原稿は、このレ
ジストローラ51・レジストコロ52対の手前でたわみ
が形成される。そして、この状態で給紙ローラ21が回
転駆動を停止し、レジストローラ51によって原稿の搬
送を始めることにより、原稿の先端が揃えられ、こうし
て先端が揃えられた原稿は、第1搬送路31をさらに下
流側に搬送される。 【0020】このレジストローラ51の下流側には、原
稿の表裏面を反転させる原稿反転部60が設けられてい
る。この原稿反転部60は、第1搬送路31を搬送され
てくる原稿を、第2分岐位置42から上方に向かう第2
搬送路32に引き込み、正・逆両方向に回転駆動する反
転ローラ61によって構成されたスイッチバック部でそ
の搬送方向をスイッチバックさせ、こうしてスイッチバ
ックされた原稿を第3搬送路33から第1搬送路31に
戻すことによって、原稿の第1搬送路31上における表
裏面の反転を行うものである。 【0021】この原稿反転部60における原稿表裏面の
反転操作は、両面原稿の場合にのみ行うものであり、こ
のため、第2搬送路32が分岐する第2分岐位置42に
は、搬送されてくる原稿に応じて原稿の搬送経路を切り
替える反転分岐レバー421が設けられている。すなわ
ち、この反転分岐レバー421は、この第2分岐位置4
2に搬送されてくる原稿が片面原稿の場合には、図1の
実線位置にセットされることにより、原稿を第2搬送路
32に導くことなく、すなわち、原稿の表裏面反転操作
を行うことなく、そのまま第1搬送路31の下流側に導
くとともに、搬送されてくる原稿が両面原稿の場合に
は、図1の破線位置にセットされることにより、原稿を
第2搬送路32に導き、上述の表裏面反転操作を行うよ
うになっている。 【0022】また、この第2分岐位置42内には、搬送
される原稿の先端および後端を検出する分岐位置センサ
422が、上述の反転分岐レバー421と、搬送される
用紙の幅方向において、重なるように設けられている。 【0023】図2に、この第2分岐位置42の一部断面
斜視図を示す。 【0024】この図に示すように、第2分岐位置42の
反転分岐レバー421は、搬送される用紙の幅方向(X
方向)に配置されたレバー軸423に、複数のリブ42
4…が所定間隔ごとに取り付けられて構成されている。
これら複数のリブ424…は、レバー軸421の回転駆
動に応じて、同図の実線位置と破線位置とが切り換えら
れるようになっている。そして、同図の実線位置に切り
換えられた状態では、リブ424…先端部が第2分岐位
置42上側に設けられた穴部425…に挿入されること
で、第1搬送路31の上流位置311から第2分岐位置
42に搬入される原稿を確実に第1搬送路31の下流位
置312に導く一方、図の破線位置に切り換えられた状
態では、リブ424…先端部が第2分岐位置42下側に
設けられた穴部426…に挿入されることで、原稿を第
2搬送路32に導くようになっている。 【0025】また、この第2分岐位置42の幅方向の略
中央位置には、反転分岐レバー421のリブ424…が
比較的広い間隔で配置されており、ここに、分岐位置セ
ンサ422の検知レバー427が上方に向かって突出し
て配置されている。したがって、分岐位置センサ422
は、反転分岐レバー421と、搬送される原稿の幅方向
(X方向)において重なって配置された状態となってい
る。この分岐位置センサ422は、このように配置され
ることによって、分岐レバー421に干渉されることが
なく、検知レバー427は、第1搬送路31の上流位置
311からこの第2分岐位置42に搬入される原稿によ
って図の破線位置に倒された状態となり、これを分岐位
置センサ422が検知することで、原稿が第2分岐位置
42に搬入されたことが検知されるようになっている。 【0026】以上のように、第2分岐位置42内に設け
られた、反転分岐レバー421および分岐位置センサ4
22によって、反転分岐レバー421が図1および図2
の実線位置にセットされている場合には、分岐位置セン
サ422が原稿を検知することで、原稿が第1搬送路3
1の下流位置312に搬送されることが検知され、反転
分岐レバー421が図1および図2の破線位置にセット
されている場合には、分岐位置センサ422が原稿を検
知することで、原稿が第2搬送路32に搬入されること
が検知されるようになっている。 【0027】第2搬送路32の出口位置には、上述した
原稿の搬送方向をスイッチバックさせる反転ローラ61
と、この反転ローラ61に対向して反転コロ62が配置
されている。これら反転ローラ61および反転コロ62
は、搬入される原稿の搬送方向をスイッチバックさせる
スイッチバック部を構成している。 【0028】また、この反転コロ62は、反転ローラ6
1に対する位置を移動させる反転コロ移動手段63を備
えており、この反転コロ移動手段63によって、反転ロ
ーラ61・反転コロ62対は、この反転ローラ61・反
転コロ62間の原稿をニップして原稿に搬送力を与えう
るニップ可能状態と、互いに離間した離間状態とを切り
換えることができるようになっている。したがって、こ
の反転ローラ61・反転コロ62対は、ニップ可能状態
においては、反転ローラ61・反転コロ62間に位置す
る原稿を、反転ローラ61の回転駆動により搬送し、反
転ローラ61の回転駆動の停止によりニップしたまま保
持することができる。一方、離間状態においては、この
反転ローラ61・反転コロ62対は、反転ローラ61・
反転コロ62間に隙間が形成されるため、2枚の原稿が
重なった状態でこの反転ローラ61と反転コロ62との
間に位置する場合であっても、この2枚の原稿に対して
搬送抵抗を与えることなく、この2枚の原稿が互いに逆
方向に自由に移動できる状態を形成できる。 【0029】この反転ローラ61、反転コロ62間の上
側に、原稿をスイッチバックさせる際に、原稿を一時的
に搬入するためのスイッチバック経路65が設けられて
いる。このスイッチバック経路65は、反転ローラ61
・反転コロ62間から給紙ローラ21の上方位置に向か
って略水平方向に形成されており、このスイッチバック
経路65は、給紙ローラ21上方位置から原稿トレイ1
0上方に向かって本装置本体の外方へ開口する開口部6
6を有している。したがって、長手の原稿の場合には、
このスイッチバック経路65に搬入されたとき、その後
端部を反転ローラ61・反転コロ62間に挟まれて保持
されたまま、原稿の先端部は一時的にこの開口部66か
ら本装置本体の外方に排出された状態となる。 【0030】反転ローラ61・反転コロ62間の下側
は、上述の第2搬送路32と第3搬送路33とが分岐す
る第3分岐位置43となっている。この第3分岐位置4
3には、第2搬送路32を上方に向かって搬送されてく
る原稿は反転ローラ61・反転コロ62間に導くととも
に、反転ローラ61・反転コロ62間から下方に向かっ
て搬出される原稿を第3搬送路33に導くように、第2
搬送路32の上側出口を狭めるように第3搬送路33の
下側の合流分岐レバー428上部を延ばした搬送路規制
ガイド431が設けられている。 【0031】そして、この第3搬送路33は、下端側の
出口が第1搬送路31に合流しており、こうして搬送方
向がスイッチバックされた原稿を、その表裏面を反転さ
せた状態で、第1搬送路31に戻すようになっている。 【0032】以上のように構成された原稿反転部60の
下流側には、回転駆動する上搬送ローラ53とこれに摺
接して従動する上搬送コロ54、および回転駆動する下
搬送ローラ55とこれに摺接して従動する下搬送コロ5
6が設けられている。この上搬送ローラ53は、原稿反
転部60によってスイッチバック操作を経た両面原稿が
搬送されてくる場合には、原稿が上搬送ローラ53に至
るときに停止していることで原稿にたわみを形成し、こ
の状態から回転駆動を開始することで、原稿の先端を揃
えることができるようになっている。 【0033】この下搬送ローラ55の下流側には、搬送
される原稿の画像情報を読み取る原稿読取り部70が設
けられている。この原稿読取り部70は、複写機本体上
面に設けられたコンタクトガラス73上を読取り位置7
1とし、この読み取り位置71直前に設けられたタイミ
ングセンサ72によって原稿の先端および後端が検出さ
れるタイミングに応じて、この読取り位置71を搬送さ
れる原稿下面の画像情報を読み取るようになっている。
すなわち、このコンタクトガラス73の下側には図示し
ない画像読取り機構部が設けられており、この画像読取
り機構部は、コンタクトガラス73上の原稿の下面に露
光ランプ等からの光を照射し、その反射光をレンズ系、
反射ミラー等を介してCCDアレイ等に導光して、この
原稿下面の画像情報を読み取るように構成されている。 【0034】この原稿読取り部70の下流側には、回転
駆動する中間ローラ57と、これに摺接して従動する中
間コロ58とが設けられている。 【0035】この中間ローラ57の下流側には、第1搬
送路31から第4搬送路34が分岐する第1分岐位置4
1が設けられている。この第4搬送路34は、片面の読
み取りを終えた両面原稿の残りの面の画像情報の読み取
りのため、この両面原稿を第1搬送路31の原稿反転部
60の上流側に戻すための搬送路である。したがって、
この第1分岐位置41には、片面の読み取りを終えた両
面原稿が搬送されてきたときのみ、原稿をこの第4搬送
路34に導くように、原稿の搬送方向を切り換える排出
分岐レバー411が設けられている。すなわち、この排
出分岐レバー411は、片面の読取りを終えた両面原稿
が搬送されてきたときには図1の破線位置にセットされ
ることで原稿を第4搬送路34に導く一方、両面の読み
取りを終えた両面原稿および読み取りを終えた片面原稿
が搬送されてきたときには、図1の実線位置にセットさ
れることで原稿を第1搬送路31のさらに下流側に導く
ようになっている。 【0036】この第1分岐位置41の下流側は、読み取
りを終えた原稿が排出される排出トレイ(原稿排出部)
80に至る第1搬送路31の出口となっており、この出
口位置の近傍には、この排出トレイ80上に原稿を確実
に排出するための、回転駆動する排出ローラ81と、こ
れに摺接して従動する排出コロ82が設けられている。 【0037】次に、図3により、この原稿読取り装置の
制御系について説明する。この図に示すように、この原
稿読取り装置の制御系は、コントローラ90が、入力手
段97を介して伝達されるユーザーからの指示、ならび
に、セットセンサ11、フィードセンサ24、分岐位置
センサ422およびタイミングセンサ72の各センサか
らの検出信号を受けて、給紙モータ91、給紙クラッチ
92、搬送モータ93、反転コロソレノイド94、排出
分岐ソレノイド95および反転分岐ソレノイド96の各
駆動部分を駆動させるように構成されている。 【0038】給紙モータ91は、反転ローラ61、レジ
ストローラ51、給紙ローラ21および前送りローラ2
3を回転駆動するものであり、給紙ローラ21および前
送りローラ23については給紙クラッチ92を介して駆
動することで、この給紙クラッチ92を切ることによ
り、給紙モータ91は、反転ローラ61およびレジスト
ローラ51のみを回転駆動することができるようになっ
ている。なお、この給紙モータ91は、反転ローラ61
を正・逆両方向に回転駆動するため、正・逆両方向に回
転できるように構成されている。 【0039】搬送モータ93は、上搬送ローラ53、下
搬送ローラ55、中間ローラ57および排出ローラ81
を回転駆動するように構成されている。 【0040】反転コロソレノイド94は、反転ローラ6
1に対して反転コロ62を移動させる反転コロ移動手段
63を構成しており、反転ローラ61・反転コロ62対
のニップ可能状態と離間状態とを切り換えるようになっ
ている。 【0041】排出分岐ソレノイド95、反転分岐ソレノ
イド96は、それぞれ、排出分岐レバー411、反転分
岐レバー421を駆動して、第1分岐位置41、第2分
岐位置42における原稿の搬送経路を切り換えるように
なっている。 【0042】また、コントローラ90は、反転分岐ソレ
ノイド96を介して反転分岐レバー421を駆動すれ
ば、その反転分岐レバー421の切り換え設定情報を保
持するようになっており、この反転分岐レバー421が
図1の実線位置にセットされている切り換え設定情報を
持っている場合に、分岐位置センサ422によって原稿
が検知されれば、原稿が第2分岐位置42下流側の第1
搬送路31に搬送されていることを検知する一方、反転
分岐レバー421が図1の破線位置にセットされている
切り換え設定情報を持っている場合に、分岐位置センサ
422によって原稿が検知されれば、原稿が第2搬送路
32に搬送されていることを検知するようになってい
る。すなわち、コントローラ90は、分岐位置センサ4
22による検知情報と、反転分岐レバー421の切り換
え設定情報から原稿がこの第2分岐位置42からいずれ
の搬送路に搬送されているかを検知する検知機構を構成
している。 【0043】次に、この原稿読取り装置における原稿の
搬送手順について片面原稿の場合、両面原稿の場合に分
けて説明する。 【0044】まず、片面原稿の搬送手順を図4に示す。
図4において、P1 〜P3 は片面原稿であり、以下の説
明の便宜のため、この原稿P1 〜P3 の読み取るべき画
像情報が形成された原稿面を三角形の突起を付して表
し、ページ番号をこの三角形の突起内に付した数字によ
って示す。なお、上記三角形の突起およびこの突起内の
数字は、後で説明する図5および図6においても同様の
趣旨から使用している。 【0045】ユーザーは、図4(a)に示すように、片
面原稿P1 〜P3 を原稿面を上向きとし、上からページ
順に原稿トレイ10上に載置し、片面原稿モードを選択
して、スタートキー等の入力手段97により読み取りを
開始するようにコントローラ90に指示する。 【0046】コントローラ90は、セットセンサ11に
より原稿トレイ10上に原稿の載置されていることが検
出されたならば、片面原稿の読み取りを開始する。この
とき、コントローラ90は、片面原稿の読み取りにおい
ては原稿の搬送経路として第1搬送路31のみを用いる
ため、反転分岐レバー421および排出分岐レバー41
1はともに図1の実線位置にセットし、また、原稿の反
転操作は行わないため、反転コロ移動手段63によって
反転コロ62を図1の実線位置にセットし、反転ローラ
61・反転コロ62対を離間状態とする。 【0047】原稿トレイ10上の原稿P1 〜P3 は、分
離給紙部20をなす給紙ローラ21および分離コロ22
によってさばかれ、最上位置の原稿P1 が分離されて第
1搬送路31に給送される。 【0048】原稿P1 の先端が第1搬送路31に給送さ
れたことがフィードセンサ24によって検出されれば、
コントローラ90は、この先端がレジストローラ51に
至り、原稿P1 にたわみが形成される所定時間後に給紙
モータ91の回転駆動を停止して、続けて2枚目の原稿
2 、3枚目の原稿P3 が第1搬送路31に給送される
ことを防止する。 【0049】つづいて、コントローラ90は、給紙クラ
ッチ92を切って給紙ローラ21および前送りローラ2
3を回転駆動させない状態とした上で、給紙モータ91
を再駆動して、レジストローラ51を回転駆動させる。
このように、原稿P1 はレジストローラ51の手前でた
わみが形成されてからレジストローラ51によって搬送
されることにより、その先端が揃えられ、さらに、この
レジストローラ51によって第1搬送路31を下流側に
向かって搬送される。 【0050】原稿P1 が第2分岐位置42に至ると、原
稿P1 は分岐位置センサ422によって検知される。こ
のとき、反転分岐レバー421は図1の実線位置にセッ
トされているので、検知機構としてのコントローラ90
は、このとき、原稿P1 が第1搬送路31をさらに下流
側に搬送されていることが確認される。 【0051】また、コントローラ90は、給紙モータ9
1の再駆動とともに、搬送モータ93を駆動して、上搬
送ローラ53、下搬送ローラ55、中間ローラ57およ
び排出ローラ81を回転駆動する。これにより、図4
(b)に示すように、レジストローラ51でその先端が
揃えられた原稿P1 は、これらのローラの搬送力によっ
て第1搬送路31を読取り位置71に向かって搬送され
る。 【0052】原稿P1 の先端が読取り位置71の直前で
タイミングセンサ72に検出されれば、コントローラ9
0は、原稿読取り部70に、原稿P1 の先端が読取り位
置71に到達する所定時間後から、原稿P1 の読み取り
を開始させる。なお、読取り位置71を搬送される原稿
1 は、原稿面が下側を向いている。 【0053】こうして画像情報が読み取られた原稿P1
は、第1搬送路31をさらに下流側に搬送されて、排出
ローラ81に至り、図4(c)に示すように、原稿面を
下向きにして排出トレイ80上に排出される。 【0054】また、タイミングセンサ72により、原稿
1 の後端が検出されれば、コントローラ90は、原稿
読取り部70に原稿P1 の後端が読取り位置71を通過
する所定時間後に原稿P1 の読み取りを停止させる。 【0055】以上のようにして1枚目の原稿P1 の画像
情報の読み取りが終了する。同様にして、2、3枚目の
原稿P2 ,P3 についても画像情報の読み取りが行わ
れ、図4(d)に示すように、各原稿P1 ,P2 ,P3
は原稿面を下側に向けて、下からこの順に、すなわち、
各原稿P1 ,P2 ,P3 は原稿束として、原稿トレイ1
0上とは上下が逆になった状態でページ順が変わること
なく排出トレイ80上に排出される。 【0056】また、片面原稿の読み取りの場合には、原
稿は第1搬送路31のみを搬送されるため、1枚目の原
稿P1 の後端と重ならない範囲であれば、2枚目の原稿
2を続けて給送し、複数枚の原稿の読み取りに要する
合計時間を短縮することができる。この場合、1枚目の
原稿P1 の後端が第2分岐位置42の分岐位置センサ4
22に検知されれば、この原稿P1 の後端がレジストロ
ーラ51・レジストコロ52対を通過しているため、こ
の分岐位置センサ422のタイミングを用いて効率的に
複数枚の原稿の読み取りを行うことができる。 【0057】以上のように、片面原稿の読み取りを行う
場合、第2分岐位置42の分岐位置センサ422によっ
て、原稿がレジストローラ51・レジストコロ52対か
ら搬出され、第1搬送路31の下流側に搬送されたこと
を確認することができる。また、複数枚の原稿の読み取
りを連続的に行う場合、先行する原稿の後端をこの分岐
位置センサ422によって検知することによって、これ
につづく次の原稿の給送タイミングを得ることができ
る。 【0058】また、上記実施形態においては、レジスト
ローラ51・レジストコロ52対によって、原稿トレイ
10から給送された原稿をレジストして斜め給紙補正を
行う構成としたが、上搬送ローラ53・上搬送コロ54
対によって原稿のレジスト、斜め給紙補正を行う構成と
してもよく、このような構成とすれば、第2分岐位置4
2の分岐位置センサ422をこのレジスト動作のタイミ
ングを得るためのレジストセンサとして用いることがで
きる。なお、この上搬送ローラ53・下搬送ローラ54
対によるレジスト動作は、上述の搬送手順に加えて、す
なわち、レジストローラ51・レジストコロ52対によ
って一旦レジスト動作を行った後、再びレジスト動作を
行う構成とすることもできる。 【0059】次に、両面原稿の搬送手順を図5および図
6に示す。これら図5および図6において、P11〜P13
は両面原稿であり、この原稿P11〜P13の原稿面を三角
形の突起によって、ページ番号をこの突起内の数字によ
って表す。すなわち、P11は1枚目の原稿であって、そ
の表面に第1ページ、裏面に第2ページの画像情報が形
成されており、同様にP12は第2枚目の原稿で第3ペー
ジ、第4ページの画像情報が、P13は第3枚目の原稿で
第5ページ、第6ページの画像情報が形成されている。 【0060】ユーザーは、図5(a)に示すように、両
面原稿P11〜P13を上向きに、すなわち、1枚目の原稿
11を上にして、第1ページが上側面となるようにペー
ジ順に並べた状態で原稿トレイ10上に載置する。そし
て、両面原稿モードを選択し、スタートキー等の入力手
段97により読み取り開始をコントローラ90に指示す
る。 【0061】コントローラ90は、セットセンサ11に
より原稿トレイ10上に原稿が載置されていることが検
出されたならば、両面原稿の読み取りを開始する。この
とき、コントローラ90は、両面原稿の読み取りにおい
ては、第2分岐位置42に至る原稿を原稿反転部60に
導いて原稿表裏面の反転操作を行うため、第2分岐位置
42の反転分岐レバー421を図1の破線位置にセット
するとともに、片面の読み取りを終えて第1分岐位置4
1に至る原稿を第4搬送路34に導いて残りの面の読み
取りに向かわせるため、第1分岐位置41の排出分岐レ
バー411を図1の破線位置にセットする。また、原稿
搬送の開始時においては、反転コロ移動手段63によっ
て反転コロ62を図1の実線位置にセットし、反転ロー
ラ61・反転コロ62対を離間状態とする。 【0062】原稿トレイ10上の原稿P11〜P13は、片
面原稿の場合と同様に、分離給紙部20によってさばか
れ、最上位置の原稿P11が第1搬送路31に給送されて
レジストローラ51に至る。 【0063】こうして原稿P11がレジストローラに至れ
ば、片面原稿の場合と同様に、コントローラ90は、給
紙クラッチ92を切ってから給紙モータ91を再駆動
し、また一方、搬送モータ93の駆動を開始するが、両
面原稿の場合には、さらに、反転コロ移動手段63によ
り反転ローラ61・反転コロ62対をニップ可能状態と
する。 【0064】したがって、原稿P11はレジストローラ5
1によってその先端が揃えられた状態で、第2分岐位置
42では反転分岐レバー421に導かれて第2搬送路3
2に搬入され、さらに、図5(b)に示すように、反転
ローラ61・反転コロ62対によってスイッチバック経
路65に搬入される。 【0065】こうしてスイッチバック経路65に搬入さ
れる原稿の後端が第2分岐位置42の分岐位置センサ4
22に検出されれば、コントローラ90は、図5(c)
に示すように、この原稿P11の後端が反転ローラ61・
反転コロ62対直前の第3分岐位置43に至る所定時間
後に、原稿P11の後端を反転ローラ61・反転コロ62
対によって挟んで保持した状態で、給紙モータ91を停
止して反転ローラ61の回転駆動を停止する。 【0066】なお、このとき、原稿P11が長手のもので
ある場合には、原稿P11の先端はスイッチバック経路6
5の開口部66から本装置の外方に一時的に排出された
状態となる。このような状態となれば、スイッチバック
中の原稿P11の先端が原稿トレイ10上の原稿P12,P
13と干渉しうるが、原稿P12,P13は、上から前送りロ
ーラ23によって押さえられているため、この原稿P11
に押されて原稿トレイ10から落下してしまうことはな
い。 【0067】つづいて、コントローラ90は、給紙モー
タ91を逆転駆動させ、反転ローラ61を逆方向に回転
駆動することにより、原稿P11の搬送方向をスイッチバ
ックさせる。こうしてスイッチバックされる原稿P
11は、スイッチバック経路65から搬出されるが、反転
ローラ61・反転コロ62対下側の第3分岐位置43で
搬送路ガイド431に導かれて第3搬送路33に搬入さ
れる。そして、この原稿P11は、この第3搬送路33が
第1搬送路31に合流することで第1搬送路31に戻さ
れるが、こうして搬送方向をスイッチバックされたこと
により、その先端と後端は入れ替わり、かつ、第1搬送
路31上における表面と裏面が反転している。 【0068】第1搬送路31に戻された原稿P11は上搬
送ローラ53に至るが、このとき上搬送ローラ53は停
止しており、このため原稿P11にはたわみが形成され
る。つづいて、コントローラ90は、搬送モータ93を
駆動し、上搬送ローラ53を回転駆動させることにより
原稿P11は再びその先端が揃えられ、この上搬送ローラ
53、さらに下搬送ローラ55によって読取り位置71
に搬送される。 【0069】そして、図5(d)に示すように、原稿P
11の先端がタイミングセンサ72に検出されれば、コン
トローラ90は、この先端が読取り位置71に至る所定
時間後から原稿読取り部70に原稿P11の画像情報を読
み取らせる。ただし、原稿P11は、表裏面が反転してい
るため、この読み取りは裏面側の第2ページから行われ
る。 【0070】また、コントローラ90は、原稿P11の先
端がタイミングセンサ72によって検出されれば、この
原稿読み取りと同時に、反転コロ移動手段63によって
反転コロ62を移動させ、反転ローラ61・反転コロ6
2対を離間状態とする。これは、図5(d)に示すよう
に、原稿P11の先端が読取り位置71に至ったときに
は、原稿P11は上搬送ローラ53、下搬送ローラ55等
によって搬送力が与えられるため、反転ローラ61によ
る搬送力を必ずしも必要としない状態となるからであ
る。またさらに、コントローラ90は、給紙モータ91
を正転駆動に切り換えてレジストローラ51を第1搬送
路31の上流側から下流側に原稿を搬送する正方向に回
転駆動する。これは、片面の読み取りを終えた原稿を再
び原稿反転部60に搬入するためである。 【0071】原稿読取り部70において片面の画像情報
が読み取られた原稿P11は、中間ローラ57によって第
1搬送路31を搬送されて第1分岐位置41に至り、排
出分岐レバー411に導かれて第4搬送路34に搬入さ
れる。 【0072】そして、この第4搬送路34によって、第
1搬送路31のレジストローラ51の上流側に戻された
原稿P11は、さらにレジストローラ51に搬送され、第
2分岐位置42では反転分岐レバー421に導かれて第
2搬送路32に搬入され、さらに、原稿P11の先端は、
反転ローラ61・反転コロ62対間からスイッチバック
経路65に搬入される。 【0073】こうしてその先端がスイッチバック経路6
5に搬入される原稿P11が長手のものである場合には、
図6(a)に示すように、原稿P11の後端は未だ反転ロ
ーラ61・反転コロ62対間に残っていることとなり、
このため、反転ローラ61・反転コロ62間で、互いに
逆方向に搬送される原稿P11の先端と後端が、重なった
状態となるが、このとき、反転ローラ61・反転コロ6
2対は、離間状態となっているため、原稿P11の後端を
搬出しながら、原稿P11の先端を搬入することができ
る。 【0074】そして、図6(b)に示すように、原稿P
11の後端がタイミングセンサ72に検出されれば、コン
トローラ90は、原稿読取り部70に、原稿P11の後端
が読取り位置71を通過する所定時間後に読み取りを停
止させる。 【0075】また、原稿P11の後端がタイミングセンサ
72に検出されれば、図6(b)に示すように、原稿P
11の後端は、既に反転ローラ61・反転コロ62対間か
ら搬出されているため、コントローラ90は、この原稿
読み取りの停止と同時に、反転コロ移動手段63によっ
て反転コロ62を移動させ、反転ローラ61・反転コロ
62対をニップ可能状態とする。これにより、反転ロー
ラ61・反転コロ62対間の原稿P11には搬送力が与え
られ、反転ローラ61の回転駆動によって原稿P11はス
イッチバック経路65に搬入される。 【0076】そして、原稿P11の後端が第2分岐位置4
2まで至り、分岐位置センサ422に検出されれば、コ
ントローラ90は、原稿P11の後端が第3分岐位置43
に至る所定時間後に給紙モータ91の駆動を停止して反
転ローラ61の回転駆動を停止し、さらに逆方向の回転
駆動を行うことによって原稿P11の搬送方向をスイッチ
バックさせる。また、コントローラ90は、このとき、
第1分岐位置41の排出分岐レバーを図1の実線位置に
セットする。 【0077】こうしてスイッチバックされた原稿P
11は、上搬送ローラ53で再び先端を揃えられ、読取り
位置71に向かって搬送される。このとき、原稿P
11は、第1ページ側が下向きとなっており、原稿P11
タイミングセンサ72に検出されるタイミングに応じ
て、今度は、第1ページ側の画像情報が読み取られる。 【0078】また、原稿P11の先端がタイミングセンサ
72に検出されれば、原稿P11は上搬送ローラ53や下
搬送ローラ55の搬送力によって搬送でき、必ずしも反
転ローラ61・反転コロ62対による搬送力が必要ない
ため、コントローラ90は、反転コロ移動手段63によ
って反転コロ61を移動させ、反転ローラ61・反転コ
ロ62対を離間状態とする。 【0079】こうして表裏両面の画像情報が読み取られ
た原稿P11は、図6(c)に示すように、読取り位置7
1からさらに下流側の第1搬送路31を搬送され、第1
分岐位置41では排出分岐レバー411に導かれて排出
ローラ81に至り、ここから、第1ページ側を下向きに
して排出トレイ80に排出される。 【0080】以上のようにして、1枚目の原稿P11の表
裏両面(第1、第2ページ)の画像情報の読み取りが終
了する。同様にして、2、3枚目の原稿P12,P13につ
いても画像情報の読み取りが行われ、図6(d)に示す
ように、各原稿P11,P12,P13は、それぞれ第1、第
3、第5ページを下側として、下からこの順に排出され
る。すなわち、原稿P11,P12,P13は、原稿束とし
て、原稿トレイ10とは上下が逆になった状態でページ
順が変わることなく、排出トレイ80上に排出される。 【0081】以上のように、両面原稿の読み取りを行う
場合、第2分岐位置42の分岐位置センサ422によっ
て、第2分岐位置42を通過する原稿の後端を検知する
ことで、スイッチバック部(反転ローラ61)のスイッ
チバック動作のタイミングを得ることができる。 【0082】このように、この原稿読取り装置において
は、第1搬送路31の上流側から第2分岐位置42に搬
送される原稿を検知する分岐位置センサ422を設けた
ため、原稿が、この第2分岐位置42から分岐する第1
搬送路31の下流側に搬送されるときでも、第2搬送路
32に搬送されるときでも、この原稿を検知することが
できる。そして、原稿が第1搬送路31の下流側に搬送
される場合には、原稿の後端を検知することで複数枚の
原稿の連続給紙のタイミングや上搬送ローラ53・上搬
送コロ54対によるレジストのタイミングを得ることが
でき、原稿が第2搬送路32に搬送される場合には、ス
イッチバック動作のタイミングを得ることができる。す
なわち、第2分岐位置42から分岐する2つの搬送路に
おいて、それぞれ搬送される原稿に対して行われる動作
のタイミングを得るセンサとして兼用することができ
る。 【0083】さらに、検知機構として機能するコントロ
ーラ90によって、この分岐位置センサ422の原稿検
知情報と、第2分岐位置42に搬入される原稿の搬送経
路を切り換える反転分岐レバー421の切り換え情報と
から、原稿がこの第2分岐位置42からいずれの搬送路
に搬送されているかを具体的に検知することができる。 【0084】以上、実施形態に即してこの発明を説明し
たが、この発明は上記実施形態に限定されるものではな
く、以下のように構成してもよい。 【0085】(1)上記実施形態においては、原稿の画
像情報を読み取る原稿読取り装置を例としたが、例え
ば、用紙としての転写紙を搬送して、この転写紙に画像
を形成する画像形成装置等であっても適用することがで
きる。すなわち、原稿や転写紙等の用紙を所定の搬送路
に沿って搬送する用紙搬送装置であって、搬送路が分岐
する分岐位置を有するものであれば本発明を適用するこ
とができる。 【0086】(2)上記実施形態においては、第2分岐
位置42にのみ、分岐位置センサ422を設けた構成と
したが、第1分岐位置41や第3分岐位置43にも、用
紙(原稿)を検知するセンサを設けることとしてもよ
い。 【0087】(3)上記実施形態においては、図2に示
したように、第2分岐位置42に搬入される原稿に検知
レバー427が接触することによってこれを検知する構
成の分岐位置センサ422を用いたが、分岐位置センサ
422はこのような構成のセンサに限定されない。例え
ば、発光部と受光部を備えた光センサによって分岐位置
センサ422を構成することもできる。なお、このよう
な構成とした場合、原稿を検知するための光経路が反転
分岐レバー421の複数のリブ424…の間に配置さ
れ、搬送される用紙(原稿)の幅方向にセンサと分岐レ
バーとが重なるように配置されることとなる。 【0088】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、搬送路
が分岐する分岐位置内に用紙を検知するセンサを設けた
ため、この分岐位置内に設けられた1つのセンサを、こ
の分岐位置から分岐する各搬送路に搬送される用紙を検
知するセンサとして兼用することができ、ひいては、用
紙搬送装置として、用紙の搬送タイミングを得るために
必要となるセンサの個数を減らすことができる。 【0089】また、センサをこの分岐レバーと幅方向に
おいて重なるように配置したため、このような分岐レバ
ーとの干渉を避けて、分岐位置内にセンサを配置するこ
とができる。 【0090】さらに、このように分岐レバーが設けられ
た分岐位置にセンサを配置し、このセンサによる検知情
報と、分岐レバーの切り換え設定情報とから、用紙がこ
の分岐位置から分岐するいずれの搬送路に搬送されてい
るかを検知する検知機構を備えたため、この分岐位置か
ら用紙がいずれの搬送路に搬送され ているかを具体的
に検知することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかる原稿読取り装置の一実施形態を
示す断面説明図である。 【図2】第2分岐位置42の断面斜視図である。 【図3】本発明にかかる原稿読取り装置の一実施形態の
制御系を示す説明図である。 【図4】片面原稿の搬送手順を示す説明図である。 【図5】両面原稿の搬送手順を示す説明図である。 【図6】両面原稿の搬送手順を示す説明図である。 【符号の説明】 10 原稿トレイ(原稿載置部) 20 分離給紙部 31〜34 第1〜第4搬送路 41〜43 第1〜第3分岐位置 421 反転分岐レバー(分岐レバー) 422 分岐位置センサ(センサ) 60 原稿反転部 61 反転ローラ(スイッチバック部) 62 反転コロ(スイッチバック部) 70 原稿読取り部 71 読取り位置 80 排出トレイ(原稿排出部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 宏至 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 出口 正樹 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 阿蘇 裕 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 新石 邦亮 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−35017(JP,A) 特開 昭61−226427(JP,A) 実開 平4−119455(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 29/60 B65H 29/58 B65H 85/00 G03G 15/00 107

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 両面または片面に画像情報が形成された
    複数の原稿を載置可能な原稿載置部と、 この原稿載置部に載置された複数の原稿を1枚ずつに分
    離して給送する分離給紙部と、 原稿の画像情報を読み取る原稿読取り部と、 読み取りを終えた原稿が排出される原稿排出部と、 原稿の搬送方向をスイッチバックさせるスイッチバック
    部と、 前記原稿載置部から前記分離給紙部によって分離給紙さ
    れた原稿を前記原稿読取り部を介して前記原稿排出部に
    導く第1搬送路と、 前記原稿読取り部より前記分離給紙部側の前記第1搬送
    路上に設けられた第2分岐位置から分岐し、前記第1搬
    送路を前記分離給紙部側から前記原稿読取り部に向かっ
    て搬送される原稿を前記スイッチバック部に導く第2搬
    送路と、 前記スイッチバック部で搬送方向がスイッチバックされ
    た原稿を前記第2分岐位置より前記読取り位置側の前記
    第1搬送路上に導く第3搬送路と、 前記第1搬送路を前記原稿読取り部から前記原稿排出部
    側に向かって搬送される原稿を、前記第2分岐位置より
    前記分離給紙部側の前記第1搬送路に導く第4搬送路と
    を備えた原稿読取り装置であって、 前記第2分岐位置内に設けられ、前記第1搬送路の前記
    分離給紙部側から前記第2分岐位置に搬送されてくる原
    稿の搬送経路を、該原稿が片面原稿である場合にはその
    まま前記読取り位置に至る第1搬送路に導く一方、該原
    稿が両面原稿である場合には前記スイッチバック部に至
    る前記第2搬送路に導くように、切り換える分岐レバー
    をさらに備え、 前記第2分岐位置内に、前記第2分岐位置に搬送されて
    くる原稿を検出するセンサが、搬送される用紙の幅方向
    において、前記反転分岐レバーと重なるように配置さ
    れ、 前記センサによる検知情報と、前記分岐レバーの切り換
    え設定情報とから、用紙が前記第2分岐位置から分岐す
    る前記第1搬送路の前記原稿読取り部側または前記第2
    搬送路のうちいずれの搬送路に搬送されているかを検知
    する検知機構を備えたことを特徴とする原稿読取り装
    置。
JP06748098A 1998-03-17 1998-03-17 原稿読取り装置 Expired - Fee Related JP3363088B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06748098A JP3363088B2 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 原稿読取り装置
US09/264,703 US6161831A (en) 1998-03-17 1999-03-08 Sheet transport device and automatic document feeder

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06748098A JP3363088B2 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 原稿読取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11263503A JPH11263503A (ja) 1999-09-28
JP3363088B2 true JP3363088B2 (ja) 2003-01-07

Family

ID=13346189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06748098A Expired - Fee Related JP3363088B2 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 原稿読取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3363088B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7473866B2 (ja) * 2019-12-24 2024-04-24 株式会社リコー 記録媒体搬送装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11263503A (ja) 1999-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3676703B2 (ja) 原稿送り装置、及び画像読取装置
JP4516894B2 (ja) 自動原稿搬送装置およびそれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置
JP4492657B2 (ja) 原稿送り装置及び画像形成装置
JP3689081B2 (ja) 原稿搬送装置、原稿搬送方法及び画像読取装置
JP4898420B2 (ja) シート搬送装置と画像形成装置
JP5195781B2 (ja) 原稿送り装置
JP4477740B2 (ja) シート搬送装置及び画像読取装置
JP3363088B2 (ja) 原稿読取り装置
JP4192832B2 (ja) 画像形成装置
JP2004299872A (ja) 原稿搬送装置及び原稿搬送方法、並びに画像読取装置
JP3233898B2 (ja) 原稿読取り装置
JP2011173716A (ja) 原稿搬送装置
JP4192831B2 (ja) 画像形成装置
JP3578068B2 (ja) 両面画像読取装置及びその画像読取方法
JPH11263500A (ja) 自動原稿送り装置
JPH11263540A (ja) 用紙搬送装置及びこの装置を備えた自動原稿送り装置
JP3452789B2 (ja) 用紙搬送装置およびそれを用いた原稿読取り装置
JP2004020763A (ja) 画像読取装置
JP3245109B2 (ja) 自動原稿送り装置
JPH11314856A (ja) 自動原稿搬送装置
JP2005320093A (ja) 画像形成装置
JP4389657B2 (ja) 画像形成装置
JP3551292B2 (ja) 原稿送り機構付き画像読取装置
JPH11263499A (ja) 原稿読取り装置
JPH089459B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131025

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees